JP4114310B2 - 組電池の状態監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池からなる単位セルを複数個直列に接続して構成されるセルグループを複数直列に接続してなる組電池について、各単位セルの状態を監視する組電池の状態監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低公害性と高い走行性能との両立を目的として、電気自動車とガソリンエンジンとのメカニズムを組み合わせたハイブリッド電気自動車(以下、HEVと称す)が開発されている。HEVのモータを駆動するためのバッテリとして高電圧の二次電池が必要であるが、小型軽量化のニーズから、鉛,ニッカドやニッケル水素電池などに代わるものとして、リチウム電池が注目されている。リチウム電池は、同容量の鉛やニッカド電池に比して約3〜4倍もの高い重量エネルギ密度を有しており、小形軽量化が要求されるHEVには好適であるとして応用が期待されている。
【0003】
しかしながら、リチウム電池は、過充電や過放電に弱く、定められた電圧範囲内で使用しないと材料が分解して容量が著しく減少したり、異常に発熱するなどして使用できなくなるおそれがある。そのため、リチウム電池を使用する場合は、上限電圧及び下限電圧を明確に規定して、端子電圧がその範囲内となるように充放電制御したり、或いは、電圧範囲を制限する保護回路とセットで使用するのが一般的である。
【0004】
ところで、電気自動車やHEVに使用されるバッテリは、モータを駆動するために高い電圧が要求されるので、通常、複数個の単位セルを直列に接続して構成されている。例えば、300Vのバッテリ電圧を得るには、単位セル当たり2Vの鉛電池では150個程度、単位セル当たり1.2Vのニッケル水素電池では250個程度、単位セル当たり3.6Vのリチウム電池では80個程度のセルを直列接続する必要がある。
【0005】
この場合に問題となるのが、各単位セルの残存容量(State Of Charge,以下、SOCと称す)に基づく各単位セル間の端子電圧のばらつきである。直列接続された状態では各単位セルを流れる電流値は等しいが、各単位セル毎の残存容量には必ずばらつきがあるため、これに起因して各単位セルの端子電圧も異なったものとなる。そのような状態において組電池の端子間電圧を監視して充電制御しても、あくまでも組電池を構成する単位セルの平均電圧を制御しているに過ぎず、平均電圧よりも端子電圧が高い単位セルは過充電気味となり、平均電圧よりも端子電圧が低い単位セルは過放電気味となる。
【0006】
そして、鉛電池やニッカド或いはニッケル水素電池のような水溶性電解液を使用する電池では、過放電や過充電となっても電池の性能が多少劣化するだけで使用不能の状態には至らず、また、過充電での水の電気分解と置換反応(密閉化反応)を利用することで単位セル毎の電圧ばらつきをある程度解消できることや(均等充電)、単位セル毎の電圧制御はコストの増加につながることから組電池の両端電圧のみを参照して制御することが一般的であった。
しかしながら、リチウム電池を多直列組電池として使用する場合は、過充電や過放電になると前述したように電池として使用できなくなるおそれがあることから、各単位セル夫々が過充電または過放電状態とならないように対策する必要がある。
【0007】
例えば、実開平2−136445号公報に開示されている技術では、各単位セルに、夫々の端子電圧を個別に検出する電圧検出器を接続し、CPUが、その電圧検出信号をマルチプレクサ及びA/Dコンバータを介して得るように構成されている。そして、CPUは、充電時には、各単位セルの端子電圧の内最高値を検出してその最高電圧が上限電圧を超えないように制御を行い、放電時には、同最低値を検出してその最低電圧が下限電圧に達すると放電を終了するように制御を行うようになっている。
【0008】
しかしながら、斯様な方式では、各単位セル毎に電圧検出器を配置しなければならない。そして、各電圧検出器が出力する多数の検出信号を処理するためにマルチプレクサ等が必要となり、加えて、単位セルから電圧検出器への配線数も多くなるため、総じてコストを増大させてしまうという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、各単位セルの端子電圧を検出する代わりに、複数の単位セルを1つのセルグループとして該セルグループの端子電圧を測定するようにし、セルグループ内の各単位セルについては簡易的に過充電や過放電を検出することでシステムの構成を簡略化する技術がある。
【0010】
図5は、その一構成例を示すものである。この例では、組電池1を構成する複数の単位セル2の内、6個の単位セル2を1つのセルグループ3としており、各セルグループ3毎にセル状態監視回路部4を並列に接続している。そして、セル状態監視回路部4は、対応するセルグループ3内の何れかの単位セル2が過充電または過放電状態になったことだけを検出して、その検出信号を組電池制御回路部5に出力するようになっている。即ち、過充電検出信号は、信号線6Uを介して組電池制御回路部5に出力され、過放電検出信号は、信号線6Lを介して組電池制御回路部5に出力される。
【0011】
