JPWO2011099262A1 - ブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータ並びに空気調整機 - Google Patents

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Abstract

制御電源の正側出力を、制御電源遮断部を介して、ブラシレスモータの駆動装置の制御部へ入力するよう設ける。運転指令信号VSPを運転・停止判別部に入力し、運転・停止判別部の出力を制御電源遮断部へ入力する。運転指令信号VSPが停止を意味する場合には、運転・停止判別部は、制御電源遮断部に作用して制御電源遮断部から制御部への電力供給を遮断する。

Description

本発明は、空気調整機の送風ファン用途に供される、待機電力低減機能を有するブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータ、並びにこれらを備えた空気調整機に関する。
従来、空気調整機の送風ファン用途に供されるブラシレスモータ駆動装置としては、ブラシレスモータの巻線への電力源である直流電源と、駆動装置の構成要素の各部品への電力源である制御電源と、ブラシレスモータへの運転指令とを、外部から供給されて機能するブラシレスモータの駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来例として特許文献1では、モータ駆動装置の直流電源入力端子VDC、制御電源入力端子VCCに外部からDC140V、DC15Vがそれぞれ入力されている。また、運転指令電圧が入力されるVSP端子を有し、この運転指令電圧は、アナログ電圧である。この運転指令電圧の電圧値が所定の値未満の場合に、モータのそれぞれの巻線への電力供給をゼロにする。この場合は、運転停止状態を意味する。逆に、この運転指令電圧の電圧値が所定の値以上の場合には、電圧値に比例してそれぞれの巻線への電力供給量を増していく。この場合は、運転開始状態を意味する。また、この従来例のブラシレスモータを送風ファン用途に供した空気調整機では、外部からこの駆動装置へ供給される直流電源DC140Vおよび制御電源DC15Vは、空気調整機の各制御器に設けられ、商用電源から発生する。
ここで、外部からのVDC、VCC端子への電力供給へ着目すると、VSP端子への運転指令電圧が運転停止状態を意味する値の場合、VDC端子への電力供給は、必然的にゼロになる。一方、VCC端子へ供給される電力は、駆動装置の構成要素の各部品へ供されているので、運転指令電圧が運転開始状態を意味する値の場合とほとんど変化しない。
解決しようとする課題は、運転指令電圧が運転停止状態を意味する場合での、待機電力の削減である。
先の従来例の説明の通り、制御電源端子VCCへの電力供給は、運転指令が停止状態であっても、ほとんど変わらないため、空気調整機の制御器において、電力損失が発生する。この電力損失を一般に待機電力と呼んでおり、昨今の機器の省エネルギー化への要請の中で、待機電力の削減が急務であるという課題がある。
特開2002−223581号公報
本発明のブラシレスモータ駆動装置は、外部からの運転指令に基づき巻線へ電力供給量を可変して、直流電源から複数相の巻線へ電力供給するパワースイッチ部と、制御電源から電力を得る制御部とを備えたブラシレスモータの駆動装置であり、運転・停止判別部と制御電源遮断部とを備える。運転・停止判別部は、運転指令入力端子に設けている。制御電源遮断部は、制御電源の正側出力端子と制御部の制御電源入力端子の間に設けている。そして、運転・停止判別部は、運転指令が運転停止状態であると判断した場合に、制御電源遮断部に作用して、制御電源から制御部への電力供給を遮断する構成である。
この構成により、運転・停止判別部により、外部からの運転指令が停止状態を意味していることを判別して、制御電源遮断部に作用して、制御電源の電力供給を遮断する。これにより、運転停止時の待機電力を低減することができる。
図1は本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図である。 図2Aは本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図である。 図2Bは本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の制御電源遮断部の出力であるVCCoutの時間変化を示す図である。 図2Cは本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の通電電流によりシャント抵抗に発生するパルス状の波形の時間変化を示した図である。 図3は本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図である。 図4は本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータの構成図である。 図5は本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図である。 図6Aは本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図である。 図6Bは本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のNPNトランジスタQ8の状態の時間変化を示す図である。 図6Cは本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化を示す図である。 図6Dは本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化を示す図である。 図6Eは本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のシャント抵抗に発生するパルス信号の時間変化を示す図である。 図7は本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図である。 図8は本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータの構成図である。 図9は本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図である。 図10Aは本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図である。 図10Bは本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のNPNトランジスタQ8の状態の時間変化を示す図である。 図10Cは本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化を示す図である。 図10Dは本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化を示す図である。 図10Eは本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のシャント抵抗に発生するパルス信号の時間変化を示す図である。 図11は本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図である。 図12は本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータの構成図である。 図13は本発明の実施の形態4におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図である。 図14は本発明の実施の形態5におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータを用いた空気調整機の構成図である。 図15は本発明の実施の形態5における屋内空気調整機の構成図である。 図16は本発明の実施の形態5における屋内空気調整機の電装基板との接続図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置9およびそれを備えたブラシレスモータ1の構成を示す図である。
