JPWO2010150824A1 - 光半導体装置用リードフレーム、光半導体装置用リードフレームの製造方法、および光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置用リードフレーム、光半導体装置用リードフレームの製造方法、および光半導体装置 Download PDF

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Abstract

導電性基体1上の最表面に銀または銀合金からなる反射層2が形成された光半導体装置用リードフレームであって、前記反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、前記反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上である、光半導体装置用リードフレームとその製造方法、およびそれを用いた光半導体装置。

Description

本発明は、光半導体装置用リードフレームとその製造方法、および光半導体装置に関する。
光半導体装置用リードフレームは、例えばLED(Light Emitting Diode)素子等の光半導体素子である発光素子を光源に利用した各種表示用・照明用光源の構成部材として広く利用されている。その光半導体装置は、例えば基板にリードフレームを配し、そのリードフレーム上に発光素子を搭載した後、熱、湿気、酸化等の外部要因による発光素子やその周辺部位の劣化を防止するため、発光素子とその周囲を樹脂で封止している。
ところで、LED素子を照明用光源として用いる場合、リードフレームの反射材には可視光波長(400〜700nm)の全領域において反射率が高い(例えば反射率80%以上)ことが求められる。さらに近年、紫外線を用いる測定・分析機器の光源としてもLED素子が用いられるようになり、その反射材には、近紫外域(波長340〜400nm)において反射率が高いことが求められてきている。したがって、照明用光源としてあるいは前記測定・分析機器の光源として用いる場合の光半導体装置では、反射材の反射特性が製品性能を左右する極めて重要な要素となる。
また、白色光を放射するLEDを実現する手法としては、赤(R)、緑(G)、青(B)のすべての色を出すチップを3個並べる手法、青色LEDチップに黄色の蛍光体を分散した封止樹脂を用いる手法、さらには近紫外域のLEDチップにそれぞれR、G、Bの蛍光体を分散した封止樹脂を用いる手法の、主に3つに大別される。従来は青色チップに黄色の蛍光体を分散した封止樹脂を用いる手法が主流であったが、近年は演色性の問題から発光波長帯に近紫外域を含むLEDチップを用いる手法が注目を集めつつある。
このような要求に応じて、LED素子が実装されるリードフレーム上には、特に可視光域の光反射率(以下、反射率という)の向上を目的として、銀または銀合金からなる層(皮膜)が形成されているものが多い。銀の皮膜は、可視光域における反射率が高いことが知られており、具体的には、銀めっき層を反射面に形成すること(特許文献1)や、銀または銀合金皮膜形成後に200℃以上で30秒以上の熱処理を施し、当該皮膜の結晶粒径を0.5μm〜30μmとすること(特許文献2)等が知られている。
特開昭61−148883号公報 特開2008−016674号公報
しかしながら、特許文献1のように、銀またはその合金皮膜を単純に形成しただけの場合、特に近紫外域(波長340〜400nm)における反射率の低下が大きく、可視光域の約400nm付近から近紫外域の300nm付近での反射率低下が避けられないことが分かった。
また、特許文献2のように、銀または銀合金の皮膜の結晶粒径を0.5μm〜30μmとすると、可視光域の反射率は良好であるが、近紫外域(340〜400nm)の反射率改善の効果が得られない場合があることが分かった。これは、詳細に関しては不明であるが、単に結晶粒径の調整だけでは反射率改善の効果は見られず、結晶粒径とは別の特性が反射率改善に寄与しているのではないかと考えられる。また、熱処理により上記結晶粒径に調整すると、残留酸素の影響により銀が酸化し、逆に反射率が低下してしまい反射率改善に十分な効果が得られない可能性がある。
さらに、特許文献2においては、下地の表面粗度として、日本工業規格(JIS B 0601)に規定された最大高さRyが0.5μm以上との記載があるが、めっき法においては下地の粗度が最表面の粗度に与える影響が大きく、下地の表面粗度(最大高さ)Ryが0.5μm以上であれば、下地の表面に被覆された銀または銀合金表面の粗度(最大高さ)も0.5μm以上になる傾向がきわめて強い。その場合、めっきで凹凸を完全に被覆するためには、被覆を厚くするなどの対策が必要となり、量産性が低下し、コストアップにつながりやすい。また、光の反射には反射層の粗度が正反射や拡散反射に大きく影響を与える。一方、光半導体用リードフレームの光学特性に重要なのは、反射層の表面粗度のため、単に下地の粗度を規定しても、反射層の光学特性まで規定できるわけではない。
さらに、近年照明用途に積極的にLEDが採用され始めており、光の指向性が重要となってきている。反射層の表面粗度が適切でない場合、指向性に偏りが生じるため、特に照明用途では指向性の適正な制御が望まれていたが、特許文献1および特許文献2の技術内容では、この要望に応えるような技術は開示されていない。
そこで、本発明は、LED・フォトカプラ・フォトインタラプタなどに使用される光半導体装置用リードフレームにおいて、近紫外域(波長340〜400nm)における反射率が良好で、かつ拡散反射率が適切に調整されていることにより、特に照明用途や近紫外域を含む測定・分析用途における光源に良好な光の指向特性が実現できる光半導体装置用リードフレームおよびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記問題に鑑み誠意検討を進めた結果、導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層が形成された光半導体装置用リードフレームであって、その反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、その反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比を総カウント数の20%以上とすることで、波長340〜400nmの近紫外域の光の反射率に優れた半導体装置用リードフレームが得られることを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。また、さらに光の指向性のバランスを考慮したときには、反射層の表面粗度を、算術平均高さRaで0.05〜0.30μmとすることによって、特に照明用途における指向特性のバランスが良好なリードフレームが得られることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明によれば以下の手段が提供される。
(1)導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層が形成された光半導体装置用リードフレームであって、前記反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、前記反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
