JP2011096173A - 情報提供システム、情報提供端末、情報提供サーバ、情報提供方法および情報提供プログラム - Google Patents

情報提供システム、情報提供端末、情報提供サーバ、情報提供方法および情報提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の行動履歴変化または利用者間での相関を考慮して、大きな遅延なく解析結果を反映させた情報提供を可能にする。
【解決手段】利用者情報取得部101は、利用者の属性とコンテンツを表示する状況を表すコンテキストを取得する。コンテンツ取得部104は、コンテンツごとにコンテキストの要素ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得し、適合性評価部102は、コンテキストとコンテキスト適合性の要素ごとの積和である適合性評価値を計算する。コンテンツ選択部105は、適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する。利用者情報取得部101は、表示したコンテンツに対する利用者の反応を取得して、情報提供サーバ200に送信する。利用者情報集計部202は、コンテンツごとにコンテキストと利用者の反応を集計し、それに基づいてコンテンツ適合性変更部203は、コンテキスト適合性を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報の利用者にコンテンツを提供する情報提供システム、情報提供端末、情報提供サーバ、情報提供方法および情報提供プログラムに関する。
インターネットの普及に伴って、ユーザが端末からネットワークを通じてさまざまなコンテンツを利用することが可能になった。ネットワークを通じて入手できる情報が氾濫するなかで、必要なまたは欲しい情報をいかに選択するかが利用者にとって重要な課題である。逆に、情報提供者側では利用者にとって有効な情報を提示することが求められる。そこで、ネットワークを通じた情報の利用または提示をサポートする技術が提案されている。
例えば、特許文献1の携帯端末システムは、管理サーバからユーザ端末へエージェントが送信され、エージェントの動向を通じてユーザの行動が記録管理される。利用サービス先によらず、全ての情報はサーバで一元管理される。
特許文献2の移動体ナビゲーション装置は、移動体端末から情報を収集し、分析し、加工し、ナビゲーションに関する各種の情報を移動体端末へ配信する。移動体ナビゲーション装置は、装置が推奨した目的地と、利用者の実際の行動と差異があれば、それを記録する機能を有する。
特許文献3の情報収集装置は、端末が提供するコンテンツ視聴者の視線情報のみならず情報提示物に対し「通過」、「停滞」または「接近」したことを推定する解析を行い、情報提示物の広告評価である視聴者の注目度を蓄積するものである。
特許文献4には、ユーザの属性、嗜好、履歴などに応じた最適なサービスを提供するためサービス候補提供システムが記載されている。特許文献4の技術では、車載装置(ユーザ側通信装置)は、ユーザの属性、嗜好、履歴などのユーザの特徴をコンピュータ内で再現するユーザモデルを構築し、ネットワークを介したサービスを受ける場合には、そのユーザモデルのパラメータをサービス候補提供サーバに送信する。サービス候補提供サーバは、受信したパラメータからユーザに適するサービスを推測して、その推測結果をサービス候補一覧情報として車載装置に送信する。車載装置は、ユーザの状況を考慮して、受信したサービス候補一覧情報に含まれるサービスの選別を行い、その選別結果を所定の表示部に表示する。
また、特許文献7の情報提供サーバは、機器で再生されたコンテンツの作品情報から、コンテンツに関するキーワードを、機器のユーザの嗜好データとして抽出し、商品の属性情報が、嗜好データに関連する商品識別子を検索して商品推薦データを機器に送信する。機器における商品推薦データに対する反応履歴を取得し、反応履歴に含まれる商品識別子に関連する商品の属性情報を抽出し、抽出された属性情報に関連するキーワードの優先度を上げる。
その他、顧客の行動分析について、特許文献5には、顧客が携帯している識別IDを、商品の近傍に配置された端末で読み取り、識別ID情報をネットワークを介して収集した行動履歴に基づいて顧客の嗜好する商品を抽出することが記載されている。また、特許文献6の広告情報配信システムは、あらかじめ場所(店舗)とその特徴との対応表を用意しておき、端末の移動場所を特徴に変換して、各場所の直前に訪問した場所(先訪場所)の特徴を示す先訪場所特徴情報を求める。そして、特定の場所に関する先訪場所特徴情報に合致する場所特徴情報をもった場所を、当該特定の場所に関する広告情報の配信場所と決定し、当該配信場所の近傍に位置する端末装置に広告情報の配信を行う。
特開2002−325140号公報 特開2003−196284号公報 特開2003−216938号公報 特開2005−208943号公報 特開2006−048295号公報 特開2008−310620号公報 特開2009−111871号公報
上述の特許文献2では、移動体ナビゲーション装置が、差異情報を、利用者の行動分析、利用者への行動支援、広告活動に用いる方法については、充分な説明がなされていない。
特許文献3の情報収集装置では、情報提示物に対する行動パターンについて端末単位での推定であるため、端末間、視聴者間での相関を踏まえた解析を行うには、後でデータを収集してから解析処理を行う必要がある。そのため、リアルタイムに解析し、その結果をコンテンツ提供に反映させることは困難であった。
特許文献5の顧客情報分析システムは、分析結果から効果的な広告配信を実現する方式に関し、顧客が商品近傍に行ったことのない初見の商品の広告を提供することについては効果がない。また、ソーシャルフィルタリングなどの他の顧客情報を活用する技術はあるが、これらの技術をいかに統合して構成するかについては言及されていない。
特許文献6の広告情報配信システムは、個人が携帯する各端末の時系列の位置情報に基づいた広告提供であるため、常に位置を測定する必要があり、またその時系列データの中から、どうやって先に訪問した場所を特定するかについて充分な説明がなされていない。また、複数の顧客間でどのように各時系列データを相互利用するかについても充分な説明はなされていない。
関連する技術の第1の問題点は、利用者が多数の場合、分析結果を提供するまでに時間がかかるということである。一般的に、行動履歴を取得する場合、データは頻繁に更新されうるが、それをその都度通信することは、通信に要する費用や電力の面で問題となるだけでなく、データを受信するサーバにおいては、利用者が多数となれば、データの受信・解析に多大な処理が必要となる。通常は、端末側で一時保持もしくはサーバ側でデータの蓄積をしておいて、データ発生が少ない時間帯にバッチ処理を行い、リアルタイムには処理されない。したがって、分析結果を提供するまでに時間がかかる。
第2の問題点は、利用者の興味の変化に対する追従性が不充分であることである。関連する技術では、直近の訪問場所履歴もしくは個人ごとの履歴に応じた分析に限定されている。過去の履歴や他利用者の履歴を統合的に分析するには、多大なデータアクセス、処理が必要であり、その結果解析対象とする履歴データは制限される。そのため、利用者の興味の変化には対応が困難である。
第3の問題点は、複数の同時利用者に対する情報提供において、適切なコンテンツの選択がなされていないことである。関連する技術は、広告および情報提供は個人向けを想定したものであり、複数利用者に共通する特徴や平均的な特徴を抽出して、情報提供することは充分考慮されていない。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたもので、利用者の行動履歴変化または利用者間での相関を考慮して、大きな遅延なく解析結果を反映させた情報提供を可能にする情報提供システム、情報提供端末、情報提供サーバ、情報提供方法および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る情報提供システムは、
コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得手段と、
コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得手段と、
