JP6332138B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を用いて複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションに切り替える切替装置を搭載する車両の制御に関し、特に車両のシステム起動中のシフト操作に対する乗員への通知に関する。
たとえば、特開2009−216215号公報(特許文献1)は、シフトバイワイヤ方式のシフトレンジ切替制御装置において、シフトレンジ切替用の操作部に対する中途半端な操作を検知し、車両の乗員への警告等を行なう技術を開示する。
特開2009−216215号公報 特開2013−252824号公報
ところで、車両のシステムを起動させる起動モードとしては、ブレーキペダルを操作した状態でスタートスイッチを操作することでACC等の中間的なシステム起動状態を飛ばして車両の移動が可能な状態に移行する起動モード(以下、ジャンプスタートIGモードと記載する)と、ブレーキペダルを操作しない状態でスタートスイッチを複数回を受けて車両の移動が可能な状態に移行する起動モード(以下、定常IGモードと記載する)とがある。
そのため、車両のシステムの起動中において、たとえば、車両の乗員により、シフトポジションを選択するシフト操作が行なわれた場合には、起動モードに応じた通知を乗員に行なう必要がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両のシステムの起動中のシフト操作に対して適切な通知を行なう車両を提供することである。
この発明のある局面に係る車両は、車両の乗員のシフト操作により複数のシフトポジションのうちのいずれかの選択を要求するためシフトレバーと、乗員の起動操作により車両のシステムの起動を要求するためのスタートスイッチと、電動機の回転量を変化させて複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションに切り替える切替装置と、起動操作を受けた場合、第1起動モードと第2起動モードとのうちのいずれかの起動モードに従って車両のシステムを起動するとともに、切替装置において予め定められたシフトポジションに対応する電動機の回転量を学習する学習制御を実行する制御装置とを備える。第1起動モードは、スタートスイッチへの初回操作によって車両の移動が可能な移動可能状態に移行する起動モードである。第2起動モードは、スタートスイッチへの複数回操作を受けて学習制御を実行した後、移動可能状態に移行する起動モードである。制御装置は、第2起動モードにおいて、移動可能状態に移行するまでにシフト操作を受けた時に、学習制御が完了していない場合は、第1起動モードにしたがって車両のシステムを起動させ、移動可能状態への移行後に、シフト操作に対応する通知を行なう。
この発明によると、第2起動モードにおいて、移動可能状態に移行するまでにシフト操作を受けた時に、学習制御が完了していない場合は、第1起動モードにしたがって車両のシステムを起動させ、移動可能状態に移行した後にシフト操作に対応する通知が行なわれる。そのため、シフト操作を受けた時点と通知する時点との間に時間的な余裕がある。そのため、学習制御が完了した後に第1起動モードであるか第2起動モードであるかの再判定をすることができるため、起動モードの誤判定を抑制することができる。したがって、車両のシステムの起動中のシフト操作に対して適切な通知を行なう車両を提供することができる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を示すブロック図である。 起動モードを判定する制御処理を示すフローチャートである。 車両の状態に応じて注意表示Aを選択する制御処理を示すフローチャートである。 車両の状態に応じて注意表示Bを選択する制御処理を示すフローチャートである。 注意表示Aの選択を取り下げる制御処理を示すフローチャートである。 注意表示後に注意表示の選択を解除する制御処理を示すフローチャートである。 選択された注意表示を表示する制御処理を示すフローチャートである。 HV−ECUの動作を説明するためのタイミングチャート(その1)である。 HV−ECUの動作を説明するためのタイミングチャート(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1は、本実施の形態に係る車両1の構成を示す。本実施の形態に係る車両1は、エンジンとモータジェネレータとを駆動源とするハイブリッド車両を一例として説明するが、特にハイブリッド車両に限定されるものではない。たとえば、車両1は、エンジンを駆動とする車両であってもよいし、モータを駆動源とする電気自動車あるいは燃料電池車両等であってもよい。また、車両1に搭載されるトランスミッション10としては、駆動源となるモータジェネレータを含むトランスミッションに限定されるものではなく、複数のシフトポジションを有するものであればよい。トランスミッション10は、たとえば、駆動源となるモータジェネレータに加えてまたは代えて有段式あるいは無段式の自動変速機を含むトランスミッションであってもよい。
本実施の形態に係る車両1は、トランスミッション10と、モータ12と、エンコーダ14と、HV(Hybrid Vehicle)−ECU(Electronic Control Unit)100と、P−ECU102と、ECB(Electrically Controlled Brake System)−ECU104と、メータECU106と、通信線(バス)108と、Ready−Onインジケータ150と、Pスイッチインジケータ200と、Pスイッチ202と、シフトポジションセンサ204と、スタートスイッチ206と、シフトレバー208と、システムメインリレー(以下、SMRと記載する)210と、電源用リレー212とを備える。
HV−ECU100と、P−ECU102と、ECB104と、メータECU106とは、通信線108により相互に接続され、CAN(Controller Area Network)通信等の予め定められた通信網により車載機器間のデータ転送が実現される。
トランスミッション10の内部には、シフトポジション切替装置16が設けられる。シフトポジション切替装置16は、モータ12の駆動により複数のシフトポジションのうちのいずれか一つのシフトポジションを切り替える。
