JP2003009574A - ブラシレス直流ファンモータの電流制限回路 - Google Patents
ブラシレス直流ファンモータの電流制限回路Info
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Abstract
いて、通電電流のON/OFF周波数が正常な範囲から
低下して、例えば1kHz未満となって発する耳障りな
音をなくした電流制限回路を提供する。 【解決手段】 ブラシレス直流モータ32の界磁コイル
L1,L2の通電路中に電流検出用抵抗R0を挿入し、
その両端間電圧VAに応じた電圧を制御用電圧VBとし
て、起動時等において制限すべき電流に応じた基準電圧
Vfと比較するコンパレータCOMの出力信号VCによ
り、制御用電圧VBが基準電圧Vfを越えた期間につき
界磁コイルL1,L2への通電をOFFさせることによ
って電流制限する回路において、電流検出用抵抗R0と
コンパレータCOMとの間に差動増幅器AMPを挿入
し、コンパレータCOMにおける制御用電圧VBと基準
電圧Vfとの比較精度を高め、誤動作因子の影響を受け
にくくする。
Description
内の放熱用送風機として好適なブラシレス直流ファンモ
ータに係り、特にその電流制限回路に関するものであ
る。
ー機等のOA機器のように、多数の電子部品を比較的狭
い筐体内に収容した電子機器においては、上記電子部品
から発生する熱が筐体内にこもり、電子部品を熱破損さ
せる虞がある。そこで、このような電子機器の筐体の壁
面や天井面に通気口を設け、その通気口にファンモータ
を取り付けて筐体内の熱を外部に排出するようにしてい
る。
時に起動音が発生するが、この起動音は、比較的大型の
ファンモータの場合に大きくなり、耳障りとなることが
ある。またファンモータとして、ブラシレス直流ファン
モータを用いた場合には、上記起動音は起動電流のON
/OFF周波数が1kHz未満となるようなスイッチン
グが行われる場合に、特に耳障りな音となることが知ら
れている。
おいても、他のモータの場合と同様に、起動時や過負荷
時における過電流発生の防止策として、電流制限回路が
付設されている。この電流制限回路は、界磁コイルへの
通電を適宜OFFさせて過電流発生を防ぐようになされ
ているが、上記起動電流のON/OFF周波数は、その
ような電流制限回路の構成に大きく関係している。
タの電流制限回路を示す。この図において、31がブラ
シレス直流ファンモータ(回路部)32の電流制限回路
である。ここでは、2相駆動のモータ32における電流
制限回路31を示している。
ータ32は、界磁コイルL1,L2、FET T1,T
2及びドライブ回路DRVを備えてなる。この場合、界
磁コイルL1,L2はステータ(図示せず)に備えら
れ、FET T1,T2により交互に切換通電されて回
転磁界を作る。ロータ(図示せず)は、そこに備えられ
た永久磁石が上記回転磁界に追従して回転することで回
転する。
ンデンサC1,C2、コンパレータCOM、PNP形ト
ランジスタQ1,NPN形トランジスタQ2及びダイオ
ードD1,D2により構成されている。
直列に接続され、界磁コイルL1,L2に流れる電流を
検出する電流検出用抵抗で、同電流を、その両端間電圧
VAに置き換えて検出する。コンパレータCOMは、モ
ータ駆動時、電流検出用抵抗R0側からの制御用電圧V
Bと基準電圧Vfとを比較し、制御用電圧VBが基準電
圧Vfを越えた期間につきL(低)レベルの信号を出力
する。なお、基準電圧Vfは、予め設定された起動電流
の許容最大値Ifに相当する電圧である。
Lレベルにあるときは、トランジスタQ1,Q2がON
して、ダイオードD1,D2を順バイアスし、導通状態
とする。これにより、FET T1,T2の各ゲートG
は、ダイオードD1,D2及びトランジスタQ2を経て
