JPWO2010109637A1 - 基準位置調整監視装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る基準位置調整監視装置1は、ワーク(120)を横方向から圧延するエッジャーミル(103)に備えられ、1対のロール(103b)間の基準ギャップGbとなる寸法で成型された基準板を挟む挟持部(103c)と、基準板Aを、1対のロール103b間に挿入し、又は挿入された基準板Aを待避させる基準板駆動部(3)と、1対の第1のロール(103b)に掛かる荷重を計測する荷重計測部(103m)と、1対の第1のロール(103b)間のギャップGを計測するギャップ計測部(103k)と、基準板駆動部(3)により基準板Aが1対のロール(103b)間に挿入され、1対のロール(103b)と基準板Aとが接触したときに計測された荷重に基づいて、ギャップ計測部(103k)のゼロ点調整を行うゼロ点調整部(200c)とを備える。

Description

本発明は、1対のロールにより横方向からワークを圧延する熱間圧延設備のエッジャーミルにおいて、1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延されたワークの幅の広がり量を監視する基準位置調整監視装置に関する。
一般的な熱間圧延設備では、エッジャーミルに備えられた1対のロールにより横方向からワークを圧延し、粗圧延ミルに備えられた1対のロールにより上下方向からワークを圧延し、さらに、仕上圧延ミルに備えられた複数対のロールにより上下方向からワークを圧延する。
熱間圧延設備を制御する制御装置は、運転開始前に、エッジャーミル、粗圧延ミル及び仕上圧延ミルにそれぞれ備えられたロールが基準位置に位置するようにゼロ点調整を行う。
ここで、制御装置は、粗圧延ミルに備えられた1対のロールを回転させながら互いに接触させて荷重をかけ、そのときのシリンダの位置に基づいてゼロ点調整を行っている。また、同様に、制御装置は、仕上圧延ミルに備えられた複数の対のロールをそれぞれ回転させながら互いに接触させて荷重をかけ、そのときのシリンダの位置に基づいてゼロ点調整を行っている。
一方、エッジャーミルに備えられた1対のロールは、構造上接触させることができない。そのため、1対のロールが回転していない状態で基準ギャップとなる幅寸法を有する基準板を挟み、そのときのシリンダの位置に基づいて、1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整を行っていた。
特許文献1(特開平7−303909号公報)には、予測モデルを用いて、中間センサの測定値(実績値)を基に、粗圧延機での幅広がり率および有効幅圧下率を予測演算し、粗圧延機出口で所定の目標バー幅を得るべくエッジャーに設定すべき開度を計算し、さらに開度実績値をフィードバックすることで予測モデルの係数を修正する熱間粗圧延板幅セットアップ自動修正装置が記載されている。
特開平7−303909号公報
一般的な熱間圧延設備では、設備停止している間に、作業員の操作に基づいてクレーン機が、エッジャーミルの1対のロールの間に基準板を挿入し、制御装置がゼロ点調整を行う。このとき、正確にゼロ点調整を行うためには、1対のロールの回転軸に対して直角に金属板を挟み込まなければならない。しかしながら、一般的な熱間圧延設備では、利用者の操作に基づいてクレーン機が1対のロールの間に基準板を挟み込むので、作業員のクレーン機の習熟度合いによっては、正確にゼロ点調整ができない場合があった。
このように、正確にゼロ点調整されていない熱間圧延設備にて製造されたワークは、幅寸法の規定範囲を外れることがあった。
また、特許文献1に記載の技術では、ゼロ点調整後のしばらくの間、誤差が発生するので、ギャップを適切に調整することができず、ワークの幅精度の品質が低下する場合があった。また、圧延されたワークの幅が規定範囲から外れた場合にも、運転員が気付くことがなかった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、エッジャーミルに備えられた1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延されたワークの幅の広がり量を監視することができる基準位置調整監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第1の特徴は、1対のロールにより横方向からワークを圧延するエッジャーミルに備えられ、前記1対のロール間の基準ギャップとなる寸法で成型された基準板を挟む挟持部と、前記挟持部に挟まれた前記基準板を、前記ワークの搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入し、又は前記1対のロール間に挿入された前記基準板を前記ワークの搬送ライン上と重ならない位置へ待避させる基準板駆動部と、前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、前記基準板駆動部により前記基準板が搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入され、前記1対のロールと前記基準板とが接触したときの前記荷重計測部により計測された荷重に基づいて、前記ギャップ計測部のゼロ点調整を行うゼロ点調整部とを備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第2の特徴は、前記エッジャーミル入口での前記ワークの幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、前記エッジャーミルで圧延された前記ワークを上下方向から圧延する圧延ミルの出口での前記ワークの幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ゼロ点調整部によりゼロ点調整された前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入口での前記ワークの板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がった前記ワークの幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がる前記ワークの幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部と、を更に備えることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第3の特徴は、前記出力制御部は、前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差が、閾値を越えた場合に、前記表示部に警告メッセージを表示させることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第4の特徴は、1対のロールにより横方向からワークを圧延するエッジャーミルの入口での前記ワークの幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、前記エッジャーミルで圧延された前記ワークを上下方向から圧延する圧延ミルの出口での前記ワークの幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入口での前記ワークの板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がった前記ワークの幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がる前記ワークの幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部とを備えることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第5の特徴は、前記出力制御部は、前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差が、閾値を越えた場合に、前記表示部に警告メッセージを表示させることにある。
