JPWO2010079539A1 - 積分器およびこれを備えたδς変調器 - Google Patents

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Abstract

例えばΔΣ変調器のSNRを改善できるように、電流型DA変換器の電流波形の乱れを緩和できる積分器回路を提供する。オペアンプ(102)を有する積分器回路は、オペアンプ(102)の出力端子と反転入力端子との間に並列にフィードバック経路(F1,F2)が設けられている。フィードバック経路(F1)では、積分容量素子(105)と少なくとも1つの抵抗素子(107)とが直列に設けられており、フィードバック経路(F2)では、積分容量素子(105)よりも容量値が小さい第2の積分容量素子(106)が設けられている。

Description

この発明は、ΔΣ変調器のループフィルタ等に用いられる積分器回路に関する。
連続時間型のΔΣ変調器はループフィルタを有する。このループフィルタの多くは、オペアンプ等を利用したアクティブ型のフィルタによって構成される。図6(A)はループフィルタ内の積分器回路の一例である。
ここで、実回路のオペアンプのゲイン帯域幅は有限であり、積分器回路の特性もその影響を受ける。このため、図7において実線で示すように、ゲイン特性および位相特性において周波数高域側で第二の極が生じてしまう。
これを補正する手法としては、非特許文献1に開示されているように、図6(B)のように積分容量に直列に抵抗を挿入する方法が知られている。これにより、図7において破線で示すように、ゼロ点を発生させることができ、第二の極をキャンセルすることができる。すなわち、帯域補償が実現される。
F. Chen他、"Compensation of Finite GBW Induced Performance Loss on a Fifth-order Continuous-time Sigma-Delta Modulator"、IEEE Canadian Conference on Electrical and Computer Engineering (CCECE 2006)
しかしながら、連続時間型ΔΣ変調器においてフィードバックデジタル/アナログ変換器(DAC)として電流型DA変換器を用いた場合、電流型DA変換器は理想電流源ではなく有限の出力抵抗を持つため、積分容量に直列に挿入した抵抗により、電流型DA変換器の電流値が変化すると過渡応答が乱れる。このため、図8において実線で示すように、電流変化にリンギングが生じてしまう。連続時間型ΔΣ変調器にとって、電流波形の乱れは、演算誤差を招き、信号対ノイズ比(SNR)の劣化の原因となる。すなわち、図6(B)に示すような従来の帯域補償積分器回路では、問題が生じる。
本発明は、例えばΔΣ変調器のSNRを改善できるように、電流型DA変換器の電流波形の乱れを緩和できる積分器回路を提供することを目的とする。
本発明は、積分器回路として、オペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子と入力抵抗を介して接続されている電圧入力端子と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子との間に並列に設けられた第1および第2のフィードバック経路とを備え、前記第1のフィードバック経路において、第1の積分容量素子と少なくとも1つの第1の抵抗素子とが直列に設けられており、前記第2のフィードバック経路において、前記第1の積分容量素子よりも容量値が小さい第2の積分容量素子が設けられているものである。
本発明によると、第1のフィードバック経路において、第1の積分容量素子と直列に第1の抵抗素子が設けられているので、積分器回路の特性において、オペアンプのゲイン帯域幅によって生じる第二の極をキャンセルするようにゼロ点が形成される。また、第1のフィードバック経路と並列に設けられた第2のフィードバック経路において、第1の積分容量素子よりも容量値が小さい第2の積分容量素子が設けられているので、積分器回路の特性において、形成されたゼロ点よりも高周波側に第三の極が形成される。この結果、図7において一点鎖線で示すように、積分器回路のゲイン特性および位相特性は改善される。そして、オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されている場合には、図8において破線で示すように、電流型DA変換器の電流波形においてリンギングが抑制される。
そして、前記本発明に係る積分器回路において、前記第2の積分容量素子の容量値は、前記第1の積分容量素子の容量値の5〜30%の範囲にあるのが好ましい。
また、前記本発明に係る積分器回路において、前記第2のフィードバック経路において、前記第2の積分容量素子と直列に少なくとも1つの第2の抵抗素子が設けられており、前記第1の積分容量素子の容量値と前記第1の抵抗素子の抵抗値との積は、前記第2の積分容量素子の容量値と前記第2の抵抗素子の抵抗値との積よりも、大きいのが好ましい。
