JPWO2010146765A1 - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

無線通信装置が、着脱可能な記録媒体を識別する記録媒体識別情報を記憶する記憶部と、通信ネットワークに接続されるネットワーク通信部と、記録媒体から記録媒体識別情報を読み取る読取部と、読取部が読み取った記録媒体識別情報を記憶部に書き込む記録媒体識別情報登録部と、記録媒体を装着した通信端末装置と無線による通信を行うとともに、該通信端末装置から記録媒体識別情報を受信する無線通信部と、記憶部から読み出した記録媒体識別情報と無線通信部が受信した記録媒体識別情報とを照合し照合結果に応じて、通信端末装置と通信ネットワークに接続された事業者コアネットワークとが無線通信部およびネットワーク通信部を経由して接続するよう制御する通信制御部とを含む。

Description

本発明は、無線通信装置に関する。
本願は、2009年6月15日に、日本に出願された特願2009−142577号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
携帯電話の通信事業者(以下、事業者という)は、通信範囲が半径数百メートルから数キロメートル程度のマクロセル(Macro Cell)基地局と呼ばれる基地局を多数設置することにより、音声電話、テレビ電話、パケット通信等さまざまなサービスを提供している。この基地局は無線通信装置の範疇に属するものである。基地局は、設置場所、アンテナの指向性などを工夫し、できる限りサービスエリア全体をカバーするように設置されることが一般的ではあるが、マクロセル基地局のみでサービスエリアの全領域に十分なサービスを提供することは難しく、マクロセル基地局の境界付近や屋内等の電波の届きにくい弱電界の場所では、十分な通信速度が得られない、あるいは通話音声の品質が安定しない等の状態が生じる。そこで、半径数十メートル程度の通信範囲を有するフェムトセル(Femtocell)基地局と呼ばれる超小型無線基地局が提案されている。
フェムトセル基地局は従来の基地局とは異なり、インターネットプロトコル(Internet Protocol; IP)を利用したパケット通信網であるIP網(Internet Protocol Network; IP Network)すなわちインターネットに十分な通信速度が確保できるADSL、CATV、光接続回線等のブロードバンド回線を用いて接続し、ブロードバンド回線およびIP網を介して事業者が設置しているコアネットワーク(Core Network)と接続する。特に個人向けのフェムトセル基地局は、同基地局の所有権ないし管理権を有する個人が契約しているブロードバンド回線を用いてコアネットワークと接続するなど、個人の負担によって運営及び維持されるため、第三者によるフェムトセル基地局の不正使用が問題となる。
フェムトセル基地局を第三者が不正使用しないよう、特定の移動局装置(携帯電話端末)を登録しておき、登録された移動局装置のみがフェムトセル基地局を使用可能とすることが考えられる。フェムトセル基地局に登録できる移動局装置を限定することにより少数の端末でフェムトセル基地局を占有できるので、高速の通信を安定して確保することが可能である。特許文献1では、フェムトセル基地局の使用を許可する移動局装置を、ネットワークデバイスの1つに位置する排他権データベースに登録する方法として、インターネットを介して登録する方法、コールセンターに連絡して登録する方法や、ショートメッセージサービス(Short Message Service; SMS)を送信して登録する方法等が提案されている。
また、周辺で使用されているマクロセル基地局や、他のフェムトセル基地局と干渉しないよう、フェムトセル基地局のパラメータを設定する必要がある。特許文献2では、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の基地局ID(Identifier、識別子)や周波数の設定方法が提案されている。
特開2007−534227号公報 特開2006−261722号公報
しかしながら、特許文献1では移動局装置を識別するための情報をデータベースに入力する方法の詳細は示されていない。移動局装置を識別するための情報として移動局装置を識別する番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)を用いることが考えられるが、IMSIは数字の羅列であり入力の際にミスが発生するおそれがある。また、移動局装置を識別するための情報を登録したデータベースを予め用意しておき、電話番号等で当該情報を検索して使用することも考えられるが、データベースを生成する際に、やはり入力ミスが生じうる。また、パソコン(Personal Computer; PC)でパケット通信を行う際に用いる専用の携帯通信端末では、使用者は電話番号を意識せず使用する場合が多く、また、この端末には電話番号を表示する機能がないことが通常である。このため、使用者がこの端末の電話番号を把握していないことが考えられる。かかる場合、フェムトセル基地局に端末を登録するために、使用者は電話番号を確認する作業を行わなければならない。
また、フェムトセル基地局のパラメータ設定においても入力ミス(設定ミス)が発生し、正しく設定が行われないおそれがある。また、それに加えて、特許文献2の方法では、事業者は1社に固定されており、複数の事業者に対応することは出来ない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その一つの目的は、移動局装置の識別情報などの登録情報を入力ミスなく登録できるフェムトセル基地局装置を提供することにある。また、別の目的は、複数の事業者に対応することのできるフェムトセル基地局装置を提供することにある。また、別の目的は、無権利者に不正登録および不正使用されないフェムトセル基地局装置を提供することにある。
[1]この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による通信装置は、着脱可能な記録媒体を識別する記録媒体識別情報を記憶する記憶部と、通信ネットワークに接続されるネットワーク通信部と、前記記録媒体から前記記録媒体識別情報を読み取る読取部と、前記読取部が読み取った前記記録媒体識別情報を前記記憶部に書き込む記録媒体識別情報登録部と、前記記録媒体を装着した通信端末装置と無線による通信を行うとともに、該通信端末装置から記録媒体識別情報を受信する無線通信部と、前記記憶部から読み出した前記記録媒体識別情報と前記無線通信部が受信した前記記録媒体識別情報とを照合し照合結果に応じて、前記通信端末装置と前記通信ネットワークに接続された事業者コアネットワークとが前記無線通信部および前記ネットワーク通信部を経由して接続するよう制御する通信制御部とを含む。
ここで、着脱可能な記録媒体とは、UIMカード等、記録媒体識別情報を記憶する媒体をいい、単に情報を記憶する機能以外の機能を備えていてもよい。また、記録媒体識別情報とは前記記録媒体を識別する情報(例えばUIMカードであればIMSIまたはTMSIまたはICCID等、UIMカード固有に設定される情報)をいい、記録媒体が通信端末装置に装着されると記録媒体識別情報は通信端末装置を識別する情報として用いることができる。
[2]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、事業者識別情報を記憶する登録事業者情報記憶部と、前記無線通信部の設定パラメータを取得する事業者サービス情報取得部と、前記無線通信部を設定する無線通信設定部と、をさらに含み、前記読取部は前記記録媒体から事業者識別情報を読み取り、前記事業者サービス情報取得部は前記登録事業者情報記憶部に記憶された前記事業者識別情報と前記読取部からの前記事業者識別情報とを照合し照合結果に応じて、前記読取部からの前記事業者識別情報に応じた設定パラメータを、自無線通信装置内から取得し又は前記通信ネットワークに接続された外部のサーバーから前記ネットワーク通信部を介して取得し、前記無線通信設定部は取得された前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部を設定するとともに、前記読取部からの前記事業者識別情報を前記登録事業者情報記憶部に書き込む。
[3]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、複数の前記無線通信部を含み、前記登録事業者情報記憶部は複数の前記事業者識別情報の各々を前記無線通信部のいずれかに対応付けて記憶し、前記ネットワーク通信部は前記読取部が読み取った前記事業者識別情報が前記登録事業者情報記憶部に記憶された事業者識別情報のいずれとも一致しない場合に前記設定パラメータを取得し、前記無線通信設定部は取得した前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部のいずれかを設定するとともに、前記登録事業者情報記憶部中から前記設定を行った無線通信部に対応付けられる前記事業者識別情報を削除して、前記読取部が読み取った前記事業者識別情報を当該無線通信部に対応付けて書き込む。
[4]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記ネットワーク通信部は前記事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報を前記読取部からの前記事業者識別情報に応じて自無線通信装置内又は前記外部のサーバーより取得し、該事業者コアネットワーク接続先情報に従って前記事業者コアネットワークに接続する。
[5]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記事業者サービス情報取得部は前記設定パラメータと前記事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報とを前記読取部からの前記事業者識別情報に対応付けて取得するとともに該事業者識別情報を登録事業者情報記憶部に書き込み、前記無線通信部は前記通信端末装置から事業者識別情報を受信し、前記無線通信設定部は前記無線通信部からの前記事業者識別情報に対応する前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部を設定し、前記ネットワーク通信部は前記無線通信部からの前記事業者識別情報に対応する前記事業者コアネットワーク接続先情報に従って前記事業者コアネットワークに接続する。
[6]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記読取部は自無線通信基地局への接続可否を判断するための情報である接続可否判断情報を前記記録媒体に書き込む。
[7]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記読取部は外部からの削除指示に応じて、前記記録媒体から前記記録媒体識別情報を読み取り、前記制御部は前記読取部が読み取った前記記録媒体識別情報に一致する記録媒体識別情報を前記記憶部から削除する。
[8]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記制御部は外部からの削除指示に応じて前記記録媒体から前記接続可否判断情報を削除する。
[9]また、本発明の一態様による通信装置は、上述の通信装置であって、前記読取部は、前記着脱可能な記録媒体を接続する接続部を含み、該接続部に接続された前記記録媒体から前記記録媒体識別情報を読み取る。
この発明によれば、移動局装置の識別情報などの登録情報を入力ミスなく通信装置に登録できる。
