JPWO2009118905A1 - 携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法 - Google Patents

携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法 Download PDF

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Abstract

携帯電話端末(100a)が通常モードである場合に、タイマ部(109)によって、一定時間の間におけるサービングセルの変化がなかったと判定されたことを受け、省電力モード制御部(110)は、携帯電話端末(100a)のモードを、通常モードから省電力モードへ切り替え指示する。そして、電源制御部(112a)は、上記切り替え指示によって、最大電力セル検出部(102a)、第1周辺セル検出部(102b)、第2周辺セル検出部(102c)、受信環境推定部(102d)を含む基地局検出部(102)への給電を停止する。

Description

本発明は、内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態と、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態とのいずれかの状態で作動する携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法に関する。
携帯電話端末に代表される携帯端末装置は、移動しながらでも通話ならびに通信可能であることを特徴とする。そのため、携帯端末装置を所持する所持者が、現在通信可能な基地局から離れて移動し、この基地局からの受信電波が弱くなると、移動先にあるより受信電波の強い基地局との通信に切り替えるハンドオーバーという制御がおこなわれる。
ハンドオーバーを実現するために、携帯端末装置には、現在通信している基地局以外の周辺基地局の受信電波状態等を検出する機能がある。この機能が常時作動することによって、スムースなハンドオーバーが実現できる。
そして、ハンドオーバーの制御や現在通信している基地局以外の周辺基地局の受信電波状態等を検出する機能を作動させるために、携帯端末装置に内蔵電源から供給される電力が消費される。
また、最近の携帯端末装置は、通信に必要な無線処理部とは別に、様々なアプリケーションを実行するアプリケーション実行部を搭載している。携帯端末装置においては、これらの機能を動作させるために多くの電力を消費している。
このように、携帯端末装置は、携帯端末装置の内蔵電源から供給される有限な電力を消費して作動する。例えば、災害発生時などの緊急時のように、電源に電力を充電する、または電力が十分な新たな電源に取り替えることができない場合に、通常時と同様に電力を消費していては、電源の有限な電力は、早急に尽き、携帯端末装置が作動しなくなる。
携帯端末装置は、例えば、災害発生時などの緊急時に、有用な通信手段であるとともに、基地局に対して、自装置の位置を知らせるので、内蔵電源の電力の消費を抑え、携帯端末装置の作動時間を少しでも延ばして、災害時の通信手段として有効に機能させる工夫がなされてきた。
例えば、災害発生時などの緊急時に、基地局が、付近に存在する携帯端末装置に対して、省電力モードへの移行を指示する。この指示を受信した携帯端末装置は、基地局との間で、間欠的に情報を送受信することによって、内蔵電源の電力の消費を抑えることを可能とする従来技術が知られている。
特開2002−158609号公報
しかしながら、上記した従来技術は、基地局からの指示を契機として、携帯端末装置が省電力モードへ移行するので、基地局と携帯端末装置との両方の構成を変更する必要があった。
また、広域的な災害の発生時では、基地局からの指示を契機として、内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能であるものの、例えば、携帯端末装置の所持者のみが被災する災害(例えば、山中で道に迷うことなど)では、基地局から指示がないので、内蔵電源の電力の消費を抑えることができなかった。
また、基地局との間で、間欠的に情報を送受信するため、通常時と比較して、内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能であるものの、なお不必要な情報の送受信をおこなうため、その分、内蔵電源の電力を無駄に消費してしまうこととなっていた。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、従来からの基地局との無線通信が可能であって、自律的に省電力モードへ移行し、かつ、基地局との間で不必要な情報の送受信をおこなわず、さらに内蔵電源の電力の消費を抑えることを可能とする携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態、または、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態で基地局と通信をおこなう携帯端末装置の一観点において、通常状態において、受信電波の電力が最大の基地局である最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知されなかった場合に、省電力状態へと移行制御し、省電力状態において、最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知された場合に、通常状態へと移行制御することを要件とする。
開示の携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法は、従来からの基地局との無線通信が可能であって、自律的に省電力モードへ移行し、かつ、基地局との間で不必要な情報の送受信をおこなわず、さらに内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能になり、特に、災害時において、内蔵電源の電力の消費を抑え、携帯端末装置の作動時間をさらに延ばして、災害時の通信手段として有効に機能させるという効果を奏する。
図1−1は、携帯電話端末の基地局との通信の概要(その1)を説明するための図である。 図1−2は、携帯電話端末の基地局との通信の概要(その2)を説明するための図である。 図2は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。 図4は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立を示すシーケンス図である。 図7は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明するための図である。
符号の説明
100a、100b 携帯電話端末
101 無線受信部
101a 受信アンテナ
102 通信環境検出部
102 基地局検出部
102a 最大電力セル検出部
102b 第1周辺セル検出部
102c 第2周辺セル検出部
102d 受信環境推定部
103 サービングセル信号取り出し部
104 セレクタ
105 信号補正部
106 セレクタ
107 復号化部
108 データ組み立て部
109 タイマ部
110 省電力モード制御部
111 省電力用記憶部
112a 電源制御部
112b 電源制御部
113 データ分割部
114 信号生成部
115 送信タイミング制御部
116 セレクタ
117 無線送信部
117a 送信アンテナ
118 コネクション・アプリケーション制御部
119 各種ユーザインターフェース部
120 ブロック
以下に添付図面を参照し、携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法にかかる実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の第1実施形態および第2実施形態で開示する携帯端末装置は、携帯電話端末であるとするが、これに限定されず、基地局と無線通信することによって、相手方の通信装置と通信可能な携帯端末装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)端末、PDA(Personal Digital Assistant)端末、通信機能を有する携帯型パーソナルコンピュータなどであってもよい。
なお、以下の実施形態の一例では、携帯端末装置の消費電力を抑制した制御をおこなっている状態を省電力モードと呼び、省電力モードでない状態を通常モードと呼ぶこととする。
実施形態の一例の開示に先立ち、携帯電話端末の基地局との通信の概要について説明する。図1−1および図1−2は、携帯電話端末の基地局との通信の概要を説明するための図である。携帯電話端末は、移動しながらでも通話可能というところが特徴である。そのため、現在通信をおこなっている基地局(図1−1および図1−2中の基地局A)から離れ、電波が弱くなると、移動先にある電波の強い基地局(図1−1および図1−2中の基地局B)と切り替わって通信をおこなうようになる。これは、ハンドオーバーと呼ばれる、携帯電話端末の周知技術である。
ハンドオーバーを実現するために、携帯電話端末は、現在、ある基地局と通信をおこないつつも、当該基地局とは異なる周辺基地局との電波状態を、常に検出するように動作する機能を有する。しかし、ハンドオーバーを実現するために、携帯電話端末は、常に電力を消費し続ける。そのため、携帯電話端末で通話やパケット通信をおこなわなくても、内蔵電池の限られた容量の電力は、時間の経過とともに尽きてしまうこととなる。
ここで、災害などの緊急事態の発生時においては、携帯電話端末の内蔵電池を充電することができない場合が多い。上記したように、内蔵電池を充電しない限りは、時間の経過とともに電源が尽き、携帯電話端末は、動作しなくなる。一方、緊急事態の発生時においては、携帯電話端末は、有効な通信手段となり得るが、内蔵電池の電力が尽きていては、有効とはならない。
以下に示す実施形態の一例では、上記のように相反する問題を解決し、緊急事態の発生時などにおいて、内蔵電池の電力を消費を極力抑え、より長い時間にわたって、携帯電話端末が、有効な通信手段として機能するようにすることを目的とする。
