JPWO2009139041A1 - ケーブルハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス及びケーブルハーネスの接続構造 - Google Patents

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Abstract

信号用ケーブルと電源用ケーブルの性能を満足し、端末部分のコネクタ端子等への接続を容易かつ正確に行なうことのできる極細同軸ケーブルを含むケーブルハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス及びケーブルハーネスの接続構造を提供する。ケーブルハーネス10は、中心導体15、内部絶縁体14、外部導体13、及び外被12を有する、複数の同軸ケーブル11と、中心導体41及び外被42を有する、絶縁ケーブル40と、が並列に配置されており、同軸ケーブル11の外部導体13の露出部分及び絶縁ケーブル40の外被42が共通のグランドバー20,30に挟まれて固定され、外部導体13の露出部分がグランドバー20,30に電気的に接続されている。

Description

本発明は、並列に配置した複数の同軸ケーブルと絶縁ケーブルを有し、同軸ケーブルの外部導体がグランドされたケーブルハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス及びケーブルハーネスの接続構造に関する。
近年、携帯電話機、小型ビデオカメラなどの普及により、これら電子機器の小型・軽量化の他に、高速・高画質化が求められている。これらに対応するために、機器本体と液晶表示部との接続や機器内の配線などに、極めて細い同軸ケーブルが用いられ、また、配線の容易性から、複数本の同軸ケーブルを集合一体化させたケーブルハーネスが用いられている。
ケーブルハーネスに使用される同軸ケーブルは、内側から中心導体、内部絶縁体、外部導体、外被を順次同軸状に配設して構成される。中心導体は、例えば銅合金線を7本撚って形成され、その外面を例えばテフロン(登録商標)樹脂などの絶縁材で被覆して内部絶縁体を形成する。
内部絶縁体の外周面に配設される外部導体は、例えば銅合金線を螺旋状に巻き付けて形成し、その外面に例えばポリエステルテープを2枚重ね巻きして互いに融着して外被としている。なお、外部導体の外面に銅蒸着テープを銅蒸着面を内側にして巻き付けてもよく、また、外部導体は、銅合金線の巻方向を反対にして2層に巻き付けた構造であってもよく、この他、編組構造であっても良い。
このようなケーブルハーネスには種々の形態のものが提案されているが、例えば、複数の信号伝送用同軸ケーブルと複数の電力伝送用(電源用)ケーブルとを熱融着や接着剤によりリボン状に接着して形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、信号用同軸ケーブルと電源用同軸ケーブルを所定のピッチで並列に並べ、これらの両面に接着層を有したテープを貼着することによって一体化したケーブルハーネスも知られている(例えば、特許文献2参照)。
日本公開特許:特開昭62−86611号公報 日本公開特許:特開2000−322943号公報
ところで、上記のように、携帯電話機、小型ビデオカメラなどの電子機器は、一層の高性能化が図られており、それにより処理する情報量も増大している。その一方で、小型・軽量化の要求もあるため、このような電子機器に用いられるケーブルハーネスも高密度実装が要求され、極めて細い同軸ケーブル(極細同軸ケーブル)によってケーブルハーネスを構成する傾向にある。同軸ケーブルは中心導体、内部絶縁体、外部導体、外被を有する構成であるため、中心導体の断面積が小さく、特許文献2のケーブルのように電源用ケーブルとして同軸ケーブルを用いると、必要な電流を供給するために何本もの同軸ケーブルを必要とすることがある。
また、ケーブルハーネスは、その端末部分が、コネクタや基板等に所定ピッチで配列された端子に半田付けされる等、導電接着される。そのため、ケーブルハーネスを構成する全てのケーブルを所定のピッチで整列させて端子上に配置することが要求される。特に、ケーブルが極細径であると、各ケーブルの配列ピッチも小さく、サブミリ単位の位置ずれも問題となりやすい。
したがって、ケーブルハーネスを構成する各ケーブルが高精度に配列されることが要求されることとなる。そこで、グランドバーに各ケーブルを所定のピッチで固定することが重要である。
