JPWO2011048699A1 - 攪拌装置 - Google Patents

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Abstract

攪拌装置(100)は、略円筒形状の攪拌槽(102);攪拌槽(102)の中心軸に沿って設けられた回転軸(150);攪拌槽(102)の内径よりも小さい外径を有し、攪拌槽(102)の内周面に対して同心円で回転するように回転軸(150)に取り付けられた略円筒形状の攪拌部材(104);及び、攪拌部材(104)の径方向に貫通形成された複数の貫通穴(162、164);を有している。この攪拌装置(100)は、さらに、攪拌槽(102)の内周面と攪拌部材(104)の外周面との間隙が、攪拌部材(104)の上下方向において部分的に異なる。例えば、攪拌部材(104)の上部(S1)よりも攪拌部材(104)の下部(S2)の方が、攪拌槽(102)の内周面と攪拌部材(104)の外周面との間隙が広い。

Description

本発明は攪拌装置に関し、特に、電極活物質、導電材、結着材、溶剤などを攪拌混合するのに用いることができる攪拌装置に関する。
かかる攪拌装置として、円筒形状の攪拌槽と、攪拌槽の内径よりも小さい外径を有し、攪拌槽の内周面に対して同心円で回転する略円筒形状の攪拌部材を備えた攪拌装置がある。かかる攪拌部材は、円筒部分に半径方向の小穴が多数貫通形成されている。この攪拌装置では、攪拌部材が攪拌槽の内周面に対して僅かな隙間を維持した状態で、高速で回転する。攪拌槽に供給された被処理材料には、攪拌部材の高速回転に伴って遠心力が作用する。被処理材料は、遠心力によって攪拌部材に形成された小穴から外径方向に押し出され、攪拌部材の外周面と攪拌槽の内周面との間に薄膜円筒形状に広がる。このとき、被処理材料の表面と攪拌槽の内周面との間で被処理材料が攪拌される。そして、十分に攪拌されて粘度が低下した被処理材料は、遠心力の作用によって、攪拌槽の上部に移動し、攪拌槽の上部から排出される。
かかる攪拌装置は、例えば、日本国特許出願公開平成11−347388号(特許文献1)、日本国特許出願公開2005−129482号(特許文献2)、日本国特許出願公開2006−236658号(特許文献3)、日本国特許出願公開2007−125454号(特許文献4)に開示されている。
日本国特許出願公開平成11−347388号 日本国特許出願公開2005−129482号 日本国特許出願公開2006−236658号 日本国特許出願公開2007−125454号
ところで、上記攪拌装置は、被処理材料が攪拌槽内に供給された状態で、攪拌部材を回転させることによって、被処理材料を攪拌する。この際、攪拌装置は、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦によって発熱する。ところで、リチウムイオン二次電池には、電極活物質、導電材、結着材、溶剤などを所定の割合で混ぜ合わせた後に攪拌装置で攪拌した電極スラリーが用いられる。かかる電極スラリーを製造する際には、電極活物質、導電材、結着材、溶剤などが混ぜ合わされた混合材料を攪拌装置で攪拌する。この際、攪拌装置に供給される初期において、上記混合材料の粘度が高い場合がある。
本発明者は、かかる電極スラリーを効率良く攪拌するために、上述した円筒形状の攪拌槽と、円筒形状の攪拌槽内に同心で回転する攪拌部材とを備えた攪拌装置を用いることを検討している。しかしながら、当該攪拌装置を用いて、粘度の高いペースト状の材料を攪拌すると、攪拌される材料と、攪拌槽及び攪拌部材との間で大きな摩擦が生じ、高温の熱が生じ得る。また、かかる発熱を低く抑えようとすると処理効率が悪くなる。本発明者は、かかる被処理材料を攪拌する処理について、発熱を低く抑えるとともに処理効率を向上させたいと考えている。
ところで、本発明者は、上記の攪拌装置で発熱を低く抑えるためには、例えば、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙を広くするとよい、との知見を得た。すなわち、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙を広くすると、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が緩和され、発熱が低く抑えられる。しかしながら、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が広いと、攪拌処理の処理効率が落ちる。これに対し、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙を狭くすると、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が高くなり、被処理材料の温度が著しく上昇する。
また、被処理材料によっては、過度の攪拌処理が求められない場合がある。このような場合には、ある程度攪拌された段階で、攪拌槽から排出されることが望ましいが、過度の攪拌処理を抑制できる攪拌装置は提案されていない。本発明は、上記の攪拌装置について、被処理材料に求められる処理に応じた種々の改変を提案する。
本発明に係る攪拌装置は、略円筒形状の攪拌槽;攪拌槽の中心軸に沿って設けられた回転軸;攪拌槽の内径よりも小さい外径を有し、攪拌槽の内周面に対して同心円で回転するように回転軸に取り付けられた略円筒形状の攪拌部材;及び、攪拌部材の径方向に貫通形成された複数の貫通穴;を有し、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が、攪拌部材の上下方向において部分的に異なる。この攪拌装置では、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が、攪拌部材の上下方向において部分的に異なるので、被処理材料を適度に攪拌するとともに、温度上昇を適当に抑制することができる。
この場合、例えば、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙は、攪拌部材の上部よりも下部が広くてもよい。この場合、攪拌部材の下部では、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が広くなり、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が緩和され、発熱が低く抑えられる。これに対して、攪拌部材の上部では、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が狭くなり、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が高くなり、所要の攪拌処理を行うことができる。例えば、攪拌部材の上端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S10と、攪拌部材の下端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S20との比(S10/S20)が、0.95≧(S10/S20)であってもよい。
また、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が、攪拌部材の下部よりも上部が広くてもよい。この場合、攪拌部材の上部では、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が広くなり、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が緩和される。このため、攪拌部材の上部で過度に攪拌処理が行われるのを抑制できる。例えば、攪拌部材の上端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S10と、攪拌部材の下端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S20との比(S10/S20)が、1.05≦(S10/S20)であってもよい。
また、攪拌部材の外径が上部と下部とで異なっていてもよい。この場合、例えば、攪拌部材の外径は、上部よりも下部が小さくてもよい。さらに、攪拌部材は、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有していてもよい。攪拌部材の下部の外径が上部の外径よりも小さい場合には、攪拌部材の下部において、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が広くなる。これにより、攪拌部材の下部において、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が緩和され、発熱が低く抑えられる。
