JPWO2010038670A1 - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

自動変速機11は、クラッチ機構部33を有する発進装置17と、該発進装置17内に延設される入力軸25を有する変速機構18と、発進装置17及び変速機構18の間に配置されるオイルポンプハウジング15とを備え、オイルポンプハウジング15内には、オイルポンプ19が収容されている。また、オイルポンプハウジング15を構成するオイルポンプカバー20及びオイルポンプボディ21には、入力軸25が貫通する連通孔20a,21aがそれぞれ形成されており、オイルポンプカバー20の連通孔20a内には、入力軸25を回転自在な状態で支持する支持部材26が配置されている。この構成によれば、オイルポンプ19の小型化を図って車両の燃費向上に貢献でき、且つ変速機構18の入力軸25を好適に支持することができる。

Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機に関する。
従来、車両に搭載される自動変速機として、例えば特許文献1に記載の自動変速機が提案されている。この自動変速機は、図4に示すように、駆動源であるエンジンからトルクが伝達される流体式トルク伝達装置80と、該流体式トルク伝達装置80内まで延設される入力軸81を有する変速機構82と、流体式トルク伝達装置80と変速機構82との間に配置されるオイルポンプ83とを備えている。流体式トルク伝達装置80には、エンジンの出力軸に連結され、且つ内部が流体としての作動油で充填されるハウジング84と、該ハウジング84内に配置されるトルクコンバータ85と、ロックアップクラッチ機構86とが設けられている。なお、ハウジング84には、該エンジンからのトルクをオイルポンプ83に伝達するための筒状のポンプ駆動軸93が設けられており、該ポンプ駆動軸93内には、入力軸81の中途部位(図4における左右方向の一部)が収容されている。
トルクコンバータ85は、ハウジング84に連結されるポンプインペラ87と、該ポンプインペラ87と対向するようにして入力軸81に連結されるタービンランナ88と、ポンプインペラ87とタービンランナ88との間に配置されるステータ89とを備えている。このステータ89は、図4における左右方向に沿って延びる略円筒形状のステータシャフト90にワンウェイクラッチ91を介して支持されている。また、ステータシャフト90内において延設方向(図4における左右方向)におけるステータ89と略同一位置には、入力軸81をステータシャフト90に対して回転自在な状態で支持するブッシュなどの支持部材92が設けられている。なお、ステータシャフト90は、変速機構82内まで延設されており、その上記延設方向における中途部位は、ポンプ駆動軸93の内周面と入力軸81の外周面との間の空間内に配置されている。
オイルポンプ83には、ポンプ駆動軸93に連結されるドライブギヤ94と、ドライブギヤ94の外周側に配置されるドリブンギヤ95とが設けられている。そして、エンジンからのトルク伝達によりハウジング84が回転する場合、オイルポンプ83は、ポンプ駆動軸93が回転するため、常に駆動するようになっている。
特開2004−332803号公報
ところで、近年では、車両の燃費向上が強く要請されている。自動変速機において燃費改善を図る方法としては、エンジンのトルクがハウジング84に伝達される際には常に駆動するオイルポンプ83を小型化する方法が考えられる。すなわち、オイルポンプ83を小型化すると、ハウジング84が回転する際におけるエンジンの負荷が小さくなる分、車両の燃費が向上することになる。
しかしながら、特許文献1に記載の自動変速機において、ハウジング84の回転をオイルポンプ83に伝達するポンプ駆動軸93内には、入力軸81やステータシャフト90などの部品が多数配置されている。こうした入力軸81やステータシャフト90の小径化は、それらの剛性などを考慮すると限界がある。そのため、トルクコンバータ85を有する自動変速機では、オイルポンプ83の小型化には限界があり、車両の燃費を向上させる点で改善の余地があった。
そこで、近時では、オイルポンプ83を小型化(小径化)させる目的で、トルクコンバータ(特に、ステータ)を有しない発進装置を備える自動変速機が提案されている。こうした自動変速機では、ステータシャフト90は、ステータ89がないため、設けられない。そのため、トルクコンバータを備えない自動変速機では、ステータシャフト90を省略できる分だけポンプ駆動軸93を小径化できる結果、オイルポンプ83の小型化を図ることができる。しかしながら、トルクコンバータ85を備えない自動変速機内では、トルクコンバータ85を備える自動変速機ではステータシャフト90内で入力軸81を支持していた支持部材92を設置できない問題があった。