JPWO2011111200A1 - 集電体及びその製造方法並びに電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、エネルギー密度や出力密度を高めることが可能であり且つ安定性を向上させることが可能な集電体及び該集電体を備えた電池、並びに、生産性を向上させることが可能な集電体の製造方法及び電池の製造方法を提供する。本発明の一形態は、絶縁性基板と、該絶縁性基板の一方の面上及び他方の面上にそれぞれ配設された電子伝導部とを有する集電体であって、一方の面上に、少なくとも2以上の電子伝導部が平面方向に間隔を開けて配設され、他方の面上に配設されている電子伝導部は、絶縁性基板を挟んで、一方の面上に配設されている少なくとも1つの電子伝導部と対向するように配設され、絶縁性基板を挟んで対向するように配設されている、一方の面上に配設された電子伝導部及び他方の面上に配設されている電子伝導部が、絶縁性基板を貫通する孔に配設された電子伝導体を介して接続されている、集電体とする。

Description

本発明は、集電体及びその製造方法並びに電池及びその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、他の二次電池よりもエネルギー密度が高く、高電圧での動作が可能という特徴を有している。そのため、小型軽量化を図りやすい二次電池として携帯電話等の情報機器に使用されており、近年、電気自動車やハイブリッド自動車用等、大型の動力用としての需要も高まっている。
リチウムイオン二次電池には、正極層及び負極層と、これらの間に配置される電解質とが備えられ、電解質は、非水系の液体又は固体によって構成される。電解質に非水系の液体(以下において、「電解液」という。)が用いられる場合には、電解液が正極層の内部へと浸透する。そのため、正極層の正極活物質と電解質との界面が形成されやすく、性能を向上させやすい。ところが、広く用いられている電解液は可燃性であるため、安全性を確保するためのシステムを搭載する必要がある。一方、固体の電解質は不燃性であるため、上記システムを簡素化できる。それゆえ、不燃性である固体の電解質を含有する層(以下において、「固体電解質層」ということがある。)が備えられる形態のリチウムイオン二次電池(以下において、「固体電池」という。)が提案されている。
リチウムイオン二次電池に関する技術として、例えば特許文献1には、複数の平面状の蓄電体を整列させて配置し、各蓄電体を電気的に接続してなる蓄電体の平面整列構造において、複数の蓄電体の整列構造に対応して、複数の蓄電体間に曲げ自由度を有して懸架される補強部材を設けたことを特徴とする蓄電体の平面整列構造が開示されている。また、特許文献2には、活物質又はリチウムイオンを吸蔵放出可能なホスト物質を含む合剤層を備え、集電体は、絶縁性の基体と、基体の両面を連通する連通孔と、基体の両面に設けられた電子伝導性の導体とを有しており、基体両面に位置するそれぞれの導体が連通孔を介して電気的に接続されたことを特徴とする電池用集電体が開示されている。また、特許文献3には、発電要素を容器本体に縦横に配列、収納し、隣り合う発電要素同士をリード端子により電気的に接続しつつ全体を直列接続して、その一端より延びる正極端子及び他端より延びる負極端子を容器本体周縁部から突出させている電池モジュールが開示されている。また、特許文献4には、一方の面が正極用集電体層であり他方の面が負極用集電体層である複合集電体の正極用集電体層の上に正極活物質層を有し、負極用集電体層の上に負極活物質層を有するバイポーラ電極ユニットと、固体電解質とを有するシート電池が開示されており、バイポーラ電極ユニットと固体電解質とが交互に積層された形態が開示されている。
特開2005−268138号公報 特開平10−241699号公報 特開2007−95597号公報 特開2000−100471号公報
特許文献1に開示されている技術によれば、複数の蓄電体間に曲げ自由度を有して補強部材が懸架されているので、曲げ自由度を確保することが可能になると考えられる。しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、補強部材を別途取り付ける工程が必要とされるため、生産性が低下しやすいという問題があった。また、特許文献2に開示されている技術のように、絶縁性基体の表面全体に導体を設けると、絶縁性基体が曲がり難くなるため、生産性が低下しやすいという問題があった。また、特許文献3に開示されている技術は、充電や放電に寄与しないデッドスペースを低減し難いほか、発電要素の周囲部分とこれに対向する蓋材の下面とを熱接着しているので接触抵抗の安定性に欠けるという問題があった。また、特許文献4に開示されている技術は、シート電極と固体電解質を積層するため、捲回等に比べ生産性が低下しやすいという問題があった。
そこで本発明は、生産性や安定性を高めることが可能な、集電体及び該集電体を備えた電池、並びに、集電体の製造方法及び電池の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段をとる。すなわち、
本発明の第1の態様は、絶縁性基板と、該絶縁性基板の一方の面上及び他方の面上にそれぞれ配設された電子伝導部とを有する集電体であって、上記一方の面上に、少なくとも2以上の電子伝導部が平面方向に間隔を開けて配設され、上記他方の面上に配設されている電子伝導部は、絶縁性基板を挟んで、一方の面上に配設されている少なくとも1つの電子伝導部と対向するように配設され、絶縁性基板を挟んで対向するように配設されている、一方の面上に配設された電子伝導部及び他方の面上に配設されている電子伝導部が、絶縁性基板を貫通する孔に配設された電子伝導体を介して接続されていることを特徴とする、集電体である。
本発明の第2の態様は、上記本発明の第1の態様にかかる集電体、該集電体の電子伝導部と接触するように配設された正極層及び負極層、並びに、正極層及び負極層と接触するように配設された電解質層を備え、絶縁性基板の一方の面上に配設された隣接する電子伝導部の間が折り曲げられて積層された、又は、捲回された、集電体、正極層、負極層、及び、電解質層を備えることを特徴とする、電池である。
本発明の第3の態様は、貫通孔を有する絶縁性基板の貫通孔に電子伝導体を配設する工程と、貫通孔に配設された電子伝導体と接触するように、絶縁性基板の一方の面の一部へ少なくとも2以上の電子伝導部を平面方向に間隔を開けて配設する工程と、貫通孔に配設された電子伝導体と接触するように、絶縁性基板の他方の面の一部へ電子伝導部を配設する工程と、を有することを特徴とする、集電体の製造方法である。
本発明の第4の態様は、絶縁性基板と該絶縁性基板の一方の面上及び他方の面上にそれぞれ配設された電子伝導部とを有する集電体、該集電体と接触するように配設された正極層及び負極層、並びに、正極層及び負極層と接触するように配設された電解質層を備える電池を製造する方法であって、上記本発明の第3の態様にかかる集電体の製造方法によって集電体を製造する工程と、絶縁性基板の面上に配設された電子伝導部と接触するように正極層及び負極層を配設する工程と、正極層及び/又は負極層と接触するように電解質層を配設する工程と、絶縁性基板の一方の面上に配設された隣接する電子伝導部の間を折り曲げる過程又は捲き取る過程を経て、集電体、正極層、負極層、及び、電解質層を積層又は捲回する工程と、を有することを特徴とする、電池の製造方法である。
本発明の第1の態様にかかる集電体は、平面方向に間隔を開けて配設された2以上の電子伝導部を有している。このような形態とすることにより、集電体を備える電池の作製時に、複数の電極と集電体の複数の電子伝導部とを一度に接触させることが可能になるので、電池の生産性を高めることが可能になる。また、本発明の集電体は、2以上の電子伝導部が間隔を開けて配設されているので、電子伝導部の間に存在する絶縁性基板によって、本発明の集電体を備える電池の電極間の短絡を防止することが可能になる。したがって、本発明の第1の態様によれば、電池の生産性や安定性を高めることが可能な、集電体を提供することができる。
本発明の第2の態様にかかる電池は、電池の生産性や安定性を高めることが可能な、本発明の第1の態様にかかる集電体を備えている。したがって、本発明の第2の態様によれば、生産性や安定性を高めることが可能な、電池を提供することができる。
本発明の第3の態様にかかる集電体の製造方法によれば、本発明の第1の態様にかかる集電体を製造することができる。したがって、本発明の第3の態様によれば、電池の生産性や安定性を高め得る集電体を製造することが可能な、集電体の製造方法を提供することができる。
本発明の第4の態様にかかる電池の製造方法によれば、本発明の第2の態様にかかる電池を製造することができる。したがって、本発明の第4の態様によれば、生産性や安定性を高め得る電池を製造することが可能な、電池の製造方法を提供することができる。
