JP5604438B2 - 注射針組立体および薬剤注射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インサート成形によって針管に針ハブが形成される注射針組立体および薬剤注射装置に関する。
一般的に、注射針組立体は、先端部に生体に穿刺可能な針先を有する針管と、この針管の針先を突出させた状態で針管を保持する針ハブとから構成されている。また、針ハブにシリンジが接続されることで薬剤注射装置を構成している。従来、針管は、針ハブの挿通孔に挿通された状態で接着剤を用いて針ハブに固定されている(例えば、特許文献1参照。)。
近年、針管と針ハブとの接着工程の時間を削減するために、針管をチャック部材に保持させた状態で、インサート成形によって針ハブを針管に一体に形成することが考えられている。
特開2006−116163号公報
しかしながら、インサート成形によって針ハブを針管に成型する際には、成型時に針管を保持する必要がある。そのため、針ハブから突出する針管の長さが非常に短い場合などでは、射出成形時や組立時にチャック部材で針管を支持固定することが困難であった。また、針管をその軸方向の両端で支持できる場合でも、針管が細いと成型時に生じる成型圧によって針管が変形したり、曲がったりするおそれがあった。このように、従来の注射針組立体では、針管をチャック部材で確実に支持固定することができなかったため、インサート成形によって針管と針ハブを一体に形成することができない、という問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、チャック部材で確実に針管を保持し、インサート成形によって針管と針ハブを一体に形成することができる注射針組立体及び薬剤注射装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の注射針組立体は、生体に穿刺可能な針先を有する針管と、針管の針先を突出させた状態で針管を保持すると共にインサート成形時に針管の周面を支持固定するチャック部材が挿通される保持孔が形成された針ハブと、を備えている。
また、本発明の薬剤注射装置は、生体に穿刺可能な針先を有する針管と、針管の針先を突出させた状態で針管を保持する針ハブと、針ハブに接続されるシリンジと、を備えている。更に、針ハブには、インサート成形時に針管の周面を支持固定するチャック部材が挿通される保持孔が形成されている。
本発明の注射針組立体及び薬剤注射装置によれば、針ハブに針管の周面を支持固定するチャック部材が挿通される保持孔を形成したことにより、針管を軸方向の両端だけでなく周面からも保持することができる。その結果、チャック部材で針管を確実に保持することができるため、針管に針ハブをインサート成形によって一体に形成することが可能である。
このように、インサート成形によって針管と針ハブを一体に形成することができるため、針管と針ハブとの接着工程を削減することができ、コストダウンを図ることが可能である。また、針管の周面もチャック保持することができるため、インサート成形時に成型圧によって針管が変形したり、曲がったりすることを防止することもできる。
本発明の薬剤注射装置の実施の形態例を示す側面図である。 本発明の薬剤注射装置の実施の形態例を示す分解図である。 本発明の注射針組立体の実施の形態例を示す断面図である。 本発明の注射針組立体の実施の形態例を分解して示す斜視図である。 本発明の注射針組立体の実施の形態例にかかる第1の部材と針管を示す側面図である。
以下、本発明の注射針組立体及び薬剤注射装置の実施形態例について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.注射針組立体及び薬剤注射装置の構成例
2.注射針組立体及び薬剤注射装置の組み立て
2−1.注射針組立体の組み立て
2−2.薬剤注射装置の組み立て
3.薬剤注射装置の使用方法
1.注射針組立体及び薬剤注射装置の構成例
[薬剤注射装置]
まず、図1及び図2を参照して本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる注射針組立体及び薬剤注射装置について説明する。
図1は本例の薬剤注射装置を示す側面図、図2は本例の薬剤注射装置を示す分解図である。