すなわち、入力軸81を好適に支持するためには、更なる改良が必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルポンプの小型化を図って車両の燃費向上に貢献でき、且つ変速機構の入力軸を好適に支持できる自動変速機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に従う自動変速機は、駆動源のトルクに基づき回転するハウジング及び該ハウジング内に配置されるクラッチ機構部を有する発進装置と、前記ハウジングの回転軸線方向において前記発進装置に対して前記駆動源とは反対側に配置され、且つ前記ハウジングの回転が伝達されることにより駆動するオイルポンプと、前記オイルポンプを内部に収容するオイルポンプハウジングと、前記回転軸線方向において前記オイルポンプハウジングに対して前記発進装置とは反対側に配置される変速機構であって、前記オイルポンプ及び前記オイルポンプハウジングを貫通するように延びて前記クラッチ機構部に連結される入力軸を有する前記変速機構と、を備え、前記クラッチ機構部は、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を選択的に許容及び遮断するように作動し、前記ハウジングは、前記回転軸線に沿って前記オイルポンプハウジングに向かって延びる筒状のポンプ駆動軸を備え、該ポンプ駆動軸は前記入力軸の外周面に対向する内周面を有し、前記オイルポンプは、前記ポンプ駆動軸の外周側に配置され、前記オイルポンプハウジングは、前記回転軸線方向において前記オイルポンプと前記変速機構の間の位置に設けられ且つ前記入力軸が貫通するポンプ貫通孔を有し、前記ポンプ貫通孔の内周面と前記入力軸の外周面との間には、前記ポンプ貫通孔における前記オイルポンプ側の端部において前記入力軸を回転自在に支持するための支持部材が配置される。
上記構成によれば、発進装置は、駆動源のトルクを増幅させて変速機構に伝達する機構を備えていない。そのため、自動変速機には、駆動源のトルクを増幅させる機構を構成する各種部品(ステータ、ワンウェイクラッチ、ステータシャフトなど)を設ける必要がない。そのため、オイルポンプに駆動力を伝達するポンプ駆動軸内には、入力軸のみが配置されることになり、ステータシャフトを省略できる分だけ、オイルポンプを小型化させることができる。したがって、オイルポンプの小型化を図り、車両の燃費向上に貢献できる。また、ポンプ貫通孔内には、入力軸を回転可能な状態で支持する支持部材が設けられる。すなわち、本発明では、オイルポンプの小型化を妨げることなく入力軸を好適に支持できる。したがって、駆動源からのトルクを安定して変速機構へ伝達することができる。
本発明の一態様において、前記ハウジングは、その内部を油が循環するように構成され、前記入力軸の外周面と前記ポンプ駆動軸の内周面と前記支持部材とによって、前記ハウジング内を循環した油を該ハウジング外に流出させる流出用流路が形成されている。
もし仮に入力軸を支持する支持部材がオイルポンプよりも発進装置側に配置されたとすると、ポンプ駆動軸内には、支持部材を支持するための新たな部材を、別途設ける必要がある。こうした新たな部材は、オイル貫通孔側からポンプ駆動軸の内周面と入力軸の外周面との間を通って支持部材の配置位置まで延びる構成となる。そうした場合、上記新たな部材の厚みの分だけポンプ駆動軸を大型化する必要があり、結果として、オイルポンプが大型化してしまう。この点、本発明では、支持部材は、オイルポンプよりも変速機構側に配置されるため、ポンプ駆動軸内には、入力軸以外に配置される部材がない。したがって、入力軸を好適に支持しつつオイルポンプを小径化できる。
また、本発明では、流出用流路がポンプ駆動軸と入力軸と支持部材とによって形成される。そのため、ハウジングから流出用流路に流出してきた油は、支持部材によって、ポンプ貫通孔側に漏出することが規制される。したがって、ハウジング内において油を円滑に循環させることが可能になる。
本発明の一態様において、前記クラッチ機構部は、前記発進装置内に形成される供給用空間内に油が供給される場合に、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を許容するように構成されている。
上記構成によれば、供給用空間内の油圧を増圧させることにより、クラッチ機構部を作動させて、駆動源から入力軸へのトルク伝達を許容することができる。
本発明の一態様において、前記クラッチ機構部は、前記入力軸と連結するための連結部材を有し、前記供給用空間は、前記連結部材に隣接した位置に設けられており、前記入力軸内には、前記回転軸線に沿って延びる第1供給流路と、該第1供給流路から前記連結部材に向けて延びる第2供給流路と、前記第1供給流路から前記ポンプ貫通孔内において前記支持部材よりも前記変速機構側の位置に向けて延びる第3供給流路とが形成され、前記連結部材内には、前記第2供給流路内と前記供給用空間内とを連通させる連通流路が形成されており、前記クラッチ機構部は、前記第3供給流路、前記第1供給流路、前記第2供給流路及び前記連通流路を介して油が前記供給用空間内に供給される場合に、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を許容する。
上記構成によれば、入力軸内に形成される第3供給流路、第1供給流路及び第2供給流路、並びに連結部材内に形成される連通流路の順に流動してきた油を供給用空間内に供給することにより、クラッチ機構部を作動させて、駆動源から入力軸へトルクを伝達することが可能になる。また、入力軸内に形成された流路を用いて油を供給用空間内に供給するため、流路を形成するための別部材を入力軸の外周面とポンプ駆動軸の内周面との間に別途配置する必要がない。そのため、ポンプ駆動軸内に収容される部品の増加を抑制できる分、オイルポンプの大径化を抑制できる。
