JPWO2011004764A1 - 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法 - Google Patents

板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011004764A1
JPWO2011004764A1 JP2011521899A JP2011521899A JPWO2011004764A1 JP WO2011004764 A1 JPWO2011004764 A1 JP WO2011004764A1 JP 2011521899 A JP2011521899 A JP 2011521899A JP 2011521899 A JP2011521899 A JP 2011521899A JP WO2011004764 A1 JPWO2011004764 A1 JP WO2011004764A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
plate
back pad
glass substrate
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011521899A
Other languages
English (en)
Inventor
順也 森下
順也 森下
吉幸 舟山
吉幸 舟山
辰彦 甲斐
辰彦 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Publication of JPWO2011004764A1 publication Critical patent/JPWO2011004764A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B7/00Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor
    • B24B7/20Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of the material of non-metallic articles to be ground
    • B24B7/22Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of the material of non-metallic articles to be ground for grinding inorganic material, e.g. stone, ceramics, porcelain
    • B24B7/24Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of the material of non-metallic articles to be ground for grinding inorganic material, e.g. stone, ceramics, porcelain for grinding or polishing glass
    • B24B7/242Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of the material of non-metallic articles to be ground for grinding inorganic material, e.g. stone, ceramics, porcelain for grinding or polishing glass for plate glass
    • B24B7/245Machines or devices designed for grinding plane surfaces on work, including polishing plane glass surfaces; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of the material of non-metallic articles to be ground for grinding inorganic material, e.g. stone, ceramics, porcelain for grinding or polishing glass for plate glass discontinuous

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

板状体の研磨装置は、板状体の主表面における第1の面を吸着保持すべく構成されたバックパッドと、前記板状体の前記主表面における第2の面に押し付けられ、該第2の面を研磨すべく構成された研磨パッドを備え、前記板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドが、該辺部に沿って熱収縮されて圧着されていることを特徴とする。

Description

本発明は板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法に係り、特に液晶ディスプレイ用等に使用されるFPD(Flat Panel Display)用のガラス基板を、研磨パッドを有する研磨機によって研磨する板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法に関する。
