JPWO2010074290A1 - 集積回路及びそれを用いた電池監視装置 - Google Patents

集積回路及びそれを用いた電池監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010074290A1
JPWO2010074290A1 JP2010544199A JP2010544199A JPWO2010074290A1 JP WO2010074290 A1 JPWO2010074290 A1 JP WO2010074290A1 JP 2010544199 A JP2010544199 A JP 2010544199A JP 2010544199 A JP2010544199 A JP 2010544199A JP WO2010074290 A1 JPWO2010074290 A1 JP WO2010074290A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
battery
input
temperature detection
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010544199A
Other languages
English (en)
Inventor
宇佐見 保
保 宇佐見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soliton Systems KK
Original Assignee
Soliton Systems KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soliton Systems KK filed Critical Soliton Systems KK
Publication of JPWO2010074290A1 publication Critical patent/JPWO2010074290A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/396Acquisition or processing of data for testing or for monitoring individual cells or groups of cells within a battery
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • H01M10/443Methods for charging or discharging in response to temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

本発明の集積回路(18)は、少なくとも一つ以上のアナログ信号のAD変換を行うADコンバータ(18−10)と、ADコンバータ(18−10)からの出力が入力される制御部(18−12)と、制御部(18−12)によって制御される入出力レベルシフト回路(18−13)とを備え、ADコンバータ(18−10)からの出力が、入出力レベルシフト回路(18)に入力されるデータin信号によって、入出力レベルシフト回路(18−13)を介してデータout端子から出力される。入出力レベルシフト回路にクロック信号とスタート信号が印加され、入出力レベルシフト回路(18−13)に入力されるADコンバータ(18−10)からの出力が、スタート信号によってデータout端子(18−17)から出力されてもよい。

Description

本発明は、集積回路及びそれを用いた電池監視装置に関する。さらに詳しくは、リチウムイオン電池等の充放電が可能な蓄電池の電圧の監視ができる集積回路と、この集積回路を用い蓄電池の能力を最大限に発揮させるべく電池の充電状態を監視する電池監視装置に関する。
リチウム(Li)イオン電池などの充放電が可能な2次電池の過充電を防止するためには、2次電池の電圧と温度を監視することが重要である。そのために従来の電圧監視装置は、図42に示すような構造を有している。
図42に示す従来の電池監視装置200は、電池ユニット201と制御部210とからなる。各電池ユニット201は正出力端子102と負出力端子203とから構成されている。一般的にはこの電池ユニット201が複数個直列接続されて高電圧を発生している。個々の電池ユニット201の出力電圧をモニタするために出力端子が取り出され、電池ユニット201の電圧を計測しやすくするために高電圧から低電圧への電圧変換回路206を経て電圧監視AD変換回路207へ接続されている。さらに電池ユニット201の温度を計測するためにサーミスタ205が組み込まれ、その信号線が温度監視AD変換回路108に接続されている。電圧監視AD変換回路207や温度監視AD変換回路208の信号が、マイクロコンピュータ209で処理され、電池監視装置200を構成している。電池監視装置200において、各電池ユニット201の電池容量の状態や電池の温度の状態を監視するために多数の配線が交錯しているのが現状であり、小型化の制約となっておりコスト低減の面でも部品点数の多さが制約となっている。
電池ユニット201がリチウム電池の場合には、通常使用状態では1個当たり3.6V(ボルト)であるものが定常満充電では4.1Vとなる。過充電では5.0Vに達して、内部温度、内部圧力も上がり危険な状態となる。定常放電では3.0Vになり、さらに低い過放電では電池機能に化学的劣化をきたしてしまう。この為に電池ユニット201の充放電状態を個々に監視することが重要である。一般的には個々の電池ユニット201の電圧をモニタし、温度を数個まとめてモニタすることが行われている。各電池ユニット201が直列接続で使われる場合は、各電池ユニット201の電圧レベルが異なり、多数の直列接続になれば数百Vにも達する。さらに多くの直列接続がなされる傾向にある。
この電池ユニット201の端子間電圧を測定するために多数の配線と電圧変換回路を用いて行われている。電圧の検出のみならず過充電のモニタのためには、温度の検出も必要で多数の温度センサの信号を取り出すために配線が一層複雑になってしまう。また、各電池ユニット201の温度を計測するために温度センサ205であるサーミスタが設置してあり、その信号線を引き出す必要があり、今後さらに多数の配線が必要になってくる。電圧の検出のみならず過充電のモニタのためには、温度の検出も必要で多数の温度センサ205の信号を取り出すために配線が一層複雑になってしまう。
一般に、複数の電池ユニット201の制御信号の処理には共通の信号線を使用して配線数を減らすことが考えられるが、電圧が各電池ユニット201毎に異なっている本事例のような用途では容易ではない。
一般的には、電池ユニット201をモニタしているのは電圧と温度であるが、さらに電池の内部圧力を測定したいというニーズがある。これはさらに配線を多くしてしまう。各電池ユニット201の電圧をモニタするものの、電池ユニット201は直列に接続されている。一つの電池ユニット201が充電できる最高電圧になった時に、充電を停止して、これにより、他の電池ユニット201はまだ充電する余地がある状態で充電を停止する。このため、電池ユニット201の総合能力を出せないのが実情である。
特開2000 −171532号公報
Walt Kester, James Bryant, Walt Jung , Temperature Sensor , Analog Devices Paul Brokaw, Simple Three Terminal IC Bandgap Voltage Reference IEEE Journal of Solid State Circuit, Vol.SC-9 December 1974
しかしながら、従来の電池監視装置200は、各電池ユニット201からの配線が複雑であることに加えて、高電圧から低電圧への変換には光スイッチなどを用いる必要があるために、多数の高価な素子が必要となっている。
最近、Liイオン電池の応用製品にてトルクの向上を目的として高電圧が必要となっている。その用途が模型の飛行機から無人の走行機やさらにはハイブリッド自動車に至ると電圧はさらに高くなる。各セルの数が増えるに従い配線系がますます複雑になり大きさの面でもコストの面でも課題になってきている。
また、一つの電池ユニット201が突出して早く満充電あるいは規定の電圧になっても他の電池ユニット201への充電を停止することない構成とする必要がある。
本発明は上記課題に鑑み、各電池ユニットなどの間の信号配線を減らすことができる集積回路を提供することを一目的とする。さらに、本発明はこの集積回路を用いた電池監視装置を提供することを別の目的としている。
上記第1の目的を達成するために、本発明の集積回路は、少なくとも一つ以上のアナログ信号のAD変換を行うADコンバータと、ADコンバータからの出力が入力される制御部と、制御部によって制御される入出力レベルシフト回路とを備え、ADコンバータからの出力が、入出力レベルシフト回路に入力されるデータin信号によって、入出力レベルシフト回路を介してデータout端子から出力されることを特徴とする。
上記構成において、好ましくは、入出力レベルシフト回路にクロック信号とスタート信号が印加され、入出力レベルシフト回路に入力されるADコンバータからの出力が、スタート信号によってデータout端子から出力される。
集積回路は好ましくは、さらにクロック信号発生部を備え、クロック信号発生部から生成されるクロック信号が、集積回路の制御部及び入出力レベルシフト回路に供給される。
データout端子から、好ましくは2値の電流信号が出力される。
ADコンバータは、集積回路に印加される電源電圧を測定するADコンバータであるか、温度を測定するADコンバータであるか、或いは圧力センサ用のADコンバータであってよい。
ADコンバータは、好ましくは、少なくとも2よりも大きい入力チャンンネルを備えている。
ADコンバータからの複数の出力信号は、好ましくは、入出力レベルシフト回路を介して複数のデータout端子から出力される。
さらに、好ましくは、集積回路に印加される電源電圧が一定電圧以上になった時にオンになるトランジスタを備え、トランジスタのドレインが接続される抵抗用端子を備えている。
なお、本発明では、電圧や温度を計測する上記の集積回路を、以下、電圧・温度検出用センサICと称する。
上記第2の目的を達成するために、本発明は、複数の電池ユニットが多段に直列接続される2次電池パッケージを監視する電池監視装置であって、電池ユニット1個又は電池ユニットの複数個毎にそれぞれに配設される集積回路と、各集積回路を制御するための電池監視装置用制御部と、を備え、電池監視装置用制御部は、クロック信号とスタート信号を生成する制御部と、データ入力信号が入力されるデータレジスタと、データレジスタからのデータ信号を処理するデータ処理部と、を有しており、上記集積回路は、少なくとも一つ以上のアナログ信号のAD変換を行うADコンバータと、ADコンバータからの出力が入力される制御部と、制御部によって制御される入出力レベルシフト回路とを備え、ADコンバータからの出力が、入出力レベルシフト回路に入力されるデータin信号によって、入出力レベルシフト回路を介してデータout端子から出力され電池ユニット毎の電圧が、順次電池監視装置用制御部のデータ入力に送出されることを特徴とする。
上記構成において、好ましくは、集積回路の制御部及びレベルシフト回路にクロック信号が印加され、レベルシフト回路にクロック信号とスタート信号が印加され、入出力レベルシフト回路に入力されるADコンバータからの出力が、スタート信号によってデータout端子から出力される。
集積回路は好ましくは、さらにクロック信号発生部を備え、クロック信号発生部から生成されるクロック信号が、集積回路の制御部及び入出力レベルシフト回路に供給される。クロック信号は、好ましくは、前記各集積回路に並列に印加される。
上記集積回路は、好ましくは、電池ユニットの電圧及び/又は温度を測定するためのADコンバータを備えており、各電池ユニットに、好ましくは、温度センサや電池ユニットの圧力を測定するためのADコンバータが配設されている。
さらに好ましくは、本発明の電池監視装置は、集積回路に印加される電源電圧が一定電圧以上になった時にオンになるトランジスタと、トランジスタのドレインが接続される抵抗用端子と、を備え、各集積回路の抵抗用端子と該集積回路が接続される各電池ユニットの正電圧側との間に、放電用抵抗が接続されている。集積回路は基板、好ましくはフレキシブル基板に実装されている。
本発明の集積回路は、リチウムイオン電池等の監視回路をできるだけ簡素に且つ、電池ユニットの状態を正確に計測することを可能にするものである。各電池ユニットに設置した電圧・温度検出用ICは電池ユニット自身の電源を使用することにより外部からの電源供給を受けることなく作動して、その電源を用いて電源電圧や温度を測定して、さらに圧力センサを付加すればセル内の内部圧力を検出して、これらの情報を各電池ユニットに搭載した電圧・温度検出用IC間だけの相互接続することにより、すなわち制御線と信号線がカスケードに接続された状態で信号線が極めて簡単な構造で電池監視ができるものである。