また、攪拌部材の外径は、下部よりも上部が小さくてもよい。この場合、攪拌部材は、下部から上部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有していてもよい。攪拌部材の上部の外径が下部の外径よりも小さい場合には、攪拌部材の上部において、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙が広くなる。これにより、攪拌部材の上部において、攪拌槽と攪拌部材との間で攪拌される被処理材料に生じる摩擦が緩和され、過度の攪拌処理が抑制される。
また、攪拌槽の内径が上部と下部とで異なっていてもよい。この場合、攪拌槽の内径は、攪拌部材の下部よりも攪拌部材の上部の方が小さくてもよい。また、攪拌槽の内径は、攪拌部材の上部よりも攪拌部材の下部の方が小さくてもよい。
また、攪拌部材に形成された複数の貫通穴は、攪拌部材の上部よりも攪拌部材の下部の方が大きくてもよい。また、貫通穴は、攪拌部材の半径方向に対して傾いて貫通していてもよい。また、貫通穴は、攪拌部材の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材の半径方向に対して、攪拌部材の回転方向の前方に向けて傾いて貫通していてもよい。
例えば、電極活物質を含む電極スラリーを金属箔に塗布して形成された合剤層を有する非水電解液二次電池の製造方法では、電極スラリーを攪拌する工程において、本発明に係る攪拌装置を用いて電極スラリーを攪拌することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る攪拌装置の断面図である。 図2は攪拌部材を模式的に示す図である。 図3は攪拌部材を模式的に示す図である。 図4は攪拌部材を模式的に示す図である。 図5は比較試験の結果を示す図である。 図6は比較試験の結果を示す図である。 図7は攪拌部材を模式的に示す図である。 図8は攪拌部材を模式的に示す図である。 図9は攪拌部材を模式的に示す図である。 図10は比較試験の結果を示す図である。 図11は比較試験の結果を示す図である。 図12は攪拌部材を模式的に示す図である。 図13は攪拌部材を模式的に示す図である。 図14は比較試験の結果を示す図である。 図15は比較試験の結果を示す図である。 図16は攪拌部材を模式的に示す図である。 図17は攪拌部材の断面を示す図である。 図18は攪拌部材の断面を示す図である。 図19は攪拌部材の断面を部分的に示す図である。 図20は非水電解液二次電池を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る攪拌装置を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、各図において、同じ作用を奏する部材又は部位には適宜に同じ符号を付している。
図1は、攪拌装置100を示す縦断面図である。攪拌装置100は、図1に示すように、攪拌槽102と、攪拌部材104と、外槽106とを備えている。本実施形態では、攪拌槽102は、円筒形状の内周面を有する容器であり、上部容器102aと、下部容器102bと、堰板102cとを備えている。
上部容器102aは、略円筒形状の容器であり、上部容器102aの上下の端部には、外径側へ延びたフランジ112、114を有している。上部容器102aの外周部分には、冷却水が供給される冷却水室116が形成されている。上部容器102aの上部端面には蓋118が設けられている。また、上部容器102aには、円筒部分に被処理材料Lの排出口120が設けられている。
下部容器102bは、上部容器102aと略同じ内径の内周面を有する有底円筒形状の容器であり、上部に外径側へ延びたフランジ122を有している。下部容器102bの底部には、下部に被処理材料Lの供給口124a、124bが設けられている。この実施形態では、下部容器102bの底部には、複数(図示例では2つ)の供給口124a、124bが設けられており、供給口124a、124bには、それぞれ供給弁126a、126bを有する供給管128a、128bが取り付けられている。
かかる上部容器102aと下部容器102bは、内部空間が同心円で連通するように上下に重ね合わせられている。上部容器102aと下部容器102bの間には、堰板102cが取り付けられている。堰板102cは、円板状の部材で中心部に穴132を有している。この実施形態では、下部容器102bの上部端面には、堰板102cを嵌める窪み134が形成されている。堰板102cは、下部容器102bの上部端面に形成された窪み134に嵌められた状態で、上部容器102aと下部容器102bの間に挟まれている。
外槽106は、攪拌槽102の下部容器102bの底部及び外周面を覆う容器である。下部容器102bと外槽106との間には、冷却水が供給される冷却水室142が形成されている。外槽106には、冷却水室142に冷却水を供給する冷却水供給管144が接続されている。攪拌槽102は、攪拌部材104が取り付けられる回転軸150を備えている。回転軸150は、図1に示すように、攪拌槽102の蓋118を貫通し、堰板102cの中心に形成された穴132を通して、攪拌槽102の中心軸に沿って延びている。回転軸150は、攪拌槽102の上部から外部に延びており、攪拌槽102の外部に設けられた駆動装置200に接続されている。
攪拌部材104は略円筒形状の部材である。攪拌部材104の外径は、図1に示すように、攪拌槽102の内径Dよりも小さい。攪拌部材104は、攪拌槽102の内周面に対して同心円で回転するように回転軸150に取り付けられている。かかる攪拌部材104には、複数の貫通穴162、164が形成されている。この実施形態では、攪拌部材104は、図1に示すように、円筒部152と、アーム部154と、ボス部156とを備えており、攪拌槽102の下部容器102b内に収容されている。
円筒部152は、攪拌槽102の内径Dよりも小さい外径φ1、φ2を有する略円筒形状の部位である。この実施形態では、図1に示すように、円筒部152の上部の外径φ1は、下部の外径φ2よりも大きい。アーム部154は、円筒部152の軸方向の中間部位から円筒部152の半径方向に延びている。ボス部156は、アーム部154の中心に設けられ、回転軸150が取り付けられる部位である。また、攪拌部材104の円筒部152には、複数の貫通穴162、164が形成されている。
この実施形態では、アーム部154は、円筒部152の軸方向の中間部位160から半径方向内側に延びている。アーム部154は、周方向に連続しており、上下に貫通した複数の穴154aが周方向に所定の間隔で形成されている。ボス部156は、アーム部154の中心(円筒部152の中心)に設けられている。ボス部156には、回転軸150に装着される取付穴156aが形成されている。取付穴156aは、回転軸150の回転が確実に伝達される構造(例えば、周方向の当たり面、キー構造、スプラインなど)を有しているとよい。
この攪拌装置100は、図1に示すように、攪拌槽102の下部容器102bの底部に設けられた供給口124a、124bから被処理材料Lが供給される。攪拌槽102に供給された被処理材料Lは、攪拌部材104の高速回転によって円周方向に付勢されて回転する。この際、被処理材料Lは、かかる被処理材料Lに作用する遠心力によって、攪拌部材104に形成された貫通穴162、164を通じて攪拌槽102と攪拌部材104との間に供給される。このとき、貫通穴162、164に流入した被処理材料Lは、貫通穴162、164の内面によって強い回転力を受け、遠心力の作用によって、貫通穴162、164から攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S内に流出する。
これにより、当該間隙Sの被処理材料Lの圧力が上昇する。また、貫通穴162、164から攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S内に被処理材料Lが流出することによって、当該間隙S内の被処理材料Lの流れが乱れる。これにより、所要の攪拌作用が得られる。さらに、被処理材料Lは、攪拌槽102の内面に薄膜円筒状に密着しながら回転する。この際、攪拌部材104の表面と攪拌槽102の内面との速度差によるずれによって、被処理材料Lは、攪拌槽102の周方向にせん断力を受けて攪拌される。また、被処理材料Lに含まれる成分が微粒化される。
この攪拌装置100は、攪拌槽102の下部容器102bの底部に設けられた供給口124a、124bから被処理材料Lが連続して供給される。上記のように攪拌槽102内で攪拌が進むと被処理材料Lの粘性が低下し、遠心力の作用で被処理材料Lは上部へ移動する。さらに、攪拌が進んだ被処理材料Lは、攪拌槽102の上部へ徐々に移動し、上部容器102aと下部容器102bとの間に挟まれた堰板102cを超えて、上部容器102a内に流出する。上部容器102aに流出した被処理材料Lは、さらに上部容器102aに設けられた排出口120から排出される。