本発明の第1の実施形態によるフェムトセル基地局装置1(超小型無線基地局装置)の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における制御部17の構成を示す概略構成図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置1を使用する移動局装置とフェムトセル基地局装置1が接続するIP網と事業者コアネットワークとの接続関係を示す概略図である。 同実施形態において移動局装置情報記憶部14が記憶する移動局装置情報の構成を示すデータ構成図である。 同実施形態におけるフェムトセル基地局装置1の外形の概略を示す斜視図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置1が移動局装置情報を登録する手順を示すフロー図である。 同実施形態において移動局装置から位置登録要求を受けた場合のフェムトセル基地局装置1の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態によるフェムトセル基地局装置2の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における制御部27の構成を示す概略構成図である。 同実施形態において登録事業者情報記憶部28が記憶する登録事業者情報の構成を示すデータ構成図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置2が接続するIP網と事業者のコアネットワークとの接続関係を示す概略図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置2が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置2が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。 本発明の第3の実施形態によるフェムトセル基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態において登録事業者情報記憶部38が記憶する登録事業者情報の構成を示すデータ構成図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置3が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。 同実施形態においてフェムトセル基地局装置3が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。 同実施形態において移動局装置から位置登録要求を受けた場合のフェムトセル基地局装置3の動作を示すフロー図である。 本発明の第4の実施形態によるフェムトセル基地局装置4の構成を示す概略ブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による無線通信装置、特にフェムトセル基地局装置1(超小型無線基地局装置)の構成を示す概略ブロック図である。同図において、フェムトセル基地局装置1は、LTEフェムトセル通信部11とIP通信部12とカード読取部13と移動局装置情報記憶部14と操作入力部15と表示部16と制御部17と事業者識別情報記憶部18とを含んで構成される。
LTEフェムトセル通信部11は携帯電話機(移動局装置)と無線通信を行う。LTEフェムトセル通信部11は、標準化団体3GPP(Third Generation Partnership Project)が規定するLTE(Long Term Evolution、ロング・ターム・エボリューション)の規格に従い、下り回線(Downlink)はMIMO−OFDM(Multiple Input Multiple Output-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて通信を行い、上り回線(Uplink)はMIMO SC−FDMA(Multiple Input Multiple Output Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)を用いて通信を行う。IP通信部12(ネットワーク通信部)はIP網(通信ネットワーク)に接続して通信を行う。カード読取部13はUIMカード(User Identity Module Card)から移動局装置情報を読み出す。移動局装置情報中には後述するIMSIが含まれ、IMSIはUIMカードを識別する記録媒体識別情報である。つまりカード読取部13(読取部)は、UIMカード(着脱可能な記録媒体)から移動局装置情報中のIMSI(記録媒体識別情報)を読み取る。移動局装置情報記憶部14はカード読取部13が読み出した移動局装置情報を記憶する。つまり移動局装置情報記憶部14(記憶部)は記録媒体を識別する記録媒体識別情報を記憶する。操作入力部15はユーザーの操作を受け付ける。操作入力部15は、移動局装置情報の登録を指示する操作を受け付けると制御部17に登録指示を出力し、移動局装置情報の削除を指示する操作を受け付けると制御部17に削除指示を出力し、移動局装置情報の選択変更を指示する操作を受け付けると制御部17に変更指示を出力する。表示部16は警告等のメッセージを表示する。制御部17は各部の制御を行う。事業者識別情報記憶部18は、後述する事業者を特定する情報を、1事業者について予め記憶している。
図2は制御部17の構成を示す概略構成図である。
同図において、制御部17は、移動局装置情報登録部171(記録媒体識別情報登録部)と通信制御部172とを含んで構成される。
移動局装置情報登録部171は、移動局装置情報記憶部14への移動局装置情報の書き込みや削除や更新を行う。通信制御部172は、移動局装置が自フェムトセル基地局装置1を介してIP網に接続された事業者コアネットワークと通信を行うよう、LTEフェムトセル通信部11及びIP通信部12を制御する。
図3は、フェムトセル基地局装置1を使用する移動局装置とフェムトセル基地局装置1が接続するIP網と事業者コアネットワークとの接続関係を示す概略図である。同図において、IP網601はフェムトセル基地局装置1と複数の事業者コアネットワーク(事業者Aコアネットワーク603及び事業者Bコアネットワーク606)とに接続されている。移動局装置609は無線通信にてフェムトセル基地局装置1と接続する。事業者Aコアネットワークと事業者Bコアネットワークとは、それぞれ無線通信事業者Aと無線通信事業者Bとが所有するコアネットワークであり、LTEによる携帯電話サービスを提供する。事業者Aコアネットワーク603には事業者Aサーバー604と事業者Aマクロセル基地局装置605とが接続されている。事業者Bコアネットワーク606には事業者Bサーバー607と事業者Bマクロセル基地局装置608とが接続されている。フェムトセル基地局装置1は事業者Aに対応するフェムトセル基地局装置であり、予め記憶しているIPアドレスを用いて事業者Aサーバー604を介して事業者Aコアネットワーク603に接続する。事業者Aマクロセル基地局装置605は、フェムトセル基地局装置1を使用できない場合に移動局装置609が接続する基地局装置である。事業者Bマクロセル基地局装置608は、事業者Bに対応する移動局装置が接続する基地局装置である。移動局装置609は事業者Aに対応する移動局装置である。また、移動局装置609はフェムトセル基地局装置1の使用を許可された移動局装置である。移動局装置609はフェムトセル基地局装置1とIP網601と事業者Aサーバー604とを介して事業者Aコアネットワーク603に接続する。
図4は、移動局装置情報記憶部14が記憶する移動局装置情報の構成を示すデータ構成図である。同図において、移動局装置情報はMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)とMSIN(Mobile Subscriber Identification Number)とTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)とICCID(Integrated Circuit Card Identification)とMSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number)とを含んで構成される。移動局装置情報記憶部14は複数の移動局装置情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータ(図では記載省略)が1個の移動局装置情報に対応する。
MCCは国の識別番号、MNCは事業者の識別番号である。MCCとMNCとを用いることによって事業者を識別することができ、どの国のどの事業者が発行したUIMカードか判断することができる。事業者識別情報記憶部18は、フェムトセル基地局装置1が対応する事業者のMCC及びMNCを記憶している。制御部17は、事業者識別情報記憶部18が記憶するMCC及びMNCが、UIMカードに記録されたMCC及びMNCと同じか否かによって、登録を行おうとしているUIMカードを挿入して使用する移動局装置が自フェムトセル基地局装置を使用できるか否かを判断する。MSINは事業者が加入者に対して付す識別番号である。MCCとMNCとMSINをこの順に結合した番号はIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれ、UIMカードごとに固有の番号、すなわちUIMカードを識別する番号である。また、IMSIはUIMカードが挿入された移動局装置を識別する番号として用いられる。TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)はIMSIの代わりにネットワークから発行される仮の識別番号である。移動局装置情報記憶部14が記憶する各移動局装置情報は、IMSIまたはTMSIを主キーとして検索できる。
制御部17はIMSIを主キーとして移動局装置情報を検索して移動局装置情報が登録済みか否かを判断する。IMSIの代わりにTMSIを移動局装置から受信した場合は、制御部17はTMSIを主キーとして移動局装置情報を検索する。コアネットワークに接続された基地局においてTMSIの更新処理が行われた場合、事業者サーバーからIP網を介してフェムトセル基地局装置1にTMSIが通知され、制御部17が、移動局装置情報記憶部14に記憶されるTMSIを、通知された内容に更新する。ICCIDはUIMカードを識別するためにカードごとに設定される個別の識別番号である。MSISDNは電話番号である。
図5は、フェムトセル基地局装置1の外形の概略を示す斜視図である。同図において、フェムトセル基地局装置1はアンテナ501および502と表示パネル503とUIMカードスロット(UIM Card Slot、接続部)504と登録開始ボタン505と登録削除ボタン506と選択ボタン507とを備える。
アンテナ501および502は移動局装置と無線通信を行うためのアンテナである。LTEではフェムトセル基地局装置1のアンテナ数として1本または2本または4本が規定されている。図示のフェムトセル基地局装置1は2本のアンテナを備えており、受信アンテナ2本を備えた移動局装置との間で、2×2MIMO(Multiple Input Multiple Output、多入力多出力)にて通信を行う。表示パネル503は、警告等のメッセージを表示するパネルである。なお、フェムトセル基地局装置1はスピーカーをさらに備え、メッセージの表示に加えて音声やアラーム音による通知を行うようにしてもよい。UIMカードスロット504(接続部)はUIMカードの挿入部である。UIMカードが挿入されるとUIMカードスロット504はUIMカードに接続し、カード読取部13はUIMスロット504を介してUIMカードからデータを読み取る。
登録開始ボタン505は移動局装置情報の登録を指示するための押ボタンである。登録開始ボタン505が押下されると、図1の操作入力部15は登録指示を制御部17に出力する。登録削除ボタン506は移動局装置情報の削除を指示するための押ボタンである。登録削除ボタン506が押下されると、図1の操作入力部15は削除指示を制御部17に出力する。選択ボタン507は削除する移動局装置情報を選択するための押ボタンである。選択ボタン507が押されると、図1の操作入力部15は選択変更指示を制御部17に出力する。
移動局装置が通信を行うためには、移動局装置にUIMカードが挿入されていることが必要である。移動局装置では、UIMカードを不正使用して通信が行われないように、電池を取り外さないとUIMカードが取り出せない構造となっていることが一般的である。これに対してフェムトセル基地局装置が通信を行うために、UIMカードが挿入されている必要はない。したがってフェムトセル基地局装置の場合は、移動局装置の場合のような不正利用を考慮する必要はないのでUIMカードを取り出せない構造とする必要はなく、むしろ起動中でもUIMカードを着脱可能とすることが望ましい。そこで、フェムトセル基地局装置1の正面にUIMカードスロット504を設けることにより操作性を向上させることができる。また、登録開始ボタン505も正面部に設けることにより操作性を向上させることができる。
移動局装置から取り出されたUIMカードがフェムトセル基地局装置1のUIMカードスロット504に挿入され、登録開始ボタン505が押下されると、フェムトセル基地局装置1は接続を許可するユーザーの登録処理を開始し、制御部17は移動局装置を特定するための情報を移動局装置情報記憶部14に書き込む。移動局装置を特定する情報はUIMカードスロット504に挿入されたUIMカードから読み取る。
図6は、フェムトセル基地局装置1が移動局装置情報を登録する手順を示すフロー図である。登録開始ボタン505が押下されると操作入力部15から制御部17に登録指示が入力され、制御部17は移動局装置情報の登録を開始する。ステップSa1において、カード読取部13はUIMカードが挿入されているか否かを判断する。UIMカードが挿入されていない場合(ステップSa1:NO)、ステップSa2に進み、UIMカードが挿入されている場合(ステップSa1:YES)、ステップSa3に進む。ステップSa2において、表示部16はカードが挿入されていないことを示す警告を表示し、その後フェムトセル基地局装置1は登録処理を終了する。