複数のシフトポジションは、たとえば、パーキングポジション(以下、Pポジションと記載する)と、前進走行ポジション(以下、Dポジションと記載する)と、後進走行ポジション(以下、Rポジションと記載する)、ニュートラルポジション(以下、Nポジションと記載する)と、エンジンブレーキポジション(以下、Bポジションと記載する)とを含む。
エンコーダ14は、モータ12の回転量を検出し、P−ECU102に検出した回転量を示す信号を送信する。
Pスイッチインジケータ200は、Pポジションの選択状態を車両1の乗員に通知する。Pスイッチ202およびシフトレバー208は、シフトポジションをPポジションと異なるシフトポジション(以下、「非Pポジション」と記載する)とPポジションとを相互に切り換えるスイッチとして機能する。具体的には、Pスイッチ202は、シフトポジションを非PポジションからPポジションに切り換えるスイッチである。シフトレバー208は、シフトポジションをPポジションから非Pポジションに切り換えるスイッチであるとともに、Pポジションと異なるシフトポジションからPポジションと異なる他のシフトポジションへ切り換えるスイッチでもある。
なお、本発明はこれに限られず、Pポジションと非Pポジションが相互に切り替え可能であればよく、Pスイッチ202をPポジションと非Pポジションを相互に切り換えるスイッチとしてもよいし、シフトレバー208をPポジションと非Pポジションを相互に切り換えるスイッチとしてもよい。
本実施の形態において、シフトレバー208は、たとえば、予め定められた初期位置を基準位置とする、モーメンタリタイプのシフトレバーである。シフトレバー208は、車両1の乗員が把持した状態で基準位置と異なる位置に移動された後に、乗員の把持が解除される場合に、バネ等の弾性部材を用いた機械的機構によって基準位置に戻る。シフトレバー208の移動可能な範囲内に基準位置に対応する領域に加えてDポジション、Rポジション、NポジションおよびBポジションの各々に対応する領域が設定されており、シフトポジションセンサ204は、シフトレバー208がいずれの領域に移動されたかを検出する。
シフトポジションセンサ204は、車両1の乗員により操作されたシフトレバー208の位置に対応したシフトポジション(Rポジション、Nポジション、DポジションおよびBポジションのうちのいずれかのシフトポジション)を示す信号をRNDB要求信号としてHV−ECU100に送信する。
車両1の乗員は、Pスイッチ202を通じて、シフトポジションとしてPポジションを選択する指示を入力する。Pスイッチ202は、受け付けた乗員からの指示を示すP要求信号をHV−ECU100に送信する。
たとえば、非Pポジションが選択されているときに乗員がPスイッチ202を操作すると、Pスイッチ202からHV−ECU100に対してP要求信号が送信される。
HV−ECU100は、Pスイッチ202からP要求信号を受信した場合にP−ECU102に対してPポジションに切り替えるための切替要求信号(PCON)を送信する。あるいは、HV−ECU100が起動した場合等においては、Pポジションを維持するための切替要求信号を送信する。
P−ECU102は、HV−ECU100からの切り替え要求信号を受信した場合であって、かつ、シフトポジション切替装置16によってPポジションが選択されていない場合にシフトポジション切替装置16によってPポジションが選択されるようにモータ12を駆動させる。
一方、HV−ECU100は、シフトポジションセンサ204の検出結果に基づいてシフトレバーが操作され、Pポジション以外のシフトポジションへの切り替えが要求される場合(RNDB要求信号を受信した場合)、要求されたシフトポジションへ切り替えるための切替要求信号をP−ECU102に対して送信する。
モータ12は、たとえば、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」と記載する)により構成され、P−ECU102からの通電指令を受信してトランスミッション10内のシフトポジション切替装置16を作動させる。
本実施の形態において、モータ12は、回転駆動する電動機であるとして説明するが、特に、回転駆動に限定されるものではなく、たとえば、直線駆動するアクチュエータであってもよい。
エンコーダ14は、モータ12と一体的に回転し、SRモータの回転状況(たとえば、回転量)を検出する。本実施の形態のエンコーダ14は、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダである。P−ECU102は、エンコーダ14から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。
P−ECU102は、エンコーダ14から受信したモータ12の回転量を示す信号に基づいてトランスミッション10において形成されるシフトポジションを検出する。P−ECU102のメモリには、各シフトポジションに対応する予め定められた出力値の範囲が記憶され、P−ECU102は、受信したモータ12の回転量を示す信号が、各シフトポジションに対応する範囲のいずれに対応するかを判定することにより、シフトポジション切替装置16によって選択されているシフトポジションを判定する。
P−ECU102は、後述する学習制御における制御情報あるいはシフトポジション切替装置16の状態を示すPPOS信号を生成し、HV−ECU100に送信する。
P−ECU102は、たとえば、スタートスイッチ206によって車両のシステムの起動が要求されることによってHV−ECU100から送信される切替要求信号に応じてPポジションに対応するモータ12の回転量を学習する学習制御を実行し、学習状況を示すPPOS信号を生成し、HV−ECU100に送信する。Pポジションに対応するモータ12の回転量の学習は、たとえば、モータ12の回転量の上限値と下限値との両方あるいは少なくともいずれか一方をモータ12を作動させて検出することにより行なわれる。HV−ECU100は、検出された上限値と下限値とからPポジションに対応する回転量と特定する。なお、上述の学習方法は一例であり、Pポジションに対応する回転量の学習は、上述の方法に限定されるものではない。