本発明によれば、エッジャーミルに備えられた1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延されたワークの幅の広がり量を監視することができる。
第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置が適用された熱間圧延システムの構成を示した構成図である。 第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置が適用された熱間圧延システムに備えられた第1のエッジャーミルの側面図である。 第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置が適用された熱間圧延システム2に備えられた第1のエッジャーミルの正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置における基準位置調整の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置の第1のエッジャーミルにおける監視処理を説明した模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置による監視処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置が備える出力制御部が、表示部201に表示させた幅広がり量偏差の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置の第2のエッジャーミル及び仕上圧延ミルにおける監視処理を説明した模式図である。
発明を実施するための形態
以下、本発明に係る基準位置調整監視装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
≪構成≫
図1は、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置が適用された熱間圧延システムの構成を示した構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1が適用された熱間圧延システム2は、熱間圧延装置100と、熱間圧延装置100を制御する制御装置200とを備えている。
熱間圧延装置100は、第1の幅計測部102と、第1のエッジャーミル103と、粗圧延ミル105と、第2の幅計測部106と、第3の幅計測部107と、第2のエッジャーミル109と、仕上圧延ミル110と、第4の幅計測部111とを備える。
第1の幅計測部102は、第1のエッジャーミル103の入口でのワーク120の板幅を、第1幅として計測する。
第1のエッジャーミル103は、1対の第1のロールを備え、フィードされたワーク120の横方向から1対の第1のロールによりワーク120を圧延する。
粗圧延ミル105は、1対の第2のロールを備え、第1のエッジャーミル103により圧延されたワーク120の上下方向から1対の第2のロールによりワーク120を粗圧延する。
第2の幅計測部106は、粗圧延ミル105の出口でのワーク120の幅を、第2の幅として計測する。
第2のエッジャーミル109は、第1のエッジャーミル103と同一の構成を有している。具体的には、第2のエッジャーミル109は、1対の第3のロールを備え、粗圧延ミル105により粗圧延されたワーク120の横方向から1対の第3のロールによりワーク120を圧延する。
第3の幅計測部107は、第2のエッジャーミル109の入口でのワーク120の板幅を、第3の幅として計測する。
仕上圧延ミル110は、複数対の第4のロールを備え、第2のエッジャーミル109により圧延されたワーク120の上下方向から複数対の第4のロールによりワーク120を仕上圧延する。
第4の幅計測部111は、仕上圧延ミル110の出口でのワーク120の幅を、第4の幅として計測する。
ここで、ワーク120は、搬送ライン121上を搬送されることにより、第1のエッジャーミル103と、粗圧延ミル105と、第3の幅計測部107と、第2のエッジャーミル109と、仕上圧延ミル110とにより圧延される金属であり、一般的には、熱間圧延装置100の各工程を経る度に、スラブ、バー、コイルとも呼ばれるが、ここでは、ワーク120という呼称で統一するものとする。
また、制御装置200は、その機能上、実績算出部200aと、出力制御部200bと、ゼロ点調整部200cとを備える。これら実績算出部200aと、出力制御部200bと、ゼロ点調整部200cとについては後述する。
図2は、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1が適用された熱間圧延システム2に備えられた第1のエッジャーミル103の側面図であり、図3は、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1が適用された熱間圧延システム2に備えられた第1のエッジャーミル103の正面図である。
図2、図3に示すように、エッジャー本体部103aには、1対の第1のロール103bが備えられ、1対の第1のロール103bがワーク120(図示しない)を横方向からワーク120を圧延する。
また、第1のエッジャーミル103は、土台103gに回転軸Pを軸に回転自在に取り付けられたシリンダ103eと、シリンダ103eから突出又はシリンダ103e内に収納するピストンロッド103fと、ピストンロッド103fの先端に連結されたアーム部103dと、アーム部103dの一方の端部に取り付けられた挟持部103cとを備えている。また、アーム部103dの他方の端部は、支柱部103pに対して回転軸Qを軸に回転自在に取り付けられている。
挟持部103cは、1対の第1のロール103b間の基準ギャップGbとなる幅寸法で成型された基準板Aを挟む機構を有する。
そして、ピストンロッド103fが、シリンダ103e内に収納されることにより、シリンダ103eは、R1方向に回転し、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、挟持部103cと、基準板Aとが、図2において破線で示した位置へ移動する。
また、図3に示すように、第1のエッジャーミル103は、1対の第1のロール103bのロール軸103nを、内蔵する駆動部の駆動により移動させることにより、1対の第1のロール103b間の距離であるギャップGを制御するギャップ制御部103h,103jを備えている。
ギャップ制御部103h,103jは、荷重計測部103mと、ギャップ計測部103kとを備えている。
荷重計測部103mは、1対の第1のロール103bに掛かる荷重を計測する。
ギャップ計測部103kは、1対の第1のロール103b間のギャップGを計測する。具体的には、ギャップ計測部103kは、ロール軸103nの位置を検出し、この検出したロール軸103nの位置と、1対の第1のロール103bのロール厚み(半径)とに基づいて、ギャップGを算出する。
