JPWO2010110245A1 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

情報処理装置は、プログラム実行手段と、プログラム実行追跡手段と、記録手段とを具備する。プログラム実行手段は、ネットワークを介して取得したプログラムを実行する。プログラム実行追跡手段は、そのプログラムの実行を追跡する。記録手段は、そのプログラムの実行履歴の情報を記録する。

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関し、特にプログラムの実行履歴の情報を収集する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、一般のWebサイトでは、その主たる内容(コンテンツ)とは別に、画面の一部に広告が表示されることが多い。その多くは横長の広告画像であり、その形状から一般にバナー広告と呼ばれている。インターネットを利用した広告手法としては、バナー広告は現在最も広く用いられている。バナー広告で用いられる広告文字あるいは広告画像(バナー)は通常、広告主の製品紹介やキャンペーンサイトにリンクしている。サイト閲覧者がバナー広告の内容に興味を持った場合、そのバナーをクリックすると、広告主の意図したWebサイトへと誘導される。
WebブラウザがWebサイトへ送出するHTTP(HyperText Transfer Protocol)ヘッダの中には、Refererという情報が含まれることがある。Refererにはリンク元の情報が含まれている。例えばサイトAからサイトBへのリンクが張られている場合、サイトAの閲覧者が当該リンクを辿ってサイトBを閲覧すると、WebブラウザからサイトBへ送出されるHTTPヘッダのRefererフィールドに、当該リクエストがサイトAからのリンクに基づくものである旨の情報が記載される。従ってサイトBの管理者は、閲覧者がサイトAの情報を見てサイトBを訪れたことを把握することが可能である。Refererフィールドについては、例えば、非特許文献1に規定されている。
以上の仕組みを用いることで、バナーに設定されたリンクを辿って広告主のサイトを訪れたサイト閲覧者の数を把握することができる。紙媒体の場合、当該広告を、どれだけの人がどれだけの興味を持って見たか把握することは困難である。それに対して、インターネット上のバナー広告の場合、クリック数をもって、広告効果を測定する1つの指標とすることができる。実際、バナー広告の広告料はバナーの表示回数だけでなく、サイト閲覧者が、バナーを実際にクリックして広告主のサイトを訪れた回数、あるいはバナーによって誘導された先のサイトで、商品購入等実際の成約に至った回数(あるいは金額)などを基に決定されることが多い。
さらにバナーをクリックした個人を識別することができれば、広告に興味を示した消費者の男女比、年齢構成、職業別構成などを知ることができ、広告主が今後のプロモーションや広告出稿計画を立案する上で参考とすることができる。
これを実現する技術として、特許文献1に、Webサイトのアクセス履歴検出システムおよびアクセス履歴検出方法が開示されている。このシステム は、特定のサイトにアクセスしようとする者に識別コードを付加し、該アクセス者の特定サイトに対するアクセス履歴を収集する。
このアクセス履歴検出システムは、主に識別コード付加部とアクセス検出信号受付部とを備えることを特徴とし、次のように動作する。まず、アクセス者が特定のWebページにアクセスしようとすると、アクセス履歴検出システムの識別コード付加部が、アクセス者に対して識別コードを付加する。アクセス検出部を備えるWebページが、その識別コードが付加されたアクセスを受け付けると、アクセス履歴検出システムに対して、アクセス検出信号を送信する。アクセス検出信号受付部が前記アクセス信号を受け付けると、アクセス履歴検出システムは、当該アクセスの履歴を記録する。
また、関連する技術として、特許文献2に、情報処理装置及び方法が開示されている。この技術では、ユーザに提示される広告は、Webサイト上のバナー広告ではなく、当該ユーザ宛の電子メールに含まれている。この電子メールには、広告に関連する情報にアクセスするためのURLが含まれており、ユーザはこのURLにアクセスすることで、広告関連の情報を参照することができる。このとき、この情報処理装置(サーバ)のメールエージェントは、そのURLとして、メールエージェントが存在するサーバのURL、アクセス主体となるユーザのID、および提供する広告関連の情報のIDを含んだURLを生成し、当該ユーザ宛に電子メールを送信する。ユーザがそのURLにアクセスすると、当該ユーザのIDと広告関連の情報のIDとがメールエージェントに送信される。メールエージェントは、当該アクセスの履歴をデータベースに記録するとともに、ユーザに代わって当該広告関連の情報(Webサイト)にアクセスし、その内容をユーザ宛に送信する。
また、関連する技術として、特許文献3に、プログラム実行監視システム及び方法並びにプログラムが開示されている。このプログラム実行監視方法は、クライアントからの要求を受けサーバ側で対応するプログラムを起動し、実行結果をそのクライアントに返す仕組みを提供するインタフェースを用いてプログラムを実行する。この方法は、そのインタフェースが、そのクライアントによって指定されたプログラムを起動するステップと、そのインタフェースが、その指定されたプログラムの実行を監視する監視手段を起動するステップと、そのインタフェースが、その指定されたプログラムが正常に起動したか否かの情報を応答としてそのクライアントに返すステップと、その指定されたプログラムの実行を監視する監視手段が、その指定されたプログラムが終了したときに、その指定されたプログラムの終了コード情報を取得し記憶装置に格納するステップと、を含む。
発明者は、今回初めて以下のような事実を新たに発見した。
上記従来の技術は、Webサイトにアクセスして取得した情報は全て、ユーザの注視している端末画面上に表示されることを前提としており、かかる前提の上で初めて有効な技術である。しかし、広告提供者が本来取得したい情報は、どのようなユーザがどれだけ広告主の意図する情報を閲覧したかであり、つまり閲覧履歴である。もし、WebブラウザがWebサイトにアクセスして情報を取得したとしても、その情報がユーザの注視する画面上に表示されないのであれば、当該アクセスの履歴を取得したとしても、それは閲覧履歴と同値ではない。まして、実際に表示された情報のアクセス履歴と、取得されたものの画面には表示されなかった情報のアクセス履歴とが混在することになれば、広告提供者にとって、収集されたアクセス履歴の情報の価値は半減する。