次に、図2および図3を参照して、実施形態の一例として、第1実施形態を説明する。なお、以下では、1つの基地局の電波到達エリアをセルと呼ぶ。図2は、第1実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。
同図に示すように、第1実施形態にかかる携帯電話端末100aは、受信アンテナ101aを介して、例えば、基地局A、基地局Bおよび基地局Cからの電波の合成波を受信する無線受信部101を有する。
携帯電話端末100aにおいて、無線受信部101は、受信した電波(RF(Radio Frequency)信号)の合成波を、ベースバンド信号へと変換して、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102cおよびサービングセル信号取り出し部103へと入力する。
最大電力セル検出部102aは、受信した合成波に含まれる各セルの信号先頭位置および受信電力値を検出することによって、最大電力のベースバンド信号に対応する電波を出力する基地局と通信可能に、当該基地局のセルをサービングセルとして検出する。
そして、最大電力セル検出部102aは、サービングセルの基地局の電波に対応するベースバンド信号を分離可能なように、サービングセルを識別するためのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104および送信タイミング制御部115のセレクタ116へ入力する。
第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、サービングセル以外のセルを有する周辺の基地局をそれぞれ検出し、受信した合成波に含まれるサービングセル以外の信号先頭位置および受信電力値を検出することによって、当該基地局のセルを周辺セルとして検出する。
そして、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、検出されたサービングセルおよび周辺セルをそれぞれ互いに識別可能なサービングセル情報および周辺セル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104、送信タイミング制御部115のセレクタ116およびタイマ部109へと入力する。
また、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、省電力モード制御部110の指示に基づいて省電力モードへ移行したときに、現在のサービングセル情報および周辺セル情報を、省電力用記憶部111へ記憶させる。
なお、省電力用記憶部111は、省電力モードへの移行後に使用する各種情報を記憶するとともに、出力指示に応じて各機能部へ各種情報を出力する記憶部であり、これら各種情報を記憶する不揮発性メモリを有する。
通常モードにおいては、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力がないため、セレクタ104およびセレクタ116は、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cからのサービングセル情報および周辺セル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
サービングセル信号取り出し部103は、無線受信部101から入力された合成波が変換されたベースバンド信号から、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cからの識別情報に基づいてサービングセルの基地局の電波に基づくベースバンド信号(アナログ信号)を取り出す。
なお、取り出されたベースバンド信号(以下、サービングセル信号と呼ぶ)は、信号補正部105および受信環境推定部102dへと入力される。
受信環境推定部102dは、無線伝搬環境の状態(環境条件)の推定をおこなう処理部である。受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報は、信号補正部105のセレクタ106およびタイマ部109に入力される。
また、受信環境推定部102dは、省電力モード制御部110の指示に基づいて省電力モードへ移行したときに、現在の推定伝搬環境情報を、省電力用記憶部111へと記憶させる。
通常モードであれば、セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がないため、受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報を選択して、信号補正部105へと入力する。
信号補正部105は、サービングセル信号の位相および周波数を、通常モードにおいては受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報に基づいて、省電力モードにおいては省電力用記憶部111から入力される推定伝搬環境情報に基づいて補正する、FLL(Frequency Locked Loop)・PLL(Phase Locked Loop)処理部である。
復号化部107は、信号補正部105によって信号補正されたサービングセル信号の復号処理をおこなって、デジタル信号へと変換する。データ組み立て部108は、復号化部107によって復号処理されたベースバンド信号に基づくデータの誤り訂正をおこない、後段のコネクション・アプリケーション制御部118にて処理可能な形式へと、データを組み立てる。
なお、コネクション・アプリケーション制御部118は、例えば、通信コネクション制御、アプリケーション制御および各種ユーザインターフェースのドライバ制御をおこなう構成を有する。
各種ユーザインターフェース部119は、キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、カメラ、不揮発性メモリ、集積回路を利用するアプリケーション実行部などを含み、受信電波が搬送してきたデータを、携帯電話端末100aの所持者が利用可能にする。
他方、各種ユーザインターフェース部119を介して、携帯電話端末100aのユーザによって入力された各種データは、コネクション・アプリケーション制御部118を介して、データ分割部113へと入力される。
データ分割部113は、コネクション・アプリケーション制御部118を介して入力されたデータを、電波通信可能な単位に分割する。信号生成部114は、データ分割部113によって分割された単位に、データの変調をおこなって、アナログ信号(ベースバンド信号)へと変換する。
送信タイミング制御部115は、通常モードでは、信号生成部114によって変換されたアナログ信号を、最大電力セル検出部102aによって検出された基地局へと送信するタイミングを制御する。
無線送信部117は、送信タイミング制御部115からタイミング制御されて入力されたアナログ信号を電波に搬送して、送信アンテナ117aを介して、サービングセルに対応する基地局へと送信する。
タイマ部109は、一定時間の間におけるサービングセルの変化を監視する。すなわち、タイマ部109によって、携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動したか否かが監視される。
携帯電話端末100aが通常モードである場合に、タイマ部109によって、一定時間の間におけるサービングセルの変化がなかったと判定されたことを受け、省電力モード制御部110は、携帯電話端末100aのモードを、通常モードから省電力モードへ切り替え指示する。
省電力モード制御部110による、通常モードから省電力モードへの切り替え指示は、省電力用記憶部111および電源制御部112aへと出力される。この切り替え指示によって、省電力用記憶部111は、記憶しているサービングセル情報および周辺セル情報を、セレクタ104へと入力する。
省電力モードでは、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力があるため、セレクタ104およびセレクタ116は、省電力用記憶部111からのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
また、省電力用記憶部111は、上記切り替え指示によって、記憶する推定伝搬環境情報を、信号補正部105のセレクタ106へと入力する。セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がある場合、この省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報を、信号補正部105へ入力する。
また、省電力用記憶部111は、送信タイミング決定などに使用される受信タイミング情報をあらかじめ記憶している。省電力モードでは、省電力用記憶部111は、セレクタ116に、当該受信タイミング情報を出力する。省電力モードでは、送信タイミング制御部115は、当該受信タイミング情報を利用して、信号の送信タイミングを決定することとなる。
そして、電源制御部112aは、上記切り替え指示によって、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102c、受信環境推定部102dを含む基地局検出部102への給電を停止する。
このように、携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動しなかった場合に、サービングセル情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報の動的監視を停止し、省電力用記憶部111に記憶される静的なサービングセルの情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報を利用することによって、携帯電話端末100aの電力消費を抑制することが可能となる省電力モードへ、自動的に移行することが可能になる。
一方、携帯電話端末100aが省電力モードである場合に、タイマ部109によって、一定時間の間におけるサービングセルの変化があったと判定されたことを受け、省電力モード制御部110は、携帯電話端末100aのモードを、省電力モードから通常モードへ切り替え指示する。
省電力モード制御部110による、省電力モードから通常モードへの切り替え指示は、省電力用記憶部111および電源制御部112aへと出力される。この切り替え指示によって、電源制御部112aは、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102c、受信環境推定部102dを含む基地局検出部102への給電を再開する。
