JP2016115470A - 扁平型電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の扁平型電池は、正極通電部の両面に活物質層を塗工・乾燥し、プレス後不要部分を除去していたが、製造工程における歩留まりが低下する課題がある。また活物質層を所定の面にのみ形成しその後プレスする方法では活物質層の圧縮度にムラが発生して電池の特性や信頼性の低下に繋がっていた。【解決手段】帯形状の第1の電極板及び第2の電極板を有し、第1の電極板と第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳むことにより複数の層を形成してなる電極群を、金属ケースに内包した扁平型電池において、第1又は第2の電極板は、金属箔の表面及び裏面に所定の活物質を有する主電極部と、所定の活物質を有しない主接続タブ部とで構成する主電極板と、金属箔の表面にのみ所定の活物質を有する副電極部を備える副電極板と、からなり、第1又は第2の電極板は、それぞれ主接続タブ部に副電極部を互いの金属箔が接するように重ねた。【選択図】図1
Description
本発明は扁平型の電池の特性向上を図る発明に関する。
電池は、金属箔の表面に活物質層(活物質とバインダー剤との混合物)を設けてなる正極及び負極の電極板を、セパレータを介して電気的に絶縁した状態で対向させ、その間に電解液を介在させる構造を有している。
電極板同士が対向してなる構成を電極群と呼び、この電極群を所定の形状の電池ケースに収納し、電池ケースの所定の電極端子に、正極及び負極をそれぞれ電気的に接続することで、一次又は二次電池として機能する。
ボタン型やコインセル型二次電池に代表される扁平型電池は、多くの場合、電池ケースが金属で構成されており、それぞれの極性の電極端子を兼ねている。電池ケースは、正極の電極端子となるケースと、負極の電極端子となるケースとが電気的に絶縁された状態で嵌合や接着されるなどして固定されている(以降、電池ケースを金属ケースと称する。)。
特に近年、高機能携帯電話や小型情報端末等の携帯電子機器の進歩に伴い、搭載される電池もますます小型薄型化が求められており、扁平型電池が採用される場合が多くなってきている。同時に、このような電子機器の多機能化によって機器の消費電力も増大する傾向にあり、より電圧が高く、また電池の容量が大きい扁平型の一次、二次電池が求められている。こうした背景から、一次電池の場合は放電レートが高く、二次電池の場合は充放電レートが高く、しかも薄型かつ小型大容量の扁平型電池の提案が多くなされている。
扁平型電池は、小型で薄い形状であるため、金属ケースの限られたスペースの中で正極の電極板と負極の電極板とを対向させただけでは高い放電レート(二次電池の場合は充放電レート)において十分な蓄電量を確保できない。そこで、より多くの蓄電量を得るために、金属ケースよりも大きな面積の電極板を用いるものが多い。
そのような構成の扁平型電池にあっては、大きな面積の電極板を如何にして所定のサイズの金属ケースに収納するかが重要であって、それに関する技術も多くの提案がなされており、例えば、電極板を折り畳む構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図8を用いて特許文献1に開示された技術を説明する。
図8(a)は、特許文献1に開示された扁平形の二次電池の電極板の構造を説明する平面図である。同文献に開示された扁平形の二次電池は、図8に示す形状の正極の電極板(以下、正極板と称する)及び図示しないが同形状の負極の電極板(以下、負極板と称する)を、セパレータを介して巻回して電極群を形成し、この電極群を電池ケースに収納し、二次電池を構成している。
図8(a)は、特許文献1に開示された扁平形の二次電池の電極板の構造を説明する平面図である。同文献に開示された扁平形の二次電池は、図8に示す形状の正極の電極板(以下、正極板と称する)及び図示しないが同形状の負極の電極板(以下、負極板と称する)を、セパレータを介して巻回して電極群を形成し、この電極群を電池ケースに収納し、二次電池を構成している。
図8に示した正極板200は、所定の金属箔の両面に活物質層202を形成するとともに、正極板200の表面端部に金属箔が露出した接続タブ部203を形成している。
活物質層202は、図示しない負極板と対向する部分であって、いわゆる電極部である。接続タブ部203は、活物質層202を設けずに金属箔が露出している部分であって、二次電池を構成する図示しない金属ケースと電気的接続する部分である。
詳細には、アルミニウム箔などで構成する金属箔の両面に、全面にわたって活物質層202を塗工して乾燥し、さらに活物質層202の厚みを所定の値に圧縮するための圧延処理、すなわちプレス処理を行う。その後、端部の接続タブ部203の片面の活物質層のみ除去し、金属箔を露出させ、接続タブ部203を形成する。
しかしながら特許文献1に開示された技術においては、電池としての寿命や信頼性を低下させてしまうことがあることが分かった。
特許文献1に開示された扁平形の二次電池の電極板は、金属箔の全面に活物質層を形成した後、接続タブ部の部分の片面のみ除去するという方法を採用している。そうすると、圧縮した活物質層は硬化しているため、その除去作業によって接続タブ部の金属箔の表面にしわができたり、凹凸が発生するなどして、フラットにならなくなる。
そのように接続タブ部の表面が荒れてしまうと、金属ケースとの電気的接続が正しく行えなくなるという問題が発生する。すなわち、接続タブ部と金属ケースとの接触が不均一になるのである。
