JPWO2009130741A1 - 豆チップ取外装置 - Google Patents

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Abstract

スポット溶接機のベースプレートの取付穴に取り付けられた豆チップを自動的に取り外す装置を提供する。固定爪2と、固定爪2側に突出した押出ピン3aが突設され、固定爪2の基端に回動自在に配設された可動爪3と、可動爪3を固定爪2に対して開閉する駆動力を付与する駆動機構を有する。ベースプレートを固定爪2で押さえた状態で、可動爪3を固定爪2側に閉じることにより、押出ピン3aをベースプレートの取付穴内に侵入させ、ベースプレートの取付部と豆チップの嵌合を解除して、豆チップを取り外す。

Description

本発明は、スポット溶接機のベースプレートの先端に嵌合された豆チップを取り外す豆チップ取外装置に関する。
従来から、金属部材の溶接手段のひとつとして、金属部材を圧着しつつ電流を流し、その抵抗熱で金属を溶かして接合するスポット溶接が広く利用されている。自動車のホワイトボデー等を溶接する自動化溶接ラインでは、図6に示されるような溶接ガン200が、ロボットアームの先端に取り付けられて使用されている。この溶接ガン200は、対向するシャンク190、191の先端にキャップチップ195を嵌合させたものである。溶接する際には、ロボットアームで、対向するキャップチップ195を、ワーク250、251の溶接箇所252に移動させて、キャップチップ195で、溶接箇所250、251を圧着しつつ電流を流して、ワーク250、251を溶接する。図6で示されるような、溶接ガン200では、シャンク190の基部からキャップチップ195の先端までの寸法αが大きいため、ワーク250の近傍に部材255がある場合には、シャンク190及びキャップチップ195が、ワーク250と部材255の間に入らず、ワーク250、251を溶接することができない。そこで、このような溶接箇所では、図7に示されるような溶接ガン300を使用することにしている。
この溶接ガン300は、シャンク190の代わりにベースプレート301を使用し、ベースプレート301の先端に、豆チップ302を取り付けた溶接ガンである。図8にベースプレートの詳細図を示し、図9に豆チップの詳細図を示す。図8に示されるように、ベースプレート301は板形状であり、ベースプレート301の先端に連通形成された取付穴301aに豆チップ302を取り付けているので、ベースプレート301の先端部と豆チップ302の当接部302aの厚さ寸法βは小さく、ワーク250に近設した部材255があるような狭い箇所であっても、豆チップ302を溶接箇所252まで移動させることができ、ワーク250、251を溶接することが可能となる。
ある一定以上、スポット溶接を行うと、豆チップ302の当接部302aやキャップチップ195の先端形状が変形・摩耗して溶接品質の確保が難しくなる。そこで、一定の処理時間あるいは一定の溶接打点数を超えると、豆チップ302やキャップチップ195を取り外して新品あるいは研磨処理したものと交換する必要がある。
従来では、自動化溶接ラインを止めて、作業者が自動化溶接ラインに入り、特許文献1に示されるような、電極チップの取外工具を、シャンク191の先端に差し込んで、キャップチップ195を取り外し、ベースプレート301の取付穴301aから豆チップ302の取付部302bを叩いて、豆チップ302を取り外していた。しかしながら、作業者が自動化溶接ライン内に入ることは、ロボットアームの可動範囲内に入ることとなるので、大変危険であった。また、作業者が、自動化溶接ライン内に入るには、自動化溶接ラインを止める必要があり、生産効率が悪化してしまうという問題があった。更に、最近では被溶接材に化学処理剤による防錆処理等が施されているものが多いために豆チップ302やキャップチップ195の摩耗が早く、交換頻度が増える傾向にある。しかし、その都度、自動化溶接ラインを止めて豆チップ302やキャップチップ195を交換することは生産効率を大幅に悪化させるという問題があった。