また、上記特許文献1,2以外のケーブルハーネスとして、信号用ケーブルと電源用ケーブルが分かれて配列され、信号用ケーブルのみがグランドバーに接続されて固定されているものもあるが、その場合、端末部分の接続作業を行う際に信号用ケーブルと電源用ケーブルでそれぞれ位置決めを行なう必要が生じ、作業性が良くなかった。
そこで本発明は、信号用ケーブルと電源用ケーブルの性能を満足し、端末部分のコネクタ端子等への接続を容易かつ正確に行なうことのできる極細同軸ケーブルを含むケーブルハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス及びケーブルハーネスの接続構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできる本発明に係るケーブルハーネスは、中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、及び前記外部導体の外周に配設された外被を有する、複数の同軸ケーブルと、中心導体、前記中心導体の外周に配設された外被を有する、絶縁ケーブルと、が並列に配置されており、前記同軸ケーブルの外部導体の露出部分及び前記絶縁ケーブルの外被が共通のグランドバーに挟まれて固定され、前記露出部分が前記グランドバーに電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明に係るケーブルハーネスにおいて、前記絶縁ケーブルの外被の外径Diと前記同軸ケーブルの外部導体部分の外径Dcとが、Dc(mm)≦Di(mm)≦Dc+0.18(mm)であることが好ましい。
さらに、前記絶縁ケーブルの中心導体の断面積が前記同軸ケーブルの中心導体の断面積より大きいことが好ましい。
本発明に係るコネクタ付きケーブルハーネスは、上記本発明に係るケーブルハーネスを備え、前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、コネクタの接続端子に接続されていることを特徴とする。
本発明に係るケーブルハーネスの接続構造は、上記本発明に係るケーブルハーネスを備え、前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、電気回路に設けられた接続端子に接続されていることを特徴とする。
なお、このケーブルハーネスの接続構造は、例えばプリント基板(FPC;Flexible Printed Circuit、PWB;Printed Wire Board 等)に対する接続構造である。
本発明のケーブルハーネスに含まれる絶縁ケーブルは中心導体と外被からなるため、中心導体の断面積を大きく確保し易い構造であり電源用ケーブルとしての性能を満足することができる。
また、同軸ケーブルの外部導体及び絶縁ケーブルの外被がグランドバーに挟まれ固定されているため、端末部分をコネクタ端子等へ接続するときに各ケーブルの配列状態を乱すことがない。
本発明のケーブルハーネスを備えたコネクタ付きケーブルハーネスは、同軸ケーブルの中心導体と絶縁ケーブルの各中心導体が、コネクタの接続端子に高精度に接続され、電源供給性能に優れた信頼性の高いコネクタ付きケーブルハーネスとなっている。また、本発明のケーブルハーネスとプリント基板などが接続されたケーブルハーネスの接続構造も同様の効果を奏する。
本発明に係るケーブルハーネスの例を示す図であり、(A)はケーブルハーネスの平面図、(B)は(A)中F方向から見た端面図である。 図1に示したケーブルハーネスに用いられる同軸ケーブルの例を示す断面図である。 図1に示したケーブルハーネスに用いられる絶縁ケーブルの例を示す断面図である。 図1に示したグランドバーを各ケーブルに接合する例を示す分解斜視図である。 図1の矢視V付近の拡大断面図である。 図5の他の例を示す拡大断面図である。 本発明に係るコネクタ付きケーブルハーネスの一端側の要部平面図である。 同軸ケーブルの接続位置に該当する図7中の矢視VII−VII位置の断面図を示す。
符号の説明
10…ケーブルハーネス、11…同軸ケーブル、12…同軸ケーブルの外被、13…同軸ケーブルの外部導体、14…同軸ケーブルの内部絶縁体、15…同軸ケーブルの中心導体、20,30…グランドバー、40…絶縁ケーブル、41…絶縁ケーブルの中心導体、42…絶縁ケーブルの外被、50…コネクタ付きケーブルハーネス、51…コネクタハウジング、52…接続端子、53…シェル
以下、本発明に係るケーブルハーネス、コネクタ付きケーブルハーネス及びケーブルハーネスの接続構造の実施形態の例について説明する。