また、前記本発明に係る積分器回路において、前記オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されているのが好ましい。
また、本発明は、ループフィルタを有するΔΣ変調器として、前記ループフィルタ内に、前記オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されている、本発明に係る積分器回路を備えており、当該ΔΣ変調器の出力が、前記電流型DA変換器の入力として与えられているものである。
これにより、高精度な演算が可能となり、SNRを改善することが可能となる。
以上のように、本発明によると、積分器回路の特性を改善することができるので、電流型DA変換器の過渡応答波形のリンギングを抑制し、ΔΣ変調器のSNRを改善することができる。
実施形態に係る積分器回路の構成を示す図である。 実施形態に係る差動構成の積分器回路の構成を示す図である。 変形例に係る積分器回路の構成を示す図である。 積分器回路に接続される差動構成の電流型DA変換器の構成の一例である。 実施形態に係る積分器回路を用いたΔΣ変調器の構成の一例である。 (A)は通常の積分器回路、(B)は従来の帯域補償積分器回路である。 積分器回路の特性を示すグラフである。 電流DA変換器の電流波形を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は実施形態に係る積分器回路の構成を示す回路図である。図1において、100は入力抵抗(R1)、101は電圧入力端子、102はオペアンプであり、電圧入力端子101は入力抵抗100を介してオペアンプ102の反転入力端子と接続されている。オペアンプ102の反転入力端子には、電流型DA変換器103の出力も接続されている。また、オペアンプ102の出力端子と反転入力端子との間に、第1および第2のフィードバック経路F1,F2が設けられている。第1のフィードバック経路F1において、第1の積分容量素子105(C2)と第1の抵抗素子107(R3)とが、直列に設けられている。第2のフィードバック経路F2において、第2の積分容量素子106(C3)が設けられている。第2の積分容量素子106の容量値C3は、第1の積分容量素子105の容量値C2よりも小さい。好ましくは、第2の積分容量素子106の容量値C3は、第1の積分容量素子105の容量値C2の5〜30%の範囲にある。
図1の構成において、容量値C2,C3および抵抗値R3の値は、図6(B)の構成と比較すると、次のような条件を満たすように定めればよい。
C2=(1−r)・C1
C3=r・C1
R3=R2/(1−r)
ここで、rは0.05〜0.25程度の値が望ましい。
また、第2のフィードバック経路F2において、第2の積分容量素子106と直列に、第2の抵抗素子(R4)が設けられていてもよい。この場合は、
C2・R3>C3・R4
すなわち、第1の積分容量素子105の容量値C2と第1の抵抗素子107の抵抗値R3との積は、第2の積分容量素子106の容量値C3と第2の抵抗素子の抵抗値R4との積よりも、大きいことが好ましい。
第1のフィードバック経路F1に、第1の積分容量素子105と直列に第1の抵抗素子107を設けたことによって、積分器回路の特性において、オペアンプ102の帯域幅によって生じる第二の極をキャンセルするように、ゼロ点を形成することができる。さらに、第1のフィードバック経路と並列に第2のフィードバック経路F2を構成し、ここに第1の積分容量素子105よりも容量値が小さい第2の積分容量素子106を設けたことによって、ゼロ点よりも高周波側に第三の極を形成することができる。これにより、図7において一点鎖線で示すように、ゲイン特性および位相特性が改善される。そして、図8において破線で示すように、電流型DA変換器103の出力電流波形のリンギングが改善される。
なお、第1のフィードバック経路F1において、積分容量素子105と直列に、抵抗素子を複数個設けてもかまわない。
図2は本実施形態に係る差動構成の積分器回路の構成を示す回路図である。図2の構成でも、図1の構成と同様の効果が得られる。
また図3(A)に示すように、オペアンプ102の出力端子と反転入力端子との間に、3個以上のフィードバック経路F1〜Fnを設けてもかまわない。この構成の場合、第1のフィードバック経路F1と、他のフィードバック経路F2〜Fnのいずれかとが、上述したような条件を満たしていれば、同様の効果が得られる。図3(B)は差分構成の積分器回路の構成の例である。
図4は本実施形態に係る積分器回路に接続される差動構成の電流型DA変換器の構成の一例である。図4(A)は電流型DA変換器を構成するセルの内部構成、図4(B)は全体構成を示す。図4(A)に示すように、セル210は、NMOSトランジスタからなる電流源201と、PMOSトランジスタからなる電流源204と、電源と201,204の間に設けられたスイッチ205,206とを備えている。スイッチ205はデジタル入力DIN+によってオン/オフされ、スイッチ206は反転デジタル入力DIN−によってオン/オフされる。スイッチ205,206の接続点から、アナログ差動電流IOUT+,IOUT−が出力される。また図4(B)に示すように、電流型DA変換器全体では、図4(A)に示したようなセル210が複数個並列に接続されており、デジタル差動入力DIN+,DIN−によってアナログ差動電流IOUT+,IOUT−が制御され、出力される。
