JPWO2011087071A1 - シクロペンテン開環重合体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
−Y−H (1)
(上記一般式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子である。)
−NH−Q (2)
(上記一般式(2)中、Qは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基もしくはシリル基である。)
好ましくは、前記官能基が、水酸基、アミノ基またはモノアリールアミノ基である。
(R1)3−xAl(OR2)x (3)
(上記一般式(3)中、R1およびR2は、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、xは、0<x<3である。)
本発明のシクロペンテン開環重合体は、シクロペンテン由来の構造単位のシス比率が30%以上、重量平均分子量(Mw)が100,000〜1,000,000であり、かつ、重合体鎖末端に、下記一般式(1)または(2)で示される構造を含む官能基を有するシクロペンテンの開環重合体である。
−Y−H (1)
(上記一般式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子である。)
−NH−Q (2)
(上記一般式(2)中、Qは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基もしくはシリル基である。)
−Y−H (1)
(上記一般式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子である。)
−NH−Q (2)
(上記一般式(2)中、Qは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基もしくはシリル基である。)
本発明のシクロペンテン開環重合体は、後述する特定のオレフィン化合物(b1)と、アルキルアルミニウム(b2)との反応物(B)の存在下で、周期表第6族遷移金属化合物(a1)を主触媒とする重合触媒(A)を用いて、シクロペンテンを開環重合し、アルコールまたは水で重合反応を停止することにより、製造される。
本発明の製造方法で用いる重合触媒(A)は、周期表第6族遷移金属化合物(a1)を主触媒として含むものである。
周期表第6族遷移金属化合物(a1)は、周期表(長周期型周期表、以下同じ)第6族遷移金属原子を有する化合物、具体的には、クロム原子、モリブデン原子、またはタングステン原子を有する化合物であり、モリブデン原子を有する化合物、またはタングステン原子を有する化合物が好ましく、特に、シクロペンテンに対する溶解性が高いという観点より、タングステン原子を有する化合物がより好ましい。周期表第6族遷移金属化合物(a1)としては、周期表第6族遷移金属原子を有する化合物であればよく、特に限定されないが、周期表第6族遷移金属原子のハロゲン化物、アルコラート、アリレート、オキシ化物、イミド化合物などが挙げられ、これらのなかでも、重合活性が高いという観点より、ハロゲン化物が好ましい。
(R1)3−xAl(OR2)x (3)
上記一般式(3)において、R1およびR2は、炭素数1〜20の炭化水素基であり、好ましくは、炭素数1〜10の炭化水素基である。
(R1)3Al + xR2OH → (R1)3−xAl(OR2)x + (R1)xH (4)
なお、上記一般式(3)中、xは、上記一般式(4)に示すように、対応するトリアルキルアルミニウムとアルコールとの反応比を規定することによって、任意に制御することが可能である。
ケトン化合物の具体例としては、アセトン、エチルメチルケトン、アセチルアセトン、アセトフェノン、シクロヘキシルフェニルケトン、1’−アセトナフトン、2−アセチル安息香酸メチル、4’−クロロアセトフェノンなどが挙げられる。
エーテル化合物の具体例としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、エチレングリコールジエチルエーテル、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。
また、本発明においては、シクロペンテンを開環重合させる際には、上述した重合触媒(A)に加えて、オレフィン化合物(b1)とアルキルアルミニウム(b2)との反応物(B)を用いる。
このようなオレフィン化合物(b1)としては、たとえば、下記一般式(5)〜(10)で示される化合物が挙げられる。
アルキルアルミニウム(b2)の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリドなどのアルキルアルミニウムハライド;などが挙げられる。これらのなかでも、トリアルキルアルミニウムを用いると、上述したオレフィン化合物(b1)と効率よく反応して高い重合活性を示し、重合後にアルコールや水で処理し、アルミニウムと反応させた際に、アルミニウムを含む基を重合体末端から容易に解離させることができ、これにより、容易に活性水素含有官能基を得ることができるため、好ましい。
本発明の製造方法においては、シクロペンテンを、周期表第6族遷移金属化合物(a1)、オレフィン化合物(b1)とアルキルアルミニウム(b2)との反応物(B)、および必要に応じて用いられるアルコキシ基含有有機アルミニウム化合物(a2)に接触させることにより、シクロペンテンの開環重合を行なう。
本発明のゴム組成物は、上述した本発明のシクロペンテン開環重合体に、充填剤を配合してなるものである。
その他の配合剤としては、例えば、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、シリコーンオイルなどの活性剤;炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの充填剤;石油樹脂、クマロン樹脂などの粘着付与剤;ワックス;などが挙げられる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィによりポリスチレン換算分子量として求めた。具体的には、以下の条件で測定した。
測定器:高速液体クロマトグラフ(東ソー社製、商品名「HLC−8220」)
カラム:東ソー社製、商品名「GMH−HR−H」を二本直列に連結した
検出器:示差屈折計(東ソー社製、商品名「RI−8220」)
溶離液:テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
