JPWO2010134124A1 - ベクトル図形描画装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ただし、ベクトル図形やアウトラインフォントをLCDなどの表示デバイスに表示する場合には、ベクトル図形やアウトラインフォントのベクトルデータの座標をフレームバッファ上の座標に変換してから、輪郭の数式にしたがって輪郭を描画し、輪郭の中を塗り潰すという処理が必要となる(例えば、特許文献1を参照)。
まず、図形の輪郭線をワークメモリに描画するとともに、輪郭線が上向きか、下向きかを示す情報を記録する(図15(a)を参照)。
次に、ワークメモリからスキャンラインに沿って輪郭線を読み出し、そのスキャンラインと上向きの輪郭線が交差していれば、交差回数を+1にして、そのスキャンラインと下向きの輪郭線が交差していれば、交差回数を−1にする(図15(b)を参照)。
即ち、ピクセルの塗り潰し規則として、Non−Zeroルール(図15(c)を参照)を適用する場合、交差回数が“0”以外のピクセルを描画する。
また、ピクセルの塗り潰し規則として、Even−Oddルール(図15(d)を参照)を適用する場合、交差回数が奇数のピクセルを描画する。
また、輪郭線とスキャンラインの交点の座標を格納して、塗り潰し時にソートを行う描画装置も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、図16に示すように、重なり合う部分がある2つの図形を描画する場合、重なり合う部分に関しては、図形(1)の色で描画した後に、図形(2)の色で上書きして描画することになる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるベクトル図形描画装置を示す構成図である。
図1において、ベクトル図形描画装置1はベクトル図形やアウトラインフォント(アウトラインフォント、ベクトル図形の一種であると考えられるので、この実施の形態1では、ベクトル図形として取り扱う)の描画を行う装置である。
座標変換部11は制御部15により設定された座標変換行列にしたがって、図形の輪郭線を構成するベクトルデータの座標をフレームバッファ16上の座標に変換する処理を実施する。なお、座標変換部11は座標変換手段を構成している。
輪郭バッファ13はフレームバッファ16と同じ解像度を有するピクセル単位のメモリであり(例えば、1ピクセル当り8ビットの容量で構成されている)、輪郭描画部12から出力された複数の図形に係る輪郭情報を格納する。
即ち、ピクセル生成部14は複数の図形の属性データと輪郭バッファ13に格納されている複数の図形に係る輪郭情報を参照して、複数の図形が重なり合う部分のピクセルの色を決定し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する処理を実施する。
なお、ピクセル生成部14はピクセル生成手段を構成している。
フレームバッファ16はベクトル図形描画装置1の描画結果のイメージを保持するメモリである。
この実施の形態1では、説明の便宜上、重なり合う部分がある2つの図形を描画する例を説明する。
図2は重なり合う部分がある2つの図形(図形(1)、図形(2))を示す説明図である。
また、この実施の形態1では、ピクセルの塗り潰し規則として、Non−Zeroルールを適用するものとする。
制御部15は、輪郭描画部12が輪郭バッファ13のすべてのビットを“0”に初期化すると、例えば、図示しないCPU又は外部メモリから、図形(1)の座標変換行列と属性データを取得する。
制御部15は、図形(1)の座標変換行列と属性データを取得すると、図形(1)の座標変換行列を座標変換部11に設定する。
即ち、輪郭描画部12は、図形(1)の輪郭線とスキャンラインの交点を求めると、その交点において、その輪郭線の向きが上向きであれば、その交点に対応するピクセルの輪郭バッファ13の値(輪郭情報)に“1”を加算する。
一方、その交点において、輪郭線の向きが下向きであれば、その交点に対応するピクセルの輪郭バッファ13の値(輪郭情報)から“1”を減算する。
図3では、説明の簡略化のために、解像度が低い図を表しているが、実際にはフレームバッファ16と同じ解像度を有している。
図3の例では、上向き輪郭線が交差している部分の輪郭情報が“+1”、上向き輪郭線が2本交差している部分の輪郭情報が“+2”、下向き輪郭線が交差している部分の輪郭情報が“−1”となっている。
また、1本の輪郭線も交差していない部分の輪郭情報が“0”となっている。
図3の例では、輪郭情報の最小値は“−1”、最大値は“+2”である。
輪郭描画部12は、図形(1)に係る輪郭情報の最小値から最大値までの値を表現するのに必要なビット数を計算する。図形(1)の場合、最小値“−1”から最大値“+2”までの値を表現する必要があるため、2の補数表現では符号ビットを含めて3ビットが必要となる。