集電体1の断面図である。 集電体1の正面図である。 集電体の製造方法を説明するフローチャートである。 積層体8の断面図である。 積層体8の正面図である。 捲回体9の正面図である。 電池の製造方法を説明するフローチャートである。 電極体5の断面図である。 電極体6の断面図である。 構造体10の断面図である。 構造体11の断面図である。 構造体10’の断面図である。 構造体11’の断面図である。 捲回体9の正面図である。 積層体16の断面図である。 捲回体17の断面図である。 電池の製造方法を説明するフローチャートである。 電極体18の断面図である。 捲回体17’の断面図である。 積層体20の断面図である。 捲回体21の断面図である。 電池の製造方法を説明するフローチャートである。 電極体23の断面図である。 捲回体21’の断面図である。 捲回体21’の断面図である。 積層体24の断面図である。 構造体25の断面図である。 電池の製造方法を説明するフローチャートである。 構造体26の断面図である。
1、12…集電体
1a…絶縁性基板
1b…孔
1x、12x…電子伝導部
1y、12y…電子伝導部
1z…電子伝導体
2、13…正極層
3、14…負極層
4、15…電解質層
5、6、18…電極体
7、19…端子
8、16、20…積層体
9、17、21…捲回体
10、11…構造体
22…軸心
23…電極体
24…積層体
25、26…構造体
エネルギー密度や出力密度を高めるため、集電体、電極(正極層、負極層)、及び、電解質層等を積層して構成した積層体を捲回又は折り畳むことによって作製した構造体を有する電池が開発されてきている。しかしながら、これまでに提案されている形態の電池では、積層体を構成する層(シート)の数が増大しやすい。シート数が増大すると、捲回速度又は折り畳む速度が低減しやすいため、電池の生産性が低下しやすい。また、上記の構造体を有する電池は、捲回又は折り畳んで構造体を作製する際等に、電極等の滑落が生じやすく、短絡が懸念されるため、電池の安定性が低下しやすい。それゆえ、生産性及び安定性を高めた電池を得るためには、シート数の増大及び電極等の滑落を低減する必要がある。
本発明者は、鋭意研究の結果、絶縁性基板の表裏面それぞれの一部に、間隔を開けて電子伝導部を形成し、表面側の電子伝導部と裏面側の電子伝導部とを、絶縁性基板を貫通する孔に配置した導電性物質で接続した構造の集電体を用いることにより、電池の生産性及び安定性を高めることが可能になることを知見した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。本発明は、生産性や安定性を高めることが可能な、集電体及び該集電体を備えた電池、並びに、集電体の製造方法及び電池の製造方法を提供することを、主な要旨とする。
以下、図面を参照しつつ、本発明について説明する。図面では、一部符号の記載を省略することがある。なお、以下に示す形態は本発明の例示であり、本発明は以下に示す形態に限定されるものではない。本発明における絶縁性基板の形態には、シート状形態やフィルム状形態が含まれる。
図1は、本発明の集電体1の断面図であり、図2は、集電体1の正面図である。図1及び図2に示すように、集電体1は、絶縁性基板1aと、該絶縁性基板1aの一方の面上へ間隔を開けて形成された電子伝導部1x、1x、…と、絶縁性基板1aの他方の面上へ間隔を開けて形成された電子伝導部1y、1y、…と、を有し、電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…は、絶縁性基板1aを挟んで対向するように形成されている。絶縁性基板1aは、該絶縁性基板1aを貫通する複数の孔1b、1b、…を有し、それぞれの孔1b、1b、…には電子伝導体1z、1z、…が配設されている。そして、絶縁性基板1aを介して対向する電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…は、電子伝導体1z、1z、…を介して接続されている。
集電体1は、平面方向(図1及び図2の紙面左右方向。集電体1の説明において以下同じ。)に間隔を開けて配設された電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…を有している。そのため、集電体1を備える電池の作製時に、複数の電極と、集電体1の複数の電子伝導部1x、1x、…又は電子伝導部1y、1y、…とを一度に接触させることができる。したがって、集電体1を用いることにより、電池の生産性を高めることが可能になる。また、集電体1は、電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…が平面方向に間隔を開けて配設されているので、隣接する電子伝導部間に存在する絶縁性基板1aによって、集電体1を有する電池の電極間の短絡を防止することが可能になる。したがって、集電体1によれば、電池の生産性や安定性を高めることが可能になる。
図3は、本発明の集電体の製造方法を説明するフローチャートである。図3に示すように、本発明の集電体の製造方法は、被覆工程(S1)と、孔形成工程(S2)と、電子伝導体配設工程(S3)と、電子伝導部配設工程(S4)と、除去工程(S5)と、を有している。以下、図1〜図3を参照しつつ、集電体1の製造方法の一例を説明する。
被覆工程(以下において、「S1」ということがある。)は、絶縁性基板1aの表面のうち、電子伝導部を配設したくない箇所にめっきレジスト層を形成する工程である。S1で絶縁性基板1aの表面の一部に形成されるめっきレジスト層は、電子伝導部の形成が終了するまで絶縁性基板1aの表面を被覆し続けることが可能な材料によって構成されていれば、その形態は特に限定されるものではない。また、S1は、電子伝導部を配設したくない絶縁性基板1aの一部にめっきレジスト層を形成可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S1は、例えば、公知の方法で、厚さ10μmのポリプロピレンシートによって構成される絶縁性基板1aの一方の面及び他方の面の全面へめっきレジスト層の構成材料を塗布し、電子伝導部を配設したい箇所にのみ光を照射して溶解性を変化させた後、現像することによって、複数のめっきレジスト層を間隔を開けて形成する工程、とすることができる。
孔形成工程(以下において、「S2」ということがある。)は、上記S1でめっきレジスト層が形成されなかった絶縁性基板1aの部位に、絶縁性基板1aを貫通する孔1b、1b、…を形成する工程である。S2は、電子伝導部を配設したい箇所に孔1b、1b、…を形成可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S2は、例えば、絶縁性基板1aの、電子伝導部を配設したい箇所へ、パンチングプレスにより孔1b、1b、…を形成する工程、とすることができる。S2で形成される孔1b、1b、…の直径は、孔1b、1b、…に電子伝導体1zを配設可能であれば特に限定されるものではなく、例えば10μmとすることができる。また、隣接する孔1b、1bの間隔も特に限定されるものではなく、例えば100μm以上500μm以下とすることができる。なお、ここでは、S1の後にS2が行われる形態を示したが、本発明は、被覆工程の後に孔形成工程が行われる形態に限定されるものではなく、孔形成工程の後に被覆工程が行われても良い。
電子伝導体配設工程(以下において、「S3」という。)は、上記S2で形成された孔1b、1b、…に電子伝導体1z、1z、…を配設する工程である。S3は、孔1b、1b、…に電子伝導体1z、1z、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S3は、例えば、無電解めっきにより、孔1b、1b、…へ金属Niを配設する工程、とすることができる。S3が、無電解めっきにより孔1b、1b、…へ金属Niを配設する工程である場合、無電解めっきの形態は特に限定されるものではなく、公知の無電解めっき法を適宜用いることができる。
電子伝導部配設工程(以下において、「S4」という。)は、上記S3で孔1b、1b、…に配設された電子伝導体1z、1z、…と接触するように、上記S1でめっきレジスト層が形成されなかった絶縁性基板1aの一方の面へ電子伝導部1x、1x、…を配設し、さらに、電子伝導体1z、1z、…と接触するように、上記S1でめっきレジスト層が形成されなかった絶縁性基板1aの他方の面へ電子伝導部1y、1y、…を配設する工程である。S4は、電子伝導体1z、1z、…と接触するように電子伝導部1x、1x、…、及び、電子伝導部1y、1y、…を形成可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S4は、孔1b、1b、…に配設された金属Niと接触するように、例えば、蒸着法、スパッタ法、又は、ガスデポジション法等の公知の方法でステンレス鋼(以下において、「SUS」ということがある。)層を形成することにより、電子伝導部を配設したい箇所へ電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…を形成する工程、とすることができる。S4で形成される電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…の厚さは特に限定されるものではないが、例えば、1μmとすることができる。本発明において、S4は、例えばめっきで、表面ともう一方の面に同時に電子伝導部を形成する形態とすることも可能である。