電極板を金属ケースに格納する際、正極板と負極板とを合わせて巻回して電極群を構成し、その電極群を金属ケースに格納する。そのとき、接続タブ部は金属ケースと電気的に接続しているため、上述のように接続タブ部の金属箔の表面が荒れていると、電極群を構成する正極板と負極板との対向距離も不均一になる場合がある。
そうすると、正極板と負極板との間でイオンの流れが不均一になり、電池としての寿命や信頼性が低下してしまうのである。
つまり、接続タブ部の表面に生じたしわや凹凸が発生すると、その上部に重なる電極群にも影響が出てしまい、結果として電池の寿命や信頼性を低下させてしまうのである。
また、このような硬化した活物質層の除去は作業がし難く、製造工数が増えることでコストアップになるばかりか、製造工程において歩留まりを低下させることもある。
すなわち、特許文献1に開示された扁平形の二次電池の電極板は、金属箔の全面に活物質層を形成した後、接続タブ部部分のみ除去するという方法を採用しているため、電池としての電気的な特性を低下させるという課題と、製造上の課題とがある。
また、接続タブ部の片面のみ活物質層を除去する方法のほかに、接続タブ部の表面には、マスクなどを用いて、あらかじめ活物質層を塗工しない製造方法を採用することもできる。しかしながら、その場合には、活物質層のプレス処理において、電極板に段差が発生し、プレス処理時の圧力が不均一となり、活物質の圧縮度が不均一になってしまうという問題が発生する。
図8(b)は、電極板の平面図である図8(a)のL−L´断面図であり、あらかじめ活物質層を塗工せずに作成した電極板の断面図である。
図8(b)に図示するように、電極板端部Mでは、接続タブ部203の表面には、活物質層202が配置されておらず、裏面には、活物質層202が配置されている。このように、電極板端部Mでは、段差が発生している。よって、活物質層202の厚みを所定の値に圧縮するための圧延処理、すなわちプレス処理を行う際に、圧力が不均一となり、活物質の圧縮度が不均一になってしまう。活物質の圧縮度の不均一は、電池特性の劣化につながる。
図8(b)に図示するように、電極板端部Mでは、接続タブ部203の表面には、活物質層202が配置されておらず、裏面には、活物質層202が配置されている。このように、電極板端部Mでは、段差が発生している。よって、活物質層202の厚みを所定の値に圧縮するための圧延処理、すなわちプレス処理を行う際に、圧力が不均一となり、活物質の圧縮度が不均一になってしまう。活物質の圧縮度の不均一は、電池特性の劣化につながる。
本発明の目的は上記課題を解決するためにある。すなわち、電極板を構成する金属箔がしわや凹凸を発生せず、活物質の製造時に均一にプレス処理ができる電極板とすることである。
上記課題を解決するため本発明の扁平型電池は下記記載の構成を採用する。
帯形状の第1の電極板及び第2の電極板を有し、第1の電極板と第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳むことにより複数の層を形成してなる電極群を、金属ケースに内包した扁平型電池において、第1又は第2の電極板は、金属箔の表面及び裏面に所定の活物質を有する主電極部と、所定の活物質を有しない主接続タブ部とで構成する主電極板と、金属箔の表面にのみ所定の活物質を有する副電極部を備える副電極板と、 からなり、第1又は第2の電極板は、それぞれ主接続タブ部に副電極部を互いの金属箔が接するように重ねることを特徴とする
これにより、主電極板と副電極板との大きさや形体に応じた製造方法を選択できるので製造が容易になる。また活物質のプレスにおいて、主電極板及び副電極板の活物質は段差が無く平坦なので、プレスの圧力が均一に加わり活物質の圧縮度が均一になり、電池としての諸特性が向上する。
さらに、主電極板の金属箔の膜厚よりも副電極板の金属箔の膜厚を薄くしてもよい。
これにより、主電極板と副電極板とを重ねても、重なる部分と重ならない部分とで段差が少なくなる。さらに第1の電極板と第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳まれて形成する電極群の厚みを薄くすることが可能となり、さらには電池全体を薄くすることができる。
さらに、主電極板と副電極板とが重なった状態でセパレータに包まれ、第1の電極板と第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳まれているようにしてもよい。
これにより、主電極板と副電極板とが重なった状態でセパレータに包まれるので、セパレータ加工が一度のみになり、電池を製造する上で生産性が向上する。
本発明によれば、主電極板又は副電極板に形成した活物質の不要な部分を除去する工程が不要となり生産性及び歩留まりが向上する。また主電極板及び副電極板は、それぞれ個別の製造方法を選択できるので生産性が向上する。さらに主電極板及び副電極板の活物質のプレスにおいて、活物質に段差が無く平坦なので活物質の圧縮度が均一になり、電池としての諸特性が向上する。
従来知られている電極板は、正極板及び負極板のように同一極性においては1つ電極板で構成していた。本発明の扁平型電池は、正極板又は負極板の少なくとも一方の電極板を主電極板と副電極板との2つの電極板で構成する。
このような構成にすることで、主電極板及び副電極板の両面又は片面の必要な領域のみに、活物質を予め形成することができるから、活物質を後に除去する必要がないのである。
これにより、活物質を有する主電極板及び副電極板を段差が無く平坦に形成するので、最適な条件でプレスすることができるため、活物質の圧縮度が均一化でき、電池としての諸特性を向上させることができる。
