JPWO2010073348A1 - 陰極バッファ層を有する有機el素子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも陰極、前記HAT誘導体からなる陰極バッファ層、電子注入輸送層、発光層を基板側からこの順に有する有機EL素子に関する。本発明の有機EL素子は、(1)陰極に吸着している酸素および/または水分による電子注入輸送層の電子注入輸送性能を害されることを防止して発光層への電子の供給を確保し、(2)有機EL素子の駆動電圧を低減し、(3)駆動時間経過に伴う同一電流密度を与える駆動電圧の上昇を防止し、および(4)電流リークおよび画素欠陥の発生を抑制して、有機EL素子の品質および製造歩留まりを向上させるという顕著な利点を提供する。

Description

本発明は、フラットパネルディスプレイおよび照明用光源に応用可能な有機EL素子に関する。特に、低駆動電圧で動作し、消費電力の低い有機EL素子を、高い歩留まりで提供することを目的とする。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子とも称する)の実用化に向けての研究が活発に行われている。有機EL素子は低電圧で高い電流密度が実現できるために、高い発光輝度および発光効率を実現することが期待されている。
この有機EL素子には、有機EL層を挟持する2つの電極が設けられており、光を取り出す側の電極は、高透過率であることが求められている。このような電極の材料として、通常、透明導電性酸化物(TCO)材料(たとえば、インジウム−スズ酸化物(ITO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)、インジウム−タングステン酸化物(IWO)など)が用いられている。これらの材料は、約5eVと比較的大きい仕事関数を有するため、一般に、有機材料への正孔注入輸送電極(陽極)の形成に用いられることが多い。しかしながら、TCO材料を電子注入輸送電極(陰極)の形成に用いる場合もある。
有機EL素子の発光は、有機EL層中の発光層の材料の最高占有分子軌道(HOMO)へ注入された正孔と、最低非占有分子軌道(LUMO)へ注入された電子とによって生成された励起子の励起エネルギーが緩和するときに光を放出することによって得られる。一般的に、発光層への正孔注入輸送および電子注入輸送を効率的に行うために、1つまたは複数の電荷輸送層を含む積層構造を有する有機EL層が用いられている。用いることができる電荷輸送層は、正孔注入輸送層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層などを含む。
最近では、特開平4−297076号公報、特開平11−251067号公報、特表2004−514257号公報、M. Pfeiffer他、Organic Electronics、4(2003)、89-103、城戸淳二他、Applied Physics Letters、73(20)、2866-2868 (1998)などの文献において、有機EL素子のさらなる低消費電力化を目的として、前述の積層構造を有する有機EL層の電荷輸送層へ不純物をドーピングする技術が提案されている(特許文献1〜3、および非特許文献1〜2参照)。また、特表2003−519432号公報には、p−型半導体性を有する有機化合物(ヘキサアザトリフェニレン(HAT)類)を用いて、正孔注入輸送層または正孔輸送層を形成することが提案されている(特許文献4参照)。
不純物ドーピングの技術は、電荷輸送層中の電荷の実効移動度の向上および/または電極から電荷輸送層への電荷注入障壁の低減によって、有機EL素子の駆動電圧の低下を目的とする。この技術は、無機半導体のp型ドーピングおよびn型ドーピングと同様の技術である。正孔注入輸送層または正孔輸送層の場合、これらの層を構成する正孔輸送材料中に、不純物として電子受容性の高い材料(アクセプター)を混合することにより、電極からの正孔注入障壁(陽極の仕事関数と隣接する正孔輸送材料のHOMO準位との差)の低減、および/または正孔輸送材料中の正孔の実効移動度の向上を図ることができる。電子注入層または電子輸送層の場合は、電子輸送材料中に、不純物として電子供与性の高い材料(ドナー)を混合することにより、電極からの電子注入障壁(陰極の仕事関数と隣接する電子輸送材料のLUMO準位との差)の低減、および/または電子輸送材料中の電子の実効移動度の向上を図ることができる。