図1は本発明に係るケーブルハーネスの例を示す図であり、(A)はケーブルハーネスの平面図、(B)は(A)中F方向から見た端面図である。なお、図1(A)では、図面を簡明にするため、後述する第2グランドバー30の図示を省略している。また、図5は、図1の矢視V付近の拡大断面図を示すものである。

図1に示すように、ケーブルハーネス10は、複数本の同軸ケーブル11と、少なくとも1本の絶縁ケーブル40を有しており、これらが並列に配置されている。
同軸ケーブル11は信号伝送用の信号ケーブルとして使用される。本実施形態では37本設けられている。
図2に示すように、同軸ケーブル11は、中心導体15と、中心導体15の外周に配設された内部絶縁体14と、内部絶縁体14の外周に配設された外部導体13と、外部導体13の外周に配設された絶縁性の外被12と、を有しており、これらを同軸状に配設して構成される。
同軸ケーブル11は、例えば、AWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG44に該当するケーブルが用いられている。AWG44の同軸ケーブル11は、中心導体15が、例えば外径0.020mmの銀メッキ銅合金の素線15aを7本撚って形成されている。また、内部絶縁体14は、中心導体15の外周面を被覆する例えばPFA等のフッ素樹脂からなり押し出し被覆により厚さ0.04mmに形成されている。さらに、外部導体13は、例えば錫メッキ銅合金の素線13aを内部絶縁体14の外周面に横巻きで螺旋状に巻き付けることで外径0.21mmに形成されている。加えて、外被12は外部導体13の外周面を被覆する例えばPFA等のフッ素樹脂からなり、AWG44の場合は外径0.26mmに形成されている。
同軸ケーブル11の端部は、口出し処理されており、先端側から順に、中心導体15、内部絶縁体14及び外部導体13がそれぞれ段階的に所定長さ露出している。
また、絶縁ケーブル40は、本実施形態では3本設けられている。
絶縁ケーブル40は、図3に示すように、中心導体41及びその外周に配設された絶縁性の外被42を有しており、これらを同軸状に配設して構成される。
絶縁ケーブル40は、例えば、同軸ケーブル11がAWG44に該当する寸法のものである場合、AWGの規格によるAWG38に該当するケーブルが用いられており、中心導体41は、例えば錫メッキ銅合金の素線41aを7本撚って形成され、外被42は、中心導体41の外周面を被覆する例えばPFA等のフッ素樹脂からなり、外径0.21mmに形成されている。中心導体41の部分の径は0.11mmであり、外被42の厚さは0.05mmである。外被42の厚さは、AWG44の同軸ケーブル11の内部絶縁体14の厚さよりも厚い。
絶縁ケーブル40は、電源供給用として用いられるケーブルであり、中心導体41の断面積が、同軸ケーブル11の中心導体15の断面積以上のものである。絶縁ケーブル40は、中心導体41と外被42からなる構造である為、同軸ケーブル11より中心導体41の断面積を大きく確保し易い。
絶縁ケーブル40の外被42が同軸ケーブル11の外部導体13の層と同等の外径に形成されると、同軸ケーブル11の外部導体13とともに2つのグランドバー20,30により挟持されて固定されるので好ましい。この外被42は、グランドバー20,30を同軸ケーブル11及び絶縁ケーブル40に固定する際の熱に対して、外被42が溶融して絶縁特性が維持できなくなることがないよう、十分な厚さを有している。パルスヒートを使用して同軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁ケーブル40をグランドバー20,30に半田で固着させる場合、絶縁ケーブル40の外被42は0.03mm以上の厚さとすることが好ましい。融点が230℃程度の低融点半田を使用すれば、外被42が0.03mmの厚さの絶縁ケーブル40をグランドバー20,30に半田付けしても外被42が溶融しないので絶縁特性が保たれる。
また、絶縁ケーブル40の端部も口出し処理されており、長さ方向において端側に中心導体41が所定長さ(例えば、同軸ケーブル11の中心導体15と同等の長さ)露出している。
図1に示すように、ケーブルハーネス10は、中心導体15及び中心導体41が所定のピッチで並列されるように外部導体13及び外被42がグランドバー20,30に半田を介して挟持され、ケーブルハーネス10および同軸ケーブル11の位置が固定されている。
グランドバー20,30は、すべての同軸ケーブル11の外部導体15と絶縁ケーブル12の外被42を覆う長さに形成された板である。例えば、銅板などの導電性の金属板である。