そして、上記切り替え指示によって、省電力用記憶部111は、記憶しているサービングセル情報および周辺セル情報を、セレクタ104へと入力することを停止する。
通常モードでは、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力がないため、セレクタ104およびセレクタ116は、最大電力セル検出部102aからのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
また、省電力用記憶部111は、上記切り替え指示によって、記憶する推定伝搬環境情報の、信号補正部106のセレクタ106への入力を停止する。セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がないため、受信環境推定部102dからの推定伝搬環境情報を、信号補正部105へ入力する。
このように、携帯電話端末100aが省電力モードであって、当該携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動した場合に、サービングセル情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報の動的監視を再開する通常モードへと、自動的に復帰することが可能となる。
次に、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理について説明する。図3は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。なお、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理は、携帯電話端末100aの電源がオンである限り、実行され続ける処理である。
同図に示すように、先ず、タイマ部109は、最大電力セル検出部102aの出力の変化を監視する(ステップS101)。続いて、タイマ部109は、最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS102)。
最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS102肯定)、ステップS103へ移り、最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS102否定)、ステップS111へ移る。
続いて、タイマ部109は、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cの出力の変化を監視する(ステップS103)。続いて、タイマ部109は、第1周辺セル検出部102bまたは第2周辺セル検出部102cの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS104)。
周辺セル検出部102bまたは周辺セル検出部102cの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS104肯定)、ステップS105へ移り、周辺セル検出部102bまたは周辺セル検出部102cの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS104否定)、ステップS111へ移る。
続いて、タイマ部109は、受信環境推定部102dの出力の変化を監視する(ステップS105)。続いて、タイマ部109は、受信環境推定部102dの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS106)。
受信環境推定部102dの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS106肯定)、ステップS107へ移り、受信環境推定部102dの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS106否定)、ステップS111へ移る。
次に、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマがオフであるか否かを判定する(ステップS107)。タイマがオフであると判定された場合に(ステップS107肯定)、ステップS108へ移り、タイマがオフであると判定されなかった場合に(ステップS107否定)、ステップS109へ移る。
ステップS108では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマの計時を開始する。続いて、タイマ部109は、タイマの計時時間が、タイマ閾値(例えば、30分など)を超過したか否かを判定する(ステップS109)。タイマの計時時間が、タイマ閾値を超過したと判定された場合に(ステップS109肯定)、ステップS110へ移り、タイマの計時時間が、タイマ閾値を超過したと判定されなかった場合に(ステップS109否定)、ステップS101へ移る。
ステップS110では、省電力モード制御部110は、省電力モードをオンにする。一方、ステップS111では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマがオンであるか否かを判定する。タイマがオンであると判定された場合に(ステップS111肯定)、ステップS112へ移り、タイマがオンであると判定されなかった場合に(ステップS111否定)、ステップS101へ移る。
ステップS112では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマの計時を終了する。この処理が終了すると、ステップS101へ移る。
ステップS113では、最大電力セル検出部102aおよび/または第1周辺セル検出部102bおよび/または第2周辺セル検出部102cは、現在通信中状態のサービングセル情報を省電力用記憶部111に記憶させる。
続いて、受信環境推定部102dは、現在通信中状態の推定伝搬環境情報を、省電力用記憶部111に記憶させる(ステップS114)。続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている、通信中のサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104へ入力する(ステップS115)。これに応じて、セレクタ104は、省電力用記憶部111からのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103に入力させることとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている推定伝搬環境情報を、信号補正部105のセレクタ106に入力する(ステップS116)。これに応じて、セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報を、サービングセル信号取り出し部103に入力することとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最大電力検出部の受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS117)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115に入力させることとなる。
続いて、電源制御部112aは、基地局検出部102への給電を停止する(ステップS118)。この処理によって、携帯電話端末100aは、省電力モードへと実際に移行したことになる。
続いて、タイマ部109は、一定時間、基地局の変化があったか否かを判定する(ステップS119)。基地局の変化があったと判定された場合に(ステップS119肯定)、ステップS120へ移り、基地局の変化があったと判定されなかった場合に(ステップS119否定)、ステップS119を繰り返す。
ステップS120では、省電力モード制御部110は、省電力モードをオフにし、携帯電話端末100aを通常モードへと移行させる。続いて、省電力モード制御部110は、省電力用記憶部111の記憶内容をクリアする(ステップS121)。続いて、電源制御部112aは、基地局検出部102への給電を再開する、この処理が終了することによって、携帯電話端末100aは、通常モードへと実際に移行したことになる。ステップS122の処理が終了すると、ステップS101へ移る。
第1実施形態の一例によれば、一定時間移動してない場合には、自動で省電力モードに移行することで、携帯電話端末100aの所持者が、何らかの理由によって携帯電話端末100aを操作不可能であっても、自動的に省電力モードに切り替わり、内蔵電池の電力の浪費を防ぎ、長時間の待ち受け状態を維持できる。
また、省電力モード時に、通信相手以外の基地局と送受信を行わないことで、内蔵電池の電力の浪費を防ぎ、携帯電話端末100aの待ち受け時間を延ばすことができる。延いては、携帯電話端末100aの消費電力を抑え、内蔵電池の寿命を延ばして、環境保護に資する場合もある。また、小容量の内蔵電池で十分な電力をまかなえることから、携帯電話端末の小型化、軽量化に資する場合もある。
次に、図4〜図7を参照して、実施形態の一例として、第2実施形態を説明する。第2実施形態の説明は、第1実施形態との差異部分のみについておこなう。図4は、第2実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。
第2実施形態にかかる携帯電話端末100bは、第1実施形態にかかる携帯電話端末100aと比較して、電源制御部112bが、送信タイミング制御部115、無線送信部117、および、省電力制御に関連するタイマ部109、省電力モード制御部110、省電力用記憶部111を除くすべての構成を含むブロック120への給電を停止/再開する点である。
また、省電力モード制御部110は、電源制御部112bに対して、ブロック120への給電停止を指示する前に、信号生成部114に対して、緊急用送信データ(プレアンブル、および、緊急用データが格納されるペイロードを含む)の生成、および生成された緊急用送信データを、省電力用記憶部111に記憶させる指示をおこなう。