組電池制御回路部5は、これらの検出信号から組電池1の状態を把握して、車両制御回路部7に組電池の状態情報を伝達する。車両制御回路部7は、その組電池状態情報と、図示しない各種センサ等によって与えられる車両走行情報(車速、エンジントルク、アクセル開度等)とに基づいて、組電池1を駆動用電源として走行用モータ8を回転駆動するためのインバータ9を制御して、駆動用信号を出力するようになっている。
【0012】
図6は、セル状態監視回路部4を中心とする詳細な電気的構成を示すものであり、組電池1の内、第i番目のセルグループ3(i)に対応する部分である。各単位セル2当たり2組のコンパレータ10U,10Lが配置されている。コンパレータ10Uは、抵抗11a,11bにより分圧した単位セル2の端子電圧を基準電圧VRU(上限電圧)と比較することで単位セル2の過充電を検出するようになっている。また、コンパレータ10Lは、抵抗12a,12bにより分圧した単位セル2の端子電圧を基準電圧VRL(下限電圧)と比較することで単位セル2の過放電を検出するようになっている。
【0013】
各コンパレータ10U,10Lの出力信号は、ORゲート13U,13Lの入力端子に夫々与えられており、ORゲート13U,13Lの出力信号は、信号線6U,6Lを介して組電池制御回路部5に過充電検出信号,過放電検出信号として与えられている。組電池制御回路部5の内部において、信号線6U,6Lはフォトカプラ14U,14Lの入力側に接続されており、フォトカプラ14U,14Lの出力側は、マルチプレクサ15を介してCPU16の入力ポートに接続されている。
【0014】
また、セルグループ3の両端子には電圧検出器17が接続されており、電圧検出器17の出力信号は、マルチプレクサ18を介してCPU16の入力ポートに接続されている。
【0015】
組電池制御回路部5のCPU16は、セル状態監視回路部4より出力される過充電検出信号,過放電検出信号によって各セルグループ3を構成する単位セル2の状態(全てが正常な端子電圧範囲にあるか、また、何れかが過充電状態,過放電状態となったか)を認識することができる。
【0016】
ところで、以上の構成においては、各セル状態監視回路部4は、対応するセルグループ3より電源の供給を受けて動作するようになっているため、セルグループ3の容量をその分だけ低下させていることになる。また、コンパレータ10U,10Lが単位セル2の過充電状態,過放電状態を検出した場合、ORゲート13U,13Lは組電池制御回路部5にハイレベルの信号を出力するので、その時には、単位セル2の端子電圧範囲が正常である場合よりも多くの電力をセルグループ3より持ち出すことになってしまう。
【0017】
その結果、車両の運転を長期間行うことなく放置しておいた場合には、単位セル2の自己放電に加えてセル状態監視回路部4が消費する電力によってセルグループ3の容量が低下し、組電池1は充電されることがないので過放電状態となるおそれがある。更に、何れかの単位セル2が実際に過放電状態となると、セル状態監視回路部4がハイレベルの検出信号を出力することで、その過放電状態を助長することになってしまう。
【0018】
また、斯様な場合に限ることなく、セル状態監視回路部4が車両の電装品に電源を供給する通常のバッテリ(12〜14V程度)から電源供給を受けている場合であっても、セル状態監視回路部4が該バッテリの容量減少を促進するという点については同様である。
【0019】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組電池が実質的に非使用状態となっている場合に、セル状態監視手段によって消費される電力を低減することができる組電池の状態監視装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の組電池の状態監視装置によれば、セルグループを構成する各単位セルの状態を監視するセル状態監視手段は、組電池監視手段が監視情報信号の参照を停止している場合に、自身に与えられる電源の供給を少なくとも部分的に停止させる。
【0021】
即ち、組電池監視手段が監視情報信号を参照しない期間においては、セル状態監視手段は必ずしも監視情報信号を出力する必要が無く、従って、監視情報信号を出力するための構成部分が全て機能している必要はない。そこで、前記期間中に電源の供給を少なくとも部分的に停止させるようにすれば、セル状態監視手段によって消費される電力を低減することが可能となる。
【0022】
請求項2記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、組電池監視手段に対する監視情報信号の入力を断続させる信号入力スイッチがOFFされた場合に、電源の供給を少なくとも部分的に停止させる。即ち、信号入力スイッチがOFFされた場合は、組電池監視手段は確実に監視情報信号を参照しない状態にあるので、その期間に電源の供給を少なくとも部分的に停止させれば、セル状態監視手段によって消費される電力を効率的に低減することができる。
【0023】
請求項3記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、監視情報信号を電流または電圧レベルを変化させて出力するので、組電池監視手段は、電流または電圧レベルの変化を捉えることで監視情報信号の出力状態を容易に把握することができる。
【0024】