そこで、特許文献2に示されるような、溶接機のキャップチップ取外装置が提案されている。この溶接機のキャップ取外装置は、シャンク191の先端に差し込まれる固定爪と、この固定爪の基端に回動自在に取り付けられ、当該固定爪と離接する可動爪と、可動爪に回動力を付与する回動機構とから構成されている。キャップチップ195を取り外す際には、ロボットアームを動かして、シャンク191の先端を固定爪及び可動爪に差し込み、可動爪を固定爪から離すと、キャップチップ195がシャンク191から外れるようになっている。しかしながら、このような溶接機のキャップ取外装置は、キャップチップ195を取り外すことはできるが、豆チップ302を取り外すことはできない。自動化溶接ラインに、一つでも豆チップ302を使用する工程が含まれる場合には、従来通り、自動化溶接ラインを止めて、作業者が自動化溶接ライン内に入り、豆チップ302を取り外していたため、依然として、作業者が危険に曝されるという問題や、自動化溶接ラインの生産効率を大幅に悪化させてしまうという問題を解決することができなかった。
特開平11−123565号公報 PCT/JP2004/011688
本発明の目的は、上記問題を解決し、スポット溶接機のベースプレートの取付穴に取り付けられた豆チップを自動的に取り外す装置を提供することにある。
上記した従来の問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、スポット溶接機のベースプレートの先端に連通形成された取付穴に、嵌合された豆チップを取り外すための豆チップ取外装置であって、
固定爪と、
前記固定爪側に突出した押出ピンが突設され、前記固定爪に対して開閉するように、配設された可動爪と、
前記可動爪を前記固定爪に対して開閉する駆動力を付与する駆動機構を有し、
ベースプレートを前記固定爪で押さえた状態で、前記可動爪を前記固定爪側に閉じて、前記押出ピンをベースプレートの取付穴内に侵入させることにより、ベースプレートの取付部と豆チップの嵌合を解除して、豆チップを取り外すように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明の、可動爪は、固定爪の基端に回動自在に軸支され、
駆動機構は、前記可動爪に回動力を付与することを特徴とする。
請求項3に記載の発明の駆動機構は、
可動爪に接続され、可動爪の回転軸の後方に延びるレバーと、
レバーの後方に前後移動可能に配設され、移動方向に対して傾斜した斜面を有し、この斜面でレバーの後端を押圧して、レバーを回動させる押圧部材と、
前記押圧部材を前後方向に移動させるシリンダーとから構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、レバーの後端に、押圧部材の斜面と当接するローラーを、回転自在に取り付けたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、レバー後端を押圧する際に、押圧部材に作用する反力による押圧部材の動きを規制する規制機構を設けたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の規制機構は、
押圧部材に回転自在に取り付けられたローラーと、
前記ローラーと当接し、押圧部材の移動方向と平行に配設された規制板とから
構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、2本の固定爪を装置の幅方向に平行して配設し、幅方向に関し、可動爪を前記2本の固定爪の間に配設したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、スポット溶接機のベースプレートの先端に連通形成された取付穴に、嵌合された豆チップを取り外すための豆チップ取外装置であって、固定爪と、
前記固定爪側に突出した押出ピンが突設され、前記固定爪に対して開閉するように、配設された可動爪と、前記可動爪を前記固定爪に対して開閉する駆動力を付与する駆動機構を有することを特徴とする。
このため、ベースプレートに取り付けられた豆チップを、自動的に取り外すことが可能な装置を提供することが可能となり、作業者が自動化溶接ライン内に入って、豆チップを取り外す必要がなく、安全性を確保することが可能となり、また、自動化溶接ラインを止める必要がないので、生産効率を向上させることが可能となる。
また、固定爪でベースプレートを押さえた状態で、可動爪の押出ピンで取付穴に取り付けられた豆チップを押し出す構成にしたので、押出ピンで豆チップに押し出す力を確実に作用させることができ、確実に、取付穴と豆チップとの嵌合を解除することが可能となる。