電荷輸送層へのキャリアドープ技術によって、電荷(正孔または電子)の実効移動度が向上し、バルクの抵抗そのものを下げられることができる。この効果によって、有機EL素子の駆動電圧を上げることなく、電荷輸送層の膜厚を厚くすることができる。電荷輸送層の膜厚増加は、基板上に付着したパーティクルによる、陽極−陰極間短絡による素子欠陥の抑制に有効である。特に、フラットパネルディスプレイでは、陽極−陰極間短絡による画素欠陥、ライン欠陥などを効果的に抑制し、ディスプレイの生産歩留まりを向上させることができる。
特開平4−297076号公報 特開平11−251067号公報 特表2004−514257号公報 特表2003−519432号公報 M. Pfeiffer他、Organic Electronics、4(2003)、89-103 城戸淳二他、Applied Physics Letters、73(20)、2866-2868(1998)
しかしながら、従来から電子注入輸送層にドープするドナー不純物として一般的に用いられているLiなどの低仕事関数のアルカリ金属は、酸素および水分に対して不安定であるという欠点を有する。また、一般的に、電子注入輸送層に用いる電子輸送材料も酸素や水分に対して不安定であること、および多くの電子輸送材料の電子注入輸送能が酸素または水分への暴露によって低下するものことが知られている。
基板側から、少なくとも陰極、電子注入輸送層、および発光層をこの順に有する有機EL素子を形成する場合、基板上に形成された陰極の直上に、前記のようなドナー不純物をドープした電子注入輸送層を形成することになる。この際に、電子注入輸送層のドナー不純物および/または電子輸送材料が陰極の表面が吸着している酸素および/または水分の影響を受けて、(1)所期の電子注入輸送性能が発揮されないこと、(2)発光層への電子の輸送が阻害されること、(3)駆動電圧が上昇すること、(4)駆動時間の経過とともに同一電流密度を与える駆動電圧が上昇することなどの問題が生じる場合がある。
特に、TCO材料を用いて形成された陰極を有する有機EL素子の場合、TCO材料の形成プロセス、電子注入輸送層形成前の搬送雰囲気、陰極の表面処理のプロセスなどの影響によって、陰極表面に酸素および/または水分が吸着している場合があり、前記のような問題が生じるおそれが大きい。
本発明の有機EL素子は、基板と、陰極と、陽極と、陰極および陽極の間に設けられた有機EL層からなり、陰極が基板に直接接触しており、有機EL層が、陰極に直接接触し、およびアクセプター性有機物からなる陰極バッファ層、電子注入輸送層、および発光層をこの順に含み、前記アクセプター性有機物が、化学式(1)
Figure 2010073348
(Rは、各々独立的に、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロゲン、アルコキシ基、アリールアミノ基、エステル基、アミド基、芳香族炭化水素基、複素環式基、ニトロ基、ニトリル(−CN)基からなる群から選択される)
で示されるヘキサアザトリフェニレン誘導体からなることを特徴とする。ここで、アクセプター性有機物は、化学式(2)
Figure 2010073348
で示されるヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリルからなることができる。また、電子注入輸送層は、ドナー性不純物を含有してもよい。さらに、陰極が、酸化物透明導電膜材料の層を含んでもよい。
本発明の有機EL素子は、少なくとも陰極、前記HAT誘導体からなる陰極バッファ層、電子注入輸送層、発光層を基板側からこの順に有し、それによって、陰極に吸着している酸素および/または水分による電子注入輸送層の電子注入輸送性能を害されることを防止して発光層への電子の供給を確保し、有機EL素子の駆動電圧を低減し、および駆動時間経過に伴う同一電流密度を与える駆動電圧の上昇を防止するという顕著な利点を提供する。また、電圧の増大を招くことなしに、陰極バッファ層の膜厚の分だけ有機EL層の膜厚を厚くすることができるために、電流リークおよび画素欠陥の発生を抑制して、有機EL素子の品質および製造歩留まりを向上させることが可能となる。
図1は、本発明の有機EL素子を示す概略図である。 図2は、実施例および比較例の有機EL素子の電流−電圧特性を示すグラフである。
符号の説明
100 有機EL素子
110 基板
120 陰極
121 反射層
122 透明層
130 有機EL層
131 陰極バッファ層
132 電子注入輸送層
133 発光層
134 正孔輸送層
135 正孔注入輸送層
136 陽極バッファ層
140 陽極
