JP2023131594A - アンテナ装置 - Google Patents

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Koji Kawahara
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Abstract

【課題】薄型化と広帯域化とを両立可能なアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、給電により電波が放射される第1導体と、第1導体に対して厚さ方向下側に離間して配置される第2導体と、第1導体と第2導体との間にそれぞれに離間して、第1導体の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するよう周期的な配列で配置される第3導体と、第1導体に接続され、第1導体への給電を行う第1線路と、第1線路と同じ形状を有し、第1線路に対して厚さ方向下側に離間して配置され、第1導体への給電と逆方向に電流が流れる第2線路と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
金属の近傍への配置が要求されるアンテナ装置がある。例えば、車両に搭載されるアンテナ装置は、車両外部との電波の送受信のため、車両を構成する金属製の構造物(例えば、車のピラー等)の近傍へ配置することが要求される。
アンテナ装置の近傍の金属は、アンテナ装置のアンテナから放射された電波を反射し、反射された電波は位相が180°ずれる。アンテナから放射された電波は、反射された電波と合成されるが、位相がずれている反射された電波と合成されることにより、電波の振幅が小さくなる場合がある。そのため、完全電気導体として機能する金属導体をアンテナ装置に設け、アンテナと金属導体との距離を、放射される電波の波長λの1/4とすることで、反射された電波による影響を低減するようにしている。
このように、アンテナ装置において、アンテナと金属導体との距離を1/4λとすることで、反射された電波による影響を低減することはできる。しかしながら、アンテナと金属導体との距離を1/4λ以外にすることができず、アンテナ装置を厚くすることも薄くすることもできない。
車両等に搭載されるアンテナ装置は、薄型化することが望まれている。例えば、特許文献1には、周波数選択表面(FSS;Frequency Selective Surface)として機能する導体板と上記の金属導体とを用いて、ある特定の周波数に対する人工磁気導体(AMC;Artificial Magnetic Conductor)を形成することが示されている。このように形成された人工磁気導体を用いることにより、アンテナ装置近傍の金属の影響は受けず、アンテナ装置の薄型化が可能である。
特開2019-140665号公報
ところで、上記構成の人工磁気導体を用いるアンテナ装置では、人工磁気導体はある特定の周波数に対する磁気導体となるので、放射される電波の周波数が選択されることになり、放射される電波の周波数の帯域を広げることができない。このように、薄型化が可能でも、広帯域化ができないため、薄型化と広帯域化とを両立可能なアンテナ装置が望まれている。
本発明の目的は、薄型化と広帯域化とを両立可能なアンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアンテナ装置は、
給電により電波が放射される第1導体と、
前記第1導体に対して厚さ方向下側に離間して配置される第2導体と、
前記第1導体と前記第2導体との間にそれぞれに離間して、前記第1導体の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するよう周期的な配列で配置される第3導体と、
前記第1導体に接続され、前記第1導体への給電を行う第1線路と、
前記第1線路と同じ形状を有し、前記第1線路に対して厚さ方向下側に離間して配置され、前記第1導体への給電と逆方向に電流が流れる第2線路と、
を備える。
本発明によれば、アンテナ装置において、薄型化と広帯域化とを両立することができる。
本発明の実施の形態に係るアンテナ装置を示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置のA-A線矢示断面図である。 図1に示したアンテナ装置における上部アンテナ導体、上部線路及び信号線路を説明する平面図である。 図1に示したアンテナ装置における下部アンテナ導体、下部線路及び接地導体を説明する平面図である。 図1に示したアンテナ装置における上部アンテナ導体、下部アンテナ導体、上部線路及び下部線路を説明する斜視図である。 図1に示したアンテナ装置と、図1に示したアンテナ装置から対線路及びマイクロストリップ線路を除いたアンテナ装置の反射特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るアンテナ装置の変形例を示す平面図である。 図7に示したアンテナ装置のC-C線矢示断面図である。 図1~図5に示したアンテナ装置における上部アンテナ導体、下部アンテナ導体、周波数選択導体及び接地導体の配置及び放射特性を説明する概略図である。 図7、図8に示したアンテナ装置における上部アンテナ導体、下部アンテナ導体、周波数選択導体及び接地導体の配置及び放射特性を説明する概略図である。 図1~図5に示したアンテナ装置と図7、図8に示したアンテナ装置のZX平面における放射特性を示す図である。 図1~図5に示したアンテナ装置と図7、図8に示したアンテナ装置のZY平面における放射特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係るアンテナ装置の変形例を示す図であって、アンテナ装置における上部アンテナ導体及び下部アンテナ導体の周囲を拡大した平面図である。 図11に示した構成の比較例1を示す図である。 図11に示した構成の比較例2を示す図である。 図11に示した構成の別の配置例を示す図である。 図11に示したアンテナ装置と図12に示した比較例1のZX平面における放射特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。Z方向は、アンテナ装置の厚さ方向であり、図中上方はZ方向の+側であり、図中下方はZ方向の-側である。
