JPWO2010116675A1 - 共振器アンテナ - Google Patents

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Abstract

メタマテリアル(110)は、下側の導体プレーン(103)と上側の導体(102)、導体片(104)の繰り返し(例えば周期)配列、及び各導体片(104)と下側の導体プレーン(103)を電気的に接続する導体柱(105)から構成されている。給電線(106)は、導体(102)に接続している。下側の導体プレーン(103)には開口部が繰り返し設けられてもよい。この場合、開口部内に島状電極が設けられ、この島状導体を介して導体柱(105)が導体プレーン(103)に接続する。

Description

本発明は、メタマテリアルを用いた共振器アンテナに関する。
近年、無線機器等において、アンテナの小型化・薄型化が望まれている。これは、高実装密度によるスペース確保が困難な点、MIMO(Multiple Input Multiple Output)の導入によるアンテナの数の増加、などに起因する。小型・軽量・薄型が求められているモバイル用途では特にこの傾向が顕著であり、アンテナの小型化・薄型化は不可欠となる。
従来型のパッチアンテナやワイヤアンテナといった共振器アンテナは、その動作帯域がエレメントのサイズ、及び絶縁性材料(誘電体)の誘電率・透磁率に依存するため、動作帯域と使用する基板材が決まってしまうとそのサイズも自ずと決まってしまう。
図2は従来型のパッチアンテナ1aを示す。導体2層により構成される。誘電体層14を挟んで上層にはアンテナエレメントであるパッチ形状の導体要素2が、下層には導体プレーン3が配置されており、点線で囲われた領域が共振器12を形成している。また導体要素2は給電線6と電気的に接続している。この図の例ではマイクロストリップ線路により導体要素2に給電されている。
通常無線機器に使用されるキャリア周波数は数GHz以下なので、真空中での半波長λ/2に相当するサイズは真空中では数cm程度である。ここで、誘電体層14の誘電率をεr、透磁率をμrとすると、半波長共振する際の共振器12の一辺の長さdは以下の式で表される。
d=λ/(2・(εr・μr)1/2
よって、従来型のアンテナを大幅に小型化するためには極めて高い誘電率、及び透磁率を有する媒質を用いる必要があり、非常にコストが掛かる。
一方近年、アンテナの低背化や指向性の向上のための手法として高インピーダンス表面(以下、HISという)を使用することが提唱されている。HISは人工磁気導体(AMC)とも称される。HISを実現する構造としては特許文献1に記載のマッシュルーム型周期構造10が知られている。マッシュルーム型周期構造10は、電磁バンドギャップ(EBG)構造の代表的な構造の一つとしても知られている。
通常の導体は電磁波が逆相反射するのに対して、マッシュルーム型周期構造10の場合はそのバンドギャップ周波数付近で電磁波が同相反射し、磁気壁として機能すること、マッシュルーム型周期構造10のバンドギャップ周波数帯域では表面電流の伝播が抑制されることが特許文献1に記載されている。
図3はマッシュルーム型周期構造10の断面図を示す。マッシュルーム型周期構造10は導体2層により構成され、上層には導体片4の周期配列が、下層には導体プレーン3が配置されており、各導体片4は導体柱5により導体プレーン3と電気的に接続している構造をなしている。導体片4の形状としては正六角形や、正方形のものなどが提案されている。
図4(a)は特許文献1のFIG.11bに記載のパッチアンテナ11を示す。この図の例では給電線6が誘電体層14を貫通して同軸ケーブル16と接続している。アンテナエレメントである導体要素2を取り囲むようにマッシュルーム型周期構造10を配置することにより、表面電流の伝播が抑制される。これにより、導体プレーン3の端部や後方からの不要放射が抑制され、アンテナの指向性や放射効率が向上することが特許文献1等により知られている。
図4(b)は特許文献1のFIG.8bに記載のワイヤアンテナ21を示す。アンテナの動作周波数、つまり共振器12の共振周波数とマッシュルーム型周期構造10が磁気壁として機能する周波数を合わせることにより、マッシュルーム型周期構造10を磁気壁として機能する反射板として用いることができる。通常の導体プレーンをアンテナの反射板として使用した場合、放射効率を高めるためには導体要素2を導体プレーン3から4分の1波長の高さに離す必要があるのに対して、磁気壁として機能するマッシュルーム型周期構造10を反射板として使用した場合、導体要素2をマッシュルーム型周期構造10に近接させたときにその放射効率が高まるため、アンテナの低背化が可能であることが特許文献1等により知られている。
また、ワイヤアンテナ21において、マッシュルーム型周期構造10により表面電流の伝播も抑制される。これにより、導体プレーン3の端部や後方からの不要放射が抑制され、アンテナの指向性や放射効率が向上することが特許文献1等により知られている。
米国特許第6262495号明細書(FIG.8b、11b)
図2(a)に記載のパッチアンテナ1a、及び図4(a)に記載の特許文献1のFIG.11bに挙げたパッチアンテナ11の場合、半波長共振を用いているため、アンテナエレメントのサイズ自体は導体プレーンを反射板として用いる従来のアンテナと比べて変わらず、アンテナエレメントの小型化は難しい。
