JPWO2011070681A1 - 有機elパネル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
電極上に形成される塗布材料層の表面を平坦化させると同時に適正なパターニングを行い、その上に形成される膜の均一化を図る。有機ELパネル100は、基板10上に第1電極11を形成し、基板10上に第1電極11上の被塗布面を囲むように絶縁壁20のパターン20Aを形成し、絶縁壁20のパターン20A内の被塗布面上に塗布材料を塗布して塗布材料層14を形成し、塗布材料層14上に発光層を含む有機層13を積層し、有機層13上に第2電極12を形成する。絶縁壁20は、パターン20Aの内面に塗布材料層14の広がりを抑えるオーバーハング部20Bを有し、塗布材料層14の形成後に、絶縁壁20を加熱溶融することで、絶縁壁20における塗布材料層14の上方の部分を変形させ、第2電極12の連続性を確保する傾斜面22又は曲面22Aを形成する。
Description
本発明は、有機ELパネル及びその製造方法に関するものである。
有機EL素子は一対の電極間に発光層を含む有機層を積層した構造を有しており、この有機EL素子を基板上に単数又は複数配置した有機ELパネルは、有機EL素子を構造的又は電気的に区画する絶縁構造物を備えている。絶縁構造物としては、基板上に形成された電極を画素毎に区画する絶縁膜や、有機層上に成膜される電極を分離するための隔壁等がある。
このような有機EL素子では、有機層の被成膜面になる電極の表面状態が発光特性の良否に大きな影響を及ぼす。電極の表面に凹凸があると、その上に蒸着される有機層の膜厚が均一にならず、有機EL素子にリーク等の発光不良が生じやすくなる。これを解消するために、電極上に湿式の有機層(導電性ポリマーなど)を塗布し、平坦化された有機層の上に発光層等を成膜する技術が開発されている。
例えば、下記特許文献1には、図1に示すような絶縁壁を備える有機ELパネルが記載されている。この従来技術は、基板J1の絶縁表面上に複数の画素に対応する第1電極J2を設け、第1電極J2を囲むように絶縁壁J3を設け、絶縁壁J3及び第1電極J2の上に導電性ポリマー層J4を形成し、その導電性ポリマー層J4の上に発光層を含む有機層J5を形成して、その有機層J5の上に第2電極J6を形成したものである。
このような従来技術によると導電性ポリマー層のような塗布材料層が電極表面の凹凸を埋めて自身の表面を平坦化するので、その上に積層される膜の均一化が可能になり、耐リーク性を向上させる等、発光性能や耐久性能を向上させることが可能になる。また、電極上に成膜される湿式成膜にアクセプタ(ドーパント)を添加させることによって、電荷注入効率が向上して、低電圧化の実現が可能になる。
しなしながら、図1に示すように絶縁壁で囲まれた領域に塗布材料層を形成すると、絶縁壁J3の側面に付着する塗布材料の表面張力によって電極上に形成される塗布材料層の表面が平坦にならず、その上に形成される膜(蒸着膜など)の膜厚が中心部と周辺部で異なってしまい、絶縁壁で囲まれた画素領域全体で均一な発光が得られない問題が生じる。
また、絶縁壁J3における側面の内側傾斜角θが図1に示すように小さい(直角より小さい)と、第1電極J2上にのみ形成されればよい塗布材料層が不要な箇所にまで形成されてしまい、塗布材料層のパターニングを適正に行うことができない問題が生じる。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、電極上に形成される塗布材料層の表面を平坦化させると同時に適正なパターニングを行い、その上に形成される膜の均一化を図ることで有機EL素子の発光特性を改善すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明による有機ELパネル及びその製造方法は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
基板と、該基板上に直接又は他の層を介して形成された第1電極と、前記第1電極上に塗布形成される塗布材料層と、前記塗布材料層をパターニングする絶縁壁と、前記塗布材料層上に積層される発光層を含む有機層と、該有機層上に形成される第2電極とを備え、前記絶縁壁は、前記塗布材料層に接する側面が当該塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有すると共に、前記塗布材料層の上方では前記第2電極の連続性を確保する傾斜面又は曲面を有することを特徴とする有機ELパネル。