接地され、したがってFET T1,T2は、ドライブ
回路DRVからの制御信号の状態に拘わらずOFFさ
れ、界磁コイルL1,L2への通電をOFF(遮断)す
る。すなわち、界磁コイルL1,L2に流れる電流が、
起動電流の許容最大値Ifを越えたときの電流制限を行
う。
制御用電圧VBが基準電圧Vfを越えている限り継続
し、起動電流を制限する。制御用電圧VBが基準電圧V
f未満になれば、コンパレータCOMの出力信号VCは
H(高)レベルとなり、トランジスタQ1,Q2がOF
Fして、ダイオードD1,D2は逆バイアスされ、非導
通となる。したがって、FET T1,T2の各ゲート
Gは接地状態から解かれ、FET T1,T2は、ドラ
イブ回路DRVからの信号によって制御される。すなわ
ち、通常の回転動作に復帰する。
技術では、モータ起動時、起動電流のON/OFF周波
数は1kHz以上とはならず、起動音が耳障りな音にな
るという問題点があった。これについて説明すると、ブ
ラシレス直流ファンモータ32において、界磁コイルL
1,L2の正常な通電電流波形を示せば、例えば図4
(I)のようになる。ただしこの波形(I)は、界磁コ
イルL1,L2の合成電流波形、換言すれば電流検出用
抵抗R0の通電電流波形を示している。なお、この図4
(I)に示す起動電流のON/OFF周波数は1kHz
以上であるとする。
レベルIfが、予め定められた電流、ここでは起動電流
の許容最大値レベルであるとすると、電流制限回路31
が正常に動作すれば、コンパレータCOMの出力信号V
Cの波形(ダイオードD1,D2のアノードの電圧波
形)は、図4(VC)に示すようになる。すなわち、コ
ンパレータCOMの出力信号VCの周波数(L/Hレベ
ルの反転周波数)は、1kHz以上を維持し、起動音が
耳障りな音になることはない。
小さく設定されている。これは、界磁コイルL1,L2
への通電電流の大きさを制約させない等の理由から、電
流検出用抵抗R0を、ある値以上に大きくすることがで
きず、したがって、同抵抗R0で検出可能な電圧VAも
大きくすることができないからである。
用電圧VBも基準電圧Vfも、共に小さくなり、コンパ
レータCOMにおいて精度の高い比較動作ができない。
このため、例えば温度変化、電源電圧変化あるいは電流
制限回路31内外部からのノイズ等、種々の動作かく乱
因子の影響を受けやすくなり、コンパレータCOMの出
力信号VCの波形は、実際には図4(VC’)に示すよ
うになってしまう。
レベル部分がランダムに欠けた波形となる。このこと
は、起動電流のON/OFF周波数が低下する、すなわ
ち1kHz未満になることを意味し、起動音が耳障りな
音になる原因となった。同様の現象は、外力による強制
停止時等においても起こり、従来、このような問題点に
ついての改善が要望されていた。
れたもので、起動時や外力による強制停止時等におい
て、電流のON/OFF周波数が正常な範囲から低下す
る、例えば1kHz未満となることに起因する耳障りな
音の発生をなくしたブラシレス直流ファンモータの電流
制限回路を提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の発明は、複数の界磁コイルを有す
るステータと、永久磁石を有するロータとを備え、前記
界磁コイルに流す電流を順次切り換え、その界磁コイル
により作られる回転磁界に追従して前記永久磁石が回転
することにより前記ロータが回転するブラシレス直流モ
ータの、前記界磁コイルに流す電流の制限を、その界磁
コイルの通電路中に挿入された電流検出用抵抗の両端間
電圧に応じた電圧を制御用電圧として、予め設定された
基準電圧と比較するコンパレータの出力信号により、前
記制御用電圧が前記基準電圧を越えた期間につき前記界
磁コイルへの通電をOFFさせることによって行う電流
