JPWO2010140229A1 - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

P−ECUは、シフト切換機構を駆動するアクチュエータの初期駆動制御の完了時点で(S102にてYES)、IG信号を受信しているか否かを判断する(S104)。P−ECUは、初期駆動制御の完了時にIG信号を受信していない場合(S104にてNO)、アクチュエータを一時的に初期駆動制御が完了した状態に維持し(S108にてNO、S110)、初期駆動制御の完了時から所定時間T2が経過するまでにIG信号を受信した場合(S108にてNO、S104にてYES)、IG信号を受信した時点でP壁当制御を実行する(S106)。

Description

本発明は、アクチュエータの駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構を備えた車両の制御に関する。
従来より、運転者によるシフトレバーの操作に従い、自動変速機のシフトレンジを電気制御により切り替えるシフト制御システムが知られている。このようなシフト制御システムとして、特開2004−308752号公報(特許文献1)には、相対位置情報しか検出できないエンコーダを用いて、変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構を駆動するアクチュエータの回転を適切に制御することができるシフト制御システムが開示されている。
特開2004−308752号公報に開示されたシフト制御システムは、アクチュエータを回転させて、ディテントプレートの壁をディテントスプリングのころに押し当てて接触させる制御(以下、「押当制御」あるいは「壁当制御」ともいう)を行ない、その接触位置を検出することにより、ディテントプレートの壁位置を検出する。この壁位置を基準位置として設定することにより、相対位置情報しか検出できないエンコーダを用いても、アクチュエータの回転を適切に制御することができる。
特開2004−308752号公報 特開2005−69406号公報 特開2002−323127号公報 特開2006−336840号公報 特開2007−247724号公報
ところで、近年、OBD(On Board Diagnostics)などの要因から、ユーザが車両を始動させる操作を行なった場合だけではなく、ユーザが車両を始動させる操作を行なっていない場合にも、シフト切換機構を駆動するアクチュエータなどを含む車両の電気機器を制御するための電子制御装置(Electronic Control Unit、以下、「ECU」という)を起動して、車両状態をチェックする必要が生じている。
従来においては、ECUの起動毎(ECUの電源を入れる毎)に上述の壁当制御を行なっていた。しかしながら、ECUの起動毎に壁当制御を行なうと、壁当制御の実行回数、すなわちディテントプレートの壁と、ディテントスプリングのころとを接触させる回数が増加し、シフト切換機構の構成部品の耐久性が悪化することが懸念される。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アクチュエータの駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構を備えた車両において、シフト切換機構の構成部品の耐久性の悪化を抑制することができる制御装置および制御方法を提供することである。
この発明に係る制御装置は、アクチュエータの駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構を備えた車両の制御装置である。シフト切換機構は、アクチュエータに連結された回転部材と、アクチュエータの駆動によって回転部材の所定方向の回転位置が所定のシフトレンジに対応する基準位置となったときに回転部材の所定部位に当接して回転部材の所定方向の回転を規制する規制部材とを含む。制御装置は、車両のユーザによる車両の始動操作を検出する第1装置と、第1装置が始動操作を検出したこと、あるいは、始動操作とは異なる要因が生じたことに応じて起動され、アクチュエータの駆動を制御する第2装置とを含む。第2装置は、第2装置の起動に応じて第2装置の起動要因が始動操作および始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断し、第2装置の起動要因が始動操作である場合に、基準位置を検出するために回転部材を所定方向に回転させて回転部材の所定部位を規制部材に押し当てる押当制御を実行するようにアクチュエータを制御し、第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因である場合に、押当制御を実行しないようにアクチュエータを制御する。
好ましくは、アクチュエータは、押当制御による駆動前に予め定められた初期駆動が必要である。第2装置は、第2装置の起動時に初期駆動を行なう初期制御を実行し、初期制御の完了後に第2装置の起動要因が始動操作および始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断する。
さらに好ましくは、制御装置は、第1装置が始動操作を検出したことに応じた始動情報を第2装置に送信する第3装置をさらに含む。第2装置は、初期制御の完了時から所定期間が経過するまでに始動情報を受信した場合は第2装置の起動要因が始動操作であるとして押当制御を実行し、初期制御の完了時から所定期間が経過しても始動情報を受信しない場合は第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因であると判断して押当制御を実行しない。
さらに好ましくは、第2装置は、初期制御の完了時に始動情報を未だ受信していない場合はアクチュエータを初期制御後の状態に一時的に維持し、初期制御の完了時から所定期間が経過するまでに始動情報を受信しない場合はアクチュエータを初期制御後の状態に一時的に維持することを継続し、初期制御の完了時から所定期間が経過するまでに始動情報を受信した場合は始動情報を受信した時点で初期制御を再実行することなく押当制御を実行し、初期制御の完了時から所定期間が経過しても始動情報を受信しない場合はアクチュエータを初期制御前の状態に戻す。
さらに好ましくは、制御装置は、第2装置が押当制御を行なった結果に基づいて、第2装置に異常がないか否かを判断する異常判断を行なう第4装置をさらに含む。第4装置は、第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因であることによって第2装置が押当制御を実行できない場合は、異常判断を行なわない。
さらに好ましくは、車両は、第2装置に電力を供給する電源を備える。第2装置は、押当制御の実行によってシフトレンジをパーキングレンジに設定する。制御装置は、電源から第2装置への電力の供給を制御する第4装置をさらに含む。第4装置は、第2装置の起動要因が始動操作であることによって第2装置が押当制御を実行した場合には、シフトレンジがパーキングレンジとは異なるレンジであるという条件を含む所定条件が成立したときに電源から第2装置への電力の供給の遮断を禁止し、第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因であることによって第2装置が押当制御を実行できない場合には、所定条件が成立した場合であっても電源から第2装置への電力の供給の遮断を許容する。