本実施の形態に係るアンテナ装置10Aを、図1、図2を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のアンテナ装置10Aを示す平面図である。図2は、図1に示したアンテナ装置10AのA-A線矢示断面図である。
アンテナ装置10Aは、アンテナ導体20(本発明における第1導体)、接地導体30(本発明における第2導体)、周波数選択導体40A(本発明における第3導体)を備える。また、アンテナ装置10Aは、対線路60、マイクロストリップ線路70を備える。これらの導体及び線路は、誘電体基板50に設けられている。
誘電体基板50は、図2に示すように、複数の誘電体層51~53からなり、誘電体層51~53が厚さ方向(Z方向)に積層されて形成されている。一例として、接地導体30と誘電体層53との間や誘電体層53と後述するアンテナ導体20の上部アンテナ導体21、22との間は、誘電体層51と誘電体層52とが交互に積層されて構成されている。また、一例として、誘電体層53も、薄い誘電体層51と誘電体層52とが交互に積層されて構成されているが、ここでは、詳細な図示は省略している。
誘電体層51~53は、アンテナ装置10Aに必要な特性(例えば、誘電率)が得られるよう、それぞれの誘電率や厚さが設定されている。なお、アンテナ装置10Aに必要な特性を得ることができれば、接地導体30と誘電体層53との間や誘電体層53と後述するアンテナ導体20の下部アンテナ導体23、24との間は、1つの誘電体層から構成してもよい。
このように形成された誘電体基板50のZ方向において、アンテナ導体20、接地導体30及び周波数選択導体40Aは、互いに離間して配置されている。
アンテナ導体20について、図3、図4も参照して説明を行う。
図3は、図1に示したアンテナ装置10Aにおける上部アンテナ導体21、22、上部線路61及び信号線路71を説明する平面図である。また、図4は、図1に示したアンテナ装置10Aにおける下部アンテナ導体23、24、下部線路62及び接地導体72を説明する平面図である。
アンテナ導体20(本発明における第1導体)は、上部アンテナ導体21、22(本発明における上部導体)と、下部アンテナ導体23、24(本発明における下部導体)とを有する。上部アンテナ導体21、22及び下部アンテナ導体23、24は、一例として、平面視において、矩形状に形成されている。
上部アンテナ導体21、22は、Z方向において、最上層の誘電体層51に設けられ、上部アンテナ導体21、22の上面が露出するよう配置されている。つまり、Z方向において、上部アンテナ導体21、22の上面は空気に対面し、上部アンテナ導体21、22の下面は誘電体層51に対面する。なお、上部アンテナ導体21、22は、誘電体層51の上面に配置してもよい。
上部アンテナ導体21は、矩形状の1つの角部において、後述の対線路60の上部線路61(本発明における第1線路)に接続される。アンテナ装置10Aの外部の給電装置(図示省略)から給電されたときには、上部線路61及び後述のマイクロストリップ線路70の信号線路71を介して、上部アンテナ導体21へ進行電流Isが流れる。
上部アンテナ導体22は、上部アンテナ導体21と同一の平面において、X方向に離間して配置されている。上部アンテナ導体22は、他の導体や線路とは接続されていない。
上部アンテナ導体21、22は、共に、同じ長さ(X方向の長さ)、同じ幅(Y方向の長さ)の導体板から形成されている。例えば、上部アンテナ導体21、22の長さは、それらの共振周波数を考慮して設定される。
下部アンテナ導体23、24は、Z方向において、上部アンテナ導体21、22から離間して配置され、一例として、最上層の誘電体層51の直下の誘電体層52に設けられている。Z方向において、下部アンテナ導体23、24の上面は誘電体層51に対面し、下部アンテナ導体23、24の下面は誘電体層52に対面する。
また、下部アンテナ導体23、24は、上部アンテナ導体21、22と同じ長さ、同じ幅の導体板から形成されており、平面視において、上部アンテナ導体21、22と重なる位置に対向して配置されている。
下部アンテナ導体23は、上部アンテナ導体22に対向して配置されている。下部アンテナ導体23は、矩形状の1つの角部において、後述の対線路60の下部線路62(本発明における第2線路)に接続され、下部線路62は、後述のマイクロストリップ線路70の接地導体72に接続されている。給電時には、下部線路62を介して、下部アンテナ導体23から接地導体72へリターン電流Irが流れる。
下部アンテナ導体24は、上部アンテナ導体21に対向して配置され、下部アンテナ導体23と同一の平面において、X方向に離間して配置される。下部アンテナ導体24は、他の導体や線路とは接続されていない。