信号生成部114は、緊急用送信データを、省電力用記憶部111に記憶させた後に、電源制御部112bによって、給電を停止される。
省電力用記憶部111は、省電力モード制御部110からの省電力モードへの移行指示によって、省電力用記憶部111に記憶されている緊急用送信データを、送信タイミング制御部115のセレクタ116へ入力する。セレクタ116は、省電力用記憶部111から入力された緊急用送信データを、送信タイミング制御部115へと入力することとなる。
送信タイミング制御部115は、省電力用記憶部111に記憶されている受信タイミング情報を利用して、緊急用送信データの送信タイミングを決定することとなる。そして、無線送信部117は、送信アンテナ117aを介して、緊急用送信データを、サービングセルに対応する基地局へと送信する。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理について説明する。図5は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理も、携帯電話端末100bの電源がオンである限り、実行され続ける処理である。
第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートでは、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートのうち、同一の処理手順には、同一のステップ番号を付与し、異なる処理手順には、異なるステップ番号を付与している。
具体的には、ステップS113に続いて、信号生成部114は、省電力モード制御部110からの指示に基づき、緊急用送信データを生成し、最新のプレアンブルデータとともに、省電力用記憶部111に記憶させる(ステップS214)。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最大電力セルの受信タイミング情報を送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS215)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115に入力させることとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最新のプレアンブルデータおよび緊急用送信データを送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS216)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの最新のプレアンブルデータおよび緊急用送信データを、送信タイミング制御部115に入力することとなる。
続いて、電源制御部112bは、省電力モード制御部110からの指示に応じて、送信タイミング制御部115、無線送信部117および省電力制御に関連するブロックを除くすべてのブロック(ブロック120)への給電停止を停止する(ステップS217)。
続いて、送信タイミング制御部115は、省電力用記憶部111に記憶されている最新のプレアンブルデータを使用して、基地局との通信開始ネゴシエーション(通信リンク確立処理)をおこない、ネゴシエーションが成立(通信リンク確立)した後に、緊急用送信データの送信を継続する(ステップS218)。この処理が終了すると、ステップS119へ移る。
なお、ステップS121の処理が終了すると、送信タイミング制御部115、無線送信部および省電力制御に関連するブロックを除くすべてのブロックへの給電を再開する(ステップS222)。ステップS222が終了すると、ステップS101へ移る。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立について説明する。図6は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立を示すシーケンス図である。
(1)先ず、携帯電話端末の電源オン後、初期アクセスとして、携帯電話端末は、ランダムなプレアンブルデータを送信する。(2)続いて、プレアンブルデータを受信した基地局は、携帯電話端末に対し、固有のコネクション情報や、タイミング情報などを付加して応答する。なお、この際、プレアンブルの競合時は、基地局は、別のプレアンブルを要求することになる。
(3)携帯電話端末は、基地局から受信した情報をもとに、再度、プレアンブルデータを送信する。(4)基地局は、(3)に対する応答を返送する。(5)携帯電話端末と、基地局とは、互いに合意した情報で通信を開始する。なお、通常モードでは、(3)および(4)を繰り返すことによって通信を維持する。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明する。図7は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明するための図である。
(A)通常モードにおいて、定期的に送信しているプレアンブルの最新情報(図6の(3)で送信する情報)を、省電力用記憶部111に記憶させる。(B)そして、省電力モード移行時は、省電力用記憶部111に記憶されている、携帯電話端末ごとに固有のプレアンブルデータを、基地局との通信リンクが確立するまで、設定変更可能な周期で、定期的に送出する。(C)そして、通信リンク確立後、緊急用送信データ信号を、前述の周期で、定期的に送信することになる。
第2実施形態の一例によれば、省電力モード時に、送信タイミング制御部115、無線送信部117および省電力制御に関連する機能を除く、すべての機能への給電を停止することで、長時間にわたり、携帯電話端末100bの位置情報を送信することが可能になる。よって、例えば、被災や遭難時に、携帯電話端末100bを所持していると、携帯電話端末100bが送信する緊急メッセージを手掛かりに、より早期に救助されることが期待できる。
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施形態で実施されてもよいものである。また、実施形態の一例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態の一例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施形態の一例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
本発明は、内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態と、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態とのいずれかの状態で作動する携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法に関する。
携帯電話端末に代表される携帯端末装置は、移動しながらでも通話ならびに通信可能であることを特徴とする。そのため、携帯端末装置を所持する所持者が、現在通信可能な基地局から離れて移動し、この基地局からの受信電波が弱くなると、移動先にあるより受信電波の強い基地局との通信に切り替えるハンドオーバーという制御がおこなわれる。
ハンドオーバーを実現するために、携帯端末装置には、現在通信している基地局以外の周辺基地局の受信電波状態等を検出する機能がある。この機能が常時作動することによって、スムースなハンドオーバーが実現できる。
そして、ハンドオーバーの制御や現在通信している基地局以外の周辺基地局の受信電波状態等を検出する機能を作動させるために、携帯端末装置に内蔵電源から供給される電力が消費される。
また、最近の携帯端末装置は、通信に必要な無線処理部とは別に、様々なアプリケーションを実行するアプリケーション実行部を搭載している。携帯端末装置においては、これらの機能を動作させるために多くの電力を消費している。
このように、携帯端末装置は、携帯端末装置の内蔵電源から供給される有限な電力を消費して作動する。例えば、災害発生時などの緊急時のように、電源に電力を充電する、または電力が十分な新たな電源に取り替えることができない場合に、通常時と同様に電力を消費していては、電源の有限な電力は、早急に尽き、携帯端末装置が作動しなくなる。
携帯端末装置は、例えば、災害発生時などの緊急時に、有用な通信手段であるとともに、基地局に対して、自装置の位置を知らせるので、内蔵電源の電力の消費を抑え、携帯端末装置の作動時間を少しでも延ばして、災害時の通信手段として有効に機能させる工夫がなされてきた。
例えば、災害発生時などの緊急時に、基地局が、付近に存在する携帯端末装置に対して、省電力モードへの移行を指示する。この指示を受信した携帯端末装置は、基地局との間で、間欠的に情報を送受信することによって、内蔵電源の電力の消費を抑えることを可能とする従来技術が知られている。
特開2002−158609号公報
しかしながら、上記した従来技術は、基地局からの指示を契機として、携帯端末装置が省電力モードへ移行するので、基地局と携帯端末装置との両方の構成を変更する必要があった。
また、広域的な災害の発生時では、基地局からの指示を契機として、内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能であるものの、例えば、携帯端末装置の所持者のみが被災する災害(例えば、山中で道に迷うことなど)では、基地局から指示がないので、内蔵電源の電力の消費を抑えることができなかった。
また、基地局との間で、間欠的に情報を送受信するため、通常時と比較して、内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能であるものの、なお不必要な情報の送受信をおこなうため、その分、内蔵電源の電力を無駄に消費してしまうこととなっていた。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、従来からの基地局との無線通信が可能であって、自律的に省電力モードへ移行し、かつ、基地局との間で不必要な情報の送受信をおこなわず、さらに内蔵電源の電力の消費を抑えることを可能とする携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態、または、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態で基地局と通信をおこなう携帯端末装置の一観点において、通常状態において、受信電波の電力が最大の基地局である最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知されなかった場合に、省電力状態へと移行制御し、省電力状態において、最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知された場合に、通常状態へと移行制御することを要件とする。