制限回路において、前記電流検出用抵抗と前記コンパレ
ータとの間に挿入され、前記両端間電圧を増幅して前記
制御用電圧として前記コンパレータに与える差動増幅器
を具備することを特徴とする。
グ素子が直列接続された複数の界磁コイルを有するステ
ータと、永久磁石を有するロータとを備え、前記スイッ
チング素子のON/OFFにより前記界磁コイルに流す
電流を順次切り換え、その界磁コイルにより作られる回
転磁界に追従して前記永久磁石が回転することにより前
記ロータが回転するブラシレス直流モータの、前記界磁
コイルに流す電流の制限を、その界磁コイルの通電路中
に挿入された電流検出用抵抗の両端間電圧に応じた電圧
を制御用電圧として、予め設定された基準電圧と比較す
るコンパレータの出力信号により、前記制御用電圧が前
記基準電圧を越えた期間につき前記界磁コイルへの通電
をOFFさせることによって行う電流制限回路におい
て、前記電流検出用抵抗と前記コンパレータとの間に挿
入され、前記両端間電圧を増幅して前記制御用電圧とし
て前記コンパレータに与える差動増幅器と、各々前記ス
イッチング素子に対応して設けられ、前記コンパレータ
の出力信号を受けて、前記制御用電圧が前記基準電圧を
越えた期間につき、同基準電圧を越えた同制御用電圧を
生じさせる電流の供給側の前記界磁コイルに直列接続さ
れた前記スイッチング素子の制御入力端子を接地し、同
界磁コイルへの通電をOFFさせるスイッチ素子とを、
具備することを特徴とする。
に基づき説明する。図1は、本発明によるブラシレス直
流ファンモータの電流制限回路の第1実施形態を示す回
路図である。この図において、11がブラシレス直流フ
ァンモータ(回路部)32の電流制限回路である。ここ
では、2相駆動のモータ32における電流制限回路11
を示している。
ータ32は、界磁コイルL1,L2、この界磁コイルL
1,L2に各別に直列接続されたスイッチング素子、こ
こではFET T1,T2、及びドライブ回路DRVを
備えてなる。この場合、界磁コイルL1,L2はステー
タ(図示せず)に備えられ、FET T1,T2により
交互に切換通電されて回転磁界を作る。
永久磁石が上記回転磁界に追従して回転することで回転
する。なお、ドライブ回路DRVは、上記ロータの回転
位置に応じてFET T1,T2のゲート(制御入力端
子)GにON信号(Hレベル)を与え、同FET T
1,T2を交互にON/OFFする。
3,R11〜R14、差動増幅器AMP、コンパレータ
COM、コンデンサC2、PNP形トランジスタQ1、
NPN形トランジスタQ2及びダイオードD1,D2に
より構成されている。
2に直列に接続され、界磁コイルL1,L2に流れる電
流を検出する電流検出用抵抗で、同コイルL1,L2に
流れる電流を、その両端間電圧VAに置き換えて検出す
る。コンデンサC2はノイズ除去等に用いられている。
り、その非反転入力端子+及び反転入力端子−相互間に
は、上記電流検出用抵抗R0の両端間電圧VAが、抵抗
R11,R12を介して与えられる。この場合、非反転
入力端子+がブラシレス直流ファンモータ32側、反転
入力端子−が接地側とされる。すなわち差動増幅器AM
Pは、電流検出用抵抗R0の両端間電圧VAを増幅して
後述基準電圧Vfの設定値を大きくとれるようにする。
しかもこの差動増幅器AMPは、非反転入力端子+及び
反転入力端子−への電圧信号に、温度変化、電源電圧変
化等の影響が加わっても、相互に打ち消し合うので、全
体として温度変化、電源電圧変化等の影響を受けること
なく、増幅動作をする。
り、その反転入力端子−には上記電流検出用抵抗R0の
両端間電圧VAに応じた電圧(制御用電圧)、ここでは
差動増幅器AMPの出力電圧VBが、非反転入力端子+
には分圧抵抗(抵抗R2,R3)によって設定された基
