JPWO2009011028A1 - 電子デバイス、ホスト装置、通信システム、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
ホスト装置と、ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイスとを備える通信システムであって、電子デバイスは、電子デバイスの実装時に動作する動作回路と、動作回路を試験する診断回路と、診断回路における試験結果を、ネットワークを介してホスト装置に送信する結果送信部とを有し、ホスト装置は、診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、電子デバイスから、試験情報を要求された場合に、試験情報を電子デバイスに送信する試験情報送信部とを有する通信システムを提供する。
Description
本発明は、電子デバイス、ホスト装置、通信システム、およびプログラムに関する。本発明は特に、ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイス、当該機器とネットワークを介して通信するホスト装置、当該機器および当該ホスト装置を含む通信システム、およびコンピュータを当該ホスト装置として機能させるプログラムに関する。
近年、半導体チップ等の電子デバイスの普及が著しい。例えば、コンピュータ、携帯電話等における演算装置、記憶装置等として、電子デバイスが用いられている。このため電子デバイスは、多様な環境で使用されている。
半導体チップの特性は、使用に応じて劣化する。また、半導体チップの個体毎に特性がばらつく。このため、半導体チップ等の設計においては、係る特性の劣化、特性のばらつきを吸収できるように、特性に所定のマージンを持たせる場合がある。また、半導体チップの出荷試験等では、それぞれの半導体チップの特性が、所定のマージンを有しているか否かを試験する場合がある(例えば、特許文献1参照)。また、半導体チップの劣化速度を試験する場合もある。
特開2006−3216号公報
しかし、上述した試験では、一定の試験条件において、半導体チップがどの程度劣化するか、また、どの程度の特性のばらつきが生じるか等を測定しているに過ぎない。このため、多様な実使用環境において使用される半導体チップの特性がどの程度劣化するのか、または劣化の程度の分布等を精度よく知ることは困難である。また、今後に設計する半導体チップに、どの程度のマージンを持たせるべきかを精度よく決定することが困難である。
このため本発明は、上述した課題を解決することのできる電子デバイス、ホスト装置、通信システム、およびプログラムを提供することを目的とする。この目的は、請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために本発明の第1の形態においては、ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイスであって、電子デバイスの実装時に動作する動作回路と、動作回路を試験する診断回路と、診断回路における試験結果を、ネットワークを介してホスト装置に送信する結果送信部とを備える電子デバイスを提供する。
本発明の第2の形態においては、診断回路を内蔵した電子デバイスが実装される機器と、ネットワークを介して通信するホスト装置であって、診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、電子デバイスから、試験情報を要求された場合に、試験情報を電子デバイスに送信する試験情報送信部とを備えるホスト装置を提供する。
本発明の第3の形態においては、ホスト装置と、ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイスとを備える通信システムであって、電子デバイスは、電子デバイスの実装時に動作する動作回路と、動作回路を試験する診断回路と、診断回路における試験結果を、ネットワークを介してホスト装置に送信する結果送信部とを有し、ホスト装置は、診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、電子デバイスから、試験情報を要求された場合に、試験情報を電子デバイスに送信する試験情報送信部とを有する通信システムを提供する。
本発明の第4の形態においては、コンピュータを、診断回路を内蔵した電子デバイスを実装した機器とネットワークを介して通信するホスト装置として機能させるプログラムであって、コンピュータを、診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、電子デバイスから、試験情報を要求された場合に、試験情報を電子デバイスに送信する試験情報送信部として機能させるプログラムを提供する。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
10・・・通信システム、20・・・ネットワーク、100・・・ユーザ機器、110・・・通信部、200・・・ホスト装置、210・・・試験情報格納部、220・・・試験情報送信部、230・・・通信部、240・・・試験情報生成部、250・・・試験結果格納部、260・・・使用環境通知部、270・・・平均劣化算出部、280・・・個別劣化算出部、290・・・通知部、300・・・電子デバイス、310・・・動作回路、320・・・診断回路、330・・・診断制御部、340・・・結果送信部、350・・・試験情報要求部、360・・・制御情報格納部、370・・・結果格納部、380・・・動作時間計測部、390・・・温度検出部、1900・・・コンピュータ、2000・・・CPU、2010・・・ROM、2020・・・RAM、2030・・・通信I/F、2040・・・ハードディスクドライブ、2050・・・FDドライブ、2060・・・CD−ROMドライブ、2070・・・I/Oチップ、2075・・・グラフィックコントローラ、2080・・・表示装置、2082・・・ホストコントローラ、2084・・・I/Oコントローラ、2090・・・フレキシブルディスク、2095・・・CD−ROM
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る、通信システム10の構成の一例を示す図である。通信システム10は、ホスト装置200、ネットワーク20、および複数のユーザ機器100を備える。
ユーザ機器100は、ホスト装置200とネットワークを介して通信可能な機器であってよい。ユーザ機器100は、例えばコンピュータであり、インターネットまたは電話回線等のネットワーク20を介して、ホスト装置200と通信してよい。また、ユーザ機器100は、例えば携帯電話であり、無線通信のネットワーク20を介して、ホスト装置200と通信してよい。また、ユーザ機器100は、通信機能を有するその他の機器であってよい。