本発明の一態様において、前記ハウジングは、その内部を油が循環するように構成され、前記入力軸内には、前記ハウジング内に開口する開口部を有し且つ前記回転軸線に沿って延びる第1循環流路と、該第1循環流路から前記ポンプ貫通孔内において前記支持部材よりも前記変速機構側の位置に向けて延びる第2循環流路とが形成されており、前記ハウジング内には、前記第2循環流路及び前記第1循環流路を介して油が供給される一方、前記ハウジング内からは、前記流出用流路を介して油が排出される。
上記構成によれば、前記ハウジング内には、前記第2循環流路及び前記第1循環流路を介して油が供給される一方、前記ハウジング内からは、前記流出用流路を介して油が排出される。そのため、ハウジング内において油を好適に循環させることができる。また、入力軸内に形成された流路を用いて油をハウジング内に供給するため、流路を形成する別部材を入力軸の外周面とポンプ駆動軸の内周面との間に別途配置する必要がない。そのため、ポンプ駆動軸内に収容される部品の増加を抑制できる分、オイルポンプの大径化を抑制できる。
本発明の一態様において、前記第2循環流路は前記入力軸の外周面に形成される循環用開口を有し、前記第3供給流路は前記入力軸の外周面に形成される作動用開口を有し、前記循環用開口は前記作動用開口よりも前記オイルポンプ側に位置しており、前記ポンプ貫通孔内において前記作動用開口の前記回転軸線方向における両側には、前記作動用開口を介して前記第3供給流路内に供給される油の少なくとも一部が入力軸の外周面に沿って外部に流出することを規制するための環状の流出規制部材がそれぞれ設けられている。
上記構成によれば、循環用開口からは、ハウジング内を循環させるための油が第2循環流路内に供給される一方、作動用開口からは、クラッチ機構部を作動させるための油が第3供給流路内に供給される。なお、循環用開口から供給される循環用の油の油圧は、ハウジング内の部材を作動させる必要がない分、作動用開口から供給される作動用の油の油圧に比して低圧である。そのため、循環用開口とオイルポンプとの間に支持部材を配置することにより、循環用開口を介して第2循環流路内に供給される低圧の油の一部が入力軸の外周面に沿って流出用流路側に漏出することを、シールリングなどの専用の部材を設けなくても規制できる。
本発明の一態様において、前記ポンプ貫通孔内において前記循環用開口よりも前記作動用開口側には、前記循環用開口を介して前記第2循環流路内に供給される油の少なくとも一部が前記入力軸の外周面に沿って前記作動用開口側に流出することを規制するための環状の流出規制部材が設けられており、前記支持部材は、前記入力軸を支持する支持部と、前記循環用開口を介して前記第2循環流路内に供給される油の少なくとも一部が前記入力軸の外周面に沿って前記オイルポンプ側に流出することを規制する規制部とを有し、前記支持部と前記規制部とは一体化されている。
一般に、循環用開口から入力軸外に流出した油の一部が入力軸の外周面に沿って流出用流路側に漏出することを規制するためには、循環用開口とオイルポンプとの間に、シール機能を有する専用の部材(例えばシールリング)を配置することが望ましい。こうしたシールリングを設けるためには、入力軸の外周面において循環用開口とオイルポンプとの間に環状の溝部を形成し、該溝部内にシールリングを収容することになる。しかし、本発明では、規制部と支持部とが一体となった構成の支持部材が使用されることから、支持部材の他にシールリングを別途設ける必要がない。そのため、入力軸の外周面において循環用開口とオイルポンプとの間にシールリングや該シールリングを収容するための溝部を設けなくてもよい分、入力軸の軸長を短くできる。すなわち、自動変速機を、回転軸線方向において小型化させることが可能である。
本発明の一態様において、前記規制部は前記支持部よりも前記オイルポンプ側に配置されている。
上記構成によれば、循環用開口から入力軸の外周面に沿って流出用流路側に流出した油は、ある程度のシール機能を有する支持部によって入力軸の外周面に沿って流出用流路側に漏出することがある程度規制される。そして、支持部によって流出用流路側への漏出が規制できなかった油は、規制部によって流出用流路側への漏出が規制される。すなわち、本発明では、循環用開口から流出用流路側への入力軸の外周面に沿った油の漏出は、2段階で規制される。
本発明の一態様において、前記オイルポンプハウジングは、前記回転軸線方向において前記オイルポンプと前記ハウジングの間の位置に設けられ且つ前記ポンプ駆動軸及び前記入力軸が貫通するポンプ貫通孔をさらに有する。
本実施形態における自動変速機の模式図。 自動変速機の一部概略説明図。 図2における自動変速機の一部拡大図。 従来の自動変速機の一部概略説明図。
本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前側」は図1及び図2における右側、「後側」は図1及び図2における左側を示すものとする。