さらに好ましくは、車両は、少なくとも内燃機関を駆動源とする。始動操作とは異なる要因は、第2装置の非起動時に内燃機関に関する異常を診断する必要が生じたことを含む。
この発明の別の局面に係る制御方法は、アクチュエータの駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構を備えた車両の制御方法である。シフト切換機構は、アクチュエータに連結された回転部材と、アクチュエータの駆動によって回転部材の所定方向の回転位置が所定のシフトレンジに対応する基準位置となったときに回転部材の所定部位に当接して回転部材の所定方向の回転を規制する規制部材とを含む。車両は、車両のユーザによる車両の始動操作を検出する第1装置と、第1装置が始動操作を検出したこと、あるいは、始動操作とは異なる要因が生じたことに応じて起動され、アクチュエータの駆動を制御する第2装置とを含む。制御方法は、第2装置が行なう方法である。この制御方法は、第2装置の起動に応じて第2装置の起動要因が始動操作および始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断するステップと、第2装置の起動要因が始動操作である場合に、基準位置を検出するために回転部材の所定部位を規制部材に押し当てる押当制御を実行するようにアクチュエータを制御するステップと、第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因である場合に、押当制御を実行しないようにアクチュエータを制御するステップとを含む。
本発明によれば、アクチュエータの駆動を制御する第2装置は、第2装置の起動要因がユーザによる車両の始動操作である場合は押当制御を実行するが、第2装置の起動要因が始動操作とは異なる要因である場合には押当制御を実行しない。そのため、第2装置の起動毎に押当制御を行なう場合に比べて、押当制御の実行回数を低減して、シフト切換機構の構成部品の耐久性の悪化を抑制することができる。
車両の構成を示す図である。 シフト切換機構の構成を示す図である。 ディテントプレートの構成を示す図である。 アクチュエータの制御方法を説明するための図である。 P壁位置を検出する制御方法を説明するための図である。 P−ECUの機能ブロック図である。 P−ECUの処理フロー図である。 P−ECU40が起動された場合のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示す図(その1)である。 P−ECU40が起動された場合のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示す図(その2)である。 P−ECU40が起動された場合のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示す図(その3)である。 V−ECUの機能ブロック図である。 V−ECUの処理フロー図である。 メインリレーの永久保持マスクフラグを示す図(その1)である。 メインリレーの永久保持マスクフラグを示す図(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施例>
図1は、本実施例に係る制御装置を備えた車両10の構成を示す。本実施例に係る車両10は、エンジン11とモータジェネレータ(MG)12とを駆動源とするハイブリッド車両である。なお、MG12は、複数であってもよい。また、本発明を適用可能な車両は、特にハイブリッド車両に限定されるものではない。たとえば、本発明を適用可能な車両は、エンジンを駆動源とする車両、モータジェネレータを駆動源とする電気自動車あるいは燃料電池車両等であってもよい。
車両10は、駆動源であるエンジン11およびモータジェネレータ(MG)12の他、無段変速機構から構成される駆動機構70のシフトレンジを切り換えるためのシフト制御システムを備える。このシフト制御システムは、電気制御によりシフトレンジを切り換えるシフトバイワイヤシステムとして機能する。このシフト制御システムは、Pスイッチ20、シフトスイッチ26、スタートスイッチ28、車両制御装置(以下、「V−ECU」ともいう)30、パーキング制御装置(以下、「P−ECU」ともいう)40、パワーマネージメント制御装置(以下、「PM−ECU」ともいう)50、ボデー制御装置(以下、「B−ECU」ともいう)60、駆動機構70、アクチュエータ45、エンコーダ46、およびシフト切換機構48を含む。アクチュエータ45の駆動によってシフト切換機構48が作動されてシフトレンジの切換が行なわれる。
Pスイッチ20は、シフトレンジをパーキングレンジ(以下、「Pレンジ」ともいう)とパーキング以外のレンジ(以下、「非Pレンジ」ともいう)との間で切り換えるためのスイッチである。Pスイッチ20は、スイッチの状態をドライバに示すためのインジケータ22、およびドライバなどのユーザからの指示を受付ける入力部24を含む。ドライバは、入力部24を通じて、シフトレンジをPレンジに入れる指示を入力する。入力部24はモーメンタリスイッチであってもよい。入力部24が受付けたドライバからの指示は、V−ECU30、およびV−ECU30を経由してP−ECU40に伝達される。
シフトスイッチ26は、シフトレンジをドライブレンジ(D)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ブレーキレンジ(B)などのレンジに切り換えたり、またシフトレンジがPレンジであるときにPレンジを解除したりするためのスイッチである。シフトスイッチ26が受付けたユーザからの指示はV−ECU30に伝達される。V−ECU30は、ドライバからの指示に基づき、駆動機構70におけるシフトレンジを切り換える制御を行なう。駆動機構70は、無段変速機構から構成されているが、有段変速機構から構成されてもよい。
V−ECU30は、Pスイッチ20およびシフトスイッチ26の他、図示しないアクセルペダルポジションセンサやブレーキ踏力センサなどからの情報に基づいて、車両10の動作を統括的に管理する。V−ECU30は、主としてエンジン11の系統を制御するためのエンジン制御装置(ENG−ECU)と、ハイブリッドシステム全体を制御するハイブリッド制御装置(HV−ECU)とを一体的に含んでいる。
V−ECU30は、P−ECU40、PM−ECU50、B−ECU60と、CAN(Controller Area Network)通信線80により接続され、必要に応じて各制御装置との通信をCAN通信線80を通じて行なう。また、V−ECU30には、実際にIGリレー52(後述)がオン状態であるか否かを示すIG状態信号が入力される。
P−ECU40は、シフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切り換えるために、シフト切換機構48を駆動するアクチュエータ45の動作を制御する。シフトレンジが非Pレンジであるときにユーザが入力部24を押すと、P−ECU40はシフトレンジをPレンジに切り換えるようにアクチュエータ45の動作を制御する。
アクチュエータ45は、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」ともいう)により構成され、P−ECU40からの指示を受けてシフト切換機構48を駆動する。エンコーダ46は、アクチュエータ45と一体的に回転し、SRモータの回転量(回転速度)を検出する。本実施例のエンコーダ46は、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダである。
