JPWO2010013483A1 - 樹脂組成物及びシート - Google Patents
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Abstract
地球温暖化防止などのために、樹脂組成物のバイオマス度を高めた上で、優れた柔軟性及び引裂き性と、成形加工性を備えた樹脂組成物及びシート成形体を提供する。本発明は、ガラス転移温度(以下Tgとする)が10℃以下の石油由来系樹脂と、Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂を含有する樹脂組成物に関する。当該樹脂組成物を成形加工してシートを作製する。
Description
本発明は、ガラス転移温度が低く、柔軟性がある樹脂組成物、及び、それを用いたシートに関する。
ガラス転移温度(以下Tgとする)が低い樹脂材料は、その柔軟な特性を生かしてこれまで様々な工業品に成形加工され使用されてきている。しかしその多くは化石原料から作られた石油由来系樹脂であった。石油由来系樹脂を使用することは、地中に固定化されていた二酸化炭素を大気中に放出することになり、炭酸ガス削減化という観点で好ましくない。地球温暖化防止の観点から、世界的に炭酸ガスの発生量を抑制しようとする考えが広まってきており、そのため石油由来系樹脂の使用を削減しようとする動きが高まってきている。2005年2月に発効された京都議定書においては炭酸ガス排出量の削減目標値が提示され、2008年7月に開催された洞爺湖サミットにおいても主要各国に対して炭酸ガス排出量の削減化目標を設定する方向であり、バイオマス度の高い非石油由来系樹脂を使用することが望まれる社会となってきている。
一方、近年のプラスチック廃棄物の問題を解決するものとして生分解性樹脂が使用されてきているが、生分解性軟質材料としては石油由来系のものがほとんどである。特許文献1では、石油由来系の生分解性軟質樹脂であるPBATに無機フィラーを添加した樹脂組成物からなるフィルムが紹介されているが、樹脂成分が非石油由来系成分ではなく、バイオマス度という点では満足できるものではなかった。これに加えて、特許文献1に記載のようにPBATに無機フィラーを添加してフィルムを製造すると、当該フィルムの引裂き性が低下するため、その改善が望まれていた。また特許文献2では、非石油由来系の生分解性樹脂であるポリ乳酸に、Tgが0℃以下のポリエステルを混ぜた樹脂組成物からなるシートが紹介されているが、ポリ乳酸はTgが60℃と高いため、前記シートは柔軟性が低く、シート物性としては満足できるものではなかった。
本発明は、上記現状に鑑み、地球温暖化防止などのために、樹脂組成物のバイオマス度を高めた上で、優れた柔軟性及び引裂き性と、成形加工性を備えた樹脂組成物及びシート成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のTgを持つ石油由来系樹脂と非石油由来系樹脂とを混合することでバイオマス度を高めながら、優れた柔軟性及び引裂き性を持った樹脂組成物を得る事ができ、更には脂肪酸アミドを混合すれば成形加工性も改善できる事を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(1)Tgが10℃以下の石油由来系樹脂と、Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂とを含有する樹脂組成物、
(2)前記石油由来系樹脂が生分解性の石油由来系樹脂である上記記載の樹脂組成物、
(3)前記生分解性の石油由来系樹脂が、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネート、及び、ポリカプロクラクトンからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記記載の樹脂組成物、
(4)前記非石油由来系樹脂が生分解性の非石油由来系樹脂である上記記載の樹脂組成物、
(5)前記生分解性の非石油由来系樹脂が、式:[−CHR−CH2−CO−O−](式中、RはCnH2n+1で表されるアルキル基を表し、n=1〜15の整数である)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル共重合体である上記記載の樹脂組成物、
(6)前記脂肪族ポリエステル共重合体が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)である上記記載の樹脂組成物、
(7)前記ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)の共重合成分の組成比が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)/ポリ(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)である上記記載の樹脂組成物、
(8)さらに脂肪酸アミドを含有する上記記載の樹脂組成物、
(9)前記脂肪酸アミドの含有量が、前記非石油由来系樹脂100重量部に対して0.1重量部〜10重量部である上記記載の樹脂組成物、
(10)前記脂肪酸アミドが、ベヘン酸アミド及び/又はステアリン酸アミドである上記記載の樹脂組成物、
(11)上記記載の樹脂組成物を成形加工して製造されたシート、
に関する。
(1)Tgが10℃以下の石油由来系樹脂と、Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂とを含有する樹脂組成物、
(2)前記石油由来系樹脂が生分解性の石油由来系樹脂である上記記載の樹脂組成物、
(3)前記生分解性の石油由来系樹脂が、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネート、及び、ポリカプロクラクトンからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記記載の樹脂組成物、
(4)前記非石油由来系樹脂が生分解性の非石油由来系樹脂である上記記載の樹脂組成物、
(5)前記生分解性の非石油由来系樹脂が、式:[−CHR−CH2−CO−O−](式中、RはCnH2n+1で表されるアルキル基を表し、n=1〜15の整数である)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル共重合体である上記記載の樹脂組成物、
(6)前記脂肪族ポリエステル共重合体が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)である上記記載の樹脂組成物、