基板上に直接又は他の層を介して第1電極を形成する工程と、前記基板上に前記第1電極上の被塗布面を囲むように絶縁壁のパターンを形成する工程と、前記絶縁壁のパターン内の前記被塗布面上に塗布材料を塗布して塗布材料層を形成する工程と、前記塗布材料層上に発光層を含む有機層を積層する工程と、前記有機層上に第2電極を形成する工程とを有し、前記絶縁壁は、前記パターンの内面に前記塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有し、前記塗布材料層の形成後に、当該絶縁壁を加熱溶融することで、当該絶縁壁における前記塗布材料層の上方の部分を変形させ、前記第2電極の連続性を確保する傾斜面又は曲面を形成することを特徴とする有機ELパネルの製造方法。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むがこれのみに限定されるものではない。図2は本発明の一実施形態に係る有機ELパネルの構成を説明する説明図(同図(a)が同図(b)におけるX−X断面図、同図(b)が平面図)である。本発明の実施形態に係る有機ELパネル100は、基板10上に、第1電極11と第2電極12との間に発光層を含む有機層13を積層した有機EL素子1を形成したものであって、基板10と、基板10上に直接又は他の層を介して形成された第1電極11と、第1電極11上に塗布形成される塗布材料層14と、塗布材料層14をパターニングする絶縁壁20と、塗布材料層14上に積層される発光層を含む有機層13と、有機層13上に形成される第2電極12とを備える。図示の例では、絶縁壁20は、第1電極11の側部に沿って形成され、第1電極11上に開口パターン20Aを形成している。絶縁壁20のパターンはこの開口パターン20Aに限らず各種の形態に形成でき、このパターンの形態によって塗布材料層14を自由な形状にパターニングできる。
絶縁壁20は、塗布材料層14に接する側面21が塗布材料層14の広がりを抑えるオーバーハング部20Bを有すると共に、塗布材料層14の上方では第2電極12の連続性を確保する傾斜面22又は曲面を有する。すなわち、絶縁壁20は、塗布材料層14に接する側面21と塗布材料層14の上方の部分とが異なる形状を有しており、図示の例では、側面21は塗布材料層14側に傾く傾斜面を有し、傾斜面22は側面21とは逆側に傾斜している。
このような構造を有する有機ELパネル100は、第1電極11上に形成される塗布材料層14の表面を平坦化させると同時に適正なパターニングを行い、その上に形成される有機層13の均一化を図ることができ、これによって有機EL素子1の発光特性を開口パターン20Aの全体で均一化することができる。
図3は、本発明の実施形態に係る有機ELパネルの製造方法を説明する説明図である。有機ELパネル100の製造方法は、基板10上に直接又は他の層を介して第1電極11を形成する工程1(同図(a)参照)、基板10上に第1電極11上の被塗布面を囲むように絶縁壁20のパターンを形成する工程2(同図(b)参照)、絶縁壁20のパターン内の第1電極11上の被塗布面に塗布材料を塗布して塗布材料層14を形成する工程3(同図(c)参照)、絶縁壁20を加熱溶融処理(キュア処理)する工程4(同図(d)参照)、塗布材料層14上に発光層を含む有機層13を積層する工程5(同図(e)参照)、有機層13上に第2電極12を形成する工程6(同図(f)参照)を有する。図示の例では、基板10上に第1電極11の側部に沿って絶縁壁20を形成して第1電極11上に開口パターン20Aを形成して、この開口パターン20A内を塗布材料の被塗布面としている。
前述した工程1では、ガラス、プラスチック、表面に絶縁膜を形成した金属などが用いられる基板10の上に、例えば蒸着,スパッタリングなどで導電膜を形成し、フォトリソ工程などのパターン形成工程によって第1電極11のパターンを形成する。
前述した工程2では、絶縁壁20の開口パターン20Aを形成するだけでなく、絶縁壁20にオーバーハング部を形成する。絶縁壁20は、例えば、故意にUV光の透過性を低くしたリフトオフ用ネガ形フォトレジストをスピンコーティングし、プリベークする。そして、光透過スリットを備えたハードクロムマスクを介してUV光を照射し露光する。この際、前記したフォトレジストはUV光の透過率が低いため、深さ方向で現像液に対する溶解性の差が生ずる。したがって、基板10にアルカリ現像液をスプレーシャワーすることにより現像性の差によって、同図(b)に示すようなオーバーハング部20Bを有する絶縁壁20が形成される。図示の例では、絶縁壁20における縦断面形状は、ほぼ逆等脚台形の形状になっている。
