JPWO2008136270A1 - 表示素子及び電界効果型トランジスタ - Google Patents

表示素子及び電界効果型トランジスタ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008136270A1
JPWO2008136270A1 JP2009512918A JP2009512918A JPWO2008136270A1 JP WO2008136270 A1 JPWO2008136270 A1 JP WO2008136270A1 JP 2009512918 A JP2009512918 A JP 2009512918A JP 2009512918 A JP2009512918 A JP 2009512918A JP WO2008136270 A1 JPWO2008136270 A1 JP WO2008136270A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
gate electrode
display
drain electrode
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009512918A
Other languages
English (en)
Inventor
本郷 廣生
廣生 本郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2008136270A1 publication Critical patent/JPWO2008136270A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78645Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with multiple gate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/12Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being other than a semiconductor body, e.g. an insulating body
    • H01L27/1214Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being other than a semiconductor body, e.g. an insulating body comprising a plurality of TFTs formed on a non-semiconducting substrate, e.g. driving circuits for AMLCDs
    • H01L27/124Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being other than a semiconductor body, e.g. an insulating body comprising a plurality of TFTs formed on a non-semiconducting substrate, e.g. driving circuits for AMLCDs with a particular composition, shape or layout of the wiring layers specially adapted to the circuit arrangement, e.g. scanning lines in LCD pixel circuits

Abstract

ソース電極と、金属電極であるドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との双方に接触する様に配置された半導体層と、前記半導体層の少なくとも一部に対向するように配置されたゲート電極と、を具備し、前記ゲート電極は、第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極よりも前記ドレイン電極側に配置された第2のゲート電極とを備え、前記第2のゲート電極は、前記ドレイン電極と同電位となるように接続され、前記第1のゲート電極とは電気的に独立している。これにより、表示装置において、オフ動作時の漏れ電流を抑制しつつ、画素エリア・バス配線幅の縮小を抑制する。

Description

本発明は、表示画面の表示素子と、表示素子に用いられる電界効果型トランジスタに関する。また、表示素子を用いた電子機器に関する。尚、本出願は、日本出願番号2007−117443に基づく優先権を主張するものであり、日本出願番号2007−117443における開示内容は引用により本出願に組み込まれる。
表示素子が画素毎に配置され、各表示素子のオン・オフが制御されることによって、画像の表示を行う表示装置について以下に説明する。
図1に、一の表示素子の回路図を示す。表示画素としては、液晶や発光素子などを用いたものが知られているが、ここでは液晶を例として説明する。1つの表示画素(CLC200(CLC:Liquid Crystal Capacitor))に対して、データ(ソース)線のうちの1本と、ゲート線のうちの1本と、トランジスタ(TFT200(TFT:Thin Film Transistor))と、保持容量(Cs300)と、画素電極Aとが設けられている。液晶表示装置の場合、画素部分は、等価回路としては容量(CLC)と見なされる。
TFT200のゲート電極(G)は、ゲート線2−2に接続され、ソース領域(S)はデータ線1−1に接続され、ドレイン領域(D)は画素電極10に接続される。Cs300一端は画素電極10を介してTFT200のドレイン領域(D)に接続され、他端は、一段前のゲート線2−2に接続されている。
なお、CS300は、必ずしも設ける必要はない。CLC100も容量であるから、画素(CLC100)やTFT200の形態によっては、CLC100のみで十分に電圧を保持できる場合もある。また、TFT200は、pチャネル型でもnチャネル型でも構わない。
このような構成の表示装置において、画像を表示する際の動作を以下に説明する。
あるタイミングでゲート線2−2に信号電圧が供給されると、TFT200のゲート電極(G)の電位が変化し、ゲート電圧が変化する。これにより、TFT200が導通状態となる。TFT200が導通状態に保たれたまま、あるタイミングでデータ線1−1に信号電圧が供給される。すると、導通しているTFT200のドレイン電極(D)の電位が変化する。これにより、Cs300とCLC100に接続される画素電極10の電位が変化し、CS300とCLC100が充電される。CLC100が充電される事でシャッターが切り替わり、光透過率が変化する。これにより、この表示画素における表示が行われる。この際、液晶シャッターが完全に切り替わる前に、データ線1−1とゲート線2−2に対する信号の供給が停止されたとしても、Cs300に保持された電圧によって、液晶シャッターを切替えることができる。従って、液晶シャッターが完全に切り替わるのを待たずに、次の画素のデータ線、ゲート線に、信号電圧を供給することができる。尚、Cs300の他端(ドレイン領域(D)とは逆側の電極)は、一段階前のステップで切り替えをする(つまり、切り替えが済んだ画素の)ゲート線2−1に接続されている。このため、Cs300の他端は、常に信号の供給が停止されたゲート線2−1に接続されていることとなり、干渉を及ぼす事は無い。また、このように一段前のゲート線2−1にCs300の他端が接続されていることで、余計な配線を減らすことができる。
上述したような、各画素にスイッチング用のトランジスタ(TFT)を設ける方式は、アクティブマトリックス方式と呼ばれる。こうしたアクティブマトリックス型の表示装置としては、例えば、特開2006−91089号公報、特開2006−184853号公報、特開2002−328617号公報、特開2002−31817号公報に記載されている。
アクティブマトリックス型の表示装置では、表示画素(上記の例では液晶)を、どの程度の精密さでスイッチできるかが重要である。従って、表示画素の電気的状態を切替えるトランジスタの精度が、表示装置の階調性能を決めることになる。また、階調に限らず、消費電力、画質なども、スイッチング用トランジスタの性能に大きく左右される。例えば、ゲート線、データ線に信号電圧が供給されていない状態で、トランジスタに漏れ電流が生じると、充電された保持容量から電荷が漏れてしまう。漏れ電流が存在することは、光が完全に遮断されないことを意味し、階調の性能を低下させる原因となる。また、この場合、表示画素を切り替えるための電圧も変動してしまう。更に、これを防止するために、短い時間間隔で、再度同じ信号を入れ直す必要があり、余計な電力を消費する。また、漏れ電流を見こして、多めに充電を行わなければならず、一の表示素子に対する充電時間を長くしなければならなくなる。その結果、フレームごとに画を切り替える間隔も長くせざるを得なくなり、動画などではコマ落ちの多い画となる。従って、スイッチング用トランジスタにおけるオフ時の漏れ電流を抑制することのできる技術が望まれている。
アクティブマトリクス型表示装置の表示素子等に用いられるスイッチング用トランジスタとしては、多結晶半導体薄膜を用いた電界効果型トランジスタ(以下、p−TFTと表記する)が知られている。p−TFTでは、非晶質半導体薄膜を用いたTFT(以下、a−TFTと表記する)と比較して、電界効果移動度が大きいというメリットがある。
p−TFTにおいてオフ時の漏れ電流を抑制する為に、例えば、Lightly Doped Drain(LDD)構造を採用することが考えられる。この技術は、所謂短チャネル効果の対策の為の技術であり、チャネル上のドーピング濃度を変化させることで、チャネル層に印加される電界を制御し、オフ時の漏れ電流が抑制される様にする技術である。LDD構造を採用した技術としては、例えば、特開2005−64123号公報、特開平9−129891号公報に記載されている。
オフ時の漏れ電流を抑制する為の他の手法として、ゲート電極の構造を工夫する技術が挙げられる。ゲート電極の構造を工夫することによって、半導体層に印加される電界を制御することができる。こうしたトランジスタは、例えば、特開平7−321324号公報、特開2006−100404号公報、IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES VOL. 39, No 04, 916頁(従来技術1)、IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, VOL. 22, NO. 10, 472頁(従来技術2)、PHYSICAL REVIEW LETTERS VOL. 93 No.19 196805頁(従来技術3)に記載されている。
このうち、従来技術1には、メインゲートの上部にソース・ドレイン領域を制御するためのサブゲートが設けられたトランジスタが記載されている。従来技術1には、そのサブゲートが、サブゲート電圧Vsで制御される事が記載されている。
また、従来技術2には、サブゲートとして、電気的にフロートである(接続されていない/制御されない)金属がトランジスタに設けられることが記載されている。この従来技術2によれば、サブゲートがドーピングマスクとしての役割を果たし、サブゲート直下のチャネル層の不純物濃度が低下する。これにより、LDD構造と同じく、漏れ電流が抑制される。
また、従来技術3には、ゲート電極を分割して、同電位で制御することが記載されている。