図1において、ブラシレスモータ駆動装置9は、パワースイッチ部2、制御部3、シャント抵抗4を備えている。さらに、入力端子として、端子VDC、VCC、VSP、FGおよびグランドであるGNDを有している。パワースイッチ部2は、直流電源5から複数相の巻線に電力供給する。本実施の形態では、複数相の巻線として第一の巻線1a、第二の巻線1bおよび第三の巻線1cの3つの相の巻線を備えている。以下、このように3相の巻線を駆動する3相駆動のブラシレスモータの一例を挙げて説明する。パワースイッチ部2は、巻線に通電するための複数のパワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を有している。これらのパワースイッチ素子が相毎にON/OFF制御されることで、各相の巻線に電力が供給される。すなわち、パワースイッチ部2は、外部からの運転指令である運転指令信号VSPに基づきON/OFF比率を変更して巻線へ電力供給量を可変する。
パワースイッチ部2には、直流電源5の正側出力が、入力端子VDCを介してパワースイッチ部2の正側入力端子に接続される。パワースイッチ部2の負側入力端子は、シャント抵抗4を介して、直流電源5の負側出力端子に接続される。パワースイッチ部2の出力端子MU、MV、MWには、第一の巻線1a、第二の巻線1b、第三の巻線1cが接続される。制御電源6の正側出力は、VCC端子、制御電源遮断部11を介して、制御部3へ電力供給される。入力端子VSP(運転指令入力端子)には、運転指令信号源7からの運転指令信号VSPが入力される。運転指令信号VSPは、その信号レベルがVSPL未満の場合は、運転停止状態を意味し、VSPL以上の場合に運転開始を意味し、VSPHで通電電流が最大になる。
図2A〜2Cは、本実施の形態の動作を示す図である。図2Aは運転指令信号VSPの時間変化を示す図、図2Bは制御電源遮断部11の出力であるVCCoutの時間変化を示す図、図2Cは、通電電流によりシャント抵抗4に発生するパルス状の波形の時間変化を示した図である。図1に示すように、時刻t=0では、運転指令信号VSPは、VSP=0(<VSPL)であり、巻線1a、1b、1cへの通電ゼロすなわち停止状態を意味している。
次に、時刻t=t0の時、運転指令信号VSPは、電圧値を増加し始めて、時刻t=t1で、VSP>=VSPLとなる。VSP>=VSPL、すなわち運転開始を意味していることを運転・停止判別部10が判別して、制御電源遮断部11に作用する。これにより、図2Bに示すように運転・停止判別部10は、制御電源遮断部11の出力であるVCCoutを0からVCC1へ切り替えて、制御電源6から制御部3へ電力を供給する。電力供給を受けた制御部3は、パワースイッチ部2へ作用して巻線1a、1b、1cへ電力供給を開始する。時刻t=t1からt2にかけて、運転指令信号VSPはその値を増していく。運転指令信号VSPの増大により、制御部3は、パワースイッチ部2の各パワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のオン期間を長くして電流を増大させる。また、図2Cに示すように、運転指令信号VSPの増大によりシャント抵抗4に発生するパルス信号の波高値(VR101)が増大し、t=t2以降でVSP=VSPHの最大値になった以降は、パルス信号の波高値は一定の最大値になる。
次に、時刻t=t3の時、運転指令信号VSPは、電圧値を減じ始め、パワースイッチ部2の各パワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のオン期間を短くして電流を減少させる。そして時刻t=t4以降、VSP<VSPLとなって、通電電流をゼロにする。これと同時に、運転・停止判別部10は、運転指令信号VSPが停止状態にあると判断して、制御電源遮断部11に作用して、制御電源遮断部11の出力であるVCCoutをVCC1から0へ切り替えて、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
図3は、ブラシレスモータ内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3とパワースイッチ部2、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11を配した実施例である。
図3において、プリント配線板12上には、制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10、および制御電源遮断部11を配している。プリント配線板12は、入出力端子であるMU、MV、MW、VDC、VCC、GND、VSP、およびFG端子を備える。各MU、MV、MW、VDC、GND、FG端子は、制御部3およびパワースイッチ部2と互いに図示しない銅箔パターンによって接続されている。VSP端子は運転・停止判別部10と制御部3と接続され、VCC端子は、制御電源遮断部11を介して制御部3と接続される。
図4は、ブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10、および制御電源遮断部11を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
図4において、回転子組立47は、永久磁石46を施したヨーク45とその中心に設けたシャフト42とを含み、シャフト42が第一の玉軸受け43および第二の玉軸受け44に回転自在に支承されている。回転子組立47の外周側に配置される固定子48は、インシュレータ50を介して巻線49が施されている。固定子48からは、U、V、W相とする各相の巻線毎に設けられ、それぞれの巻線に電気的に接続された巻線端子51が延伸している。また、固定子48、インシュレータ50、巻線49および巻線端子51は、樹脂成形にて一体化されてモールド組立52を形成する。巻線端子51は、一部がモールド組立52から露出して、プリント配線板12との接続に供される。プリント配線板12には、パワースイッチ部2、制御部3、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11が実装されている。U、V、W各相の巻線毎に設けた巻線端子51は、MU、MV、MWの各出力端子と電気的に接続される。リード線54の一方は、プリント配線板12のVDC、GND、VCC、VSP、FGの各端子と各々接続され、他方にはコネクタ56が設けられる。リード線54は、ブッシュ55を介してブラシレスモータ内部から外部へ引き出される。回転子組立47、プリント配線板12は、モールド組立52に収められてブラケット53で蓋をした構造となっている。
以上説明したように、ブラシレスモータ駆動装置9は、外部からの運転指令信号VSPに基づき巻線への電力供給量を可変して、直流電源から複数相の巻線へ電力供給するパワースイッチ部2と、制御電源6から電力を得る制御部3とを備える。さらに、ブラシレスモータ駆動装置9は、運転・停止判別部10と制御電源遮断部11とを備える。そして、運転・停止判別部10を運転指令信号を入力するVSP端子に設け、制御電源遮断部11を制御電源6の正側出力端子と制御部3の制御電源入力端子の間に設けている。運転・停止判別部10は、運転指令信号VSPが運転停止状態であると判断した場合に、制御電源遮断部11に作用して、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