(2)さらに前記反射層の表面粗度が、算術平均高さRaで0.05〜0.30μmであることを特徴とする、(1)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(3)前記導電性基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする、(1)または(2)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(4)前記導電性基体の導電率がIACS(International Annealed Copper Standard)で10%以上であることを特徴とする、(3)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(5)前記反射層を形成する銀または銀合金は、銀、銀−錫合金、銀−インジウム合金、銀−ロジウム合金、銀−ルテニウム合金、銀−金合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル合金、銀−セレン合金、銀−アンチモン合金、および銀−白金合金からなる群から選ばれた材料からなることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(6)前記導電性基体と前記反射層との間に、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅および銅合金からなる群から選ばれた金属または合金からなる中間層が、少なくとも1層以上形成されていることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(7)前記中間層の厚さは、総厚で0.2〜2.0μmであることを特徴とする、(6)記載の光半導体用リードフレーム。
(8)前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、少なくとも前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
(9)前記反射層を、前記電気めっき法で形成する際の電流密度が0.005〜1A/dmであることを特徴とする、(8)記載の光半導体用リードフレームの製造方法。
(10)前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームと、光半導体素子とを備えた光半導体装置であって、少なくとも前記光半導体素子が搭載される箇所に前記反射層が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
本発明の光半導体装置用リードフレームによれば、銀または銀合金からなる反射層を厚さ0.2〜5.0μmで形成し、かつ、X線回折法で測定した、該反射層における(200)面の強度比を総カウント数の20%以上とすることにより、近紫外域である340〜400nmにおける反射率が向上され、特に発光波長に近紫外域の波長を含む光半導体チップ搭載のLEDにおいて良好な反射率が得られる。また、反射層の表面粗度Raを好ましくは0.05〜0.30μmとすることで、特に照明用途における指向特性のバランスが良好となるリードフレームが得られる。すなわち、本発明によれば、近紫外光から可視光域までの広範囲にわたって反射特性が良好で、照明用途や近紫外域を含む測定・分析用途における指向特性にも優れた光半導体装置用リードフレームを提供することができる。
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、適宜添付の図面を参照して、下記の記載からより明らかになるであろう。
図1は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第1の実施形態の概略断面図である。 図2は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第2の実施形態の概略断面図である。 図3は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第3の実施形態の概略断面図である。 図4は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第4の実施形態の概略断面図である。 図5は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第5の実施形態の概略断面図である。 図6は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第6の実施形態の概略断面図である。 図7は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの前記の各実施形態における算術平均高さRaを説明するための概略断面図である。
本発明のリードフレームは、導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層を有してなり、その反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、該反射層の銀または銀合金を、日本工業規格であるJIS K 0131の「X線回折分析通則」に基づいてX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上である。このような構成とすることにより、近紫外域(波長340〜400nm)の反射率を十分に向上させることができ、特に発光波長に近紫外域の波長を含む光半導体チップ搭載のLEDにおいて良好な反射率が得られる。(200)面の配向が20%未満になると、優先的に(111)面の配向が強くなり、その結果、波長340〜400nmの反射率が60%未満となって特性が悪化する。なお、総カウント数とは、X線回折法において薄膜法で測定した際の全カウント数のことを意味する。ここで、(200)面のカウント数の割合を算出するには、
{(200)面のカウント数}/(全カウント数)×100 (%)
で算出した値となる。なお、(200)面の配向の上限は特に制限されるものではないが、例えば電気めっき法で形成した場合は、最大値がおよそ40%となる。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームにおいては、銀または銀合金からなる反射層の厚さが0.2μm以上であることが、例えば電気めっき法で製造する際には、下層の配向性の影響を受けずに(200)面の強度比を調整するためには最小限必要な厚さであり、これにより信頼性が高く安定した反射率が得られ、かつ長期信頼性を確保することができる。一方、反射層の厚さを5.0μm以下とすることにより、必要以上に貴金属を使用することなくコストダウンを図ることができ、環境にやさしいリードフレームを提供できる。また、長期信頼性という効果は、反射層の厚さが5.0μmを超えると飽和することによる。