開示の携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法は、従来からの基地局との無線通信が可能であって、自律的に省電力モードへ移行し、かつ、基地局との間で不必要な情報の送受信をおこなわず、さらに内蔵電源の電力の消費を抑えることが可能になり、特に、災害時において、内蔵電源の電力の消費を抑え、携帯端末装置の作動時間をさらに延ばして、災害時の通信手段として有効に機能させるという効果を奏する。
図1−1は、携帯電話端末の基地局との通信の概要(その1)を説明するための図である。 図1−2は、携帯電話端末の基地局との通信の概要(その2)を説明するための図である。 図2は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。 図4は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立を示すシーケンス図である。 図7は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明するための図である。
以下に添付図面を参照し、携帯端末装置および携帯端末装置の省電力制御方法にかかる実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の第1実施形態および第2実施形態で開示する携帯端末装置は、携帯電話端末であるとするが、これに限定されず、基地局と無線通信することによって、相手方の通信装置と通信可能な携帯端末装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)端末、PDA(Personal Digital Assistant)端末、通信機能を有する携帯型パーソナルコンピュータなどであってもよい。
なお、以下の実施形態の一例では、携帯端末装置の消費電力を抑制した制御をおこなっている状態を省電力モードと呼び、省電力モードでない状態を通常モードと呼ぶこととする。
実施形態の一例の開示に先立ち、携帯電話端末の基地局との通信の概要について説明する。図1−1および図1−2は、携帯電話端末の基地局との通信の概要を説明するための図である。携帯電話端末は、移動しながらでも通話可能というところが特徴である。そのため、現在通信をおこなっている基地局(図1−1および図1−2中の基地局A)から離れ、電波が弱くなると、移動先にある電波の強い基地局(図1−1および図1−2中の基地局B)と切り替わって通信をおこなうようになる。これは、ハンドオーバーと呼ばれる、携帯電話端末の周知技術である。
ハンドオーバーを実現するために、携帯電話端末は、現在、ある基地局と通信をおこないつつも、当該基地局とは異なる周辺基地局との電波状態を、常に検出するように動作する機能を有する。しかし、ハンドオーバーを実現するために、携帯電話端末は、常に電力を消費し続ける。そのため、携帯電話端末で通話やパケット通信をおこなわなくても、内蔵電池の限られた容量の電力は、時間の経過とともに尽きてしまうこととなる。
ここで、災害などの緊急事態の発生時においては、携帯電話端末の内蔵電池を充電することができない場合が多い。上記したように、内蔵電池を充電しない限りは、時間の経過とともに電源が尽き、携帯電話端末は、動作しなくなる。一方、緊急事態の発生時においては、携帯電話端末は、有効な通信手段となり得るが、内蔵電池の電力が尽きていては、有効とはならない。
以下に示す実施形態の一例では、上記のように相反する問題を解決し、緊急事態の発生時などにおいて、内蔵電池の電力を消費を極力抑え、より長い時間にわたって、携帯電話端末が、有効な通信手段として機能するようにすることを目的とする。
次に、図2および図3を参照して、実施形態の一例として、第1実施形態を説明する。なお、以下では、1つの基地局の電波到達エリアをセルと呼ぶ。図2は、第1実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。
同図に示すように、第1実施形態にかかる携帯電話端末100aは、受信アンテナ101aを介して、例えば、基地局A、基地局Bおよび基地局Cからの電波の合成波を受信する無線受信部101を有する。
携帯電話端末100aにおいて、無線受信部101は、受信した電波(RF(Radio Frequency)信号)の合成波を、ベースバンド信号へと変換して、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102cおよびサービングセル信号取り出し部103へと入力する。
最大電力セル検出部102aは、受信した合成波に含まれる各セルの信号先頭位置および受信電力値を検出することによって、最大電力のベースバンド信号に対応する電波を出力する基地局と通信可能に、当該基地局のセルをサービングセルとして検出する。
そして、最大電力セル検出部102aは、サービングセルの基地局の電波に対応するベースバンド信号を分離可能なように、サービングセルを識別するためのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104および送信タイミング制御部115のセレクタ116へ入力する。
第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、サービングセル以外のセルを有する周辺の基地局をそれぞれ検出し、受信した合成波に含まれるサービングセル以外の信号先頭位置および受信電力値を検出することによって、当該基地局のセルを周辺セルとして検出する。
そして、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、検出されたサービングセルおよび周辺セルをそれぞれ互いに識別可能なサービングセル情報および周辺セル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104、送信タイミング制御部115のセレクタ116およびタイマ部109へと入力する。
また、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cは、省電力モード制御部110の指示に基づいて省電力モードへ移行したときに、現在のサービングセル情報および周辺セル情報を、省電力用記憶部111へ記憶させる。
なお、省電力用記憶部111は、省電力モードへの移行後に使用する各種情報を記憶するとともに、出力指示に応じて各機能部へ各種情報を出力する記憶部であり、これら各種情報を記憶する不揮発性メモリを有する。
通常モードにおいては、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力がないため、セレクタ104およびセレクタ116は、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cからのサービングセル情報および周辺セル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
サービングセル信号取り出し部103は、無線受信部101から入力された合成波が変換されたベースバンド信号から、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cからの識別情報に基づいてサービングセルの基地局の電波に基づくベースバンド信号(アナログ信号)を取り出す。
なお、取り出されたベースバンド信号(以下、サービングセル信号と呼ぶ)は、信号補正部105および受信環境推定部102dへと入力される。
受信環境推定部102dは、無線伝搬環境の状態(環境条件)の推定をおこなう処理部である。受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報は、信号補正部105のセレクタ106およびタイマ部109に入力される。
また、受信環境推定部102dは、省電力モード制御部110の指示に基づいて省電力モードへ移行したときに、現在の推定伝搬環境情報を、省電力用記憶部111へと記憶させる。
通常モードであれば、セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がないため、受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報を選択して、信号補正部105へと入力する。
信号補正部105は、サービングセル信号の位相および周波数を、通常モードにおいては受信環境推定部102dによって推定された推定伝搬環境情報に基づいて、省電力モードにおいては省電力用記憶部111から入力される推定伝搬環境情報に基づいて補正する、FLL(Frequency Locked Loop)・PLL(Phase Locked Loop)処理部である。
復号化部107は、信号補正部105によって信号補正されたサービングセル信号の復号処理をおこなって、デジタル信号へと変換する。データ組み立て部108は、復号化部107によって復号処理されたベースバンド信号に基づくデータの誤り訂正をおこない、後段のコネクション・アプリケーション制御部118にて処理可能な形式へと、データを組み立てる。
なお、コネクション・アプリケーション制御部118は、例えば、通信コネクション制御、アプリケーション制御および各種ユーザインターフェースのドライバ制御をおこなう構成を有する。
各種ユーザインターフェース部119は、キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、カメラ、不揮発性メモリ、集積回路を利用するアプリケーション実行部などを含み、受信電波が搬送してきたデータを、携帯電話端末100aの所持者が利用可能にする。
他方、各種ユーザインターフェース部119を介して、携帯電話端末100aのユーザによって入力された各種データは、コネクション・アプリケーション制御部118を介して、データ分割部113へと入力される。