液晶ディスプレイ用等に使用されるFPD用のガラス基板は、フロート法と称されるガラス製法により溶融ガラスを板状に成形し、これを例えば特許文献1等に開示された連続式の研磨装置によって、表面の微小な凹凸やうねりを研磨除去することにより、液晶ディスプレイ用ガラス基板で要求される平坦度を満足した厚さ約0.1〜1.1mmの薄板に製造される。また、連続式研磨装置においては、自転、又は自転公転する研磨パッドによって、ガラス基板を研磨することが一般的に行われている。
図8に示すように従来の連続式研磨装置1では、ガラス基板Gは、テーブル2に接着された吸着シート(自己吸着性のあるバッキングシート:以下、バックパッドと称する)3にその研磨対象面と反対側の面が吸着保持され、テーブル2を水平方向Xに搬送する搬送装置によって連続的に搬送されながら、その搬送路の上方に設置された複数台の研磨機4の研磨パッド5によって研磨対象面が順次研磨される。研磨パッド5は、自転機構、又は自転公転機構によって自転、又は自転公転されながらガラス基板Gを研磨する。なお、図8は、ガラス基板Gに対して研磨パッド5が上方に離間された状態、すなわち研磨パッド5による研磨圧が無負荷状態の図が示されている。
日本国特開2007−190657号公報
ところで、従来の研磨装置1は図9の如く、バックパッド3上のガラス基板Gに研磨パッド5を介して研磨圧Pをかけると、ガラス基板Gがバックパッド3に沈み込み、ガラス基板Gの周辺のバックパッド3Aが、ガラス基板Gの研磨対象面に対して相対的に盛り上がるという現象が発生する。
この現象について説明すると、研磨パッド5によってガラス基板Gが下に押され、その直下のバックパッド3は圧縮される。そのため、ガラス基板Gの周辺のバックパッド3Aの厚みはそのままであっても、ガラス基板Gの直下のバックパッド3に対して、ガラス基板Gの周辺のバックパッド3Aが、相対的に盛り上がったような形状になる。このような現象を以下、「相対的な盛り上がり」という表現で説明する。
そこで、バックパッド3Aの相対的な盛り上がり量が、ガラス基板Gの厚み以上になると、図10の如く研磨パッド5にバックパッド3Aが接触し、バックパッド3A及び/又は研磨パッド5が磨耗により損傷して使用不能になる。
また、バックパッド3Aの相対的な盛り上がり量が大きいと、ガラス基板Gの周辺部がバックパッド3Aとともに相対的に盛り上がるため、ガラス基板Gの周辺部のバックパッド3Aが研磨パッド5に接触して破損するという問題があった。
この問題は、ガラス基板Gが薄いほど多発する傾向にあった。また、バックパッド3Aの相対的な盛り上がり箇所は特に、図10の如く隣接する2枚のガラス基板Gの周辺に位置するバックパッド3Aである。すなわち、ガラス基板G、Gは研磨パッド5によって所定の研磨圧Pで研磨されており、両側のガラス基板G、Gに真下のバックパッド3が押されることによりその周辺に位置するバックパッド3Aが、相対的に大きく盛り上がるからである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バックパッドの相対的な盛り上がりに起因するバックパッド及び/又は研磨パッドの損傷を防止することができる板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、板状体の主表面における第1の面を吸着保持すべく構成されたバックパッドと、前記板状体の前記主表面における第2の面に押し付けられ、該第2の面を研磨すべく構成された研磨パッドを備え、前記板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドが、該辺部に沿って熱収縮されて圧着されていることを特徴とする板状体の研磨装置を提供する。
本発明によれば、板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドを、辺部に沿って熱収縮させて圧着固化させる。これにより、板状体に研磨圧をかけて板状体がバックパッドに沈み込んでも、板状体周辺のバックパッドは熱収縮により圧着固化されているため相対的な盛り上がりは発生しない。したがって、本発明によれば、バックパッドの相対的な盛り上がりに起因するバックパッドのこすれ(研磨パッドがバックパッドに接触する現象)は発生しないので、バックパッド及び/又は研磨パッドの損傷を防止することができる。
また、本発明は、前記目的を達成するために、複数枚の板状体の各々の第1の面を吸着保持すべく構成され、テーブルに接着されたバックパッドと、テーブルに載置された前記板状体が連続的に搬送される搬送路の上方に設置され、前記板状体の第2の面を順次研磨すべく構成された複数台の研磨パッドを備え、前記板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドが、該辺部に沿って熱収縮されて圧着されていることを特徴とする板状体の研磨装置を提供する。
本発明は、板状体の連続式研磨装置に係るものであり、連続式研磨装置においても、板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドを、辺部に沿って熱収縮させて圧着固化させることにより、バックパッドの相対的な盛り上がりとそれに起因するバックパッドのこすれを防止できるので、バックパッド及び/又は研磨パッドの損傷を防止することができる。