請求項4記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、監視情報信号として有為な信号を所定レベルの電流または電圧として出力する構成であるから、信号入力スイッチのON期間に組電池監視手段が参照した監視情報信号の電流または電圧レベルがゼロであるとすれば、セル状態監視手段は有為な信号を出力していないことになる。
従って、斯様な場合には、セル状態監視手段が正常に機能していない場合や、監視情報信号を伝達するための信号線が断線している場合などが想定されるので、組電池監視手段は、セル状態監視手段が故障していると妥当に判定することができる。
【0025】
請求項5記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、単位セルの端子電圧を監視する。そして、具体的には、請求項6記載の組電池の状態監視装置のように、単位セルが過放電状態になると監視情報信号としての電流または電圧のレベルを低下させたり、また、請求項7記載の組電池の状態監視装置にように、単位セルが過充電状態になると、監視情報信号としての電流または電圧のレベルを上昇させるようにする。従って、組電池監視手段は、何れかのセルグループの単位セルが過放電状態や過充電状態になったか否かを監視することができる。
【0026】
請求項8記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、電圧比較手段により単位セルの端子電圧を基準電圧と比較して該単位セルの端子電圧を監視する。従って、組電池監視手段は、電圧比較手段の比較結果に基づいて何れかのセルグループの単位セルが過放電状態や過充電状態などになったか否かを容易に判定することができる。
【0027】
請求項9記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、組電池監視手段が監視情報信号の参照を停止している場合は、電源供給停止手段によって電圧比較手段に与えられる電源の供給を停止させる。従って、セル状態監視手段によって消費される電力を確実に低減することが可能となる。
【0028】
請求項10記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段が単位セルの温度を監視することによって、組電池監視手段は、何れかのセルグループの単位セルに異常が生じることで過昇温状態になったか否かを監視することができる。
【0029】
請求項11記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、温度比較手段により単位セルの温度を基準温度と比較することで監視するので、組電池監視手段は、何れかのセルグループが過昇温状態になったか否かを容易に判定することができる。
【0030】
請求項12記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、組電池監視手段が監視情報信号の参照を停止している場合は、電源供給停止手段によって温度比較手段に与えられる電源の供給を停止させる。従って、セル状態監視手段により消費される電力を確実に低減することが可能となる。
【0031】
請求項13記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段は、自身が接続されており比較的近い位置にあるセルグループより電源を得るので、電源の供給を容易に行うことができる。そして、斯様に構成される場合であっても、セルグループの単位セルが過放電状態になる傾向を従来に比較して抑制することが可能である。
【0032】
請求項14記載の組電池の状態監視装置によれば、セル状態監視手段と組電池監視手段とを、監視情報信号を伝達するための信号線のみを介して接続するので、配線数を極力少なくすることができる。
【0033】
請求項15記載の組電池の状態監視装置によれば、高いエネルギ密度を有するが、より厳密な過充電,過放電対策が必要とされるリチウム電池を単位セルとする組電池に適用することによって、リチウム電池の状態を監視して安全に制御した上で、その電池の性能を十分に引出して活用することができる。
【0034】
請求項16記載の組電池の状態監視装置によれば、組電池を電気自動車またはハイブリッド電気自動車の駆動用バッテリとして用いるので、高い電圧出力を得るために多くの単位セルを直列接続して構成される駆動用バッテリの使用効率を十分向上させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明をHEVに適用した場合の第1実施例について図1を参照して説明する。尚、図5及び図6と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。尚、以下において、組電池1において第i番目のセルグループ3であることに対応する表記“(i)”は、特に示す必要がある場合にだけ表記する。
【0036】
セル状態監視回路部4に代わるセル状態監視回路部(セル状態監視手段)20において、コンパレータ(電圧比較手段)10L′(1)〜10L′(6)の出力端子は、夫々に対応する6個のNPNトランジスタ21(1)〜21(6)のベースに夫々接続されている。
【0037】