薬剤注射装置1は、針先を皮膚の表面より穿刺し、皮膚上層部に薬剤を注入するために用いる。この薬剤注射装置1は、注射針組立体2と、この注射針組立体2が着脱可能に接続されるシリンジ3から構成されている。
ここで、皮膚は、表皮と、真皮と、皮下組織の3部分から構成される。表皮は、皮膚表面から50〜200μm程度の層であり、真皮は、表皮から続く1.5〜3.5mm程度の層である。インフルエンザワクチンは、一般的に皮下投与もしくは筋肉内投与であるため、皮膚の下層部もしくはそれよりも深い部分に投与されている。
一方、免疫担当細胞が多く存在する皮膚上層部を標的部位として、インフルエンザワクチンを投与することにより、ワクチンの投与量を減少させることが検討されている。なお、皮膚上層部とは、皮膚のうちの表皮と真皮を指す。
図2に示すように、注射針組立体2は、針孔を有する中空の針管5と、針管5が固定される針ハブ6と、針ハブ6内に配置される弾性部材7と、針ハブ6に着脱可能に取り付けられるキャップ8とを備えている。また、針ハブ6は、針管5を保持する保持部である第1部材11と、シリンジ3が接続されるコネクタ部である第2部材12と、からなっている。
次に、薬剤注射装置1の上述した各構成部品について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、薬剤注射装置1の断面図である。図4は、薬剤注射装置1を分解して示す断面図である。
[注射針組立体]
注射針組立体2の針管5は、ISOの医療用針管の基準(ISO9626:1991/Amd.1:2001(E))で22〜33ゲージのサイズ(外径0.2〜0.7mm)のものが使用できる。なお、皮膚上層部への投与に用いる場合には、26〜33ゲージのものを使用することができ、好ましくは30〜33ゲージのものが使用できる。
針管5の一端には、刃面5aを有する針先5Aが設けられている。この針先5Aとは反対側である針管5の軸方向の他端は、以下、基端5Bという。刃面5aにおける針管5の軸方向の長さ(以下、「ベベル長B」という)は、後述する皮膚上層部の最薄の厚さである1.4mm(成人)以下であればよく、また、33ゲージの針管に短ベベルを形成したときのベベル長である約0.5mm以上であればよい。つまり、ベベル長Bは、0.5〜1.4mmの範囲に設定されるのが好ましい。
さらに、ベベル長Bは、皮膚上層部の最薄の厚さが0.9mm(小児)以下、すなわち、ベベル長Bが0.5〜0.9mmの範囲であればなおよい。なお、短ベベルとは、注射用針に一般的に用いられる、針の長手方向に対して18〜25°をなす刃面を指す。また、針管5の針先5Aの表面には、例えばシリコーン樹脂やフッ素形樹脂等からなるコーティング剤が施される。これにより、針管5を生体に穿刺した際に、皮膚と針管との摩擦を低減することができ、穿刺時に伴う痛みを軽減させることが可能となる。
針管5の材料としては、例えば、ステンレス鋼を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金その他の金属を用いることができる。また、針管5は、ストレート針だけでなく、少なくとも一部がテーパー構造となっているテーパー針を適用することができる。テーパー針としては、針先端部に比べて基端部が大きい径を有しており、その中間部分をテーパー構造とすればよい。また、針管5の断面形状は、円形だけでなく、三角形等の多角形であってもよい。そして、この針管5は、針ハブ6に固定されている。
[針ハブ]
次に、針ハブ6について説明する。針ハブ6の第1部材11と第2部材12は、別部材として形成されているが、一体に形成することもできる。これら第1部材11及び第2部材12の材質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を挙げることができる。
第1部材11は、略円柱状のベース部15と、調整部16と、安定部17と、ガイド部18を備えている。ベース部15は、軸方向に垂直な端面15a,15bを有している。調整部16は、ベース部15の軸方向の一端側の端面15aの中央部に設けられており、ベース部15の軸方向に突出する円柱状の凸部からなっている。この調整部16の軸心は、ベース部15の軸心と一致している。