輪郭描画部12は、必要なビット数(図形(1)の場合、3ビット)を計算すると、輪郭バッファ13において、そのビット数分だけ使用した旨を制御部15に通知する。
図4は輪郭バッファ13の1ピクセル分を示す説明図である。
図4では、図形(1)に係る輪郭情報が輪郭バッファ13の下位3ビットに保持されている例を示している。
また、制御部15は、図形(2)の描画の準備として、図形(1)に係る輪郭情報が保持されている下位3ビット以外のビットである上位5ビットを“0”に初期化する指令を輪郭描画部12に出力する。
制御部15は、輪郭描画部12が輪郭バッファ13の上位5ビットを“0”に初期化すると、例えば、図示しないCPU又は外部メモリから、図形(2)の座標変換行列と属性データを取得する。
制御部15は、図形(2)の座標変換行列と属性データを取得すると、図形(2)の座標変換行列を座標変換部11に設定する。
即ち、輪郭描画部12は、図形(2)の輪郭線とスキャンラインの交点を求めると、その交点において、その輪郭線の向きが上向きであれば、その交点に対応するピクセルの輪郭バッファ13の値(輪郭情報)に“1”を加算する。
一方、その交点において、輪郭線の向きが下向きであれば、その交点に対応するピクセルの輪郭バッファ13の値(輪郭情報)から“1”を減算する。
図5では、説明の簡略化のために、解像度が低い図を表しているが、実際にはフレームバッファ16と同じ解像度を有している。
図5の例では、上向き輪郭線が交差している部分の輪郭情報が“+1”、下向き輪郭線が交差している部分の輪郭情報が“−1”となっている。
また、1本の輪郭線も交差していない部分の輪郭情報が“0”となっている。
図5の例では、輪郭情報の最小値は“−1”、最大値は“+1”である。
輪郭描画部12は、図形(2)に係る輪郭情報の最小値から最大値までの値を表現するのに必要なビット数を計算する。図形(2)の場合、最小値“−1”から最大値“+1”までの値を表現する必要があるため、2の補数表現では符号ビットを含めて2ビットが必要となる。
輪郭描画部12は、必要なビット数(図形(2)の場合、2ビット)を計算すると、輪郭バッファ13において、そのビット数分だけ使用した旨を制御部15に通知する。
また、制御部15は、例えば、図示しないCPU又は外部メモリから、描画の終了を指示するコマンドを取得すると、ピクセルの生成指令をピクセル生成部14に出力する。
制御部15は、ピクセルの生成指令を出力する際、記憶している図形(1)及び図形(2)に係る使用ビット数に基づいて、図形(1)及び図形(2)に係る輪郭情報が保持されているビット位置を示すビット位置情報をピクセル生成部14に出力し、また、記憶している図形(1)及び図形(2)の属性データをピクセル生成部14に出力する。
ピクセル生成部14は、図形(1)及び図形(2)に係る輪郭情報を取得すると、その輪郭情報と制御部15から出力された図形(1)及び図形(2)の属性データを参照してピクセルを生成し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する。
ピクセル生成部14におけるピクセルの生成処理は、スキャンライン方向へのピクセル生成を縦解像度分だけ繰り返すことにより行う。
また、スキャンライン方向へのピクセル生成は、各ピクセルにおける輪郭線との交差回数を求めることにより行う。
各ピクセルにおける輪郭線との交差回数は、当該ピクセルの左隣のピクセルにおける輪郭線との交差回数の値に、当該ピクセルに対応する輪郭バッファ13の値を加算したものであり、初期値は“0”である。
ピクセルの塗り潰し規則がNon−Zeroルールである場合、各ピクセルにおける輪郭線との交差回数が“0”以外であれば、そのピクセルは、図形の内側に存在するため、描画する必要があると判断する。
ここで、図6は図形(1)に係る輪郭情報から生成されるピクセルを示す説明図であり、図7は図形(2)に係る輪郭情報から生成されるピクセルを示す説明図である。
図形(1)と図形(2)が重なり合う部分のピクセルの色については、後から描画する図形(2)の色に決定する。
ここで、図8はピクセル生成部14の描画結果を示す説明図である。
図8において、ピクセルAは、図形(1)の外側、かつ、図形(2)の外側であるため描画されない。
ピクセルBは、図形(1)の内側、かつ、図形(2)の外側であるため、図形(1)の色で描画されている。
ピクセルCは、図形(1)の内側、かつ、図形(2)の内側であるため、図形(2)の色で描画されている。
ピクセルDは、図形(1)の外側、かつ、図形(2)の内側であるため、図形(2)の色で描画されている。
上記のようにして、ピクセルを生成することで、ピクセルCのように、図形(1)と図形(2)が重なり合う部分については、フレームバッファ16への描画が1回で済むため、高速に描画を行うことができる。