また、図4(b)に記載の特許文献1のFIG.8bに挙げたワイヤアンテナ21ではマッシュルーム型周期構造10が反射板として使用されるため、アンテナエレメントである導体要素2が占める面積よりもマッシュルーム型周期構造の占める面積の方が自ずとはるかに大きくなる。つまり、マッシュルーム型の構造を磁気壁として利用したアンテナは、アンテナサイズの低背化を実現することは出来る。ただし、広い領域に渡ってマッシュルーム型周期構造を設ける必要があり、小型化は難しい。
本発明の目的は、アンテナエレメントの小型化を可能とし、かつマッシュルーム型周期構造の占有面積がアンテナエレメントのサイズ以下に抑えられることができる共振器アンテナを提供することにある。
本発明の共振器アンテナは、第1の導体と、
該第1の導体プレーンと少なくとも一部が対向する第2の導体と、
該第1の導体と該第2の導体との間に周期配列された第3の導体と、
該第1の導体、あるいは該第2の導体と電気的に接続された給電線と、
該導体片と該第1の導体とを電気的に接続された第1の接続部材と
を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナエレメントの小型化を可能とし、かつマッシュルーム型周期構造の占有面積がアンテナエレメントのサイズ以下に抑えらることができる。
本発明に係る共振器アンテナの一実施形態に用いられるメタマテリアルを示す図である。 従来型のパッチアンテナ1aを示す図である。 マッシュルーム型周期構造10を示す断面図である。 マッシュルーム型周期構造10を用いた従来の共振器アンテナを示す図である。 実施形態に係る共振器アンテナに用いられるメタマテリアルの単位セル当たりの等価回路図である。 実施形態に係る共振器アンテナの一実施形態に用いられるメタマテリアルの分散曲線である。 実施形態に係る共振器アンテナの一実施形態を示す図である。 実施形態に係る共振器アンテナの共振周波数を説明するためのメタマテリアルの分散曲線である。 接続部材として貫通ビア105aを用いた場合の例を示す断面図である。 図9に示した共振器アンテナの一実施形態において、導体要素の単位セル107aを示す上面図である。 第2の実施形態にかかる共振器アンテナを示す断面図である。 第2の実施形態の共振器アンテナを構成する導体プレーン層の共振器内部のレイアウトを示す上面図である。 平面型インダクタンス要素の様々な形状を示す上面図である。 平面型インダクタンス要素の様々な形状を示す上面図である。 平面型インダクタンス要素の様々な形状を示す上面図である。 第3の実施形態に係る共振器アンテナの断面図である。 メタマテリアル単位セル当たりの導体プレーン層のレイアウトを示す上面図である。 第4の実施形態に係る共振器アンテナの断面図である。 第4の実施形態に係る共振器アンテナの断面図である。 第4の実施形態に係る共振器アンテナの断面図である。 第4の実施形態に係る共振器アンテナの断面図である。 (a)は第5の実施形態に係る共振器アンテナの上面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は第6の実施形態に係る共振器アンテナの上面図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。 第7の実施形態に係る共振器アンテナの上面図である。 第8の実施形態に係る共振器アンテナの上面図である。 第8の実施形態に係る共振器アンテナの上面図である。 第9の実施形態に係る共振器アンテナの上面図である。 第10の実施形態に係る共振器アンテナの上面図である。 第1の実施形態に係る共振器アンテナの変形例を示す断面図である。 第2の実施形態に係る共振器アンテナの変形例を示す断面図である。 第3の実施形態に係る共振器アンテナの変形例を示す断面図である。
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の共振器アンテナは、周期構造により構成されるメタマテリアルを有する共振器アンテナとなっており、導体要素102がエレメントに相当する。
図1(a)は本発明の共振器アンテナに用いられるメタマテリアル110を上面から透視したときの上面図を、図1(b)はそのA−A線での断面図をそれぞれ示す。メタマテリアル110は、上側の第1の導体プレーン(第1の導体)113と下側の第2の導体プレーン(第2の導体)123、導体片(第3の導体)104の繰り返し(例えば周期)配列、及び各導体片104と下側の第2の導体プレーン123を電気的に接続する導体柱(第1の接続部材)105から構成されている。導体片104の周期配列は、上側の第1の導体プレーン113と下側の第2の導体プレーン123の間の層に配置されている。また、第1の導体プレーンと導体片104の周期配列層の間に第1の誘電体層114が、導体片104の周期配列層と第2の導体プレーンの間に第2の誘電体層124が形成されている。
図1(a)、(b)において破線で囲まれた領域はメタマテリアル110の単位セル107を表し、単位セル107を2次元(もしくは1次元)に繰り返し、例えば周期的に配列することによりメタマテリアル110が構成される。
ここで「繰り返し」単位セル107を配置する場合、互いに隣り合う単位セル107において、同一のビアの間隔(中心間距離)が、アンテナの通信周波数における波長λの1/2以内となるようにするのが好ましい。また「繰り返し」には、いずれかの単位セル107において構成の一部が欠落している場合も含まれる。また単位セル107が2次元配列を有している場合には、「繰り返し」には単位セル107が部分的に欠落している場合も含まれる。また「周期的」には、一部の単位セル107において構成要素の一部がずれている場合や、一部の単位セル107そのものの配置がずれている場合も含まれる。すなわち厳密な意味での周期性が崩れた場合においても、単位セル107が繰り返し配置されている場合には、メタマテリアルとしての特性を得ることができるため、「周期性」にはある程度の欠陥が許容される。なおこれらの欠陥が生じる要因としては、単位セル107の間に配線やビアを通す場合、既存の配線レイアウトにメタマテリアル構造を追加する場合において既存のビアやパターンによって単位セル107が配置できない場合、製造誤差、及び既存のビアやパターンを単位セル107の一部として用いる場合などが考えられる。
