JP2000322943A - フラット型同軸ケーブル - Google Patents
フラット型同軸ケーブルInfo
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Abstract
併せ備え、これらに対して一括した端末処理を行うこと
のきるフラット型同軸ケーブルを提供する。 【解決手段】 内部導体4の上に絶縁体5、外部導体6
および外部被覆7を形成した信号用同軸ケーブル1と、
内部導体8の上に絶縁体9、外部導体10および外部被
覆11を形成した電源用同軸ケーブル2を所定のピッチ
Pのもとに並列に並べ、これらの両面に接着層を有した
テープ3を貼着することによって一体化する。電源用同
軸ケーブル2の内部導体8を信号用同軸ケーブル1の内
部導体4よりも大きなサイズに構成する一方、これらの
ケーブル1と2の絶縁体5と9、外部導体6と10、お
よび外部被覆7と11を同じ外径に構成する。
Description
ーブルに関し、特に、パーソナルコンピュータ等の液晶
ディスプレイの周辺に使用される配線材として好適なフ
ラット型同軸ケーブルに関する。
用される液晶ディスプレイにおいては、従来、FPC
(フレキシブルプリント基板)が配線材として使用され
てきたが、近年になってフラット型の極細同軸ケーブル
が配線材に使用される傾向にある。ディスプレイの高画
質化と画像信号の高速化に伴う傾向であり、この分野で
の同軸ケーブルの需要は今後増大することが予想され
る。
ト型同軸ケーブルによると、その構成は信号用としての
ものであり、従って、これを使用するときには、別に用
意された電源線とともに、FPC、PCB(プリント基
板)、あるいはコネクタ端子等にそれぞれ別個に接続し
なければならず、このための作業に多大な手間を要して
いた。
方があるが、導体サイズが不充分であり、このため、必
要とする電流値を確保するためには、数本のケーブルに
分けて電流を供給する必要があり、シンプルさを要求さ
れるディスプレイ用配線材としては複雑化し、現実的で
はない。特に、この種の配線材にとっては、端末処理を
一括して行えることが重要であり、この意味からも、数
本の電源線の別配線は得策でない。
の同軸ケーブルを併せ備え、これらに対して一括した端
末処理を行うことのできるフラット型同軸ケーブルを提
供することにある。
達成するため、複数の同軸ケーブルを並列に並べて構成
されるフラット型同軸ケーブルにおいて、所定のサイズ
の内部導体の上に所定の外径の絶縁体、外部導体および
外部被覆を順に形成した信号用同軸ケーブルと、前記内
部導体よりも大きなサイズの内部導体の上に前記絶縁
体、外部導体および外部被覆とそれぞれ同じ外径の絶縁
体、外部導体および外部被覆を順に形成した電源用同軸
ケーブルを有することを特徴とするフラット型同軸ケー
ブルを提供するものである。
る手段としては、押し出しによる一括被覆、あるいは並
列に並べた両面からテープを貼着するなどがあり、特
に、後者の構成は、テープを極薄のフィルム状に構成す
ることができるので、フラット型の構成をコンパクト化
するうえで好ましい。
まれる信号用と電源用の同軸ケーブルの数は、多くの場
合、複数本ずつとなる。特に、信号用同軸ケーブルは、
電源用同軸ケーブルよりも数多く配列されることが多
い。信号用同軸ケーブルの内部導体のサイズは、小型化
の面から導体サイズ30AWG(外径0.255mm)
より細径とするのが好ましい。内部導体を覆う絶縁体
も、小型化のためより薄いものが望まれるが、信号用同
軸ケーブルにおいては、絶縁体の厚さは所望の電気特性
を満足させるため所定の厚さ以上とする必要がある。
絶縁体の厚さに関する制約は、信号用ケーブルよりも厳
しいものではない。本発明は、この点に着目し、絶縁体
の外径はそのままに継続しながら、電源用同軸ケーブル
の絶縁体を可能な限り薄くし、その分、内部導体サイズ
を大径化することによって、同軸線1本あたりの許容電
流量を増やし、これによって、電源用同軸ケーブルの本
数を減らし、フラット型同軸ケーブルの小型化を達成し
たものである。
軸ケーブルの実施の形態を説明する。図1(a)におい
て、1は信号用同軸ケーブルを示し、2は電源用同軸ケ
ーブルを示す。これらのケーブル1と2は、所定のピッ
チPのもとに配列されており、片面に接着層(図示せ
ず)を有した透明な樹脂テープ3をその両面から貼着さ
れることによってフラット型に一体化されている。
面を示す。図において、4は外径0.03mmのすずめ
っき銅合金線を7本撚りした内部導体〔導体サイズ40
AWG(外径0.0799mm)、AWG:Ameri
can Wire Gauge〕、5は内部導体4の上
に形成された厚さ0.08mmのフッ素樹脂による絶縁
体を示し、0.25mmの外径を有する。
銅線を絶縁体5に横巻きすることによって形成された外
部導体、7はこの外部導体6の上に形成された外部被覆
を示し、外径が0.34mmとなるようにポエステルテ
ーブを重ね巻きにすることによって構成されている。
成を示し、図中8は内部導体、9は絶縁体、10は外部
導体、および11は外部被覆を示す。内部導体8は、外
径が0.05mmのすずめっき銅合金線の7本撚りによ
って形成されており、これにより信号用同軸ケーブル1