尚、コンパレータ10L′は、コンパレータ10Lの反転入力端子と非反転入力端子との接続を入れ替えたものであり、単位セル2の分圧された端子電圧が基準電圧(下限電圧)VRLを上回っている場合、即ち、単位セル2が過放電状態でなければハイレベルの信号を出力するようになっている。また、各コンパレータ10L′(1)〜10L′(6)には、自身が接続されている単位セル2(1)〜2(6)より電源が供給されている。
【0038】
トランジスタ21(1)のコレクタは、抵抗22a及び22bの直列回路を介してセルグループ3(i)の正側端子3(i)pに接続されており、エミッタは、抵抗23(1)を介してトランジスタ21(2)のコレクタに接続されている。同様にして、トランジスタ21(2)〜21(5)のエミッタは、抵抗23(2)〜23(5)を介してトランジスタ21(3)〜21(6)のコレクタに夫々接続されており、トランジスタ21(6)のエミッタは、抵抗23(6)を介してNPNトランジスタ24のコレクタに接続されている。トランジスタ24のエミッタは、セルグループ3(i)の負側端子3(i)nに接続されている。
【0039】
抵抗22a及び22bの共通接続点は、抵抗25を介してPNPトランジスタ26のベースに接続されている。トランジスタ26のエミッタは、正側端子3 (i)pに接続されており、コレクタは、抵抗27及び信号線28を介して組電池監視回路部(組電池監視手段)29の入力端子に接続されている。また、PNPトランジスタ30のエミッタは、正側端子3(i)pに接続されており、コレクタは、抵抗31a及び31bの直列回路を介して負側端子3(i)nに接続されている。抵抗31a及び31bの共通接続点は、抵抗32を介してトランジスタ24のベースに接続されている。
【0040】
セルグループ3(i)の正側端子3(i)pと信号線28との間には、抵抗33a及び33bの直列回路が接続されており、抵抗33a及び33bの共通接続点は、抵抗34を介してトランジスタ30のベースに接続されている。尚、セル状態監視回路部20において、単位セル2の過充電状態を検出するためのコンパレータ10H側の構成は、図示を省略している。
【0041】
組電池監視回路部29において、簡易電圧検出器35(i)の正側入力端子には、セル状態監視回路部20からの信号線28が信号入力スイッチ36を介して接続されており、負側入力端子には、電源線LVnを介してセルグループ3(i)の負側端子3(i)nが接続されている。信号入力スイッチ36は例えばフォトMOSリレーなどで構成され、HEVのイグニッションスイッチ(図示せず)がONとなった場合に連動してONとなるスイッチである。
【0042】
簡易電圧検出器35(i)は、信号線28及び電源線LVn(信号線)に流れる電流の大きさ(レベル)に応じた電圧を出力するもので、その出力端子は、マルチプレクサ37を介して図示しないCPUの入力ポートに接続されている。尚、信号線28及び電源線LVnに流れる電流の大きさは、監視情報信号に相当する。また、セルグループ3(i)の正側端子3(i)p,負側端子3(i)nは、、電源線LVn,LVpを介して組電池監視回路部29の電圧検出器17(図1では図示せず)の正側入力端子,負側入力端子に夫々接続されている。そして、具体的には図示しないが、組電池1の他のセルグループ3についてもセルグループ3(i)と同様に構成されており、対応する簡易電圧検出器35の出力信号がマルチプレクサ37に与えられている。
【0043】
次に、本実施例の作用について説明する。HEVの運転が開始される場合にイグニッションスイッチがONされると信号入力スイッチ36がONとなり、セルグループ3(i)の正側端子3(i)pから抵抗33a及び33bを介して、また、トランジスタ30のエミッタ−ベース及び抵抗34を介して簡易電圧検出器35(i)に微小な電流が流入する。すると、簡易電圧検出器35(i)は、その微小な電流に応じた比較的低い電圧VLを出力する。
そして、トランジスタ30がONするので、そのコレクタ電流が抵抗31a及び31b,抵抗32に流れ、トランジスタ24もONとなる。
【0044】
この時、セルグループ3(i)の全ての単位セル2(1)〜2(6)の端子電圧が正常範囲内であり過放電状態でなければ、コンパレータ10L′(1)〜10L′(6)は全てハイレベルの信号を出力しているので、トーテムポール接続されているトランジスタ21(1)〜21(6)は全てONとなり、抵抗22a及び22b,抵抗22(1)〜23(6)並びにトランジスタ21(1)〜21(6)を電流が貫流することになる。すると、トランジスタ26がONするので、簡易電圧検出器35(i)には、トランジスタ26のコレクタ電流が抵抗27を介して流入するので、簡易電圧検出器35(i)は電圧VLよりも高い電圧VMを出力する。
【0045】
また、この場合、単位セル2(1)〜2(6)の何れか1つ以上が過放電状態となっていれば、対応するコンパレータ10L′の出力信号がロウレベルとなり、対応するトランジスタ21はOFFするので上述のように電流を貫流させることはできない。そのため、トランジスタ26はOFFのままとなって、簡易電圧検出器35(i)が出力する電圧もVLのままとなる。
【0046】
即ち、トーテムポール接続されているトランジスタ21(1)〜21(6)は、コンパレータ10L′(1)〜10L′(6)の出力信号が入力され、トランジスタ26のベースに対して信号を出力する6入力ANDゲートとして作用している。