ホスト装置200は、ネットワーク20を介して多数のユーザ機器100と通信可能な装置であってよい。ホスト装置200は、例えばネットワーク20に接続されるサーバであってよい。ホスト装置200は、ユーザ機器100に設けられる電子デバイス内の動作回路を、電子デバイス内の診断回路を用いて試験させて、その試験結果を受け取ってよい。これにより、ホスト装置200は、多数の電子デバイスについて、実使用環境における特性の劣化等を取得することができる。
図2は、ユーザ機器100の構成の一例を示す図である。ユーザ機器100は、通信部110および電子デバイス300を備える。またユーザ機器100は、その機能および用途に応じた他の構成要素を更に備えてよい。例えば、ユーザ機器100は表示部等を更に備えてよい。通信部110は、ネットワーク20を介して、ホスト装置200と通信する。また、通信部110は、ネットワーク20を介して、他のユーザ機器100と通信可能であってもよい。
電子デバイス300は、ユーザ機器100の少なくとも一部の機能を実現する。例えば電子デバイス300は、ユーザ機器100における演算装置として機能してよく、ユーザ機器100における記憶装置として機能してよく、その他の装置として機能してもよい。
電子デバイス300は、動作回路310、診断回路320、診断制御部330、結果送信部340、試験情報要求部350、制御情報格納部360、および結果格納部370を有する。動作回路310は、ユーザ機器100に電子デバイス300が実装された状態で動作して、ユーザ機器100の少なくとも一部の機能を実現する。動作回路310は、ユーザ機器100における他の回路とデータをやり取りしてよい。動作回路310は、演算装置、記憶装置等であってよい。
診断回路320は、電子デバイス300がユーザ機器100に実装された状態において、動作回路310を試験する。診断回路320は、いわゆるBIST(Built In Self Test)であってよい。例えば診断回路320は、動作回路310が正常に動作するか否かを試験する回路であってよく、動作回路310の特性を測定する回路であってもよい。診断回路320は、動作回路310が、ユーザ機器100の機能を実現すべく動作していないときに、動作回路310を試験してよい。例えば診断回路320は、ユーザ機器100の起動時、シャットダウン時等において、動作回路310を試験してよい。
より具体的には、診断回路320は、動作回路310に所定の試験信号を入力したときに動作回路310が出力する被測定信号と、試験信号に応じた期待値信号とを比較することにより、動作回路310が正常に動作するか否かを判定してよい。このとき、診断回路320は、試験条件を変更して動作回路310が正常に動作するか否かを判定することにより、動作回路310が正常に動作する試験条件の範囲(マージン)を測定してよい。
診断回路320は、上述した試験条件として、例えば動作回路310に与える試験信号の周波数、試験信号のタイミング等の特性、動作回路310における主要な信号伝送経路の信号タイミング、電源電圧、あるいはクロック信号の周波数等を変更してよい。また、診断回路320は、ユーザ機器100の電源電圧等を変更してもよい。これにより、診断回路320は、動作回路310が正常に動作できる試験信号の周波数、電源電圧等の範囲(マージン)を測定することができる。
診断回路320は、ホスト装置200からの指示を受けるごとに、当該指示に応じて試験条件を変更して、動作回路310が正常に動作するか否かを試験してよい。この場合、結果送信部340は、動作回路310が正常に動作するか否かの結果と試験条件とを対応付けた試験結果を、ホスト装置200に送信してよい。ホスト装置200は、受け取った試験結果に応じて、次に診断回路320が実行すべき試験の試験条件を示す試験情報を生成してよい。
また、診断回路320は、ホスト装置200からマージン試験を行う旨の指示を受けた場合に、試験条件を順次変更して、動作回路310が正常に動作するか否かを試験条件ごとに判定する一連のマージン試験を行ってよい。制御情報格納部360は、当該マージン試験を実行するためのプログラム等の制御情報を格納してよい。
診断制御部330は、診断回路320にどのような試験を行わせるかを制御する。例えば診断制御部330は、診断回路320を制御する制御情報を、診断回路320に入力してよい。当該制御情報は、例えば診断回路320を機能させる試験プログラムであってよい。また、当該制御情報は、例えば診断回路320に設けられたレジスタに格納させるべき設定値を含んでよい。また、診断回路320が複数の試験を実行可能な場合において、当該制御情報は、いずれかの試験を指定する情報であってよい。
診断制御部330は、動作回路310に対して診断回路320が実行すべき試験内容を示す試験情報を、通信部110およびネットワーク20を介して、ホスト装置200から受け取る。診断制御部330は、当該試験情報に応じた制御情報を、診断回路320に入力することにより、当該試験情報に応じた試験を診断回路320に実行させてよい。
当該試験情報は、制御情報そのものであってよく、また制御情報を指定する情報であってもよい。例えば、制御情報格納部360が、複数の試験内容に対応する複数の制御情報として複数の試験プログラム等を格納している場合において、診断制御部330は、受け取った試験情報により指定される試験プログラム等を、制御情報格納部360から抽出してよい。診断制御部330は、制御情報格納部360から抽出した試験プログラム等の制御情報を用いて、診断回路320に試験を実行させてよい。
結果格納部370は、診断回路320における試験結果を格納する。診断制御部330は、診断回路320から試験結果を受け取り、結果格納部370に格納してよい。結果送信部340は、診断回路320における試験結果を、ネットワーク20を介してホスト装置200に送信する。また、結果送信部340は、当該試験結果を、電子デバイス300の識別情報と共に送信してよい。電子デバイス300の識別情報は、例えば電子デバイス300のシリアルナンバー等のように、電子デバイス300の個体を他の個体から識別する情報である。例えば、電子デバイス300の内部に設けたフューズROM、或いはEPROM部に、その個体固有の情報を記録してもよい。
また、電子デバイス300の識別情報は、ユーザ機器100のIPアドレスまたはMACアドレス等のネットワークアドレス等であってもよい。この場合、電子デバイス300は、各ユーザ機器100に搭載されている電子デバイス300のシリアルナンバーと、ユーザ機器100のIPアドレス等の固有番号との対応を別に記録しておき、その記録とユーザ機器100の固有番号から電子デバイス300のシリアルナンバーを導くことが出来る。あるいは、ユーザ機器100を製造したときに、その機器に搭載されている電子デバイスのシリアル番号など個体固有の情報を、ユーザ機器100に備えた記録媒体に記録してもよい。この場合、ユーザ機器100に備えた記録媒体は、フラッシュメモリ、ハードディスクなどであってよい。結果送信部340は、ユーザ機器100の通信機能(例えば通信部110)を用いて、ホスト装置200に試験結果を送信してよい。