図1及び図2に示すように、本実施形態の自動変速機11は、本体ケース12と、該本体ケース12の下側に配置される図示しないドレーンタンクとを備え、該ドレーンタンク内には、作動油が貯留されている。また、本体ケース12は、略円筒形状をなす発進装置用ケース13と、図示しない後端側が閉塞すると共に前端側が開口した有底略筒状のミッションケース14とから構成されている。そして、本体ケース12は、発進装置用ケース13の後端とミッションケース14の前端とが複数本(図1では1本のみ図示)のボルトB1により締付け固定されることにより構成されている。
また、本体ケース12内において、ミッションケース14の前端には、オイルポンプハウジング15がミッションケース14の開口を閉塞するように複数本(図1では1本のみ図示)のボルトB2により締付け固定されている。そして、発進装置用ケース13内には、駆動源としてのエンジン16からトルクが伝達される発進装置17が収容されると共に、ミッションケース14内には、変速機構18が収容されている。また、オイルポンプハウジング15内には、オイルポンプ19が収容されている。
オイルポンプハウジング15は、円形平板状をなすオイルポンプカバー20と前端側が円錐状に膨出形成された錐状円盤型のオイルポンプボディ21とから構成されている。このオイルポンプボディ21の後端側には、ポンプ用凹部22が凹み形成されている。そして、オイルポンプカバー20の前端側とオイルポンプボディ21のポンプ用凹部22が凹み形成された後端側とを接合させた状態で、両部材を複数本(図1では1本のみ図示)のボルトB3によって締付け固定することにより、ポンプ用凹部22が閉塞され、該閉塞された空間内にオイルポンプ19が収容されている。このオイルポンプ19は、内歯噛み合い式歯車ポンプであって、エンジン16のトルクが伝達されることにより回転するドライブギヤ23(「インナギヤ」ともいう。)と、該ドライブギヤ23の外周側に配置されるドリブンギヤ24(「アウタギヤ」ともいう。)とを備えている。そして、オイルポンプ19は、エンジン16のトルクが伝達される場合、上記ドレーンタンクから吸入した作動油を変速機構18や発進装置17側に供給させるべく駆動するようになっている。
また、オイルポンプカバー20には、ポンプ用凹部22内及びミッションケース14内を連通させるためのポンプ貫通孔としての連通孔20aが形成され、オイルポンプボディ21には、発進装置用ケース13内及びポンプ用凹部22内を連通させるためのポンプ貫通孔としての連通孔21aが形成されている。これら各連通孔20a,21a内には、変速機構18の入力軸25の前後方向における中途部位がそれぞれ位置している。また、オイルポンプカバー20の連通孔20a内には、変速機構18の入力軸25を回転自在な状態で支持する円環状の支持部材26が設けられている。支持部材26は、連通孔20aの前端、すなわち連通孔20aにおけるオイルポンプ19側の端部に設けられる。なお、変速機構18の入力軸25は、各連通孔20a,21a内を貫通して発進装置17側まで延設されている。
発進装置17は、エンジン16から延設されたエンジン出力軸16aに連結される有底略円筒形状のフロントカバー30と、フロントカバー30の外周側端部に溶接により固着されるポンプカバー31と、該ポンプカバー31から回転軸線S方向(本実施形態では前後方向)における変速機構18側(後側)に延びるポンプ駆動軸34とから構成される発進装置ハウジング32を備えている。該発進装置ハウジング32は、その内部に充填された作動油が循環するように構成されている。また、発進装置ハウジング32内には、エンジン16のトルクを変速機構18の入力軸25に機械的に伝達するクラッチ機構部33と、発進装置ハウジング32内の作動油を用いてエンジン16のトルクを変速機構18の入力軸25に伝達するための流体継手33Aとが収容されている。さらに、発進装置ハウジング32内には、クラッチ機構部33を用いてトルク伝達する際に、エンジン16からのトルクに含まれる振動成分を吸収する図示しないダンパ装置が収容されている。なお、流体継手33Aは、ポンプカバー31に固定される駆動側部材33Bと、入力軸25に連結される従動側部材33Cとを有している。
フロントカバー30は、該フロントカバー30を前側から見た場合に平面視略円盤状をなす底部30aと、該底部30aの径方向における中心を前後方向に延びる所定の回転軸線S(図1では一点鎖線で示す。)を中心とするように形成された筒状部30bとが一体に形成されている。そして、エンジン16のトルクが伝達される場合、フロントカバー30は、回転軸線Sを中心に所定の回転方向に回転するようになっている。
ポンプカバー31は、フロントカバー30における筒状部30bの後側の開口を閉塞可能な略円環状をなしている。こうしたポンプカバー31の中心部には、オイルポンプ19に駆動力を伝達するためのポンプ駆動軸34が固定されている。このポンプ駆動軸34は、前後方向に沿って延びる円筒部分34aと、該円筒部分34aの前端に設けられるフランジ部分34bとを有し、円筒部分34aの前後方向における中途部位は、オイルポンプボディ21の連通孔21a内に回転自在な状態で収容されている。また、円筒部分34aの後端(ポンプ駆動軸34の第1端)は、オイルポンプ19のドライブギヤ23に連結されると共に、フランジ部分34bの外縁部(ポンプ駆動軸34の第2端)は、ポンプカバー31に固着されている。また、ポンプ駆動軸34の円筒部分34a内には、変速機構18の入力軸25の前後方向における中途部位が位置している。すなわち、円筒部分34aの内周面と、入力軸25の外周面との間には、他の部材が配置されていない。こうしたポンプ駆動軸34の円筒部分34aの内周面と入力軸25の外周面との間には、発進装置ハウジング32内を循環した作動油の一部をオイルポンプカバー20及び図示しないバルブボディを介して変速機構18側に排出させるための流出用流路35が形成されている。