図5はメタマテリアル110の単位セル107当たりの等価回路を示す。伝送線路の中心部に直列共振回路111がシャントされた形で表すことができる。導体片104と第1の導体プレーン113間に形成される容量が図5に示すメタマテリアル110の等価回路中における容量Cに相当する。また、導体片104と第2の導体プレーン123間の導体柱105によるインダクタンスが図5中のインダクタンスLに相当する。つまり第1の導体プレーン113と第2の導体プレーン123との層間に導体片104と導体柱105が存在することにより、平行平板が容量CとインダクタンスLから形成される直列共振回路111により周期的にシャントする構造となっている。
図6はメタマテリアル110中、もしくは平行平板導波路中を伝播する電磁波伝播特性を比較した分散曲線を示す。図6において、実線はメタマテリアル110の分散関係を示し、単位セル107が無限個周期配列されている場合を想定している。一方、破線は図1(b)における導体片104、及び導体柱105を取り除いた平行平板導波路における分散関係を示す。
破線で示される平行平板導波路の場合、波数と周波数は比例関係にあるため直線で表され、その傾きは以下の式で表される。
f/β=c/(2π・(εr・μr)1/2
一方、メタマテリアル110の場合、周波数が上がるにつれて、破線で示される平行平板導波路に比べ波数が急激に増加し、波数が2π/aに達すると、それ以上の周波数帯がストップバンドとなり、更に周波数が上がるとまたパスパンドが現れる。つまり、ストップバンド以下の周波数帯において、本発明の構造内を伝播される電磁波の波長は、導体片と導体柱が存在しない場合に比べ大幅に短くなる。一番低周波側で現れるパスバンドについてはその位相速度が破線で示される平行平板導波路の位相速度に比べ小さくなるといった特徴を示す。
更に、図5に示したメタマテリアル110の単位セル107当たりの等価回路において、直列共振回路111の直列共振周波数を下げることにより、ストップバンドが低周波側にシフトするため、一番低周波側で現れるパスバンドにおける位相速度が小さくなる。
図7(a)は共振器アンテナ101の断面図を、図7(b)はそれを上面から透視した上面図をそれぞれ示す。共振器アンテナ101は、導体要素102(第2導体)、導体プレーン103(第1導体)、導体要素102と導体プレーン103の層間に周期配列された導体片104、及び各導体片104と導体プレーン103間を電気的に接続する導体柱105、及び導体要素102と電気的に接続された給電線106から形成される。
図7(a)、(b)が示す通り、共振器アンテナ101を上面から透視したときに導体要素102の占有する領域が共振器112に相当し、かつ導体要素102の占有する領域内に導体片104が周期配列されている。
共振器112は、図1に示したメタマテリアル110から形成されている。図7(a)、(b)に示した例においては単位セル107が4×4個2次元配列された場合を示している。単位セル107の格子定数をaとすると、共振器112の形状は上面から見たとき一辺4aの正方形となる。
図2に示した一辺の長さNaの正方形導体、誘電体層、及び導体プレーンにより構成される共振器12においては、分散曲線上の波数β=nπ/(Na)(n=1、2、・・・、N−1)における周波数が共振周波数に相当することが知られている。
一方、メタマテリアル110からなる共振器112についても同様で、格子定数aの単位セル107をN×N個2次元配列することにより一辺の長さがNaの共振器を構成した場合、分散曲線上の波数β=nπ/(Na)(n=1、2、・・・、N−1)における周波数が共振周波数に相当し、特にβ=π/(Na)における周波数が半波長共振周波数に相当する。
N=4、つまり共振器一辺の長さを4aとした場合は図8に示す分散曲線のβ=π/(4a)における周波数が半波長共振周波数に相当する。ここで図2に示した共振器12における半波長共振周波数f0Cの方が、図7に示したメタマテリアル110からなる共振器112における半波長共振周波数f0Mに比べはるかに高いことが図8より分かる。
このことから、もし共振器12における半波長共振周波数をメタマテリアル110からなる共振器112における半波長共振周波数と同じにしたい場合、メタマテリアル110からなる共振器112に対して共振器12の一辺の長さをf0C/f0M倍大きくしなければならないことを意味する。つまり、メタマテリアル110からなる共振器112は、従来型のパッチアンテナの共振器12に比べ小型化可能な構造であることが分かる。
なお、図7に示す共振器112においては導体柱105として層間ビアが用いられているが、貫通ビア105aを用いることも可能である。
図9は導体柱105として貫通ビア105aを用いた場合における共振器アンテナ101aの断面図を示す。図9において、導体要素102と貫通ビア105aが電気的に接続しないように、導体要素102の層内には各貫通ビア105aの周りに開口部108が設けられている。図10は導体要素102の単位セル107aを示す上面図であり、貫通ビア105aの周りに開口部108が設けられている様子を示している。