電子デバイス300は、固有の識別情報とともに、試験制御情報の要求先と試験結果の送信先(結果の戻し先)の情報(例えばサーバのIPアドレスなど)を保持していてもよい。電子デバイス300を搭載したユーザ機器100はこれらの情報を元に、必要な試験情報を取得し、試験を実行し、識別情報を伴った試験結果を必要な場所へ送信することが出来る。
結果送信部340は、電子デバイス300がユーザ機器に実装された場合に、通信部110を介した通信が可能となるように設けられることが好ましい。結果送信部340は、診断制御部330から受け取った試験結果のデータと、ホスト装置200のアドレスデータとを、通信部110に入力可能に設けられてよい。ホスト装置200のアドレスデータは、電子デバイス300の出荷時等において、結果送信部340に予め書き込まれてよい。また、動作回路310が、通信部110を介して外部と通信する機能を有する場合には、診断制御部330は、動作回路310を結果送信部340として機能させてもよい。
試験情報要求部350は、ホスト装置200に対して、ネットワーク20を介して試験情報の送信を要求する。試験情報要求部350には、電子デバイス300の出荷時等において、ホスト装置200のアドレスデータが書き込まれてよい。また、試験情報要求部350は、通信部110を用いて、ホスト装置200に試験情報を要求してよい。例えば試験情報要求部350は、制御情報格納部360が格納した制御情報のうち、いずれの制御情報を用いて試験を実行すべきかを示す試験情報の送信を、ホスト装置200に要求してよい。また、試験情報要求部350は、診断回路320が次に実行すべき試験内容を示す試験情報を、ホスト装置200に予め要求してよい。また、試験情報要求部350は、電子デバイス300の識別情報をホスト装置200に通知して、当該電子デバイス300に対する試験情報を要求してよい。
このような構成により、電子デバイス300は、それぞれの動作回路310の動作試験、マージン測定等を、それぞれの電子デバイス300の実使用環境で行うことができる。また、ホスト装置200のアドレスを、電子デバイス300に予め書き込むことにより、それぞれの電子デバイス300から、ホスト装置200に対して通信の確立を要求することができる。
図3は、ホスト装置200の構成の一例を示す図である。ホスト装置200は、試験情報格納部210、試験情報送信部220、通信部230、試験情報生成部240、および試験結果格納部250を備える。ホスト装置200は、診断回路320を内蔵した電子デバイス300が実装されるユーザ機器100と、ネットワーク20を介して通信する。
通信部230は、ネットワーク20を介してユーザ機器100と通信する。通信部230は、複数のユーザ機器100と同時に通信できることが好ましい。また、通信部230は、それぞれの電子デバイス300から通信の確立を要求された場合に、それぞれの電子デバイス300の識別情報およびアドレスデータを受け取ってよい。通信部230は、それぞれの識別情報およびアドレスデータを対応付けて格納してよい。また、通信部230は、格納した識別情報およびアドレスデータを用いて、それぞれの電子デバイス300に対して通信の確立を要求してよい。
試験情報格納部210は、ユーザ機器100が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する。試験情報格納部210は、例えば診断回路320を機能させる試験プログラムを試験情報として記憶してよく、制御情報格納部360が格納した制御情報を指定するデータを試験情報として記憶してもよい。
試験情報送信部220は、電子デバイス300から試験情報を要求された場合に、試験情報格納部210から試験情報を読み出して、電子デバイス300に送信する。試験情報送信部220は、通信部230を介して電子デバイス300と通信してよい。また、試験情報送信部220は、試験情報の要求と共に受け取った電子デバイス300の識別情報に対応する試験情報を、試験情報格納部210から読み出してよい。このような動作により、それぞれの電子デバイス300に試験を行わせることができる。
試験結果格納部250は、電子デバイス300から受け取った試験結果を格納する。試験結果格納部250は、通信部230を介して試験結果を受け取ってよい。試験結果格納部250は、電子デバイス300の識別情報と、試験結果とを対応付けて格納してよい。
試験情報生成部240は、受け取った試験結果に基づいて、電子デバイス300の診断回路320が次に実行すべき試験情報を生成して、試験情報格納部210に格納する。例えば試験情報生成部240は、診断回路320に対して、図2に関連して説明したマージン試験を実行させるべく、試験情報を順次生成してよい。この場合、試験情報生成部240は、電子デバイス300から、動作回路310が正常に動作したか否かを、試験条件とあわせて受け取ってよい。そして、試験情報生成部240は、受け取った試験結果に応じて試験条件を変更した試験情報を、診断回路320が次に実行すべき試験情報として順次生成してよい。
また、試験情報生成部240は、受け取った試験結果において、動作回路310が正常に動作していないと判定されている場合に、動作回路310の故障箇所を特定する試験を行わせる次の試験情報を生成してよい。例えば、試験情報生成部240は、次の試験情報として、動作回路310のスキャン試験を行わせる情報を生成してよい。動作回路310のスキャン試験とは、動作回路310に含まれるフリップフロップを実動作時の接続経路とは異なる経路で接続したスキャンチェーンを用いて、パターンデータを各フリップフロップに入力する試験であってよい。試験情報生成部240は、生成した試験情報に、試験結果に対応する電子デバイス300の識別情報を付して、試験情報格納部210に格納してよい。
また、試験情報生成部240は、各電子デバイス300に対して共通に実行すべき複数の試験情報の順序を予め記憶してよい。この場合、試験情報生成部240は、受け取った試験結果に基づいて、それぞれの電子デバイス300において、複数の試験情報のいずれまでが実行されたかを管理してよい。そして、試験情報生成部240は、試験結果を受け取る毎に、それぞれの電子デバイス300に対して次に実行すべき試験情報を生成して、試験情報格納部210に格納してよい。また、試験情報生成部240は、当該複数の試験情報を、予め定められた期間ごとにそれぞれの電子デバイス300において実行させるべく生成してもよい。また、試験情報生成部240は、使用者等により指示された試験内容を示す試験情報を、各電子デバイス300に対して次に実行すべき試験情報として、割り込ませてもよい。