また、反射層の最表面の表面粗度に関して、日本工業規格(JIS B 0601:2001)に規定された算術平均高さRaを0.05〜0.30μmに制御することにより、照明用途や測定・分析用途として使用するのに良好な指向特性を達成することができ、広範囲を均一に明るく照らすことが可能となる。これは、Raを制御することによって、全反射率に対する拡散反射率の比率を制御し、特に照明用途における指向性のバランスを良好とすることができる。なお、Raが小さすぎると正反射成分が強くなりすぎてLEDに搭載した際に全体的を均一に照らすことが難しくなり、逆にRaが大きすぎると拡散反射成分が強いために取り出せる光量が低下して照明としての効率が悪くなる。好ましくはRa=0.10〜0.25μm、さらに好ましくはRa=0.10〜0.15μmである。この結果、全反射率に対する拡散反射率の比率が、波長340〜400nmにおいて45〜85%に調整され、照明用途に良好な指向特性が得られる。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームは、基体を銅または銅合金、鉄または鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金とすることで、反射率特性がよくかつ皮膜を形成するのが容易であり、コストダウンにも寄与できるリードフレームが提供できる。また、これらの金属を基体とするリードフレームは放熱特性に優れており、発光体が発光する際に発生する熱エネルギーを、リードフレームを介してスムーズに外部に放出することができ、発光素子の長寿命化及び長期にわたる反射率特性の安定化が見込まれる。これは、基体の導電率IACS(International Annealed Copper Standard)に依存するものであり、導電率が高いものほど放熱性に優れる。このため、導電率は少なくとも10%以上あるものが好ましく、50%以上であるものがさらに好ましい。この導電率は、通常得られる値であれば、その上限値は特に制限されない。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームにおける反射層を形成する銀または銀合金は、銀、銀−錫合金、銀−インジウム合金、銀−ロジウム合金、銀−ルテニウム合金、銀−金合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル合金、銀−セレン合金、銀−アンチモン合金、銀−白金合金の群から選ばれた材料からなることにより、反射率が良好で生産性の良いリードフレームが得られる。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームは、導電性基体と銀または銀合金からなる反射層との間に、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅、および銅合金の群から選ばれた金属または合金からなる中間層が少なくとも1層形成されていることにより、発光素子が発光する際に発生する発熱によって導電性基体を構成する材料が反射層へ拡散することによる反射率特性の劣化を防ぎ、反射率特性が長期にわたって安定したものとなり、また、基体と銀または銀合金からなる反射層との密着性も向上する。ここで、当該中間層の厚さは、プレス性、コスト、生産性、耐熱性等を考慮して決定される。通常、当該中間層の総厚は、0.2〜2.0μmであることが好ましく、さらには0.5〜2.0μmが好ましい。また、中間層を複数の層で形成することも可能であるが、通常は生産性を考慮し、2層以下とすることが好ましい。中間層を2層以上形成する場合、各層をそれぞれ前記金属または合金(中間層構成材料)から形成し、合計の層厚を前記の範囲内とすれば、各層は互いに同一の材料から形成しても異なった材料から形成してもよく、その厚さも互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームは、電気めっき法で形成されることが好ましい。他の形成方法としてはクラッド法やスパッタ法があるが、これらの方法では、厚さの制御が難しくかつコストが高くなる。厚さをマイクロメートルオーダーで適切に制御する製造方法としては、電気めっき法が優れている。
また、本発明の光半導体装置用リードフレームの製造方法として、銀または銀合金からなる反射層を電気めっき法で形成する場合、そのめっき電流密度を0.005〜1.0A/dmとすることが好ましい。これは、電流密度を1.0A/dm以下の範囲で製造することで、反射層の(200)面の配向性が総カウント数の20%以上に容易に調整でき、表面粗度も適切な範囲に調整可能であるためである。これよりも電流密度を上げると、反射層の銀または銀合金が(111)面に優先配向してしまうため、近紫外域(波長340〜400nm)での反射率低下につながる。なお、生産性の観点から、好ましくは0.05〜1.0A/dm、さらに好ましくは0.05〜0.5A/dmの電流密度で製造するのが良い。
また、これらの電流密度で製造すると、析出速度は非常に遅くなる。このため、必要なめっき厚を得るためには処理時間やめっき槽長を調整する必要があるが、他にも例えば当該電流密度で反射層の最表面から少なくとも0.2μm以上までの深さの部分を形成することでも目的とする配向性が得られ、反射率が向上する。最表面から0.2μm以上の厚さを当該電流密度で形成することは、下層の配向性の影響を受けずに(200)面の強度比を調整するためには最小限必要な厚さであるためである。最表面から当該電流密度で形成した厚さが薄すぎると、下層に形成された中間層ないしは反射層の下層による配向の影響を受けてしまうため、近紫外域(340〜400nm)の反射率が60%を下回る可能性が高くなる。
また、本発明の光半導体装置は、少なくとも光半導体素子を搭載する箇所に本発明のリードフレームを用いたことにより、低コストで効果的に良好な反射率特性を得ることができる。これは、光半導体素子の搭載部にのみ銀または銀合金からなる反射層を形成することで、反射率特性は十分効果が上げられるためである。この場合、銀または銀合金からなる反射層は部分的に形成されていてもよく、例えばストライプめっきやスポットめっきなどの部分めっきで形成しても良い。反射層が部分的に形成されるリードフレームを製造することは、反射層が形成されない部分の金属使用量を削減できるので、環境への影響が少なく、低コストである光半導体装置とすることができる。
以下、本発明の光半導体装置用リードフレームの実施の形態を、図面を用いて説明する。各図において、リードフレームに光半導体素子が搭載されている状態を示す。なお、各実施形態はあくまでも一例であり、本発明の範囲は各実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第1の実施形態の概略断面図である。本実施形態のリードフレームは、導電性基体1上に銀または銀合金からなる反射層2が形成され、反射層2の一部の表面上に光半導体素子3が搭載されている。本発明において、本実施形態のリードフレームは、反射層2のX線回折法で測定された(200)面の強度比が総カウント数の20%以上となっており、近紫外から可視光域までの反射特性に優れた光半導体装置用リードフレームとなる。さらに好ましくは、反射層2の表面粗度が算術平均高さRaで0.05〜0.30μmで形成されており、光の指向特性のバランスに優れた光半導体用リードフレームとなる。
図2は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第2の実施形態の概略断面図である。図2に示す実施形態のリードフレームが、図1に示すリードフレームと異なる点は、導電性基体1と反射層2との間に、中間層4が形成されていることである。その他の点については、図1に示すリードフレームと同様である。
図3は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第3の実施形態の概略断面図である。図3に示したリードフレームでは、光半導体素子3が搭載される部分とその近傍にのみ反射層2が形成されている。この領域以外は光の反射には寄与せず、例えばモールド樹脂で覆われてしまう部分となる。本発明においては、このように、光反射に寄与する部分にのみに銀または銀合金からなる反射層2を形成することも可能である。