一方、近年急速に注目が集まることとなったWeb関連技術の1つにAJAXがある(AJAXについての詳細は上記の非特許文献2を参照)。AJAXを構成する技術要素は様々だが、その主な技術要素にJavaScript(登録商標)による非同期通信が挙げられる。図1は、この非同期通信の技術を用いた画面操作の一例を示す模式図である。ここでは、例えば、ユーザがユーザ端末でWebサーバからWebページを取得し、閲覧する場面を考える。この非同期通信を用いたWebページ(あるいはWebアプリケーション)には、Webページの情報中に、ブラウザ上で実行されるプログラムコードが埋め込まれている。図1において、ユーザがユーザ端末でページAを閲覧している最中に、Webブラウザはバックグラウンドで当該プログラムコードを実行してWebサーバから情報B、C、Dを取得し、ユーザ端末のメモリ内にそれら情報B、C、Dを格納する。その後、ユーザがページA上に配置されたボタンbをクリックする(図中の左側の端末画面、白矢印はマウスのポインタを示す)と、Webブラウザは表示画面の一部を書き換え、例えばボタンb上に予め取得しておいた情報Bの内容を表示する(図中の右側の端末画面)。同様に、ユーザがもしボタンcをクリックすれば情報Cの内容が、もしボタンdをクリックすれば情報Dの内容がそれぞれ表示されるようになっている。このように、Webブラウザは情報B、C、Dを予め取得し、ユーザ端末内に格納しておくことで、ユーザのアクションに対して画面の書き換えを高速に実行することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
しかし、上記技術を用いた閲覧履歴情報の収集には、以下のような問題点があることが発明者の研究により今回初めて明らかとなった。
上記の図1で示す例において、ユーザがボタンbだけをクリックして、その後にボタンc、dをクリックしなかった場合を考える。この場合、Webブラウザによって取得された情報B、C、DのうちBだけが画面に表示されたことになる。このとき、上記非同期通信の技術を用いてWebサイトのアクセス履歴を取得すると、Webサーバには情報B、C、Dに対するアクセス履歴が残ることになる。これは、Webサーバからユーザ端末(Webブラウザ)へ送信した情報が、情報B、C、Dであったからである。しかし、そのうち実際に画面に表示され、ユーザに閲覧されたのは情報Bだけである。このように、一度Webサーバから情報B、C、Dが取得された後はユーザ端末内で操作が完結してしまうので、ユーザが情報B、C、Dのどれに実際にアクセスしたかはWebサーバからは不明となる。その結果、アクセス履歴(情報B、C、D)と実際の閲覧履歴(情報B)との間に差異が生じる。
すなわち、非同期通信を活用したWebアプリケーションの台頭という近年の状況を鑑みるとき、WebブラウザがWebサーバ等から情報を取得しても、その情報を表示しない場合があることは十分に考えられる。そのため、Webサーバ等において取得したアクセス履歴をもって、実際のユーザによる閲覧履歴に代えることは困難になってきている。このように、Webシステムに上記非同期通信の技術を適用した場合、広告提供者が取得したいと考える閲覧履歴を正確に収集することは困難であるという問題点がある。
特開2001−195357号公報 特開2000−78183号公報 特開2003−157184号公報
IETF Request for Comments:2616 Hypertext Transfer Protocol−−HTTP/1.1 (c)The Internet Society(1999)http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt Ajax:A New Approach to Web Applications, Jesse James Garrett(2005)http://adaptivepath.com/ideas/essays/archives/000385.php
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、状況に依らずに、広告提供者が、ユーザの情報閲覧履歴を正確に収集することのできる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、プログラム実行手段と、プログラム実行追跡手段と、記録手段とを具備する。プログラム実行手段は、ネットワークを介して取得したプログラムを実行する。プログラム実行追跡手段は、そのプログラムの実行を追跡する。記録手段は、そのプログラムの実行履歴の情報を記録する。
本発明の情報処理システムは、情報処理装置と、情報処理装置とネットワークを介して接続され、プログラムを情報処理装置に送信する情報提供サーバとを具備する。情報処理装置は、プログラム実行手段と、プログラム実行追跡手段と、記録手段とを備える。プログラム実行手段は、ネットワークを介して取得したプログラムを実行する。プログラム実行追跡手段は、そのプログラムの実行を追跡する。記録手段は、そのプログラムの実行履歴の情報を記録する。
本発明の情報処理方法は、ネットワークを介して取得したプログラムを実行するステップと、そのプログラムの実行を追跡するステップと、そのプログラムの実行履歴の情報を、解析された記録ポリシに従って記録するステップとを具備する。
本発明のプログラムは、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させる。
本発明により、状況に依らずに、広告提供者が、ユーザの情報閲覧履歴を正確に収集することが可能となる。
図1は、非同期通信の技術を用いた画面操作の一例を示す模式図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る情報収集システムの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る記録ポリシの具体例を示す概略図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態に係る記録ポリシの他の具体例を示す概略図である。
以下、本発明の情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムについて、添付図面を参照して説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。この情報処理システムは、情報提供サーバ1、ユーザ端末2、及び記録収集サーバ3を具備している。情報提供サーバ1、ユーザ端末2、及び記録収集サーバ3は、ネットワークを介して双方向情報通信可能に接続されている。ネットワークは有線回線、無線回線、及びそれらの組み合わせに例示され、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)や携帯電話網である。