なお、土台103gと、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、支柱部103pとを備える構成を基準板駆動部3といい、基準板駆動部3と、挟持部103cと、ギャップ制御部103h,103jと、制御装置200とを備える構成を基準位置調整監視装置1という。
また、上述したように、制御装置200は、その機能上、ゼロ点調整部200cとを備えており、ゼロ点調整部200cは、基準板駆動部3により、基準板Aがワーク120の搬送ライン121上における1対の第1のロール103b間に挿入されると、1対の第1のロール103bと基準板Aとが接触したときの荷重計測部103mにより計測された荷重に基づいて、ギャップ計測部103kのゼロ点調整を行う。
第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1は、以上のような構成を備え、以下に詳述する基準位置調整を行うことにより、第1のエッジャーミル103に備えられた1対のロール103b間のギャップGを適切に調整することができる。
≪基準位置調整≫
本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1の基準位置調整の手順について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1における基準位置調整の手順を示したフローチャートである。
図4に示すように、制御装置200は、熱間圧延装置100をシャットダウンする(ステップS101)。具体的には、制御装置200は、ワーク120の搬送を停止させると共に、第1のエッジャーミル103と、粗圧延ミル105と、第2のエッジャーミル109と、仕上圧延ミル110との駆動を停止した後、全ての電源を切断する。ここで、第1のエッジャーミル103の1対の第1のロール103bは、基準板Aより広い十分なギャップGを有した状態で電源が切断される。
次に、基準位置調整監視装置1の基準板駆動部3は、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、ワーク120の搬送ライン121上における第1のエッジャーミル103の1対の第1のロール103b間に挿入する(ステップS102)。具体的には、ピストンロッド103fがシリンダ103e内に収納されることにより、シリンダ103eは、図2に示したR1方向に回転し、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、挟持部103cと、基準板Aとが、破線で示した位置へ移動する。これにより、基準板Aが、ワーク120の搬送ライン121上における1対の第1のロール103b間に挿入される。
次に、制御装置200のゼロ点調整部200cは、ギャップGを短くするように第1のロール103bを移動させる(ステップS103)。具体的には、ギャップ制御部103h,103jが、1対の第1のロール103bのロール軸103nを、ギャップGを短くするように、内蔵する駆動部の駆動により移動させる。
そして、制御装置200のゼロ点調整部200cは、荷重計測部103mにより計測された1対の第1のロール103bに掛かる荷重が、ゼロからプラスの値に転じる境界であるか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104において1対の第1のロール103bに掛かる荷重が、ゼロからプラスの値に転じる境界であると判定されると、制御装置200のゼロ点調整部200cは、そのときのギャップGを基準ギャップ幅Gbとしてギャップ計測部103kの値をゼロリセットする。(ステップS105)。
このように、制御装置200のゼロ点調整部200cは、ステップS103〜S105実行することにより、ギャップ計測部103kのゼロ点調整を行う。
次に、制御装置200は、1対のロール103b間に挿入された基準板Aをワーク120の搬送ライン上と重ならない位置へ待避させる(ステップS106)。具体的には、ピストンロッド103fがシリンダ103eから突出することにより、シリンダ103eは、R2方向に回転し、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、挟持部103cと、基準板Aとが、実線で示した位置へ移動する。
このように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、基準板駆動部3が、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、ワーク120の搬送ライン121上における1対のロール103b間に挿入し、又は1対のロール103b間に挿入された基準板Aをワーク120の搬送ライン121上と重ならない位置へ待避させるので、作業者がクレーン機を用いて、基準板Aを挿入する必要がない。これにより、作業員のクレーン機の習熟度合いに係わらず、正確にゼロ点調整を行うことができる。
なお、第1のエッジャーミル103と第2のエッジャーミル109とは同一の構成を有し、基準位置調整監視装置1は、第2のエッジャーミル109においても同様に正確に基準位置調整を行う。
そして、熱間圧延装置100は、第1のエッジャーミル103及び第2のエッジャーミル109において基準位置調整を行った後、再起動してワーク120の熱間圧延処理を行う。
このように、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、基準位置調整を行うことにより、即ち、基準板駆動部が、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、ワーク120の搬送ライン上における1対のロール103b間に挿入し、又は1対のロール103b間に挿入された基準板Aをワーク120の搬送ライン上と重ならない位置へ待避させ、ゼロ点調整部200cが、基準板駆動部により基準板がA搬送ライン上における1対のロール間に挿入され、1対のロール103bと基準板Aとが接触したときの荷重計測部103mにより計測された荷重に基づいて、ギャップ計測部103kのゼロ点調整を行うことにより、第1のエッジャーミル103に備えられた1対のロール103b間のギャップGを適切に調整することができる。
≪監視処理≫
本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1は、熱間圧延装置100が再起動後、第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延されたワーク120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理を行う。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1の第1のエッジャーミル103における監視処理を説明した模式図である。
上述したように、制御装置200は、その機能上、実績算出部200aと、出力制御部200bとを備える。
実績算出部200aは、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIと、荷重計測部103mにより計測された荷重Fと、ゼロ点調整部200cによりゼロ点調整されたギャップ計測部103kにより計測されたギャップSとに基づいて、粗圧延ミル105の入口でのワーク120の幅を板幅算出値WEOとして算出する。
