JPWO2010140456A1 - 弾性波共振子、ラダー型フィルタ及びデュプレクサ - Google Patents

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Abstract

共振・反共振周波数におけるリターンロス特性に優れ、損失を効果的に低減することができる弾性波共振子を提供する。第1の共通電極12に、複数本の第1の電極指14及び複数の第2のダミー電極指17が接続されており、第2の共通電極13に、複数本の第2の電極指15及び複数本の第1のダミー電極指16が接続されており、弾性波伝搬方向において交叉幅重み付けが施されており、弾性波伝搬方向における交叉領域のメタライズ比率に比べ、非交叉領域のメタライズ比率が、相対的に高くされているIDT電極7を有する弾性波共振子。

Description

本発明は、共振子や帯域フィルタなどに用いられる弾性波共振子及び弾性波共振子を用いて構成されたラダー型フィルタに関し、より詳細には、IDT電極に交叉幅重み付けが施されている弾性波共振子、ラダー型フィルタ及びデュプレクサに関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして、弾性波装置が広く用いられている。
例えば、下記の特許文献1には、図9に示す電極構造を有する弾性波共振子が開示されている。図9に示す弾性波共振子1001では、複数本の第1の電極指1002と、複数本の第2の電極指1003とが互いに間挿し合うように配置されている。複数本の第1の電極指1002は、一端が第1の共通電極1004に接続されており、他端が第2の共通電極1005側に延ばされている。複数本の第2の電極指1003は、一端が第2の共通電極1005に接続されており、他端が第1の共通電極1004側に延ばされている。また、第2の共通電極1005には、複数本の第1のダミー電極指1006の一端が接続されている。第1のダミー電極指1006の他端は、第1の電極指1002の先端とギャップを隔てて対向されている。同様に、第1の共通電極1004に、第2のダミー電極指1007の一端が接続されている。第2のダミー電極指1007の他端は、ギャップを隔てて第2の電極指1003の先端と対向されている。
ここでは、IDT電極の弾性波伝搬方向に沿って交叉幅が変化するように交叉幅重み付けが施されている。この交叉幅重み付けでは、IDT電極1002の弾性表面波伝搬方向において、交叉幅の極大値が2つ現れる。従って、第1,第2の電極指1002,1003が交叉している領域である交叉領域を囲む包絡線は、2つの菱形が連なるような形状を形成している。
特許文献1では、このような重み付けにより、横モードリップルによるスプリアスを軽減するだけでなく、反共振周波数のQ値と耐電力性を高めることができるとされている。
WO2007/108269
特許文献1に記載の弾性波共振子では、IDT電極において、第1,第2の電極指1002,1003が交叉していない非交叉領域が広く存在するため、正規型IDT電極に比べて、弾性波の励振強度が小さくなる。また、非交叉領域が広い部分では、第1、第2のダミー電極指1006、1007が長くなるため、ダミー電極指の抵抗損失が大きくなる。従って、この弾性波共振子では、共振周波数のQ値が悪くなるという問題があった。また、この弾性波共振子を用いて構成されたラダー型フィルタでは耐電力性は高められるものの、挿入損失を十分に低減できなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、Q値が高い弾性波共振子を提供することにある。本発明の他の目的は、該弾性波共振子を用いて構成されており、耐電力性を高め得るだけでなく、挿入損失を低減できるラダー型フィルタを提供することにある。また、本発明のさらに他の目的は、上記弾性波共振子を用いたラダー型フィルタを有するデュプレクサを提供することにある。
本発明に係る弾性波共振子は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されたIDT電極とを備え、前記IDT電極が、圧電基板上において隔てられて設けられた第1,第2の共通電極と、第1,第2の共通電極と、前記第1の共通電極に一端が接続されており、第2の共通電極側に向って延ばされた複数本の第1の電極指と、前記第2の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第1の共通電極側に延ばされている複数本の第2の電極指と、一端が前記第1の共通電極に接続されており、他端が前記第2の共通電極側に向って延ばされており、かつ他端が前記第1の電極指の先端とギャップを隔てて配置されている、複数本の第1のダミー電極指と、前記第1の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第2の共通電極側に配置されており、該他端が前記第2の電極指の先端とギャップを隔てて配置されており、前記第1の電極指と第2の電極指とが弾性波伝搬方向において重なる部分により交叉領域が形成されており、前記ダミー電極指が形成されている部分が非交叉領域とされており、前記IDT電極は、前記第1の電極指と第2の電極指との交叉幅が弾性波伝搬方向に沿って変化する交叉幅重み付けが施されており、前記交叉幅重み付けには、交叉幅が増大から減少に転じる変化点が少なくとも2つあり、前記第1,第2の電極指または前記第1,第2のダミー電極指を含む電極部分の面積の該電極部分が設けられている領域全体の面積に対する割合をメタライズ比率としたときに、前記交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、少なくとも一部の前記非交叉領域におけるメタライズ比率が相対的に高くされている。