このように、本実施の形態のブラシレスモータ駆動装置9は、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11を追加するだけで、運転指令信号VSPの停止状態を判断して、制御電源の遮断を行って、待機電力を低減することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置9およびブラシレスモータ1の構成図である。実施の形態2について、図5を用いて説明する。図5において、運転・停止判別部10は、NPNトランジスタQ8、抵抗R2(第二の抵抗)、R3(第三の抵抗)を構成要素として含む。NPNトランジスタQ8のベースには、抵抗R2を介して運転指令信号VSPが入力される。NPNトランジスタQ8のエミッタはグランドGNDに接続され、NPNトランジスタQ8のコレクタは、抵抗R1(第一の抵抗)の一方に接続される。抵抗R3は、NPNトランジスタQ8のベースとエミッタ間に設けられる。抵抗R2、R3の値は、運転指令信号VSP>VSPLで、NPNトランジスタQ8がONするように定める。制御電源遮断部11は、PNPトランジスタQ7、ダイオードD1、抵抗R1、R4を構成要素として含む。PNPトランジスタQ7のエミッタは、VCC端子を介して制御電源6の正側出力端子と、ダイオードD1のカソードに接続される。PNPトランジスタQ7のコレクタは、制御部3の制御電源入力端子とダイオードD1のアノードに接続され、PNPトランジスタQ7のベースは、抵抗R1の他方に接続した構造となっている。
図6A〜6Eは、本実施の形態の動作説明図である。図6Aは運転指令信号VSPの時間変化、図6BはNPNトランジスタQ8の状態の時間変化、図6CはPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化、図6DはPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化、図6Eはシャント抵抗4に発生するパルス信号の時間変化をそれぞれ示す図である。
図6A〜6Eに示すように、時刻t=0からt1までは、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLであり、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8はオフである。NPNトランジスタQ8のコレクタ−エミッタ間は非導通状態であり、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bは0になる。このため、PNPトランジスタQ7はOFFとなり、PNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutはゼロ電圧となり、制御部3への制御電源電力供給は遮断されている。
時刻t=t1以降は、運転指令信号VSPは運転状態を意味するVSP>VSPLであり、NPNトランジスタQ8はオン、PNPトランジスタQ7のベース電流iQ7Bが発生してQ7もONし、VCCoutも制御電源6の正側出力電圧VCC1となる。そして、制御部3への制御電源電力供給が行われ、制御部3は、パワースイッチ部2へ作用して、巻線1a、1b、1cへ通電を開始する。運転指令信号VSPの値の増大による通電電流の変化については実施の形態1と同じであるので動作の説明は省く。
次に時刻t=t4以降は、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLになり、NPNトランジスタQ8、PNPトランジスタQ7がオフし、制御部3への制御電源電力供給は再び遮断される。
図7は、本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図である。ブラシレスモータ1内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3とパワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7を配した実施例である。
図8は、図7のブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、および制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
なお、PNPトランジスタQ7、NPNトランジスタQ8を、バイポーラトランジスタではなく、MOSFETを使用して構成してもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置9およびブラシレスモータ1の構成図である。実施の形態3について、図9を用いて説明する。図9において、インピーダンス変換部13は、NPNトランジスタQ9、抵抗R5、R6(第四の抵抗)を構成要素としている。NPNトランジスタQ9のベースは、抵抗R6を介して運転指令信号VSPと接続される。NPNトランジスタQ9のコレクタは、抵抗R5を介してVCC端子と接続される。NPNトランジスタQ9のエミッタは、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8のベースに抵抗R2を介して接続される。その他の構成は、実施の形態2と同じであるので説明は省くが、抵抗R2、R3の値は、運転指令信号VSP>(VSPL−VF)で、NPNトランジスタQ8がONするように定める。
電圧値VFは、NPNトランジスタQ9の導通時のベース−エミッタ間電圧値で、通常0.7Vである。
図10A〜10Eは、本実施の形態の動作説明図である。図10A〜10Eはそれぞれ図6A〜6Eに対応する図である。図10A〜10Eにおいて、時刻t=0からt1までは、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLである。そして、運転指令信号VSPはインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9のベースへ入力される。NPNトランジスタQ9のエミッタには、一点鎖線で示されているように、−VF分電圧が低下して運転・停止判別部10へ入力される。運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8はオフ状態である。NPNトランジスタQ8のコレクタ−エミッタ間は非導通状態であり、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bは0になる。これにより、PNPトランジスタQ7はOFF、PNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutはゼロ電圧となり、制御部3への制御電源電力供給は遮断されている。
時刻t=t1以降は、運転指令信号VSPは運転状態を意味するVSP>VSPLである。NPNトランジスタQ9を介して、VSP>VSPL−VFなる電圧が運転・停止判別部10に入力される。これにより、NPNトランジスタQ8はオン、PNPトランジスタQ7のベース電流iQ7Bが発生してPNPトランジスタQ7もONする。そして、VCCoutも制御電源6の正側出力電圧VCC1となり、制御部3への制御電源電力供給が行われる。さらに、制御部3は、パワースイッチ部へ作用して、巻線1a、1b、1cへ通電を開始する。運転指令信号VSPの値の増大による通電電流の変化については実施の形態1と同じであるので動作の説明は省く。
次に時刻t=t4以降は、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLになる。NPNトランジスタQ9を介してVSP<VSPL−VFなる電圧が運転・停止判別部10に入力される。これにより、NPNトランジスタQ8、PNPトランジスタQ7がオフし、制御部3への制御電源電力供給は再び遮断される。
運転指令信号VSPからNPNトランジスタQ9のベースへの電流をiQ9Bとすると、NPNトランジスタQ9のhfeで増幅されてエミッタ電流iQ9e=hfe×iQ9Bが運転・停止判別部10に供給される。
