JPWO2011007793A1 - 荷重補償装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動アームの荷重補償が可能であり、安全性と耐久性に優れた荷重補償装置を提供する。【解決手段】支持体102に作動アーム104が第1枢着部103で支持され、第1枢着部103の上方に第2枢着部107で作動シリンダ105が支持され、作動シリンダ105のピストンロッド108が作動アーム104のの第3枢着部109に連結されている。補償シリンダ110のピストンロッド112が可動枠113に連結され、可動枠113を押し上げる圧縮コイルばね114によって補償シリンダ110のピストン112Aを上向に付勢している。作動シリンダ105と補償シリンダ110は管路115内で連結され、作動アーム104を回動させると作動シリンダ105のピストンの変位は補償シリンダ110のピストンを付勢し、作動アーム4の負荷Wの負荷トルクに釣り合うトルクが発生し、作動アーム104の角度に関係なく釣り合い状態が維持される。【選択図】図1

Description

本発明は、作動アームを備えたロボットやマニピュレータ、作業機器等の、作動アーム全体に作用する重力とバランスさせるための荷重補償装置に関する。
従来、垂直面内で回動する作動アームを備えたロボット等の荷重補償装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているように、ワイヤとこれに連結されたコイルばねを用いて作動アームの傾斜角度に拘わらず作動アーム及びこれに保持されるワーク等に作用する重力と、ばね力が釣り合うようにして荷重補償を行う装置が提案されている。
図16は、このような従来の荷重補償装置の概略構造を示すもので、同図において、荷重補償装置A1は、水平な床面に設置された支持体A2に、作動アームA3がO点で水平軸回りに回動自在に支持されており、また、O点から鉛直上方に距離h離れたa点にワイヤA4の一方の端が連結されている。
前記ワイヤA4は、作動アームA3上のO点から距離pだけ離れたb点で前記ワイヤA4を上下から挟むように設けられた一対のガイドプーリA5、A6を経由して屈曲されて、その他方の端が、引張コイルばねA7の一方の端部に連結されている。
前記引張コイルばねA7は、自然長(外力が作用しない状態での長さ)からa点とb点の間のワイヤA4の長さLSに等しい量だけ引き延ばされた状態で、その他端が作動アームA3上に連結されている。(なお、同図では、引張コイルばねA7は、説明の都合上、前記長さLSに比べて実際より短縮して描いてある。)
ここで、作動アームA3は、図示していないワークを保持しており、このワークの重量と作動アームA3の自重とを合わせた総重量と等価な荷重Wが作用点Gに鉛直方向に作用しているものとする。
O−G間の距離をLとすると、図16に示すように、作動アームA3が水平方向Xから角度θ傾斜している姿勢において、荷重Wによって生じるO点回りの負荷トルクτWは下記のようになる。
τW=WLcosθ (e1)
一方、自然長より長さLSだけ引き延ばされている、引張コイルばねA7によりワイヤA4に作用する張力Tは、前記引張コイルばねA7のばね定数をkとすると、T=kLSであるから、図16から明らかなように、前記張力TによってO点回りに発生するばね力トルクτSは下記のようになる。
τS=kLShsinφ (e2)
一方、
Ssinφ=pcosθ (e3)
であるから、前記(e2)と(e3)の式からφを消去すると、
τS=kphcosθ (e4)
ここで、ばね力トルクτSは、負荷トルクτWと向きが反対であり、前記(e1)式と(e4)式の関係から、引張コイルばねA7のばね定数kを、k=WL/phとなるように選択すると、ばね力トルクτSは負荷トルクτWと、角度θに関係せずに釣り合って荷重補償が可能となる。
特許第4144021号公報 特開2007−119249号公報
しかしながら、前述した荷重補償装置A1においては、作動アームA3が上下に回動するごとに、作動アームA3を支えているワイヤA4が一対のガイドプーリA5、A6間を通過して屈曲が長期に亘って繰り返されると疲労によって破断し、作動アームA3の落下事故を招く虞があった。
また、作動アームA3を支えているワイヤA4の直径を大きくしたり、これを屈曲案内するためのガイドプーリA5、A6の直径を大きくすると、荷重補償を行うための前述したような装置各部の幾何学的関係が狂い、完全な補償が行えなくなるため、大きな荷重が作用する作動アームへの適用が難しかった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解消し、大きな荷重が作用する作動アームの荷重補償が可能であるとともに、安全性と耐久性に優れた荷重補償装置を提供することを目的とする。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備えたものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備えたものである。
本発明の荷重補償装置は、 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、前記作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されるようにしたものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されるようにしたものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたスライダと、前記スライダに、第2枢着部を通過して軸方向にスライド自在に案内保持され、当該スライダから突出する一方の端部が前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されているとともに、前記スライダから突出する他方の端部にばね受部が設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッド外周に伸縮自在に遊嵌され、全長が無負荷時の自然長から第2枢着部と第3枢着部間の距離に略等しい長さ分だけ圧縮された状態で、前記ばね受部と前記スライダ間に組み込まれて、前記作動アームに第1枢着部回りに加わる負荷トルクを補償する圧縮コイルばねとを備えたものである。
また、本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に支持されたスライダと、前記スライダに、第3枢着部を通過して軸方向にスライド自在に案内保持され、当該スライダから突出する一方の端部が第1枢着部から鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されているとともに、前記スライダから突出する他方の端部にばね受部が設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッド外周に伸縮自在に遊嵌され、全長が無負荷時の自然長から第2枢着部と第3枢着部間の距離に略等しい長さ分だけ圧縮された状態で、前記ばね受部と前記スライダ間に組み込まれて、前記作動アームに第1枢着部回りに加わる負荷トルクを補償する圧縮コイルばねとを備えたものである。
本発明の荷重補償装置によれば、作動アームに作用する荷重を作動シリンダで受け、これを、作動シリンダと管路で連結された補償シリンダを介してばね部材に伝達する構造であるため、従来のワイヤと引張コイルばねを用いている荷重補償装置のように、ワイヤの摩耗や疲労による破断で作動アームの落下事故を起こす虞がなく、大きな荷重に対応できるとともに、高い安全性と耐久性が得られる。
作動シリンダと補償シリンダの間を管路で連結するので、補償シリンダとばね部材の設置場所の自由度が大きい。また、作動シリンダと補償シリンダの受圧面積比を変えることで、作動シリンダのピストンロッドに発生する引張力と伸縮変位間の見かけ上のばね定数を前記受圧面積比の2乗倍の範囲で選択できるため、荷重補償装置としての設計の自由度が大きく、広範囲な重量に対応することができる。
本発明の荷重補償装置は、作動シリンダとそのピストンロッドは、反対向きにして、ピストンロッド側を第2枢着部に、作動シリンダ側を第3枢着部に連結したレイアウトが可能であり、必要に応じて、これら双方の方式の何れかを選択できるため、設計の自由度が大きい。
本発明の荷重補償装置によれば、更に、作動アームの荷重補償に用いている作動シリンダや補償シリンダが作動アームを駆動する駆動機構を兼ねているため、別途駆動シリンダ装置等を設ける必要がなく、装置の小型化、軽量化を図ることができるとともに、保守が簡単で製作コストを削減することができる。
本発明の荷重補償装置によれば、作動アームに作用する荷重をガイドロッドを介して圧縮コイルばねで受けるようにしているため、従来の引張コイルばねとワイヤを用いている荷重補償装置のように、ワイヤの摩耗や疲労による破断で作動アームの落下事故を起こす虞がないため、高い安全性と耐久性が得られる。
ガイドロッドと圧縮コイルばねとを組み合わせて作動アームに作用する荷重を受けているため、従来のワイヤを用いている荷重補償装置と比較して、重量物を取り扱うことが可能である。
本発明の荷重補償装置は、圧縮コイルばねの取付位置の自由度が高く、作動アームに関してどちらの位置にも配置でき、設計上の自由度が高い。
本発明の荷重補償装置によれば、連結支持体が受ける負荷トルクが作動アームに加わらないため、連結支持体に更に2段目の作動アームやエンドエフェクタ等の物体を連結するような場合においても、支持体に支持された作動アームは、連結支持体前方に連結される物体の重心位置の変化に関わりなく荷重補償が可能である。