上記実施の形態1では、塗り潰し規則がNon−Zeroルールである場合、輪郭描画部12が各図形に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する際、その輪郭情報の最小値から最大値までの値を表現するのに必要なビットの数分だけ輪郭バッファ13上で確保するものについて示したが、塗り潰し規則がEven−Oddルールである場合、輪郭線との交差回数が偶数であるのか、奇数であるのかを判断すればよいため、輪郭描画部12が各図形に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する際、1ビット分だけ輪郭バッファ13上で確保するようにする。
この実施の形態2によれば、1つの図形に割り当てる輪郭バッファ13のビット数が常に1ビットで足りるため、上記実施の形態1よりも、更に多くの輪郭情報を輪郭バッファ13に格納することができるようになり、その結果、更に多くの図形を同時に描画することができる効果を奏する。
上記実施の形態1では、重なり合う部分がある2つの図形に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納するものについて示したが、描画対象の図形の数が多くて、全ての図形に係る輪郭情報を格納する分のビット数を輪郭バッファ13で確保することができない場合がある。
このような場合、輪郭描画部12が一部の図形に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納し、ピクセル生成部14により輪郭バッファ13に格納されている輪郭情報を参照してピクセルが生成された後、残りの図形に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納するようにしてもよい。
図9は重なり合う部分がある5つの図形(図形(1)、図形(2)、図形(3)、図形(4)、図形(5))を示す説明図である。
また、この実施の形態3では、ピクセルの塗り潰し規則として、Non−Zeroルールを適用するものとする。
図9の例では、図形(1)〜図形(5)のすべてが、自己の輪郭線が交差しない図形であるため、輪郭バッファ13に格納される輪郭情報の最小値は“−1”、最大値は“+1”となり、2ビットで表現することができる。
そのため、輪郭バッファ13が1ピクセル当り8ビットで構成されている場合、図形(1)〜図形(4)に係る輪郭情報は、輪郭バッファ13に同時に蓄えておくことができるが、図形(5)に係る輪郭情報は、同時に蓄えることができない。
輪郭描画部12は、図形(1)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
次に、図形(2)の座標変換行列及び属性データが制御部15に与えられ、図形(2)のベクトルデータが座標変換部11に与えられると、座標変換部11及び輪郭描画部12が上記実施の形態1と同様に処理を実施することで、輪郭描画部12が図形(2)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する。
輪郭描画部12は、図形(2)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
制御部15は、輪郭描画部12から輪郭バッファ13における図形(4)に係る使用ビット数の通知を受けると、輪郭バッファ13のすべてのビット(1ピクセル当り8ビット)が使用されており、既に空きがないことを検知する。
ここで、図10は図形(1)〜図形(4)に係る輪郭情報が格納された時点の輪郭バッファ13を示す説明図である。
制御部15は、ピクセルの生成指令を出力する際、記憶している図形(1)〜図形(4)に係る使用ビット数に基づいて、図形(1)〜図形(4)に係る輪郭情報が保持されているビット位置を示すビット位置情報をピクセル生成部14に出力し、また、記憶している図形(1)〜図形(4)の属性データをピクセル生成部14に出力する。
ピクセル生成部14は、図形(1)〜図形(4)に係る輪郭情報を取得すると、上記実施の形態1と同様に、その輪郭情報と制御部15から出力された図形(1)〜図形(4)の属性データを参照してピクセルを生成し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する。
ここで、図11は図形(1)〜図形(4)が描画された時点のピクセル生成部14の描画結果を示す説明図である。
輪郭バッファ13のすべてのビットが“0”に初期化されたのち、図形(5)の座標変換行列及び属性データが制御部15に与えられ、図形(5)のベクトルデータが座標変換部11に与えられると、座標変換部11及び輪郭描画部12が上記実施の形態1と同様に処理を実施することで、輪郭描画部12が図形(5)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する。
輪郭描画部12は、図形(5)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