ベース部15及び調整部16の軸心に、針管5が貫通するようにして設けられている。すなわち、針管5は、インサート成形によって第1部材11と一体に形成される。なお、針管5と第1部材11をインサート成形によって一体に形成した後に、針管5を第1部材との隙間に接着剤を注入して、針管5と第1部材11を確実に固着してもよい。
また、調整部16には、周面から針管5に連通する保持孔26が形成されている。保持孔26は、調整部16の軸心と直交する貫通孔である。この保持孔26には、針管5の周面を支持固定するチャック部材が挿通する。これにより、インサート成形時に針管5を軸方向の両端だけでなく軸方向と直交する方向からも保持することができ、容易に且つ針管5が安定した状態でインサート成形を行うことができる。その結果、針管5が成型圧によって変形したり、曲がったりすることを防止することが可能である。
針管5の基端5B側は、ベース部15の軸方向の他端である端面15bから突出している。ベース部15は、端面15b側から第2部材12内に挿入され、針管5の基端5B側が弾性部材7の後述する挿通孔45に挿通される。そして、ベース部15の端面15bが弾性部材7の後述する端面41aに当接される。
また、ベース部15の外周面には、接続片24が設けられている。この接続片24は、ベース部15の半径方向の外側に向けて突出するリング状のフランジとして形成されており、ベース部15の軸方向に対向する平面24a,24bを有している。接続片24の平面24bには、第2部材12が接続される。また、接続片24の先端部は、ガイド部18になっている。このガイド部18については、後で詳しく説明する。
更に、ベース部15にも、調整部16と同様に、チャック部材が挿通する保持孔26が設けられている。なお、本例では、保持孔26を2つ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、保持孔を1つ、或いは3つ以上設けてもよい。保持孔の数が複数の場合は、第1部材11における針管の軸方向に沿って略等間隔に形成することが好ましい。
また、保持孔の数が1つの場合は、バランスよく針管5を保持するために第1部材11における針管の軸方向の略中心に設けることが好ましい。しかしながら、保持孔の数が1つで、且つ針管の軸方向の両側における第1部材11から突出長さが異なる場合は、第1部材11における針管の突出長さが短い方の端部と針管の軸方向の中心との間に配置されていることが好ましい。
調整部16の端面は、針管5の針先5A側が突出する針突出面16aになっている。針突出面16aは、針管5の軸方向に直交する平面として形成されている。この針突出面16aは、針管5を皮膚上層部に穿刺するときに、皮膚の表面に接触して針管5を穿刺する深さを規定する。つまり、針管5が皮膚上層部に穿刺される深さは、針突出面16aから突出する針管5の長さ(以下、「突出長L」という。)によって決定される。
皮膚上層部の厚みは、皮膚の表面から真皮層までの深さに相当し、概ね、0.5〜3.0mmの範囲内にある。そのため、針管5の突出長Lは、0.5〜3.0mmの範囲に設定することができる。
ところで、ワクチンは一般的に上腕部に投与されるが、皮膚上層部への投与を考えた場合は皮膚が厚い肩周辺部、特に三角筋部がふさわしいと考えられる。そこで、小児19人と大人31人について、三角筋の皮膚上層部の厚みを測定した。この測定は、超音波測定装置(NP60R−UBM 小動物用高解像度用エコー、ネッパジーン(株))を用いて、超音波反射率の高い皮膚上層部を造影することで行った。なお、測定値が対数正規分布となっていたため、幾何平均によってMEAN±2SDの範囲を求めた。
その結果、小児の三角筋における皮膚上層部の厚みは、0.9〜1.6mmであった。また、成人の三角筋における皮膚上層部の厚みは、遠位部で1.4〜2.6mm、中央部で1.4〜2.5mm、近位部で1.5〜2.5mmであった。以上のことから、三角筋における皮膚上層部の厚みは、小児の場合で0.9mm以上、成人の場合で1.4mm以上であることが確認された。したがって、三角筋の皮膚上層部における注射において、針管5の突出長Lは、0.9〜1.4mmの範囲に設定することが好ましい。