本発明に係る作動シリンダを使用した荷重補償装置の実施例1の概略図。 作動シリンダの縦断面図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例2の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例3概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例4概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例5の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例6の概略図。 実施例6の作動シリンダの支持構造の部分図。 作動シリンダと補償シリンダを一体化した荷重補償装置の模式図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例7の概略図。 実施例7の荷重補償装置の各部の幾何学的関係を示す模式図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例8の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例9の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例10の概略斜視図。 実施例10の荷重補償装置におけるスライダの支持構造を示す部分図。 従来の荷重補償装置の概略図。 従来の荷重補償装置の各部の幾何学的関係を示す模式図。
以下、本発明を図面の実施例を参照して説明する。
実施例1
図1は、本発明の荷重補償装置の実施例1の概略図であって、同図に示す荷重補償装置101は、床面に固定された支持体102を有している。この支持体102には、水平な軸103(第1枢着部)によって、作動アーム104がこの軸103回りに回動自在に支持されている。
また、支持体102の軸103の中心Oから鉛直上方に距離hだけ離れた位置にあるA点には、作動シリンダ105がそのヘッド側に固定されている連結ロッド106を介して、前記軸103と平行な軸107(第2枢着部)で回動自在に支持されている。
図2に示すように、作動シリンダ105のシリンダ室105A内には、ピストンロッド108の一端に設けられたピストン108Aがスライド自在に嵌挿されている。また、前記シリンダ室105A周壁のロッド側の端部とヘッド側の端部にはそれぞれシリンダ室105A内を外部と連通するためのポートP1、P2が設けられている。
図1に示すように、シリンダ室105Aから突出しているピストンロッド108の端部は、軸103(第1枢着部)の中心であるO点から距離pだけ離れた、作動アーム104の長手方向途中位置B点に、軸103と平行な軸109(第3枢着部)で回動自在に連結されている。
支持体102の近傍には、補償シリンダ110が固定枠111上に設置されている。補償シリンダ110内には、ピストン112Aが設けてあり、ピストンロッド112がシリンダ上方に突出している。
前記ピストンロッド112の上端は、可動枠113の下面に連結されている。この可動枠113は、ピストンロッド112と一体となって上下変位できるように、図示していないガイド手段を介して固定枠111に保持されている。また、固定枠111と可動枠113の間には、補償シリンダ110と並列に圧縮コイルばね114(ばね部材)が、自然長より所定長さ圧縮された状態で組み込まれている。
補償シリンダ110は、前述の作動シリンダ105と同様に、シリンダ室110Aのロッド側の端部とヘッド側の端部にそれぞれ外部と流通するための2つのポートP1、P2を有していて、補償シリンダ110の作動流体が充填してある側のポートP1と作動シリンダ105側のポートP1は管路115で連結されている。
作動シリンダ105のシリンダ室105Aのロッド側と、補償シリンダ110のシリンダ室110Aのロッド側、ならびに管路115内には作動流体が満たされている。この作動流体は、一般的には油のような非圧縮性流体が用いられている。
また、作動シリンダ105と補償シリンダ110にそれぞれ設けられているポートP2は、何れも大気に開放されている。
この荷重補償装置101において、作動アーム104を軸103の回りに回転させると、ピストンロッド108がシリンダ105内のピストン108Aを移動させ、この動きは作動流体を介して補償シリンダ110のピストン112Aに伝達される。
ここで、作動シリンダ105のピストン108AがL1だけシリンダ内を移動したとき、補償シリンダ110側のピストン112Aは、連動してL2だけ移動する。作動シリンダ105のピストン108Aの受圧面積をS1、補償シリンダ110のピストン112Aの受圧面積をS2とすると、作動流体が非圧縮性流体とすると、作動シリンダ105側で流出(または流入)する作動流体の容積は、補償シリンダ側で流入(流出)する容積に等しいから、
11=L22 (1)
圧縮コイルばね114のばね定数をKとすると、これが自然長からL2だけ圧縮された時に補償シリンダ110のピストン112Aに作用する力Fは、
F=KL2 (2)
補償シリンダ110から作動流体を介して作動シリンダ105のピストン108Aに伝達される力をfとすると、パスカルの原理により、
f=(S1/S2)F (3)
(3)式に(1)式と(2)式を適用すると、
f=(S1/S2)KL2=(S1/S22 KL1 (4)
ここで、k=(S1/S22 K とおくと、f=kL1と表せるから、作動シリンダ105は見かけ上、ばね定数kのばねと等価とみなせる。
ここで、作動アーム104が図示していないワーク等を保持しており、このワークの重量と作動アーム104の自重とを合わせた総重量に等価な荷重WがO点から距離L離れた作用点Gに鉛直方向に作用している場合を考える。
k=WL/phとし、L1を軸107(第2枢着部)の中心位置A点と軸109(第3枢着部)の中心位置B点間の距離Lsとすると、これは、先に図16及び図17において説明した従来の荷重補償装置における補償原理と同じ原理により、作動アーム104の傾斜角度に関係なく作動アーム104に作用する軸103(第1枢着部)回りに作用する負荷トルクを0とする荷重補償を実現することができる。この場合、圧縮コイルばね114のばね定数Kは次のようになる。
K=(S2/S12k=(S2/S12 (WL/ph) (5)
(5)式から明らかなように、圧縮コイルばね114のばね定数Kは、補償シリンダ110のピストン112Aと作動シリンダ105のピストン108Aの受圧面積比の2乗で変化させることができるため、p、h等の選択範囲を広くとれない場合にも、設計自由度を大きくできる。
なお、本実施例の荷重補償装置101においては、補償シリンダ110と圧縮コイルばね114とを固定枠111上に並列に配置し、可動枠113を介して補償シリンダ110のピストンロッド112と圧縮コイルばね114とを連結しているが、これに限定されるものではなく、例えば、ピストンロッド112と圧縮コイルばね114とは同軸上に直列配置したり、圧縮コイルばね114を補償シリンダ110のヘッド側に内蔵させてピストンを直接付勢するようにしてもよい。
また、本実施例の荷重補償装置101においては、圧縮コイルばね114を用いているが、ばね部材をこれに限定するものではなく、例えば、ピストンロッド112を引張コイルばねに連結して、圧縮コイルばね114と同等の付勢力を得るようにしてもよい。
なお、作動シリンダ105と補償シリンダ110間を連結する管路115の途中に開閉弁やアキュムレータ等を組み込むことで、作動アーム104のロックやインピーダンス調整の機能を簡単に付加することができる。
実施例2
図3は、本発明に係る荷重補償装置の実施例2の概略図であって、同図に示す荷重補償装置101Aは、作動シリンダ105’のピストンロッド108’側の端部外周面を軸107’(第2枢着部)で回動自在に支持体102に支持したもので、同図において、図1中の番号と同じ番号で示す部分は、前述した荷重補償装置101と略同一構成である。
図3に示す荷重補償装置101Aは、前述した荷重補償装置101と荷重補償の原理は同じであるが、作動シリンダ105’のロッド側の端部位置を支持体102に軸107’で回転可能に支持させたことで、ピストンロッド108’のストロークを長くとることができ、作動アーム104の回動範囲を大きくとれる利点がある。
実施例3
図4に示す荷重補償装置101Bは、前述した荷重補償装置101Aの補償シリンダ110のヘッド側ポートP2と、作動シリンダ105’のヘッド側ポートP2に、それぞれ駆動用作動流体を供給し、または、排出するための一対の駆動用管路116A、116Bを更に追加したものであって、その他の部分については、図3に示す荷重補償装置101Aと略同一構成である。
この荷重補償装置101Bは、駆動用管路116A、116Bが図示していない駆動流体回路に接続されている。この駆動流体回路としては、例えば、油圧ポンプや方向切換弁等からなる周知の油圧回路等が用いられる。
この実施例のものにおいては、圧縮コイルばね114(ばね部材)の反発力によって、作動アーム104に軸103(第1枢着部)回りに作用している負荷トルクが補償されている状態において、一方の駆動管路116Aから補償シリンダ110へ作動流体を供給すると、補償シリンダ110のピストン112Aは押し上げられる。
その結果、シリンダ室110Aのロッド側の流体はポートP1から押し出され、管路115を通って作動シリンダ105’のポートP1からシリンダ105’内に流入し、ピストンを押し上げるのでロッド108’によって作動アーム104は反時計回りに回動して作動アーム104は上昇する。
図示していないが、荷重補償装置101Bの作動シリンダ105’は、ヘッド側のシリンダ室内にも作動流体が満たされており、ピストンの移動によって、この作動流体は駆動管路116Bを通って駆動流体回路側に還流される。
逆に、駆動流体管路116Bを通して作動シリンダ105’へ作動流体を供給した場合には、作動アーム104は、時計回りに回動して下がり、作動シリンダ105’のロッド側シリンダ室内の流体は、ポートP1から管路115を通って補償シリンダ110のポートP1からシリンダ室110Aのロッド側に流入する。