この実施形態では、攪拌部材104の外径は上部と下部とで異なっている。すなわち、図1に示すように、攪拌部材104の上部の外径φ1よりも、下部の外径φ2の方が小さい。また、攪拌部材104は、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有している。
この実施形態では、図1に示すように、攪拌部材104の下部の外径φ2が上部の外径φ1よりも小さい。このため、攪拌槽102と攪拌部材104とに形成された間隙は、上部S1よりも下部S2の方が広い。また、この場合、攪拌部材104の下部に形成された間隙S2では、攪拌槽102と攪拌部材104との間で攪拌される被処理材料Lに作用する圧力が低下し、被処理材料Lに作用する摩擦が緩和される。このため、攪拌部材104の下部において発熱が低く抑えられる。これに対して、攪拌部材104の上部に形成された間隙S1は攪拌部材104の下部に形成された間隙S2よりも狭い。このため、当該間隙S2では、所要の圧力が作用し、被処理材料Lに所要の攪拌処理が施される。
この実施形態では、被処理材料Lは、供給初期に攪拌部材104の下部に形成された間隙S2において所要の圧力や摩擦を受けて攪拌される。この際、当該間隙S2が広いため、被処理材料Lに作用する摩擦はそれ程大きくならず、当該部位S2での発熱を低く抑えることができる。供給初期において被処理材料Lが高粘度である場合には、攪拌処理に対する抵抗が大きく、発熱も高くなり易い。この攪拌装置100によれば、供給初期において被処理材料Lが高粘度である場合でも、当該間隙S2が広い。このため、攪拌装置100が被処理材料Lから受ける抵抗は小さくなり、当該部位での発熱を低く抑えることができる。
また、かかる攪拌部材104の下部に形成された間隙S2でも、所要の攪拌作用が得られる。このため被処理材料Lは徐々に攪拌されて粘度がある程度低下する。被処理材料Lは、粘度が低下すると、攪拌部材104から受ける遠心力の作用によって、攪拌部材104の上部へ徐々に移動する。この攪拌装置100は、上部に向かうにつれて、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙が狭くなっている。そして、攪拌部材104の上部に形成された間隙S1は狭く、被処理材料Lに作用する圧力が高くなるので、所要の攪拌作用が得られる。
また、攪拌部材104の上部では、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S1が狭い。しかし、この攪拌装置100では、攪拌部材104の上部に形成された間隙S1に供給される被処理材料Lは、既に下部に形成された間隙S2で攪拌され、ある程度粘度が低下している。攪拌部材104の上部には、ある程度粘度が低下した被処理材料Lが供給される。このため、攪拌部材104の上部の間隙S1では、発熱は低く抑えられる。
このように、この攪拌装置100では、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙で生じる発熱を全体として小さく押さえることができる。また、攪拌部材104の下部では、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S2が広くなっているが、攪拌部材104の上部では、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S1が狭くなっている。このため、当該攪拌部材104の上部において、被処理材料Lに必要な攪拌処理を施すことができる。
なお、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙は適切な隙間を設定するとよい。例えば、攪拌部材104の下部に形成される間隙S2は、当該部位での発熱をある程度低く抑えるとともに、ある程度の攪拌作用が得られるように、供給される被処理材料Lの粘度や攪拌部材104の回転速度(回転数、周速)などを勘案して適当に定めるとよい。また、攪拌部材104の上部に形成される間隙S1は、例えば、当該攪拌装置100において被処理材料Lに所要の攪拌処理が施されるように、攪拌処理後の被処理材料Lの粘度を勘案して適当に定めるとよい。
次に、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が、攪拌部材104の上部よりも下部の方が広い攪拌装置について、その作用効果を検証するべく行った比較試験の一例を示す。かかる比較試験では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が上部よりも下部の方が広い場合と、当該間隙が上下方向に一様な場合とについて、攪拌処理の効率及び攪拌処理における発熱を比較した。
以下、かかる比較試験の一例を示す。図2から図4は、それぞれかかる比較試験で用いられた攪拌部材104A,301,302をそれぞれ模式的に示している。ここでは、図2から図4にそれぞれ示すように3つの攪拌部材104A(実施例1),301(比較例1),302(比較例2)を用意した。また、攪拌装置100は攪拌部材104A,301,302を除いて同じ構成とし、同じ被処理材料Lを供給してそれぞれ攪拌処理した。ここでは、例えば、攪拌部材104A,301,302に形成された貫通穴162、164の形状、大きさ、数についても同じ構成とした。
≪攪拌部材104A(実施例1)≫
実施例1に係る攪拌部材104Aは、図2に示すように、上部において攪拌槽102との間隙S1が1mm、下部において攪拌槽102との間隙S2が3mmになるように、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有している。この実施形態では、貫通穴162、164を全て直径3mmの円形の貫通穴にした。当該実施例1では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Aの外周面との間隙は上部S1よりも下部S2の方が広くなる。
≪攪拌部材301(比較例1)≫
比較例1に係る攪拌部材301は、図3に模式的に示すように、攪拌槽102と攪拌部材301との間隙Sが、上下方向に一様に3mmになるように円筒形状を有している。当該比較例1では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材301の外周面との間隙Sが上下に一様に広くなる。
≪攪拌部材302(比較例2)≫
比較例2に係る攪拌部材302は、図4に模式的に示すように、攪拌槽102と攪拌部材302との間隙Sが、上下方向に一様に1mmになるように円筒形状を有している。当該比較例2では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材302の外周面との間隙Sが上下に一様に狭くなる。
≪被処理材料L≫
かかる比較試験では、正極活物質(例えば、リチウム含有酸化物)、導電材としてのカーボン、粘着剤(バインダー)を、所定の割合で、溶剤に混合した試料を被処理材料Lとして用いた。なお、被処理材料Lの成分、混合割合を変更すると、被処理材料Lの供給初期の段階での粘度、攪拌処理後の粘度も変わる。また、被処理材料Lの成分、混合割合に関わらず、攪拌処理によって被処理材料Lの温度は上昇する。また、上述した実施例1、比較例1、比較例2から得られる攪拌処理後の被処理材料Lの粘度及び被処理材料Lの温度上昇に関するデータの傾向は、被処理材料Lの成分、混合割合に関わらず、概ね変わらない。ここでは、攪拌部材によって、攪拌処理の効率と温度上昇がどのような影響を受けるかを調べた試験の一例を説明する。
≪攪拌処理の効率について≫
攪拌処理の効率については、実施例1(図2参照)と比較例1(図3参照)を比較した。この場合、実施例1と比較例1において、攪拌部材104A、301を同じ回転数、同じ処理時間で回転させて攪拌処理した際に、被処理材料Lの粘度にどの程度の差が生じるかを調べた。ここでは、攪拌部材104A、301の回転数を12565rpmとし、それぞれ120秒間、被処理材料Lを攪拌処理した。また、粘度は、攪拌処理後に、被処理材料Lが25℃になるまで放置し、その後、被処理材料Lの粘度を測定した。粘度の測定には、E型粘度計(東機産業株式会社製、R550)を用いて測定した。ここでは、粘度計のコーンを1rpm、20rpm、100rpmで回転させて、それぞれ粘度を計測した場合について、試験結果を図5に示す。
図5に示すように、粘度計のコーンを1rpmで回転させて計測した場合、比較例1(図3参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n1を1とすると、実施例1(図2参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n4は概ね0.59程度であった。