ステップSa3において、制御部17はUIMカードに記録されている移動局装置情報が、移動局装置情報記憶部14に登録済みか否かを判断する。移動局装置情報が登録済みの場合(ステップSa3:YES)、ステップSa4に進み、移動局装置情報が未登録の場合(ステップSa3:NO)ステップSa5に進む。ステップSa4において表示部16は移動局装置情報が登録済みである旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置1は登録処理を終了する。
ステップSa5において、制御部17は、UIMカードに記録されているMCC及びMNCが示す事業者が、自フェムトセル基地局装置1が対応する事業者と同じか否かを判断する。事業者が異なる場合(ステップSa5:NO)、ステップSa6に進み、事業者が同じ場合(ステップSa5:YES)、ステップSa7に進む。ステップSa6において、表示部16は自フェムトセル基地局を使用できない旨を示す警告を表示し、その後フェムトセル基地局装置1は登録処理を終了する。
ステップSa7において、制御部17はカード読取部13から移動局装置情報を読み出して、移動局装置情報記憶部14に書き込む。つまり、制御部17(記録媒体識別情報登録部)はカード読取部13(読取部)が読み取った移動局装置情報中のIMSI(記録媒体識別情報)やTMSIやICCIDやMSISDNを移動局装置情報記憶部14(記憶部)に書き込む。ステップSa8において、表示部16は登録が完了した旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置1は登録処理を終了する。
なお、登録が完了した際に、表示部16が登録された携帯電話番号(MSISDN)を表示するようにしてもよい。これにより、操作者は登録が正常に行われたことを確認することができる。
なお、移動局装置情報を登録する際に、カード読取部13(読取部)が自フェムトセル基地局装置1(自無線通信装置)への接続可否を判断するための情報である接続可否判断情報をUIMカード(記録媒体)に書き込むようにしてもよい。例えば、フェムトセル基地局装置1は、自フェムトセル基地局が使用する基地局IDや周波数や設置場所等の情報をUIMカードに書き込む。UIMカードを挿入された移動局装置は、位置登録要求を行う際にUIMカードに記録されている情報を読み出して、まずフェムトセル基地局装置1に対して位置登録要求を行う。これによって、移動局装置が複数の基地局の通信圏内にある場合でも、どの基地局に接続可能かを順次調査する必要が無くなり、位置登録が速やかに行われることが期待できる。
移動局装置情報の登録処理が終了すると、UIMカードスロット504からUIMカードが抜かれ、移動局装置に挿入される。UIMカードを挿入された移動局装置は、電源が入れられると、通信可能な基地局に対して位置登録要求を送信する。フェムトセル基地局装置1の電波を安定して受信できる環境にあれば、移動局装置はフェムトセル基地局装置1に位置登録される。移動局装置から位置登録の要求があると、フェムトセル基地局装置1はその移動局装置から受信する情報と移動局装置情報記憶部14に記憶されている情報とが一致するか否かを確認する。すなわち、フェムトセル基地局装置1は移動局装置からIMSIを受信し、移動局装置情報記憶部14に記憶されているIMSIと一致するか否かを確認する。移動局装置がTMSIを送信する場合は、フェムトセル基地局装置1は移動局装置情報記憶部14に記憶されているTMSIと一致するか否かを確認する。あるいは、移動局装置がICCIDをフェムトセル基地局装置1に通知する機能を備えていれば、移動局装置から受信するICCIDと移動局装置情報記憶部14に記憶されているICCIDとが一致するかどうか確認するようにしてもよい。一致すればフェムトセルはその移動局装置からの位置登録を許可する。
図7は、移動局装置から位置登録要求を受けた場合のフェムトセル基地局装置1の動作を示すフロー図である。LTEフェムトセル通信部11が移動局装置からの位置登録要求を受信すると、フェムトセル基地局装置1は位置登録処理を開始する。
ステップSb1において、LTEフェムトセル通信部11は移動局装置から移動局装置情報を受信する。つまり、LTEフェムトセル通信部11(無線通信部)は、UIMカード(記録媒体)を装着した移動局装置(通信端末装置)と無線による通信を行うとともに、該移動局装置(通信端末装置)から移動局装置情報中のIMSI(記録媒体識別情報)を受信する。ステップSb2において、制御部17はLTEフェムトセル通信部11が受信した移動局装置情報と一致する移動局装置情報が移動局装置情報記憶部14に記憶されているか否かを判断する。一致する移動局装置情報がある場合(ステップSb2:YES)、ステップSb3に進む。一致する移動局装置情報が無い場合(ステップSb2:NO)、ステップSb4に進む。
ステップSb3において、IP通信部12は事業者サーバーを介して事業者コアネットワークに位置登録要求を送信し、事業者コアネットワークに接続されたホームロケーションレジスタ(Home Location Register; HLR)が位置登録を行う。以上で、フェムトセル基地局装置1は位置登録処理を終了する。ステップSb4において、制御部17は位置登録を拒否し、すなわち位置登録を行わず、その後フェムトセル基地局装置1は位置登録処理を終了する。位置登録が行われた移動局装置はフェムトセル基地局装置1を介して事業者コアネットワークに接続することができ、音声電話やテレビ電話やパケット通信などを行うことができる。以上のように、フェムトセル基地局装置1の制御部17は、移動局装置情報記憶部14から読み出したIMSIとLTEフェムトセル通信部11が受信したIMSIとを照合し照合結果に応じて、移動局装置とIP網に接続された事業者コアネットワークとがLTEフェムトセル通信部11およびIP通信部12を経由して接続するよう制御する。すなわち、制御部17(通信制御部)は、移動局装置情報記憶部14(記憶部)から読み出したIMSI(記録媒体識別情報)とLTEフェムトセル通信部11(無線通信部)が受信したIMSI(記録媒体識別情報)とが一致すると判定する場合は、LTEフェムトセル通信部11(無線通信部)の受信する移動局装置(通信端末装置)からの信号をIP網(通信ネットワーク)に送信するようにIP通信部12(ネットワーク通信部)を制御し、IP網(通信ネットワーク)からの移動局装置(通信端末装置)宛の信号を当該移動局装置(通信端末装置)に送信するようにLTEフェムトセル通信部11(無線通信部)を制御する。
一方、位置登録を拒否された移動局装置はフェムトセル基地局装置1を使用できないので、マクロセル基地局に接続して通信を行う。
なお、フェムトセル基地局装置1への登録が正常に行われたかどうかをユーザーが確認できるように、登録された移動局装置が初めてフェムトセル基地局装置1に位置登録した場合に、登録が正常に行われたことを示すメールをフェムトセル基地局装置1が移動局装置に送信するようにしてもよい。この場合、フェムトセル基地局装置1はメール送信部を具備する。位置登録が行われた際、メール送信部は移動局装置情報記憶部14に登録された移動局装置情報中に新規登録された移動局装置情報がないか確認する。新規登録された移動局装置情報がある場合は、位置登録された移動局装置の情報が移動局装置情報記憶部14に新規に登録された移動局装置情報か否かを判断する。新規登録された移動局装置情報である場合は、メール送信部はショートメッセージサービスあるいは事業者が提供しているメール機能を用いて登録が正常に行われたことをユーザーに通知する。なお、フェムトセル基地局装置1の表示部16に移動局装置情報記憶部14に記憶されている移動局装置情報を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザーは登録が正常に行われたことを確認できる。
また、フェムトセル基地局装置に登録できる移動局装置の数が制限されている場合など、移動局装置の登録を削除する必要がある場合が考えられる。フェムトセル基地局装置1は、ユーザーの操作に応じて移動局装置情報を削除することにより、移動局装置の登録を削除する。ユーザーが登録削除ボタン506を(図5)を押下することにより操作入力部15から削除指示が入力されると、制御部17はユーザーによって選択された移動局装置情報を削除する。まず、制御部17は移動局装置情報記憶部14に記憶された移動局装置情報の中から、最初に記憶されている移動局装置情報を選択する。表示部16は、選択された移動局装置情報のうちのMSISDN(ユーザーが認識可能な情報)を表示する。操作入力部15から選択変更指示が入力されると、制御部17は、次に記憶されている移動局装置情報(最後の移動局装置情報を選択している場合は最初に記憶されている移動局装置情報)を選択し、表示部16が選択された移動局装置情報のうちのMSISDNを表示する。ユーザーが登録削除ボタン506を(図5)を再度押下することにより操作入力部15から削除指示が再度入力されると、制御部17は、移動局装置情報記憶部14から選択中の移動局装置情報を削除する。
なお、削除したいユーザーのUIMカードを挿入して登録削除ボタンを押すことで該UIMカードが示す情報を移動局装置情報記憶部14から削除するようにしてもよい。この場合、カード読取部(読取部)はユーザーの削除指示(外部からの削除指示)に応じて、UIMカード(記録媒体)からIMSI(記録媒体識別情報)を含む移動局装置識別情報を読み取る。制御部17は、カード読取部(読取部)が読み取ったIMSI(記録媒体識別情報)に一致するIMSI(記録媒体識別情報)を含む移動局装置識別情報を移動局装置情報記憶部14(記憶部)から削除する。併せて、移動局装置情報を登録する際に接続可否判断情報をUIMカードに書き込んだ場合は、制御部17はユーザーの削除指示(外部からの削除指示)に応じてUIMカード(記録媒体)から接続可否判断情報を削除する。UIMカードを挿入して移動局装置情報を削除することにより、他のユーザーの情報を誤って削除することを防止できる。
なお、不特定多数のユーザーが一時的にフェムトセル基地局装置1を利用する小規模のオフィスや店舗等においては、移動局装置ごとに最後にフェムトセル基地局装置1にアクセスした時刻を移動局装置情報記憶部14が記憶しておき、該時刻が最も古い移動局装置情報を制御部17がユーザーの指示なしに削除するようにしてもよい。
UIMカードへの接続可否判断情報の書き込み及び移動局装置情報記憶部14からの移動局装置識別情報の削除については、実施形態2以降についても同様である。
以上のように、移動局装置からUIMカードを取り出し、フェムトセル基地局装置1のUIMカードスロットに挿入して移動局装置情報を登録することにより、入力ミスにより誤った登録が行われることを防止できる。また、移動局装置情報を登録するためにはフェムトセル基地局装置1にUIMカードを挿入する必要があるので、無線通信で登録を行う場合と異なり、無権利者が遠隔操作によって不正登録を行い、フェムトセル基地局装置1を不正利用することを防止できる。また、フェムトセル基地局装置に登録するための機能を移動局装置が備える必要がないので、USB(Universal Serial Bus)端子等でパソコンに接続し、パケット通信専用として利用される移動局装置等、フェムトセル基地局装置に接続するための通信機能等を備えない移動局装置でも簡単に登録することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態によるフェムトセル基地局装置2の構成を示す概略ブロック図である。フェムトセル基地局装置2の外形は、第1の実施形態の図5に示す斜視図のものと同じである。図8においてフェムトセル基地局装置2は、LTEフェムトセル通信部21とIP通信部22とカード読取部23と移動局装置情報記憶部24と操作入力部25と表示部26と制御部27と登録事業者情報記憶部28と設定情報記憶部29とを含んで構成される。
IP通信部22とカード読取部23と移動局装置情報記憶部24と操作入力部25と表示部26とは、それぞれ図1のIP通信部12とカード読取部13と移動局装置情報記憶部14と操作入力部15と表示部16とに対応する。これらについては説明を省略する。
LTEフェムトセル通信部21は図1のLTEフェムトセル通信部11に対応する。ただし、LTEフェムトセル通信部21は、使用する無線通信の周波数帯や制御チャネルの内容を設定及び変更可能な点でLTEフェムトセル通信部11と異なる。フェムトセル基地局装置2が未使用の状態ではLTEフェムトセル通信部21は同期チャネル、報知情報等も含めて全く送信を行わない。制御部27は各部の制御を行う。登録事業者情報記憶部28は、1事業者分の登録事業者情報を記憶する。登録事業者情報には後述するように事業者を識別する情報であるMCC及びMNCが含まれる。つまり、登録事業者情報記憶部28(事業者識別情報記憶部)は、MCC及びMNC(事業者識別情報)を記憶する。フェムトセル基地局装置2が未使用の状態では登録事業者情報記憶部28は初期状態であり、登録事業者情報を記憶していない。登録事業者情報については後述する。設定情報記憶部29はLTEフェムトセル通信部21の設定パラメータを記憶する。