さらに、電圧・温度検出センサ用ICが、放電用抵抗が接続されトランジスタを備えている場合には、各電池ユニットが最高の充電や放電の状態まで各電池ユニットの充電や放電を可能にせしめることにより、充電能力を最高の状態とすることができる。
本発明の電池監視装置によれば、上記の各電池ユニットに装着し各電池ユニットの例えば3V程度の電源電圧で動作する電圧・温度検出センサ用ICを使用するので、各電圧・温度検出センサ用IC間の相互接続が容易で、かつ、電池監視装置の制御装置からの配線も一個の電圧・温度検出センサ用ICに接続するだけで済み、小型、軽量かつ安価な電池監視装置を提供することができる。
本発明の電池監視装置の実施形態を示す構成図である。 電圧・温度検出センサ用ICのブロック図である。 電池監視装置に用いる電圧・温度検出センサ用ICの内部回路図であり、レベルシフトと信号伝達の回路を示している。 レベルシフトの回路図と波形を示す図であり、(a)はクロック及びST信号の昇圧レベルシフト、(b)はデータ信号の降圧レベルシフトを示している。 上下に配設される二つのIC間の信号伝達を電流で行うレベルシフト回路を示す図であり、(a)は下段のICから上段のICへデータを転送するレベルシフト回路、(b)は上段のICから下段のICへデータを転送するレベルシフト回路を示す。 電圧・温度検出センサ用ICのタイミングチャートを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る変形例1の電池監視装置の構成を示す図である。 電圧・温度検出センサ用ICの変形例を示し、圧力センサを用いる場合にADコンバータを追加した電圧・温度検出センサ用ICの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る変形例2の電池監視装置の構成図である。 クロック入力を並列入力とした場合のICの内部構成を示す図である。 クロック入力を並列入力とした場合の回路構成を説明する回路図である。 コンデンサを介してレベルシフトを行っている実施形態の回路図及び波形を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る変形例3の電池監視装置を示す構成図である。 図13の電池監視装置で使用する電圧・温度検出センサ用ICのブロック図を示す。 電圧・温度検出センサ用ICの内部を示す回路図である。 クロック、ST信号の昇圧レベルシフト機構、データ信号の降圧レベルシフト機構を示す回路図及び波形である。 本発明の第1の実施形態に係る変形例4の電池監視装置の構成を示す図である。 図17の電池監視装置で使用する電圧・温度検出センサ用IC71のブロック図である。 電圧・温度検出センサ用ICの内部を示す回路図である。 本発明の電池監視装置のさらに別の実施形態を示す回路構成図である。 電圧・温度検出センサ用ICのブロック図である。 電圧・温度検出センサ用ICの内部を示す回路図である。 図22の入出力端子間の電圧関係すなわち当該ICのレベルシフトの様子を示している図である。 電圧・温度検出センサ用ICのタイミングチャートを示す図である。 図19に対して電源・温度センサICの機能に冗長データ機能を追加したICを用いた電池監視装置の構成図を示している。 図25の冗長データ機能を追加した電圧・温度検出センサ用ICの構成図である。 冗長データ機能を追加した電圧・温度検出センサ用ICの内部回路図である。 本発明の第2の実施形態の変形例1に係る電池監視装置の構成を示す図である。 電池監視装置に使用される電圧・温度検出センサ用ICの内部回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る電池監視装置の構成を示す図である。 電圧・温度検出センサ用ICのブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る電池監視装置の変形例の構成を示す図である。 電池監視装置に使用される電圧・温度検出センサ用ICの内部回路図である。 8個の電池ユニットからなる電池パッケージを示す。 この電池パッケージの上に制御回路を搭載した状態を示している。 一番目の電池ユニットに対応したA配列の電圧・温度検出センサ用ICと2番目の電池に対応したB配列の電圧・温度検出センサ用ICの相互接続詳細図を示す。 プリント基板に電圧・温度検出センサ用ICと抵抗が実装されハーネスが接続された状態を示している。 フレキシブルプリント基板の実装の断面図である。 フレキシブルプリント基板に実装した電圧・温度検出センサ用ICの固定方法に関する別の実施例である。 柔軟なフレキシブルプリント基板を用いる例を示す図である。 柔軟性のない所謂リジッドなプリント基板を用いる例を示す図である。 従来の電池監視装置の構成図である。
以下、この発明の幾つかの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の電池監視装置10の第1の実施形態を示す構成図であり、図1は5段に直列接続されている電池システムの例である。図2は、電池監視装置10に用いられる集積回路のブロック図である。この集積回路は、電圧や温度を計測する集積回路であるので、以下、電圧・温度検出センサ用ICと呼ぶ。
図1に示すように、電池監視装置10は、電池パッケージ16と、電池パッケージ16の制御を統制する制御回路17とから構成されている。電池パッケージ16は、電池ユニット11〜15からなり、電池ユニット11は、正負電極リード11−1と負電極リード11−2を有している。以下同様に、電池ユニット12〜15は、それぞれ正電極リード12−1、13−1、14−1、15−1と負電極リード12−2、13−2、14−2、15−2とを有している。制御回路17は電池監視装置10用の制御部である。
電池ユニットの正電極11−1〜14−1は、直列接続される次段の電池ユニットの負電極リード12−2〜15−2と接続リード11−4,12−4,13−4,14―4により接続される。これにより各電池ユニット11〜15が直列接続される。そして、各電池ユニット11〜15の正電極リード11−1〜15−1上に電圧・温度検出センサ用IC、つまり各電池ユニット11〜15の電圧や温度を計測する集積回路11―3、12―3、13―3、14―3、15―3が搭載されている。それぞれの電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の電源端子が、各電池ユニット11〜15の正電極11−1〜15−1と負電極11−2〜15−2とに接続されている。各電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の電源は最下位の電池11の負電極11−2であるグランド電位から見ると浮いた状態になっている。
なお、電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3は、各電池ユニット11〜15の正電極リード11−1〜15−1ではなく、負電極リード12−2〜15−2上に搭載されてもよい。
それぞれの電池ユニット11〜15及び電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3は同様な作動をするため、電池ユニット15及び電圧・温度検出センサ用IC15−3の事例で以下説明する。
電圧・温度検出センサ用IC15−3は電源電圧のセンサ機能と電圧・温度検出センサ用IC自身の温度センサ機能を有している。電圧・温度検出センサ15−3は、電池ユニット15の正電極リード15−1あるいは負電極リード15−2の上に直接実装されており、電圧・温度検出センサ用IC15−3自身の温度と電池の内部温度ができるだけ同一になるように近傍で計測できるように構成されている。
図2に示すように、電圧・温度検出センサ用IC15−3の正電源端子18−1は電池ユニット15の正電極リード15−1に接続され、負電源端子18−2は電池ユニット15の負電極リード15−2に接続されている。これにより電池ユニット15から電圧・温度検出センサ用IC15−3へ電源が供給される。
ここで、電池ユニット15から電圧・温度検出センサ用IC15−3の正電源端子18―1及び負電源端子18−2に印加される電圧を、それぞれVCC、VSSとも表記する。
電圧・温度検出センサ用IC15−3は、これらの正電極リード15―1上に結合されているために他のプリント基板などの基台や基板を必要とすることなく搭載できる。電圧・温度検出センサ15−3に入力される信号であるSTin信号、クロックin信号、データin信号や、電圧・温度検出センサ15−3から出力される信号であるSTout信号、クロックout信号、データout信号等の外部から接続される信号を伝送する信号線を直接接続できる構成となっている。
なお、電圧・温度検出センサ用IC15−3に入出力される信号である、STin信号、STout信号、クロックin信号、クロックout信号、データin信号、データout信号は、単にSTin、STout、クロックin、クロックout、データin、データoutとも呼ぶ。さらに、inは入力を、outは出力を示す。
電池ユニット11〜15の集合体である電池パッケージ16の入出力信号はST入力、クロック入力、データ出力であり、電池パッケージを制御するコントローラとなる制御部17へ接続される。
図2に示すように、電圧・温度検出センサ15−3は、内部構成として、VCCを測定する電源電圧検出用ADコンバータ18―10と、この電源電圧検出用ADコンバータ18−10用の基準電圧(Vref)18―9と、温度センサ用ADコンバータ18−1と、制御部18−12と、入出力レベルシフト部18−13と、を備えている。レベルシフト部は、レベルシフト回路とも呼ぶ。さらに、上記した正電源端子18―11及び負電源端子18−2以外の入出力端子として、STin端子18−3と、クロックin端子18−4と、データin端子18−6と、STout端子18−8と、クロックout端子18−7とデータout端子18−5と、を備えている。
図2に示すように、クロックin端子18―4から入力されるクロックin信号とSTin端子18−3から入力されるSTin信号は、入出力レベルシフト部18−13に供給される。入出力レベルシフト部18−13に入力されたクロックin信号及びSTin信号は、制御部18−12によって制御されて、入出力レベルシフト部18−13を介してクロックout信号及びSTout信号となり、それぞれクロックout端子及びST0ut端子から出力される。例えば正電源の電圧VCCが電圧検出ADコンバータ18−10に入力される。この場合、正電源の電圧VCCが電圧検出ADコンバータ18−10によって計測され、このVCCの電圧に相当するデジタ信号が、制御部18−12及び入出力レベルシフト部18−13を介して、データout端子18−5から入力される。データin端子18−6から入力される信号は、入出力レベルシフト部18−13を介して、データout端子18−5から出力される。
図2における電圧・温度検出センサ用IC15−3の動作を説明する。
電源電圧検出用ADコンバータ18−10は公知のADコンバータで構成され測定用入力に電源電圧或いはその分電圧を入力して、レファレンス電圧、つまりVref18−9に安定化電源の出力を与えてこれを基準にAD変換を行う。
温度センサとしては、内蔵しているダイオードの順方向電圧などを増幅して絶対温度に比例した温度信号を得ることができることが知られており(非特許文献2、3参照)、この温度信号を、温度センサ用ADコンバータ18−1で変換を行う。
これらのAD変換した結果が、電圧、温度のデータであり、これらのデータが制御部18―12において常時最新のデータとして蓄えられている。図2において、端子18−14は、外部にサーミスタなどの温度センサを設ける場合のオプションの入力端子である。電圧・温度検出センサ15−3内部の温度センサを用いない場合には、このオプションの入力端子から温度信号を入力して、温度センサ用ADコンバータ18−1でAD変換を行うことができる。
図3は、電池監視装置10に用いる電圧・温度検出センサ用IC15−3の内部回路図であり、レベルシフトと信号伝達の回路を示している。
STin端子18−3、クロックin端子18−4、データout端子18−5が下段すなわち前段のICとの接続端子であり、STout端子18−8、クロックout端子18−7、データin端子18−6が上段すなわち後段のICとの接続端子である。これらの接続端子により複数のIC11−3〜15−3がカスケード接続され電圧変換しながら送受信するように構成されている。
STinはST信号の入力であり、レベルシフトして内部ST信号となり、それがSTout端子18−8に出力されこれがさらに上段のSTin18−3へカスケード接続されてレベルシフトながら信号が繋がっていく。
クロックin信号も同様である。データ出力は上段から下段へレベルシフトしながら信号が伝達される。データ出力は、最下段の電圧・温度検出センサ11−3から、電池ユニット10の制御部のデータ端子を介して、データ処理部に送出される。このようにしてIC間の信号の授受は隣接したIC間のみで行われる。これにより、電池パッケージ16内部では高電圧が発生しているが電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3間の電圧差は高々数Vに抑えることができる。