(7)前記ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)の共重合成分の組成比が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)/ポリ(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)である上記記載の樹脂組成物、
(8)さらに脂肪酸アミドを含有する上記記載の樹脂組成物、
(9)前記脂肪酸アミドの含有量が、前記非石油由来系樹脂100重量部に対して0.1重量部〜10重量部である上記記載の樹脂組成物、
(10)前記脂肪酸アミドが、ベヘン酸アミド及び/又はステアリン酸アミドである上記記載の樹脂組成物、
(11)上記記載の樹脂組成物を成形加工して製造されたシート、
に関する。
本発明に従えば、地球温暖化防止などのために、樹脂組成物のバイオマス度を高めた上で、優れた柔軟性及び引裂き性と、成形加工性を備えた樹脂組成物及びシート成形体を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、ガラス転移温度(以下Tgとする)が10℃以下の石油由来系樹脂と、Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂とを含有する。本発明の樹脂組成物における樹脂成分は、前記Tgが10℃以下の石油由来系樹脂と、前記Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂のみからなることが好ましい。
本発明で使用する石油由来系樹脂は、Tgが10℃以下であれば特に限定はないが、Tgは0℃以下が好ましく、−20℃以下がより好ましい。Tgの下限は特に限定されないが、例えば、−80℃以上であることが好ましい。また、石油由来系樹脂は、バイオマス度を高めるためには生分解性を有することが好ましい。Tgが10℃以下で生分解性を有する石油由来系樹脂としては、例えば、ポリブチレンアジペートテレフタレート(略称:PBAT)、ポリブチレンサクシネートアジペート(略称:PBSA)、ポリブチレンサクシネート(略称:PBS)、ポリカプロクラクトン(略称:PCL)が挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用い得る。なかでも、ポリブチレンアジペートテレフタレートが好ましい。ポリブチレンアジペートテレフタレートとは、1,4−ブタンジオールとアジピン酸とテレフタル酸のランダム共重合体のことをいい、なかでも、特表平10−508640号公報等に記載されているような、(a)主としてアジピン酸もしくはそのエステル形成性誘導体またはこれらの混合物35〜95モル%、テレフタル酸もしくはそのエステル形成性誘導体またはこれらの混合物5〜65モル%(個々のモル%の合計は100モル%である)よりなる混合物に、(b)ブタンジオールが含まれている混合物(ただし(a)と(b)とのモル比が0.4:1〜1.5:1)の反応により得られるPBATが好ましい。PBATの市販品としてはBASF社製のエコフレックス(登録商標)等が挙げられる。
本発明で使用する非石油由来系樹脂は、Tgが10℃以下であれば特に限定はないが、Tgは0℃以下が好ましい。Tgの下限は特に限定されないが、例えば、−80℃以上であることが好ましい。更には、プラスチック廃棄物の問題を解決するといった地球環境的な観点から生分解性を有することが好ましい。Tgが10℃以下で生分解性を有する非石油由来系樹脂としては、式:[−CHR−CH2−CO−O−](式中、RはCnH2n+1で表されるアルキル基を表し、n=1〜15の整数である。)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル共重合体(以下、ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)という。略称P3HA)が好ましい。P3HAを使用した場合は培養及び精製の容易さからTgは−2℃〜4℃が好ましく、−0.5℃〜2.5℃がより好ましい。
P3HAの具体例としては、3−ヒドロキシブチレートと、3−ヒドロキシプロピオネート、3−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシヘプタノエート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシノナノエート、3−ヒドロキシデカノエート、3−ヒドロキシドデカノエート、3−ヒドロキシドデセノエート、3−ヒドロキシテトラデカノエート、3−ヒドロキシヘキサデカノエート、及び、3−ヒドロキシオクタデカノエートからなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマーとのコポリマーが挙げられ、好ましくは、3−ヒドロキシブチレートと、3−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート及び3−ヒドロキシオクタノエートからなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマーとのコポリマーが挙げられる。
なかでも、物性と生産性の観点から上記式においてn=1及び3であるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)(略称PHBH)が最も好ましい。
前記PHBHにおける共重合成分の組成比は、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)/ポリ(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)であることが樹脂組成物の物性面から好ましい。
これらP3HAの分子量は特に限定されないが、成形加工性の観点から重量平均分子量で30万〜300万であることが好ましく、40万〜250万であることがより好ましく、50万〜200万であることがさらに好ましい。PHAの重量平均分子量が30万未満では、強度などの機械的特性が不十分である場合があり、300万を超えると、成形加工性が劣る場合がある。
なお、PHAの重量平均分子量の測定方法は特に限定されないが、一例としては、クロロホルムを移動相として、システムとして、ウオーターズ(Waters)社製GPCシステムを用い、カラムに、昭和電工(株)製Shodex K−804(ポリスチレンゲル)を用いることにより、ポリスチレン換算での分子量として求めることができる。