【0047】
そして、組電池監視回路部29は、イグニッションスイッチがONされて信号入力スイッチ36がONとなった場合に、簡易電圧検出器35(i)が出力する電圧を参照して、その電圧レベルがVMであればセルグループ3(i)を構成する単位セル2(1)〜2(6)の端子電圧範囲は下限電圧を下回っておらず、正常であると判定でき、簡易電圧検出器35(i)が出力する電圧レベルがVLであれば、単位セル2(1)〜2(6)の何れかが過放電状態に至ったものと判定することができる。
【0048】
また、組電池監視回路部29は、信号入力スイッチ36がONされている期間に簡易電圧検出器35(i)の出力電圧がセルグループ3(i)の監視情報を通常通りに反映していれば、VM,VLの何れかの電圧レベルを観測することになる。従って、簡易電圧検出器35(i)の出力電圧レベルが“0”となっている場合(監視情報信号として有為な信号が出力されていない場合)には、セルグループ3(i)の監視情報が通常通りに反映されておらず、何れかの構成部分が故障していると判断することが可能である。即ち、セル状態監視回路部20や簡易電圧検出器35(i)が故障している場合、信号線28が断線している場合などが想定される。
【0049】
また、イグニッションスイッチがOFFの場合は、信号入力スイッチ36もOFFとなるので、セルグループ3(i)の正側端子3(i)pから抵抗33a及び33bに電流が流れることはなく、トランジスタ30,24は何れもOFFのままとなる。この場合、セル状態監視回路部20に暗電流として流れる電流は、コンパレータ10L′の電源,及びその反転入力端子側の抵抗RLv及び基準電圧VRL,非反転入力端子側の分圧抵抗12a及び12bのみとなる。
【0050】
また、本実施例では、過充電検出側のコンパレータ10H側には本発明を適用していないが、HEVが非稼働の状態でありイグニッションスイッチがOFFの場合は、組電池1に対する充電は行い得ないため、単位セル2が過充電状態になることは想定し難いからである。
【0051】
以上のように本実施例によれば、セル状態監視回路部20は、信号入力スイッチ36がOFFとなり、組電池監視回路部29が監視情報信号の参照を停止している場合は、トランジスタ30及び24をOFFさせることでセルグループ3 (i)より自身に与えられる電源の供給を部分的に停止させるようにした。即ち、信号入力スイッチ36がOFFされた場合は、組電池監視回路部29は確実に監視情報信号を参照しない状態にあるので、その期間にセル状態監視回路部20に対する電源の供給を部分的に停止させることで、消費電力を効率的に低減することができる。
【0052】
また、セル状態監視回路部20は、監視情報信号を電流レベルの変化として出力するので、組電池監視回路部29は、その電流レベルの変化を簡易電圧検出器35によって捉えることで監視情報信号の出力状態を容易に把握することができる。そして、セル状態監視回路部20は、自身が接続されており比較的近い位置にあるセルグループ3(i)より電源を得るので、電源の供給を容易に行うことができる。
【0053】
また、本実施例によれば、セル状態監視回路部20は、コンパレータ10L′により単位セル2の端子電圧を基準電圧VRLと比較してその端子電圧を監視するので、組電池監視回路部29は、何れかのセルグループ3の単位セル2が過放電状態になったか否かを監視することができる。そして、セル状態監視回路部20は、単位セル2が過放電状態になると監視情報信号として出力する電流レベルを低下させるので、単位セル2の過放電状態を助長する傾向を極力抑制することが可能となる。
【0054】
更に、本実施例によれば、セル状態監視回路部20と組電池監視回路部29とを、監視情報信号を伝達するための信号線28のみを介して接続するので、配線数を極力少なくすることができる。そして、組電池監視回路部29は、信号入力スイッチ36のON期間に簡易電圧検出器35によって参照した監視情報信号の電圧レベルが“0”である場合は、例えば、信号線28が断線している場合のように、何れかの構成部分が故障していると妥当に判定することができる。
【0055】
そして、簡易電圧検出器35は、監視情報信号の電圧レベルとして少なくとも“0”,VL,VMの3レベルを出力できれば良いので、構成を簡単にすることができる。また、そのCPU16がその電圧レベルをA/D変換して読み込む場合に、高いA/D変換精度を要することがない。
【0056】
加えて、高いエネルギ密度を有するが、より厳密な過充電,過放電対策が必要とされるリチウム電池を単位セル2とする組電池1に適用したので、リチウム電池の状態を監視して安全に制御した上で、その電池の性能を十分に引出して活用することができる。そして、組電池1をHEVの駆動用バッテリとして用いるので、高い電圧出力を得るために多くの単位セルを直列接続して構成される駆動用バッテリの使用効率を十分向上させることができる。
【0057】
(第2実施例)
図2及び図3は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。尚、第2実施例では、図示の都合上、図1相当の回路図の左側部分(セルグループ3側)を図2として示し、右側部分(組電池監視回路部29側)を図3として示している。