そして、実績算出部200aは、算出された板幅算出値WEOと、第2の幅計測部106により計測された第2の幅WMOとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がったワーク120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がるワーク120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する。
出力制御部200bは、実績算出部200aにより算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtと幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとの差を、表示部201に表示させる。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1による監視処理の処理手順を示したフローチャートである。
まず、制御装置200の実績算出部200aは、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIと、荷重計測部103mにより計測された1対の第1のロール103bに掛かる荷重Fと、ギャップ計測部103kにより計測された1対の第1のロール103bのギャップSとが供給されたか否かを判定する(ステップS201)。
そして、ステップS201において第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとが供給されたと判定された場合(YESの場合)、実績算出部200aは、供給された第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとに基づいて、ワーク120の粗圧延ミル105の入口でのワーク120の板幅の算出値を板幅算出値WAC EOとして算出する(ステップS202)。
具体的には、第1のエッジャーミル103の出口であり、かつ粗圧延ミル105の入口におけるワーク120の板幅をWEOとし、第2の幅計測部106により計測されたワーク120の幅を第2の幅WMOとすると、ワーク120は粗圧延ミル105により上下方向に圧延されるので、一般的には、WEO<WMOの関係があり、下記の(数式1)の関係式が成り立つ。
MO=WEO+ΔW+ΔW+ΔW
=WEO+f(WEI,WEO,…)+f(WEO,…)+f(σ,T,…) ・・・(数式1)
=f(WEI,WEO,σ,T,…)
ここで、ΔWはドッグボーン幅戻り量を表し、ΔWは粗圧延ミル105による幅広がり量を表し、ΔWは仕上圧延ミル110でのスタンド間張力による幅引け量を表しており、粗圧延ミル105では、ΔWは“0”となる。f、f、及びfは、それぞれドッグボーン幅戻り量、幅広がり量、及び幅引け量を表現する数式モデルであり、fの変数で使われるσは張力を表し、Tは温度を表す。
なお、数式モデルf、f、及びfは公知の数式モデルであり、また多種多様の内容である。そのため、ある程度のモデリングができていれば、異常検出での効果を得ることが期待できるので、ここでは詳細の説明を省略する。
そこで、第1のエッジャーミル103出口におけるワーク120の板幅の実績計算値である板幅算出値をWAC EOとすると、実績算出部200aは、第1の幅WEI、ギャップS、荷重Fに基づいて、(数式2)を用いて板幅算出値WAC EOを算出する。
AC EO=fGM(S,F,WEI) ・・・(数式2)
ここで、fGMは、ゲージメータ式を表現する数式モデルであり、これも公知の内容であるので、ここでは説明を省略する。
次に、実績算出部200aは、板幅算出値WAC EOと、第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がるワーク120の幅広がり量を、幅広がり量実績計算値として算出する(ステップS203)。
具体的には、(ΔW+ΔW+ΔW)を幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとすると、(数式1)から幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtは、下記の(数式3)で表される。そこで、実績算出部200aは、(数式3)を用いて、ステップS202において算出された板幅算出値WAC EOと、第1の幅WEIとに基づいて、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtを算出する。
ΔWAC DHt=f(WEI,WAC EO,…)+f(WAC EO,…)+f(σ,T,…) ・・・(数式3)
次に、実績算出部200aは、第2の幅計測部106から第2の幅WMOが供給されたか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204において、第2の幅WMOが供給されたと判定された場合(YESの場合)、実績算出部200aは、板幅算出値をWAC EOと、第2の幅WMOとに基づいて、下記の(数式4)を用いて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がったワーク120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出する(ステップS205)。
ΔWACT DHt=WMO−WAC EO ・・・(数式4)
次に、実績算出部200aは、ステップS203において算出された幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtと、ステップS205において算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtとに基づいて、幅広がり量の差を幅広がり量偏差ΔWERR DHtとして下記の(数式5)を用いて算出する(ステップS206)。
ΔWERR DHt=ΔWAC DHt−ΔWACT DHt ・・・(数式5)
ここで、ΔWACT DHtは、現象的にはギャップ偏差に対して線形の関係となっているので、ゼロ点調整が正しく行われなかった時は、定常的に誤差が発生する。通常は、制御装置200が自動学習機能により、誤差が無くなるようにモデル計算が修正されるが、それには時間(圧延されたワーク数)を要する。
そこで、制御装置200の出力制御部200bは、ステップS206において算出された幅広がり量偏差ΔWERR DHtを、表示部201に表示させる(ステップS207)。
図7は、出力制御部200bが、表示部201に表示させた幅広がり量偏差ΔWERR DHtの一例を示した図である。図7に示した表示画面301では、x軸にはある時点からのワーク数tを、y軸には幅広がり量偏差ΔWERR DHtを示している。
図7に示すように、表示画面301には、熱間圧延装置100の運転中、ある時点からのワーク数tに対する幅広がり量偏差ΔWERR DHt302が、リアルタイム表示されている。
次に、出力制御部200bは、ステップS206において算出されたΔWERR DHtが、閾値Wthを越えたか否かを判定する(ステップS208)。
ステップS208において、ΔWERR DHtが、閾値Wthを越えたと判定された場合、出力制御部200bは、異常を警告する(ステップS207)。
図7に示した例では、t1時点において、幅広がり量偏差ΔWERR DHt302が、幅広がり量偏差ΔWERR DHtを越えており、この時点において、出力制御部200bは、異常を警告する。具体的には、表示部201が、「ゼロ点ずれが生じました。」と警告を表示してもよいし、音声出力部202が「ゼロ点ずれが生じました。」と警告メッセージを発報するようにしてもよい。