本発明の樹脂組成物において、前記Tgが10℃以下の石油由来系樹脂と前記Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂の組成比は、ポリマーバイオマス度と成形性、物性のバランスから、重量換算で10/90〜90/10程度が好ましく、25/75〜75/25がより好ましい。本発明の樹脂組成物は、シート成形時のTダイ引取速度が上がり、生産性が向上することから、脂肪酸アミドをさらに含有していることが好ましい。
脂肪酸アミドとしては、式:R−C(=O)−NR1R2で表される化合物が挙げられる。ここで、R、R1、R2は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜30の炭化水素基を表す。本発明において、当該炭化水素基は、飽和であってもよいし、不飽和であってもよい。また、置換基を有していなくてもよいし、水酸基、アルコキシ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基等の置換基を有してもよい。さらに、RとR1又はR2とが結合して環状構造を形成してもよい。
脂肪酸アミドの具体例としては、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘン酸アミド、リシノール酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、メチレンビスラウリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスカプリル酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、N,N’−ジステアリルセバシン酸アミド、ヘキサンメチレンビスステアリン酸アミド等が挙げられる。脂肪酸アミドは1種類のみを使用してもよいし、複数を併用してもよい。
脂肪酸アミドのうち、前記式においてRが炭素数1〜30(特に炭素数10〜20)の脂肪族炭化水素基を表し、R1及びR2が水素原子を表す1級アミドが好ましい。なかでも、ベヘン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、メチロールベヘン酸アミドが好ましく、ベヘン酸アミド、ステアリン酸アミドが特に好ましい。
本発明の樹脂組成物における脂肪酸アミドの含有量は、非石油由来系樹脂100重量部に対して0.1重量部〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好ましい。0.1重量部より少ないと生産性が低下する場合があり、10重量部より多いと成形品の表面へのブリードや物性が低下する場合がある。
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を添加することができる。代表的な熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂等の汎用熱可塑性樹脂が、また、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂等の汎用エンプラ等が挙げられる。また、代表的な熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、デンプン、変性デンプンを添加することもできる。変性デンプンとしては、デンプンに高い温度の熱処理を施すことによりデンプン成分が吸熱転移をうけてデンプン顆粒の分子に乱れが起こった変性デンプン、或いはデンプンにエステル化、脂肪酸エステル化、エーテル化、グラフト重合化等の化学反応を施したものが挙げられる。
また本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、通常の添加剤として使用される充填剤、フィラー、顔料、染料などの着色剤、活性炭、ゼオライト等の臭気吸収剤、バニリン、デキストリン等の香料、酸化防止剤、抗酸化剤、耐候性改良剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、離型剤、撥水剤、抗菌剤、摺動性改良剤、その他の副次的添加剤を少なくとも1種添加してもよい。
<樹脂組成物の作製>
本発明の樹脂組成物は、公知の方法により作製することができる。例えば、加熱溶融して混合する方法としては、単軸押出機、2軸押出機、ニーダー、ギアポンプ、混練ロール、撹拌機を持つタンクなどの機械的撹拌による混合や、流れの案内装置により分流と合流を繰り返す静止混合器の応用が挙げられる。加熱溶融の場合、熱分解による分子量低下に注意して混合することが好ましい。また、可溶溶媒中に溶解して混合した後、溶媒を除去することで、本発明の樹脂組成物を得ることもできる。
本発明の樹脂組成物は、公知の方法により作製することができる。例えば、加熱溶融して混合する方法としては、単軸押出機、2軸押出機、ニーダー、ギアポンプ、混練ロール、撹拌機を持つタンクなどの機械的撹拌による混合や、流れの案内装置により分流と合流を繰り返す静止混合器の応用が挙げられる。加熱溶融の場合、熱分解による分子量低下に注意して混合することが好ましい。また、可溶溶媒中に溶解して混合した後、溶媒を除去することで、本発明の樹脂組成物を得ることもできる。
本発明で使用される各成分は、予め、その一部の組成の組み合わせでマスターバッチを作製した後、さらに残りの成分を添加し、最終の樹脂組成物を作製することもできる。これにより、各成分の分散性が向上し、成形加工性が向上する。
<樹脂組成物を用いた成形品の作製>
本発明の樹脂組成物は、公知の成形加工方法での成形加工が可能である。例えば、ブロー成形、シート成形、射出成形、ブロー成形、繊維の紡糸、押出発泡、ビーズ発泡等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、公知の成形加工方法での成形加工が可能である。例えば、ブロー成形、シート成形、射出成形、ブロー成形、繊維の紡糸、押出発泡、ビーズ発泡等が挙げられる。
中でも特にシート成形が好ましく、具体的な加工法としてはTダイ押出し成形、カレンダー成形、ロール成形、インフレーション成形が挙げられる。シート成形時の成形温度の下限は、含有する樹脂のTg+110℃または融点のうち高い温度とし、上限は含有する樹脂の熱分解温度であることが好ましい。P3HAを使用した場合のシート成形時の成形温度は130℃〜180℃が好ましい。また、本発明の樹脂組成物から得られたシートは、加熱による熱成形、真空成形、プレス成形が可能である。本発明のシートとは肉厚が5mm以下のものが該当し、一般にはフィルムとも呼ばれる、より薄いものも含む。
本発明の樹脂組成物は、シートのほか、紙、チューブ、板、棒、容器、袋、部品等の成形品に成形することができ、これら成形品は単独で使用することができる。また、本発明の樹脂組成物は、本発明の樹脂組成物以外の単体物から成形された各種繊維、糸、ロープ、織物、編物、不織布、紙、シート、チューブ、板、棒、容器、袋、部品、発泡体等と複合化することにより、単体物の物性を改善して使用することもできる。