前述した工程3では、塗布装置14Aを用いて塗布材料が塗布される。ここでいう塗布は、スプレー塗布、ディスペンサー塗布、インクジェット、印刷などを含んでいる。塗布材料としては、高分子材料,高分子材料中に低分子材料を含んだものなどが適し、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリアニリン誘導体、トリフェニルアミン、無機化合物のゾルゲル膜、ルイス酸を含む有機化合物膜、導電性高分子などを利用することができる。この工程3では、絶縁壁20にオーバーハング部20Bが形成されていることで、塗布材料層14の広がりが抑えられ、塗布材料層14はほぼ平坦に第1電極11上に層を形成する。
前述した工程4では、塗布材料層14の形成後に、第1電極11,絶縁壁20,塗布材料層14が形成された基板10を加熱槽M内に入れ、加熱溶融処理を施す。これによって、絶縁壁20の上部(塗布材料層14の上方の部分)が変形し、図2に示した傾斜面22或いは図3(d)に示すような曲面22Aが形成される。これによって、絶縁壁20は、塗布材料層14に接する側面21が塗布材料層14の広がりを抑えるオーバーハング部20Bを有すると共に、塗布材料層14の上方では第2電極12の連続性を確保する傾斜面22又は曲面22Bを有することになる。
前述した工程5では、真空蒸着などで発光層を含む有機層13が形成される。塗布材料層14上に形成する有機層13の形成例を説明する。例えば先ず、NPB(N,N-di(naphtalence)-N,N-dipheneyl-benzidene)を正孔輸送層として成膜する。この正孔輸送層は、下部電極線2から注入される正孔を発光層に輸送する機能を有する。この正孔輸送層は、1層だけ積層したものでも2層以上積層したものであってもよい。また正孔輸送層は、単一の材料による成膜ではなく、複数の材料により一つの層を形成しても良く、電荷輸送能力の高いホスト材料に電荷供与(受容)性の高いゲスト材料をドーピングしてもよい。
次に、正孔輸送層の上に発光層を成膜する。一例としては、抵抗加熱蒸着法により、赤(R)、緑(G)、青(B)の発光層を、塗分け用マスクを利用してそれぞれの成膜領域に成膜する。赤(R)としてDCM1(4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(4’−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン)等のスチリル色素等の赤色を発光する有機材料を用いる。緑(G)としてアルミキノリノール錯体(Alq3) 等の緑色を発光する有機材料を用いる。青(B)としてジスチリル誘導体、トリアゾール誘導体等の青色を発光する有機材料を用いる。勿論、他の材料でも、ホスト‐ゲスト系の層構成でも良く、発光形態も蛍光発光材料を用いてもりん光発光材料を用いたものであってもよい。
発光層の上に成膜される電子輸送層は、抵抗加熱蒸着法等の各種成膜方法により、例えばアルミキノリノール錯体(Alq3 )等の各種材料を用いて成膜する。電子輸送層は、上部電極線3から注入される電子を発光層に輸送する機能を有する。この電子輸送層は、1層だけ積層したものでも2層以上積層した多層構造を有してもよい。また、電子輸送層は、単一の材料による成膜ではなく、複数の材料により一つの層を形成しても良く、電荷輸送能力の高いホスト材料に電荷供与(受容)性の高いゲスト材料をドーピングして形成してもよい。
前述した工程6では、真空蒸着などで第2電極12が形成される。第1電極11及び第2電極12は、一方が陽極として機能し他方が陰極として機能するものである。第1電極11は、基板側から光を取り出すトップエミッション方式にする場合にはITOなどの透明導電膜を採用する。陰極は陽極より仕事関数の低い材料を用いる、陽極としてITOを用いる場合には、陰極としてはアルミニウム(Al)やMg−Alなどのマグネシウム合金を用いることができる。
図4及び図5は、絶縁壁20の各種形態例を示した説明図である。絶縁壁20に形成されるオーバーハング部20Bとは、塗布材料層14の端部上に覆い被さる形状のことを指し、図2に示した側面21の形状に限定されるものではなく、様々な形態を含みうる。