前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価手段と、
前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択手段と、
前記選択手段で決定したコンテンツを表示する表示手段と、
前記表示手段で表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得する手段と、
コンテンツごとに、前記コンテンツを表示したときの前記利用者コンテキストである表示コンテキストおよび前記反応の情報を集計する手段と、
前記表示コンテキストおよび前記反応の情報の集計に基づいて、前記コンテンツのコンテキスト適合性を変更する手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る情報提供端末は、
コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得手段と、
コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得手段と、
前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価手段と、
前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択手段と、
前記選択手段で決定したコンテンツを表示する表示手段と、
前記表示手段で表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得する手段と、
前記利用者の反応をサーバに送信する手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る情報提供サーバは、
コンテンツを表示したときの利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである表示コンテキスト、ならびに、表示したコンテンツに対する前記利用者の反応の情報を取得する利用者情報取得手段と、
コンテンツごとに前記表示コンテキストおよび反応の情報を集計する手段と、
前記表示コンテキストおよび反応の情報の集計に基づいて、コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を変更する更新手段と、
前記更新手段で変更した前記コンテキスト適合性を端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る情報提供方法は、
コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得ステップと、
コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得ステップと、
前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価ステップと、
前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択ステップと、
前記選択ステップで決定したコンテンツを表示する表示ステップと、
前記表示ステップで表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得するステップと、
コンテンツごとに、前記コンテンツを表示したときの前記利用者コンテキストである表示コンテキストおよび前記反応の情報を集計するステップと、
前記表示コンテキストおよび前記反応の情報の集計に基づいて、前記コンテンツのコンテキスト適合性を変更するステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第5の観点に係る情報提供プログラムは、コンピュータに、
コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所を含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得ステップと、
コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得ステップと、
前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価ステップと、
前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択ステップと、
前記選択ステップで決定したコンテンツを表示する表示ステップと、
前記表示ステップで表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得するステップと、
前記利用者の反応をサーバに送信するステップと、
を実行させることを特徴とする。
本発明の第6の観点に係る情報提供プログラムは、コンピュータに
コンテンツを表示したときの利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所を含む状況を表すコンテキストである表示コンテキスト、ならびに、表示したコンテンツに対する前記利用者の反応の情報を取得する利用者情報取得ステップと、
コンテンツごとに前記表示コンテキストおよび反応の情報を集計するステップと、
前記表示コンテキストおよび反応の情報の集計に基づいて、コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を変更する更新ステップと、
前記更新ステップで変更した前記コンテキスト適合性を端末に送信する送信ステップと、
を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツの利用者が多数でも、コンテンツを表示したときのコンテキストと利用者の反応の分析結果を遅延なく提供することができることである。その理由は、利用者の属性および反応を取得後、即座に表示コンテンツを決定すると同時に、センターに利用者情報を送信し、別途統合解析処理を行うためである。
本発明の実施の形態1に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。 コンテキストの例を示す図である。 コンテキスト適合性の例を示す図である。 実施の形態1に係る情報提供の動作の一例を示す流れ図である。 本発明の実施の形態2に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る利用者行動履歴管理の動作の一例を示す流れ図である。 本発明の実施の形態3に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る情報提供の動作の一例を示す流れ図である。 本発明の実施の形態4に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態4の複数利用者属性取得の動作の一例を説明する流れ図である。 実施の形態4の複数利用者属性取得の動作の異なる例を説明する流れ図である。 本発明の実施の形態に係る情報提供端末のハードウェア構成の例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報提供サーバのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の情報提供システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態1の情報提供システム1は、プログラム制御により動作する複数のコンピュータで構成され、複数の情報提供端末100および情報提供サーバ200を含む。図1においては3台の情報提供端末100が記載されている。情報提供端末100は、利用者情報取得部101、適合性評価部102、コンテンツ表示部103、コンテンツ取得部104、コンテンツ選択部105および利用者情報送信部106を備える。図1では代表して1つの情報提供端末100の構成を記載しているが、他の情報提供端末100においても同様の構成を備える。情報提供サーバ200においては、利用者情報受信部201、利用者情報集計部202、コンテンツ適合性変更部203、コンテンツ記憶部204およびコンテンツ送信部205を含む。