本発明のシートは、農業、漁業、林業、園芸、医学、衛生品、食品産業、衣料、非衣料、包装、自動車、建材、その他の分野に好適に用いることができる。例えば農業用マルチフィルム、林業用燻蒸シート、フラットヤーン等を含む結束テープ、植木の根巻フィルム、おむつのバックシート、包装用シート、ショッピングバック、ゴミ袋、水切り袋、その他コンポストバック等の用途に用いられる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<実施例及び比較例で使用した化合物>
ベヘン酸アミド:CRODA JAPAN社製「Incroslip B」
ステアリン酸アミド:日本精化社製「NEUTRON−2」
PBAT:BASF社製「ECOFLEX」(なおTgを評価したところ−30℃であった。)
<PBAT及びPHBHのTgの評価>
JIS K7121に基づき、示差走査熱量計(セイコー電子工業製、DSC200)を用いて、−50℃〜200℃の温度範囲を10℃/分の昇温速度で測定した。
ベヘン酸アミド:CRODA JAPAN社製「Incroslip B」
ステアリン酸アミド:日本精化社製「NEUTRON−2」
PBAT:BASF社製「ECOFLEX」(なおTgを評価したところ−30℃であった。)
<PBAT及びPHBHのTgの評価>
JIS K7121に基づき、示差走査熱量計(セイコー電子工業製、DSC200)を用いて、−50℃〜200℃の温度範囲を10℃/分の昇温速度で測定した。
<引裂き強度の評価>
JIS K7128に基づき、0.1mm厚みのTダイシート押出し後の成形品を23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、MD方向の引裂き強度測定サンプルを打ち抜き、島津製作所製、AUTOGRAPH AG2000Aを用いて、試験速度200mm/分の条件にて引裂き強度を測定した。
JIS K7128に基づき、0.1mm厚みのTダイシート押出し後の成形品を23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、MD方向の引裂き強度測定サンプルを打ち抜き、島津製作所製、AUTOGRAPH AG2000Aを用いて、試験速度200mm/分の条件にて引裂き強度を測定した。
<引張伸び特性の評価>
JIS K7113に基づき0.1mm厚みのTダイシート押出し後の成形品を23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、MD方向の引張強度測定サンプル(小型試験片2(1/3)号形)を打ち抜き、島津製作所製、AUTOGRAPH AG2000Aを用いて、試験速度33mm/分の条件にて引張り破断伸びを測定した。
JIS K7113に基づき0.1mm厚みのTダイシート押出し後の成形品を23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、MD方向の引張強度測定サンプル(小型試験片2(1/3)号形)を打ち抜き、島津製作所製、AUTOGRAPH AG2000Aを用いて、試験速度33mm/分の条件にて引張り破断伸びを測定した。
<ポリマーバイオマス度>
各樹脂組成物の樹脂成分中の非石油由来樹脂の重量比率をポリマーバイオマス度とした。
各樹脂組成物の樹脂成分中の非石油由来樹脂の重量比率をポリマーバイオマス度とした。
(製造例1) 3HH率12mol%のPHBHの作製
<遺伝子挿入用プラスミドベクターの作製>
挿入用DNAとしてA. caviaeのphaCのプロモーターおよびリボソーム結合部位を含む塩基配列からなるDNAを次のように作製した。A. caviaeのゲノムDNAをテンプレートとして配列番号1および配列番号2で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、60℃で30秒、68℃で20秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−(TOYOBO製)を用いた。PCRで得たDNA断片を末端リン酸化およびEcoRI消化した。このDNA断片をPAc−5P+Ecoとした。
<遺伝子挿入用プラスミドベクターの作製>
挿入用DNAとしてA. caviaeのphaCのプロモーターおよびリボソーム結合部位を含む塩基配列からなるDNAを次のように作製した。A. caviaeのゲノムDNAをテンプレートとして配列番号1および配列番号2で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、60℃で30秒、68℃で20秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−(TOYOBO製)を用いた。PCRで得たDNA断片を末端リン酸化およびEcoRI消化した。このDNA断片をPAc−5P+Ecoとした。
次に、特開2008-029218号公報[0038]に記載のKNK−005AS株の染色体DNAのbktB遺伝子の開始コドン直前をDNA挿入部位と設定し、以下の手順で該遺伝子の開始コドンより上流側の塩基配列からなるDNAを作製した。
特開2008-029218号公報[0036]に記載のKNK−005株のゲノムDNAを鋳型DNAの供給源として、配列番号3および配列番号4で示されるプライマーを用いてPCRを行い、bktB遺伝子の開始コドンより上流の塩基配列からなるDNAを得た。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、64℃で30秒、68℃で30秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで得たDNA断片を制限酵素BamHIおよびEcoRIで2酵素同時消化した。このDNA断片をPbktB−Bam+Ecoとした。
PAc−5P+EcoおよびPbktB−Bam+Ecoをライゲーションし、ライゲート液中に生成したDNAを鋳型DNAとして配列番号3および配列番号2で示されるプライマーを用いてPCRを行った。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、60℃で30秒、68℃で50秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで得たDNA断片を末端リン酸化およびBamHI消化した。このDNA断片をbPac−5P+Bamとした。