請求項2に記載の発明の、可動爪は、固定爪の基端に回動自在に軸支され、駆動機構は、前記可動爪に回動力を付与することを特徴とする。
このように、可動爪が固定爪に軸支されているので、固定爪でベースプレートを押さえつつ、可動爪に大きい力を作用させることが可能となり、確実に、取付穴と豆チップとの嵌合を解除することが可能となる。
請求項3に記載の発明の駆動機構は、可動爪に接続され、可動爪の回転軸の後方に延びるレバーと、レバーの後方に前後移動可能に配設され、移動方向に対して傾斜した斜面を有し、この斜面でレバーの後端を押圧して、レバーを回動させる押圧部材と、前記押圧部材を前後方向に移動させるシリンダーとから構成されることを特徴とする。
このため、レバーを可動爪に対して長く設定すれば、てこの原理により、可動爪に大きい回動力を付与することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、レバーの後端に、押圧部材の斜面と当接するローラーを、回転自在に取り付けたことを特徴とする。
このため、押圧部材でレバーを押圧する際の摩擦が低減し、押圧部材がレバーに回動力を確実に付与することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、レバー後端を押圧する際に、押圧部材に作用する反力による押圧部材の動きを規制する規制機構を設けたことを特徴とする。
このように、前記反力による押圧部材の動きが規制されるので、押圧部材でレバーに回動力を確実に付与することが可能となる
請求項6に記載の発明の規制機構は、押圧部材に回転自在に取り付けられたローラーと、
前記ローラーと当接し、押圧部材の移動方向と平行に配設された規制板とから構成されることを特徴とする。
このように、ローラーを規制板に当接させて、押圧部材に作用する反力による押圧部材の動きを規制することにしたので、押圧部材を移動させる摺動抵抗が低くなり、確実に、押圧部材を前方に移動させることができ、確実にレバーを回動させることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、2本の固定爪を幅方向に平行して配設し、幅方向に関し、可動爪を前記2本の固定爪の間に配設したことを特徴とする。
このため、ベースプレートの向きがどのような方向であっても、豆チップをベースプレートから取り外す際に、固定爪で押さえることが可能となる。
本発明の実施の形態を示す豆チップ取外装置の側面図である。 本発明の実施の形態を示す豆チップ取外装置の上面図である。 可動爪を閉じる動作の説明図である。 豆チップを取り外す際の説明図である。(上面図) 豆チップを取り外す際の説明図である。(側面図) 溶接ガンの説明図である。 溶接ガンの説明図である。 ベースプレートの説明図である。 豆チップの説明図である。
符号の説明
1 筐体
1a 上板(規制板)
1b 支持凹部
2 固定爪
2a 軸穴
3 可動爪
3a 押出ピン
3b 軸穴
4 シリンダー
4a ロッド
5 押圧部材
5a 斜面
6 レバー
6a 支持凹部
7 コイルスプリング
8 軸
9 ローラー
10 ローラー
50 豆チップ取外装置
190 シャンク
191 シャンク
195 キャップチップ
200 溶接ガン
250 ワーク
251 ワーク
252 溶接箇所
255 部材
300 溶接ガン
301 ベースプレート
301a 取付穴
301b 冷却水路
302 豆チップ
302a 当接部
302b 取付部
(ベースプレートと豆チップの説明)
図8にベースプレート301の詳細図を示し、図9に豆チップ302の詳細図を示し、以下、本発明の豆チップ取外装置50で取り外す豆チップ302及び、この豆チップ302が取り付けられているベースプレート301の説明をする。図8に示されるように、ベースプレート301は板形状である。ベースプレート301の先端は、他の部分に比べて板厚が薄くなっている。ベースプレート301の先端には、取付穴301aが連通形成されている。取付穴301aは、豆チップ302の当接部302a側に内径が大きくなるような、テーパー形状となっている。図9に示されるように、豆チップ302は、円柱形状の当接部302aと当接部302aの下部に形成された取付部302bとから構成されている。取付部302bの外径は、当接部302aの外径よりも小さくなっていて、下端に向かって外径が小さくなるように、テーパー形状となっている。取付穴301aのテーパー角と、取付部302bのテーパー角は、同一角度となっている。ベースプレート301の取付穴301aに、豆チップ302の取付部302bを入れて、嵌合させて、豆チップ302を、ベースプレート301に取り付けている。ベースプレート301には、基端側から取付穴301aの近傍にまで冷却水路301bが形成されている。この冷却水路301bを流通する冷却水により、ベースプレート301の先端が冷却され、豆チップ302が冷却されるようになっている。