制御部15は、ピクセルの生成指令を出力する際、記憶している図形(5)に係る使用ビット数に基づいて、図形(5)に係る輪郭情報が保持されているビット位置を示すビット位置情報をピクセル生成部14に出力し、また、記憶している図形(5)の属性データをピクセル生成部14に出力する。
ピクセル生成部14は、図形(5)に係る輪郭情報を取得すると、上記実施の形態1と同様に、その輪郭情報と制御部15から出力された図形(5)の属性データを参照してピクセルを生成し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する。
これにより、図形(1)〜図形(5)の描画が完了する。
図12は重なり合う部分がある5つの図形(図形(1)、図形(2)、図形(3)、図形(4)、図形(5))を示す説明図である。
また、ピクセルの塗り潰し規則として、Non−Zeroルールを適用するものとする。
この場合、ベクトル図形描画装置1には、図形(1)〜図形(5)までの座標変換行列、属性データ及びベクトルデータが順次与えられ、最後に描画の終了を指示するコマンドが入力される。
図形(4)については、自己の輪郭線が交差する図形であるため、輪郭バッファ13に格納される輪郭情報の最小値は“−1”、最大値は“+2”となり、3ビットが必要となる。
そのため、輪郭バッファ13が1ピクセル当り8ビットで構成されている場合、図形(1)〜図形(3)に係る輪郭情報は、輪郭バッファ13に同時に蓄えておくことができるが、図形(4)に係る輪郭情報を格納しようとすると、オーバーフローが発生する。
輪郭描画部12は、図形(1)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
以下、同様にして、輪郭描画部12は、図形(2)及び図形(3)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納し、輪郭バッファ13において、それぞれ2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
しかし、図形(4)に係る輪郭情報を格納するには3ビットが必要であり、この時点では、輪郭バッファ13の空きが2ビットしかなく、ビット数が不足しているため、図形(4)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納しようとすると、図13に示すように、オーバーフローが発生する。
制御部15は、座標変換部11及び輪郭描画部12が処理を中断すると、ピクセルの生成指令をピクセル生成部14に出力する。
制御部15は、ピクセルの生成指令を出力する際、記憶している図形(1)〜図形(3)に係る使用ビット数に基づいて、図形(1)〜図形(3)に係る輪郭情報が保持されているビット位置を示すビット位置情報をピクセル生成部14に出力し、また、記憶している図形(1)〜図形(3)の属性データをピクセル生成部14に出力する。
ピクセル生成部14は、図形(1)〜図形(3)に係る輪郭情報を取得すると、上記実施の形態1と同様に、その輪郭情報と制御部15から出力された図形(1)〜図形(3)の属性データを参照してピクセルを生成し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する。
ここで、図14は図形(1)〜図形(3)が描画された時点のピクセル生成部14の描画結果を示す説明図である。
輪郭バッファ13のすべてのビットが“0”に初期化されたのち、図形(4)の座標変換行列及び属性データが制御部15に与えられ、図形(4)のベクトルデータが座標変換部11に与えられると、座標変換部11及び輪郭描画部12が上記実施の形態1と同様に処理を実施することで、輪郭描画部12が図形(4)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する。
輪郭描画部12は、図形(4)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、3ビット使用した旨を制御部15に通知する。
輪郭描画部12は、図形(5)に係る輪郭情報を輪郭バッファ13に格納すると、輪郭バッファ13において、2ビット使用した旨を制御部15に通知する。
制御部15は、ピクセルの生成指令を出力する際、記憶している図形(4)〜図形(5)に係る使用ビット数に基づいて、図形(4)〜図形(5)に係る輪郭情報が保持されているビット位置を示すビット位置情報をピクセル生成部14に出力し、また、記憶している図形(4)〜図形(5)の属性データをピクセル生成部14に出力する。
ピクセル生成部14は、図形(4)〜図形(5)に係る輪郭情報を取得すると、上記実施の形態1と同様に、その輪郭情報と制御部15から出力された図形(4)〜図形(5)の属性データを参照してピクセルを生成し、そのピクセルをフレームバッファ16に描画する。