なお、メタライズ比率とは、非交叉領域中における第1または第2の共通電極に接続されている第1,第2の電極指及び第1,第2のダミー電極指を含む電極部分の面積の非交叉領域全体の面積に対する割合をいうものとする。
本発明のある特定の局面では、前記変化点間に位置する非交叉領域のメタライズ比率に比べ、前記IDT電極の弾性波伝搬方向の一端部と該一端部側に最も近い前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率、および前記IDT電極の弾性波伝搬方向の他端部と該他端部側に前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率が、相対的に高くされている。
本発明の他の特定の局面では、前記交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、全ての非交叉領域のメタライズ比率が相対的に高くされている。
本発明に係るラダー型フィルタは、直列腕共振子と並列腕共振子とを有するラダー型フィルタであって、前記並列腕共振子が請求項2に記載の弾性波共振子からなり、前記直列腕共振子が請求項3に記載の弾性波共振子からなる。
本発明に係るラダー型フィルタのさらに他の特定の局面では、耐電力性に優れているため、受信側帯域フィルタと送信側帯域フィルタを有するデュプレクサの送信側帯域フィルタとして好適に用いられる。従って、本発明のさらに他の特定の局面では、デュプレクサの送信側帯域フィルタであるラダー型フィルタが本発明により提供される。
本発明に係る弾性波共振子のさらに別の特定の局面では、前記非交叉領域において、第1及び第2の共通電極から交叉領域側に向って延ばされた共通電極延長部とを有することにより、メタライズ比率が高くされている。
本発明に係る弾性波共振子のさらに他の特定の局面では、前記第1,第2の共通電極の内側端縁が前記弾性波伝搬方向に平行に延ばされており、前記共通電極延長部の内側端縁が弾性波伝搬方向と交叉する方向に延ばされている。
本発明に係る弾性波共振子のまた別の特定の局面では、前記非交叉領域における第1,第2のダミー電極指の幅が、交叉領域における第1,第2の電極指の幅よりも太くされていることにより、メタライズ比率が高くされている。
本発明に係る弾性波共振子のまた他の特定の局面では、前記第1,第2のダミー電極指において、相対的に長いダミー電極指の幅が相対的に短いダミー電極指の幅よりも大きくされている。
本発明に係る弾性波共振子は、弾性表面波を利用した弾性波共振子であってもよく、弾性境界波を利用した弾性境界波共振子であってもよい。
本発明に係る弾性波共振子では、IDT電極の中央側の非交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、IDT電極の弾性波伝搬方向両端近傍に位置している非交叉領域のメタライズ比率が相対的に高くされているため、メタライズ比率が高くされている部分において抵抗損失を小さくすることができる。そのため、本発明の弾性波共振子を用いたラダー型フィルタでは、損失の低減を図ることができる。
また、本発明において、上記交叉幅重み付けが弾性波伝搬方向に沿って2周期以上繰り返されている弾性波共振子により直列腕共振子が構成されている場合には、ラダー型フィルタの耐電力性も高めることができる。従って、重み付けを2周期以上とした場合であっても、耐電力性を高めることができるだけでなく、弾性波の励振効率を高めることができ、損失を十分に小さくすることができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るラダー型フィルタの回路図及び(b)及び(c)は該ラダー型フィルタの並列腕共振子に用いられている弾性表面波共振子のIDT電極を示す模式的平面図及び弾性波共振子の正面断面図である。 図2は、上記ラダー型フィルタの直列腕共振子に用いられる弾性表面波共振子のIDT電極の電極構造を示す模式的平面図である。 図3は、比較のために用意した従来のIDT電極の電極構造を示す模式的平面図である。 図4は、本発明の一実施形態のラダー型フィルタ及び第1,第2の比較例のラダー型フィルタの減衰量−周波数特性を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波共振子と、比較例の弾性表面波共振子のインピーダンス特性を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波共振子と、比較例の弾性表面波共振子のリターンロス特性を示す図である。 