以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、音声通知システム1の概略を説明するための模式図である。
図1では、通知元のユーザXが、音声通知システム1を用いて、ユーザA、B及びCを通知先として登録し、自身の音声メッセージを伝える方法について説明する。なお、ユーザXは、自身の携帯端末2及びパーソナルコンピュータ(PC)11を有し、ユーザAは自身の携帯端末3aを有し、ユーザBは自身の携帯端末3bを有し、ユーザCは自身の携帯端末3cを有している。
ユーザXは、音声通知システム1に対し、PC11を用いてユーザA、B及びCの携帯端末3a、3b及び3cのグループの登録(a)を行うとともに、携帯端末2を用いて音声メッセージの登録(b)を行う。
音声通知システム1は、所定のタイミングで、指定されたユーザA、B及びCの携帯端末3a、3b及び3cに対して、音声メッセージが保存されている旨の受信通知メールを送信(c)する。例えば、受信通知メールを受信した携帯端末3bを所有するユーザBは、受信通知メールに記載されている事項にそって所定の処理を行うことによって、ユーザXが登録した、音声メッセージを聴く(再生する)こと(d)ができる。
上記の様に、音声通知システム1では、通知元のユーザは、複数の通知先ユーザに対して、一度きりの登録で、自身の音声メッセージを容易に全員に届けることが可能となる。例えば、社長である通知元のユーザが、自身で登録した音声メッセージを、離れた場所で別々に行動している複数の社員全てに届けたい場合に、社長は同じ話を何度も繰り返す必要が無いので、音声通知システム1は極めて有用なシステムである。さらに、音声通知システム1では、複数の社員側で、社長の音声メッセージを聴くタイミングを選択できる事から、社長の音声メッセージを聴き逃す恐れも少ない。
また、音声通知システム1では、通知元のユーザは、複数又は単数の通知先ユーザに対して、直接会話することなく、自身の音声メッセージを容易に届けることが可能となる。例えば、通知元のユーザが直接通知先のユーザに電話をしたくないが音声メッセージだけは届けたいという場合や、通知元のユーザの携帯端末の電話番号を通知先のユーザには知られたくはないが音声メッセージは届けたいという場合等において、音声通知システム1は極めて有用なシステムである。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
図2は、音声通知システム1の概略構成の一例を示す図である。
音声通知システム1は、少なくとも1台の通知元の携帯端末2と、複数の通知先の携帯端末3a,3b,3cと、音声管理サーバ4と、端末管理サーバ5とを備える。なお、通知元の携帯端末2及び複数の通知先の携帯端末3a,3b,3cは、同様の構成を有する端末である。以下では、通知元の携帯端末2を通知元携帯端末2と称し、通知先の携帯端末3a,3b,3cを、それぞれ通知先携帯端末3と称する場合がある。
音声通知システム1では、複数の交換機8が、コアネットワーク等の通信ネットワークを介して相互に接続される。交換機8は、ある地域をカバーする無線通信ネットワークを通信ネットワークに接続する。基地局6は、無線通信ネットワークがカバーする地域の複数の無線ゾーンをそれぞれ管理するために複数設置される。基地局6は、ネットワーク制御装置7を介して交換機8に接続される。そして、通知元携帯端末2が通知先携帯端末3等と通信する場合、通知元携帯端末2及び通知先携帯端末3は、基地局6を介してネットワーク制御装置7に接続され、さらに交換機8に接続され、そして通信ネットワークに接続される。
ネットワーク制御装置7は、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3から音声管理サーバ4との音声通信の接続要求の信号が送信された場合、接続要求の信号を、交換機8を介して音声管理サーバ4に送信する。接続要求の信号を受信した音声管理サーバ4は、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3と音声管理サーバ4とを接続し、電話通信網を介して音声通信を行う。また、ネットワーク制御装置7は、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3から、音声管理サーバ4にデータを通信する場合、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3を、交換機8及びゲートウェイ9を介してインターネットに接続する。これにより、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3と音声管理サーバ4とが相互に接続される。また、ネットワーク制御装置7は、通知元携帯端末2から、端末管理サーバ5にデータを通信する場合、通知元携帯端末2を、交換機8及びゲートウェイ9を介してインターネット10に接続する。これにより、通知元携帯端末2と端末管理サーバ5とが相互に接続される。
また、音声管理サーバ4及び端末管理サーバ5は、インターネット10等の通信ネットワークを介して相互に接続される。同様に、PC11及び端末管理サーバ5は、インターネット10等の通信ネットワークを介して相互に接続される。
通知元携帯端末2及び通知先携帯端末3で実行されるプログラム(例えば、閲覧プログラム)と、音声管理サーバ4で実行されるプログラム(例えば、音声登録プログラム)とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol, HTTP)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。また、通知元携帯端末2及びパーソナルコンピュータ11で実行されるプログラム(例えば、端末情報入力プログラム)と、端末管理サーバ5で実行されるプログラム(例えば、登録プログラム)とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol, HTTP)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