【0058】
第1実施例では、各コンパレータ10L′(1)〜10L′(6)における正側電源入力端子,抵抗12a及びRLvは、対応する単位セル2(1)〜2(6)の正側端子に直接接続されていたが、第2実施例では、図2に示すように、両者間にPNPトランジスタ38(1)〜38(6)が挿入されており、各コンパレータ10L′は、トランジスタ38のコレクタ側に配置されている。
【0059】
そして、各トランジスタ38(電源供給停止手段)のエミッタは、抵抗39a及び39bの直列回路を介してNPNトランジスタ40のコレクタに共通接続されており、ベースは、抵抗39a及び39bの共通接続点に接続されている。トランジスタ40のベースは、トランジスタ24に代わって抵抗32の一端側に接続されており、エミッタは、セルグループ3(i)の負側端子3(i)nに接続されている。また、抵抗23(6)の一端側も、トランジスタ24のコレクタに代わって負側端子3(i)nに接続されている。
【0060】
また、第2実施例では、過充電検出用のコンパレータ10U側の構成が追加されている。即ち、各コンパレータ10U(1)〜10U(6)の出力端子は、夫々ダイオード41及び抵抗42の直列回路を介して抵抗43の一端側に接続されており、その抵抗43の他端側は、負側端子3(i)nに接続されている。尚、コンパレータ10U(1)〜10U(6)の電源も、トランジスタ38(1)〜38(6)を介して対応する単位セル2(1)〜2(6)より供給されるようになっている。
【0061】
抵抗43の一端側は、図3に示すNPNトランジスタ44のベースにも接続されており、トランジスタ44のエミッタは、負側端子3(i)nに接続されている。また、トランジスタ44のコレクタは、抵抗45a及び45bの直列回路を介してトランジスタ38のコレクタに接続されている。
【0062】
抵抗45a及び45bの共通接続点は、抵抗46を介してPNPトランジスタ47のベースに接続されており、トランジスタ47のエミッタは正側端子3(i)pに接続され、コレクタは抵抗48を介して信号線28に接続されている。尚、抵抗48の抵抗値は、抵抗27の抵抗値よりも小さくなるように設定されている。以上がセル状態監視回路部(セル状態監視手段)49を構成している。
【0063】
次に、第2実施例の作用について説明する。イグニッションスイッチがONされて信号入力スイッチ36がONとなると、第1実施例と同様にトランジスタ30がONとなり、トランジスタ24に代わってトランジスタ40がONとなる。すると、トランジスタ38(1)〜38(6)もベース電流が流れてONするので、コンパレータ10U,10L′及び基準電源VRU,VRLに通電が行われる。即ち、イグニッションスイッチがOFFであれば、セル状態監視回路部49のコンパレータ10U,10L′を中心とする構成部分は、セルグループ3(i)の各単位セル2の正側端子との接続が遮断されているので、前記構成部分において暗電流が流れることはない。
【0064】
そして、単位セル2の全てが正常である場合と、コンパレータ10L′が単位セル2の何れかが過放電状態を検出した場合については、第1実施例と全く同様に動作する。
また、セルグループ3(i)の何れか1つ以上の単位セル2の分圧された端子電圧が基準電圧VRU(上限電圧)を超えて過充電状態になると、対応するコンパレータ10Uの出力信号がハイレベルとなり、ダイオード41,抵抗42及び抵抗43に電流が流れる。すると、トランジスタ44にベース電流が流れてONとなるので、そのコレクタ電流が抵抗45a及び45bに流れる。そして、更にトランジスタ47がONするので、そのコレクタ電流が抵抗48に流れる。
【0065】
この場合、前述のように、抵抗48の抵抗値は抵抗27の抵抗値よりも小さいので、監視情報信号として流れる電流は、単位セル2の端子電圧が正常範囲内にある場合に流れる電流よりも大きくなり、簡易電圧検出器35は電圧VMよりも高い電圧VHを出力する。従って、組電池監視回路部29は、簡易電圧検出器35(i)が出力する電圧レベルがVHであれば単位セル2(1)〜2(6)の何れかが過充電状態に至ったものと判定することができる。
【0066】
以上のように第2実施例によれば、セル状態監視回路部49は、セルグループ3(i)を構成する単位セル2(1)〜2(6)の何れかが過充電状態に至った場合には、簡易電圧検出器35(i)が正常状態にある場合に検出する電圧VMよりも高い電圧VHを検出するように、監視情報信号としての電流レベルを変化させるようにした。従って、組電池監視回路部29は、1本の信号線28によって、単位セル2が過放電状態になった場合と過充電状態になった場合との何れをも検出することができる。
【0067】
また、第2実施例によれば、セル状態監視回路部49は、信号入力スイッチ36がOFFとなり、組電池監視回路部29が監視情報信号の参照を停止している場合は、トランジスタ30をOFFさせると共に、トランジスタ38(1)〜38(6)をOFFさせることでセルグループ3(i)より自身に与えられる電源の供給を略完全に停止させるようにした。従って、消費電力を一層低減することが可能となる。
【0068】
(第3実施例)