ところで、表示装置用のトランジスタとしては、p−TFT以外のものも知られている。p−TFT以外のトランジスタとして、例えば、カーボンナノチューブ(CNT)を半導体層に用いたトランジスタ(以下、CNT−FETと表示する)が挙げられる。
CNT−FETは、製造プロセスで高温処理工程を必要としない点、巨大な製造装置を必要としない点等で、p−TFTよりもメリットがある。p−TFTを製造する場合には、その製造工程中で、高い処理温度を要するアニール処理が必要である。従って、耐熱性の低い材料を用いることは難しい。また基本的に、スパッタ装置などの真空装置で製造されることから、大面積表示装置の製造では、コストの高い大型の真空装置が必要となる。これに対して、CNT−FETは、CNTを溶液に溶かすことが可能であるので、塗布法や印刷法等によって製造することができる。よって、CNT−FETを製造するにあたり、巨大な真空装置は不要であり、製造コストを大幅に抑制できるのである。また、高温での処理が不要であることから、支持基材として、プラスティック基板などの耐熱性の低い材料も使用可能となり、フレキシブルな表示装置の製造も可能となる。
図2は、一般的なCNT−FETの一例を示す概略断面図である。図2に示されるように、このCNT−FETは、基板109上に形成された、ゲート電極105、ソース電極103、ドレイン電極104、半導体層107、及び画素電極110を有している。ゲート電極105は、基板109に接して形成されており、ゲート絶縁膜112によって覆われている。半導体層107は、ゲート絶縁膜112を介してゲート電極105と対向する様に、ゲート絶縁膜112上に形成されている。この半導体層107はCNTを含む層である。半導体層107の両端には、ソース電極103及びドレイン電極104が設けられている。ソース電極103及びドレイン電極104は、通常、金属電極である。ソース電極103、ドレイン電極104、及び半導体層107を覆う様にして、保護膜111が設けられている。また、保護膜111上の一部分には画素電極110が形成されている。画素電極110は、保護膜111の一部に設けられた開口を介して、ドレイン電極104に接続されている。
このようなCNT−FETは、次の(1)〜(5)のような工程を経て製造される。(1)基板の表面を絶縁性にする。基板が絶縁性である場合は、そのまま用いることも可能である。(2)ゲート電極105を形成する。(3)ゲート絶縁膜112を形成する。(4)ソース電極103、ドレイン電極104となる電極を形成する。(5)半導体層107となる材料を印刷、塗布する。以上が最も基本的な工程の構成である。尚、別の方法として、(1)〜(5)の順番を、(1)、(5)、(4)、(3)、(2)のような順番とすることも可能である。また、(1)、(2)、(3)、(5)、(4)のような順番とすることも可能である。尚、何れの場合も、最後に保護膜111などが形成される。
図2で示したCNT−FETでは、ゲート電極105と半導体層107とがゲート絶縁膜112を介して容量(コンデンサー)を構成している。ゲート電極105の電圧を制御することによって、半導体層107の一部分の電圧(あるいは電位、ポテンシャル)を変化させることができる。半導体層107部分の電位を変化させることで、半導体層107内の電荷濃度またはエネルギー障壁を制御することが出来る。すなわち、ゲート電圧を制御することにより、半導体層107を流れる電流量を制御することができる。これは、一般的なシリコン型の電界効果トランジスタと同様の動作である。
こうしたCNT−FETとしては、例えば、IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 46, NO. 7, 1402頁(従来技術4)に記載されている。
LDD構造は、半導体層としてシリコン膜などを用いたp−TFT等の、ドーピング手法が確立されているトランジスタに対しては有効である。しかしながら、ドーピング手法の確立されていない材料(例えば、CNT−FET)に対しては、適用することが難しい。
また、p−TFT以外のトランジスタに対して、ゲート電極の構造を既述した文献のように工夫しても、必ずしも漏れ電流は抑制されない。例えば、従来技術2のように、複数のゲート電極を重ねた構造を、CNT−FETに適用したとしても、必ずしも漏れ電流は抑制されない。実際に、従来技術1と同様な構造である従来技術4には、ゲート電圧が正の時に明確な漏れ電流が存在することが示されている。
p−TFT以外のトランジスタにおける漏れ電流に対する対策として、従来のサブゲート構造が有効とならないのは、漏れ電流の原理がp−TFTと異なる場合があるからと考えられる。例えばCNT−FETでは、半導体層とドレイン電極との間におけるショトキー接続部分における電荷の移動が、漏れ電流の原因となると考えられる。p型のCNT−FETの場合、正孔(多数キャリア)がソース側から注入される。理想的には、ゲート電圧が正の場合、チャネルのゲート領域でのポテンシャルが上がり電流が阻止される。しかし実際には、ゲート電圧が正の時にはドレイン側から電子(少数キャリア)が注入されてしまい、漏れ電流の原因となる。CNT−FETの場合には、ドレイン側の少数キャリアに対するショトキー障壁が高くない点、オフ動作時のゲート電圧によってそのショトキー障壁が低下する点から、ショトキー接続部分が漏れ電流に与える影響はより大きい。尚、CNTのショトキー障壁が小さいのは、CNTのバンドギャップが小さいこと(例えばCNTの直径が0.7−2nmの場合、バンドギャップは0.4−1.2eV)が原因である。また、n型CNT−FETの場合は、それぞれのキャリアを相補的に置き換えて考慮することで、同様な問題として理解できる。
従って、ショトキー接続部分が原因で生じる漏れ電流を抑制することのできる技術が望まれる。
また、表示装置においては、実効的な画素部分の面積を確保することが必要となる。例えば、従来技術2に記載される様に、サブゲートを電気的に独立に制御すれば、チャネル層に印加される電圧を効果的に制御できると考えられるが、主のゲート線に接続される配線とは別に、サブゲートを制御する為の配線が必要となる。そして、サブゲート制御用の配線により、実効的な画素部分の面積が減少してしまう。実効的な画素面積が減少することは、輝度の性能が低下することを意味する。
従って、実効的な画素面積を減少させずに、漏れ電流を抑制することのできる技術が望まれる。
すなわち、本発明の目的は、ショトキー接続部分が原因となる漏れ電流を抑制することのできる技術を提供する事にある。また、本発明の他の目的は、実効的な画素面積を維持したままで、漏れ電流を抑制することのできる技術を提供する事にある。
本発明の電界効果型トランジスタは、ソース電極と、金属電極であるドレイン電極と、X方向においてソース電極とドレイン電極との間に配置され、ソース電極とドレイン電極との双方に接触する様に配置された半導体層と、半導体層の少なくとも一部に対し、X方向と垂直なZ方向において対向するように配置されたゲート電極と、を具備する。ゲート電極は、第1のゲート電極と、前記X方向において、第1のゲート電極よりもドレイン電極側に配置された第2のゲート電極とを備える。第2のゲート電極は、ドレイン電極と同電位となるように接続され、第1のゲート電極とは電気的に独立している。
第2のゲート電極の少なくとも一部は、半導体層とドレイン電極との接続部分にZ方向において対向する位置に配置されていることが好ましい。
第1のゲート電極5は、半導体層によって形成されるチャネル領域の中央部に対応する位置に、第1のゲート電極5のドレイン電極4側の端部が配置されている個とが好ましい。
ソース電極は、矩形部分を有し、ドレイン電極は、その矩形部分の3辺を取囲むように配置されていることが好ましい。
半導体層は、カーボンナノチューブを含んでいることが好ましい。
本発明の表示素子は、上記の電界効果型トランジスタと、ドレイン電極に電気的に接続された画素電極と、を具備する。
その表示素子の1形態において、画素電極は、液晶電極である。
その表示素子の他の1形態において、画素電極は、EL(electroluminescence)素子である。
第2のゲート電極は、画素電極と電気的に接続されることで、ドレイン電極と同電位に接続されていることが好ましい。
本発明の表示素子は、更に、画素電極に接続された保持容量、を具備することが好ましい。
本発明の表示素子の更に別の形態は、スイッチング用トランジスタと、電流駆動用トランジスタと、その電流駆動用トランジスタのドレイン電極に接続された画素電極と、を具備する。そのスイッチング用トランジスタのドレイン電極は、その電流駆動用トランジスタのゲート電極に電気的に接続されている。そのスイッチング用トランジスタと前記電流駆動用トランジスタの少なくとも一方は、上記の電界効果型トランジスタである。
そのスイッチング用トランジスタのソース電極は、データ線に電気的に接続され、その電流駆動用トランジスタのソース電極は、前記データ線とは別の電流供給線に接続されていることが好ましい。
上記の表示素子は、更に、そのスイッチング用トランジスタに接続された保持容量、を具備することが好ましい。このとき、そのスイッチング用トランジスタのドレイン電極は、その保持容量の2つの電極のうちの一方に電気的に接続される。
本発明のビデオカメラは、撮像部と、表示画面と、その撮像部によって取得された画像データをその表示画面に表示する様に制御する表示制御部と、を具備する。その表示画面には、上記の表示素子が、格子状に複数個配列されている。
本発明の光ディスク再生装置は、光ディスクに記録された情報を読み取る光ディスク読み取り部と、表示画面と、その光ディスク読み取り部により読み取られた情報を、その表示画面に表示する様に制御する表示制御部と、を具備する。その表示画面には、上記の表示素子が、格子状に複数個配列されている。
本発明のテレビ受像機は、テレビ映像用信号を受信する受信部と、表示画面と、その受信部で受信した前記テレビ映像用信号に基いて、その表示画面に表示する内容を制御する表示制御部と、を具備する。その表示画面には、上記の表示素子が、格子状に複数個配列されている。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、表示画面と、使用時に、その表示画面がユーザの眼前に配置されるように、前記表示画面を支持する支持部と、その表示画面に表示される内容を制御する表示制御部と、を具備する。その表示画面には、上記の表示素子が、格子状に複数個配列されている。
本発明によれば、ショトキー接続部分が原因となる漏れ電流を抑制することのできる技術が提供される。更に、実効的な画素面積を維持したままで、漏れ電流を抑制することのできる技術が提供される。
上記発明の目的、効果、特徴は、添付される図面と連携して実施の形態の記述から、より明らかになる。