図3は、通知元携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。
通知元携帯端末2は、通知先携帯端末3等の他の携帯端末に接続し、ユーザ間の通話を可能とするとともに、無線LANによる通信機能を有する通信装置である。通知元携帯端末2は、例えば携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレットPC等である。また、通知元携帯端末2は、音声管理サーバ4に接続し、音声情報の録音及び再生を可能とするとともに、端末管理サーバ5に通知先携帯端末3の識別情報の登録等を可能とする。そのために、通知元携帯端末2は、第1端末通信部21と、第2端末通信部22と、端末記憶部23と、操作部24と、表示部25と、音声処理部26と、マイク27と、スピーカ28と、端末処理部29とを有する。
第1端末通信部21は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、基地局6との間でIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。そして、第1端末通信部21は、基地局6から受信したデータを端末処理部29に供給する。また、第1端末通信部21は、端末処理部29から供給されたデータを基地局6に送信する。
第2端末通信部22は、主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、通知元携帯端末2を携帯電話ネットワークに接続する。第2端末通信部22は、基地局6により割り当てられるチャネルを介して、基地局6との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局6との間で通信を行う。そして、第2端末通信部22は、基地局6から受信したデータを端末処理部29に供給する。また、第2端末通信部22は、端末処理部29から供給されたデータを基地局6に送信する。
端末記憶部23は、例えば、半導体メモリを有する。端末記憶部23は、端末処理部29での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部23は、ドライバプログラムとして、第1端末通信部21を制御する無線通信デバイスドライバプログラム、第2端末通信部22を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム、操作部24を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部25、音声処理部26、マイク27及びスピーカ28を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式を実行する接続制御プログラム、携帯電話の接続制御プログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム、電子メールの送信及び受信を行う電子メールプログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部23にインストールされてもよい。
操作部24は、通知元携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。ユーザは、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部24は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部29に入力される。
表示部25は、出力部の一例であり、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部25は、端末処理部29から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を出力する。
音声処理部26は、マイク27に入力される音声信号及びスピーカ28から出力される音声信号の処理を実行する。
端末処理部29は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。端末処理部29は、通知元携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部29は、通知元携帯端末2の各種処理が端末記憶部23に記憶されているプログラム、操作部24の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、第1端末通信部21、第2端末通信部22、表示部25、音声処理部26等の動作を制御する。端末処理部29は、端末記憶部23に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部29は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部29は、閲覧実行部291と、接続要求部292と、音声登録要求部293と、音声情報送信部294とを有する。端末処理部29が有するこれらの各部は、端末処理部29が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部29が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして通知元携帯端末2に実装されてもよい。
図4は、通知先携帯端末3の概略構成の一例を示す図である。