以下、本発明の扁平型の実施形態を示す。実施形態として、特に限定するものではないが、一例として次のような構成を用いるものとして説明する。
第1の電極板は、正極板とする。正極板は、正極集電体(金属箔)にアルミニウム箔を用いる。例えばその厚みは、20μmである。
その表面に、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等の正極活物質と、アセチレンブラック等の導電剤及び、ポリフッ化ビニリデン等のバインダー剤との混合物で構成した活物資層を形成する。この活物質層を所定の形状に形成することで、正極板の電極部となる。
その表面に、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等の正極活物質と、アセチレンブラック等の導電剤及び、ポリフッ化ビニリデン等のバインダー剤との混合物で構成した活物資層を形成する。この活物質層を所定の形状に形成することで、正極板の電極部となる。
第2の電極板は、負極板とする。負極板は、負極集電体(金属箔)に銅箔を用いる。例えばその厚みは、20μmである。
その表面に、グラファイト等の負極活物質とポリフッ化ビニリデン等のバインダー剤との混合物で構成した活物資層を設ける。この活物質層を所定の形状に形成することで、負極板の電極部となる。
その表面に、グラファイト等の負極活物質とポリフッ化ビニリデン等のバインダー剤との混合物で構成した活物資層を設ける。この活物質層を所定の形状に形成することで、負極板の電極部となる。
正極板及び負極板の活物資層は、正極活物質や負極活物質とバインダー剤との混合物を、塗工して所定の温度と時間とで乾燥させた後、圧延処理すなわちプレスによって層の厚さを、例えば20μmから200μm(これら厚さは電池の仕様により変わる)に圧縮及び固定化する。
セパレータは、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いる。正極板と負極板とを電気的に隔離し、且つ微細孔を通ってイオンが移動する材質からなる従来の構成である。
本実施形態では、セパレータは、正極板と負極板との間に挟み込む構成ではなく、正極
板を覆う例で説明する。
本実施形態では、セパレータは、正極板と負極板との間に挟み込む構成ではなく、正極
板を覆う例で説明する。
電極群は、このような正極板と負極板とを折り畳み、互いが対向するように積層して形成する。その形態は、折り畳む形態は、正極板と負極板とを九十九折りに折り畳んでなる。
九十九折りとは、帯形状の2つ構造物の一部を重ね、交互に折り畳む公知の手法である。本実施形態では、正極板及び負極板を構成する互いの電極部同士を重ね、正極板と負極板とを交互に折り畳むことで九十九折りとする。
金属ケースは、正極側の電源端子となる外装ケース(いわゆる正極缶)と負極側の電源端子となる封口ケース(いわゆる負極缶)とを、絶縁材料のガスケットを介して勘合する構成である。それらケースは、導電性を有する材料であり、例えば、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等の金属材料、あるいはステンレスにニッケルメッキを施した材料等から構成する。
電解液は、金属ケースに電極群と共に封入されるもので、その材質は、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、過塩素酸リチウム(LiClO4) 、ホウフッ化リチウム(LiBF4)のようなリチウム塩とエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)のような溶媒を用いることができるが、特に発明の主要部をなすものではないので、本実施形態の説明においては図示を省略している。
なお、説明にあっては、その説明及び図は一実施形態であって、これに限定されるものではない。また、図面における寸法は実際の形状を反映したものではなく図面を見やすくするため、一部誇張して記載している場合がある。
なお、説明に関係のない一部の要素は省略し、同一要素には同一番号を付与して重複する説明は省略するものとする。
以下図面により扁平型二次電池の第1の実施形態について説明する。
図1〜図6は、第1の実施形態における扁平型電池を示し、図1は第1の電極板である正極板の構造を示す平面図及び断面図である。図2は、第2の電極板である負極板の構造を示す平面図及び断面図である。図3〜図4は、扁平型電池の電極群の形成工程と完成した電極群の構造とを示す平面図及び断面図である。図5は、電極群を金属ケースに組み込む状態を示す斜視図であり、図6は、扁平型二次電池の完成状態を示す断面図である。
図1〜図6は、第1の実施形態における扁平型電池を示し、図1は第1の電極板である正極板の構造を示す平面図及び断面図である。図2は、第2の電極板である負極板の構造を示す平面図及び断面図である。図3〜図4は、扁平型電池の電極群の形成工程と完成した電極群の構造とを示す平面図及び断面図である。図5は、電極群を金属ケースに組み込む状態を示す斜視図であり、図6は、扁平型二次電池の完成状態を示す断面図である。
[第1の実施形態における正極板の構造説明:図1]
先ず、図1を用いて正極板の構造を説明する。
図1(a)は、正極板41を構成する主電極板41aの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A´断面図である。図1(c)は、正極板41を構成する副電極板41fの平面図であり、図1(d)は、図1(c)のB−B´断面図である。