図4は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実施例は、本発明を単位セル2(1)〜2(6)の過昇温検出に適用したものである。コンパレータ(温度比較手段)10Tは、第2実施例におけるコンパレータ10Lに代わって配置されている。
【0069】
単位セル2の両端には、抵抗50a及び50bの直列回路と、抵抗51及びサーミスタ52の直列回路とが接続されており、抵抗50a及び50bの共通接続点は、コンパレータ10Tの非反転入力端子に接続されており、抵抗51及びサーミスタ52の共通接続点は反転入力端子に接続されている。尚、コンパレータ10Tの電源は、コンパレータ10Uの場合と同様に各単位セル2より得るようになっており、信号入力スイッチ36がOFFの場合はトランジスタ38によって電源の供給が停止される。
【0070】
サーミスタ52は、単位セル2の表面温度を測定するように配置されており、抵抗50aと51との抵抗値は等しく設定されている。抵抗50bの抵抗値は、単位セル2の表面温度が基準温度(上限温度)に達した場合におけるサーミスタ52両端の抵抗値に等しく設定されている。そして、コンパレータ10Tの出力端子から先の構成は、第2実施例におけるコンパレータ10Lの出力端子から先の構成と全く同様である。以上がセル状態監視回路部(セル状態監視手段)53を構成している。
【0071】
次に、第3実施例の作用について説明する。単位セル2の温度が上昇すると、対応して配置されているサーミスタ52の抵抗値は上昇する。そして、単位セル2の表面温度が基準温度を超える過昇温状態になると、対応するコンパレータ10Tの出力信号はハイレベルとなる。
【0072】
すると、第2実施例において過充電状態になった場合と同様にトランジスタ44,47がONとなり、トランジスタ47のコレクタ電流が抵抗48を介して簡易電圧検出器35(i)に流入し、簡易電圧検出器35(i)は、その電流値に応じた電圧VHを出力する。従って、組電池監視回路部29は、簡易電圧検出器35(i)の出力電圧レベルがVHであった場合に、セルグループ3(i)の何れかの単位セル2が過昇温度状態になったことを検出できる。
【0073】
以上のように第3実施例によれば、セル状態監視回路部53のコンパレータ10Tは、サーミスタ52の端子電圧と基準温度に対応する抵抗50bの端子電圧とを比較して、単位セル2の温度が基準度を超えた場合にハイレベルとなる信号を出力し、セル状態監視回路部53は、その状態に応じた監視情報信号としての電流値を変化させるようにした。従って、組電池監視回路部29は、何れかのセルグループ3の単位セル2に異常が生じることで過昇温状態になったか否かを監視することができる。
【0074】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
例えば、特開2000−83327号公報に開示されているような組電池の電圧調整装置に本発明を適用しても良い。
第2実施例において、単位セル2の過充電状態を検出する構成のみを設けても良い。
第3実施例において、サーミスタ52の一端側を各単位セル2の負側端子に夫々接続したが、セルグループ3の負極側端子3nに共通に接続しても良い。斯様に構成すれば、電源遮断手段としてはトランジスタ38(1)のみを設ければ良く、トランジスタ38(2)〜38(6)を削除することが可能となり、構成をより簡単にすることができる。
第3実施例の構成を、そのまま第2実施例の構成に追加しても良い。その場合、過充電状態が検出された場合の電圧VHと、過昇温状態が検出された場合の電圧VTとが異なるレベルとなるように、監視情報信号としての電流値を変化させれば良い。
【0075】
1セルグループ当たりの単位セルの直列接続数は“6”に限ることはない。但し、セル情報監視回路部20に使用される素子の耐圧などの問題から、単位セルが平均電圧3.6Vのリチウム電池の場合は、4〜6直列が適当であると考えられる。また、低コスト化や小型化などを目的としてセル情報監視回路部20等をIC化する場合には、耐圧の点から6直列が限度であると考えられる。
過充電状態や過放電状態を検出した場合にコンパレータなどによって出力される信号のレベルは適宜変更して良く、例えば、通常状態の場合にハイレベル、異常検出時にロウレベルとなるようにしても良い。
【0076】
単位セルは、リチウム電池に限らず、鉛電池やニッケル系電池であっても同様に適用が可能である。これらの二次電池は、前述したように過充電や過放電に対して強いためリチウム電池ほど厳密な電圧制御は不要であるが、本発明を適用することで組電池としての性能や寿命を向上させることが期待できる。また、複数の単位セルをの直列接続したグループを複数並列に接続してなるセルモジュールに適用しても良い。
電気自動車やHEVに限ることなく、その他、ノート型パーソナルコンピュータや携帯用VTR等の小形民生機器や電力貯蔵用の二次電池設備などのように、複数の単位セルを直列に接続して構成されるバッテリを使用するものであれば適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をハイブリッド電気自動車に適用した場合の一実施例であり、セル状態監視回路部を中心とする詳細な電気的構成を示す図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1相当図の左側部分