P−ECU102は、たとえば、学習制御が完了するまでは、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示すPPOS信号をHV−ECU100に送信する。P−ECU102は、たとえば、学習制御が完了した場合であって、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定した場合には、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示す信号(P確定信号)をPPOS信号としてHV−ECU100に送信する。また、P−ECU102は、たとえば、学習制御が完了した場合であって、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定しなかった場合には、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定しなかったことを示す信号(非P確定信号)をPPOS信号としてHV−ECU100に送信する。
P−ECU102は、学習制御の完了後においては、HV−ECU100から受信する切替要求信号に応じてモータ12を制御し、制御した結果を示す信号(たとえば、Pポジションへの切り替えが完了したことを示す信号、あるいは、非Pポジションへの切り替えが完了したことを示す信号)をPPOS信号としてHV−ECU100に送信する。
ECB−ECU104は、ブレーキペダル152の踏み込み量を検出し、検出されたブレーキペダル152の踏み込み量、踏み込み量に基づく車両1に必要な制動トルクおよび回生要求トルク等をHV−ECU100に送信する。ECB−ECU104は、HV−ECU100から回生実行トルクを受信してこれに基づいて油圧ブレーキ(図示せず)を制御する。
メータECU106は、車両の機器の状態やシフトポジションの状態などを車両1の乗員に通知するようにメータ(図示せず)を制御する。メータには、HV−ECU100が発した車両1の乗員に対する指示や警告などを表示する表示部(図示せず)が設けられる。本実施の形態において、メータには、Ready−Onインジケータ150を含む。Ready−Onインジケータ150としては、たとえば、「Ready」という文字情報を含むマークが点灯可能に設けられる。たとえば、当該マークを点灯状態にすることによって、車両1が移動可能な状態であること(以下、この状態をReady−On状態と記載する)を車両1の乗員に通知する。また、当該マークを消灯状態にすることによって、車両1の移動が抑制された状態であること(以下、この状態をReady−Off状態と記載する)を車両1の乗員に通知する。さらに、当該マークを点滅状態にすることによって、車両1の移動が抑制された状態から車両1の移動が可能な状態へと移行していることを車両1の乗員に通知する。
HV−ECU100は、車両1の状態に応じてエンジンやモータジェネレータ等の駆動源を用いて車両1を走行させるように車両1に搭載された機器類を制御する。また、HV−ECU100は、シフトレバー208の位置をシフトポジションセンサ204を用いて検出し、検出されたシフトレバー208の位置に応じてP−ECU102を経由してシフトポジション切替装置16の動作(モータ12の回転量)を制御する。
スタートスイッチ206は、車両1の乗員が車両1のシステムを起動または停止するためのスイッチである。乗員がスタートスイッチ206を操作すると、操作信号がスタートスイッチ206からHV−ECU100に送信される。
SMR210は、高電圧バッテリ(図示せず)の電力を高電圧系の電気機器(たとえば、駆動源であるモータジェネレータ)に供給可能にするリレーである。SMR210は、HV−ECU100からのSMR駆動信号に基づいて作動する。
HV−ECU100は、操作信号を受信すると、電源制御を実行する。具体的には、HV−ECU100は、リレー駆動信号を電源用リレー212に送信する。電源用リレー212は、IGリレーとACCリレー(いずれも図示せず)とを含む。そのため、リレー駆動信号には、IGリレーをオンまたはオフするIGリレー駆動信号と、ACCリレーをオンまたはオフするACCリレー駆動信号とを含む。
IGリレーおよびACCリレーがオンされると、補機バッテリ(図示せず)から車両1に搭載された電気機器(高電圧バッテリを電力供給源とする高電圧系の電気機器を除く)に電力が供給される。これにより、車両1のシステムが起動することとなる。なお、IGリレーがオンされた場合の電力供給の対象となる第1電気機器群と、ACCリレーがオンされた場合の電力供給の対象となる第1電気機器群とは異なる。また、第1電気機器群および第2電気機器群の各々は、双方の電気機器群に重複して属する電気機器を有していてもよい。電気機器は、たとえば、HV−ECU100、P−ECU102、ECB−ECU104およびメータECU106を含む。
本実施の形態において、車両1のシステムの起動とは、ACCリレーおよびIGリレーの双方がオンされることをいい、少なくとも上述の第1電気機器群および第2電気機器群に電力が供給されることをいうものとする。
HV−ECU100は、ブレーキペダル152が踏み込まれた状態でスタートスイッチ206が操作された場合には、スタートスイッチ206への初回操作に応じてIGリレーおよびACCリレーをいずれもオン状態にするとともに、SMR210をオン状態にする。これにより、高電圧バッテリから高電圧系の電気機器に対して電力供給が可能な状態となり、車両1の状態が車両1の走行が可能な状態(Ready−On状態)に移行する。
以下の説明において、ブレーキペダル152を踏み込んだ状態でスタートスイッチ206が操作された場合に、後述するACC状態等の中間的なシステム起動状態を飛ばしてReady−On状態に移行する車両1の起動モードを「ジャンプスタートIGモード」と記載する。
HV−ECU100は、ジャンプスタートIGモードで車両1のシステムを起動させる場合には、IGリレーおよびACCリレーの各々をオン状態にした後に、上述の学習制御を実行し、少なくとも上述の学習制御が完了した後にSMR210をオン状態にする。