また、粘度計のコーンを20rpmで回転させて計測した場合、比較例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n2を1とすると、実施例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n5は概ね0.75程度であった。
さらに、粘度計のコーンを100rpmで回転させて計測した場合、比較例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n3を1とした場合に、実施例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n6は概ね0.88程度であった。
このように実施例1(図2参照)によって攪拌処理をした場合には、比較例1(図3参照)によって攪拌処理をした場合に比べて、被処理材料Lの粘度が低下する傾向がある。比較例1に係る攪拌部材301を用いて、実施例1に係る攪拌部材104Aを用いた場合と同程度の粘度を得るには、実施例1に係る攪拌部材104Aを用いた場合よりも処理時間を長くする必要があった。このように、攪拌槽102と攪拌部材301の間隙Sが上下方向に一様に広い場合(図3参照:比較例1)に比べて、攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙が上部S1よりも下部S2において広い場合(図2参照:実施例1)の方が攪拌処理の効率が良くなる。
≪発熱について≫
次に、発熱について、上述した実施例1(図2参照)と比較例2(図4参照)を比較した。この場合、実施例1と比較例2で、攪拌部材104A、302を同じ回転数とし、同じ処理時間、攪拌処理した際に、被処理材料Lの温度上昇にどの程度の差が生じるかを調べた。ここでは、攪拌部材104A、302の回転数を12565rpmとし、それぞれ120秒間、被処理材料Lを攪拌処理した場合について、試験結果を図6に示す。
図6に示すように、比較例2(図4参照)では、攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇n7(攪拌処理の前後の温度差)が、80.7℃であった。これに対し、実施例1(図2参照)では、攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇n8は、60℃であった。このように、実施例1(図2参照)では、比較例2(図4参照)に比べて攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇が低くなる。また、比較例2(図4参照)において、実施例1(図2参照)と同程度に温度上昇を抑制するには、攪拌処理における攪拌部材302の周速を遅くする必要があった。
また、比較例2(図4参照)において、攪拌部材302の周速を遅くした場合には、被処理材料Lを所要の粘度にするのに、処理時間を長くする必要があった。このように、攪拌槽102と攪拌部材302の間隙Sが上下方向に一様に狭い場合(図4参照:比較例2)に比べて、攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙が上部S1よりも下部S2において広い場合(図2参照:実施例1)の方が、被処理材料Lの攪拌処理の効率と、攪拌処理における発熱抑制のバランスが良かった。
なお、図5及び図6に示されるデータは、被処理材料Lの成分や量、攪拌部材、攪拌槽の具体的な形状や大きさなどの条件を変更することによって変わる。しかし、攪拌槽102との間隙Sが上下方向に一様な攪拌部材301、302を用いた場合(図3及び図4参照)と、上部S1よりも下部S2において攪拌槽102との間隙が広くなる攪拌部材104Aを用いた場合(図2参照)とでは、概ね同じような傾向が得られる。
以上のように、上部よりも下部において攪拌槽102との間隙が広くなる攪拌部材104Aを用いた実施例1(図2参照)では、発熱を低く抑えつつ、所要の処理効率を確保できる。このように、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙は、攪拌部材の上部よりも下部を広くすることによって、発熱を低く抑えつつ、所要の処理効率を確保することができる。この場合、図1及び図2に示す形態では、攪拌部材104、104Aは、上部の外径φ1よりも下部の外径φ2を小さくしているが、必ずしもかかる形態に限定されない。
このように、攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙が上部S1よりも下部S2の方が広い場合では、図2に示すように、攪拌部材104Aの上端での攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙S10と、攪拌部材104Aの下端での攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙S20との比(S10/S20)が、0.95≧(S10/S20)、より好ましくは0.8≧(S10/S20)であるとよい。これにより、攪拌部材104Aの上部と下部とで、攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙に所要の差が生じ、攪拌槽102と攪拌部材104Aとの間隙が一様である場合に比べて、発熱を低く抑えつつ、所要の処理効率を確保する効果が期待できる。
図7と図8は、攪拌装置100の変形例を模式的に示している。攪拌装置100は、例えば、図7に示すように、攪拌槽102の内径は、上部d1よりも下部d2を大きくすることによって、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙を上部S1よりも下部S2を広くしてもよい。また、図1には、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状の攪拌部材104が例示されている。かかる攪拌部材104によれば、攪拌槽102と攪拌部材104の間隙を上下方向に徐々に変化させることができ、被処理材料Lに作用させる攪拌作用を、攪拌部材104の上下で徐々に変化させることができる。
これにより、被処理材料Lの攪拌を徐々に進めることができる。なお、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が、攪拌部材104の上部S1よりも下部S2の方が広い場合において、攪拌部材は、必ずしもこのようなテーパ形状である必要はない。例えば、図8に示すように、攪拌部材104の外周面において、上下方向の中間部位に段差Eを付けて、攪拌部材104の上部の外径φ1よりも下部の外径φ2を小さくすることによって、攪拌槽102と攪拌部材104との間隙について、上部の間隙S1よりも下部の間隙S2を広くしてもよい。
また、発熱を低く抑えつつ、所要の処理効率を確保する方法としては、攪拌槽の内周面と攪拌部材の外周面との間隙は、攪拌部材の上部よりも下部の方を広くする形態に限定されない。例えば、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が、攪拌部材104の上下方向において部分的に異なっているとよい。以下に他の形態を説明する。
例えば、図9は、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Bの外周面との間隙が、攪拌部材104Bの下部S2よりも上部S1の方が広い形態を示している。この場合、攪拌部材104Bの下部において、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙S2が狭くなっている。このため、当該部位S2で被処理材料Lに作用する圧力を上げることができ、被処理材料Lに対して所要の攪拌を行うことができる。また、攪拌部材104Bの上部では、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙S1が広くなっており、当該部位で被処理材料Lに作用する圧力が低く抑えられる。これによって、被処理材料Lに生じる摩擦を緩和することができ、発熱が抑えられる。また、被処理材料Lに対して過度に攪拌処理が施されるのを防止することができる。
以下、図9に示すように、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Bの外周面との間隙が、攪拌部材104Bの下部S2よりも上部S1の方が広い場合について、その作用効果を検証するべく行った比較試験の一例を示す。かかる比較試験では、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙が下部S2よりも上部S1の方が広い場合(実施例2:図9参照)と、当該間隙Sが上下方向に一様な場合(比較例1:図3、比較例2:図4参照)とについて、攪拌処理の効率及び攪拌処理における発熱を比較した。