通知先携帯端末3は、通知元携帯端末2等の他の携帯端末に接続し、ユーザ間の通話を可能とするとともに、無線LANによる通信機能を有する通信装置である。通知先携帯端末3は、例えば携帯電話、多機能携帯電話、携帯情報端末)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレットPC等である。また、通知先携帯端末3は、音声管理サーバ4に接続し、音声情報の録音及び再生を可能とする。そのために、通知先携帯端末3は、第1端末通信部31と、第2端末通信部32と、端末記憶部33と、操作部34と、表示部35と、音声処理部36と、マイク37と、スピーカ38と、端末処理部39とを有する。
第1端末通信部31は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、基地局6との間でIEEE802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。そして、第1端末通信部31は、基地局6から受信したデータを端末処理部39に供給する。また、第1無線通信部31は、端末処理部39から供給されたデータを基地局6に送信する。
第2端末通信部32は、主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、通知先携帯端末3を携帯電話ネットワークに接続する。第2端末通信部32は、基地局6により割り当てられるチャネルを介して、基地局6との間でCDMA方式等による無線信号回線を確立し、基地局6との間で通信を行う。そして、第2端末通信部32は、基地局6から受信したデータを端末処理部39に供給する。また、第2端末通信部32は、端末処理部39から供給されたデータを基地局6に送信する。
端末記憶部33は、例えば、半導体メモリを有する。端末記憶部33は、端末処理部39での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部33は、ドライバプログラムとして、第1端末通信部31を制御する無線通信デバイスドライバプログラム、第2端末通信部32を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム、操作部34を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部35、音声処理部36、マイク37及びスピーカ38を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部33は、オペレーティングシステムプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式を実行する接続制御プログラム、携帯電話の接続制御プログラム等を記憶する。また、端末記憶部33は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム、電子メールの送信及び受信を行う電子メールプログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部33にインストールされてもよい。
操作部34は、通知先携帯端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。ユーザは、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部34は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部39に入力される。
表示部35は、出力部の一例であり、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示部35は、端末処理部39から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を出力する。
音声処理部36は、マイク37に入力される音声信号及びスピーカ38から出力される音声信号の処理を実行する。
端末処理部39は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。端末処理部39は、通知先携帯端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。端末処理部39は、通知先携帯端末3の各種処理が端末記憶部33に記憶されているプログラム、操作部34の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、第1端末通信部31、第2端末通信部32、表示部35、音声処理部36等の動作を制御する。端末処理部39は、端末記憶部33に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部39は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部39は、閲覧実行部391と、音声情報要求部392と、音声再生部393と、返答送信部394とを有する。端末処理部39が有するこれらの各部は、端末処理部39が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部39が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして通知先携帯端末3に実装されてもよい。
図5は、音声管理サーバ4の概略構成の一例を示す図である。
音声管理サーバ4は、通知元携帯端末2が通知した音声情報を管理するコンピュータの一例である。音声管理サーバ4は、通知元携帯端末2との接続、通知元携帯端末2から通知された音声情報の受信、受信した音声情報の記憶等を行う。また、音声管理サーバ4は、端末管理サーバ5に、複数の通知先携帯端末3の通知先アドレスの送信要求を送信するとともに、端末管理サーバ5から送信された複数の通知先携帯端末3の通知先アドレスを受信し、複数の通知先携帯端末3に通知情報を送信する。また、音声管理サーバ4は、通知情報を受信した通知先携帯端末3からの要求を受信すると、記憶した音声情報を、要求を送信した通知先携帯端末3に送信する。そのために、音声管理サーバ4は、通信部41と、記憶部42と、処理部43とを備える。通知情報は、通知元携帯端末2から送信された特定の通知先携帯端末3宛ての音声情報が音声管理サーバ4の通知元携帯端末2に対応するメールボックスに記憶されたことを、特定の通知先携帯端末3に通知するための情報である。通知情報は、例えば、電子メールシステムによるメール情報、ショートメッセージサービス(Short Message Service,SMS)によるメール情報、SNS(Social Networking Service)によるメッセージ等を含む。