一方、HV−ECU100は、ブレーキペダル152の踏み込みが解除された状態でスタートスイッチ206が操作された場合には、スタートスイッチ206への初回操作に応じてACCリレーのみをオン状態にする。以下の説明において、ACCリレーのみがオン状態となる電源状態をACC状態ともいうものとする。HV−ECU100は、その後に、さらにスタートスイッチ206が操作された場合には、IGリレーをオン状態にする。以下の説明において、ACCリレーおよびIGリレーがいずれもオン状態となる電源状態をIG−ON状態というものとする。電源の状態がIG−ON状態になることに応じて上述の学習制御が実行される。このとき、SMR210はオン状態になるように制御されないため、車両1の移動が抑制された状態(Ready−Off状態)になる。HV−ECU100は、学習制御が完了した後においては、ブレーキペダル152が踏み込まれた状態でスタートスイッチ206が操作された場合に、SMR210をオン状態にする。これにより、Ready−On状態に移行する。なお、以下の説明において、ACCリレーおよびIGリレーがいずれもオフ状態となる電源状態をALL−OFF状態というものとする。
以下の説明において、スタートスイッチ206への複数回操作を受けて学習制御を実行した後に、Ready−On状態に移行する起動モードを「定常IGモード」と記載する。
以上のような構成を有する車両1において、HV−ECU100は、車両1のシステムの起動中(すなわち、車両1のシステムの起動が完了するまで)にPポジションから非Pポジションへとシフトポジションを切り替えるシフト操作が車両1の乗員によって行なわれる場合には、起動モードに応じた通知を乗員に行なう必要がある。
たとえば、ジャンプスタートIGモードで車両1のシステムが起動している際に、シフト操作が行なわれる場合には、Ready−On状態への移行後に、Ready−Onインジケータ150が点滅状態である間にシフトポジションの切り替えができない旨の通知と、Ready−On後にシフト操作を行なうことを促進する旨の通知とが行なわれる。このような通知は、メータの表示部に文字情報として表示することにより行なわれる。以下の説明においては、このような通知を注意表示Aと記載する。
あるいは、定常IGモードで車両1のシステムが起動している際に、Ready−On状態に移行するためのスタートスイッチ206およびブレーキペダル152への操作を受ける前に車両1を駆動させるシフトポジション(たとえば、Dポジション、RポジションおよびBポジションのうちのいずれかのシフトポジション)へのシフト操作が行なわれる場合には、シフト操作が行なわれたタイミングで、車両1を駆動させるシフトポジションに切り替えることができない旨の通知と、Ready−On状態に移行することを促進する旨の通知とが行なわれる。このような通知は、メータの表示部に文字情報として表示することにより行なわれる。以下の説明においては、このような通知を注意表示Bと記載する。なお、これらの通知内容は、一例であり、特に上述の内容に限定されるものではない。
本実施の形態においては、HV−ECU100が、定常IGモードにおいて、Ready−On状態に移行するまでにシフト操作を受けた時に、学習制御が完了していない場合は、ジャンプスタートIGモードにしたがって車両1のシステムを起動させ、Ready−On状態へ移行した後に、シフト操作に対応する通知を行なう点を特徴とする。
シフト操作を受けた時点と通知する時点との間に時間的な余裕がある。そのため、学習制御が完了した後にジャンプスタートIGモードであるか定常IGモードであるかの再判定をすることができるため、起動モードの誤判定を抑制することができる。
図2を参照して、HV−ECU100で実行される、起動モードを判定する制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、HV−ECU100は、電源状態がIG−ON状態であるか否かを判定する。HV−ECU100は、上述したとおりACCリレーおよびIGリレーのいずれもがオン状態である場合に、電源状態がIG−ON状態であると判定する。電源状態がIG−ON状態であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、HV−ECU100は、Ready−Off状態であるか否かを判定する。具体的には、HV−ECU100は、SMR210がオフ状態である場合には、Ready−Off状態であると判定する。Ready−Off状態であると判定される場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでない場合(S102にてNO)、この処理は終了する。
S104にて、HV−ECU100は、Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であるか否かを判定する。HV−ECU100は、たとえば、Ready−Off状態からReady−On状態に移行する際にオン状態とされるフラグがオフ状態である場合にReady−Onインジケータ150が非点滅状態であると判定してもよい。Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であると判定される場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、この処理は終了する。
S106にて、HV−ECU100は、P−ECU102から受信するPPOS信号が、Pポジションに対応する回転量が不定であることを示す信号であるか否かを判定する。P−ECU102から受信するPPOS信号が、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示す信号であると判定される場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでない場合(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、HV−ECU100は、起動モードがジャンプスタートIGモードであると判定する。この場合、HV−ECU100は、たとえば、起動モードがジャンプスタートIGモードであること示すフラグをオン状態にしてもよい。S110にて、HV−ECU100は、起動モードが定常IGモードであると判定する。この場合、HV−ECU100は、たとえば、起動モードが定常IGモードであることを示すフラグをオン状態にしてもよい。
次に、図3を参照して、HV−ECU100で実行される、シフト操作および車両1のシステムの起動状態に応じて注意表示Aを選択する制御処理について説明する。なお、この制御処理は、図2に示す起動モードを判定する制御処理の後に実行される。