図7は、本発明の弾性波共振子の変形例の電極構造を説明するための模式的部分拡大平面図である。 図8は、本発明が適用される弾性境界波共振子を説明するための模式的正面断面図である。 図9は、従来の弾性波共振子を説明するための平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るラダー型フィルタの回路図及び該ラダー型フィルタにおいて用いられている本発明の弾性波共振子の実施形態としての弾性波共振子のIDT電極の電極構造を示す模式的平面図である。
本実施形態のラダー型フィルタは、UMTS−BAND2の送信側帯域フィルタとして用いられるものである。UMTS−BAND2の送信側通過帯域は、1850〜1910MHzである。
図1(a)に示すように、ラダー型フィルタ1は、入力端子2と出力端子3とを有する。入力端子2と出力端子3とを結ぶ直列腕において、互いに直列に直列腕共振子S1〜S3が接続されている。入力端子2および直列腕共振子S1間の接続点とグラウンド電位との間を結ぶ並列腕に、並列腕共振子P1が配置されている。直列腕共振子S1,S2間の接続点4とグラウンド電位とを結ぶ並列腕に並列腕共振子P2が設けられている。直列腕共振子S2,S3間の接続点5とグラウンド電位とを結ぶ並列腕に並列腕共振子P3が設けられている。
本実施形態では、3個の直列腕共振子S1〜S3及び3個の並列腕共振子P1〜P3を有する3段構成のラダー型フィルタ1が構成されている。もっとも、本発明では、ラダー型フィルタの段数は任意である。
直列腕共振子S1〜S3は、弾性表面波共振子からなる。並列腕共振子P1〜P3も弾性表面波共振子からなる。
図1(c)は、並列腕共振子P1を構成している弾性表面波共振子の模式的正面断面図である。並列腕共振子P1は、カット角125°のLiNbOからなる圧電基板6上に、IDT電極7と、IDT電極7の弾性表面波伝搬方向両側に配置された反射器8,9とを有する。
上記IDT電極7及び反射器8,9の電極部分は、上から順に、AlCu/Ti/Pt/NiCrの順にこれらの金属膜を積層することにより形成した。膜厚は、AlCu/Ti/Pt/NiCr=80nm/10nm/30nm/10nmとした。並列腕共振子P1におけるIDT電極7の電極指ピッチは0.96μmとし、デューティは0.5とした。また、IDT電極7を覆うように、500nmの厚みのSiO膜10を形成した。さらに、SiO膜10上に、周波数調整を図るために、30nmのSiN膜11を成膜した。
他の並列腕共振子P2,P3も、並列腕共振子P1と同様に構成した。
また、直列腕共振子S1〜S3についても、同じ圧電基板上に同じ電極材料を用い、IDT電極及び反射器を形成し、さらに、SiO膜及びSiN膜を形成した。もっとも、IDT電極の電極指ピッチは、直列腕共振子S1〜S3では約0.93μmとした。
本実施形態の特徴は、並列腕共振子P1〜P3及び直列腕共振子S1〜S3が以下のように交叉幅重み付けされている点にある。図1(b)を参照して、並列腕共振子P1のIDT電極の交叉幅重み付けをより具体的に説明する。
図1(b)に示すように、IDT電極7は、弾性表面波伝搬方向に延びる第1,第2の共通電極12,13を有する。第1の共通電極12及び第2の共通電極13は、弾性表面波伝搬方向と平行に延びるストライプ状の共通電極本体部12a,13aを有する。また、第1の共通電極12は、共通電極本体部12aに連なる共通電極延長部12b,12cを有する。共通電極延長部12b及び12cは、IDT電極7の弾性表面波伝搬方向両端近傍に設けられている。
より具体的には、IDT電極7は、弾性表面波伝搬方向における端部として、第1の端部7aと、第2の端部7bとを有する。共通電極延長部12bは、第1の端部7a近傍に設けられている。同様に、第2の端部7bの近傍に、共通電極延長部12cが設けられている。共通電極延長部12b,12cと対向するように、第2の共通電極13においても、共通電極本体部13aに連なるように共通電極延長部13b,13cが設けられている。
なお、共通電極12,13については、さらに複数の金属膜が積層される。本実施形態では、Al膜、Ti膜及びAlCu膜をさらに積層し、上から順に、Al/Ti/AlCu=1140nm/500nm/700nmの各膜厚となるように形成した。
IDT電極7は、第1の共通電極12の内側端縁12dに一端が電気的に接続されている複数本の第1の電極指14を有する。同様に、第2の共通電極13の内側端縁13dに複数本の第2の電極指15の一端が接続されている。また、第2の共通電極13の内側端縁13dには、複数本の第1のダミー電極指16が接続されている。第1のダミー電極指16の先端は、第1の電極指14の先端とギャップを隔てて対向されている。同様に、第1の共通電極12の内側端縁に、複数本の第2のダミー電極指17が接続されている。第2のダミー電極指17の先端は、第2の電極指15の先端とギャップを隔てて対向されている。