突出長Lをこのように設定することで、針先5Aの刃面5aを皮膚上層部に確実に位置させることが可能となる。その結果、刃面5aに開口する針孔(薬液排出口)は、刃面5a内のいかなる位置にあっても、皮膚上層部に位置することが可能である。なお、薬液排出口が皮膚上層部に位置しても、針先5Aが皮膚上層部に深く刺されば、針先5A端部の側面と切開された皮膚との間から薬液が皮下に流れてしまうため、刃面5aが確実に皮膚上層部にあることが重要である。
なお、皮膚上層部への投与に用いる場合には、26ゲージよりも太い針管では、ベベル長Bを1.0mm以下にすることは難しい。したがって、針管5の突出長Lを好ましい範囲(0.9〜1.4mm)に設定するには、26ゲージよりも細い針管を使用することが好ましい。
針突出面16aは、周縁から針管5の周面までの距離Sが1.4mm以下となるように形成し、好ましくは0.3〜1.4mmの範囲で形成する。この針突出面16aの周縁から針管5の周面までの距離Sは、皮膚上層部へ薬剤を投与することで形成される水疱に圧力が加わることを考慮して設定している。つまり、針突出面16aは、皮膚上層部に形成される水疱よりも十分に小さく、水疱の形成を妨げない大きさに設定している。その結果、針突出面16aが針管5の周囲の皮膚を押圧して、投与された薬剤が漏れるということを防止することができる。
安定部17は、ベース部15に設けた接続片24の平面24aから突出する筒状に形成されている。安定部17の筒孔には、針管5及び調整部16が配置されている。つまり、安定部17は、針管5が貫通する調整部16の周囲を覆う筒状に形成されており、針管5の針先5Aから半径方向に離間して設けられている。
また、この安定部17には、調整部16に設けた保持孔26と対応する位置に切り欠き27が設けられている。この切り欠き27によって、インサート成形時に安定部17とチャック部材が干渉することを防止し、チャック部材の作動が確保される。
安定部17には、キャップ8が着脱可能に嵌合される(図1参照)。このキャップ8は、針管5の針先5Aを覆う。これにより、針ハブ6をシリンジ3に装着する場合に、針先5Aが使用者の指先等に触れないようにすることができる。また、使用済みの薬剤注射装置1或いは注射針組立体2を常に安全な状態に保つことができ、使用者は、安心して使用済みの薬剤注射装置1或いは注射針組立体2の廃棄処理等を行うことができる。
図3に示すように、安定部17の端面17aは、調整部16の針突出面16aよりも針管5の基端5B側に位置している。針管5の針先5Aを生体に穿刺すると、まず、針突出面16aが皮膚の表面に接触し、その後、安定部17の端面17aに接触する。このとき、安定部17の端面17aが皮膚に接触することで薬剤注射装置1が安定し、針管5を皮膚に対して略垂直な姿勢に保つことができる。
なお、安定部17の端面17aは、針突出面16aと同一平面上に位置させたり、また、針突出面16aよりも針管5の針先5A側に位置させたりしても、針管5を皮膚に対して略垂直な姿勢に保つことができる。なお、安定部17を皮膚に押し付けた際の皮膚の盛り上がりを考慮すると、安定部17の端面17aと針突出面16aにおける軸方向の距離は、1.3mm以下に設定することが好ましい。
また、安定部17の内径dは、皮膚に形成される水疱の直径と同等であるか、それよりも大きい値に設定されている。具体的には、安定部17の内壁面から針突出面16aの周縁までの距離Tが4mm〜15mmの範囲となるように設定されている。これにより、安定部17の内壁面から水疱に圧力が印加されことによって水疱形成が阻害されることを防止することができる。
安定部17の内壁面から調整部16の外周面までの最短距離Tは、4mm以上であれば、特に上限はない。しかしながら、距離Tを大きくすると、安定部17の外径が大きくなるため、小児のように細い腕に針管5を穿刺する場合に、安定部17の端面17a全体を皮膚に接触させることが難しくなる。そのため、距離Tは、小児の腕の細さを考慮して15mmを最大と規定することが好ましい。
また、針突出面16aの周縁から針管5の周面までの距離Sが0.3mm以上であれば、調整部16が皮膚に進入することはない。したがって、安定部17の内壁面から針突出面16aの周縁までの距離T(4mm以上)及び針突出面16aの直径(約0.3mm)を考慮すると、安定部17の内径dは9mm以上に設定することができる。
なお、安定部17の形状は、円筒状に限定されるものではなく、例えば、中心に筒孔を有する四角柱や六角柱等の角筒状に形成してもよい。