P−ECU40は、エンコーダ46から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。なお、アクチュエータ45は、駆動開始初期においては、初期位相を調整するための初期駆動が必要である。そのため、P−ECU40は、自らの起動時にまずアクチュエータ45を初期駆動させる制御(以下、「初期駆動制御」ともいう)を行ない、初期駆動制御の完了後に、アクチュエータ45の通常制御や壁当制御(後述)を開始する。
スタートスイッチ28は、ユーザが車両10のハイブリッドシステム全体を構成する複数の電気機器の電源のオン・オフを切り換える操作を入力するためのスイッチである。スタートスイッチ28は、たとえば、イグニッション(IG)スイッチである。スタートスイッチ28は、ユーザが車両10を始動させるための操作(以下、「IGオン操作」ともいう)を行なったことを検出すると、IGオン操作を示す情報をPM−ECU50に伝達する。
PM−ECU50は、車両10に搭載される複数の電気機器の電源のオン・オフを切り換える。PM−ECU50は、スタートスイッチ28からIGオン操作を示す情報を受信すると、IGリレー52をオン状態にするためのIGオン指令信号をIGリレー52に送信する。
V−ECU30、P−ECU40、B−ECU60などの各制御装置などを含むハイブリッドシステムを構成する複数の電気機器は、バッテリなどの電源54にIGリレー52を介して接続されている。そのため、IGリレー52がオン状態になると、各制御装置に電力が供給される。これに応じて各制御装置が起動し、車両10が走行可能状態(READY−ON状態)となる。アクチュエータ45へ供給される電力は、P−ECU40の起動後、P−ECU40によって制御される。
V−ECU30およびP−ECU40は、メインリレー35を介しても、電源54に接続されている。そのため、V−ECU30およびP−ECU40は、メインリレー35がオン状態になった場合にも起動する。メインリレー35のオンオフは、V−ECU30によって制御される。なお、メインリレー35のオンオフは、PM−ECU50によって制御されるようにしてもよく、また、V−ECU30およびPM−ECU50の双方によって制御されるようにしてもよい。
PM−ECU50は、LIN(Local Interconnect Network)通信線90によってP−ECU40と接続され、必要に応じてP−ECU40との通信をLIN通信線90を通じて行なう。PM−ECU50は、IGオン指令信号をIGリレー52に送信した時に、LIN通信線90を通じて、IGオン指令信号をIGリレー52に送信したことを示すIG(LIN)信号を、P−ECU40に送信する。
B−ECU60は、車両10のボデーの状態を示す信号(たとえばパーキングブレーキの状態を示すPKB信号など)をCAN通信線80を通じて各制御装置に送信する。B−ECU60には、実際にIGリレー52がオン状態であるか否かを示すIG状態信号が入力される。B−ECU60は、IG状態信号がIGリレー52がオン状態であることを示す場合、CAN通信線80を通じてIG(CAN)信号をP−ECU40に送信する。
ここで、V−ECU30およびP−ECU40の起動について説明する。本実施例において、V−ECU30およびP−ECU40の起動は、主として以下の2つに層別される。
1つめの起動は、ユーザがIGオン操作を行なったことに基づく通常起動である。すなわち、上述したように、IGオフ状態でユーザがIGオン操作を行なうと、PM−ECU50がIGリレー52をオン状態にする。これにより、V−ECU30およびP−ECU40に電源54から電力が供給され、V−ECU30およびP−ECU40は起動される。
2つめの起動は、OBDなどの、ユーザのIGオン操作には基づかない要因(以下、「外的要因」ともいう)に基づく起動である。本実施例においては、V−ECU30(より具体的にはV−ECU30の内部に含まれるENG−ECU)が、IGオフ後の所定頻度(たとえば1日当たり5回の頻度)で、エンジン11の燃料タンクから燃料が漏れていないかどうかの診断(以下、「リークチェック」ともいう)を行なう。このリークチェックが上述の外的要因の一例である。
すなわち、V−ECU30は、IGオフ後においても、リークチェックのために所定頻度でメインリレー35をオンして自らを起動させる。なお、リークチェック時にPM−ECU50がメインリレー35をオンしてV−ECU30を起動させるようにしてもよい。そして、リークチェック時にメインリレー35がオンされたことになって、P−ECU40も起動される。なお、V−ECU30は、リークチェック完了後、メインリレー35をオン状態して自らを停止させる。これに伴ない、P−ECU40も停止される。
図2を参照して、シフト切換機構48について説明する。図2は、シフト切換機構48の構成を示す。以下、シフトレンジは、Pレンジ、非Pレンジを意味し、非Pレンジにおける、R、N、D、Bの各レンジを含まない。
シフト切換機構48は、シャフト102を介してアクチュエータ45に連結されてアクチュエータ45の回転に伴って回転するディテントプレート100、ディテントプレート100の回転に伴って動作するロッド104、図示しない変速機の出力軸に固定されたパーキングギア108、パーキングギア108をロックするためのパーキングロックポール106、ディテントプレート100の回転を所定範囲に規制してシフトレンジを固定するディテントスプリング110およびころ112を含む。
ディテントプレート100は、アクチュエータ45により駆動されてシフトレンジを切り換える。シャフト102、ディテントプレート100、ロッド104、ディテントスプリング110およびころ112は、シフト切換機構の役割を果たす。
エンコーダ46は、アクチュエータ45の回転量、すなわちアクチュエータ45の相対的な位置を検出する。
図2は、シフトレンジが非Pレンジであるときの状態を示している。この状態では、パーキングロックポール106がパーキングギア108をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からアクチュエータ45によりシャフト102を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート100を介してロッド104が図2に示す矢印Aの方向に押され、ロッド104の先端に設けられたテーパ部によりパーキングロックポール106が図2に示す矢印Bの方向に押し上げられる。また、ディテントプレート100の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方である非Pレンジ位置120に存在していたディテントスプリング110のころ112は、ディテントプレート100の時計回り方向の回転に伴って、山122を乗り越えて他方の谷であるPレンジ位置124へ移る。ころ112は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング110に設けられている。ころ112がPレンジ位置124に来るまでディテントプレート100が回転したとき、パーキングロックポール106は、パーキングギア108と嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトレンジがPレンジに切り換わる。