本実施形態において、中間層4は導電性基体1の全面に形成されているが、導電性基体1と反射層2との間に介在する形態であれば、部分的に形成されていてもよい。
図4は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第4の実施形態の概略断面図である。図4に示したリードフレームでは、図3のものと同様に光半導体素子3が搭載される部分とその近傍にのみ反射層2が形成されているが、反射層2は下層2−1と上層(表層)2−2の二層構造となっている。ここで、反射層の上層2−2が(200)面の強度比が総カウント数の20%以上で形成された層であり、その厚さは少なくとも0.2μm以上である。このように、例えば反射層2をめっき法で形成する場合、反射層の1層目(下層)2−1を定法の比較的高い電流密度、例えば1.5A/dmで形成し、その後に反射層表面から少なくとも0.2μm以上の深さまでの反射層の2層目(上層)2−2について、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上に調整しやすくするために、めっきの電流密度を0.005〜1.0A/dmで形成することができる。このように、めっき時の電流密度を変えながら上下2層の反射層を形成することによって、反射層すべての厚さを0.005〜1.0A/dmで形成するよりも、製造時間の短縮を図ることができるので、有効である。
図5は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第5の実施形態の概略断面図である。図5は、導電性基体1に凹部を設けてその凹部内側に光半導体素子3を搭載するものである。この実施形態のように、本発明の光半導体装置用リードフレームは、凹部を設けて集光性を向上させたようなリードフレーム形状にも適応することができる。
図6は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの第6の実施形態の概略断面図である。図6は、導電性基体1に凹部を設けてその凹部内側に光半導体素子3を搭載するものであり、なおかつその凹部にのみ反射層2が形成されている。凹部を有するリードフレームにおいても、光半導体素子の発光する光の反射に寄与する部分にのみ反射層2を設けることができる。
図7は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの実施形態における算術平均高さRaを説明するための概略断面図である。図7は、導電性基体1、中間層4、反射層2が形成されているリードフレームにおいて、反射層2の算術平均高さRaが0.05〜0.30μmとなっている様子を表している。このようにRaを制御することによって全反射率に対する拡散反射率の比率を制御することにより前述の優れた効果が得られるものであり、特に照明用途における指向性のバランスが良好となる。なお、Raの制御方法としては、前述の電流密度の調整の他に、めっき処理に付す処理時間の長短を調整することや、めっき液成分の添加剤の種類・含有量等を調整することによっても、Ra値を適正に制御することができる。例えば、めっき液に用いる添加剤の種類によって最適濃度や電流密度が異なるが、制御手段として、添加剤の濃度を低くするか電流密度を高くすることによって、表面粗度としてより大きなRa値を有する反射層を得ることができる。一方、例えば、添加剤の濃度を高くするするか電流密度を低くすることによって、表面粗度としてより小さなRa値を有する反射層を得ることができる。
本発明の半導体装置用リードフレームの製造には任意の方法を用いることができるが、銀または銀合金からなる反射層2(単層でも複数層の各層でも)および中間層4は、それぞれ電気めっき法により形成することが好ましい。
(実施例1)
実施例1として、厚さ0.3mm、幅50mmの表1に示す導電性基体に以下に示す前処理を行った後、以下に示す電気めっき処理を施すことにより、表1に示す構成の発明例1〜25、参考例1、従来例1、および比較例1のリードフレームを作成した。なお、反射層を形成する前に、銀ストライクめっきを厚さ0.01μm施した。
導電性基体として用いられた材料のうち、「C19400(Cu−Fe系合金材料:Cu−2.3Fe−0.03P−0.15Zn)」、「C52100(リン青銅:Cu−8Sn−P)」、「C26000(黄銅:Cu−30Zn)」、および「C72500(Cu−Ni−Sn系合金材料:Cu−9Ni−2.4Sn)」は銅合金の基体を表し、Cの後の数値はCDA(Copper Development Association)規格による種類を示す。なお、各元素の前の数値の単位は質量%である。
また、「A1100」、「A2014」、「A3003」、および「A5052」はアルミニウムまたはアルミニウム合金の基体を表し、それぞれ日本工業規格(JIS H 4000:2006 など)にその成分が規定されている。
また、「SPCC」、および「SUS304」は鉄系基体を表し、「SUS304」は日本工業規格(JIS G 4305:2005)規定のステンレス鋼(クロムを18質量%、ニッケルを8質量%含有し、残部が鉄と不可避不純物からなる鉄基合金)、「SPCC」は日本工業規格(JIS G 3141:2009)規定の冷間圧延鋼板を表す。
(前処理条件)
[電解脱脂]
脱脂液:NaOH 60g/リットル
脱脂条件:2.5A/dm、温度60℃、脱脂時間60秒、陰極脱脂
[酸洗]
酸洗液:10%硫酸
酸洗条件:30秒 浸漬、室温
[亜鉛置換]基体がアルミニウムの時に使用
亜鉛置換液:NaOH 500g/リットル、ZnO 100g/リットル、酒石酸(C) 10g/リットル、FeCl 2g/リットル
処理条件:30秒 浸漬、室温
[Agストライクめっき]被覆厚0.01μm
めっき液:KAg(CN) 5g/リットル、KCN 60g/リットル、
めっき条件:電流密度 2A/dm、めっき時間 4秒、温度 25℃
実施例1において使用した各めっきのめっき液組成およびめっき条件を以下に示す。なお、発明例1〜25および本発明よりも銀めっき厚の薄い比較例1では、電流密度を0.008〜1.0A/dmで適宜調整して配向を調整した。一方、従来例1では、電流密度は定法のめっき条件である1.5A/dmとして作製した。これらの電流密度条件を、表1に示した。
(めっき条件)
[Agめっき] 発明例1〜15と18〜25、参考例1および比較例1での反射層形成条件
めっき液:AgCN 50g/リットル、KCN 100g/リットル、KCO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 0.008〜1.0A/dm、温度 30℃
[Agめっき] 従来例1での反射層形成条件
めっき液:AgCN 50g/リットル、KCN 100g/リットル、KCO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 1.5A/dm、温度 30℃
[Ag−Sn合金めっき] 発明例16での反射層形成条件
めっき液:KCN 100g/リットル、NaOH 50g/リットル、AgCN 10g/リットル、KSn(OH) 80g/リットル
めっき条件:電流密度 1A/dm、温度 40℃
[Ag−Pd合金めっき] 発明例17での反射層形成条件
めっき液:KAg(CN) 20g/リットル、PdCl 25g/リットル、K 60g/リットル、KSCN 150g/リットル
めっき条件:電流密度 0.25A/dm、温度 40℃