第1,第2の電極指14,15及び第1,第2のダミー電極指16,17は、弾性表面波伝搬方向に直交する方向に延ばされている。なお、本実施形態では、共通電極延長部においても、ダミー電極が設けられている。該ダミー電極は必ずしも必要ではないが、ダミー電極があったほうが反射器としての機能を持たせることもできるので、より望ましい。
第1の電極指14と第2の電極指15とが弾性表面波伝搬方向からみたときに重なり合う部分が弾性表面波を励振する交叉部である。弾性表面波を励振する交叉部が連なっている交叉領域は、図1(b)の包絡線A,Bで囲まれた領域となる。包絡線Aは、第2の電極指15の先端を結ぶ仮想線であり、包絡線Bは第1の電極指14の先端を結ぶ仮想線である。なお、図1(b)では、破線で示す包絡線A,Bは、図面を理解を容易とするために、第1,第2の電極指14,15の先端から若干隙間を隔てて図示してある。
上記包絡線A,Bで囲まれている交叉領域の外側であって、弾性表面波伝搬方向からみたときに、第1の電極指14、第2の電極指15、第1のダミー電極指16、第2のダミー電極指17及び共通電極延長部12b,12c,13b,13cが存在する部分がある領域を非交叉領域とする。
従って、上記弾性表面波伝搬方向と平行に延びる第1の共通電極12の共通電極本体部12a及び第2の共通電極13の共通電極本体部13aは、非交叉領域には含まないものとする。このように、非交叉領域を定義するのは、交叉領域における最大交叉幅部分は、後述のように、上記弾性表面波伝搬方向において、共通電極延長部12b,12c,13b,13cと重なり合うのに対し、上記共通電極本体部12a,13aは最大交叉部分と重ならないことによる。すなわち、励振された弾性表面波が伝搬する領域であって、積極的に弾性表面波を励振しない部分を非交叉領域とする。
図1(b)に示すように、IDT電極7には、上記包絡線A,Bで示されているように、交叉幅が弾性表面波伝搬方向に沿って変化する、交叉幅重み付けが施されている。より具体的には、第1の端部7aと、第2の端部7bとを結ぶ弾性表面波伝搬方向において、交叉幅が増加から減少に転じる変化点が2つ存在するように、交叉幅重み付けが施されている。すなわち、第1の端部7aと第2の端部7bとの中央が交叉幅極小部分とされている。この交叉幅極小部分と第1の端部7aとの間において、前記2つの変化点の一方である第1の最大交叉幅部分が位置している。第1の最大交叉幅部分から第1の端部7aに向うにつれて、かつ交叉幅極小部分に向うにつれ、順次交叉幅が小さくなるように重み付けが施されている。従って、包絡線A,Bにより、菱形の形状が形成されるように重み付けが施されている。これを、菱形の重み付けとする。
交叉幅極小部分と第2の端部7bとの間においても、同じく菱形の重み付けが施されている。従って、包絡線A,Bで囲まれている領域では、上記菱形の重み付けが2周期施されていることになる。
また、前述した共通電極延長部12b,12cの内側端縁は、上記包絡線A,Bと平行に延ばされている。従って、共通電極12の内側端縁12dは、共通電極延長部12b,12cが設けられている部分では、弾性表面波伝搬方向と交叉する方向とされており、弾性表面波伝搬方向に非平行とされている。これに対して、共通電極延長部12b,12c間においては、共通電極12の内側端縁12dは、弾性表面波伝搬方向と平行とされている。ここで、共通電極延長部12bの第1の端部7aと反対側の端部は、上記第1の最大交叉幅部分で終了している。すなわち、共通電極延長部12bは、第1の最大交叉幅部分と、第1の端部7aとの間に位置している。同様に、共通電極延長部12cは、第2の最大交叉幅部分と、第2の端部7bとの間に位置している。共通電極延長部13b,13cは、それぞれ、共通電極延長部12b,12cと同様に構成されている。
直列腕共振子S1のIDT電極の電極構造を図2に示す。直列腕共振子S1を形成しているIDT電極21は、図1(b)に示したIDT電極7と、共通電極の構造が異なることを除いては同様に形成されている。
すなわち、第1の共通電極22及び第2の共通電極23は、ここでは、第1の端部21aと第2の端部21b近傍に設けられた共通電極延長部22b,22c,23b,23cに加えて、弾性表面波伝搬方向中央領域において、共通電極延長部22e,23eをさらに有する。
また、共通電極本体部22aと共通電極延長部22eとの間及び共通電極延長部22eと共通電極延長部22cとの間の第1,第2の最大交叉幅部分においては、共通電極本体部22aの内側端縁が弾性表面波伝搬方向と平行とされている。共通電極延長部22eは、その内側端縁22fが包絡線Cと平行とされている。すなわち、最大交叉幅部分から交叉幅が極小値となる中央部に向うにつれて、第2の共通電極23側に近づくように内側端縁22fが弾性表面波伝搬方向に対して交叉している。また、交叉幅極小部分から第2の最大交叉幅部分に向うにつれて、共通電極延長部22eの内側端縁22fは、第2の共通電極23から遠ざかっており、弾性表面波伝搬方向と非平行とされている。