図3は、ディテントプレート100の構成を示す。図3に示すように、Pレンジ位置124および非Pレンジ位置120において、山122から離れた側に位置する面には、それぞれP壁200および非P壁210が設けられている。ディテントプレート100の回転(すなわちアクチュエータ45の回転)は、これらのP壁200および非P壁210がころ112に衝突することによって規制される。
図4は、P−ECU40が行なうPレンジ確定処理を説明するための図である。Pレンジ確定処理とは、シフトレンジがPレンジであることを実際に検出する処理である。図4は、P−ECU40がPレンジ確定処理を行なう上でのP壁200の位置を概念的に示す。図4に示すP壁位置から非P壁位置までの範囲が、アクチュエータ45の可動回転範囲である。
P−ECU40は、P壁位置から所定範囲だけ離れた位置に、Pロック判定位置を設定する。そして、P−ECU40は、アクチュエータ45のP壁位置に対する相対的な位置がP壁位置とPロック判定位置との間の範囲に含まれるときには、シフトレンジがPレンジであることを確定する。
このように、P壁位置は、Pレンジ確定処理によってシフトレンジがPレンジであることを実際に検出するための基準位置となる。したがって、Pレンジ確定処理によってシフトレンジがPレンジであることを確定させるためには、P壁位置が検出されていることが必要となる。しかしながら、エンコーダ46は、アクチュエータ45の相対的な位置を検出することはできるが、アクチュエータ45の絶対的な位置を検出することはできない。
そこで、P−ECU40は、アクチュエータ45を回転させてP壁200をころ112に押し当てる制御(以下、「P壁当制御」ともいう)を行ない、P壁当制御時にエンコーダ46で検出されたアクチュエータ45の相対的な位置を用いてP壁位置を検出する。なお、このP壁当制御の実行によって、シフトレンジはPレンジに設定される。
図5は、P壁位置を検出するために行なうP壁当制御を説明するための図である。P−ECU40は、まず、アクチュエータ45によりディテントプレート100を時計回り方向、すなわちP壁200がディテントスプリング110のころ112に向かう方向に回転させ、P壁200をころ112に接触させる。ころ112は、Pレンジ位置において、アクチュエータ45の時計回り方向の回転を規制する。図5において、矢印F1は、アクチュエータ45による回転力、矢印F2は、ディテントスプリング110によるばね力、矢印F3は、ロッド104による押し戻し力を示す。点線で示すディテントプレート100Aは、P壁200ところ112とが接触した位置を示す。したがって、ディテントプレート100Aの位置を検出することがP壁位置を検出することに相当する。
ディテントプレート100は、P壁200ところ112との接触後も、点線で示す位置から、アクチュエータ45の回転力F1により時計回り方向に、ディテントスプリング110のばね力に抗して回転される。これによりディテントスプリング110に撓みが生じて、ばね力F2が増加し、またロッド104による押し戻し力F3も増加する。回転力F1が、ばね力F2および押し戻し力F3と釣り合ったところでディテントプレート100の回転が停止する。
ディテントプレート100の回転停止は、エンコーダ46の検出値(アクチュエータ45の相対的な位置)に基づいて判定される。具体的には、エンコーダ46の検出値が所定時間変化しない場合に、ディテントプレート100およびアクチュエータ45の回転が停止したと判定される。
P−ECU40は、回転停止時のディテントプレート100の位置を暫定的なP壁位置(以下、「暫定P壁位置」ともいう)として検出するとともに、ディテントスプリング110の撓み量または撓み角を算出する。撓み量または撓み角の算出は、P−ECU40に予め保持されている、アクチュエータ45への印加電圧に対応する撓み量または撓み角の関係を示すマップを用いて行なわれる。P−ECU40は、マップから暫定P壁位置検出時のアクチュエータ45への印加電圧に対応する撓み量ないし撓み角を算出する。P−ECU40は、このマップを用いて、算出した撓み量または撓み角から、暫定P壁位置を補正し、補正した位置をP壁位置として確定する。P壁位置を確定することにより、Pロック確定処理を行なうことができる。なお、ディテントスプリング110の撓み量または撓み角の算出手法は、特に上述したマップを用いることに限定されない。
このように、アクチュエータ45を回転させて、ディテントプレート100のP壁200と、ディテントスプリング110のころ112とを接触させる。そして、その接触位置を検出することによりP壁位置を検出する。このP壁位置を基準位置とすることにより、相対位置情報しか検出できないエンコーダ46を用いても、アクチュエータ45の回転位置を適切に把握することが可能となり、シフトレンジがPレンジであることを実際に検出することができる。
なお、非P壁位置の検出についてもP壁位置の検出手法と同様である。そのため、詳細な説明は繰り返さない。
以上のように、Pレンジ確定処理を行なうには、P壁当制御を行なってP壁位置を検出しておく必要がある。シフトレンジの切換が数万回行なわれた場合には、ディテントプレート100やころ112が摩耗や変形などによって経時的に変化するため、P壁当制御によるP壁位置の検出は、トリップ毎(P−ECU40の起動毎)に行なうことが望ましい。
しかしながら、上述したように、本実施例においては、P−ECU40は、ユーザがIGオン操作を行なった場合だけではなく、IGオフ後においてもリークチェックなどの外的要因によっても起動される。そのため、P−ECU40の起動毎にP壁当制御を行なうと、P壁当制御の実行回数、すなわちP壁200をころ112に押し当てる回数が増加し、シフト切換機構48の構成部品の耐久性が悪化する可能性がある。
そこで、本実施例においては、P−ECU40は、自らの起動後に、自らの起動がIGオン操作による起動であるのかそれとも外的要因による起動であるのかを判断し、IGオン操作による起動である場合にP壁当制御を実行し、外的要因による起動である場合にP壁当制御を実行しない。この点が本発明の最も特徴的な点である。
図6に、P−ECU40の機能ブロック図を示す。P−ECU40は、入力インターフェイス41と、演算処理部42と、記憶部43と、出力インターフェイス44とを含む。
入力インターフェイス41には、PM−ECU50からのIG(LIN)信号、B−ECU60からのIG(CAN)信号、エンコーダ46からのアクチュエータ45の回転量など、各センサや各ECUからの情報が入力される。
記憶部43は、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部42からデータが読み出されたり格納されたりする。
演算処理部42は、入力インターフェイス41および記憶部43からの情報に基づいて演算処理を行なう。演算処理部42の処理結果は出力インターフェイス44経由で各機器に出力される。
演算処理部42は、アクチュエータ45の制御モードを、初期待機モード、初期駆動モード、壁当制御モード、通常モードのいずれかの制御モードに設定し、設定された制御モードでアクチュエータ45を制御する。初期待機モードは、アクチュエータ45への通電を遮断してアクチュエータ45を待機させておくモードである。初期駆動モードは、アクチュエータ45への通電を開始し、アクチュエータ45の初期駆動を行なうモードである。初期駆動の完了後に、壁当制御あるいは通常制御への移行が可能となる。壁当制御モードは、P壁位置の検出のために壁当制御を行なうモードである。通常モードは、ユーザによるPスイッチ20やシフトスイッチ26の操作に応じてPレンジと非Pレンジとの切換を行なうモードである。