ガイド部18は、接続片24における安定部17よりも第1部材11における半径方向の外側に位置する先端側の部分である。このガイド部18は、皮膚と接触する接触面18aを有している。接触面18aは、接続片24における平面24aの一部であり、安定部17の端面17aと略平行をなす平面である。ガイド部18の接触面18aが皮膚に接触するまで安定部17を押し付けることにより、安定部17及び針管5が皮膚を押圧する力を常に所定値以上に確保することができる。これにより、針管5の針突出面16aから突出している部分(突出長Lに相当)が確実に皮膚内に穿刺される。
ガイド部18の接触面18aから安定部17の端面17aまでの距離(以下、「ガイド部高さ」という。)Yは、針管5及び安定部17が適正な押圧力で皮膚を押圧し穿刺することができるようにその長さが設定されている。なお、針管5及び安定部17の適正な押圧力は、例えば、3〜20Nである。その結果、使用者に対して針管5及び安定部17による皮膚への押圧力をガイド部18が案内し、針管5の針先5A(刃面5a)を皮膚上層部に確実に位置させることができると共に、使用者に安心感を与えることができる。
ガイド部高さYは、安定部17の内径dと、ガイド部18の先端面から安定部17の外周面までの長さ(以下、「ガイド部長さ」という。)Xに基づいて適宜決定される。例えば、安定部17の内径dが12mmであり、ガイド部長さXが3.0mmのとき、ガイド部高さYは、2.3〜6.6mmの範囲に設定される。
次に、第2部材12について説明する。第2部材12は、略筒状に形成されている。この第2部材12の軸方向の一端部は、第1部材11のベース部15を挿入する挿入部31になっており、他端部は、シリンジ3の後述する排出部52を嵌入する嵌入部32になっている。挿入部31の筒孔31aは、第1部材11のベース部15に対応した大きさに設定されている。
挿入部31には、第1部材11の接続片24に接続される固定片34が設けられている。この固定片34は、挿入部31の先端に連続して半径外方向に突出するリング状のフランジとして形成されている。固定片34には、第1部材11に設けた接続片24の平面24bが当接し、固着される。固定片34と接続片24の固着方法としては、例えば、接着剤、超音波溶着、レーザ溶着、固定ねじ等を挙げることができる。
嵌入部32の筒孔32aは、シリンジ3の排出部52に対応した大きさに設定されており、挿入部31側に至るにつれて連続的に径が小さくなっている。嵌入部32の内面には、シリンジ3の排出部52を螺合させるためのねじ溝35が形成されている。
挿入部31と嵌入部32との間には、弾性部材7が係合する係合部37が設けられている。この係合部37は、第2部材12の内面から半径内方向に突出する段部として形成されており、第2部材12の軸方向に略直交する係合面37a,37bを有している。係合部37の係合面37aには、弾性部材7の後述するフランジ部42が係合され、係合面37bには、弾性部材7のストッパ突部43が係合される。
[弾性部材]
次に、弾性部材7について説明する。弾性部材7は、針ハブ6の第2部材12内に配置され、第1部材11とシリンジ3との間に介在される。この弾性部材7は、本体部41と、この本体部41の軸方向の一端に設けられたフランジ部42と、本体部41の他端に設けられたストッパ突部43を有している。
本体部41は、略円柱状に形成されており、軸方向に垂直な端面41a,41bを有している。本体部41の端面41aには、第1部材11のベース部15の端面15bが当接し、端面41bには、シリンジ3に設けられた排出部52の先端が液密に当接する。つまり、端面41bは、排出部52の先端が液密に当接する当接面になっている。
本体部41には、ベース部15の端面15bから突出した針管5の基端5B側が挿通される挿通孔45が設けられている。この挿通孔45は、本体部41の軸方向に延びており、端面41a,41bに開口されている。本体部41の内面は、端面側離間部46と、当接面側離間部47と、密着部48から形成されている。
端面側離間部46は、端面41aにおける挿通孔45の開口を形成している。この端面側離間部46は、針管5の外周面から離間しており、端面41aに向かうにつれて挿通孔45の径が連続的に大きくなるようなテーパー状に形成されている。これにより、ベース部15の端面15bから突出した針管5の基端5B側を挿通孔45に容易に挿通することができる。なお、挿通孔45における端面側離間部46の形状は、針管5が挿通孔45に挿通し易い形状であれば、テーパー状に限定されるものではない。