発進装置ハウジング32内において、入力軸25の外周側には、該入力軸25に移動不能な状態で支持される略円筒形状のタービンハブ(連結部材)36が設けられている。このタービンハブ36は、その後端部において流体継手33Aの従動側部材33Cを支持するタービンシェル37を移動不能な状態で支持している。また、タービンハブ36は、タービンシェル37よりも前側に配置される平面視略円環状のピストン38を前後方向に移動可能な状態で支持している。また、タービンハブ36の内周面と入力軸25の外周面との間には、円環状の作動油貯留室39が凹み形成されている。そして、タービンハブ36内には、作動油貯留室39内と、前後方向においてタービンシェル37とピストン38との間に形成される供給用空間40内とを連通させる連通流路41が形成されている。
なお、ピストン38は、クラッチ機構部33を構成する部材の1つであり、該ピストン38が前方に移動した場合に、クラッチ機構部33がトルク伝達可能な状態になる。このピストン38の前方及び後方への移動に応じて、クラッチ機構部33は、エンジン16(具体的にはエンジン出力軸16aに連結された発進装置ハウジング32)から変速機構18の入力軸25へのトルク伝達を選択的に許容及び遮断するように作動する。すなわち、ピストン38の移動に応じて、クラッチ機構部33は、トルク伝達を許容する係合状態とトルク伝達を遮断する解放状態との間で切り替えられる。詳細には図示しないが、クラッチ機構部33は、対向配置された第1摩擦係合部と第2摩擦係合部とを有し、それら第1摩擦係合部及び第2摩擦係合部は、ピストン38によって、互いに摩擦係合する状態と互いに離間した状態との間で切り替えられる。これにより、クラッチ機構部33が前記係合状態と前記解放状態との間で切り替えられる。
次に、入力軸25内に形成される各種流路の構成について図2に基づき説明する。
図2に示すように、入力軸25内には、変速機構18側から作動油貯留室39内に作動油を供給するための流路が形成されている。具体的には、入力軸25内には、前後方向において入力軸25の中途部位から該入力軸25の前端部まで延びる第1供給流路45が形成されている。この第1供給流路45は、その後端がオイルポンプカバー20内に位置すると共に、その前端が閉塞部材46にて閉塞されている。また、入力軸25のうちタービンハブ36と前後方向における同一位置には、第1供給流路45内と作動油貯留室39とを連通させる第2供給流路47が回転軸線Sを中心とした径方向外側に向けて延設されている。さらに、入力軸25において変速機構18内に位置する部分内には、第1供給流路45の後端から径方向外側に延びる第3供給流路48が形成されている。そして、変速機構18側から第3供給流路48内に流入した作動油は、第1供給流路45及び第2供給流路47を介して作動油貯留室39内に流入し、該作動油貯留室39内で一時貯留された作動油は、連通流路41を介して供給用空間40内に供給される。その結果、供給用空間40内の作動油圧が増圧され、ピストン38が前側に移動するようになっている。
また、入力軸25内には、発進装置ハウジング32内を循環する作動油を供給するための流路が形成されている。具体的には、入力軸25内には、入力軸25の前端部から前後方向における中途部位まで延びる第1循環流路49が形成されている。この第1循環流路49は、その前端が入力軸25の前端部に開口する開口部49aであると共に、その後端が前後方向において第1供給流路45の後端とオイルポンプ19との間に位置している。また、入力軸25において変速機構18内に位置する部分内には、第1循環流路49の後端から回転軸線Sを中心とした径方向における外側に延びる第2循環流路50が形成されている。そして、この第2循環流路50内に供給された作動油は、第1循環流路49内を前方に向けて流動し、開口部49aから入力軸25の前端とフロントカバー30の底部30aとの間の空間に吐出される。その後、こうした作動油は、発進装置ハウジング32内を循環した後、流出用流路35を介して発進装置ハウジング32外に排出されるようになっている。
ここで、各供給流路45,47,48内の作動油圧(以下、「供給油圧」という。)は、ピストン38を前方に移動させ、クラッチ機構部33を作動させるための油圧である。一方、各循環流路49,50内の作動油圧(以下、「循環油圧」という。)は、発進装置ハウジング32内を循環させる作動油の油圧である。そのため、循環油圧は、供給油圧よりも低圧である。
次に、入力軸25の外周面側において流路の気密を図るための構成について図2及び図3に基づき説明する。