図9は制御部27の構成を示す概略構成図である。
同図において、制御部27は、移動局装置情報登録部271(記録媒体識別情報登録部)と通信制御部272と事業者サービス情報取得部273と無線通信設定部274とを含んで構成される。
移動局装置情報登録部271と通信制御部272とは、それぞれ図2の移動局装置情報登録部171と通信制御部172に対応しており、その説明を省略する。事業者サービス情報取得部273は、後述する事業者サービス情報サーバーまたは事業者サービス情報記憶部から登録事業者情報を取得して登録事業者情報記憶部28に記憶する。また、事業者サービス情報取得部273は、登録事業者情報に従って自フェムトセル基地局装置2を運用できるか否かを判断する。無線通信設定部274は、LTEフェムトセル通信部21の設定を行う。
図10は、登録事業者情報記憶部28が記憶する登録事業者情報の構成を示すデータ構成図である。登録事業者情報は、フェムトセル基地局装置2が使用可能な周波数や基地局ID等を示す情報である。ここで、基地局IDは移動局装置が基地局を特定するために用いる識別情報である。各事業者が1個の登録事業者情報を定めており、登録事業者情報記憶部28は1個の登録事業者情報を記憶する。
同図において、事業者名は当該登録事業者情報を定めた事業者の名称である。MCCおよびMNCは図4のものと同様である。IPアドレスは当該事業者のサーバーに接続するためのIPアドレスである。フェムトセル基地局装置2はこのIPアドレスを用いて事業者サーバーに接続することにより、事業者サーバーを介して事業者コアネットワークに接続することができる。基地局IDはフェムトセル基地局装置2が使用可能な基地局IDである。周波数情報はフェムトセル基地局装置2が使用可能な周波数の情報である。チャネル情報は報知チャネルの構成や、報知チャネルで報知する情報、パケット通信を行う場合に使用可能なコーディングレート、パケットサイズ等、フェムトセル基地局が使用可能な通信の形式に関する情報である。後述するように、基地局IDと周波数情報とチャネル情報との中からLTEフェムトセル通信部21の設定パラメータが決定される。つまり、基地局IDと周波数情報とチャネル情報とはLTEフェムトセル通信部21の設定パラメータを含む情報である。
なお、登録事業者情報には、フェムトセル基地局装置2が使用可能なサービスやパケット通信速度の情報(ベアラ情報)等、上記以外の情報が含まれるようにし、登録事業者情報記憶部28がこれらの情報を含む登録事業者情報を記憶するようにしてもよい。
図11は、フェムトセル基地局装置2が接続するIP網と事業者のコアネットワークとの接続関係を示す概略図である。同図において、IP網601はフェムトセル基地局装置2と複数の事業者コアネットワーク(事業者Aコアネットワーク603及び事業者Bコアネットワーク606)と事業者サービス情報サーバー602とに接続されている。
事業者Aコアネットワークと事業者Bコアネットワークとは、それぞれ無線通信事業者Aと無線通信事業者Bとが所有するコアネットワークであり、LTEによる携帯電話サービスを提供する。事業者Aコアネットワーク603には事業者Aサーバー604と事業者Aマクロセル基地局装置605とが接続されている。事業者Bコアネットワーク606には事業者Bサーバー607と事業者Bマクロセル基地局装置608とが接続されている。フェムトセル基地局装置2は登録事業者情報中のIPアドレスを用いて事業者サーバー(事業者Aサーバー604または事業者Bサーバー607)を介して事業者コアネットワークに接続する。
事業者サービス情報サーバー602は事業者サービス情報を記憶している。事業者サービス情報は各事業者の登録事業者情報を各行に持つ表形式のデータである。事業者サービス情報はMCCおよびMNCを主キーとして検索することができる。事業者サービス情報サーバー602が保持する事業者サービス情報は、事業者又はフェムトセル基地局装置の販売会社又は公共機関などによって最新の情報に更新される。フェムトセル基地局装置2は事業者サービス情報サーバー602のIPアドレスを予め記憶しており、IP網601を介して事業者サービス情報サーバー602と通信することができる。また、IP通信部22が事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報に従って自フェムトセル基地局装置2を運用できるか否かを、制御部27が判断する。例えば、登録事業者情報に設定されているフェムトセルで使用可能な周波数に、自フェムトセル基地局装置2に設定可能な周波数が含まれない場合、制御部27は、当該登録事業者情報では自フェムトセル基地局装置2を運用不可能と判断する。
事業者Aマクロセル基地局装置605及び事業者Bマクロセル基地局装置Bは事業者が設置している基地局装置であり、フェムトセル基地局装置2を使用できない場合に移動局装置は契約している事業者が設置しているマクロセル基地局に接続する。
フェムトセル基地局装置2が未使用の状態では、登録事業者情報記憶部28(図8)は初期状態であり、登録事業者情報は記憶されていない。また、LTEフェムトセル通信部21も初期状態であり、同期チャネルや報知情報等を含め何も送信しない。フェムトセル基地局装置2の使用を開始するためには、移動局装置からUIMカードを取り出してフェムトセル基地局装置2のUIMカードスロット(図5)に挿入し、登録開始ボタンを押す。登録開始ボタンが押されると、制御部27はUIMカードが挿入されているかどうかを確認する。UIMカードが挿入されていなければ表示部26はUIMカードが挿入されていないことを示すメッセージを表示する。なお、フェムトセル基地局装置2はスピーカーを具備し、UIMカードが挿入されていないことを示す音声メッセージやビープ音を鳴らすようにしてもよい。UIMカードが挿入されていれば、UIMカードから移動局装置情報を読み取る。移動局装置情報中のIMSIにはUIMカードを発行した事業者のMCCとMNCとUIMカードごとに割り当てられた識別番号MSINとが含まれている。制御部27は、このMCC及びMNCが登録事業者情報記憶部28に記憶されているMCC及びMNCと一致するかを判断する。初期状態では登録事業者情報は何も保存されていないので、未登録と判断される。登録事業者情報が未登録の場合、制御部27はIP通信部22及びIP網を介して事業者サービス情報サーバー602にMCCとMNCとを送信して、送信したMCCとMNCとに対応する事業者の登録事業者情報を取得する。なお、フェムトセル基地局装置2が事業者サービス情報記憶部を具備し、予め事業者サービス情報を記憶するようにしてもよい。
事業者サービス情報中に、送信したMCCとMNCとに対応する登録事業者情報がない場合は、制御部27は挿入されたUIMカードではフェムトセル基地局装置2が使用できないと判断する。この場合、表示部26はフェムトセル基地局装置2を使用できないことを示す警告を表示する。なお、フェムトセル基地局装置2がスピーカーを具備し、音声によって警告するようにしてもよい。送信したMCCとMNCとに対応する登録事業者情報が存在する場合は、IP通信部22は当該登録事業者情報を受信する。制御部27は、登録事業者情報に基づいてこの事業者のフェムトセル基地局装置として運用可能か否かを判断する。例えば、登録事業者情報に指定されている周波数にフェムトセル基地局装置2が対応できない場合、制御部27は自フェムトセル基地局装置を使用できない旨を警告する。運用可能と判断した場合は、制御部27は登録事業者情報を登録事業者情報記憶部に登録する。カード読取部23は、挿入されているUIMカードからIMSIやTMSIやICCIDやMSISDN等の移動局装置情報を読み取り、制御部27を介して移動局装置情報記憶部24に登録する。
次に、制御部27はLTEフェムトセル通信部21の設定を行なう。設定が行われると、LTE設定情報部21は設定された周波数および基地局IDを用いて、チャネル情報に応じてLTE同期チャネルや報知チャネルや制御チャネル等の送信を開始する。また、フェムトセル基地局装置2はIP網を介して事業者のコアネットワークに接続し、自フェムトセル基地局装置設置完了の通知を行う。事業者はフェムトセル基地局装置2の登録のために必要な処理があれば行い、フェムトセル基地局装置2に登録完了の通知を行う。フェムトセル基地局装置2の登録のために必要な処理としては、フェムトセル基地局装置2が使用する周波数や基地局IDの登録及びフェムトセル基地局装置2に接続許可された移動局装置の登録などがある。登録完了の通知を受信すると、表示部26はフェムトセル基地局装置設置完了のメッセージを表示する。なお、フェムトセル基地局装置2がスピーカーやLED(Light Emitting Diode)を備え、ビープ音あるいはLEDの点灯などにより設置完了を通知するようにしてもよい。
設置完了後、フェムトセル基地局装置2に登録されたUIMカードを装着された移動局装置は、起動されるとフェムトセル基地局装置2を検出して同基地局装置に位置登録を行う。この移動局装置の移動局装置情報は移動局装置情報記憶部24に記憶された移動局装置情報と一致するので、移動局装置はフェムトセル基地局装置2に位置登録することができ、以後、フェムトセル基地局装置2を使用できる。
フェムトセルがすでに稼動している状態でUIMカードが挿入され、登録開始ボタン(図5のボタン505)が押された場合は、カード読取部23が挿入されたUIMカードから移動局装置情報を読み取る。つまり、カード読取部23(読取部)はUIMカード(記録媒体)から移動局装置情報中のMCCとMNC(事業者識別情報)を読み取る。制御部27は、そのMCC及びMNCが登録事業者情報記憶部18に記憶されたMCC及びMNCと一致するか否かを判断する。一致する場合は移動局装置情報の登録を行う。UIMカードに登録されているIMSIやTMSIやUIMカードの識別番号ICCIDや電話番号MSISDN等の移動局装置情報が登録される。なお、UIMカードに自フェムトセル基地局装置が使用する周波数や基地局ID等を書き込むようにしてもよい。コアネットワークへの登録が必要な場合は、IP網を介して事業者のコアネットワークと接続し登録を行う。処理が完了すると、表示部26は登録完了の通知を行う。なおフェムトセル基地局装置2がスピーカーを具備し、登録完了の通知を音声等で行うようにしてもよい。以後、このUIMカードを挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置2を使用できる。
UIMカードから読み取ったMCC及びMNCが登録事業者情報記憶部28に記憶されたMCC及びMNCと異なる場合は、表示部26は、フェムトセル基地局装置2に設定されている事業者と異なるUIMカードが挿入されていることを警告する。また表示部26は、新しい事業者の設定に変更するか否かの選択を求めるメッセージを表示する。新しい事業者の設定を行わない選択がなされた場合は、表示部26は自フェムトセル基地局装置を使用できない旨の警告を行う。なお、フェムトセル基地局装置2がスピーカーやLEDを具備し、ブザー音やLEDの点灯などによって警告を行うようにしてもよい。新しい事業者の設定を行う選択がなされた場合は、フェムトセル基地局装置2はIP網を介して現在登録している事業者コアネットワークに自フェムトセル基地局装置の登録抹消を申請する。登録抹消の作業が完了した後、フェムトセル基地局装置2は抹消完了通知を受信する。新しい事業者の設定に変更するか否かの選択は、例えば、登録開始ボタン505と選択ボタン507とを用いて行う。表示部26は、新しい事業者の設定に変更するか否かの選択を求めるメッセージと共に、選択する旨を表示し、選択ボタン507が押下されると、選択する旨の表示と選択しない旨の表示とを切り替える。選択する旨が表示されているときに登録開始ボタン505が押下された場合は新しい事業者の設定を行う選択がなされ、選択しない旨が表示されているときに登録開始ボタン505が押下された場合は新しい事業者の設定を行なわない選択がなされる。あるいは、選択する旨を示す選択ボタンと選択しない旨を示す非選択ボタンとをフェムトセル基地局装置1に新たに設けてもよい。
抹消完了通知を受信したフェムトセル基地局装置2は、登録事業者情報記憶部28を初期化し、未登録の状態とする。以下、フェムトセル基地局装置2は上記の未使用の状態から登録及び設定を行う場合と同様の手順で登録及び設定処理を行う。
図12及び図13は、フェムトセル基地局装置2が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。UIMカードスロットにUIMカードが挿入され、登録開始ボタンが押下されるとフェムトセル基地局装置2は移動局装置情報および登録事業者情報の登録を開始する。