したがって、運転・停止判別部10のQ8が導通するのに必要な電流の1/hfeが、運転指令信号VSPから使われるだけであり、運転指令信号VSPの電圧値の低下を防ぐことができる。
図11は、ブラシレスモータ1内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7、およびインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9を配した実施例である。
図12は、図11のブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7、およびインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
(実施の形態4)
実施の形態4について図13を用いて説明する。図13において、運転・停止判別部10の構成要素は、比較器15、基準電圧発生器16であり、比較器15の負側入力端子には運転指令信号VSPが、正側入力端子には、基準電圧発生器16の正側出力が接続される。比較器15の出力端子は、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースにR1を介して接続される。
基準電圧発生器16の正側出力VREFを、VREF=VSPLとすれば、実施の形態2と同じく、VSP>=VSPLでは、制御電源6から制御部3へ電力供給し、逆に、VSP<VSPLでは、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
比較器を用いることにより、トランジスタを用いる場合と比べて、温度に影響を受けない運転指令信号の運転・停止の判別を行うことが可能になる。
なお、比較器にヒステリシスを設けてもよい。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1〜4に記載のブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータを搭載した空気調節機である。図14〜16を用い、以下説明する。
図14において、地面31上にある家屋22の屋内24に屋内空気調整機25を設け、屋外23には、屋外空気調整機26を地面31上に設けている。屋内空気調整機25と屋外空気調整機26とは、互いに配管30で連結されている。屋内空気調整機25には、受光部28、表示部29があり、リモコン27からの信号は、受光部28にて受信し、表示部29の表示が可変する。
図15は、屋内空気調整機25の構成を示している。図15において、屋内空気調整機25は、熱交換器32を有し、その下方にクロスフローファン33と、クロスフローファン33とシャフトが結合されたブラシレスモータ駆動装置を内部に有するブラシレスモータ1があり、電装BOX34と電気的に接続されている。ACコンセント36から、ACプラグ35を介して、電装BOX34に電力供給を行う。リモコン27を操作して、運転信号が発信され、運転信号が、受光部28を介して、電装BOX34に伝達され、電装BOX34から表示部29に作用して表示を可変し、ブラシレスモータ1を運転する。
図16は、電装BOX34とブラシレスモータ1の接続を示している。図16において、ACコンセント36からACプラグ35を介して電装BOX34に入力された商用交流電圧は、電装BOX34で直流に変換されて、直流電源5、制御電源6の出力となる。そして、直流電源5および制御電源6の出力はそれぞれVDC端子、VCC端子、GND端子を経て、ブラシレスモータ1へ供給される。リモコン27からの信号が、受光部28を介して演算器37へ伝達される。演算器37は、表示部29の表示を、受信した信号に相応した表示を行うよう作用するとともに、VSP端子に運転指令信号VSPを発生する。運転指令信号VSPに相応してブラシレスモータ1は運転を行う。FG端子には、ブラシレスモータ1の運転により、回転速度を意味する信号(FG信号)を、ブラシレスモータ1が発生する。FG信号は、演算器37へ入力され、運転指令信号VSPを、FG信号に相応して可変し、ブラシレスモータ1の回転速度を制御する。
ブラシレスモータ1を運転する際、リモコン27の運転開始操作により、ブラシレスモータ1への運転指令信号VSPを、VSP>=VSPLなる値にする。操作により、ブラシレスモータ1の図示しない内部で、運転・停止判別部10が、制御電源遮断部11へ作用して、制御電源6より制御部3へ電力供給する。これにより、制御部3の作用によりブラシレスモータ1にトルクが発生、運転が開始される。次に、リモコン27の停止指令操作により、ブラシレスモータ1への運転指令信号VSPを、VSP<VSPLなる値にする。操作により、ブラシレスモータ1の図示しない内部で、運転・停止判別部10が、制御電源遮断部11へ作用して、制御電源6より制御部3へ電力供給を遮断する。したがって、制御電源6からブラシレスモータ1への電力供給はゼロであり、運転停止中の待機電力の低減が可能になる。
このように、本発明のブラシレスモータの駆動装置およびブラシレスモータは、運転停止中の制御電源の待機電力を削減することが可能になる。
本発明のブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータは、空気調整機の省電力化に最適であり、その他、ブラシレスモータを含む各種機器の省エネ化を必要とする用途などにも有用である。
1 ブラシレスモータ
1a 第一の巻線
1b 第二の巻線
1c 第三の巻線
2 パワースイッチ部
3 制御部
4 シャント抵抗
5 直流電源
6 制御電源
7 運転指令信号源
9 ブラシレスモータ駆動装置
10 運転・停止判別部
11 制御電源遮断部
12 プリント配線板
13 インピーダンス変換部
15 比較器
16 基準電圧発生器
22 家屋
23 屋外
24 屋内
25 屋内空気調整機
26 屋外空気調整機
27 リモコン
28 受光部
29 表示部
30 配管
31 地面
32 熱交換器
33 クロスフローファン
34 電装BOX
35 ACプラグ
36 ACコンセント
37 演算器
38 電装基板
42 シャフト
43 第一の玉軸受け
44 第二の玉軸受け
45 ヨーク
46 永久磁石
47 回転子組立
48 固定子
49 巻線
50 インシュレータ
51 巻線端子
52 モールド組立
53 ブラケット
54 リード線
55 ブッシュ
56 コネクタ
【0002】
、駆動装置の構成要素の各部品へ供されているので、運転指令電圧が運転開始状態を意味する値の場合とほとんど変化しない。
[0005]
解決しようとする課題は、運転指令電圧が運転停止状態を意味する場合での、待機電力の削減である。
[0006]
先の従来例の説明の通り、制御電源端子VCCへの電力供給は、運転指令が停止状態であっても、ほとんど変わらないため、空気調整機の制御器において、電力損失が発生する。この電力損失を一般に待機電力と呼んでおり、昨今の機器の省エネルギー化への要請の中で、待機電力の削減が急務であるという課題がある。
先行技術文献
特許文献
[0007]
特許文献1:特開2002−223581号公報
発明の概要
[0008]
本発明のブラシレスモータ駆動装置は、外部からの運転指令に基づき巻線へ電力供給量を可変して、直流電源から複数相の巻線へ電力供給するパワースイッチ部と、制御電源から電力を得る制御部とを備えたブラシレスモータの内部に設けられるブラシレスモータ駆動装置であり、運転・停止判別部と制御電源遮断部とを備える。運転・停止判別部は、運転指令入力端子に設けている。制御電源遮断部は、制御電源の正側出力端子と制御部の制御電源入力端子の間に設けている。そして、運転・停止判別部は、運転指令が運転停止状態であると判断した場合に、制御電源遮断部に作用して、制御電源から制御部への電力供給を遮断する構成である。
[0009]