なお、制御装置200が、ステップS205において算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtとに基づいてギャップの設定を行うフィードバック制御を行う学習機能を備える場合、幅広がり量偏差ΔWERR DHt303に示すように、少しずつ幅広がり量偏差ΔWERR DHtの値は小さくなる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1によれば、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIと、荷重計測部103mにより計測された荷重Fと、ギャップ計測部103kにより計測されたギャップSとに基づいて、粗圧延ミル105の入口でのワーク120の幅を板幅算出値WEOとして算出し、算出された板幅算出値WEOと、第2の幅計測部106により計測された第2の幅WMOとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がったワーク120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がるワーク120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する実績算出部200aと、実績算出部200aにより算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtと幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとの差を、表示部201に表示させる出力制御部200bとを備えているので、第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延されたワーク120の幅の広がり量を監視することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、上述した第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延されたワーク120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理と実行すると共に、第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110で圧延されたワーク120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理を実行する。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1の第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110における監視処理を説明した模式図である。
図8に示すように、実績算出部200aが、第3の幅計測部107により計測された第3の幅WEIと、荷重計測部109mにより計測された荷重Fと、ギャップ計測部109kにより計測されたギャップSとに基づいて、仕上圧延ミル110の入口でのワーク120の幅を板幅算出値WEOとして算出し、算出された板幅算出値WEOと、第4の幅計測部111により計測された第4の幅WMOとに基づいて、仕上圧延ミル110により圧延されることにより横方向に広がったワーク120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第3の幅計測部107により計測された第1の幅WEIとに基づいて、仕上圧延ミル110により圧延されることにより横方向に広がるワーク120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する。
そして、出力制御部200bが、実績算出部200aにより算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtと幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとの差を、表示部201に表示させる。
なお、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1による第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110における監視処理の処理手順については、図6に示した本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1による監視処理のフローチャートと同様である。
ただし、ステップS202において、実績算出部200aは、供給された第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとに基づいて、ワーク120の粗圧延ミル105の入口でのワーク120の板幅の算出値を板幅算出値WAC EOとして算出する際、張力σと温度Tとに基づいて、ΔWを算出する。例えば、実績算出部200aは、仕上圧延ミル110の第4のロールの荷重を測定する荷重計の値に基づいて張力σを算出する、又はワーク120の通板性を高めるために仕上圧延ミル110に備えられたルーパ(図示しない)の出力値に基づいて、張力σを算出する。また、実績算出部200aは、仕上圧延ミル110に備えられた温度計により温度Tを計測する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1によれば、さらに、第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110で圧延されたワーク120の幅の広がり量を監視することができる。
産業上の利用の可能性
本発明は、熱間で金属を圧延する熱間圧延システムに適用できる。
本発明は、1対のロールにより横方向から被圧延材を圧延する熱間圧延設備のエッジャーミルにおいて、1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延された被圧延材の幅の広がり量偏差を監視する基準位置調整監視装置に関する。
一般的な熱間圧延設備では、エッジャーミルに備えられた1対のロールにより横方向から被圧延材を圧延し、粗圧延ミルに備えられた1対のロールにより上下方向から被圧延材を圧延し、さらに、仕上圧延ミルに備えられた複数対のロールにより上下方向から被圧延材を圧延する。
特許文献1(特開平7−303909号公報)には、予測モデルを用いて、中間センサの測定値(実績値)を基に、粗圧延機での幅広がり率および有効幅圧下率を予測演算し、粗圧延機出で所定の目標バー幅を得るべくエッジャーに設定すべき開度を計算し、さらに開度実績値をフィードバックすることで予測モデルの係数を修正する熱間粗圧延板幅セットアップ自動修正装置が記載されている。
このように、正確にゼロ点調整されていない熱間圧延設備にて製造された被圧延材は、幅寸法の規定範囲を外れることがあった。