また、図4に示すように、グランドバー20,30の対向する面は、接合部材24によって各ケーブル11,40と固定される(図5参照)。接合部材24としては、例えば、板半田を用いることができるが、板半田の他に異方性導電フィルム(ACF)、非導電性フィルム(NCF)等を用いることもできる。これらの接合部材24により、グランドバー20,30と同軸ケーブル11の外部導体13とが固着されると同時に電気的に接続される。なお、接合部材24に非導電性フィルムを用いた場合でも、図5に示すように、接合部材24がグランドバー20,30と各ケーブル11,40の隙間を埋めるように移動するため、外部導体13がグランドバー20,30に直接接触する箇所が生じ、グランドバー20,30と外部導体13の電気的導通が図られる。このように、各外部導体13は一括してグランドバー20,30に共通してグランドすることができる。
また、絶縁ケーブル40の外被42に対して接合部材24は固着しないが、接合部材24が外被42の周囲を埋めるように移動して固化するため、絶縁ケーブル40をその軸方向に直交する方向の移動を妨げることになる。すなわち、絶縁ケーブル40はグランドバー20,30及び接合部材24により、少なくとも軸方向以外には固定される。
同軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁ケーブル40の外被42がグランドバー20,30に挟まれ固定されているため、ケーブルハーネス10を構成する全てのケーブル11,40の整列を高精度に行なうことができ、またその配列状態を乱すことがない。したがって、ケーブルハーネス10の端末部分のコネクタ端子等への接続を正確に行なうことができる。また、絶縁ケーブル40の中心導体41の断面積を大きく確保するとともに絶縁特性も良好に維持されており、電源用ケーブルとしての性能が良好である。
なお、同軸ケーブル11及び絶縁ケーブル40の双方に対して半田を使用する形態、同軸ケーブル11に対して半田を使用し絶縁ケーブル40に対してACFまたはNCFを使用する形態、同軸ケーブル11及び絶縁ケーブル40の双方に対してACFまたはNCFを使用する形態、を採り得ることができるが、半田を使用する何れの形態であっても接合部材(半田)24を熱溶融させる際はグランドバー20,30をパルスヒート等で一度加熱すればよい。
グランドバー20,30で挟まれる部分の同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径と絶縁ケーブル40の外被42の外径との差は、同軸ケーブル11がAWG42であるかAWG42より細い場合には、少なくとも0.18mmまで許容される。同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径が0.17mmであるときに、絶縁ケーブル40の外径は少なくとも0.35mmまで許容される。両者の径の比をとると、太い方の外径が細い方の外径の少なくとも2倍程度まで許容されるといえる。絶縁ケーブル40は電源用ケーブルとして使用されるので中心導体41の断面積が大きい(径が太い)ほど好ましい。中心導体41を太くした結果、絶縁ケーブル40の外径が同軸ケーブル11の外部導体13の外径より太くなっても構わない。図6に示すように、同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径に対して、絶縁ケーブル40の外径が2倍程度まで太いことが許容される。外径差が0.18mmまでであれば、接合部材(半田)24の量を調整することでグランドバー20,30で挟まれる部分を接合部材24で埋めることができる。また、絶縁ケーブル40を同軸ケーブル11の外部導体13の部分の径より太くした場合には、並列した同軸ケーブル11の両側に絶縁ケーブル40を配置するとよい。これにより、同軸ケーブル11より太い絶縁ケーブル40の間に同軸ケーブル11が配置される。
次に、上記ケーブルハーネス10の製造方法について説明する。
まず、ケーブルハーネス10を構成する全てのケーブル11,40を並列に配置して治具あるいは接着テープ等で保持する。各ケーブル11,40の配置は、例えば、図1に示したように、1番心(図1の上端位置)から3番心を電源用絶縁ケーブル40とし、4番心から40番心(図1の下端位置)を信号用同軸ケーブル11とする。また、全てのケーブル11,40の端部の位置を合わせる。