次に、該遺伝子の開始コドンより下流側の塩基配列からなるDNAを作製した。KNK−005株のゲノムDNAを鋳型DNAの供給源として、配列番号5および配列番号6で示されるプライマーを用いてPCRを行い、bktB遺伝子の開始コドンより下流側の塩基配列からなるDNAを得た。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、64℃で30秒、68℃で30秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで得たDNA断片を末端リン酸化およびClaI消化した。このDNA断片をORF−5P+Claとした。
bPac−5P+BamとORF−5P+Claをライゲーションし、ライゲート液中に生成したDNAを鋳型DNAとして配列番号3および配列番号6で示されるプライマーを用いてPCRを行った。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、60℃で30秒、68℃で1分30秒、を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで得たDNA断片をBamHIおよびClaIで2酵素同時消化した。このDNA断片を、ベクターpBluescript II KS(−)(TOYOBO製)の同制限酵素で消化した部位にサブクローニングした。得られたベクターをbAO/pBluとした。APPLIED BIOSYSTEMS社製のDNAシークエンサー3130xl Genetic Analyzerを用いて塩基配列を決定し、鋳型としたDNAの塩基配列と同一であることを確認した。
続いて、特開2008-029218号公報[0037]に記載のpSACKmを制限酵素NotIで処理することによってカナマイシン耐性遺伝子およびsacB遺伝子を含む約5.7kbのDNA断片を切り出した。これを、bAO/pBluの同酵素で切断した部位に挿入して遺伝子破壊・挿入用プラスミドbAO/pBlu/SacB−Kmを作製した。
<遺伝子挿入株Pac−bktB/AS株の作製>
次に、KNK−005AS株を親株としてbAO/pBlu/SacB−Kmを用いてbktB遺伝子の開始コドン直前にphaCのプロモーターおよびリボソーム結合部位を含む塩基配列からなるDNAが挿入された菌株を作製した。遺伝子挿入用プラスミドbAO/pBlu/SacB−Kmで大腸菌S17−1株(ATCC47005)を形質転換した。得られた形質転換体をKNK−005AS株とNutrient Agar培地(Difco社製)上で混合培養して接合伝達を行った。250mg/Lのカナマイシンを含むシモンズ寒天培地(クエン酸ナトリウム2g/L、塩化ナトリウム5g/L、硫酸マグネシウム・7水和物0.2g/L、リン酸二水素アンモニウム1g/L、リン酸水素二カリウム1g/L、寒天15g/L、pH6.8)上で生育してきた菌株を選択して、プラスミドがKNK−005AS株の染色体上に組み込まれた株を取得した。この株をNutrient Broth培地(Difco社製)で2世代培養した後、15%のシュークロースを含むNutrient Agar培地上に希釈して塗布し、生育してきた菌株を選択して2回目の組換えが生じた株を取得した。さらにPCRによる解析により所望の遺伝子挿入株を単離した。
次に、KNK−005AS株を親株としてbAO/pBlu/SacB−Kmを用いてbktB遺伝子の開始コドン直前にphaCのプロモーターおよびリボソーム結合部位を含む塩基配列からなるDNAが挿入された菌株を作製した。遺伝子挿入用プラスミドbAO/pBlu/SacB−Kmで大腸菌S17−1株(ATCC47005)を形質転換した。得られた形質転換体をKNK−005AS株とNutrient Agar培地(Difco社製)上で混合培養して接合伝達を行った。250mg/Lのカナマイシンを含むシモンズ寒天培地(クエン酸ナトリウム2g/L、塩化ナトリウム5g/L、硫酸マグネシウム・7水和物0.2g/L、リン酸二水素アンモニウム1g/L、リン酸水素二カリウム1g/L、寒天15g/L、pH6.8)上で生育してきた菌株を選択して、プラスミドがKNK−005AS株の染色体上に組み込まれた株を取得した。この株をNutrient Broth培地(Difco社製)で2世代培養した後、15%のシュークロースを含むNutrient Agar培地上に希釈して塗布し、生育してきた菌株を選択して2回目の組換えが生じた株を取得した。さらにPCRによる解析により所望の遺伝子挿入株を単離した。
この遺伝子挿入株をPac−bktB/AS株と命名し、DNAシークエンサー3130xl Genetic Analyzerを用いて塩基配列を決定し、bktB遺伝子の開始コドン直前にphaCのプロモーターおよびリボソーム結合部位を含む塩基配列からなるDNAが挿入された株であることを確認した。
<ccr遺伝子のクローニング及び発現ユニット構築>
クロトニル−CoAを、3HHモノマーの前駆体であるブチリル−CoAに変換する酵素をコードするccr遺伝子を、ストレプトマイセス・シンナモネンシス(Streptomyces cinnamonensis)Okami株(DSM 1042)の染色体DNAからクローニングした。配列番号7及び配列番号8記載のDNAをプライマーとしPCRを行った。その条件は(1)98℃で2分、(2)94℃で10秒、55℃で20秒、68℃で90秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで増幅した断片を精製後、制限酵素BamHI及びAflIIで切断した。EE32d13断片(J. Bacteriol., 179, 4821 (1997))を、pUC19ベクターのEcoRI部位にサブクローニングし、このプラスミドをBglIIとAflIIで切断し、BamHI及びAflII断片としたccr遺伝子と断片を置換することによってccr発現ユニットを構築した。
クロトニル−CoAを、3HHモノマーの前駆体であるブチリル−CoAに変換する酵素をコードするccr遺伝子を、ストレプトマイセス・シンナモネンシス(Streptomyces cinnamonensis)Okami株(DSM 1042)の染色体DNAからクローニングした。配列番号7及び配列番号8記載のDNAをプライマーとしPCRを行った。その条件は(1)98℃で2分、(2)94℃で10秒、55℃で20秒、68℃で90秒を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで増幅した断片を精製後、制限酵素BamHI及びAflIIで切断した。EE32d13断片(J. Bacteriol., 179, 4821 (1997))を、pUC19ベクターのEcoRI部位にサブクローニングし、このプラスミドをBglIIとAflIIで切断し、BamHI及びAflII断片としたccr遺伝子と断片を置換することによってccr発現ユニットを構築した。