その結果、補償シリンダ110のピストン112Aが下方に押され、ピストンロッド112、可動枠113が一体となって降下し、圧縮コイルばね114が更に圧縮されて反発力が高まり、その高まった反発力によって、作動アーム104の時計回りの回動で増加した負荷トルクを補償する。
本実施例においては、作動アーム104の荷重補償に用いている作動シリンダ105’や補償シリンダ110で作動アーム104の駆動機構を兼ねているため、別途駆動シリンダ装置等を設ける必要がない。
なお、本実例の荷重補償装置101Bにおいては、駆動用管路116A、116Bの両方を図示していない駆動流体回路に接続しているが、何れか一方を省略してもよい。その場合には、管路が接続されていない作動シリンダ105’または補償シリンダ110のポートP2は大気中に開放しておく。
そして、補償シリンダ110と作動シリンダ105’の何れかのポートP2に接続されている駆動流体管路を介して、駆動用流体回路から流体を供給するか、あるいは負圧にして吸引すれば、作動アーム104を反時計まわり、または時計回りのいずれの方向にも回動させることができる。
実施例4
図5に示す荷重補償装置101Cは、作動シリンダ105’のシリンダ室105’Aのヘッド側と補償シリンダ110のシリンダ室110Aのヘッド側に作動流体が満たされており、作動シリンダ105’のヘッド側のポートP2と、補償シリンダ110のヘッド側のポートP2間を管路115で連結し、それぞれのロッド側のポートP1は大気中に開放してある点を除いて、前述した図3に示す荷重補償装置101Aと同一構成となっている。
本実施例の荷重補償装置101Cにおいては、作動シリンダ105’のピストンロッド108’に作用する引張荷重によって、作動シリンダ105’のシリンダ室105’Aのヘッド側に生じる負圧を、管路115を通して補償シリンダ110のシリンダ室110Aのヘッド側へ伝達し、補償シリンダ110のピストン112Aを下方へ吸引して圧縮コイルばね114(ばね部材)を収縮させるもので、作動シリンダ105’のピストンと補償シリンダ110のピストンの連係動作においては、先に説明した荷重補償装置101、101Aと同様である。
なお、本実例の荷重補償装置101Cにおいては、作動シリンダ105’と補償シリンダ110の何れか一方のポートP1を駆動流体回路に連結し、他方のポートP1を大気中に開放するか、あるいは両方のポートP1を駆動流体回路に連結することにより、前述の図4に示す荷重補償装置101Bと同様に、作動アーム104を駆動することが可能である。
実施例5
図6は、本発明に係る荷重補償装置の更に別の実施例を示す概略側面図であって、この荷重補償装置101Dは、前述した図3の荷重補償装置101Aと基本構造は共通しているが、作動アーム104の下方に軸103aで支持体102に回動自在に支持された補助作動アーム104aを有している。
作動アーム104と補助作動アーム104aの先端部どうしはそれぞれ、軸117a(第4枢着部)と軸117bで連結支持体118に回動自在に連結されており、支持体102、作動アーム104、連結支持体118、及び、補助作動アーム104aにより、平行リンクが構成されている。
従って、連結支持体118は、この平行リンクによって、作動アーム104の傾斜角度に関係なく、常に一定の姿勢が保持されている。
連結支持体118には、荷Cを吊り下げるトロリ119を移動自在に案内するトロリ案内レール120が片持ち状態で水平に取り付けられている。この荷重補償装置101Dにおいては、連結支持体118には、トロリ案内レール120、トロリ119、荷Cの合計重量の等価な荷重W’が作用点G’に作用すると、連結支持体118には、前記荷重W’により、軸117a(第4枢着部)回りに負荷トルクが作用するが、支持体102、作動アーム104、連結支持体118、及び、補助作動アーム104aからなる平行リンク機構で構成された平行運動機構によって、前記負荷トルクは、作動アーム104や補助作動アーム104aに加わることはない。
従って、作動アーム104には、その自重と補助作動アーム104a、連結支持体118を合わせた重量と、前記荷重W’を合わせた荷重Wが作用点Gに作用するものとして、圧縮コイルばね114のばね定数を選択すれば、トロリ案内レール120上のトロリ119の位置に関係なく、作動アーム104を任意の角度でバランスさせることができる。
なお、連結支持体118を作動アーム104の傾斜角度に関係なく、常に一定姿勢に保持するための平行運動機構としては、前述した平行リンク機構のみに限定するものではなく、図示は省略するが、例えば、連結支持体118が作動アーム104の角度によらずに一定の姿勢を保つように、支持体102と作動アーム104間、及び、作動アーム104と連結支持体118間にそれぞれ管路で互いに連結されて両方のピストンロッドが同期するようにした一対の液圧シリンダ装置を組み込んで平行運動機構を構成してもよい。
また、図示は省略するが、平行運動機構を、例えば、支持体102の軸103の位置と、連結支持体118の軸117aの位置にそれぞれ同一歯数の歯付プーリを固定して、これらの歯付プーリ間にタイミングベルトを掛け渡して構成したり、また、支持体102と連結支持体118間を、作動アーム104と平行なワイヤで連結して構成してもよい。
また、荷重補償装置101Dにおいては、連結支持体118にトロリ案内レール120を取り付けているが、これに限らず、例えば、連結支持体118に2段目の作動アームを回動自在に支持させ、連結支持体118とこの2段目の作動アームの間にも作動シリンダを組み込んで、2段目の作動アームに作用する荷重に対しても、前述した各荷重補償装置と同じ原理で荷重補償を行えるようにしてもよい。
更に、前述した各荷重補償装置110、101A、101B、101C、101Dにおいては、第1枢着部どうしが水平な同一直線上に並ぶように複数の作動アームを並列し、それぞれの作動アームの作動シリンダを共通の補償シリンダに連結して、これらの作動アームを協働させるようにしてもよい。
この場合、各作動アーム上に底面の高さが均一でない物品を保持させると、それぞれの作動アームは、物品の底面形状に適合するように相互の上下位置調整が自動的に行われて各作動アームに物品の重量が均等に負荷され、各作動アームを荷重補償されている状態で一緒に上下動させることができる。但し荷重補償装置101Dの場合は、トロリ案内レール120の代わりに、連結支持体118に保持アームを取り付け、その上に物品を保持させればよい。
実施例6
図7は、本発明に係る荷重補償装置の更に別の実施例を示す概略斜視図であって、同図に示す荷重補償装置101Eにおいては、作動アーム104Aは、支持体102A上に、第1枢着部となるO点で互いに直交するPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りに回動できるように支持されている。
なお、同図において、M1、M2、M3はそれぞれ、作動アーム104AをPitch軸回りに揺動させるアクチュエータ、M2は、Roll軸回りに傾動させるアクチュエータ、M3は、Yaw軸回りに旋回させるアクチュエータを模式的に示している。
また、O点から鉛直上方に離間した定位置A点には、図示を省略しているが、図7に示すように、作動シリンダ122のロッド側端部が第2枢着部を構成するジンバル機構121のジンバル枠121Aを介して、互いに軸線の延長線がA点で直交する2組の軸121B、121C回りに回動可能にジンバル支持枠121Dに支持されている。ジンバル支持枠121Dは、支持体102A上方にこれに対して相対的に固定された位置関係で設けられている。
また、作動シリンダ122のピストンロッド123の先端部は、作動アーム104Aの長手方向途中位置B点に設けた第3枢着部において回動自在に連結されている。第3枢着部は、図示は省略しているが、作動アーム104AのPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りの回動に追従可能なボールジョイント等を用いて構成されている。
作動シリンダ122は、前述した図3の荷重補償装置101Aのものと略同一構造であり、第2枢着部における連結構造のみが異なる。また、図3と同じ番号で示す部分は、荷重補償装置101Aと同一構造となっている。
図7において、第1枢着部の中心O点、第2枢着部の中心A点、第3枢着部の中心B点の3点は、常に垂直面内に位置しており、この垂直面内でのこれらの枢着部の配置は、図3の荷重補償装置101Aにおける軸103、軸107’、軸109間の配置と同じ幾何学的関係になっている。
従って、作動アーム104Aは、第1枢着部の中心O点回りにどのような方向に回動した位置においても、荷重補償装置101Aと同じ原理によって荷重補償を行うことができ、各アクチュエータM1、M2、M3の負担を低減することができる。
前述した、本発明の各実施例における荷重補償装置101、101A、101B、101C、101D、101Eは、何れも作動シリンダを支持体に対する作動アームの回動中心である第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に第2枢着部で回動自在に支持し、一方、作動シリンダ内にピストンが嵌挿されているピストンロッドを前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結している構成となっているが、作動シリンダとそのピストンロッドは、反対向きにして、ピストンロッド側を第2枢着部に、作動シリンダ側を第3枢着部に連結したレイアウトが可能であり、必要に応じて、これら双方の方式の何れかを選択できるため、設計の自由度が大きい。
実施例1〜6の荷重補償装置101、101A、102B、101C、101D、101Eにおいて、作動シリンダ105、105'、122のピストンの受圧面積S1と補償シリンダ110のピストン受圧面積S2とを、S1=S2と等しくし、かつ、管路115を省略して両シリンダを直列に連結すると、図9に示す構成となり、作動シリンダと補償シリンダを一体化し、両シリンダ間を1本のピストンのみで接続した構成と等価である。更に、圧縮コイルばね114を前記一体化したシリンダに直列に配置すると以下の実施例のようにばねのみで荷重補償が可能になる。