S200にて、HV−ECU100は、シフト操作があるか否かを判定する。HV−ECU200は、たとえば、シフトポジションセンサ204によって、Pポジション以外のシフトポジション(すなわち、Dポジション、Rポジション、NポジションおよびBポジションのうちのいずれかのシフトポジション)が選択されたことが検出される場合に、シフト操作があると判定する。シフト操作があると判定される場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでない場合(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、HV−ECU100は、起動モードがジャンプスタートIGモードであるか否かを判定する。起動モードがジャンプスタートIGモードであると判定される場合(S202にてYES)、処理はS208に移される。もしそうでない場合(S202にてNO)、処理はS204に移される。
S204にて、HV−ECU100は、Ready−Onインジケータ150が点滅状態であるか否かを判定する。Ready−Onインジケータ150が点滅状態であると判定される場合(S204にてYES)、処理はS208に移される。もしそうでない場合(S204にてNO)、処理はS206に移される。
S206にて、HV−ECU100は、Ready−On後予め定められた時間Aが経過する前であるか否かを判定する。予め定められた時間Aは、たとえば、Ready−On後、シフトポジションの切り替えが可能となるまでの期間である。Ready−On後予め定められた時間Aが経過する前であると判定される場合(S206にてYES)、処理はS208に移される。もしそうでない場合(S206にてNO)、この処理は終了する。S208にて、HV−ECU100は、注意表示Aを選択する。注意表示Aについては上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返さない。HV−ECU100は、たとえば、選択された注意表示が注意表示Aであることを示すフラグをオン状態にしてもよい。
次に、図4を参照して、HV−ECU100で実行される、シフト操作およびに車両1のシステムの起動状態に応じて注意表示Bを選択する制御処理について説明する。なお、この制御処理は、図2に示す起動モードを判定する制御処理の後に実行される。
S300にて、HV−ECU100は、起動モードが定常IGオンモードであるか否かを判定する。起動モードが定常IGオンモードであると判定される場合(S300にてYES)、処理はS302に移される。もしそうでない場合(S300にてNO)、この処理は終了する。
S302にて、HV−ECU100は、Rポジション、DポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作があるか否かを判定する。Rポジション、DポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作があると判定される場合(S302にてYES)、処理はS304に移される。もしそうでない場合(S302にてNO)、この処理は終了する。
S304にて、HV−ECU100は、P−ECU102からP確定信号を受信してから予め定められた時間Bが経過したか否かを判定する。なお、予め定められた時間Bは、たとえば、P確定信号を受信した後、Ready−Off状態からReady−On状態への移行が開始されるまでの時間である。P確定信号を受信してから予め定められた時間Bが経過したと判定される場合(S304にてYES)、処理はS306に移される。もしそうでない場合(S304にてNO)、この処理は終了する。S306にて、HV−ECU100は、注意表示Bを選択する。HV−ECU100は、たとえば、選択された注意表示が注意表示Bであることを示すフラグをオン状態にしてもよい。
次に、図5を参照して、HV−ECU100で実行される、注意表示Aの選択を解除する制御処理について説明する。なお、この制御処理は、図3に示す制御処理の後に実行される。
S400にて、HV−ECU100は、起動モードが定常IGモードであるか否かを判定する。起動モードが定常IGモードであると判定される場合(S400にてYES)、処理はS402に移される。もしそうでない場合(S400にてNO)、この処理は終了する。
S402にて、HV−ECU100は、注意表示Aが選択されているか否かを判定する。HV−ECU100は、たとえば、注意表示Aが選択されていることを示すフラグがオン状態である場合に注意表示Aが選択されていると判定してもよい。注意表示Aが選択されていると判定される場合(S402にてYES)、処理はS404に移される。もしそうでない場合(S402にてNO)、この処理は終了する。
S404にて、HV−ECU100は、P−ECU102からP確定信号を受信してから予め定められた時間Bが経過したか否かを判定する。P確定信号を受信してから予め定められた時間Bが経過したと判定される場合(S404にてYES)、処理はS406に移される。S406にて、HV−ECU100は、注意表示Aの選択を解除する。HV−ECU100は、たとえば、注意表示Aが選択されていることを示すフラグをオフ状態にする。
次に、図6を参照して、HV−ECU100で実行される、注意表示を行なった後に注意表示の選択を解除する制御処理について説明する。
S500にて、HV−ECU100は、注意表示Aを表示したか否かを判定する。HV−ECU100は、たとえば、注意表示Aを表示したときに(すなわち、注意表示Aを表示させるための表示信号をメータECU106に送信したときに)注意表示Aが表示済であることを示すフラグをオン状態にする。HV−ECU100は、注意表示Aが表示済であることを示すフラグがオン状態である場合に、注意表示Aを表示したと判定してもよい。注意表示Aを表示したと判定される場合(S500にてYES)、処理はS504に移される。もしそうでない場合(S500にてNO)、処理はS502に移される。
S502にて、HV−ECU100は、注意表示Bを表示したか否かを判定する。HV−ECU100は、たとえば、注意表示Bを表示したときに(すなわち、注意表示Bを表示させるための表示信号をメータECU106に送信したときに)注意表示Bが表示済であることを示すフラグをオン状態にする。HV−ECU100は、注意表示Bが表示済であることを示すフラグがオン状態である場合に、注意表示Bを表示したと判定してもよい。注意表示Bを表示したと判定される場合(S502にてYES)、処理はS504に移される。もしそうでない場合(S502にてNO)、この処理は終了する。