(豆チップ取外装置の構造)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図1は豆チップ取外装置50の側面図である。図2は豆チップ取外装置50の上面図である。本発明の豆チップ取外装置50は、主に、筐体1、固定爪2、可動爪3、シリンダー4、押圧部材5、レバー6、コイルスプリング7とから構成されている。
筐体1は箱形形状をしている。図1では、筐体1内の内部構造が見えるように、筐体1の側板を取り外している。
固定爪2は、筐体1の前部に、前方に突出するように設けられている。図2に示されるように、2本の固定爪2を、筐体1の幅方向に平行して配設されている。2本の固定爪2間の間隔は、豆チップ2の当接部2aの外径(幅寸法)よりも、大きくなっていて、後述するように、豆チップ2の当接部2aが、2本の固定爪2間に侵入できるようになっている。固定爪2の基端には、幅方向に連通する軸穴2aが形成されている。
可動爪3の基端には、軸穴3bが形成されている。可動爪3の軸穴3b及び固定爪2の軸穴2aを貫通する軸8が、軸穴2a及び軸穴3bに取り付けられている。このような構造により、可動爪3は固定爪2の基端に回動自在に軸支され、可動爪3は固定爪2に対して開閉するようになっている。図2に示されるように、豆チップ取外装置50の幅方向に関して、可動爪3は、2本の固定爪2の間の位置に配設されている。
可動爪3には、固定爪2側に(上方に)突出する、押出ピン3aが突設されている。押出ピン3aの断面形状は、円形状となっている。押出ピン3aの外径は、ベースプレート301の取付穴301aの内径(最も小さい内径)よりも、小さくなっていて、取付穴301a内に侵入できるようになっている。
次に、可動爪3に回動力を付与する駆動機構について説明する。この駆動機構は、シリンダー4、押圧部材5、レバー6とから構成されている。レバー6の前端は、可動爪3の基端(後端)に接続し、可動爪3とレバー6とが一体となっている。図1や図2に示されるように、レバー6は、可動爪3の回転軸(軸8)から後方に延びている。レバー6は板形状をしていて、筐体1内に収納されている。レバー6の後端には、ローラー9が回転可能に軸支されている。
筐体1の後端には、シリンダー4が取り付けられている。本実施形態では、シリンダー4は、エア圧で作動するエアシリンダーであるが、電動式のサーボシリンダーであっても差し支えない。図1や図2に示されるように、シリンダー4のロッド4aは、筐体1内に侵入している。エア圧により、シリンダー4のロッド4aが、筐体1内の前方に進出し、又、筐体1の後方側(シリンダ4内)に引き込まれるようになっている。
シリンダー4のロッド4aの先端には、押圧部材5が取り付けられている。シリンダー4のロッド4aを進退させることにより、押圧部材5が、筐体1内を前後に移動するようになっている。図1に示されるように、押圧部材5には、斜面5aが形成されている。図1に示されるように、斜面5aは、ロッド4aが引き込まれる方向に向かって、可動爪3が開く方向側(下側)に位置するように傾斜している。図1に示されるように、押圧部材5の斜面5aに、レバー6の先端に取り付けられたローラー9が当接している。
図1に示されるように、押圧部材5の斜面5aの反対側の部分(上部)には、ローラー10が回転自在に軸支されている。ローラー10は、筐体1の上板1a(規制板)と当接している。上板1aのローラー10との当接面は、押圧部材5の移動方向と平行となっている。
図1に示されるように、レバー6の下面の途中部分には、支持凹部6aが凹陥形成されている。また、筐体1の支持凹部6aに対向する位置には、支持凹部1bが凹陥形成されている。コイルスプリング7が、支持凹部6aと支持凹部1bで支持されて、筐体1内に取り付けられている。コイルスプリング7は、ローラー9が押圧部材5の斜面5aに押し付けられる方向に、レバー6の途中を付勢している。このため、レバー6が、重力により垂れ下がり、可動爪3が固定爪2に対して閉じることを防止している。