上述したように、給電時には、上部アンテナ導体21に進行電流Isが流れると、下部アンテナ導体23にリターン電流Irが流れる。上部線路61及び下部線路62の接続位置により、上部アンテナ導体21に流れる進行電流Isと下部アンテナ導体23に流れるリターン電流Irは同じ方向である。そのため、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体23から電磁波(電波)が放射され、ダイポールアンテナとして機能することになる。
また、上述したように、上部アンテナ導体21に進行電流Isが流れると、磁束が変動し、磁束の変動による電磁誘導により、下部アンテナ導体24に誘導電流が流れる。下部アンテナ導体24に流れる誘導電流は、上部アンテナ導体21に流れる進行電流Isと同じ方向である。つまり、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24は、電流の向きが同じであり、そのため、電磁波(電波)が放射され、ダイポールアンテナとして機能することになる。
また、上述したように、下部アンテナ導体23にリターン電流Irが流れると、磁束が変動し、磁束の変動による電磁誘導により、上部アンテナ導体22に誘導電流が流れる。上部アンテナ導体22に流れる誘導電流は、下部アンテナ導体23に流れるリターン電流Irと同じ方向である。つまり、上部アンテナ導体21及び上部アンテナ導体22は、電流の向きが同じであり、そのため、電磁波(電波)が放射され、ダイポールアンテナとして機能することになる。
そして、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体23がメインアンテナとして機能し、上部アンテナ導体21及び上部アンテナ導体22、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24がサブアンテナとして機能する。これにより、アンテナ導体20全体の電流を増加させて、全帯域での反射特性を改善することができる。
上部アンテナ導体21及び上部アンテナ導体22の長さL、そして、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24の長さLは、放射される電波の波長をλとすると、λ/2とする。
接地導体30は、Z方向において、アンテナ導体20及び周波数選択導体40Aから下側に離間して配置され、誘電体基板50の最下層に配置されている。接地導体30は、接地される導体であり、平面視において、アンテナ導体20及び周波数選択導体40Aが内側に配置されるよう、アンテナ導体20や周波数選択導体40Aの面積より大きな面積を有する。
接地導体30は、例えば、銅等からなり、完全電気導体として機能する。そして、接地導体30と周波数選択導体40Aとにより、特定の周波数に対して、周波数選択導体40Aの表面を人工磁気導体として機能させることができる。
接地導体30と周波数選択導体40Aとにより、周波数選択導体40Aの表面を人工磁気導体として機能させるので、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24と接地導体30との間の厚さTは、λ/4未満とすることができる。一例として、厚さTは、λ/10以下(3mm以下)とすることができる。
周波数選択導体40Aは、Z方向において、アンテナ導体20と接地導体30との間に配置され、アンテナ導体20及び接地導体30のそれぞれから離間して配置されている。周波数選択導体40Aは、一例として、最上層の誘電体層51から6層目の誘電体層53に設けられている。周波数選択導体40Aの全体は、平面視において、アンテナ導体20が内側に配置されるよう、アンテナ導体20の面積より大きな面積を有する。
周波数選択導体40Aは、副導体41、42を有し、副導体41、42は、同一平面において、4列4行(以降、m列n行をm×nで示す)の二次元アレイ状に配列されている。ここでは、X方向において、2×4の副導体41を間に挟み、両側に1×4の副導体42が配置されている。また、副導体41、42は、平面視において等間隔にアレイ状に配列されている。
周波数選択導体40Aを構成する副導体41、42は、アンテナ導体20の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するように、副導体41、42の長さ、幅、間隔が設定されて、副導体41、42が周期的に配置されている。
副導体41、42の幅(Y方向の長さ)は同じでもよいが、ここでは、一例として、X方向外側の副導体42の幅を副導体41の幅の半分(1/2)にしている。このような幅に変更しても、周波数選択導体40Aの表面を人工磁気導体として機能させることができる。そして、周波数選択導体40Aが必要とする面積を小さくし、接地導体30、ひいては、誘電体基板50の大きさを小さくし、アンテナ装置10Aの小型化を図ることができる。
対線路60、マイクロストリップ線路70について、図5も参照して説明を行う。
図5は、図1に示したアンテナ装置10Aにおける上部アンテナ導体21、22、下部アンテナ導体23、24、上部線路61及び下部線路62を説明する斜視図である。
対線路60は、上部線路61と下部線路62とを有する。上部線路61は、上述したように、上部アンテナ導体21と接続され、上部アンテナ導体21と同一の平面において延在する。そのため、上部線路61は、上部アンテナ導体21と同じ誘電体層51に設けられ、上部線路61の上面が露出するよう配置されている。つまり、Z方向において、上部線路61の上面は空気に対面し、上部線路61の下面は誘電体層51に対面する。なお、上部線路61は、誘電体層51の上面に配置してもよい。