[Niめっき] 中間層形成条件
めっき液:Ni(SONH・4HO 500g/リットル、NiCl 30g/リットル、HBO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 5A/dm、温度 50℃
[Coめっき] 中間層形成条件
めっき液:Co(SONH・4HO 500g/リットル、CoCl 30g/リットル、HBO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 5A/dm、温度 50℃
[Cuめっき] 中間層形成条件
めっき液:CuSO・5HO 250g/リットル、HSO 50g/リットル、NaCl 0.1g/リットル
めっき条件:電流密度 6A/dm、温度 40℃
また、反射層の銀または銀合金の(200)面強度比は、次のような強度比測定方法により求めた。すなわち、X線回折法において、X線解析装置(RAD−A:株式会社リガク製)を用いて薄膜法で測定角度2θ=20〜100°、X線の入射角を1°で測定した際の(200)面方位強度と総強度数(総カウント数)の比を算出して、この比を(200)面強度比とした。結果を表1に示した。
なお、本実施例で得られた試料の反射層はすべて1層であり、これらの表面粗度を接触式表面粗さ計(SE−30H:製品名、(株)小坂研究所製)を用いて、測定距離4mmで任意の3箇所の平均値を測定したところ、すべてのサンプルにおいてRaは0.13〜0.15μmであった。
Figure 2010150824
(評価方法)
上記のようにして得られた、表1の発明例、参考例、従来例および比較例のリードフレームについて、下記試験および基準により評価を行った。その結果を表2に示す。
(1A)反射率測定:分光光度計(U−4100(商品名、(株)日立ハイテクノロジーズ製))において、全反射率を300nm〜800nmにかけて連続測定を実施した。このうち、340nm、および400nmにおける全反射率(%)を表2に示す。ここで、340nmでの反射率を60%以上、および400nmにおける反射率が70%以上のものが、近紫外域を含む光半導体装置用のリードフレームとして適しているものと判断した。
(1B)放熱性(熱伝導性):導電性基体の導電率がIACS(International Annealed Copper Standard)で10%以上であるものを放熱性(熱伝導性)が高く、「良」であるとして「○」印とし、10%未満であるものを放熱性(熱伝導性)が低く、「不良」であるとして「×」印とし、表2に示した。これは、導電率と熱伝導性はほぼ比例関係にあり、IACSで10%以上の導電率があるものは熱伝導性がよく放熱性も高いと判断されるためである。
(1C)生産性検討:参考までに、生産性を検討するために各めっき被覆厚形成時にかかる時間(分)を電流効率が95%として算出し、表2に示した。
Figure 2010150824
これらの結果から明らかなように、反射層厚の薄い比較例1および(200)面の強度比が低い従来例1では、所望の反射率が340nmでも400nmでも得られなかった。これに対して、反射層の厚さが0.2〜5μmであって、かつ、反射層のX線回折法で測定された(200)面の強度比が総カウント数の20%以上であった発明例1〜25では、波長340nmおよび波長400nmにおける反射率が良好であり、340nmで60%以上、400nmで70%以上の合格基準を満足した。このことは、近紫外域の反射率向上によりこれらの波長を利用した光半導体に好適に適用できることを意味する。また、電気伝導率の良好な基体においては放熱性も良好であるため、LEDを点灯した際に生じる熱を光半導体装置の外部へスムーズに排出でき、長期信頼性が高まる。
さらに、電流密度を0.005〜1.0A/dm、生産性の観点から好ましくは0.05〜1.0A/dmで製造することで、容易に配向の割合を制御できていることが分かり、有効な製造手段であることが分かる。
なお、参考例1は、基体の導電率が2%であるため放熱性に優れないが、光半導体用リードフレームに放熱性を必要としない光半導体装置であれば、反射率は優れているので好適に使用できることは容易に想定されるものである。
また、本発明例は、近紫外域だけでなく可視光域においても、すべての発明例で反射率70%以上、および拡散反射率45〜85%を保っており、高輝度に優れ、指向性のバランスに優れた光半導体用リードフレームに好適に使用できる。
(実施例2)
実施例2として、厚さ0.3mm、幅50mmのC19400銅合金からなる導電性基体に実施例1と同様の前処理およびニッケル下地めっき0.5μm、銀ストライクめっきを0.01μm形成した後、さらに反射層として電気銀めっき2.0μmを形成して、発明例26〜32、参考例2および3のリードフレームを作成した。なお、反射層の表面粗度の調整のために、めっき液添加剤の濃度を変えるか、またはめっき時の電流密度の大小を適宜調整した。参考例2と3のリードフレームでは、本発明で規定する所定の表面粗度値を外れた値を有する反射層を形成した。参考例2では、添加剤として以下のチオ硫酸ナトリウムの濃度を5g/リットル、電流密度を0.1A/dmとすることによって、表面粗度として小さなRa値を有する反射層を得た。また、参考例3では、添加剤として以下のチオ硫酸ナトリウムの濃度を0.1g/リットル、電流密度を1A/dmとすることによって、表面粗度として大きなRa値を有する反射層を得た。
電気銀めっきのめっき液組成は、以下の通りである。
[Agめっき]
めっき液:AgCN 50g/リットル、KCN 100g/リットル、KCO 30g/リットル、添加剤(チオ硫酸ナトリウム 0〜10g/リットル)
めっき条件:電流密度 0.01〜1.0A/dm、温度 30℃
(評価方法)
上記のようにして得られた、発明例および参考例のリードフレームについて、下記試験および基準により評価を行った。その結果を表3に示す。
(2A)表面粗度測定:接触式表面粗さ計(SE−30H(商品名、(株)小坂研究所製))により、任意の3点について算術平均高さRaを測定し、その平均値を表3に示した。
(2B)拡散反射率比率測定:分光光度計(U−4100(商品名、(株)日立ハイテクノロジーズ製))により、全反射率及び拡散反射率を300nm〜800nmにかけて連続測定を実施した。このうち、波長340nmおよび400nmにおける拡散反射率の全反射率に対する割合(拡散反射率比率:%)を算出し、表3に示した。
Figure 2010150824
これらの結果から明らかなように、反射層を形成する際のめっき条件(電流密度など)を制御して反射層の算術表面高さRaが0.05〜0.30μmに調整されると、波長340および400nmでの拡散反射率比率が45〜85%に制御され、バランスの良い指向特性が得られることが期待される。この結果、照明用途に使用するLEDリードフレームにおいて、近紫外域における反射率も優れており、指向性のバランスが良好となる光半導体用リードフレームが提供できる。
また、本発明例は、近紫外域だけでなく可視光域においても、すべての発明例で反射率70%以上、および拡散反射率45〜85%を保っており、高輝度に優れ、指向性のバランスに優れた光半導体用リードフレームに好適に使用できる。
(実施例3)