除去工程(以下において、「S5」という。)は、上記S4の終了後に、上記S1で形成しためっきレジスト層を除去する工程である。S5は、上記S4で形成した電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…を除去せずに、上記S11で形成しためっきレジスト層を除去可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S5は、例えば、公知のアルカリ性処理液を用いてめっきレジスト層を除去する工程、とすることができる。
このように、本発明の集電体の製造方法によれば、集電体1を製造することができる。上述のように、集電体1によれば、電池の生産性や安定性を高めることが可能になるので、本発明によれば、電池の生産性や安定性を高め得る集電体1を製造することが可能な、集電体の製造方法を提供することができる。
本発明の集電体の製造方法に関する上記説明では、S5を有する形態について言及したが、本発明の集電体の製造方法は当該形態に限定されるものではない。本発明の集電体の製造方法は、S5を有しない形態とすることも可能である。
本発明の集電体及びその製造方法に関する上記説明では、孔1b、1b、…に配設された電子伝導体1z、1z、…と、絶縁性基板1aの表裏面にそれぞれ配設された電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…とが、異なる材料によって構成される形態について言及したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。本発明では、絶縁性基板を貫通する孔に配設された電子伝導体と、絶縁性基板の表裏面に配設された電子伝導部とが、同一の材料によって構成されていてもよい。孔に配設した電子伝導体と絶縁性基板の表裏面に配設した電子伝導部とを同一材料によって構成する場合、その同一材料は、例えば、SUSとすることができる。この場合、孔や絶縁性基板の表裏面にSUSを配設する方法は特に限定されるものではない。本発明では、例えば、蒸着法やスパッタ法によりSUSを孔に充填するとともに絶縁性基板の表裏面に間隔を開けて電子伝導部を形成する形態や、ガスデポジション法により平均粒径数μm(例えば、3μm程度)のSUS粉末を孔に充填するとともに絶縁性基板の表裏面に間隔を開けて電子伝導部を形成する形態等、公知の方法を適宜用いることができる。
図4は、積層された本発明の集電体1、電極(正極層2、負極層3)、及び、電解質層4を有する積層体8の断面図であり、図5は、図4に示す積層体8の正面図である。また、図6は、本発明の電池に備えられる捲回体9の正面図である。捲回体9は、積層体8を捲回する過程を経て作製されており、図6では、最外周に配設されている電解質層4の記載を省略している。
積層体8は、図4の紙面上下方向(図5の紙面手前/奥方向)へ交互に配設された電解質層4、電極体6、電解質層4、及び、電極体5を有している。電極体5、6は、集電体1、正極層2、2、…、及び、負極層3、3、…を有しており、積層体8の2つの電極体5、6のうち、電極体5は、右端の電子伝導部1xに端子7が接続されており、電極体6は、左端の電子伝導部1yに端子7が接続されている。積層体8は、すべての電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…に、正極層2及び/又は負極層3が接触している。そして、正極層2、2、…及び負極層3、3、…は、集電体1を挟んで一対の正極層2、2同士又は一対の負極層3、3同士が対向するように配設され、2つの電極体5、6の間に配設された電解質層4を挟んで一対の正極層2及び負極層3が対向するように配設されている。積層体8において、正極層2、2、…及び負極層3、3、…は、電子伝導部1x、電子伝導部1y、電解質層4と接触する一方、絶縁性基板1aとは接触していない。
捲回体9は、例えば、図5の紙面奥側が凸となるように積層体8を捲回する過程を経て作製される。この捲回体9では、1組の正極層2、電解質層4、及び、負極層3によって構成される単電池が、図4の紙面上下方向に並列に接続され、且つ、図4の紙面左右方向に直列に接続されている。
本発明の電池に備えられる捲回体9は集電体1、1を有している。そして、集電体1、1の一方の面側に形成されている電子伝導部1x、1x、…は、図4の右端に配設されている電子伝導部1xを除いて、複数の電極(正極層2及び負極層3。集電体1の説明において以下同じ。)と接触しており、集電体1、1の他方の面側に形成されている電子伝導部1y、1y、…も、図4の左端に配設されている電子伝導部1yを除いて、複数の電極と接触している。かかる形態とすることにより、捲回体9を備える電池の作製時には、複数の電極と電子伝導部1x、1x、…又は電子伝導部1y、1y、…とを一度に接触させることが可能になるので、捲回体9を備える電池の生産性を高めることができる。また、電子伝導部1x、1x、…及び電子伝導部1y、1y、…は平面方向に間隔を開けて形成されているので、電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…の間に存在する絶縁性基板1aにより、当該絶縁性基板1aによって平面方向に隔てられた電極間の短絡を防止することが可能になる。したがって、捲回体9が備えられる形態とすることにより、本発明によれば、生産性や安定性を高めることが可能な、電池を提供することができる。
図7は、本発明の電池の製造方法を説明するフローチャートである。図7に示すように、本発明の電池の製造方法は、集電体作製工程(S11)と、電極配設工程(S12)と、電解質配設工程(S13)と、プレス工程(S14)と、スリット工程(S15)と、端子接続工程(S16)と、捲回工程(S17)と、挿入封止工程(S18)と、を有している。また、図8〜図14は、捲回体8を備える本発明の電池の製造工程を説明する図である。図8は電極配設工程によって作製された電極体5の断面図、図9は電極配設工程によって作製された電極体6の断面図、図10は電解質層4及び電極体5を有する構造体10の断面図、図11は電解質層4及び電極体6を有する構造体11の断面図である。また、図12は端子接続工程で端子7が接続された構造体10’の断面図、図13は端子接続工程で端子7が接続された構造体11’の断面図、図14は捲回工程で作製された捲回体9を示す正面図である。以下、図4〜図14を参照しつつ、本発明の電池の製造方法の一例を説明する。
集電体作製工程(以下において、「S11」という。)は、集電体1を作製する工程である。より具体的に、S11は、上記S1〜S5により、集電体1を作製する工程である。
電極配設工程(以下において、「S12」という。)は、上記S11で作製した集電体1の電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…と接触するように正極層2、2、…及び負極層3、3、…を配設して、図8に示す電極体5及び図9に示す電極体6を作製する工程である。S12は、電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…と接触するように正極層2、2、…及び負極層3、3、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S12では、例えば、まず、ダイコート法で、すべての電子伝導部1x、1x、…の表面へ、正極用組成物と負極用組成物とを間隔を開けて交互に塗工し乾燥することにより、集電体1の一方の面側に正極層2、2、…を一度に形成し、負極層3、3、…を一度に形成することができる。その後、集電体1を挟んで一対の正極層2、2又は一対の負極層3、3が対向するように、ダイコート法で、すべての電子伝導部1y、1y、…の表面へ、正極用組成物と負極用組成物とを間隔を開けて交互に塗工し乾燥する。かかる過程を経ることにより、集電体1の一方の面側及び他方の面側に、正極層2、2、…及び負極層3、3、…をそれぞれ一度に形成することができるので、電極体5、6を容易に作製することができる。
S12で電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…の表面に塗工される正極用組成物は、電池の正極作製時に用いられるものであれば特に限定されるものではない。S12では、例えば、質量比で、正極活物質:電解質:導電助剤:結着材=45:45:9:1となるように配合した混合物を溶媒に入れて混ぜ合わせることにより作製した組成物を正極用組成物とすることができる。S12において、正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウムを用いることができ、電解質としては、例えば、質量比で、LiS:P=50:50〜100:0となるようにLiS及びPを混合して作製した硫化物固体電解質のほか、公知の有機固体電解質を用いることができる。また、S12において、導電助剤としては、例えば、アセチレンブラックを用いることができ、結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いることができる。S12で電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…の表面に形成される正極2の幅は、例えば50mmとすることができ、捲回体8に備えられる正極層2、2、…の厚さは、例えば30μmとすることができる。