上部線路61は、一例として、Y方向に延在し、上部アンテナ導体21と反対側の端部において、マイクロストリップ線路70の信号線路71と接続される。
下部線路62は、上述したように、下部アンテナ導体23と接続され、下部アンテナ導体23と同一の平面において延在する。そのため、下部線路62は、下部アンテナ導体23と同じ誘電体層52に設けられている。Z方向において、下部線路62の上面は誘電体層51に対面し、下部線路62の下面は誘電体層52に対面する。
下部線路62は、上部線路61と同じ長さ(Y方向の長さ)、同じ幅(X方向の長さ)の導体板から形成されており、Z方向において、上部線路61から下側に離間し、平面視において、上部線路61と重なる位置に対向して配置されている。つまり、上部線路61と下部線路62とは対となる構成である。
給電時において、上部線路61には、進行電流Isが流れ、下部線路62には、進行電流Isと逆方向のリターン電流Irが流れる。このように、上部線路61と下部線路62とでは、互いに逆方向の進行電流Is及びリターン電流Irが流れるので、進行電流Is及びリターン電流Irによる誘導磁界は互いに相殺され、電磁波(電波)の放射は起こらない。つまり、対線路60はアンテナとして機能しない。そのため、対線路60は、周囲の電磁界に影響を与えたり、受けたりすることはなく、アンテナ導体20側の特性(例えば、放射特性など)に影響を与えることはない。その結果、アンテナ導体20側との適切なインピーダンスマッチングを可能として、アンテナ導体20側へ給電を行うことができる。
マイクロストリップ線路70は、信号線路71と接地導体72とを有する。信号線路71は、上述したように、上部線路61と接続され、上部アンテナ導体21及び上部線路61と同一の平面において延在する。そのため、信号線路71は、上部アンテナ導体21及び上部アンテナ導体21と同じ誘電体層51に設けられ、信号線路71の下面以外が露出するよう配置されている。つまり、Z方向において、上部線路61の上面及び側面は空気に対面し、上部線路61の下面は誘電体層51に対面する。なお、上部アンテナ導体21、上部線路61及び信号線路71は、同一の平面において延在するので、一体の部材として構成してもよい。
接地導体72は、上述したように、下部線路62と接続され、下部アンテナ導体23及び下部線路62と同一の平面において延在する。そのため、接地導体72は、下部アンテナ導体23及び下部線路62と同じ誘電体層52に設けられている。なお、下部アンテナ導体23、下部線路62及び接地導体72は、同一の平面において延在するので、一体の部材として構成してもよい。また、誘電体基板50の最下層において、接地導体72と同じ大きさで、平面視で接地導体72と重なる位置に、別の接地導体を設け、当該別の接地導体と接地導体72とを、例えば、貫通電極で接続する構成としてもよい。
接地導体72は、Z方向において、信号線路71から離間し、平面視において、信号線路71が内側(例えば、X方向における接地導体72の中央)に配置されるよう、信号線路71より広い面積の導体板から形成されている。
対線路60において、上部線路61の上面は空気に対面し、上部線路61の下面は誘電体層51に対面しており、また、下部線路62の上面は誘電体層51に対面し、下部線路62の下面は誘電体層52に対面する。つまり、上部線路61の上面及び下面と下部線路62の上面及び下面とでは誘電率が異なる。そのため、上部線路61に流れる進行電流Isと下部線路62に流れるリターン電流Irとでは、電流の伝搬速度に差が生じ、これにより、周波数に対するインピーダンスが大きく変化し、また、対線路60がアンテナとして振る舞う可能性がある。
そこで、本実施の形態では、対線路60とマイクロストリップ線路70とを接続している。この接続点、つまり、下部線路62と接地導体72との接続点においては、線路(導体)の幅(X方向の長さ)が変わり、インピーダンスの不連続点となり、伝搬される信号の反射や共振が生じる。
一般的に、マイクロストリップ線路は、インピーダンスの変化点がないように設計する。ここでは、上述したように、対線路60とマイクロストリップ線路70とを接続して、インピーダンスの変化点を形成し、このインピーダンスの変化点で生じる信号の反射や共振を利用して、周波数に対するインピーダンスが変化を緩やかにしている。これにより、対線路60がアンテナとして振る舞わないようにして、周囲の電磁界に影響を与えないようにしている。
このように、インピーダンスの変化点で生じる信号の反射や共振を利用して、周波数に対するインピーダンスが変化を緩やかにしているので、対線路60の長さ(Y方向の長さ)は、一例として、λ/2とする。
以上説明したように、本実施の形態において、アンテナ装置10Aは、アンテナ導体20の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するよう構成された周波数選択導体40Aを備える。また、アンテナ装置10Aは、対となる構成の上部線路61及び下部線路62を有する対線路60とマイクロストリップ線路70とを備え、対線路60とマイクロストリップ線路70とを接続して、アンテナ導体20側へ給電を行うようにしている。
本実施の形態のアンテナ装置10Aは、周波数選択導体40Aを備えるので、アンテナ装置10Aの薄型化が可能であり、そして、以上のような構成を備えるので、放射される電波の周波数の広帯域化も可能である。
図6は、図1に示したアンテナ装置10Aと、図1に示したアンテナ装置10Aから対線路60及びマイクロストリップ線路70を除いたアンテナ装置の反射特性(S11)を示すグラフである。