実施例3として、厚さ0.3mm、幅50mmのC19400銅合金からなる導電性基体に、実施例1の発明例13と同様の厚さで前処理およびニッケル下地めっき、銀ストライクめっきを形成した後、さらに反射層として1層目の電気銀めっきを1.84μm、1.5A/dmで形成後、さらに2層目の電気銀めっきを0.21μm、0.49A/dmで形成し、2層の反射層の合計厚さとしては2.05μmの発明例33のリードフレームを作製した。また、1層目の電気銀めっきを1.84μm、1.5A/dmで形成後、2層目を0.18μm、0.49A/dmで形成し、2層の反射層の合計厚さとしては2.02μmの比較例2のリードフレームを作製した。比較例2においては、前記発明例33よりも反射層の2層目を形成した際のめっき時間を短く、具体的には、発明例33での反射層2層目(表層)形成時のめっき時間0.7分を比較例2では0.6分に変更した。これらのリードフレーム試料における反射層の表面粗度Raについて上記と同様にして測定したところ、双方ともRa≒0.15μmであった。
なお、(200)面強度比、全反射率、放熱性、生産性の評価方法は、実施例1と同様の手法で評価を行った。その結果を表4に示した。
Figure 2010150824
この結果から、発明例33のように、反射層が複数層で形成されているとき、表面から少なくとも0.2μmの表層を0.005〜1.0A/dmの範囲内、発明例33では0.49A/dmで形成することによって、下層の電流密度1.5A/dmで形成された反射層の一層目の影響を受けつつも(200)面の強度比を20%以上に高めることができており、その結果全反射率が近紫外域の340〜400nmにおいて60%以上を維持することができていることがわかる。また、生産性において、発明例13よりも時間がおよそ6割も短縮されており、生産性に優れる手法として有効であることが分かる。
これに対して、反射層の2層目が0.2μmに満たない比較例2では、(200)面の強度比が20%未満であり、反射率も340nmで60%以下と劣った結果となったことが分かる。
このように、反射層の表面から少なくとも0.2μm以上を所定の電流密度である0.005〜1.0A/dmにて被覆形成することで、反射層2層の内の下層の配向の影響を受けずに表層に基づいて、反射層全体としては(200)面の配向強度比を有効に高めることができ、反射率に優れかつ生産性が向上された光半導体用リードフレームの製造方法として有用であることが分かる。
また、本発明例は、近紫外域だけでなく可視光域においても、すべての発明例で反射率70%以上、および拡散反射率45〜85%を保っており、高輝度に優れ、指向性のバランスに優れた光半導体用リードフレームに好適に使用できる。
1 導電性基体
2 反射層
2−1 反射層の下層
2−2 反射層の表層
3 光半導体素子
4 中間層
本発明をその実施態様とともに説明したが、我々は特に指定しない限り我々の発明を説明のどの細部においても限定しようとするものではなく、添付の請求の範囲に示した発明の精神と範囲に反することなく幅広く解釈されるべきであると考える。
本願は、2009年6月24日に日本国で特許出願された特願2009−150082に基づく優先権を主張するものであり、これはここに参照してその内容を本明細書の記載の一部として取り込む。
すなわち、本発明によれば以下の手段が提供される。
(1)導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層が形成された光半導体装置用リードフレームであって、前記反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、前記反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上40%以下であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
(2)さらに前記反射層の表面粗度が、算術平均高さRaで0.05〜0.30μmであることを特徴とする、(1)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(3)前記導電性基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする、(1)または(2)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(4)前記導電性基体の導電率がIACS(International Annealed Copper Standard)で10%以上であることを特徴とする、(3)記載の光半導体装置用リードフレーム。
(5)前記反射層を形成する銀または銀合金は、銀、銀−錫合金、銀−インジウム合金、銀−ロジウム合金、銀−ルテニウム合金、銀−金合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル合金、銀−セレン合金、銀−アンチモン合金、および銀−白金合金からなる群から選ばれた材料からなることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(6)前記導電性基体と前記反射層との間に、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅および銅合金からなる群から選ばれた金属または合金からなる中間層が、少なくとも1層以上形成されていることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
(7)前記中間層の厚さは、総厚で0.2〜2.0μmであることを特徴とする、(6)記載の光半導体用リードフレーム。
(8)前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、少なくとも前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
(9)前記反射層を、前記電気めっき法で形成する際の電流密度が0.005〜1A/dmであることを特徴とする、(8)記載の光半導体用リードフレームの製造方法。
(10)前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームと、光半導体素子とを備えた光半導体装置であって、少なくとも前記光半導体素子が搭載される箇所に前記反射層が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
(実施例1)
実施例1として、厚さ0.3mm、幅50mmの表1に示す導電性基体に以下に示す前処理を行った後、以下に示す電気めっき処理を施すことにより、表1に示す構成の発明例1〜24、参考例1と2、従来例1、および比較例1のリードフレームを作成した。なお、反射層を形成する前に、銀ストライクめっきを厚さ0.01μm施した。
導電性基体として用いられた材料のうち、「C19400(Cu−Fe系合金材料:Cu−2.3Fe−0.03P−0.15Zn)」、「C52100(リン青銅:Cu−8Sn−P)」、「C26000(黄銅:Cu−30Zn)」、および「C72500(Cu−Ni−Sn系合金材料:Cu−9Ni−2.4Sn)」は銅合金の基体を表し、Cの後の数値はCDA(Copper Development Association)規格による種類を示す。なお、各元素の前の数値の単位は質量%である。
また、「A1100」、「A2014」、「A3003」、および「A5052」はアルミニウムまたはアルミニウム合金の基体を表し、それぞれ日本工業規格(JIS H 4000:2006 など)にその成分が規定されている。
また、「SPCC」、および「SUS304」は鉄系基体を表し、「SUS304」は日本工業規格(JIS G 4305:2005)規定のステンレス鋼(クロムを18質量%、ニッケルを8質量%含有し、残部が鉄と不可避不純物からなる鉄基合金)、「SPCC」は日本工業規格(JIS G 3141:2009)規定の冷間圧延鋼板を表す。