通信部41は、音声管理サーバ4を回線交換網に接続するための通信インターフェース回路を有する。通信部41は、通知元携帯端末2、通知先携帯端末3、又は端末管理サーバ5等から受信したデータを、処理部43に渡す。また、通信部41は、処理部43から受け取ったデータを、通知元携帯端末2、通知先携帯端末3、又は端末管理サーバ5等に送信する。
記憶部42は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか一つを有する。記憶部42は、処理部43での処理に用いられるアプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部42は、データとして、図7(a)に示す音声情報テーブルや、通知元携帯端末2又は通知先携帯端末3に送信されるガイダンスに係る音声データ等を記憶する。さらに、記憶部42は、所定の処理に係る一時的なデータを、一時的に記憶してもよい。なお、音声情報テーブルについては後述する。
処理部43は、1個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。処理部43は、音声管理サーバ4の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPUである。即ち、処理部43は、音声管理サーバ4の各種の処理が記憶部42に記憶されているソフトウェア等に応じて適切な手順で実行されるように、通信部41等の動作を制御する。処理部43は、記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、処理部43は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム、ソフトウェア等)を並列で実行することができる。
処理部43は、制御部431と、音声情報受信部432と、端末情報受信部433と、音声情報送信要求受信部434と、送信許可情報受信部435と、通知情報送信部436と、音声情報送信部437と、認証要求送信部438とを有する。処理部43が有するこれらの各部は、処理部43が有するプロセッサ上で実行されるアプリケーションプログラムにより実装される機能モジュールである。あるいは、処理部43が有するこれらの各部は、ファームウェアとして音声管理サーバ4に実装されてもよい。
図6は、端末管理サーバ5の概略構成の一例を示す図である。
端末管理サーバ5は、通知元携帯端末2が音声情報を通知する複数の通知先携帯端末3の識別情報を管理するコンピュータの一例である。端末管理サーバ5は、通知元携帯端末2の電話番号と通知元携帯端末2の電話番号と関連付けられた複数の通知先携帯端末3の電話番号とを記憶し、通知元携帯端末2の電話番号に関連付けられた複数の通知先携帯端末3の電話番号を音声管理サーバ4に送信し、音声情報を要求する通知先携帯端末3を認証すること等を行う。そのために、端末管理サーバ5は、通信部51と、記憶部52と、処理部53とを備える。
通信部51は、端末管理サーバ5を回線交換網に接続するための通信インターフェース回路を有する。通信部51は、通知元携帯端末2、又は音声管理サーバ4から受信したデータを、処理部53に渡す。また、通信部51は、処理部53から受け取ったデータを、通知元携帯端末2、通知先携帯端末3、又は音声管理サーバ4に送信する。
記憶部52は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか一つを有する。記憶部52は、処理部53での処理に用いられるアプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部52は、データとして、図7(b)に示す通知先携帯端末テーブルや、通知元携帯端末2に送信されるガイダンスに係る音声データ等を記憶する。さらに、記憶部52は、所定の処理に係る一時的なデータを、一時的に記憶してもよい。なお、通知先携帯端末テーブルについては後述する。
処理部53は、1個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。処理部53は、端末管理サーバ5の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPUである。即ち、処理部53は、端末管理サーバ5の各種の処理が記憶部52に記憶されているソフトウェア等に応じて適切な手順で実行されるように、通信部51等の動作を制御する。処理部53は、記憶部52に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、処理部53は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム、ソフトウェア等)を並列で実行することができる。
処理部53は、制御部531と、登録情報受信部532と、認証要求受信部533と、通知先情報送信要求受信部534と、端末情報送信部535と、送信許可情報送信部536と、端末情報判定部537とを有する。処理部53が有するこれらの各部は、処理部53が有するプロセッサ上で実行されるアプリケーションプログラムにより実装される機能モジュールである。あるいは、処理部53が有するこれらの各部は、ファームウェアとして端末管理サーバ5に実装されてもよい。
以下、図7(a)に示す音声情報テーブル及び図7(b)に示す通知先携帯端末テーブルの詳細について説明する。