演算処理部42は、初期駆動部42A、IG判断部42B、壁当制御部42C、維持制御部42D、待機制御部42Eを含む。
初期駆動部42Aは、P−ECU40が起動された時(電源54からP−ECU40に電力が供給された時)に、初期駆動制御を行なう。具体的には、初期駆動部42Aは、P−ECU40が起動された時にアクチュエータ45への通電を開始し、通電開始から所定時間T1が経過するまでアクチュエータ45の初期駆動を行なう。なお、所定時間T1は、初期駆動の完了に必要な時間として予め記憶部43に記憶される。
IG判断部42Bは、P−ECU40の起動がユーザによるIGオン操作による起動であるのかそれとも外的要因による起動であるのかを判断する。具体的には、IG判断部42Bは、IG(LIN)信号およびIG(CAN)信号のうちの少なくともいずれかのIG信号を受信しているか否かを判断する。IG信号を受信しているか否かの判断は、初期駆動制御の完了時から所定時間T2が経過するまでの間、IG信号を受信したと判断されるまでは継続され、所定時間T2が経過してもIG信号を受信したと判断されない場合は、所定時間T2が経過した時点で終了される。なお、所定時間T2は、IG(LIN)信号あるいはIG(CAN)信号の通信遅れを考慮して予め設定されて記憶部43に記憶される。
壁当制御部42Cは、初期駆動制御の完了時から所定期間T2が経過するまでにIG信号を受信した場合に、P−ECU40の起動がIGオン操作による起動であると判断し、IG信号を受信した時点で壁当制御を実行する。なお、P壁当制御の完了後は通常モードに移行される。
維持制御部42Dは、初期駆動制御の完了時にIG信号を未だ受信していない場合に、アクチュエータ45を初期駆動制御が完了した状態に一時的に維持する。そして、維持制御部42Dは、初期駆動制御の完了時から所定期間T2が経過するまでの間、IG信号を受信するまでアクチュエータ45を初期駆動制御が完了した状態に一時的に維持することを継続する。
待機制御部42Eは、初期駆動制御の完了時から所定期間T2が経過してもIG信号を受信しない場合に、初期待機制御を実行する。具体的には、待機制御部42Eは、アクチュエータ45への通電を遮断して、アクチュエータを初期駆動制御前の初期待機状態に戻す。
上述した各機能は、ソフトウェアによって実現されるようにしてもよく、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。
図7は、上述した機能をソフトウェアによって実現する場合のP−ECU40の処理フローである。なお、この処理は、P−ECU40が起動された時に実行される。
図7に示すように、ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、P−ECU40は、上述の初期駆動制御を開始する。
S102にて、P−ECU40は、初期駆動制御が完了したか否かを判断する。この判断は、初期駆動制御の開始から所定時間T1が経過したか否かに基づいて行なわれる。この処理で肯定的な判断がなされると(S102にてYES)、処理はS104に移される。そうでないと(S102にてNO)、処理はS102に戻され、所定時間T1が経過するまで繰り返される。なお、初期駆動制御の開始から所定時間T1が経過したことに応じて、初期駆動完了フラグ(初期駆動が完了したことを示すフラグ)がオンされる。
S104にて、P−ECU40は、IG(LIN)信号およびIG(CAN)信号のうちの少なくともいずれかのIG信号を受信しているか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S104にてYES)、処理はS106に移される。そうでないと(S104にてNO)、処理はS108に移される。なお、初期駆動完了時にIG(LIN)信号およびIG(CAN)信号のいずれも受信していない場合は、初期駆動完了時から所定時間T2をカウントするタイマが開始される。
S106にて、P−ECU40は、上述のP壁当制御を実行する。なお、P壁当制御の完了後は、通常モードに移行される。
S108にて、P−ECU40は、初期駆動制御の完了時から所定時間T2が経過したか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S108にてYES)、処理はS112に移される。そうでないと(S108にてNO)、処理はS110に移される。
S110にて、P−ECU40は、アクチュエータ45を初期駆動制御が完了した状態に一時的に維持する。その後、処理は、S104に戻される。
S112にて、P−ECU40は、上述の初期待機制御を実行する。なお、初期待機制御の開始に伴なって、初期駆動完了フラグがオフされるとともに、初期駆動移行禁止フラグ(初期駆動モードへの移行を禁止することを示すフラグ)がオンされる。
以上のような構造およびフローチャートに基づくP−ECU40の動作について、図8〜10を参照しつつ説明する。
図8は、外的要因によってP−ECU40が起動された場合のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示した図である。
時刻t1にて、V−ECU30がリークチェックのためにメインリレー35をオンすると、これに応じてP−ECU40も起動される。P−ECU40の起動に伴なって、P−ECU40は、アクチュエータ45への通電を開始し、所定時間T1が経過する時刻t2までアクチュエータ45の初期駆動を行なう。時刻t2にて、初期駆動制御が完了し、初期駆動完了フラグがオンされる。
従来においては、P−ECU40の起動要因に関わらず、初期駆動制御が完了する時刻t2にて、一点鎖線に示すように、P壁当制御を開始していた。
これに対し、本実施例に係るP−ECU40は、時刻t2にてIG(LIN)信号およびIG(CAN)信号のいずれも受信していない(OFFである)ため(S104にてNO)、自らの起動がリークチェックのためのV−ECU30の起動に応じた起動であると判断し、P壁当制御に移行せずに、アクチュエータ45を初期駆動が完了した状態に一時的に維持する(S108にてNO、S110)。
このように、本実施例においては、P−ECU40の起動がIGオン操作による起動ではなく外的要因による起動(リークチェックのためのV−ECU30の起動に応じた起動)である場合、Pレンジ確定処理を行なう必要がないため、P−ECU40は、P壁当制御を実行しない。そのため、P−ECU40の起動毎にP壁当制御を行なう場合に比べて、P壁当制御の実行回数を低減して、シフト切換機構48の構成部品の耐久性の悪化を抑制することができる。
さらに、P−ECU40は、所定時間T2が経過する時刻t3まで、IG(LIN)信号およびIG(CAN)信号のいずれもOFFのままであると、時刻t3にてアクチュエータ45への通電を遮断して、アクチュエータ45を初期待機状態に戻す(S104にてNO、S108にてYES、S112)。これにより、アクチュエータ45への通電が連続することが防止されるので、アクチュエータ45の熱耐久性が向上する。
図9は、IGオン操作による通常起動時のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示した図である。
時刻t4にて、ユーザによるIGオン操作に応じてPM−ECU50がIGリレー52をオンすると、P−ECU40を含む複数の電気機器が起動される。P−ECU40の起動に伴なって、P−ECU40は、アクチュエータ45への通電を開始し、所定時間T1が経過する時刻t5までアクチュエータ45の初期駆動を行なう。