図1は、表示素子の回路図である。 図2は、一般的なCNT−FETの断面模式図である。 図3は、第1の実施形態の表示装置の概略構成図である。 図4は、第1の実施形態に係る表示素子の構成を示す平面図である。 図5は、図4のAA’に沿った断面を示す模式図である。 図6は、図4のBB’に沿った断面を示す模式図である。 図7は、比較例におけるポテンシャル分布を示す図である。 図8は、第1の実施形態におけるポテンシャル分布を示す図である。 図9は、比較例における漏れ電流のメカニズムを示すためのエネルギーバンド図である。 図10は、第1の実施形態における漏れ電流のメカニズムを示すためのエネルギーバンド図である。 図11は、ゲート電極の配置を説明するための図4のAA’断面の概念図である。 図12Aは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図12Bは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図12Cは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図12Dは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図12Eは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図12Fは、第1の実施形態の製造方法を示す工程断面図である。 図13は、第1の実施形態の変形例の積層構造を示す模式断面図である。 図14は、第1の実施形態の変形例の積層構造を示す模式断面図である。 図15は、第1の実施形態の変形例の積層構造を示す模式断面図である。 図16は、第1の実施形態の変形例の積層構造を示す模式断面図である。 図17は、第2の実施形態に係る表示素子の構成を示す平面図である。 図18は、図17のDD’に沿った断面を示す模式図である。 図19は、図17のEE’に沿った断面を示す模式図である。 図20は、図17のFF’に沿った断面を示す模式図である。 図21Aは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Bは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Cは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Dは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Eは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Fは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図21Gは、第2の実施形態の製造方法を説明するための工程断面図である。 図22は、本発明の表示装置を用いたビデオカメラの構成を示す概略構成図である。 図23は、本発明の表示装置を用いた光ディスク再生装置の構成を示す概略構成図である。 図24は、本発明の表示装置を用いたテレビ受像機の構成を示す概略構成図である。 図25は、本発明の表示装置を用いたヘッドマウントディスプレイの構成を示す概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による表示装置の実施の形態が説明される。図面において同一、又は類似の参照符号は、同一、類似、又は等化な構成要素を示している。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、本実施形態では、表示画素として液晶を用いた場合の例について説明する。
図3は、本発明の表示素子20を用いた表示装置の構成を示す概略図である。この表示装置は、制御部50と、データ線駆動回路30と、ゲート線駆動回路40と、表示画面60とを有している。表示画面60中には、複数のデータ線1−1、1−2、・・・(以下、区別せず総称する場合、データ線1と表記する)と、複数のゲート線2−1、2−2、・・・(以下、区別せず総称する場合、ゲート線2と表記する)が格子状に形成されている。また、複数のデータ線1とゲート線2の交点領域に本発明の表示素子20−1、20−2、・・・(以下、総称して表示装置20と表記する)が設けられている。
データ線駆動回路30は複数のデータ線1に信号電圧を供給する回路である。ゲート線駆動回路40は、複数のゲート線2に信号電圧を供給する回路である。データ線駆動回路30及びゲート線駆動回路40は、制御部50に接続されており、制御部50によって制御される。
制御部50は、例えば図示しないCPUやRAM、ROMなどを備えており、インストールされた表示制御用のプログラムがCPUで実行されることによって、データ線駆動回路30及びゲート線駆動回路40の動作を制御する。これにより、表示画面60に目的の画像を表示することができる。
図4を参照して、表示素子20の構成について説明する。図4は、表示素子20の構成を概略的に示す平面図である。尚、図4に描かれている構成は、実際には保護膜等に覆われている為に透視できないが、説明の便宜上、透視させて示してある。
図4において、データ線1とゲート線2との交差領域では、データ線1とゲート線2との間に絶縁膜が介在しており、互いに絶縁されている。データ線1及びゲート線2は、例えば厚さ1.5[μm]程度に形成された、ITO透明電極によって形成される。データ線1及びゲート線2を絶縁する絶縁膜としては、例えば、厚み0.4[μm]のシリコン窒化膜を用いる事ができる。
表示素子20は、データ線1−1、1−2とゲート線2−1、2−2によって囲まれた領域に配置されている。表示素子20は、スイッチング素子70と、図示しない表示画素と、表示画素に接続する画素電極10と、保持容量とを備えている。ゲート線2−2と保持容量の電極8とは電気的に接続されている。保持容量の電極8は、絶縁膜(図示せず)を介して画素電極10に対向しており、これにより保持容量が形成される。
スイッチング素子70は、ソース電極3、ドレイン電極4、第1のゲート電極5、第2のゲート電極6、及び半導体層7を備えている。
ソース電極3は、データ線1−1に接続されている。ドレイン電極4は、画素電極10に接続されている。半導体層7は、ソース電極3及びドレイン電極4の双方に接続されている。半導体層7のうち、X方向においてソース電極3及びドレイン電極4の間に配置された領域は、チャネル領域となる。図4中、Y方向におけるソース電極3及びドレイン電極4それぞれの幅(チャネル幅)は、例えば100[μm]程度である。
第1のゲート電極5の一部は、半導体層7の少なくとも一部の領域と重なっている。すなわち、第1のゲート電極5と半導体層7とは、一部の領域において対向している。但し、後述するように、第1のゲート電極5と半導体層7との間には絶縁膜が介在しており、電気的には絶縁されている。また、第1のゲート電極5は、ゲート線2−2に接続されている。
第2のゲート電極6も、第1のゲート電極5と同様に、半導体層7の一部の領域と重なっている。第2のゲート電極6は、第1のゲート電極5よりもドレイン電極4側で半導体層7と重なっている。また、第2のゲート電極6は、半導体層7とドレイン電極4との接続部分とも重なる様に、配置されている。更に、第2のゲート電極6は、第1のゲート電極5と重なってはいない。
この第2のゲート電極6は、第1のゲート電極5と電気的に独立している。第2のゲート電極6は、画素電極10まで延びており、画素電極10に接続されている。すなわち、第2のゲート電極6とドレイン電極4とは、画素電極10を介して、同電位となるように接続されている。
図5、6を参照して、スイッチング素子70の積層構造について説明する。図5は、図4のA−A’に沿った断面を示す概略断面図であり、図6はB−B’に沿った断面を示す概略断面図である。
図5に示されるように、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6は、基板9上に形成されている。第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6と基板9の表面は、電気的に絶縁している。
第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6は、互いに電気的に離隔して配置されている。第1のゲート電極5のチャネル方向(図5中、X方向)の長さは、例えば40[μm]である。第1のゲート電極5の厚さは、例えば0.2[μm]である。第2のゲート電極6のチャネル方向の長さは、例えば10[μm]であり、厚さは0.2[μm]である。第1のゲート電極5と第2のゲート電極6との間隔は、例えば20[μm]である。第1、第2のゲート電極の材料は、例えばアルミニウムである。
絶縁膜12が、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6を被覆するように、設けられている。絶縁膜12は、いわゆるゲート絶縁膜であり、第1のゲート電極5、及び第2のゲート電極6のそれぞれと半導体層7とを絶縁するためのものである。本実施形態では、絶縁膜12として、厚さ0.4[μm]のシリコン窒化膜が用いられる。尚、図示していないが、絶縁膜12は、ゲート線1とデータ線2との交差領域まで延びており、ゲート線1とデータ線2とをも絶縁している。
ソース電極3、ドレイン電極4、及び半導体層7は、絶縁膜12上に配置されている。ソース電極3及びドレイン電極4のそれぞれは、金属電極である。本実施形態ではソース電極3及びドレイン電極として、厚さが0.01[μm]のチタン膜上に、厚さ0.2[μm]の金膜が積層したものが用いられる。ソース電極3及びドレイン電極4のそれぞれのX方向の幅は、例えば200[μm]である。ソース電極3とドレイン電極4間の間隔は、例えば55[μm]である。
半導体層7は、X方向においてソース電極3とドレイン電極4との間に配置されている。半導体層7は、ソース電極3とドレイン電極4との双方に接触する様に設けられている。本実施形態では、半導体層7の両端部が、それぞれ、ソース電極3及びドレイン電極4の端部を覆う様に配置されている。また、半導体層7とドレイン電極4との接続部分は、図5に示すZ方向において第2のゲート電極6と重なっている。すなわち、第2のゲート電極6は、Z方向において半導体層7とドレイン電極4の双方と重なっている。
本実施形態の半導体層7は、CNTを含んだ層である。半導体層7中では、CNTがネットワークを形成している。半導体層7としては、例えば、長さが10[μm]以下のCNTを、1本/[μm]2以下の密度で配置した層が用いられる。
スイッチング素子70の表面は、絶縁性の保護膜11で覆われている。すなわち、ソース電極3、ドレイン電極4、及び半導体層7を覆う様に、保護膜11が設けられている。保護膜11としては、例えば、厚さ0.3[μm]のシリコン窒化膜を用いることができる。
画素電極10は、保護膜11上の一部に配置されている。保護膜11には、スルーホール18が設けられており、画素電極10はそのスルーホール18を介してドレイン電極4に接続されている。画素電極の辺の長さ(図4中のL1及びL2)は、例えば400[μm]である。
また、図6に示されるように、画素電極10と第2のゲート電極6との接続部分には、絶縁膜12と保護膜11とを貫通するスルーホール19が設けられている。このスルーホールを介して、画素電極10と第2のゲート電極6とが電気的に接続されている。
以上説明した構成の表示装置は、制御部50が、所定の画素をスイッチングするように、ゲート線駆動回路40及びデータ線駆動回路30の動作を制御する。すなわち、光透過率切替えたい表示素子20に対して、ゲート線駆動回路40によってゲート線2−2にオン電圧信号を供給する。これによりスイッチング素子70が導通状態となる。そして、データ線駆動回路30により電圧信号をデータ線1−1に供給する。スイッチング素子70を介して画素電極10及び保持容量電極8に電流が流れ、保持容量と液晶画素が充電される。液晶画素が充電される事で、光透過率が切替えられる。続いて、ゲート線2−2に対して、正電圧であるオフ電圧信号が供給され、スイッチング素子70がオフ状態とされる。オフ時には、保持容量及び液晶画素に貯えられた電荷によって、画素の切替えが行われ、切り替わった状態が維持される。尚、スイッチング素子70は、例えば、ゲート電圧の範囲が−40〜40[V]、ソース・ドレイン間動作電圧が0〜20[V]、オン電流が約0.1[mA]、オフ電流が約1[pA]のpチャネル型トランジスタとして動作し、液晶の画素をスイッチングする機能を果たす。