このように開口部108を設けることにより、共振器アンテナ101aを構成するメタマテリアル110aの単位セルの等価回路は図5に示した等価回路で表されるため、図7に示した構造と同様、共振器の小型化が可能となる。
図7(b)は正方形の導体片104が正方格子状に周期配列している様子を示しているが、導体片104の上面から見たレイアウトとしては図7(b)に示した正方形に限らず、また導体片104の配列方法も正方格子状に限らない。例えば正六角形の導体片104を三角格子状に配置しても良い。
図24は、メタマテリアル110の変形例を示す断面図である。以下、図1に示したメタマテリアル110と異なる部分について説明する。図24(a)に示す例において、導体片104は第1の誘電体層114上に設けられている。そして第2の誘電体層124上には、導体要素102が設けられている。導体要素102には、導体柱105を通すための開口が設けられている。なお導体要素102は、メタマテリアル110が形成されている領域にのみ設けられている。また導体プレーン103はメタマテリアル110が形成されている領域のみではなく、その周囲にも設けられている。
図24(b)に示す例は、図24(a)に示したメタマテリアル110の上下を逆にした構造を有している。具体的には、導体要素102は、第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124が設けられていない面に形成されている。また導体プレーン103は、第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124が設けられている面に形成されている。また導体片104は、第2の誘電体層124のうち第1の誘電体層114に対向していない面に設けられている。また導体要素102には開口が設けられておらず、その代わりに導体プレーン103に開口が設けられている。そして導体柱105は、導体プレーン103に設けられた開口を通っており、導体要素102と導体片104とを接続している。
なお図24(a),(b)に示した例において、導体片104は、アンテナの基板の最表面に設けられる必要性はない。また導体柱105としては、図24の各図では貫通ビアを用いているが、他の構造、例えば間に配線が設けられているような構成であってもよい。
(第2の実施形態)
さらなる共振器の小型化を図るため、平面型インダクタンス要素109を導入することも可能である。平面型インダクタンス要素109の存在により、本発明の第2の実施形態に係る共振器アンテナ201に用いられるメタマテリアル210は、本発明の第1の実施形態に係る共振器アンテナ101に用いられるメタマテリアル110に比べ、図5に示した単位セル当たりの等価回路におけるインダクタンスLが大幅に増加し、直列共振回路111の直列共振周波数が下がる。結果としてストップバンドが低周波側にシフトするため、一番低周波側で現れるパスバンドにおける位相速度が小さくなり、共振器の小型化が可能となる。
図11は本発明の第2の実施形態に係る共振器アンテナ201の断面図を示す。図7(a)に示した本発明の第1の実施形態に係る共振器アンテナ101の断面図と比較すると、本発明の第2の実施形態に係る共振器アンテナ201は導体プレーン103に開口部108が周期的に設けられ、かつ各開口部108内には島状電極117と平面型インダクタンス要素109が設けられている点で本発明の第1の実施形態に係る共振器アンテナ101とは異なる。
図12(a)は、本発明に係る第2の実施形態の共振器アンテナ201を構成する導体プレーン103層の共振器112内部のレイアウトを示す上面図である。更に、図12(b)は図12(a)における単位セル107の導体プレーン103層を構成する各要素に分解して示す上面図である。
開口部が周期的に設けられた導体プレーン103層には図12(a)が示すとおり、配線状導体により形成される平面型インダクタンス要素109、島状電極117、導体プレーン103が同じ導体層に連続した1つのパターンとして形成され、平面型インダクタンス要素109にある2つの端子のうちの一方である第1端子119と島状電極117とが連続し、また平面型インダクタンス要素109にあるもう一方の端子である第2端子129と開口部を有する導体プレーン103とが連続している。
一方、島状電極117と各導体片104とが導体柱105により電気的に接続されている。これにより、導体片104と導体プレーン103は、導体柱105、島状電極117、平面型インダクタンス要素109を介して電気的に接続している。
このように、導体プレーン103、平面型インダクタンス要素109、及び島状電極117を同じ導体層にパターニング形成することにより、導体柱を長くすることなくインダクタンスLの増大化が可能となるため、共振器112の薄型化、及び小型化を実現することが可能となる。また、導体層数を増やすことなくことインダクタンスLの増大化が可能となり、製造コストを抑えることが可能となる。
ここで、図12(a)、(b)の例では平面型インダクタンス要素109がループコイル109aにより形成されている様子を示しているが、平面型インダクタンス要素109としてループコイル109a以外の折れ線状導体配線を用いることによりインダクタンスLを増大化させることも可能である。図13(a)は平面型インダクタンス要素109してスパイラルコイル109bを、図13(b)は平面型インダクタンス要素109してミアンダコイル109cを、図13(c)は平面型インダクタンス要素109して直線状配線109dを用いた場合における共振器112内部の導体プレーン103層のレイアウトを示す上面図である。ここで示した以外の形状をした折れ線状導体配線を用いても良い。