図9に示すように、PM−ECU50からのIG(LIN)信号およびB−ECU60からのIG(CAN)信号は、時刻t4から多少遅れてP−ECU40に受信される。本実施例に係るP−ECU40は、時刻t4から初期駆動を開始し、初期駆動が完了した時刻t5でIG(LIN)信号およびIG(CAN)信号が受信されているか否かを判断する(S102にてYES、S104)。そのため、IG信号の受信判断後に初期駆動を開始する場合に比べて、早期に初期駆動を開始することができる。
図10にも、IGオン操作による通常起動時のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示す。ただし、図10には、時刻t6でP−ECU40が起動し、初期駆動の完了時から所定時間T2が経過するまでの間(時刻t7〜t9までの間)である時刻t8に、IG(CAN)信号が受信された場合のアクチュエータ制御モードの時間的な変化を示している。なお、初期駆動の完了後にIG(LIN)信号やIG(CAN)信号を受信する場合としては、送信元ECU(PM−ECU50、B−ECU60)の処理時間や送信元ECUとの間のCAN通信やLIN通信の遅れが生じた場合、あるいは燃料タンクのリークチェック中にユーザがIGオン操作を行なった場合などが考えられる。
この場合、初期駆動が完了した時刻t7ではIG信号を受信していないが、所定時間T2の経過前であれば(S108にてNO)、アクチュエータ45は初期駆動が完了した状態に一時的に維持される(S110)。そのため、通信遅れなどの影響でその後の時刻t8にIG(CAN)信号を受信した場合であっても、時刻t8から、再び初期駆動を行なう必要ななく、時刻t8にIG(CAN)信号を受信した時点で、早期にP壁当制御を開始することができる。
以上のように、本実施例に係るP−ECUは、自らの起動がIGオン操作による起動であるのかそれとも外的要因による起動であるのかを判断し、IGオン操作による起動である場合にP壁当制御を実行し、外的要因による起動である場合にP壁当制御を実行しない。そのため、P−ECU40の起動毎にP壁当制御を行なう場合に比べて、P壁当制御の実行回数を低減して、シフト切換機構48の構成部品の耐久性の悪化を抑制することができる。
<第2の実施例>
以下、本発明の第2の実施例に係る制御装置について説明する。本実施例においては、前述の第1の実施例に比べて、以下に述べるV−ECU30の機能が追加されている。その他の構造、機能、処理は、前述の第1の実施例と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
図11に、本実施例に係るV−ECU30の機能ブロック図を示す。V−ECU30は、入力インターフェイス31と、演算処理部32と、記憶部33と、出力インターフェイス34とを含む。
入力インターフェイス31には、各センサや各ECUからの情報が入力される。
記憶部33は、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部32からデータが読み出されたり格納されたりする。
演算処理部32は、入力インターフェイス31および記憶部33からの情報に基づいて演算処理を行なう。演算処理部32の処理結果は出力インターフェイス34経由で各機器に出力される。
演算処理部32は、永久保持部32A、異常検出部32B、判断部32C、第1許可部32D、第2許可部32Eを含む。
永久保持部32Aは、メインリレー35の永久保持機能を有する。具体的には、永久保持部32Aは、IGオフかつNレンジである場合、メインリレー35を永久保持する。ここでいう「永久保持」とは、メインリレー35を常にオン状態に維持しておくことを意味する。これにより、V−ECU30やP−ECU40は起動状態に維持される。なお、この永久保持機能は、PM−ECU50が有していてもよい。
ここで、メインリレー35の永久保持が必要な理由を以下に示す。車両10には、IGオン時の車両走行中にユーザがスタートスイッチ28を長く押し続けた場合、車両状態をIGオフ状態に切り換える機能が設けられている。これは、ハイブリッドシステムの異常が生じた場合でもユーザが適切に駆動力を低下させることを可能とするためのフェールセーフ機能である。このフェールセーフ機能によってIGオフ状態に切り換えた際に、Pロックをかける(シフトレンジをPレンジにする)ことができなくなることを回避するために、「IGオフかつNレンジ」の場合には、メインリレー35を永久保持して、Pロックを行なうP−ECU40を起動状態に維持する。これが、メインリレー35の永久保持が必要な理由である。なお、「IGオフ」かつ「非Pレンジ」の場合にメインリレー35を永久保持するようにしてもよい。
異常検出部32Bは、P−ECU40の応答異常を検出する機能を有する。具体的には、異常検出部32Bは、P−ECU40に対してPレンジへの切換要求(あるいは非Pレンジへの切換要求)を送信し、P−ECU40からのPレンジであることを示す応答を受信しない場合に、P−ECU40の応答異常と判断する。
P−ECU40は、外的要因による起動時にはP壁当制御を実行しないが、この際にV−ECU30がメインリレー35の永久保持機能およびV−ECU30の異常検出機能の実行を許容すると、以下の問題が生じる。
第1に、P−ECU40が外的要因で起動された時にはそもそも車両はIGオフ状態でありかつP−ECU40はP壁当制御を実行しない(シフトレンジがPロックとは限らない)ため、シフトレンジがNレンジである場合には「IGオフかつNレンジ」という条件が成立する。この際、メインリレー35の永久保持機能が実行されると、Pロックを行なう必要がないにも関わらず、メインリレー35をオフすることができなくなってしまう。
第2に、P−ECU40が外的要因で起動された時にはP−ECU40はP壁当制御を実行しないため、Pレンジ確定処理およびその後のアクチュエータ45の制御も行なわない。このような状態でV−ECU30がP−ECU40に対してPレンジへの切換要求を送信しても、P−ECU40はPレンジへの切換を行なうことができずV−ECU30にPレンジであることを示す応答を送信できない。そのため、P−ECU40が正常であるにも関わらず、P−ECU40の応答異常と誤って判断されてしまう。
そこで、本実施例に係るV−ECU30は、P−ECU40の起動が外的要因による起動であることによってP−ECU40がP壁当制御を実行できない場合には、メインリレー35の永久保持およびV−ECU30の異常検出を行なわない。この機能は、判断部32C、第1許可部32D、第2許可部32Eによって実現される。
判断部32Cは、P−ECU40の起動が外的要因による起動であるか否かを判断する。たとえば、判断部32Cは、現在のIG状態信号がオフであり、かつ現在のトリップ中にIGオンの履歴がなく、かつ今回のV−ECU30の起動が外的要因による起動(リークチェックのための起動)である場合に、P−ECU40の起動が外的要因による起動であると判断する。
第1許可部32Dは、P−ECU40の起動が外的要因による起動でない場合、永久保持部32Aによるメインリレー35の永久保持機能の実行を許可する。具体的には、永久保持マスクフラグを「オフ」にする。一方、P−ECU40の起動が外的要因による起動である場合、第1許可部32Dは、永久保持部32Aによるメインリレー35の永久保持機能の実行を禁止する。具体的には、永久保持マスクフラグを「オン」にする。