情報提供サーバ1は、コンピュータに例示される情報処理装置である。情報提供サーバ1は、例えばユーザ端末2からの要求に基づいて、データ100をユーザ端末2に送信する。情報提供サーバ1は、例えば、インターネット上に広告を含むWebページ(自身の、又は他人から依頼されたもの)を公開している業者に属する。広告提供者(広告主)に属していてもよい。データ100は、プログラム101と、プログラム101に対応して設定された記録ポリシ102とを含んでいる。すなわち、情報提供サーバ1は、プログラム101と記録ポリシ102とを一まとめ(セット)にして送信する。情報提供サーバ1は、データ記憶部11と、データ管理部12とを備える。
データ記憶部11は、プログラム101と、プログラム101に対応して設定された記録ポリシ102とを関連付けて記憶している。データ管理部12は、例えばユーザ端末2からの要求に基づいて、データ100をデータ記憶部11から読み出してユーザ端末2に送信する。データ記憶部11及びデータ管理部12は、ソフトウェア、ハードウェア、又は、ソフトウェア及びハードウェアとの組み合わせにより実現することができる。例えば、データ記憶部11は、HDD(ハードディスクドライブ)、プログラム、CPU(中央演算処理装置)及びメインメモリ(半導体メモリ)により実現可能である。データ管理部12は、プログラム、CPU、メインメモリ、通信装置により実現可能である。各プログラムは、HDDに格納する。
ユーザ端末2は、コンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯ゲーム機器のような携帯情報端末に例示される情報処理装置である。情報提供サーバ1からデータ100を取得してプログラム101を実行し、記録ポリシ102に従ってプログラム101の実行履歴を記録する。ユーザ端末2は、例えば、インターネット上のWebページを閲覧する一般的なユーザに属する。ユーザ端末2は、データ取得部20と、プログラム実行部21と、プロファイラ22と、記録部23と、記録ポリシ解析部25と、記録送信部29とを備える。
データ取得部20は、情報提供サーバ1からデータ100(プログラム101及び記録ポリシ102を含む)を取得する。すなわち、データ取得部20は、情報提供サーバ1からプログラム101及び記録ポリシ102を一まとめにして受信する。プログラム実行部21は、プログラム101を実行する。プロファイラ22は、そのプログラムの命令の実行をトレースする。プロファイラ22は、動的プログラム解析を行う性能解析ツールに例示される。すなわち、プロファイラ22は、そのプログラムの実行した処理内容やその順番等の各種情報を監視し、取得する。記録ポリシ解析部25は、記録ポリシ102を解析する。記録ポリシ102は、トレース時に記録する情報の種類と記録を行なう条件とを記している。記録部23は、プロファイラ22が取得した情報のうち、記録ポリシ102に従って選択した情報を、そのプログラムの実行履歴として記録する。記録送信部29は、記録部23によって記録された記録情報301を記録収集サーバ3に送信する。
データ取得部20、プログラム実行部21、プロファイラ22、記録部23、記録ポリシ解析部25、及び記録送信部29は、ソフトウェア、ハードウェア、又は、ソフトウェア及びハードウェアとの組み合わせにより実現することができる。例えば、プログラム実行部21、プロファイラ22、記録部23及び記録ポリシ解析部25は、プログラム、CPU及びメインメモリにより実現可能である。データ取得部20、及び記録送信部29は、通信装置、プログラム、CPU及びメインメモリにより実現可能である。各プログラムは、HDDに格納する。
そのようなプログラムとして、例えば、データ取得部20、プログラム実行部21、記録ポリシ解析部25、プロファイラ22、記録部23、及び記録送信部29は、ブラウザ上のスクリプト実行環境で実行されるJavaScript(登録商標)プログラムで実現することができる。又は、データ取得部20、プログラム実行部21、プロファイラ22、記録ポリシ解析部25、記録部23、及び記録送信部29のうちのいくつか(例示:プロファイラ22、記録部23、及び記録送信部29)はOS上の実行環境で実行されるプログラムで実現し、残りは上記JavaScript(登録商標)プログラムで実現してもよい。
記録収集サーバ3は、コンピュータに例示される情報処理装置である。記録収集サーバ3は、ユーザ端末102から送信された記録情報301を記憶する。記録収集サーバ3は、例えば、インターネット上に公開されたWebページに含まれる広告の広告提供者(広告主)や広告会社に属する。記録収集サーバ3は、データ記憶部31と、データ管理部32とを備える。
データ管理部32は、ユーザ端末2から送信された、そのユーザ端末102の識別情報と、記録情報301とを受信する。データ記憶部31は、送信された記録情報301と、識別情報とを関連付けて記憶する。データ管理部32及びデータ記憶部31は、ソフトウェア、ハードウェア、又は、ソフトウェア及びハードウェアとの組み合わせにより実現することができる。例えば、データ管理部32は、プログラム、CPU、メインメモリ、及び通信装置により実現可能である。データ記憶部31は、HDD、プログラム、CPU及びメインメモリにより実現可能である。各プログラムは、HDDに格納する。
ユーザ端末2が情報提供サーバ1から取得するデータ100は、例えば、AJAXの技術要素の一つであるJavaScript(登録商標)による非同期通信を用いたWebページ(又はWebアプリケーション)の情報である。データ100は、上述のようにプログラム101と記録ポリシ102とを含んでいる。
記録ポリシ102は、記録部23が記録する情報の種類と記録条件とを記したものであり、Webページ(又はWebアプリケーション)の情報の中に埋め込まれていてもよいし、別であってもよい。記録する情報の種類は、例えば、プログラムに関する情報(例示:命令、関数名、実行時の引数の値)、ユーザ端末2の内部状態に関する情報(例示:メモリ消費量、CPU負荷、バッテリ残量、端末の状況(例示:ノートPCや折り畳み式携帯電話の開/閉の状況、端末のディスプレイ部の縦向き/横向きの状況))、ユーザ端末2の周辺状態に関する情報(例示:時刻、位置、気温、照度、)である。これら記録対象の情報は、プロファイラ22、ブラウザやOSの機能、第2の実施の形態の周辺情報収集部24などにより取得される。また、記録条件とは、前述の各情報の値がどのような範囲にあるとき、実際の記録を行なうか、を示したものである。なお、データ100にはユーザ端末2の画面に表示される表示データが含まれてもよい(本実施の形態では記載を省略する)。