なお、本発明の第2の実施形態に係る共振器アンテナ201を上面から透視したときに導体要素102の占有する領域が共振器112に相当し、かつ導体要素102の占有する領域内に導体片104が周期配列されている。
導体片104の上面から見たレイアウトとしては図7(b)に示した正方形に限らず、また導体片104の配列方法も正方格子状に限らない。例えば正六角形の導体片104を三角格子状に配置しても良い。
図25は、メタマテリアル210の変形例を示す断面図である。以下、図11に示したメタマテリアル210と異なる部分について説明する。図25(a)に示す例では、導体要素102が設けられる層と導体片104が設けられる層を互いに入れ替えている。すなわち導体要素102は第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向している面に設けられており、導体片104は第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向していない面に設けられている。そして導体要素102には、導体柱115を通すための開口が設けられている。
図25(b)に示す例は、図25(a)に示す例に対して、導体片104が設けられる層と平面型インダクタンス要素109が設けられる層を互いに入れ替えている。すなわち導体片104は第2の誘電体層124のうち第1の誘電体層114に対向していない面に設けられている。また平面型インダクタンス要素109は、第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向していない面に設けられている。また島状電極117は、第1の誘電体層114上に設けられている。
(第3の実施形態)
平面型インダクタンス要素を導体プレーンとは別の導体層に設けることも可能である。図14は本発明の第3の実施形態に係る共振器アンテナ301の断面図を示す。本発明の第3の実施形態に係る共振器アンテナ301に用いられるメタマテリアル310は導体4層により構成され、それに伴い第3の実施形態に係る共振器アンテナ301も導体層はアンテナエレメントである導体要素102が設けられた層、導体片104の周期配列を構成する層、開口部108が周期的に設けられた導体プレーン103の層、平面型インダクタンス要素109が形成される層の計4層からなる。
導体要素102が設けられた層と導体片104の周期配列が形成される層との間には第1の誘電体層114が介在し、導体片104の周期配列が形成される層と導体プレーン103層との間には第2の誘電体層124が介在し、更に導体プレーン103層と平面型インダクタンス要素109が形成される層との間には第3の誘電体層134が介在する。
導体プレーン103の各開口部108内には島状電極117が設けられており、導体プレーン103、島状電極117は同じ導体層に形成されている。図15はメタマテリアル310単位セル当たりの導体プレーン103層のレイアウトを示す上面図である。平面型インダクタンス要素109が導体プレーン103層とは別の層に形成されているため、図15は図12(a)に示した本発明の第2の実施の形態と比較すると、ループコイル109aをなくしたレイアウトとなっている。
各導体片104は図14が示すとおり、島状電極117と第1の導体柱115により電気的に接続されている。また、島状電極117は図14において最下層に形成された平面型インダクタンス要素109にある2つの端子のうちの第1端子119とも第2の導体柱125により電気的に接続している。更に平面型インダクタンス要素109にある2つの端子のうちのもう一方の端子である第2端子129と開口部を有する導体プレーン103とが第3の導体柱135により接続されている。
このように平面型インダクタンス要素109を導体プレーン103とは別の層に形成することにより、導体層の数が増えるもののコイルの大型化が可能となり、インダクタンスLの増大化が可能となる。
平面型インダクタンス要素109としてループコイル109a、スパイラルコイル109b、ミアンダコイル109c、直線状配線109d、更には他の形状をした折れ線状導体配線などを用いることが可能である。
なお、本発明の第3の実施形態に係る共振器アンテナ301を上面から透視したときに導体要素102の占有する領域が共振器112に相当し、かつ導体要素102の占有する領域内に導体片104が周期配列されている。
導体片104の上面から見たレイアウトとしては図7(b)に示した正方形に限らず、また導体片104の配列方法も正方格子状に限らない。例えば正六角形の導体片104を三角格子状に配置しても良い。
図26は、メタマテリアル310の変形例を示す断面図である。以下、図14に示したメタマテリアル310と異なる部分について説明する。図26(a)に示す例では、導体要素102が設けられる層と導体片104が設けられる層を互いに入れ替えている。すなわち導体要素102は第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向している面に設けられており、導体片104は第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向していない面に設けられている。そして導体要素102には、第1の導体柱115を通すための開口が設けられている。