以下、かかる比較試験の一例を示す。図3、図4及び図9は、それぞれかかる比較試験で用いられた攪拌部材301,302,104Bをそれぞれ模式的に示している。ここでは、図3、図4及び図9にそれぞれ示すように3つの攪拌部材301,302,104Bを用意した。また、攪拌装置100(図1参照)は攪拌部材301,302,104Bを除いて同じ構成とし、同じ被処理材料Lを供給してそれぞれ攪拌処理した。ここでは、例えば、攪拌部材301,302,104Bに形成された貫通穴162、164の形状、大きさ、数についても同じ構成とした。
≪攪拌部材104B(実施例2)≫
実施例2に係る攪拌部材104Bは、図9に示すように、上部において攪拌槽102との間隙S1が3mm、下部において攪拌槽102との間隙S2が1mmになるように、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が大きくなったテーパ形状を有している。当該実施例2では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Aの外周面との間隙は、攪拌部材104の下部S2よりも上部S1の方が広くなる。比較例1(図3参照)、比較例2(図4参照)及び被処理材料Lについては、既に説明されている通りであり、ここでは説明を省略する。
≪攪拌処理の効率について≫
攪拌処理の効率については、実施例2(図9参照)と比較例1(図3参照)を比較した。この場合、実施例2と比較例1で、攪拌部材104B、301を同じ回転数、同じ処理時間で回転させて攪拌処理した際に、被処理材料Lの粘度にどの程度の差が生じるかを調べた。ここでは、攪拌部材104A、301の回転数を10052rpmとし、それぞれ120秒間、被処理材料Lを攪拌処理した。この場合の試験結果を図10に示す。また、粘度は、攪拌処理後に、被処理材料Lが25℃になるまで放置し、その後、被処理材料Lの粘度を測定した。粘度の測定には、E型粘度計(東機産業株式会社製、R550)を用いて測定した。ここでは、粘度計のコーンを1rpm、20rpm、100rpmで回転させて、それぞれ粘度を計測した場合について、試験結果を図10に示す。
図10に示すように、粘度計のコーンを1rpmで回転させて計測した場合、比較例1(図3参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n21を1とすると、実施例2(図9参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n24は概ね0.60程度であった。
また、粘度計のコーンを20rpmで回転させて計測した場合、比較例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n22を1とすると、実施例2によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n25は概ね0.74程度であった。
さらに、粘度計のコーンを100rpmで回転させて計測した場合、比較例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n23を1とした場合に、実施例2によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度n26は概ね0.87程度であった。
このように、実施例2(図9参照)によって攪拌処理をした場合には、比較例1(図3参照)によって攪拌処理をした場合に比べて、被処理材料Lの粘度が低下する傾向がある。また、比較例1に係る攪拌部材301を用いて、実施例2に係る攪拌部材104Bを用いた場合と同程度の粘度を得るには、さらに処理時間を長くする必要があった。このように、攪拌槽102と攪拌部材301の間隙Sが上下方向に一様に広い場合(図3参照:比較例1)に比べて、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙が下部S2よりも上部S1の方が広い場合(図9参照:実施例2)に、攪拌処理の効率が良くなる。
≪発熱について≫
次に、発熱について、上述した実施例2(図9参照)と比較例2(図4参照)を比較した。この場合、実施例2と比較例2で、攪拌部材104B、302を同じ回転数とし、同じ処理時間、攪拌処理した際に、被処理材料Lの温度上昇にどの程度の差が生じるかを調べた。ここでは攪拌部材104B、302の回転数を10052rpmとし、それぞれ120秒間、被処理材料Lを攪拌処理した場合について、試験結果を図11に示す。
図11に示すように、比較例2(図4参照)では、攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇n27(攪拌処理の前後の温度差)が、80.5℃であった。これに対し、実施例2(図9参照)では、攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇n8は、59℃であった。このように、実施例2(図9参照)では、比較例2(図4参照)に比べて攪拌処理後の被処理材料Lの温度上昇が低くなる。このように、比較例2(図4参照)では、攪拌槽102と攪拌部材302の間隙Sが上下方向に一様に狭いために発熱が大きくなり易い。これに比べて、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙が下部S2よりも上部S1の方が広い場合(図9参照:実施例2)では、被処理材料Lの攪拌処理の効率と被処理材料Lの発熱を抑える効果とのバランスが良かった。
このように、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙が、下部S2よりも上部S1の方が広い場合では、例えば、図9に示すように、攪拌部材104Bの上端での攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙S10と、攪拌部材104Bの下端での攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙S20との比(S10/S20)が、1.05≦(S10/S20)、より好ましくは1.2≦(S10/S20)であるとよい。これにより、攪拌部材104Bの上部と下部とで、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙に所要の差が生じ、攪拌槽102と攪拌部材104Bとの間隙が一様である場合に比べて、被処理材料Lの攪拌処理の効率と被処理材料Lの発熱を抑える効果とのバランスを良くする効果が期待できる。
なお、図10及び図11に示されるデータは、被処理材料Lの成分や量、攪拌部材、攪拌槽の具体的な形状や大きさなどの条件を変更することによって変わる。しかし、攪拌槽102との間隙Sが上下方向に一様な攪拌部材301、302を用いた場合(図3及び図4参照)と、下部S2よりも上部S1の方が攪拌槽102との間隙が広くなる攪拌部材104Bを用いた場合(図9参照)とでは、概ね同じような傾向が得られる。
以上、例えば、図1に示すように、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が攪拌部材104の上下方向において部分的に異なる攪拌装置100によれば、発熱を低く抑えつつ所要の攪拌処理を効率良く行うことができる。
この場合、図2に示すように、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Aの外周面との間隙は、攪拌部材104Aの上部S1よりも下部S2の方を広くしてもよい。また、図9に示すように、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104Bの外周面との間隙は、攪拌部材104Bの下部S2よりも上部S1の方を広くしてもよい(図9参照)。攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が攪拌部材104の上下方向において部分的に異なる構成としては、例えば、図2に示すように、攪拌部材104Aの外径は、上部φ1よりも下部φ2の方を小さくしてもよい。また、反対に、図9に示すように、攪拌部材104Bの外径は、下部φ2よりも上部φ1の方を小さくしてもよい。