図1(e)は、正極板41の完成状態を示す平面図であり、図1(f)は図1(e)のC−C´断面図である。
先ず、図1を用いて正極板の構造を説明する。
図1(a)は、正極板41を構成する主電極板41aの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A´断面図である。図1(c)は、正極板41を構成する副電極板41fの平面図であり、図1(d)は、図1(c)のB−B´断面図である。
図1(e)は、正極板41の完成状態を示す平面図であり、図1(f)は図1(e)のC−C´断面図である。
図1(a)から図1(d)に示すように、正極板41は、主電極板41aと、副電極板41fと、主電極板41aの主要部と副電極板41fの半分を覆う活物質41kとで構成されている。
図1(a)、図1(b)に示すように、平面視で八角形の主電極部41a1〜41a3の3つの主電極部と、主接続タブ部41a4と従接続タブ部41a5とが連結して形成さ
れている。主電極部41a1〜41a3は、電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、主接続タブ部41a4及び従接続タブ部41a5は、電流の流路として機能する。
れている。主電極部41a1〜41a3は、電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、主接続タブ部41a4及び従接続タブ部41a5は、電流の流路として機能する。
主電極板41aは、アルミニウム箔41pを基材としており、主電極部41a1〜41a3の各々の両面には活物質41kが設けられている。活物質41kは、既に述べたように、正極の活物質と導電剤及びバインダー剤との混合物である。
図1(c)、図1(d)に示すように、副電極板41fは、平面視で八角形の副電極部41stと集電タブ部41scとが連結して形成されている。副電極部41stは電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、集電タブ部41scは電流の流路として機能する。
副電極板41fはアルミニウム箔41fpを基材としており、副電極部41stの一方の面には活物質41kが設けられ他方の面はアルミニウムが露出し、集電タブ部41scは両面ともアルミニウムが露出している。
図1(b)及び図1(d)に図示するように、主電極板41aと副電極板41fは、それぞれ段差が無く平坦なので、活物質の製作時にプレスの圧力が均一に加わり活物質の圧縮度が均一になっている。
なお、副電極板41fのアルミニウム箔41fpは、主電極板41aのアルミニウム箔41pより厚みが薄い。例えば、アルミニウム箔41pを20μmとすれば、アルミニウム箔41fpは10μmである。
次に、図1(e)、図1(f)を用いて、主電極板41aと副電極板41fとで正極板41を構成する方法を説明する。
正極板41は、主電極板41aに副電極板41fを重ねて構成する。すなわち、図1(a)及び図1(b)に示す主電極板41aの主接続タブ部41a4及び従接続タブ部41a5のアルミニウム箔41pの上面h1に、図1(c)及び図1(d)に示す副電極板41fのアルミ箔41fpの下面u1を重ねる。
正極板41は、主電極板41aに副電極板41fを重ねて構成する。すなわち、図1(a)及び図1(b)に示す主電極板41aの主接続タブ部41a4及び従接続タブ部41a5のアルミニウム箔41pの上面h1に、図1(c)及び図1(d)に示す副電極板41fのアルミ箔41fpの下面u1を重ねる。
すでに説明したように、副電極板41fの活物質41kと主電極板41aの活物質41kとは、圧縮度が均一になっているから、このように、主電極板41aに副電極板41fを重ねても、活物質41kの圧縮度が変わることはない。
そして、セパレータ50により正極板41の周囲が包まれるが、このとき、集電タブ部41scの両面部分は、セパレータ50に包まれない部分となる。これは、後述する金属ケースと電気的接続する部分であるからである。
[第1の実施形態における負極板の構造説明:図2]
次に、図2を用いて負極板の構造を説明する。
図2(a)は、負極板43を構成する主電極板43aの平面図であり、図2(b)は、図2(a)のD−D´断面図である。図2(c)は、負極板43を構成する副電極板43fの平面図であり、図2(d)は、図2(c)のE−E´断面図である。
図2(e)は、負極板43の完成状態を示す平面図であり、図2(f)は、図2(e)のF−F´断面図である。
次に、図2を用いて負極板の構造を説明する。
図2(a)は、負極板43を構成する主電極板43aの平面図であり、図2(b)は、図2(a)のD−D´断面図である。図2(c)は、負極板43を構成する副電極板43fの平面図であり、図2(d)は、図2(c)のE−E´断面図である。
図2(e)は、負極板43の完成状態を示す平面図であり、図2(f)は、図2(e)のF−F´断面図である。
図2(a)から図2(d)に示すように、負極板43は、主電極板43aと、副電極板43fとで構成されている。
図2(a)、図2(b)に示すように、平面視で八角形の主電極部43a1〜43a3
の3つの主電極部と、主接続タブ部43a4とが連結して形成されている。主電極部43a1〜43a3は、電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、主接続タブ部43a4は、電流の流路として機能する。
