JPH1128659A - 薄板の鏡面研磨方法およびその鏡面研磨装置 - Google Patents
薄板の鏡面研磨方法およびその鏡面研磨装置Info
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- JPH1128659A JPH1128659A JP9181592A JP18159297A JPH1128659A JP H1128659 A JPH1128659 A JP H1128659A JP 9181592 A JP9181592 A JP 9181592A JP 18159297 A JP18159297 A JP 18159297A JP H1128659 A JPH1128659 A JP H1128659A
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Landscapes
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 定盤上の薄板を研磨中、動かないよう簡易な
手段で押さえることにより、研磨精度を安定確保すると
共に研磨作業の生産性を高め得る薄板の鏡面研磨方法と
薄板の鏡面研磨装置を提供する。 【解決手段】 被研磨材である薄板を保持シートを介し
て定盤上に載置し、この定盤上の薄板上面を、定盤に沿
って走行可能な走行支持体に昇降可能に支持した複数の
回転可能な押さえロールで定盤側に押圧し、この押さえ
ロール間の薄板上面に、走行支持体の横行装置に昇降可
能に支持された研磨材を、液状研磨剤の供給下に回転・
接触させ、横行装置により押さえロールの軸方向に移動
させると共に走行支持体を走行させて薄板上面を鏡面研
磨する薄板の鏡面研磨方法と、この方法を実施する薄板
の鏡面研磨装置。
手段で押さえることにより、研磨精度を安定確保すると
共に研磨作業の生産性を高め得る薄板の鏡面研磨方法と
薄板の鏡面研磨装置を提供する。 【解決手段】 被研磨材である薄板を保持シートを介し
て定盤上に載置し、この定盤上の薄板上面を、定盤に沿
って走行可能な走行支持体に昇降可能に支持した複数の
回転可能な押さえロールで定盤側に押圧し、この押さえ
ロール間の薄板上面に、走行支持体の横行装置に昇降可
能に支持された研磨材を、液状研磨剤の供給下に回転・
接触させ、横行装置により押さえロールの軸方向に移動
させると共に走行支持体を走行させて薄板上面を鏡面研
磨する薄板の鏡面研磨方法と、この方法を実施する薄板
の鏡面研磨装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてステンレ
ス鋼板、アルミ合金板、銅板または銅合金板等の表面
を、高能率で鏡面(#700〜#800相当)研磨する
ための薄板の鏡面研磨方法および鏡面研磨装置に関する
ものである。
ス鋼板、アルミ合金板、銅板または銅合金板等の表面
を、高能率で鏡面(#700〜#800相当)研磨する
ための薄板の鏡面研磨方法および鏡面研磨装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばステンレス鋼板の場合に
は、その表面特性を向上するために、一般に、その表面
の鏡面研磨が行われている。この鏡面研磨方法として
は、平坦な定盤にステンレス鋼板を置き、このステンレ
ス鋼板上面に円盤状またはロール状のブラシ、バフ、砥
石等の研磨材を回転・接触させながらステンレス鋼板上
面を移動させるすることにより、ステンレス鋼板上面を
鏡面研磨する方法が知られている。
は、その表面特性を向上するために、一般に、その表面
の鏡面研磨が行われている。この鏡面研磨方法として
は、平坦な定盤にステンレス鋼板を置き、このステンレ
ス鋼板上面に円盤状またはロール状のブラシ、バフ、砥
石等の研磨材を回転・接触させながらステンレス鋼板上
面を移動させるすることにより、ステンレス鋼板上面を
鏡面研磨する方法が知られている。
【0003】この鏡面研磨方法の実施に際しては、その
研磨特性を安定確保するために、ステンレス鋼板が定盤
上で動かないように固定する必要があり、この固定方法
として、図8(a)に示すように、定盤1上に載置され
たステンレス鋼板2の表面を研磨材4で研磨する前に、
予め定盤1上にステンレス鋼板2の端部を係止する捨て
板3を配設し、この捨て板3の係止部3kにステンレス
鋼板2の端部を係止して固定する方法が知られている。
研磨特性を安定確保するために、ステンレス鋼板が定盤
上で動かないように固定する必要があり、この固定方法
として、図8(a)に示すように、定盤1上に載置され
たステンレス鋼板2の表面を研磨材4で研磨する前に、
予め定盤1上にステンレス鋼板2の端部を係止する捨て
板3を配設し、この捨て板3の係止部3kにステンレス
鋼板2の端部を係止して固定する方法が知られている。
【0004】ステンレス鋼板2を例えば図8(c)に示
すように押さえ部材5で押し付けてクランプした場合に
は、押さえ部分が研磨できず、かつ、ステンレス鋼板2
の表面に押さえロール5に起因する疵を付ける懸念があ
ることから、図8(a)の固定方法では、ステンレス鋼
板2の表面に疵を付けることなくステンレス鋼板2の全
面を鏡面研磨でき、ステンレス鋼板2を定盤1上に固定
できるようにしたことを特徴としている。
すように押さえ部材5で押し付けてクランプした場合に
は、押さえ部分が研磨できず、かつ、ステンレス鋼板2
の表面に押さえロール5に起因する疵を付ける懸念があ
ることから、図8(a)の固定方法では、ステンレス鋼
板2の表面に疵を付けることなくステンレス鋼板2の全
面を鏡面研磨でき、ステンレス鋼板2を定盤1上に固定
できるようにしたことを特徴としている。
【0005】しかし、この固定方法で用いる捨て板3
は、ステンレス鋼板2と同一厚みである必要があり、ス
テンレス鋼板2の端部に係止部を正確に接触させ、この
ステンレス鋼板2を確実に係止させる必要があり、捨て
板3とステンレス鋼板2の端部の位置合わせのため、煩
雑な作業を必要とし、また、ステンレス鋼板2の寸法が
変わるごとにこの捨て板3を交換する作業もあり、研磨
作業の生産性が悪い。
は、ステンレス鋼板2と同一厚みである必要があり、ス
テンレス鋼板2の端部に係止部を正確に接触させ、この
ステンレス鋼板2を確実に係止させる必要があり、捨て
板3とステンレス鋼板2の端部の位置合わせのため、煩
雑な作業を必要とし、また、ステンレス鋼板2の寸法が
変わるごとにこの捨て板3を交換する作業もあり、研磨
作業の生産性が悪い。
【0006】この固定方法の他に、図8(b)に示すよ
うに、ステンレス鋼板2の各コーナーに捨て板6a〜6
dを配置して捨て板6a〜6dを接着テープで止め、こ
れらの捨て板の係止部6kにステンレス鋼板2のコーナ
ー部を係止して固定する方法も知られている。この方法
では、ステンレス鋼板2の寸法が変わるごとに捨て板6
a〜6dを交換する作業があり、その交換時には、各捨
て板とステンレス鋼板2の端部の位置合わせのため、煩
雑な作業を必要とし、また、各捨て板を接着テープで定
盤1に固定するために、捨て板の固定作業能率が悪く、
研磨作業の生産性のが悪い。
うに、ステンレス鋼板2の各コーナーに捨て板6a〜6
dを配置して捨て板6a〜6dを接着テープで止め、こ
れらの捨て板の係止部6kにステンレス鋼板2のコーナ
ー部を係止して固定する方法も知られている。この方法
では、ステンレス鋼板2の寸法が変わるごとに捨て板6
a〜6dを交換する作業があり、その交換時には、各捨