本発明の有機EL素子は、基板と、陰極と、陽極と、陰極および陽極の間に設けられた有機EL層からなり、陰極が基板に直接接触しており、有機EL層が、陰極に直接接触し、およびアクセプター性有機物からなる陰極バッファ層、電子注入輸送層、および発光層をこの順に含み、前記アクセプター性有機物が、化学式(1)
Figure 2010073348
(式中、Rのそれぞれは、独立的に、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロゲン、アルコキシ基、アリールアミノ基、エステル基、アミド基、芳香族炭化水素基、複素環式基、ニトロ基、ニトリル(−CN)基からなる群から選択される)
で示されるヘキサアザトリフェニレン(HAT)誘導体からなることを特徴とする。
図1に本発明の有機EL素子の構成の一例を示す。図1の有機EL素子100においては、基板110の上に、陰極120、有機EL層130および陽極140が積層されており、有機EL層130は、陰極120側から順に、陰極バッファ層131、電子注入輸送層132、発光層133、正孔輸送層134、正孔注入輸送層135および陽極バッファ層136を含む。ここで、正孔輸送層134、正孔注入輸送層135および陽極バッファ層136は、任意選択的に設けてもよい層である。また、図1においては、陰極120が、反射層121および透明層122からなる例を示した。
有機EL層130の層構成は、陰極バッファ層131が陰極120に直接接触しており、および陰極バッファ層131上に電子注入輸送層132および発光層133がこの順に積層されているという条件を満たす限りにおいて、特に制限はない。ここで、任意選択的に、電子注入輸送層132と発光層133との間に電子輸送層が存在してもよい。たとえば、以下に示すような構造を採用することも可能である。
(1)陰極バッファ層/電子注入輸送層/発光層
(2)陰極バッファ層/電子注入輸送層/発光層/正孔注入輸送層
(3)陰極バッファ層/電子注入輸送層/電子輸送層/発光層/正孔注入輸送層
(4)陰極バッファ層/電子注入輸送層/発光層/正孔輸送層/正孔注入輸送層
(5)陰極バッファ層/電子注入輸送層/電子輸送層/発光層/正孔輸送層/正孔注入輸送層
(上記構造において、左端の陰極バッファ層131は陰極120に直接接触しており、右端の層は陽極140に直接接触する)
また、有機EL層130(発光層133)からの発光を外部へ取り出すために、陰極120または陽極140の少なくとも一方は光透過性である。陰極120および陽極140の両方を光透過性としてもよい。陰極120または陽極140のいずれを光透過性とするかは、目的とする用途に依存して選択することができる。
以下、各層に関して詳細を順次説明する。
[基板110]
基板110としては、通常、ガラス基板が用いられる。あるいはまた、基板110を、ポリアミド;ポリカーボネート;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;ポリスチレン;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン;ポリメチルメタクリレート等のアクリレート樹脂系;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリエーテルイミド;ポリオキシエチレン;ノルボルネン樹脂などの高分子材料から形成することもできる。高分子材料を用いる場合、基板110は剛直であっても可撓性であってもよい。あるいはまた、有機EL層130の発光を基板110を通して外部へと取り出さない場合、シリコンなどの半導体、またはセラミックのような光学的に不透明な材料を用いて基板110を形成してもよい。
[陰極120]
陰極120は、陰極120または陽極140のいずれか一方が光透過性であることを条件として、光反射性であっても、光透過性であってもよい。
陰極120を光反射性にするために、図1に示すように、陰極120を反射層121および透明層122から構成してもよい。この際に、反射層121が基板110と接触し、および透明層122が有機EL層130と接触する構成を採用することが望ましい。反射層121は、高反射率の金属、高反射率のアモルファス合金、または高反射率の微結晶性合金を用いて形成することができる。高反射率の金属は、Al、Ag、Ta、Zn、Mo、W、Ni、Crなどを含む。高反射率のアモルファス合金は、NiP、NiB、CrPおよびCrBなどを含む。高反射率の微結晶性合金は、NiAl、銀合金などを含む。透明層122は、ITO、IZO、IWO、AZO(Alドープ亜鉛酸化物)などのTCO材料を用いて形成することができる。