図5は本実施形態に係る積分器回路を用いたΔΣ変調器の構成の一例である。図5に示すΔΣ変調器は、ループフィルタ内に、本実施形態に係る積分器回路301,302,303を備えている。また、積分器回路301,302,303内のオペアンプ311,312,313の反転入力端子に、電流型DA変換器304,305,306がそれぞれ接続されている。さらに、積分器回路303と出力端子308との間に量子化器307を備えている。
そして、量子化器307の出力と各電流型DA変換器304,305,306の入力とが接続されており、ΔΣ変調器の出力DOUTが、電流型DA変換器304,305,306の入力として与えられている。すなわち、出力DOUTが、各電流型DA変換器304,305,306を介して各積分器回路301,302,303にフィードバックされている。この際、各積分器回路301,302,303における積分容量素子321,322,323によって、リンギングが低減される。
このように、ΔΣ変調器に本実施形態に係る積分器回路を利用することによって、電流型DA変換器による高精度なフィードバックが可能となる。
なお、本実施形態に係る積分器回路では、第1のフィードバック経路に抵抗素子を追加することによって、第二の極をキャンセルするようにゼロ点を生じさせているが、これをΔΣ変調器のループフィルタとして利用した場合、この抵抗素子の抵抗値を適切に選択することによって、任意の位置にゼロ点を生じさせてフィルタの伝達関数を変えることが可能である。
本発明によると、積分器回路の特性が改善されるので、例えばΔΣ変調器の高速動作などに有用である。
100 入力抵抗
101 電圧入力端子
102 オペアンプ
103 電流型DA変換器
105 第1の積分容量素子
106 第2の積分容量素子
107 第1の抵抗素子
301,302,303 積分器回路
304,305,306 電流型DA変換器
F1 第1のフィードバック経路
F2 第2のフィードバック経路
この発明は、ΔΣ変調器のループフィルタ等に用いられる積分器に関する。
連続時間型のΔΣ変調器はループフィルタを有する。このループフィルタの多くは、オペアンプ等を利用したアクティブ型のフィルタによって構成される。図6(A)はループフィルタ内の積分器の一例である。
ここで、実回路のオペアンプのゲイン帯域幅は有限であり、積分器の特性もその影響を受ける。このため、図7において実線で示すように、ゲイン特性および位相特性において周波数高域側で第二の極が生じてしまう。
これを補正する手法としては、非特許文献1に開示されているように、図6(B)のように積分容量に直列に抵抗を挿入する方法が知られている。これにより、図7において破線で示すように、ゼロ点を発生させることができ、第二の極をキャンセルすることができる。すなわち、帯域補償が実現される。
F. Chen他、"Compensation of Finite GBW Induced Performance Loss on a Fifth-order Continuous-time Sigma-Delta Modulator"、IEEE Canadian Conference on Electrical and Computer Engineering (CCECE 2006)
しかしながら、連続時間型ΔΣ変調器においてフィードバックデジタル/アナログ変換器(DAC)として電流型DA変換器を用いた場合、電流型DA変換器は理想電流源ではなく有限の出力抵抗を持つため、積分容量に直列に挿入した抵抗により、電流型DA変換器の電流値が変化すると過渡応答が乱れる。このため、図8において実線で示すように、電流変化にリンギングが生じてしまう。連続時間型ΔΣ変調器にとって、電流波形の乱れは、演算誤差を招き、信号対ノイズ比(SNR)の劣化の原因となる。すなわち、図6(B)に示すような従来の帯域補償積分器では、問題が生じる。
本発明は、例えばΔΣ変調器のSNRを改善できるように、電流型DA変換器の電流波形の乱れを緩和できる積分器を提供することを目的とする。
本発明は、積分器として、オペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子と入力抵抗を介して接続されている電圧入力端子と、前記オペアンプの出力端子と反転入力端子との間に並列に設けられた第1および第2のフィードバック経路とを備え、前記第1のフィードバック経路において、第1の積分容量素子と少なくとも1つの第1の抵抗素子とが直列に設けられており、前記第2のフィードバック経路において、前記第1の積分容量素子よりも容量値が小さい第2の積分容量素子が設けられているものである。