本発明は、隣接する2枚の板状体間の隙間に位置する前記バックパッドが熱収縮されて圧着されていることが好ましい。
本発明によれば、連続式研磨装置において、複数の板状体をバックパッドに所定の間隔をもって吸着させるが、その隣接する2枚の板状体間の隙間に位置するバックパッドを熱収縮させて圧着固化する。これにより、バックパッドが盛り上がり易い前記隙間に位置するバックパッドの盛り上がりを防止できる。
本発明は、線状ヒータによって前記バックパッドが熱収縮されて圧着されることが好ましい。
バックパッドの圧着固化に用いるヒータは、一般家庭用のアイロンでもよいが、アイロンの幅は大きいため、板状体間の隙間が広くなってしまい、バックパッドに対する板状体の吸着枚数を増やすことができない。バックパッドに板状体を吸着保持する場合には、加工効率向上を図るため吸着枚数を可能な限り増やしたいという要望があり、その要望から板状体間の間隔は、例えば16〜65mmに設定されている。また、この隙間は、隣接する2枚の板状体の互いに対向する辺部に沿って存在していることから、隙間は線状に形成されている。よって、その線状の隙間に位置するバックパッドを効果的に熱収縮させるためには、本発明の如く線状ヒータであることが好ましい。線状ヒータの幅を板状体間の間隔よりも小さくし(例えば10mm)、板状体の辺部の長さよりも長く構成することにより、その隙間に位置するバックパッドを一度の作業で熱収縮することができる。また、板状体が矩形状であれば、線状ヒータを四角形の板状体の辺部に沿って配置することができる。
本発明は、前記目的を達成するために、本発明の板状体の研磨装置を用いて板状体を研磨することを特徴とする板状体の研磨方法を提供する。
本発明によれば、板状体の研磨中における、バックパッドの相対的な盛り上がりに起因するバックパッドのこすれを防止できるので、バックパッド及び/又は研磨パッドの損傷を防止して板状体を研磨することができる。
以上説明したように本発明の板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法によれば、板状体の研磨中における、バックパッドの相対的な盛り上がりに起因するバックパッド及び/又は研磨パッドのこすれを防止できるので、板状体の損傷を防止することができる。
実施の形態のガラス基板の連続式研磨装置の全体斜視図 図1に示した研磨装置の要部平面図 図1に示した研磨装置の要部側面図 バックパッドを線状ヒータによって圧着固化する態様1を示した斜視図 態様1の平面図 本発明の板状体の研磨方法が適用された毎葉式研磨装置の斜視図 本発明の板状体の研磨方法が適用された他の連続式研磨装置の全体斜視図 従来の連続式研磨装置の要部拡大側面図 従来の連続式研磨装置のバックパッドの相対的な盛り上がりを示した要部拡大図 バックパッドの相対的な盛り上がりによってバックパッドが研磨パッドに接触している説明図
以下、添付図面に従って本発明に係る板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法の好ましい実施の形態について説明する。
図1には、実施の形態に係るガラス基板Gの研磨装置10の斜視図が示されている。図2は、図1に示した研磨装置10の概略平面図であり、同図には研磨パッド12の形状、配置位置、及び動作に関する内容が示されている。この研磨装置10は、例えば2200mm(幅)×2600mm(長さ)以上のサイズ、0.1〜1.1mmの厚さの液晶ディスプレイ用ガラス基板Gを連続搬送しながら、その搬送路に沿って配置された複数台の円形研磨パッド12、12…によってガラス基板Gを連続研磨することにより、ガラス基板Gの表面の微小な凹凸やうねりを研磨除去し、液晶ディスプレイ用ガラス基板で要求される平坦度を満足した薄板に製造する連続式の研磨装置である。なお、ガラス基板Gの厚さは、好ましくは0.1〜0.7mm、特に好ましくは0.1〜0.4mmである。このような極薄のガラス基板Gほど、バックパッドが研磨パッドにこすれて損傷するという従来の問題が多発し易いからである。
図3の如く研磨対象のガラス基板Gは、テーブル14の上面に接着されたウレタン樹脂製のバックパッド16にその研磨対象面(主表面の第2の面)と反対側の面(主表面の第1の面)が吸着保持される。また、テーブル14は、不図示の搬送装置によって図1、図2の矢印Xで示す水平方向に連続搬送される。そして、テーブル14の搬送中に前記搬送路の上方に設置された複数台の研磨機の各々の研磨パッド12、12…によって研磨対象面が、液晶ディスプレイ用ガラス基板Gで要求される平坦度に研磨される。なお、研磨パッド12は、研磨ヘッド18の下面に取り付けられており、研磨ヘッド18の上面には回転軸20が固定されている。ガラス基板Gに対する研磨パッド12の研磨圧は、回転軸20から研磨ヘッド18を介して、又は、研磨ヘッド18に設けられたエアパッドを介して研磨パッド12に伝達されることにより、研磨ヘッド18からガラス基板Gに伝達される。また、ガラス基板Gの研磨中においては、研磨パッド12とガラス基板Gとの間にスラリが供給される。更に、研磨終了したガラス基板Gは、不図示の洗浄装置によって洗浄される。