シクロペンテン開環重合体のシス/トランス比を、13C−NMRスペクトル測定から求めた。
シクロペンテン開環重合体について、1H−NMRスペクトル測定により、活性水素含有官能基由来のピーク積分値およびオレフィン由来のピーク積分値の比率の測定を行なった。そして、測定したピーク積分値の比率、および上記したGPCによる数平均分子量(Mn)の測定結果に基づいて、活性水素含有官能基導入率を算出した。活性水素含有官能基導入率は、シクロペンテン開環重合体鎖数に対する活性水素含有官能基の個数の割合とした。すなわち、活性水素含有官能基導入率=100%は、1つの重合体鎖に対し、1個の割合で活性水素含有官能基が導入されている状態を示す。
シクロペンテン開環重合体のムーニー粘度(ML1+4,100℃)を、JIS K6300に準じて測定した。
シクロペンテン開環重合体の融点(Tm)およびガラス転移温度(Tg)を、示差走査熱量計(DSC)を用いて、10℃/分の昇温で測定した。
ゴム組成物を、150℃で20分間プレス架橋することにより、試験片を作製し、得られた試験片について、GABO社製粘弾性測定装置EPLEXORを用い、初期歪み0.5%、動的歪み1%、10Hzの条件で60℃におけるtanδを測定した。そして、得られた測定結果を、後述する比較例5のサンプルの測定値を100とする指数で算出した。この指数が小さいほど、低発熱性に優れる。
ジイソブチルアルミニウムモノ(n−へキソキシド)/トルエン溶液(2.5重量%)の調製
窒素雰囲気下、攪拌子の入ったガラス容器に、トルエン88部、および25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液(東ソー・ファインケム社製)7.8部を加えた。−45℃に冷却し、激しく攪拌しながら、n−ヘキサノール1.02部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)をゆっくりと滴下した。その後、攪拌しながら室温になるまで放置し、アルコキシ基含有有機アルミニウム化合物(a2)としてのジイソブチルアルミニウムモノ(n−へキソキシド)/トルエン溶液(2.5重量%)を調製した。
窒素雰囲気下、攪拌子の入ったガラス容器に、トルエン173部、およびアルキルアルミニウム(b2)としての25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液(東ソー・ファインケム社製)13.8部を加えた。次いで、−45℃に冷却し、激しく攪拌しながら、オレフィン化合物(b1)としての3−ブテン−1−オール1.27部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)をゆっくりと滴下した。その後、攪拌しながら室温になるまで放置することにより、トリイソブチルアルミニウムと3−ブテン−1−オールとの反応物(B)の溶液を得た。
窒素雰囲気下、攪拌機付き耐圧ガラス反応容器に、シクロペンテン150部、およびアルキルアルミニウム(b2)としての25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−へキサン溶液(東ソー・ファインケム社製)3.5部を加えた。次いで、激しく攪拌しながら、オレフィン化合物(b1)としての5−へキセン−1−オール0.45部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)をゆっくりと滴下することにより、シクロペンテンおよびトリイソブチルアルミニウムと5−へキセン−1−オールとの反応物(B)を含む溶液を得た。そして、得られた溶液に、周期表第6族遷移金属化合物(a1)としての2.0重量%のWCl6/トルエン溶液21部を加えて、25℃で6時間重合を行なった。6時間の重合反応後、実施例1と同様にして、重合反応の停止、ポリマーの回収、洗浄および真空乾燥を行なうことにより、62部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
窒素雰囲気下、攪拌子の入ったガラス容器に、トルエン173部、およびアルキルアルミニウム(b2)としての25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液(東ソー・ファインケム社製)13.8部を加えた。次いで、−45℃に冷却し、激しく攪拌しながら、オレフィン化合物(b1)としての2−ブテン−1,4−ジオール0.78部(トリイソブチルアルミニウムに対して1/2モル量)をゆっくりと滴下した。その後、攪拌しながら室温になるまで放置することにより、トリイソブチルアルミニウムと2−ブテン−1,4−ジオールとの反応物(B)の溶液を得た。
オレフィン化合物(b1)として、3−ブテン−1−オール1.27部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)の代わりに、2−アリルフェノール2.36部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)を用いた以外は、実施例1と同様にして、76部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
オレフィン化合物(b1)として、3−ブテン−1−オール1.27部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)の代わりに、4−アミノスチレン1.05部(トリイソブチルアルミニウムに対して1/2モル量)を用い、酢酸エチルを加えなかった以外は、実施例1と同様にして、19部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
オレフィン化合物(b1)として、2−ブテン−1,4−ジオール0.78部(トリイソブチルアルミニウムに対して1/2モル量)の代わりに、N−アリルアニリン2.36部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)を用い、ジオキサンを加えなかった以外は、実施例3と同様にして、13部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
オレフィン化合物(b1)として、3−ブテン−1−オール1.27部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)の代わりに、1,2−エポキシ−5−ヘキセン1.73部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)を用い、酢酸エチルを加えなかった以外は、実施例1と同様にして、99部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