実施例7
図10は、本発明の荷重補償装置の実施例7を示す概略図であって、同図に示す荷重補償装置1は、床面に固定された支持体2を有している。この支持体2には、水平な軸3(第1枢着部)によって、作動アーム4がこの軸3回りに回動自在に支持されている。
また、支持体2の軸3の鉛直上方位置には、この軸3と平行な軸5(第2枢着部)回りにブロック状のスライダ6が回動自在に支持されている。前記スライダ6には図示しないガイド孔が形成されていて、このガイド孔にはガイドロッド7がその長手方向にスライド自在に案内支持されている。
なお、軸5の延長線とガイドロッド7の軸線とは直交する位置関係になっており、軸5は前記ガイド孔内には突出しない構造でスライダ6に連結されている。
ガイドロッド7の一方の端部は、作動アーム4の長手方向途中位置に、前記軸3と平行な軸8(第3枢着部)でこの軸8回りに回動自在に連結されている。また、このガイドロッド7の他方の端部にはばね受部9が設けられている。
本実施例のものにおいては、ばね受部9はガイドロッド7の他の部分よりも大径に一体に形成されていて、ばね受部9とスライダ6との間には、圧縮コイルばね10があらかじめその自然長より、軸5と軸8の軸間距離LSに等しい長さだけ圧縮された状態で、ガイドロッド7に伸縮自在に組み込まれている。
なお、ばね受部9は、ガイドロッド7の他方の端部に所定長さ形成したネジに螺合するナット状の別部品として構成することにより、圧縮コイルばね10をガイドロッド7に容易に組み付けられるとともに、圧縮長さの調整を容易に行うことができる。
同図において、作動アーム4には、その自重とこれに鉛直方向に作用する外部荷重(これは、例えば、作動アーム4がロボットのアームである場合にはその先端に作用するエンドエフェクタやワーク等の重量、クレーンのアームである場合には吊り荷の重量を意味する。)を合わせた総重量に等価な荷重Wが作用点Gの位置に鉛直方向に作用している。
図11は、前述した荷重補償装置1の各部の幾何学的関係を模式化した図であって、同図において、O点は、軸3の中心位置であり、角度θは、作動アーム4の水平方向Xに対する傾斜角を表している。
また、A点は、軸5の中心位置であって、O点から鉛直方向Y上方に距離hだけ離間している。また、点Bは軸8の中心位置であって、これらのA点とB点間の距離が前述した距離LSである。
荷重Wが作用する作用点GとO点との間の距離をLとすると、作動アーム4に前記荷重Wによって生じるO点回りの負荷トルクτWは下記のようになる。
τW=WLcosθ (6)
一方、前述した圧縮コイルばね10は、A点とB点間の距離LS、に等しい距離だけ圧縮されているため、そのばね定数をkとすると、ガイドロッド7にはこの圧縮コイルばね10の復元力kLSが引張力として作用している。
その結果、前記復元力kLSによって、作動アーム4にはO点回りに下記のばね力トルクτSが発生している。
τS=kLShsinφ (7)
また、図10から明らかなように、φとθとの間には下記の関係が成立する。
Ssinφ=pcosθ (8)
そこで、前記(2)と(3)の式からφを消去すると、
τS=kphcosθ (9)
ここで、ばね力トルクτSは負荷トルクτWと向きが反対であり、(6)式と(9)式の関係から、ばね定数kを、k=WL/phとなるように選択すると、作動アーム4の角度θに関係なく、作動アーム4に作用するO点回りに作用するトルクを0とする荷重補償が可能となる。
実施例8
図12は、本発明の荷重補償装置の実施例8を示す概略図であって、同図に示す荷重補償装置1Aは、前述した図9に示す実施例7の荷重補償装置1とは、ガイドロッド7の取り付ける向きを逆にして、圧縮コイルばね10を作動アーム4の下方に配置した点が異なっている。
すなわち、この荷重補償装置1Aにおいては、スライダ6が作動アーム4の長手方向途中位置に軸8(第3枢着部)によって、この軸8回りに回動自在に連結されているとともに、ガイドロッド7の一端部(ばね受け部9を設けている側と反対側の端部)が軸5(第2枢着部)で支持体2に回動自在に支持されている。
なお、図11において、図9中の番号と同じ番号で示す部分は前述した荷重補償装置1に使用されている部分と略同一構成のものである。
図12に示す荷重補償装置1Aは、前述した荷重補償装置1と荷重補償の原理は同じであるが、作動アーム4の後上方に圧縮コイルばね10やガイドロッド7が突出しないため、作動アーム4後方が使用できないか、あるいは他に使用する場合に有用である。
実施例9
図13は、本発明の荷重補償装置の実施例9を示す概略図であって、同図に示す荷重補償装置1Bは、前述した図9に示す荷重補償装置1の作動アーム4の下方に平行して補助作動アーム4aを軸3aで支持体2に回動自在に設け、作動アーム4と補助作動アーム4aの先端部どうしを連結支持体11で連結してある。
前記連結支持体11の上端部は、作動アーム4の自由端と軸12a(第4枢着部)で回動自在に連結され、また、下端部は、補助作動アーム4aの自由端と軸12bで回動自在に連結されており、支持体2、作動アーム4、連結支持体11、及び、補助作動アーム4aによって平行リンクが構成されている。
従って、連結支持体11は、常に直立した姿勢を保ちながら作動アーム4の運動に伴って垂直面内を平行移動するようになっている。なお、図12において、図9中の番号と同じ番号で示す部分は、前述した荷重補償装置1に使用されている部分と略同一構成である。
本実施例の荷重補償装置1Bにおいては、連結支持体11に水平な軸13によって第2作動アーム14が垂直面内で回動自在に連結されている。前記連結支持体11は、作動アーム4の上方に突出しており、軸13の鉛直上方のこの突出した部分に、軸15によって、スライダ16が回動自在に連結され、このスライダ16には、ガイドロッド17がその長手方向にスライド自在に案内支持されている。
また、ガイドロッド17の一方の端部は、作動アーム14の長手方向途中位置に、軸18で回動自在に連結され、また、このガイドロッド17の他方の端部にはばね受部19が設けられている。
ばね受部19とスライダ16との間には、圧縮コイルばね20があらかじめその自然長より、軸15と軸18の軸間距離等しい長さだけ圧縮された状態で、ガイドロッド17に伸縮自在に組み込まれている。
連結支持体11、第2作動アーム14、スライダ16、ガイドロッド17、圧縮コイルばね20等の各部は、連結支持体11を支持体と見なした場合に前述した図9の荷重補償装置1と同じ関係の荷重補償装置を構成しており、圧縮コイルばね20のばね定数は第2作動アーム14の作用点G2に鉛直方向に作用する荷重W2(第2作動アーム14の自重とこれに鉛直方向に作用する外部荷重との総和の等価荷重)に対して、前述した荷重補償装置1の場合と同様にして決めることにより、第2作動アーム14は、任意の角度θ2でバランスさせることができる。
本実施例の荷重補償装置1Bでは、連結支持体11には、第2作動アーム14側の全荷重W2と、この荷重W2により生じる軸13回りの負荷トルクτW’が作用するが、前述した、支持体2、作動アーム4、連結支持体11、及び、補助作動アーム4aによって構成されている平行リンク機構によって、前記負荷トルクτW’は、作動アーム4や補助作動アーム4aに加わることはない。
従って、作動アーム4には、その自重と補助作動アーム4a、連結支持体11を合わせた重量と、前記荷重W2を全て合わせた合計荷重に等価な荷重W1が作用点G1に作用するものとして、圧縮コイルばね10のばね定数を選択すれば、作動アーム4は、第2作動アーム14の角度θ2に関係なく、任意の角度θ1でバランスさせることができる。
本実施例の荷重補償装置1Bにおいては、作動アーム4の角度θ1によらずに連結支持体11を一定姿勢に保ち、且つ当該連結支持体11に負荷される負荷トルクτW’が作動アームに加わらないようにするために、平行リンク機構で構成した平行運動機構を用いているが、前記平行運動機構は補助作動アーム4aを用いた平行リンクに限定するものではない。
図示は省略するが、例えば、連結支持体11が作動アーム4の角度によらずに一定の姿勢を保つように支持体2と作動アーム4間、及び、作動アーム4と連結支持体11間にそれぞれ管路で互いに連結されて両方のピストンロッドの伸縮が同期するようにした一対の液圧シリンダ装置を組み込んで平行運動機構を構成してもよい。
また、図示は省略するが、平行運動機構を、支持体2の軸3の位置と、連結支持体11の軸12aの位置にそれぞれ同一歯数の歯付プーリを固定して、これらの歯付プーリ間にタイミングベルトを掛け渡して構成したり、また、支持体2と連結支持体11間を、作動アーム4と平行なワイヤで連結して構成してもよい。
また、この実施例の荷重補償装置1Bにおいては、作動アーム4の先端に連結支持体を介して第2作動アーム14を連結した2段アーム構成としているが、3段以上としてもよく、2段目以降の作動アームについても、前述したような平行リンク機構等からなる平行運動機構を組み込むことによって、各段の作動アームを角度に関係なく個別に荷重補償することが可能である。
前述した荷重補償装置1Bにおいては、ガイドロッド7、17や圧縮コイルばね10、20を、図10に示す荷重補償装置1と同様に、作動アーム4や第2作動アーム14の上方に配置しているが、これに代えて、図11に示す荷重補償装置1Aと同様に、作動アーム4または補助作動アーム4a、及び第2作動アーム14の下方にそれぞれ配置してもよい。
更に、連結支持体11には、第2作動アーム14を連結する代わりに、作動アーム4の前方に重心位置が前後移動するようなエンドエフェクタや、吊り荷を支持する吊りビーム等を取り付けてもよい。
実施例10
図14は、本発明に係る荷重補償装置の実施例10の概略斜視図であって、同図に示す荷重補償装置1Cにおいては、作動アーム4Aは、支持体2A上に、第1枢着部となるO点で互いに直交するPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りに回動できるように支持されている。