情報提供端末100の利用者情報取得部101は、あらかじめ利用者情報もしくは利用者IDが登録されたICカードを利用者に保持してもらい、そのICカードをセンサで読み取り、利用者情報の属性データを取得する。ICカードから利用者情報を読み取る代わりに、利用者IDを取得し、あらかじめ属性データが保存してあるデータベースに問い合わせて、属性データを取得してもよい。利用者情報の属性データとは、利用者の年齢、性別、利用者が属するグループの情報である。利用者が属するグループには、居住地域、勤務地域、職業などを含む。利用者の属性データを取得するには、ICカード読み取り以外に、利用者を一意に表すIDを含んだQRコードをカメラで撮影して認識したり、利用者をカメラで撮影しその容姿から推定したりする方法を用いてもよい。
一方、利用者に提供される情報(以下、コンテンツと呼ぶ)には、それぞれ各コンテンツが対象とすべき利用者の属性と表示されるべき状況を示す属性の値ごとの重み付けであるパラメータが関連付けられている。例えば、あるコンテンツが、30代女性に朝見てもらいたいとすれば、“30代”、“女性”および例えば“朝”の属性に高いパラメータ値が記載される。ここで、“朝”のような属性値については、その範囲を予め定義し、情報提供端末100または情報提供サーバ200でコンテキストの要素がどの属性値をとるか決定できるようにしておく。状況を示す属性とは、天気、時間、場所、利用者行動パターン、利用者興味ジャンルなどを含む。利用者の属性と表示する状況を合わせて、以下においてはコンテキストと呼ぶ。コンテンツに関連付けられたコンテキストの要素の値ごとの重み付けをコンテキスト適合性といい、コンテキスト適合性を記述した表をコンテキスト適合表と呼ぶ。
図2は、コンテキストの例を示す。図2の例では、天気、時間、日付、利用者の年齢、性別、行動パターン、興味ジャンルを記述している。天気は、情報提供端末100が位置する地域の気象情報である。コンテキストデータは、システム管理者が入力してもよいし、インターネットから取得するようにしてよい。その他気象に関するデータの温度、湿度、風速、風向データを、情報提供端末100に付属するセンサから取得してもよい。時間と日付は、情報提供端末100内の時計から取得する。あるいは、全情報提供端末100で時刻同期が必要であれば、情報提供サーバ200から取得するのでもよい。利用者の年齢、性別、行動パターン、興味ジャンルは、利用者のICカードに登録されているデータである。または、利用者のIDによって利用者情報サーバ(図示せず)から取得したデータである。行動パターンは、利用者の行動履歴として、利用者が訪問した場所の種類、移動手段の種類の時系列リストもしくはランキングリストである。興味ジャンルは、利用者の商品購入履歴として、利用者が購入した、もしくは興味を示した商品の種類の時系列リストもしくはランキングリストである。
図3は、コンテキスト適合表の例を示す。コンテキスト適合表は、各コンテンツごとに用意され、当該コンテキスト適合表が適用されるコンテンツは、コンテンツIDで示される。コンテンツID以下の欄では、前述したコンテキストの各要素の値ごとの重み付けが記述される。図3の例では、天気に関し、晴は1点である。また時間に関し、昼は0.25点、夜は0.75点、日付に関し、平日は0.5点、月末は0.5点である。ただし、朝、昼、夜の時間帯、月末の定義はあらかじめ定められているものとする。利用者の年齢、性別に関し、20代は0.2点、30代は0.3点、40代は0.3点、50代は0.2点、性別では、男性は1点である。行動パターン(利用者の訪問した場所)に関し、インドアは0.5点である。行動パターン(利用者の移動手段)に関し、電車・バスは0.5点である。興味ジャンルに関し、グルメは0.2点、エレクトロニクスは0.5点、メディアは0.3点である。コンテキスト適合表に記載されていない項目については、その重み付けの値は0である。図3の例では、コンテキストの要素ごとに、重み付けの値の合計が1になるように正規化している。重み付けの値を要素ごとに正規化することは、必須ではない。
図1のコンテンツ取得部104は、情報提供端末100で表示しうるコンテンツをネットワークを介して情報提供サーバ200から取得する。コンテンツには、前述のとおりコンテキスト適合表が付随している。コンテンツを取得するのは、利用者情報取得や適合性評価とは同期する必要はなく、随時行ってよい。利用者が情報の利用をはじめるのに先だって、予め取得しておいてもよい。コンテンツは記憶媒体などで供給され、コンテキスト適合表だけを情報提供サーバ200から受信する構成でもよい。
適合性評価部102は、コンテキストの要素をコンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する。例えば、コンテキスト適合表を用いて、各コンテンツの現在のコンテキストに対する適合度を点数化する。すなわち、コンテキスト適合表の中で、現在のコンテキストに適合するパラメータの点数を加算することで、各コンテンツの適合性評価値を算出する。図2のコンテキストおよび図3のコンテキスト適合表の例では、
適合度 = 晴(1) + 夜(0.75) + 平日(0.5) + 40代(0.3) + 男性(1)
+ インドア(0.5) + マイカー(0) + エレクトロニクス(0.5) + ライフ(0)
= 4.55点
となる。この値が、コンテンツID=201のコンテンツに対する、図2のコンテキストの適合度(適合性評価値)となる。
コンテンツ選択部105は、コンテンツごとに算出された現在のコンテキストの適合度に基づいて、表示するコンテンツを選択する。例えば、取得したコンテンツのうち、最も現在のコンテキストの適合度が大きいコンテンツを、表示するコンテンツとして選択する。あるいは、適合度が大きいものから決まった数のコンテンツ、または適合度が所定の値以上のコンテンツを、順次または同時に表示するように選択してもよい。基本的には、適合性評価部102で算出した適合度の点数順であるが、有効期限や例外ルールが適用されて、調整される可能性がある。
コンテンツ表示部103は、コンテンツ選択部105が選択したコンテンツを、コンテンツのメディアに併せて表示する。コンテンツは、音声、画像、動画もしくは文字列、またはそれらの結合を含む。コンテンツは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)のデータであり、情報提供端末100のブラウザで表示される。
利用者情報取得部101は、情報提供端末100で表示したコンテンツに対する利用者の反応を取得し、情報提供サーバ200に送信する。利用者の反応は、利用者のコンテンツに対する評価の指標になりうるものである。例えば、コンテンツを表示した時間(表示開始から表示終了までの経過時間)、音声または動画などの場合は再生回数、再生時間比率(実再生時間/収録時間)、再生途中の中止有無、早送りの有無などである。良い/悪い、役に立つ/立たない、参考になった/ならなかった、面白い/つまらないなど、コンテンツへの評価を利用者に入力させた値でもよい。また、利用者の視線がコンテンツ表示に向いている時間の割合で表される、表示コンテンツへの注目度などでもよい。さらに、利用者の表情から抽出した、肯定的または否定的などの評価であってもよい。
例えば利用者の興味は、情報提供端末100の任意の入力手段を用いて利用者に操作してもらうことによって取得できる。例えば、資料請求やクーポン要求のGUIボタンを用意しておき、情報提供端末100のタッチパネルで、そのGUIボタンをクリックする操作があれば、当該コンテンツに興味を持ったとみなす。あるいは、情報提供端末100の入力手段としてカメラを用い、映像から、利用者がコンテンツを注視していると判断できれば、当該コンテンツに興味を持ったと推定する。
利用者情報送信部106は、表示したコンテンツの識別符号(ID)、そのコンテンツを表示したときのコンテキスト、および、利用者の反応を情報提供サーバ200に送信する。
利用者情報受信部201は、表示したコンテンツの識別符号(ID)、そのコンテンツを表示したときのコンテキスト、および、利用者の反応を全情報提供端末100から受信する。利用者情報集計部202は、情報提供端末100から収集したそれらの情報を、コンテンツごとに集計する。さらにコンテンツごとの利用者の反応を分類し、反応の分類ごとに表示したときのコンテキストの要素を集計する。