S504にて、HV−ECU100は、注意表示の選択を解除する。HV−ECU100は、たとえば、注意表示Aが選択されていることを示すフラグがオン状態である場合には、当該フラグをオフ状態にし、注意表示Bが選択されていることを示すフラグがオン状態である場合には、当該フラグをオフ状態にする。
次に、図7を参照して、HV−ECU100で実行される、注意表示を行なう制御処理について説明する。
S600にて、HV−ECU100は、注意表示Aが選択されているか否かを判定する。注意表示Aが選択されていると判定される場合(S600にてYES)、処理はS602に移される。もしそうでない場合(S600にてNO)、処理はS608に移される。
S602にて、HV−ECU100は、Ready−On後予め定められた時間Aが経過したか否かを判定する。Ready−On後予め定められた時間Aが経過したと判定される場合(S602にてYES)、処理はS604に移される。もしそうでない場合(S602にてNO)、この処理は終了する。
S604にて、HV−ECU100は、シフトポジションがPポジションであるか否かを判定する。シフトポジションがPポジションであると判定される場合(S604にてYES)、処理はS606に移される。もしそうでない場合(S604にてNO)、この処理は終了する。S606にて、HV−ECU100は、注意表示Aをメータの表示部に表示させる。具体的には、HV−ECU100は、注意表示Aを表示させるための表示信号をメータECU106に送信する。
S608にて、HV−ECU100は、注意表示Bが選択されているか否かを判定する。注意表示Bが選択されていると判定される場合(S608にてYES)、処理はS610に移される。もしそうでない場合(S608にてNO)、この処理は終了する。
S610にて、HV−ECU100は、シフトレバー208が基準位置にあるか否かを判定する。HV−ECU100は、シフトポジションセンサ204によりシフトレバー208が移動可能な範囲のうちの基準位置に対応する領域内にある場合にシフトレバー208が基準位置にあると判定してもよい。シフトレバー208が基準位置にあると判定される場合(S610にてYES)、処理はS612に移される。もしそうでない場合(S610にてNO)、この処理は終了する。S612にて、HV−ECU100は、注意表示Bをメータの表示部に表示させる。具体的には、HV−ECU100は、注意表示Bを表示させるための表示信号をメータECU106に送信する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されたHV−ECU100の動作について図8および図9を参照しつつ説明する。図8および図9の横軸は、いずれも時間を示し、縦軸は、いずれも電源の状態、ブレーキペダル152の状態、切替要求信号の状態およびPPOS信号の状態を示す。
図8に示すように、たとえば、電源の状態がALL−OFF状態(すなわち、ACCリレーもIGリレーもオフ状態)である場合を想定する。
時間T(0)にて、乗員によりブレーキペダル152が踏み込まれた後に、時間T(1)にて、乗員によりスタートスイッチ206が操作された場合には、スタートスイッチ206が操作された時点から各ECUの起動処理が実行される。そして、起動処理が完了する時間T(2)にて、ACCリレーおよびIGリレーがオン状態となるように制御されることによって、電源の状態がIG−ON状態になる。このとき、P−ECU102によってPポジションに対応するモータ12の回転量の学習制御が実行されるとともに、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示す信号がPPOS信号としてP−ECU102からHV−ECU100に送信される。
電源の状態がIG−ON状態であって(S100にてYES)、Ready−Off状態であって(S102にてYES)、Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であって(S104にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示すPPOS信号を受信する場合(S106にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードであると判定される(S108)。したがって、たとえば時間T(2)から後述する時間T(4)までの間にシフト操作がある場合には(S200にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードであるため(S202にてYES)、注意表示として注意表示Aが選択される(S208)。
時間T(3)にて、HV−ECU100は、P−ECU102に対してPポジションを選択することを要求する切替要求信号を送信する。時間T(3)以降においては、P−ECU102によって学習制御が実行され、Pポジションに対応するモータ12の回転量が検出される。
時間T(4)にて、HV−ECU100は、学習制御が完了することによってPポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号をP−ECU102から受信する。このとき、電源の状態がIG−ON状態であって(S100にてYES)、Ready−Off状態であって(S102にてYES)、Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であって(S104にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号を受信するため(S106にてNO)、起動モードが定常IGモードであると判定される(S110)。
一方、起動モードが定常IGモードであると判定された場合であって(S300にてYES)、かつ、Rポジション、DポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作を受けた場合でも、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示す信号を受信した時間T(4)から予め定められた時間Bが経過する時間T(5)までの間においては(S304にてNO)、注意表示Bは選択されない。
