JP6372252B2 - 研磨装置、及び研磨物品の製造方法 - Google Patents
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Description
上記研磨装置用のロールにおいて、前記ロールの外周層は、前記ロールの周方向に延在する溝又は離間部を有することが好ましい。
上記課題を解決する研磨装置は、板状体を搬送可能なコンベアと、前記コンベア上の前記板状体を研磨する研磨機とを備える研磨装置であって、前記板状体を前記コンベアに向けて押圧するロールとして、上記研磨装置用のロールを備える。
以下、研磨装置用のロール、研磨装置、研磨物品の製造方法の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
図1に示すように、研磨装置11は、板状体Pを搬送可能なコンベア12と、コンベア12上の板状体Pを研磨する第1研磨機13及び第2研磨機14とを備えている。
図2に示すように、第1研磨機13に対応した上流側ロール15は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料から構成される軸芯15aと、軸芯15aの外周面に設けられた外周層15bとを備えている。この外周層15bは、弾性材料(例えば、ゴム系材料)から構成されている。上流側ロール15は、その外周層15bがコンベア12上の板状体Pに接触される。
研磨物品の製造方法は、板状体Pを搬送可能なコンベア12上で板状体Pを研磨することで研磨物品を得る方法である。この製造方法は、板状体Pが上述した研磨用ロールによりコンベア12に向けて押圧されながら研磨される研磨工程を有する。
例えば、第1研磨機13に対応した上流側ロール15は、弾性材料から構成される外周層15bを有している。このように構成された上流側ロール15は、コンベア12に向けて板状体Pを押圧する。このとき、上流側ロール15の外周層15bを構成する弾性材料は、板状体P上に存在する研磨屑の凝集物や砥粒の凝集物が押し込まれるように変形し易い。これにより、板状体Pに対して凝集物が押圧される力を緩和させることが容易となる。こうした作用は、第1研磨機13に対応した下流側ロール16、第2研磨機14に対応した上流側ロール17及び下流側ロール18、並びに、研磨部間ロール19においても同様に発揮される。
(1)例えば、第1研磨機13に対応した上流側ロール15は、板状体Pを搬送可能なコンベア12と、コンベア12上の板状体Pを研磨する第1研磨機13とを備えた研磨装置11に用いられる。この上流側ロール15は、コンベア12上に載置された板状体Pをコンベア12に向けて押圧するように配置して用いられるものであり、弾性材料から構成される外周層15bを有している。
第2実施形態は、研磨装置用のロールにおける外周層の形状が第1実施形態と異なるため、その相違点を中心に説明する。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における上流側ロール20及び下流側ロール21は、板状体Pを幅方向Yにおいて部分的に押圧する部分押圧ロールである。
(6)例えば、第1研磨機13に対応した上流側ロール20における外周層20b,20cは、板状体Pの幅方向Yの両側部分のみを押圧するように構成されている。これにより、板状体Pの幅方向Yの中間部分と上流側ロール20との間は、板状体Pを研磨する際に用いられる研磨用スラリーの流通路となる。例えば、図3に破線矢印で示すように、研磨用スラリーを板状体P上から排出させることが可能となる。これにより、板状体P上に研磨屑等が滞留し難くなるため、例えば、研磨の効率を高めることが可能となる。こうした効果は、下流側ロール21においても同様に発揮される。
第3実施形態は、研磨装置用のロールにおける外周層の形状が第1実施形態と異なるため、その相違点を中心に説明する。第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の研磨装置用のロールでは、第1実施形態の(1)欄で述べた効果に加えて以下の効果が発揮される。
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・第1実施形態において、例えば、第1研磨機13に対応した上流側ロール15の外周層15bは、板状体Pの幅方向Yにおける寸法よりも小さい寸法を有しているが、板状体Pの幅方向Yにおける寸法よりも大きい寸法であってもよい。つまり、ロールの外径を部分的に変更することで、板状体Pの幅方向Yの中間部分のみを押圧するロールとして構成することもできる。
・第3実施形態において、上流側ロール22の外周層22bにおける螺旋状の溝22cは、外周層を貫通する孔を上流側ロール22の周方向に延在させた離間部や、分割された複数の外周層を軸芯に設けることで形成した離間部に変更されてもよい。この場合であっても、第3実施形態の(7)欄で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
・各実施形態における研磨装置用のロールの外周層は、一層に限らず、弾性材料から構成される層が積層されていてもよい。
・各実施形態における研磨装置用のロール及び上述した変更例の研磨装置用のロールを組み合わせて用いてもよい。
Claims (2)
- 板状体を搬送可能なコンベアと、前記コンベア上の前記板状体を研磨する研磨機とを備える研磨装置であって、
前記板状体を前記コンベアに向けて押圧するロールを備え、
前記ロールは、弾性材料から構成される外周層を有し、
前記研磨機は、
第1研磨機と、前記第1研磨機の下流に配置される第2研磨機とを備え、
前記第1研磨機と前記第2研磨機との間には、
前記外周層が前記板状体の搬送方向に直交する幅方向における前記板状体の中間部分のみ又は両側部分のみを押圧するように構成された部分押圧ロールと、
前記外周層が前記板状体の前記幅方向における前記板状体の全体にわたって押圧するように構成された全幅押圧ロールとが配置されていることを特徴とする研磨装置。 - 板状体を搬送可能なコンベアと、前記コンベア上の前記板状体を研磨する研磨機とを備える研磨装置を用いて前記板状体を研磨した研磨物品を得る研磨物品の製造方法であって、
前記研磨装置は、
前記板状体を前記コンベアに向けて押圧するロールを備え、
前記ロールは、弾性材料から構成される外周層を有し、
前記研磨機は、
第1研磨機と、前記第1研磨機の下流に配置される第2研磨機とを備え、
前記第1研磨機と前記第2研磨機との間には、
前記外周層が前記板状体の搬送方向に直交する幅方向における前記板状体の中間部分のみ又は両側部分のみを押圧するように構成された部分押圧ロールと、
前記外周層が前記板状体の前記幅方向における前記板状体の全体にわたって押圧するように構成された全幅押圧ロールとが配置されていることを特徴とする研磨物品の製造方法。
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JP2014172855A JP6372252B2 (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 研磨装置、及び研磨物品の製造方法 |
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