このような構成により、多数の電子デバイス300において実行すべき試験を、ホスト装置200が管理することができる。また、各電子デバイス300において次に実行すべき試験情報を格納して、要求があった場合に試験情報をユーザ機器100に送信するので、各ユーザ機器が試験情報の通信に適した状態となったときに、試験情報を送信することができる。このため、多数の電子デバイス300に対して適切に試験情報を送信することができる。また、多数の電子デバイス300で実行された試験結果を、ホスト装置200が集計することができる。このため、電子デバイス300の実使用環境におけるマージンのばらつき等を、精度よく解析することができる。
図4は、電子デバイス300およびホスト装置200の動作の一例を示すチャートである。まず、電子デバイス300の試験情報要求部350が、試験情報をホスト装置200に要求する(S500)。ホスト装置200の試験情報送信部220は、試験情報の要求に応じて試験情報格納部210から試験情報を読み出して、当該電子デバイス300に試験情報を送信する(S502)。試験情報格納部210には、予め試験情報が格納される。
電子デバイス300の診断制御部330は、受け取った試験情報に基づいて、試験パターン等の制御情報を生成する(S504)。診断回路320は、制御情報に基づいて試験を実行する(S506)。そして、結果送信部340は、試験結果をホスト装置200に送信する(S508)。
ホスト装置200の試験結果格納部250は、受け取った試験結果を格納する。また、試験情報生成部240は、受け取った試験結果に基づいて、次の試験情報を生成する(S510)。試験情報格納部210は,次の試験情報を格納する(S512)。このような処理を繰り返すことにより、それぞれの電子デバイス300における試験を、ホスト装置200が管理することができる。
また、試験情報要求部350は、結果送信部340が試験結果をホスト装置200に送信する場合に、次に実行すべき試験情報を要求してもよい。また、診断制御部330は、試験情報要求部350が試験情報を要求する前に、すでに与えられている試験情報に応じた試験を診断回路320に実行させてよい。
試験情報要求部350は、当該試験結果と、試験情報の要求とをあわせて、ホスト装置200に送信してよい。上述したようにホスト装置200は、試験結果に応じて、次の試験情報を生成してよい。このような処理により、ホスト装置200は、それぞれの電子デバイス300に対して試験を行わせ、その試験結果を集計することができる。
図5は、電子デバイス300およびホスト装置200の他の動作例を示すチャートである。本例における診断回路320は、動作回路310の試験が可能なタイミングで予め試験を行う(S510)。例えば診断回路320は、ユーザ機器100の起動時、シャットダウン時等のように、動作回路310が実動作していないタイミングで試験を行ってよい。また、診断回路320は、複数の試験内容について、予め動作回路310を試験する。例えば診断回路320は、試験可能な全ての試験内容について予め動作回路310を試験してよく、予め指定された複数の試験内容について動作回路310を試験してもよい。結果格納部370は、これらの試験結果を、試験内容(例えば試験情報、制御情報等)と対応付けて格納する(S512)。
また、ホスト装置200は、それぞれの電子デバイス300において実行すべき試験情報を生成して(S514)、格納する(S516)。ここで試験情報は、制御情報格納部360が格納したいずれかの制御情報を指定する情報であってよい。
結果格納部370が試験結果を格納した後に、試験情報要求部350は、結果格納部370に格納した試験結果のうち、いずれの試験結果をホスト装置200に送信すべきかを示す試験情報の送信を、ホスト装置200に要求する(S518)。例えば試験情報要求部350は、試験情報の送受信、試験結果の送受信に適したタイミングで、試験情報の送信を要求してよい。より具体的には、試験情報要求部350は、ユーザ機器100の起動時、シャットダウン時等のように、電子デバイス300およびホスト装置200の間で他の情報の送受信が行われていないタイミングで、試験情報の送信を要求してよい。
ホスト装置200の試験情報送信部220は、試験情報の送信の要求に応じて、試験情報を電子デバイス300に送信する(S520)。結果送信部340は、当該試験情報に対応する試験結果を結果格納部370から読み出す(S522)。結果送信部340は、読み出した試験結果をホスト装置200に送信する(S524)。このような処理により、ホスト装置200は、それぞれのユーザ機器100の動作に影響を与えずに、それぞれの電子デバイス300において試験を行わせ、その試験結果を集計することができる。
図6は、電子デバイス300およびホスト装置200の他の動作例を示すチャートである。本例における電子デバイス300は、ユーザ機器100としてのコンピュータに実装され、ユーザ機器100の起動時に動作回路310を試験する。
ホスト装置200は、それぞれの電子デバイス300において実行すべき試験内容を示す試験情報を予め生成して(S600)、格納する(S602)。電子デバイス300の試験情報要求部350は、ホスト装置200に試験情報の送信を要求する(S604)。ホスト装置200の試験情報送信部220は、試験情報の送信の要求に応じて、試験情報を電子デバイス300に送信する(S606)。電子デバイス300およびホスト装置200は、ユーザ機器100の前回のシャットダウン時において、電子デバイス300およびホスト装置200の間の通信を解除する前に、試験情報の送信の要求、および試験情報の送信を行ってよい。電子デバイス300は、受け取った試験情報を不揮発性のメモリに格納してよい。
診断回路320は、ユーザ機器100の起動時において、動作回路310に対して、予め受け取っている試験情報に応じた試験を行う(S608)。例えば診断回路320は、動作回路310が、ユーザ機器100の一部として実動作を開始する前に、動作回路310を試験してよい。また、診断回路320は、ユーザ機器100とホスト装置200とが通信を確立している間に、動作回路310を試験してもよい。
結果送信部340は、試験結果をホスト装置200に送信する(S610)。また、診断回路320は、動作回路310の試験が終了した後に、動作回路310を初期化する(S612)。例えば診断回路320は、動作回路310を試験することにより動作回路310の各レジスタに設定された値を、初期化してよい。これにより、試験時に動作回路310に設定された情報により、実動作時に動作回路310が誤動作することを防ぐことができる。