準電圧Vfが、各々与えられる。基準電圧Vfは、予め
設定された電流の許容最大値、例えば起動時や外力によ
る強制停止時等における過電流の許容最大値Ifに相当
する電圧である。
動時、電流検出用抵抗R0側からの制御用電圧VBと基
準電圧Vfとを比較し、制御用電圧VBが基準電圧Vf
を越えた期間につきL(低)レベルの信号を出力する。
コンパレータCOMの出力信号VCがLレベルにあると
きは、トランジスタQ1がONし、したがってトランジ
スタQ2がONするので、ダイオードD1,D2は順バ
イアスされて導通する。
トGはダイオードD1,D2及びトランジスタQ2のコ
レクタ−エミッタ間を経て接地される。したがってFE
TT1,T2は、ドライブ回路DRVからの制御信号の
状態に拘わらずOFFされ、界磁コイルL1,L2への
通電をOFF(遮断)する。すなわち、界磁コイルL
1,L2に流れる電流が、起動時や外力による強制停止
時等における過電流の許容最大値Ifを越えたときの電
流制限を行う。
制御用電圧VBが基準電圧Vfを越えている限り継続
し、起動時や外力による強制停止時等において電流制限
する。制御用電圧VBが基準電圧Vf未満になれば、コ
ンパレータCOMの出力信号VCはH(高)レベルとな
り、トランジスタQ1,Q2がOFFして、ダイオード
D1,D2は逆バイアスされ、非導通となる。これによ
り、FET T1,T2の各ゲートGは接地状態から解
かれ、FET T1,T2は、ドライブ回路DRVから
の信号によって制御される。すなわち、通常の回転動作
に復帰する。
レータCOMへの制御用電圧VBは、電流検出用抵抗R
0の両端間電圧VAを差動増幅器AMPで増幅した電圧
であり、界磁コイルL1,L2への通電電流の大きさを
制約させずに、すなわち電流検出用抵抗R0を大きくす
ることなく、大きく設定できる。
ることができるようになり、コンパレータCOMにおい
て精度の高い比較動作が可能となる。その結果、例えば
温度変化、電源電圧変化あるいは電流制限回路31内外
部からのノイズ等、種々の動作かく乱因子の影響を受け
にくくなり、コンパレータCOMの出力信号VCの波形
は、図4(VC’)に示すようにはならず、図4(V
C)に示す波形を維持できる。
時等における電流(起動電流、強制停止時の電流)のO
N/OFF周波数が低下しない、すなわち1kHz以上
に保持できることを意味し、起動時や強制停止時等にお
いて耳障りな音を発生させることはない。なお図1にお
いて、+Vはモータ駆動電源、+Vccは電流制限回路
駆動電源を示す。
ンモータの電流制限回路の第2実施形態を示す回路図で
ある。この図において、21がブラシレス直流ファンモ
ータ(回路部)32の電流制限回路である。ここでも、
図1と同様に2相駆動のモータ32における電流制限回
路21を示している。
るコンパレータCOMの反転入力端子−及び非反転入力
端子+に与える電圧信号が逆になっていることと、同コ
ンパレータCOMの出力端子及びFET T1,T2の
ゲート(制御入力端子)G相互間の回路構成が異なって
いることとを除いて、上述第1実施形態と同様である。
そこで図2において、図1と同一又は相当部分に同一符
号を付してその説明を省略し、上記相違点を中心に説明
する。
レータCOMの反転入力端子−には分圧抵抗(抵抗R
2,R3)によって設定された基準電圧Vfが、同非反
転入力端子+には電流検出用抵抗R0の両端間電圧VA
に応じた電圧(制御用電圧)VBが、各々与えられる。
FET T1,T2のゲート(制御入力端子)G相互間
は、ダイオードD21,D22、抵抗R21〜R24及
びスイッチ素子、ここではトランジスタQ21,Q22
により構成されている。
ドがコンパレータCOMの出力端子に、カソードが抵抗
R21を介してNPN形トランジスタQ21のベース