この構成により、運転・停止判別部により、外部からの運転指令が停止状態を意味していることを判別して、制御電源遮断部に作用して、制御電源の電力供給を遮断する。これにより、運転停止時の待機電力を低減することができる。
図面の簡単な説明
本発明は、空気調整機の送風ファン用途に供される、待機電力低減機能を有するブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータ、並びにこれらを備えた空気調整機に関する。
従来、空気調整機の送風ファン用途に供されるブラシレスモータ駆動装置としては、ブラシレスモータの巻線への電力源である直流電源と、駆動装置の構成要素の各部品への電力源である制御電源と、ブラシレスモータへの運転指令とを、外部から供給されて機能するブラシレスモータの駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来例として特許文献1では、モータ駆動装置の直流電源入力端子VDC、制御電源入力端子VCCに外部からDC140V、DC15Vがそれぞれ入力されている。また、運転指令電圧が入力されるVSP端子を有し、この運転指令電圧は、アナログ電圧である。この運転指令電圧の電圧値が所定の値未満の場合に、モータのそれぞれの巻線への電力供給をゼロにする。この場合は、運転停止状態を意味する。逆に、この運転指令電圧の電圧値が所定の値以上の場合には、電圧値に比例してそれぞれの巻線への電力供給量を増していく。この場合は、運転開始状態を意味する。また、この従来例のブラシレスモータを送風ファン用途に供した空気調整機では、外部からこの駆動装置へ供給される直流電源DC140Vおよび制御電源DC15Vは、空気調整機の各制御器に設けられ、商用電源から発生する。
ここで、外部からのVDC、VCC端子への電力供給へ着目すると、VSP端子への運転指令電圧が運転停止状態を意味する値の場合、VDC端子への電力供給は、必然的にゼロになる。一方、VCC端子へ供給される電力は、駆動装置の構成要素の各部品へ供されているので、運転指令電圧が運転開始状態を意味する値の場合とほとんど変化しない。
解決しようとする課題は、運転指令電圧が運転停止状態を意味する場合での、待機電力の削減である。
先の従来例の説明の通り、制御電源端子VCCへの電力供給は、運転指令が停止状態であっても、ほとんど変わらないため、空気調整機の制御器において、電力損失が発生する。この電力損失を一般に待機電力と呼んでおり、昨今の機器の省エネルギー化への要請の中で、待機電力の削減が急務であるという課題がある。
特開2002−223581号公報
本発明のブラシレスモータ駆動装置は、外部からの運転指令に基づき巻線へ電力供給量を可変して、直流電源から複数相の巻線へ電力供給するパワースイッチ部と、制御電源から電力を得る制御部とを備えたブラシレスモータの内部に設けられるブラシレスモータ駆動装置であり、運転・停止判別部と制御電源遮断部とを備える。運転・停止判別部は、運転指令入力端子に設けている。制御電源遮断部は、制御電源の正側出力端子と制御部の制御電源入力端子の間に設けている。そして、運転・停止判別部は、運転指令が運転停止状態であると判断した場合に、制御電源遮断部に作用して、制御電源から制御部への電力供給を遮断する構成である。
この構成により、運転・停止判別部により、外部からの運転指令が停止状態を意味していることを判別して、制御電源遮断部に作用して、制御電源の電力供給を遮断する。これにより、運転停止時の待機電力を低減することができる。
本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図 本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の制御電源遮断部の出力であるVCCoutの時間変化を示す図 本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置の通電電流によりシャント抵抗に発生するパルス状の波形の時間変化を示した図 本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図 本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のNPNトランジスタQ8の状態の時間変化を示す図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化を示す図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化を示す図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置のシャント抵抗に発生するパルス信号の時間変化を示す図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図 本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置の運転指令信号VSPの時間変化を示す図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のNPNトランジスタQ8の状態の時間変化を示す図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化を示す図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化を示す図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置のシャント抵抗に発生するパルス信号の時間変化を示す図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図 本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態4におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータの構成図 本発明の実施の形態5におけるブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータを用いた空気調整機の構成図 本発明の実施の形態5における屋内空気調整機の構成図 本発明の実施の形態5における屋内空気調整機の電装基板との接続図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータ駆動装置9およびそれを備えたブラシレスモータ1の構成を示す図である。
図1において、ブラシレスモータ駆動装置9は、パワースイッチ部2、制御部3、シャント抵抗4を備えている。さらに、入力端子として、端子VDC、VCC、VSP、FGおよびグランドであるGNDを有している。パワースイッチ部2は、直流電源5から複数相の巻線に電力供給する。本実施の形態では、複数相の巻線として第一の巻線1a、第二の巻線1bおよび第三の巻線1cの3つの相の巻線を備えている。以下、このように3相の巻線を駆動する3相駆動のブラシレスモータの一例を挙げて説明する。パワースイッチ部2は、巻線に通電するための複数のパワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を有している。これらのパワースイッチ素子が相毎にON/OFF制御されることで、各相の巻線に電力が供給される。すなわち、パワースイッチ部2は、外部からの運転指令である運転指令信号VSPに基づきON/OFF比率を変更して巻線へ電力供給量を可変する。
パワースイッチ部2には、直流電源5の正側出力が、入力端子VDCを介してパワースイッチ部2の正側入力端子に接続される。パワースイッチ部2の負側入力端子は、シャント抵抗4を介して、直流電源5の負側出力端子に接続される。パワースイッチ部2の出力端子MU、MV、MWには、第一の巻線1a、第二の巻線1b、第三の巻線1cが接続される。制御電源6の正側出力は、VCC端子、制御電源遮断部11を介して、制御部3へ電力供給される。入力端子VSP(運転指令入力端子)には、運転指令信号源7からの運転指令信号VSPが入力される。運転指令信号VSPは、その信号レベルがVSPL未満の場合は、運転停止状態を意味し、VSPL以上の場合に運転開始を意味し、VSPHで通電電流が最大になる。