そして、全てのケーブル11,40の端部を口出し処理する。この口出し処理は、YAGレーザあるいはCOレーザ等のレーザ加工機を用いて行うもので、まず、COレーザの波長や強度を調整して同軸ケーブル11の外被12を、端部から所定の距離離れた位置で切断し、端部側を引き抜いて除去する。なお、COレーザを当てる際には、絶縁ケーブル40に当たらないよう、端部から所定長さを湾曲させるなどして退避させておく。
次に、YAGレーザの波長や強度を調整して同軸ケーブル11の外部導体13を外被切断位置より所定長さ端部に寄った位置で切断し、端部側の外部導体13を引き抜いて除去する。このときは、絶縁ケーブル40を退避させてもさせなくても良い。
さらに、COレーザの波長や強度を調整して同軸ケーブル11の内部絶縁体14と絶縁ケーブル40の外被42を、さらに端部寄りの位置で切断し、端部側の内部絶縁体14及び外被42を引き抜いて除去する。このように、全てのケーブル11,40を一緒に加工するため、口出し処理を効率的に行うことができる。
そして、上記口出し処理を行ったら、外部導体13及び外被42をグランドバー20,30間に挟み込んで所定ピッチに位置決めし、グランドバー20,30と外部導体13及び外被42を接合部材24で固定する。接合部材24が半田である場合は、グランドバー20,30をパルスヒート等で加熱して、半田を熱溶融させて固定する。なお、半田の代わりにACFまたはNCF等を用いた場合には、半田付けに比べて加熱温度が低いので、加熱による絶縁層への熱影響を少なくすることができる。
なお、上記実施形態における各種ケーブルの本数及び配置は一例を示したものであり、適宜変更可能である。
特に、同軸ケーブル11の外部導体13の部分の径と絶縁ケーブル40の外径が略同等であれば、グランドバー20,30に固定される箇所で両者が寸法上等価に扱うことができ、配線の自由度が高い。
上記実施形態のケーブルハーネス10は、両端側にコネクタ付けされる場合や、一端側のみコネクタ付けで他端側は基板に接続される場合など、様々な形態を採り得る。次に、ケーブルハーネス10の端部にコネクタを取り付けたコネクタ付きケーブルハーネスについて説明する。
図7に、コネクタ付きケーブルハーネスの一端側の概略平面図を示す。また、図8に、図7中の矢視VII−VII位置の断面図を示す。
図7及び図8に示すように、コネクタ付きケーブルハーネス50は、ケーブルハーネス10の端部の各中心導体15,41が、コネクタハウジング51に設けられている接続端子52に各々独立して接続されている。中心導体15,41は、例えばパルスヒートによる一括半田付けによって接続端子52に接続することができる。なお、図7ではグランドバー30、コネクタハウジングの形状、シェルの図示を省略している。
図8に示すように、ケーブルハーネス10の端末部分では、コネクタハウジング51の上に載置された各ケーブル11,40(図8では同軸ケーブル11を図示)を覆うように、シェル53がコネクタハウジング51に取り付けられており、このシェル53は半田やACFを介してグランドバー30と電気的に接続されている。なお、シェル53とグランドバー30との接続は、例えば、シェル53のグランドバー30に面する箇所の一部に開口部53aを設けておき、グランドバー30の上にシェル53を被せた後、開口部53aから半田やACFを導入してシェル53の下面とグランドバー30の上面との間(符号54の箇所)に充填させ、相互の導電接着を図ることによって行なうことができる。
このように構成されたコネクタ付きケーブルハーネス50は、レセプタクルに接続されると、シェル53の長手方向両端部付近でグランド回路に接続される。シェル53がグランド回路に接続されると、同軸ケーブル11の外部導体13はグランドバー20,30がシェル53を介してグランドされることになる。
接続端子52に接続する前のケーブルハーネス10は、ケーブルハーネス10を構成する全てのケーブル11,40が高精度に整列されており、同軸ケーブル11の外部導体13及び絶縁ケーブル40の外被42がグランドバー20,30に挟まれ固定されているためその配列を乱すことがない。したがってコネクタ付きケーブルハーネス50は各中心導体が各接続端子52に対して高精度に位置決めされたものである。また、上記のように絶縁ケーブル40の電源用ケーブルとしての性能が良好である。
本発明に係るケーブルハーネス10をFPCやPWBの接続端子に接続する構造も可能である。FPCを介してさらに機器本体の回路に接続することもできる。
本発明に係るケーブルハーネス10における、各ケーブルの寸法例を示す。
(例1)同軸ケーブル11がAWG44の場合
同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径は0.21mm程度であり、同軸ケーブル11の中心導体15の部分の外径は0.06mm程度である。