図4(a)に示した例は、絶縁壁20の側面21に塗布材料層14側に突出する突出部21aが形成され、加熱成形前の絶縁壁20の断面形状は略T字形状になっている。(a1)の加熱溶融前の状態から、加熱後(a2)の状態に変化する。(a2)の状態では、絶縁壁20は、塗布材料層14の側面と上面の一部を覆ってオーバーハング部20Bが形成される。そして、塗布材料層14の上には曲面22Aが形成される。
図4(b)に示した例は、絶縁壁20の側面21に塗布材料層14側に突出する突出部21a1が形成されており、この突出部21a1が角部を有している。(b1)の加熱溶融前の状態から、加熱後(b2)の状態に変化する。(b2)の状態では、絶縁壁20は、塗布材料層14の側面と上面の一部を覆ってオーバーハング部20Bが形成される。そして、塗布材料層14の上には曲面22Aが形成される。
絶縁壁20の断面形状は左右対称である必要はなく、オーバーハング部20Bが片側だけに形成されていても良い。図4(c)は側面21が片側のみに傾斜面21a2を有している。(c1)の加熱溶融前の状態から、加熱後(c2)の状態に変化する。(c2)の状態では、絶縁壁20は、塗布材料層14の側面と上面の一部を覆ってオーバーハング部20Bが形成される。そして、塗布材料層14の上には曲面22Aが形成される。
図5には、加熱溶融前の絶縁壁20の各種断面形状を示している。同図(a)の例は、側面21から複数の突出部21b1,21b2が形成されている。同図(b)に示した例は、片側の突出部21c1と逆側の突出部21c2の突出幅が異なっている。同図(c)に示した例は、一方の側面21に異なる角度の傾斜面21d1,21d2が形成されており、他方の側面21にも異なる角度の傾斜面21d3,21d4が形成されている。同図(d)に示した例では、一方の側面21のみに突出部21eが形成されている。同図(e)に示した例では、一方の側面21のみに突出部21dが形成され、突出部21dは角部を有している。
図6〜図9は、本発明の実施形態に係る有機ELパネルの形成例を示した説明図である。前述の説明と共通する箇所には同じ符号を付して重複説明を一部省略する。
図6(同図(a)が単体のパネルの第2電極を除いた平面図を示しており、同図(b)が大判基板に形成された分割前の複数パネルの平面図を示している。)に示す例は、有機ELパネル100における基板10上の発光領域10Eの外縁に沿って絶縁壁20のパターンを形成した例である。この絶縁壁20によって塗布材料層14がパターニングされる。基板10における発光領域10Eの外側には配線領域10Fが形成されており、この配線領域10Fに第1電極11又は第2電極12に接続される配線30が形成されている。有機ELパネル100は、図6(b)に示すように大判基板上に複数のパネルを同時に形成し、分割線C1〜C4に沿って分断することで多数個のパネルを一連の工程で形成することができる。
図7(同図(a)が第2電極を除いた平面図、同図(b)が第2電極を含めた同図(a)のX−X断面図)に示す例は、有機ELパネル100における基板10上の画素1Gの外縁に沿って絶縁壁20を形成した例である。前述した有機EL素子1によって画素1Gが形成され、その画素1Gの外縁に沿って絶縁壁20が形成されている。第2電極12は複数の画素1Gに跨って形成され、端部が配線30にコンタクト部12Sで接続されている。
図8(同図(a)が第2電極を除いた平面図、同図(b)が第2電極を含めた同図(a)のX−X断面図)に示す例は、有機ELパネル100における基板10上の画素1Gの外縁に沿って絶縁壁20を形成し、絶縁壁20の上部に第2電極12を分離する機能を有する電極分離隔壁30を形成した例である。
図9は、絶縁壁20の他の形態例を示している。絶縁壁20の開口パターン20Aは各種の形態例をとりうる。絶縁壁20は様々な形状にパターン形成できるので、同図に示した数字のセグメントや、アイコンなどの形態にすることができる。
このような本発明の実施形態に係る有機ELパネルは、第1電極11上に塗布材料層14を形成することで、塗布材料層14が電極表面の凹凸を埋めて自身の表面を平坦化するので、その上に積層される有機層13の均一化が可能になり、耐リーク性を向上させる等、発光性能や耐久性能を向上させることが可能になる。また、電極上に塗布される塗布材料にアクセプタ(ドーパント)を添加させることによって、電荷注入効率が向上して、低電圧化の実現が可能になる。