<phaC遺伝子のクローニング及び発現ユニット調製>
配列番号11を含むphaC発現ユニットをSpeI断片として調製した。特開2007-228894号公報[0031]に記載のHG::PRe−N149S/D171G−T/pBluを鋳型とし、配列番号9と配列番号10に示すプライマーとしてPCRを行った。その条件は(1)98℃で2分、(2)94℃で10秒、55℃で30秒、68℃で2分を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで増幅した断片を精製後、制限酵素SpeIで切断して発現ユニットを調製した。
配列番号11を含むphaC発現ユニットをSpeI断片として調製した。特開2007-228894号公報[0031]に記載のHG::PRe−N149S/D171G−T/pBluを鋳型とし、配列番号9と配列番号10に示すプライマーとしてPCRを行った。その条件は(1)98℃で2分、(2)94℃で10秒、55℃で30秒、68℃で2分を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−を用いた。PCRで増幅した断片を精製後、制限酵素SpeIで切断して発現ユニットを調製した。
発現ベクターpCUP2−631は以下のようにして構築した。
C. necatorにおける発現ベクター構築用のプラスミドベクターとしては、国際公開公報WO/2007/049716号公報[0041]に記載のpCUP2を用いた。まず実施例7で構築したccr遺伝子発現ユニットをEcoRI処理により切り出し、この断片をMunIで切断したpCUP2と連結した。次に実施例8で作製したphaC発現ユニットをSpeI断片として調製し、ccr遺伝子発現ユニットを含むpCUP2のSpeI部位に挿入してpCUP2−631ベクターを構築した。
<形質転換体の作製>
pCUP2−631ベクターの種々の細胞への導入は以下のように電気導入によって行った。遺伝子導入装置はBiorad社製のジーンパルサーを用い、キュベットは同じくBiorad社製のgap0.2cmを用いた。キュベットに、コンピテント細胞400μlと発現ベクター20μlを注入してパルス装置にセットし、静電容量25μF、電圧1.5kV、抵抗値800Ωの条件で電気パルスをかけた。パルス後、キュベット内の菌液をNutrientBroth培地(DIFCO社製)で30℃、3時間振とう培養し、選択プレート(NutrientAgar培地(DIFCO社製)、カナマイシン100mg/L)で、30℃にて2日間培養して、生育してきた形質転換体を取得した。
pCUP2−631ベクターの種々の細胞への導入は以下のように電気導入によって行った。遺伝子導入装置はBiorad社製のジーンパルサーを用い、キュベットは同じくBiorad社製のgap0.2cmを用いた。キュベットに、コンピテント細胞400μlと発現ベクター20μlを注入してパルス装置にセットし、静電容量25μF、電圧1.5kV、抵抗値800Ωの条件で電気パルスをかけた。パルス後、キュベット内の菌液をNutrientBroth培地(DIFCO社製)で30℃、3時間振とう培養し、選択プレート(NutrientAgar培地(DIFCO社製)、カナマイシン100mg/L)で、30℃にて2日間培養して、生育してきた形質転換体を取得した。
<形質転換体の培養>
上記で作製した形質転換体の培養を行った。前培地の組成は1%(w/v)Meat−extract、1%(w/v)Bacto−Trypton、0.2%(w/v)Yeast−extract、0.9%(w/v)Na2HPO4・12H2O、および、0.15%(w/v)KH2PO4で、pH6.7に調整した。
上記で作製した形質転換体の培養を行った。前培地の組成は1%(w/v)Meat−extract、1%(w/v)Bacto−Trypton、0.2%(w/v)Yeast−extract、0.9%(w/v)Na2HPO4・12H2O、および、0.15%(w/v)KH2PO4で、pH6.7に調整した。
ポリエステル生産培地の組成は1.1%(w/v)Na2HPO4・12H2O、0.19%(w/v)KH2PO4、0.6%(w/v)(NH4)2SO4、0.1%(w/v)MgSO4・7H2O、0.5%(v/v)微量金属塩溶液(0.1N塩酸に1.6%(w/v)FeCl3・6H2O、1%(w/v)CaCl2・2H2O、0.02%(w/v)CoCl2・6H2O、0.016%(w/v)CuSO4・5H2O、0.012%(w/v)NiCl2・6H2O、0.01%(w/v)CrCl3・6H2Oを溶かしたもの。)とした。炭素源としてPKOO(Palm kernel olein、パーム核油オレイン画分)を流加する流加培養にて行った。
それぞれの形質転換体のグリセロールストックを前培地に接種して20時間培養し、2.5Lのポリエステル生産培地を入れた5Lジャーファーメンター(丸菱バイオエンジ製MD−500型)に10%(v/v)接種した。運転条件は、培養温度28℃、攪拌速度420rpm、通気量0.6vvmとし、pHは6.6から6.8の間でコントロールした。コントロールには14%のアンモニア水を使用した。培養は65時間まで行った。培養後遠心分離によって菌体を回収し、メタノールで洗浄後、凍結乾燥し、PHBHを得た。
生産されたポリエステルの3HH組成分析は以下のようにガスクロマトグラフィーによって測定した。乾燥PHBHの約20mgに2mlの硫酸−メタノール混液(15:85)と2mlのクロロホルムを添加して密栓し、100℃で140分間加熱して、PHBH分解物のメチルエステルを得た。冷却後、これに1.5gの炭酸水素ナトリウムを少しずつ加えて中和し、炭酸ガスの発生がとまるまで放置した。4mlのジイソプロピルエーテルを添加してよく混合した後、遠心して、上清中のPHBH分解物のモノマーユニット組成をキャピラリーガスクロマトグラフィーにより分析した。ガスクロマトグラフは島津製作所GC−17A、キャピラリーカラムはGLサイエンス社製NEUTRABOND−1(カラム長25m、カラム内径0.25mm、液膜厚0.4μm)を用いた。キャリアガスとしてHeを用い、カラム入口圧100kPaとし、サンプルは1μlを注入した。温度条件は、初発温度100から200℃まで8℃/分の速度で昇温、さらに200から290℃まで30℃/分の速度で昇温した。上記条件にて分析した結果、3HH比率が12mol%のPHBHであった。重量平均分子量は約66万、Tgは0℃であった。
(製造例2) 3HH率7mol%のPHBHの作製