第2の共通電極23も、同様に、共通電極延長部23b,23cに加えて、共通電極延長部23eを有する。その他の点については、IDT電極21は、IDT電極7と同様に形成されているため、相当の部分については、相当の参照番号を付することにより、その説明を省略することとする。
従って、直列腕共振子S1を構成しているIDT電極21もまた、第1,第2の菱形の重み付け部を有する、言い換えれば、菱形の重み付けが2周期形成されている構造を有する。
上記実施形態のラダー型フィルタの減衰量周波数特性を図4に実線で示す。また、並列腕共振子P1〜P3のIDT電極を直列腕共振子S1〜S3のIDT電極と同様に、図2に示すIDT電極21と同様の構造により形成したことを除いては、上記実施形態と同様にして、第1の比較例のラダー型フィルタを作製した。
さらに、上記実施形態とは逆に、直列腕共振子S1〜S3のIDT電極を図1(b)に示したIDT電極7と同様とし、並列腕共振子P1〜P3のIDT電極を、図2に示したIDT電極21と同様としたことを除いては、上記実施形態と同様にして、第2の比較例のラダー型フィルタを作製した。
上記第1,第2の比較例のラダー型フィルタの減衰量周波数特性を、図4におおいて、それぞれ、破線及び一点鎖線で示す。
図4から明らかなように、1850MHz〜1910MHzのBAND2の送信側通過帯域における最大挿入損失は、上記実施形態では2.53dBと非常に小さいことがわかる。これに対して、上記第1の比較例では、通過帯域内の最大挿入損失は2.62dBであり、第2の比較例では、2.70dBであった。従って、上記実施形態によれば、第1,第2の比較例に比べて、通過帯域内の損失を非常に小さくし得ることがわかる。この理由を以下に説明する。
図1(b)に示したIDT電極7を有する弾性表面波共振子と、図2に示したIDT電極21を有する弾性表面波共振子と、図3に示すように、菱形の重み付けが2周期施されているが、共通電極延長部を有していない従来のIDT電極1021を有する弾性表面波共振子をそれぞれ用意した。図5は、これら3種類の弾性表面波共振子のインピーダンス特性を示し、図6は、リターンロス特性を示す。図5および図6において、実線がIDT電極21の特性、破線がIDT電極7の特性、一点鎖線がIDT電極1021の特性である。
図6から明らかなように、共振周波数である1870MHz付近において、リターンロスは、IDT電極1021を用いた場合に比べて、IDT電極7を用いた方が小さくなり、IDT電極21を用いた場合に、リターンロスをより一層小さくすることができる。反共振周波数付近、特に1940〜1950MHz付近においては、リターンロスは、IDT電極21を用いた場合に比べ、IDT電極1021を用いた場合が小さく、IDT電極7を用いた場合リターンロスを最も小さくすることができる。
共振周波数では、リターンロスは電極指の電気抵抗に大きく依存する。従って、非交叉領域におけるメタライズ比率が最も高い、IDT電極21においてリターンロスを最も小さくすることができると考えられる。反共振周波数においては、リターンロスは弾性表面波の励振強度に大きく依存する。従って、IDT電極21では、非交叉領域に共通電極延長部22e,23eが存在する分だけ、弾性表面波伝搬方向中央部において弾性表面波の伝搬が阻害されるため、励振強度が弱まり、リターンロスが大きくなっているものと考えられる。
これに対して、IDT電極7及び1021では、IDT電極の弾性表面波伝搬方向中央部において共通電極延長部が存在せず、弾性表面波の伝搬が阻害され難いため、反共振周波数におけるリターンロスが小さくされていると考えられる。加えて、IDT電極7では、第1,第2の端部7a,7b近傍に共通電極延長部12b,12c,13b,13cが設けられているため、IDT電極1021を用いた場合に比べて、ダミー電極部の抵抗損失が減り、電流が流れやすくなる。そのため、弾性表面波の励振強度が強化される結果、リターンロスが反共振周波数においてより一層小さくなると考えられる。
ラダー型フィルタでは、通過帯域内における挿入損失を小さくするには、直列腕共振子の共振周波数付近におけるリターンロスが小さく、並列腕共振子では、反共振周波数付近におけるリターンロスが小さいことが望ましい。上記の通り、共振周波数付近のリターンロスは、IDT電極21を用いた場合最も小さく、反共振周波数付近におけるリターンロスはIDT電極7を用いた場合最も小さい。
従って、本実施形態のように、直列腕共振子がIDT電極21を用いて、並列腕共振子がIDT電極7を用いて形成することにより、通過帯域内における挿入損失を非常に小さくすることが可能とされていることがわかる。
加えて、本実施形態のラダー型フィルタ1では、直列腕共振子S1〜S3及び並列腕共振子P1〜P3のいずれもが、菱形の重み付けが2周期形成されるように交叉幅重み付けが施されているため、耐電力性も高められる。もっとも、本発明においては、重み付けは2周期に限定される必要は必ずしもなく、また3周期以上形成されていてもよい。
このように、本実施形態のラダー型フィルタ1は、挿入損失が小さく、耐電力性も高められるので、特に携帯電話のデュプレクサにおける送信側帯域フィルタに適している。