の3つの主電極部と、主接続タブ部43a4とが連結して形成されている。主電極部43a1〜43a3は、電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、主接続タブ部43a4は、電流の流路として機能する。
主電極板43aは、銅箔43pを基材としており、主電極部43a1〜43a3の各々の両面には活物質43kが設けられている。活物質43kは、既に述べたように、負極の活物質とバインダー剤との混合物である。
図2(c)、図2(d)に示すように、副電極板43fは、平面視で八角形の副電極部43scで形成されている。副電極部43scは、電荷を蓄蔵及び放出する機能を担っている。
副電極板43fは、銅箔43fpを基材としており、副電極板43fの一方の面には活物質43kが設けられているが、他方の面は銅が露出している。活物質43kは主電極板43aの場合と同様に、負極の活物質とバインダー剤との混合物である。
なお、副電極板43fの銅箔43fpは、主電極板43aの銅箔43pより厚みが薄い。例えば、銅箔43pを20μmとすれば、銅箔43fpは10μmである。
次に、図2(e)、図2(f)を用いて、主電極板43aと副電極板43fとで負極板43を構成する方法を説明する。
負極板43は、主電極板43aに副電極板43fを重ねて構成する。すなわち、図2(a)及び図2(b)に示す主電極板43aの主接続タブ部43a4の銅箔43pの上面h2に、図2(c)及び図2(d)に示す副電極板43fの銅箔43fpの下面u2を重ねる。
負極板43は、主電極板43aに副電極板43fを重ねて構成する。すなわち、図2(a)及び図2(b)に示す主電極板43aの主接続タブ部43a4の銅箔43pの上面h2に、図2(c)及び図2(d)に示す副電極板43fの銅箔43fpの下面u2を重ねる。
すでに説明したように、副電極板43fの活物質43kと主電極板43aの活物質43kとは圧縮度が均一になっているから、このように、主電極板43aに副電極板43fを重ねても、活物質43kの圧縮度が変わることはない。
このように、主電極板の金属箔及び副電極板の金属箔は、同一の材質であるようにすれば、主電極板と副電極板とを接触させたときに接触電位が生じないので好ましい。
[第1の実施形態における電極群の形成方法の説明:図3及び図4]
次に、図3及び図4を用いて電極群形成方法を説明する。
図3(a)は、正極板41と負極板43との九十九折りによる電極群形成工程の最初の状態を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す正極板41と負極板43との重なり部分Q(点線で示す)の部分断面図である。
次に、図3及び図4を用いて電極群形成方法を説明する。
図3(a)は、正極板41と負極板43との九十九折りによる電極群形成工程の最初の状態を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す正極板41と負極板43との重なり部分Q(点線で示す)の部分断面図である。
まず、図3(a)に示すように、正極板41と負極板43とを、平面的に90度ずれるようにして配置し、負極板43の副電極板43f(副電極部43scの上)に、正極板41の最端部の主電極部41a1を重ねる。
次に、負極板43の、主電極部43a3と副電極板43fの境界部を通る折り曲げ線B1を規定する。
そして、負極板43を折り曲げ線B1を谷にして、矢印F1の方向に折り畳む。これにより負極板43の主電極部43a3は、正極板41の主電極部41a1の上に重なる。
そして、負極板43を折り曲げ線B1を谷にして、矢印F1の方向に折り畳む。これにより負極板43の主電極部43a3は、正極板41の主電極部41a1の上に重なる。
この結果、図3(b)の断面図に示すように、底面に負極板43の主接続タブ部43a4、その上に銅箔43fpと活物質43kとが積層された副電極板43f、その上に活物
質41kとアルミニウム箔41pと活物質41kとが積層された主電極部41a1、その上に活物質43kと銅箔43pと活物質43kとが積層された主電極部43a3が重なる。これが1回目の折りたたみ工程である。
質41kとアルミニウム箔41pと活物質41kとが積層された主電極部41a1、その上に活物質43kと銅箔43pと活物質43kとが積層された主電極部43a3が重なる。これが1回目の折りたたみ工程である。
次に、図3(c)に示すように、正極板41の主電極部41a1と主電極部41a2との境界部を通る折り曲げ線B2を規定する。そして、正極板41を、折り曲げ線B2を谷にして、矢印F2の方向に折り畳む。これにより、正極板41の主電極部41a2は、負極板43の主電極部43a3の上に重なる。
この結果、図3(d)の断面図に示すように、図3(b)で説明した積層構成の上に、活物質41kとアルミ箔41pと活物質41kとが積層された正極部41a2が、新たに重ねられている。これが2回目の折りたたみ工程である。
次に、図4(a)に示すように、負極板43の主電極部43a2と主電極部43a3との境界部を通る折り曲げ線B3を規定する。そして、負極板43を、折り曲げ線B3を谷にして、矢印F3の方向に折り畳む。これにより、負極板43の主電極部43a2は、正極板41の主電極部41a2の上に重なる。
この結果、図4(b)の断面図に示すように、図3(d)で説明した積層構成の上に、活物質43kと銅箔43pと活物質43kとが積層された主電極部43a2が、新たに重ねられている。これが3回目の折りたたみ工程である。
以下、上記の様な折り畳み工程を正極板41、負極板43の順に、さらに4回繰り返して、図4(c)に示す電極群40が完成する。