第2許可部32Eは、P−ECU40の起動が外的要因による起動でない場合、異常検出部32BによるP−ECU40の異常検出機能の実行を許可する。具体的には、異常検出マスクフラグを「オフ」にする。一方、P−ECU40の起動が外的要因による起動である場合、第2許可部32Eは、異常検出部32BによるP−ECU40の異常検出機能の実行を禁止する。具体的には、異常検出マスクフラグを「オン」にする。
上述した各機能は、ソフトウェアによって実現されるようにしてもよく、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。
図12は、上述した判断部32C、第1許可部32D、第2許可部32Eの機能をソフトウェアによって実現する場合のV−ECU30の処理フローである。なお、この処理は、IGオン状態である場合に所定のサイクルで実行される。
S200にて、V−ECU30は、現在のIG状態信号がオフであるか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S200にてYES)、処理はS202に移される。そうでないと(S200にてNO)、処理はS210に移される。
S202にて、V−ECU30は、現在のトリップ中にIGオンの履歴がないか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S202にてYES)、処理はS204に移される。そうでないと(S202にてNO)、処理はS210に移される。
S204にて、V−ECU30は、今回のV−ECU30の起動が外的要因による起動(リークチェックのための起動)であるか否かを判断する。この処理で肯定的な判断がなされると(S204にてYES)、処理はS206に移される。そうでないと(S204にてNO)、処理はS210に移される。
S206にて、V−ECU30は、上述のメインリレー35の永久保持機能の実行を禁止する。具体的には、V−ECU30は、永久保持マスクフラグを「オン」にする。なお、永久保持マスクフラグは、初期状態では「オフ」に設定されている。
S208にて、V−ECU30は、P−ECU40の異常検出機能の実行を禁止する。具体的には、異常検出マスクフラグを「オン」にする。なお、異常検出マスクフラグは、初期状態では「オフ」に設定されている。
S210にて、V−ECU30は、上述の永久保持機能の実行を許可する。具体的には、V−ECU30は、永久保持マスクフラグを「オフ」にする。
S212にて、V−ECU30は、上述のP−ECU40の異常検出機能の実行を許可する。具体的には、異常検出マスクフラグを「オフ」にする。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施例に係るV−ECU30の動作について、図13、14を参照しつつ説明する。なお、図13、14では、V−ECU30が永久保持マスクフラグを設定する動作について説明する。
図13は、車両走行中のユーザがスタートスイッチ28を長押しした場合の永久保持マスクフラグを示す。なお、図13では、時刻t11にて、スタートスイッチ28の長押しによってIGオフされる(実際にはアクセサリ状態(ACC状態)となる)とともに、シフトレンジがNレンジである場合を示す。
この場合、時刻t11においては、IGオフ状態であるが(S200にてYES)、IGオン履歴があるため(S202にてNO)、永久保持マスクフラグは「オフ」となる(S210)。そのため、図13に示すように、時刻t11にて、永久保持機能が作用し、永久保持要求がオンされる。これにより、P−ECU40が起動状態で維持されるため、その後においてもPロックをかけることが可能となる。
一方、図14は、リークチェックのためにV−ECU30が起動された場合の永久保持マスクフラグを示す。図14に示すように、リークチェック時は、IGオフ状態であり(S200にてYES)、かつIGオン履歴がなく(S202にてNO)、今回のV−ECU30の起動が外的要因による起動であるため(S204にてYES)、永久保持マスクフラグが「オン」される(S206)。これにより、「IGオフかつNレンジ」という条件が成立した場合であっても、メインリレー35の永久保持要求はオンされない。そのため、メインリレー35をオフすることができなくなってしまうということを回避でき、電源54の電力が無駄に消費されることを防止できる。
以上のように、本実施例に係るV−ECU30は、P−ECU40の起動要因がIGオン操作である場合には、「IGオフかつNレンジ」のときにメインリレー35の永久保持を行なう。これにより、フェールセーフ機能によってIGオフ状態に切り換えた際にPロックできなくなることを回避される。一方、V−ECU30は、P−ECU40の起動要因が外的要因である場合には、「IGオフかつNレンジ」であっても、メインリレー35の永久保持を行なわない。これにより、リークチェックのためにP−ECU40を起動させた場合にメインリレー35をオフすることができなくなることを回避でき、電源54の電力が無駄に消費されることを防止できる。
また、P−ECU40の起動が外的要因による起動であることによってP−ECU40がP壁当制御が実行できない場合は、P−ECU40は正常であるにも関わらずPレンジであることを示す応答をV−ECU30に送信できない状態である。そこで、本実施例に係るV−ECU30は、P−ECU40の起動が外的要因による起動であることによってP−ECU40がP壁当制御が実行できない場合は、V−ECU30の異常検出を行なわない。そのため、V−ECU30がP−ECU40が正常であるにも関わらず異常であると誤って判断することが抑制される。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、11 エンジン、20 Pスイッチ、22 インジケータ、24 入力部、26 シフトスイッチ、28 スタートスイッチ、30 V−ECU、31 入力インターフェイス、32 演算処理部、32A 永久保持部、32B 異常検出部、32C 判断部、32D 許可部、32E 許可部、33 記憶部、34 出力インターフェイス、35 メインリレー、40 P−ECU、41 入力インターフェイス、42 演算処理部、42A 初期駆動部、42B 判断部、42C 壁当制御部、42D 維持制御部、42E 待機制御部、43 記憶部、44 出力インターフェイス、45 アクチュエータ、46 エンコーダ、48 シフト切換機構、52 IGリレー、54 電源、70 駆動機構、80 CAN通信線、90 LIN通信線、100 ディテントプレート、102 シャフト、104 ロッド、106 パーキングロックポール、108 パーキングギア、110 ディテントスプリング、120 非Pレンジ位置、122 山、124 Pレンジ位置、200 P壁、210 非P壁。

Claims (8)

  1. アクチュエータ(45)の駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構(48)を備えた車両の制御装置であって、前記シフト切換機構(48)は、前記アクチュエータ(45)に連結された回転部材(100)と、前記アクチュエータ(45)の駆動によって前記回転部材(100)の所定方向の回転位置が所定のシフトレンジに対応する基準位置となったときに前記回転部材(100)の所定部位(200)に当接して前記回転部材(100)の前記所定方向の回転を規制する規制部材(112)とを含み、
    前記制御装置は、
    前記車両のユーザによる前記車両の始動操作を検出する第1装置(28)と、