プログラムに関する情報における命令や関数名として、例えば、マウスクリック(mouseclick)やマウスオーバー(mouseover)などの実際のユーザ操作に関連するイベントに関連付けられたイベントハンドラ関数が考えられる。このような関数を記録ポリシ102に設定しておくことで、実際のユーザ操作を反映した情報も記録することが可能となる。それにより、ユーザ操作の実行履歴についても取得することができる。
記録ポリシ102は、プログラム101に対応して設けられている。例えば、記録ポリシ102は、プログラム101ごとに設定されていてもよいし、その種類やグループごとに設定されていてもよい。記録ポリシ102は、プログラム101や、記録情報301を収集する時期や状況等に例示される種々の要因に応じて適宜変更可能である。このように、プログラム101ごとに動的に記録ポリシ102を設定できることは、広告主の要望や事業状況や社会状況の変化等に迅速に対応できて好ましい。
プログラム101は、ユーザ端末2で実行されるプログラムであり、Webページ(又はWebアプリケーション)の情報の中に埋め込まれていてもよいし、別であってもよい。プログラム101は、例えば、AJAXの技術要素の一つであるJavaScript(登録商標)による非同期通信を用いたWebページ(又はWebアプリケーション)に埋め込まれ、ブラウザ上のスクリプト実行環境で実行され得るプログラムコードである。その場合、データ取得部20は、データ管理部12との間で、そのような非同期通信を実行し、当該Webページ(又はWebアプリケーション)を取得する。プログラム実行部21は、当該Webページ(又はWebアプリケーション)を実行すると共に、プログラム101を実行する。あるいは、プログラム101は、ブラウザ上で実行され得るJavaScript(登録商標)プログラムやフラッシュ(Adobe FLASH:登録商標)のActionScriptのプログラムコードに例示される。
プログラムの実行履歴は、プロファイラ22がトレースした、プログラム101が実行した命令の履歴である。例えば、プログラム101が、AJAXの技術要素の一つであるJavaScript(登録商標)による非同期通信を用いたWebページ(又はWebアプリケーション)に埋め込まれたプログラムコードの場合、そのWebページ(Webアプリケーション)を実行するときの実際に実行された命令、関数名、実行時の引数の値などである。
このプログラムの実行履歴のうち、ユーザ操作に関連するイベントに関連付けられたイベントハンドラ関数に関わる内容を参照することにより、ユーザ操作の実行履歴を取得することができる。例えば、マウスクリックやマウスオーバーなどのイベントに関連付けられたイベントハンドラ関数に関わる内容を参照することにより、マウスクリックやマウスオーバーなどの実行履歴を取得することができる。また、ユーザ端末画面へ画像表示を伴う関数に関わる内容を参照することにより、当該画像の閲覧履歴を取得することができる。
ユーザ端末2が記録収集サーバ3に送信する記録情報301は、記録ポリシ102に記された記録条件を満足した、記録ポリシ102に記された種類の情報を含んでいる。記録情報301は、ユーザ端末2を識別する識別情報を含んでいてもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る記録ポリシ102の具体例を示す概略図である。この図の例では、記録ポリシ102は、XML(Extensible Markup Language)により記載され、<RecordPolicy>から</RecordPolicy>までの範囲に示されている。ここでは、一つの記録ポリシが<Policy id=“1”>から</Policy>までの範囲に示されている。なお記録ポリシ102は、図10に示すように二つ以上のポリシの組み合わせから構成されていてもよい。図10の例では、「ポリシ1」、「ポリシ2」、「ポリシ3」の三つのポリシの組み合わせにより記録ポリシ102が構成されている。
その記録ポリシ102は、記録条件(<Condition>から</Condition>までの範囲)として、「時刻7:00〜23:00の間に関数“alert”が読み出されたら以下の種類の情報を記録する。」(<Time after=“07:00”,before=“23:00”/>、<FunctionCalled name=“alert”/>)が記載されている。一方、記録する情報の種類として、時刻(UTC)(<Value name=“Time”,format=“UTC”/>)、コールされた関数名(<Value name=“FunctionName”/>)、メモリ消費量(<Value name=“MemoryUsage”,unit=“MB”/>)、現在地(<Value name=“Location”,system=“Japan”/>)が記載されている。
これらの値は、ユーザ端末2内の所定の機能を用いて取得することができる。例えば、時刻やメモリ消費量は、プロファイラ22がトレースを実行して情報を取得するとき、OSから時刻やメモリ消費量を取得する関数を実行することで、得ることができる。また、コールされた関数名は、プロファイラ22がトレースを実行して取得することができる。現在地は、例えば後述される第2の実施の形態における周辺情報収集部24としてのGPS(Global Positioning System)装置で取得することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))について、添付図面を参照して説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。
最初に、データ取得部20は、ユーザ端末2に対するユーザの操作に応答して情報提供サーバ1にアクセスし、データ100を取得する(S1)。例えば、ユーザ端末2のブラウザ(データ取得部20を含む)は、ユーザ操作に応答して、情報提供サーバ1としてのWebサイトにアクセスして、データ100としてのWebページを取得する。
次に、プログラム実行部21は、取得されたデータ100に含まれるプログラム101をロードする。このプログラム101には、必ず実行されるプログラムの他に、ユーザによるユーザ端末2への所定の入力があった場合にのみ実行されるプログラムが含まれていてもよい。一方、記録ポリシ解析部25は、プログラム101に対応する記録ポリシ102を解析し、記録部23に適用する(S2)。すなわち、記録部23に記録する情報の種類と記録条件とを通知する。例えば、プログラム実行部21は、Webページを表示すると共に、Webページに埋め込まれたプログラムコード(プログラム101)をブラウザ上のスクリプト実行環境にロードする。一方、記録ポリシ解析部25は、Webページに埋め込まれた記録ポリシ102(例示:Webページ上の所定の位置でのマウスクリック、Webページ上の所定の位置での2秒以上のマウスオーバー)を読み出して解析し、記録部23に記録する情報の種類と記録条件とを通知する。