データ分割部113は、コネクション・アプリケーション制御部118を介して入力されたデータを、電波通信可能な単位に分割する。信号生成部114は、データ分割部113によって分割された単位に、データの変調をおこなって、アナログ信号(ベースバンド信号)へと変換する。
送信タイミング制御部115は、通常モードでは、信号生成部114によって変換されたアナログ信号を、最大電力セル検出部102aによって検出された基地局へと送信するタイミングを制御する。
無線送信部117は、送信タイミング制御部115からタイミング制御されて入力されたアナログ信号を電波に搬送して、送信アンテナ117aを介して、サービングセルに対応する基地局へと送信する。
タイマ部109は、一定時間の間におけるサービングセルの変化を監視する。すなわち、タイマ部109によって、携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動したか否かが監視される。
携帯電話端末100aが通常モードである場合に、タイマ部109によって、一定時間の間におけるサービングセルの変化がなかったと判定されたことを受け、省電力モード制御部110は、携帯電話端末100aのモードを、通常モードから省電力モードへ切り替え指示する。
省電力モード制御部110による、通常モードから省電力モードへの切り替え指示は、省電力用記憶部111および電源制御部112aへと出力される。この切り替え指示によって、省電力用記憶部111は、記憶しているサービングセル情報および周辺セル情報を、セレクタ104へと入力する。
省電力モードでは、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力があるため、セレクタ104およびセレクタ116は、省電力用記憶部111からのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
また、省電力用記憶部111は、上記切り替え指示によって、記憶する推定伝搬環境情報を、信号補正部105のセレクタ106へと入力する。セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がある場合、この省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報を、信号補正部105へ入力する。
また、省電力用記憶部111は、送信タイミング決定などに使用される受信タイミング情報をあらかじめ記憶している。省電力モードでは、省電力用記憶部111は、セレクタ116に、当該受信タイミング情報を出力する。省電力モードでは、送信タイミング制御部115は、当該受信タイミング情報を利用して、信号の送信タイミングを決定することとなる。
そして、電源制御部112aは、上記切り替え指示によって、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102c、受信環境推定部102dを含む基地局検出部102への給電を停止する。
このように、携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動しなかった場合に、サービングセル情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報の動的監視を停止し、省電力用記憶部111に記憶される静的なサービングセルの情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報を利用することによって、携帯電話端末100aの電力消費を抑制することが可能となる省電力モードへ、自動的に移行することが可能になる。
一方、携帯電話端末100aが省電力モードである場合に、タイマ部109によって、一定時間の間におけるサービングセルの変化があったと判定されたことを受け、省電力モード制御部110は、携帯電話端末100aのモードを、省電力モードから通常モードへ切り替え指示する。
省電力モード制御部110による、省電力モードから通常モードへの切り替え指示は、省電力用記憶部111および電源制御部112aへと出力される。この切り替え指示によって、電源制御部112aは、最大電力セル検出部102a、第1周辺セル検出部102b、第2周辺セル検出部102c、受信環境推定部102dを含む基地局検出部102への給電を再開する。
そして、上記切り替え指示によって、省電力用記憶部111は、記憶しているサービングセル情報および周辺セル情報を、セレクタ104へと入力することを停止する。
通常モードでは、省電力用記憶部111からのサービングセル情報の入力がないため、セレクタ104およびセレクタ116は、最大電力セル検出部102aからのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103および送信タイミング制御部115へとそれぞれ入力する。
また、省電力用記憶部111は、上記切り替え指示によって、記憶する推定伝搬環境情報の、信号補正部106のセレクタ106への入力を停止する。セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報の入力がないため、受信環境推定部102dからの推定伝搬環境情報を、信号補正部105へ入力する。
このように、携帯電話端末100aが省電力モードであって、当該携帯電話端末100aの所持者が、一定時間の間に、異なる基地局のセルへ移動した場合に、サービングセル情報、周辺セル情報および推定伝搬環境情報の動的監視を再開する通常モードへと、自動的に復帰することが可能となる。
次に、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理について説明する。図3は、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。なお、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理は、携帯電話端末100aの電源がオンである限り、実行され続ける処理である。
同図に示すように、先ず、タイマ部109は、最大電力セル検出部102aの出力の変化を監視する(ステップS101)。続いて、タイマ部109は、最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS102)。
最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS102肯定)、ステップS103へ移り、最大電力セル検出部102aの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS102否定)、ステップS111へ移る。
続いて、タイマ部109は、第1周辺セル検出部102bおよび第2周辺セル検出部102cの出力の変化を監視する(ステップS103)。続いて、タイマ部109は、第1周辺セル検出部102bまたは第2周辺セル検出部102cの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS104)。
周辺セル検出部102bまたは周辺セル検出部102cの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS104肯定)、ステップS105へ移り、周辺セル検出部102bまたは周辺セル検出部102cの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS104否定)、ステップS111へ移る。
続いて、タイマ部109は、受信環境推定部102dの出力の変化を監視する(ステップS105)。続いて、タイマ部109は、受信環境推定部102dの出力に変化が無いかどうかを判定する(ステップS106)。
受信環境推定部102dの出力に変化が無いと判定された場合に(ステップS106肯定)、ステップS107へ移り、受信環境推定部102dの出力に変化が無いと判定されなかった場合に(ステップS106否定)、ステップS111へ移る。
次に、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマがオフであるか否かを判定する(ステップS107)。タイマがオフであると判定された場合に(ステップS107肯定)、ステップS108へ移り、タイマがオフであると判定されなかった場合に(ステップS107否定)、ステップS109へ移る。
ステップS108では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマの計時を開始する。続いて、タイマ部109は、タイマの計時時間が、タイマ閾値(例えば、30分など)を超過したか否かを判定する(ステップS109)。タイマの計時時間が、タイマ閾値を超過したと判定された場合に(ステップS109肯定)、ステップS110へ移り、タイマの計時時間が、タイマ閾値を超過したと判定されなかった場合に(ステップS109否定)、ステップS101へ移る。
ステップS110では、省電力モード制御部110は、省電力モードをオンにする。一方、ステップS111では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマがオンであるか否かを判定する。タイマがオンであると判定された場合に(ステップS111肯定)、ステップS112へ移り、タイマがオンであると判定されなかった場合に(ステップS111否定)、ステップS101へ移る。
ステップS112では、タイマ部109は、タイマ部109が有するタイマの計時を終了する。この処理が終了すると、ステップS101へ移る。
ステップS113では、最大電力セル検出部102aおよび/または第1周辺セル検出部102bおよび/または第2周辺セル検出部102cは、現在通信中状態のサービングセル情報を省電力用記憶部111に記憶させる。