図26(b)に示す例は、図26(a)に示す例に対して、導体片104が設けられる層と平面型インダクタンス要素109が設けられる層を互いに入れ替えている。すなわち導体片104は第3の誘電体層134のうち第2の誘電体層124に対向していない面に設けられている。また平面型インダクタンス要素109は、第1の誘電体層114のうち第2の誘電体層124に対向していない面に設けられている。そして第2の導体柱125および第3の導体柱135は、第1の誘電体層114に設けられている。また島状電極117は、導体要素102の開口内に設けられている。
(第4の実施形態)
本発明の第1から第3の実施形態に係る共振器アンテナにおいては、そのアンテナエレメントである導体要素102が導体柱105とは電気的に接続しない構造となっていたが、共振器112の層構成を上下逆にすることにより、導体要素102が導体柱105と電気的に接続した構造にしても良い。このとき共振器112内のメタマテリアルの層構成が上下逆になるだけで、単位セル当たりの等価回路としては図5に示したものと全く等価である。
図16(a)は本発明の第1の実施形態に係る共振器アンテナ101を構成するメタマテリアル110を用いた本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401aの断面図を示す。本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401aにおいてはメタマテリアル110を構成する導体片104が導体柱105を介して導体要素102と電気的に接続している。つまり、第1の実施形態に係る共振器アンテナ101とは導体柱105の接続方法が異なる。しかしながら、両者は等価回路で表現したときに全く等価である。
図16(b)は本発明の第1の実施形態に係る共振器アンテナ101aを構成するメタマテリアル110aを用いた本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401bの断面図を示す。本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401bにおいてはメタマテリアル110aを構成する導体片104が貫通ビア105aを介して導体要素102と電気的に接続している。また、導体プレーン103と貫通ビア105aが電気的に接続しないように、共振器112内の導体プレーン103には各貫通ビア105aの周りに開口部108が設けられている。つまり、第1の実施形態に係る共振器アンテナ101aとは貫通ビア105aの接続方法が異なる。しかしながら、両者は等価回路で表現したときに全く等価である。
図16(c)は本発明の第2の実施形態に係る共振器アンテナ201を構成するメタマテリアル210を用いた本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401cの断面図を示す。本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401cにおいては導体要素102に開口部108が周期的に設けられ、かつ各開口部108内には島状電極117と平面型インダクタンス要素109が設けられている。共振器112内の導体要素102を上面から見たレイアウトは、図12(a)、図13(a)〜(c)に示した第2の実施形態における共振器112に囲まれた領域内の導体プレーンを上面から見たレイアウトと同じになる。導体片104は導体柱105を介して島状電極117と電気的に接続している。
開口部108、島状電極117、及び平面型インダクタンス要素109が導体プレーン103層ではなく、導体要素102の層に設けられる点が第2の実施形態に係る共振器アンテナ201とは異なるが、両者は等価回路で表現したときに全く等価である。
図16(d)は本発明の第3の実施形態に係る共振器アンテナ301を構成するメタマテリアル310を用いた本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401dの断面図を示す。本発明の第4の実施形態に係る共振器アンテナ401dにおいては平面型インダクタンス要素109が設けられた層と導体要素102が設けられた層との間に第1の誘電体層114が介在し、導体要素102と導体片104の周期配列が形成される層との間に第2の誘電体層124が介在し、更に導体片104の周期配列が形成される層と導体プレーン103層との間に第3の誘電体層134が介在する。また、導体要素102の各開口部108内には島状電極117が設けられており、導体要素102、島状電極117は同じ導体層に形成されている。
開口部108と島状電極117が導体プレーン103層ではなく、導体要素102の層に設けられる点、及び各導体層の積層する順番が第3の実施形態に係る共振器アンテナ301とは異なるが、両者は等価回路で表現したときに全く等価である。
なお、導体片104の上面から見たレイアウトとしては図7(b)に示した正方形に限らず、また導体片104の配列方法も正方格子状に限らない。例えば正六角形の導体片104を三角格子状に配置しても良い。
図17(a)は、第5の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図であり、図17(b)は図17(a)のA−A断面図である。このアンテナは共振器型のアンテナであり、第1の実施形態に示したメタマテリアル110を用いて共振器を構成している。
本実施形態において、アンテナの給電線106は導体要素102と同一の層に設けられており、導体要素102と容量結合している。給電線106は補助パターンを有している。この補助パターンは、導体要素102に面する部分に設けられている。なお給電線106は、導体要素102と容量結合以外の方式で結合してもよい。例えば給電線106は、導体要素102に直接接続してもよい。