て板とステンレス鋼板2の端部の位置合わせのため、煩
雑な作業を必要とし、また、各捨て板を接着テープで定
盤1に固定するために、捨て板の固定作業能率が悪く、
研磨作業の生産性のが悪い。
【0007】また、上記の捨て板3,6a〜6dを用い
た固定方法では、ステンレス鋼板2の板厚が1.0mm以
下の薄厚である場合には、ステンレス鋼板2の平坦性が
不安定であった場合等、捨て板の上に乗り上げたり、捨
て板の下に潜り込むような現象が発生して、ステンレス
鋼板2の係止性を安定確保することができず、研磨作業
の続行が不可能になるというような問題があった。
た固定方法では、ステンレス鋼板2の板厚が1.0mm以
下の薄厚である場合には、ステンレス鋼板2の平坦性が
不安定であった場合等、捨て板の上に乗り上げたり、捨
て板の下に潜り込むような現象が発生して、ステンレス
鋼板2の係止性を安定確保することができず、研磨作業
の続行が不可能になるというような問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に、厚み
が2.5mm以下の薄板表面を研磨して鏡面(#700〜
#800相当)に仕上げる場合に、上記のような従来の
問題点を解決するためになされたものであり、研磨作業
の能率を大幅に向上させることを目的とするものであ
る。より具体的には、定盤上の薄板を研磨中、薄板を疵
をつける懸念のない簡易な手段で押さえることにより、
研磨精度を安定確保すると共に研磨作業の生産性を高め
得る薄板の鏡面研磨方法および鏡面研磨装置を提供する
ものである。
が2.5mm以下の薄板表面を研磨して鏡面(#700〜
#800相当)に仕上げる場合に、上記のような従来の
問題点を解決するためになされたものであり、研磨作業
の能率を大幅に向上させることを目的とするものであ
る。より具体的には、定盤上の薄板を研磨中、薄板を疵
をつける懸念のない簡易な手段で押さえることにより、
研磨精度を安定確保すると共に研磨作業の生産性を高め
得る薄板の鏡面研磨方法および鏡面研磨装置を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
被研磨材である薄板を保持シートを介して定盤上に載置
し、この定盤上の薄板上面を、定盤に沿って走行可能な
走行支持体に昇降可能に支持した複数の回転可能な押さ
えロールで定盤側に押圧し、この押さえロール間の薄板
上面に、走行支持体の横行装置に昇降可能に支持された
研磨材を、液状研磨剤の供給下に回転・接触させ、横行
装置により押さえロールの軸方向に移動させると共に走
行支持体を走行させて薄板上面を鏡面研磨することを特
徴とする薄板の鏡面研磨方法。
被研磨材である薄板を保持シートを介して定盤上に載置
し、この定盤上の薄板上面を、定盤に沿って走行可能な
走行支持体に昇降可能に支持した複数の回転可能な押さ
えロールで定盤側に押圧し、この押さえロール間の薄板
上面に、走行支持体の横行装置に昇降可能に支持された
研磨材を、液状研磨剤の供給下に回転・接触させ、横行
装置により押さえロールの軸方向に移動させると共に走
行支持体を走行させて薄板上面を鏡面研磨することを特
徴とする薄板の鏡面研磨方法。
【0010】第二の発明は、第一の発明において、使用
する押さえロールの径を50mmφ以上とし、この押さえ
ロールの表面硬度を、定盤上に配置する保持シートの硬
度との間に次式の関係を満足する範囲で選択することを
特徴とする。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。
する押さえロールの径を50mmφ以上とし、この押さえ
ロールの表面硬度を、定盤上に配置する保持シートの硬
度との間に次式の関係を満足する範囲で選択することを
特徴とする。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。
【0011】また、第三の発明は、第一の発明または第
二の発明において、保持シートをベルトコンベヤーのベ
ルトで兼用して、薄板を定盤上に搬入し定盤上から搬出
可能にしたことを特徴とする。
二の発明において、保持シートをベルトコンベヤーのベ
ルトで兼用して、薄板を定盤上に搬入し定盤上から搬出
可能にしたことを特徴とする。
【0012】第四の発明は、第一の発明〜第三の発明に
おいて、押さえロールによる薄板表面の押圧前に研磨剤
を供給し、押さえロールによる薄板表面の押圧を解除時
に研磨剤の供給を停止することにより、押さえロールで
薄板を押圧中、押さえロールと薄板間に液状研磨剤を介
在させ、押さえロールによる薄板表面の疵発生を防止す
ることを特徴とする。
おいて、押さえロールによる薄板表面の押圧前に研磨剤
を供給し、押さえロールによる薄板表面の押圧を解除時
に研磨剤の供給を停止することにより、押さえロールで
薄板を押圧中、押さえロールと薄板間に液状研磨剤を介
在させ、押さえロールによる薄板表面の疵発生を防止す
ることを特徴とする。
【0013】第五の発明は、被研磨材である薄板を保持
シートを介して載置する定盤と、この定盤に沿って走行
可能でその走行方向と直角方向に移動可能な横行装置を
配設した走行支持体と、この横行装置に昇降可能に支持
され研磨材を回転可能に装着した研磨ヘッドと、走行支
持体に昇降自在に支持され定盤上の薄板上面を押圧する
複数の回転可能な押さえロールと、研磨材と薄板間に液
状研磨剤を供給する研磨剤供給装置とを備えたことを特
徴とする薄板の鏡面研磨装置で、第一の発明〜第三の発
明を実施するための装置例として位置付けられるもので
ある。
シートを介して載置する定盤と、この定盤に沿って走行
可能でその走行方向と直角方向に移動可能な横行装置を
配設した走行支持体と、この横行装置に昇降可能に支持
され研磨材を回転可能に装着した研磨ヘッドと、走行支
持体に昇降自在に支持され定盤上の薄板上面を押圧する
複数の回転可能な押さえロールと、研磨材と薄板間に液
状研磨剤を供給する研磨剤供給装置とを備えたことを特
徴とする薄板の鏡面研磨装置で、第一の発明〜第三の発
明を実施するための装置例として位置付けられるもので
ある。
【0014】第六の発明は、第五の発明において、保持
シートをベルトコンベヤーのベルトで兼用したことを特
徴とする。
シートをベルトコンベヤーのベルトで兼用したことを特
徴とする。
【0015】第七の発明は、第五または第六の発明にお
いて、使用した押さえロールの径が50mmφ以上で、こ
の押さえロールの表面硬度が、定盤上に配置した保持シ
ートの硬度との間に次式の関係を満足する範囲で選択さ
れたものであることを特徴とする。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。
いて、使用した押さえロールの径が50mmφ以上で、こ
の押さえロールの表面硬度が、定盤上に配置した保持シ
ートの硬度との間に次式の関係を満足する範囲で選択さ
れたものであることを特徴とする。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。
【0016】第八の発明は、第五の発明〜第七の発明に
おいて、押さえロールの昇降装置に流体圧機構と、押さ
えロールによる薄板の押圧力を調整する圧力調整機構を
具備させたことを特徴とする。
おいて、押さえロールの昇降装置に流体圧機構と、押さ
えロールによる薄板の押圧力を調整する圧力調整機構を
具備させたことを特徴とする。
【0017】第九の発明は、第五の発明〜第八の発明に