続いて、受信環境推定部102dは、現在通信中状態の推定伝搬環境情報を、省電力用記憶部111に記憶させる(ステップS114)。続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている、通信中のサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103のセレクタ104へ入力する(ステップS115)。これに応じて、セレクタ104は、省電力用記憶部111からのサービングセル情報を、サービングセル信号取り出し部103に入力させることとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている推定伝搬環境情報を、信号補正部105のセレクタ106に入力する(ステップS116)。これに応じて、セレクタ106は、省電力用記憶部111からの推定伝搬環境情報を、サービングセル信号取り出し部103に入力することとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最大電力検出部の受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS117)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115に入力させることとなる。
続いて、電源制御部112aは、基地局検出部102への給電を停止する(ステップS118)。この処理によって、携帯電話端末100aは、省電力モードへと実際に移行したことになる。
続いて、タイマ部109は、一定時間、基地局の変化があったか否かを判定する(ステップS119)。基地局の変化があったと判定された場合に(ステップS119肯定)、ステップS120へ移り、基地局の変化があったと判定されなかった場合に(ステップS119否定)、ステップS119を繰り返す。
ステップS120では、省電力モード制御部110は、省電力モードをオフにし、携帯電話端末100aを通常モードへと移行させる。続いて、省電力モード制御部110は、省電力用記憶部111の記憶内容をクリアする(ステップS121)。続いて、電源制御部112aは、基地局検出部102への給電を再開する、この処理が終了することによって、携帯電話端末100aは、通常モードへと実際に移行したことになる。ステップS122の処理が終了すると、ステップS101へ移る。
第1実施形態の一例によれば、一定時間移動してない場合には、自動で省電力モードに移行することで、携帯電話端末100aの所持者が、何らかの理由によって携帯電話端末100aを操作不可能であっても、自動的に省電力モードに切り替わり、内蔵電池の電力の浪費を防ぎ、長時間の待ち受け状態を維持できる。
また、省電力モード時に、通信相手以外の基地局と送受信を行わないことで、内蔵電池の電力の浪費を防ぎ、携帯電話端末100aの待ち受け時間を延ばすことができる。延いては、携帯電話端末100aの消費電力を抑え、内蔵電池の寿命を延ばして、環境保護に資する場合もある。また、小容量の内蔵電池で十分な電力をまかなえることから、携帯電話端末の小型化、軽量化に資する場合もある。
次に、図4〜図7を参照して、実施形態の一例として、第2実施形態を説明する。第2実施形態の説明は、第1実施形態との差異部分のみについておこなう。図4は、第2実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す機能ブロック図である。
第2実施形態にかかる携帯電話端末100bは、第1実施形態にかかる携帯電話端末100aと比較して、電源制御部112bが、送信タイミング制御部115、無線送信部117、および、省電力制御に関連するタイマ部109、省電力モード制御部110、省電力用記憶部111を除くすべての構成を含むブロック120への給電を停止/再開する点である。
また、省電力モード制御部110は、電源制御部112bに対して、ブロック120への給電停止を指示する前に、信号生成部114に対して、緊急用送信データ(プレアンブル、および、緊急用データが格納されるペイロードを含む)の生成、および生成された緊急用送信データを、省電力用記憶部111に記憶させる指示をおこなう。
信号生成部114は、緊急用送信データを、省電力用記憶部111に記憶させた後に、電源制御部112bによって、給電を停止される。
省電力用記憶部111は、省電力モード制御部110からの省電力モードへの移行指示によって、省電力用記憶部111に記憶されている緊急用送信データを、送信タイミング制御部115のセレクタ116へ入力する。セレクタ116は、省電力用記憶部111から入力された緊急用送信データを、送信タイミング制御部115へと入力することとなる。
送信タイミング制御部115は、省電力用記憶部111に記憶されている受信タイミング情報を利用して、緊急用送信データの送信タイミングを決定することとなる。そして、無線送信部117は、送信アンテナ117aを介して、緊急用送信データを、サービングセルに対応する基地局へと送信する。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理について説明する。図5は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理も、携帯電話端末100bの電源がオンである限り、実行され続ける処理である。
第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートでは、第1実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される省電力制御処理手順を示すフローチャートのうち、同一の処理手順には、同一のステップ番号を付与し、異なる処理手順には、異なるステップ番号を付与している。
具体的には、ステップS113に続いて、信号生成部114は、省電力モード制御部110からの指示に基づき、緊急用送信データを生成し、最新のプレアンブルデータとともに、省電力用記憶部111に記憶させる(ステップS214)。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最大電力セルの受信タイミング情報を送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS215)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの受信タイミング情報を、送信タイミング制御部115に入力させることとなる。
続いて、省電力用記憶部111は、省電力用記憶部111に記憶されている最新のプレアンブルデータおよび緊急用送信データを送信タイミング制御部115のセレクタ116に入力する(ステップS216)。これに応じて、セレクタ116は、省電力用記憶部111からの最新のプレアンブルデータおよび緊急用送信データを、送信タイミング制御部115に入力することとなる。
続いて、電源制御部112bは、省電力モード制御部110からの指示に応じて、送信タイミング制御部115、無線送信部117および省電力制御に関連するブロックを除くすべてのブロック(ブロック120)への給電停止を停止する(ステップS217)。
続いて、送信タイミング制御部115は、省電力用記憶部111に記憶されている最新のプレアンブルデータを使用して、基地局との通信開始ネゴシエーション(通信リンク確立処理)をおこない、ネゴシエーションが成立(通信リンク確立)した後に、緊急用送信データの送信を継続する(ステップS218)。この処理が終了すると、ステップS119へ移る。
なお、ステップS121の処理が終了すると、送信タイミング制御部115、無線送信部および省電力制御に関連するブロックを除くすべてのブロックへの給電を再開する(ステップS222)。ステップS222が終了すると、ステップS101へ移る。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立について説明する。図6は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される通常時の基地局と携帯端末装置とのリンク確立を示すシーケンス図である。
(1)先ず、携帯電話端末の電源オン後、初期アクセスとして、携帯電話端末は、ランダムなプレアンブルデータを送信する。(2)続いて、プレアンブルデータを受信した基地局は、携帯電話端末に対し、固有のコネクション情報や、タイミング情報などを付加して応答する。なお、この際、プレアンブルの競合時は、基地局は、別のプレアンブルを要求することになる。
(3)携帯電話端末は、基地局から受信した情報をもとに、再度、プレアンブルデータを送信する。(4)基地局は、(3)に対する応答を返送する。(5)携帯電話端末と、基地局とは、互いに合意した情報で通信を開始する。なお、通常モードでは、(3)および(4)を繰り返すことによって通信を維持する。
次に、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明する。図7は、第2実施形態の一例にかかる携帯端末装置で実行される緊急時の緊急用送信データ信号送信の概要を説明するための図である。
(A)通常モードにおいて、定期的に送信しているプレアンブルの最新情報(図6の(3)で送信する情報)を、省電力用記憶部111に記憶させる。(B)そして、省電力モード移行時は、省電力用記憶部111に記憶されている、携帯電話端末ごとに固有のプレアンブルデータを、基地局との通信リンクが確立するまで、設定変更可能な周期で、定期的に送出する。(C)そして、通信リンク確立後、緊急用送信データ信号を、前述の周期で、定期的に送信することになる。
第2実施形態の一例によれば、省電力モード時に、送信タイミング制御部115、無線送信部117および省電力制御に関連する機能を除く、すべての機能への給電を停止することで、長時間にわたり、携帯電話端末100bの位置情報を送信することが可能になる。よって、例えば、被災や遭難時に、携帯電話端末100bを所持していると、携帯電話端末100bが送信する緊急メッセージを手掛かりに、より早期に救助されることが期待できる。
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施形態で実施されてもよいものである。また、実施形態の一例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態の一例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施形態の一例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
100a、100b 携帯電話端末
101 無線受信部
101a 受信アンテナ
102 通信環境検出部
102 基地局検出部