図4(d)は、図4(c)に示す電極群40のG−G´断面図である。図4(d)に示すように、電極群40の構成は、最下部に負極板43の主接続タブ部43a4、その上に副電極板43fが積層される。
さらにその上に、正極板41の主電極部41a1〜41a3と負極板43の主電極部43a3〜43a1とが交互に重なり、最上部には、正極板41の副電極板41fの集電タブ部41scが積層される。
なお、正極板41の主電極板41a及び副電極板41fの一部は、絶縁用のセパレータ50によって包まれた状態で交互に九十九折りで折り畳まれていくが、図面を見やすくするために、セパレータ50の図示は省略している。
[完成した電極群のケースへの組み込み:図5]
次に、図5を用いて、完成した電極群40を、外装ケース10とガスケット20と封口ケース30とからなる金属ケースへ組み込む工程を説明する。
次に、図5を用いて、完成した電極群40を、外装ケース10とガスケット20と封口ケース30とからなる金属ケースへ組み込む工程を説明する。
図5は、完成した電極群40と外部端子である外装ケース10及び封口ケース30とを電気的に接続し、外装ケース10と封口ケース30とをガスケット20を介して嵌合し、最終的に電池を組み立てる工程を示す斜視図である。なお、図5に示す電極群40は、図4(d)に示す電極群40を上下反転している。
図5に示すように、電極群40の正極側の副電極板41fの集電タブ部41scと、外装ケース10のケース底面11とを密着させ、図示していないが、例えば、超音波溶接技術を用いて溶接する。
次に、正極側の副電極板41fの副電極部41stを、外装ケース10と電極群40との間に折りたたみ、集電タブ部41scの上部に重ね、電極群40を外装ケース10の内部に載置する。
次に、外装ケース10の内部に、図示しない電解液を注入した後、ガスケット20に封口ケース30を嵌め込み、封口ケース30の裏面31と、電極群40の負極側の主電極板43aの主接続タブ部43a4とを押接する。つまり、接触させて接続させる。
封口ケース30の裏面31と主電極板43aの主接続タブ部43a4とを押接することで、封口ケース30と電極群40との接触を強固にして接触抵抗を下げ、かつ電極群40を構成する正極板41と負極板43との対向間隔をより狭めて電池としての特性を向上させることができる。
さらに封口ケース30と外装ケース10とをガスケット20を介して圧力を加え、嵌合又は接着によって全体を一体化し、電池が完成する。なお、本実施形態では、封口ケース30と外装ケース10とはガスケット20を介して嵌合したが、封口ケース又は外装ケースに予めガスケットが組み込まれているケースを用いてもよい。
[第1の実施形態の扁平型電池の全体構造の説明:図6]
ここで、図6を用いて扁平型電池1の全体構造を説明する。図6は扁平型電池1の電池中央部の断面図である。図6に示すように、扁平型電池1は外装ケース10と封口ケース30とガスケット20とからなる金属ケース15の中に、正極板41と負極板43とセパレータ(図示は省略)とを3層に積層して形成した電極群40を収納した構成としている。
ここで、図6を用いて扁平型電池1の全体構造を説明する。図6は扁平型電池1の電池中央部の断面図である。図6に示すように、扁平型電池1は外装ケース10と封口ケース30とガスケット20とからなる金属ケース15の中に、正極板41と負極板43とセパレータ(図示は省略)とを3層に積層して形成した電極群40を収納した構成としている。
図6において、外装ケース10は、扁平型電池1の正極の電極端子を兼ねるものであり、封口ケース30は負極の電極端子を兼ねるものである。
外装ケース10と副電極板41fの集電タブ部41scとは溶接によって電気的に接続され、封口ケース30と負極板43の主接続タブ部43a4とは、押接すなわち所定の力で押し当てる方式で電気的に接続されている。
以上、第1の実施形態の扁平型電池を説明した。
正極板41は、主電極板41a及び副電極板41fで構成され、主電極板41aはアルミニウム箔41pの両面に対称に活物質41kが形成され、副電極板41fはアルミニウム箔41fpの片面にのみ活物質41kが形成されている。
正極板41は、主電極板41a及び副電極板41fで構成され、主電極板41aはアルミニウム箔41pの両面に対称に活物質41kが形成され、副電極板41fはアルミニウム箔41fpの片面にのみ活物質41kが形成されている。
このように構成すると、主電極板41a及び副電極板41fの活物質41kは、何れも必要な領域にのみ形成されているので、塗工、乾燥、プレスののち、不要な領域の活物質41kを除去するという困難な作業の必要がなく、電池の製造工程の歩留まりを低下させることがない。
さらに活物質41kの塗工や乾燥後のプレスにおいては、活物質41kはアルミニウム箔41pの両面に対称に形成され、厚さに段差がないので加わる圧力が均一になり、電荷の流れに不均一性を生じさせる活物質41kの圧縮度のムラや劣化などが発生せず、電池の信頼性が向上する。
なお、上述の正極板41における効果は、負極板43においても同様であるので詳細の説明は省略する。
[第2の実施形態:図7]
以下、主に図7を用いて扁平型二次電池の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の扁平型電池が第1の実施形態の扁平型電池と異なる点は、正極板及び負極板における副電極板の構成数である。
以下、主に図7を用いて扁平型二次電池の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の扁平型電池が第1の実施形態の扁平型電池と異なる点は、正極板及び負極板における副電極板の構成数である。