その後、プログラム実行部21は、プログラム101の最初のプログラム命令を実行する(S3)。そのとき、プロファイラ22がそれを検知し、実行されたプログラム命令についての情報(例示:命令、関数名、引数の値など)を記録部23に伝達する。当該情報を受け取った記録部23は、S2で適用された記録ポリシ102(通知された記録する情報の種類と記録条件)を参照し、当該情報が記録条件に合致するかを判定する(S4)。もし記録条件に合致すれば、記録部23は当該情報を時刻などの情報と関連付けて実行履歴の情報として記録する(S5)。当該情報が記録条件に合致しなければ、記録部23は当該情報を記憶しない。例えば、プログラム実行部21は、プログラムコード(プログラム101)を実行する。このとき、プロファイル22は、プログラムコードの実行に伴い、実行された命令、関数、及び用いられた引数の値や、行なわれたユーザの操作によるマウスクリック、マウスオーバーなどの情報を検出し、OSから取得した時刻に関連付けて記録部23に伝達する。記録部23は、プロファイル22から送信された情報のうち、記録ポリシ解析部25から通知された記録ポリシ102の内容(例示:マウスクリック、マウスオーバー)に対応する情報を選択する。そして、実行履歴情報として時刻などの情報と関連付けて記録する。
記録部23による判定および実行履歴の記録が終了すると、プログラム実行部21は次に実行すべきプログラム命令があるか否かを判定する(S6)。もし、次に実行すべき命令があれば(S6:YES)、それを実行し(S3)、以下S3〜S6を繰り返す。S6で次に実行すべき命令がなければ(S6:NO)、プログラム実行部23はプログラムの実行を停止する。その後、記録情報送信部29が、記録部23がそれまでに蓄積した実行履歴を、ユーザ端末2を識別する情報とともに、記録情報301として記録収集サーバ3に送信する(S7)。
以上のようにして、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作が実施される。なお、記録情報301の送信は、プログラム101の終了と同時に行なうのではなく、情報収集サーバ3からの要求に応じて行なうように構成しても良い。
プログラム101のスクリプト中に、記録するか否かの条件判断と実際の記録動作を記したプロファイリングコードを埋め込んだ場合、プログラム101での関数コールごとに、記録するか否かの条件判断を行なう必要がある。本実施の形態では、プログラム101とは別に記録ポリシ102を設けるとともに、プロファイラ22および記録部23で記録ポリシの解析・適用を行なうことで、プログラム101での関数コール前に、記録するか否かの条件判断動作の一部(時刻の参照など)をあらかじめ、まとめて実行することが可能となる。その結果、プログラム101のスクリプト中に上記プロファイリングコートを埋め込んだ場合に比べて、プログラム101の実行時間を短縮することができる。
本実施の形態では、以下の効果を得ることができる。まず、第1の効果は、ユーザが非同期通信を活用したWebページを閲覧した際にも、広告提供者が、ユーザによる情報の閲覧履歴を正確に収集することができる点にある。それは、閲覧履歴を、Webサーバ上で収集するのではなく、実際にユーザが情報の閲覧を行なうユーザ端末上で収集するからである。ユーザ端末上で実行される命令等をユーザ端末上でトレースすることにより、Webサーバからユーザ端末に送信されたプログラムにおいて、ロードはされたが実行はされていない命令等を容易に記録から取り除くことが可能となる。
第2の効果は、記録ポリシを用いて閲覧履歴に記録する情報を指定することで、広告提供者は、広告(プログラム)ごとに所望の情報だけを閲覧履歴として取得することができる点にある。それは、広告(プログラム)ごとに記録ポリシを設定することができるからである。また、この記録ポリシを用いて閲覧履歴に記録する情報を適切に設定することにより、ユーザがWebページを閲覧したとき、プログラムにおいて、ロードはされたが実行はされていない命令等を閲覧履歴に含ませないようにすることも可能となる。
第3の効果は、広告提供者が、ユーザによる情報の閲覧だけでなく、より詳細な操作履歴及び内部状態を収集することができる点にある。それは、ユーザ端末上で履歴を収集するので、ユーザ端末のプロファイルの機能を用いてユーザ操作を示す関数の実行を取得したり、OSの機能を利用したりすることができるからである。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムについて、添付図面を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。この情報処理システムは、ネットワークを介して双方向情報通信可能に接続された情報提供サーバ1、ユーザ端末2、及び記録収集サーバ3を具備している。
本実施の形態では、ユーザ端末2が、周辺情報収集部24を更に備えている点で、第1の実施の形態と異なる。周辺情報収集部24は、ユーザ端末2の周辺状態に関する情報(例示:時刻、位置、気温、照度)を取得し、取得した情報を記録部23へ出力する。更に、ユーザ端末2の状況、例えばノートPCや折り畳み式携帯電話の開/閉の状況、端末のディスプレイ部の縦向き/横向きの状況を取得し、取得した機器状況の情報を記録部23へ出力してもよい。周辺情報収集部24は、各種センサ(例示:温度センサ、光センサ、圧力(高度)センサ、加速度センサ、近接センサ)を備えた計測装置や、GPS(Global Positioning System)装置に例示される。記録部23は、周辺情報収集部24からの情報も考慮して、記録ポリシ102に適合する情報を記録する。このように、記録ポリシ102として周辺状況や機器状況を設定できることは、広告主の要望や事業状況や社会状況の変化に的確に対応できて好ましい。
他の構成については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
また、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))についても、記録される情報として周辺情報収集部24からの情報も考慮されるほかは、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、第4の効果として、ユーザにおける情報の閲覧履歴・操作履歴に加えて、表示端末の置かれた周辺状況や機器状況を記録し、広告提供者が収集することができる。それは、周辺情報収集部24により表示端末の置かれた周辺状況や機器状況を記録される情報301に記録可能だからである。