図7(a)は、記憶部42が記憶する音声情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。音声情報テーブルには、各通知元携帯端末2について、通知元電話番号、グループ情報、及び音声情報が互いに関連付けて記憶されており、音声情報テーブルは、通知元電話番号に対応するメールボックスとして機能する。通知元ユーザは、本実施形態の音声通知システム1を使用して、自身が所有する通知元携帯端末2に対応するメールボックスにグループ情報及び音声情報を登録したことを、通知先ユーザに通知してもよい。
通知元電話番号は、各通知元携帯端末2に対応する電話番号である。グループ情報は、各通知元携帯端末2のユーザによって設定された、複数の通知先携帯端末3が属するグループに関する情報である。例えば、ユーザは、複数の友人だけに音声情報を送信したい場合に、複数の友人の通知先携帯端末3を一つのグループに設定することができる。
音声情報は、各通知元携帯端末2から受信した指定されたグループ宛ての音声情報である。
図7(b)は、記憶部52が記憶する通知先携帯端末テーブルのデータ構造の一例を示す図である。通知先携帯端末テーブルには、各通知元携帯端末2について、通知元携帯端末2の識別情報、一又は複数の通知先携帯端末3の識別情報、及びグループ情報が、互いに関連付けて記憶される。通知元携帯端末2の識別情報は、通知元携帯端末2の通知元電話番号及び通知元アドレスである。通知先携帯端末3の識別情報は、通知先携帯端末3の通知先電話番号及び通知先アドレスである。グループ情報は、一又は複数の通知先携帯端末3が属するグループに関するグループ情報であり、グループ情報は、通知元携帯端末2毎に一又は複数設定される。
図8は、音声通知システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
以下に説明する動作シーケンスは、PC11、通知元携帯端末2、通知先携帯端末3、音声管理サーバ4及び端末管理サーバ5において、予め各装置の記憶部に記憶されているプログラムに基づき主に各装置の制御部により各装置の各要素と協働して実行される。
最初に、PC11は、通知元携帯端末2のユーザの指示に従って、ユーザ登録画面(不図示)を表示部に表示し、通知元電話番号及びパスワードを含む通知先携帯端末登録要求を、端末管理サーバ5に送信する(ステップS101)。なお、通知先携帯端末登録要求は、通知元携帯端末2のユーザが操作するPC11から送信されるものとしたが、当該ユーザが操作する通知元携帯端末2から送信されるようにしてもよい。
端末管理サーバ5の制御部531は、通信部51を介して通知先携帯端末登録要求を受信すると、受信した通知先携帯端末登録要求に含まれる通知元電話番号及びパスワードをユーザ認証部(不図示)に送信し、通知元電話番号が、端末管理サーバ5に登録されている番号であるか否か判定する(ステップS102)。
制御部531は、ユーザ認証部による認証が成功した場合、通知先登録画面を表示するための通知先登録画面表示データを作成する(ステップS103)。なお、通知先登録画面については後述する。また、制御部531は、ユーザ認証部による認証が成功した場合、PC11に、ユーザ登録画面(不図示)を表示するための表示データを送信するようにしてもよい。所定のユーザ登録が完了した通知元携帯端末2にユーザは、音声通知システム1に、再度ステップS101を実行させることができる。
制御部531は、通知先携帯端末登録要求に含まれる通知元電話番号に関連付けられた一又は複数のグループ情報を、通知先携帯端末テーブルから取得する。そして、制御部531は、作成した通知先登録画面表示データを、取得した一又は複数のグループ情報とともに通信部51を介して、通知先携帯端末登録要求を送信したPC11に送信する(ステップS104)。
PC11は、受信した通知先登録画面表示データに基づいて表示された通知先登録画面に応じて入力された通知先登録情報を、通知元携帯端末2の識別情報とともに端末管理サーバ5に送信する(ステップS105)。なお、通知元携帯端末2の識別情報には、少なくとも通知元電話番号及び通知元アドレスが含まれる。
ここで、図9に示す通知先登録画面900について説明する。通知先登録画面900は、受信した通知先登録画面表示データに基づいてPC11又は通知元携帯端末2によって表示される画面である。
通知先登録画面900には、登録する通知先携帯端末3が属するグループを選択又は入力するための所属グループプルダウンボックス901が表示される。ユーザ操作により、所属グループプルダウンボックス901が指定されると、一又は複数のグループが選択可能に表示される。所属グループプルダウンボックス901には、一又は複数のグループが、情報通知先登録画面表示データとともに送信された一又は複数のグループ情報に基づいて表示される。なお、所属グループプルダウンボックス901は、ユーザの文字列入力操作により新たなグループの名称が入力されることで、新しいグループが作成されるようにしてもよい。
通知先登録画面900には、通知先携帯端末3の通知先電話番号を入力する通知先電話番号入力ボックス902が表示され、通知先携帯端末3の通知先アドレスを入力する通知先アドレス入力ボックス903が表示される。
通知先登録画面900には、登録ボタン904及びキャンセルボタン905が表示される。ユーザの操作部24の操作に応じて、登録ボタン904が押下されると、通知先登録画面に応じて入力された通知先登録情報が、通知元携帯端末2の識別情報とともに端末管理サーバ5に送信され、通知先登録画面900の表示が終了する。なお、ユーザの操作部24の操作に応じて、キャンセルボタン905が押下されると、通知先登録画面900の表示が終了する。
通知先登録情報には、所属グループプルダウンボックス901において選択されたグループ情報と、通知先電話番号入力ボックス902において入力された通知先電話番号と、通知先アドレス入力ボックス903において入力された通知先アドレスとが含まれる。