また、本発明では、上記実施形態のラダー型フィルタ1に限定されるものではなく、IDT電極7またはIDT電極21を有する弾性波共振子は、それ単体でも本発明の実施形態に係る弾性波共振子として提供される。IDT電極21を有する弾性波共振子は、特許文献1に記載された従来の弾性波共振子よりも反共振周波数付近のリターンロスは大きくなるものの、共振周波数付近のリターンロスは小さくなる。また、IDT電極7を有する弾性波共振子は、特許文献1に記載された弾性波共振子よりも反共振周波数付近および共振周波数付近のリターンロスがともに小さくなる。このように、本発明の実施形態に係る弾性波共振子は、共振子単体でも従来よりも優れた効果を奏するので、帯域フィルタ以外の用途にも利用できる。
なお、第1の端部7aまたは第2の端部7bの近傍の非交叉領域のメタライズ比率を相対的に高めることができれば、上記実施形態の弾性表面波共振子と同様に、反共振周波数付近のリターンロスを改善することができる。このようなリターンロスを改善するためのメタライズ比率を部分的に高める構造は、上記共通電極延長部12b,12c,13b,13cを設けたものに限定されるものではない。
上記IDT電極7のメタライズ比率を高める構造の変形例を図7に示す。変形例のIDT電極31の弾性表面波伝搬方向の第2の端部31b近傍を部分的に拡大して示す模式的平面図である。
IDT電極31では、第2の端部31b近傍において、第1の共通電極32の共通電極本体部32aに複数本の第1の電極指33と、複数本の第2のダミー電極指34〜37が接続されている。なお、複数本の第1の電極指33は、複数本の第2の電極指38と互いに間挿し合っており、ここでは、第1の電極指33の先端側部分及び第2のダミー電極指34の基端側部分は切り欠かれている。
本変形例においても、共通電極本体部32aは、弾性表面波伝搬方向と平行に延びるストライプ状の形状を有する。ここでは、図1(b)に示した共通電極延長部12cは設けられておらず、複数本の第2のダミー電極指34〜37において、第2の端部32b側に向うにつれて、第2のダミー電極指34〜37の太さが順次大きくなっており、また、長さの長いダミー電極指ほどその幅が大きくされている。より具体的には、第2のダミー電極指34から第2のダミー電極指37に向うにつれて、幅が大きくされている。
従って、第2の端部31b近傍における非交叉領域のメタライズ比率が、それよりも弾性表面波伝搬方向内側の領域における非交叉領域のメタライズ比率に比べ高められている。
このように、弾性表面波伝搬方向両端における非交叉領域のメタライズ比率を、弾性表面波伝搬方向において、内側の非交叉領域におけるメタライズ比率より高める構成は、様々に変形することができる。なお、IDT電極31では、相対的に長さの長い第2のダミー電極指37の幅が、相対的に長さの短い第2のダミー電極指34や35よりも太くされていたが、長さが長い第2のダミー電極指37の太さは、第2のダミー電極指34や第2のダミー電極指35と同じ太さとしてもよい。その場合においても、長さの長い第2のダミー電極指37が設けられている部分において、長さが長い分だけ非交叉領域のメタライズ比率を高めることができる。
このように、第2のダミー電極指34〜37の幅を太くすることにより、メタライズ比率を高めてもよい。
なお、第2のダミー電極指37では、ダミー電極指部分に、第1の電極指33,33が連ねられているが、これは、第1の電極指33,33の基端部と、該基端部間に配置された第2のダミー電極指37とが一体化しているものに相当する。このようにダミー電極指は同電位に接続される第1の電極指と電気的に接続されていてもよい。
IDT電極31では、第2の端部31b側のみを示したが、第1の端部側においても同様に相対的にメタライズ比率が高められている。また、第1の共通電極32だけでなく、反対側の第2の共通電極側においても、同様に弾性表面波伝搬方向両端においてメタライズ比率が相対的に高められている。従って、IDT電極31においても、反共振周波数付近におけるリターンロスを効果的に改善することができる。
なお、前述してきた実施形態及び各変形例では、弾性表面波共振子を用いたラダー型フィルタ及び弾性表面波共振子につき説明したが、本発明では、弾性表面波ではなく、弾性境界波を利用した弾性境界波共振子を用いてもよい。
図8に示すように、弾性境界波共振子41は、圧電基板42と、圧電基板42上に形成された誘電体層43とを有する。この圧電基板42と誘電体層43との界面に、IDT電極44及び反射器45,46が形成されている。IDT電極44を励振することにより、この界面を伝搬する弾性境界波による共振特性を利用することができる。本発明の弾性波共振子は、前述したように、IDT電極の電極構造に特徴を有するものであるため、本発明は、弾性表面波共振子だけでなく、このような弾性境界波共振子41にも適用することができる。また、本発明のラダー型フィルタは、このような弾性境界波共振子41を用いて形成されてもよい。