この際、第2のゲート電極6が存在するため、ゲート電圧が正の時(オフ時)でもドレイン電極4と半導体層7との接続部分における電界が制御される。これにより、ゲート電圧が正で大きい場合でも、漏れ電流を10[pA]程度にまで抑制できる。
第2のゲート電極6の作用について、図7、8を参照して説明する。図7は第2のゲート電極6を設けなかった場合のトランジスタ(以下、比較例)における、ポテンシャル分布を示す図である。ここでは、図2に示すCNT−FETを比較例として説明する。一方、図8は、本実施形態で説明したスイッチング素子70のポテンシャル分布を示す図である。両図中、領域I、II、IIIは、それぞれ、ソース電極、半導体層領域(チャネル領域)、ドレイン電極に対応する位置を示している。具体的には、チャネル領域IIのX方向の幅を6[μm]とし、ソース領域Iとドレイン領域IIIとの間に−4[V]、ゲート電圧として5[V]を印加した場合のポテンシャル分布を示している。
また、図7(比較例)では、ゲート長(ゲート電極105のX方向長さ)を6[μm]としている。また、ゲート電極105のチャネル方向側両端(X方向側両端)は、ドレイン電極104及びソース電極103の端部に対応している。
一方、図8(本実施形態の例)では、第1のゲート電極5のX方向幅を3[μm]、第2のゲート電極6のX方向幅を0.7[μm]としている。第1のゲート電極5のソース電極側端は、ソース電極3の端部に対応する位置に存在するものとする。第2のゲート電極6とドレイン電極4とはX方向に0.2ミクロン分重なった状態としている。第2のゲート電極6は、ドレイン電極4と同電位であるので、−4[V]が印加された状態となる。
一般的に、CNT−FETは、ドーピングなどをしない場合、p型チャネルトランジスタとして動作する。この場合、CNT−FETのゲート電極105に正の電圧が印加されると(オフ時)、図7に示すように比較例のチャネル領域(II)にポテンシャルが生じる。キャリアである正孔にとって、このポテンシャルは障壁となる。本発明も同様に、スイッチング素子70は、p型チャネルトランジスタとして動作し、第1のゲート電極5に正の電圧を印加すると、図8に示すように、多数キャリアである正孔にとって障壁となるポテンシャルがチャネル領域(II)に生じる。
ここで、ゲート電圧が正の場合、多数キャリアである正孔は、ゲート領域に生じる障壁に阻害され、ソース領域(I)からドレイン領域(III)側に移動しないことが期待される。しかしながら、オフ動作時の漏れ電流は、多数キャリアの正孔のみではなく、少数キャリアの電子も寄与する場合がある。この場合、電子はドレイン側から供給されると考えられる。図7で示した比較例では、チャネル領域(II)とドレイン領域(III)との界面近傍において、チャネル領域(II)のポテンシャルの傾きが急峻となっている。これはショトキー障壁に対し大きな電圧が印加されていることを意味する。
図9及び図10を参照して、比較例と本発明とにおけるショトキー障壁について説明する。図9は比較例(図2に示すCNT−FET)におけるエネルギーバンドを示す図である。図10は、本発明におけるスイッチング素子70の領域におけるエネルギーバンドを示す図である。
図9及び図10を参照して、ショトキー障壁の高さ(金属と半導体との界面におけるフェルミレベル(Ef)から伝導帯の底レベル(Ec)までのポテンシャルエネルギー)は、金属およびそれと接触している物質で決定され、外部の電圧などでは変化しない。しかし、ショトキー障壁の厚さ(伝導帯の底レベル(Ec)がフェルミレベル(Ef)以上となる位置と、金属と半導体との界面との距離の総和)は、ショトキー障壁の両側の電位差、すなわちショトキー障壁内の電界に依存する。したがってドレイン領域(III)とチャネル領域(II)との界面における電界強度が大きい場合、ショトキー障壁の厚さは薄くなる。電子がショトキー障壁をトンネルする確率は、一般にショトキー障壁の高さとともに、このショトキー障壁の厚さに依存し、厚さが薄いほど大きくなる。
図9を参照して、比較例におけるエネルギーバンドについて説明する。ソース領域(I)からチャネル領域(II)へは、多数の正孔が注入される(I(inject))。注入された正孔の一部は、熱エネルギーなどによって、チャネル領域(II)のエネルギー障壁を乗り越える(I(therm))。一方、チャネル領域(II)とドレイン領域(III)との界面部分では、ショトキー障壁が形成されている。オフ時には、ゲート電圧が正となり、チャネル領域(II)の中央部分のポテンシャルが引き下げられる。これは、正孔に対するポテンシャル障壁となる。このため、チャネル領域(II)の中央部分を通過する正孔による電流(I(therm))は抑制される。しかし一方で、ドレイン領域(III)近傍のチャネル領域(II)では、バンドギャップの傾きが急峻である。その為、金属電極であるドレイン領域(III)のフェルミレベル(Ef)からチャネル領域(II)の伝導帯Ecまでのエネルギー障壁(ショトキー障壁)の厚さは薄くなる。従って、ドレイン領域(I)側から、このエネルギー障壁をトンネルする電子が存在する(I(tunnel))。チャネル領域(II)の伝導帯(Ec)にトンネルした電子は、そのまま領域(I)まで流れ、漏れ電流となる。
比較例に対して、本実施形態では、図8に示されるように、チャネル領域(II)とドレイン領域(III)との界面近傍におけるポテンシャルの傾きは緩和されている。これは、ドレイン電極4と同電位である第2のゲート電極6により、チャネル領域−ドレイン領域界面近傍に加わる電界が制御される為である。この様に、ポテンシャルの傾きが緩和される事により、漏れ電流が抑制される。
このことについて、図10を参照して説明する。チャネル領域(II)とドレイン領域(III)界面近傍では、チャネル領域(II)側のエネルギーバンドの傾きが緩和されている。これにより、ドレイン電極(II)の電子がチャネル領域の伝導体Ecにトンネルするための障壁は、厚くなる。すなわち、本発明におけるショトキー障壁の高さは比較例と変わらないが、厚みは、比較例におけるショトキー障壁の厚みよりも厚くなる。従って、本発明によるスイッチング素子70では、ショトキー障壁を越えるトンネル電流(I(tunnel))の発生が抑制され、オフ時の漏れ電流が抑制される。
以上のことから、本実施形態では、第2のゲート電極6によって、チャネル領域(II)−ドレイン領域(III)との界面近傍のショトキー障壁の厚みが制御されていると言うことができる。
また、本実施形態では、第1のゲート電極5と第2のゲート電極6とはZ方向から見て重なっていない。このことも、チャネル領域(II)のドレイン電極4側における電位変化の傾きを緩和する点で有利である。第1のゲート電極5と第2のゲート電極6とが重なっていると、チャネル領域(II)におけるポテンシャルの急激な変化をもたらすことがある。
また、本実施形態では、ゲート電圧(第1のゲート電極に印加される電圧)が印加されていない状態(ゲート電圧がゼロ)で、スイッチング素子をオフ状態、すなわち電流が流れない状況にできる。従って、集積回路における消費電力を低減できる。
また、本実施形態において、第2のゲート電極6の電圧は、画素電極10を介してドレイン電極4に接続されている。このため、第2のゲート電極6の電圧は、自動的にドレイン電極4と同じ電位になるので、第2のゲート電極6の電圧を制御する為の配線は必要ない。従って、表示画素の実効的な面積を減少させる必要は無く、実効的な画素面積を維持したままで漏れ電流を抑制することができる。
図11を参照して、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6の配置構造について説明する。図11は、図5に示す断面図において、配線部のみを概略的に示した図である。第2のゲート電極6は、半導体層7とドレイン電極4との間のショトキー障壁が構成される部分の近くに配置されることが重要である。図11に示されるように、第2のゲート電極6は、ドレイン電極4と半導体層7との接続部分TとZ方向に重なるように配置されていることが好ましい。
また、第1のゲート電極5は、ポテンシャルの傾きを緩和する観点から、ドレイン電極4から離れた位置に配置されていることが望ましい。具体的には、チャネル領域(II)の中央部R’に対応する位置に、第1のゲート電極5のドレイン電極4側の端部Rが配置されていることが望ましい。このような構成とすると、チャネル領域(II)のドレイン電極4側での電位変化の傾きが、ゲート電極をチャネル領域に対応する位置全体に設けた場合と比較して、約半分にまで緩和される。これにより、チャネル領域(II)とドレイン電極4との界面におけるエネルギー的な障壁の厚みを、約2倍に保つことができる。トンネル電流(I(tunnel))の大きさは、エネルギー障壁の厚さに対して概ね指数関数的に依存するため、障壁の厚さの差が2倍程度であっても、漏れ電流を指数関数的に抑制することができる。
また、チャネル領域(II)におけるショトキー障壁の裾(伝導帯の底レベル(Ec)がフェルミレベル(Ef)付近であるショトキー障壁)の厚さは、例えばドレイン電極4との界面部分(接続部分T)から10[μm]程度となる。この場合、第2のゲート電極6の第1ゲート電極側の端部Sは、ドレイン電極4と半導体層7との接続部分Tから、ソース電極3側に10[μm]以上離れた位置の領域S’に対応する様に配置されていることが好ましい。すなわち、第2のゲート電極6は、少なくとも10[μm]以上の幅で、半導体層7のチャネル領域(II)に重なっていることが好ましい。
続いて、本実施形態の表示装置の製造方法について説明する。図12A〜図12Fは、本実施形態の表示装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。
図12A
基板9として、例えば厚さ200[μm]のポリ・エチレン・ナフタレートPoly Ethylene Naphthalate(PEN)基板を用意する。そして基板9上に、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6を形成する。具体的には、ゲート電極用のアルミニウムを基板9の全面にスパッタで成膜する。そして、一般的なリソグラフィ手法を用いてパターン形成、ウェットエッチングする。アルミニウムのエッチングは、一般的なエッチャントを用いて行う事ができる。そのエッチャントとしては、例えば、リン酸、硝酸、及び酢酸のうちの少なくとも1種類の水溶液が挙げられる。また、光リソグラフィ用のポジレスストのアルカリ現像液等も、そのエッチャントとして使用可能である。
尚、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6を形成する別の手法として、次に述べるような手法を用いる事もできる。まず基板9上にレジストを形成し、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6を形成する予定の領域が開口するように、パターニングしておく。続いて、アルミニウムを成膜する。この場合、アルミニウムの成膜は、蒸着などの異方性の強い成膜法が好ましい。その後、レジストを溶剤などで除去する。これにより、開口部のアルミニウムのみが基板9上に残存し、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6が形成される。このような手法は、一般にリフトオフ法として知られている。
図12B