これに対して、絶縁ケーブル40はAWG44であるかAWG44より太いことが好ましく、かつその外被42は0.03mm以上の厚さであることが好ましいので、絶縁ケーブル40の外径は0.12mm以上が好ましい。また、絶縁ケーブル40の外径は同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径より0.18mm太くてもよいので、絶縁ケーブル40の外径は0.39mmまで許容される。この場合、絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.33mmまで許容される。絶縁ケーブル40の外径を同軸ケーブル11の外部導体と同等として、外被42の厚さを0.03mmとすると絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.15mmとすることができる。絶縁ケーブル40が同軸ケーブル11の外部導体の部分の外径よりも細くなるが、その差が0.18mm以内であるので、構わない。
(例2)同軸ケーブル11がAWG46の場合
同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径は0.17mm程度であり、同軸ケーブル11の中心導体15の部分の外径は0.05mm程度である。
これに対して、絶縁ケーブル40はAWG46であるかAWG46より太いことが好ましく、かつその外被42は0.03mm以上の厚さであることが好ましいので、絶縁ケーブル40の外径は0.11mm以上が好ましい。また、絶縁ケーブル40の外径は同軸ケーブル11の外部導体13の部分の外径より0.18mm太くてもよいので、絶縁ケーブル40の外径は0.35mmまで許容される。この場合、絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.29mmまで許容される。絶縁ケーブル40の外径を同軸ケーブル11の外部導体と同等として、外被42の厚さを0.03mmとすると絶縁ケーブル40の中心導体41の外径は0.11mmとすることができる。
これまでは各ケーブルが共通のグランドバーに挟まれて一列に配列されている例について説明したが、一つのケーブルハーネスにつき、端末部が2つ以上に分かれてそれぞれが共通のグランドバーに挟まれて横または縦に二列以上に配列されているものでもよい。また、端末部以外の部分では、各ケーブルがテープ等で巻かれて束ねられていてもよい。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

Claims (5)

  1. 中心導体、前記中心導体の外周に配設された内部絶縁体、前記内部絶縁体の外周に配設された外部導体、及び前記外部導体の外周に配設された外被を有する、複数の同軸ケーブルと、
    中心導体、前記中心導体の外周に配設された外被を有する、絶縁ケーブルと、が並列に配置されており、
    前記同軸ケーブルの外部導体の露出部分及び前記絶縁ケーブルの外被が共通のグランドバーに挟まれて固定され、前記露出部分が前記グランドバーに電気的に接続されていることを特徴とするケーブルハーネス。
  2. 請求項1に記載のケーブルハーネスであって、
    前記絶縁ケーブルの外被の外径Diと前記同軸ケーブルの外部導体部分の外径Dcとが、Dc(mm)≦Di(mm)≦Dc+0.18(mm)であることを特徴とするケーブルハーネス。
  3. 請求項1または2に記載のケーブルハーネスであって、
    前記絶縁ケーブルの中心導体の断面積が前記同軸ケーブルの中心導体の断面積より大きいことを特徴とするケーブルハーネス。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブルハーネスを備え、
    前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、コネクタの接続端子に接続されていることを特徴とするコネクタ付きケーブルハーネス。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブルハーネスを備え、
    前記同軸ケーブルの各中心導体と前記絶縁ケーブルの中心導体が、電気回路に設けられた接続端子に接続されていることを特徴とするケーブルハーネスの接続構造。
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