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムについて、添付図面を参照して説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。この情報処理システムは、ネットワークを介して双方向情報通信可能に接続された情報提供サーバ1、ユーザ端末2、及び記録収集サーバ3を具備している。
本実施の形態では、情報提供サーバ1から送信されるデータ100に更に集約ポリシ103が含まれていること、ユーザ端末2が集約ポリシ解析部26及び記録集約部27を更に備えている点で、第1の実施の形態と異なる。
情報提供サーバ1のデータ記憶部11は、プログラム101及び記録ポリシ102に加えて、プログラム101に対応して設定された集約ポリシ103をプログラム101に関連付けて記憶している。データ管理部12は、例えばユーザ端末2からの要求に基づいて、集約ポリシ103を更に含むデータ100をデータ記憶部11から読み出してユーザ端末2に送信する。
集約ポリシ103は、記録部23が記録した情報を集約するルールを記したものであり、Webページ(又はWebアプリケーション)の情報の中に埋め込まれていてもよいし、別であってもよい。集約ポリシ103は、記録部23で記録された生の情報を、所定の条件ごとにまとめたり、統計的に処理したりするルールに例示される。集約するルールにおける所定の条件は、例えば、関数の種類や回数、時刻などであり、具体的には例えば、対象ボタン(関数)について平日の午前中のクリック回数という条件や、対象週について5回以上クリックされたボタン(関数)という条件である。集約するルールにおける統計的処理は、例えば、平均値や分散、頻度分布などであり、具体的には例えば、対象ボタン(関数)についての一日平均クリック回数や、対象ボタン(関数)のクリック回数の一週間の分布である。
集約ポリシ103は、プログラム101や、記録ポリシ102や、記録情報301を収集する時期や状況等に例示される種々の要因に応じて適宜変更可能である。このように、プログラム101ごとに動的に集約ポリシ103を設定できることは、情報通信回線の状態や広告主の要望や事業状況や社会状況の変化に迅速に対応できて好ましい。
集約ポリシ解析部26は、データ取得部20が取得したデータ100に含まれる集約ポリシ103を解析する。記録集約部27は、記録部23で記録された情報を、解析された集約ポリシ103に従って集約する。それにより、記録送信部29は、記録集約部27で集約された情報を、改めて記録された情報301として記録収集サーバ3に送信する。集約ポリシ解析部26及び記録集約部27は、プログラム、CPU及びメインメモリにより実現可能である。プログラムはHDDに格納される。そのようなプログラムとして、例えば、集約ポリシ解析部26、及び記録集約部27は、ブラウザ上のスクリプト実行環境で実行されるJavaScript(登録商標)プログラムで実現することができる。又は、集約ポリシ解析部26、及び記録集約部27のうちのいくつかはOS上の実行環境で実行されるプログラムで実現し、残りは上記JavaScript(登録商標)プログラムで実現してもよい。
他の構成については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))について、添付図面を参照して説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの動作において、ステップS1〜S6は第1の実施の形態と同じである。続いて、集約ポリシ解析部26は、データ取得部20が取得したデータ100に含まれる集約ポリシ103を解析し、記録集約部27に適用する(S11)。記録集約部27は、記録部23がそれまでに蓄積した実行履歴を、解析された集約ポリシ103に従って集約する(S12)。その後、集約された実行履歴を、ユーザ端末2を識別する情報とともに、記録情報301として記録収集サーバ3に送信する(S7)。以上のようにして、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システムの動作が実施される。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、第4の効果として、ユーザにおける情報の閲覧履歴等を集約して送信することができる。それにより、記録情報301のデータ量を調整することができる。それは、集約ポリシ103に基づく集約ポリシ解析部26及び記録集約部27の機能により、適切に記録される情報301を集約することが可能だからである。なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に周辺情報収集部24を更に備えていてもよい。その場合には、第2の実施の形態と同様の効果を更に得ることができる。
(第4の実施の形態)
まず、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムについて、添付図面を参照して説明する。図8は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。この情報処理システムは、ネットワークを介して双方向情報通信可能に接続された情報提供サーバ1、ユーザ端末2、及び記録収集サーバ3を具備している。
本実施の形態では、情報提供サーバ1から送信されるデータ100に更に送信ポリシ104が含まれていること、ユーザ端末2が送信ポリシ解析部28を更に備えている点で、第3の実施の形態と異なる。
情報提供サーバ1のデータ記憶部11は、プログラム101、記録ポリシ102及び集約ポリシ103に加えて、プログラム101に対応して設定された送信ポリシ104をプログラム101に関連付けて記憶している。データ管理部12は、例えばユーザ端末2からの要求に基づいて、送信ポリシ104を更に含むデータ100をデータ記憶部11から読み出してユーザ端末2に送信する。
送信ポリシ104は、記録集約部27で集約された情報のうち、送信される情報の種類と送信動作を行なう条件を記したものであり、Webページ(又はWebアプリケーション)の情報の中に埋め込まれていてもよいし、別であってもよい。送信される情報の種類は、例えば、記録ポリシ102における記録される情報の種類と同様である。ただし、状況に応じて、その情報の種類のうちから選択される。送信動作を行う条件は、例えば、送信時刻(例示:深夜、回線が空いているため)、送信日時(例示:月末、月ごとの統計処理のため)、タイミング(例示:Webページの広告の更新のタイミング)などである。
送信ポリシ104は、プログラム101や、記録ポリシ102や、集約ポリシ103や、記録情報301を収集する時期や状況等に例示される種々の要因に応じて適宜変更可能である。このように、プログラム101ごとに動的に送信ポリシ104を設定できることは、情報通信回線の状態や広告主の要望や事業状況や社会状況の変化に迅速に対応できて好ましい。