図8の説明に戻り、次に、端末管理サーバ5の登録情報受信部532は、通信部51を介して通知先登録情報を、通知元携帯端末2の識別情報とともに受信すると、登録処理を実行する(ステップS106)。登録処理では、登録情報受信部532は、受信した通知先登録情報に含まれる通知先電話番号及び通知先アドレス並びにグループ情報を、受信した通知元携帯端末2の識別情報に含まれる通知元電話番号及び通知元アドレスに対応付けて記憶部52に記憶する。
通知元携帯端末2の接続要求部292は、ユーザが操作部24を用いて音声情報の登録のための接続要求の操作を行うと、接続要求を音声管理サーバ4に送信する(ステップS107)。接続要求には、通知元携帯端末2の通知元電話番号及びパスワードが含まれる。音声管理サーバ4の制御部431は、通信部41を介して接続要求を受信すると、認証要求送信部438に、通知元携帯端末2の認証要求の送信を指示するとともに、接続要求に含まれる通知元電話番号及びパスワードを渡す。
認証要求送信部438は、制御部431から通知元携帯端末2の認証要求の送信の指示を受けると、受け取った通知元電話番号及びパスワードを含めた通知元携帯端末認証要求を作成し、作成した通知元携帯端末認証要求を、通信部41を介して端末管理サーバ5に送信する(ステップS108)。
端末管理サーバ5の認証要求受信部533は、通信部51を介して通知元携帯端末認証要求を音声管理サーバ4から受信する。認証要求受信部533は、通知元携帯端末認証要求を受信すると、端末情報判定部537に、通知元携帯端末2の認証を指示するとともに、通知元携帯端末認証要求に含まれる通知元電話番号及びパスワードを渡す。端末情報判定部537は、認証要求受信部533から通知元携帯端末2の認証の指示を受けると、認証処理を実行する(ステップS109)。認証処理では、端末情報判定部537は、受け取った通知元電話番号及びパスワードに基づいて、受け取った通知元電話番号が、通知先携帯端末テーブルに記憶されているか否か判定する。
端末情報判定部537は、受け取った通知元電話番号が、通知先携帯端末テーブルに記憶されていると判定した場合、端末情報送信部535に、通知元アドレス及びグループ情報の送信を指示するとともに、受け取った通知元電話番号を渡す。端末情報送信部535は、端末情報判定部537から通知元アドレス及びグループ情報の送信の指示を受けると、受け取った通知元電話番号に関連付けられた通知元アドレス及び一又は複数のグループ情報を、通知先携帯端末テーブルから取得する。端末情報判定部537は、取得した通知元アドレス及び一又は複数のグループ情報を、通信部51を介して音声管理サーバ4に送信する(ステップS110)。
音声管理サーバ4の制御部431は、通信部41を介して通知元アドレス及び一又は複数のグループ情報を受信すると、音声情報登録画面を表示するための音声情報登録画面表示データを作成する。制御部431は、受信した一又は複数のグループ情報とともに作成した音声情報登録画面表示データを、通信部41を介して受信した通知元アドレスに対応する通知元携帯端末2に送信する(ステップS111)。
通知元携帯端末2の音声登録要求部293は、受信した音声情報登録画面表示データに基づいて表示された音声情報登録画面に応じて入力された音声登録要求を、通知元携帯端末2の通知元電話番号及びグループ情報とともに端末管理サーバ5に送信する(ステップS112)。
ここで、図10(a)に示す音声情報登録画面1000について説明する。音声情報登録画面1000は、受信した音声情報登録画面表示データに基づいて通知元携帯端末2によって表示される画面である。
音声情報登録画面1000には、音声を通知する複数の通知先携帯端末3が属するグループを選択するための通知先グループプルダウンボックス1001が表示される。ユーザ操作により、通知先グループプルダウンボックス1001が指定されると、一又は複数のグループ情報が選択可能に表示される。通知先グループプルダウンボックス1001に表示される一又は複数のグループは、音声情報登録画面表示データとともに送信された一又は複数のグループ情報である。
音声情報登録画面1000には、録音開始ボタン1002、録音終了ボタン1003及びキャンセルボタン1004が表示される。ユーザの操作部24の操作に応じて、録音開始ボタン1002が押下されると、通知先グループプルダウンボックス1001において選択されたグループ情報及び通知元電話番号とともに、音声登録要求を端末管理サーバ5に送信する。録音開始ボタン1002が押下されて、録音が開始された後に、録音終了ボタン1003が押下されると、録音が終了する。また、キャンセルボタン1004が押下されると、音声情報登録画面1000の表示が終了する。
図8の説明に戻り、次に、音声管理サーバ4の制御部431は、通信部41を介して、音声登録要求とグループ情報及び通知元電話番号とを受信すると、通知元携帯端末2と音声管理サーバ4との音声通信を確立する(ステップS113)。
通知元携帯端末2の音声情報送信部294は、ユーザがマイク27及び音声処理部26を介して入力した音声信号を、電話通信網を介して音声管理サーバ4に送信する(ステップS114)。図10(a)に示される音声情報登録画面1000に表示された録音開始ボタン1002が、ユーザの操作部24の操作に応じて押下されることにより、ユーザは音声信号を入力する。ユーザが、音声信号の入力の終了時に録音終了ボタン1003を押下することによって、音声入力が終了する。
音声管理サーバ4の制御部431は、音声信号の入力が終了すると、通知元携帯端末2に開放要求を送信する(ステップS115)。
音声管理サーバ4の音声情報受信部432は、音声信号を通知元携帯端末2から受信すると、受信した音声信号を、音声登録要求とともに受信した通知元電話番号及びグループ情報と関連付けて、音声情報として記憶部42に記憶する(ステップS116)。
続いて、音声情報受信部432は、受信した音声登録要求に含まれる通知元電話番号及びグループ情報等を含む通知先情報送信要求を、通信部41を介して端末管理サーバ5に送信する(ステップS117)。
端末管理サーバ5の通知先情報送信要求受信部534は、通知先情報送信要求を、通信部51を介して音声管理サーバ4から受信すると、端末情報送信部535に、通知先携帯端末3の識別情報の送付を指示するとともに、通知先情報送信要求に含まれる通知元電話番号及びグループ情報を渡す。