    前記第1装置(28)が前記始動操作を検出したこと、あるいは、前記始動操作とは異なる要因が生じたことに応じて起動され、前記アクチュエータ(45)の駆動を制御する第2装置(40)とを含み、
    前記第2装置(40)は、前記第2装置(40)の起動に応じて前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作および前記始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断し、前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作である場合に、前記基準位置を検出するために前記回転部材(100)を前記所定方向に回転させて前記回転部材(100)の所定部位(200)を前記規制部材(112)に押し当てる押当制御を実行するように前記アクチュエータ(45)を制御し、前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作とは異なる要因である場合に、前記押当制御を実行しないように前記アクチュエータ(45)を制御する、車両の制御装置。
  2. 前記アクチュエータ(45)は、前記押当制御による駆動前に予め定められた初期駆動が必要であり、
    前記第2装置(40)は、前記第2装置(40)の起動時に前記初期駆動を行なう初期制御を実行し、前記初期制御の完了後に前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作および前記始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断する、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記第1装置(28)が前記始動操作を検出したことに応じた始動情報を前記第2装置(40)に送信する第3装置(50、60)をさらに含み、
    前記第2装置(40)は、前記初期制御の完了時から所定期間が経過するまでに前記始動情報を受信した場合は前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作であるとして前記押当制御を実行し、前記初期制御の完了時から前記所定期間が経過しても前記始動情報を受信しない場合は前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作とは異なる要因であると判断して前記押当制御を実行しない、請求の範囲第2項に記載の車両の制御装置。
  4. 前記第2装置(40)は、前記初期制御の完了時に前記始動情報を未だ受信していない場合は前記アクチュエータ(45)を前記初期制御後の状態に一時的に維持し、前記初期制御の完了時から前記所定期間が経過するまでに前記始動情報を受信しない場合は前記アクチュエータ(45)を前記初期制御後の状態に一時的に維持することを継続し、前記初期制御の完了時から前記所定期間が経過するまでに前記始動情報を受信した場合は前記始動情報を受信した時点で前記初期制御を再実行することなく前記押当制御を実行し、前記初期制御の完了時から前記所定期間が経過しても前記始動情報を受信しない場合は前記アクチュエータ(45)を前記初期制御前の状態に戻す、請求の範囲第3項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記第2装置(40)が前記押当制御を行なった結果に基づいて、前記第2装置(40)に異常がないか否かを判断する異常判断を行なう第4装置(30)をさらに含み、
    前記第4装置(30)は、前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作とは異なる要因であることによって前記第2装置(40)が前記押当制御を実行できない場合は、前記異常判断を行なわない、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記車両は、前記第2装置(40)に電力を供給する電源(54)を備え、
    前記第2装置(40)は、前記押当制御の実行によって前記シフトレンジをパーキングレンジに設定し、
    前記制御装置は、前記電源(54)から前記第2装置(40)への電力の供給を制御する第4装置(30)をさらに含み、
    前記第4装置(30)は、前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作であることによって前記第2装置(40)が前記押当制御を実行した場合には、前記シフトレンジが前記パーキングレンジとは異なるレンジであるという条件を含む所定条件が成立したときに前記電源(54)から前記第2装置(40)への電力の供給の遮断を禁止し、前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作とは異なる要因であることによって前記第2装置(40)が前記押当制御を実行できない場合には、前記所定条件が成立した場合であっても前記電源(54)から前記第2装置(40)への電力の供給の遮断を許容する、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
  7. 前記車両は、少なくとも内燃機関(11)を駆動源とし、
    前記始動操作とは異なる要因は、前記第2装置(40)の非起動時に前記内燃機関(11)に関する異常を診断する必要が生じたことを含む、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
  8. アクチュエータ(45)の駆動によって変速機のシフトレンジを切り換えるシフト切換機構(48)を備えた車両の制御方法であって、前記シフト切換機構(48)は、前記アクチュエータ(45)に連結された回転部材(100)と、前記アクチュエータ(45)の駆動によって前記回転部材(100)の所定方向の回転位置が所定のシフトレンジに対応する基準位置となったときに前記回転部材(100)の所定部位(200)に当接して前記回転部材(100)の前記所定方向の回転を規制する規制部材(112)とを含み、前記車両は、前記車両のユーザによる前記車両の始動操作を検出する第1装置(28)と、前記第1装置(28)が前記始動操作を検出したこと、あるいは、前記始動操作とは異なる要因が生じたことに応じて起動され、前記アクチュエータ(45)の駆動を制御する第2装置(40)とを含み、
    前記制御方法は、前記第2装置(40)が行なう方法であって、
    前記制御方法は、
    前記第2装置(40)の起動に応じて前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作および前記始動操作とは異なる要因のいずれであるのかを判断するステップと、
    前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作である場合に、前記基準位置を検出するために前記回転部材(100)の所定部位(200)を前記規制部材(112)に押し当てる押当制御を実行するように前記アクチュエータ(45)を制御するステップと、
    前記第2装置(40)の起動要因が前記始動操作とは異なる要因である場合に、前記押当制御を実行しないように前記アクチュエータ(45)を制御するステップとを含む、車両の制御方法。
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