に、各々接続される。上記トランジスタQ21は、コレ
クタが抵抗R22を介して接地されると共にFET T
1のゲートGに接続され、エミッタが接地される。
パレータCOMの出力端子に、カソードが抵抗R23を
介してNPN形トランジスタQ22のベースに、各々接
続される。上記トランジスタQ22は、コレクタが抵抗
R24を介して接地されると共にFET T2のゲート
Gに接続され、エミッタが接地される。
明する。コンパレータCOMへの制御用電圧VBが、電
流検出用抵抗R0の両端間電圧VAを差動増幅器AMP
で増幅した電圧であることは第1実施形態と同様であ
る。
流検出用抵抗R0側からの制御用電圧VBと基準電圧V
fとを比較し、制御用電圧VBが基準電圧Vfを越えた
期間につきH(高)レベルの信号を出力する。
ベルにあるときは、ダイオードD21,D22は順バイ
アスされて導通し、ダイオードD21,D22及び抵抗
R21,22を介してトランジスタQ21,Q22のベ
ースを各々Hレベルにする。
Gに、ドライブ回路DRVからON信号(Hレベルの制
御信号)が与えられたとき、そのON信号(Hレベル)
が与えられたFET T1又はT2のゲートGを、トラ
ンジスタQ21又はQ22のコレクタ−エミッタ間を経
て接地する。つまり、基準電圧Vfを越えた制御用電圧
VB(電圧VA)を生じさせる電流の供給側の界磁コイ
ルL1又はL2に直列接続されたFET T1又はT2
のゲートGを接地する。
fを越えた期間につき、FET T1,T2は、ドライ
ブ回路DRVからの制御信号の状態に拘わらずOFFさ
れ、界磁コイルL1,L2への通電をOFF(遮断)す
る。すなわち、界磁コイルL1,L2に流れる電流が、
起動時や外力による強制停止時等における過電流の許容
最大値Ifを越えたときの電流制限を行う。
制御用電圧VBが基準電圧Vfを越えている限り継続
し、起動時や外力による強制停止時等において電流制限
する。制御用電圧VBが基準電圧Vf未満になれば、コ
ンパレータCOMの出力信号VCはL(低)レベルとな
り、ダイオードD21,D22は逆バイアスされて非導
通となり、トランジスタQ21,Q22のベースを各々
Lレベルにする。
トGは接地状態から解かれ、FETT1,T2は、ドラ
イブ回路DRVからの信号によって制御される。すなわ
ち、通常の回転動作に復帰する。
いても、コンパレータCOMへの制御用電圧VBは、電
流検出用抵抗R0の両端間電圧VAを差動増幅器AMP
で増幅した電圧であり、電流検出用抵抗R0を大きくす
ることなく、大きく設定できる。したがって、基準電圧
Vfを大きく設定することができるようになって、コン
パレータCOMにおいて精度の高い比較動作が可能とな
り、第1実施形態と同様に、起動時や強制停止時等にお
いて耳障りな音を発生させることはない。
電圧VBが基準電圧Vfを越えた期間につき、基準電圧
Vfを越えた制御用電圧VBを生じさせる電流の供給側
の界磁コイルL1又はL2に直列接続されたFET T
1又はT2のゲートGを接地し、界磁コイルL1又はL
2への通電をOFFさせるトランジスタQ21,Q22
を備えている。これによれば、FET T1,T2に対
して各別に、すなわち交互にトランジスタQ21,Q2
2がON/OFFする。
術や上述第1実施形態のように、FET T1,T2に
ついて共通に、すなわち制御用電圧VBが基準電圧Vf
未満にならない限り連続してトランジスタQ1,Q2共
にONする構成に比べて、耳障りな音を発生させる因子
をより減少させ得る。また、1つのスイッチ素子(トラ
ンジスタQ21又はQ22、トランジスタQ1又はQ
2)に故障が生じたときに電流制限機能の全てを失うと
いうこともない。
にFETを、スイッチ素子にトランジスタを、コンパレ
ータ及び差動増幅器にオペアンプを、各々使用したが、