また、S12で電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…の表面に塗工される負極用組成物は、電池の負極作製時に用いられるものであれば特に限定されるものではない。S12では、例えば、質量比で、負極活物質:電解質:導電助剤:結着材=47:47:5:1となるように配合した混合物を溶媒に入れて混ぜ合わせることにより作製した組成物を負極用組成物とすることができる。S12において、負極活物質としては、例えば、グラファイトカーボンを用いることができ、電解質としては、例えば、質量比で、LiS:P=50:50〜100:0となるようにLiS及びPを混合して作製した硫化物固体電解質のほか、公知の有機固体電解質を用いることができる。また、導電助剤としては、例えば、アセチレンブラックを用いることができ、結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いることができる。S12で電子伝導部1x、1x、…や電子伝導部1y、1y、…の表面に形成される負極3の幅は、例えば52mmとすることができ、捲回体8に備えられる負極層3、3、…の厚さは、例えば35μmとすることができる。
電解質配設工程(以下において、「S13」という。)は、上記S12で作製した電極体5の片側に配設されている正極層2、2、…及び負極層3、3、…を覆うように電解質層4を配設し、上記S12で作製した電極体6の片側に配設されている正極層2、2、…及び負極層3、3、…を覆うように電解質層4を配設する工程である。S13は、電極体5及び電極体6の片側に配設されている正極層2、2、…及び負極層3、3、…のすべてと電解質層4とが接触するように電解質層4、4を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S13は、例えば、グラビア印刷法により、電極体5及び電極体6の片側に配設されている正極層2、2、…及び負極層3、3、…を覆うように電解質用組成物を塗工し乾燥させることにより、電解質層4、4をそれぞれ配設する工程、とすることができる。
S13で正極層2、2、…や負極層3、3、…の表面に塗工される電解質用組成物は、電池の電解質層作製時に用いられるものであれば特に限定されるものではない。S13では、例えば、質量比で、電解質:結着材=99:1となるように配合した混合物を溶媒に入れて混ぜ合わせることにより作製した組成物を電解質用組成物とすることができる。S13において、電解質としては、例えば、質量比で、LiS:P=50:50〜100:0となるようにLiS及びPを混合して作製した硫化物固体電解質のほか、公知の有機固体電解質を用いることができ、結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いることができる。捲回体8に備えられる電解質層4、4の厚さは、例えば20μmとすることができる。
プレス工程(以下において、「S14」という。)は、上記S13で電解質層4が配設された電極体5、6をプレスする工程である。S14は、電解質同士の接触面積を拡大してエネルギー密度や出力密度を高めた電池を製造するため正極活物質と電解質、負極活物質と電解質に行われる工程であり、例えば、ロールプレスにより、電解質層4が配設された電極体5及び電解質層4が配設された電極体6をプレスする工程、とすることができる。
スリット工程(以下において、「S15」という。)は、上記S14でプレスされた、電解質層4が配設されている電極体5、6のそれぞれに備えられている正極層2、2、…や負極層3、3、…のうち、設計上、正極用組成物や負極用組成物を塗工すべきではないと考えられる未塗工部へとはみ出してしまった正極層2、2、…及び/又は負極層3、3、…の一部を除去する工程である。S15は、例えば、シャーカット方式スリッターによって電極を塗工していない集電体部7、7の一部を除去することにより、図10に示す構造体10及び図11に示す構造体11を作製する工程、とすることができる。
端子接続工程(以下において、「S16」という。)は、上記S15で未塗工部が画定された構造体10及び構造体11に備えられる電子伝導部に、端子7を接続して、図12に示す構造体10’及び図13に示す構造体11’を作製する工程である。S16は、例えば、構造体10の右端の電子伝導部1xにNiリード端子7を溶接し、構造体11の左端の電子伝導部1yにNiリード端子7を溶接した後、短絡保護のためにNiリード端子7、7の表面に絶縁テープ(不図示)を貼ることにより、構造体10’及び構造体11’を作製する工程、とすることができる。
捲回工程(以下において、「S17」という。)は、上記S16で作製した構造体10’、11’を積層することにより積層体8を作製した後、積層体8を捲回することにより、図14に示される捲回体9を作製する工程である。S17は、例えば、電解質層4を挟んで構造体10’の正極層2、2、…と構造体11’の負極層3、3、…とが対向し、且つ、電解質層4を挟んで構造体10’の負極層3、3、…と構造体11’の正極層2、2、…とが対向するように構造体10’、11’を積層することにより積層体8を作製した後、積層体8を円筒状に捲回することにより、捲回体9を作製する工程、とすることができる。
挿入封止工程(以下において、「S18」という。)は、上記S17で作製した捲回体9をケースに挿入して封止することにより、捲回体9を備える電池を作製する工程である。S18は、例えば、上記S17で作製した捲回体9の端子7、7を、円筒型のケースに溶接し、捲回体9を当該円筒型のケースへと挿入した後、捲回体9を収容したケースをかしめて封止することにより、捲回体9を備える電池を作製する工程、とすることができる。
このように、本発明の電池の製造方法によれば、捲回体9を備える電池を製造することができる。上述のように、捲回体9が備えられる形態とすることにより、電池の生産性や安定性を高めることが可能になるので、本発明によれば、生産性や安定性を高めた電池を製造することが可能な、電池の製造方法を提供することができる。
本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、集電体1を挟んで一対の正極層2、2同士又は一対の負極層3、3同士が対向するように配設された電極体5、6が備えられる形態を例示したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。そこで、集電体1を挟んで正極層2及び負極層3が対向するように配設されている電極体が備えられる本発明の電池、及び、当該電池の製造方法について、以下に説明する。
図15は、積層された本発明の集電体12、電極(正極層13、負極層14)、及び、電解質層15を有する積層体16の断面図であり、図16は、積層体16を捲回することによって作製される捲回体17を簡略化して示す断面図である。集電体12は、電子伝導部12x、12x、…及び電子伝導部12y、12y、…の平面方向(図15の紙面左右方向。集電体12並びに正極層13及び負極層14の説明において、以下同じ。)の幅が集電体1と異なっており、構成材料や製造方法は集電体1と同一である。また、正極層13は、図15及び図16の紙面奥/手前方向の長さが正極層2と異なっており、構成材料は正極層2と同一である。また、負極層14は、図15及び図16の紙面奥/手前方向の長さが負極層3と異なっており、構成材料は負極層3と同一である。また、電解質層15は、図15及び図16の紙面奥/手前方向の長さ、並びに、図15及び図16の紙面左右方向の長さが電解質層4と異なっており、構成材料は電解質層4と同一である。図15及び図16において、集電体1と同様に構成されるものには、図1〜図14にて使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
積層体16は、集電体12と、正極層13、13、…と、負極層14、14、…と、電解質層15、15、…と、を有している。集電体12は、絶縁性基板1aと、該絶縁性基板1aの一方の面側へ平面方向に間隔を開けて配設された電子伝導部12x、12x、…と、絶縁性基板1aの他方の面側へ平面方向に間隔を開けて配設された電子伝導部12y、12y、…とを有している。絶縁性基板1aは、複数の孔1b、1b、…を有し、集電体12を挟んで対向している電子伝導部12x、12x、…及び電子伝導部12y、12y、…は、孔1b、1b、…に配設されている電子伝導体1z、1z、…を介して接続されている。それぞれの電子伝導部12x、12x、…及び電子伝導部12y、12y、…の表面には、正極層13、13、…又は負極層14、14、…が平面方向に交互に配設されており、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面には、電解質層15、15、…が配設されている。そして、電子伝導部12xの表面に配設されている正極層13は、集電体12を挟んで、電子伝導部12yの表面に配設されている負極層14と対向しており、電子伝導部12xの表面に配設されている負極層14は、集電体12を挟んで、電子伝導部12yの表面に配設されている正極層13と対向している。積層体16において、正極層12、12、…及び負極層13、13、…は、電子伝導部12x及び電解質層15、又は、電子伝導部12yと接触する一方、絶縁性基板1aとは接触していない。