端末情報送信部535は、通知先情報送信要求受信部534から通知先携帯端末3の識別情報の送付の指示を受けると、受け取った通知元電話番号及びグループ情報に対応する複数の通知先携帯端末3の識別情報を通知先携帯端末テーブルから取得する。端末情報送信部535は、通信部51を介して、取得した複数の通知先携帯端末3の識別情報を通知元電話番号とともに音声管理サーバ4に送信する(ステップS118)。
音声管理サーバ4の端末情報受信部433は、通信部41を介して、通知元電話番号及び複数の通知先携帯端末3の識別情報を端末管理サーバ5から受信すると、通知情報送信部436に、通知情報の作成を指示するとともに、受信した通知元電話番号及び複数の通知先携帯端末3の識別情報を渡す。
通知情報送信部436は、受け取った複数の通知先携帯端末3の識別情報に含まれる複数の通知先アドレスを取得する。通知情報送信部436は、音声情報が音声情報テーブルに記憶されたことを通知するための通知情報を、複数の通知先携帯端末3毎に作成する(ステップS119)。複数の通知先携帯端末3のそれぞれに送信する各通知情報は、対応する各通知先携帯端末3の通知先アドレスを宛先とする。また、各通知情報には、通知元電話番号に特番が追加された情報と音声情報を再生するための音声情報再生画面を表示するための表示データのURL(Uniform Resource Locator)とが含まれる。通知情報送信部436は、作成した各通知情報を、各通知先電話番号及び通知元電話番号とともに、各通知先携帯端末3に送信する(ステップS120)。
通知先携帯端末3の閲覧実行部391は、通知情報を受信すると、通知情報に含まれる通知元電話番号に特番が追加された情報を表示するとともに、通知情報に含まれるURLをクリッカブルURLとして表示する。ユーザの操作部34の操作に応じて、URLが指定されると、通知先携帯端末3の閲覧実行部391は、音声情報再生画面を表示するための表示データを受信して、音声情報再生画面を表示する。
ここで、図10(b)に示す音声情報再生画面1010について説明する。音声情報再生画面1010には、再生開始ボタン1011、返答ボタン1012及びキャンセルボタン1013が表示される。ユーザの操作部34の操作に応じて、再生開始ボタン1011が押下されると、通知元携帯端末2によって登録された音声情報が再生される。音声情報の再生後に、返答ボタン1012が押下されると、通知元携帯端末2を通知先とする音声情報を音声管理サーバに送信することができる。キャンセルボタン1013が押下されると、音声情報再生画面1010の表示が終了する。
図8の説明に戻り、次に、通知先携帯端末3の音声情報要求部392は、音声情報再生画面に表示された再生開始ボタン1011が、ユーザの操作により押下されると、音声情報送信要求を音声管理サーバ4に送信する(ステップS121)。音声情報送信要求には、通知情報とともに受信した各通知先電話番号及び通知元電話番号が含まれる。
音声管理サーバ4の音声情報送信要求受信部434は、通知情報を送信した通知先携帯端末3から、音声情報送信要求を受信する。音声管理サーバ4の制御部431は、音声情報送信要求受信部434が音声情報送信要求を受信すると、認証要求送信部438に通知先携帯端末3の認証要求の送信を指示する。認証要求送信部438は、制御部431から通知先携帯端末3の認証要求の送信の指示を受けると、音声情報送信要求受信部434が受信した音声情報送信要求に含まれる通知先電話番号及び通知元電話番号を含めた通知先携帯端末認証要求を作成する。認証要求送信部438は、作成した通知先携帯端末認証要求を端末管理サーバ5に送信する(ステップS122)。
端末管理サーバ5の認証要求受信部533は、通信部51を介して通知先携帯端末認証要求を音声管理サーバ4から受信する。認証要求受信部533は、通知先携帯端末認証要求を受信すると、端末情報判定部537に、通知先携帯端末3の認証を指示するとともに、通知先携帯端末認証要求に含まれる通知先電話番号及び通知元電話番号を渡す。端末情報判定部537は、認証要求受信部533から通知先携帯端末3の認証の指示を受けると、認証処理を実行する(ステップS123)。認証処理では、端末情報判定部537は、受け取った通知先電話番号が、受け取った通知元電話番号に関連付けられて通知先携帯端末テーブルに記憶されているか否かを判定する。
端末情報判定部537が、受け取った通知先電話番号が、受け取った通知元電話番号に関連付けられて通知先携帯端末テーブルに記憶されていると判定した場合は、送信許可情報を送信許可情報送信部536に渡す。送信許可情報送信部536は、端末情報判定部537から送信許可情報を受け取ると、通知先携帯端末認証要求に含まれる通知先電話番号及び通知元電話番号を、受け取った送信許可情報に含め、送信許可情報を音声管理サーバ4に送信する(ステップS124)。
音声管理サーバ4の送信許可情報受信部435は、送信許可情報を端末管理サーバ5から受信すると、音声情報送信部437に、音声情報の送信を指示する。送信許可情報受信部435から音声情報の送信の指示を受けた音声情報送信部437は、送信許可情報に含まれる通知元電話番号と関連付けられた音声情報を記憶部42から取得する。音声情報送信部437は、取得した音声情報を、再生して、送信許可情報に含まれる通知先電話番号に対応する通知先携帯端末3に送信する(ステップS125)。また、音声情報送信部437は、解放要求を、通知先携帯端末3に送信する。
なお、図10(b)に示す音声情報再生画面1010において、音声情報の再生後に、返答ボタン1012が押下された場合について説明する。返答ボタン1012が押下されると、図10(a)に示す音声情報登録画面1000が表示される。ただし、音声登録の通知先は、再生した音声情報を登録した通知元携帯端末2のみであるので、当該音声情報登録画面1000において通知先グループプルダウンボックス1001は表示されない。