ステップSc1において、カード読取部23はUIMカードが挿入されているか否かを判断する。UIMカードが挿入されていない場合(ステップSc1:NO)、ステップSc2に進み、UIMカードが挿入されている場合(ステップSc1:YES)、ステップSc3に進む。ステップSc2において、表示部26はカードが挿入されていないことを示す警告を表示し、その後フェムトセル基地局装置1は登録処理を終了する。
ステップSc3において、制御部27はUIMカードに記録されている移動局装置情報が、移動局装置情報記憶部24に登録済みか否かを判断する。移動局装置情報が登録済みの場合(ステップSc3:YES)、ステップSc18に進み、移動局装置情報が未登録の場合(ステップSc3:NO)、ステップSc4に進む。ステップSc4において、制御部27は、登録事業者情報記憶部28に登録事業者情報が登録されているか否かを判断する。登録事業者情報が登録されている場合(ステップSc4:YES)、ステップSc5へ進み、登録事業者情報が登録されていない場合(ステップSc4:NO)、ステップSc6へ進む。ステップSc5において、制御部27は、UIMカードに記録されているMCC及びMNCが、登録事業者情報記憶部28に記憶されているMCC及びMNCと一致するか否かを判断する。MCC及びMNCが一致する場合(ステップSc5:YES)、ステップSc15へ進む。MCC及びMNCが一致しない場合(ステップSc5:NO)、図13のステップSc21へ進む。
ステップSc6において、制御部27はIP通信部22及びIP網601を介して事業者サービス情報サーバー602にMCC及びMNCを送信し、該MCC及びMNCに対応する登録事業者情報、又は対応する登録事業者情報が登録されていない旨の情報を受信する。なお、前述のようにフェムトセル基地局装置2が事業者サービス情報記憶部(不図示)を具備して予め事業者サービス情報を記憶し、制御部27がMCC及びMNCをキーとして事業者サービス情報を検索して登録事業者情報を取得するようにしてもよい。登録事業者情報にはIP通信部22の設定パラメータが含まれている。つまり、制御部27(事業者サービス情報取得部)は登録事業者情報記憶部28に記憶されたMCC及びMNC(事業者識別情報)とカード読取部23(読取部)からのMCC及びMNC(事業者識別情報)とを照合し照合結果に応じて、カード読取部23(読取部)からのMCC及びMNC(事業者識別情報)に応じた登録事業者情報(設定パラメータを含む)を、自無線通信装置内の事業者サービス情報記憶部(不図示)から取得し又は事業者サービス情報サーバー(前記通信ネットワークに接続された外部のサーバー)からIP通信部22(前記ネットワーク通信部)を介して取得する。
ステップSc7において、制御部27は上記対応する登録事業者情報が事業者サービス情報サーバー602に登録されているか否かを判断する。登録されている場合(ステップSc7:YES)、ステップSc8に進む。登録されていない場合(ステップSc7:NO)、ステップSc19に進む。ステップSc8において、制御部27は事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報の内容で自フェムトセル基地局装置2が運用可能か否かを判断する。運用可能な場合(ステップSc8:YES)、ステップSc9に進む。運用不可能な場合(ステップSc8:NO)、ステップSc19に進む。
ステップSc9において、制御部27は事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報を登録事業者情報記憶部28に記憶する。つまり、制御部27(無線通信設定部)はカード読取部23(読取部)からの登録事業者情報中のMCC及びMNC(事業者識別情報)を登録事業者情報記憶部28に書き込む。ステップSc10において、制御部27はUIMカードから移動局装置情報を読み出して移動局装置情報記憶部24に書き込む。ステップSc11において、制御部27は登録事業者情報記憶部28から基地局IDと周波数情報とチャネル情報などの設定パラメータを読み出して設定情報記憶部29に書き込むとともに、設定パラメータに基づいてLTEフェムトセル通信部21の設定を行う。つまり、制御部27(無線通信設定部)は取得された設定パラメータに基づいてLTEフェムトセル通信部21(無線通信部)を設定する。これによりLTEフェムトセル通信部21は通信可能となり、移動局装置からの接続要求を受信すると該移動局装置との通信を行う。LTEフェムトセル通信部21の設定の詳細については後述する。
ステップSc12において、LTEフェムトセル通信部21はLTE同期チャネルや報知チャネルや制御チャネル等の送信を開始する。ステップSc13において、制御部27は登録事業者情報記憶部28から事業者サーバーの接続先IPアドレスを読み出し、IP通信部22は事業者サーバーに接続することによって事業者コアネットワークに接続する。ここで、ステップSc6で述べたように登録事業者情報記憶部28に記憶されている登録事業者情報は、自無線通信装置内又は外部のサーバーより取得したものである。つまり、制御部27(ネットワーク通信部)は事業者サーバーの接続先IPアドレス(事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報)をカード読取部23(読取部)からのMCC及びMNC(事業者識別情報)に応じて自無線通信装置内又は外部のサーバーより取得し、事業者サーバーの接続先IPアドレス(事業者コアネットワーク接続先情報)に従って事業者コアネットワークに接続する。
制御部27は自フェムトセル基地局装置2が使用するIDや周波数など自フェムトセル基地局装置2に関する情報と、新たに登録する移動局装置の情報とを事業者サーバーに登録する。ステップSc14において、表示部26は自フェムトセル基地局装置2の設定および移動局装置情報の登録が完了した旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置2は登録処理を終了する。
さて、前述のステップSc19においては、表示部26は移動局装置が自フェムトセル基地局装置2を使用できない旨を示す警告を表示し、その後フェムトセル基地局装置2は登録処理を終了する。ステップSc15において、制御部27はUIMカードから移動局装置情報を読み出して移動局装置情報記憶部24に書き込む。ステップSc16において、制御部27は、新たに登録する移動局装置の情報を事業者サーバーに登録する。ステップSc17において、表示部26は移動局装置情報の登録が完了した旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置2は登録処理を終了する。ステップSc18において、表示部26は移動局装置情報が登録済みである旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置2は登録処理を終了する。
図13のステップSc21において、表示部26は自フェムトセル基地局装置2に登録された事業者が、UIMカードに登録された事業者と異なる旨を示す警告を表示する。ステップSc22において、操作入力部25は自フェムトセル基地局装置2の設定を変更するか否かを示す操作を受け付けて設定変更の有無を示す情報を制御部27に出力する。ステップSc23において、制御部27は操作入力部25から入力される前記情報に基づいて、設定変更を行うか否かを判断する。設定変更を行う場合(ステップSc23:YES)、ステップSc24に進む。設定変更を行わない場合(ステップSc23:NO)、図12のステップSc19に進む。ステップSc24において、制御部27は事業者サーバーに対して自フェムトセル基地局装置2に関する情報の削除を求める信号を送信し、事業者サーバーから削除が完了したことを示す信号を受信する。ステップSc25において、登録事業者情報記憶部28に記憶された情報及び移動局装置情報記憶部24に記憶された情報を削除(初期化)し、図12のステップSc6に進む。
つぎに、制御部27が行うLTEフェムトセル通信部21の設定について説明する。制御部27は事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報に基づいてLTEフェムトセル通信部21の設定を行う。制御部27がLTEフェムトセル通信部21の設定を行う際に、事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報中にフェムトセル基地局装置2が使用可能な周波数等が複数含まれることが考えられる。LTEでは、複数の周波数バンドが利用可能となっており、また、各バンドの周波数を分割して複数の事業者に割り当てることが考えられる。前記事業者サービス情報には、各事業者がこの周波数の中でフェムトセル用に割り当てている周波数帯域(周波数バンドを周波数方向に分割した一部分)が含まれている。この周波数帯域は1つの場合もあるし、あるいは複数設定されている場合もある。
また、基地局IDは事業者毎に運営されており、利用できる基地局IDが限定されることが考えられる。フェムトセル基地局装置2は、複数の事業者で利用できるように、各事業者に割り当てられている周波数バンドや基地局IDや送信電力等に対応できるハードウェアを具備している。事業者の情報に合わせてLTEフェムトセル通信部のパラメータを決定し、設定することで当該事業者に対応可能となる。このように、登録事業者情報はLTEフェムトセル通信部21の設定パラメータを含む情報である。
上記のように事業者サービス情報サーバー602から受信した登録事業者情報に幾つかの選択肢が含まれる場合、フェムトセル基地局装置2は登録事業者情報に含まれる事業者のIPアドレスを用いて事業者サーバーに接続し、設定パラメータの送信を要求する。フェムトセル基地局装置2は、ユーザーによって予め設定されている自フェムトセル基地局装置の設置場所情報を含む設定情報要求信号を送信して設定パラメータの送信を要求する。事業者サーバーは受信した設置場所情報に基づいてフェムトセル基地局装置2に割り当てる周波数および基地局IDを決定し、フェムトセル基地局装置2に送信する。なお、自フェムトセル基地局装置の設置場所情報は、ブロードバンドに接続するための電話番号であってもよいし、フェムトセル基地局装置2がGPS(Global Pointing System)機能を備えて自ら設置場所を検出してもよい。
なお、事業者が指定した周波数帯域や基地局IDを使用する必要が無い場合は、フェムトセル基地局装置2が自らパラメータ設定を行うようにしてもよい。この場合、フェムトセル基地局装置2は、他の基地局が送信する信号を受信して受信信号レベルおよび周波数と送信元の基地局IDとを測定する機能をさらに備える。フェムトセル基地局装置2は、登録事業者情報で利用可能とされている周波数帯域について電波環境を測定して、他の基地局が送信する信号の受信信号レベルおよび周波数と送信元の基地局IDとを測定する。測定の結果、他の基地局が使用するIDがあれば、干渉を避ける為にそのID以外の利用可能な基地局IDの中から基地局IDを選択する。また、幾つかの周波数帯域が利用可能な場合は、他の基地局からの干渉が最も低くなる周波数帯域を選択する。このようにしてフェムトセル基地局装置2は、測定結果から最適な周波数及び基地局IDを選択する。利用可能な基地局IDが複数ある場合は、ランダムに選択するようにする。また、利用可能な全ての基地局IDが他の基地局によって使用されている場合は、受信信号レベルが最も低い基地局IDを選択する。
制御部27は、以上により決定された周波数と基地局IDと設定情報記憶部29に書き込む。併せて、制御部27は登録事業者情報に含まれる利用可能なチャネル情報(報知チャネルの構成や、報知チャネルで報知する情報、パケット通信を行う場合に使用可能なコーディングレート、パケットサイズ等)も設定情報記憶部29に書き込む。制御部27は、設定情報記憶部29に書き込まれた設定パラメータに基づいてLTEフェムトセル通信部21の設定を行う。設定が完了すると、LTEフェムトセル通信部21はLTE同期チャネルや報知チャネルや制御チャネル等の送信を開始する。LTEフェムトセル通信部21が送信を開始すると、制御部27はIP通信部22及びIP網601を介して事業者サーバーに接続し、フェムトセル基地局装置設置完了を通知する。制御部27は、自基地局の位置情報と、使用周波数と、使用する基地局IDと、自基地局の使用を許可する移動局装置の情報とを事業者サーバーに送信する。事業者サーバーは受信した情報を登録し、フェムトセル基地局装置2に登録完了を通知する。
なお、事業者サーバーへの登録作業と並行して、制御部27が基地局IDや周波数などの情報をUIMカードに書き込むようにしてもよい。移動局装置が位置登録やセルサーチを行う際にこれらの情報を用いてフェムトセル基地局装置2への接続を優先的に試みることで、接続が速やかに行われることが期待できる。