コンテンツ適合性変更部203は、コンテンツごとに反応が肯定的、積極的または好意的なコンテキスト要素の値について、その重み付けを加点するように変更する。例えば、あらかじめ設定された初期値に、収集されたコンテキストに重みづけを乗じて加算する。図3に示すコンテキスト適合表のコンテンツが図2に示すコンテキストで表示されて、利用者が興味を示したとすれば、以下のようにコンテキスト適合表は更新される。ただし重みづけは0.1とする。晴は1+0.1=1.1点、夜は0.75+0.1=0.85点、平日は0.5+0.1=0.6点、40代は0.3+0.1=0.4点、男性は1+0.1=1.1点、インドアは、0.5+0.1=0.6点、マイカーは0+0.1=0.1点、エレクトロニクスは0.5+0.1=0.6点、ライフは0+0.1=0.1である。加算後、パラメータ間で点数配分のバランスを調整するために、総点数一定となるような正規化をしてもよい。
利用者の反応が肯定的であるコンテキストを集計した値に近づけるように、コンテキスト適合性の各要素のパラメータを変更してもよい。また、反応が否定的、消極的または敵対的なコンテキストの要素の値について、その重み付けを減点してもよい。コンテンツ適合性変更部203は、重み付けを変更したコンテキスト適合表を、そのコンテンツに対応づけてコンテンツ記憶部204に記憶する。また、変更したコンテキスト適合表をコンテンツ送信部205から情報提供端末100に送信する。
図4は、実施の形態1に係る情報提供の動作の一例を示す流れ図である。まず、情報提供端末100において利用者の属性データを取得する(ステップS10)。属性データとは、年齢、性別、利用者が属する任意のグループである。利用者情報もしくは利用者IDを登録したICカードを利用者が保持し、そのICカードをセンサで読み取り、利用者情報の属性データを取得する。あるいは、利用者IDを取得し、あらかじめ属性データが保存してあるデータベースに問い合わせて、属性データを取得してもよい。データの取得方法は、ICカードでなくとも、利用者を一意に表すIDを含んだQRコードをカメラで撮影する、利用者をカメラで撮影し、その容姿から推定する、でもよい。
次に、コンテキストを取得する(ステップS11)。図2に示すコンテキストの例では、天気、時間、日付、利用者の年齢、性別、行動パターン、興味ジャンルである。コンテキストの要素は、システム管理者が入力してもよいし、インターネットから取得するようにしてよい。温度、湿度、風速、風向データなどを、情報提供端末100に付属するセンサから取得してもよい。時間、日付は、情報提供端末100内の時計から取得する。コンテキストの一部を、情報提供サーバ200から取得してもよい。利用者の年齢、性別、行動パターン、興味ジャンルは、ステップS10で取得したデータである。行動パターンは、利用者の行動履歴として、利用者が訪問した場所の種類、移動手段の種類の時系列リストもしくはランキングリストであり、興味ジャンルは、利用者の商品購入履歴として、利用者が購入した、もしくは興味を示した商品の種類の時系列リストもしくはランキングリストである。
次に、各コンテンツのコンテキストに対する適合度を算出する(ステップS12)。算出には、コンテキスト適合表を用いる。コンテキスト適合表の中で、現在のコンテキストにマッチしたパラメータの点数を加算することで、各コンテンツのコンテキスト適合度を算出する。
次に、コンテンツをランキングして、表示するコンテンツを選択する(ステップS13)。原則的には、ステップS12で算出した適合度の点数順にコンテンツをランキングするが、前述のとおり、1つまたは複数のコンテンツを選択する。そして、選択したコンテンツを表示する(ステップS14)。次に、前述のような方法で、表示したコンテンツに対する利用者の反応を取得する(ステップS15)。そして、利用者情報送信部106は、表示したコンテンツ(表示コンテンツ)、そのコンテンツを表示したときのコンテキスト(表示コンテキスト)、および、利用者の反応のデータを情報提供サーバ200に送信する(ステップS16)。
一方、情報提供サーバ200では、情報提供端末100から表示コンテンツ、表示コンテキスト、および、利用者の反応のデータを受信する(ステップS20)。受信データは、表示したコンテンツに対し、効果的であったコンテキストが対応付けられている。情報提供サーバ200は、コンテンツごとにコンテキストを集計し、コンテンツごとの利用者の反応を分類し、反応の分類ごとに表示したときのコンテキストの要素を集計する(ステップS21)。コンテキストの集計は、コンテンツが生起してからの累積でもよいし、直前の所定の期間である移動期間の集計でもよい。
利用者の反応が肯定的であるコンテキストの集計と、コンテキスト適合度の各要素のパラメータを比較して、比率が異なっていれば(ステップS22;YES)、前述のようにコンテキスト適合表を更新する(ステップS23)。そして、新しいコンテキスト適合表を情報提供端末100に送信する(ステップS24)。コンテキストの集計とコンテキスト適合表に相違がなければ(ステップS22;NO)、コンテキスト適合表を更新せず、情報提供端末100にコンテキスト適合表を送信しない。情報提供サーバ200は情報提供端末100からの受信に戻って、処理を繰り返す。
情報提供端末100では、情報提供サーバ200から受信すべきデータがあれば受信する(ステップS17)。情報提供サーバ200から受信したデータがあれば、つまり新しいコンテキスト適合表を受信すれば、各情報提供端末100で保持するコンテキスト適合表を更新する(ステップS18)。コンテキストおよびコンテキスト適合表に何も変更がなければ(ステップS19;NO)、ランキングを見直す必要はないので、コンテンツの表示(ステップS14)に戻って処理を繰り返す。例えば、複数のコンテンツを選択した場合に、順に次のコンテンツを表示する。
コンテキストまたはコンテキスト適合表に変更があれば(ステップS19;YES)、コンテキスト取得(ステップS11)から処理を繰り返す。どのタイミングでコンテキストを取得し、コンテンツの適合度を再計算するかは、コンテキスト適合表に依存する。例えば、コンテキスト適合表の時間帯の区切りが到来した時点でコンテキストに対する適合度は変わるので、再計算が必要である。
コンテキストを取得する周期を予め定めておいてもよい。そのほか、適合度を再計算してコンテンツのランキングを見直す頻度を予め定めておいて、もし定められたランキング見直し頻度に達していなければ、ランキングを見直すことにしてもよい。このように、ランキングし直すか否かをステップS19で判断する。もし、ランキングを見直さなければ、ステップS14に戻って、次のコンテンツを表示する。もしランキングを見直すのであれば、コンテキストの取得(ステップS11)に戻る。
以上説明したように、本実施の形態の情報提供システムによれば、コンテキストおよびコンテンツに関連付けられたコンテキスト適合性とから、表示すべきコンテンツを選択するのと並行して、各情報提供端末100で収集された利用者の反応からコンテキスト適合性を更新し、情報提供端末100に配信する。そのため、たとえ利用者数が増えても、情報提供端末100で独立して、コンテキストに応じて、遅延なくコンテンツを選択表示することが可能である。
また、個人の行動パターンおよび興味ジャンルを時系列リストもしくはランキングリストで管理するために、利用者の行動変化、興味変化に追従したコンテンツの提供が可能である。そして、情報提供サーバ200で、全利用者のコンテンツに対する反応を収集するために、他利用者、つまり市場動向を踏まえたコンテンツの提供が可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態2の情報提供システム1は、実施の形態1の構成に、利用者が保持する携帯端末300を追加した構成となっている。携帯端末300は、データ送信部301、位置検出部302、興味商品抽出部303、利用者行動履歴管理部304、および履歴要約部305を備える。
データ送信部301は、例えば、無線LAN、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、微弱無線などの通信手段を用いて、情報提供端末100にデータを送信する。
位置検出部302は利用者の位置を検出する。ここでいう利用者の位置とは、地球上の経度と緯度、グローバルな地形の中の位置、道路や建造物など文化的な構造物との関係を示す位置、建物の中の機能的な構造との関係を示す位置、または、展示物などの特定の物との相対的な関係を示す位置、などの観点を含む。位置を検出する方法には、検出する位置の観点に応じて、GPS(Global Positioning System)、無線LANのアクセスポイントもしくはその受信電界強度による測位、カメラで撮影した画像からの位置の特定、超音波による測位などの任意の位置測定手法を用いることができる。