次に、絶縁膜12を形成する。具体的には、シリコン窒化膜をスパッタで成膜する。スパッタ時のターゲットとしては、窒化シリコンを用いる。また、プラズマのガスとしては、アルゴンガスを用いる。また、膜質を改善するために20sccmの窒素も同時に導入する。スパッタ時の圧力は2パスカルである。絶縁膜12は、例えば膜厚が0.4[μm]となるようにスパッタされる。
尚、絶縁膜12を形成するにあたっては、スパッタ以外にも、蒸着法、熱気相成長法、有機絶縁層を加熱、活性化し堆積する方法などを用いてもよい。
図12C
次に、ソース電極3及びドレイン電極4を形成する。具体的には、ソース電極3及びドレイン電極4の形成予定領域を開口したフォトレジストを形成し、チタン、金を蒸着させる。そして、フォトレジストを除去することで、リフトオフにより、不要部分に蒸着した金を除去する。これにより、フォトレジスト開口部に蒸着した金のみが残存し、ソース電極3及びドレイン電極4が形成される。
ソース電極3及びドレイン電極4を形成する別の手法として、通常の半導体装置の製造方法で一般的に使われている技術を用いことも出来る。例えば、まず金属(金−チタン)を絶縁膜12の全面に成膜する。その後にリソグラフィを用いて、不要部分の開口したレジストを形成する。そして、このレジストをマスクとして、不要部分の金属をエッチングすることで、所望部分の金属のみを残存させる。さらに、また別の方法として、電導インクを印刷する方法を用いてもよい。
図12D
続いて、半導体層7を形成する。半導体層7は、CNTのジクロロエタン溶液をスピンコートし、不要部分を除去することで、形成する事ができる。具体的には、まず、CNTをジクロロエタンに溶解させた溶液を調整する。溶液の調整にあたっては、CNTの濃度が重量比で約1×10−6となるように調整する。更に具体的には、まず、1[mg]のCNTを100[ml]のジクロロエタンに溶解する。これを約1時間ほど超音波で分散させる。次に、このCNT溶液から3[ml]を採取し、27[ml]のジクロロエタンで希釈する。これにより、重量比で約1×10−6の濃度のCNT溶液となる。さらにこの溶液を、市販の超音波ホモジナイザーで1時間分散する。スピンコートにあたっては、基板上に、調整したCNT溶液を約40[μl]滴下し、基板を約800[rmp]で10秒ほど回転させる。基板の表面状態に応じてCNTの密度が異なるが、4〜5回のスピンコート工程で、0.6[本/μm]程度の密度になる。CNTの密度は、スピンコート工程の回数により調整することができる。不要部分のCNTを除去するにあたっては、マスクとしてパターニングされたシリコン窒化膜を形成し、酸素アッシングによりCNTを除去する。マスク用のシリコン窒化膜は、スパッタで形成し、光リソグラフィによりパターニングする。
また、不要部分のCNTを除去するにあたり、リフトオフ法を用いる事も可能である。すなわち、半導体層7の形成予定領域のみが開口されたレジストをリソグラフィで形成する。その後に、CNTをスピンコートする。その後、レジストごと不要部分のCNTをレジスト溶剤で除去する。
また、CNTを成膜する別の手法としては、スピンコート以外の方法を用いる事もできる。例えば、CNT溶液に基板を浸した後に引き上げ、乾燥する方法、ディスペンサー(注射器)で半導体層7形成予定の領域にのみCNT溶液を滴下・乾燥する方法、又はインクジェット印刷機を用いる方法等のいずれかを用いてもよい。尚、基板を浸した後に引き上げる方法を用いる場合、基板全面にCNTが付着するので、スピンコート法と同様に不要部分のCNTを選択的に除去する工程が必要である。
図12E
次に、保護膜11を形成する。保護膜11は、絶縁膜12と同様に、スパッタによりシリコン窒化膜を成膜することで、形成することができる。また、スパッタ以外にも、蒸着法、熱気相成長法、有機絶縁層を加熱・活性化し堆積する方法などを用いてもよい。
図12F
次に、画素電極10を形成する。画素電極10を形成する前に、ドレイン電極4上の保護膜11に、接続用のスルーホール18を形成しておく。スルーホール18は、リソグラフィでレジストマスクを形成し、保護膜11におけるスルーホール18の形成予定領域をドライエッチングすることで、形成することができる。その後、レジストマスクを剥離し、画素電極10用の金属を形成する。具体的には、まず、全面にITO(Indium Tin Oxide)をスパッタで形成する。この際、スルーホールにもITOが埋めこまれる。その後、リソグラフィで不要部分が剥き出しなるようなパターンを形成し、ウェットエッチングで不要部分のITOを除去する。
以上説明した図12A〜図12Fの工程により、表示素子20が製造される。上述した製造方法によれば、半導体層7に不純物をドーピングする工程等は必要ない。従って、製造工程を短くすることができ、製造コストを削減できる。
尚、本実施形態では、図5で示したように、半導体層7とドレイン電極4との接触部分において、ドレイン電極4の端部は半導体層7により覆われている。また、半導体層7とソース電極3との接触部分も同様である。ソース電極3、ドレイン電極4、半導体層7、第1のゲート電極5、及び第2のゲート電極の積層の順番は、上述した例に限定されるものではなく、必要に応じて決定することができる。例えば、図12で示したように半導体層7と両電極の接続部分の重なりの順番変更した上で、図13〜15に示すように、積層の順番を入れ替えてもよい。
図13に示すように、半導体層7と各電極(ソース電極3及びドレイン電極4)との接触部分において、半導体層7の端部の方が電極に覆われていてもよい。また、図14に示すように、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6よりも基板9側に、ソース電極3、ドレイン電極4、および半導体層7が配置されていてもよい。この際、基板9の表面を絶縁性を持たせるため、絶縁膜13を基板9の表面に設けてもよい。図14の例の場合、図4のB−B’に沿った断面は、図15に示されるような構成となる。あるいは、ドレイン電極4と第2のゲート電極6とは、画素電極10を介して電気的に接続されるのではなく、図16に示されるように直接に接続されていてもよい。
ただし、図13〜15に示すように、積層の順番を入れ替えても、第1のゲート電極5のドレイン電極4側の端部Rの位置は、チャネル領域(II)の中央部R’に対応する位置に配置されていることが好ましい。又、第2のゲート電極6は、ドレイン電極4と半導体層7との接続部分TとZ方向に重なるように配置されていることが好ましい。更に、第2のゲート電極6の第1ゲート電極側の端部Sは、チャネル領域(II)におけるショトキー障壁の裾の位置の領域S’に対応する位置に配置されることが好ましい。この場合、第2のゲート電極6と半導体層7は、接続部分Tを含み、領域S’までの範囲でZ方向に重なる。
また、基板9の材料としては、表面が絶縁性を有していればよく、本実施形態で挙げたPEN基板に限定されない。例えば、基板9としてポリイミド(polyimide)、ポリエチレンテレフタラート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエーテルサルフォン(PES:Poly Ether Sulphone)などのプラスチック基板をも使用することができる。またプラスティック基板以外でもよく、図14で示すように、絶縁層13を表面に張りつけた金属箔を基板9としても良い。この場合、例えば、基板9としてアルミ薄膜、ステンレス薄膜にポリイミドなどを積層したものなども使用できる。
また、第1のゲート電極5、及び第2のゲート電極6の材料としては、比較的抵抗の低いタンタル、クロムなども好ましく用いる事ができる。
また、ソース電極3、ドレイン電極4の材料としては、本実施形態で挙げた材料に限られない。半導体層7がCNTを含むp型の半導体層である場合には、正孔をCNTに注入しやすい材料をソース電極3及びドレイン電極4に用いる事が好ましい。具体的には、ソース電極3及びドレイン電極4として金、パラジウムなどの仕事関数が大きいものを用いる事が好ましい。一方、半導体層7がn型の半導体層の場合は、電子をカーボンナノチューブに注入しやすい材料をソース電極3及びドレイン電極4にに用いることが好ましい。具体的には、ソース電極3及びドレイン電極4としてアルミニウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、セシウム、ナトリウムなどの仕事関数が小さいものを用いる事が好ましい。一般的に、仕事関数の小さい金属は、大気中で不安定なものが多いので、大気中で安定な別の金属で表面を覆うとよい。
また、絶縁膜12、13、14、及び保護膜11は、絶縁性を有していればよく、既述のシリコン窒化膜に限定されない。絶縁膜12、13、14、及び保護膜11として、例えば、シリコン酸化膜やパリレン膜、ポリイミド膜等を用いる事もできる。
尚、第1のゲート電極5及び第2のゲート電極6と半導体層7の間に介在する絶縁層12に対しては、漏れ電流がないことと、電界効果が効果的であることが要求される。漏れ電流を抑制できる材料としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリパラキシリレン膜、ポリイミド膜、HSQ(hydrogen silsesquioxane)膜、SOG(spin coating on glass)膜などが挙げられる。また、電界効果を効果的にする観点からは、チャネル長(X方向におけるソース電極3とドレイン電極4との間の距離)よりも絶縁膜12の膜厚を小さくすることが重要である。絶縁膜12を薄くすることで、一般的にショートチャネル効果とよばれる現象を防ぐことができる。このため、絶縁膜12の膜厚は、チャネル長の10分の1よりも小さいことが好ましい。例えば、チャネル長が10[μm]である場合、絶縁膜12の厚さは1[μm]以下とすることが好ましい。
また、本実施形態では、半導体層7としてCNTを含んだ層を用いたCNT−FETを例として説明したが、半導体層7とドレイン電極4との間のショトキー障壁部分が原因で生じる漏れ電流が問題となるようなトランジスタであれば、CNT−FET以外のトランジスタに対して本発明を適用することも有効である。
従って、半導体層7としては、電界によって伝導電子密度または正孔密度が変調される材料であれば使用できる。例えば、半導体層7として、ポリチオフェン、低分子型の骨格を側鎖に有するペンダント型の高分子材料、ペンタセン、C60やC70などのフラーレン、フタロシアニン誘導体、α―NPD(N,N’―diphenyl―N,N’―bis(1―naphthyl)―1,1’biphenyl―4,4’’diamine)などのトリフェニルアミン誘導体等をも用いる事ができる。
また、製造方法を印刷・塗布に限らなければ、半導体層7として、通常のシリコンやガリウム砒素などのバルク半導体を用いることも可能である。すなわち、バンドギャップが小さい(例示;1eV以下)半導体材料を用いる場合には、本発明の構造を適用することで漏れ電流の低減に有効となる。
また、本実施形態では、画素として液晶画素を用いた液晶表示装置を例として説明したが、液晶表示装置に限られるものではない。例えば、マイクロカプセル電気泳動型、In−Plane電気泳動型などの電気泳動法を原理とする電子ペーパー、ツイストボール方式(ジリコンビーズ方式)の電子ペーパー、対向電極を用いるトナーディスプレイなどにも本発明を適用しても、本実施形態で述べた作用を享受することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、画素として有機EL(エレクトロルミネッセンス;Electroluminescence)の発光画素が用いられる。また、第1の実施形態に対して、電流供給線17と、電流駆動素子90とが追加されている。以下に、本実施形態の表示素子の構成について詳述する。尚、第1の実施形態と同じ部分に関しては、説明を省略する。