当接面側離間部47は、端面41bにおける挿通孔45の開口を形成する。この当接面側離間部47は、針管5の外周面から離間しており、端面41bに向かうにつれて挿通孔45の径が連続的に大きくなるようなテーパー状に形成されている。弾性部材7に当接面側離間部47を設けることにより、本体部41の端面41b側が弾性変形して針管5の基端5Bを覆い、針孔を塞ぐことを防止することができる。
また、挿通孔45における当接面側離間部47は、テーパー状に形成したものに限定されるものではなく、例えば密着部48の径よりも大きく針管5の外周面から離間するような凹部であってもよい。すなわち、挿通孔45における当接面側離間部47の形状は、本体部41の端面41b側が弾性変形して針管5の基端5Bを覆い、針孔を塞ぐことが防止できる形状であればよい。
密着部48は、端面側離間部46と当接面側離間部47との間に形成されている。この密着部48は、針管5の外周面に液密に密着する。これにより、シリンジ3内の薬剤は、針管5と弾性部材7との間から針ハブ6の第1部材11側へ浸透しないようにすることができる。
フランジ部42は、本体部41の外周面から半径外方向に突出するリング状に形成されている。このフランジ部42の外径は、第1部材11のベース部15の外径と略等しくなっている。そのため、フランジ部42の一方の平面は、第2部材12に設けた係合部37の係合面37aと当接し、他方の平面は、第1部材11のベース部15の端面15bと当接する。弾性部材7は、第2部材12の係合部37と第1部材11のベース部15によってフランジ部42が挟持されることにより、針ハブ6に取り付けられている。
ストッパ突部43は、フランジ部42と同様に、本体部41の外周面から半径外方向に突出するリング状に形成されている。このストッパ突部43は、第2部材12に設けた係合部37の係合面37bに係合する。弾性部材7は、フランジ部42及びストッパ突部43が第2部材11の係合部37に係合することにより、軸方向への移動が係止されている。
弾性部材7の材質としては、天然ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、スチレン系等の各種熱可塑性エストラマー、或いはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
[シリンジ]
シリンジ3は、シリンジ本体51と、このシリンジ本体51に連続する排出部52を備えている。シリンジ本体51は、円形の筒体からなっている。排出部52は、シリンジ本体51の軸方向の一端から突出しており、シリンジ本体51よりも小さい外径の円形の筒体からなっている。この排出部52は、先端に向かうにつれて径が連続的に小さくなるようなテーパー状に形成されている。排出部52の先端となる端面52aは、軸方向に直交する平面であり、弾性部材7の端面41bに液密に当接する。また、排出部52の外周面には、針ハブ6の第2部材12に螺合させるためのねじ部53が設けられている。
シリンジ本体51内には、ガスケット(不図示)が収納されている。シリンジ本体51内の空間は、ガスケットにより仕切られており、排出部52に連通する一方の空間は、排出部52内の空間と共に液室56を形成している。シリンジ本体51内の他方の空間には、プランジャ(不図示)が配置される。プランジャは、ガスケットに接続されており、シリンジ本体51の他端の開口から突出している。このプランジャを操作することにより、ガスケットがシリンジ本体51内で軸方向に移動され、液室56への薬剤の吸引と、液室56に充填された薬剤の排出が行われる。
シリンジ本体51及び排出部52の材質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を用いてもよく、また、ステンレス、アルミニウム等の金属を用いてもよい。
2.注射針組立体及び薬剤注射装置の組み立て
次に、上述したような構成を有する注射針組立体2及び薬剤注射装置の組み立て方法について図5、図3を参照して説明する。
図5は、第1部材11と針管5とを一体に形成した状態の側面図である。
2−1.注射針組立体の組み立て