電池パッケージ16への入出力は、電池ユニット11〜15の初段すなわち最下段の電圧・温度検出センサ用IC15−3においてなされ、制御部17と接地電位(負電位)が同じである。
電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の各段のSTin、STout、クロックin、クロックout、データin、データoutの信号の接続は、電圧差が小さいために単なるオープンドレインの結合でレベルシフトする構成とすることができる。
図3に示すように、電圧・温度検出センサ用IC15−3の内部のシフトレジスタは、この事例では24ビット構成となっており、4ビットのスタートビット(1110)と、8ビットの電圧データと、8ビットの温度データと、1ビットのパリティビットと、3ビットのストップビット(111)と、からなる。内部ST信号が“0”すなわちローレベルの時にはこれらの24ビットのデータをシフトレジスタへ伝え、“1”に変化する時に24ビットデータのセットを終了するとともに、シフトレジスタをシフト動作可能にならしめる。電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の各データ信号は上段から下段へシフトしながら最下段の電圧・温度検出センサ用IC15−3を通じて制御部17へ伝達される。
図4は、レベルシフトの回路図と波形を示す図であり、それぞれ、(a)はクロック及びST信号の昇圧レベルシフト、(b)はデータ信号の降圧レベルシフトを示している。
図4に示すように、レベルシフト回路は、公知のCMOS素子のオープンドレイン方式のレベルシフト回路であり、昇圧レベルシフトではNチャンネルMOSトランジスタをオープンドレインで用いて、降圧レベルシフトではPチャンネルMOSトランジスタをオープンドレインで用いている。
(レベルシフト回路の変形例)
図4では、上下に配設される、例えば二つの電圧・温度検出センサ用IC14−3、15−3間の信号伝達は、電圧レベルによって行われている。この信号伝達は、電流レベルでも行うことができる。以下、上下に配設される二つの電圧・温度検出センサ用IC14−3〜15−3間の信号伝達を、電流で行う場合について説明する。電圧・温度検出センサ用IC14−3〜15−3は、単にIC14―3とも呼ぶ。
図5は、上下に配設される二つの電圧・温度検出センサ用IC14−3〜15−3間の信号伝達を電流で行うレベルシフト回路を示す図であり、それぞれ、(a)は下段の電圧・温度検出センサ用IC14−3から上段のIC15−4へデータを転送するレベルシフト回路であり、(b)は上段の電圧・温度検出センサ用IC15−3から下段のIC14―3へデータを転送するレベルシフト回路である。
図5(a)に示すように、下段のIC14−3から上段のIC15−3へデータを転送するレベルシフト回路は、下段のIC14−3に供給されるVSS(N)とVCC(N)との間に構成されるカレントスイッチと、上段のIC15−3に供給されるVSS(N+1)とVCC(N+1)との間に構成されるゲート接地型増幅回路から構成されている。ここで、下段の電池ユニット14の正電極14−1と上段の電池ユニット15の負電極15−2とは接続されているので、VSS(N+1)は、VCC(N)と同電位である。
下段のIC14−3のカレントスイッチは、下段のIC14−3から上段のIC15−3へ転送するデータの論理値が0であるのか1であるのかに応じて、下段のIC14−3の出力端子となる接続点Aに対して0、または2×IREFの大きさの電流を出力するように動作する。この際、電流の方向は接続点Aから電流が流れ込む方向となる。
上段のIC15−3の入力端子となる接続点Aは、ゲート接地型増幅回路の入力となっており、回路の右半分に構成したバイアス回路によって、このゲート接地型増幅回路に対して電源から注入される動作電流がIREFとなる。
したがって、ゲート接地型増幅回路の出力となるB点に注目すると、下段のIC14−3から接続点Aを通して出力される電流が0の時は、B点にはIREFの大きさの電流が流れ込む。一方、下段のIC14−3から接続点Aを通して出力される電流が2×IREFの時は、B点からIREFの電流が放電されることになり、このB点を入力とするインバータを用いて論理値を取り出すことで、下段のIC14−3から転送されたデータを上段のIC15−3が受け取ることができる。
なお、B点の放電が終了した後も下段のIC14−3は接続点Aを通して電流を放電しようとし続けるために接続点Aの電位がVSS(N+1)よりも低い電圧となることを避けるため、上段のIC15−3にはクランプトランジスタを配設している。
図5(b)に示すように、上段のIC15−3から下段のIC14−3へデータを転送するレベルシフト回路は、上段のIC15−3に供給されるVSS(N+1)とVCC(N+1)との間に構成されるカレントスイッチと、下段のIC14−3に供給されるVSS(N)とVCC(N)との間に構成されるゲート接地型増幅回路から構成されている。
ここで、上段の電池ユニット15の負電極側15―2と下段の電池ユニット14の正電極14−1とは、接続されているので、VSS(N+1)は、VCC(N)と同電位である。
上段のIC15−3のカレントスイッチは、上段のIC15−3から下段のIC14−3へ転送するデータの論理値が0であるのか1であるのかに応じて、上段のIC15−3の出力端子となる接続点Aに対して0、または2×IREFの大きさの電流を出力するように動作する。この際、電流の方向は、接続点Aから電流が流れ出す向きとなる。
一方、下段のIC14−3にとっては入力端子となる接続点Aは、ゲート接地型増幅回路の入力となっており、回路の右半分に構成したバイアス回路によって、このゲート接地型増幅回路から電源へ流れ出す動作電流がIREFとなるようになっている。
したがって、ゲート接地型増幅回路の出力となるB点に注目すると、上段のIC15−3から接続点Aを通して出力される電流が0の時は、B点からIREFの電流が放電されることになり、一方、上段のIC15−3から接続点Aを通して出力される電流が2×IREFの時は、B点に対しIREFの電流が充電されることになり、このB点を入力とするインバータを用いて論理値を取り出すことで、下段のIC14−3から転送されたデータを上段のIC15−3が受け取ることができる。
なお、B点の充電が終了した後も上段のIC15−3は接続点Aを通して電流を充電しようとし続けるために接続点Aの電位がVCC(N)よりも高い電圧となることを避けるため、下段のICにはクランプトランジスタを配設している。
図5(a)、図5(b)のレベルシフト回路はどちらの場合も、カレントスイッチとゲート接地型増幅回路との接続点Aの電位が大凡VCC(N)=VSS(N+1)で一定となり、電流があるか否かでデータの送出を行うことができる。電圧駆動の場合には、負荷となる容量を充放電するために動作速度を上げ難いが、電流モードでは容易に動作速度を上げることができる。さらに、電源電圧範囲を超える電位をICに与える必要がない。従って、一般的な静電気放電(ESD)の保護回路を使うことができるという利点が生じる。
図6は、電圧・温度検出センサ用IC15−3のタイミングチャートを示す図である。
STin及びSToutは電圧・温度検出センサ用IC11−3のスタート信号であり、IC11−3のリセット信号を兼ねている。
STinの“0”の状態がリセット状態である。このときシフトレジスタには、スタートビットのデータ、温度データ、電圧データ、パリティビット及びストップビットのデータがセットされる。
入出力レベルシフト部18−13は、STinの“1”によりシフトレジスタに蓄えられているスタートビット、温度データ、電圧データ、パッリティビット及びストップビットの順で送信を始める。24ビットのデータが送信されて、続いて、次には上段側の電圧・温度検出センサ用IC12−3の24ビットのデータが送信される。このようにして最下段のIC11−3から最上段のIC15−3までデータが送出される。
このようにして24ビット×電池段数分のデータが図1に示す制御部17へ出力され、この制御部17においてデータ処理がなされる。
入出力レベルシフト部18−13は、24ビット×段数分のデータの送信後、STin信号が“1”レベルのままであれば、一定時間の後に電圧・温度検出センサ用IC11−3はスリープモードに入る。IC11−3内部に設けたスリープ用のフリップフロップがタイマーに設定されている一定時間後にセットされる。これにより当該IC11−3は超低消費電力モードとなり、電池ユニット1の放電を抑制することができる。スリープモードからの脱却はSTin信号を“0”レベルにすることにより行うことができる。他のIC12−3〜15−3も同様に動作する。
本発明の電圧監視装置10では、電池ユニット毎に電源電圧測定用のセンサと温度を検出するセンサを持つ電圧・温度検出センサ用IC(集積回路)を設置し、電圧・温度検出センサ用ICの電源には各電池ユニットの電池出力を用い、電圧・温度検出センサ用ICの入出力信号は各電池ユニットの隣接する電圧・温度検出センサ用ICからだけ授受することにより高電圧が印加されることなく簡素な配線で構成することを特徴とする。すなわち、電池ユニットを直列に接続すると最下段の電池ユニットから最上段の電池ユニットまで電圧が高くなっていき全体としては高電圧差が発生するが、隣接の電池ユニット間では上段側でも下段側でも高々一つの電池ユニット分の電圧差である最大5.0Vであることに着目して、通常の半導体素子の動作電圧範囲内で信号の授受を行うものである。
電圧・温度検出センサ用ICにおいては、入力信号は最下段のICから順次上段のICへ一段ずつ伝達され、出力信号は最上段のICから順次下段のICへ一段ずつ伝達される。電池ユニットの集合体である電池パッケージの制御機器との信号のやり取りは最下段のICがやり取りする。
このように、各電池ユニットに設置した電圧・温度検出センサ用ICへの配線は前段、次段のICだけであるため配線は極めて簡素になり、電圧・温度検出センサ用ICが高電圧の信号処理を行う必要が無くなる。このため、高価な光カプラー付AD変換回路などを不要にすることに加えて、電池ユニットの数に依存しない拡張性のある構成を可能にするものである。
電圧・温度検出センサのICの要件として非動作時には消費電流を低減することが必要である。この為の制御信号も同様に下段の電圧・温度検出センサ用ICから上段の電圧・温度検出センサ用ICへ信号伝達する。これにより、電池監視装置の制御部に指示を行うことができる。
本発明の電池監視装置によれば、各電池ユニットの出力電圧を電池ユニットに装着した電圧・温度検出センサ用ICの電源電圧として使用し、電圧・温度検出センサ用ICはその電圧自身を測定する回路と同時にその近傍の温度を検出する回路を有して、電圧・温度検出センサ用IC間共通の信号であるクロック入力信号、ST入力信号、データ出力信号の授受を隣接するIC間だけで行う手段を有している。これにより高電圧を計測するシステムにおいても高電圧動作を必要としない技術により電圧・温度検出センサ用ICを構成することができる。また、隣接する電圧・温度検出センサ用IC間だけの信号の授受となるために、全体の配線は極めて簡素になる。
(第1の実施形態の変形例1)
図7は、本発明の第1の実施形態の変形例1に係る電池監視装置10Aの構成を示す図であり、電圧、温度、サーミスタを外付けにする場合や、圧力を検出する構成への拡張を示している。
図7の電池監視装置10Aは、電池パッケージ26と、電池パッケージ26の制御を統制する制御部27とから構成されている。電池パッケージ26の構成が、図2の電池パッケージ16と異なるのは、各電池ユニット21〜25には、それぞれ温度センサとしてサーミスタ21−5〜25−5が配設されている点である。このサーミスタ21−5〜25−5の出力が、電圧・温度検出センサ用IC21−3〜25−3のアナログ端子に接続されている。この場合、サーミスタを外付けの温度センサとしているので、IC21−3〜25−3は、アナログの入力端子数を増すことにより簡単に実現できる。
表記はされていないが、各電池ユニット21〜25に圧力センサを設け、電池の内圧を測定できる。この場合、例えばIC21−3に設けた複数のアナログ端子の一つに圧力センサからの出力を入力すれば、各電池ユニット21〜25の圧力の計測もできるようになる。
図8は電圧・温度検出センサ用ICの変形例であり、圧力センサを用いる場合にADコンバータ28−16を追加した電圧・温度検出センサ用IC28の構成図である。
図8に示すように、電圧・温度検出センサ用IC28が図2の電圧・温度検出センサ用IC18と異なるのは、圧力センサ用のADコンバータ28−16を追加した点である。アナログin端子18−14Bに圧力センサのアナログ信号が入力される。つまり、電池ユニット21〜25に配設された図示しない圧力センサからの信号がアナログin端子28−14Bに入力されると、ADコンバータ28−16から圧力に相当するデジタル信号出力され、この信号が制御部28−12に送出される。

(第1の実施形態の変形例2) 図9は、本発明の第1の実施形態の変形例2に係る電池監視装置10Bの構成図であり、
クロック入力をカスケードではなく並列に入力する場合を示す。