なお、同図において、M1、M2、M3はそれぞれ、作動アーム4AをPitch軸回りに揺動させるアクチュエータ、M2は、Roll軸回りに傾動させるアクチュエータ、M3は、Yaw軸回りに旋回させるアクチュエータを模式的に示している。
また、O点から鉛直上方に離間した定位置A点には、図14では図示を省略しているが、図15に示すように、スライダ6Aが、第2枢着部を構成するジンバル機構21のジンバル枠21Aを介して、互いに軸線の延長線がA点で直交する2組の軸21B、21C回りに回動可能にジンバル支持枠21Dに支持されている。ジンバル支持枠21Dは、支持体2A上方にこれに対して相対的に固定された位置関係で設けられている。
スライダ6A中心部には、ガイドロッド7Aがスライド自在に貫通しており、その一方の端部は、図13に示すように、作動アーム4Aの長手方向途中位置B点に第3枢着部で回動自在に連結されている。第3枢着部は、図示は省略しているが、作動アーム4AのPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りの回動に追従可能なボールジョイント等を用いて構成されている。
ガイドロッド7Aの他方の端部には、ばね受部9Aが設けられている。ばね受部9Aとスライダ6Aとの間には、圧縮コイルばね10Aがあらかじめその自然長より、第2枢着部の中心位置A点と第3枢着部の中心位置B点間の距離LSに等しい長さだけ圧縮された状態で、ガイドロッド7Aに伸縮自在に組み込まれている。
第1枢着部の中心O点、第2枢着部の中心A点、第3枢着部の中心B点の3点は、常に垂直面内に位置しており、この垂直面内でのこれらの枢着部の配置は、前述した図9及び図10で説明した荷重補償装置1における、軸3(第1枢着部)の中心O点、軸5(第2枢着部)の中心A点、軸8(第3枢着部)の中心B点の配置と同じ幾何学的関係になっている。
従って、作動アーム4Aは、第1枢着部の中心O点回りにどのような方向に回動した位置においても、前述した荷重補償装置1と同じ原理によって荷重補償を行うことができ、各アクチュエータM1、M2、M3の負担を低減することができる。
なお、本実施例の荷重補償装置1Cにおいては、圧縮コイルばね10Aを作動アーム4Aの後上方に設けているが、前述した荷重補償装置1Aのように、ガイドロッド7Aの取り付ける向きを逆にして、圧縮コイルばね10Aを作動アーム4Aの下方に配置することも可能である。
本発明の荷重補償装置は、作動アームを備えたロボットやマニピュレータの他、簡易型ジブクレーン、更に、2段式駐輪設備の傾動式の車輪保持レールや電気スタンドのアーム、電動工具の吊下保持アーム等、種々な分野における荷重補償装置として幅広く利用可能である。
1、1A、1B、1C 荷重補償装置
2、2A 支持体
3 軸(第1枢着部)
3a 軸
4 、4A 作動アーム
4a 補助作動アーム
5 軸(第2枢着部)
6、6A スライダ
7、7A ガイドロッド
8 軸(第3枢着部)
9、9A ばね受部
10、10A 圧縮コイルばね
11 連結支持体
12a 軸(第4枢着部)
12b 軸
13 軸
14 第2作動アーム
15 軸
16 スライダ
17 ガイドロッド
18 軸
19 ばね受部
20 圧縮コイルばね
21 ジンバル機構(第2枢着部)
21A ジンバル枠
21B、21C 軸
21D ジンバル支持枠
101、101A、101B、101C、101D、101E 荷重補償装置
102,102A 支持体
103 軸(第1枢着部)
103a 軸
104,104A 作動アーム
104a 補助作動アーム
105、105’ 作動シリンダ
105A シリンダ室
106 連結ロッド
107、107’ 軸(第2枢着部)
108、108’ ピストンロッド
108A ピストン
109 軸(第3枢着部)
110 補償シリンダ
110A シリンダ室
111 固定枠
112 ピストンロッド
112A ピストン
113 可動枠
114 圧縮コイルばね(ばね部材)
115 管路
116A、116B 駆動用管路
117a 軸(第4枢着部)
117b 軸
118 連結支持体
119 トロリ
120 トロリ案内レール
121 ジンバル機構(第2枢着部)
121A ジンバル枠
121B、121C 軸
121D ジンバル支持枠
122 作動シリンダ
123 ピストンロッド
本発明は、作動アームを備えたロボットやマニピュレータ、作業機器等の、作動アーム全体に作用する重力とバランスさせるための荷重補償装置に関する。
従来、垂直面内で回動する作動アームを備えたロボット等の荷重補償装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているように、ワイヤとこれに連結されたコイルばねを用いて作動アームの傾斜角度に拘わらず作動アーム及びこれに保持されるワーク等に作用する重力と、ばね力が釣り合うようにして荷重補償を行う装置が提案されている。
図10は、このような従来の荷重補償装置の概略構造を示すもので、同図において、荷重補償装置A1は、水平な床面に設置された支持体A2に、作動アームA3がO点で水平軸回りに回動自在に支持されており、また、O点から鉛直上方に距離h離れたa点にワイヤA4の一方の端が連結されている。
前記ワイヤA4は、作動アームA3上のO点から距離pだけ離れたb点で前記ワイヤA4を上下から挟むように設けられた一対のガイドプーリA5、A6を経由して屈曲されて、その他方の端が、引張コイルばねA7の一方の端部に連結されている。
前記引張コイルばねA7は、自然長(外力が作用しない状態での長さ)からa点とb点の間のワイヤA4の長さLSに等しい量だけ引き延ばされた状態で、その他端が作動アームA3上に連結されている。(なお、同図では、引張コイルばねA7は、説明の都合上、前記長さLSに比べて実際より短縮して描いてある。)
ここで、作動アームA3は、図示していないワークを保持しており、このワークの重量と作動アームA3の自重とを合わせた総重量と等価な荷重Wが作用点Gに鉛直方向に作用しているものとする。
O−G間の距離をLとすると、図11に示すように、作動アームA3が水平方向Xから角度θ傾斜している姿勢において、荷重Wによって生じるO点回りの負荷トルクτWは下記のようになる。
τW=WLcosθ (e1)
一方、自然長より長さLSだけ引き延ばされている、引張コイルばねA7によりワイヤA4に作用する張力Tは、図10に示される前記引張コイルばねA7のばね定数をkとすると、T=kLSであるから、図11から明らかなように、前記張力TによってO点回りに発生するばね力トルクτSは下記のようになる。
τS=kLShsinφ (e2)
一方、
Ssinφ=pcosθ (e3)
であるから、前記(e2)と(e3)の式からφを消去すると、
τS=kphcosθ (e4)
ここで、ばね力トルクτSは、負荷トルクτWと向きが反対であり、前記(e1)式と(e4)式の関係から、引張コイルばねA7のばね定数kを、k=WL/phとなるように選択すると、ばね力トルクτSは負荷トルクτWと、角度θに関係せずに釣り合って荷重補償が可能となる。
特許第4144021号公報 特開2007−119249号公報
しかしながら、前述した荷重補償装置A1においては、作動アームA3が上下に回動するごとに、作動アームA3を支えているワイヤA4が一対のガイドプーリA5、A6間を通過して屈曲が長期に亘って繰り返されると疲労によって破断し、作動アームA3の落下事故を招く虞があった。
また、作動アームA3を支えているワイヤA4の直径を大きくしたり、これを屈曲案内するためのガイドプーリA5、A6の直径を大きくすると、荷重補償を行うための前述したような装置各部の幾何学的関係が狂い、完全な補償が行えなくなるため、大きな荷重が作用する作動アームへの適用が難しかった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解消し、大きな荷重が作用する作動アームの荷重補償が可能であるとともに、安全性と耐久性に優れた荷重補償装置を提供することを目的とする。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材とを備え、第1枢着部の中心位置と第2枢着部の中心位置間の距離をh、第1枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離をp、作動アームが保持する物体の重量と当該作動アームの自重を合わせた総重量に等価な荷重をW、前記荷重Wの作動アーム上の作用点と第1枢着部の中心位置間の距離をL、作動シリンダ内のピストンの受圧面積をS1、補償シリンダ内のピストンの受圧面積をS2とするとき、前記ばね部材は、そのばね定数が(S2/S12 (WL/ph)であり、且つ、第2枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離がLSのときに、自然長より(S2/S1)LSだけ弾性変形していることを特徴とするものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、第1枢着部の中心位置と第2枢着部の中心位置間の距離をh、第1枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離をp、作動アームが保持する物体の重量と当該作動アームの自重を合わせた総重量に等価な荷重をW、前記荷重Wの作動アーム上の作用点と第1枢着部の中心位置間の距離をL、作動シリンダ内のピストンの受圧面積をS1、補償シリンダ内のピストンの受圧面積をS2とするとき、前記ばね部材は、そのばね定数が(S2/S12(WL/ph)であり、且つ、第2枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離がLSのときに、自然長より(S1/S2)LSだけ弾性変形していることを特徴とするものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、第1枢着部の中心位置と第2枢着部の中心位置間の距離をh、第1枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離をp、作動アームが保持する物体の重量と当該作動アームの自重を合わせた総重量に等価な荷重をW、前記荷重Wの作動アーム上の作用点と第1枢着部の中心位置間の距離をL、作動シリンダ内のピストンの受圧面積をS1、補償シリンダ内のピストンの受圧面積をS2とするとき、前記ばね部材は、そのばね定数が(S2/S12 (WL/ph)であり、且つ、第2枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離がLSのときに、自然長より(S1/S2)LSだけ弾性変形しているとともに、前記作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されることを特徴とするものである。