【図3】図1相当図の右側部分
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】従来技術を示すハイブリッド電気自動車に適用した場合の電気的構成を示す図
【図6】図1相当図
【符号の説明】
1は組電池、2は単位セル、3はセルグループ、10U,10L′はコンパレータ(電圧比較手段)、10Tはコンパレータ(温度比較手段)、20はセル状態監視回路部(セル状態監視手段)、28は信号線、29は組電池監視回路部 (組電池監視手段)、36は信号入力スイッチ、38はトランジスタ(電源供給停止手段)、49はセル状態監視回路部(セル状態監視手段)、53はセル状態監視回路部(セル状態監視手段)を示す。
Claims (16)
- 二次電池からなる単位セルを複数個直列に接続して構成されるセルグループを複数直列に接続してなる組電池について、前記セルグループを単位として配置され、当該セルグループを構成する各単位セルの状態を監視する複数のセル状態監視手段と、
これら複数のセル状態監視手段によって出力される監視情報信号に基づいて、組電池全体を監視する組電池監視手段とを備え、
前記セル状態監視手段は、前記組電池監視手段が前記監視情報信号の参照を停止している場合は、自身に与えられる電源の供給を、少なくとも部分的に停止させるように構成されていることを特徴とする組電池の状態監視装置。 - 前記組電池監視手段に対する前記監視情報信号の入力を断続させるための信号入力スイッチを備え、
前記セル状態監視手段は、前記信号入力スイッチがOFFされた場合に、前記電源の供給を少なくとも部分的に停止させることを特徴とする請求項1記載の組電池の状態監視装置。 - 前記セル状態監視手段は、前記監視情報信号を、電流または電圧レベルを変化させて出力することを特徴とする請求項2記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記監視情報信号として有為な信号を所定レベルの電流または電圧として出力するように構成されており、
前記組電池監視手段は、前記信号入力スイッチがONされた場合に参照した前記監視情報信号の電流または電圧のレベルがゼロである場合は、前記セル状態監視手段が故障していると判定することを特徴とする請求項3記載の組電池の状態監視装置。 - 前記セル状態監視手段は、前記単位セルの端子電圧を監視することを特徴とする請求項3または4記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記単位セルが過放電状態となった場合に、前記監視情報信号としての電流または電圧のレベルを低下させることを特徴とする請求項5記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記単位セルが過充電状態となった場合に、前記監視情報信号としての電流または電圧のレベルを上昇させることを特徴とする請求項5または6記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、電圧比較手段を備えて前記単位セルの端子電圧を基準電圧と比較することで、該単位セルの端子電圧を監視することを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記組電池監視手段が前記監視情報信号の参照を停止している場合に、前記電圧比較手段に与えられる電源の供給を停止させるための電源供給停止手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記単位セルの温度を監視することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、温度比較手段を備えて前記単位セルの温度を基準温度と比較することで、該単位セルの温度を監視することを特徴とする請求項10記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、前記組電池監視手段が前記監視情報信号の参照を停止している場合に、前記温度比較手段に与えられる電源の供給を停止させるための電源供給停止手段を備えていることを特徴とする請求項11記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段は、自身が接続されているセルグループより前記電源を得るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
- 前記セル状態監視手段と前記組電池監視手段とは、前記監視情報信号を伝達するための信号線のみを介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
- 前記単位セルは、リチウム電池であることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
- 前記組電池は、電気自動車またはハイブリッド電気自動車の駆動用バッテリとして用いられることを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の組電池の状態監視装置。
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