まず、針管5の軸方向の両端である針先5A、基端5Bと、針管5の側面をチャック部材で支持固定する。次に、インサート成形を行い、針管5の周囲に第1部材11を形成する。このとき、針管5の針先5Aが第1部材11から突出する長さ(突出長L)は、0.9〜1.4mmの範囲に設定されており、針管5の基端5Bが第1部材11から突出する長さに比べて短く設定される。また、第1部材11の側面には、チャック部材が挿通していた2つの保持孔26と切り欠き27が形成される。これにより、針管5の取り付け作業が完了し、第1部材11が針管5を保持した状態になる。
このように、インサート成形によって針管5と第1部材11を一体に形成することができるため、接着剤を用いた接着工程を省くことができ、組み立て工程の簡略化を図ることが可能である。なお、針管5と第1部材11との固定をより強固に行うために、ベース部15に形成された保持孔26から接着剤を注入してもよい。
次に、針管5の針先5Aにシリコーン樹脂やフッ素形樹脂等からなるコーティング剤を塗布する。このとき、毛細管現象によって、余分なコーティング剤が、針管5と第1部材11との隙間に侵入する。ここで、調整部16に設けた保持孔26から余分なコーティング剤を針管5と第1部材11の隙間から外側に排出することができる。
次に、針管5を保持した第1部材11に、予め弾性部材7が係合された第2部材12を接続する。すなわち、第1部材11のベース部15及び針管5の基端5B側を、第2部材12の挿入部31に挿入し、第1部材11の接続片24を第2部材12の固定片34に当接させる。このとき、針管5の基端5B側は、第2部材12内に配置された弾性部材7の挿通孔45に挿通され、密着部48と液密に密着する(図3参照)。その後、第2部材12の固定片34を第1部材11の接続片24に、接着剤、超音波溶着、レーザ溶着、固定ねじ等の固着方法によって固着する。これにより、注射針組立体2の組み立てが完了する。
なお、注射針組立体2の組み立て方法は、上述した方法に限定されるものではなく、例えば、弾性部材7を第1部材11に保持された針管5の基端5Bに取り付けてから、第1部材11と第2部材12を接続させるようにしてもよい。
2−2.薬剤注射装置の組み立て
次に、薬剤注射装置の組み立て、すなわちシリンジ3に対する注射針組立体2の装着について説明する。シリンジ3に注射針組立体2を装着するには、まず、注射針組立体2の嵌入部32にシリンジ3の排出部52を挿入する。そして、排出部52に設けたねじ部53を嵌入部32のねじ溝35に螺合させる。これにより、シリンジ3に対する注射針組立体2の装着が完了し、薬剤注射装置1の組み立てが完了する。
3.薬剤注射装置の使用方法
次に、薬剤注射装置1の使用方法について説明する。針管5の針先5Aを生体に穿刺するには、まず、安定部17の端面17aを皮膚に対向させる。これにより、針管5の針先5Aが、穿刺する皮膚に対向される。次に、薬剤注射装置1を皮膚に対して略垂直に移動させ、針先5Aを皮膚に穿刺すると共に安定部17の端面17aを皮膚に押し付ける。このとき、針突出面16aが皮膚に接触して皮膚を平らに変形させることができ、針管5の針先5A側を突出長Lだけ皮膚に穿刺することができる。
次に、ガイド部18の接触面18aが皮膚に接触するまで安定部17の端面17aを押し付ける。ここで、ガイド部高さy(図3参照)は、針管5及び安定部17が適正な押圧力で皮膚に穿刺することができるようにその長さが設定されている。そのため、安定部17によって皮膚を押圧する力が所定の値になる。
その結果、安定部17の適正な押圧力を使用者に認識させることができ、針管5の針先5A及び刃面5aを確実に皮膚上層部に位置させることができる。このように、ガイド部18が安定部17の適正な押圧力を認識させる目印となることで、使用者が安心して薬剤注射装置1を使用することができる。
また、安定部17が皮膚に当接することで、薬剤注射装置1の姿勢が安定し、針管5を皮膚に対して真っ直ぐに穿刺することができる。また、穿刺後に針管5に生じるブレを防止することができ、薬剤の安定した投与を行うことができる。また、例えば0.5mm程度のごく短い突出長の針管では、針先を皮膚に当接させても皮膚に刺さらない場合がある。しかし、安定部17に押し付けられた皮膚が垂直方向に押し下げられることにより、安定部17の内側の皮膚が引っ張られて皮膚に張力が加わった状態となる。そのため、針管5の針先5Aに対して皮膚が逃げ難くなる。したがって、安定部17を設けることにより、皮膚に針先5Aをより刺さり易くするという効果を得ることもできる。