図17は、本実施形態の表示素子20の構成を概略的に示す平面図である。尚、図17に描かれている構成は、実際には保護膜等に覆われている為に透視できないが、説明の便宜上、透視させて示してある。また、図18、19、及び20は、それぞれ、図17のDD’、EE’、FF’に沿った断面を示している。図17を参照して、本実施の形態における表示素子20は、スイッチング素子70、保持容量部分80、電流駆動素子90を具備する。保持容量部分80は、スイッチング素子70と電流駆動素子90との間に配置されている。電流駆動素子90は、電界効果型のトランジスタにより形成されている。
図17に示されるように、電流供給線17は、データ線1−1に概ね平行となるように配置されている。電流供給線17は、電流供給線17を駆動する図示しない電流供給線駆動回路に接続されている。
電流駆動素子90のソース電極3bは、電流供給線17に接続されている。電流駆動素子90のドレイン電極4bは、画素電極10に接続されている。すなわち、電流駆動素子90は、電流供給線17から画素電極10への電流の供給を制御する。
スイッチング素子70のドレイン電極4aは、画素電極10ではなく、電流駆動素子90のゲート電極5bに接続されている。すなわち、スイッチング素子70は、電流駆動素子90のオン、オフを制御する。また、第2のゲート電極6(図17では省略されている)も画素電極10には接続されておらず、スルーホールを介して直接ドレイン電極4aに接続されているも。スイッチング素子70のその他の構成については、第1の実施形態で述べた構成と同様である。また、スイッチング素子70の構成は、第1の実施形態の図12A〜図12F、図13で説明した様に、積層の順番を入れ替えてもよい。
保持容量部分80は、スイッチング素子90のドレイン電極4a、及び電流駆動素子90のゲート電極5bに接続されている。この保持容量部分90には、スイッチング素子70のドレイン電極4aを介して、電荷が蓄えられる。保持容量部分90に貯えられた電荷により、スイッチング素子70がオフ状態となった後も、一定期間、電流駆動素子90はオン状態に保たれる。
上述の様に、電流供給線17及び電流駆動素子90を設けるのは、発光画素を発光させるのに必要な電流量が大きいからである。すなわち、画素電極10に電流を供給する為の配線として、電流供給線17が、表示素子20の状態を切替えるための配線(データ線、ゲート線)とは別に設けられている。
また、電流駆動素子90は、比較的大きい電流を流す事ができる様に、その形状が工夫されている。電流駆動素子90のドレイン電極4bは、画素電極10の反対側で、ソース電極3b側に、矩形状に突き出ている。ソース電極3bは、ドレイン電極4bの矩形部分の両側部に対向する様に、凹状に形成されている。半導体層7bは、ドレイン電極4bの矩形部分の両側部と、ソース電極3bとの双方に接続される様に、配置されている。ゲート電極5bは、保持容量80及びスイッチング素子70側から2本に分岐して電流駆動素子90側に延びており、ソース電極3bとドレイン電極4bとの間で半導体層7bに重なっている。このようにソース電極3b及びドレイン電極4bの構成を工夫することにより、実効的なチャネル幅を、ソース電極3bとドレイン電極4bとを一側面同士で対向させた場合と比較して、2倍にすることができる。その結果、電流駆動素子90を流れる電流量を2倍にすることができる。
続いて、図18乃至20を参照して、本実施形態の表示素子20の積層構造について説明する。
図18乃至20に示されるように、電流供給線17は、データ線1−1と同一層に配置されている。すなわち、絶縁膜12上に配置されている。
保持容量部分80は、図18に示されるように、下部電極15と、上部電極16と、絶縁膜12、14により構成されている。下部電極15は、基板9に接する様に形成されている。上部電極16は、絶縁膜12及び絶縁膜14を介して下部電極16と重なる様に配置されている。下部電極15と上部電極16とが重なった部分で、保持容量が形成される。
上部電極16は、絶縁膜14上を電流供給線17にまで延びており、絶縁膜14に設けられた開口部を介して電流供給線17に接続されている。
下部電極15は、図示していないが、スイッチング素子70のドレイン電極4aと、スルーホール(図示せず)を介して接続されている。
下部電極17としては、厚さ0.2[μm]のアルミニウムが用いられる。上部電極16としては、厚さが0.01[μm]のチタン膜上に、厚さが0.2[μm]の金膜を積層したものが用いられる。下部電極16は、スイッチング素子70のゲート電極や、電流駆動素子90のゲート電極5bと同一層に配置される。また、上部電極16は、スイッチング素子70のソース、ドレイン電極や、電流駆動素子90のソース、ドレイン電極(3b、4b)と同一層に配置される。
図19を参照して、電流駆動素子90の積層構造を説明する。図19に示されるように、第1のゲート電極5b及び第2のゲート電極6bは、基板9に接する様に、基板9上に設けられている。又、第1のゲート電極5b及び第2のゲート電極6bを分離するための絶縁膜12が設けられ、そのZ方向上層に電流供給線17及びデータ線1−1が設けられている。更に、電流供給線17及びデータ線1−1を分離するための絶縁膜14が設けられ、そのZ方向上層にソース電極3b及びドレイン電極4bが設けられている。ここで、ドレイン電極4bは、絶縁膜12及び14を介して第2のゲート電極6bの真上に位置する様に、配置されている。また、ソース電極3bは、データ線1−1をまたいで、電流供給線17に接続されている。データ線1−1とソース電極3bとの間は、絶縁膜14によって絶縁されている。また、ドレイン電極4bのチャネル方向(X方向)の長さは、第2のゲート電極6bのチャネル方向長さよりも狭い。こうすることで、半導体層7bとドレイン電極4bとの接続部分における電界を、第2のゲート電極6bにより効率よく制御することができる。
例えば、各チャネル幅、すなわちソース電極3bとドレイン電極4bとの対向部分におけるY方向幅(図17参照)は、200[μm]である。また、ゲート電極5bのチャネル方向(X方向)長さは40[μm]、厚さは0.2[μm]である。また、第2のゲート電極5bのチャネル方向の長さは20[μm]、厚さは0.2[μm]である。また、ドレイン電極4bのチャネル方向(X方向)の長さは16[μm]である。ゲート電極5bと第2のゲート電極6bとの間隔(X方向)は、20[μm]である。ゲート電極5b、第2のゲート電極6bともに、アルミニウムが用いられることが好ましい。
図20を参照して、第2のゲート電極6bと、ドレイン電極4bとの接続部分の構成を説明する。第2のゲート電極6bとドレイン電極4bとは、絶縁層12、14に設けられたスルーホール21を介して、接続されている。また、画素電極10は、保護膜11上に形成されており、保護膜11に設けられたスルーホール22を介して、ドレイン電極4bに接続されている。これらのスルーホール21、22の穴径は、例えば10[μm]である。尚、図20では、画素電極10とドレイン電極4bを接続するためのスルーホール21と、ドレイン電極4bと第2のゲート電極6bとを接続するためのスルーホール22とが、同じ位置に描かれているが、別々の位置に設けられていても構わない。
本実施形態の表示素子20では、第1の実施形態と同様に、ゲート線2−2に電圧信号が供給される事によって、スイッチング素子70が導通状態となる。データ線1−1に、信号が供給される事により、導通状態のスイッチング素子70を介して、電流駆動素子90のゲート電極の電圧が制御される。これにより、電流駆動素子90が導通状態とされる。また、保持容量80が充電される。電流駆動素子90では、電流供給線17から画素電極10に向かって大容量の電流が流れる。これにより、発光素子が発光する。データ線2−2への信号供給が終了し、スイッチング素子70の導通状態が終了したとしても、保持容量80に貯えられた電荷によって、電流駆動素子90の導通状態は、一定期間、保たれる。
本実施形態においても、スイッチング素子70及び電流駆動素子90において、第2のゲート電極(4a,4b)が、半導体層(7a,7b)とドレイン電極(6a,6b)の界面部分における電界を制御するので、第1の実施形態と同様に、ドレイン電極(6a,6b)側から半導体層(7a,7b)側へトンネルする電流が抑制される。その結果、オフ時におけるリーク電流を低減させることができる。
以下に、電流駆動素子90の製造方法を、図21A〜図21Gを参照しつつ説明する。
図21A
まず、基板9として、例えば、厚さ200[μm]のポリ・エチレン・ナフタレートPoly Ethylene Naphthalate(PEN)基板を用意する。そして、基板9上に、スパッタによりアルミニウムを堆積させ、パターニングする。これにより、第1のゲート電極5bおよび第2のゲート電極6bが形成される。アルミニウムのパターニングは、一般的なリソグラフィを用いて、マスクレジストをパターン形成し、ウェットエッチングすることで行う事ができる。そのエッチャントとしては、例えば、リン酸、硝酸、及び酢酸のうちの少なくとも1種類の水溶液が挙げられる。また、光リソグラフィ用のポジレスストのアルカリ現像液等も、エッチャントとして使用可能である。
また、第1のゲート電極5b及び第2のゲート電極6bは、別の手法により形成されてもよい。例えば、まず第1のゲート電極5b及び第2のゲート電極6bの形成予定領域が開口するようにパターニングされたレジストを、フォトリソグラフィにより形成する。そして、アルミニウムを成膜する。アルミニウムの成膜は、蒸着など異方性の強い成膜法が好ましい。その後、レジストを溶解する溶剤を用いて、不要部分のアルミニウムをレジストごと除去する。
図21B
次に、絶縁膜12を形成する。具体的には、シリコン窒化膜をスパッタで形成する。ターゲットは窒化シリコン、プラズマのガスにはアルゴンガスを用いる。膜質を改善するために20sccmの窒素も同時に導入する。圧力は2パスカルである。膜厚は0.4[μm]である。絶縁膜12の形成後、データ線1−1および電流供給線17を形成する。データ線1−1及び電流供給線17は、ゲート電極と同様の工程により、形成することができる。
図21C
次に、絶縁膜14を形成する。絶縁膜14は、絶縁膜12と同様の工程により、形成する事ができる。尚、絶縁膜14の形成前に、第1のゲート電極5b及び第2のゲート電極6b上の絶縁膜12を、選択的にエッチング除去する。除去するのは、絶縁層12をそのままにして絶縁層14を積層するとゲート絶縁層が厚くなりゲート制御性が低下するのを防ぐためである。完全に除去しても良いが、同じ膜を後から形成するため、数十ナノメートル程度残っても問題ない。絶縁膜12を選択的にエッチング除去するには、一般的なリソグラフィでフォトレジストをパターン形成したものをマスクに用いればよい。
図21D
次に、ソース電極3b及びドレイン電極4bを形成する。具体的には、光リソグラフィでパターン形成したフォトレジストを形成した後、金を蒸着にて成膜する。その後、リフトオフで不要部分の金膜をフォトレジストごと除去する。
ソース電極3b、ドレイン電極4bを形成する為の他の手法として、通常の半導体装置の製造方法で一般的に使われている技術を用いことも出来る。例えば、まずソース電極3b及びドレイン電極4b形成用の金属を絶縁膜14の全面に成膜しておく。そして、リソグラフィを用いてパターニングされたレジストを形成する。さらに、このレジストをマスクとしてエッチングする。また、更に別の手法として、電導インクを印刷する方法も使用可能である。
図21E