通知先携帯端末3のユーザの操作によって録音開始ボタン1002が押下されると、通知先携帯端末3を通知元携帯端末2とし、且つ、再生した音声情報を登録した通知元携帯端末2を通知先携帯端末3として再設定し、先述したステップS112からS116及びステップS119からS125が実行される。この際、ステップS119で作成される通知情報は、通知先携帯端末3として再設定した、再生した音声情報を登録した通知元携帯端末2に対する通知情報だけである。
以上説明してきたように、音声通知システム1は、通知元携帯端末2から受信した音声情報を複数の通知先携帯端末3に送信する音声管理サーバ4と、通知元携帯端末2の識別情報及び複数の通知先携帯端末3のそれぞれの識別情報を互いに関連付けて管理する端末管理サーバ5とを有する。さらに、音声管理サーバ4は、通知元携帯端末2から識別情報及び音声情報を受信する音声情報受信部432と、受信した音声情報を通知元携帯端末2の識別情報と関連付けて記憶する記憶部42と、通知元携帯端末2の識別情報に対応した複数の通知先携帯端末3に関する複数の第2端末識別情報を端末管理サーバ5から受信する端末情報受信部433と、受信した複数の通知先携帯端末3の識別情報に対応する複数の通知先携帯端末3に、音声情報が音声情報記憶部に記憶されたことを通知する通知情報を送信する通知情報送信部436と、を有する。そして、端末管理サーバ5は、通知元携帯端末2の識別情報に対応した複数の通知先携帯端末3に関する複数の通知先携帯端末3の識別情報を受信する登録情報受信部532と、通知元携帯端末2の識別情報に対応させて複数の通知先携帯端末3の識別情報を記憶する記憶部52と、音声管理サーバ4から通知元携帯端末2の識別情報を含み且つ通知元携帯端末2からの音声情報を複数の通知先携帯端末3に送信するための通知先情報送信要求を受信する通知先情報送信要求受信部534と、通知先情報送信要求を受信した場合に、通知元携帯端末2の識別情報に対応した複数の通知先携帯端末3の識別情報を音声管理サーバ4に送信する端末情報送信部535と、を有する。これにより、音声通知システム1は、音声情報を複数の通知先の携帯端末に通知する場合の通知元の携帯端末の操作性を向上させ、音声通知システム1の利便性を向上させることが可能となる。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、音声管理サーバ4は、音声情報を送信する通知先携帯端末3の同時接続数を、一定数以下に制限してもよい。このような制限を行うことにより、音声管理サーバ4及び通信ネットワークへの負荷の大幅な増大を防止できる。
また、音声管理サーバ4は、電話回線網を介して通知先携帯端末3に音声情報を送信することで音声情報を再生するが、IP通信網を介してデータ通信により音声情報を音声管理サーバ4に送信するようにしてもよい。例えば、音声管理サーバ4の制御部431が、通知先携帯端末3の通知先アドレスを宛先とした電子メールを作成し、当該電子メールに音声情報を添付して通知先携帯端末3に送信する。
この場合、音声管理サーバ4の制御部431が、所定の条件に応じて、電話回線網を介して音声情報を送信すること及びIP通信網を介して音声情報を送信することの何れか一方を選択するように制御してもよい。例えば、通知情報を送信する複数の通知先携帯端末3の通知先アドレス数が所定数以上の場合、電話通信網が輻輳している場合、及び/又は、緊急地震速報等の緊急災害情報が送信されている場合において、制御部431は、IP通信網を介して音声情報を送信することを選択する。このように設定することで、音声管理サーバ4及び通信ネットワークへの負荷の大幅な増大を防止できる。
また、通知元携帯端末2による音声情報の登録方法は、音声情報登録画面1000を用いた登録方法に限らない。例えば、図8のステップS107〜S116に代えて、音声ダイヤル登録方式を用いてもよい。
この場合、最初に、ユーザは、通知元携帯端末2を用いて、所定の音声ダイヤル登録用特番(1400等)及びグループ番号をダイヤルする。なお、グループ番号は、各グループを一意に特定する番号であり、登録処理の際に端末管理サーバ5によって自動で設定される。また、グループ番号は、図7(b)の通知先携帯端末テーブルにおいて、通知元携帯端末2の識別情報、通知先携帯端末3の識別情報、及びグループ情報と関連付けられて記憶される。
次に、通知元携帯電話機2は、不図示のインターフェース部を介して装着された外部記憶部(例えば、SIM(Subscriber Identity Module)カード)等から通知元電話番号を抽出する。次に、通知元携帯電話機2は、ダイヤルされた特番、ダイヤルされたグループ番号、及び抽出した通知元電話番号等を含む接続要求を、交換機8に送信する。
次に、交換機8は、受信した接続要求を、音声管理サーバ4に送信する。音声管理サーバ4は、交換機8から接続要求を受信すると、制御部431は、記憶部42に記憶されている音声を録音する旨のガイダンスに係る音声データを再生し、通知元携帯電話機2に送信する。
次に、携帯電話機2は、音声管理サーバ4から音声信号を受信すると、受信した音声信号を、音声処理部26を介してスピーカ28から出力する。被災者は、マイク27及び音声処理部26を介して、音声信号を入力する。携帯電話機2は、その音声信号を、音声管理サーバ4に送信する。
そして、音声管理サーバ4の音声情報受信部432は、音声信号を通知元携帯端末2から受信すると、受信した音声信号を、接続要求に含まれるグループ番号及び通知元電話番号と関連付けて、音声情報として記憶部42に記憶する。
以後、図8のステップS117〜S125の処理が順次実行される。なお、音声情報受信部432及び端末情報送信部535は、グループ情報をグループ番号に置き換えてS117〜S118の処理を実行する。
このように構成することで、通知元携帯端末2は、音声情報登録画面1000を表示するための特定のアプリケーションを読み込む必要がなく、音声通知システム1を、従来の伝言ダイヤルシステム機能を用いた登録方法で実現することができる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。