図9の電池監視装置10Bが図1の電池監視装置10と異なるのは、図1の制御部17内のクロック出力がオープンドレインで構成してものを、電池監視装置10Bの制御部37ではCMOSインバータに代えた点と、電圧・温度検出センサ用IC31−3〜35−3の構成変更である。
これにより、クロックを並列に入力することによりカスケード接続と比べてカスケードによる遅延時間が無くなるためにより高速なクロック周波数とすることができる。データの読み出しを高速に行いたいアプリケーションのときにはこの構成が適している。一方で電圧・温度検出センサ用IC31−3〜35−3の内部構成が複雑になる。
図10は、クロック入力を並列入力とした場合の電圧・温度検出センサ用IC38の内部構成を示す図である。
図10に示すように、電圧・温度検出センサ用IC38が図2に示すIC18の構成と異なる点は、IC18のクロックがクロックinとクロックoutとから構成されていたものが、IC38では、クロックinだけになり、コンデンサを介して制御部に入力される点である。さらに、IC38は、コンデンサをパッケージ内に内蔵している。
図10に示すように、IC38では、クロックin端子38−8と、チップコンデンサ38−17と、中間端子38−18と、ボンディングワイヤ38−19と、を備えている。クロックin端子38−8と中間端子38−18とはチップコンデンサ38−17で接続されている。中間端子38−18に接続されるボンディングワイヤ38−17は、制御部38−12に接続される。このチップコンデンサ38−17は低電圧系から高電圧系への変換素子であり、高耐圧のものである必要がある。これにより、クロックイン端子に入力されたクロック信号が、チップコンデンサ38−17を介して制御部に供給される。
図11は、クロック入力を並列入力とした場合の回路構成を説明する回路図である。図3からの変更点は、図3の制御部17内のクロックの出力がオープンドレインから、図11では、制御部37のCMOSインバータへ変更になった点と、ICのクロックinの回路構成がコンデンサと増幅器とが接続されて内部クロックになる点と、クロックout端子が削除されている点である。
図12は、コンデンサを介してレベルシフトを行っている実施例の回路図及び波形を示す図である。図12に示すように、IC38内部では、制御部からのクロック信号が、チップコンデンサ38−17を介して、増幅器が接続されて内部クロックとなっている。
(第1の実施形態の変形例3)
図13は、本発明の第1の実施形態の変形例3に係る電池監視装置10Cを示す構成図である。図13に示すように、8個の電池ユニット41〜48の2個毎にそれぞれ一つの電圧・温度検出センサ41−3、43−3、45−3、47−3が配設されている。つまり、電圧・温度検出センサ41−3、43−3、45−3、47−3を4個使用している。この場合、電圧・温度検出センサ用IC41−3〜47−3は、これらのICを各電池ユニット41〜48毎に配設する場合の半分の個数で済むので、電池監視装置10Cのコストダウンを図ることができる。
電池ユニット41〜48に設置するIC41−3〜41−7は、隣り合う電池ユニット同士、例えば電池ユニット41、42の電圧を、IC41−3で監視する。温度センサは電池ユニット41の近傍を計測する構成を有している。電池ユニット41と電池ユニット42は隣接しており、電池ユニット41の正電極41−1と電池ユニット42の負電極41−2が接続リード41−4により繋がっているため、電池ユニット42の温度を電池ユニット41の温度で代用している事例である。必要であれば、電池ユニット41の温度はIC41−3内蔵の温度センサで測定して、電池ユニット42の温度は外付けの温度センサとなる図示しないサーミスタを電池ユニット42の近傍に置き、このサーミスタの温度出力をIC41−3で計測する構成とすることも可能である。
図13において、電圧・温度検出センサ用IC41−3〜47−3は電池ユニット41、43、45,47の正電極41−1、43−1、45−1、47−1側に設置されている。電圧・温度検出センサ用IC41−3〜47−3が配設されない電池ユニット42,44,46,48の正電極42−1、44−1、46−1、48−1からは電圧モニタのためにそれぞれ下段側のIC41−3〜47−3の電圧モニタ端子となる正電源端子に配線されている。
図14は、図13の電池監視装置10Cで使用する電圧・温度検出センサ用IC51のブロック図である。
図14に示すように電圧・温度検出センサ用IC51では、電源電圧測定用のADコンバータ51−10は2チャンネルの入力を持ち、電圧1の入力チャンネルへは当該ICの電源であるVCCの分圧を入力して、電圧2の入力チャンネルへは上段のVCCから配線されるVinの分圧を入力する。ここで、当該IC51の正電源端子に入力されるVCCは抵抗r3とr4によって分割され、電圧1の入力チャンネルへ入力される。さらに、上段のVCCから配線されるVinは、抵抗r1とr2によって分割され、電圧2の入力チャンネルへ入力される。他の構成は、図2の電圧・温度検出センサ用IC18と同様の構成であるので、説明は省略する。
図15は、電圧・温度検出センサ用IC51の内部を示す回路図である。図3の電圧・温度検出センサ用IC15−3との違いは、電源電圧測定用のADコンバータ51−10が当該IC41−3に印加される電源電圧VCCの分圧を計測し電圧データ1として記憶して、上段の電池ユニット42の電源電圧を分圧して計測し電圧データ2として記憶している点と、この電圧データが2倍の容量となっているためにシフトレジスタが16ビットになる点である。
図16は、クロック、ST信号の昇圧レベルシフト機構、データ信号の降圧レベルシフト機構を示す回路図及び波形である。
図16に示すように、複数の電池ユニット、例えば2個の電池41、42を1個のIC41−3で監視する場合も、データ信号のレベルシフト機構には図5で説明した電流モードの駆動が適用できる。
なお、タイミングチャートは図示しないが、図6のタイミングチャートにおいて送信データが32ビットになる以外は、同様のものである。
(第1の実施形態の変形例4)
図17は、本発明の第1の実施形態の変形例4に係る電池監視装置10Dの構成を示す図である。
図17に示すように、電池監視装置10Dでは、8個の電池ユニット61〜68の2個置きに1個の電圧・温度検出センサ用IC61−3、63−3、65−3、67−3を装着されている。各電池ユニット61〜68には、温度測定のためにサーミスタ61−5〜68−5を設置する構成である。図17に示す電池監視装置10Dは、図13の電池監視装置10Cに対してサーミスタ61−5〜68−5を各電池ユニット61〜68に装着した点が異なる主な点である。
図18は、図17の電池監視装置10Dで使用する電圧・温度検出センサ用IC71のブロック図である。
電圧・温度検出センサ用IC71が、図14で示した電圧・温度検出センサ用IC51と異なるのは、2入力の温度センサ用ADコンバータと、2入力となる第1の温度センサ用端子(Vtemp1)71−3、第2の温度センサ用端子(Vtemp2)71−10と、を備えている点である。サーミスタの出力が第1の温度センサ用端子71−3と第2の温度センサ用端子から、2チャンネルのアナログ入力端子を持つ温度センサ用ADコンバータ71−4の入力に接続される。Vinは、IC51と同様に、上段の電池ユニットの電圧の計測用であり上段の電池ユニットの正電極から接続される。他の構成は、図2の電圧・温度検出センサ用IC18と同様の構成であるので、説明は省略する。
図19は、電圧・温度検出センサ用IC61−3の内部を示す回路図である。図15のIC41−3との違いは、温度センサは全てサーミスタによる点と、温度データのシフトレジスタが16ビットになる点である。クロック、ST信号の昇圧レベルシフト機構、データ信号の降圧レベルシフト機構のレベルシフトは、図16と同じである。タイミングチャートは図示しないが、図6のタイミングチャートにおいて、送信データが40ビットとなる点のみが異なる。
図17から図19において電池ユニット2段置きに電圧・温度検出センサ用ICを設置した事例を説明した。さらに3段置き、多段置きにすることも可能である。しかしながら、電圧・温度検出センサ用ICを多段置きにすることは、電圧・温度検出センサ用ICの個数は減る。しかしながら電圧・温度検出センサ用ICを減少させた場合には、電圧・温度検出センサ用ICの充放電制御回路に用いるオープンドレインMOSトランジスタにおいて高い耐圧が必要になって高価になると共に、電池ユニット近傍での配線が複雑になる。これにより、多段にすることの得失は必要な構成と、狙いによって適宜に設定すればよい。段数にかかわらず本発明の着眼点である電池ユニットの近傍において信号を処理して回路の全体の簡素化を図るという目的は実現される。
(第2の実施形態)
図20の構成図は本発明の第2の実施形態に係る電池監視装置10Eの実施例であり、図20は5段に直列接続されている電池システムの例である。
図20に示すように、電池監視装置10Eは、電池パッケージ16と、電池パッケージ16の制御を統制する制御部17とから構成されている。電池パッケージ16は、電池ユニット11〜15からなり、電池ユニット11は、正負電極リード11−1と負電極リード11−2を有している。以下同様に、電池ユニット12〜15は、それぞれ正電極リード12−1、13−1、14−1、15−1と負電極リード12−2、13−2、14−2、15−2とを有している。
電池ユニットの正電極11−1〜14−1は、直列接続される次段の電池ユニットの負電極リード12−2〜15−2と接続リード11−4,12−4,13−4,14―4により接続される。これにより各電池ユニット11〜15が直列接続される。そして、各電池ユニット11〜15の正電極リード11−1〜15−1上に電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15が搭載されている。電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の正側及び負側の電源端子のそれぞれが、各電池ユニット11〜15−3の正電極11−1〜15−1と負電極11−2〜15−2とに接続されている。各電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3の電源は、最下位の電池11の負電極11−2であるグランド電位から見ると浮いた状態になっている。
各電池ユニット11〜15には、放電用抵抗11−4、12−4、13−4、14−4,15−4が設けてある。これにより、各電圧・温度検出センサ用ICは、必要な時に、放電用抵抗11−4〜15−4を通電し、各電池11−15の正電極11−1〜15−1のリードと、負電極11−2〜15−2のリードとの間を放電抵抗11−4〜15−4を介してショートする機能を有する。
それぞれの電池ユニット11〜15及び電圧・温度検出センサ用IC11−3〜15−3は同様な作動をするため、電池ユニット15及び電圧・温度検出センサ用IC15−3の事例で以下説明する。
電圧・温度検出センサ用IC15−3は電源電圧のセンサ機能とIC自身の温度センサ機能を有して電池ユニット5の正電極15−1のリードあるいは負電極15−2のリードの上に直接実装されており、IC15−3自身の温度と電池11、12の内部温度ができるだけ同一になるように近傍で計測できるように構成されている。
電圧・温度検出センサ用IC15−3の正電源端子は電池ユニット15の正電極15−1のリードに接続され、負電源端子は電池ユニットの負電極15−2のリードに接続されている。これにより電池ユニット15から電圧・温度検出センサ用IC15−3へ電源が供給される。
電圧・温度検出センサ用IC15−3は、電池ユニット15の正電極15−1のリードに接続されるので、他のプリント基板などの基台や基板を必要とすることなく搭載できる。電圧・温度検出センサ用IC15−3は、このIC15−53の外部から接続されるSTin信号、STout信号、クロックin信号、データin信号、DEin信号や、IC15−3から出力されるクロックout信号、DEout信号、データout信号を伝送する信号線を直接接続できる構成となっている。
ここで、DEin信号及びDEout信号は、電池ユニット11〜15の充電や放電を制御するための信号である。DEin信号及びDEout信号は放電用、充電用、充放電用のいずれかの制御信号であり。DEは、所謂ディスエイブル(Disable)とイネーブル(Enable)を示している。
電池ユニット11〜15の集合体である電池パッケージ16の入出力信号はST入力、クロック入力、DE入力、データ出力であり、電池パッケージ16を制御する制御部17のコントローラへ接続される。
図21は電圧・温度検出センサ用IC18Aのブロック図であり、図20の11−3〜15−3の詳細を示している。
図21に示すように、電圧・温度検出センサ用IC18Aの内部は、基準電圧18−9と、電圧用ADコンバータ18−10と、温度センサ用ADコンバータ18−14と、制御部18−12Aと、入出力レベルシフト部18−13Aと、充放電制御回路18−20と、を含んで構成されている。