以上のように、移動局装置からUIMカードを取り出してフェムトセル基地局装置2に挿入することによってフェムトセル基地局装置2の設定を行えるので、簡単な操作で設定でき、かつ設定ミスを防止できる。また、フェムトセル基地局装置2の設定を変更することにより異なる事業者に対応できるので、利用する事業者をユーザーが変更した場合にも引き続きフェムトセル基地局装置2を使用できる。したがって、利用する事業者を変更してもそれまで使用していたフェムトセル基地局が無駄にならず、かつ、フェムトセル基地局を設置し直す手間を省くことができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図14は、本発明の第3の実施形態によるフェムトセル基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。同図においてフェムトセル基地局装置3は、第1LTEフェムトセル通信部311および第2LTEフェムトセル通信部312とIP通信部32とカード読取部33と移動局装置情報記憶部34と操作入力部35と表示部36と制御部37と登録事業者情報記憶部38と設定情報記憶部39とを含んで構成される。つまり、フェムトセル基地局装置3は複数のLTEフェムトセル通信部311及び312(無線通信部)を具備する。
IP通信部32とカード読取部33と移動局装置情報記憶部34と操作入力部35と表示部36とは、それぞれ図8のIP通信部22とカード読取部23と移動局装置情報記憶部24と操作入力部25と表示部26とに対応する。これらについては説明を省略する。制御部37は各部の制御を行う。制御部37は図9の制御部27に対応する。ただし、制御部37は複数フェムトセル通信部311及び312の設定を行なって複数の事業者に対応する点で図9の制御部27と異なる。第1LTEフェムトセル通信部311と第2LTEフェムトセル通信部312とは、各々図8のLTEフェムトセル通信部21に対応する。登録事業者情報記憶部38は図8の登録事業者情報記憶部28に対応する。ただし、登録事業者情報記憶部38は2個の登録事業者情報を記憶することができる。フェムトセル基地局装置3が未使用の状態では、登録事業者情報記憶部38には登録事業者情報は登録されていない。設定情報記憶部39は図8の設定情報記憶部29に対応する。ただし、設定情報記憶部39は第1LTEフェムトセル通信部311の設定情報と第2LTEフェムトセル通信部312の設定情報とを記憶する。
図15は、登録事業者情報記憶部38が記憶する登録事業者情報の構成を示すデータ構成図である。登録事業者情報記憶部38は、第1LTEフェムトセル通信部311に対応する第1登録事業者情報と第2LTEフェムトセル通信部312に対応する第2登録事業者情報との2個の登録事業者情報を記憶する。つまり、登録事業者情報記憶部38はMCC及びMNCの複数分(複数の事業者識別情報)の各々をLTEフェムトセル通信部311および312(無線通信部)のいずれかに対応付けて記憶する。登録事業者情報として記憶される項目は図10と同様である。登録事業者情報記憶部38は2個の登録事業者情報を表形式のデータとして記憶し、1行目のデータが第1登録事業者情報に対応し、2行目のデータが第2登録事業者情報に対応する。登録事業者情報記憶部38が記憶する各登録事業者情報はMCC及びMNCを主キーとして検索することができる。
UIMカードスロットにUIMカードが挿入され、登録開始ボタンが押下されるとフェムトセル基地局装置3は移動局装置情報および登録事業者情報の登録を開始する。
フェムトセル基地局装置3はカード読取部33によりUIMカードから読み取ったMCC及びMNCを、IP網を介して事業者サービス情報サーバーに送信して登録事業者情報を受信する。なお、フェムトセル基地局装置3が事業者サービス情報記憶部を具備し、予め事業者サービス情報を記憶しておくようにしてもよい。
受信した登録事業者情報に基づいて自フェムトセル基地局装置を運用可能であれば、制御部37はこの登録事業者情報を登録事業者情報記憶部38に保存する。制御部37は、登録事業者情報記憶部38に記憶された登録事業者情報に基づき、第1LTEフェムトセル通信部31を設定する。これにより、第1LTEフェムトセル通信部31はUIMカードを発行した事業者(事業者1)の移動局装置に対応するLTEフェムトセル通信部として動作する。第1LTEフェムトセル通信部311の設定が完了すると、フェムトセル基地局装置3は事業者1のコアネットワークに対して自フェムトセル基地局装置の登録要求を行う。コアネットワークがフェムトセル基地局装置の登録処理が完了するとフェムトセル基地局装置3は登録完了通知を受信する。登録完了通知を受信したフェムトセル基地局装置3は表示部36に設定完了のメッセージを表示する。あるいはフェムトセル基地局装置3がLEDまたはスピーカーを具備し、LEDの点灯またはビープ音等で通知するようにしてもよい。
設定が完了すると第1LTEフェムトセル通信部311は、移動局装置との通信が可能となる。移動局装置情報記憶部34に登録されたUIMカードが挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置3を検出すると、フェムトセル基地局装置3への位置登録やセルリセレクションやルーティングエリア更新等の処理など、フェムトセル基地局装置3へ在圏するための処理を行なう。フェムトセル基地局装置3はこれらの処理を要求している移動局装置が移動局装置情報記憶部34に登録された移動局装置であればその処理を許可し、そうでなければこれらの処理を拒否する。移動局装置情報記憶部34に登録された移動局装置はフェムトセル基地局装置3に在圏し、以後音声電話やテレビ電話やパケット通信やメールの送受信等の通信を行う場合は、第1LTEフェムトセル通信部311を介して事業者1のコアネットワークに接続する。フェムトセル基地局装置3は第1LTEフェムトセル通信部311に接続された移動局装置から取得したデータあるいは移動局装置に送信するデータを、IP通信部32を介して事業者1のコアネットワークとの間で送受信する。フェムトセル基地局装置3との通信ができないエリアに移動した場合は、移動局装置は事業者1のマクロセル基地局へのセルリセレクションやルーティングエリア更新等の処理を行い、LTEに規定された通信方式に基づいた携帯電話機として動作する。
第1LTEフェムトセル通信部311が設定された後、事業者1と異なる事業者(事業者2)が発行したUIMカードがUIMカードスロットに挿入され、登録開始ボタンが押された場合は、登録事業者情報記憶部38の第2LTEフェムトセル通信部312に対応する行、すなわち2行目が未登録となっているので、制御部37は、第2フェムトセル通信部312の設定及び移動局装置情報等の登録処理を行う。登録事業者情報記憶部38中の第2LTEフェムトセル312用の領域である2行目を用いる以外は、第1LTEフェムトセル311の登録と同様の処理を行う。これにより、第2LTEフェムトセル通信部312は事業者2の移動局装置対応した設定となる。
以上の設定により、第1LTEフェムトセル通信部311は事業者1のサービス内容に合わせた周波数領域や基地局ID等で通信を行い、第2LTEフェムトセル通信部312は事業者2のサービス内容に合わせた周波数や基地局ID等で通信を行う。これらの通信部が送信する報知情報にはMCC及びMNCが含まれており、第1LTEフェムトセル通信部311からは事業者1のMCC及びMNCが通知され、第2LTEフェムトセル通信部312からは事業者2のMCC及びMNCが通知される。
以上により、事業者1が発行したUIMカードかつ移動局装置情報に登録されているUIMカードが挿入された移動局装置は第1LTEフェムトセル通信部311を介して事業者1のコアネットワークとの通信が可能となる。同様に事業者2が発行したUIMカードかつ移動局装置情報に登録されているUIMカードが挿入された移動局装置は第2LTEフェムトセル通信部312を介して事業者2のコアネットワークとの通信が可能となり、音声電話やテレビ電話やブラウジングやメール送受信等のサービスを、フェムトセル基地局装置3を介して受けることが可能となる。
フェムトセル基地局装置3は、第1LTEフェムトセル通信部311が移動局装置からの無線通信を受信したか第2LTEフェムトセル通信部312が移動局装置からの無線通信を受信したかに応じて事業者コアネットワークに接続する。第1LTEフェムトセル通信部311が無線通信を受信した場合は、制御部37は登録事業者情報記憶部38中の第1LTEフェムトセル通信部311に対応する行(1行目)からIPアドレスを読み出してIP通信部32に出力し、IP通信部32は入力されたIPアドレスに従って事業者コアネットワークに接続する。第2LTEフェムトセル通信部312が無線通信を受信した場合は、制御部37は登録事業者情報記憶部38中の第2LTEフェムトセル通信部312に対応する行(2行目)からIPアドレスを読み出してIP通信部32に出力し、IP通信部32は入力されたIPアドレスに従って事業者コアネットワークに接続する。これによって移動局装置に応じた事業者コアネットワークに接続される。
なお、フェムトセル基地局装置3がフェムトセル通信部と同数のIP通信部を備えるようにしてもよい。この場合、複数の事業者コアネットワークに接続しておけるので、どのLTEフェムトセル通信部が無線通信を受信したかによって接続先の事業者コアネットワークを切り替える必要がない。制御部37は、LTEフェムトセル通信部設定時に、登録事業者情報記憶部38中の同LTEフェムトセル通信部に対応する行からIPアドレスを読み出して、同フェムトセル通信部に対応するIP通信部に出力する。IP通信部は入力されたIPアドレスに従って事業者のコアネットワークに接続する。
第1LTEフェムトセル通信部311と第2LTEフェムトセル通信部312とが共に設定された状態で、UIMカードスロットにUIMカードが挿入され、登録開始ボタンが押された場合、制御部37は移動局装置情報記憶部34に登録されている移動局装置か否かを判定する。登録済みの移動局装置であれば、表示部36が登録済みであることを表示する。なお、LED発光や音声など他の手段を用いて通知するようにしてもよい。未登録の移動局装置であれば、UIMカードから読み出したMCC及びMNCを用いて、登録事業者情報記憶部38に登録されている事業者かどうかを確認する。登録済みの事業者であれば、その移動局装置を移動局装置情報部に登録する。また、必要に応じて、登録事業者情報に登録されている事業者のコアネットワークに接続し、フェムトセル基地局装置3に接続が許可された移動局装置の情報を更新する。登録が完了すると表示部36は完了の表示を行う。なお、LEDを点灯させる、あるいはビープ音を鳴らす等によって通知するようにしてもよい。以上の処理により、当該UIMカードを挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置3を使用可能となり、フェムトセル基地局装置3を介して音声電話やテレビ電話やパケット通信等を行うことができる。
UIMカードから読み出したMCC及びMNCが登録事業者情報記憶部38に登録されていない場合は、未登録のLTEフェムトセル通信部31または32があるかどうか確認する。未登録のLTEフェムトセル通信部がない場合、このUIMカードを挿入した移動局装置を使用するためには、現在登録されている事業者を削除する必要がある旨を表示部36によりユーザーに通知する。ユーザーが登録済みの事業者の削除を拒否した場合は、このUIMカードの事業者が登録できない旨を表示部36で表示し、登録処理を終了する。ユーザーが登録済みの事業者の削除を了承した場合は、表示部36は登録済みの事業者を表示し、削除する事業者をユーザーに選択させる。削除する事業者が選択されると、制御部37はIP網を介して事業者のコアネットワークに接続し、削除要求を送信する。事業者のコアネットワークは削除要求を受信するとフェムトセル基地局装置3の登録を削除し、フェムトセル基地局装置3に削除完了の通知を行う。削除完了の通知を受信するとフェムトセル基地局装置3は、該当する登録事業者情報と移動局装置情報とLTEフェムトセル通信部の設定情報とを削除して未登録の状態とする。以後、フェムトセル基地局装置3は前述と同様に登録及び設定の処理を行う。これにより、フェムトセル基地局装置3はUIMカードを発行した事業者に対応し、このUIMカードを挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置3を利用可能となる。
図16及び図17は、フェムトセル基地局装置3が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順を示すフロー図である。