実施例1において使用した各めっきのめっき液組成およびめっき条件を以下に示す。なお、発明例1〜24および本発明よりも銀めっき厚の薄い参考例1および比較例1では、電流密度を0.008〜1.0A/dmで適宜調整して配向を調整した。一方、従来例1では、電流密度は定法のめっき条件である1.5A/dmとして作製した。これらの電流密度条件を、表1に示した。
(めっき条件)
[Agめっき] 発明例1〜141724、参考例1と2および比較例1での反射層形成条件
めっき液:AgCN 50g/リットル、KCN 100g/リットル、KCO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 0.008〜1.0A/dm、温度 30℃
[Agめっき] 従来例1での反射層形成条件
めっき液:AgCN 50g/リットル、KCN 100g/リットル、KCO 30g/リットル
めっき条件:電流密度 1.5A/dm、温度 30℃
[Ag−Sn合金めっき] 発明例15での反射層形成条件
めっき液:KCN 100g/リットル、NaOH 50g/リットル、AgCN 10g/リットル、KSn(OH) 80g/リットル
めっき条件:電流密度 1A/dm、温度 40℃
[Ag−Pd合金めっき] 発明例16での反射層形成条件
めっき液:KAg(CN) 20g/リットル、PdCl 25g/リットル、K 60g/リットル、KSCN 150g/リットル
めっき条件:電流密度 0.25A/dm、温度 40℃
Figure 2010150824
Figure 2010150824
これらの結果から明らかなように、反射層厚の薄い比較例1および(200)面の強度比が低い従来例1では、所望の反射率が340nmでも400nmでも得られなかった。これに対して、反射層の厚さが0.2〜5μmであって、かつ、反射層のX線回折法で測定された(200)面の強度比が総カウント数の20%以上であった発明例1〜24および参考例1では、波長340nmおよび波長400nmにおける反射率が良好であり、340nmで60%以上、400nmで70%以上の合格基準を満足した。このことは、近紫外域の反射率向上によりこれらの波長を利用した光半導体に好適に適用できることを意味する。また、電気伝導率の良好な基体においては放熱性も良好であるため、LEDを点灯した際に生じる熱を光半導体装置の外部へスムーズに排出でき、長期信頼性が高まる。
さらに、電流密度を0.005〜1.0A/dm、生産性の観点から好ましくは0.05〜1.0A/dmで製造することで、容易に配向の割合を制御できていることが分かり、有効な製造手段であることが分かる。
なお、参考例は、基体の導電率が2%であるため放熱性に優れないが、光半導体用リードフレームに放熱性を必要としない光半導体装置であれば、反射率は優れているので好適に使用できることは容易に想定されるものである。
また、本発明例は、近紫外域だけでなく可視光域においても、すべての発明例で反射率70%以上、および拡散反射率45〜85%を保っており、高輝度に優れ、指向性のバランスに優れた光半導体用リードフレームに好適に使用できる。
(実施例2)
実施例2として、厚さ0.3mm、幅50mmのC19400銅合金からなる導電性基体に実施例1と同様の前処理およびニッケル下地めっき0.5μm、銀ストライクめっきを0.01μm形成した後、さらに反射層として電気銀めっき2.0μmを形成して、発明例2531、参考例およびのリードフレームを作成した。なお、反射層の表面粗度の調整のために、めっき液添加剤の濃度を変えるか、またはめっき時の電流密度の大小を適宜調整した。参考例のリードフレームでは、本発明で規定する所定の表面粗度値を外れた値を有する反射層を形成した。参考例では、添加剤として以下のチオ硫酸ナトリウムの濃度を5g/リットル、電流密度を0.1A/dmとすることによって、表面粗度として小さなRa値を有する反射層を得た。また、参考例では、添加剤として以下のチオ硫酸ナトリウムの濃度を0.1g/リットル、電流密度を1A/dmとすることによって、表面粗度として大きなRa値を有する反射層を得た。
Figure 2010150824
(実施例3)
実施例3として、厚さ0.3mm、幅50mmのC19400銅合金からなる導電性基体に、実施例1の発明例12と同様の厚さで前処理およびニッケル下地めっき、銀ストライクめっきを形成した後、さらに反射層として1層目の電気銀めっきを1.84μm、1.5A/dmで形成後、さらに2層目の電気銀めっきを0.21μm、0.49A/dmで形成し、2層の反射層の合計厚さとしては2.05μmの発明例32のリードフレームを作製した。また、1層目の電気銀めっきを1.84μm、1.5A/dmで形成後、2層目を0.18μm、0.49A/dmで形成し、2層の反射層の合計厚さとしては2.02μmの比較例2のリードフレームを作製した。比較例2においては、前記発明例32よりも反射層の2層目を形成した際のめっき時間を短く、具体的には、発明例32での反射層2層目(表層)形成時のめっき時間0.7分を比較例2では0.6分に変更した。これらのリードフレーム試料における反射層の表面粗度Raについて上記と同様にして測定したところ、双方ともRa≒0.15μmであった。
なお、(200)面強度比、全反射率、放熱性、生産性の評価方法は、実施例1と同様の手法で評価を行った。その結果を表4に示した。
Figure 2010150824
この結果から、発明例32のように、反射層が複数層で形成されているとき、表面から少なくとも0.2μmの表層を0.005〜1.0A/dmの範囲内、発明例32では0.49A/dmで形成することによって、下層の電流密度1.5A/dmで形成された反射層の一層目の影響を受けつつも(200)面の強度比を20%以上に高めることができており、その結果全反射率が近紫外域の340〜400nmにおいて60%以上を維持することができていることがわかる。また、生産性において、発明例12よりも時間がおよそ6割も短縮されており、生産性に優れる手法として有効であることが分かる。
これに対して、反射層の2層目が0.2μmに満たない比較例2では、(200)面の強度比が20%未満であり、反射率も340nmで60%以下と劣った結果となったことが分かる。
このように、反射層の表面から少なくとも0.2μm以上を所定の電流密度である0.005〜1.0A/dmにて被覆形成することで、反射層2層の内の下層の配向の影響を受けずに表層に基づいて、反射層全体としては(200)面の配向強度比を有効に高めることができ、反射率に優れかつ生産性が向上された光半導体用リードフレームの製造方法として有用であることが分かる。
また、本発明例は、近紫外域だけでなく可視光域においても、すべての発明例で反射率70%以上、および拡散反射率45〜85%を保っており、高輝度に優れ、指向性のバランスに優れた光半導体用リードフレームに好適に使用できる。
すなわち、本発明によれば以下の手段が提供される。
(1)導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層が電気めっき法で形成された光半導体装置用リードフレームであって、前記反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、前記反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上40%以下であり、前記反射層の表面粗度が、算術平均高さRaで0.05〜0.30μmであって、全反射率に対する拡散反射率の比率が波長340〜400nmにおいて45〜85%であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