おいて、押さえロールの昇降装置と研磨剤供給装置間に
制御装置を配設し、押さえロールの昇降動作と研磨剤の
供給開始、停止動作を連動可能にしたことを特徴とする
ものである。
おいて、押さえロールの昇降装置と研磨剤供給装置間に
制御装置を配設し、押さえロールの昇降動作と研磨剤の
供給開始、停止動作を連動可能にしたことを特徴とする
ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、被研磨材である薄板を
保持シートを介して定盤上に載置し、この定盤上の薄板
上面を、定盤に沿って走行可能な走行支持体に昇降可能
に支持した複数の回転可能な押さえロールで定盤側に押
圧し、この押さえロール間の薄板上面に、走行支持体の
横行装置に昇降可能に支持された研磨材を、液状研磨剤
の供給下に回転・接触させ、横行装置により押さえロー
ルの軸方向に移動させると共に走行支持体を走行させて
薄板上面を鏡面研磨することを特徴とするものであり、
バッチタイプ、連続タイプのいずれのタイプでも適用可
能である。
保持シートを介して定盤上に載置し、この定盤上の薄板
上面を、定盤に沿って走行可能な走行支持体に昇降可能
に支持した複数の回転可能な押さえロールで定盤側に押
圧し、この押さえロール間の薄板上面に、走行支持体の
横行装置に昇降可能に支持された研磨材を、液状研磨剤
の供給下に回転・接触させ、横行装置により押さえロー
ルの軸方向に移動させると共に走行支持体を走行させて
薄板上面を鏡面研磨することを特徴とするものであり、
バッチタイプ、連続タイプのいずれのタイプでも適用可
能である。
【0019】本発明は、特に厚みが2.5mm以下のステ
ンレス鋼板、アルミ合金板、銅板、銅合金板等の薄板を
鏡面(#700〜#800相当)研磨する場合に適用し
て、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して確
保しながら、定盤上で薄板を確実に固定することがで
き、鏡面研磨作業を高能率で実施できる等の顕著な効果
を奏するものである。
ンレス鋼板、アルミ合金板、銅板、銅合金板等の薄板を
鏡面(#700〜#800相当)研磨する場合に適用し
て、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して確
保しながら、定盤上で薄板を確実に固定することがで
き、鏡面研磨作業を高能率で実施できる等の顕著な効果
を奏するものである。
【0020】従来、例えばステンレス鋼板を鏡面研磨す
る場合には、定盤上に載置したステンレス鋼板を、押さ
えロールで押圧して固定すると、薄板の表面に疵を付け
るとの懸念があり、押さえロールの使用は行われていな
かった。
る場合には、定盤上に載置したステンレス鋼板を、押さ
えロールで押圧して固定すると、薄板の表面に疵を付け
るとの懸念があり、押さえロールの使用は行われていな
かった。
【0021】本発明者等は、例えばステンレス鋼板を鏡
面研磨する場合に、定盤上に載置したステンレス鋼板
を、押さえロールで押圧して固定することが最も簡易で
確実であるとの認識の下に、押さえロールの耐用性を確
保しながら薄板の表面に疵を付けずに固定できる方法に
ついて検討を行った。その結果、この方法の実現には、
保持シートと押さえロールの硬度と押さえロールの径が
重要な鍵になるとの知見を得るに至った。本発明は、こ
の知見に基づき、さらに実験を重ねて得られたものであ
る。
面研磨する場合に、定盤上に載置したステンレス鋼板
を、押さえロールで押圧して固定することが最も簡易で
確実であるとの認識の下に、押さえロールの耐用性を確
保しながら薄板の表面に疵を付けずに固定できる方法に
ついて検討を行った。その結果、この方法の実現には、
保持シートと押さえロールの硬度と押さえロールの径が
重要な鍵になるとの知見を得るに至った。本発明は、こ
の知見に基づき、さらに実験を重ねて得られたものであ
る。
【0022】以下に本発明について、詳細に説明する。
本発明において、薄板を定盤上に固定するために用いる
押さえロールは、薄板の全幅に亘って均一な押圧力を伝
達できるものであることが望ましく、研磨対象の薄板の
幅によって、そのロール長とロール径を選択する。押さ
えロールは必ずしも薄板の全幅以上の長さである必要が
なく、複数の短い押さえロールを薄板幅方向に規則的ま
たは不規則的に配列してもよいが、支持構造の簡易さか
らは全幅以上の長さの押さえロールとした方が有利であ
る。
本発明において、薄板を定盤上に固定するために用いる
押さえロールは、薄板の全幅に亘って均一な押圧力を伝
達できるものであることが望ましく、研磨対象の薄板の
幅によって、そのロール長とロール径を選択する。押さ
えロールは必ずしも薄板の全幅以上の長さである必要が
なく、複数の短い押さえロールを薄板幅方向に規則的ま
たは不規則的に配列してもよいが、支持構造の簡易さか
らは全幅以上の長さの押さえロールとした方が有利であ
る。
【0023】この押さえロールは、走行支持体に横行装
置とは別に昇降自在で回転可能に支持されるものであ
り、走行支持体の横行装置によって押さえロールの軸方
向に移動する研磨材の移動スペースを挟んで配置される
ものであり、薄板の幅が1〜2mあった場合には、撓み
を生じて押圧力を幅方向に均一に伝達できなくなるの
で、撓みを生じないように強固な心材を有する構造とす
ることが好ましい。
置とは別に昇降自在で回転可能に支持されるものであ
り、走行支持体の横行装置によって押さえロールの軸方
向に移動する研磨材の移動スペースを挟んで配置される
ものであり、薄板の幅が1〜2mあった場合には、撓み
を生じて押圧力を幅方向に均一に伝達できなくなるの
で、撓みを生じないように強固な心材を有する構造とす
ることが好ましい。
【0024】また、押さえロールの径を小さくした場
合、撓みや押圧力の局所的集中により薄板表面に疵を発
生させたり、薄板を変形させるおそれがあるため、この
径は、研磨に支障ない範囲内で大きくして薄板に対する
接触面積を大きくとることが好ましい。通常の場合、5
0mmφ〜150mmφとすることにより、薄板を安定保持
でき、押圧力の局所的集中を回避し、薄板に疵や変形を
生じないようにすることができる。
合、撓みや押圧力の局所的集中により薄板表面に疵を発
生させたり、薄板を変形させるおそれがあるため、この
径は、研磨に支障ない範囲内で大きくして薄板に対する
接触面積を大きくとることが好ましい。通常の場合、5
0mmφ〜150mmφとすることにより、薄板を安定保持
でき、押圧力の局所的集中を回避し、薄板に疵や変形を
生じないようにすることができる。
【0025】この押さえロールおよび定盤上に配置する
保持シートの少なくとも表面層(表面から数mmの範囲)
を形成する材料としては、適度の弾性を有しており、押
さえロールによって押圧された薄板面と接触した際に薄
板表面に疵を付けないような表面硬度を有し、薄板表面
との接触性が良好で、小さな押圧力で適度の摩擦抵抗を
生じる例えばゴム、樹脂等を用い、長時間に亘って十分
な耐用性を確保できるものを選択する。
保持シートの少なくとも表面層(表面から数mmの範囲)
を形成する材料としては、適度の弾性を有しており、押
さえロールによって押圧された薄板面と接触した際に薄
板表面に疵を付けないような表面硬度を有し、薄板表面
との接触性が良好で、小さな押圧力で適度の摩擦抵抗を
生じる例えばゴム、樹脂等を用い、長時間に亘って十分
な耐用性を確保できるものを選択する。