図2A〜2Cは、本実施の形態の動作を示す図である。図2Aは運転指令信号VSPの時間変化を示す図、図2Bは制御電源遮断部11の出力であるVCCoutの時間変化を示す図、図2Cは、通電電流によりシャント抵抗4に発生するパルス状の波形の時間変化を示した図である。図1に示すように、時刻t=0では、運転指令信号VSPは、VSP=0(<VSPL)であり、巻線1a、1b、1cへの通電ゼロすなわち停止状態を意味している。
次に、時刻t=t0の時、運転指令信号VSPは、電圧値を増加し始めて、時刻t=t1で、VSP>=VSPLとなる。VSP>=VSPL、すなわち運転開始を意味していることを運転・停止判別部10が判別して、制御電源遮断部11に作用する。これにより、図2Bに示すように運転・停止判別部10は、制御電源遮断部11の出力であるVCCoutを0からVCC1へ切り替えて、制御電源6から制御部3へ電力を供給する。電力供給を受けた制御部3は、パワースイッチ部2へ作用して巻線1a、1b、1cへ電力供給を開始する。時刻t=t1からt2にかけて、運転指令信号VSPはその値を増していく。運転指令信号VSPの増大により、制御部3は、パワースイッチ部2の各パワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のオン期間を長くして電流を増大させる。また、図2Cに示すように、運転指令信号VSPの増大によりシャント抵抗4に発生するパルス信号の波高値(VR101)が増大し、t=t2以降でVSP=VSPHの最大値になった以降は、パルス信号の波高値は一定の最大値になる。
次に、時刻t=t3の時、運転指令信号VSPは、電圧値を減じ始め、パワースイッチ部2の各パワースイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のオン期間を短くして電流を減少させる。そして時刻t=t4以降、VSP<VSPLとなって、通電電流をゼロにする。これと同時に、運転・停止判別部10は、運転指令信号VSPが停止状態にあると判断して、制御電源遮断部11に作用して、制御電源遮断部11の出力であるVCCoutをVCC1から0へ切り替えて、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
図3は、ブラシレスモータ内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3とパワースイッチ部2、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11を配した実施例である。
図3において、プリント配線板12上には、制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10、および制御電源遮断部11を配している。プリント配線板12は、入出力端子であるMU、MV、MW、VDC、VCC、GND、VSP、およびFG端子を備える。各MU、MV、MW、VDC、GND、FG端子は、制御部3およびパワースイッチ部2と互いに図示しない銅箔パターンによって接続されている。VSP端子は運転・停止判別部10と制御部3と接続され、VCC端子は、制御電源遮断部11を介して制御部3と接続される。
図4は、ブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10、および制御電源遮断部11を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
図4において、回転子組立47は、永久磁石46を施したヨーク45とその中心に設けたシャフト42とを含み、シャフト42が第一の玉軸受け43および第二の玉軸受け44に回転自在に支承されている。回転子組立47の外周側に配置される固定子48は、インシュレータ50を介して巻線49が施されている。固定子48からは、U、V、W相とする各相の巻線毎に設けられ、それぞれの巻線に電気的に接続された巻線端子51が延伸している。また、固定子48、インシュレータ50、巻線49および巻線端子51は、樹脂成形にて一体化されてモールド組立52を形成する。巻線端子51は、一部がモールド組立52から露出して、プリント配線板12との接続に供される。プリント配線板12には、パワースイッチ部2、制御部3、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11が実装されている。U、V、W各相の巻線毎に設けた巻線端子51は、MU、MV、MWの各出力端子と電気的に接続される。リード線54の一方は、プリント配線板12のVDC、GND、VCC、VSP、FGの各端子と各々接続され、他方にはコネクタ56が設けられる。リード線54は、ブッシュ55を介してブラシレスモータ内部から外部へ引き出される。回転子組立47、プリント配線板12は、モールド組立52に収められてブラケット53で蓋をした構造となっている。
以上説明したように、ブラシレスモータ駆動装置9は、外部からの運転指令信号VSPに基づき巻線への電力供給量を可変して、直流電源から複数相の巻線へ電力供給するパワースイッチ部2と、制御電源6から電力を得る制御部3とを備える。さらに、ブラシレスモータ駆動装置9は、運転・停止判別部10と制御電源遮断部11とを備える。そして、運転・停止判別部10を運転指令信号を入力するVSP端子に設け、制御電源遮断部11を制御電源6の正側出力端子と制御部3の制御電源入力端子の間に設けている。運転・停止判別部10は、運転指令信号VSPが運転停止状態であると判断した場合に、制御電源遮断部11に作用して、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
このように、本実施の形態のブラシレスモータ駆動装置9は、運転・停止判別部10、制御電源遮断部11を追加するだけで、運転指令信号VSPの停止状態を判断して、制御電源の遮断を行って、待機電力を低減することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置9およびブラシレスモータ1の構成図である。実施の形態2について、図5を用いて説明する。図5において、運転・停止判別部10は、NPNトランジスタQ8、抵抗R2(第二の抵抗)、R3(第三の抵抗)を構成要素として含む。NPNトランジスタQ8のベースには、抵抗R2を介して運転指令信号VSPが入力される。NPNトランジスタQ8のエミッタはグランドGNDに接続され、NPNトランジスタQ8のコレクタは、抵抗R1(第一の抵抗)の一方に接続される。抵抗R3は、NPNトランジスタQ8のベースとエミッタ間に設けられる。抵抗R2、R3の値は、運転指令信号VSP>VSPLで、NPNトランジスタQ8がONするように定める。制御電源遮断部11は、PNPトランジスタQ7、ダイオードD1、抵抗R1、R4を構成要素として含む。PNPトランジスタQ7のエミッタは、VCC端子を介して制御電源6の正側出力端子と、ダイオードD1のカソードに接続される。PNPトランジスタQ7のコレクタは、制御部3の制御電源入力端子とダイオードD1のアノードに接続され、PNPトランジスタQ7のベースは、抵抗R1の他方に接続した構造となっている。
図6A〜6Eは、本実施の形態の動作説明図である。図6Aは運転指令信号VSPの時間変化、図6BはNPNトランジスタQ8の状態の時間変化、図6CはPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bの時間変化、図6DはPNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutの時間変化、図6Eはシャント抵抗4に発生するパルス信号の時間変化をそれぞれ示す図である。