図3に可動爪3を閉じる動作の説明図を示して、以下、可動爪3が固定爪2側に閉じる動作について説明をする。図1に示されるように、ロッド4aが、シリンダー4内に引き込まれた状態では、可動爪3は、固定爪2に対して開いた状態となっている。この状態では、レバー6は略水平となっている。レバー6の後端に取り付けられたローラー9は、押圧部材5の先端、つまり、斜面5aの先端(上端)に位置している。この状態から、シリンダー4のロッド4aを、筐体1の前方に(可動爪3側に)進出させると、図3に示されるように、レバー6の先端に取り付けられたローラー9が、押圧部材5の斜面5aで押圧されて、レバー6が軸8を中心に(図3において、時計回りに)回動し、レバー6と一体に取り付けられている可動爪3もまた、軸8を中心に(図3において、時計回りに)回動し、可動爪3が徐々に固定爪2側に閉じる。更に、シリンダー4のロッド4aを、可動爪3側に進出させると、可動爪3が更に、回動して、可動爪3が固定爪2側に閉じた状態となる(図3の点線で示される状態)。押圧部材5の移動方向(シリンダ4のロッド4aの進退方向)に対する斜面5aの角度をθとした場合には、押圧部材5がローラー9を押圧する力A(レバー6の回動力)は、シリンダー4の押圧力×tanθとなる。従って、前記角度θを小さく設定すると、押圧部材5がローラー9を押圧する力Aを大きくすることができる。
(本発明の作用)
図4と図5に豆チップ302を取り外す際の説明図を示す。図4に示されるように、ロボットアームを動かして、ベースプレート301の先端に取り付けられた豆チップ302の当接部302aを、2本の固定爪2の間に侵入させ、ベースプレート301の取付穴301aを、可動爪3の押出ピン301aの上側に位置させる。
図5の(1)に示されるように、固定爪2の下面は、ベースプレート301の上面と接触している。この状態で、ロッド4aを可動爪3側に進出させて、可動爪3を固定爪2側に閉じる。すると、可動爪3の押出ピン3aが、豆チップ302の取付部302bの下端に当接する(図5の(2)の状態)。
更に、可動爪3が固定爪2側に閉じると、可動爪3の押出ピン3aが、豆チップ302の取付部302bの下端を押圧し、ベースプレート301の取付穴301a内に侵入し、ベースプレート301の取付穴301aと豆チップ302の取付部302bの嵌合が外れて、豆チップ302が、ベースプレート301の取付穴301aから、取り外される(図5の(3)の状態)。
固定爪2は、ベースプレート301の上面を押さえているので、可動爪3の押出ピン3aが、豆チップ302の取付部302bの下端を押圧する際に、固定爪2がベースプレート301の移動を阻止し、豆チップ302の取付部302bの下端に、上方の力を確実に作用させることができる。本実施形態では、2本の固定爪2を、豆チップ取外装置50の幅方向に平行して配設したので、ベースプレート301の向きがどのような方向であっても、豆チップ302をベースプレート301から取り外す際に、固定爪2で押さえることが可能となる。
また、可動爪3の押出ピン3aが、豆チップ302の取付部302bの下端を押圧する際に、図3に示されるように、押圧部材5の斜面5aでレバー6の先端に取り付けられたローラー9が押される力Aの反力により、押圧部材5には、上方向に力Aと等しい力が作用するが、押圧部材5には、筐体1の上板1aと当接するローラー10が取り付けられているので、押圧部材5が上方に移動を阻止し、ロッド4aに過大な力が作用することがなく、ロッド4aが破損することを防止している。また、押圧部材5の上方への移動が阻止されるので、押圧部材5でレバー6に下向きの力Aを確実に作用させて、レバー6に確実に回動力を付与することが可能となる。このため、ベースプレート301の取付穴301aに強固に固着している豆チップ302であっても、確実に、ベースプレート301の取付穴301aから取り外すことが可能となる。ローラー9を筐体1の上板1aに当接させて、押圧部材5の上方への移動を阻止することにしたので、押圧部材5を移動させる摺動抵抗が低くなり、確実に、押圧部材5を前方に移動させることができ、確実に、レバー6を回動させることができるようになっている。