送信ポリシ解析部28は、データ取得部20が取得したデータ100に含まれる送信ポリシ104を解析する。それにより、記録送信部29は、記録集約部27で集約された情報のうち、送信ポリシ104に適合する情報を、改めて記録された情報301として記録収集サーバ3に送信する。送信ポリシ解析部28は、プログラムと、プログラムを実行するCPU及びメインメモリとにより実現可能である。そのようなプログラムとして、例えば、送信ポリシ解析部28は、ブラウザ上のスクリプト実行環境で実行されるJavaScript(登録商標)プログラムで実現することができる。又は、送信ポリシ解析部28は、OS上の実行環境で実行されるプログラムで実現してもよい。
他の構成については、第3の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))について、添付図面を参照して説明する。図9は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの動作(情報処理方法(プログラム))を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの動作において、ステップS1〜S6、S11〜S12は第3の実施の形態と同じである。続いて、送信ポリシ解析部28は、データ取得部20が取得したデータ100に含まれる送信ポリシ104を解析し、記録送信部29に適用する(S13)。記録送信部29は、記録集約部27により集約された実行履歴を、解析された送信ポリシに従って、ユーザ端末2を識別する情報とともに、記録情報301として記録収集サーバ3に送信する(S7)。以上のようにして、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システムの動作が実施される。
本実施の形態においても、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、第5の効果として、ユーザにおける情報の閲覧履歴等を、広告提供者が任意の時点で収集することができる点にある。それは、送信ポリシ104に基づく送信ポリシ解析部28の機能により、ユーザ端末2に所望のタイミングで適切に記録された情報301を送信させることができるからである。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に周辺情報収集部24を更に備えていてもよい。その場合には、第2の実施の形態と同様の効果を更に得ることができる。また、本実施の形態及び前述のなお書きの場合において、集約ポリシ解析部26及び記録集約部27を備えていなくてもよい。その場合、第1、2の実施の形態で記録部23に記録された情報そのものを集約せずに、送信ポリシ104に基づいて送信することになる。
以上示したように、本発明では、ユーザがユーザ端末で非同期通信を活用したWebページを閲覧して情報を取得した場合のように、アクセス履歴と実際の閲覧履歴との間に差異が起きる可能性がある場合であっても、情報提供サーバを利用して情報を提供する広告提供者が、ユーザの情報閲覧履歴を正確に記録収集サーバで収集することが可能である。
また、広告提供者が取得したいと考える情報は閲覧履歴に限らない。例えばユーザが操作するマウスポインタが、端末画面上の何処を通り何処に何秒間留まったか等の情報を取得することができれば、ユーザの興味・関心を推定するための基礎情報とすることができる。本発明では、上述したように、このようなユーザのより詳細な操作履歴を取得することができる。
また、ユーザ端末が持ち運び可能な携帯情報端末である場合、ユーザが情報を閲覧した時点で何処に居たかを、広告提供者が把握することができれば、今後のプロモーションや広告出稿計画を立案する上で参考とすることができる。本発明では、上述したように、このように広告提供者がユーザ端末の置かれた周辺状況を取得したいと考えた場合でも、その周辺状況を取得することが可能となる。
また、アクセス履歴や実行履歴を記録する記録収集サーバに対して、それら履歴情報がユーザ端末から一斉に送信された場合、履歴情報を記録する処理がシステムの負荷増大につながる恐れがある。本発明では、履歴情報を収集するタイミングを、広告提供者側で自在に操作できるので、システムの負荷を低減することが可能となる。
本発明は、プログラムの実行履歴、実行環境の内部状態および周辺状態を、記録ポリシ等のポリシに従って記録し送信する手段を提供することで、プログラムの不具合検知、ユーザの行動履歴調査、嗜好調査といった用途に適用できる。また、ユーザに対する広告効果の測定といった用途にも適用可能である。
本発明のプログラム、データ等は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録され、その記憶媒体から情報提供サーバ、ユーザ端末、及び記録収集サーバのような情報処理装置に読み込まれても良い。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施の形態に記載された技術は、技術的な矛盾の発生しない限り、他の実施の形態に適用することが可能である。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年3月25日に出願された特許出願番号2009−074890号の日本特許出願に基づいており、その出願による優先権の利益を主張し、その出願の開示は、引用することにより、そっくりそのままここに組み込まれている。

Claims (24)

  1. ネットワークを介して取得したプログラムを実行するプログラム実行手段と、
    前記プログラムの実行を追跡するプログラム実行追跡手段と、
    前記プログラムの実行履歴の情報を記録する記録手段と
    を具備する
    情報処理装置。
  2. 前記追跡時に記録する情報の種類と記録を行なう条件とを記し前記プログラムに対応して設定された記録ポリシを解析する記録ポリシ解析手段を更に具備し、
    前記記録手段は、前記実行履歴の情報を、前記解析された記録ポリシに従って記録する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プログラムと前記記録ポリシとをセットで取得するデータ取得手段を更に具備する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記記録手段は、更に、前記プログラムの実行環境の内部状態及び周辺状態の情報を、前記記録ポリシに従って記録する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 周辺状態を取得する周辺状態取得手段を更に具備し、