また、特許文献1に記載の技術では、ゼロ点調整後のしばらくの間、誤差が発生するので、ギャップを適切に調整することができず、被圧延材の幅精度の品質が低下する場合があった。また、圧延された被圧延材の幅が規定範囲から外れた場合にも、運転員が気付くことがなかった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、エッジャーミルに備えられた1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延された被圧延材の幅の広がり量偏差を監視することができる基準位置調整監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第1の特徴は、1対のロールにより横方向から被圧延材を圧延するエッジャーミルに備えられ、前記1対のロール間の基準ギャップとなる寸法で成型された基準板を挟む挟持部と、前記挟持部に挟まれた前記基準板を、前記被圧延材の搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入し、又は前記1対のロール間に挿入された前記基準板を前記被圧延材の搬送ライン上と重ならない位置へ待避させる基準板駆動部と、前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、前記基準板駆動部により前記基準板が搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入され、前記1対のロールと前記基準板とが接触したときの前記荷重計測部により計測された荷重に基づいて、前記ギャップ計測部のゼロ点調整を行うゼロ点調整部とを備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第2の特徴は、前記エッジャーミル入での前記被圧延材の幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、前記エッジャーミルで圧延された前記被圧延材を上下方向から圧延する圧延ミルの出での前記被圧延材の幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ゼロ点調整部によりゼロ点調整された前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入での前記被圧延材の板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がった前記被圧延材の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がる前記被圧延材の幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部と、を更に備えることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る基準位置調整監視装置の第4の特徴は、1対のロールにより横方向から被圧延材を圧延するエッジャーミルの入での前記被圧延材の幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、前記エッジャーミルで圧延された前記被圧延材を上下方向から圧延する圧延ミルの出での前記被圧延材の幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入での前記被圧延材の板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がった前記被圧延材の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がる前記被圧延材の幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部とを備えることにある。
本発明によれば、エッジャーミルに備えられた1対のロール間のギャップが適切となるようにゼロ点調整する共に、圧延された被圧延材の幅の広がり量偏差を監視することができる。
第1の幅計測部102は、第1のエッジャーミル103の入での被圧延材120の板幅を、第1幅として計測する。
第1のエッジャーミル103は、1対の第1のロールを備え、搬送された被圧延材120の横方向から1対の第1のロールにより被圧延材120を圧延する。
粗圧延ミル105は、1対の第2のロールを備え、第1のエッジャーミル103により圧延された被圧延材120の上下方向から1対の第2のロールにより被圧延材120を粗圧延する。
第2の幅計測部106は、粗圧延ミル105の出での被圧延材120の幅を、第2の幅として計測する。
第2のエッジャーミル109は、第1のエッジャーミル103と同一の構成を有している。具体的には、第2のエッジャーミル109は、1対の第3のロールを備え、粗圧延ミル105により粗圧延された被圧延材120の横方向から1対の第3のロールにより被圧延材120を圧延する。
第3の幅計測部107は、第2のエッジャーミル109の入での被圧延材120の板幅を、第3の幅として計測する。
仕上圧延ミル110は、複数対の第4のロールを備え、第2のエッジャーミル109により圧延された被圧延材120の上下方向から複数対の第4のロールにより被圧延材120を仕上圧延する。
第4の幅計測部111は、仕上圧延ミル110の出での被圧延材120の幅を、第4の幅として計測する。
ここで、被圧延材120は、搬送ライン121上を搬送されることにより、第1のエッジャーミル103と、粗圧延ミル105と、第3の幅計測部107と、第2のエッジャーミル109と、仕上圧延ミル110とにより圧延される金属であり、一般的には、熱間圧延装置100の各工程を経る度に、スラブ、バー、コイルとも呼ばれるが、ここでは、被圧延材120という呼称で統一するものとする。
図2、図3に示すように、エッジャー本体部103aには、1対の第1のロール103bが備えられ、1対の第1のロール103bが被圧延材120(図示しない)を横方向から被圧延材120を圧延する。
また、上述したように、制御装置200は、その機能上、ゼロ点調整部200cとを備えており、ゼロ点調整部200cは、基準板駆動部3により、基準板Aが被圧延材120の搬送ライン121上における1対の第1のロール103b間に挿入されると、1対の第1のロール103bと基準板Aとが接触したときの荷重計測部103mにより計測された荷重に基づいて、ギャップ計測部103kのゼロ点調整を行う。
図4に示すように、制御装置200は、熱間圧延装置100をシャットダウンする(ステップS101)。具体的には、制御装置200は、被圧延材120の搬送を停止させると共に、第1のエッジャーミル103と、粗圧延ミル105と、第2のエッジャーミル109と、仕上圧延ミル110との駆動を停止した後、全ての電源を切断する。ここで、第1のエッジャーミル103の1対の第1のロール103bは、基準板Aより広い十分なギャップGを有した状態で電源が切断される。
次に、基準位置調整監視装置1の基準板駆動部3は、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、被圧延材120の搬送ライン121上における第1のエッジャーミル103の1対の第1のロール103b間に挿入する(ステップS102)。具体的には、ピストンロッド103fがシリンダ103e内に収納されることにより、シリンダ103eは、図2に示したR1方向に回転し、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、挟持部103cと、基準板Aとが、破線で示した位置へ移動する。これにより、基準板Aが、被圧延材120の搬送ライン121上における1対の第1のロール103b間に挿入される。
次に、制御装置200は、1対のロール103b間に挿入された基準板Aを被圧延材120の搬送ライン上と重ならない位置へ待避させる(ステップS106)。具体的には、ピストンロッド103fがシリンダ103eから突出することにより、シリンダ103eは、R2方向に回転し、シリンダ103eと、ピストンロッド103fと、アーム部103dと、挟持部103cと、基準板Aとが、実線で示した位置へ移動する。