オレフィン化合物(b1)として、2−ブテン−1,4−ジオール0.78部(トリイソブチルアルミニウムに対して1/2モル量)の代わりに、アリルグリシジルエーテル2.02部(トリイソブチルアルミニウムに対して等モル量)を用い、ジオキサンを加えなかった以外は、実施例3と同様にして、51部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
シクロペンテン150部に加えて、多環の環状オレフィンとしてのビニルノルボルネン0.13部をさらに用いた以外は、実施例3と同様にして、55部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液を用いなかった以外は、実施例1と同様にして、重合反応を行ったが、比較例1においては、重合体を得ることができなかった。
25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液を用いなかった以外は、実施例2と同様にして、重合反応を行ったが、比較例2においては、重合体を得ることができなかった。
25.4重量%のトリイソブチルアルミニウム/n−ヘキサン溶液を用いなかった以外は、実施例3と同様にして、重合反応を行ったが、比較例3においては、重合体を得ることができなかった。
窒素雰囲気下、攪拌機付き耐圧ガラス反応容器に、シクロペンテン150部、および3−ブテン−1−オール0.32部を加えた。続いて、1,3−ビス−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−(イミダゾリジニリデン)(ジクロロフェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(いわゆるグラブス第二世代触媒)0.094部をトルエン10部に溶解した触媒溶液を添加して、25℃で6時間重合を行なった。そして、実施例1と同様にして、重合反応の停止、ポリマーの回収、洗浄および真空乾燥を行なうことにより、120部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置したところ、樹脂状態に変化しており、タイヤ用途などの各種ゴム用途として不十分なものであった。
トリイソブチルアルミニウムと2−ブテン−1,4−ジオールとの反応物(B)の溶液96部の代わりに、1−ヘキセン0.091部を用いた以外は、実施例3と同様にして、100部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
トリイソブチルアルミニウムと3−ブテン−1−オールとの反応物(B)の溶液96部の代わりに、アリルエチルエーテル0.095部を用いた以外は、実施例1と同様にして、80部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置した後もゴム状態を維持していた。
トリイソブチルアルミニウムと3−ブテン−1−オールとの反応物(B)の溶液96部の代わりに、アリルエチルエーテル0.095部を用いた以外は、比較例4と同様にして、112部のシクロペンテン開環重合体を得た。また、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。そして、得られたシクロペンテン重合体およびゴム組成物について、実施例1と同様に、評価を行った。結果を表1に示す。また、得られた重合体を−30℃の冷凍庫に3日間放置したところ、樹脂状態に変化しており、タイヤ用途などの各種ゴム用途として不十分なものであった。
また、シクロペンテン由来の構造単位のシス比率が30%以上であっても、重合体鎖末端に活性水素含有官能基を有していない場合には、低発熱性に劣るとともに、ムーニー粘度が低く、加工性に劣る結果となった(比較例5)。
あるいは、活性水素含有官能基の代わりに、エトキシ基を重合体鎖末端に導入した場合にも、低発熱性に劣るとともに、ムーニー粘度が低く、加工性に劣る結果となった(比較例6,7)。
さらに、周期表第6族遷移金属化合物(a1)およびオレフィン化合物(b1)を用いたが、アルキルアルミニウム(b2)を用いなかった場合には、重合体を得ることができなかった(比較例1〜3)。
Claims (6)
- シクロペンテン由来の構造単位のシス比率が30%以上、重量平均分子量(Mw)が100,000〜1,000,000であり、かつ、重合体鎖末端に、下記一般式(1)または(2)で示される構造を含む官能基を有することを特徴とするシクロペンテン開環重合体。
−Y−H (1)
(上記一般式(1)中、Yは酸素原子または硫黄原子である。)
−NH−Q (2)
(上記一般式(2)中、Qは水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基もしくはシリル基である。) - 前記官能基が、水酸基、アミノ基またはモノアリールアミノ基である請求項1に記載のシクロペンテン開環重合体。
- 請求項1または2に記載のシクロペンテン開環重合体を製造する方法であって、
前記一般式(1)で示される構造を含む官能基、前記一般式(2)で示される構造を含む官能基、およびエポキシ基から選択される少なくとも一種の置換基を有するオレフィン化合物(b1)と、アルキルアルミニウム(b2)との反応物(B)の存在下で、周期表第6族遷移金属化合物(a1)を主触媒とする重合触媒(A)を用いて、シクロペンテンを開環重合し、重合後、アルコールまたは水で重合反応を停止することを特徴とするシクロペンテン開環重合体の製造方法。 - 前記重合触媒(A)が、下記一般式(3)で示されるアルコキシ基含有有機アルミニウム化合物(a2)をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のシクロペンテン開環重合体の製造方法。
(R1)3−xAl(OR2)x (3)
(上記一般式(3)中、R1およびR2は、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、xは、0<x<3である。) - 請求項1または2に記載のシクロペンテン開環重合体に充填剤を配合してなることを特徴とするゴム組成物。
- 前記充填剤が、シリカおよび/またはカーボンブラックであることを特徴とする請求項5に記載のゴム粗成物。
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