図2及び図3に示すように、入力軸25の外周側において、第3供給流路48の作動用開口48aの後側には、円環状の溝部51が形成されている。また、入力軸25の外周面側において、前後方向における作動用開口48aと、第2循環流路50の循環用開口50aとの間には、円環状の溝部52が形成されている。そして、これら各溝部51,52内には、第3供給流路48内に供給すべき作動油が入力軸25の外周面に沿って漏出することを規制するための合成樹脂製のシールリング(流出規制部材)53,54がそれぞれ設けられている。なお、シールリング54は、循環用開口50aを介して第2循環流路50内に供給しようとする作動油の一部が入力軸25の外周面に沿って作動用開口48a側に漏出することを規制している。
また、入力軸25の外周面側において循環用開口50aの前側には、上述したように、円環状の支持部材26が設けられている。この支持部材26は、入力軸25を回転自在な状態で支持する軸受などの支持部55と、該支持部55よりも前側に配置され且つシール機能を有する合成樹脂製の規制部56とを有し、それら支持部55及び規制部56は一体化されている。すなわち、本実施形態の支持部材26は、いわゆるシール付きベアリングである。なお、支持部材26の規制部56は、一般的に、シールリング53,54に比してシール機能が多少劣る。しかしながら、循環用開口50aから第2循環流路50内に供給される作動油の油圧(循環油圧)は、作動用開口48aから入力軸25内に供給される作動油の油圧(供給油圧)よりも低圧である。そのため、循環用開口50aを介して第2循環流路50内に供給しようとする作動油の一部が入力軸25の外周面に沿って流出用流路35側に漏出することは、シールリング53,54よりもシール機能が多少劣る支持部材26(規制部56)によって十分に規制される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)発進装置17は、エンジン16のトルクを増幅させて変速機構18に伝達するトルクコンバータを備えていない。そのため、自動変速機11には、トルクコンバータを構成するステータ及びワンウェイクラッチと、これらを支持するためのステータシャフトなどを設ける必要がない。そのため、ステータシャフトを省略できる分だけ、オイルポンプ19を小型化させることができる。したがって、オイルポンプ19の小型化を図り、車両の燃費向上に貢献できる。
(2)また、本実施形態の発進装置17は、トルクコンバータを備えていない分、小型化されている。そのため、変速機構18の入力軸25を回転自在な状態で支持するための支持部材26を、入力軸25の前端よりも内側(具体的にはオイルポンプ19よりも変速機構18側)に配置しても、入力軸25の回転時に該入力軸25が軸ぶれを起こすことを抑制できる。
(3)オイルポンプ19に対して駆動力を伝達するポンプ駆動軸34内には、支持部材26がオイルポンプ19よりも後側に配置されるため、入力軸25のみが収容されている。そのため、トルクコンバータを備える自動変速機の場合とは異なり、ステータシャフトを省略できる分だけ、ポンプ駆動軸34を小径化できる。その結果、オイルポンプ19を構成するドライブギヤ23及びドリブンギヤ24を小径化させることができる。したがって、ポンプ駆動軸34の回転に基づき駆動するオイルポンプ19の小型化に貢献できると共に、車両の燃費向上に貢献できる。
(4)もし仮に入力軸25を回転自在に支持する支持部材26がオイルポンプ19よりも発進装置17側に配置されたとすると、ポンプ駆動軸34内には、支持部材26を支持するための新たな部材を、別途設ける必要がある。こうした新たな部材は、連通孔20a側からポンプ駆動軸34の内周面と入力軸25の外周面との間を通って支持部材26の配置位置まで延びる構成となる。そうした場合、上記新たな部材の厚みの分だけポンプ駆動軸34を大型化させる必要があり、結果として、オイルポンプ19が大型化してしまう。この点、本実施形態では、支持部材26は、オイルポンプ19よりも変速機構18側に配置されるため、ポンプ駆動軸34内には、入力軸25以外に配置される部材がない。したがって、入力軸25を支持しつつオイルポンプ19を小径化できる。
(5)また、本実施形態では、流出用流路35がポンプ駆動軸34と入力軸25と支持部材26とによって形成される。そのため、発進装置ハウジング32から流出用流路35に流動してきた作動油は、支持部材26によって、連通孔20a側に漏出することが規制される。したがって、発進装置ハウジング32内において作動油を円滑に循環させることができる。
(6)さらに、支持部材26がシール機能を有しているため、流出用流路35内の作動油が入力軸25の外周面に沿って連通孔20a側に流出することを防ぐための専用のシール部材を、支持部材26とは別に設ける必要がない。よって部品点数を減らせると共に入力軸25の軸長を専用のシール部材を設けた場合に比べて短縮できる。
(7)第1循環流路49及び第2循環流路50内には発進装置ハウジング32内を循環させる作動油の一部が流入するため、循環用開口50aを介して第2循環流路50内に供給させる作動油の循環油圧は、各供給流路45,47,48内を流動する作動油の供給油圧に比して低圧である。そのため、循環用開口50aと流出用流路35との間に本実施形態の支持部材26を配置することにより、循環用開口50aを介して第2循環流路50内に供給しようとする作動油の一部が入力軸25の外周面に沿って流出用流路35側に漏出することを、シールリングなどの専用の部材を設けなくても規制できる。