図6A〜6Eに示すように、時刻t=0からt1までは、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLであり、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8はオフである。NPNトランジスタQ8のコレクタ−エミッタ間は非導通状態であり、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bは0になる。このため、PNPトランジスタQ7はOFFとなり、PNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutはゼロ電圧となり、制御部3への制御電源電力供給は遮断されている。
時刻t=t1以降は、運転指令信号VSPは運転状態を意味するVSP>VSPLであり、NPNトランジスタQ8はオン、PNPトランジスタQ7のベース電流iQ7Bが発生してQ7もONし、VCCoutも制御電源6の正側出力電圧VCC1となる。そして、制御部3への制御電源電力供給が行われ、制御部3は、パワースイッチ部2へ作用して、巻線1a、1b、1cへ通電を開始する。運転指令信号VSPの値の増大による通電電流の変化については実施の形態1と同じであるので動作の説明は省く。
次に時刻t=t4以降は、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLになり、NPNトランジスタQ8、PNPトランジスタQ7がオフし、制御部3への制御電源電力供給は再び遮断される。
図7は、本発明の実施の形態2におけるブラシレスモータ駆動装置を具現化したプリント配線板の構成図である。ブラシレスモータ1内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3とパワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7を配した実施例である。
図8は、図7のブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、および制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
なお、PNPトランジスタQ7、NPNトランジスタQ8を、バイポーラトランジスタではなく、MOSFETを使用して構成してもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるブラシレスモータ駆動装置9およびブラシレスモータ1の構成図である。実施の形態3について、図9を用いて説明する。図9において、インピーダンス変換部13は、NPNトランジスタQ9、抵抗R5、R6(第四の抵抗)を構成要素としている。NPNトランジスタQ9のベースは、抵抗R6を介して運転指令信号VSPと接続される。NPNトランジスタQ9のコレクタは、抵抗R5を介してVCC端子と接続される。NPNトランジスタQ9のエミッタは、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8のベースに抵抗R2を介して接続される。その他の構成は、実施の形態2と同じであるので説明は省くが、抵抗R2、R3の値は、運転指令信号VSP>(VSPL−VF)で、NPNトランジスタQ8がONするように定める。
電圧値VFは、NPNトランジスタQ9の導通時のベース−エミッタ間電圧値で、通常0.7Vである。
図10A〜10Eは、本実施の形態の動作説明図である。図10A〜10Eはそれぞれ図6A〜6Eに対応する図である。図10A〜10Eにおいて、時刻t=0からt1までは、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLである。そして、運転指令信号VSPはインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9のベースへ入力される。NPNトランジスタQ9のエミッタには、一点鎖線で示されているように、−VF分電圧が低下して運転・停止判別部10へ入力される。運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8はオフ状態である。NPNトランジスタQ8のコレクタ−エミッタ間は非導通状態であり、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースからコレクタへの電流iQ7Bは0になる。これにより、PNPトランジスタQ7はOFF、PNPトランジスタQ7のコレクタ電圧VCCoutはゼロ電圧となり、制御部3への制御電源電力供給は遮断されている。
時刻t=t1以降は、運転指令信号VSPは運転状態を意味するVSP>VSPLである。NPNトランジスタQ9を介して、VSP>VSPL−VFなる電圧が運転・停止判別部10に入力される。これにより、NPNトランジスタQ8はオン、PNPトランジスタQ7のベース電流iQ7Bが発生してPNPトランジスタQ7もONする。そして、VCCoutも制御電源6の正側出力電圧VCC1となり、制御部3への制御電源電力供給が行われる。さらに、制御部3は、パワースイッチ部へ作用して、巻線1a、1b、1cへ通電を開始する。運転指令信号VSPの値の増大による通電電流の変化については実施の形態1と同じであるので動作の説明は省く。
次に時刻t=t4以降は、運転指令信号VSPは停止状態を意味するVSP<VSPLになる。NPNトランジスタQ9を介してVSP<VSPL−VFなる電圧が運転・停止判別部10に入力される。これにより、NPNトランジスタQ8、PNPトランジスタQ7がオフし、制御部3への制御電源電力供給は再び遮断される。
運転指令信号VSPからNPNトランジスタQ9のベースへの電流をiQ9Bとすると、NPNトランジスタQ9のhfeで増幅されてエミッタ電流iQ9e=hfe×iQ9Bが運転・停止判別部10に供給される。
したがって、運転・停止判別部10のQ8が導通するのに必要な電流の1/hfeが、運転指令信号VSPから使われるだけであり、運転指令信号VSPの電圧値の低下を防ぐことができる。
図11は、ブラシレスモータ1内部にブラシレスモータ駆動装置9を備える際に、中心に穴の開いたリング形状のプリント配線板12上に制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7、およびインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9を配した実施例である。
図12は、図11のブラシレスモータ駆動装置9の制御部3、パワースイッチ部2、運転・停止判別部10のNPNトランジスタQ8、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7、およびインピーダンス変換部13のNPNトランジスタQ9を配したプリント配線板12を内部に設けたブラシレスモータ1の断面図である。
(実施の形態4)
実施の形態4について図13を用いて説明する。図13において、運転・停止判別部10の構成要素は、比較器15、基準電圧発生器16であり、比較器15の負側入力端子には運転指令信号VSPが、正側入力端子には、基準電圧発生器16の正側出力が接続される。比較器15の出力端子は、制御電源遮断部11のPNPトランジスタQ7のベースにR1を介して接続される。
基準電圧発生器16の正側出力VREFを、VREF=VSPLとすれば、実施の形態2と同じく、VSP>=VSPLでは、制御電源6から制御部3へ電力供給し、逆に、VSP<VSPLでは、制御電源6から制御部3への電力供給を遮断する。
比較器を用いることにより、トランジスタを用いる場合と比べて、温度に影響を受けない運転指令信号の運転・停止の判別を行うことが可能になる。