図1に示したアンテナ装置10Aから対線路60及びマイクロストリップ線路70を除いたアンテナ装置は、周波数選択導体40Aを備えており、そのため、図6中に点線で示すような反射特性を示す。当該アンテナ装置の場合、アンテナとして機能する帯域(反射特性が-10dB以下となる帯域)は、図6中B1で示す範囲であり、帯域は狭くなっている。
これに対して、本実施の形態のアンテナ装置10Aは、対線路60及びマイクロストリップ線路70も備えており、そのため、図6中に実線で示す反射特性を示す。本実施の形態のアンテナ装置10Aの場合、アンテナとして機能する帯域は、図6中B2で示す範囲であり、点線で示す反射特性と比較して、帯域は広くなっている。このように、本実施の形態のアンテナ装置10Aは、薄型化と広帯域化とを両立することができる。
また、本実施の形態のアンテナ装置10Aでは、上述したように、外側の列に配置される副導体42の幅(Y方向の長さ)は、内側の列に配置される副導体41の幅の半分としている。そのため、周波数選択導体40Aの面積を小さくし、接地導体30、ひいては、誘電体基板50の大きさを小さくし、アンテナ装置10Aの小型化を図ることができる。
なお、アンテナ装置10Aにおいて、誘電体基板50は、例えば、銅箔等の金属箔を有する複数の層が積層されたプリント配線基板であり、プリント配線基板の金属箔をエッチングすることで、上述した導体や線路は形成することができる。
また、アンテナ装置10Aは、放射する電波の周波数の帯域が広く、例えば、3.1~10.6GHzの帯域のUWB(Ultra Wide Band)用のアンテナ装置として好適である。
<変形例1>
本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例を、図7、図8を参照して説明する。
図7は、本実施の形態のアンテナ装置の変形例であるアンテナ装置10Bを示す平面図である。図8は、図7に示したアンテナ装置10BのC-C線矢示断面図である。なお、本変形例のアンテナ装置10Bにおいて、上述したアンテナ装置10Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
アンテナ装置10Bにおいては、周波数選択導体40Bの構成が、アンテナ装置10Aの周波数選択導体40Aとは相違し、他の部材の構成は、アンテナ装置10Aの構成と同じである。
周波数選択導体40Bは、上記の周波数選択導体40Aと同様に、副導体41、42(本発明における第2副導体)を有し、更に、副導体43(本発明における第1副導体)を有する。周波数選択導体40Bでは、上記の周波数選択導体40Aにおいてアンテナ導体20に近接する2×2の副導体41を、2×2の副導体43に変更している。
周波数選択導体40Bを構成する副導体41~43も、アンテナ導体20の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するように、副導体41~43の長さ、幅、間隔が設定されて、副導体41~43が周期的に配置されている。
副導体43の長さ、幅は、副導体41の長さ、幅と同じであるが、Z方向において、アンテナ導体20及び接地導体30に対する距離が、副導体41とは異なる。副導体43も、Z方向において、アンテナ導体20と接地導体30との間に配置され、アンテナ導体20及び接地導体30のそれぞれから離間して配置される。そして、副導体43は、Z方向において、アンテナ導体20に対して、副導体41より近接して配置され、接地導体30に対して、副導体41より離間して配置される。副導体43は、一例として、最上層の誘電体層51から4層目の誘電体層52に設けられている。
アンテナ装置10Aとアンテナ装置10Bとを比較する概略図を図9A及び図9Bに示す。図9Aは、アンテナ装置10Aにおける上部アンテナ導体21、22、下部アンテナ導体23、24、副導体41及び接地導体30の配置及び放射特性を説明する概略図である。また、図9Bは、アンテナ装置10Bにおける上部アンテナ導体21、22、下部アンテナ導体23、24、副導体41、43及び接地導体30の配置及び放射特性を説明する概略図である。図9A及び図9Bにおいては、周波数選択導体の副導体42の図示は省略する。
本変形例では、Z方向において、副導体43と周囲の副導体41、42との位置が異なるようにしている。そのため、副導体43と周囲の副導体41、42との間隔は、平面視においては、上記の周波数選択導体40Aと同様であるが、実際の間隔は、より広い間隔となる。例えば、図9A及び図9Bに示すように、間隔G1<間隔G2である。
周波数選択導体においては、副導体同士の間隔を狭くすると、放射する電波の周波数の帯域が狭くなり、副導体同士の間隔を広くすると、放射する電波の周波数の帯域が広くなる性質がある。副導体同士の間隔を単に広くするだけでは、周波数選択導体全体の面積が大きくなり、アンテナ装置が大きくなってしまう。
そこで、本変形例では、X及びY方向(平面視)における副導体41~43同士の間隔は変えずに、Z方向において、副導体41、42と異なる位置に副導体43を配置している。これにより、副導体43に隣接する副導体41(副導体42)との間隔G2を上記の間隔G1より広くすることができる。このような構成とすることにより、周波数選択導体40B全体の面積を大きくすることなく、放射する電波の周波数の帯域を広くすることができる。
図10Aは、アンテナ装置10Aとアンテナ装置10BのZX平面における放射特性を示す図である。また、図10Bは、アンテナ装置10Aとアンテナ装置10BのZY平面における放射特性を示す図である。