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、第1枢着部の中心位置と第2枢着部の中心位置間の距離をh、第1枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離をp、作動アームが保持する物体の重量と当該作動アームの自重を合わせた総重量に等価な荷重をW、前記荷重Wの作動アーム上の作用点と第1枢着部の中心位置間の距離をL、作動シリンダ内のピストンの受圧面積をS1、補償シリンダ内のピストンの受圧面積をS2とするとき、前記ばね部材は、そのばね定数が(S2/S12 (WL/ph)であり、且つ、第2枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離がLSのときに、自然長より(S1/S2)LSだけ弾性変形しているとともに、前記作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されることを特徴とするものである。
本発明の荷重補償装置によれば、作動アームに作用する荷重を作動シリンダで受け、これを、作動シリンダと管路で連結された補償シリンダを介してばね部材に伝達する構造であるため、従来のワイヤと引張コイルばねを用いている荷重補償装置のように、ワイヤの摩耗や疲労による破断で作動アームの落下事故を起こす虞がなく、大きな荷重に対応できるとともに、高い安全性と耐久性が得られる。
耐久性が得られる。
作動シリンダと補償シリンダの間を管路で連結するので、補償シリンダとばね部材の設置場所の自由度が大きい。また、作動シリンダと補償シリンダの受圧面積比を変えることで、作動シリンダのピストンロッドに発生する引張力と伸縮変位間の見かけ上のばね定数を前記受圧面積比の2乗倍の範囲で選択できるため、荷重補償装置としての設計の自由度が大きく、広範囲な重量に対応することができる。
本発明の荷重補償装置は、作動シリンダとそのピストンロッドは、反対向きにして、ピストンロッド側を第2枢着部に、作動シリンダ側を第3枢着部に連結したレイアウトが可能であり、必要に応じて、これら双方の方式の何れかを選択できるため、設計の自由度が大きい。
本発明の荷重補償装置によれば、更に、作動アームの荷重補償に用いている作動シリンダや補償シリンダが作動アームを駆動する駆動機構を兼ねているため、別途駆動シリンダ装置等を設ける必要がなく、装置の小型化、軽量化を図ることができるとともに、保守が簡単で製作コストを削減することができる。
本発明に係る作動シリンダを使用した荷重補償装置の実施例1の概略図。 作動シリンダの縦断面図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例2の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例3の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例4の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例5の概略図。 本発明に係る荷重補償装置の実施例6の概略図。 実施例6の作動シリンダの支持構造の部分図。 作動シリンダと補償シリンダを一体化した荷重補償装置の模式図。 従来の荷重補償装置の概略図。 従来の荷重補償装置の各部の幾何学的関係を示す模式図。
以下、本発明を図面の実施例を参照して説明する。
実施例1
図1は、本発明の荷重補償装置の実施例1の概略図であって、同図に示す荷重補償装置101は、床面に固定された支持体102を有している。この支持体102には、水平な軸103(第1枢着部)によって、作動アーム104がこの軸103回りに回動自在に支持されている。
また、支持体102の軸103の中心Oから鉛直上方に距離hだけ離れた位置にあるA点には、作動シリンダ105がそのヘッド側に固定されている連結ロッド106を介して、前記軸103と平行な軸107(第2枢着部)で回動自在に支持されている。
図2に示すように、作動シリンダ105のシリンダ室105A内には、ピストンロッド108の一端に設けられたピストン108Aがスライド自在に嵌挿されている。また、前記シリンダ室105A周壁のロッド側の端部とヘッド側の端部にはそれぞれシリンダ室105A内を外部と連通するためのポートP1、P2が設けられている。
図1に示すように、シリンダ室105Aから突出しているピストンロッド108の端部は、軸103(第1枢着部)の中心であるO点から距離pだけ離れた、作動アーム104の長手方向途中位置B点に、軸103と平行な軸109(第3枢着部)で回動自在に連結されている。
支持体102の近傍には、補償シリンダ110が固定枠111上に設置されている。補償シリンダ110内には、ピストン112Aが設けてあり、ピストンロッド112がシリンダ上方に突出している。
前記ピストンロッド112の上端は、可動枠113の下面に連結されている。この可動枠113は、ピストンロッド112と一体となって上下変位できるように、図示していないガイド手段を介して固定枠111に保持されている。また、固定枠111と可動枠113の間には、補償シリンダ110と並列に圧縮コイルばね114(ばね部材)が、自然長より所定長さ圧縮された状態で組み込まれている。
補償シリンダ110は、前述の作動シリンダ105と同様に、シリンダ室110Aのロッド側の端部とヘッド側の端部にそれぞれ外部と流通するための2つのポートP1、P2を有していて、補償シリンダ110の作動流体が充填してある側のポートP1と作動シリンダ105側のポートP1は管路115で連結されている。
作動シリンダ105のシリンダ室105Aのロッド側と、補償シリンダ110のシリンダ室110Aのロッド側、ならびに管路115内には作動流体が満たされている。この作動流体は、一般的には油のような非圧縮性流体が用いられている。
また、作動シリンダ105と補償シリンダ110にそれぞれ設けられているポートP2は、何れも大気に開放されている。
この荷重補償装置101において、作動アーム104を軸103の回りに回転させると、ピストンロッド108がシリンダ105内のピストン108Aを移動させ、この動きは作動流体を介して補償シリンダ110のピストン112Aに伝達される。
ここで、作動シリンダ105のピストン108AがL1だけシリンダ内を移動したとき、補償シリンダ110側のピストン112Aは、連動してL2だけ移動する。作動シリンダ105のピストン108Aの受圧面積をS1、補償シリンダ110のピストン112Aの受圧面積をS2とすると、作動流体が非圧縮性流体とすると、作動シリンダ105側で流出(または流入)する作動流体の容積は、補償シリンダ側で流入(流出)する容積に等しいから、
11=L22 (1)
圧縮コイルばね114のばね定数をKとすると、これが自然長からL2だけ圧縮された時に補償シリンダ110のピストン112Aに作用する力Fは、
F=KL2 (2)
補償シリンダ110から作動流体を介して作動シリンダ105のピストン108Aに伝達される力をfとすると、パスカルの原理により、
f=(S1/S2)F (3)
(3)式に(1)式と(2)式を適用すると、
f=(S1/S2)KL2=(S1/S22 KL1 (4)
ここで、k=(S1/S22 K とおくと、f=kL1と表せるから、作動シリンダ105は見かけ上、ばね定数kのばねと等価とみなせる。
ここで、作動アーム104が図示していないワーク等を保持しており、このワークの重量と作動アーム104の自重とを合わせた総重量に等価な荷重WがO点から距離L離れた作用点Gに鉛直方向に作用している場合を考える。
k=WL/phとし、L1を軸107(第2枢着部)の中心位置A点と軸109(第3枢着部)の中心位置B点間の距離Lsとすると、これは、先に図10及び図11において説明した従来の荷重補償装置における補償原理と同じ原理により、作動アーム104の傾斜角度に関係なく作動アーム104に作用する軸103(第1枢着部)回りに作用する負荷トルクを0とする荷重補償を実現することができる。この場合、圧縮コイルばね114のばね定数Kは次のようになる。
K=(S2/S12k=(S2/S12 (WL/ph) (5)
(5)式から明らかなように、圧縮コイルばね114のばね定数Kは、補償シリンダ110のピストン112Aと作動シリンダ105のピストン108Aの受圧面積比の2乗で変化させることができるため、p、h等の選択範囲を広くとれない場合にも、設計自由度を大きくできる。
なお、本実施例の荷重補償装置101においては、補償シリンダ110と圧縮コイルばね114とを固定枠111上に並列に配置し、可動枠113を介して補償シリンダ110のピストンロッド112と圧縮コイルばね114とを連結しているが、これに限定されるものではなく、例えば、ピストンロッド112と圧縮コイルばね114とは同軸上に直列配置したり、圧縮コイルばね114を補償シリンダ110のヘッド側に内蔵させてピストンを直接付勢するようにしてもよい。