102a 最大電力セル検出部
102b 第1周辺セル検出部
102c 第2周辺セル検出部
102d 受信環境推定部
103 サービングセル信号取り出し部
104 セレクタ
105 信号補正部
106 セレクタ
107 復号化部
108 データ組み立て部
109 タイマ部
110 省電力モード制御部
111 省電力用記憶部
112a 電源制御部
112b 電源制御部
113 データ分割部
114 信号生成部
115 送信タイミング制御部
116 セレクタ
117 無線送信部
117a 送信アンテナ
118 コネクション・アプリケーション制御部
119 各種ユーザインターフェース部
120 ブロック

Claims (10)

  1. 内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態、または、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態で基地局と通信をおこなう携帯端末装置であって、
    受信電波の電力が最大の基地局である最大電力受信電波基地局を検出する基地局検出部と、
    前記基地局検出部によって検出された最大電力受信電波基地局が変化したことを検知する基地局変化検知部と、
    前記通常状態において、前記基地局変化検知部によって最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知されなかった場合に、前記省電力状態へと移行制御する省電力状態移行制御部と
    を有することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記基地局検出部によって検出された前記最大電力受信電波基地局の周辺基地局を検出する周辺基地局検出部と、
    前記最大電力受信電波基地局からの前記受信電波の受信タイミングを取得する受信タイミング取得部と、
    前記受信電波の受信環境を推定する受信環境推定部と、
    前記省電力状態移行制御部によって前記省電力状態へと移行制御される際の、前記基地局検出部によって検出された最大電力受信電波基地局、前記周辺基地局検出部によって検出された周辺基地局、前記受信タイミング取得部によって取得された前記受信電波の受信タイミング、および、前記受信環境推定部によって推定された前記受信電波の受信環境を記憶する省電力状態移行情報記憶部と
    をさらに有すること特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記最大電力受信電波基地局からの電波を受信処理する受信処理部と、
    前記基地局へ送信する送信電波を送信処理する送信処理部と、
    前記基地局変化検知部によって、第1の最大電力受信電波基地局から第2の最大電力受信電波基地局へと最大電力受信電波基地局が変化したことが検知されると、無線通信をおこなう基地局を前記第2の最大電力受信電波基地局へと変更する基地局変更制御部と
    をさらに有し、
    前記省電力状態移行制御部は、前記省電力状態に移行制御されると、前記基地局検出部、前記基地局変更制御部、および、前記受信環境推定部への電源供給を停止させ、
    前記受信処理部は、前記省電力状態移行情報記憶部に記憶されている前記最大電力受信電波基地局、および、前記周辺基地局および前記受信電波の受信環境に基づいて、前記受信電波の受信処理をおこない、
    前記送信処理部は、前記受信電波の受信タイミングに基づいて、前記送信電波を前記基地局へ送信することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記最大電力受信電波基地局からの電波を受信処理する受信処理部と、
    前記基地局へ送信する送信電波を送信処理する送信処理部と、
    前記最大電力準電波基地局減そう真するデータを分割して電波信号へと変換する信号変換処理部と、
    前記基地局変化検知部によって、第1の最大電力受信電波基地局から第2の最大電力受信電波基地局へと最大電力受信電波基地局が変化したことが検知されると、無線通信をおこなう基地局を前記第2の最大電力受信電波基地局へと変更する基地局変更制御部と
    をさらに有し、
    前記信号変換処理部は、前記省電力状態に移行制御される際に、緊急用送信データ信号を生成して前記省電力状態移行情報記憶部に記憶させ、
    前記省電力状態移行制御部は、前記省電力状態に移行制御されると、前記受信処理部、前記基地局検出部、前記基地局変更制御部、および、前記信号変換処理部への電源供給を停止させ、
    前記送信処理部は、前記受信電波の受信タイミングに基づいて、前記省電力状態移行情報記憶部に記憶されている前記緊急用送信データ信号を前記基地局へ送信することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  5. 前記省電力状態移行制御部は、前記省電力状態において、前記基地局変化検知部によって最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知された場合に、前記通常状態へと移行制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  6. 内蔵電源から供給される電力の消費を抑制する省電力状態、または、前記内蔵電源から供給される電力の消費を抑制しない通常状態で基地局と通信をおこなう携帯端末装置の省電力制御方法であって、
    受信電波の電力が最大の基地局である最大電力受信電波基地局を検出する基地局検出ステップと、
    前記基地局検出ステップによって検出された最大電力受信電波基地局が変化したことを検知する基地局変化検知ステップと、
    前記通常状態において、前記基地局変化検知ステップによって最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知されなかった場合に、前記省電力状態へと移行制御する省電力状態移行制御ステップと
    を含むことを特徴とする携帯端末装置の省電力制御方法。
  7. 前記基地局検出ステップによって検出された前記最大電力受信電波基地局の周辺基地局を検出する周辺基地局検出ステップと、
    前記最大電力受信電波基地局からの前記受信電波の受信タイミングを取得する受信タイミング取得ステップと、
    前記受信電波の受信環境を推定する受信環境推定ステップと、
    前記省電力状態移行制御ステップによって前記省電力状態へと移行制御される際の、前記基地局検出ステップによって検出された最大電力受信電波基地局、前記周辺基地局検出ステップによって検出された周辺基地局、前記受信タイミング取得ステップによって取得された前記受信電波の受信タイミング、および、前記受信環境推定ステップによって推定された前記受信電波の受信環境を省電力状態移行情報記憶ステップに記憶させる省電力状態移行情報記憶ステップと、
    をさらに含むこと特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置の省電力制御方法。
  8. 前記最大電力受信電波基地局からの電波を受信処理する受信処理ステップと、
    前記基地局へ送信する送信電波を送信処理する送信処理ステップと、
    前記基地局変化検知ステップによって、第1の最大電力受信電波基地局から第2の最大電力受信電波基地局へと最大電力受信電波基地局が変化したことが検知されると、無線通信をおこなう基地局を前記第2の最大電力受信電波基地局へと変更する基地局変更制御ステップと
    をさらに含み、
    前記省電力状態移行制御ステップは、前記省電力状態に移行制御されると、前記基地局検出ステップをおこなう基地局検出部、前記基地局変更制御ステップをおこなう基地局変更制御部、および、前記受信環境推定ステップをおこなう受信環境推定部への電源供給を停止させ、
    前記受信処理ステップは、前記省電力状態移行情報記憶ステップに記憶されている前記最大電力受信電波基地局、および、前記周辺基地局および前記受信電波の受信環境に基づいて、前記受信電波の受信処理をおこない、
    前記送信処理ステップは、前記受信電波の受信タイミングに基づいて、前記送信電波を前記基地局へ送信することを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置の省電力制御方法。
  9. 前記最大電力受信電波基地局からの電波を受信処理する受信処理ステップと、
    前記基地局へ送信する送信電波を送信処理する送信処理ステップと、
    前記最大電力受信電波基地局へ送信するデータを分割して電波信号へと変換する信号変換ステップと、
    前記基地局変化検知ステップによって、第1の最大電力受信電波基地局から第2の最大電力受信電波基地局へと最大電力受信電波基地局が変化したことが検知されると、無線通信をおこなう基地局を前記第2の最大電力受信電波基地局へと変更する基地局変更制御ステップと
    をさらに含み、
    前記信号変換処理ステップは、前記省電力状態に移行制御される際に、緊急用送信データ信号を生成して、前記省電力状態移行情報記憶ステップによって前記省電力状態移行情報記憶部へと記憶させ、
    前記省電力状態移行制御ステップは、前記省電力状態に移行制御されると、前記受信処理ステップをおこなう受信処理部、前記基地局検出ステップをおこなう基地局検出部、前記基地局変更制御ステップをおこなう基地局変更制御部、および、前記信号変換処理ステップをおこなう信号変換処理部への電源供給を停止させ、
    前記送信処理ステップは、前記受信電波の受信タイミングに基づいて、前記省電力状態移行情報記憶部に記憶されている前記緊急用送信データ信号を前記基地局へ送信することを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置の省電力制御方法。
  10. 前記省電力状態移行制御ステップは、前記省電力状態において、前記基地局変化検知ステップによって最大電力受信電波基地局の変化が一定時間にわたって検知された場合に、前記通常状態へと移行制御することを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置の省電力制御方法。
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