)前記導電性基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする、()記載の光半導体装置用リードフレーム。
)前記導電性基体の導電率がIACS(International Annealed Copper Standard)で10%以上であることを特徴とする、()記載の光半導体装置用リードフレーム。
)前記反射層を形成する銀または銀合金は、銀、銀−錫合金、銀−インジウム合金、銀−ロジウム合金、銀−ルテニウム合金、銀−金合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル合金、銀−セレン合金、銀−アンチモン合金、および銀−白金合金からなる群から選ばれた材料からなることを特徴とする、(1)〜()のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
)前記導電性基体と前記反射層との間に、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅および銅合金からなる群から選ばれた金属または合金からなる中間層が、少なくとも1層以上形成されていることを特徴とする、(1)〜()のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
)前記中間層の厚さは、総厚で0.2〜2.0μmであることを特徴とする、()記載の光半導体用リードフレーム。
)(1)〜()のいずれか1項に記載の半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、少なくとも前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
)前記反射層を、前記電気めっき法で形成する際の電流密度が0.005〜1A/dmであることを特徴とする、()記載の光半導体用リードフレームの製造方法。
)(1)〜()のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームと、光半導体素子とを備えた光半導体装置であって、少なくとも前記光半導体素子が搭載される箇所に前記反射層が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
また、反射層の最表面の表面粗度に関して、日本工業規格(JIS B 0601:2001)に規定された算術平均高さRaを0.05〜0.30μmに制御することにより、照明用途や測定・分析用途として使用するのに良好な指向特性を達成することができ、広範囲を均一に明るく照らすことが可能となる。これは、Raを制御することによって、全反射率に対する拡散反射率の比率を制御し、特に照明用途における指向性のバランスを良好とすることができる。なお、Raが小さすぎると正反射成分が強くなりすぎてLEDに搭載した際に全体的を均一に照らすことが難しくなり、逆にRaが大きすぎると拡散反射成分が強いために取り出せる光量が低下して照明としての効率が悪くなる。Ra=0.10〜0.25μm、さらに好ましくはRa=0.10〜0.15μmである。この結果、全反射率に対する拡散反射率の比率が、波長340〜400nmにおいて45〜85%に調整され、照明用途に良好な指向特性が得られる。
図7は、本発明に係る光半導体装置用リードフレームの実施形態における算術平均高さRaを説明するための概略断面図である。図7は、導電性基体1、中間層4、反射層2が形成されているリードフレームにおいて、反射層2の算術平均高さRaが0.05〜0.30μmとなっている様子を表している。このようにRaを制御することによって全反射率に対する拡散反射率の比率を制御することにより前述の優れた効果が得られるものであり、特に照明用途における指向性のバランスが良好となる。なお、Raの制御方法としては、前述の電流密度の調整の他に、めっき処理に付す処理時間の長短を調整することや、めっき液成分の添加剤の種類・含有量等を調整することによっても、Ra値を適正に制御することができる。例えば、めっき液に用いる添加剤の種類によって最適濃度や電流密度が異なるが、制御手段として、添加剤の濃度を低くするか電流密度を高くすることによって、表面粗度としてより大きなRa値を有する反射層を得ることができる。一方、例えば、添加剤の濃度を高くするか電流密度を低くすることによって、表面粗度としてより小さなRa値を有する反射層を得ることができる。

Claims (10)

  1. 導電性基体上の最表面に銀または銀合金からなる反射層が形成された光半導体装置用リードフレームであって、前記反射層の厚さが0.2〜5.0μmであり、かつ、前記反射層の銀または銀合金をX線回折法で測定した際に、(200)面の強度比が総カウント数の20%以上であることを特徴とする、光半導体装置用リードフレーム。
  2. さらに前記反射層の表面粗度が、算術平均高さRaで0.05〜0.30μmであることを特徴とする、請求項1記載の光半導体装置用リードフレーム。
  3. 前記導電性基体は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする、請求項1または2記載の光半導体装置用リードフレーム。
  4. 前記導電性基体の導電率がIACS(International Annealed Copper Standard)で10%以上であることを特徴とする、請求項3記載の光半導体装置用リードフレーム。
  5. 前記反射層を形成する銀または銀合金は、銀、銀−錫合金、銀−インジウム合金、銀−ロジウム合金、銀−ルテニウム合金、銀−金合金、銀−パラジウム合金、銀−ニッケル合金、銀−セレン合金、銀−アンチモン合金、および銀−白金合金からなる群から選ばれた材料からなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
  6. 前記導電性基体と前記反射層との間に、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅および銅合金からなる群から選ばれた金属または合金からなる中間層が、少なくとも1層以上形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレーム。
  7. 前記中間層の厚さは、総厚で0.2〜2.0μmであることを特徴とする、請求項6記載の光半導体用リードフレーム。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、少なくとも前記反射層を電気めっき法で形成することを特徴とする、光半導体装置用リードフレームの製造方法。
  9. 前記反射層を、前記電気めっき法で形成する際の電流密度が0.005〜1A/dmであることを特徴とする、請求項8記載の光半導体用リードフレームの製造方法。
  10. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光半導体装置用リードフレームと、光半導体素子とを備えた光半導体装置であって、少なくとも前記光半導体素子が搭載される箇所に前記反射層が設けられていることを特徴とする光半導体装置。
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