このように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、基準板駆動部3が、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、被圧延材120の搬送ライン121上における1対のロール103b間に挿入し、又は1対のロール103b間に挿入された基準板Aを被圧延材120の搬送ライン121上と重ならない位置へ待避させるので、作業者がクレーン機を用いて、基準板Aを挿入する必要がない。これにより、作業員のクレーン機の習熟度合いに係わらず、正確にゼロ点調整を行うことができる。
そして、熱間圧延装置100は、第1のエッジャーミル103及び第2のエッジャーミル109において基準位置調整を行った後、再起動して被圧延材120の熱間圧延処理を行う。
このように、第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、基準位置調整を行うことにより、即ち、基準板駆動部が、挟持部103cに挟まれた基準板Aを、被圧延材120の搬送ライン上における1対のロール103b間に挿入し、又は1対のロール103b間に挿入された基準板Aを被圧延材120の搬送ライン上と重ならない位置へ待避させ、ゼロ点調整部200cが、基準板駆動部により基準板がA搬送ライン上における1対のロール間に挿入され、1対のロール103bと基準板Aとが接触したときの荷重計測部103mにより計測された荷重に基づいて、ギャップ計測部103kのゼロ点調整を行うことにより、第1のエッジャーミル103に備えられた1対のロール103b間のギャップGを適切に調整することができる。
≪監視処理≫
本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1は、熱間圧延装置100が再起動後、第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延された被圧延材120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理を行う。
実績算出部200aは、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIと、荷重計測部103mにより計測された荷重Fと、ゼロ点調整部200cによりゼロ点調整されたギャップ計測部103kにより計測されたギャップSとに基づいて、粗圧延ミル105の入での被圧延材120の幅を板幅算出値WEOとして算出する。
そして、実績算出部200aは、算出された板幅算出値WEOと、第2の幅計測部106により計測された第2の幅WMOとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がった被圧延材120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がる被圧延材120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する。
そして、ステップS201において第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとが供給されたと判定された場合(YESの場合)、実績算出部200aは、供給された第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとに基づいて、被圧延材120の粗圧延ミル105の入での被圧延材120の板幅の算出値を板幅算出値WAC EOとして算出する(ステップS202)。
具体的には、第1のエッジャーミル103の出側であり、かつ粗圧延ミル105の入側における被圧延材120の板幅をWEOとし、第2の幅計測部106により計測された被圧延材120の幅を第2の幅WMOとすると、被圧延材120は粗圧延ミル105により上下方向に圧延されるので、一般的には、WEO<WMOの関係があり、下記の(数式1)の関係式が成り立つ。
そこで、第1のエッジャーミル103出における被圧延材120の板幅の実績計算値である板幅算出値をWAC EOとすると、実績算出部200aは、第1の幅WEI、ギャップS、荷重Fに基づいて、(数式2)を用いて板幅算出値WAC EOを算出する。
次に、実績算出部200aは、板幅算出値WAC EOと、第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がる被圧延材120の幅広がり量を、幅広がり量実績計算値として算出する(ステップS203)。
ステップS204において、第2の幅WMOが供給されたと判定された場合(YESの場合)、実績算出部200aは、板幅算出値をWAC EOと、第2の幅WMOとに基づいて、下記の(数式4)を用いて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がった被圧延材120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出する(ステップS205)。
ΔWERR DHt=ΔWAC DHt−ΔWACT DHt ・・・(数式5)
ここで、ΔWACT DHtは、現象的にはギャップ偏差に対して線形の関係となっているので、ゼロ点調整が正しく行われなかった時は、定常的に誤差が発生する。通常は、制御装置200が自動学習機能により、誤差が無くなるようにモデル計算が修正されるが、それには時間(圧延された被圧延材数)を要する。
図7は、出力制御部200bが、表示部201に表示させた幅広がり量偏差ΔWERR DHtの一例を示した図である。図7に示した表示画面301では、x軸にはある時点からの被圧延材数tを、y軸には幅広がり量偏差ΔWERR DHtを示している。
図7に示すように、表示画面301には、熱間圧延装置100の運転中、ある時点からの被圧延材数tに対する幅広がり量偏差ΔWERR DHt302が、リアルタイム表示されている。
図7に示した例では、t1時点において、幅広がり量偏差ΔWERR DHt302が、閾値W th を越えており、この時点において、出力制御部200bは、異常を警告する。具体的には、表示部201が、「ゼロ点ずれが発生しました。」と警告を表示してもよいし、音声出力部202が「ゼロ点ずれが発生しました。」と警告メッセージを発報するようにしてもよい。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1によれば、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIと、荷重計測部103mにより計測された荷重Fと、ギャップ計測部103kにより計測されたギャップSとに基づいて、粗圧延ミル105の入での被圧延材120の幅を板幅算出値WEOとして算出し、算出された板幅算出値WEOと、第2の幅計測部106により計測された第2の幅WMOとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がった被圧延材120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第1の幅計測部102により計測された第1の幅WEIとに基づいて、粗圧延ミル105により圧延されることにより横方向に広がる被圧延材120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する実績算出部200aと、実績算出部200aにより算出された幅広がり量実績値ΔWACT DHtと幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとの差を、表示部201に表示させる出力制御部200bとを備えているので、第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延された被圧延材120の幅の広がり量を監視することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1では、上述した第1のエッジャーミル103及び粗圧延ミル105で圧延された被圧延材120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理と実行すると共に、第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110で圧延された被圧延材120の幅の広がり量にズレがないかを監視する監視処理を実行する。