これにより、図形(1)〜図形(5)の描画が完了する。
上記実施の形態1〜3では、輪郭バッファ13がフレームバッファ16と同じ解像度を有するピクセル単位のメモリであるものについて示したが、輪郭バッファ13がサブピクセル単位の解像度で構成されており、輪郭描画部12がサブピクセル単位の輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する場合、ピクセル生成部14がピクセルを生成する際、有効なサブピクセルの割合からピクセルの濃度を算出し、その濃度からピクセルの色を決定するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
この実施の形態4では、輪郭描画部12は、サブピクセル単位の輪郭情報を輪郭バッファ13に格納する。
ピクセル生成部14は、サブピクセルを生成すると、ピクセル毎に、有効なサブピクセルの割合からピクセルの濃度を算出する。
例えば、16個(=4×4個)のサブピクセルのうち、8個のサブピクセルが有効なサブピクセル(0以外の輪郭情報が格納されているサブピクセル)であれば、当該ピクセルの濃度を50%(=(8÷16)×100%)とする。
例えば、16個(=4×4個)のサブピクセルのうち、4個のサブピクセルが有効なサブピクセルであれば、当該ピクセルの濃度を25%(=(4÷16)×100%)とする。
例えば、当該ピクセルに係る図形が、図形(1)だけである場合において、図形(1)の属性データが示す色が“青”、濃度が100%であれば、当該ピクセルの色を通常の“青”に決定する。
当該ピクセルに係る図形が、図形(1)だけである場合において、図形(1)の属性データが示す色が“青”、濃度が50%であれば、当該ピクセルの色を通常の青より黒っぽい“青”に決定する。
当該ピクセルに係る図形が、図形(1)と図形(2)である場合において、図形(1)の属性データが示す色が“緑”、濃度が50%、図形(2)の属性データが示す色が“赤”、濃度が100%であれば、当該ピクセルの色を、黄色より赤みが強い“オレンジ”に決定する。
Claims (6)
- 図形の輪郭線を構成するベクトルデータの座標をフレームバッファ上の座標に変換する座標変換手段と、上記座標変換手段により座標が変換されたベクトルデータをラスタデータに展開して上記図形の輪郭線とスキャンラインの交点を求め、上記交点を示す輪郭情報を輪郭バッファに格納する輪郭描画手段と、上記輪郭バッファに格納されている輪郭情報を参照してピクセルを生成し、上記ピクセルを上記フレームバッファに描画するピクセル生成手段とを備えたベクトル図形描画装置において、複数の図形を描画する場合、上記輪郭描画手段が複数の図形に係る輪郭情報を上記輪郭バッファに格納し、上記ピクセル生成手段がピクセルを生成する際、上記輪郭バッファに格納されている複数の図形に係る輪郭情報を参照して、複数の図形が重なり合う部分のピクセルの色を決定し、上記ピクセルを上記フレームバッファに描画することを特徴とするベクトル図形描画装置。
- 輪郭描画手段は、ピクセル生成手段によりピクセルが生成される際の塗り潰し規則として、Non−Zeroルールが適用される場合、各図形に係る輪郭情報を輪郭バッファに格納する際、上記輪郭情報の最小値から最大値までの値を表現するのに必要なビットの数分だけ上記輪郭バッファ上で確保することを特徴とする請求項1記載のベクトル図形描画装置。
- 輪郭描画手段は、ピクセル生成手段によりピクセルが生成される際の塗り潰し規則として、Even−Oddルールが適用される場合、各図形に係る輪郭情報を輪郭バッファに格納する際、1ビット分だけ上記輪郭バッファ上で確保することを特徴とする請求項1記載のベクトル図形描画装置。
- 輪郭描画手段は、描画対象の図形の数が多くて、全ての図形に係る輪郭情報を格納する分のビット数を輪郭バッファで確保することができない場合、一部の図形に係る輪郭情報を上記輪郭バッファに格納し、ピクセル生成手段により上記輪郭バッファに格納されている輪郭情報を参照してピクセルが生成された後、残りの図形に係る輪郭情報を上記輪郭バッファに格納することを特徴とする請求項1記載のベクトル図形描画装置。
- ピクセル生成手段は、複数の図形が重なり合う部分のピクセルの色を後から描画する図形の色に合わせることを特徴とする請求項1記載のベクトル図形描画装置。
- ピクセル生成手段は、輪郭バッファがサブピクセル単位の解像度で構成されており、輪郭描画手段がサブピクセル単位の輪郭情報を上記輪郭バッファに格納する場合、サブピクセル単位の輪郭情報を参照してサブピクセルを生成したのち、有効なサブピクセルの割合からピクセルの濃度を算出し、上記濃度から上記ピクセルの色を決定することを特徴とする請求項1記載のベクトル図形描画装置。
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