また、本実施例の荷重補償装置101においては、圧縮コイルばね114を用いているが、ばね部材をこれに限定するものではなく、例えば、ピストンロッド112を引張コイルばねに連結して、圧縮コイルばね114と同等の付勢力を得るようにしてもよい。
なお、作動シリンダ105と補償シリンダ110間を連結する管路115の途中に開閉弁やアキュムレータ等を組み込むことで、作動アーム104のロックやインピーダンス調整の機能を簡単に付加することができる。
実施例2
図3は、本発明に係る荷重補償装置の実施例2の概略図であって、同図に示す荷重補償装置101Aは、作動シリンダ105’のピストンロッド108’側の端部外周面を軸107’(第2枢着部)で回動自在に支持体102に支持したもので、同図において、図1中の番号と同じ番号で示す部分は、前述した荷重補償装置101と略同一構成である。
図3に示す荷重補償装置101Aは、前述した荷重補償装置101と荷重補償の原理は同じであるが、作動シリンダ105’のロッド側の端部位置を支持体102に軸107’で回転可能に支持させたことで、ピストンロッド108’のストロークを長くとることができ、作動アーム104の回動範囲を大きくとれる利点がある。
実施例3
図4に示す荷重補償装置101Bは、前述した荷重補償装置101Aの補償シリンダ110のヘッド側ポートP2と、作動シリンダ105’のヘッド側ポートP2に、それぞれ駆動用作動流体を供給し、または、排出するための一対の駆動用管路116A、116Bを更に追加したものであって、その他の部分については、図3に示す荷重補償装置101Aと略同一構成である。
この荷重補償装置101Bは、駆動用管路116A、116Bが図示していない駆動流体回路に接続されている。この駆動流体回路としては、例えば、油圧ポンプや方向切換弁等からなる周知の油圧回路等が用いられる。
この実施例のものにおいては、圧縮コイルばね114(ばね部材)の反発力によって、作動アーム104に軸103(第1枢着部)回りに作用している負荷トルクが補償されている状態において、一方の駆動管路116Aから補償シリンダ110へ作動流体を供給すると、補償シリンダ110のピストン112Aは押し上げられる。
その結果、シリンダ室110Aのロッド側の流体はポートP1から押し出され、管路115を通って作動シリンダ105’のポートP1からシリンダ105’内に流入し、ピストンを押し上げるのでロッド108’によって作動アーム104は反時計回りに回動して作動アーム104は上昇する。
図示していないが、荷重補償装置101Bの作動シリンダ105’は、ヘッド側のシリンダ室内にも作動流体が満たされており、ピストンの移動によって、この作動流体は駆動管路116Bを通って駆動流体回路側に還流される。
逆に、駆動流体管路116Bを通して作動シリンダ105’へ作動流体を供給した場合には、作動アーム104は、時計回りに回動して下がり、作動シリンダ105’のロッド側シリンダ室内の流体は、ポートP1から管路115を通って補償シリンダ110のポートP1からシリンダ室110Aのロッド側に流入する。
その結果、補償シリンダ110のピストン112Aが下方に押され、ピストンロッド112、可動枠113が一体となって降下し、圧縮コイルばね114が更に圧縮されて反発力が高まり、その高まった反発力によって、作動アーム104の時計回りの回動で増加した負荷トルクを補償する。
本実施例においては、作動アーム104の荷重補償に用いている作動シリンダ105’や補償シリンダ110で作動アーム104の駆動機構を兼ねているため、別途駆動シリンダ装置等を設ける必要がない。
なお、本実例の荷重補償装置101Bにおいては、駆動用管路116A、116Bの両方を図示していない駆動流体回路に接続しているが、何れか一方を省略してもよい。その場合には、管路が接続されていない作動シリンダ105’または補償シリンダ110のポートP2は大気中に開放しておく。
そして、補償シリンダ110と作動シリンダ105’の何れかのポートP2に接続されている駆動流体管路を介して、駆動用流体回路から流体を供給するか、あるいは負圧にして吸引すれば、作動アーム104を反時計まわり、または時計回りのいずれの方向にも回動させることができる。
実施例4
図5に示す荷重補償装置101Cは、作動シリンダ105’のシリンダ室105’Aのヘッド側と補償シリンダ110のシリンダ室110Aのヘッド側に作動流体が満たされており、作動シリンダ105’のヘッド側のポートP2と、補償シリンダ110のヘッド側のポートP2間を管路115で連結し、それぞれのロッド側のポートP1は大気中に開放してある点を除いて、前述した図3に示す荷重補償装置101Aと同一構成となっている。
本実施例の荷重補償装置101Cにおいては、作動シリンダ105’のピストンロッド108’に作用する引張荷重によって、作動シリンダ105’のシリンダ室105’Aのヘッド側に生じる負圧を、管路115を通して補償シリンダ110のシリンダ室110Aのヘッド側へ伝達し、補償シリンダ110のピストン112Aを下方へ吸引して圧縮コイルばね114(ばね部材)を収縮させるもので、作動シリンダ105’のピストンと補償シリンダ110のピストンの連係動作においては、先に説明した荷重補償装置101、101Aと同様である。
なお、本実例の荷重補償装置101Cにおいては、作動シリンダ105’と補償シリンダ110の何れか一方のポートP1を駆動流体回路に連結し、他方のポートP1を大気中に開放するか、あるいは両方のポートP1を駆動流体回路に連結することにより、前述の図4に示す荷重補償装置101Bと同様に、作動アーム104を駆動することが可能である。
実施例5
図6は、本発明に係る荷重補償装置の更に別の実施例を示す概略側面図であって、この荷重補償装置101Dは、前述した図3の荷重補償装置101Aと基本構造は共通しているが、作動アーム104の下方に軸103aで支持体102に回動自在に支持された補助作動アーム104aを有している。
作動アーム104と補助作動アーム104aの先端部どうしはそれぞれ、軸117a(第4枢着部)と軸117bで連結支持体118に回動自在に連結されており、支持体102、作動アーム104、連結支持体118、及び、補助作動アーム104aにより、平行リンクが構成されている。
従って、連結支持体118は、この平行リンクによって、作動アーム104の傾斜角度に関係なく、常に一定の姿勢が保持されている。
連結支持体118には、荷Cを吊り下げるトロリ119を移動自在に案内するトロリ案内レール120が片持ち状態で水平に取り付けられている。この荷重補償装置101Dにおいては、連結支持体118には、トロリ案内レール120、トロリ119、荷Cの合計重量の等価な荷重W’が作用点G’に作用すると、連結支持体118には、前記荷重W’により、軸117a(第4枢着部)回りに負荷トルクが作用するが、支持体102、作動アーム104、連結支持体118、及び、補助作動アーム104aからなる平行リンク機構で構成された平行運動機構によって、前記負荷トルクは、作動アーム104や補助作動アーム104aに加わることはない。
従って、作動アーム104には、その自重と補助作動アーム104a、連結支持体118を合わせた重量と、前記荷重W’を合わせた荷重Wが作用点Gに作用するものとして、圧縮コイルばね114のばね定数を選択すれば、トロリ案内レール120上のトロリ119の位置に関係なく、作動アーム104を任意の角度でバランスさせることができる。
なお、連結支持体118を作動アーム104の傾斜角度に関係なく、常に一定姿勢に保持するための平行運動機構としては、前述した平行リンク機構のみに限定するものではなく、図示は省略するが、例えば、連結支持体118が作動アーム104の角度によらずに一定の姿勢を保つように、支持体102と作動アーム104間、及び、作動アーム104と連結支持体118間にそれぞれ管路で互いに連結されて両方のピストンロッドが同期するようにした一対の液圧シリンダ装置を組み込んで平行運動機構を構成してもよい。
また、図示は省略するが、平行運動機構を、例えば、支持体102の軸103の位置と、連結支持体118の軸117aの位置にそれぞれ同一歯数の歯付プーリを固定して、これらの歯付プーリ間にタイミングベルトを掛け渡して構成したり、また、支持体102と連結支持体118間を、作動アーム104と平行なワイヤで連結して構成してもよい。
また、荷重補償装置101Dにおいては、連結支持体118にトロリ案内レール120を取り付けているが、これに限らず、例えば、連結支持体118に2段目の作動アームを回動自在に支持させ、連結支持体118とこの2段目の作動アームの間にも作動シリンダを組み込んで、2段目の作動アームに作用する荷重に対しても、前述した各荷重補償装置と同じ原理で荷重補償を行えるようにしてもよい。
更に、前述した各荷重補償装置110、101A、101B、101C、101Dにおいては、第1枢着部どうしが水平な同一直線上に並ぶように複数の作動アームを並列し、それぞれの作動アームの作動シリンダを共通の補償シリンダに連結して、これらの作動アームを協働させるようにしてもよい。
この場合、各作動アーム上に底面の高さが均一でない物品を保持させると、それぞれの作動アームは、物品の底面形状に適合するように相互の上下位置調整が自動的に行われて各作動アームに物品の重量が均等に負荷され、各作動アームを荷重補償されている状態で一緒に上下動させることができる。但し荷重補償装置101Dの場合は、トロリ案内レール120の代わりに、連結支持体118に保持アームを取り付け、その上に物品を保持させればよい。
支持体118に保持アームを取り付け、その上に物品を保持させればよい。
実施例6
図7は、本発明に係る荷重補償装置の更に別の実施例を示す概略斜視図であって、同図に示す荷重補償装置101Eにおいては、作動アーム104Aは、支持体102A上に、第1枢着部となるO点で互いに直交するPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りに回動できるように支持されている。