図10A及び図10Bは、一例として、周波数6.5GHzにおける放射特性であり、破線はアンテナ装置10Aの放射特性であり、実線はアンテナ装置10Bの放射特性である。
図10A及び図10Bに示すように、アンテナ装置10Bの放射特性は、アンテナ装置10Aの放射特性より、放射強度が強くなり、また、放射範囲が広くなっていることが分かる。他の周波数、具体的には、7.0GHz、7.5GHz、8.0GHzでも放射特性を確認すると、6.5GHzと同様に、アンテナ装置10Bの放射特性が、アンテナ装置10Aの放射特性より、放射強度が強くなり、また、放射範囲が広くなっていた。
以上説明したように、本変形例において、アンテナ装置10Bは、周波数選択導体40Bを用いて薄型化しても、電波の放射範囲を広げることができ、また、放射強度も強くすることができる。
本変形例では、アンテナ導体20を中心とする中心側の副導体43と副導体43の周辺の副導体41、42とでZ方向の位置が異なっており、謂わば、Z方向の位置が一段階変化している。周波数選択導体40Bを構成する副導体が多い場合には、例えば、図7に示すような4×4の配列ではなく、6×6以上の配列の副導体で構成される場合には、Z方向の位置が多段階に変化するように副導体を配置してもよい。このとき、中心側(アンテナ導体20側)から外側に向かうに従って、接地導体30に近づくよう、副導体を配置する。
また、副導体のZ方向の位置を多段階に変化させる場合には、例えば、副導体の接地導体30に対する距離が離れている位置において、副導体同士の間隔を狭くし、副導体の接地導体30に対する距離が近い位置において、副導体同士の間隔を広くする。周波数選択導体40Bをこのような構成とすることにより、異なる周波数で位相の変化が0となり、これにより、周波数の広帯域化を図ることができる。
本変形例で示すアンテナ装置10Bは、電波の放射範囲が広いので、例えば、車の四隅に配置されるスマートキー(キーレスエントリーシステム)用のアンテナ装置として好適である。
<変形例2>
本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例を、図11~図14を参照して説明する。
図11は、本発明の実施の形態に係るアンテナ装置の変形例であるアンテナ装置10Cを示す図であって、アンテナ装置10Cにおける上部アンテナ導体21、22及び下部アンテナ導体23、24の周囲を拡大した平面図である。また、図12は、図11に示した構成の比較例1を示す図であり、図13は、図11に示した構成の比較例2を示す図である。図14は、図11に示した構成の別の配置例を示す図である。
なお、本変形例のアンテナ装置10C及び比較例1、2のアンテナ装置は、基本的には、アンテナ装置10Aの構成と同じであり、同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
アンテナ装置10Aにおいては、平面視において、周波数選択導体40Aが配置される範囲の内側に、例えば、その中央部分にアンテナ導体20が配置されている。
電波の放射効率をより向上させるためには、アンテナ導体20を構成する上部アンテナ導体21、22及び下部アンテナ導体23、24と、周波数選択導体40Aを構成する副導体41、42との位置関係を考慮することが望ましい。
そこで、本変形例においては、平面視において、電流が流れる方向に沿う上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aが、互いに隣接する少なくとも一対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。同様に、平面視において、電流が流れる方向に沿う上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aが、互いに隣接する少なくとも一対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。
例えば、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24では、X方向に電流が流れ、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24内においては、X方向に沿う両端部(Y方向の両端部)21a、24aに多くの電流が流れる。
また、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23でも、同様に、X方向に電流が流れ、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23内においては、X方向に沿う両端部(Y方向の両端部)22a、23aに多くの電流が流れる。
上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24に電流が流れると、磁束が変動し、磁束の変動による電磁誘導により、それらの下方に配置されている副導体41に誘導電流が流れる。
このとき、図12、図13に示す比較例1、2のアンテナ装置のように、例えば、副導体41におけるY方向の中心位置と上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24におけるY方向の中心位置が一致するよう配置されているとする。なお、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23も同様の配置であるので、ここでは、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24を例にとって説明する。