時間T(5)にて、学習制御が完了して、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことに応じてSMR210がオン状態になるように制御される。このとき、Ready−Off状態からReady−On状態へ移行が行なわれるため、Ready−Onインジケータ150が点滅状態になる。
そのため、時間T(5)から時間T(6)までのReady−Onインジケータ150が点滅状態である場合に、Rポジション、Dポジション、NポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作を受けたときには(S200にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードでなく(S202にてNO)、Ready−Onインジケータ150が点滅状態であるため(S204にてYES)、注意表示Aが選択される(S208)。
時間T(6)にて、SMR210がオン状態になり、車両1の走行に必要な高電圧系の電気機器への電力供給が可能な状態になることにより、車両1が移動可能な状態になる。このとき、Ready−Onインジケータ150が点灯状態になる。
時間T(6)から予め定められた時間Aが経過する時間T(7)になるまでの間に、Rポジション、Dポジション、NポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作を受けた場合には(S200にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードでなく(S202にてNO)、Ready−Onインジケータ150が点滅状態でなく(S204にてNO)、かつ、Ready−On状態に移行してから予め定められた時間Aが経過する前である場合(S206にてYES)、注意表示Aが選択される(S208)。
注意表示Aが選択される場合には(S600にてYES)、Ready−On状態に移行してから予め定められた時間Aが経過した後であって(S602にてYES)、かつ、シフトポジションがPポジションである場合である(S604にてYES)時間T(7)にて、注意表示Aが表示される(S606)。
一方、注意表示Bが選択される場合には(S600にてNOかつS608にてYES)、操作されたシフトレバー208が基準位置に戻ったときに(S610にてYES)、注意表示Bが表示される(S612)。
注意表示Aが表示された場合(S500にてYES)、あるいは、注意表示Bが表示された場合(S502にてYES)、注意表示の選択が解除される(S504)。
次に図9に示すように、たとえば、電源の状態がALL−OFF状態である場合を想定する。時間T(10)にて、乗員によりブレーキペダル152が踏み込まれずにスタートスイッチ206が操作された場合には、電源用リレー212のうちのACCリレーのみがオン状態になり、電源の状態がACC状態になる。
時間T(11)にて、乗員により再度スタートスイッチ206が操作されることによってIGリレーがオン状態になり、電源の状態がIG−ON状態になる。このとき、P−ECU102によってPポジションに対応するモータ12の回転量の学習制御が実行されるとともに、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示す信号がPPOS信号としてP−ECU102からHV−ECU100に送信される。
電源の状態がIG−ON状態であって(S100にてYES)、Ready−Off状態であって(S102にてYES)、Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であって(S104にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が不定であることを示すPPOS信号を受信する場合(S106にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードであると判定される(S108)。したがって、たとえば、時間T(12)から後述する時間T(14)までの間にシフト操作がある場合には(S200にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードであるため(S202にてYES)、注意表示として注意表示Aが選択される(S208)。
時間T(13)にて、HV−ECU100は、P−ECU102に対してPポジションを選択することを要求する切替要求信号を送信する。時間T(13)以降においては、P−ECU102によって学習制御が実行され、Pポジションに対応するモータ12の回転量が検出される。
時間T(14)にて、HV−ECU100は、学習制御が完了することによってPポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号をP−ECU102から受信する。このとき、電源の状態がIG−ON状態であって(S100にてYES)、Ready−Off状態であって(S102にてYES)、Ready−Onインジケータ150が非点滅状態であって(S104にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号を受信するため(S106にてNO)、起動モードが定常IGモードであると判定される(S110)。
たとえば、時間T(12)から時間T(14)までの間にシフト操作を受けたことにより、注意表示Aが選択されている場合、起動モードが定常IGモードであって(S400にてYES)、注意表示Aが選択中であって(S402にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号を受信してから予め定められた時間Bが経過している場合(S404にてYES)、注意表示Aの選択が解除される(S406)。
時間T(14)から時間T(16)までの間においては、起動モードが定常IGモードであるため(S300にてYES)、Rポジション、DポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作が行なわれ(S302にてYES)、かつ、Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定したことを示すPPOS信号を受信してから予め定められた時間Bが経過している場合には(S304にてYES)、注意表示Bが選択される(S306)。注意表示Bが選択された場合には(S600にてNOかつS608にてYES)、操作されたシフトレバー208が基準位置に戻ったときに(S610にてYES)、注意表示Bが表示される(S612)。