位置検出部302は例えば、利用者の位置データと地図データとを照合し、利用者が位置する道路、鉄路、航路もしくは建物のIDを抽出する。例えば、GPSで利用者の経度と緯度を測定したとすれば、その経度と緯度に該当する道路、建物を地図データで照合することで、利用者が位置するもしくは移動中の、道路もしくは建物を特定する情報を抽出することができる。また、赤外線や超音波、または無線タグ(RFタグ)などの位置検出装置を用いて、展示されている商品との位置関係を検出する場合もある。
興味商品抽出部303は、利用者が購入した商品、興味を持った商品の商品IDを抽出する。利用者が購入した商品は、ICカードや電子マネーを使って商品を購入した際の情報を移動端末(図示せず)に転送することによって、特定できる。興味の対象については、例えば陳列された商品のバーコードを移動端末で読み取ることによって抽出できる。例えば、それらの物に記録したQRコードを移動端末のカメラ(図示せず)で読み込むことによって、対象の商品などを認識できる。あるいは、利用者が保持するRFタグを、展示物の近くに備えたRFタグリーダで検出して、その展示物を特定する情報を、そのRFタグに対応する移動端末に無線LANなどで送信することによって、興味の対象を特定する方法でもよい。
利用者行動履歴管理部304は、利用者の位置とその時刻、購入した商品および興味の対象の情報を収集し、時系列の利用者行動履歴として記憶する。利用者行動履歴は、長時間、また処理を高頻度に行うと膨大なデータ量となるため、データ量を削減する。履歴要約部305は、利用者行動履歴を要約して保持する。ここで要約とは、データ量を削減することであって、例えば、時系列の位置情報を間引くもしくはサンプリングする、または、所定の期間の複数のデータを代表するデータで置き換えることをいう。期間を代表するデータは、例えば、その期間の最頻値、平均値、または期間の中央値である。代表するデータを決定する方法は、対象に合わせて適切な方法を採用することができる。代表するデータに置き換える期間は、保持するデータ量とコンテンツを表示させるための影響を考慮して適宜に決める。また、興味の対象については、対象を所定のカテゴリに分類して、それぞれの度数のデータに要約することができる。
履歴要約部305は、例えば1時間の間に、もっとも長時間滞在した場所、あるいは移動元と移動先の場所のIDを保持する。利用者行動履歴を要約する単位の期間は時期によって変えることもできる。例えば、最近のデータは詳細に保存し、それ以前のデータは間引いて保存する。また、保持するデータサイズに制限があれば、あるデータサイズを超える過去のデータを削除してもよい。例えば、最近24時間分は、単位時間を10分とするが、24時間〜168時間は単位時間を1時間とする、ということである。
利用者行動履歴管理部304は、利用者の行動パターン、興味ジャンルを履歴要約部305から抽出し、データ送信部301を介して情報提供端末100に送信する。本実施の形態2では、情報提供端末100の利用者情報取得部101は、携帯端末300から利用者情報を受信する。利用者情報を取得したのちの動作は実施の形態1と同様に行う。
図6は、実施の形態2に係る利用者行動履歴管理の動作の一例を示す流れ図である。携帯端末300において、位置検出部302が利用者の位置を検出する(ステップS30)。位置を検出する手法は、GPS、無線LAN、カメラ、超音波などの任意の位置測定手法である。利用者の位置データと地図データとを照合し、利用者が位置する道路、鉄路、航路もしくは建物のIDを抽出する(ステップS31)。例えば、利用者の経度と緯度を測定したとすれば、その経度と緯度に該当する道路、建物を地図データで照合することで、利用者が位置するもしくは移動中の道路もしくは建物のIDを抽出することができる。繰り返しステップS30およびステップS31の処理を行い、道路・建物IDのリストを収集するが、長時間、また処理を高頻度に行うと膨大なデータ量となるため、データ量を削減するためにサンプリングを行う(ステップS32)。履歴要約部305は、単位時間あたり、たとえば1時間の間に、もっとも長時間滞在した場所、あるいは移動元と移動先の場所のIDを保持する。
次に、利用者の購入した、もしくは興味をもった商品のIDを抽出する(ステップS33)。具体的には、ICカードや電子マネーを使って商品購入した際の情報を転送、陳列された商品のバーコードを読み取るなどである。
次に、ステップS32で使った単位時間を更新する(ステップS34)。例えば、最近24時間分は、単位時間を10分とするが、24時間〜168時間は単位時間を1時間とする。この単位時間および携帯端末300のメモリのデータサイズ制限に応じて、利用者行動履歴(道路・建物IDリスト、商品IDリスト)を更新する(ステップS35)。
実施の形態1では、利用者情報取得部101が利用者の属性データを取得するが、実施の形態2においては、以下のように動作する。情報提供端末100と利用者の携帯端末300とが、互いに通信可能であることを検知すると、情報提供端末100は携帯端末300に利用者情報を送信要求する。携帯端末300は、送信要求に応じて、行動パターン、興味ジャンルを履歴要約部305から抽出し、情報提供端末100に送信する。利用者情報取得部101は、携帯端末300からのデータを受信する。以降は、実施の形態1における動作と同じである。
以上説明したように、本実施の形態2に係る情報提供システムによれば、個人の行動パターンおよび興味ジャンルを時系列リストもしくはランキングリストで利用者の携帯端末300で管理する。情報提供端末100または情報提供サーバ200では、利用者ごとの詳細な履歴情報を保持する必要がない。そのために、情報提供端末100は複数の利用者を対象にしても、それぞれの利用者の情報を保持する必要がなく、情報提供端末100を特定の利用者に限定せず一般に利用することができる。また、携帯端末300では、利用者行動履歴を要約して保持するので、データ量を制限しながらその利用者に合わせたコンテンツを提供することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。本実施の形態3の情報提供システム1は、実施の形態1の構成に加えて、情報提供サーバ200において、利用者行動履歴管理部206と履歴要約部207を備える。実施の形態3では、利用者行動履歴を情報提供サーバ200で記憶する。
利用者行動履歴管理部206は、利用者情報受信部201で各情報提供端末100から受信したデータから、利用者の位置とその時刻、購入した商品および興味の対象の情報を収集し、利用者ごとに時系列の利用者行動履歴として記憶する。利用者ごとには実施の形態2の利用者行動履歴管理部304と同様に機能する。
履歴要約部207は、利用者行動履歴を利用者ごとに要約して保持する。利用者ごとには実施の形態2の履歴要約部305と同様に機能する。
実施の形態3では、利用者の位置を情報提供端末100で測定する。また、利用者が購入した商品、興味を持った商品の商品IDを、情報提供端末100または情報提供サーバ200で抽出する。
図8は、実施の形態3に係る情報提供の動作の一例を示す流れ図である。まず、情報提供端末100において利用者の属性データを取得する(ステップS40)。実施の形態1および2では、利用者あるいは利用者の携帯端末300から、利用者の行動パターン、興味ジャンルの情報を取得していたが、本実施の形態では、情報提供サーバ200の利用者情報取得部201にクエリを送信し、利用者行動履歴管理部206に対してクエリ処理を行い、その結果を利用者情報取得部101に転送することで、利用者の行動パターン、興味ジャンルの情報を取得する。その際、利用者IDを情報提供サーバ200に送信し、利用者行動履歴管理部206において、実施の形態2で説明したように、利用者の行動履歴、特に位置履歴を管理する。利用者の位置は、単に情報提供端末100の設置されている場所としてもよい。ステップS41〜ステップS49の処理は、実施の形態1の動作(図4のステップS11〜ステップS19)と同様である。