本発明によると、第1のフィードバック経路において、第1の積分容量素子と直列に第1の抵抗素子が設けられているので、積分器の特性において、オペアンプのゲイン帯域幅によって生じる第二の極をキャンセルするようにゼロ点が形成される。また、第1のフィードバック経路と並列に設けられた第2のフィードバック経路において、第1の積分容量素子よりも容量値が小さい第2の積分容量素子が設けられているので、積分器の特性において、形成されたゼロ点よりも高周波側に第三の極が形成される。この結果、図7において一点鎖線で示すように、積分器のゲイン特性および位相特性は改善される。そして、オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されている場合には、図8において破線で示すように、電流型DA変換器の電流波形においてリンギングが抑制される。
そして、前記本発明に係る積分器において、前記第2の積分容量素子の容量値は、前記第1の積分容量素子の容量値の5〜30%の範囲にあるのが好ましい。
また、前記本発明に係る積分器において、前記第2のフィードバック経路において、前記第2の積分容量素子と直列に少なくとも1つの第2の抵抗素子が設けられており、前記第1の積分容量素子の容量値と前記第1の抵抗素子の抵抗値との積は、前記第2の積分容量素子の容量値と前記第2の抵抗素子の抵抗値との積よりも、大きいのが好ましい。
また、前記本発明に係る積分器において、前記オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されているのが好ましい。
また、本発明は、ループフィルタを有するΔΣ変調器として、前記ループフィルタ内に、前記オペアンプの反転入力端子に電流型DA変換器の出力が接続されている、本発明に係る積分器を備えており、当該ΔΣ変調器の出力が、前記電流型DA変換器の入力として与えられているものである。
これにより、高精度な演算が可能となり、SNRを改善することが可能となる。
以上のように、本発明によると、積分器の特性を改善することができるので、電流型DA変換器の過渡応答波形のリンギングを抑制し、ΔΣ変調器のSNRを改善することができる。
実施形態に係る積分器の構成を示す図である。 実施形態に係る差動構成の積分器の構成を示す図である。 変形例に係る積分器の構成を示す図である。 積分器に接続される差動構成の電流型DA変換器の構成の一例である。 実施形態に係る積分器を用いたΔΣ変調器の構成の一例である。 (A)は通常の積分器、(B)は従来の帯域補償積分器である。 積分器の特性を示すグラフである。 電流DA変換器の電流波形を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は実施形態に係る積分器の構成を示す回路図である。図1において、100は入力抵抗(R1)、101は電圧入力端子、102はオペアンプであり、電圧入力端子101は入力抵抗100を介してオペアンプ102の反転入力端子と接続されている。オペアンプ102の反転入力端子には、電流型DA変換器103の出力も接続されている。また、オペアンプ102の出力端子と反転入力端子との間に、第1および第2のフィードバック経路F1,F2が設けられている。第1のフィードバック経路F1において、第1の積分容量素子105(C2)と第1の抵抗素子107(R3)とが、直列に設けられている。第2のフィードバック経路F2において、第2の積分容量素子106(C3)が設けられている。第2の積分容量素子106の容量値C3は、第1の積分容量素子105の容量値C2よりも小さい。好ましくは、第2の積分容量素子106の容量値C3は、第1の積分容量素子105の容量値C2の5〜30%の範囲にある。
図1の構成において、容量値C2,C3および抵抗値R3の値は、図6(B)の構成と比較すると、次のような条件を満たすように定めればよい。
C2=(1−r)・C1
C3=r・C1
R3=R2/(1−r)
ここで、rは0.05〜0.25程度の値が望ましい。
また、第2のフィードバック経路F2において、第2の積分容量素子106と直列に、第2の抵抗素子(R4)が設けられていてもよい。この場合は、
C2・R3>C3・R4
すなわち、第1の積分容量素子105の容量値C2と第1の抵抗素子107の抵抗値R3との積は、第2の積分容量素子106の容量値C3と第2の抵抗素子の抵抗値R4との積よりも、大きいことが好ましい。
第1のフィードバック経路F1に、第1の積分容量素子105と直列に第1の抵抗素子107を設けたことによって、積分器の特性において、オペアンプ102の帯域幅によって生じる第二の極をキャンセルするように、ゼロ点を形成することができる。さらに、第1のフィードバック経路と並列に第2のフィードバック経路F2を構成し、ここに第1の積分容量素子105よりも容量値が小さい第2の積分容量素子106を設けたことによって、ゼロ点よりも高周波側に第三の極を形成することができる。これにより、図7において一点鎖線で示すように、ゲイン特性および位相特性が改善される。そして、図8において破線で示すように、電流型DA変換器103の出力電流波形のリンギングが改善される。
なお、第1のフィードバック経路F1において、積分容量素子105と直列に、抵抗素子を複数個設けてもかまわない。
図2は本実施形態に係る差動構成の積分器の構成を示す回路図である。図2の構成でも、図1の構成と同様の効果が得られる。