捲回体17は、積層体16の正極層13が電解質層15を挟んで負極層14と対向するように捲回されることによって作製される。この捲回体17では、1組の正極層13、電解質層15、及び、負極層14によって構成される単電池が、図16の紙面上下方向に直列に接続されている。
図16に示すように、本発明の電池に備えられる捲回体17は、本発明の集電体12を有している。そして、集電体12の一方の面側に形成されている電子伝導部12x、12x、…は、それぞれ、正極層13又は負極層14と接触しており、集電体12、12の他方の面側に形成されている電子伝導部12y、12y、…も、それぞれ、正極層13又は負極層14と接触している。かかる形態とすることにより、捲回体17の作製時には、複数の電極と電子伝導部12x、12x、…又は電子伝導部12y、12y、…とを一度に接触させることが可能になるので、捲回体17を備える電池の生産性を高めることができる。また、電子伝導部12x、12x、…及び電子伝導部12y、12y、…は平面方向に間隔を開けて形成されているので、電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…の間に存在する絶縁性基板1aにより、当該絶縁性基体1aによって平面方向に隔てられていた電極間の短絡を防止することが可能になる。したがって、捲回体17が備えられる形態であっても、本発明によれば、生産性や安定性を高めることが可能な、電池を提供することができる。
また、捲回体17によれば、捲回される積層体16の捲回方向(図15の紙面左右方向)の長さを長くすることによって、直列接続される単電池の数を容易に増大することができるため、電圧設計が容易な電池を提供することもできる。さらに、捲回体17は、湾曲している捲回体17の左端部及び右端部(以下において、「湾曲部」という。)に、電極及び電解質15が配設されていない。かかる形態とすることにより、捲回体17を備える電池の作製時や使用時に、湾曲部から電極や電解質が滑落する事態を防止することが可能になるほか、発電に寄与しない湾曲部の体積を低減することができるので、捲回体17を備える電池のエネルギー密度や出力密度を高めることも可能になる。加えて、捲回体17は捲回の機構が単純であるため、製造速度を高めることが可能になる。
図17は、本発明の電池の製造方法を説明するフローチャートである。図17に示す本発明の電池の製造方法は、集電体作製工程(S21)と、電極配設工程(S22)と、電解質配設工程(S23)と、スリット工程(S24)と、捲回工程(S25)と、端子接続工程(S26)と、挿入封止工程(S27)と、を有している。また、図18及び図19は、本発明の電池の製造工程を説明する図である。図18は電極配設工程によって作製された電極体18を示す断面図、図19は端子接続工程で端子19、19が接続された捲回体17’を示す断面図である。以下、図15〜図19を参照しつつ、本発明の電池の製造方法の一例を説明する。
集電体作製工程(以下において、「S21」という。)は、集電体12を作製する工程である。より具体的に、S21は、上記S1〜S5により、集電体12を作製する工程である。
電極配設工程(以下において、「S22」という。)は、上記S21で作製した集電体12の電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…と接触するように正極層13、13、…及び負極層14、14、…を配設して、図18に示す電極体18を作製する工程である。S22は、電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…と接触するように正極層13、13、…及び負極層14、14、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S22では、例えば、まず、すべての電子伝導部12x、12x、…の表面へ、グラビア印刷法で正極用組成物と負極用組成物とを間隔を開けて交互に塗工し乾燥することにより、集電体12の一方の面側に正極層13、13、…を一度に形成し、負極層14、14、…を一度に形成することができる。その後、集電体12を挟んで正極層13と負極層14とが対向するように、グラビア印刷法で、すべての電子伝導部12y、12y、…の表面へ、正極用組成物と負極用組成物とを間隔を開けて交互に塗工し乾燥する。かかる過程を経ることにより、集電体12の一方の面側及び他方の面側に、正極層13、13、…及び負極層14、14、…をそれぞれ一度に形成することができるので、電極体18を容易に作製することができる。
S22で電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…の表面に形成される正極層13の大きさは、例えば50mm×50mmとすることができ、捲回体17に備えられる正極層13、13、…の厚さは、例えば30μmとすることができる。また、S22で電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…の表面に形成される負極層14の大きさは、例えば52mm×52mmとすることができ、捲回体17に備えられる負極層14、14、…の厚さは、例えば35μmとすることができる。
電解質配設工程(以下において、「S23」という。)は、上記S22で作製した電極体18の片側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…を配設する工程である。S23は、電極体18の片側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S23は、例えば、グラビア印刷法により、電極体18の片側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面に電解質用組成物を塗工し乾燥させることにより、電解質層15、15、…を配設して図15に示す積層体16を作製する工程、とすることができる。
スリット工程(以下において、「S24」という。)は、積層体16の奥行き方向長さ(図15の紙面奥/手前方向の長さ)を短くする工程である。
捲回工程(以下において、「S25」という。)は、上記S24で奥行き方向長さが整えられた積層体16における、未塗工部の絶縁性基板1aを折り畳みながら捲回することにより、図16に示される捲回体17を作製する工程である。S25は、例えば、電解質層15を挟んで正極層13と負極層14とが対向するように、未塗工部の絶縁性基板1aを折り畳みながら捲回することにより、捲回体17を作製する工程、とすることができる。このようなS25を経て作製される捲回体17は、電解質層15を挟んで対向する正極層13及び負極層14の、図16における右側端面及び左側端面の位置が、すべて揃っていることが好ましい。かかる形態の捲回体17は、捲回体17の外周側に位置する未塗工部ほど長さを長くしておくことにより、作製することが可能になる。
端子接続工程(以下において、「S26」という。)は、上記S25で作製された捲回体17に備えられる電子伝導部12y、12yに、端子19、19を接続する工程である。S26は、単電池の積層方向一端側に配設されている正極層13と接触している電子伝導部12yに端子19を接続し、かつ、単電池の積層方向他端側に配設されている負極層14と接触している電子伝導部12yに端子19を接続可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S26は、例えば、捲回体17の上端及び下端へ、大きさが53mm×80mmであり表面に凹凸を有するステンレス鋼箔によって構成される端子19、19を配設し、捲回体17の上端に配設されている正極層13を突き破って電子伝導部12yと端子19とを接続し、捲回体17の下端に配設されている負極層14を突き破って電子伝導部12yと端子19とを接続することにより、図19に示される捲回体17’を作製する工程、とすることができる。
挿入封止工程(以下において、「S27」という。)は、上記S26で作製した捲回体17’をケースに挿入して封止することにより、捲回体17’を備える電池を作製する工程である。S27は、例えば、上記S26で作製した捲回体17’の端子19、19を筐体に溶接し、捲回体17’を当該筐体へと挿入した後、捲回体17’を収容した筐体をラミネート封入することにより、捲回体17’を備える電池を作製する工程、とすることができる。