さらに、電圧・温度検出センサ用IC18A部は、端子として、正電源の端子18−1、負電源の端子18−2、STin端子18−3、クロックin端子18−4、DEin端子18−5、データout端子18−6、データin端子18−7、DEout端子18−8、クロックout端子18−9、STout端子18−10、R端子18−11を備えている。
ここで、DEin信号は、入出力レベルシフト部18−13Aに入力されると共に、入出力レベルシフト部及び制御部を介して、充放電制御回路18−20にDEin信号として入力される。さらに、DEin信号は、入出力レベルシフト部18−13Aを介してDEout信号として出力される。他の構成は、図2の電圧・温度検出センサ用IC18と同様の構成であるので、説明は省略する。
図21における電圧・温度検出センサ用IC18の動作を説明する。
電源電圧検出ADコンバータ18−13は公知のADコンバータで構成され、測定用入力に電源電圧或いはその分電圧を入力して、レファレンス電圧Vref18−12に安定化電源の出力を与えてこれを基準にAD変換を行う。
電圧・温度検出センサ用IC18の温度計測は、温度センサと温度センサ用ADコンバータで行う。温度センサは、電圧・温度検出センサ用IC18が内蔵しているダイオード等を利用することができる。つまり、ダイオードの順方向電圧などを増幅して絶対温度に比例した温度信号を得ることができることが知られていることを利用する(非特許文献2、3参照)。この温度信号を温度センサ用ADコンバータに入力してAD変換を行う。これらの電源電圧VCC及びIV18内部の温度信号をAD変換した結果が、電圧、温度のデータであり、制御部18−12において常時最新のデータとして蓄えておく。
図21では示していないが、外部にサーミスタなどの温度センサを設けてもよい。この場合には、IC18に、オプションの外付け用温度センサの入力端子を設ける。これにより、IC18内部の温度センサを用いることなく、IC18に、サーミスタなどの温度センサからの温度信号を入力してAD変換を行うことも可能である。
R端子18−11は、電源電圧が一定電圧以上になった時にオンになるMOSトランジスタの出力であり、外部の放電用抵抗へ接続される。
図22は、電圧・温度検出センサ用IC18の内部を示す回路図であり、レベルシフトと信号伝達の回路を示している。
図22に示すように、STin、クロックin、DEin、データoutが下段すなわち前段のICとの接続端子であり、STout、クロックout、DEout、データinが上段すなわち後段のICとの接続端子である。これらの接続端子により複数のICがカスケード接続され電圧変換しながら送受信するように構成されている。
R端子は外付け抵抗の接続端子である。R端子はオープンドレインの端子で通常はオフしており、電源電圧があらかじめ設定されたVmaxを超えたとき、かつDEin端子が“0”レベルのときにオン状態となり電源端子VCCとVSSとを接続して電池の放電を行う端子である。
Vmaxに関する情報、つまり電池ユニットの放電を行うか否かを決定する放電制御情報DEは、電池監視装置10Eの制御部から送出され、最も下段側のICにDEin信号として入力されて、内部DEin信号となる。さらに、内部DEin信号は、充放電制御回路に入力されると共に、バッファトランジスタを介して、上段のICにDEout信号として出力される。このようにして、放電制御情報DEは電池監視装置10Eの制御部から各ICに送出される。Vmaxは、例えば、Vrefを用いて生成され、充放電制御回路中のオペアンプやコンパレータに入力される。
図22に示すSTinはST信号の入力であり、レベルシフトして内部ST信号となり、それがSTout端子に出力されこれがさらに上段のSTinへカスケード接続されてレベルシフトながら信号が繋がっていく。DEin、クロックinも同様である。データ出力は上段から下段へレベルシフトしながら信号が伝達される。このようにしてIC間の信号の授受は隣接したIC間のみで行われる。これにより、電池パッケージ内部では高電圧が発生しているがIC間の電圧差は高々数Vに抑えることができる。
電池パッケージへの入出力は電池ユニットの初段すなわち最下段のICにおいてなされ、制御部17と接地電位(負電位)が同じである。
各段のSTin、STout、クロックin、クロックout、DEin、DEout、データin、データoutの信号の接続は電圧差が小さいために単なるオープンドレインの結合でレベルシフトする構成とすることができる。
ICの内部のシフトレジスタはこの事例では24ビット構成となっている。24ビットの構成は、4ビットのスタートビット(1110)と、8ビットの電圧データと、8ビットの温度データと、1ビットのパリティビットと、3ビットのストップビット(111)と、からなる。内部ST信号が“0”すなわちローレベルの時には、これらの24ビットのデータをシフトレジスタへ伝える。内部ST信号が“1”に変化する時に24ビットデータのセットを終了するとともに、シフトレジスタをシフト動作可能にならしめる。各ICのデータ信号は、上段から下段へシフトしながら最下段のICを通じて制御部17へ伝達される。
図23(a)、図23(b)は、図22の入出力端子間の電圧関係すなわち当該ICのレベルシフトの様子を示している。図23(a)は昇圧レベルシフトの機構、図23(b)は降圧レベルシフトの機構を示している。
図23に示すように、レベルシフト回路は、公知のCMOS素子のオープンドレイン方式のレベルシフト回路である。図23(a)に示す昇圧レベルシフトではNチャンネルMOSトランジスタをオープンドレインで用いている。図23(b)に示す降圧レベルシフトではPチャンネルMOSトランジスタをオープンドレインで用いている。
図24は、電圧・温度検出センサ用ICのタイミングチャートを示す図である。
図24に示すように、STin及びSToutは、電圧・温度検出センサ用ICのスタート信号であり、ICのリセット信号を兼ねている。STの“0”の状態がリセット状態でシフトレジスタにはスタートビットのデータ、温度データ、電圧データ、パリティビット、ストップビットのデータがセットされる。STの“1”の状態によりシフトレジスタに蓄えられている24ビットのデータは、スタートビット、温度データ、電圧データ、パッリティビット、ストップビットの順で送信を始める。24ビットのデータが送信されて、続いて、次には上段の24ビットのデータが送信される。
このようにして24ビット×電池段数分のデータが、図20の制御部17へ出力され、この制御部17においてデータ処理がなされる。
24ビット×段数分のデータの送信後、STin信号が“1”レベルのままであれば一定時間の後にICはスリープモードに入る。IC内部に設けたスリープフリップフロップがタイマーに設定されている一定時間後にセットされる。これにより当該ICは超低消費電力モードとなり、電池の放電を抑制することができる。スリープモードからの脱却はSTin信号を“0”レベルにすることにより行ことができる。
図25は、図19に対して電源・温度センサICの機能に冗長データ機能を追加したICを用いたときの電池監視装置10Fの構成図を示している。
図25は、ICがもう1つの系統の電源、温度センサを有する場合の構成図であり、電池の制御をすべて当該ICに委ねるためにセンサ機能を2重系にした例である。このように、センサ機能を2重系にして、後述するようにデータを2重にしているので、冗長データ機能と呼ぶ。
図26は、図25の冗長データ機能を追加した電圧・温度検出センサ用ICの構成図を示す。図21に示した電圧・温度検出センサ用ICに、さらに、データout2と、データin2端子と、Vref18−19と、VCC用ADコンバータ18−20と、温度センサ用ADコンバータ18−21と、が追加されている。他の構成は、図21の電圧・温度検出センサ用IC18Aと同様の構成であるので、説明は省略する。このように、センサ機能を2重系にして、データを2重にしているので、冗長データ機能が追加される。
図27は、冗長データ機能を追加した電圧・温度検出センサ用ICの内部回路図であり、図21の電圧・温度検出センサ用ICに対してデータ2端子機能が追加されている。データin2、データout2に関係するデータin1,データout1相当部分は図中の点線部分であり容易に推定できるため省略してある。制御部17にてデータ1、データ2の比較を行いながら2重系の管理を行うための機能である。
(第2の実施形態の変形例1)
図28の構成図は本発明の第2の実施形態の変形例1の電池監視装置10Gの構成を示す図である。8段に直列接続されている電池システムの例である。
図28に示すように、電池監視装置10は、8段に直列接続されている電池ユニット41〜48からなり、隣接する電池ユニット、例えば、電池ユニット41、42には、IC41−3が配設され、電池ユニット41には放電用抵抗41−5が配設され、電池ユニット42には放電用抵抗42−5が配設されている。各電圧・温度検出センサ用ICにより必要時に通電され電池41、42の正電極リード41−1,42−1と負電極リード41−2,42−2との間を放電抵抗41−5,42−5を介してショートする機能を有している。
図29は、電池監視装置10Gに使用される電圧・温度検出センサ用IC18の内部回路図である。
図29に示すように、電圧・温度検出センサ用IC18は、図29の電圧・温度検出センサ用IC18に対して、さらに充放電させるための充放電制御回路を2組備えている点が異なる。DEin端子からDE信号が、入出力レベルシフト回路及び制御部を介して第1及び第2の充放電制御回路に入力される。
これにより、電池監視装置によれば、二つの電池ユニット毎にIC41−3を1個配設し、電池2個に対し、1個のICで2個の電池のそれぞれの放電を行うことができる。これにより、電池2個の容量のバランスをとることが容易にできる。
本発明の第2の実施形態に係る電池監視装置10E、10Fに用いる電圧・温度検出センサ用ICは、各電池ユニット毎に温度を検出するセンサと電源電圧測定用のセンサを持ち、この電源電圧が設定値より高い場合には電池の電流を外部抵抗へ流して電池を放電する機能を有している。電圧・温度検出センサ用ICの電源には各電池ユニットの電池出力を用いる。電圧・温度検出センサ用ICの入出力信号は各電池ユニットの隣接する電圧・温度検出センサ用ICからだけ授受することにより高電圧が印加されることなく簡素な配線で構成することを特徴とするものである。
すなわち、電池ユニットを直列に接続すると最下段の電池ユニットから最上段の電池ユニットまで電圧が高くなっていき全体としては高電圧差が発生する。隣接の電池ユニット間では上段側でも下段側でも高々一つの電池ユニット分の電圧差である最大5.0Vであることに着目して、通常の半導体素子の動作電圧範囲内で信号の授受を行い、配線の簡素化を図ることができる。さらに、特定の電池ユニットが他の電池ユニットが満充電になるより早く満充電近くになれば電池ユニットに設けた抵抗に電流を流して電圧を下げ、これにより、他の電池ユニットへの充電を可能にせしめるものである。
配線の簡素化に関しては、入力信号は最下段の電圧・温度検出センサ用ICから順次上段の電圧・温度検出センサ用ICへ一段ずつ伝達され、出力信号は最上段の電圧・温度検出センサ用ICから順次下段のICへ一段ずつ伝達される。電池ユニットの集合体である電池パッケージの制御部17との信号のやり取りは最下段の電圧・温度検出センサ用ICがやり取りする。
このように、各電池ユニットに設置した電圧・温度検出センサ用ICへの配線は前段、次段の電圧・温度検出センサ用ICだけであるため配線は極めて簡素になり、電圧・温度検出センサ用ICが高電圧の信号処理を行う必要が無くなる。このため、高価な光カプラー付AD変換回路などを不要にして、加えて、電池ユニットの数に依存しない拡張性のある構成を可能にするものである。
電池監視用の電圧・温度検出センサ用ICに必要な要件として非動作時には消費電流を低減することが必要である。この為の制御信号も同様に下段の電圧・温度検出センサ用ICから上段の電圧・温度検出センサ用ICへ信号伝達することにより、電池監視装置10E,10Fの制御部17Aに指示を行うことができる。
このように本発明の電池監視装置は、各電池ユニットの出力電圧を電池ユニットに装着した電圧・温度検出センサ用ICの電源電圧として使用する。電圧・温度検出センサ用ICは、その電圧自身を測定する回路と同時にその近傍の温度を検出する回路を有している。電圧・温度検出センサ用ICは、各電池ユニットの電圧があらかじめ設定した電圧以上になった時に電池の正負両電極間を外部抵抗を介してショートするMOSスイッチと、IC間共通の信号であるクロック入力信号、ST入力信号、制御信号入力信号、DE信号入力信号、データ出力信号の授受を隣接するIC間だけで行う手段を有している。これにより、高電圧を計測するシステムにおいても高電圧動作を必要としない技術により電圧・温度検出センサ用ICを構成することができる。また、隣接する電圧・温度検出センサ用IC間だけの信号の授受となるために、全体の配線は極めて簡素になる。
また、電池ユニットが、充電量の増加に伴い設定電圧より高くなったとき、特定の電池ユニットの充電電圧が他の電池ユニットの充電電圧より突出して早く高くなる場合には抵抗を経由して電池が放電する機能を設けている。このために、当該電圧・温度検出センサ用ICの電圧が設定値以上になった時に、オンするトランジスタを設置し、外部抵抗経由で電池ユニットの電流を消費させることにより放電を実現することができる。