(8)一般に、循環用開口50aから第2循環流路50内に供給しようとする作動油の一部が入力軸25の外周面に沿って流出用流路35側に漏出することを規制するためには、循環用開口50aと流出用流路35との間に、シールリングなどを配置することが望ましい。こうしたシールリングを設けるためには、入力軸25の外周面において循環用開口50aと流出用流路35との間に環状の溝部を形成し、該溝部内にシールリングを収容することになる。しかし、本実施形態では、規制部56と支持部55とが一体となった構成の支持部材26が使用されることから、支持部材26の他にシールリングを別途設ける必要がない。そのため、入力軸25の外周面において循環用開口50aと流出用流路35との間にシールリングや該シールリングを収容するための溝部を設けなくてもよい分、入力軸25の軸長を短くできる。すなわち、自動変速機11を、前後方向において小型化させることができる。
(9)循環用開口50aから第2循環流路50内に供給しようとする作動油は、ある程度の規制機能を有する支持部55によってある程度規制され、支持部55を通過した作動油は、規制部56によって流出用流路35側への漏出が規制される。すなわち、本実施形態では、循環用開口50a側から入力軸25の外周面に沿った流出用流路35側への作動油の漏出を、2段階で規制できる。したがって、シールリングを設けなくても、循環用開口50a側から入力軸25外に流出しようとする作動油が入力軸25の外周面に沿って流出用流路35内に流入することを規制できる。
(10)また、本実施形態では、作動用開口48aの前後方向における両側には、強力なシール機能を有するシールリング53,54がそれぞれ設けられており、作動用開口48aを介して第3供給流路48内に供給しようとする作動油が入力軸25の外周面に沿って外部に漏出することが好適に規制される。そのため、図示しない制御装置によって設定される制御油圧と、実際に供給用空間40内に供給される作動油圧との圧力差を極力低減できる。したがって、クラッチ機構部33の速やかな作動に貢献できると共に、クラッチ機構部33が係合状態に切り替えられた時に発生する振動を極力小さくできる。
(11)シールリング54は、各開口48a,50aを介して各流路48,50内に供給しようとする作動油の流出を規制する流出規制部材として機能している。そのため、作動用開口48a側から入力軸25の外周面に沿って前側への作動油の漏出を規制する部材と、循環用開口50a側から入力軸25の外周面に沿って後側への作動油の漏出を規制する部材を別々に設ける場合に比して、入力軸25の軸長を短くできる。すなわち、自動変速機11を、前後方向において小型化させることができる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・実施形態において、支持部材26は、規制部56が支持部55よりも後側に位置する構成のものであってもよい。
・実施形態において、前後方向において作動用開口48aと循環用開口50aとの間には、作動用開口48a側から入力軸25の外周面に沿って前側への作動油の漏出を規制するシールリングと、循環用開口50a側から入力軸25の外周面に沿って後側への作動油の漏出を規制するシールリングとを別々に設けてもよい。
・実施形態において、支持部材26は、シール機能を有しないもの、即ち規制部56を備えないものであってもよい。この場合、循環用開口50aと流出用流路35との間には、循環用開口50aから第2循環流路50内に供給しようとする作動油の一部が入力軸25の外周面に沿って流出用流路35側に漏出することを規制するためのシールリングを、別途設けることが望ましい。このように構成すると、上記実施形態の場合に比して入力軸25の軸長が長くなるものの、循環用開口50a側から入力軸25の外周面に沿って流出用流路35側に作動油が漏出することを確実に規制できる。
・実施形態において、発進装置17は、流体継手を備えない構成であってもよい。なお、本発明でいう発進装置とは、トルクコンバータを備えない構成のトルク伝達装置のことを示す。
11…自動変速機、15…オイルポンプハウジング、16…駆動源としてのエンジン、17…発進装置、18…変速機構、19…オイルポンプ、20a…ポンプ貫通孔としての連通孔,21a…ポンプ貫通孔としての連通孔、25…入力軸、26…支持部材、32…発進装置ハウジング、33…クラッチ機構部、34…ポンプ駆動軸、35…流出用流路、36…連結部材としてのタービンハブ、40…供給用空間、41…連通流路、45…第1供給流路、47…第2供給流路、48…第3供給流路、48a…作動用開口、49…第1循環流路、49a…開口部、50…第2循環流路、50a…循環用開口、53,54…流出規制部材としてのシールリング、55…支持部、56…規制部、S…回転軸線。

Claims (9)

  1. 駆動源のトルクに基づき回転するハウジング及び該ハウジング内に配置されるクラッチ機構部を有する発進装置と、