情報提供サーバ200においては、情報提供端末100からデータを受信し(ステップS50)、もし位置データであれば(ステップS51;YES)、利用者行動履歴を更新する(ステップS52)。そして、当該利用者の行動パターンと興味ジャンルを履歴要約部207に保持されたデータから抽出して、情報提供端末100に送信する(ステップS53)。そして、ステップS50に戻って処理を繰り返す。
受信したデータが位置データでなければ(ステップS51;NO)、受信データは、表示したコンテンツに対し、効果的であったコンテキストが対応付けられているので、情報提供サーバ200は、コンテンツごとにコンテキストを集計し、コンテンツごとの利用者の反応を分類し、反応の分類ごとに表示したときのコンテキストの要素を集計する(ステップS54)。以降、ステップS55〜ステップS57の動作は、実施の形態1(図4のステップS22〜ステップS24)の動作と同様である。ここでは、利用者の行動履歴のうち商品に対する興味の有無の履歴を更新する(ステップS58)。情報提供サーバ200は情報提供端末100からの受信(ステップS50)に戻って、処理を繰り返す。
以上説明したように本実施の形態3の情報提供システム1によれば、利用者の行動パターンおよび興味ジャンルを時系列リストもしくはランキングリストで情報提供サーバ200で管理する。情報提供端末100では、利用者ごとの詳細な履歴情報を保持する必要がない。そのために、情報提供端末100は複数の利用者を対象にしても、それぞれの利用者の情報を保持する必要がなく、情報提供端末100を特定の利用者に限定せず一般に利用することができる。また、情報提供サーバ200では、利用者行動履歴を要約して保持するので、データ量を制限しながらその利用者に合わせたコンテンツを提供することができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態4は、複数の利用者が1つの端末を同時に利用して、同時にコンテンツを表示させる場合である。実施の形態4の情報提供システム1は、実施の形態1に含まれる情報提供端末100を、情報提供端末110で置き換えた構成となっている。情報提供端末110は、情報提供端末100に比較して、利用者情報取得部101に代えて利用者情報取得部107を備え、利用者情報集約部108が追加されている。その他の構成は情報提供端末100と同様である。
利用者情報取得部107は、情報提供端末110を同時に利用する複数の利用者を認識する。利用者情報集約部108は、複数の利用者の情報を集約して1つのコンテキストを生成する。利用者の情報を集約するには、属性の項目ごとに、共通の値(論理積)を採用するか、または論理和を算出する。あるいは、項目によっては、平均、最頻値または中央値を算出する方法でもよい。
実施の形態4では、利用者情報集約部108で集約した1つのコンテキストに対して、各コンテンツの適合度を算出する。コンテンツ取得部104、コンテンツ選択部105およびコンテンツ表示部103は、実施の形態1と同様に機能する。利用者情報送信部106は、集約した1つのコンテキストをコンテンツを表示したコンテキストとして、情報提供サーバ200に送信する。
図10は、実施の形態4の複数利用者属性取得の動作の一例を説明する流れ図である。図10の流れ図は、図4のステップS10または図8のステップS40に相当する。情報提供端末110の利用者情報取得部107は、利用者の属性データを取得する(ステップS60)。情報提供端末110を利用してコンテンツを表示させる全利用者について、まだ属性を取得していない利用者がいれば(ステップS61;NO)、その利用者の属性を取得する(ステップS60)。情報提供端末110を利用する全利用者の属性を取得したら(ステップS61;YES)、利用者情報集約部108は、全利用者のコンテキストの共通項を抽出する(ステップS62)。
そののち、図4のステップS11または図8のステップS41で、コンテキストを取得する。時刻、場所、天気など全利用者に共通の状況は、ここで取得して1つのコンテキストを生成する。そして、生成したコンテキストに基づいてコンテンツの適合度を算出して、表示するコンテンツを選択する。以降は、実施の形態1ないし実施の形態3と同様に処理を行う。
図11は、実施の形態4の複数利用者属性取得の動作の異なる例を説明する流れ図である。図11の利用者属性取得の処理(ステップS60およびステップS61)は、図10と同じである。図11では、全利用者の属性の共通項を抽出する(ステップS62)に代えて、全利用者の属性の総和(論理和)を算出する(ステップS63)。
利用者の属性の総和をとる場合、1つの属性に2つ以上の値がある属性については、コンテンツの適合度を、それぞれの値に適合性のパラメータを乗じて加算した値、または、それぞれの値の利用者数に応じた相加平均を用いる。以後は図10の場合と同じである。
以上説明したように、本実施の形態4の情報提供システムでは、複数利用者に共通する特徴、もしくは平均的な特徴を抽出して、コンテキストを生成するため、複数の利用者に対しても、適切なコンテンツを選択して情報提供を行うことが可能である。
図12は、図1、図5、図7または図9に示す情報提供端末100、110のハードウェア構成の例を示すブロック図である。情報提供端末100、110は、図12に示すように、制御部11、主記憶部12、外部記憶部13、操作部14、表示部15、入出力部16および送受信部17を備える。主記憶部12、外部記憶部13、操作部14、表示部15、入出力部16および送受信部17はいずれも内部バス10を介して制御部11に接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部13に記憶されている端末制御プログラム19に従って、情報提供端末100、110の処理を実行する。
主記憶部12はRAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部13に記憶されている端末制御プログラム19をロードし、制御部11の作業領域として用いられる。
外部記憶部13は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、上述の処理を制御部11に行わせるための端末制御プログラム19を予め記憶し、また、制御部11の指示に従って、端末制御プログラム19が記憶するデータを制御部11に供給し、制御部11から供給されたデータを記憶する。
操作部14はキーボードおよびマウスなどのポインティングデバイス等と、キーボードおよびポインティングデバイス等を内部バス10に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部14を介して、利用者の属性、状況、興味の対象、コンテンツに対する利用者の評価などの入力を受け付ける。
表示部15は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、コンテンツや利用者行動履歴を表示する。
入出力部16は、測位器および各種センサ(いずれも図示せず)と接続するシリアルインタフェースまたはパラレルインタフェースから構成されている。測位器は、例えば、GPS受信機、カメラ、RFタグリーダまたは赤外線測位器などを備え、利用者の位置を検出する。入出力部16にはその他、状況および/または利用者の反応を検出するためのセンサが接続される場合がある。
送受信部17は、通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。送受信部17は、情報提供サーバ200からコンテンツのコンテキスト適合表を受信し、表示したコンテンツの識別符号、表示したときのコンテキストおよび利用者の反応を情報提供サーバ200へ送信する。
図1、図5、図7または図9の利用者情報取得部101、107、適合性評価部102、コンテンツ取得部104、コンテンツ選択部105、コンテンツ表示部103および利用者情報送信部106の処理は、端末制御プログラム19が、制御部11、主記憶部12、外部記憶部13、操作部14、表示部15、入出力部16および送受信部17などを資源として用いて処理することによって実行する。
図13は、図1、図5、図7または図9に示す情報提供サーバ200のハードウェア構成の例を示すブロック図である。情報提供サーバ200は、図13に示すように、制御部21、主記憶部22、外部記憶部23、操作部24、表示部25、入出力部26および送受信部27を備える。主記憶部22、外部記憶部23、操作部24、表示部25、入出力部26および送受信部27はいずれも内部バス20を介して制御部21に接続されている。なお、情報提供サーバ200が、情報提供端末100、110を兼ねる場合がある。