すなわち第1の実施形態の扁平型電池では、正極板41及び負極板43は、それぞれ1つの副電極板41f及び副電極板43fを備えていたが、第2の実施形態の扁平型電池においては、正極板411では副電極板を用いておらず、負極板431では副電極板43fを2つ用いている。
図7(a)から図7(d)を用いて負極板431を構成する主電極板431a及び福電極板43fの構造を詳述する。
図7(a)は、負極板431を構成する主電極板431aの平面図であり、図7(b)は、図7(a)のH−H´断面図である。図7(c)は、負極板43を構成する副電極板43fの平面図であり、図7(d)は、図7(c)のI−I´断面図である。
図7(a)は、負極板431を構成する主電極板431aの平面図であり、図7(b)は、図7(a)のH−H´断面図である。図7(c)は、負極板43を構成する副電極板43fの平面図であり、図7(d)は、図7(c)のI−I´断面図である。
この副電極板43fは、第1の実施形態で説明した副電極板43fと同じ構成であるが、本実施形態では図示を省略しているが2つ用意する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、主電極板431aは、平面視で八角形の主電極部43a2〜43a4kの3つの主電極部と、従接続タブ部43a1n及び従接続タブ部43a5とが連結して形成されている。主電極部43a2〜43a4kは電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、従接続タブ部43a1n及び従接続タブ部43a5は電流の流路として機能する。
主電極板431aは銅箔43pを基材としており、主電極部43a2〜43a4kの各々の両面には活物質43kが設けられ、従接続タブ部43a1n及び従接続タブ部43a5の両面は銅が露出している。
図7(b)及び図7(d)に図示するように、主電極板431aと副電極板43fとは、それぞれ段差が無く平坦なので、活物質の製作時にプレスの圧力が均一に加わり活物質の圧縮度が均一になっている。
主電極板431aの従接続タブ部43a1nの下面h3と従接続タブ部43a5の上面h4とに、それぞれに副電極板43fの銅箔43fpの下面u3を重ねる。
このようにすると、図7(e)、図7(f)に示すような負極板431が完成する。なお、図7(e)は、負極板431の平面図であり、図7(f)は、図7(e)のJ−J´断面図である。
図7(g)は、 正極板411を構成する主電極板411aの平面図であり、図7(h)は、図7(g)のK−K´断面図である。すでに説明しているように、正極板411は、副電極板を用いていない。
図7(g)に示すように正極板411は、平面視で八角形の主電極部41a1〜41a4kの4つの主電極部と従接続タブ部41a5とが連結して形成されている。主電極部41a1〜41a4kは電荷を蓄蔵及び放出する機能を担い、従接続タブ部41a5は電流の流路として機能する。
図7(h)に示すように、正極板411はアルミニウム箔41pを基材としており、主
電極部41a1〜41a4kの各々の両面には活物質41kが設けられている。第2の実施形態における正極板411のその他の構造は第1の実施形態と同じなので説明は省略する。
電極部41a1〜41a4kの各々の両面には活物質41kが設けられている。第2の実施形態における正極板411のその他の構造は第1の実施形態と同じなので説明は省略する。
正極板411と負極板431とは、例えば九十九折りにより電極群を構成するが、第1の実施形態と同様であるから、その説明は省略する。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果が得られる。すなわち、主電極板431a及び副電極板43fの活物質43kは、何れも必要な領域にのみ形成されており、塗工、乾燥、プレスののち、不要な領域の活物質43kを除去するという困難な作業の必要がなく、電池の製造工程の歩留まりを低下させることがない。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果が得られる。すなわち、主電極板431a及び副電極板43fの活物質43kは、何れも必要な領域にのみ形成されており、塗工、乾燥、プレスののち、不要な領域の活物質43kを除去するという困難な作業の必要がなく、電池の製造工程の歩留まりを低下させることがない。
さらに、活物質43kの塗工や乾燥後のプレスにおいては、活物質43kはアルミニウム箔43pの両面に対称に形成され、厚さに段差がないので加わる圧力が均一になり、電荷の流れに不均一性を生じさせる活物質43kの圧縮度のムラや劣化などが発生せず、電池の信頼性が向上する。
このように、電極板を構成する主電極板と副電極板とをどのように構成するかは、正極板と負極板とをどのように巻回や折り畳むかで決まることであり、換言すると電池をどのような形状やサイズで構成するかで決まることであり、さまざまに変更できる。
以上説明した第1、第2の実施形態の説明では、主電極板と副電極板とは重ねる形態で説明したが、電極群を形成する際に双方がずれないように工夫することもできる。例えば、電導性接着剤を用いて接着するのである。
この発明によれば、生産性及び歩留まりが向上し製造が容易になるので、高い信頼性を要求される扁平型二次電池等に好適である。
1 扁平型電池
10 外装ケース
11 ケース底面
15 金属ケース
20 ガスケット
30 封口ケース
31 封口ケース裏面