なお、図に示された実施形態では、レバー6の後端を押圧する際に、押圧部材5に作用する反力による押圧部材5の動きを規制する規制機構を、押圧部材5に回転自在に取り付けられたローラー10と、ローラー10と当接し、押圧部材5の移動方向と平行に配設された上板(規制板)1aとから構成した。しかし、前記規制機構は、この構造に限定されず、押圧部材5と係合する、レールやガイドを、押圧部材5の移動方向に沿って筐体1内に配設し、押圧部材5の上下方向の動きを規制する構造であっても差し支えない。
レバー6の後端には、ローラー9が回転自在に取り付けられているので、押圧部材5の斜面5aでレバー6を押圧する際の摩擦が低減し、押圧部材5でレバー6に回動力を確実に付与することが可能となる。
図1や図3に示されるように、軸8から押出ピン3aまでの距離よりも、軸8からローラー9までの距離の方が長く設定すると、てこの原理により、可動爪3の押出ピン3aに大きい回動力を付与することができるので、押出ピン3aに、大きな力を作用させることが可能となる。
(総括)
なお、図に示した実施形態では、可動爪3を固定爪2に対して開閉する駆動力を付与する駆動機構を、可動爪3に接続され、可動爪3の回転軸8の後方に延びるレバー6と、レバー6の後方に前後移動可能に配設され、移動方向に対して傾斜した斜面5aを有し、この斜面5aでレバー6の後端を押圧して、レバーを回動させる押圧部材5と、押圧部材5を前後方向に移動させるシリンダー4とから構成した。しかし、前記駆動機構は、このような構造に限定されず、例えば、レバー6の後端に幅方向に突出するピンを突設し、このピンと係合するカム溝が形成されたスライド板を設け、前記スライド板をシリンダー4で前後方向に移動させて、可動爪3に回動力を付与する構造であっても差し支えない。
なお、スポット溶接機が、ロボットアームに取り付けられた溶接ガンでなく、定置ガンである場合には、豆チップ取外装置50をロボットアームに取り付けて、この豆チップ取外装置50を、定置ガンのスポット溶接機まで移動させて、スポット溶接機のベースプレート301から、豆チップ302を取り外すこととしても差し支えない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う豆チップ取外装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。

Claims (7)

  1. スポット溶接機のベースプレート(301)の先端に連通形成された取付穴(301a)に、嵌合された豆チップ(302)を取り外すための豆チップ取外装置であって、
    固定爪(2)と、
    前記固定爪(2)側に突出した押出ピン(3a)が突設され、前記固定爪(2)に対して開閉するように、配設された可動爪(3)と、
    前記可動爪(3)を前記固定爪(2)に対して開閉する駆動力を付与する駆動機構を有することを特徴とする豆チップ取外装置。
  2. 可動爪(3)は、固定爪(2)の基端に回動自在に軸支され、
    駆動機構は、前記可動爪(3)に回動力を付与することを特徴とする請求項1に記載の豆チップ取外装置。
  3. 駆動機構は、
    可動爪(3)に接続され、可動爪(3)の回転軸の後方に延びるレバー(6)と、
    レバー(6)の後方に前後移動可能に配設され、移動方向に対して傾斜した斜面(5a)を有し、この斜面(5a)でレバー(6)の後端を押圧して、レバーを回動させる押圧部材(5)と、
    前記押圧部材(5)を前後方向に移動させるシリンダー(4)とから構成されることを特徴とする請求項2に記載の豆チップ取外装置。
  4. レバー(6)の後端に、押圧部材(5)の斜面(5a)と当接するローラ(9)を、回転自在に取り付けたことを特徴とする請求項3に記載の豆チップ取外装置。
  5. レバー(6)後端を押圧する際に、押圧部材(5)に作用する反力による押圧部材(5)の動きを規制する規制機構を設けたことを特徴とする請求項3に記載の豆チップ取外装置。
  6. 規制機構は、
    押圧部材(5)に回転自在に取り付けられたローラ(10)と、
    前記ローラ(10)と当接し、押圧部材(5)の移動方向と平行に配設された規制板(1a)とから構成されることを特徴とする請求項5に記載の豆チップ取外装置。
  7. 2本の固定爪(2)を幅方向に平行して配設し、幅方向に関し、可動爪(3)を前記2本の固定爪(2)の間に配設したことを特徴とする請求項1に記載の豆チップ取外装置。
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