また、塗布材料層14の周囲を囲む絶縁壁20の内側面にオーバーハング部20Bを形成するので、第1電極11上に形成される塗布材料層14の表面を平坦化させると同時に適正なパターニングを行うことができ、その上に形成される有機層13の更に均一化させることで有機EL素子の発光特性を改善することができる。特に、開口パターン20A内の全域で均一な発光特性を得ることができ、有機ELパネル100の品質を高めることができる。
更に、絶縁壁20は、塗布材料層14の上の部分が第2電極12の連続性を確保する傾斜面22又は曲面22Aになっているので、塗布材料層14上に有機層13を積層し、その上に第2電極12を成膜する際に、断線のない第2電極12を形成することができ、信頼性の高い有機ELパネル100を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
基板と、該基板上に直接又は他の層を介して形成された第1電極と、前記第1電極上に塗布形成される塗布材料層と、前記塗布材料層をパターニングする絶縁壁と、前記塗布材料層上に積層される発光層を含む有機層と、該有機層上に形成される第2電極とを備え、前記絶縁壁は、前記塗布材料層に接する側面が当該塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有すると共に、前記塗布材料層の上方では前記第2電極の連続性を確保する曲面を有することを特徴とする有機ELパネル。
基板上に直接又は他の層を介して第1電極を形成する工程と、前記基板上に前記第1電極上の被塗布面を囲むように絶縁壁のパターンを形成する工程と、前記絶縁壁のパターン内の前記被塗布面上に塗布材料を塗布して塗布材料層を形成する工程と、前記塗布材料層上に発光層を含む有機層を積層する工程と、前記有機層上に第2電極を形成する工程とを有し、前記絶縁壁は、前記パターンの内面に前記塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有し、前記塗布材料層の形成後に、当該絶縁壁における前記塗布材料層の上方の部分を変形させ、前記第2電極の連続性を確保する傾斜面又は曲面を形成することを特徴とする有機ELパネルの製造方法。
Claims (8)
- 基板と、
該基板上に直接又は他の層を介して形成された第1電極と、
前記第1電極上に塗布形成される塗布材料層と、
前記塗布材料層をパターニングする絶縁壁と、
前記塗布材料層上に積層される発光層を含む有機層と、
該有機層上に形成される第2電極とを備え、
前記絶縁壁は、前記塗布材料層に接する側面が当該塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有すると共に、前記塗布材料層の上方では前記第2電極の連続性を確保する傾斜面又は曲面を有することを特徴とする有機ELパネル。 - 前記オーバーハング部は、前記塗布材料層側に傾いた傾斜面であることを特徴とする請求項1記載の有機ELパネル。
- 前記絶縁壁は、前記塗布材料層の側面と上面の一部を覆っていることを特徴とする請求項1又は2記載の有機ELパネル。
- 前記絶縁壁は、パネルの発光領域の外縁に沿って形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された有機ELパネル。
- 前記絶縁壁は、パネルの画素の外縁に沿って形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された有機ELパネル。
- 前記絶縁壁の上部に前記第2電極を分離する機能を有する電極分離隔壁を形成することを特徴とする請求項5に記載された有機ELパネル。
- 基板上に直接又は他の層を介して第1電極を形成する工程と、
前記基板上に前記第1電極上の被塗布面を囲むように絶縁壁のパターンを形成する工程と、
前記絶縁壁のパターン内の前記被塗布面上に塗布材料を塗布して塗布材料層を形成する工程と、
前記塗布材料層上に発光層を含む有機層を積層する工程と、
前記有機層上に第2電極を形成する工程とを有し、
前記絶縁壁は、前記パターンの内面に前記塗布材料層の広がりを抑えるオーバーハング部を有し、前記塗布材料層の形成後に、当該絶縁壁を加熱溶融することで、当該絶縁壁における前記塗布材料層の上方の部分を変形させ、前記第2電極の連続性を確保する傾斜面又は曲面を形成することを特徴とする有機ELパネルの製造方法。 - 前記絶縁壁の変形前の断面形状は略逆台形形状又は略T字形状であることを特徴とする請求項7に記載の有機ELパネルの製造方法。
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