また、ホスト装置200の試験結果格納部250は、受け取った試験結果を格納する(S614)。このような処理により、それぞれのユーザ機器100の動作に影響を与えずに、それぞれの電子デバイス300において試験を行わせ、その試験結果を集計することができる。
図7は、電子デバイス300およびホスト装置200の他の動作例を示すチャートである。本例における電子デバイス300は、ユーザ機器100としてのコンピュータに実装され、ユーザ機器100のシャットダウン時に動作回路310を試験する。
ホスト装置200は、それぞれの電子デバイス300において実行すべき試験内容を示す試験情報を予め生成して(S700)、格納する(S702)。電子デバイス300の試験情報要求部350は、ホスト装置200に試験情報の送信を要求する(S704)。ホスト装置200の試験情報送信部220は、試験情報の送信の要求に応じて、試験情報を電子デバイス300に送信する(S706)。電子デバイス300は、受け取った試験情報を格納する(S708)。電子デバイス300およびホスト装置200は、ユーザ機器100の起動時において、電子デバイス300およびホスト装置200の間の通信を確立した後に、試験情報の送信の要求、および試験情報の送信を行ってよい。また、これらの試験、試験情報の取得、送信は、必要に応じて機器の使用者、あるいは保守の為の点検・整備を行う者が任意に実行することもできる。
診断回路320は、ユーザ機器100のシャットダウン時に、動作回路310を試験する(S710)。診断回路320は、動作回路310に対して、予め受け取っている試験情報に応じた試験を行う。例えば診断回路320は、動作回路310が、ユーザ機器100の一部としての実動作を終了した後に、動作回路310を試験してよい。結果格納部370は、試験結果を格納する(S712)。結果格納部370は、ユーザ機器100に電源電力が供給されていない場合にも、格納した情報を保持できる不揮発性のメモリであることが好ましい。
そして、結果送信部340は、ユーザ機器100の起動時に、結果格納部370に格納されている試験結果を読み出して、ホスト装置200に送信する(S714)。このとき、試験情報要求部350は、次の試験情報の送信を要求してもよい。このような処理により、それぞれのユーザ機器100の動作に影響を与えずに、それぞれの電子デバイス300において試験を行わせ、その試験結果を集計することができる。
図8は、電子デバイス300の他の構成例を示す図である。本例の電子デバイス300は、図2に関連して説明した電子デバイス300の構成に加え、動作時間計測部380および温度検出部390を更に備える。他の構成は、図2に関連して説明した電子デバイス300と同一であってよい。
温度検出部390は、電子デバイス300の温度を検出する。例えば温度検出部390は、電子デバイス300に設けられたサーミスタ等の測温用抵抗素子の抵抗値、あるいは半導体の温度による特性変化を利用した温度測定手段に基づいて、電子デバイス300の温度を検出してよい。また、温度検出部390は、診断回路320がそれぞれの試験を行ったときの、電子デバイス300の温度を検出してよい。また、電子デバイスが実動作状態にあるときの温度変化を一定周期ごとに検出、保持してもよい。あるいは最高温度、最低温度などを記録してもよい。
結果送信部340は、診断回路320における試験結果と、その試験時に温度検出部390が検出した電子デバイス300の温度とを、対応付けてホスト装置200に送信してよい。これにより、ホスト装置200は、電子デバイス300の温度ごとに、試験結果を集計することができる。このため、動作回路310の実使用環境ごとに、試験結果を集計して、要求されるマージン等を解析することができる。更に、必要に応じて、電子デバイス300の動作状態における温度変化の履歴を取得し、解析に用いることも出来る。
また、動作時間計測部380は、動作回路310の総動作時間を計測する。動作回路310の総動作時間とは、例えば動作回路310に電源電力が投入されている時間の累計であってよい。また、動作回路310の総動作時間とは、例えばユーザ機器100から動作回路310に信号が入力されてから、動作回路310からユーザ機器100に信号が出力されるまでの時間の累計であってもよい。また、動作時間計測部380は、動作回路310の総動作時間として、ユーザ機器100が起動してから、シャットダウンされるまでの時間の累計を計測してもよい。
結果送信部340は、診断回路320における試験結果と、その試験を開始するまでの動作回路310の総動作時間とを、対応付けてホスト装置200に送信してよい。これにより、ホスト装置200は、電子デバイス300の温度ごとに、試験結果を集計することができる。このため、動作回路310の実使用環境ごとに、試験結果を集計して、動作回路310の劣化速度等を解析することができる。
また、ユーザ機器100は、例えばGPS機能のように、ユーザ機器100が設けられている位置を検出する機能を有してよい。この場合、結果送信部340は、診断回路320における試験結果と、ユーザ機器100の位置とを対応付けて、ホスト装置200に送信してもよい。また、以上に説明した温度、稼働時間、場所などの情報は、使用環境を評価するための情報の一例であり、これら以外にも、湿度センサ、結露センサ、放射線センサ、加速度センサ、電界センサなどを併用して使用環境に関する情報を取得してもよい。
図9は、ホスト装置200の他の構成例を示す図である。本例のホスト装置200は、図3に関連して説明したホスト装置200の構成に加え、使用環境通知部260を更に備える。他の構成は、図3に関連して説明したホスト装置200と同一であってよい。
また、試験結果格納部250は、それぞれの電子デバイスにおける試験結果と、当該試験結果とあわせて受信した温度、総動作時間等の情報とを受け取る。試験結果格納部250は、温度または総動作時間のすくなくとも一方の情報と、試験結果とを対応付けて格納する対応格納部として機能してよい。
試験情報生成部240は、試験結果格納部250が、それぞれの電子デバイス300の試験結果に対応して格納した温度情報に基づいて、その電子デバイス300の診断回路320が次に実行すべき試験内容を示す試験情報を生成して、試験情報格納部210に格納する。例えば、電子デバイス300の温度が所定の温度範囲外である場合、試験情報生成部240は、動作回路310のうち、より温度依存性の高い箇所を動作させる試験情報を生成してよい。また、電子デバイス300の温度が所定の温度以上である場合、試験情報生成部240は、動作回路310が消費する電力が比較的に小さい試験を、診断回路320に実行させる試験情報を優先して生成してよい。このような構成により、それぞれの電子デバイス300の実動作環境に適した試験を行わせることができる。