図2に示すように、研磨パッド12、12…は、ガラス基板Gの幅Wよりも小さい直径Dで構成され、研磨機の自転/公転機構によって所定の回転中心を中心に回転されるとともに、所定の公転中心を中心に公転されながらガラス基板Gを研磨する。なお、図2において、実線で示した円は、研磨パッド12、12…の現在の姿勢を示しており、二点鎖線で示した多数の円は、ガラス基板Gが研磨パッド12、12…と接触した部分のエッジ部が示されている。これらの円でも分かるように、研磨パッド12、12…は所定の公転中心を中心に公転される。
また、研磨パッド12、12…はガラス基板Gの移動中心線Lを基準として対を成して配置されるとともに、移動方向に位置をずらした千鳥状に配置され、研磨パッド12、12…が移動中心線Lを越えてガラス基板Gを研磨するように配置される。
このように構成された連続式の研磨装置10によれば、ガラス基板Gの幅Wよりも直径Dが小さい小型の研磨パッド12を複数台揃え、これらの研磨パッド12、12…をガラス基板Gの移動中心線Lを基準として左右に対を成して配置し、研磨パッド12、12…が中心線Lを越えてガラス基板Gを研磨することにより、ガラス基板Gの全面を研磨することができる。
ところで、実施の形態の研磨装置10は、ガラス基板Gの辺部の外側近傍に位置するバックパッド16Aが、辺部に沿って熱収縮されて圧着されている。
このようにガラス基板Gの辺部の外側近傍に位置するバックパッド16Aを、辺部に沿って熱収縮させて圧着固化させることにより、ガラス基板Gに研磨圧をかけてガラス基板Gがバックパッド16に沈み込んでも、ガラス基板Gの周辺のバックパッド16Aは熱収縮により圧着固化されているため相対的な盛り上がりは発生しない。したがって、実施の形態の研磨装置10によれば、バックパッド16の盛り上がりに起因するバックパッド16Aのこすれは発生しないので、バックパッド16及び/又は研磨パッド12の損傷を防止することができる。
また、圧着固化されるバックパッド16Aは図4、図5に示すように、隣接する2枚のガラス基板G、G間の隙間22に位置する帯状のバックパッドである。
連続式の研磨装置10では、複数枚のガラス基板G、G…をバックパッド16に所定の間隔をもって吸着させる。その隣接する2枚のガラス基板G、G間の隙間22に位置するバックパッド16Aを熱収縮させて圧着固化する。これにより、バックパッド16が盛り上がり易い前記隙間22に位置するバックパッド16Aの相対的な盛り上がりを防止できる。
また、バックパッド16Aは、線状ヒータ24によって熱収縮されて圧着固化される。バックパッド16Aの圧着固化に用いるヒータは、一般家庭用のアイロンでもよいが、アイロンの幅は大きいため、ガラス基板G、G間の隙間22が無用に広くなってしまい、バックパッド16に対するガラス基板Gの吸着枚数を増やすことができない。バックパッド16にガラス基板Gを吸着保持する場合には、研磨加工効率の向上を図るために吸着枚数を可能な限り増やしたいという要望があり、その要望からガラス基板G、G間の間隔は、例えば16〜65mmに設定されている。また、この隙間22は、隣接する2枚のガラス基板G、Gの互いに対向する辺部に沿って存在していることから、隙間22は線状(帯状)に形成されている。よって、その線状の隙間22に位置するバックパッド16Aを効果的に熱収縮させるためには、実施の形態の如く線状ヒータ24であることが好ましい。
線状ヒータ24は図4の如く、扁平な略板状に構成されたものであり、隙間22に挿入されてバックパッド16Aに当接されるその下面(加熱面)が所定の温度に通電加熱されたものである。
線状ヒータ24の幅をガラス基板G、G間の隙間22よりも小さくし(例えば10mm)、ガラス基板Gの辺部の長さよりも長く構成することにより、その隙間22に位置するバックパッド16Aを一度の作業で熱収縮することができる。また、矩形状のガラス基板Gの場合には、線状ヒータ24を四角形のガラス基板Gの辺部に沿って配置することもできる。
以上の如く、実施の形態の研磨装置10、及びこの研磨装置10によるガラス基板Gの研磨方法によれば、ガラス基板Gの研磨中における、バックパッド16の相対的な盛り上がりに起因するバックパッド16Aのこすれを防止できるので、バックパッド16及び/又は研磨パッド12の損傷を防止してガラス基板Gを良好に研磨することができる。
なお、実施の形態では、連続式の研磨装置を例示したが、これに限定されるものではなく、ガラス基板Gを搬送することなくバックパッドに吸着保持させて1台の研磨機の研磨パッドによって研磨面を研磨する研磨装置にも適用することもできる。
また、実施の形態では、隣接する2枚のガラス基板G、G間の隙間22に位置するバックパッド16Aのみを、すなわち、ガラス基板Gの長辺部に沿ったバックパッド16Aのみを熱収縮させて相対的な盛り上がりを防止したが、ガラス基板Gの短辺部に沿ったバックパッドも熱収縮させて相対的な盛り上がりを防止してもよい。
更に、実施の形態では、円形の研磨パッド12を千鳥状に配置して自転及び公転させる連続式研磨装置10を例示したが、研磨装置はこれに限定されるものではない。例えば、矩形の研磨パッドを複数台並設し、これらの研磨パッドを公転駆動させ、そして、最下流側に配置する研磨パッドをガラス基板Gよりもサイズの大きい円形とし、この円形の研磨パッドを自転及び公転させる構造の連続式研磨装置に適用してもよい。更に、ガラス基板Gの形状は四角形に限らず、三角形でも五角形でもよい。更にまた、基板形状が複雑でも、基板外形状に合わせた形状のヒータを準備すれば同様の効果を得ることができる。
図6は、本発明の板状体の研磨方法が適用された毎葉式研磨装置30の全体斜視図である。