比較例1、2に示す構成の場合、副導体41に流れる誘導電流は、Y方向の中心位置に集中して流れようとするが、副導体41の両端にも流れようとして、電流が分散される。そのため、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24のY方向の両端部に多く流れる電流と、副導体41において分散して流れる電流とが作用することになり、これらの電流は効率的に作用する位置でない。このように、電流同士が効率的に作用しないので、放射効率を高くする余地がある。
そこで、本変形例では、図11に示すように、平面視において、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aが、互いに隣接する一対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。同様に、平面視において、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aが、互いに隣接する一対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。例えば、平面視において、上部アンテナ導体21、上部アンテナ導体22、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24のX方向に沿う中心線Lcが、互いに隣接する一対の副導体41の隙間に位置するよう配置されている。
本変形例の構成の場合、副導体41に流れる誘導電流は、互いに隣接する一対の副導体41において近接する端部41aに集中してそれぞれ流れる。そのため、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aに多く流れる電流と、互いに隣接する一対の副導体41において近接する端部41aに集中してそれぞれ流れる電流とが効率的に作用する位置になる。同様に、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aに多く流れる電流と、互いに隣接する一対の副導体41において近接する端部41aに集中してそれぞれ流れる電流とが効率的に作用する位置になる。従って、これらの電流同士が効率的に作用し、損失を減らして、放射効率を高くすることができる。また、インピーダンスの変化も緩やかになり、反射特性の変化も緩やかにすることができる。
本変形例の構成は、図14に示すアンテナ装置10Dに示すような配置としてもよい。具体的には、図14に示すアンテナ装置10Dでは、平面視において、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aが、互いに隣接する二対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。同様に、平面視において、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aが、互いに隣接する二対の副導体41において近接する端部41aにそれぞれ重なるよう配置されている。例えば、平面視において、上部アンテナ導体21、上部アンテナ導体22、下部アンテナ導体23及び下部アンテナ導体24のX方向に沿う中心線Lcが、互いに隣接する二対の副導体41の隙間に位置するよう配置されている。
このように配置しても、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aに多く流れる電流と、互いに隣接する二対の副導体41において近接する端部41aに集中してそれぞれ流れる電流とが効率的に作用する位置になる。同様に、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aに多く流れる電流と、互いに隣接する二対の副導体41において近接する端部41aに集中してそれぞれ流れる電流とが効率的に作用する位置になる。従って、これらの電流同士が効率的に作用し、損失を減らして、放射効率を高くすることができる。また、インピーダンスの変化も緩やかになり、反射特性の変化も緩やかにすることができる。
ここで、図15は、図11に示したアンテナ装置10Cと図12に示した比較例1のアンテナ装置のZX平面における放射特性を示す図である。
図15は、一例として、周波数7GHzにおける放射特性であり、破線はアンテナ装置10Cの放射特性であり、実線は比較例1のアンテナ装置の放射特性である。
図15に示すように、アンテナ装置10Cの放射特性は、比較例1のアンテナ装置の放射特性より、放射強度が強くなり、また、放射範囲が広くなっていること、つまり、放射効率が高くなっていることが分かる。他の周波数、具体的には、6.5GHz、7.5GHz、8.0GHzでも放射特性を確認すると、アンテナ装置10Bの放射効率は、比較例1のアンテナ装置の放射効率と同等以上に高くなっていた。
以上説明したように、本変形例において、アンテナ装置10B、10Cは、周波数選択導体40Bを用いて薄型化しても、電波の放射効率を改善することができる。
なお、本変形例は、図11及び図14で示したように、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24の両端部21a、24aが、互いに隣接する少なくとも一対の副導体41において近接する端部にそれぞれ重なるよう配置されている。同様に、上部アンテナ導体22及び下部アンテナ導体23の両端部22a、23aが、互いに隣接する少なくとも一対の副導体41において近接する端部にそれぞれ重なるよう配置されている。