使用環境通知部260は、温度情報で示される電子デバイス300の温度が、仕様等により予め定められた温度範囲内でない場合に、その旨を電子デバイス300またはユーザ機器100に通知する。ユーザ機器100は、その旨を表示等することにより、使用者にその旨を通知する。これにより、ユーザ機器100の使用者は、電子デバイス300の温度が異常であることを知ることができる。また、ユーザ機器100は、電子デバイス300の温度が所定の温度範囲内でない旨の通知を受けた場合に、電子デバイス300への電源電力の供給を停止してもよい。これにより、電子デバイス300からの加熱・発火等を防ぐことができる。
図10は、ホスト装置200の他の構成例を示す図である。本例のホスト装置200は、図3に関連して説明したホスト装置200の構成に加え、平均劣化算出部270、個別劣化算出部280、および通知部290を更に備える。他の構成は、図3に関連して説明したホスト装置200と同一であってよい。
平均劣化算出部270は、同種の複数の電子デバイス300から通信部230を介して、それぞれの電子デバイス300の試験結果および総動作時間を受け取る。平均劣化算出部270は、それぞれの電子デバイス300の試験結果および総動作時間に基づいて、動作時間に対する、当該種類の電子デバイス300の平均劣化を算出する。
例えば、ホスト装置200が、それぞれの電子デバイス300の診断回路320に、動作回路310のビット誤り率を測定する試験を行わせてよい。ビット誤り率を測定する試験とは、動作回路310に所定の試験パターンを入力したときに、動作回路310が出力するデータパターンが、期待値パターンと一致しないビット割合を測定する試験であってよい。この測定中は、電子デバイス300に設けた誤り訂正回路の機能は無効にしてよい。
平均劣化算出部270は、例えば横軸を総動作時間、縦軸をビット誤り率としてそれぞれの電子デバイス300の試験結果をプロットしたものを、最小二乗法等により近似した直線を算出してよい。当該直線の傾きが、当該種類の電子デバイス300の、ビット誤り率の平均劣化速度に対応する。
図11は、平均劣化算出部270が算出する平均劣化速度の一例を説明する図である。図11は、横軸を総動作時間、縦軸をビット誤り率として、それぞれの電子デバイス300の試験結果をプロットしたものを示す。上述したように、平均劣化算出部270は、これらのプロット点を直線で近似した直線の傾きを算出してよい。
また、個別劣化算出部280は、それぞれの電子デバイス300の試験結果および総動作時間から、それぞれの電子デバイス300の劣化速度を算出する。例えば個別劣化算出部280は、当該種類の電子デバイス300の平均劣化を示す直線の切片と、図11のプロット点Aとを通る直線の傾きから、プロット点Aに対応する電子デバイス300の劣化速度を算出してよい。
通知部290は、個別劣化算出部280が算出した劣化速度が、平均劣化算出部270が算出した平均劣化速度に対して、所定の割合以上の値である場合に、当該電子デバイス300またはユーザ機器100に、その旨を通知する。ここで、所定の割合とは、個別の劣化速度を、平均劣化速度で除算したときの値が1より大きくなる場合を含む。つまり、通知部290は、平均劣化速度より所定の倍率以上はやい速度で劣化している電子デバイス300に、その旨を通知してよい。ユーザ機器100は、当該通知を受けた場合に、その旨を表示等することにより、使用者に通知してよい。
また、個別劣化算出部280は、プロット点Aに対応する電子デバイス300の劣化速度として、平均劣化速度を示す直線と、プロット点Aとの距離Dを算出してもよい。通知部290は、距離Dが所定の値以上である場合に、当該電子デバイス300またはユーザ機器100に、その旨を通知してよい。
なお、診断回路320が行う試験は、動作回路310のビット誤り率を測定する試験に限定されない。診断回路320は、動作回路310の所定の特性を測定する試験を行ってよい。この場合、平均劣化算出部270は、当該特性についての劣化速度を算出してよい。
例えば診断回路320は、動作回路310に含まれるフリップフロップに入力するデータ信号およびクロック信号の相対位相を順次変更して、フリップフロップが出力するデータが期待値と一致するか否かを相対位相ごとに判定することにより、動作回路310のタイミングマージン試験を行ってよい。この場合、診断回路320は、フリップフロップが出力するデータが期待値と一致する相対位相の範囲に基づいて、動作回路310のタイミングマージンを算出してよい。
また診断回路320は、動作回路310に入力するクロック信号の周波数を順次変更して、動作回路310が正常に動作するか否かをクロック信号の周波数ごとに判定することにより、クロック周波数のマージン試験を行ってよい。この場合、診断回路320は、動作回路310が正常に動作できるクロック信号の周波数範囲に基づいて、クロック信号の周波数マージンを算出してよい。
また診断回路320は、動作回路310に供給する電源電圧を順次変更して、動作回路310が正常に動作するか否かを電源電圧ごとに判定することにより、電源電圧のマージン試験を行ってよい。この場合、診断回路320は、動作回路310が正常に動作できる電源電圧の範囲に基づいて、電源電圧マージンを算出してよい。また、ホスト装置200は、これらの動作マージンの劣化を解析してよい。
例えば個別劣化算出部280は、電子デバイス300から、動作マージンと、電子デバイスの総動作時間とを受け取り、総動作時間および動作マージンに基づいて、動作マージンの劣化速度を算出してよい。個別劣化算出部280は、当該電子デバイス300から、前回に受け取った動作マージンおよび総動作時間と、今回受け取った動作マージンおよび総動作時間の差分から、当該電子デバイス300における動作マージンの劣化速度を算出してよい。
また、個別劣化算出部280は、算出した劣化速度と、現在の動作マージンとに基づいて、当該電子デバイス300の動作マージンが、予め定められた値より小さくなる動作不良発生時期を算出する。予め定められた値とは、例えば当該電子デバイス300に対して予め定められた仕様値であってよい。個別劣化算出部280は、算出した動作不良発生時期を、ホスト装置200の使用者またはユーザ機器100の使用者等に通知してよい。このような処理により、メンテナンス等を行うべき時期をユーザに通知することができ、または、適切な時期にユーザ機器100のメンテナンス等を行うことができる。
図12は、本発明の一つの実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。コンピュータ1900は、与えられるプログラムに基づいて、図1から図11において説明したホスト装置200として機能してよい。更に、コンピュータ1900がホスト装置200として制御・収集した測定結果は、コンピュータ1900が接続されるネットワークを通じて上位のホスト装置によって収集・管理・制御されてよい。つまり、複数の電子デバイス300における試験結果は、階層的な構造を有するホスト装置群によって管理されてもよい。