毎葉式研磨装置30は、1枚のガラス基板Gを、液晶ディスプレイ用ガラス基板で要求される平坦度を満足した薄板に研磨加工する装置である。この毎葉式研磨装置30は、円柱状の研磨定盤32上に円形の研磨パッド34がその中心を中心に回転自在に配置されており、研磨パッド34は、研磨定盤32に設けられた不図示のモータによって矢印A方向に回転される。研磨パッド34は、ガラス基板Gのサイズよりも大きく構成されている。
また、研磨定盤32にはヒンジ36を介して円盤状のヘッド38が、研磨パッド34に対して起伏自在に構成されるとともに、不図示の揺動駆動部によって矢印B方向に揺動される。ヘッド38の下面には、バックパッド40が固着されている。また、バックパッド40の中央部には、矩形状のガラス基板Gが吸着保持されている。そして、ガラス基板Gの周辺部近傍のバックパッド40Aが、ガラス基板Gの4辺部に沿って不図示のヒータにより熱収縮されている。
このように構成された毎葉式研磨装置30によれば、ガラス基板Gがバックパッド40に図6の如く吸着保持されると、ヘッド38を倒伏させてガラス基板Gを研磨パッド34の表面に押圧当接させる。そして、研磨パッド34を矢印A方向に回転させるとともに、ヘッド38を矢印B方向に揺動させてガラス基板Gの研磨を開始する。この研磨中において、ガラス基板Gの周辺部の外側近傍のバックパッド40Aが熱収縮されているので、バックパッド40Aの相対的な盛り上がりに起因するガラス基板Gのこすれを防止することができる。これにより、この毎葉式研磨装置30においても、ガラス基板Gの損傷を防止してガラス基板Gを良好に研磨することができる。
図7は、本発明の板状体の研磨方法が適用された他の連続式研磨装置50の全体斜視図であり、図1、図2に示した連続式研磨装置10と同一又は類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図7に示す連続式研磨装置50においても、テーブル14の上面に接着されているバックパッド16の、ガラス基板Gの辺部の外側近傍部分が熱収縮されて圧着されている。また、この連続式研磨装置50は、ガラス基板Gの上流側から下流側に向けて矩形の4台の研磨パッド52、54、56、58、及び2台の円形の研磨パッド60、62が所定の間隔で配置されている。矩形の研磨パッド52〜58は、その中心軸Cを中心に平面に沿って公転駆動される。また、円形の研磨パッド60、62は図1に示した研磨パッド12と同様に自転/公転駆動される。なお、円形の研磨パッド60、62の直径は、ガラス基板Gの長辺よりも長い場合もあり短い場合もあるが、矩形の研磨パッド52〜58の長辺は、ガラス基板Gの長辺よりも長めに設定されている。
このように構成された連続式研磨装置50においても、ガラス基板Gの研磨中において、ガラス基板Gの周辺部の外側近傍のバックパッド16A(図4参照)が熱収縮されているので、バックパッド16Aの相対的な盛り上がりに起因するバックパッド16Aのこすれを防止することができる。これにより、この連続式研磨装置50においても、バックパッド16及び/又は研磨パッド12の損傷を防止してガラス基板Gを良好に研磨することができる。
なお、図3、図8、図10では、研磨中のガラス基板Gとそれに隣接するガラス基板Gとの間で上下に大きな段差を示しているが、これはバックパッド3、16の相対的な盛り上がりを誇張するために示したものであり、実際にはこのような大きな段差はなく、ガラス基板Gの連続式研磨に支障を与えるものではない。
一方、本願出願人は、日本国特開2004−122351号公報により、ガラス基板の研磨装置を開示している。この研磨装置は、膜枠に張設された膜体にガラス基板を貼着し、この膜枠をキャリアに取り付け、この後、このキャリアと研磨定盤(研磨パッド)とを相対的に近づけて、膜体に貼着されたガラス基板の研磨面をエア圧により研磨定盤に押し付けて研磨する装置である。
前記膜体は、前記キャリアとの間で気密を保持する気密保持層と、この気密保持層を保持するとともに膜体を張設する張力に耐え得る所定の引張強さを有する強度保持層と、ガラス基板が貼着される平滑層とからなる三層構造で構成されている。また、この平滑層としては、ガラス基板に対して吸着力を有する多孔質性シートが適用されている。
このような研磨装置では、ガラス基板の研磨時において、ガラス基板の周辺の膜体が前記エア圧により相対的に盛り上がり、その盛り上がり部分の膜体(平滑層)が研磨定盤に接触するため、膜体(平滑層)及び/又は研磨定盤が損傷する場合がある。この不具合を防止するために、ガラス基板の周辺の平滑層を熱収縮させることにより、相対的な盛り上がりを防止することができるので、膜体(平滑層)及び/又は研磨定盤の損傷を防止することができる。なお、膜枠及び膜体は円形に限定されるものではなく、矩形であってもよい。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
バックパッドは以下のものを用いた。
:圧着固化前の厚さ 0.8 mm、硬度 73.2°(デュロメータA硬度計による JIS K 7215 に準拠)
:圧着固化温度 210 ℃
:線状ヒータ(富士インパルス株式会社製 型式:L-1000-10)
:圧着固化後の厚さ 0.4 mm、硬度 86.6°(デュロメータA硬度計による JIS K 7215 に準拠)
ガラス基板は以下のものを用いた。
厚さ 0.4〜0.7 mm
研磨条件は以下の通りである。
:研磨圧 50〜150 gf/cm
:研磨スラリ