制御部21はCPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部23に記憶されているサーバ制御プログラム29に従って、情報提供サーバ200の処理を実行する。
主記憶部22はRAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部23に記憶されているサーバ制御プログラム29をロードし、制御部21の作業領域として用いられる。
外部記憶部23は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、上述の処理を制御部21に行わせるためのサーバ制御プログラム29を予め記憶し、また、制御部21の指示に従って、サーバ制御プログラム29が記憶するデータを制御部21に供給し、制御部21から供給されたデータを記憶する。図1、図5、図7または図9のコンテンツ記憶部204および履歴要約部207の利用者行動履歴は、外部記憶部23に構成される。
操作部24はキーボードおよびマウスなどのポインティングデバイス等と、キーボードおよびポインティングデバイス等を内部バス20に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部24を介して、コンテンツの入出力指令、コンテキスト適合表などの入力を受け付ける。
表示部25は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、コンテキスト適合表、利用者行動履歴などを表示する。
入出力部26は、利用者の情報を生成する機器(図示せず)と接続するシリアルインタフェースまたはパラレルインタフェースから構成されている。利用者の情報を生成する機器は、例えば、利用者が購入した商品の情報や、利用者の属性を情報提供サーバ200に供給する。
送受信部27は、通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。送受信部27は、情報提供端末100、110から表示したコンテンツの識別符号、表示したときのコンテキストおよび利用者の反応を受信し、コンテキスト適合表を情報提供端末100、110へ送信する。
本発明の好適な変形として、以下の構成が含まれる。
本発明の第1の観点に係る情報提供システムについて、
好ましくは、前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
前記利用情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする。
好ましくは、前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする。
好ましくは、前記利用情報取得手段は、1つの端末で同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを統合して、前記端末の利用者コンテキストとすることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る情報提供端末について、
好ましくは、前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
前記利用情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする。
好ましくは、前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする。
好ましくは、前記利用情報取得手段は、同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを取得し、該複数の利用者コンテキストを統合して1つの利用者コンテキストとすることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る情報提供サーバについて、
好ましくは、前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
前記利用者情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする。
好ましくは、前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る情報提供方法について、
好ましくは、前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶ステップを備え、
前記利用情報取得ステップは、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする。
好ましくは、前記行動履歴記憶ステップは、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする。
好ましくは、前記利用者情報取得ステップは、1つの端末で同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを統合して、前記端末の利用者コンテキストとすることを特徴とする。
その他、前記のハードウェア構成や流れ図は一例であり、任意に変更および修正が可能である。
制御部11、21、主記憶部12、22、外部記憶部13、23、送受信部17、27、内部バス10、20などから構成される情報提供システム1のための処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する情報提供システム1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで情報提供システム1を構成してもよい。
また、データ要約システムの機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
本発明によれば、街中の複数の端末において、端末が提供するコンテンツを視聴する人の情報を広域から効率的に収集し、分析した情報を基に、視聴者、時間、場所に適したコンテンツを表示する情報提供装置の用途に適用できる。情報提供に代えて、マーケティング統計データの販売としてもよい。また、顧客が商品情報を検索する際の表示順序の制御や商品推薦の用途にも適用できる。さらに、コンテキスト適合表に記載する点数に応じて、コンテンツ表示の頻度は変更となることから、その点数を広告費の対価として取引する用途にも適用できる。
1 情報提供システム
11 制御部
12 主記憶部
13 外部記憶部
14 操作部
15 表示部
16 入出力部
17 送受信部
19 端末制御プログラム
21 制御部
22 主記憶部
23 外部記憶部
24 操作部
25 表示部
26 入出力部
27 送受信部
29 サーバ制御プログラム
100 情報提供端末
101 利用者情報取得部
102 適合性評価部
103 コンテンツ表示部
104 コンテンツ取得部
105 コンテンツ選択部
106 利用者情報送信部
107 利用者情報取得部
108 利用者情報集約部
110 情報提供端末
200 情報提供サーバ
201 利用者情報受信部
202 利用者情報集計部
203 コンテンツ適合性変更部
204 コンテンツ記憶部
205 コンテンツ送信部
206 利用者行動履歴管理部
207 履歴要約部
300 携帯端末
301 データ送信部
302 位置検出部
303 興味商品抽出部
304 利用者行動履歴管理部
305 履歴要約部

Claims (17)

  1. コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得手段と、
    コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得手段と、
    前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価手段と、
    前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択手段と、
    前記選択手段で決定したコンテンツを表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得する手段と、