(第3の実施形態)
図30は、本発明の第3の実施形態に係る電池監視装置10Hの構成を示す図である。図30は、電池ユニットが5段に直列接続されている電池監視装置10Hの例である。
図30に示すように、電池監視装置10Hは、電池パッケージ66と、電池監視装置10の制御部67と、から構成されている。電池パッケージ66は、電池ユニット61−65と、各電池ユニット61−65毎に配設される集積回路61−3〜65−3と、から構成されている。
電池ユニット61−65においては、正電極リード61−1〜65−1と負電極リード61−2〜65−2とが、直列接続されている。つまり、例えば電池ユニット61の正電極リード61−1は直列接続される次段の電池ユニット62の負電極リード62−2と接続リードにより接続されている。集積回路61−3〜65−3は、それぞれ各電池ユニットの電圧と温度を測定し、これらの電圧と温度を制御部67に送出する作用を有している電圧・温度検出センサ用ICである。
各電池ユニットの正電極リード61−1〜65−1あるいは負電極61−2〜65−2上に電圧・温度検出センサ用IC61−3、62−3、63−3、64−3、65−3が搭載されている。それぞれのIC61−3〜65−3の電源端子が、各電池ユニットの正電極61−1〜65−1、負電極61−2〜65−2に接続されている。電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3の電源系は、最下位の電池ユニット61の負極61−2であるグランド電位から見ると浮いた状態になっている。
各電池ユニットには放電用抵抗61−4、62−4、63−4、64−4,65−4が設けてあり、これらの放電用抵抗61−4〜65−4が、図20及び図21と同様に、各電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3のR端子に接続されている。各電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3は、各電池ユニット61−65が定格電圧を超えた場合等に通電され、各電池の正電極リード61−1〜65−1と、負電極リード61−2〜61−との間を放電抵抗を介してショートする機能を有している。
図31は電圧・温度検出センサ用ICのブロック図であり、図29に示す電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3の詳細を示している。各電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3は、同じ構成であるので、電圧・温度検出センサ用IC68として説明する。
図31に示すように、電圧・温度検出センサ用IC68は、制御部68−12と、制御部68−12に接続される入出力レベルシフト部18−1と、制御部18−1にクロック信号を供給するクロック信号発生部と、電源電圧VCC測定用のADコンバータと、ADコンバータ用の基準電圧源Vrefと、温度測定用のADコンバータと、放電用回路とを含んで構成されている。
電圧・温度検出センサ用IC68は、下段側からの入力データが入力されるデータin端子と、この入力データが入出力レベルシフト部を介して上段側に出力されるデータout端子と、上段側からのデータが入力されるデータin端子と、この入力データが入出力レベルシフト部を介して下段側に出力されるデータout端子と、電池ユニットの正電圧側に接続されるVCC端子と、電池ユニットの負電圧側に接続されるVSS端子と、放電用抵抗が接続されるR端子とを備えている。
クロック信号発生部は、水晶振動子等を用いた発振回路や位相同期(Phase-locked Loop)回路等で構成することができる。
図31で説明した内部構成を有している各IC61−3〜IC65−3は、調歩同期方式によりデータの転送を行うことで、図21で説明した集積回路と比較すると、クロックin端子と、クロックout端子と、STin端子と、STout端子と、DEin端子と、DEin端子等を持たない構成になっている。データin信号はIC61−3〜IC65−3の各電池の位置情報、各電池ユニット番号情報、各電池ユニットの電圧、放電、電池ユニットの番号を認識する為のカウンター機能を持つ構成になっている。以下、IC65−3の事例で説明する。
電圧・温度検出センサ用IC65−3の正電源端子は、電池ユニットの正電極リード65−1に接続され、負電源端子は電池ユニットの負電極リード65−2に接続されている。これにより、電池ユニット65から電圧・温度検出センサ用IC65−3へ電源が供給される。電圧・温度検出センサ用IC65−3は、電源電圧のセンサ機能と電圧・温度検出センサ用IC65−3自身の温度センサ機能を有している。このため、電圧・温度検出センサ用IC65−3は、電池ユニット65の正電極リード65−1あるいは負電極リード65−2の上に直接実装されており、電圧・温度検出センサ用IC65−3自身の温度と電池ユニット65の内部温度ができるだけ同一になるよう、近傍で計測できるように構成されている。
図31のR端子68−10は、放電用抵抗65−4を介して、電池ユニット65の正電極リード65−1に接続される。R端子68−10には、トランジスタのドレインが接続されており、このトランジスタのソースがVSS端子に接続されている。VSS端子は電池ユニットの負電圧側に接続される。したがって、電圧・温度検出センサ用IC65−3に入力されるデータin信号により、電池ユニット65のみを充放電をすることが可能となる。
電圧・温度検出センサ用IC65−3は、電圧・温度検出センサ用IC65−3の正電極リード65−1又は負の電極リード65−2の上に直接配設されているために、他のプリント基板などの部品を必要とすることなく搭載することができ、外部への接続となるデータin信号、データout信号を直接接続できる構成となっている。他の電圧・温度検出センサ用IC65−1、65−2、65−4、65−51も同様に構成されている。
集積回路61−3〜65−3は、各電池ユニット1つに、1個の集積回路構成となる。IC61−3は電池ユニット61の電圧と温度を測定し、これらの電圧と温度のデータを制御部67に送出する作用を有している電圧・温度検出センサ用ICである。電圧・温度検出センサ用IC61−3〜65−3は、調歩同期方式によりデータの転送を行う。データout信号は、各電池の電圧・温度検出センサからのデータと、ストローブ信号等から構成されている。これにより、隣接するIC間の信号の授受はデータin信号やデータout信号だけで行うことができる。このため、図21のICとは異なり、IC間のSTin、STout、クロックin、クロックout等の信号配線は不要となるために、全体の配線は極めて簡素になる。
(第3の実施形態の変形例)
図32は、本発明の第3の実施形態に係る電池監視装置10Iの変形例の構成を示す図である。図32は、電池ユニットが8段に直列接続されている電池監視装置の例である。
図32に示すように、電池監視装置10Iは、電池パッケージ79と電池監視装置10の制御部70とから構成されている。電池パッケージ79は、電池ユニット71〜78と電池ユニット71〜78の二つ毎に配設される4つの集積回路71−3〜77−3とから構成されている。この集積回路は、例えば電圧・温度検出センサ用ICである。
図33は、電池監視装置10Gに使用される電圧・温度検出センサ用IC18の内部回路図であり、図29の電圧・温度検出センサ用ICに対して、2入力の電源電圧用ADコンバータと、充放電制御回路を2組備えている点が異なる。DEin端子からDE信号が、入出力レベルシフト回路及び制御部を介して第1及び第2の充放電制御回路に入力される。他の構成は図30の電圧・温度検出センサ用ICと同じであるので説明は省略する。
電池ユニット71〜78においては、正電極リード71−1〜78−1と負電極リード71−2〜78−2とが、直列接続されている。つまり、例えば電池ユニット71の正電極リード71−1は直列接続される次段の電池ユニット72の負電極リード72−2と接続リードにより接続されている。
集積回路71−3〜77−3においては、それぞれ1個の集積回路71−3が2つの電池ユニット71、72の電圧と温度を測定し、これらの電圧と温度を制御部70に送出する作用を有している電圧・温度検出センサ用ICである。電圧・温度検出センサ用IC71−3〜77−3は、調歩同期方式によりデータの転送を行う。データout信号には、各電圧・温度検出センサからのデータ、ストローブ信号等から構成されている。図21で説明した集積回路と比較すると、クロックin端子と、クロックout端子と、STin端子と、STout端子と、DEin端子と、DEin端子等を持たない構成になっている。
IC71−3のデータin信号は、パリティビット(スタートビット)、ストップビット(エンドビット)付加して同期をする方式で、各ビットには、各電池ユニット番号情報、各電池ユニットの電圧、放電、温度、電池ユニットの番号を認識する為のカウンター情報、リセット、ストローブ信号から構成される。伝送するデータがないときは、常にストップビットを送り続け、スタートビットが発生した時点で、それ以降のビットをデータとみなし、ストップビットまでを1ビット毎に情報を読み取る方式である。
電池ユニット71、72には、IC71−3が配設され、電池ユニット71には放電用抵抗71―5が配設され、電池ユニット72には放電用抵抗72−5が配設されている。各電圧・温度検出センサ用ICにより必要時に通電され電池71、72の正電極リード71−1,72−1と負電極リード71−2,72−2の放電抵抗71−5,72−5を介してショートする機能を有する。したがって、電圧・温度検出センサ用IC71−3に入力されるデータin信号により、2つの電池ユニット71、72の充放電が可能となる。
電池監視装置の変形例10Iによれば、二つの電池ユニット毎にIC71−3を1個配設し、電池2個に対し、1個のICで2個の電池のそれぞれの放電を行うことができる。これにより、電池2個の容量のバランスをとることが容易にできる。また、全体の配線は極めて簡素になる。これにより部品点数を大幅に削減することが可能となる。
(第4の実施形態)
以上説明した電圧・温度検出用センサICを用いて電池パッケージに制御回路を実装することができる。本発明の電池監視装置の実装に係る実施例について以下に説明する。ここでは、本発明の集積回路を用いて電池パッケージに制御回路となる電圧・温度検出用センサICを実装する際の構成例を示す。
図34は8個の電池ユニットからなる電池パッケージ80を示す。
図34に示すように、電池パッケージ80は、電池ユニット81と電池ユニット81を直列接続するバスバー85と、図示しない電圧・温度検出用センサICとから構成されている。電池ユニット81は、1番目の電池ユニット81−1から8番目の電池ユニット81−8で構成されている。1番目の電池ユニット81−1の正極と2番目の電池ユニット81−2の負極がバスバー85で接続されている。同様に2番目の電池ユニット81−2の正極と3番目の電池ユニット81−3の負極とがバスバー85で接続されている。その他の電池ユニット81も同様に直列接続される。図示しない中央支持台は、電池ユニットの正極と負極の間に分離されている。中央支持台は、後述する図35に示す。
図35は、電池パッケージ80の上に制御回路90を搭載した状態を示す図である。
図35に示すように、電池ユニット81の電極部の上端部は3つの部位に分かれている。一番目の電池ユニット81−1で示すと、86が正電極、87が負電極、88が中央支持部である。中央支持部88が、電池ユニット81−1の中心部の熱を伝達する。つまり、電池ユニット81−1の温度が中央支持部88に伝達される構造を有している。中央支持部88の上に制御回路90が配設されている。具体的には、フレキシブルプリント基板91上に、電圧・温度検出用センサIC92と放電抵抗93とが実装されている。
なお、実際には、フレキシブルプリント基板91の裏面に、電圧・温度検出用センサIC92や放熱抵抗93が実装されている。実装する部品や半田付け部はすべて裏面で行っているが説明上、透視図で説明する。
電圧・温度検出用センサIC92と放電抵抗93はフレキシブルプリント基板91にリフロー半田付けされており、8個の電池ユニット81のそれぞれに対して1組ずつ設けている。図35に示すように、フレキシブルプリント基板91は、一番目の電池ユニット81−1から8番目の電池ユニット81−8まで通して共通であり、各電池ユニット81−1〜81−8に対応した電圧・温度検出用センサIC93が基板上で相互に接続されている。
ハーネス94を使用して、電圧・温度検出用センサIC92の負側電極であるVSSと電池ユニット81−1の負電極87とが接続されている。電圧・温度検出用センサIC92側はフレキシブルプリント基板91上に半田付けで接続されており、電池ユニット81−1の負電極側はバスバー84において半田付けされている。ここで、図35に示すように、放電抵抗93が電圧・温度検出用センサIC92の左側に配設されている電圧・温度検出用センサIC92を、A配列の電圧・温度検出用センサIC92と呼ぶ。