【0026】保持シートの場合、薄板の鏡面研磨を連続
タイプとして適用する場合には、前工程からの薄板の搬
入、洗浄工程等の後工程への搬出に用いるベルトコンベ
ヤーのベルトで代替することが有利である。
タイプとして適用する場合には、前工程からの薄板の搬
入、洗浄工程等の後工程への搬出に用いるベルトコンベ
ヤーのベルトで代替することが有利である。
【0027】この場合には、使用するベルトに、ベルト
コンベヤーのベルトとしての機能を長時間に亘って損な
わない範囲内で、上記したような保持シートとしての適
性を具備させる必要がある。例えば、ベルトコンベヤー
のベルトを保持シートとする場合においては、このベル
トによる保持シートと押さえロール間に薄板を押圧状態
で保持して定盤上に押さえる際に、薄板の表面に疵つけ
ないことが必要であり、また、保持シートと押さえロー
ルの耐用性、形状特性を長時間に亘って維持して、研磨
作業の生産性を高める必要がある。
コンベヤーのベルトとしての機能を長時間に亘って損な
わない範囲内で、上記したような保持シートとしての適
性を具備させる必要がある。例えば、ベルトコンベヤー
のベルトを保持シートとする場合においては、このベル
トによる保持シートと押さえロール間に薄板を押圧状態
で保持して定盤上に押さえる際に、薄板の表面に疵つけ
ないことが必要であり、また、保持シートと押さえロー
ルの耐用性、形状特性を長時間に亘って維持して、研磨
作業の生産性を高める必要がある。
【0028】そのためには、保持シートと押さえロール
の表面硬度を最適範囲で選択することが必要である。保
持シートを、ベルトコンベヤーのベルトで兼ねる場合に
は、ベルト機能を確保するため、通常、硬度が55〜9
0のものが用いられているため、本発明では保持シート
の硬度がこの硬度レベルであることを前提としている。
の表面硬度を最適範囲で選択することが必要である。保
持シートを、ベルトコンベヤーのベルトで兼ねる場合に
は、ベルト機能を確保するため、通常、硬度が55〜9
0のものが用いられているため、本発明では保持シート
の硬度がこの硬度レベルであることを前提としている。
【0029】図1は、この保持シートの硬度と、押さえ
ロールの硬度との関係を示したものであり、押さえロー
ルの硬度を80以上にした場合、耐摩耗性を高め薄板の
保持力を高めることができるが、保持シートの硬度が6
0以上の場合では保持シートと押さえロール間で薄板を
押圧・保持した際に、押さえロール側で薄板の表面(鏡
面)に疵を発生し表面性状が悪化すると共に薄板の形状
が悪化する。また、押さえロールの硬度を50以下にし
た場合、薄板の保持力が低下すると共に、耐摩耗性が低
下して押さえロール寿命が低下する。したがって、図1
の場合では、押さえロールの硬度は、上記のような薄板
の表面(鏡面)表面性状、形状の悪化や、薄板の保持力
低下、耐摩耗性の低下による押さえロール寿命の低下等
の不都合を生じない範囲で選択することが好ましい。
ロールの硬度との関係を示したものであり、押さえロー
ルの硬度を80以上にした場合、耐摩耗性を高め薄板の
保持力を高めることができるが、保持シートの硬度が6
0以上の場合では保持シートと押さえロール間で薄板を
押圧・保持した際に、押さえロール側で薄板の表面(鏡
面)に疵を発生し表面性状が悪化すると共に薄板の形状
が悪化する。また、押さえロールの硬度を50以下にし
た場合、薄板の保持力が低下すると共に、耐摩耗性が低
下して押さえロール寿命が低下する。したがって、図1
の場合では、押さえロールの硬度は、上記のような薄板
の表面(鏡面)表面性状、形状の悪化や、薄板の保持力
低下、耐摩耗性の低下による押さえロール寿命の低下等
の不都合を生じない範囲で選択することが好ましい。
【0030】図1の場合を含め、種々の硬度の押さえロ
ールを実際に使用し、この押さえロールの寿命を年2回
の交換レベルに抑えるという条件で、押さえロールの径
を50mmφ以上にして、押さえロールの表面硬度を、保
持シートの硬度との間で、次式 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×
保持シート硬度 (硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験
機による。)の関係を満足する範囲で選択することによ
って、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して
確保しながら、薄板を定盤上の保持シートと押さえロー
ル間で押圧して確実に抑えることができ、鏡面研磨作業
を高能率で実施することが可能であることを確認した。
ールを実際に使用し、この押さえロールの寿命を年2回
の交換レベルに抑えるという条件で、押さえロールの径
を50mmφ以上にして、押さえロールの表面硬度を、保
持シートの硬度との間で、次式 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×
保持シート硬度 (硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験
機による。)の関係を満足する範囲で選択することによ
って、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して
確保しながら、薄板を定盤上の保持シートと押さえロー
ル間で押圧して確実に抑えることができ、鏡面研磨作業
を高能率で実施することが可能であることを確認した。
【0031】なお、このときの押さえロールによる押圧
力は、薄板の板厚が薄い程大きくする必要があり、この
板厚と研磨負荷を考慮して研磨材で研磨中に研磨負荷に
よって薄板が位置ずれを起こさない程度に押さえられる
範囲に設定すればよい。
力は、薄板の板厚が薄い程大きくする必要があり、この
板厚と研磨負荷を考慮して研磨材で研磨中に研磨負荷に
よって薄板が位置ずれを起こさない程度に押さえられる
範囲に設定すればよい。
【0032】薄板を定盤上に動かないように押さえる場
合に必要な押圧力は、薄板の自重が小さい程大きくする
必要がある。図2は、薄板の板厚と、押さえロールによ
る押圧力(含自重)との関係を示したものであり、板厚
が1mm以下の薄板を対象とする場合には、110〜20
0kgf程度にすることによって、研磨材で研磨中に研磨
負荷によって薄板が位置ずれを起こさない程度に定盤上
に押さえることができることを実験結果として示してい
る。
合に必要な押圧力は、薄板の自重が小さい程大きくする
必要がある。図2は、薄板の板厚と、押さえロールによ
る押圧力(含自重)との関係を示したものであり、板厚
が1mm以下の薄板を対象とする場合には、110〜20
0kgf程度にすることによって、研磨材で研磨中に研磨
負荷によって薄板が位置ずれを起こさない程度に定盤上
に押さえることができることを実験結果として示してい
る。
【0033】なお、押さえロールと薄板上面が接触して
いるとき薄板の表面に疵が入る確率が高いが、押圧力1
10〜200kgf の範囲内で、できるだけ110kgf に
近く設定することにより疵発生確率を低くでき、かつ、
押さえロールと薄板の間に液状研磨剤を介在させること
により、薄板の表面に疵が入る確率をさらに低くできる
ことが確かめられている。
いるとき薄板の表面に疵が入る確率が高いが、押圧力1
10〜200kgf の範囲内で、できるだけ110kgf に
近く設定することにより疵発生確率を低くでき、かつ、