また図3(A)に示すように、オペアンプ102の出力端子と反転入力端子との間に、3個以上のフィードバック経路F1〜Fnを設けてもかまわない。この構成の場合、第1のフィードバック経路F1と、他のフィードバック経路F2〜Fnのいずれかとが、上述したような条件を満たしていれば、同様の効果が得られる。図3(B)は差分構成の積分器の構成の例である。
図4は本実施形態に係る積分器に接続される差動構成の電流型DA変換器の構成の一例である。図4(A)は電流型DA変換器を構成するセルの内部構成、図4(B)は全体構成を示す。図4(A)に示すように、セル210は、NMOSトランジスタからなる電流源201と、PMOSトランジスタからなる電流源204と、電流源201,204の間に設けられたスイッチ205,206とを備えている。スイッチ205はデジタル入力DIN+によってオン/オフされ、スイッチ206は反転デジタル入力DIN−によってオン/オフされる。スイッチ205,206の接続点から、アナログ差動電流IOUT+,IOUT−が出力される。また図4(B)に示すように、電流型DA変換器全体では、図4(A)に示したようなセル210が複数個並列に接続されており、デジタル差動入力DIN+,DIN−によってアナログ差動電流IOUT+,IOUT−が制御され、出力される。
図5は本実施形態に係る積分器を用いたΔΣ変調器の構成の一例である。図5に示すΔΣ変調器は、ループフィルタ内に、本実施形態に係る積分器301,302,303を備えている。また、積分器301,302,303内のオペアンプ311,312,313の反転入力端子に、電流型DA変換器304,305,306がそれぞれ接続されている。さらに、積分器303と出力端子308との間に量子化器307を備えている。
そして、量子化器307の出力と各電流型DA変換器304,305,306の入力とが接続されており、ΔΣ変調器の出力DOUTが、電流型DA変換器304,305,306の入力として与えられている。すなわち、出力DOUTが、各電流型DA変換器304,305,306を介して各積分器301,302,303にフィードバックされている。この際、各積分器301,302,303における積分容量素子321,322,323によって、リンギングが低減される。
このように、ΔΣ変調器に本実施形態に係る積分器を利用することによって、電流型DA変換器による高精度なフィードバックが可能となる。
なお、本実施形態に係る積分器では、第1のフィードバック経路に抵抗素子を追加することによって、第二の極をキャンセルするようにゼロ点を生じさせているが、これをΔΣ変調器のループフィルタとして利用した場合、この抵抗素子の抵抗値を適切に選択することによって、任意の位置にゼロ点を生じさせてフィルタの伝達関数を変えることが可能である。
本発明によると、積分器の特性が改善されるので、例えばΔΣ変調器の高速動作などに有用である。
100 入力抵抗
101 電圧入力端子
102 オペアンプ
103 電流型DA変換器
105 第1の積分容量素子
106 第2の積分容量素子
107 第1の抵抗素子
301,302,303 積分器
304,305,306 電流型DA変換器
F1 第1のフィードバック経路
F2 第2のフィードバック経路

Claims (5)

  1. オペアンプと、
    前記オペアンプの反転入力端子と入力抵抗を介して接続されている電圧入力端子と、
    前記オペアンプの出力端子と反転入力端子との間に並列に設けられた、第1および第2のフィードバック経路とを備え、
    前記第1のフィードバック経路において、第1の積分容量素子と、少なくとも1つの第1の抵抗素子とが、直列に設けられており、
    前記第2のフィードバック経路において、前記第1の積分容量素子よりも容量値が小さい第2の積分容量素子が、設けられている
    ことを特徴とする積分器回路。
  2. 請求項1記載の積分器回路において、
    前記第2の積分容量素子の容量値は、前記第1の積分容量素子の容量値の5〜30%の範囲にある
    ことを特徴とする積分器回路。
  3. 請求項1または2記載の積分器回路において、
    前記第2のフィードバック経路において、前記第2の積分容量素子と直列に、少なくとも1つの第2の抵抗素子が、設けられており、
    前記第1の積分容量素子の容量値と前記第1の抵抗素子の抵抗値との積は、前記第2の積分容量素子の容量値と前記第2の抵抗素子の抵抗値との積よりも、大きい
    ことを特徴とする積分器回路。
  4. 請求項1記載の積分器回路において、
    前記オペアンプの反転入力端子に、電流型DA変換器の出力が接続されている
    ことを特徴とする積分器回路。
  5. ループフィルタを有するΔΣ変調器であって、
    前記ループフィルタ内に、請求項4記載の積分器回路を備えており、
    当該ΔΣ変調器の出力が、前記電流型DA変換器の入力として与えられている
    ことを特徴とするΔΣ変調器。
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