同様に、ハーネス95を使用して、電圧・温度検出用センサIC92の正側電極86であるVCCと電池ユニット81−1の正電極86とが接続されている。電圧・温度検出用センサIC92側は、フレキシブルプリント基板91上で半田付け接続されており、電池ユニット81−1の正電極86側はバスバー84において半田付けされている。
2番の電池ユニッ81−2に対応するB配列の電圧・温度検出用センサIC96の電源も同様に、VCC側はハーネス97により2番目の電池ユニット81−2の正極に接続されているバスバー85に接続される。VSS側はフレキシブルプリント基板91上で電圧・温度検出用センサIC92のVCCへ接続されハーネス95経由、バスバー85経由で2番目の電池ユニット81−2の負電極へ接続される。ここで、図32に示すように、放電抵抗93が電圧・温度検出用センサIC96の左側に配設されている電圧・温度検出用センサIC96を、B配列の電圧・温度検出用センサIC96と呼ぶ。
3番目の電池ユニット81−3以下も同様である。二重丸で示した箇所はプリント基板の位置決め用の穴98であり、二重丸の内側は中央支持部88からの凸部であり、外側はフレキシブルプリント基板91の開口部である。一重丸で示した穴99、100は、フレキシブルプリント基板91に配設する電圧・温度検出用センサIC92、96を中央支持部88に押さえつけるために設けている抑えバネピン用の穴である。図35においては煩雑さを避けるために抑えバネピンを図示していないが、図39にて後述する。
図36は一番目の電池ユニット81−1に対応したA配列の電圧・温度検出用センサIC92と2番目の電池ユニット81−2に対応したB配列の電圧・温度検出用センサIC96の相互接続詳細図を示す。図36も部品の実装、プリント基板の配線、タイバーの半田付けは裏面でされているが、便宜上透視図で説明する。
図36に示すように、電圧・温度検出用センサICは、A配列とB配列の電圧・温度検出用センサIC92、96の2種類がある。一番目の電池ユニット81−1にはA配列の電圧・温度検出用センサIC92を使用し、2番目の電池ユニット81−1には、B配列の電圧・温度検出用センサIC96を使用している。A配列とB配列の電圧・温度検出用センサは同一機能であり、電圧・温度検出用センサICの端子配列のみが異なったつまり対称ではない配置となっている。これは、電圧・温度検出用センサIC92、96間の相互接続でフレキシブルプリント基板91上の配線が交差しないようにするためのものである。これによりフレキシブルプリント基板91は片面配線のものが使用できる。
A配列の電圧・温度検出用センサIC92を以下、IC−A92と称し、B配列の電圧・温度検出用センサIC96を以下、IC−B96と呼ぶ。また、図20の端子名を簡略化して、図20の表記である、例えばSToutをSoと記述する。
図36には、IC−A92のクロック出力であるCoがIC−B96のクロック入力Ciに接続され、IC−A92のチップセレクト出力SoがIC−B96のSiに接続され、IC−A92の次段へのDEデータ出力であるUoがIC−B96のUiに接続され、IC−A92の前段からのデータinであるDiがIC−B96のDoに接続されている様子を示す。
図37は、フレキシブルプリント基板91に電圧・温度検出用センサIC92、96と放電用抵抗93が実装されハーネスが接続された状態を示している。図38は、フレキシブルプリント基板91を実装した断面図を示す。図37に示すように、フレキシブルプリント基板91は配線が交絡することなく一層配線で可能なことがわかる。
図38に示すように、フレキシブルプリント基板91では裏面側に電圧・温度検出用センサIC92が搭載され、フレキシブルプリント基板91の上には、断熱性クッション材103を介してバー104が配設されている。これにより、バー104が、フレキシブルプリント基板91全体を上から抑えている構成となる。
図35ではハーネス94、95がフレキシブルプリント基板91に半田付けで接続されている。このハーネス94、95の代わりに、フレキシブルプリント基板91を用いてもよい。つまり、ハーネス94、95となっている箇所を、フレキシブルプリント基板91側から両側に細く伸ばして形成することによって、ハーネス94、95を廃止することもできる。図37においてはハーネス94、95で表示してあるところがフレキシブルプリント基板91に置き換えられる。このようにすれば部品点数をさらに下げることができ、電池パッケージ80の組み立てが一層に簡素化できる。一方でフレキシブルプリント基板91の単位面積当たりの収率が低下し基板コストが上昇するので、組み立てのし易さを優先するのか、安価なハーネス94、95を用いて部材コスト優先にするのかは場合に応じて選択できる。
図39はフレキシブルプリント基板92に実装した電圧・温度検出用センサIC92、96の固定方法に関する変形である。図38のバーの代わりに、電圧・温度検出用センサIC94、96を一つずつ抑えバネピン101で抑える方法である。
図39において中央支持部88には開口部89、100が形成してある。中央支持部88のほぼ中央には電圧・温度検出用センサIC92がフレキシブルプリント基板91上に半田付けされており、その半田付け面の反対面が中央支持部88に接している。熱伝導特性を保証する必要があり、必要に応じてグリスなどの絶縁性熱伝導材を接触面に使用する。電圧・温度検出用センサIC92は、抑えバネピン101によって中央支持部88に一定の圧力で押さえつけられている。抑えバネピン101の端部を挟みながら、開口部99、100に挿入し、中央支持部88方向に対して抑える力を発生させながら、抑えバネピン101の挿入を完了する。その後に、抑えバネピン101の挟みの力を解放すれば、抑えバネピン101力で中央支持部88方向への力が持続される構造である。
図41は柔軟性のない所謂リジッドなプリント基板105を用いる例を示す図である。図38の場合と同様に、電圧・温度検出用センサIC92の抑えを抑えバー106を用いて一括で行っている。電圧・温度検出用センサIC92の下に敷く熱伝導性クッション107は、各寸法の公差の吸収と電圧・温度検出用センサIC92へ電池ユニット81の温度が正しく伝えるための部品である。熱伝導性クッション107は、放熱用シート等種々の構成とすることができる。
このように、電池パック80内での電子回路の配線、つまり、実装がフレキシブルプリント基板91上に、電圧・温度検出用センサIC92、96を半田付けするだけの工程で済むので配線が交絡することなく部品点数も少なく、組み立てし易い構成とすることができる。電池監視、電池制御の性能面では、個々の電池ユニット81−1〜81−8に対して温度、電圧を直接、個別に計測ができる。このように、電子回路の実装の面においても、電池制御の性能面でもその特徴を矛盾なく出すことができる構成とできることで、当該発明に用いる各電池一個に対応する電圧・温度検出用センサIC92、96の存在と本発明で開示した、フレキシブルプリント基板91上に電圧・温度検出用センサIC92、96を実装し、或いはそれを電池ユニット81の中央支持部88に取り付けることが可能になる。
ロボットの実用化の進展や、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車の普及のためにLiイオン電池ユニット11等の用途は広がってくる。それと同時に予防安全と電池能力を最大に発揮するために電池の状態監視と充電量管理は必須のものとなってくる。その為の簡素で精度の良い監視、管理技術と構造化簡素でコストの低減ができる構造は極めて有用な技術となる。
本発明は記述した実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
10、10A〜10I・・・電池監視装置
11〜15、21〜25、41〜48・・・電池ユニット
11−1〜15−1・・・電池の正電極
11−2〜15−2・・・電池の負電極
11−3〜15−3・・・電圧・温度検出用センサIC
11−4〜15−4・・・接続リード
16、46・・・電池パッケージ
17、37、47・・・制御回路
18−1〜18−8・・・電圧・温度検出用センサICの端子
18−1・・・正電源端子
18−2・・・負電源端子
18−3・・・STin端子
18−4・・・クロックin端子
18−5・・・データout端子
18−6・・・データin端子
18−7・・・クロックout端子
18−8・・・STout端子
18−9・・・基準電圧
18−10・・・電源電圧用ADコンバータ
18−11、38−11・・・温度センサ用ADコンバータ
18−12・・・制御部
18−13・・・入出力レベルシフト部
18−14・・・アナログin(オプション部分)
28−16・・・圧力センサ用ADコンバータ
21−5〜25−5・・・サーミスタ
28−16・・・圧力センサ用ADコンバータ
31−3〜35−3・・・電圧・温度検出用センサIC
38−8・・・クロックin
38−17・・・チップコンデンサ
38−18・・中間端子
38−19・・・ボンディングワイヤ
41−3、43−3、45−3、47−3・・・電圧・温度検出用センサIC
51−11・・・2チャンネルの入力を有するVCC用ADコンバータ
61〜68・・・電池ユニット
61−3、63−3、65−3,67−3・・・電圧・温度検出用センサIC
61−5〜68−5・・・サーミスタ
61−6〜68−6・・・サーミスタ用抵抗
71−3・・・Vtemp1入力端子
71−10・・・Vtemp2入力端子
71−13・・・VCC用2チャンネルの入力を有するADコンバータ
71−14・・・温度センサ用2チャンネルの入力を有するADコンバータ
18−20・・・充放電回路
80・・・電池パッケージ
81・・・電池ユニット
84、85・・・バスバー
86・・・正電極
87・・・負電極
88・・・中央支持部
90・・・電圧・温度検出用センサIC
91・・・フレキシブルプリント基板
92・・・A配列の電圧・温度検出用センサIC
93・・・放電抵抗
94、95、97・・・ハーネス
96・・・B配列の電圧・温度検出用センサIC
98・・・位置決め穴
99、100・・・抑えバネピン用の穴
101・・・抑えバネピン
103・・・断熱性クッション
104、106・・・バー
105・・・プリント基板
107・・・熱伝導性クッション

Claims (20)

  1. 少なくとも一つ以上のアナログ信号のAD変換を行うADコンバータと、該ADコンバータからの出力が入力される制御部と、該制御部によって制御される入出力レベルシフト回路とを備え、
    上記ADコンバータからの出力が、入出力レベルシフト回路に入力されるデータin信号によって、上記入出力レベルシフト回路を介してデータout端子から出力されることを特徴とする、集積回路。
  2. 前記入出力レベルシフト回路にクロック信号とスタート信号が印加され、
    前記入出力レベルシフト回路に入力されるADコンバータからの出力が、上記スタート信号によってデータout端子から出力されることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記集積回路は、さらにクロック信号発生部を備え、該クロック信号発生部から生成されるクロック信号が、前記集積回路の制御部及び入出力レベルシフト回路に供給されることを特徴とする、請求項1に記載の集積回路。
  4. 前記データout端子から、2値の電流信号が出力されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の集積回路。
  5. 前記ADコンバータが、前記集積回路に印加される電源電圧を測定するADコンバータであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の集積回路。
  6. 前記ADコンバータが、温度を測定するADコンバータであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の集積回路。
  7. 前記ADコンバータが、圧力センサ用のADコンバータであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の集積回路。
  8. 前記ADコンバータが、少なくとも2よりも大きい入力チャンンネルを備えていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の集積回路。
  9. 前記ADコンバータからの複数の出力信号が、前記入出力レベルシフト回路を介して複数のデータout端子から出力されることを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載の集積回路。
  10. さらに、前記集積回路に印加される電源電圧が一定電圧以上になった時にオンになるトランジスタを備え、該トランジスタのドレインが接続される抵抗用端子を備えていることを特徴とする、請求項1〜9の何れかに記載の集積回路。
  11. 複数の電池ユニットが多段に直列接続される2次電池パッケージを監視する電池監視装置であって、
    上記電池ユニット1個又は上記電池ユニットの複数個毎にそれぞれに配設される集積回路と、
    上記各集積回路を制御するための電池監視装置用制御部と、を備え、