コンピュータ1900がホスト装置200として機能する場合、プログラムは、コンピュータ1900を、図1から図11において説明した試験情報格納部210、試験情報送信部220、通信部230、試験情報生成部240、試験結果格納部250、使用環境通知部260、平均劣化算出部270、個別劣化算出部280、および通知部290のすくなくともいずれかとして機能させてよい。例えばプログラムは、ハードディスクドライブ2040を、試験情報格納部210および試験結果格納部250として機能させてよい。また、プログラムは、CPU2000を、試験情報生成部240、平均劣化算出部270、および個別劣化算出部280として機能させてよい。また、プログラムは、I/Oコントローラ2084を、試験情報送信部220、使用環境通知部260、および通知部290として機能させてよい。またプログラムは、通信I/F2030を、通信部230として機能させてよい。
コンピュータ1900は、CPU周辺部、入出力部、及びレガシー入出力部を備える。CPU周辺部は、ホストコントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィックコントローラ2075、及び表示装置2080を有する。入出力部は、入出力コントローラ2084によりホストコントローラ2082に接続される通信インターフェース2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有する。
ホストコントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィックコントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホストコントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェース2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェース2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050、パラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
当該プログラムは、コンピュータ1900にインストールされる。当該プログラムは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、前述したホスト装置200の各構成要素として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDおよびCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用して、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
以上説明したように、本例におけるホスト装置200および電子デバイス300によれば、それぞれの電子デバイス300の実使用環境における試験を行い、その結果を集計することができる。また、それぞれの電子デバイス300において、実使用環境に応じた試験を行わせることができる。
また、ホスト装置200および電子デバイス300によれば、複数の電子デバイス300の動作マージン、動作環境による動作マージンの変化等を測定して、測定結果を集計することができる。このため、例えば電子デバイス300に誤動作等が生じる前に、動作マージンの減少等を検出することができる。また、動作マージンの減少速度を検出することができるので、電子デバイス300に誤動作等が生じる時期を予測することができる。このため、適切な時期にユーザ機器100のメンテナンス等を行うことができ、または、メンテナンス等を行うべき時期をユーザに通知することができる。
このようにして、電子デバイス300の新たな劣化モード、あるいは劣化モードと環境の相関性を検出することができる。また、新たな劣化モード、あるいは劣化モードと環境の相関性についてより詳細な測定を行うべく、ホスト装置200から各電子デバイス300に対して、試験内容を指示することができる。このため、動作不良が生じる可能性が比較的に高い電子デバイス300の個体以外にも、各電子デバイス300の劣化に応じた対策を講じることができる。更に、このようにして得られたデータは、より正確な信頼性設計のために用いることができる。
Claims (27)
- ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイスであって、
前記電子デバイスの実装時に動作する動作回路と、
前記動作回路を試験する診断回路と、
前記診断回路における試験結果を、前記ネットワークを介して前記ホスト装置に送信する結果送信部と
を備える電子デバイス。 - 前記結果送信部は、前記電子デバイスが、前記ネットワークを介した通信機能を有する機器に実装された場合に、前記機器の通信機能を用いて、前記ホスト装置に前記試験結果を送信する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記動作回路に対して実行すべき試験内容を示す試験情報を、前記ホスト装置から前記ネットワークを介して受け取り、受け取った前記試験情報に応じた試験を、前記診断回路に実行させる診断制御部を更に備える
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記ホスト装置に、前記ネットワークを介して前記試験情報の送信を要求する試験情報要求部を更に備える
請求項3に記載の電子デバイス。 - 複数の前記試験内容に対応する、前記診断回路の複数の制御情報を予め格納する制御情報格納部を更に備え、
前記診断制御部は、受け取った前記試験情報に対応する前記制御情報を用いて、前記診断回路に試験を実行させる
請求項4に記載の電子デバイス。 - 前記試験情報要求部は、いずれの前記制御情報を用いるべきかを示す前記試験情報の送信を、前記ホスト装置に要求する
請求項5に記載の電子デバイス。 - 前記診断制御部は、前記試験情報要求部が前記試験情報の送信を要求する前に、予め定められた試験内容を、前記診断回路に実行させ、
前記試験情報要求部は、前記診断回路が前記予め定められた試験内容を実行した試験結果を前記ホスト装置に送信し、当該試験結果に応じて次に実行すべき前記試験内容を示す前記試験情報の送信を前記ホスト装置に要求する
請求項4に記載の電子デバイス。 - 前記診断回路は、複数の試験内容について、予め前記動作回路を試験し、
前記電子デバイスは、
複数の前記試験内容についての試験結果を格納する結果格納部と、