一方、陰極120を光透過性にするためには、陰極120を光透過性層および電荷注入金属層から構成することができる。この場合、有機EL層130に対する電子注入を円滑に行うために、光透過性層が基板110と接触し、電子注入金属層が有機EL層130と接触することが望ましい。光透過性層は、前述のTCO材料を用いて形成することができる。電子注入金属層は、小さい仕事関数(4.0eV以下)を有する金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いて形成することができる。用いることができる材料の具体例は、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム・銀合金、アルミニウム/酸化アルミニウム、アルミニウム・リチウム合金、インジウム、希土類金属などを含む。
あるいはまた、前述の電子注入金属層または光透過性層のいずれか一方のみで陰極120を構成してもよい。
陰極120は、蒸着法、スパッタ法などの当該技術において知られている任意の手段を用いて、前述の材料の薄膜を形成することによって作製することができる。
[陰極バッファ層131]
陰極バッファ層131は、有機EL層130の陰極側の最外層であり、陰極120と電子注入輸送層132と接触する。陰極バッファ層は、化学式(1)
Figure 2010073348
(式中、Rは前述の定義の通りである)で示されるHAT誘導体から形成される。より好ましくは、陰極バッファ層131は、化学式(2)
Figure 2010073348
で示されるヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリル(HAT−CN)から形成される。陰極バッファ層131は、5〜200nmの膜厚を有することができる。
化学式(1)で示されるHAT誘導体は、電子受容性が高く、かつLUMOが深いため、陰極131とHAT誘導体から形成される陰極バッファ層131との間に電子注入障壁が形成されない。したがって、電圧降下が存在しないかまたは極めて低い状態で、陰極120から電子を引き抜いて、電子注入輸送層132に向かって電子を輸送することができる。また、HAT誘導体のバルクの導電率は、従来の一般的に用いられている電荷輸送材料と同等以上であるため、バルクの電圧降下(電子が陰極バッファ層131を通過する際の電圧降下)も極めて低くすることができる。さらに、HAT誘導体は酸素および水分に対して安定であり、酸素および/または水分への暴露による電子の注入輸送能の低下が発生しにくい。
加えて、HAT誘導体の製膜後の結晶性は、一般的なアモルファス性の有機材料に比較して高い。HAT誘導体の高い結晶性は、下地となる層(すなわち、陰極120)に吸着されている酸素および水分が、その上に形成される層(すなわち、電子注入輸送層132)に透過することを遮断する効果をもたらす。
さらに、電子注入輸送層132にドナー不純物をドープした場合、極めて低い電圧降下で、陰極バッファ層131から電子注入輸送層132への電子の移動が行われる。
以上の特徴によって、低い駆動電圧において高い電流密度が得られる、低消費電力の有機EL素子を形成することが可能となる。また、(1)陰極120表面に吸着された酸素および水分による電荷輸送性能の低下を抑制することができること、および(2)駆動電圧の増大を伴うことなしに、陰極バッファ層131の膜厚の分だけ、有機EL層130の膜厚を増大させることが可能となるため、陰極120と陽極140と間の短絡による画素欠陥およびライン欠陥の発生を抑制することができることによって、有機EL素子の品質および製造歩留まりの向上を実現することができる。
[電子注入輸送層132]
電子注入輸送層132は、陰極バッファ層131と発光層133との間に位置する層である。電子注入輸送層132は、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、1,3,5−トリス(4−t−ブチルフェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)ベンゼン(TPOB)のようなオキサジアゾール誘導体;3−フェニル−4−(1’−ナフチル)−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ)のようなトリアゾール誘導体;トリアジン誘導体;フェニルキノキサリン類;5,5’−ビス(ジメシチルボリル)−2,2’−ビチオフェン(BMB−2T)、5,5’−ビス(ジメシチルボリル)−2,2’:5’2’−ターチオフェン(BMB−3T)のようなチオフェン誘導体;アルミニウムトリス(8−キノリノラート)(Alq)のようなアルミニウム錯体などの電子注入輸送材料を用いて形成することができる。