このように、本発明の電池の製造方法によれば、集電体12を備える電池を製造することができる。上述のように、集電体12が備えられる形態とすることにより、電池の生産性や安定性を高めることが可能になるので、本発明によれば、生産性や安定性を高めた電池を製造することが可能な、電池の製造方法を提供することができる。
捲回体17’を備える本発明の電池の製造方法に関する上記説明では、表面に凹凸を有するステンレス鋼箔によって構成される端子19、19を捲回体17の上端及び下端へと配設し、端子19、19の凹凸で正極層13や負極層14を突き破ることにより、電子伝導部12y、12yと端子19、19とを接続する形態のS26について説明したが、捲回された集電体12を備える本発明の電池の製造方法における端子接続工程は当該形態に限定されるものではない。端子接続工程は、捲回体17の上端に配設されている正極層13及び下端に配設されている負極層14を除去した後、除去された正極層13と接触していた電子伝導部12y及び除去された負極層14と接触していた電子伝導部12yのそれぞれに、公知のリード端子を接続する形態とすることも可能である。このほか、除去された正極層13と接触していた電子伝導部12y及び除去された負極層14と接触していた電子伝導部12yのそれぞれに、端子としても機能する外装材を直接接触させる形態とすることも可能である。
また、捲回体17’を備える本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設されている形態について言及したが、本発明は当該形態に限定されるものではなく、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…と負極層14、14、…との間にも電解質層15、15、…が配設されていても良い。ただし、エネルギー密度や出力密度を高めやすい電池を提供可能にする等の観点からは、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設された形態とすることが好ましい。
図20は、集電体12、電極(正極層13、負極層14)、及び、電解質層15を有する積層体20の断面図であり、図21は、積層体20を軸心22の周囲に捲回することによって作製される捲回体21を簡略化して示す断面図である。図20及び図21において、図15〜図19と同様に構成されるものには、これらの図で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
積層体20は、集電体12と、正極層13、13、…と、負極層14、14、…と、電解質層15、15、…と、を有している。集電体12の電子伝導部12x、12x、…の表面には正極層13、13、…が配設されており、電子伝導部12y、12y、…の表面には負極層14、14、…が配設されている。正極層13、13、…の表面には電解質層15、15、…が配設されており、電子伝導部12xの表面に配設されている正極層13は、集電体12を挟んで、電子伝導部12yの表面に配設されている負極層14と対向している。積層体20において、正極層13、13、…及び負極層14、14、…は、絶縁性基板1aとは接触していない。
捲回体21は、断面が長方形である軸心22の周囲に積層体20を捲回することによって構成されている。捲回体21において、軸心22の上側に配置されている複数の単電池は直列に接続され、軸心22の下側に配置されている複数の単電池は直列に接続されている。これに対し、軸心22の上面及び下面は、負極層14、14と接触しているので、軸心22の上側で直列接続された複数の単電池によって構成される単電池群と軸心22の下側で直列接続された複数の単電池によって構成される単電池群とは、並列に接続されている。
図21に示すように、捲回体21も集電体12を有している。そのため、捲回体21が備えられる形態であっても、本発明によれば、生産性や安定性を高めることが可能な、電池を提供することができる。また、上述のように、捲回体21によれば、単電池同士を直列に接続すること及び並列に接続することができる。したがって、捲回体21が備えられる形態とすることにより、モジュール設計の自由度を高めた電池を提供することができる。
また、捲回体21も捲回体17と同様に、捲回される積層体20の捲回方向(図20の紙面左右方向)の長さを長くすることによって、直列接続される単電池の数を容易に増大することができるため、電圧設計が容易な電池を提供することもできる。さらに、捲回体21も捲回体17と同様に、捲回体21の湾曲している部位(湾曲部)に、正極層13、13、…、負極層14、14、…、及び、電解質層15、15、…が配設されていない。かかる形態とすることにより、捲回体21を備える電池の作製時や使用時に、湾曲部から電極や電解質が滑落する事態を防止することが可能になるほか、発電に寄与しない湾曲部の体積を低減することができるので、捲回体21を備える電池のエネルギー密度や出力密度を高めることも可能になる。加えて、捲回体21も捲回の機構が単純であるため、製造速度を高めることが可能になる。
図22は、本発明の電池の製造方法を説明するフローチャートである。図22に示す本発明の電池の製造方法は、集電体作製工程(S31)と、電極配設工程(S32)と、電解質配設工程(S33)と、スリット工程(S34)と、捲回工程(S35)と、端子接続工程(S36)と、挿入封止工程(S37)と、を有している。また、図23〜図25は、本発明の電池の製造工程を説明する図である。図23は電極配設工程によって作製された電極体23を示す断面図、図24は端子接続工程で端子19、19が接続された捲回体21’を示す断面図、図25は図24の紙面右側から見た場合の捲回体21’を示す断面図である。捲回体21’の理解を容易にするため、図25では絶縁性基板1aの記載を一部省略している。以下、図20〜図25を参照しつつ、本発明の電池の製造方法の一例を説明する。
集電体作製工程(以下において、「S31」という。)は、集電体12を作製する工程である。より具体的に、S31は、上記S1〜S5により、集電体12を作製する工程である。
電極配設工程(以下において、「S32」という。)は、上記S31で作製した集電体12の電子伝導部12x、12x、…と接触するように正極層13、13、…を配設し、電子伝導部12y、12y、…と接触するように負極層14、14、…を配設することにより、図23に示す電極体23を作製する工程である。S32は、電子伝導部12x、12x、…と接触するように正極層13、13、…を配設し、且つ、電子伝導部12y、12y、…と接触するように負極層14、14、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S32では、例えば、まず、すべての電子伝導部12x、12x、…の表面へ、グラビア印刷法で正極用組成物を塗工し乾燥することにより、集電体12の一方の面側に正極層13、13、…を一度に形成し、その後、すべての電子伝導部12y、12y、…の表面へ、グラビア印刷法で負極用組成物を塗工し乾燥することにより、集電体12の他方の面側に負極層14、14、…を一度に形成することができる。かかる過程を経ることにより、集電体12の一方の面側に正極層13、13、…を、他方の面側に負極層14、14、…を、それぞれ一度に形成することができるので、電極体23を容易に作製することができる。
電解質配設工程(以下において、「S33」という。)は、上記S32で作製した電極体23の片側に配設されている電極の表面にのみ電解質層15、15、…を配設する工程である。S33は、電極体23の片側に配設されている電極の表面にのみ電解質層15、15、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S33は、例えば、グラビア印刷法により、電極体23の片側に配設されている正極層13、13、…の表面に電解質用組成物を塗工し乾燥させて図20に示す積層体20を作製する工程、とすることができる。
スリット工程(以下において、「S34」という。)は、積層体20の奥行き方向長さ(図20の紙面奥/手前方向の長さ)を短くする工程である。
捲回工程(以下において、「S35」という。)は、上記S34で奥行き方向長さが整えられた積層体20における、未塗工部の絶縁性基板1aを折り畳みながら、幅53mm×奥行き65mm×厚さ1mmである表裏面に凹凸を有するステンレス鋼によって構成される軸心22の周囲に積層体20を捲回することにより、図21に示される捲回体21を作製する工程である。S35は、例えば、軸心22の上面及び裏面に負極層14、14が接触するように、未塗工部の絶縁性基板1aを折り畳みながら軸心22の周囲に積層体20を捲回することにより、捲回体21を作製する工程、とすることができる。本実施形態において、軸心22は、端子としても機能し、軸心22の表裏面に存在する凹凸が負極層14、14を突き破って電子伝導部12y、12yに接触する。このようなS35を経て作製される捲回体21は、電解質層15を挟んで対向する正極層13及び負極層14の、図21における右側端面及び左側端面の位置が、すべて揃っていることが好ましい。かかる形態の捲回体21は、捲回体21の外周側に位置する未塗工部ほど長さを長くしておくことにより、作製することが可能になる。