表1に各基板サイズについて、未圧着バックパッドと圧着バックパッドでの研磨パッドとのこすれによるバックパッド破損件数をまとめた。
Figure 2011004764
一般にバックパッド未圧着時の研磨パッドとのこすれによるバックパッド破損件数は、ガラス基板の板厚が薄い程多く発生する。しかしながら、本例においてはガラス基板サイズ830mm×650mm×0.4mmの基板を最初に研磨したため、バックパッドの劣化が余り進んでおらず、他のガラス基板サイズのガラスに比べ破損件数発生率が低くなっている。
一方、バックパッドを圧着した本発明の実施例では、830mm×650mm×0.4mmのもの、830mm×650mm×0.5mmのもの、830mm×650mm×0.6mmのもの、750mm×620mm×0.7mmのもの、及び720mm×600mm×0.6mmのものを、それぞれ上記表の投入枚数で試験を実施したが、この結果、ガラス基板のサイズ、厚さに関係なく、研磨パッドの破損発生率は0%であった。よって、バックパッドを圧着することの効果は、バックパッド未圧着のものと比較して顕著であった。
本出願を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2009年7月6日出願の日本特許出願(特願2009-159537)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の板状体の研磨装置及び研磨方法による研磨対象物は、FPD用ガラス基板Gに限定されず、研磨パッドとバックパッドとを使用するものであれば、建材用やミラー用等の一般的なガラス板を対象としてもよく、また、金属製板状体を対象としてもよい。
10…研磨装置
12…研磨パッド
14…テーブル
16…バックパッド
16A…バックパッド
18…研磨ヘッド
20…回転軸
22…隙間
24…線状ヒータ
30…毎葉式研磨装置
32…研磨定盤
34…研磨パッド
36…ヒンジ
38…ヘッド
40…バックパッド
40A…バックパッド
50…連続式研磨装置
52、54、56、58…研磨パッド
60、62…研磨パッド

Claims (5)

  1. 板状体の主表面における第1の面を吸着保持すべく構成されたバックパッドと、
    前記板状体の前記主表面における第2の面に押し付けられ、該第2の面を研磨すべく構成された研磨パッドを備え、
    前記板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドが、該辺部に沿って熱収縮されて圧着されていることを特徴とする板状体の研磨装置。
  2. 複数枚の板状体の各々の第1の面を吸着保持すべく構成され、テーブルに接着されたバックパッドと、
    テーブルに載置された前記板状体が連続的に搬送される搬送路の上方に設置され、前記板状体の第2の面を順次研磨すべく構成された複数台の研磨パッドを備え、
    前記板状体の辺部の外側近傍に位置するバックパッドが、該辺部に沿って熱収縮されて圧着されていることを特徴とする板状体の研磨装置。
  3. 隣接する2枚の板状体間の隙間に位置する前記バックパッドが熱収縮されて圧着されている請求項2に記載の板状体の研磨装置。
  4. 線状ヒータによって前記バックパッドが熱収縮されて圧着される請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の板状体の研磨装置。
  5. 請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載の板状体の研磨装置を用いて板状体を研磨することを特徴とする板状体の研磨方法。
JP2011521899A 2009-07-06 2010-07-01 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法 Withdrawn JPWO2011004764A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009159537 2009-07-06
JP2009159537 2009-07-06
PCT/JP2010/061283 WO2011004764A1 (ja) 2009-07-06 2010-07-01 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2011004764A1 true JPWO2011004764A1 (ja) 2012-12-20

Family

ID=43429186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011521899A Withdrawn JPWO2011004764A1 (ja) 2009-07-06 2010-07-01 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JPWO2011004764A1 (ja)
KR (1) KR20120033327A (ja)
CN (1) CN102548709A (ja)
TW (1) TW201111113A (ja)
WO (1) WO2011004764A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105397596A (zh) * 2015-10-21 2016-03-16 无锡清杨机械制造有限公司 一种机械磨削设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0319758A (ja) * 1989-06-16 1991-01-28 Toshiba Corp 研削方法