炭素源をPOO(Palm olein oil)に変更した以外は製造例1と同様にPHBHを作製した。得られたPHBHの3HH比率は、製造例1と同様の分析から7mol%で、重量平均分子量は約74万、Tgは2℃であった。
(実施例1〜13) 樹脂組成物の作製及び成形温度135℃でのシート作製
表1の配合比に従って各成分をブレンドした後、2軸押出成形機(日本製鋼所製、TEX30α)を用いて、シリンダ設定温度130℃にて溶融混練して、組成物をペレット化した樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットは、150mm幅、リップ0.25mmのT型ダイスを装着した1軸押出機ラボプラストミル((株)東洋精機製作所製、20C200型)を用いて、成形温度135℃、スクリュー回転数80rpmの条件で押出し、60℃に温調した冷却ロールで引取り、シートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(製造例2) 3HH率7mol%のPHBHの作製
炭素源をPOO(Palm olein oil)に変更した以外は製造例1と同様にPHBHを作製した。得られたPHBHの3HH比率は、製造例1と同様の分析から7mol%で、重量平均分子量は約74万、Tgは2℃であった。
(実施例1〜13) 樹脂組成物の作製及び成形温度135℃でのシート作製
表1の配合比に従って各成分をブレンドした後、2軸押出成形機(日本製鋼所製、TEX30α)を用いて、シリンダ設定温度130℃にて溶融混練して、組成物をペレット化した樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットは、150mm幅、リップ0.25mmのT型ダイスを装着した1軸押出機ラボプラストミル((株)東洋精機製作所製、20C200型)を用いて、成形温度135℃、スクリュー回転数80rpmの条件で押出し、60℃に温調した冷却ロールで引取り、シートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(比較例1)
PHBH及びステアリン酸アミドを用いず、PBATの配合量を100重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
PHBH及びステアリン酸アミドを用いず、PBATの配合量を100重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(比較例2)
PBATを用いず、PHBHの配合量を100重量部とし、ステアリン酸アミドの配合量を5重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
PBATを用いず、PHBHの配合量を100重量部とし、ステアリン酸アミドの配合量を5重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を測定した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(比較例3)
PBAT及びステアリン酸アミドを用いず、PHBHの配合量を100重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを作製しようとしたが、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
PBAT及びステアリン酸アミドを用いず、PHBHの配合量を100重量部とした以外は、実施例1〜13と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のペレットから、実施例1〜13と同様にしてシートを作製しようとしたが、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
(実施例14〜26) 樹脂組成物の作製及び成形温度140℃でのシート作製
実施例1〜13で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を140℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
実施例1〜13で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を140℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(比較例4〜6) 樹脂組成物の作製及び成形温度140℃でのシート作製
比較例1〜3で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を140℃にした以外は比較例1〜3と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。但し、比較例6の樹脂組成物のペレットは、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
比較例1〜3で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を140℃にした以外は比較例1〜3と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。但し、比較例6の樹脂組成物のペレットは、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
(実施例27〜39) 樹脂組成物の作製及び成形温度145℃でのシート作製
実施例1〜13で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を145℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
実施例1〜13で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を145℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。
(比較例7〜9) 樹脂組成物の作製及び成形温度145℃でのシート作製
比較例1〜3で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を145℃にした以外は比較例1〜3と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。但し、比較例9の樹脂組成物のペレットは、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