端子接続工程(以下において、「S36」という。)は、上記S35で作製された捲回体21に備えられる電子伝導部12x、12xに、端子19、19を接続する工程である。S36は、単電池の積層方向両端側にそれぞれ配設されている正極層13、13と接触している電子伝導部12x、12xに端子19、19を接続可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S36は、例えば、表面に凹凸を有するステンレス鋼箔によって構成される端子19、19を捲回体21の上端及び下端へと配設し、端子19、19の凹凸で正極層13を突き破ることにより、電子伝導部12x、12xと端子19、19とを接続することにより、図24及び図25に示される捲回体21’を作製する工程、とすることができる。
挿入封止工程(以下において、「S37」という。)は、上記S36で作製した捲回体21’をケースに挿入して封止することにより、捲回体21’を備える電池を作製する工程である。S37は、例えば、上記S36で作製した捲回体21’の端子19、19を筐体に溶接し、捲回体21’を当該筐体へと挿入した後、捲回体21’を収容した筐体をラミネート封入することにより、捲回体21’を備える電池を作製する工程、とすることができる。
このように、かかる形態であっても、集電体12を備える電池を製造することができる。上述のように、集電体12が備えられる形態とすることにより、電池の生産性や安定性を高めることが可能になるので、本発明によれば、生産性や安定性を高めた電池を製造することが可能な、電池の製造方法を提供することができる。
捲回体21’を備える本発明の電池の製造方法に関する上記説明では、表面に凹凸を有するステンレス鋼箔によって構成される端子19、19を捲回体21の上端及び下端へと配設し、端子19、19の凹凸で正極層13を突き破ることにより、電子伝導部12x、12xと端子19、19とを接続する形態のS36について説明したが、軸心を用いる本発明の電池の製造方法における端子接続工程は、当該形態に限定されるものではない。端子接続工程は、捲回体21の上端及び下端にそれぞれ配設されている正極層13、13を公知の方法で除去した後、正極13、13が除去されることによって剥き出しになった電子伝導部12x、12xの表面へ端子19、19を接続する形態とすることも可能である。また、除去された正極13と接触していた電子伝導部12x、12xに、端子としても機能する外装材を直接接触させる形態や公知のリード端子を接続する形態とすることも可能である。このほか、ドーナツ型ケースに捲回体を挿入し、端子としても機能するケースに接触する捲回体の内周面及び外周面をそれぞれ接触させる形態、とすることも可能である。
また、捲回体21’を備える本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、断面が長方形である軸心22が用いられる形態について言及したが、本発明で用いられる軸心は、当該形態に限定されるものではない。本発明で軸心が用いられる場合、その軸心の断面形状は、円形や楕円形のほか、三角形、五角形、六角形等の多角形形状とすることができる。
また、捲回体21’を備える本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設されている形態について言及したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。正極層13、13、…の表面のみならず、正極層13、13、…の間にも電解質層15、15、…が配設されていても良い。また、集電体12の他方の面側に配設されている負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設されていても良く、集電体12の他方の面側に配設されている負極層14、14、…の表面のみならず、負極層14、14、…の間にも電解質層15、15、…が配設されていても良い。ただし、エネルギー密度や出力密度を高めやすい電池を提供可能にする等の観点からは、集電体12の一方の面側に配設されている正極層13、13、…、又は、他方の面側に配設されている負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設された形態とすることが好ましい。
また、捲回体21’を備える本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、集電体12の一方の面側に正極層13、13、…が配設され、集電体12の他方の面側に負極層14、14、…が配設される形態について言及したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。本発明において、軸心が用いられる場合、集電体の一方の面側並びに他方の面側には、それぞれ、積層体16のように、正極層13及び負極層14が交互に配設される形態とすることも可能である。
図26は、集電体12、電極(正極層13、負極層14)、及び、電解質層15を有する積層体24の断面図であり、図27は積層体24をジグザグに折り畳むことによって作製される構造体25を簡略化して示す断面図である。図26及び図27において、図15〜図19と同様に構成されるものには、これらの図で使用した符号と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
積層体24は、集電体12と、正極層13、13、…と、負極層14、14、…と、電解質層15、15、…と、を有している。集電体12の電子伝導部12x、12x、…及び電子伝導部12y、12y、…の表面には、正極層13、13、…及び負極層14、14、…が平面方向に交互に配設されており、集電体12の一方の面側及び他方の面側に配設されている正極層13、13、…の表面には電解質層15、15、…が配設されている。電子伝導部12xの表面に配設されている正極層13は、集電体12を挟んで、電子伝導部12yの表面に配設されている負極層14と対向している。積層体24において、正極層13、13、…及び負極層14、14、…は、絶縁性基板1aとは接触していない。
構造体25は、積層体24の絶縁性基板1aを曲げながら、正極層13が電解質層15を挟んで負極層14と対向するように積層体24をジグザグに折り畳むことによって作製されている。この構造体25では、1組の正極層13、電解質層15、及び、負極層14によって構成される単電池が、図27の紙面上下方向に直列に接続されている。
図27に示すように、本発明の電池に備えられる構造体25は、本発明の集電体12を有している。したがって、構造体25が備えられる形態であっても、本発明によれば、生産性や安定性を高めることが可能な、電池を提供することができる。また、構造体25によれば、折り畳まれる積層体24の長さ(図26の紙面左右方向の長さ)を長くすることによって、直列接続される単電池の数を容易に増大することができるため、電圧設計が容易な電池を提供することもできる。さらに、構造体25は、湾曲している構造体25の左端部及び右端部(湾曲部)に、電極及び電解質層15が配設されていない。かかる形態とすることにより、構造体25を備える電池の作製時や使用時に、湾曲部から電極や電解質が滑落する事態を防止することが可能になるほか、発電に寄与しない湾曲部の体積を低減することができるので、構造体25を備える電池のエネルギー密度や出力密度を高めることも可能になる。加えて、構造体25は捲回の機構が単純であるため、製造速度を高めることが可能になる。
図28は、本発明の電池の製造方法を説明するフローチャートである。図28に示す本発明の電池の製造方法は、集電体作製工程(S41)と、電極配設工程(S42)と、電解質配設工程(S43)と、スリット工程(S44)と、折り畳み工程(S45)と、端子接続工程(S46)と、挿入封止工程(S47)と、を有している。また、図29は、本発明の電池の製造工程を説明する図であり、端子接続工程で端子7、7が接続された構造体26を示す断面図である。以下、図18、及び、図26〜図29を参照しつつ、本発明の電池の製造方法の一例を説明する。
集電体作製工程(以下において、「S41」という。)は、集電体12を作製する工程である。より具体的に、S41は、上記S1〜S5により、集電体12を作製する工程である。
電極配設工程(以下において、「S42」という。)は、上記S41で作製した集電体12の電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…と接触するように正極層13、13、…及び負極層14、14、…を配設して、図18に示す電極体18を作製する工程である。S42は、電子伝導部12x、12x、…や電子伝導部12y、12y、…と接触するように正極層13、13、…及び負極層14、14、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S42は、上記S22と同様の形態とすることができる。