また、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙が攪拌部材104の上下方向において部分的に異なる構成としては、例えば、図7に示すように、攪拌槽102の内径を、上下で異ならせてもよい。また、例えば、図8に示すように、攪拌部材104の外周面において、上下方向の中間部位に段差Eを設けて、攪拌部材104の上部と下部とで外径を異ならせてもよい。また、図示は省略するが、攪拌槽102の内周面において、攪拌槽102の上下方向の中間位置に段差を設けて、攪拌槽102の上部と下部とで内径を異ならせてもよい。これにより、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を、攪拌部材104の上下方向において部分的に異ならせることができる。
また、図2及び図9に示す形態では、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙は、攪拌部材104の上下方向において徐々に広く又は狭くなっている。上述したように、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を広くすることによって、被処理材料Lに作用する圧力を緩和し、発熱を抑えるとともに、攪拌作用を緩和する作用がある。また、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を狭くすることによって、被処理材料Lに作用する圧力を高くし、攪拌作用を高めることができる。
そこで、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙は、適当な位置で広く又は狭くしてもよい。例えば、図示は省略するが、攪拌部材104の上下方向の中間部位で、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を広くし、当該中間部位よりも、攪拌部材104の上下方向の端部でそれぞれ当該間隙を狭くしてもよい。これにより、攪拌部材104の中間部位で、被処理材料Lに作用する圧力を緩和し、発熱を抑えるとともに、攪拌作用を緩和することができ、攪拌部材104の上下方向の端部で、被処理材料Lに作用する圧力を上げ、攪拌作用を高めることができる。
また、図示は省略するが、攪拌部材104の上下方向の端部で、それぞれ攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を広くし、当該上下方向の端部よりも、攪拌部材104の上下方向の中間部位で当該間隙を狭くしてもよい。これにより、攪拌部材104の中間部位で、被処理材料Lに作用する圧力を上げ、攪拌作用を高め、攪拌部材104の上下方向の端部で、被処理材料Lに作用する圧力を緩和し、発熱を抑えるとともに、攪拌作用を緩和することができる。このように、被処理材料Lに望まれる攪拌処理に応じて、攪拌部材104の上下方向の適当な部位で、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を広く又は狭くしてもよい。
また、図2及び図9に示すように、攪拌部材104A、104Bには径方向に貫通した複数の貫通穴162、164が形成されている。攪拌装置100は、攪拌槽102の内周面と攪拌部材104の外周面との間隙を、攪拌部材104の上下方向において部分的に異ならせることによって、発熱を低く抑えつつ、所要の攪拌処理を効率良く行うことができる。これに加えて、攪拌部材104A、104Bの上部に形成された貫通穴162よりも下部に形成された貫通穴164を大きくしてもよい。これにより、攪拌装置100全体として発熱を小さく抑えることができるとともに、処理効率を向上させることができる。以下に、かかる攪拌装置100を説明する。
図12は上部に形成された貫通穴162よりも下部に形成された貫通穴164を大きくした攪拌部材104Cを備えた攪拌装置100の模式図である。また、図12に示す攪拌装置100は、攪拌部材104Cに形成された貫通穴162、164(特に、下部の貫通穴164)の大きさを除いて、図1に示す攪拌装置100と同じ構成を備えている。この攪拌部材104Cは、図12に示すように、上部に形成された貫通穴162よりも下部に形成された貫通穴164の方が大きい。この実施形態では、アーム部154が延びる円筒部152の軸方向の中間部位160を境に、攪拌部材104Cの上部に形成された貫通穴162よりも下部に形成された貫通穴164を大きくしている。
貫通穴162、164の大きさは、それぞれ攪拌槽102に供給された初期段階での被処理材料Lの粘度や粒径などを考慮して設定するとよい。この実施形態では、供給初期の粘度の高い被処理材料Lでも通過し得る程度に、下部に形成された貫通穴164の大きさが設定されている。これに対して、供給初期の粘度の高い被処理材料Lは通過し難いが、ある程度攪拌されて粘度が低下した被処理材料Lは通過し得る程度に、上部に形成された貫通穴162の大きさが設定されている。
また、この実施形態では、上部に形成された複数の貫通穴162、及び、下部に形成された複数の貫通穴164は、それぞれ同じ大きさの穴で形成されている。具体的には、この実施形態では、攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162は、直径が3mmの円形の穴であり、下部に形成された貫通穴164は、直径が5mmの円形の穴である。このように、この実施形態では、攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162を、下部に形成された貫通穴164よりも一様に小さくしている。
この攪拌装置100によれば、攪拌部材104の下部に形成された貫通穴164は、直径が5mmの円形の穴である。この実施形態では、当該下部に形成された貫通穴164は、供給初期の粘度が高い被処理材料Lが通過し得る程度の大きさに設定されている。攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162は、直径が3mmの円形の穴である。この実施形態では、当該上部の貫通穴162は、供給初期の粘度の高い被処理材料Lは通過し難いが、ある程度攪拌されて粘度が低下した被処理材料Lは通過し得る程度の大きさに設定されている。
この場合、供給初期の粘度が高い被処理材料Lは、まず攪拌槽102の下部で処理される。また、ある程度攪拌されて粘度が低下した被処理材料Lは、遠心力の作用を受けて攪拌部材104の上部に移動する。このように攪拌部材104の上部では、攪拌槽102の下部である程度攪拌されており、供給初期よりも粘度が低下した被処理材料Lが供給される傾向がある。供給初期よりも粘度が低下した被処理材料Lは、攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162を通過して、攪拌槽102と攪拌部材104との間に供給される。このように、攪拌部材104の下部では、供給初期の粘度の高い被処理材料Lが処理される。また、攪拌部材104の上部では、ある程度攪拌されて粘度が低下した被処理材料Lが処理される。
この場合、粘度が高い被処理材料Lを処理する攪拌槽102の下部では発熱が大きくなるものの、粘度が低下した被処理材料Lを処理する攪拌槽102の上部(この実施形態では、下部容器102bの上部)では発熱が小さく抑えられる。このため、攪拌装置100全体としては、発熱を小さく抑えることができる。また、攪拌槽102の下部では、貫通穴164が大きく、攪拌槽102と攪拌部材104との間に被処理材料Lが供給され易くなっているので、高粘度の被処理材料Lが供給された場合でも処理効率が低下するのを防止できる。このように、この攪拌装置100では、全体として発熱を抑えつつ処理効率が低下するのを防止できる。
本発明者は、かかる攪拌装置100について、貫通穴が異なる攪拌部材を複数用意して、それぞれ同じ被処理材料Lを一定の条件で攪拌処理し、処理後の被処理材料Lの温度上昇と、処理後の被処理材料Lの粘度を測定した。当該比較試験の一例を挙げると、本発明者は、図12に示すように、上部に直径3mmの円形の貫通穴162が形成され、下部に直径5mmの円形の貫通穴164が形成された攪拌部材104Cを用意した(実施例3)。また、これと対比するべく、図2に示すように、貫通穴162、164を全て直径3mmの円形の貫通穴にした攪拌部材104A(実施例1)、さらに、図13に示すように、貫通穴162、164を全て直径5mmの円形の貫通穴にした攪拌部材104Dを用意した(実施例4)。なお、ここでは、攪拌部材104A、104C、104Dに形成した貫通穴162、164の形状、大きさを除く他の構成は、同一の構成にした。
≪発熱について≫
発熱について、比較する比較試験では、攪拌部材104C(図12参照:実施例3)、104A(図2参照:実施例1)、104D(図13参照:実施例4)がそれぞれ取り付けられた3つの攪拌槽102に、被処理材料Lを所定量ずつ供給した。そして、それぞれ所定の回転速度で、所定時間、攪拌部材104C、104A、104Dを回転させて攪拌処理をし、当該処理後に被処理材料Lの温度上昇をそれぞれ測定した。その結果を図14に示す。