あるいはまた、ホスト材料中に、Li、Na、K、Cs等のアルカリ金属、LiF、NaF、KF、CsF等のアルカリ金属ハロゲン化物、またはCsCO等のアルカリ金属炭酸塩などのドナー性不純物をドープして、電子注入輸送層132を形成してもよい。前述の電子注入輸送材料を、ホスト材料として用いることができる。ドナー性不純物のドープによって、陰極バッファ層131からの電子の移動を促進することができる。
[電子輸送層]
電子輸送層(不図示)は、発光層133への電子の供給量を調整するために、電子注入輸送層132と発光層133との間に任意選択的に設けてもよい層である。電子輸送層は、前述の電子注入輸送材料を用いて形成することができる。特に電子注入輸送層132にドナー不純物がドープされている場合、電子輸送層にドナー不純物がドープしないことによって、発光層133にドナー性不純物が拡散して消光などの悪影響を及ぼすことを回避できる。この際、電子輸送層を、電子注入輸送層132のホスト材料と同一の材料で形成してもよい。
[発光層133]
発光層133は、陰極120から注入される電子と、陽極140から注入される正孔とを再結合させ、発光を行う層である。発光層133の材料は、所望する発光の色調に応じて選択することが可能である。たとえば青色から青緑色の発光を得るためには、ベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、ベンゾオキサゾール系などの蛍光増白剤、スチリルベンゼン系化合物、芳香族ジメチリデイン系化合物などを用いて発光層133を形成することが可能である。あるいはまた、前述の材料をホスト材料として用い、これにドーパントを添加することによって、発光層133を形成してもよい。ドーパントとして用いることができる材料は、たとえばレーザ色素としての使用が知られているペリレン(青色)などを含む。
[正孔注入輸送層135]
本発明における正孔注入輸送層135は、発光層133への正孔の供給を促進するために任意選択的に設けてもよい層である。正孔注入輸送層135は、一般的に有機EL素子で用いられている正孔注入輸送材料、または有機TFTで用いられるp型有機半導体材料を用いて形成することができる。用いることができる正孔注入輸送材料は、たとえば、4,4’−ビス{N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ}ビフェニル(NPB)、2,2’,7,7’−テトラキス(N,N−ジフェニルアミノ)−9,9’−スピロビフルオレン(Spiro−TAD)、トリ(p−ターフェニル−4−イル)アミン(p−TTA)、1,3,5−トリス[4−(3−メチルフェニルフェニルアミノ)フェニル]ベンゼン(m−MTDAPB)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)−トリフェニルアミン(TCTA)などを含む。用いることができるp型有機半導体材料は、ペンタセン、ナフタセン、α,ω−ジヘキシル−6−チオフェンなどを含む。
あるいはまた、ホスト材料中に、テトラフルオロテトラシアノ−キノジメタン(F−TCNQ)、FeCl、MoO、Vなどのアクセプター性不純物をドープして、正孔注入輸送層135を形成してもよい。前述の正孔注入輸送材料を、ホスト材料として用いることができる。アクセプター性不純物のドープによって、陽極140または陽極バッファ層136からの正孔の移動を促進することができる。
[正孔輸送層134]
正孔輸送層134は、発光層133への正孔の供給量を調整するために、正孔注入輸送層135と発光層133との間に任意選択的に設けてもよい層である。正孔注入層134は、トリアリールアミン部分構造、カルバゾール部分構造またはオキサジアゾール部分構造を有する材料などの、有機EL素子における正孔注入輸送材料または有機TFTにおけるp型有機半導体材料として使用することが知られている任意の材料を用いて形成することができる。発光層133への正孔注入性の観点から、正孔輸送層134を形成する材料のHOMO準位を、発光層133を形成する材料のHOMO準位に接近させることが望ましい。具体的には、前述の正孔注入輸送層135を形成するための正孔注入輸送材料およびp型有機半導体材料、特にNPB、spiro−TAD、p−TTA、TCTAなどを用いて、正孔輸送層134を形成することができる。特に正孔注入輸送層135にアクセプター性不純物がドープされている場合、正孔輸送層134にアクセプター性不純物をドープしないことによって、発光層133にアクセプター性不純物が拡散して消光などの悪影響を及ぼすことを回避できる。この際、正孔輸送層を、正孔注入輸送層135のホスト材料と同一の材料で形成してもよい。