電解質配設工程(以下において、「S43」という。)は、上記S42で作製した電極体18の一方の面側並びに他方の面側にそれぞれ配設されている正極層13、13、…の表面にのみ電解質層15、15、…を配設する工程である。S43は、正極層13、13、…の表面にのみ電解質層15、15、…を配設可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S43は、上記S23と同様の形態とすることができる。
スリット工程(以下において、「S44」という。)は、上記S43で電解質層15、15、…が配設された電極体18に備えられる正極層13、13、…、負極層14、14、…、及び、電解質層15、15、…のうち、設計上、正極用組成物や負極用組成物や電解質組成物を塗工すべきではないと考えられる未塗工部へとはみ出してしまった正極層13、13、…、負極層14、14、…、電解質層15、15、…の一部を除去する工程である。S44は、上記S15と同様の過程によって、図26に示す積層体24を作製する工程、とすることができる。
折り畳み工程(以下において、「S45」という。)は、上記S44で未塗工部が画定された積層体24における、未塗工部の絶縁性基板1aをジグザグに折り畳むことにより、図27に示される構造体25を作製する工程である。S45は、電解質層15を挟んで正極層13と負極層14とが対向するように、未塗工部の絶縁性基板1aをジグザグに折り畳むことにより、構造体25を作製する工程、とすることができる。このようなS45を経て作製される構造体25は、電解質層15を挟んで対向する正極層13及び負極層14の、図26における右側端面及び左側端面の位置が、すべて揃っていることが好ましい。かかる形態の構造体25は、積層体24の未塗工部の長さを一定にしておくことにより、作製することが可能になる。
端子接続工程(以下において、「S46」という。)は、上記S45で作製された構造体25に備えられる電子伝導部12x、12yに、端子7、7を接続する工程である。S46は、単電池の積層方向一端側に配設されている正極層13と接触している電子伝導部12xに端子7を接続し、かつ、単電池の積層方向他端側に配設されている負極層14と接触している電子伝導部12yに端子7を接続可能であれば、その形態は特に限定されるものではない。S46は、例えば、上記S16と同様の過程で端子7、7を接続することにより、図29に示す構造体26を作製する工程、とすることができる。
挿入封止工程(以下において、「S47」という。)は、上記S46で作製した構造体26をケースに挿入して封止することにより、構造体26を備える電池を作製する工程である。S47は、例えば、上記S46で作製した構造体26の端子7、7を筐体に溶接し、構造体26を当該筐体へと挿入した後、構造体26を収容した筐体をラミネート封入することにより、構造体26を備える電池を作製する工程、とすることができる。
このように、かかる形態であっても、集電体12を備える電池を製造することができる。上述のように、集電体12が備えられる形態とすることにより、電池の生産性や安定性を高めることが可能になるので、本発明によれば、生産性や安定性を高めた電池を製造することが可能な、電池の製造方法を提供することができる。
構造体25を備える本発明の電池及びその製造方法に関する上記説明では、集電体12の一方の面側及び他方の面側に配設されている正極層13、13、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設されている形態について言及したが、本発明は当該形態に限定されるものではない。集電体12をジグザグに折り畳む過程を経て作製される構造体を有する本発明の電池は、集電体12の一方の面側及び他方の面側に配設されている負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設されていても良い。また、すべての正極層13、13、…及び負極層14、14、…の表面に電解質15、15、…が配設されていても良く、さらに、正極層13、13、…と負極層14、14、…との間にも電解質15、15、…が配設されていても良い。ただし、エネルギー密度や出力密度を高めやすい電池を提供可能にする等の観点からは、集電体12の一方の面側並びに他方の面側に配設されている正極層13、13、…及び/又は負極層14、14、…の表面にのみ電解質層15、15、…が配設された形態とすることが好ましい。
また、本発明の電池の製造方法に関する上記説明では、S16と同様の過程で端子7、7が接続される形態のS46について言及したが、ジグザグに折り畳まれた集電体12を備える本発明の電池の製造方法における端子接続工程は、当該形態に限定されるものではない。端子接続工程は、例えば、構造体25の上端に配設されている電解質層15及び正極層13を除去し、構造体25の下端に配設されている負極層14を除去してから、剥き出しになった電子伝導部12x、12yに端子7、7を接続する形態とすることも可能である。また、表面に凹凸を有するステンレス鋼箔によって構成される端子を構造体25の上端及び下端へと配設し、端子の凹凸で正極層13及び電解質層15や負極層14を突き破ることにより、電子伝導部12x、12yと端子とを接続する形態とすることも可能である。このほか、除去された正極層13と接触していた電子伝導部12xや除去された負極層14と接触していた電子伝導部12yに、端子としても機能する外装材を直接接触させる形態とすることも可能である。
また、本発明の電池の製造方法に関する上記説明では、集電体に配設されている電子伝導部の表面に正極層及び/又は負極層が形成される形態について言及したが、本発明の電池の製造方法は当該形態に限定されるものではない。本発明の電池の製造方法では、公知の基板又は電解質層の表面に正極層や負極層を形成することも可能であり、形成されている正極層及び/又は負極層の表面に本発明の集電体を配設する過程を経て、本発明の電池を製造する形態とすることも可能である。かかる形態であっても、集電体に配設されている電子伝導部と複数の電極とを一度に接触させることが可能になるので、生産性を向上させることが可能になる。
本発明の集電体及び電池は、電気自動車やハイブリッド自動車用等に利用することができ、本発明の集電体の製造方法及び電池の製造方法は、電気自動車やハイブリッド自動車用等に利用される電池を製造する際に利用することができる。

Claims (4)

  1. 絶縁性基板と、該絶縁性基板の一方の面上及び他方の面上にそれぞれ配設された電子伝導部とを有する集電体であって、
    前記一方の面上に、少なくとも2以上の前記電子伝導部が平面方向に間隔を開けて配設され、
    前記他方の面上に配設されている前記電子伝導部は、前記絶縁性基板を挟んで、前記一方の面上に配設されている少なくとも1つの前記電子伝導部と対向するように配設され、
    前記絶縁性基板を挟んで対向するように配設されている、前記一方の面上に配設された前記電子伝導部及び前記他方の面上に配設されている前記電子伝導部が、前記絶縁性基板を貫通する孔に配設された電子伝導体を介して接続されていることを特徴とする、集電体。
  2. 請求の範囲第1項に記載の集電体、該集電体の電子伝導部と接触するように配設された正極層及び負極層、並びに、前記正極層及び前記負極層と接触するように配設された電解質層を備え、
    前記絶縁性基板の一方の面上に配設された隣接する前記電子伝導部の間が折り曲げられて積層された、又は、捲回された、前記集電体、前記正極層、前記負極層、及び、前記電解質層を備えることを特徴とする、電池。
  3. 貫通孔を有する絶縁性基板の前記貫通孔に電子伝導体を配設する工程と、
    前記貫通孔に配設された前記電子伝導体と接触するように、前記絶縁性基板の一方の面の一部へ少なくとも2以上の電子伝導部を平面方向に間隔を開けて配設する工程と、
    前記貫通孔に配設された前記電子伝導体と接触するように、前記絶縁性基板の他方の面の一部へ電子伝導部を配設する工程と、
    を有することを特徴とする、集電体の製造方法。
  4. 絶縁性基板と該絶縁性基板の一方の面上及び他方の面上にそれぞれ配設された電子伝導部とを有する集電体、該集電体と接触するように配設された正極層及び負極層、並びに、前記正極層及び前記負極層と接触するように配設された電解質層を備える電池を製造する方法であって、
    請求の範囲第3項に記載の集電体の製造方法によって、前記集電体を製造する工程と、
    前記絶縁性基板の面上に配設された前記電子伝導部と接触するように、前記正極層及び前記負極層を配設する工程と、
    前記正極層及び/又は前記負極層と接触するように、前記電解質層を配設する工程と、
    前記絶縁性基板の一方の面上に配設された隣接する前記電子伝導部の間を折り曲げる過程又は捲き取る過程を経て、前記集電体、前記正極層、前記負極層、及び、前記電解質層を積層又は捲回する工程と、
    を有することを特徴とする、電池の製造方法。
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