比較例1〜3で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を145℃にした以外は比較例1〜3と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表1に示した。但し、比較例9の樹脂組成物のペレットは、結晶固化が遅く離型が悪く、冷却ロールに押出しシートが巻きつき、引取りができなかった。
(実施例40〜47) 樹脂組成物の作製及び成形温度145℃でのシート作製
表4の配合比に従って各成分をブレンドし、成形温度を145℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表4に示した。
表4の配合比に従って各成分をブレンドし、成形温度を145℃にした以外は実施例1〜13と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表4に示した。
(比較例10〜12) 樹脂組成物の作製及び成形温度145℃でのシート作製
表4の配合比に従って各成分をブレンドした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表4に示した。
表4の配合比に従って各成分をブレンドした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表4に示した。
(実施例48〜55) 樹脂組成物の作製及び成形温度150℃でのシート作製
実施例40〜47で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を150℃にした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表5に示した。
実施例40〜47で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を150℃にした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表5に示した。
(比較例13〜15) 樹脂組成物の作製及び成形温度150℃でのシート作製
比較例10〜12で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を150℃にした以外は比較例10〜12と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表5に示した。
比較例10〜12で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を150℃にした以外は比較例10〜12と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表5に示した。
(実施例56〜63) 樹脂組成物の作製及び成形温度155℃でのシート作製
実施例40〜47で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を155℃にした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表6に示した。
実施例40〜47で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を155℃にした以外は実施例40〜47と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表6に示した。
(比較例16〜18) 樹脂組成物の作製及び成形温度155℃でのシート作製
比較例10〜12で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を155℃にした以外は比較例10〜12と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表6に示した。
比較例10〜12で得られた樹脂組成物のペレットから、成形温度を155℃にした以外は比較例10〜12と同様にしてシートを得ると共に、冷却ロールから離型できる限界引取速度を評価した。また、得られたシートの引裂強度及び引張破断伸びを評価した。それらの結果は表6に示した。
本発明により、バイオマス度の高い樹脂組成物及びシート成形体を提供することができる。
Claims (11)
- ガラス転移温度(以下Tgとする)が10℃以下の石油由来系樹脂と、Tgが10℃以下の非石油由来系樹脂とを含有する樹脂組成物。
- 前記石油由来系樹脂が生分解性の石油由来系樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記生分解性の石油由来系樹脂が、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンサクシネート、及び、ポリカプロクラクトンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記非石油由来系樹脂が生分解性の非石油由来系樹脂である請求項1〜3何れかに記載の樹脂組成物。
- 前記生分解性の非石油由来系樹脂が、式:[−CHR−CH2−CO−O−](式中、RはCnH2n+1で表されるアルキル基を表し、n=1〜15の整数である)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル共重合体である請求項4記載の樹脂組成物。
- 前記脂肪族ポリエステル共重合体が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)である請求項5記載の樹脂組成物。
- 前記ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)の共重合成分の組成比が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)/ポリ(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)である請求項6記載の樹脂組成物。
- さらに脂肪酸アミドを含有する請求項1〜7何れかに記載の樹脂組成物。
- 前記脂肪酸アミドの含有量が、前記非石油由来系樹脂100重量部に対して0.1重量部〜10重量部である請求項8記載の樹脂組成物。
- 前記脂肪酸アミドが、ベヘン酸アミド及び/又はステアリン酸アミドである請求項8又は9に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜10の何れかに記載の樹脂組成物を成形加工して製造されたシート。
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