図14に示すように、全ての貫通穴162、164を直径3mmの円形にした場合(攪拌部材104A、図2参照:実施例1)では被処理材料Lの温度上昇が最も低くかった。次に、上部に直径3mmの円形の貫通穴162が形成され、下部に直径5mmの円形の貫通穴164が形成された場合(攪拌部材104C、図12参照:実施例3)では、実施例1よりも被処理材料Lの温度上昇が少し高くなった。また、全ての貫通穴162、164を直径5mmの円形にした場合(攪拌部材104D、図13参照:実施例4)では、被処理材料Lの温度上昇が最も高くなった。
≪攪拌処理の効率について≫
攪拌処理の効率については、全ての貫通穴162、164を直径3mmの円形にした場合(攪拌部材104A、図2参照:実施例1)と、上部に直径3mmの円形の貫通穴162が形成され、下部に直径5mmの円形の貫通穴164が形成された場合(攪拌部材104C、図12参照:実施例3)とを比較した。この場合、実施例1と実施例3で、攪拌部材104A、104Cを同じ回転数、同じ処理時間で回転させて攪拌処理した。そして、被処理材料Lの粘度にどの程度の差が生じるかを調べた。ここでは、粘度は、攪拌処理後に、被処理材料Lが25℃になるまで放置し、その後、被処理材料Lの粘度を測定した。粘度の測定には、E型粘度計(東機産業株式会社製、R550)を用いて測定した。ここでは、粘度計のコーンを1rpm、20rpm、100rpmで回転させて、それぞれ粘度を計測した場合について、試験結果を図15に示す。この結果、図15に示すように、同じ回転数、同じ処理時間では、攪拌部材104Aを用いた場合(図2参照)よりも、攪拌部材104Cを用いた場合の方が、粘度が低下するとの結果が得られた。
図15に示すように、粘度計のコーンを1rpmで回転させて計測した場合、実施例1(図2参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn41、実施例3(図12参照)によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn44になる。
また、粘度計のコーンを20rpmで回転させて計測した場合、実施例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn42、実施例3によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn45になる。
さらに、粘度計のコーンを100rpmで回転させて計測した場合、実施例1によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn43、実施例3によって攪拌処理された後の被処理材料Lの粘度はn46になる。
この試験結果からも分かるように、上部の貫通穴162を直径3mmの円形にし、下部の貫通穴164を直径5mmの円形にした場合(実施例3)には、全ての貫通穴162、164を直径3mmの円形にした場合(実施例1)よりも粘度が低下し、攪拌処理の効率が良い。このように、攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162よりも下部に形成された貫通穴164の方を大きくすることによって、被処理材料Lの攪拌処理の効率と、攪拌処理における発熱抑制のバランスを良くすることができる。
なお、攪拌部材104Cは、図12に示すように、アーム部154が延びる軸方向の中間部位160(図1参照)を境界として、当該中間部位160よりも下側に形成された貫通穴164が、上側に形成された貫通穴162よりも大きい。攪拌部材104に形成する貫通穴162、164の大きさを変える境界は、アーム部154が延びる軸方向の中間部位160に設定しなくてもよい。
また、図12に示す攪拌部材104Cでは、下部に形成された貫通穴164が、上部に形成された貫通穴162よりも一様に大きい。攪拌部材に形成される貫通穴162、164の大きさは、かかる形態に限定されない。例えば、図示は省略するが、攪拌部材の上部から下部に向けて、徐々に或いは段階的に大きい貫通穴が形成されていてもよい。また、他の形態として、上述した実施形態では、攪拌部材に形成された貫通穴は、円形であるが、貫通穴の形状は円形でなくてもよい。例えば、貫通穴は、正方形、平行四辺形、長方形、台形などの矩形、三角形、その他の多角形、楕円形など種々の幾何学形状、さらには異形形状でもよい。
例えば、図16に示す攪拌部材104Eでは、上部に形成された貫通穴162は円形であり、下部に形成された貫通穴164は、上部に形成された貫通穴162の直径と、一辺の長さが同じ正方形である。この場合、上部に形成された貫通穴162に比べて下部に形成された貫通穴164を適度に大きくすることができる。
また、例えば、図1に示す実施形態では、攪拌部材104に形成した貫通穴162、164は、それぞれ図17に模式的に示すように、攪拌部材104の半径方向に沿って貫通している。この場合、被処理材料Lの粘度が高い場合には、貫通穴162、164で被処理材料Lが詰まり、処理効率が低下する場合も考えられる。本発明では、かかる攪拌部材104に形成される貫通穴は、半径方向に沿って貫通させた形態に限定されない。
例えば、図18に示すように、貫通穴162、164は、攪拌部材104の半径方向に対して斜めに傾けて貫通させてもよい。この場合、貫通穴162、164から攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S内に向けて、遠心力の作用によって流出する被処理材料Lの方向や勢いを調整できる。例えば、図18に示すように、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の回転方向の前方に向けて傾けて貫通穴162、164を形成してもよい。
この場合、遠心力の作用によって、貫通穴162、164から攪拌槽102と攪拌部材104との間隙S内に向けて流出する被処理材料Lの勢いが強くなることが期待でき、処理効率を向上させることができる。この場合、貫通穴162、164を傾ける角度によっても被処理材料Lの勢いが変わるので、貫通穴162、164を傾ける角度を適当な角度にするとよい。なお、図18に示す例では、貫通穴162、164は、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の回転方向の前方に向けて45度の角度で傾けている。
また、攪拌部材104の半径方向に対して斜めに傾けて貫通穴162、164を形成する場合、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の回転方向の前方に向けて傾ける形態に限定されない。この場合、攪拌部材104の半径方向に対して貫通穴162、164を傾ける方向や角度によって、遠心力の作用によって貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向や勢いが調整される。遠心力の作用によって、貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向や勢いをどのように調整するかを考慮して、どのように攪拌部材104の半径方向に対して貫通穴162、164を傾ける方向を決めるとよい。
例えば、図示は省略するが、遠心力の作用によって、貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの勢いを抑えたい場合には、貫通穴162、164は攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の回転方向の後方に向けて傾けるとよい。また、遠心力の作用によって、貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向を下方に向けたい場合には、貫通穴162、164は攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の下方に向けて傾けるとよい。貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向を下方に向けることによって、例えば、被処理材料Lを攪拌槽102の上下に循環させることができ、被処理材料Lをより十分に攪拌することができる。
また、遠心力の作用によって、貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向を上方に向けたい場合には、貫通穴162、164は攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の上方に向けて傾けるとよい。貫通穴162、164から流出する被処理材料Lの方向を上方に向けることによって、例えば、被処理材料Lを攪拌槽102の上方に送りつつ攪拌でき、被処理材料Lの処理速度を上げることができる。