そのため、副導体41や副導体41、42の配列は、偶数列×偶数行の配列、例えば、2×2、4×4、6×6等が好ましい。副導体41や副導体41、42をこのような配列とすることにより、上部アンテナ導体21及び下部アンテナ導体24を配列の中心に配置することができ、X方向及びY方向のプラス及びマイナス方向に均等な放射特性を得ることができる。
また、本変形例では、一例として、アンテナ装置10Aの周波数選択導体40Aを前提として説明したが、本変形例は、アンテナ装置10Bの周波数選択導体40Bにも適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は、本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係るアンテナ装置は、特に、薄型化、小型化が要求される装置に搭載する場合に好適であり、例えば、自動車や列車等の車両に限らず、船舶や航空機等も含む移動体に搭載してもよいし、また、移動体に限らず、建造物等に設置してもよい。
10A、10B、10C、10D アンテナ装置
20 アンテナ導体
21、22 上部アンテナ導体
23、24 下部アンテナ導体
30 接地導体
40A、40B 周波数選択導体
41、42、43 副導体
50 誘電体基板
51、52、53 誘電体層
60 対線路
61 上部線路
62 下部線路
70 マイクロストリップ線路
71 信号線路
72 接地導体

Claims (13)

  1. 給電により電波が放射される第1導体と、
    前記第1導体に対して厚さ方向下側に離間して配置される第2導体と、
    前記第1導体と前記第2導体との間にそれぞれに離間して配置され、前記第1導体の共振周波数より高い帯域においてインピーダンスの変化が安定するよう周期的に配置される複数の副導体を有する第3導体と、
    前記第1導体に接続され、前記第1導体への給電を行う第1線路と、
    前記第1線路と同じ形状を有し、前記第1線路に対して厚さ方向下側に離間して配置され、前記第1導体への給電と逆方向に電流が流れる第2線路と、
    を備える、
    アンテナ装置。
  2. 前記第1導体は、上部導体と下部導体とを有し、
    前記第1線路は、前記上部導体に接続され、
    前記第2線路は、前記下部導体に接続される、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1線路において、前記上部導体と接続される端部と反対側の端部は、マイクロストリップ線路の信号線路に接続され、
    前記第2線路において、前記下部導体と接続される端部と反対側の端部は、前記マイクロストリップ線路の接地導体に接続されている、
    請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 誘電体からなる基板を備え、
    前記上部導体及び前記第1線路の上面は、前記基板から露出されている、
    請求項2又は3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記複数の副導体は、二次元アレイ状に配列され、二次元のうちの一次元方向において、外側の列に配置される副導体の長さは、内側の列に配置される副導体の長さの半分である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記複数の副導体は、前記第2導体に対する前記厚さ方向の距離が異なることにより、隣接する副導体との間隔が異なる副導体を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記複数の副導体は、前記第1導体に近接する第1副導体と、前記第1副導体の周囲に配置される第2副導体とを含み、
    前記第1副導体は、前記第2副導体と前記距離が異なる、
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1副導体における前記距離は、前記第2副導体における前記距離より大きい、
    請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1導体に近接する第1副導体から離れる方向に沿って、前記距離は多段階に変更される、
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1副導体から離れるに従って、前記距離は小さくなる、
    請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 前記複数の副導体は、平面視において等間隔にアレイ状に配置される、
    請求項1から10のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  12. 平面視において、電流が流れる方向に沿う前記第1導体の両端部が、互いに隣接する前記副導体の端部にそれぞれ重なるよう配置されている、
    請求項1から11のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  13. 平面視において、前記電流が流れる方向に沿う前記第1導体の中心線が、互いに隣接する前記副導体の隙間に位置するよう配置されている、
    請求項12に記載のアンテナ装置。
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