    上記電池監視装置用制御部は、クロック信号とスタート信号を生成する制御部と、データ入力信号が入力されるデータレジスタと、データレジスタからのデータ信号を処理するデータ処理部と、を有しており、
    上記集積回路は、少なくとも一つ以上のアナログ信号のAD変換を行うADコンバータと、該ADコンバータからの出力が入力される制御部と、該制御部によって制御される入出力レベルシフト回路とを備え、
    上記ADコンバータからの出力が、入出力レベルシフト回路に入力されるデータin信号によって、上記入出力レベルシフト回路を介してデータout端子から出力され
    各電池ユニット毎の電圧が、順次電池監視装置用制御部のデータ入力に送出されることを特徴とする、電池監視装置。
  12. 前記集積回路の制御部及び前記入出力レベルシフト回路にクロック信号が印加され、
    前記入出力レベルシフト回路にクロック信号とスタート信号が印加され、
    前記入出力レベルシフト回路に入力されるADコンバータからの出力が,上記スタート信号によってデータout端子から出力されることを特徴とする、請求項11に記載の電池監視装置。
  13. 前記集積回路は、さらにクロック信号発生部を備え、該クロック信号発生部から生成されるクロック信号が、前記集積回路の制御部及び入出力レベルシフト回路に供給されることを特徴とする、請求項11に記載の電池監視装置。
  14. さらに、前記集積回路が、前記電池ユニットの電圧及び/又は温度を測定するためのADコンバータを備えていることを特徴とする、請求項11又は12に記載の電池監視装置。
  15. 前記各電池ユニットに、温度センサが配設されていることを特徴とする、請求項11又は12に載の電池監視装置。
  16. さらに、前記集積回路が、前記電池ユニットの圧力を測定するためのADコンバータを備えていることを特徴とする、請求項11〜15の何れかに記載の電池監視装置。
  17. さらに、前記集積回路に印加される電源電圧が一定電圧以上になった時にオンになるトランジスタと、該トランジスタのドレインが接続される抵抗用端子と、を備え、
    前記各集積回路の抵抗用端子と該集積回路が接続される各電池ユニットの正電圧側との間に放電用抵抗が接続されていることを特徴とする、請求項11〜16の何れかに記載の集積回路。
  18. 前記クロック信号が、前記各集積回路に並列に印加されることを特徴とする、請求項12に記載の電池監視装置。
  19. 前記集積回路が、基板に実装されていることを特徴とする、請求項11〜18の何れかに記載の電池監視装置。
  20. 前記基板が、フレキシブル基板であることを特徴とする、請求項19に記載の電池監視装置。
JP2010544199A 2008-12-28 2009-12-28 集積回路及びそれを用いた電池監視装置 Pending JPWO2010074290A1 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008336252 2008-12-28
JP2008336252 2008-12-28
JP2009035863 2009-01-26
JP2009035863 2009-01-26
PCT/JP2009/071820 WO2010074290A1 (ja) 2008-12-28 2009-12-28 集積回路及びそれを用いた電池監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2010074290A1 true JPWO2010074290A1 (ja) 2012-06-21

Family

ID=42287892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010544199A Pending JPWO2010074290A1 (ja) 2008-12-28 2009-12-28 集積回路及びそれを用いた電池監視装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2010074290A1 (ja)
WO (1) WO2010074290A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011076757A1 (de) 2011-05-31 2012-12-06 Robert Bosch Gmbh Sicherheitsarchitektur, Batterie sowie ein Kraftfahrzeug mit einer entsprechenden Batterie
DE102012202079A1 (de) * 2012-02-13 2013-08-14 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Überwachen einer Batterie
CN103713197A (zh) * 2012-09-29 2014-04-09 丹纳赫(上海)工业仪器技术研发有限公司 电池测试仪
JP6207842B2 (ja) * 2013-02-15 2017-10-04 株式会社東芝 非水電解質電池、電池制御装置および電池制御システム
JPWO2014184920A1 (ja) * 2013-05-16 2017-02-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池監視装置、電池監視基板、電池モジュール、電池システム
US9389279B2 (en) * 2013-10-02 2016-07-12 Lg Chem, Ltd. Battery cell assembly with a thin profile sensor
DE102013112350A1 (de) * 2013-11-11 2015-05-13 Karlsruher Institut für Technologie System zur Überwachung und Beeinflussung von elektrisch in Reihe geschalteten Zellen einer elektrochemischen Batterie oder einer Kondensatorbatterie
FR3023006B1 (fr) * 2014-06-26 2016-06-24 Renault Sa Systeme de batteries d'accumulateurs a mesure de tension fiabilisee
DE102015202567A1 (de) 2015-02-12 2016-08-18 Robert Bosch Gmbh Batteriesystem mit einer Batterie und mehreren Messeinheiten zum Messen einer mittels mindestens einer Batteriezelle der Batterie bereitgestellte Spannung und Verfahren zum Messen einer mittels mindestens einer Batteriezelle einer Batterie bereitgestellte Spannung
CN107086602B (zh) * 2017-05-25 2023-05-02 沈阳清能院清洁能源有限公司 一种太阳能充放电管理并网系统
CN110429326B (zh) * 2019-06-21 2022-04-29 宣城市泰宇电池有限公司 一种自保护式锂电池及其保护方法
TWI722741B (zh) * 2019-11-21 2021-03-21 新唐科技股份有限公司 單晶片之內建溫度偵測裝置及其保護方法
HUE062422T2 (hu) 2020-03-31 2023-11-28 Samsung Sdi Co Ltd Akkumulátorrendszer rugalmas nyomtatott áramkörrel, amely több integrált áramkört tartalmaz a feszültség és a hõmérséklet mérésére
WO2022186376A1 (ja) * 2021-03-05 2022-09-09 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 組電池管理システム
CN115528391B (zh) * 2022-09-23 2024-06-04 欣旺达惠州动力新能源有限公司 电芯组与电压采集方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109005A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池電圧測定装置
JP2001307782A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Tokyo R & D Co Ltd 電池特性データ伝達方法および電池管理システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007007655A1 (ja) * 2005-07-07 2007-01-18 Kabushiki Kaisha Toshiba 電池システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109005A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池電圧測定装置
JP2001307782A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Tokyo R & D Co Ltd 電池特性データ伝達方法および電池管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010074290A1 (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010074290A1 (ja) 集積回路及びそれを用いた電池監視装置
KR102173777B1 (ko) 마스터 배터리 관리 유닛 및 이를 포함하는 배터리팩
US7248020B2 (en) Battery-voltage monitoring integrated-circuit and battery-voltage monitoring system
US7557585B2 (en) Abnormal voltage detection apparatus for detecting voltage abnormality in assembled battery
JP5175309B2 (ja) 垂直バス回路
JPH11355904A (ja) バッテリ状態検出装置およびバッテリ状態検出ユニット
KR20190011568A (ko) 배터리 관리 유닛 및 이를 포함하는 배터리팩
JP2007174894A (ja) 電池管理システム、電池管理方法、電池システム及び自動車
WO2012053643A1 (ja) 電池システム
JP2006149068A (ja) 組電池管理装置
JP2010524421A (ja) エネルギー貯蔵システム内のセルの監視
JP2008312391A (ja) 電池制御装置
JP7485493B2 (ja) 通信エラーの原因を診断するためのスレーブbms、マスターbmsおよびバッテリパック
JP7235220B2 (ja) バッテリーコントローラ、無線バッテリー制御システム、バッテリーパック及びバッテリーバランシング方法
JP4515339B2 (ja) 組電池のための異常電圧検出装置
JP7127248B2 (ja) バッテリー管理システム、バッテリー管理方法、バッテリーパック及び電気車両
US9279860B2 (en) Battery monitoring system and semiconductor device
JP2011133418A (ja) バッテリパック監視回路及びバッテリセルユニット
JP4114310B2 (ja) 組電池の状態監視装置
KR20210103299A (ko) 배터리 제어 시스템, 배터리 팩, 전기 차량 및 상기 배터리 제어 시스템을 위한 제어 방법
US20080185997A1 (en) Charged control device and battery pack employing it
JP2022521953A (ja) 温度測定装置、これを含むバッテリ装置および温度測定方法
JP2008054409A (ja) 蓄電装置
JP4510896B2 (ja) 乗員保護手段を制御するための制御装置
JP6426804B2 (ja) 電池監視システム及び電池監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140408

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140812