次に、半導体層7bを形成する。半導体層7bは、CNTのジクロロエタン溶液をスピンコートし、不要部分を除去することで、形成する事ができる。具体的には、まず、CNTをジクロロエタンに溶解させた溶液を調整する。溶液の調整にあたっては、CNTの濃度が重量比で約1×10−6となるように調整する。更に具体的には、まず、1[mg]のCNTを100[ml]のジクロロエタンに溶解する。これを約1時間ほど超音波で分散させる。次に、このCNT溶液から3[ml]を採取し、27[ml]のジクロロエタンで希釈する。これにより、重量比で約1×10−6の濃度のCNT溶液となる。さらにこの溶液を、市販の超音波ホモジナイザーを用いて1時間超音波処理をし、CNTを分散させる。CNTを分散させた溶液を、基板上にスピンコートする。スピンコートにあたっては、基板上に、調整したCNT溶液を約40[μl]滴下し、基板を約800[rpm]で10秒ほど回転させる。基板の表面状態に応じてCNTの密度が異なるが、4〜5回のスピンコート工程で、0.6本/[μm]2程度の密度になる。CNTの密度は、スピンコート工程の回数により調整することができる。不要部分のCNTを除去するにあたっては、マスクとしてパターニングされたシリコン窒化膜を形成し、酸素アッシングによりCNTを除去する。マスク用のシリコン窒化膜は、スパッタで形成し、光リソグラフィによりパターニングする。
また、不要部分のCNTを除去するにあたり、リフトオフ法を用いる事も可能である。すなわち、半導体層7形成予定領域のみが開口されたレジストをリソグラフィで形成する。その後に、CNTをスピンコートする。その後、レジストごと不要部分のCNTをレジスト溶剤で除去する。
また、CNTを成膜するにあたり、スピンコート以外の方法を用いる事もできる。例えば、CNT溶液に基板を浸した後に引き上げ、乾燥する方法、ディスペンサー(注射器)で半導体層7b形成予定の領域にのみCNT溶液を滴下・乾燥する方法、及びインクジェット印刷機を用いる方法等を用いてもよい。尚、基板を浸した後に引き上げる方法を用いる場合、基板全面にCNTが付着するので、スピンコート法と同様に不要部分のCNTを選択的に除去する工程が必要である。
図21F
次に、保護膜11を形成する。保護膜11は、シリコン窒化膜をスパッタすることで形成する。
尚、絶縁膜12、14、及び保護膜11の成膜にあたり、既述した手法上記以外の手法を用いてもよい。例えば、蒸着法、熱気相成長法、有機絶縁層を加熱・活性化し堆積する方法などを用いてもよい。
図21G
次に、画素電極10を形成する。具体的には、画素電極10形成用の金属を成膜する前に、ドレイン電極5b上の保護膜11にスルーホール21を形成しておく。スルーホール21は、リソグラフィによりパターニングされたレジストを形成しておき、保護膜11をドライエッチングすることで形成する。その後、マスクであるレジストを剥離し、画素電極10用の金属(ITO)を全面にスパッタで成膜する。その後、リソグラフィで、不要部分が除去されたパターンのレジストを形成し、ウェットエッチングによって不要部分に成膜されたITOを除去する。
以上のように、図21A〜図21Gで示した工程により、電流駆動素子90が製造される。尚、本実施形態で説明した材料は、あくまで一例であり、第1の実施形態にて説明した様に、各材料を別の材料で代用することも可能である。
本実施形態によれば、発光に大電流を要する表示素子に対しても、第1の実施形態で説明したのと同様の作用を奏することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、既述の実施形態で説明した表示素子20を有する表示画面60を用いた、ビデオカメラである。図22は、本実施形態のビデオカメラの構成を示すブロック図である。このビデオカメラは、撮像部と、表示制御部(30〜50)と、表示画面60とを備えている。表示制御部(30〜50)は、既述の実施形態で説明した制御部50、ゲート線駆動回路40、及びデータ線駆動回路30に対応している。また、表示画面60は、表示素子20が用いられており、既述の実施形態で説明した表示画面60に対応している(図3参照)。撮像部は、画像を撮像するカメラを備えており、カメラによって撮像した撮像データを表示制御部(30〜50)に通知する。表示制御部(30〜50)は、取得した撮像データに基いて、表示画面60上に画像が表示される様に、表示画面60を制御する。
(第4の実施形態)
本実施形態は、既述の実施形態で説明した表示素子20を有する表示画面60を用いた、光ディスク再生装置である。図23は、本実施形態の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。この光ディスク再生装置は、光ディスク読み取り部と、表示制御部(30〜50)と、表示画面60とを備えている。表示制御部(30〜50)は、既述の実施形態で説明した制御部50、ゲート線駆動回路40、及びデータ線駆動回路30に対応している。また、表示画面60には、表示素子20が用いられており、既述の実施形態で説明した表示画面60に対応している(図3参照)。光ディスク読み取り部は、光ディスクに記録されたデータを読み取り、読み取りデータを表示制御部(30〜50)に通知する。表示制御部(30〜50)は、取得した読み取りデータに基いて、表示画面60上に画像が表示される様に、表示画面60を制御する。
(第5の実施形態)
本実施形態は、既述の実施形態で説明した表示素子20を有する表示画面60を用いた、テレビ受像機である。図24は、本実施形態のテレビ受像機の構成を示すブロック図である。このテレビ受像機は、受信部と、表示制御部(30〜50)と、表示画面60とを備えている。表示制御部(30〜50)は、既述の実施形態で説明した制御部50、ゲート線駆動回路40、及びデータ線駆動回路30に対応している。また、表示画面60には、表示素子20が用いられており、既述の実施形態で説明した表示画面に対応している(図3参照)。受信部はアンテナを備えており、テレビ画像用の無線信号を受信する。受信部は、アンテナを介して受信した受信データを、表示制御部(30〜50)に通知する。表示制御部(30〜50)は、取得した受信データに基いて、表示画面60上に画像が表示される様に、表示画面60を制御する。
(第6の実施形態)
本実施形態は、既述の実施形態で説明した表示素子20を有する表示画面60を用いた、ヘッドマウントディスプレイである。図25は、本実施形態のヘッドマウントディスプレイの構成を概略的に示す説明図である。このヘッドマウントディスプレイは、支持部と、表示制御部(30〜50)と、表示画面60とを備えている。表示制御部(30〜50)は、既述の実施形態で説明した制御部50、ゲート線駆動回路40、及びデータ線駆動回路30に対応している。また、表示画面60には、表示素子20が用いられており、既述の実施形態で説明した表示画面に対応している(図3参照)。支持部は、表示画面60を支持するものである。支持部は、使用時においてユーザの眼前に表示画面60が配置されるように、表示画面60を支持する。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。

Claims (14)

  1. ソース電極と、
    金属電極であるドレイン電極と、
    X方向において前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置され、前記ソース電極と前記ドレイン電極との双方に接触する様に配置された半導体層と、
    前記半導体層の少なくとも一部に対し、前記X方向と垂直なZ方向において対向するように配置されたゲート電極と、
    を具備し、
    前記ゲート電極は、
    第1のゲート電極と、
    前記X方向において、前記第1のゲート電極よりも前記ドレイン電極側に配置された第2のゲート電極とを
    備え、
    前記第2のゲート電極は、前記ドレイン電極と同電位となるように接続され、前記第1のゲート電極とは電気的に独立している
    電界効果型トランジスタ。
  2. 請求の範囲1に記載された電界効果型トランジスタであって、
    前記第2のゲート電極の少なくとも一部は、前記半導体層と前記ドレイン電極との接続部分に前記Z方向において対向する位置に配置されている
    電界効果型トランジスタ。
  3. 請求の範囲2に記載された電界効果型トランジスタであって、
    前記第1のゲート電極5は、前記半導体層によって形成されるチャネル領域の中央部に対応する位置に、第1のゲート電極5のドレイン電極4側の端部が配置されている
    電界効果型トランジスタ。
  4. 請求の範囲1乃至3のいずれかに記載された電界効果型トランジスタであって、
    前記ソース電極は、矩形部分を有し、
    前記ドレイン電極は、前記矩形部分の少なくとも2辺に対向するように、配置されている
    電界効果型トランジスタ。
  5. 請求の範囲1乃至4のいずれかに記載された電界効果型トランジスタであって、
    前記半導体層は、カーボンナノチューブを含んでいる
    電界効果型トランジスタ。
  6. 請求の範囲1乃至5のいずれかに記載された電界効果型トランジスタと、
    前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極と、
    を具備する
    表示素子。
  7. 請求の範囲6に記載された表示素子であって、
    前記画素電極は、液晶電極である
    表示素子。
  8. 請求の範囲6に記載された表示素子であって、
    前記画素電極は、EL(electroluminescence)素子である
    表示素子。
  9. スイッチング用トランジスタと、
    電流駆動用トランジスタと、
    前記電流駆動用トランジスタのドレイン電極に接続された画素電極と、
    を具備し、
    前記スイッチング用トランジスタのドレイン電極は、前記電流駆動用トランジスタのゲート電極に電気的に接続されており、
    前記スイッチング用トランジスタと前記電流駆動用トランジスタの少なくとも一方は、請求の範囲1乃至5のいずれかに記載された電界効果型トランジスタである
    表示素子。
  10. 請求の範囲9に記載された表示素子であって、
    前記スイッチング用トランジスタのソース電極は、データ線に電気的に接続され、
    前記電流駆動用トランジスタのソース電極は、前記データ線とは別の電流供給線に接続されている
    表示素子。
  11. 撮像部と、
    表示画面と、
    前記撮像部によって取得された画像データを前記表示画面に表示する様に制御する表示制御部と、
    を具備し、
    前記表示画面には、請求の範囲6乃至10のいずれかに記載された表示素子が、格子状に複数個配列されている
    ビデオカメラ。
  12. 光ディスクに記録された情報を読み取る光ディスク読み取り部と、
    表示画面と、
    前記光ディスク読み取り部により読み取られた情報を、前記表示画面に表示する様に制御する表示制御部と、
    を具備し、
    前記表示画面には、請求の範囲6乃至10のいずれかに記載された表示素子が、格子状に複数個配列されている
    光ディスク再生装置。
  13. テレビ映像用信号を受信する受信部と、
    表示画面と、
    前記受信部で受信した前記テレビ映像用信号に基いて、前記表示画面に表示する内容を制御する表示制御部と、
    を具備し、
    前記表示画面には、請求の範囲6乃至10のいずれかに記載された表示素子が、格子状に複数個配列されている
    テレビ受像機。
  14. 表示画面と、
    使用時に、前記表示画面がユーザの眼前に配置されるように、前記表示画面を支持する支持部と、