いずれもこの例のみに限定されないことは勿論である。
また、適用されるブラシレス直流ファンモータも、2相
駆動のもののみに限定されることはない。
コイルの電流検出用抵抗とコンパレータとの間に差動増
幅器を挿入することで、界磁コイルに流れる電流に応じ
た制御用電圧と、起動時や外力による強制停止時等にお
いて制限すべき電流に応じた基準電圧との、コンパレー
タにおける比較精度を高めた。したがって起動時や外力
による強制停止時等において、コンパレータの出力信号
により、制御用電圧が基準電圧を越えた期間につき、界
磁コイルへの通電をOFFさせて電流制限をする場合
に、電流のON/OFF周波数が1kHz未満となって
耳障りな音を発することを防止できる。
チング素子に対応してスイッチ素子を設け、制御用電圧
が基準電圧を越えた期間につき、基準電圧を越えた制御
用電圧を生じさせる電流の供給側の界磁コイルに直列接
続されたスイッチング素子の制御入力端子を接地した。
この構成によれば、複数のスイッチング素子に対して各
別にスイッチ素子がON/OFFするので、複数のスイ
ッチング素子に共通のスイッチ素子がON/OFFする
構成に比べて、耳障りな音を発生させる因子をより減少
させ得、耳障りな音をより一層なくすことができる。
す回路図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の界磁コイルを有するステータと、
永久磁石を有するロータとを備え、前記界磁コイルに流
す電流を順次切り換え、その界磁コイルにより作られる
回転磁界に追従して前記永久磁石が回転することにより
前記ロータが回転するブラシレス直流モータの、前記界
磁コイルに流す電流の制限を、その界磁コイルの通電路
中に挿入された電流検出用抵抗の両端間電圧に応じた電
圧を制御用電圧として、予め設定された基準電圧と比較
するコンパレータの出力信号により、前記制御用電圧が
前記基準電圧を越えた期間につき前記界磁コイルへの通
電をOFFさせることによって行う電流制限回路におい
て、 前記電流検出用抵抗と前記コンパレータとの間に挿入さ
れ、前記両端間電圧を増幅して前記制御用電圧として前
記コンパレータに与える差動増幅器を具備することを特
徴とするブラシレス直流ファンモータの電流制限回路。 - 【請求項2】 各々スイッチング素子が直列接続された
複数の界磁コイルを有するステータと、永久磁石を有す
るロータとを備え、前記スイッチング素子のON/OF
Fにより前記界磁コイルに流す電流を順次切り換え、そ
の界磁コイルにより作られる回転磁界に追従して前記永
久磁石が回転することにより前記ロータが回転するブラ
シレス直流モータの、前記界磁コイルに流す電流の制限
を、その界磁コイルの通電路中に挿入された電流検出用
抵抗の両端間電圧に応じた電圧を制御用電圧として、予
め設定された基準電圧と比較するコンパレータの出力信
号により、前記制御用電圧が前記基準電圧を越えた期間
につき前記界磁コイルへの通電をOFFさせることによ
って行う電流制限回路において、 前記電流検出用抵抗と前記コンパレータとの間に挿入さ
れ、前記両端間電圧を増幅して前記制御用電圧として前
記コンパレータに与える差動増幅器と、 各々前記スイッチング素子に対応して設けられ、前記コ
ンパレータの出力信号を受けて、前記制御用電圧が前記
基準電圧を越えた期間につき、同基準電圧を越えた同制
御用電圧を生じさせる電流の供給側の前記界磁コイルに
直列接続された前記スイッチング素子の制御入力端子を
接地し、同界磁コイルへの通電をOFFさせるスイッチ
素子とを、具備することを特徴とするブラシレス直流フ
ァンモータの電流制限回路。
Priority Applications (5)
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