押さえロールと薄板の間に液状研磨剤を介在させること
により、薄板の表面に疵が入る確率をさらに低くできる
ことが確かめられている。
【0034】このことから、押さえロールによる薄板の
疵発生をより確実に防止するために、研磨剤として液状
研磨剤を用い、液状研磨剤の供給開始を早め、押さえロ
ールで薄板上面を押圧する前に供給を開始し、研磨後、
押さえロールによる押圧を解除するとき液状研磨剤供給
を停止するようにすることが有効である。
疵発生をより確実に防止するために、研磨剤として液状
研磨剤を用い、液状研磨剤の供給開始を早め、押さえロ
ールで薄板上面を押圧する前に供給を開始し、研磨後、
押さえロールによる押圧を解除するとき液状研磨剤供給
を停止するようにすることが有効である。
【0035】本発明を、図3〜図5に示す本発明の実施
装置例をもとに説明する。図3は、本発明を適用した切
り板状のステンレス鋼板(以下単に「薄板」という。)
の連続鏡面研磨設備例を示している。
装置例をもとに説明する。図3は、本発明を適用した切
り板状のステンレス鋼板(以下単に「薄板」という。)
の連続鏡面研磨設備例を示している。
【0036】図3において、被研磨材である薄板2は、
搬入装置7で鏡面研磨装置8に搬入され、この鏡面研磨
装置で研磨され、搬出装置9で洗浄・乾燥装置(図示省
略)に送られ、この洗浄・乾燥装置で水洗・乾燥され、
次の工程に送り出されるようになっている。
搬入装置7で鏡面研磨装置8に搬入され、この鏡面研磨
装置で研磨され、搬出装置9で洗浄・乾燥装置(図示省
略)に送られ、この洗浄・乾燥装置で水洗・乾燥され、
次の工程に送り出されるようになっている。
【0037】鏡面研磨装置8は、本発明を適用したもの
であり、図4、図5にも拡大して示すように、定盤1
と、駆動装置Maにより上側のベルト10が定盤1上で
移動・停止できるように配設され、このベルト10が薄
板2の保持シートを兼ねるようにしたベルトコンベヤー
11と、定盤1を跨いで駆動装置Mbにより軌道13r
上を走行可能で、その走行方向と直角方向に駆動装置M
cにより移動可能な横行装置12を配設した門型の走行
支持体13と、この横行装置12に昇降装置Mdにより
昇降可能に支持され、円盤状の研磨材(以下「バフ」と
いう。)14を駆動装置Meにより水平方向に回転可能
に装着した研磨ヘッド15と、前記走行支持体13に昇
降自在に支持され定盤1上の薄板2上面を押圧する一対
の押さえロール16a,16bと、バフ14と薄板2間
に液状研磨剤を供給する研磨剤供給装置17とを備えた
ものである。図3中のPcは、ベルト10の張力調整装
置である。
であり、図4、図5にも拡大して示すように、定盤1
と、駆動装置Maにより上側のベルト10が定盤1上で
移動・停止できるように配設され、このベルト10が薄
板2の保持シートを兼ねるようにしたベルトコンベヤー
11と、定盤1を跨いで駆動装置Mbにより軌道13r
上を走行可能で、その走行方向と直角方向に駆動装置M
cにより移動可能な横行装置12を配設した門型の走行
支持体13と、この横行装置12に昇降装置Mdにより
昇降可能に支持され、円盤状の研磨材(以下「バフ」と
いう。)14を駆動装置Meにより水平方向に回転可能
に装着した研磨ヘッド15と、前記走行支持体13に昇
降自在に支持され定盤1上の薄板2上面を押圧する一対
の押さえロール16a,16bと、バフ14と薄板2間
に液状研磨剤を供給する研磨剤供給装置17とを備えた
ものである。図3中のPcは、ベルト10の張力調整装
置である。
【0038】定盤1は、図4に示すように、基礎に固定
されており、この定盤1上には、図6に示すように、薄
板2を均一に研磨するために、レベル出ししたステンレ
ス鋼板製フレーム18の上にポリエチレン樹脂19を配
置し、この上に保持シート10を配置する。
されており、この定盤1上には、図6に示すように、薄
板2を均一に研磨するために、レベル出ししたステンレ
ス鋼板製フレーム18の上にポリエチレン樹脂19を配
置し、この上に保持シート10を配置する。
【0039】ここでは、保持シート10はベルトコンベ
ヤー11のベルト10が兼ねており、この上に搬入装置
7で搬入された薄板2が搬入・載置される。このとき、
走行支持体13は定盤1の出側に待機しており、定盤1
上に搬入・載置された薄板2に、バフ14の移動スペー
ス20を形成できる間隔で配置した一対の押さえロール
16a,16bを昇降装置21で同時的に下げて、薄板
2上面に接触させ、押圧して、薄板2を定盤1上で保持
シート(ベルト)10と一対の押さえロール16a,1
6b間で押さえる。
ヤー11のベルト10が兼ねており、この上に搬入装置
7で搬入された薄板2が搬入・載置される。このとき、
走行支持体13は定盤1の出側に待機しており、定盤1
上に搬入・載置された薄板2に、バフ14の移動スペー
ス20を形成できる間隔で配置した一対の押さえロール
16a,16bを昇降装置21で同時的に下げて、薄板
2上面に接触させ、押圧して、薄板2を定盤1上で保持
シート(ベルト)10と一対の押さえロール16a,1
6b間で押さえる。
【0040】バフ14は、横行装置12の移動により、
この一対の押さえロール16a,16b間に形成された
移動スペース20を、回転しながら薄板2表面に所定の
押圧力で接触して押さえロールの軸方向、すなわち薄板
の幅方向に移動して鏡面研磨を行う。通常2〜3回往復
させる。また、走行支持体13の走行により、一対の押
さえロール16a,16bが回転しながら薄板2を押圧
して押さえ、バフ14を薄板2の長手方向に移動させて
鏡面研磨を行う。
この一対の押さえロール16a,16b間に形成された
移動スペース20を、回転しながら薄板2表面に所定の
押圧力で接触して押さえロールの軸方向、すなわち薄板
の幅方向に移動して鏡面研磨を行う。通常2〜3回往復
させる。また、走行支持体13の走行により、一対の押
さえロール16a,16bが回転しながら薄板2を押圧
して押さえ、バフ14を薄板2の長手方向に移動させて
鏡面研磨を行う。
【0041】図7(a),(b)は、研磨中の押さえロ
ール16a,16bとバフ14との位置関係を示したも
のである。図7(b)に示すように、バフ14はロール
状のものであってもよい。
ール16a,16bとバフ14との位置関係を示したも
のである。図7(b)に示すように、バフ14はロール
状のものであってもよい。
【0042】なお、薄板2の両端部は一対の押さえロー
ル16a,16bで押さえることができないので、一方
の押さえロールで押圧して薄板2を保持・固定できる。
このような場合も含め、横行装置12の移動と走行支持
体13の移動のパターンを予め設定しておくことによ
り、容易に自動制御することができる。
ル16a,16bで押さえることができないので、一方
の押さえロールで押圧して薄板2を保持・固定できる。
このような場合も含め、横行装置12の移動と走行支持
体13の移動のパターンを予め設定しておくことによ
り、容易に自動制御することができる。
【0043】押さえロール16a,16bを走行支持体
13に横行装置12とは別に設置しており、走行支持体
13の走行時には押さえロール16a,16bは走行支
持体13と共に移動し、バフ14を横行装置12により
薄板2の幅方向に移動させて研磨中は、静止した状態で
薄板2を定盤1上に押圧している。
13に横行装置12とは別に設置しており、走行支持体
13の走行時には押さえロール16a,16bは走行支
持体13と共に移動し、バフ14を横行装置12により