の内部導体4よりも大きな36AWG(外径0.127
mm)のサイズに構成されている。
厚さに被覆され、これにより信号用同軸ケーブル1の絶
縁体5と同じ0.25mmの外径を与えられている。外
部導体10および外部被覆11は、信号用同軸ケーブル
1の外部導体6および外部被覆7と同じ材料を使用して
同じ構成となるように設けられており、さらに、それぞ
れ外部導体6および外部被覆7と同じ外径を有してい
る。
本、電源用同軸ケーブル2を4本準備し、これらをP=
0.5mmのもとに配列してこれにテープ3を貼着する
ことによって、図1(a)に示される構成のフラット型
同軸ケーブルを製作した。
ラット型同軸ケーブルの端末処理を示したものである。
レーザ光による外部被覆7および11の所定の長さの剥
離と外部導体6および10の所定の長さの除去を行った
後、グランドバー12を取り付けたもので、信号用同軸
ケーブル1および電源用同軸ケーブル2の一括した端末
処理が可能であることが示されている。
の端子に接続されるとともに、内部導体8が電源系の端
子に接続され、これによって所定の配線が完了する。信
号用同軸ケーブルと電源線を別個に配線したり、あるい
は信号用同軸ケーブルを電源線として利用するときのよ
うな繁雑な端末処理はなくなる。
ケーブル2の絶縁体5と9、外部導体6と10、および
外部被覆7と11をそれぞれ同じ外径に構成しているた
め、レーザ光などによる全ケーブルを対象とした一括し
た段剥ぎ作業を効率よく行うことができ、この面でも実
際的な効果を得ることができる。外径の異なるケーブル
に対する端末処理は、たとえ、それらが本実施形態のよ
うにフラット化されていても容易ではない。なお、本実
施の形態においては、電源用同軸ケーブル2を両端に位
置させているが、これ以外の様々な配列が可能である。
ット型同軸ケーブルによれば、電源用導体であり、従っ
て、信号用同軸ケーブルの導体よりも大きなサイズを有
する内部導体の上に、絶縁体、外部導体および外部被覆
を信号用同軸ケーブルのそれらと同じ外径に形成して構
成される電源用同軸ケーブルを信号用同軸ケーブルとと
もに並列に並べ、これらを一体化させることによってフ
ラット型ケーブルとしているため、電源用同軸ケーブル
の内部導体による電力供給機能と信号用同軸ケーブルに
よる通信機能を備え、さらに、絶縁体、外部導体および
外部被覆の同サイズ化による端末処理の容易さを備えた
実用性に富むフラット型同軸ケーブルを提供することが
できる。
形態を示す説明図であり、(a)はその断面構造、
(b)は信号用同軸ケーブルの断面構造、(c)は電源
用同軸ケーブルの断面構造を示す。
造を示す説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の同軸ケーブルを所定のピッチで並列
に並べて構成されるフラット型同軸ケーブルにおいて、 所定のサイズの内部導体の上に所定の外径の絶縁体、外
部導体および外部被覆を順に形成した信号用同軸ケーブ
ルと、 前記内部導体よりも大きなサイズの内部導体の上に前記
絶縁体、外部導体および外部被覆とそれぞれ同じ外径の
絶縁体、外部導体および外部被覆を順に形成した電源用
同軸ケーブルを有することを特徴とするフラット型同軸
ケーブル。 - 【請求項2】前記信号用同軸ケーブルと前記電源用同軸
ケーブルは、並列に並べられたその両面からテープが貼
着されることによって一体化されていることを特徴とす
る請求項1項記載のフラット型同軸ケーブル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13115599A JP3603665B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | フラット型同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP13115599A JP3603665B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | フラット型同軸ケーブル |
Publications (2)
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JP3603665B2 JP3603665B2 (ja) | 2004-12-22 |
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ID=15051297
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13115599A Expired - Lifetime JP3603665B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | フラット型同軸ケーブル |
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- 1999-05-12 JP JP13115599A patent/JP3603665B2/ja not_active Expired - Lifetime
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