なお、同図において、M1、M2、M3はそれぞれ、作動アーム104AをPitch軸回りに揺動させるアクチュエータ、M2は、Roll軸回りに傾動させるアクチュエータ、M3は、Yaw軸回りに旋回させるアクチュエータを模式的に示している。
また、O点から鉛直上方に離間した定位置A点には、図示を省略しているが、図8に示すように、作動シリンダ122のロッド側端部が第2枢着部を構成するジンバル機構121のジンバル枠121Aを介して、互いに軸線の延長線がA点で直交する2組の軸121B、121C回りに回動可能にジンバル支持枠121Dに支持されている。ジンバル支持枠121Dは、支持体102A上方にこれに対して相対的に固定された位置関係で設けられている。
また、作動シリンダ122のピストンロッド123の先端部は、作動アーム104Aの長手方向途中位置B点に設けた第3枢着部において回動自在に連結されている。第3枢着部は、図示は省略しているが、作動アーム104AのPitch軸、Roll軸、Yaw軸の各軸回りの回動に追従可能なボールジョイント等を用いて構成されている。
作動シリンダ122は、前述した図3の荷重補償装置101Aのものと略同一構造であり、第2枢着部における連結構造のみが異なる。また、図3と同じ番号で示す部分は、荷重補償装置101Aと同一構造となっている。
図7において、第1枢着部の中心O点、第2枢着部の中心A点、第3枢着部の中心B点の3点は、常に垂直面内に位置しており、この垂直面内でのこれらの枢着部の配置は、図3の荷重補償装置101Aにおける軸103、軸107’、軸109間の配置と同じ幾何学的関係になっている。
従って、作動アーム104Aは、第1枢着部の中心O点回りにどのような方向に回動した位置においても、荷重補償装置101Aと同じ原理によって荷重補償を行うことができ、各アクチュエータM1、M2、M3の負担を低減することができる。
前述した、本発明の各実施例における荷重補償装置101、101A、101B、101C、101D、101Eは、何れも作動シリンダを支持体に対する作動アームの回動中心である第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に第2枢着部で回動自在に支持し、一方、作動シリンダ内にピストンが嵌挿されているピストンロッドを前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結している構成となっているが、作動シリンダとそのピストンロッドは、反対向きにして、ピストンロッド側を第2枢着部に、作動シリンダ側を第3枢着部に連結したレイアウトが可能であり、必要に応じて、これら双方の方式の何れかを選択できるため、設計の自由度が大きい。
実施例1〜6の荷重補償装置101、101A、102B、101C、101D、101Eにおいて、作動シリンダ105、105’、122のピストンの受圧面積S1と補償シリンダ110のピストン受圧面積S2とを、S1=S2と等しくし、かつ、管路115を省略して両シリンダを直列に連結すると、図9に示す構成となる。
本発明の荷重補償装置は、作動アームを備えたロボットやマニピュレータの他、簡易型ジブクレーン、更に、2段式駐輪設備の傾動式の車輪保持レールや電気スタンドのアーム、電動工具の吊下保持アーム等、種々な分野における荷重補償装置として幅広く利用可能である。
101、101A、101B、101C、101D、101E 荷重補償装置
102,102A 支持体
103 軸(第1枢着部)
103a 軸
104,104A 作動アーム
104a 補助作動アーム
105、105’ 作動シリンダ
105A シリンダ室
106 連結ロッド
107、107’ 軸(第2枢着部)
108、108’ ピストンロッド
108A ピストン
109 軸(第3枢着部)
110 補償シリンダ
110A シリンダ室
111 固定枠
112 ピストンロッド
112A ピストン
113 可動枠
114 圧縮コイルばね(ばね部材)
115 管路
116A、116B 駆動用管路
117a 軸(第4枢着部)
117b 軸
118 連結支持体
119 トロリ
120 トロリ案内レール
121 ジンバル機構(第2枢着部)
121A ジンバル枠
121B、121C 軸
121D ジンバル支持枠
122 作動シリンダ
123 ピストンロッド
本発明の荷重補償装置は、支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材とを備え、第1枢着部の中心位置と第2枢着部の中心位置間の距離をh、第1枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離をp、作動アームが保持する物体の重量と当該作動アームの自重を合わせた総重量に等価な荷重をW、前記荷重Wの作動アーム上の作用点と第1枢着部の中心位置間の距離をL、作動シリンダ内のピストンの受圧面積をS1、補償シリンダ内のピストンの受圧面積をS2とするとき、前記ばね部材は、そのばね定数が(S2/S12 (WL/ph)であり、且つ、第2枢着部の中心位置と第3枢着部の中心位置間の距離がLSのときに、自然長より(S2/S1)LSだけ弾性変形していることを特徴とするものである。
実施例1〜6の荷重補償装置101、101A、102B、101C、101D、101Eにおいて、作動シリンダ105、105’、122のピストンの受圧面積S1と補償シリンダ110のピストン受圧面積S2とを、S1=S2と等しくし、かつ、管路115を省略して両シリンダを直列に連結すると、図9に示す構成となる。

Claims (7)

  1. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動アームから離して設けられ、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  2. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  3. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されたピストンロッドと、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、前記作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されることを特徴とする荷重補償装置。
  4. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結された作動シリンダと、前記作動シリンダ内に嵌挿されたピストンを有し、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたピストンロッドと、前記作動シリンダと管路で連結されて前記管路を通る作動流体を介して、前記作動シリンダのピストンと連動するピストンが嵌挿された補償シリンダと、前記補償シリンダのシリンダ室内のピストンを直接、もしくは当該ピストンのピストンロッドを介して付勢し、これに連動する前記作動シリンダのピストンロッドを介して、前記作動アームに負荷される負荷トルクと釣り合う補償トルクを発生させるばね部材を備え、作動シリンダと補償シリンダの少なくとも一方は、相互に管路で連結されている側と反対側のポートが駆動用流体回路と駆動用管路を介して連結され、前記駆動用流体回路から前記ポートに連通するシリンダ室内に作動流体を給排出することにより作動アームが駆動されることを特徴とする荷重補償装置。
  5. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、第1枢着部から前記支持体の鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されたスライダと、前記スライダに、第2枢着部を通過して軸方向にスライド自在に案内保持され、当該スライダから突出する一方の端部が前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に連結されているとともに、前記スライダから突出する他方の端部にばね受部が設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッド外周に伸縮自在に遊嵌され、全長が無負荷時の自然長から第2枢着部と第3枢着部間の距離に略等しい長さ分だけ圧縮された状態で、前記ばね受部と前記スライダ間に組み込まれて、前記作動アームに第1枢着部回りに加わる負荷トルクを補償する圧縮コイルばねとを備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  6. 支持体と、前記支持体に一方の端部が第1枢着部で回動自在に支持された作動アームと、前記作動アームの長手方向途中位置に第3枢着部で回動自在に支持されたスライダと、前記スライダに、第3枢着部を通過して軸方向にスライド自在に案内保持され、当該スライダから突出する一方の端部が第1枢着部から鉛直上方に離間した定位置に、第2枢着部で回動自在に支持されているとともに、前記スライダから突出する他方の端部にばね受部が設けられたガイドロッドと、前記ガイドロッド外周に伸縮自在に遊嵌され、全長が無負荷時の自然長から第2枢着部と第3枢着部間の距離に略等しい長さ分だけ圧縮された状態で、前記ばね受部と前記スライダ間に組み込まれて、前記作動アームに第1枢着部回りに加わる負荷トルクを補償する圧縮コイルばねとを備えたことを特徴とする荷重補償装置。
  7. 作動アーム先端部に、連結支持体が第4枢着部で回動自在に連結されているとともに、前記作動アームと支持体との間に、当該作動アームの角度によらずに前記連結支持体を一定姿勢に保ち、且つ、当該連結支持体が受ける負荷トルクが作動アームに加わらないようにする平行運動機構を介在させたことを特徴とする請求1乃至6の何れかに記載の荷重補償装置。
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