一方、時間T(15)にて、乗員によりブレーキペダル152が踏み込まれた後、時間T(16)にて、スタートスイッチ206が操作されることによって、SMR210がオン状態になるように制御され、Ready−Off状態からReady−On状態に移行するため、Ready−Onインジケータ150が点滅状態になる。
時間T(16)からReady−Onインジケータ150が点灯状態になる時間T(17)までの間にRポジション、Dポジション、NポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作が行なわれる場合(S200にてYES)、ジャンプスタートIGモードでなく(S202にてNO)、Ready−Onインジケータ150が点滅状態であるため(S204にてYES)、注意表示Aが選択される(S208)。
時間T(17)にて、SMR210がオン状態になり、車両1の走行に必要な高電圧系の電気機器への電力供給が可能な状態になることにより、車両1が移動可能な状態になる。このとき、Ready−Onインジケータ150が点灯状態になる。
時間T(17)から予め定められた時間Aが経過する時間T(18)になるまでの間に、Rポジション、Dポジション、NポジションおよびBポジションのうちのいずれかへのシフト操作を受けた場合には(S200にてYES)、起動モードがジャンプスタートIGモードでなく(S202にてNO)、Ready−Onインジケータ150が点滅状態でなく(S204にてNO)、かつ、Ready−On状態に移行してから予め定められた時間Aが経過する前であるため(S206にてYES)、注意表示Aが選択される。
注意表示Aが選択される場合には(S600にてYES)、Ready−On状態に移行してから予め定められた時間Aが経過した後であって(S602にてYES)、かつ、シフトポジションがPポジションである場合である(S604にてYES)時間T(18)にて、注意表示Aが選択される(S606)。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、定常IGモードにおいて、Ready−On状態に移行するまでにシフト操作を受けた時に、学習制御が完了していない場合は、ジャンプスタートIGモードにしたがって車両1のシステムを起動させ、Ready−On状態へ移行した後に、シフト操作に対応する通知が行なわれる。そのため、シフト操作を受けた時点と通知する時点との間に時間的な余裕がある。そのため、学習制御が完了した後にジャンプスタートIGモードであるか定常IGモードであるかの再判定をすることができるため、起動モードの誤判定を抑制することができる。したがって、車両のシステムの起動中のシフト操作に対して適切な通知を行なう車両を提供することができる。
Pポジションに対応するモータ12の回転量が確定してから予め定められた時間Bが経過するまでの間のシフト操作に対して(図4のS304にてNO)注意表示Bの選択を抑制することにより、注意表示Bが不必要に選択されることを抑制することができる。
本実施の形態の変形例について以下に説明する。
本実施の形態においては、IGリレーがオンされるタイミングで学習制御が実行されるものとして説明したが、たとえば、ACCリレーがオンされるタイミングで学習制御が実行されるようにしてもよい。このようにすると、IGリレーがオンされたときに学習制御が完了していない場合は、起動モードがジャンプスタートIGモードである可能性がより高くなるため、起動モードを精度高く判定することが可能となる。
本実施の形態においては、HV−ECU100と、P−ECU102とは、異なるECUであるものとして説明したが、たとえば、HV−ECU100の機能と、P−ECU102の機能とを統合した一つのECUであってもよい。
本実施の形態においては、学習制御においてPポジションに対応するモータ12の回転量を検出するものとして説明したが、学習制御においては、複数のシフトポジションのうちのいずれかの予め定められたシフトポジションに対応するモータ12の回転量を検出するようにしてもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 トランスミッション、12 モータ、14 エンコーダ、16 シフトポジション選択装置、100 HV−ECU、102 P−ECU、104 ECB−ECU、106 メータECU、108 通信線、150 Ready−Onインジケータ、152 ブレーキペダル、200 Pスイッチインジケータ、202 Pスイッチ、204 シフトポジションセンサ、206 スタートスイッチ、208 シフトレバー、210 SMR、212 電源用リレー。

Claims (1)

  1. 車両の乗員のシフト操作により複数のシフトポジションのうちのいずれかの選択を要求するためシフトレバーと、
    前記乗員の起動操作により前記車両のシステムの起動を要求するためのスタートスイッチと、
    電動機の回転量を変化させて前記複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションに切り替える切替装置と、
    前記起動操作を受けた場合、第1起動モードと第2起動モードとのうちのいずれかの起動モードに従って前記車両のシステムを起動するとともに、前記切替装置において予め定められたシフトポジションに対応する前記電動機の回転量を学習する学習制御を実行する制御装置とを備え、
    前記第1起動モードは、前記スタートスイッチへの初回操作によって前記車両の移動が可能な移動可能状態に移行する起動モードであって、
    前記第2起動モードは、前記スタートスイッチへの複数回操作を受けて前記学習制御を実行した後、前記移動可能状態に移行する起動モードであって、
    前記制御装置は、前記第2起動モードにおいて、前記移動可能状態に移行するまでに前記シフト操作を受けた時に、前記学習制御が完了していない場合は、前記第1起動モードにしたがって前記車両のシステムを起動させ、前記移動可能状態への移行後に、前記シフト操作に対応する通知を行なう、車両。
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