また、IDT電極の共通電極延長部を設けた領域では、共通電極の幅が十分に広くなるので、共通電極また共通電極延長部の内側端縁と共通電極の外側端縁との間隔が一定になるように、共通電極の外側を削除してもよい。具体的には、共通電極延長部を設けた領域では、共通電極の外側端縁が交叉幅重み付けの包絡線と平行になる。
さらに、前述してきた実施形態及び各変形例では、菱形の重み付けを複数周期設けたが、交叉幅重み付けは円形または楕円形の重み付けでもよい。また、一対の包絡線は一方が弾性波伝搬方向に非平行とし、他方が弾性波伝搬方向に平行になるようにしてもよい。すなわち、本発明における交叉幅重み付けは、交叉幅の変化が増大から減少に転じる変化点がIDT電極内で少なくとも2箇所あり、各変化点における交叉幅は必ずしも同じである必要はない。
1…ラダー型フィルタ
2…入力端子
3…出力端子
6…圧電基板
7…IDT電極
7a…第1の端部
7b…第2の端部
8,9…反射器
11…SiN膜
12…第1の共通電極
12a…共通電極本体部
12b,12c,13b,13c…共通電極延長部
12d…内側端縁
13…第2の共通電極
13a…共通電極本体部
13d…内側端縁
14…第1の電極指
15…第2の電極指
16…第1のダミー電極指
17…第2のダミー電極指
21…IDT電極
21a…第1の端部
21b…第2の端部
22…第1の共通電極
22a…共通電極本体部
22b,22c,22e,23b,23c,23e…共通電極延長部
22f…内側端縁
23…第2の共通電極
31…IDT電極
31b…第2の端部
32…第1の共通電極
32a…共通電極本体部
32b…第2の端部
33…第1の電極指
34〜37…第2のダミー電極指
38…第2の電極指
41…弾性境界波共振子
42…圧電基板
43…誘電体層
44…IDT電極
45,46…反射器
P1〜P3…並列腕共振子
S1〜S3…直列腕共振子
本発明に係る弾性波共振子は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されたIDT電極とを備え、前記IDT電極が、圧電基板上において隔てられて設けられた第1の共通電極及び第2の共通電極と、前記第1の共通電極に一端が接続されており、第2の共通電極側に向って延ばされた複数本の第1の電極指と、前記第2の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第1の共通電極側に延ばされている複数本の第2の電極指と、前記第の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第の共通電極側に向って延ばされており、かつ他端が前記第1の電極指の先端とギャップを隔てて配置されている、複数本の第1のダミー電極指と、前記第1の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第2の共通電極側に向って延ばされており、かつ該他端が前記第2の電極指の先端とギャップを隔てて配置されている複数本の第2のダミー電極指と、前記第1の電極指と前記第2の電極指とが弾性波伝搬方向において重なる部分により交叉領域が形成されており、前記第1のダミー電極指または第2のダミー電極脂が形成されている部分が非交叉領域とされており、前記IDT電極は、前記第1の電極指と第2の電極指との交叉幅が弾性波伝搬方向に沿って変化する交叉幅重み付けが施されており、前記交叉幅重み付けには、交叉幅が増大から減少に転じる変化点が少なくとも2つあり、前記第1の電極指及び第2の電極指または前記第1のダミー電極指及び第2のダミー電極指を含む電極部分の面積の該電極部分が設けられている領域全体の面積に対する割合をメタライズ比率としたときに、前記交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、少なくとも一部の前記非交叉領域におけるメタライズ比率が相対的に高くされており、前記変化点間に位置する非交叉領域のメタライズ比率に比べ、前記IDT電極の弾性波伝搬方向の一端部と該一端部側に最も近い前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率、および前記IDT電極の弾性波伝搬方向の他端部と該他端部側に最も近い前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率が、相対的に高くされている。なお、メタライズ比率とは、非交叉領域中における第1または第2の共通電極に接続されている第1,第2の電極指及び第1,第2のダミー電極指を含む電極部分の面積の非交叉領域全体の面積に対する割合をいうものとする。
本発明に係る弾性波共振子のさらに別の特定の局面では、前記非交叉領域において、第1の共通電極及び第2の共通電極のそれぞれから交叉領域側に向って延ばされた共通電極延長部とを有することにより、メタライズ比率が高くされている。
本発明に係る弾性波共振子のさらに他の特定の局面では、前記第1の共通電極及び第2の共通電極の内側端縁が前記弾性波伝搬方向に平行に延ばされており、前記共通電極延長部の内側端縁が弾性波伝搬方向と交叉する方向に延ばされている。