また、攪拌部材104の半径方向に対して斜めに傾けて貫通穴162、164を形成する場合、攪拌部材104の回転方向に対する傾きと、攪拌部材104の上下方向に対する傾きとを適宜に組み合わせてもよい。また、攪拌部材104の半径方向に対して斜めに傾けて貫通穴162、164を形成する場合、部分的に、貫通穴を傾ける方向を変えてもよい。例えば、攪拌部材104の下部に形成された貫通穴164については、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の回転方向の前方に向けて傾けてもよい。また、攪拌部材104の上部に形成された貫通穴162については、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて、攪拌部材104の上方に向けて傾けてもよい。このように、貫通穴162、164の傾きを部分的に変えてもよい。
また、図19に示すように、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて貫通穴を広げてもよい。また、図示は省略するが、反対に、攪拌部材104の内側から外側に向かうにつれて貫通穴を狭めてもよい。このような貫通穴162、164の形状は、攪拌部材104の半径方向に対する傾きと適宜に組み合わせることができる。
以上、攪拌装置100、特に、攪拌部材104について種々の改変例を例示したが、攪拌装置100及び攪拌部材104の構造は、上述した何れの実施形態にも限定されない。また、攪拌装置100の各部材、部位の形状や構造についても種々変更してもよい。この攪拌装置は、例えば、リチウムイオン二次電池用の電極スラリーなど、粘度が高い被処理材料を攪拌する装置として好適である。本発明に係る攪拌装置は、例えば、図20に示すように、電極活物質を含む電極スラリーを金属箔12a、14aに塗布して形成された合剤層12b、14bを有する非水電解液二次電池10の製造方法において、電極スラリーを攪拌する工程に用いることができる。
なお、図20に示す非水電解液二次電池10は、帯状の正極12と帯状の負極14との間に、帯状のセパレータ16、18を介在させて、捲回した捲回電極体22を、電池ケース24に収納している。捲回電極体22には、正負の電極端子32、34が取り付けられている。ここで、帯状の正極12は、金属箔としてのアルミ箔12aに正極活物質を含む電極スラリーを塗布して形成された合剤層12bを有している。また、帯状の負極14は、金属箔としての銅箔14aに正極活物質を含む電極スラリーを塗布して形成された合剤層14bを有している。本発明に係る攪拌装置は、かかる正極、負極の電極スラリーをそれぞれ攪拌する工程に用いることができる。なお、図20は、電極活物質を含む電極スラリーを金属箔12a、14aに塗布して形成された合剤層12b、14bを有する非水電解液二次電池10の一例を示しているが「非水電解液二次電池」は、かかる形態に限定されない。
また、本発明に係る攪拌装置は、リチウムイオン二次電池用の電極スラリーを攪拌する用途に限らず、粘度が高い被処理材料を攪拌する種々の用途にて用いることができる。
10 非水電解液二次電池
12 正極
14 負極
12a、14a 金属箔
12b、14b 合剤層
16、18 セパレータ
22 捲回電極体
24 電池ケース
32、34 電極端子
100 攪拌装置
102 攪拌槽
102a 上部容器
102b 下部容器
102c 堰板
104、104A、104B、104C、104D、104E、301、302 攪拌部材
106 外槽
112、114 フランジ
116 冷却水室
118 蓋
120 排出口
122 フランジ
124a、124b 供給口
126a、126b 供給弁
128a、128b 供給管
132 穴
134 窪み
142 冷却水室
144 冷却水供給管
150 回転軸
152 円筒部
154 アーム部
154a 穴
156 ボス部
156a 取付穴
160 中間部位
162 貫通穴
164 貫通穴
200 駆動装置
L 被処理材料
S 攪拌槽と攪拌部材の間隙
S1 上部の間隙
S2 下部の間隙
d1 攪拌槽の上部の内径
d2 攪拌槽の下部の内径
φ1 攪拌部材の上部の外径
φ2 攪拌部材の下部の外径

Claims (17)

  1. 略円筒形状の攪拌槽;
    前記攪拌槽の中心軸に沿って設けられた回転軸;
    前記攪拌槽の内径よりも小さい外径を有し、前記攪拌槽の内周面に対して同心円で回転するように前記回転軸に取り付けられた略円筒形状の攪拌部材;及び、
    前記攪拌部材の径方向に貫通形成された複数の貫通穴;
    を有し、
    前記攪拌槽の内周面と前記攪拌部材の外周面との間隙が、前記攪拌部材の上下方向において部分的に異なる攪拌装置。
  2. 前記攪拌部材の外径が上部と下部とで異なる、請求項1に記載された攪拌装置。
  3. 前記攪拌槽の内径が、攪拌部材の上部と下部とで異なる、請求項1又は2に記載された攪拌装置。
  4. 前記攪拌槽の内周面と前記攪拌部材の外周面との間隙が、前記攪拌部材の上部よりも下部が広い、請求項1から3までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  5. 前記攪拌部材の外径は、上部よりも下部が小さい、請求項4に記載された攪拌装置。
  6. 前記攪拌部材は、上部から下部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有する、請求項5に記載された攪拌装置。
  7. 前記攪拌槽の内径は、攪拌部材の下部よりも攪拌部材の上部の方が小さい、請求項4から6までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  8. 前記攪拌部材の上端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S10と、攪拌部材の下端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S20との比(S10/S20)が、0.95≧(S10/S20)である、請求項4から7までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  9. 前記攪拌槽の内周面と前記攪拌部材の外周面との間隙が、前記攪拌部材の下部よりも上部が広い、請求項1から3までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  10. 前記攪拌部材の外径は、下部よりも上部が小さい、請求項9に記載された攪拌装置。
  11. 前記攪拌部材は、下部から上部に向かうにつれて徐々に外径が小さくなったテーパ形状を有する、請求項10に記載された攪拌装置。
  12. 前記攪拌槽の内径は、攪拌部材の上部よりも攪拌部材の下部の方が小さい、請求項9から11までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  13. 前記攪拌部材の上端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S10と、攪拌部材の下端での攪拌槽と攪拌部材との間隙S20との比(S10/S20)が、1.05≦(S10/S20)である、請求項9から12までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  14. 前記攪拌部材に形成された複数の貫通穴は、前記攪拌部材の上部に形成された貫通穴よりも、前記攪拌部材の下部に形成された貫通穴が大きい、請求項1から13までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  15. 前記貫通穴は、前記攪拌部材の半径方向に対して傾いている、請求項1から14までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  16. 前記貫通穴は、前記攪拌部材の内側から外側に向かうにつれて、前記攪拌部材の半径方向に対して、前記攪拌部材の回転方向の前方に向けて傾いている、請求項1から15までの何れか一項に記載された攪拌装置。
  17. 電極活物質を含む電極スラリーを金属箔に塗布して形成された合剤層を有する非水電解液二次電池の製造方法であって、
    前記電極スラリーを攪拌する工程において、請求項1から16までの何れか一項に記載された攪拌装置を用いて、電極スラリーを攪拌することを特徴とする、非水電解液二次電池の製造方法。
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