    前記ハウジングの回転軸線方向において前記発進装置に対して前記駆動源とは反対側に配置され、且つ前記ハウジングの回転が伝達されることにより駆動するオイルポンプと、
    前記オイルポンプを内部に収容するオイルポンプハウジングと、
    前記回転軸線方向において前記オイルポンプハウジングに対して前記発進装置とは反対側に配置される変速機構であって、前記オイルポンプ及び前記オイルポンプハウジングを貫通するように延びて前記クラッチ機構部に連結される入力軸を有する前記変速機構と、を備え、
    前記クラッチ機構部は、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を選択的に許容及び遮断するように作動し、
    前記ハウジングは、前記回転軸線に沿って前記オイルポンプハウジングに向かって延びる筒状のポンプ駆動軸を備え、該ポンプ駆動軸は前記入力軸の外周面に対向する内周面を有し、
    前記オイルポンプは、前記ポンプ駆動軸の外周側に配置され、
    前記オイルポンプハウジングは、前記回転軸線方向において前記オイルポンプと前記変速機構の間の位置に設けられ且つ前記入力軸が貫通するポンプ貫通孔を有し、
    前記ポンプ貫通孔の内周面と前記入力軸の外周面との間には、前記ポンプ貫通孔における前記オイルポンプ側の端部において前記入力軸を回転自在に支持するための支持部材が配置された自動変速機。
  2. 前記ハウジングは、その内部を油が循環するように構成され、
    前記入力軸の外周面と前記ポンプ駆動軸の内周面と前記支持部材とによって、前記ハウジング内を循環した油を該ハウジング外に流出させる流出用流路が形成されている請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記クラッチ機構部は、前記発進装置内に形成される供給用空間内に油が供給される場合に、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を許容するように構成されている請求項1又は請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記クラッチ機構部は、前記入力軸と連結するための連結部材を有し、前記供給用空間は、前記連結部材に隣接した位置に設けられており、
    前記入力軸内には、前記回転軸線に沿って延びる第1供給流路と、該第1供給流路から前記連結部材に向けて延びる第2供給流路と、前記第1供給流路から前記ポンプ貫通孔内において前記支持部材よりも前記変速機構側の位置に向けて延びる第3供給流路とが形成され、前記連結部材内には、前記第2供給流路内と前記供給用空間内とを連通させる連通流路が形成されており、
    前記クラッチ機構部は、前記第3供給流路、前記第1供給流路、前記第2供給流路及び前記連通流路を介して油が前記供給用空間内に供給される場合に、前記駆動源から前記入力軸へのトルク伝達を許容する請求項3に記載の自動変速機。
  5. 前記ハウジングは、その内部を油が循環するように構成され、
    前記入力軸内には、前記ハウジング内に開口する開口部を有し且つ前記回転軸線に沿って延びる第1循環流路と、該第1循環流路から前記ポンプ貫通孔内において前記支持部材よりも前記変速機構側の位置に向けて延びる第2循環流路とが形成されており、
    前記ハウジング内には、前記第2循環流路及び前記第1循環流路を介して油が供給される一方、前記ハウジング内からは、前記流出用流路を介して油が排出される請求項4に記載の自動変速機。
  6. 前記第2循環流路は前記入力軸の外周面に形成される循環用開口を有し、前記第3供給流路は前記入力軸の外周面に形成される作動用開口を有し、前記循環用開口は前記作動用開口よりも前記オイルポンプ側に位置しており、
    前記ポンプ貫通孔内において前記作動用開口の前記回転軸線方向における両側には、前記作動用開口を介して前記第3供給流路内に供給される油の少なくとも一部が入力軸の外周面に沿って外部に流出することを規制するための環状の流出規制部材がそれぞれ設けられている請求項5に記載の自動変速機。
  7. 前記ポンプ貫通孔内において前記循環用開口よりも前記作動用開口側には、前記循環用開口を介して前記第2循環流路内に供給される油の少なくとも一部が前記入力軸の外周面に沿って前記作動用開口側に流出することを規制するための環状の流出規制部材が設けられており、
    前記支持部材は、前記入力軸を支持する支持部と、前記循環用開口を介して前記第2循環流路内に供給される油の少なくとも一部が前記入力軸の外周面に沿って前記オイルポンプ側に流出することを規制する規制部とを有し、前記支持部と前記規制部とは一体化されている請求項6に記載の自動変速機。
  8. 前記規制部は前記支持部よりも前記オイルポンプ側に配置されている請求項7に記載の自動変速機。
  9. 前記オイルポンプハウジングは、前記回転軸線方向において前記オイルポンプと前記ハウジングの間の位置に設けられ且つ前記ポンプ駆動軸及び前記入力軸が貫通するポンプ貫通孔をさらに有する請求項1〜8の何れか一項に記載の自動変速機。
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