前記ホスト装置に、いずれの前記試験結果を送信すべきかを示す試験情報の送信を要求する試験情報要求部と
を更に備え、
前記結果送信部は、前記ホスト装置から送信される前記試験情報に対応する前記試験結果を前記結果格納部から読出し、前記ホスト装置に送信する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記電子デバイスはコンピュータに実装され、
前記診断回路は、前記コンピュータの起動時に前記動作回路を試験し、試験後に前記動作回路の初期化を行う
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記コンピュータの起動時に、前記動作回路に対して実行すべき試験内容を示す試験情報の送信を、前記ホスト装置に要求する試験情報要求部を更に備え、
前記診断回路は、前記ホスト装置から受け取った前記試験情報に応じた試験を実行する
請求項9に記載の電子デバイス。 - 前記電子デバイスはコンピュータに実装され、
前記診断回路は、前記コンピュータのシャットダウン時に前記動作回路を試験する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記診断回路における試験結果を格納する、不揮発性の結果格納部を更に備え、
前記結果送信部は、前記コンピュータの起動時に、前記結果格納部に格納されている前記試験結果を読み出して、前記ホスト装置に送信する
請求項11に記載の電子デバイス。 - 前記電子デバイスの温度を検出する温度検出部を更に備え、
前記結果送信部は、前記診断回路における試験結果と、当該試験結果に対応する試験を実行したときの前記電子デバイスの温度とを、前記ホスト装置に送信する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記動作回路の総動作時間を計測する動作時間計測部を更に備え、
前記結果送信部は、前記診断回路における試験結果にあわせ、前記総動作時間を更に前記ホスト装置に送信する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 前記診断回路は、前記動作回路が正常に動作するか否かを、試験条件を変更して判定することにより、前記動作回路が正常に動作する前記試験条件の範囲を測定する
請求項1に記載の電子デバイス。 - 診断回路を内蔵した電子デバイスが実装される機器と、ネットワークを介して通信するホスト装置であって、
前記診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、
前記電子デバイスから、前記試験情報を要求された場合に、前記試験情報を前記電子デバイスに送信する試験情報送信部と
を備えるホスト装置。 - 前記診断回路における試験結果を前記ネットワークを介して受け取り、前記試験結果に基づいて、前記診断回路が次に実行すべき試験内容を示す前記試験情報を生成して、前記試験情報格納部に格納する試験情報生成部を更に備える
請求項16に記載のホスト装置。 - 前記診断回路は、与えられる前記試験情報に応じた試験条件において、前記電子デバイスが正常に動作するか否かを判定する試験を行い、
前記試験情報生成部は、前記試験結果に応じて前記試験条件を変更した前記試験情報を、前記診断回路が次に実行すべき前記試験情報として順次生成することにより、前記電子デバイスが正常に動作する前記試験条件の範囲を測定するマージン試験を、前記診断回路に実行させる
請求項17に記載のホスト装置。 - 前記電子デバイスから、前記診断回路が試験を実行したときの前記電子デバイスの温度を示す温度情報を受け取り、前記試験結果と、前記温度情報とを対応付けて格納する対応格納部を更に備える
請求項18に記載のホスト装置。 - 前記試験情報生成部は、前記試験結果に対応する前記温度情報に更に基づいて、前記診断回路が次に実行すべき試験内容を示す前記試験情報を生成して、前記試験情報格納部に格納する
請求項19に記載のホスト装置。 - 前記温度情報で示される温度が、予め定められた温度範囲でない場合に、その旨を前記電子デバイスに通知する使用環境通知部を更に備える
請求項19に記載のホスト装置。 - 同種の複数の前記電子デバイスから、それぞれの試験結果と、それぞれの前記電子デバイスの総動作時間とを受け取り、前記総動作時間及び前記試験結果に基づいて、動作時間に対する当該種類の前記電子デバイスの平均劣化を算出する平均劣化算出部を更に備える
請求項17に記載のホスト装置。 - それぞれの前記電子デバイスの前記試験結果及び前記総動作時間から、それぞれの前記電子デバイスの劣化速度を算出する個別劣化算出部と、
前記個別劣化算出部が算出した劣化速度が、前記平均劣化算出部が算出した平均劣化速度に対して、所定の割合以上である場合に、その旨を通知する通知部と
を更に備える請求項22に記載のホスト装置。 - 前記診断回路は、前記試験条件を順次変更して、前記電子デバイスが正常に動作できる前記試験条件の範囲を、動作マージンとして測定するマージン試験を行い、
前記ホスト装置は、前記電子デバイスから、前記動作マージンと、前記電子デバイスの総動作時間とを受け取り、前記総動作時間および前記動作マージンに基づいて、前記動作マージンの劣化速度を算出する個別劣化算出部を更に備える
請求項16に記載のホスト装置。 - 前記個別劣化算出部は、算出した前記劣化速度に基づいて、前記電子デバイスの前記動作マージンが、予め定められた値より小さくなる時期を算出する
請求項24に記載のホスト装置。 - ホスト装置と、前記ホスト装置とネットワークを介して通信する機器に実装される電子デバイスとを備える通信システムであって、
前記電子デバイスは、
前記電子デバイスの実装時に動作する動作回路と、
前記動作回路を試験する診断回路と、
前記診断回路における試験結果を、前記ネットワークを介して前記ホスト装置に送信する結果送信部と
を有し、
前記ホスト装置は、
前記診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、
前記電子デバイスから、前記試験情報を要求された場合に、前記試験情報を前記電子デバイスに送信する試験情報送信部と
を有する通信システム。 - コンピュータを、診断回路を内蔵した電子デバイスを実装した機器とネットワークを介して通信するホスト装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記診断回路が実行すべき試験内容を示す試験情報を予め記憶する試験情報格納部と、
前記電子デバイスから、前記試験情報を要求された場合に、前記試験情報を前記電子デバイスに送信する試験情報送信部と
して機能させるプログラム。
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