針管5の針先5A側を皮膚に穿刺した後、プランジャ(不図示)を押してガスケット(不図示)を排出部52側に移動させる。これにより、シリンジ3の液室56に充填された薬剤は、排出部52から押し出され、針管5の針孔を通って針先5Aから皮膚上層部に注入される。このとき、排出部52の先端と針管5の基端5Bとの間に空間が形成されていないため、薬剤の残存量を少なくすることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態例では、第1部材と第2部材との間に弾性部材を設けた例を説明したが、弾性部材を設けずに注射針組立体を構成してもよく、また、第2部材と弾性部材を一体に形成してもよい。
1…薬剤注射装置、 2…注射針組立体、 3…シリンジ、 5…針管、 5A…針先、 5b…基端、 5a…刃面、 6…針ハブ、 7…弾性部材、 11…第1部材、 12…第2部材、 15…ベース部、 16…調整部、 16a…針突出面、 17…安定部、 18…ガイド部、 24…接続片、 26…保持孔、 27…切り欠き、 L…突出長、 S…針突出面の周縁から針管の周面までの距離、 T…安定部の内壁面から調整部の外周面までの距離、 x…ガイド部長さ、 y…ガイド部高さ、 d…内径

Claims (10)

  1. 生体に穿刺可能な針先を有する針管と、
    前記針管の前記針先を突出させた状態で前記針管を保持すると共にインサート成形時に前記針管の周面を支持固定するチャック部材が挿通される保持孔が形成された針ハブと、
    を備えたことを特徴とする注射針組立体。
  2. 前記保持孔は、前記針ハブにおける前記針管の軸方向の略中心に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の注射針組立体。
  3. 前記保持孔は、前記針ハブに設けられた前記針管の軸方向と直交して形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の注射針組立体。
  4. 前記保持孔は、前記針ハブに複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注射針組立体。
  5. 前記複数の保持孔は、前記針ハブにおける前記針管の軸方向に沿って略等間隔に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の注射針組立体。
  6. 前記針ハブは、前記針管の周囲に該針管の針先が突出する針突出面を有する調整部を有している
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注射針組立体。
  7. 前記針ハブは、前記針管の針先を突出させた状態で前記針管の周囲を覆うように配置されて前記針管を生体に穿刺する場合に皮膚と接触する端面を有する安定部を有し、
    前記安定部には、前記チャック部材の作動を確保する切り欠きが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注射針組立体。
  8. 前記針管の前記針先部分が前記針ハブから突出する長さは、前記針管における前記針ハブの反対側から突出する長さに比べて短く設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の注射針組立体。
  9. 前記針管は、26〜33ゲージである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の注射針組立体。
  10. 生体に穿刺可能な針先を有する針管と、
    前記針管の前記針先を突出させた状態で前記針管を保持すると共にインサート成形時に前記針管の周面を支持固定するチャック部材が挿通される保持孔が形成された針ハブと、
    前記針ハブに接続されるシリンジと、
    を備えたことを特徴とする薬剤注射装置。
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