JP2000094308A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Canon Inc 矩形基板保持治具および矩形基板研磨方法
JP2007190657A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Asahi Glass Co Ltd 板状体の研磨方法及びその装置
JP2009095923A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Sd Future Technology Co Ltd 研磨装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090119A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Central Glass Co Ltd 板状体の片面研磨装置および該装置に用いるバックパッドとその成形方法
CN100551624C (zh) * 2005-01-31 2009-10-21 三芳化学工业股份有限公司 用以固定抛光基材的吸附片材及其制造方法及抛光装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0319758A (ja) * 1989-06-16 1991-01-28 Toshiba Corp 研削方法
JP2000094308A (ja) * 1998-09-22 2000-04-04 Canon Inc 矩形基板保持治具および矩形基板研磨方法
JP2007190657A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Asahi Glass Co Ltd 板状体の研磨方法及びその装置
JP2009095923A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Sd Future Technology Co Ltd 研磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102548709A (zh) 2012-07-04
TW201111113A (en) 2011-04-01
KR20120033327A (ko) 2012-04-06
WO2011004764A1 (ja) 2011-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI443768B (zh) A plate glass conveyance device and an exfoliating device
JP4756709B2 (ja) 研磨装置
WO2010131581A1 (ja) 基板洗浄方法および基板洗浄装置
JP2005019669A (ja) 研磨パッド、研磨装置、及びウェハの研磨方法
JP2005081297A (ja) 基板表面清掃装置
JP2006247768A (ja) ガラス基板の製造方法及びその装置
TW200538211A (en) Panel cleaning device and method
TW201231175A (en) Method and apparatus for manufacturing glass plates
JP5316910B2 (ja) 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法
CN209792056U (zh) 玻璃基板的清洗装置
WO2011004764A1 (ja) 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法
TW200830003A (en) Apparatus for rubbing the alignment layer on a substrate
JP2009233759A (ja) 打抜装置
WO2012077427A1 (ja) 研磨具
JP2005227765A (ja) 液晶ガラス基板の異物除去装置
KR20100104795A (ko) 연마패드 압착장치
JP2013151064A (ja) 板状体の研磨装置及び板状体の研磨方法
JP6372252B2 (ja) 研磨装置、及び研磨物品の製造方法
JP2004255467A (ja) ガラス基板の連続片面研磨装置
JP5614723B2 (ja) 研磨装置及び被研磨物の研磨方法
JPH09123050A (ja) 半導体ウェ−ハの面取り面の鏡面研磨方法およびその装置
JP3990696B2 (ja) パネルクリーニング装置
TW201306994A (zh) 玻璃基板表面研磨方法
CN102922409B (zh) 玻璃基板表面研磨方法
JP2009184074A (ja) 研磨装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140210

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20140228