図16において、ステップSd1からステップSd3までは、図12のステップSc1からステップSc3までと同様である。ステップSd4において、制御部37は、登録事業者情報記憶部38に登録事業者情報が登録されているか否かを判断する。登録事業者情報が1個以上登録されている場合(ステップSd4:YES)、ステップSd5へ進み、登録事業者情報が1個も登録されていない場合(ステップSd4:NO)、ステップSd6へ進む。ステップSd5において、制御部37は、UIMカードに記録されているMCC及びMNCが、登録事業者情報記憶部38に記憶されているいずれかの登録事業者情報のMCC及びMNCと一致するか否かを判断する。いずれかの登録事業者情報と一致する場合(ステップSd5:YES)、ステップSd15へ進む。いずれの登録事業者情報とも一致しない場合(ステップSd5:NO)、図17のステップSd24へ進む。
ステップSd6からステップSd19までは、図12のステップSc6からステップSc19までと同様である。ただし、ステップSd10において、制御部37は事業者サービス情報サーバーから受信した登録事業者情報を、第1登録事業者情報として登録事業者情報記憶部38に記憶する。また、ステップSd11において、制御部37は第1LTEフェムトセル通信部311の設定を行う。
図17のステップSd24において、制御部37は登録事業者情報記憶部38に空きがあるか、すなわち、第1登録事業者情報または第2登録事業者情報のいずれかが未登録であるかを判断する。空きがある場合(ステップSd24:YES)ステップSd25に進む。空きが無い場合(ステップSd24:NO)ステップSd41に進む。ステップSd25からステップSd32までは、図16のステップSd5からステップSd12までと同様である。ただし、ステップSd29において、第1登録事業者情報または第2登録事業者情報のいずれか未登録のほうの情報として、制御部37は事業者サービス情報サーバーから受信した登録事業者情報を登録事業者情報記憶部38に記憶する。また、ステップSd29で第1登録事業者情報を記憶した場合は、情報制御部37はステップSd30において第1LTEフェムトセル通信部311の設定を行い、ステップSd29で第2登録事業者情報を記憶した場合は、制御部37はステップSd30において第2LTEフェムトセル通信部312の設定を行う。つまり、制御部37(無線通信設定部)は取得した登録事業者情報中の設定パラメータに基づいてLTEフェムトセル通信部311または312(前記無線通信部のいずれか)を設定するとともに、登録事業者情報記憶部38中から前記設定を行ったLTEフェムトセル通信部(無線通信部)に対応付けられるMCC及びMNC(事業者識別情報)を削除して、カード読取部33(読取部)が読み取ったMCC及びMNC(事業者識別情報)をLTEフェムトセル通信部(無線通信部)に対応付けて書き込む。
図12のステップSc6と同様、ステップSd25において制御部38はIP通信部32を介してLTEフェムトセル通信部311または312の設定パラメータを含む登録事業者情報を取得する。つまり、IP通信部32(ネットワーク通信部)はカード読取部33(読取部)が読み取ったMCC及びMNC(事業者識別情報)が登録事業者情報記憶部38に記憶されたMCC及びMNC(事業者識別情報)のいずれとも一致しない場合に前記設定パラメータを取得する。
ステップSd41において、表示部36はUIMカードに記録されている事業者と登録事業者情報記憶部38に記憶されている事業者とが不一致であることを示す警告を表示する。ステップSd42において、第1LTEフェムトセル通信部311または第2LTEフェムトセル通信部312の設定変更を行うか否かを示すユーザーの操作を受け付けて、操作入力部35は制御部37に設定変更を行うか否かを示す情報を出力する。ステップSd43において、制御部37は操作入力部35から入力される設定変更を行うか否かを示す情報に基づいて、設定変更を行うか否かを判断する。設定変更を行う場合(ステップSd43:YES)、ステップSd44に進む。設定変更を行わない場合(ステップSd43:NO)、図16のステップSd19に進む。
ステップSd44において、操作入力部35は、第1LTEフェムトセル通信部と第2LTEフェムトセル通信部とのいずれを設定変更の対象とするかを示すユーザー操作の入力を受けて、設定変更対象を示す情報を制御部37に出力する。ステップSd45において、操作入力部35から入力された設定変更対象を示す情報に基づいて、第1LTEフェムトセル通信部311の設定を変更するか否かを判断する。第1LTEフェムトセル通信部311の設定を変更する場合(ステップSd45:YES)、ステップSd46に進み、第1LTEフェムトセル通信部311の設定を変更しない場合(ステップSd45:NO)、すなわち、第2LTEフェムトセル通信部312の設定を変更する場合は、ステップSd48に進む。
ステップSd46において、制御部37は第1登録事業者情報が示す事業者の事業者サーバーに対して自フェムトセル基地局装置3に関する情報の削除を求める信号を送信し、事業者サーバーから削除が完了したことを示す信号を受信する。ステップSd47において、移動局装置情報記憶部34に記憶された移動局装置情報のうち、第1登録事業者情報が示す事業者と一致するものを削除し、第1登録事業者情報を登録事業者情報記憶部38から削除し、ステップSd25に進む。ステップSd48において、制御部37は第2登録事業者情報が示す事業者の事業者サーバーに対して自フェムトセル基地局装置3に関する情報の削除を求める信号を送信し、事業者サーバーから削除が完了したことを示す信号を受信する。ステップSd48において、移動局装置情報記憶部34に記憶された移動局装置情報のうち、第2登録事業者情報が示す事業者と一致するものを削除し、第2登録事業者情報を登録事業者情報記憶部38から削除し、ステップSd25に進む。
移動局装置情報部に登録されたUIMカードが挿入された移動局装置は、フェムトセル基地局装置3を検出すると、位置登録、セルリセレクション、ルーティングエリア更新(Routing Area Update)等、フェムトセル基地局装置3に在圏するための処理を行なう。フェムトセル基地局装置3は移動局装置からのこれらの処理を要求を受けて、処理を要求している端末が移動局装置情報部に登録された移動局装置であればその処理を許可し、そうでなければこれらの処理を拒否する。移動局装置情報部に登録された移動局装置は、フェムトセルに在圏することとなり、以後フェムトセル基地局装置3を介して音声電話、テレビ電話、パケット通信、メールの送受信等の通信を行う。フェムトセルの受信ができないエリアに移動した場合は、移動局装置は事業者のマクロセル基地局への位置登録、セルリセレクション、ルーティングエリア更新等の処理を行い、LTEに規定された通信方式に基づいたセルラー電話として動作する。
図18は、移動局装置から位置登録要求を受けた場合のフェムトセル基地局装置3の動作を示すフロー図である。第1LTEフェムトセル通信部311または第2LTEフェムトセル通信部312が移動局装置からの位置登録要求を受信すると、フェムトセル基地局装置3は位置登録処理を開始する。以下では、第nLTEフェムトセル通信部(n=1または2)が移動局装置からの位置登録要求を受信したものとする。ステップSe1において、第nLTEフェムトセル通信部311または312は移動局装置から移動局装置情報を受信する。ステップSe2において、制御部37は第nLTEフェムトセル通信部311または312が受信した移動局装置情報と一致する移動局装置情報が移動局装置情報記憶部34に記憶されているか否かを判断する。一致する移動局装置情報がある場合(ステップSe2:一致)、ステップSe3に進む。一致する移動局装置情報が無い場合(ステップSe2:不一致)、ステップSe5に進む。
ステップSe3において、制御部37は登録事業者情報記憶部48に記憶された第n登録事業者情報中のコアネットに接続するためのIPアドレスに接続先を決定する。ステップSe4において、IP通信部32は事業者のコアネットワークに位置登録要求を送信し、事業者のコアネットワークに接続されたホームロケーションレジスタ(Home Location Register: HLR)が位置登録を行う。位置登録が行われた移動局装置はフェムトセル基地局装置3を介して事業者のコアネットワークに接続することができ、音声電話やテレビ電話やパケット通信などを行うことができる。以上で、フェムトセル基地局装置3は位置登録処理を終了する。ステップSe5において、表示部36は位置登録を拒否する旨を表示し、その後フェムトセル基地局装置3は位置登録処理を終了する。
なお、以上では複数のLTEフェムトセル通信部311および312が別々の事業者に対応する場合について説明したが、同一の事業者に対応するようにしてもよい。LTEフェムトセル通信部毎に登録できる移動局装置の数が限られている場合などは、使用したい事業者が複数の周波数でフェムトセルのサービスを提供していれば、LTEフェムトセル通信部を同じ事業者で異なる周波数に設定することにより、同じ事業者の端末の収容台数を拡大することが可能となる。
なお、LTEフェムトセル通信部311および312は、LTE−A(Long Term Evolution Advanced)やW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等LTE以外の通信方式を用いてもよい。また、複数のLTEフェムトセル通信部が全て同じ通信方式を用いる必要はなく、LTEとW−CDMAが混在するような構成であっても構わない
以上のように、フェムトセル基地局装置3は複数の事業者に対応できるので、事業者ごとにフェムトセル基地局装置を設置する必要がなく、設置スペースや設備費用を削減することができる。たとえば家庭内で設置する場合、家族全員が同じ事業者を利用していない場合であっても、全員がフェムトセルを利用することが可能となる。あるいは個人で複数の事業者の端末を保有している場合も同様に複数の事業者に対してフェムトセルを利用することが可能となる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図19は、本発明の第4の実施形態によるフェムトセル基地局装置4の構成を示す概略ブロック図である。同図においてフェムトセル基地局装置4は、LTEフェムトセル通信部41とIP通信部42とカード読取部43と移動局装置情報記憶部44と操作入力部45と表示部46と制御部47と登録事業者情報記憶部48と設定情報記憶部49とを含んで構成される。
IP通信部42とカード読取部43と移動局装置情報記憶部44と操作入力部45と表示部46とは、それぞれ図14のIP通信部32とカード読取部33と移動局装置情報記憶部34と操作入力部35と表示部36とに対応する。これらについては説明を省略する。
本実施形態では、フェムトセル基地局が使用可能な周波数と基地局IDとして、各事業者に共通の周波数と基地局IDとが定められ、事業者サービス情報サーバー602に登録されている。周波数及び基地局IDはLTEフェムトセル通信部41に設定可能なフェムトセル基地局装置専用の周波数及び基地局IDであればよく、複数の設定が存在していてもよい。LTEフェムトセル通信部41は図8のLTEフェムトセル通信部21に対応するが、事業者サービス情報サーバー602から受信した上記の周波数と基地局IDとを用いて、2台の異なる事業者の移動局装置と通信する点で異なる。なお、パケット通信を行う際の変調方式や、コーディングのレートなどのチャネル設定は移動局装置ごとに異なっていてもよい。登録事業者情報記憶部48は、図14の登録事業者情報記憶部38と同様、2個の登録事業者情報を記憶する。ただし、周波数及び基地局IDは各登録事業者情報に共通の同じ値を記憶している。設定情報記憶部49は図14の設定情報記憶部39と同様、2通りの設定パラメータを記憶する。ただし、周波数及び基地局IDは各設定に共通の同じ値を記憶している。制御部47は図14の制御部37に対応する。ただし、1個のLTEフェムトセル通信部41の設定を行って複数の事業者に対応する点で、図14の制御部37と異なる。なお、LTEフェムトセル通信部41が3台以上の異なる事業者の移動局装置と通信するようにしてもよい。この場合、登録事業者情報記憶部48は事業者数に応じた登録事業者情報を記憶し、設定情報記憶部49は事業者数に応じた設定パラメータを記憶する。
フェムトセル基地局装置4が移動局装置情報および登録事業者情報を登録する手順は図16及び図17と同様である。上述のとおり、各事業者に共通の周波数と基地局IDとが事業者サービス情報サーバー602に登録されているので、図16のステップSd5及び図17のステップSd25において取得する登録事業者情報の周波数と基地局IDとは、各登録事業者情報に共通の値となっている。