薄板2の幅方向に移動させて研磨中は、静止した状態で
薄板2を定盤1上に押圧している。
【0044】バフ14で薄板2の上面を研磨中は、バフ
14の回転モーメント力(研磨負荷)が常に薄板2にか
かっているが、押さえロール16a,16bと保持シー
ト10間で薄板2を定盤1上でしっかり押さえているの
で、薄板2は研磨中動くことはなく、研磨を安定して実
施するこことができ、十分な研磨精度を確保し研磨の作
業性を向上させることができる。
14の回転モーメント力(研磨負荷)が常に薄板2にか
かっているが、押さえロール16a,16bと保持シー
ト10間で薄板2を定盤1上でしっかり押さえているの
で、薄板2は研磨中動くことはなく、研磨を安定して実
施するこことができ、十分な研磨精度を確保し研磨の作
業性を向上させることができる。
【0045】押さえロール16a,16bによる押圧力
は大きい方が薄板2の押さえが確実であるが、押圧力が
大きいと押さえロールの摩耗が激しく、薄板2の表面に
疵を発生させることがある。押さえロール16a,16
bによる押圧力は、薄板2の押さえが安定する範囲内
で、かつ押圧力をできるだけ軽く調整して薄板2の表面
に疵を発生させないように作業を実施するために、ここ
では、押さえロールの昇降装置21に空気圧を微調整で
きるエアシリンダー機構を用い、押圧力を容易に微調整
できるようにしている。
は大きい方が薄板2の押さえが確実であるが、押圧力が
大きいと押さえロールの摩耗が激しく、薄板2の表面に
疵を発生させることがある。押さえロール16a,16
bによる押圧力は、薄板2の押さえが安定する範囲内
で、かつ押圧力をできるだけ軽く調整して薄板2の表面
に疵を発生させないように作業を実施するために、ここ
では、押さえロールの昇降装置21に空気圧を微調整で
きるエアシリンダー機構を用い、押圧力を容易に微調整
できるようにしている。
【0046】17は、研磨剤供給装置で、押さえロール
16a,16bと薄板2が接触しているとき薄板2の表
面に疵が入る確率が比較的高いが、押さえロールと薄板
の間に液状研磨剤を介在させることにより、薄板2の表
面に疵が入る確率がさらに低くなるようにことが数多く
のテストにて確かめられているので、ここでは、研磨剤
として液状研磨剤を用い、この液状研磨剤を押さえロー
ル16a,16bと薄板2の間に早めに介在させ、薄板
2表面での疵発生をより確実に防止できるようにしてい
る。
16a,16bと薄板2が接触しているとき薄板2の表
面に疵が入る確率が比較的高いが、押さえロールと薄板
の間に液状研磨剤を介在させることにより、薄板2の表
面に疵が入る確率がさらに低くなるようにことが数多く
のテストにて確かめられているので、ここでは、研磨剤
として液状研磨剤を用い、この液状研磨剤を押さえロー
ル16a,16bと薄板2の間に早めに介在させ、薄板
2表面での疵発生をより確実に防止できるようにしてい
る。
【0047】従来、液状研磨剤は、バフ14の薄板2へ
の接触に合わせて供給していたが、ここでは、液状研磨
剤の供給開始を早め、押さえロール16a,16bで薄
板2上面を押圧する前に供給を開始し、研磨後、押さえ
ロールによる押圧を解除するとき液状研磨剤供給を停止
する制御シーケンスを作った。
の接触に合わせて供給していたが、ここでは、液状研磨
剤の供給開始を早め、押さえロール16a,16bで薄
板2上面を押圧する前に供給を開始し、研磨後、押さえ
ロールによる押圧を解除するとき液状研磨剤供給を停止
する制御シーケンスを作った。
【0048】実質上は、押さえロール16a,16bの
昇降動作に合わせて、液状研磨剤の供給路を開閉するバ
ルブ(図示省略)の動作を制御して、液状研磨剤を供給
・停止するようにできる。
昇降動作に合わせて、液状研磨剤の供給路を開閉するバ
ルブ(図示省略)の動作を制御して、液状研磨剤を供給
・停止するようにできる。
【0049】
【実施例】上記の図3〜図5に示した本発明による鏡面
研磨装置(例)を用いて、板厚2.5mmのステンレス鋼
板(以下「薄板」という。)を研磨対象として、鏡面
(#800相当)を得るための研磨を行った。実施の条
件と結果について下記により説明する。
研磨装置(例)を用いて、板厚2.5mmのステンレス鋼
板(以下「薄板」という。)を研磨対象として、鏡面
(#800相当)を得るための研磨を行った。実施の条
件と結果について下記により説明する。
【0050】(実施の条件) 研磨装置の仕様(形式:自走式鏡面研磨装置) 研磨ヘッド:バフ(700mmφ) 研磨ヘッドの回転数:100〜500rpm 被研磨材(薄板) 材 料:SUS304 BA 寸 法:1.5×1000×4000mm 研磨仕様:鏡面#800 研磨条件 バフ回転数:250rpm バフ押さえ力:100kg 液状研磨剤使用量:2リットル/分(押さえロール押圧
前に供給開始) 押さえロール 寸 法:120mmφ×1300mm(90mmφのSUS3
04製心材使用) 材 質:ネオンプレンゴム(硬度75:スプリング式硬
さ試験機(島津製作所)により測定) 押さえ力:110kg/ロール 摩耗による押さえロール交換:2回/年(目標) 定 盤 ベルト材質:樹脂(硬度80) 厚 み:5mm ライナー:ポリエチレン樹脂(厚み10mm) フレーム:SUS304
前に供給開始) 押さえロール 寸 法:120mmφ×1300mm(90mmφのSUS3
04製心材使用) 材 質:ネオンプレンゴム(硬度75:スプリング式硬
さ試験機(島津製作所)により測定) 押さえ力:110kg/ロール 摩耗による押さえロール交換:2回/年(目標) 定 盤 ベルト材質:樹脂(硬度80) 厚 み:5mm ライナー:ポリエチレン樹脂(厚み10mm) フレーム:SUS304
【0051】(1)本発明の実施例では、定盤1上にベ
ルト(保持シート)10を介して載置した薄板2の上面
を、一対の押さえロール16a,16bで押圧して、薄
板2を保持シート10と押さえロール16a,16b間
で確実に保持することができ、研磨中、定盤上での薄板
2の位置ずれはなく、保持シート10を薄板2を搬入・
搬出するベルトコンベヤー11のベルト10で兼ねて安
定した研磨作業が能率的に実施できた。
ルト(保持シート)10を介して載置した薄板2の上面
を、一対の押さえロール16a,16bで押圧して、薄
板2を保持シート10と押さえロール16a,16b間
で確実に保持することができ、研磨中、定盤上での薄板
2の位置ずれはなく、保持シート10を薄板2を搬入・
搬出するベルトコンベヤー11のベルト10で兼ねて安
定した研磨作業が能率的に実施できた。
【0052】この際、薄板の表面には押さえロールによ
る疵の発生は全く認められず、得られた薄板の表面を目
標とする#800相当の鏡面に均一に研磨することがで
き、薄板の品質をより確実なものとして、良品歩留まり
を向上することができた。なお、薄板2を押さえロール
の押圧により押さえたことにより、従来の捨て板によっ
て固定する場合に比して、作業時間を20〜30%短縮
することができ、研磨作業の生産性を向上させることが
でき研磨コストを大幅に削減することができた。
る疵の発生は全く認められず、得られた薄板の表面を目
標とする#800相当の鏡面に均一に研磨することがで
き、薄板の品質をより確実なものとして、良品歩留まり
を向上することができた。なお、薄板2を押さえロール
の押圧により押さえたことにより、従来の捨て板によっ
て固定する場合に比して、作業時間を20〜30%短縮
することができ、研磨作業の生産性を向上させることが