    コンテンツごとに、前記コンテンツを表示したときの前記利用者コンテキストである表示コンテキストおよび前記反応の情報を集計する手段と、
    前記表示コンテキストおよび前記反応の情報の集計に基づいて、前記コンテンツのコンテキスト適合性を変更する手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
    前記利用情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記利用情報取得手段は、1つの端末で同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを統合して、前記端末の利用者コンテキストとすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  5. コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得手段と、
    コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得手段と、
    前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価手段と、
    前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択手段と、
    前記選択手段で決定したコンテンツを表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得する手段と、
    前記利用者の反応をサーバに送信する手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供端末。
  6. 前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
    前記利用情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする請求項5に記載の情報提供端末。
  7. 前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする請求項6に記載の情報提供端末。
  8. 前記利用情報取得手段は、同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを取得し、該複数の利用者コンテキストを統合して1つの利用者コンテキストとすることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の情報提供端末。
  9. コンテンツを表示したときの利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである表示コンテキスト、ならびに、表示したコンテンツに対する前記利用者の反応の情報を取得する利用者情報取得手段と、
    コンテンツごとに前記表示コンテキストおよび反応の情報を集計する手段と、
    前記表示コンテキストおよび反応の情報の集計に基づいて、コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を変更する更新手段と、
    前記更新手段で変更した前記コンテキスト適合性を端末に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供サーバ。
  10. 前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶手段を備え、
    前記利用者情報取得手段は、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする請求項9に記載の情報提供サーバ。
  11. 前記行動履歴記憶手段は、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする請求項10に記載の情報提供サーバ。
  12. コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所とを含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得ステップと、
    コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得ステップと、
    前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価ステップと、
    前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択ステップと、
    前記選択ステップで決定したコンテンツを表示する表示ステップと、
    前記表示ステップで表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得するステップと、
    コンテンツごとに、前記コンテンツを表示したときの前記利用者コンテキストである表示コンテキストおよび前記反応の情報を集計するステップと、
    前記表示コンテキストおよび前記反応の情報の集計に基づいて、前記コンテンツのコンテキスト適合性を変更するステップと、
    を備えることを特徴とする情報提供方法。
  13. 前記利用者の位置と、前記利用者の注目する対象を特定する情報とを取得して記憶する行動履歴記憶ステップを備え、
    前記利用情報取得ステップは、前記利用者の位置および注目する対象の履歴から前記利用者の属性を抽出することを特徴とする請求項12に記載の情報提供方法。
  14. 前記行動履歴記憶ステップは、期間に応じて前記利用者の位置または前記利用者の注目する対象を特定する情報を取得する時間間隔を変えて記憶することを特徴とする請求項13に記載の情報提供方法。
  15. 前記利用者情報取得ステップは、1つの端末で同時にコンテンツを表示させる複数の利用者の前記利用者コンテキストを統合して、前記端末の利用者コンテキストとすることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1項に記載の情報提供方法。
  16. コンピュータに、
    コンテンツを表示させる利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所を含む状況を表すコンテキストである利用者コンテキストを取得する利用情報取得ステップと、
    コンテンツごとに、該コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を取得する適合性取得ステップと、
    前記利用者コンテキストの要素を前記コンテキスト適合性の要素の値ごとの重み付けで評価した値である適合性評価値を計算する適合性評価ステップと、
    前記適合性評価値に基づいて表示するコンテンツを決定する選択ステップと、
    前記選択ステップで決定したコンテンツを表示する表示ステップと、
    前記表示ステップで表示したコンテンツに対する前記利用者の反応を取得するステップと、
    前記利用者の反応をサーバに送信するステップと、
    を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
  17. コンピュータに
    コンテンツを表示したときの利用者の属性と、前記コンテンツを表示する時間および/または場所を含む状況を表すコンテキストである表示コンテキスト、ならびに、表示したコンテンツに対する前記利用者の反応の情報を取得する利用者情報取得ステップと、
    コンテンツごとに前記表示コンテキストおよび反応の情報を集計するステップと、
    前記表示コンテキストおよび反応の情報の集計に基づいて、コンテンツに設定された前記コンテキストの要素の値ごとの重み付けを表すコンテキスト適合性を変更する更新ステップと、
    前記更新ステップで変更した前記コンテキスト適合性を端末に送信する送信ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
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