図8に示すように、実績算出部200aが、第3の幅計測部107により計測された第3の幅WEIと、荷重計測部109mにより計測された荷重Fと、ギャップ計測部109kにより計測されたギャップSとに基づいて、仕上圧延ミル110の入での被圧延材120の幅を板幅算出値WEOとして算出し、算出された板幅算出値WEOと、第4の幅計測部111により計測された第4の幅WMOとに基づいて、仕上圧延ミル110により圧延されることにより横方向に広がった被圧延材120の幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値ΔWACT DHtとして算出すると共に、算出された板幅算出値WEOと、第3の幅計測部107により計測された第1の幅WEIとに基づいて、仕上圧延ミル110により圧延されることにより横方向に広がる被圧延材120の幅広がり量の計算値を、幅広がり量実績計算値ΔWAC DHtとして算出する。
ただし、ステップS202において、実績算出部200aは、供給された第1の幅WEIと、荷重Fと、ギャップSとに基づいて、被圧延材120の粗圧延ミル105の入での被圧延材120の板幅の算出値を板幅算出値WAC EOとして算出する際、張力σと温度Tとに基づいて、ΔWを算出する。例えば、実績算出部200aは、仕上圧延ミル110の第4のロールの荷重を測定する荷重計の値に基づいて張力σを算出する、又は被圧延材120の通板性を高めるために仕上圧延ミル110に備えられたルーパ(図示しない)の出力値に基づいて、張力σを算出する。また、実績算出部200aは、仕上圧延ミル110に備えられた温度計により温度Tを計測する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る基準位置調整監視装置1によれば、さらに、第2のエッジャーミル109及び仕上圧延ミル110で圧延された被圧延材120の幅の広がり量偏差を監視することができる。

Claims (5)

  1. 1対のロールにより横方向からワークを圧延するエッジャーミルに備えられ、前記1対のロール間の基準ギャップとなる寸法で成型された基準板を挟む挟持部と、
    前記挟持部に挟まれた前記基準板を、前記ワークの搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入し、又は前記1対のロール間に挿入された前記基準板を前記ワークの搬送ライン上と重ならない位置へ待避させる基準板駆動部と、
    前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、
    前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、
    前記基準板駆動部により前記基準板が搬送ライン上における前記1対のロール間に挿入され、前記1対のロールと前記基準板とが接触したときの前記荷重計測部により計測された荷重に基づいて、前記ギャップ計測部のゼロ点調整を行うゼロ点調整部と、
    を備えることを特徴とする基準位置調整監視装置。
  2. 前記エッジャーミル入口での前記ワークの幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、
    前記エッジャーミルで圧延された前記ワークを上下方向から圧延する圧延ミルの出口での前記ワークの幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、
    前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ゼロ点調整部によりゼロ点調整された前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入口での前記ワークの板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がった前記ワークの幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより横方向に広がる前記ワークの幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、
    前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の基準位置調整監視装置。
  3. 前記出力制御部は、
    前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差が、閾値を越えた場合に、前記表示部に警告メッセージを表示させる
    ことを特徴とする請求項2記載の基準位置調整監視装置。
  4. 1対のロールにより横方向からワークを圧延するエッジャーミルの入口での前記ワークの幅を、第1の幅として計測する第1の幅計測部と、
    前記エッジャーミルで圧延された前記ワークを上下方向から圧延する圧延ミルの出口での前記ワークの幅を、第2の幅として計測する第2の幅計測部と、
    前記1対のロールに掛かる荷重を計測する荷重計測部と、
    前記1対のロール間のギャップを計測するギャップ計測部と、
    前記計測された第1の幅と、前記荷重計測部により計測された荷重と、前記ギャップ計測部により計測されたギャップとに基づいて、前記圧延ミルの入口での前記ワークの板幅を板幅算出値として算出し、前記算出された板幅算出値と前記計測された第2の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がった前記ワークの幅広がり量の実績値を、幅広がり量実績値として算出すると共に、前記算出された板幅算出値と前記計測された第1の幅とに基づいて、前記圧延ミルにより圧延されることにより前記横方向に広がる前記ワークの幅広がり量の計算値を、前記幅広がり量実績計算値として算出する実績算出部と、
    前記実績算出部により算出された前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差を、表示部に表示する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする基準位置調整監視装置。
  5. 前記出力制御部は、
    前記幅広がり量実績値と前記幅広がり量実績計算値との差が、閾値を越えた場合に、前記表示部に警告メッセージを表示させる
    ことを特徴とする請求項4記載の基準位置調整監視装置。
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