でき研磨コストを大幅に削減することができた。
【0053】(2)押さえロールの硬度を、保持シート
の硬度より大きい105度にして、前記(1)式を満足
しない、硬度にした場合には、薄板2の上面に5〜10
%の頻度で微小ながら押さえロールによる押圧の痕跡が
認められた。
の硬度より大きい105度にして、前記(1)式を満足
しない、硬度にした場合には、薄板2の上面に5〜10
%の頻度で微小ながら押さえロールによる押圧の痕跡が
認められた。
【0054】(3)押さえロールの硬度を、保持シート
の硬度より小さい53度にして、前記(1)式を満足し
ない、硬度にした場合には、押さえロールが早期に摩耗
して、薄板2の表面に押さえロールによる軽度の疵の発
生が認められたので、使用を中止した。
の硬度より小さい53度にして、前記(1)式を満足し
ない、硬度にした場合には、押さえロールが早期に摩耗
して、薄板2の表面に押さえロールによる軽度の疵の発
生が認められたので、使用を中止した。
【0055】(4)液状研磨剤を、薄板を押さえロール
で押圧してから供給した場合には、薄板の上面に3〜5
%の頻度で微小ながら押さえロールによる押圧の痕跡が
認められた。
で押圧してから供給した場合には、薄板の上面に3〜5
%の頻度で微小ながら押さえロールによる押圧の痕跡が
認められた。
【0056】以上の結果から、本発明の請求項1〜請求
項4の条件を満足させる条件で研磨を実施すれば、相応
の効果が得られるが、本発明の請求項1〜請求項4の条
件のすべてを同時に満足させた条件で研磨を実施するこ
とがより好ましいと言える。
項4の条件を満足させる条件で研磨を実施すれば、相応
の効果が得られるが、本発明の請求項1〜請求項4の条
件のすべてを同時に満足させた条件で研磨を実施するこ
とがより好ましいと言える。
【0057】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではない。例えば上記の実施例では、研磨作業は
連続ラインで行うようにしたが、バッチ設備で行うよう
にした場合も本発明を適用できるものであり、ステンレ
ス鋼板のみを鏡面研磨対象として適用されるものではな
く、アルミ合金、銅、銅合金を鏡面研磨対象として適用
可能なものである。
るものではない。例えば上記の実施例では、研磨作業は
連続ラインで行うようにしたが、バッチ設備で行うよう
にした場合も本発明を適用できるものであり、ステンレ
ス鋼板のみを鏡面研磨対象として適用されるものではな
く、アルミ合金、銅、銅合金を鏡面研磨対象として適用
可能なものである。
【0058】また、上記の実施例では、走行支持体とし
て、床上走行型の門型(両持支持型)の走行支持体を用
いたが、この走行支持体は、これに限定されるものでは
ない。例えば、片持支持型のものでもよいし、天井また
は架台による懸垂走行型のものでもよい。
て、床上走行型の門型(両持支持型)の走行支持体を用
いたが、この走行支持体は、これに限定されるものでは
ない。例えば、片持支持型のものでもよいし、天井また
は架台による懸垂走行型のものでもよい。
【0059】また、本発明の請求項を構成する、この走
行支持体を含む各要素の構造、作動機構、駆動制御装
置、制御方式等については、研磨対象、押さえロールの
径、材質、研磨範囲、研磨材、液状研磨剤、研磨精度、
研磨条件等の変更に応じて、請求項の範囲内で他の手
段、他の条件に変更がなされることがあるものである。
行支持体を含む各要素の構造、作動機構、駆動制御装
置、制御方式等については、研磨対象、押さえロールの
径、材質、研磨範囲、研磨材、液状研磨剤、研磨精度、
研磨条件等の変更に応じて、請求項の範囲内で他の手
段、他の条件に変更がなされることがあるものである。
【0060】
【発明の効果】本発明は、特に厚みが2.5mm以下のス
テンレス鋼板、アルミ合金板、銅板、銅合金板等の薄板
を鏡面(#700〜#800相当)研磨する場合に適用
して、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して
確保しながら、定盤上で薄板を確実に押さえることがで
き、鏡面研磨作業を高能率で実施でき、鏡面研磨の生産
性を向上し、鏡面研磨コストを大幅に改善することがで
きる。
テンレス鋼板、アルミ合金板、銅板、銅合金板等の薄板
を鏡面(#700〜#800相当)研磨する場合に適用
して、薄板の表面の品位および形状品質をより安定して
確保しながら、定盤上で薄板を確実に押さえることがで
き、鏡面研磨作業を高能率で実施でき、鏡面研磨の生産
性を向上し、鏡面研磨コストを大幅に改善することがで
きる。
【図1】保持シートの硬度と押さえロールの硬度の適正
範囲を示す説明図。
範囲を示す説明図。
【図2】薄板の板厚に対する押さえロールの押圧力の適
正範囲を求めるための実験結果を示す説明図。
正範囲を求めるための実験結果を示す説明図。
【図3】本発明を適用した薄板の鏡面研磨設備配置例を
示す平面説明図、
示す平面説明図、
【図4】本発明の実施例での鏡面研磨装置の構造例を示
す一部切欠正面説明図。
す一部切欠正面説明図。
【図5】図4のAa−Ab矢視断面説明図。
【図6】本発明の実施例での定盤上の押さえロールとバ
フの配置および定盤の構造例を示す部分断面説明図。
フの配置および定盤の構造例を示す部分断面説明図。
【図7】(a)図は本発明の実施例での押さえロールと
バフとの位置関係を示す平面説明図、(b)図は本発明
の実施例でバフがロール状の場合の押さえロールとロー
ル状バフとの位置関係を示す平面説明図。
バフとの位置関係を示す平面説明図、(b)図は本発明
の実施例でバフがロール状の場合の押さえロールとロー
ル状バフとの位置関係を示す平面説明図。
【図8】(a)図は従来の定盤上での薄板固定構造例を
示す平面説明図、(b)図は従来の定盤上での他の薄板
固定構造例を示す平面説明図。
示す平面説明図、(b)図は従来の定盤上での他の薄板
固定構造例を示す平面説明図。
1 定盤 2 薄板 3 捨て板 3k 係止部 4 研磨材 5 押さえロール 6a〜6d 捨て板 6k 係止部 7 搬入装置 8 鏡面研磨装置 9 搬出装置 10 ベルト(保持シート) 11 ベルトコンベヤー 12 横行装置 13 走行支持体 13r 軌道 14 バフ 15 研磨ヘッド 16a,16b 押さえロール 17 液状研磨剤供給装置 18 フレーム 19 ポリエチレン樹脂 20 バフの移動スペース 21 昇降装置 Ma 駆動装置(ベルトコンベヤー) Mb 駆動装置(走行支持体) Mc 駆動装置(横行装置) Md 昇降装置(研磨ヘッド) Me 駆動装置(研磨ヘッド) Pc 張力調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸崎 孝雄 千葉県富津市新富33−4 友和産業株式会 社君津支店内
Claims (9)
- 【請求項1】 被研磨材である薄板を保持シートを介し
て定盤上に載置し、この定盤上の薄板上面を、定盤に沿
って走行可能な走行支持体に昇降可能に支持した複数の
回転可能な押さえロールで定盤側に押圧し、この押さえ
ロール間の薄板上面に、走行支持体の横行装置に昇降可
能に支持された研磨材を、液状研磨剤の供給下に回転・
接触させ、横行装置により押さえロールの軸方向に移動
させると共に走行支持体を走行させて薄板上面を鏡面研
磨することを特徴とする薄板の鏡面研磨方法。 - 【請求項2】 使用する押さえロールの径を50mmφ以