フェムトセル基地局装置4が未使用の状態で事業者1のUIMカードが挿入され登録開始ボタンが押下されると、制御部47は、そのUIMカードから読み出したMCC及びMNCを事業者サービス情報サーバーに送信して、登録事業者情報を要求する。登録事業者情報を受信すると、制御部47はその情報を登録事業者情報記憶部48に書き込む。なお、フェムトセル基地局装置4が事業者サービス情報記憶部を具備して予め事業者サービス情報を記憶し、制御部47がMCC及びMNCをキーとして事業者サービス情報を検索して登録事業者情報を取得するようにしてもよい。図10で説明したように、登録事業者情報にはMCCおよびMNCと事業者のサーバーに接続するためのIPアドレスとLTEフェムトセル通信部41設定パラメータを含むIPアドレス及び基地局ID及び周波数情報及びチャネル情報が含まれている。つまり、制御部47(事業者サービス情報取得部)は設定パラメータと前記事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報とを前記読取部からの前記事業者識別情報に対応付けて取得するとともに該事業者識別情報を登録事業者情報記憶部に書き込む。
登録事業者情報記憶部48への書き込みが完了すると、登録事業者情報を参照して事業者1のコアネットワークに接続し、フェムトセル基地局装置3の情報及び使用を許可する移動局装置の情報をコアネットワークに登録する。以後事業者1のUIMカードが挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置4を使用して事業者1のコアネットワークに接続し、音声電話やテレビ電話やパケット通信等のサービスを利用することが可能となる。
上記設定後にフェムトセル基地局装置4にUIMカードが挿入され登録開始ボタンが押下されると、カード読取部43はUIMカードからMCC及びMNCを読み取る。制御部47はこのMCC及びMNCが登録事業者情報記憶部48に登録されているか否かを判定する。登録されていない場合、IP通信部12は事業者サービス情報サーバーにMCC及びMNCを送信して登録事業者情報を受信する。制御部47は登録事業者情報を登録事業者情報記憶部48に登録する。以後、フェムトセル基地局装置4は上記事業者1の場合と同様に設定を行う。これにより、このUIMカードが挿入された移動局装置はフェムトセル基地局装置4を使用可能となる。
移動局装置から通信の要求があった場合、LTEフェムトセル通信部(無線通信部)は移動局装置(通信端末装置)からMCC及びMNC(事業者識別情報)を含む移動局装置情報となるIMSIを受信する。あるいは仮の移動局装置情報となるTMSIを受信する。TMSIを受信した場合は、移動局装置情報記憶部44を検索し、該当する移動局装置のMCCおよびMNCを取得する。制御部47は、受信されたMCC及びMNCに対応する設定パラメータを設定情報記憶部49から読み出す。LTEフェムトセル通信部41(無線通信部)は、読み出された設定パラメータ(無線通信部からの事業者識別情報に対応する設定パラメータ)に基づいてLTEフェムトセル通信部41(無線通信部)を設定する。また、制御部47は受信されたMCCとMNCとを検索キーとして登録事業者情報記憶部48に記憶された登録事業者情報を検索し、IPアドレスを取得する。IP通信部42(無線通信部)は取得したIPアドレス(無線通信部からの事業者識別情報に対応する事業者コアネットワーク接続先情報)に従って事業者コアネットワークに接続する。制御部47はIP通信部42とIP網601を経由して事業者サーバーに接続する。これによりフェムトセル基地局装置4は移動局装置に対応する事業者のコアネットワークに接続し、移動局装置の通信を中継する。このように、フェムトセル基地局装置4は、同一のLTEフェルトセム通信部41を用いて通信を行う複数の移動局装置に対して対応する事業者を特定し、同事業者のコアネットワークに接続することができる。なお、制御部47がLTEフェムトセル通信部41(無線通信部)の設定を行う際、移動局装置が対応していれば、設定情報記憶部49に記憶された設定パラメータ(特定の事業者用に設定された通信パラメータ)で設定するのではなく、自フェムトセル基地局装置用に設定された通信パラメータを用いて設定を行うようにしてもよい。これにより、異なる事業者に対応する複数の移動局装置と同一の設定で通信することができ、LTEフェムトセル通信部41の設定を切り替える必要がない。
以上のように、フェムトセル基地局装置4は1個のLTEフェムトセル通信部で複数の事業者に対応できるので、フェムトセル基地局装置3よりもさらに設置スペースや設備費用を削減することができる。また、登録事業者情報記憶部48に記憶する登録事業者情報の個数および設定情報記憶部49に記憶する設定数を増やすことで、LTEフェムトセル通信部41の数を増やすことなく対応可能な事業者の数を増やすことができる。
なお、図1と図8と図14と図19とにおける各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
なお、フェムトセル基地局装置1と2と3と4とが用いる通信方式はLTEに限られず、LTE−AやW−CDMA等、他の通信方式を用いるものであってもよい。
なお、フェムトセル基地局装置3が登録事業者情報記憶部に記憶する2個の登録事業者情報は、互いに異なるものに限られず、同一事業者で周波数が互いに異なる登録事業者情報であってもよい。登録事業者情報記憶部38に同一事業者の登録事業者情報が複数記憶される場合、MCC及びMNCを検索キーとして登録事業者情報を一意に特定することは出来ないが、同一事業者の登録事業者情報には同一のIPアドレスが記憶されている。したがって制御部37は、いずれかの登録事業者情報からIPアドレスを取得して事業者サーバーに接続することができる。
なお、フェムトセル基地局装置2と3と4で移動局装置情報を取得する方法は、UIMを挿入しカード読取部で読み取ることに限るものではなく、移動局装置に備えられたIr通信機能や、Bluetooth通信機能、無線LAN機能などの通信機能を介して取得するものであってもよい。この場合、フェムトセル基地局装置2または3または4は、これらの通信を実行するための通信部(例えばIr受信部またはBluetooth受信部または無線LAN受信部)を具備し、この通信部が読取部に該当する。すなわち、読取部は移動局装置から無線信号を受信することによって移動局装置情報を読み取る。あるいは、フェムトセル基地局装置2または3または4が、USBケーブル等の有線を介して移動局装置から移動局装置情報を取得するようにしてもよい。この場合、フェムトセル基地局装置2または3または4は、この有線による通信を実行するための通信部(例えばUSBインタフェース)を具備し、この通信部が読取部に該当する。
なお、上記でフェムトセル基地局装置4について述べたように、フェムトセル基地局装置3と4とが対応する事業者数は2事業者に限られず、それ以上の事業者に対応するようにしてもよい。この場合、フェムトセル基地局装置3または4は事業者数に応じた数のLTEフェムトセル通信部を含んで構成される。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、UIMカードを内蔵する携帯電話機と通信を行うフェムトセル基地局装置など、通信端末装置自らの識別情報が記録されかつ着脱可能な記録媒体を内蔵する通信端末装置と通信を行う通信装置に用いて好適である。
1、2、3、4…フェムトセル基地局装置
11、21、41…LTEフェムトセル通信部
311…第1LTEフェムトセル通信部
312…第2LTEフェムトセル通信部
13、23、33、43…カード読取部
14、24、34、44…移動局装置情報記憶部
15、25、35、45…操作入力部
16、26、36、46…表示部
17、27、37、47…制御部
18…事業者識別情報記憶部
28、38、48…登録事業者情報記憶部
29、39、49…設定情報記憶部

Claims (9)

  1. 着脱可能な記録媒体を識別する記録媒体識別情報を記憶する記憶部と、
    通信ネットワークに接続可能なネットワーク通信部と、
    前記記録媒体に記憶された前記記録媒体識別情報を読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取った前記記録媒体識別情報を前記記憶部に書き込む記録媒体識別情報登録部と、
    前記記録媒体を装着した通信端末装置と無線による通信を行うとともに、該通信端末装置から記録媒体識別情報を受信する無線通信部と、
    前記記憶部から読み出した前記記録媒体識別情報と前記無線通信部が受信した前記記録媒体識別情報とが一致すると判定する場合は、少なくとも、前記通信端末装置からの信号を前記通信ネットワークに送信するように前記ネットワーク通信部を制御するか、あるいは、前記通信ネットワークからの前記通信端末装置宛の信号を前記通信端末装置に送信するように前記無線通信部を制御する、通信制御部と
    を含む無線通信装置。
  2. 事業者識別情報を記憶する登録事業者情報記憶部と、
    前記無線通信部の設定パラメータを取得する事業者サービス情報取得部と、
    前記無線通信部を設定する無線通信設定部と、
    をさらに含み、
    前記読取部は前記記録媒体から事業者識別情報を読み取り、
    前記事業者サービス情報取得部は前記登録事業者情報記憶部に記憶された前記事業者識別情報と前記読取部からの前記事業者識別情報とを照合し照合結果に応じて、前記読取部からの前記事業者識別情報に応じた設定パラメータを、自無線通信装置内から取得し又は前記通信ネットワークに接続された外部のサーバーから前記ネットワーク通信部を介して取得し、
    前記無線通信設定部は取得された前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部を設定するとともに、前記読取部からの前記事業者識別情報を前記登録事業者情報記憶部に書き込む
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 複数の前記無線通信部を含み、
    前記登録事業者情報記憶部は複数の前記事業者識別情報の各々を前記無線通信部のいずれかに対応付けて記憶し、
    前記ネットワーク通信部は前記読取部が読み取った前記事業者識別情報が前記登録事業者情報記憶部に記憶された事業者識別情報のいずれとも一致しない場合に前記設定パラメータを取得し、
    前記無線通信設定部は取得した前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部のいずれかを設定するとともに、前記登録事業者情報記憶部中から前記設定を行った無線通信部に対応付けられる前記事業者識別情報を削除して、前記読取部が読み取った前記事業者識別情報を当該無線通信部に対応付けて書き込む
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ネットワーク通信部は前記事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報を前記読取部からの前記事業者識別情報に応じて自無線通信装置内又は前記外部のサーバーより取得し、該事業者コアネットワーク接続先情報に従って前記事業者コアネットワークに接続する請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記事業者サービス情報取得部は前記設定パラメータと前記事業者コアネットワークに接続するためのアドレス情報である事業者コアネットワーク接続先情報とを前記読取部からの前記事業者識別情報に対応付けて取得するとともに該事業者識別情報を登録事業者情報記憶部に書き込み、
    前記無線通信部は前記通信端末装置から事業者識別情報を受信し、
    前記無線通信設定部は前記無線通信部からの前記事業者識別情報に対応する前記設定パラメータに基づいて前記無線通信部を設定し、
    前記ネットワーク通信部は前記無線通信部からの前記事業者識別情報に対応する前記事業者コアネットワーク接続先情報に従って前記事業者コアネットワークに接続する
    請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 前記読取部は自無線通信基地局への接続可否を判断するための情報である接続可否判断情報を前記記録媒体に書き込む請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記読取部は外部からの削除指示に応じて、前記記録媒体から前記記録媒体識別情報を読み取り、
    前記制御部は前記読取部が読み取った前記記録媒体識別情報に一致する記録媒体識別情報を前記記憶部から削除する請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は外部からの削除指示に応じて前記記録媒体から前記接続可否判断情報を削除する請求項6に記載の無線通信装置。
  9. 前記読取部は、前記着脱可能な記録媒体を接続する接続部を含み、該接続部に接続された前記記録媒体から前記記録媒体識別情報を読み取る請求項1に記載の無線通信装置。
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