    前記表示画面に表示される内容を制御する表示制御部と、
    を具備し、
    前記表示画面には、請求の範囲6乃至10のいずれかに記載された表示素子が、格子状に複数個配列されている
    ヘッドマウントディスプレイ。
JP2009512918A 2007-04-26 2008-04-16 表示素子及び電界効果型トランジスタ Withdrawn JPWO2008136270A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007117443 2007-04-26
JP2007117443 2007-04-26
PCT/JP2008/057441 WO2008136270A1 (ja) 2007-04-26 2008-04-16 表示素子及び電界効果型トランジスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2008136270A1 true JPWO2008136270A1 (ja) 2010-07-29

Family

ID=39943386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009512918A Withdrawn JPWO2008136270A1 (ja) 2007-04-26 2008-04-16 表示素子及び電界効果型トランジスタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8222642B2 (ja)
JP (1) JPWO2008136270A1 (ja)
WO (1) WO2008136270A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010110180A1 (ja) * 2009-03-24 2010-09-30 日本電気株式会社 半導体装置及びその製造方法
WO2011126076A1 (ja) * 2010-04-09 2011-10-13 大日本印刷株式会社 薄膜トランジスタ基板
JP5609224B2 (ja) * 2010-04-09 2014-10-22 大日本印刷株式会社 薄膜トランジスタ基板
WO2018112950A1 (zh) * 2016-12-24 2018-06-28 深圳市柔宇科技有限公司 薄膜晶体管阵列基板、低温多晶硅薄膜晶体管及制造方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07321324A (ja) 1994-05-19 1995-12-08 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH09129891A (ja) 1995-11-01 1997-05-16 Sharp Corp 薄膜半導体装置
US5731216A (en) * 1996-03-27 1998-03-24 Image Quest Technologies, Inc. Method of making an active matrix display incorporating an improved TFT
JP3119228B2 (ja) * 1998-01-20 2000-12-18 日本電気株式会社 液晶表示パネル及びその製造方法
KR100280889B1 (ko) * 1998-06-30 2001-02-01 구본준, 론 위라하디락사 액정 표시 장치의 패드부 제조 방법 및 그 방법에 의한 액정 표시 장치
US6580475B2 (en) * 2000-04-27 2003-06-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same
JP2002031817A (ja) 2000-07-14 2002-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置
KR100720087B1 (ko) * 2000-07-31 2007-05-18 삼성전자주식회사 표시 소자용 배선 및 이를 이용한 박막 트랜지스터 기판및 그 제조 방법
JP3522216B2 (ja) * 2000-12-19 2004-04-26 シャープ株式会社 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに液晶表示装置
JP4731718B2 (ja) 2001-04-27 2011-07-27 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US6897477B2 (en) * 2001-06-01 2005-05-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device, manufacturing method thereof, and display device
JP4839551B2 (ja) 2001-09-12 2011-12-21 パナソニック株式会社 有機el表示装置
JP2003202834A (ja) * 2001-10-24 2003-07-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその駆動方法
JP2003332266A (ja) 2002-05-13 2003-11-21 Kansai Tlo Kk ナノチューブの配線方法及びナノチューブ配線用制御回路
KR100653264B1 (ko) * 2002-10-16 2006-12-01 엘지.필립스 엘시디 주식회사 다결정 실리콘 박막트랜지스터를 포함하는 액정표시장치용어레이기판과 그 제조방법
JP2005064123A (ja) 2003-08-08 2005-03-10 Sharp Corp 薄膜トランジスタおよび表示装置
KR101025846B1 (ko) 2004-09-13 2011-03-30 삼성전자주식회사 탄소나노튜브 채널을 포함하는 반도체 장치의 트랜지스터
JP5152448B2 (ja) 2004-09-21 2013-02-27 カシオ計算機株式会社 画素駆動回路及び画像表示装置
JP4836427B2 (ja) 2004-09-28 2011-12-14 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置及びその製造方法
KR101086487B1 (ko) 2004-12-24 2011-11-25 엘지디스플레이 주식회사 폴리 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조 방법
KR101107245B1 (ko) * 2004-12-24 2012-01-25 엘지디스플레이 주식회사 수평 전계 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조 방법
JP4408903B2 (ja) * 2007-01-24 2010-02-03 セイコーエプソン株式会社 トランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008136270A1 (ja) 2008-11-13
US20100111505A1 (en) 2010-05-06
WO2008136270A9 (ja) 2009-02-26
US8222642B2 (en) 2012-07-17
WO2008136270A4 (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5521270B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイ、薄膜トランジスタアレイの製造方法、および薄膜トランジスタアレイを用いたアクティブマトリクス型ディスプレイ
US8981375B2 (en) Transistor, display, and electronic apparatus
US8859326B2 (en) Thin film transistor and method of fabricating the same using an organic semconductor layer and an organic acceptor-donor layer
US8242501B2 (en) Thin film transistor and electronic apparatus
JP2004103488A (ja) 有機el表示装置及びその製造方法
US7960720B2 (en) Transistor, transistor circuit, electrooptical device and electronic apparatus
US20090206421A1 (en) Organic light emitting display and manufacturing method thereof
JP2007281188A (ja) トランジスタ、画素電極基板、電気光学装置、電子機器及び半導体素子の製造方法
JP4638840B2 (ja) 薄膜トランジスタ基板及び薄膜トランジスタ基板の製造方法
US20090261332A1 (en) Thin film transistor array panel, fabricating method thereof and flat panel display having the same
JP2007142435A (ja) 表示装置及びその製造方法
JP2013084845A (ja) 有機薄膜トランジスタ、有機薄膜トランジスタの製造方法および表示装置
KR101427707B1 (ko) 유기 박막 트랜지스터 기판 및 그의 제조 방법
JPWO2008136270A1 (ja) 表示素子及び電界効果型トランジスタ
JP5439723B2 (ja) 薄膜トランジスタ、マトリクス基板、電気泳動表示装置および電子機器
US9634271B2 (en) Semiconductor device, method of manufacturing the same, and electronic apparatus
US20090072225A1 (en) Flat panel display device having organic thin film transistor and manufacturing method thereof
JP2014038911A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法、並びに表示装置および電子機器
US8884313B2 (en) Transistor, method of manufacturing transistor, display unit, and electronic apparatus
JP2013115099A (ja) トランジスタ、表示装置および電子機器
JP2006058730A (ja) 表示装置
JP2014056955A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法、並びに電子機器
WO2016208414A1 (ja) 素子基板および素子基板の製造方法ならびに表示装置
WO2016033880A1 (zh) 阵列基板及其制作方法、显示装置
JP2017028165A (ja) 表示装置および撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110705