40、60 電極群
41、411、413 正極板(第1の電極板)
41a、412a、413a 主電極板
41f、41fa 副電極板
41k 活物質
41p アルミ箔
41fp アルミ箔
41a1〜41a3、41a4k 主電極部
41a4 主接続タブ部
41a5、41a1n、41a5n 従接続タブ部
413r 正極連結部
41st 副電極部
41sc 集電タブ部
413r 連結部
43、431、433 負極板(第2の電極板)
43a、431a、432a、433a 主電極板
43k 活物質
43p 銅箔
43fp 銅箔
43a1〜43a3 主電極部
43a4 主接続タブ部
43a1n、43a5n 従接続タブ部
43sc 集電タブ部(副電極部)
433r 負極連結部
50 セパレータ
200 (正極の)電極板
201 正極通電部
202 作用物質含有層
203 正極集電部
F1〜F7 折り方向
B1〜B7 折り曲げ線
u (金属箔の)下面
h、hu (金属箔の)上面
10 外装ケース
11 ケース底面
15 金属ケース
20 ガスケット
30 封口ケース
31 封口ケース裏面
40、60 電極群
41、411、413 正極板(第1の電極板)
41a、412a、413a 主電極板
41f、41fa 副電極板
41k 活物質
41p アルミ箔
41fp アルミ箔
41a1〜41a3、41a4k 主電極部
41a4 主接続タブ部
41a5、41a1n、41a5n 従接続タブ部
413r 正極連結部
41st 副電極部
41sc 集電タブ部
413r 連結部
43、431、433 負極板(第2の電極板)
43a、431a、432a、433a 主電極板
43k 活物質
43p 銅箔
43fp 銅箔
43a1〜43a3 主電極部
43a4 主接続タブ部
43a1n、43a5n 従接続タブ部
43sc 集電タブ部(副電極部)
433r 負極連結部
50 セパレータ
200 (正極の)電極板
201 正極通電部
202 作用物質含有層
203 正極集電部
F1〜F7 折り方向
B1〜B7 折り曲げ線
u (金属箔の)下面
h、hu (金属箔の)上面
Claims (3)
- 帯形状の第1の電極板及び第2の電極板を有し、
前記第1の電極板と前記第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳むことにより複数の層を形成してなる電極群を、金属ケースに内包した扁平型電池において、
前記第1又は前記第2の電極板は、
金属箔の表面及び裏面に所定の活物質を有する主電極部と、前記所定の活物質を有しない主接続タブ部とで構成する主電極板と、
金属箔の表面にのみ前記所定の活物質を有する副電極部を備える副電極板と、
からなり、
前記第1又は前記第2の電極板は、それぞれ前記主接続タブ部に前記副電極部を互いの金属箔が接するように重ねる
ことを特徴とする扁平型電池。 - 前記主電極板の前記金属箔の膜厚よりも前記副電極板の前記金属箔の膜厚が薄い
ことを特徴とする請求項1に記載の扁平型電池。 - 前記主電極板と前記副電極板とが重なった状態でセパレータに包まれ、前記第1の電極板と前記第2の電極板とが対向するように巻回又は折り畳まれている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の扁平型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014251862A JP2016115470A (ja) | 2014-12-12 | 2014-12-12 | 扁平型電池 |
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---|---|---|---|
JP2014251862A JP2016115470A (ja) | 2014-12-12 | 2014-12-12 | 扁平型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=56142167
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016115470A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020080283A (ja) * | 2018-11-14 | 2020-05-28 | セイコーインスツル株式会社 | 電気化学セル |
WO2021192658A1 (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 極板およびコイン形二次電池 |
WO2021199722A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 積層電池の製造方法 |
-
2014
- 2014-12-12 JP JP2014251862A patent/JP2016115470A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020080283A (ja) * | 2018-11-14 | 2020-05-28 | セイコーインスツル株式会社 | 電気化学セル |
WO2021192658A1 (ja) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 極板およびコイン形二次電池 |
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