    前記記録手段は、前記周辺状態取得手段を用いて取得された前記周辺状態を、前記記録ポリシに従って記録する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記記録された情報を外部に送信する記録送信手段を更に具備する
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記記録した情報を集約するルールを記した集約ポリシを解析する集約ポリシ解析手段と、
    前記記録された情報を、前記解析された集約ポリシに従って集約する記録集約部と
    を更に具備し、
    前記記録送信手段は、前記集約された情報を前記記録された情報として送信する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記送信される情報の種類と送信動作を行なう条件を記した送信ポリシを解析する送信ポリシ解析手段を更に具備し、
    前記記録送信手段は、前記記録された情報を、前記解析された送信ポリシに従って送信する
    請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置と、
    前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、プログラムを前記情報処理装置に送信する情報提供サーバと
    を具備し、
    前記情報処理装置は、
    前記ネットワークを介して取得した前記プログラムを実行するプログラム実行手段と、
    前記プログラムの実行を追跡するプログラム実行追跡手段と、
    前記プログラムの実行履歴の情報を記録する記録手段と、
    を備える
    情報処理システム。
  10. 前記情報提供サーバは、更に、前記プログラムに対応して設定され、前記追跡時に記録する情報の種類と記録を行なう条件とを記した記録ポリシを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、前記ネットワークを介して取得した前記記録ポリシを解析する記録ポリシ解析手段を更に備え、
    前記記録手段は、前記実行履歴の情報を、前記解析された記録ポリシに従って記録する
    請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記情報処理装置は、前記プログラムと前記記録ポリシとをセットで取得するデータ取得手段を更に備える
    請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記記録手段は、更に、前記プログラムの実行環境の内部状態及び周辺状態の情報を、前記記録ポリシに従って記録する
    請求項9乃至11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  13. 前記情報処理装置は、周辺状態を取得する周辺状態取得手段を更に具備し、
    前記記録手段は、前記周辺状態取得手段を用いて取得された前記周辺状態を、前記記録ポリシに従って記録する
    請求項12に記載の情報処理システム。
  14. 前記記録された情報を外部に送信する記録送信手段を更に具備する
    請求項9乃至13のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  15. 前記情報提供サーバは、更に、前記記録した情報を集約するルールを記した集約ポリシを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記集約ポリシを解析する集約ポリシ解析手段と、
    前記記録された情報を、前記解析された集約ポリシに従って集約する記録集約部と
    を更に備え、
    前記記録送信手段は、前記集約された情報を前記記録された情報として送信する
    請求項14に記載の情報処理システム。
  16. 前記情報提供サーバは、更に、前記送信される情報の種類と送信動作を行なう条件を記した送信ポリシを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記送信ポリシを解析する送信ポリシ解析手段を更に具備し、
    前記記録送信手段は、前記記録された情報を、前記解析された送信ポリシに従って送信する
    請求項14又は15に記載の情報処理システム。
  17. ネットワークを介して取得したプログラムを実行するステップと、
    前記プログラムの実行を追跡するステップと、
    前記プログラムの実行履歴の情報を記録するステップと、
    を具備する
    情報処理方法。
  18. 前記追跡時に記録する情報の種類と記録を行なう条件とを記し前記プログラムに対応して設定された記録ポリシを解析するステップと、
    前記実行履歴の情報を、前記解析された記録ポリシに従って記録するステップと
    を更に具備する
    請求項17に記載の情報処理方法。
  19. 前記プログラムと前記記録ポリシとをセットで取得するステップを更に具備する
    請求項18に記載の情報処理方法。
  20. 前記記録するステップは、前記プログラムの実行環境の内部状態及び周辺状態の情報を、前記記録ポリシに従って記録するステップを備える
    請求項17乃至19のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  21. 前記記録された情報を外部に送信するステップを更に具備する
    請求項17乃至20のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  22. 前記記録した情報を集約するルールを記した集約ポリシを取得するステップと、
    前記集約ポリシを解析するステップと、
    前記記録された情報を、前記解析された集約ポリシに従って集約するステップと
    を更に具備し、
    前記送信するステップは、前記集約された情報を前記記録された情報として送信する
    請求項21に記載の情報処理方法。
  23. 前記送信される情報の種類と送信動作を行なう条件を記した送信ポリシを取得するステップと、
    前記送信ポリシを解析するステップと
    を更に具備し、
    前記送信するステップは、前記記録された情報を、前記解析された送信ポリシに従って送信するステップを備える
    請求項21又は22に記載の情報処理方法。
  24. 請求項17乃至23のいずれか一項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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