上とし、この押さえロールの表面硬度を、定盤上に配置
する保持シートの硬度との間に次式の関係を満足する範
囲で選択することを特徴とする請求項1記載の薄板の鏡
面研磨方法。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。 - 【請求項3】 保持シートをベルトコンベヤーのベルト
で兼用して、薄板を定盤上に搬入し定盤上から搬出可能
にしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
薄板の鏡面研磨方法。 - 【請求項4】 押さえロールによる薄板上面の押圧開始
前に液状研磨剤を供給し、押さえロールによる薄板上面
の押圧を解除時に研磨剤の供給を停止することにより、
押さえロールで薄板を押圧中、押さえロールと薄板間に
液状研磨剤を介在させ、押さえロールによる薄板上面の
疵発生を防止することを特徴とする請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の薄板の鏡面研磨方法。 - 【請求項5】 被研磨材である薄板を保持シートを介し
て載置する定盤と、この定盤に沿って走行可能でその走
行方向と直角方向に移動可能な横行装置を配設した走行
支持体と、この横行装置に昇降可能に支持され研磨材を
回転可能に装着した研磨ヘッドと、走行支持体に昇降自
在に支持され定盤上の薄板上面を押圧する複数の回転可
能な押さえロールと、研磨材と薄板間に液状研磨剤を供
給する研磨剤供給装置とを備えたことを特徴とする薄板
の鏡面研磨装置。 - 【請求項6】 保持シートをベルトコンベヤーのベルト
で兼用したことを特徴とする請求項5記載の薄板の鏡面
研磨装置。 - 【請求項7】 使用した押さえロールの径が50mmφ以
上で、この押さえロールの表面硬度が、定盤上に配置し
た保持シートの硬度との間に次式の関係を満足する範囲
で選択されたものであることを特徴とする請求項5また
は請求項6記載の薄板の鏡面研磨装置。 0.7×保持シートの硬度≦ロール表面硬度≦1.3×保持シート硬度 ‥‥(1) 硬度;JIS K−6301 スプリング式硬さ試験機
による。 - 【請求項8】 押さえロールの昇降装置に流体圧機構
と、押さえロールによる薄板の押圧力を調整する圧力調
整機構を具備させたことを特徴とする請求項5〜請求項
7のいずれかに記載の薄板の鏡面研磨装置。 - 【請求項9】 押さえロールの昇降装置と研磨剤供給装
置間に制御装置を配設し、押さえロールの昇降動作と研
磨剤の供給開始、停止動作を連動可能にしたことを特徴
とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の薄板の鏡
面研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181592A JPH1128659A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 薄板の鏡面研磨方法およびその鏡面研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181592A JPH1128659A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 薄板の鏡面研磨方法およびその鏡面研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128659A true JPH1128659A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16103512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9181592A Pending JPH1128659A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 薄板の鏡面研磨方法およびその鏡面研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128659A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010214554A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Sanko Sangyo Kk | 表面処理装置,その搬送コンベア及び搬送コンベアベルト |
JP2016047564A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | 日本電気硝子株式会社 | 研磨装置用のロール、研磨装置、及び研磨物品の製造方法 |
CN108284377A (zh) * | 2017-01-09 | 2018-07-17 | 广东科达洁能股份有限公司 | 一种瓷砖复合运动轨迹抛光装置及方法 |
CN110281110A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-27 | 江苏爱派尔智能制造科技有限公司 | 一种轮毂车标打磨机 |
KR20220071623A (ko) * | 2020-11-24 | 2022-05-31 | 주식회사 포스코 | 스트립 표면 결함 검사용 연마 장치 |
CN118386112A (zh) * | 2024-06-28 | 2024-07-26 | 烟台市福山汇隆实业有限公司 | 钢板加工用打磨除锈装置及其使用方法 |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP9181592A patent/JPH1128659A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010214554A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Sanko Sangyo Kk | 表面処理装置,その搬送コンベア及び搬送コンベアベルト |
JP2016047564A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | 日本電気硝子株式会社 | 研磨装置用のロール、研磨装置、及び研磨物品の製造方法 |
CN108284377A (zh) * | 2017-01-09 | 2018-07-17 | 广东科达洁能股份有限公司 | 一种瓷砖复合运动轨迹抛光装置及方法 |
CN108284377B (zh) * | 2017-01-09 | 2023-12-19 | 广东科达洁能股份有限公司 | 一种瓷砖复合运动轨迹抛光方法 |
CN110281110A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-27 | 江苏爱派尔智能制造科技有限公司 | 一种轮毂车标打磨机 |
KR20220071623A (ko) * | 2020-11-24 | 2022-05-31 | 주식회사 포스코 | 스트립 표면 결함 검사용 연마 장치 |
CN118386112A (zh) * | 2024-06-28 | 2024-07-26 | 烟台市福山汇隆实业有限公司 | 钢板加工用打磨除锈装置及其使用方法 |
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