[陽極バッファ層136]
陽極バッファ層136は、陽極140の形成時に正孔注入輸送層135以下の層が受けるダメージを緩和するために、任意選択的に設けてもよい層である。陽極バッファ層136は、たとえば、MgAg、MoOなどの材料を用いて形成することができる。
有機EL層130を構成する前述の層のそれぞれは、蒸着(抵抗加熱または電子ビーム加熱)などの当該技術において知られている任意の手段を用いて形成することができる。
[陽極140]
陽極140は、陰極120または陽極140のいずれか一方が光透過性であることを条件として、光反射性であっても、光透過性であってもよい。
陽極140を光透過性とする場合、前述のTCO材料を用いて陽極140を形成することができる。陽極140の電気抵抗を低減すること、および/または陽極140の光反射率および光透過率を制御することを目的として、TCO材料層と金属材料薄膜(約50nm以下の膜厚を有する)との積層体を陽極140として用いてもよい。あるいはまた、陽極140の電気抵抗を低減することを目的として、TCO材料で構成される陽極140に並行し、陽極140に接続される補助電極(不図示)を設けてもよい。補助電極は、低抵抗の金属材料を用いて形成することができる。補助電極を設ける場合、有機EL層130の発光の取り出し経路以外の部分に補助電極を配置することが望ましい。
一方、陽極140を光反射性とする場合、TCO材料からなる透明層と反射層との積層体を陽極140として用いることができる。この際には、透明層が有機EL層130と接触し、反射層が透明層の有機EL層130の反対側に接触する構成を採用することが望ましい。反射層は、陰極120における反射層121と同様の材料を用いて形成することができる。
陽極140は、蒸着法、スパッタ法などの当該技術において知られている任意の手段を用いて、前述の材料の薄膜を形成することによって作製することができる。
以下に、実施例により本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
本実施例は、基板110上に、AgおよびIZOからなる陰極120、陰極バッファ層131、電子注入輸送層132、発光層133、正孔輸送層134、正孔注入輸送層135、陽極バッファ層136および陽極140を順次形成されている有機EL素子の例である。
ガラス基板110(縦50mm×横50mm×厚さ0.7mm;コーニング製1737ガラス)上に、DCマグネトロンスパッタ法を用いて膜厚100nmのAg膜を形成した。さらに、Ag膜の上面に、DCマグネトロンスパッタ法(ターゲット:In+10wt%ZnO、放電ガス:Ar+0.5%O、放電圧力:0.3Pa、放電電力:1.45W/cm、基板搬送速度162mm/min)により、110nmの膜厚を有するIZO膜を形成した。ついで、フォトリソグラフィ法により、Ag膜およびIZO膜の積層体を2mm幅のストライプ形状に加工することにより、2mmの幅を有する反射層121および2mmの幅を有する透明層122を形成し、陰極120を得た。
次に、陰極120上に、抵抗加熱蒸着法を用いて、有機EL層130を形成した。最初に、膜厚20nmのHAT−CNを堆積させ、陰極バッファ層131を形成した。次いで、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(Alq)およびLiを共蒸着して、Alq3とLiのモル比が等しくなるように共蒸着し、膜厚10nmの電子注入輸送層132を形成した。ここで、電子注入輸送層132中のAlqおよびLiを等モルとした。引き続いて、4,4'−ビス(ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)と4,4’−ビス[2−{4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル}ビニル]ビフェニル(DPAVBi)とを共蒸着し、膜厚35nmの発光層133を形成した。ここで、DPVBiとDPAVBiとの膜厚比を100:3とした。次いで、NPBを蒸着し、膜厚10nmの正孔輸送層134を形成した。引き続いて、[4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)−トリフェニルアミン(m−MTDATA)とF−TCNQとを共蒸着し、膜厚60nmの正孔注入輸送層135を形成した。ここで、m−MTDATAとF−TCNQとの膜厚比を100:3とした。最後に三酸化モリブデン(MoO)を蒸着して、膜厚40nmの陽極バッファ層136を形成した。有機EL層130の構成層の形成は、真空を破ることなしに一貫して実施した。