また導体プレーン103は、給電線106の下方にも設けられている。そして給電線106と導体プレーン103により、マイクロストリップ線路を構成している。
本実施形態によれば、図1に示したメタマテリアル110を用いているため、アンテナを小型化することができる。また給電線106を導体要素102と同一の層に設けることができるため、アンテナの構造が簡単になる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
図18は、第6の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図であり、図18(b)は図18(a)のB−B断面図である。このアンテナは給電線106の代わりに同軸ケーブル16及び給電線6を設けた点を除いて、第5の実施形態に係るアンテナと同様の構成である。同軸ケーブル16の内部導体は、給電線6を介して導体要素102に接続している。詳細には、導体プレーン103には開口が設けられており、この開口に同軸ケーブル16が取り付けられている。同軸ケーブル16の内部導体は、開口と重なる領域に設けられた貫通ビア形状の給電線6を介して、導体要素102に接続している。また同軸ケーブル16の外部導体は、導体プレーン103に接続している。
本実施形態によっても、図1に示したメタマテリアル110を用いているため、アンテナを小型化することができる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
図19は、第7の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図である。このアンテナは、以下の点を除いて、第5の実施形態に係るアンテナと同様の構成である。まず単位セル107の配列を示す格子は格子欠陥を有している。この格子欠陥は、格子のうち給電線106が接続している辺の中央に位置している。そして給電線106は、この格子欠陥の中を延伸し、最外周より内側に位置する単位セル107を構成している導体要素102に容量結合している。なお給電線106は、導体要素102と容量結合以外の方式で結合してもよい。例えば給電線106は、導体要素102に直接接続してもよい。
本実施形態によっても、第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。また格子欠陥の位置及び数を調節することにより、アンテナの入力インピーダンスを調節することができる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
図20及び図21は、第8の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図である。このアンテナは、メタマテリアルが単位セル107の一次元配列により構成されている点を除いて、第5の実施形態に係る構造体と同様の構成である。
図20(a)に示す例では、導体片104は長方形である。そして単位セル107は直線に沿って配置されている。給電線106は、導体片104の長辺に対向している。また図20(b)に示す例では、一つの単位セル107により構造体が形成されている。
また図21に示す例では、単位セル107は、折れ曲がり部を有する線に沿って配置されている。
本実施形態によっても、第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
図22は、第9の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図である。このアンテナは、以下の点を除いて第5の実施形態に係るアンテナと同様の構成である。まず、複数の導体片104すなわち単位セル107は、長方形の格子を構成するように周期的に2次元に配列されている。具体的には、単位セル107は正方形であり、長辺を構成する単位セル107の数は、短辺を構成する単位セル107の数より多い。そして第1の給電線106aが、導体要素102のうち格子の短辺に位置している部分に容量結合している。また第2の給電線106bが、導体要素102のうち格子の長辺に位置している部分に容量結合している。なお給電線106は、導体要素102と容量結合以外の方式で結合してもよい。例えば給電線106は、導体要素102に直接接続してもよい。
本実施形態によっても、第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、単位セル107は、長方形の格子を構成するように周期的に2次元に配列されており、この格子の短辺及び長辺それぞれに第1の給電線106a及び第2の給電線106bが容量結合している。このアンテナの共振器において、長方形の短辺方向の共振周波数と長辺方向の共振周波数は互いに異なる。このため、アンテナをデュアルバンド化することができる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
図23は、第10の実施形態に係るアンテナの構成を示す上面図である。このアンテナは、単位セル107すなわち導体片104を長方形として、各辺を構成する単位セル107の数を同じにすることにより、長方形の格子を形成している点を除いて、第9の実施形態に係るアンテナと同様の構成である。