なお、比較器にヒステリシスを設けてもよい。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1〜4に記載のブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータを搭載した空気調節機である。図14〜16を用い、以下説明する。
図14において、地面31上にある家屋22の屋内24に屋内空気調整機25を設け、屋外23には、屋外空気調整機26を地面31上に設けている。屋内空気調整機25と屋外空気調整機26とは、互いに配管30で連結されている。屋内空気調整機25には、受光部28、表示部29があり、リモコン27からの信号は、受光部28にて受信し、表示部29の表示が可変する。
図15は、屋内空気調整機25の構成を示している。図15において、屋内空気調整機25は、熱交換器32を有し、その下方にクロスフローファン33と、クロスフローファン33とシャフトが結合されたブラシレスモータ駆動装置を内部に有するブラシレスモータ1があり、電装BOX34と電気的に接続されている。ACコンセント36から、ACプラグ35を介して、電装BOX34に電力供給を行う。リモコン27を操作して、運転信号が発信され、運転信号が、受光部28を介して、電装BOX34に伝達され、電装BOX34から表示部29に作用して表示を可変し、ブラシレスモータ1を運転する。
図16は、電装BOX34とブラシレスモータ1の接続を示している。図16において、ACコンセント36からACプラグ35を介して電装BOX34に入力された商用交流電圧は、電装BOX34で直流に変換されて、直流電源5、制御電源6の出力となる。そして、直流電源5および制御電源6の出力はそれぞれVDC端子、VCC端子、GND端子を経て、ブラシレスモータ1へ供給される。リモコン27からの信号が、受光部28を介して演算器37へ伝達される。演算器37は、表示部29の表示を、受信した信号に相応した表示を行うよう作用するとともに、VSP端子に運転指令信号VSPを発生する。運転指令信号VSPに相応してブラシレスモータ1は運転を行う。FG端子には、ブラシレスモータ1の運転により、回転速度を意味する信号(FG信号)を、ブラシレスモータ1が発生する。FG信号は、演算器37へ入力され、運転指令信号VSPを、FG信号に相応して可変し、ブラシレスモータ1の回転速度を制御する。
ブラシレスモータ1を運転する際、リモコン27の運転開始操作により、ブラシレスモータ1への運転指令信号VSPを、VSP>=VSPLなる値にする。操作により、ブラシレスモータ1の図示しない内部で、運転・停止判別部10が、制御電源遮断部11へ作用して、制御電源6より制御部3へ電力供給する。これにより、制御部3の作用によりブラシレスモータ1にトルクが発生、運転が開始される。次に、リモコン27の停止指令操作により、ブラシレスモータ1への運転指令信号VSPを、VSP<VSPLなる値にする。操作により、ブラシレスモータ1の図示しない内部で、運転・停止判別部10が、制御電源遮断部11へ作用して、制御電源6より制御部3へ電力供給を遮断する。したがって、制御電源6からブラシレスモータ1への電力供給はゼロであり、運転停止中の待機電力の低減が可能になる。
このように、本発明のブラシレスモータの駆動装置およびブラシレスモータは、運転停止中の制御電源の待機電力を削減することが可能になる。
本発明のブラシレスモータ駆動装置およびブラシレスモータは、空気調整機の省電力化に最適であり、その他、ブラシレスモータを含む各種機器の省エネ化を必要とする用途などにも有用である。
1 ブラシレスモータ
1a 第一の巻線
1b 第二の巻線
1c 第三の巻線
2 パワースイッチ部
3 制御部
4 シャント抵抗
5 直流電源
6 制御電源
7 運転指令信号源
9 ブラシレスモータ駆動装置
10 運転・停止判別部
11 制御電源遮断部
12 プリント配線板
13 インピーダンス変換部
15 比較器
16 基準電圧発生器
22 家屋
23 屋外
24 屋内
25 屋内空気調整機
26 屋外空気調整機
27 リモコン
28 受光部
29 表示部
30 配管
31 地面
32 熱交換器
33 クロスフローファン
34 電装BOX
35 ACプラグ
36 ACコンセント
37 演算器
38 電装基板
42 シャフト
43 第一の玉軸受け
44 第二の玉軸受け
45 ヨーク
46 永久磁石
47 回転子組立
48 固定子
49 巻線
50 インシュレータ
51 巻線端子
52 モールド組立
53 ブラケット
54 リード線
55 ブッシュ
56 コネクタ

Claims (6)

  1. 外部からの運転指令に基づき巻線へ電力供給量を可変して、直流電源から複数相の前記巻線へ電力供給するパワースイッチ部と、制御電源から電力を得る制御部とを備えたブラシレスモータの駆動装置であって、
    運転・停止判別部と制御電源遮断部とを備え、
    前記運転・停止判別部は、運転指令入力端子に設け、
    前記制御電源遮断部は、前記制御電源の正側出力端子と前記制御部の制御電源入力端子の間に設けて、
    前記運転・停止判別部は、前記運転指令が運転停止状態であると判断した場合に、前記制御電源遮断部に作用して、前記制御電源から前記制御部への電力供給を遮断することを特徴とするブラシレスモータ駆動装置。
  2. 前記制御電源遮断部は、PNPトランジスタと第一の抵抗を含み、
    前記運転・停止判別部は、NPNトランジスタと第二の抵抗と第三の抵抗を含み、
    前記PNPトランジスタのエミッタは、前記制御電源の正側出力端子と接続し、コレクタは、前記制御部の制御電源入力端子に接続し、ベースは、前記第一の抵抗の一方に接続し、前記第一の抵抗の他方は、前記NPNトランジスタのコレクタに接続し、
    前記NPNトランジスタのベースは、前記第二の抵抗を介して運転指令入力端子に接続するとともに、前記第三の抵抗を介してエミッタに接続し、前記エミッタはグランドに接続したことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ駆動装置。
  3. インピーダンス変換部をさらに備え、
    前記インピーダンス変換部は、第二のNPNトランジスタと第四の抵抗とを含み、
    前記第二のNPNトランジスタのコレクタは、前記制御電源の正側出力に接続し、ベースは、前記第四の抵抗を介して前記運転指令入力端子に接続し、エミッタは、前記運転・停止判別部に含まれる前記NPNトランジスタのベースに、前記第二の抵抗を介して接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラシレスモータ駆動装置。
  4. 前記運転・停止判別部は、比較器と基準電圧発生器とを含み、
    前記比較器の第一の入力端子は、前記運転指令入力端子に接続し、第二の入力端子は、前記基準電圧発生器の正側出力端子と接続し、
    前記比較器の出力は、前記制御電源遮断部の前記PNPトランジスタのベースに前記第一の抵抗を介して接続し、
    前記基準電圧発生器の負側出力端子はグランドに接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラシレスモータ駆動装置。
  5. 請求項1に記載のブラシレスモータ駆動装置を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項5に記載のブラシレスモータを送風ファン駆動用に供した空気調整機であって、
    運転中は、運転状態を意味する前記運転指令を前記ブラシレスモータへ入力して、前記ブラシレスモータの内部のブラシレスモータ駆動装置に前記制御電源から電力供給し、運転停止時には、停止状態を意味する前記運転指令を前記ブラシレスモータへ入力して、前記ブラシレスモータの内部の前記ブラシレスモータ駆動装置への前記制御電源から電力供給を遮断するよう構成したことを特徴とする空気調整機。
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