次いで、真空を破ることなしに、有機EL層130を形成した積層体を対向ターゲット式スパッタ装置へ移動させた。次いで、メタルマスクを通してIZOを堆積させ、200nmの膜厚および2mmの幅を有するストライプ形状の陽極140を形成し、有機EL素子100を得た。ここで、陽極140のストライプの延びる方向を、陰極120のストライプの延びる方向と直交する方向に設定した。
最後に、真空を破ることなしに、有機EL素子100をプラズマCVD装置へ移動させた。次いで、プラズマCVD法を用いてSiO0.3を堆積させ、有機EL素子100を覆うように、膜厚3000nmのパッシベーション層(不図示)を形成した。ここで、装置内圧力(すなわち、ガスの全圧)を100Paとし、プラズマ発生用電力として、周波数13.56MHzおよび出力0.6kWのRF電力を印加し、300nm/minの速度でSiO0.3を堆積させた。
(実施例2)
陰極バッファ層131の膜厚を50nmに変更したことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子を作製した。
(比較例)
陰極バッファ層131を形成しなかったことを除いて、実施例1の手順を繰り返して、有機EL素子を作製した。
(評価)
得られた有機EL素子の電流−電圧特性を図2に示す。図2は、同一電流密度値で比較した場合に、HAT−CNからなる陰極バッファ層をもつ本発明の実施例1および2の有機EL素子の電圧が、陰極バッファ層をもたない比較例の素子の電圧よりも低いことを示している。たとえば、0.01A/cmの電流密度を与える電圧を比較すると、実施例1の素子の電圧は、比較例の素子の電圧よりも0.5V低い。また、実施例1に比べて陰極バッファ層が厚い実施例2の素子の電圧も、実施例1の素子の電圧よりも0.2V上昇したものの、比較例の素子の電圧よりも0.3V低い。
さらに、実施例1〜2および比較例の有機EL素子を、電流密度0.04A/cmにおいて800時間にわたって連続駆動した。比較例においては、連続駆動後に電流密度0.01A/cmを与える電圧が、初期電圧に比べて0.8V増大した。これに対して、実施例1および2の素子においては、連続駆動後の電圧上昇は0.3Vに留まった。
前述のように、本発明に係る実施例1および2の有機EL素子において、駆動電圧の低減および駆動時間経過に伴う同一電流密度を与える駆動電圧の上昇の防止が実現されている。また、電圧の増大を招くことなく、陰極バッファ層の膜厚の分だけ有機EL層の膜厚を厚くすることができたため、電流リークおよび画素欠陥の発生を抑えることができる。したがって、有機EL素子の品質および製造歩留まりを向上させることが可能であると考えられる。

Claims (4)

  1. 基板と、陰極と、陽極と、陰極および陽極の間に設けられた有機EL層からなる有機EL素子であって、陰極が基板に直接接触しており、有機EL層が、陰極に直接接触し、およびアクセプター性有機物からなる陰極バッファ層、電子注入輸送層、ならびに発光層をこの順に含み、前記アクセプター性有機物が、化学式(1)
    Figure 2010073348
    (式中、Rのそれぞれは、独立的に、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、ハロゲン、アルコキシ基、アリールアミノ基、エステル基、アミド基、芳香族炭化水素基、複素環式基、ニトロ基、ニトリル(−CN)基からなる群から選択される)
    で示されるヘキサアザトリフェニレン誘導体からなることを特徴とする有機EL素子。
  2. 前記アクセプター性有機物が、化学式(2)
    Figure 2010073348
    で示されるヘキサアザトリフェニレンヘキサカルボニトリルからなることを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子。
  3. 前記電子注入輸送層が、ドナー性不純物を含有することを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子。
  4. 前記陰極が、透明導電性酸化物材料の層を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子。
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