本実施形態によっても、格子の長辺方向を伝播する電磁波の分散曲線と、格子の短辺方向を伝播する電磁波の分散曲線は互いに異なる。このため、アンテナをデュアルバンド化することができる。なおメタマテリアルの構造は、本図に示す例に限定されず、例えば図9,11,14,15に示したメタマテリアルを用いることができる。
この出願は、2009年3月30日に出願された日本特許出願特願2009−081858を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1a パッチアンテナ
2、102 導体要素
3、103 導体プレーン
4、104 導体片
5、105 導体柱
6、106,106a,106b 給電線
10 マッシュルーム型周期構造
11 パッチアンテナ
12、112 共振器
14 誘電体層
16 同軸ケーブル
21 ワイヤアンテナ
101、101a、201、301、401a、401b、401c、401d 共振器アンテナ
105a 貫通ビア
107、107a 単位セル
108 開口部
109 平面型インダクタンス要素
109a ループコイル
109b スパイラルコイル
109c ミアンダコイル
109d 直線状配線
110、110a、210、310 メタマテリアル
111 直列共振回路
113 第1の導体プレーン
114 第1の誘電体層
115 第1の導体柱
117 島状電極
119 第1端子
123 第2の導体プレーン
124 第2の誘電体層
125 第2の導体柱
129 第2端子
134 第3の誘電体層
135 第3の導体柱

Claims (10)

  1. 第1の導体と、
    該第1の導体と少なくとも一部が対向する第2の導体と、
    該第1の導体と該第2の導体との間に繰り返し配列された第3の導体と、
    該第1の導体、あるいは該第2の導体と電気的に接続された給電線と、
    該導体片と該第1の導体とを電気的に接続する第1の接続部材と
    を備えている共振器アンテナ。
  2. 請求項1に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記第1の導体に繰り返し設けられた開口部と、
    該各開口部に設けられた島状電極と、
    該島状電極と前記第1の導体とを電気的に接続されるインダクタンス要素とを備え、
    前記第1の接続部材が前記第3の導体と該島状電極を電気的に接続している共振器アンテナ。
  3. 請求項2に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記インダクタンス要素が平面型インダクタンス要素であり、
    該平面型インダクタンス要素と前記島状電極とが、前記開口部を有する第1の導体と同じ導体層に形成され、
    該平面型インダクタンス要素が有する一方の端子が前記開口部を有する第1の導体と接続され、
    該平面型インダクタンス要素が有する他方の端子が前記島状電極と接続されている共振器アンテナ。
  4. 請求項2に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記インダクタンス要素が形成されている導体層と、
    前記インダクタンス要素が有する一方の端子と前記島状電極とを接続される第2の接続部材と、
    前記インダクタンス要素が有する他方の端子と前記開口部を有する第1の導体とを電気的に接続される第3の接続部材と、
    を備えている共振器アンテナ。
  5. 請求項4に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記インダクタンス要素が平面型インダクタンス要素である共振器アンテナ。
  6. 請求項2又は5に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記インダクタンス要素として配線状導体を用いる共振器アンテナ。
  7. 請求項2〜6のいずれか一項に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記インダクタンス要素が、ミアンダコイル、ループコイル、又はスパイラルコイルであることを特徴とする共振器アンテナ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記第1の導体及び前記第2の導体を上面から透視したときに、前記第1の導体及び前記第2の導体が占有する領域内に前記第3の導体が繰り返し配列されている共振器アンテナ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記複数の第3導体は、長方形の格子を構成するように周期的に2次元に配列されており、
    前記格子の短辺において前記第1の導体又は前記第2の導体に電気的に接続された第1の前記給電線と、
    前記格子の長辺において前記第1の導体又は前記第2の導体に電気的に接続された第2の前記給電線と、
    を備える共振器アンテナ。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の共振器アンテナにおいて、
    前記複数の第1導体は長方形であり、かつ格子を構成するように周期的に2次元に配列されており、
    前記格子の第1の辺において、前記第1の導体又は前記第2の導体に電気的に接続された第1の前記給電線と、
    前記格子のうち前記第1の辺と交わる第2の辺において、前記第1の導体又は前記第2の導体に電気的に接続された第2の前記給電線と、
    を備える共振器アンテナ。
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