本発明に係る弾性波共振子のまた別の特定の局面では、前記非交叉領域における第1のダミー電極指及び第2のダミー電極指の幅が、交叉領域における第1の電極指及び第2の電極指の幅よりも太くされていることにより、メタライズ比率が高くされている。
本発明に係る弾性波共振子のまた他の特定の局面では、前記第1のダミー電極指及び第2のダミー電極指において、相対的に長いダミー電極指の幅が相対的に短いダミー電極指の幅よりも大きくされている。

Claims (11)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板上に形成されたIDT電極とを備え、
    前記IDT電極が、
    圧電基板上において隔てられて設けられた第1,第2の共通電極と、
    第1,第2の共通電極と、前記第1の共通電極に一端が接続されており、第2の共通電極側に向って延ばされた複数本の第1の電極指と、
    前記第2の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第1の共通電極側に延ばされている複数本の第2の電極指と、
    一端が前記第1の共通電極に接続されており、他端が前記第2の共通電極側に向って延ばされており、かつ他端が前記第1の電極指の先端とギャップを隔てて配置されている、複数本の第1のダミー電極指と、
    前記第1の共通電極に一端が接続されており、他端が前記第2の共通電極側に配置されており、該他端が前記第2の電極指の先端とギャップを隔てて配置されており、
    前記第1の電極指と第2の電極指とが弾性波伝搬方向において重なる部分により交叉領域が形成されており、前記ダミー電極指が形成されている部分が非交叉領域とされており、
    前記IDT電極は、前記第1の電極指と第2の電極指との交叉幅が弾性波伝搬方向に沿って変化する交叉幅重み付けが施されており、
    前記交叉幅重み付けには、交叉幅が増大から減少に転じる変化点が少なくとも2つあり、
    前記第1,第2の電極指または前記第1,第2のダミー電極指を含む電極部分の面積の該電極部分が設けられている領域全体の面積に対する割合をメタライズ比率としたときに、前記交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、少なくとも一部の前記非交叉領域におけるメタライズ比率が相対的に高くされている、弾性波共振子。
  2. 前記変化点間に位置する非交叉領域のメタライズ比率に比べ、前記IDT電極の弾性波伝搬方向の一端部と該一端部側に最も近い前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率、および前記IDT電極の弾性波伝搬方向の他端部と該他端部側に前記変化点との間に位置する非交叉領域のメタライズ比率が、相対的に高くされている、請求項1に記載の弾性波共振子。
  3. 前記交叉領域におけるメタライズ比率に比べ、全ての非交叉領域のメタライズ比率が相対的に高くされている、請求項1に記載の弾性波共振子。
  4. 直列腕共振子と並列腕共振子とを有するラダー型フィルタであって、前記並列腕共振子が請求項2に記載の弾性波共振子からなり、前記直列腕共振子が請求項3に記載の弾性波共振子からなるラダー型フィルタ。
  5. 送信側帯域フィルタと、受信側帯域フィルタとを有するデュプレクサであって、前記送信側帯域フィルタが請求項4に記載のラダー型フィルタからなる、デュプレクサ。
  6. 前記非交叉領域において、第1及び第2の共通電極から交叉領域側に向って延ばされた共通電極延長部とを有することにより、メタライズ比率が高くされている請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波共振子。
  7. 前記第1,第2の共通電極の内側端縁が前記弾性波伝搬方向に平行に延ばされており、前記共通電極延長部の内側端縁が弾性波伝搬方向と交叉する方向に延ばされている、請求項6に記載の弾性波共振子。
  8. 前記非交叉領域における第1,第2のダミー電極指の幅が、交叉領域における第1,第2の電極指の幅よりも太くされていることにより、メタライズ比率が高くされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波共振子。
  9. 前記第1,第2のダミー電極指において、相対的に長いダミー電極指の幅が相対的に短いダミー電極指の幅よりも大きくされている、請求項8に記載の弾性波共振子。
  10. 前記弾性波が弾性表面波であり、従って弾性表面波共振子が構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の弾性波共振子。
  11. 前記弾性波が弾性境界波であり、従って弾性境界波共振子である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の弾性波共振子。
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