JP4408903B2 - トランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

トランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、トランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器に関するものである。
近年、半導体的な電気伝導を示す有機材料(有機半導体材料)を使用した薄膜トランジスタの開発が進められている。この薄膜トランジスタは、薄型軽量化に適すること、可撓性を有すること、材料コストが安価であること等の長所を有しており、フレキシブルディスプレイ等のスイッチング素子として期待されている。
このような薄膜トランジスタとしては、基板上に、ソース電極およびドレイン電極と、有機半導体層が形成され、これら各部の上にゲート絶縁層、ゲート電極がこの順に積層されたトップゲート構造と、基板上に、ゲート電極、ゲート絶縁層がこの順に積層され、これら各部の上に、ソース電極およびドレイン電極と、有機半導体層が形成されたボトムゲート構造のものが提案されている。
ところが、有機半導体には、無機半導体に比べ、オン電流が小さいという問題がある。
そこで、特許文献1には、有機半導体層に対して、2つのゲート電極を備えてなる有機薄膜トランジスタが提案されている。この特許文献1に記載の有機薄膜トランジスタでは、2つのゲート電極を設けたことにより2つのチャネル部が生成されるため、1つのゲート電極を設けた場合に比べて、より大きな電流を制御することができる。
しかしながら、この有機薄膜トランジスタで生成される2つのチャネル部は、いずれもキャリアの極性が同じであるため、有機薄膜トランジスタを組み合わせた回路の設計において、自由度が低いという問題がある。
また、有機半導体では、アモルファスまたは多結晶のシリコンを用いたトランジスタの製造において行われているような、不純物のドーピングによるしきい値電圧の制御やチャネルの極性の制御が困難であり、上記のような問題を解決することは容易ではない。
特開2005−079549号公報
本発明の目的は、キャリアの極性が異なる2つのチャネル部を備えた有機半導体層を有し、回路設計における自由度を高め得るトランジスタ、かかるトランジスタを備えた高性能かつ小型のトランジスタ回路、高性能な電気光学装置および電子機器を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のトランジスタは、第1のゲート電極と、
第2のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との間に位置する第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第1の有機材料を含む第1の中間層と、
前記第1の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する有機半導体層と、
前記有機半導体層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第2の有機材料を含み、前記第1の中間層と条件が異なる第2の中間層と、
前記第2の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する第2のゲート絶縁層と、
前記第1の中間層と前記第2の中間層との間に位置し、前記有機半導体層にキャリアを注入するソース電極およびドレイン電極と、を有し、
前記第1および第2の中間層の作用により、前記有機半導体層の前記第1および第2の中間層に接する部分にアンバイポーラ特性が付与されるものであることを特徴とする。
これにより、キャリアの極性が異なる2つのチャネル部を備えた有機半導体層を有し、回路設計における自由度を高め得るトランジスタが得られる。
本発明のトランジスタは、第1のゲート電極と、
第2のゲート電極と、
前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との間に位置する第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第1の有機材料を含む第1の中間層と、
前記第1の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する有機半導体層と、
前記有機半導体層と前記第2のゲート電極との間に位置し、前記第1の有機材料と異なる第2の有機材料を含む第2の中間層と、
前記第2の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する第2のゲート絶縁層と、
前記第1の中間層と前記第2の中間層との間に位置し、前記有機半導体層にキャリアを注入するソース電極およびドレイン電極と、を有し、
前記第1および第2の中間層の作用により、前記有機半導体層の前記第1および第2の中間層に接する部分にアンバイポーラ特性が付与されるものであることを特徴とする。
これにより、キャリアの極性が異なる2つのチャネル部を備えた有機半導体層を有し、回路設計における自由度を高め得るトランジスタが得られる。
本発明のトランジスタでは、前記第1および第2の中間層の平均厚さは、それぞれ、5〜200nmであることが好ましい。
これにより、第1の中間層による前記作用を確実に発揮させつつ、第1のゲート電極が発生させる電界を、有機半導体層に対して確実に付与することができる。その結果、有機半導体層に対して、アンバイポーラ特性を確実に付与することができる。
本発明のトランジスタでは、前記第1の有機材料は、ベンゾシクロブテン(BCB)、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)またはヘキサメチルジシラザン(HMDS)を含むものであることが好ましい。
これにより、有機半導体層に対して、イオン拡散等の悪影響を及ぼすのを特に確実に防止するとともに、特に顕著なアンバイポーラ特性を付与することができる。
本発明のトランジスタでは、前記有機半導体層のうち、前記第1のゲート絶縁層側に面する部分と、前記第2のゲート絶縁層側に面する部分とで、キャリアの極性が異なることが好ましい。
これにより、当該トランジスタを組み合わせた回路の設計において、自由度を高めることができる。また、比較的多くの種類が知られているp型の有機半導体材料を用いることにより、有機半導体層の一部にn型半導体の特性を発現させることができる。n型半導体では、p型半導体に比べ、キャリアの移動度が高いことから、より高速での駆動が可能なトランジスタや回路を得ることができる。
本発明のトランジスタでは、前記ソース電極および前記ドレイン電極は、それぞれ、前記有機半導体層の内部に設けられ、かつ、複数の層を積層してなる積層体で構成されていることが好ましい。
これにより、前記各電極が有機半導体層に注入するキャリアの極性に応じて、前記積層体の各層の構成材料としてキャリアの注入効率の高い材料を適宜選択することが可能となる。その結果、前記各電極によるキャリアの注入効率が向上し、トランジスタ特性の向上を図ることができる。
本発明のトランジスタでは、前記積層体中の各層のうち、前記有機半導体層のキャリアの極性が正である部分に最も近い層が、その他の層よりも仕事関数が深い材料で構成されていることが好ましい。
これにより、前記有機半導体層のキャリアの極性が正である部分に対して、効率よくホールを注入することができる。
本発明のトランジスタでは、前記積層体中の各層のうち、前記有機半導体層のキャリアの極性が負である部分に最も近い層が、その他の層よりも仕事関数が浅い材料で構成されていることが好ましい。
これにより、前記有機半導体層のキャリアの極性が負である部分に対して、効率よく電子を注入することができる。
本発明のトランジスタでは、前記有機半導体層は、共役系高分子材料で構成されていることが好ましい。
共役系高分子材料は、その特有な電子雲の広がりにより、キャリアの移動能が特に高い。
本発明に係るトランジスタ回路は、本発明のトランジスタを備えることを特徴とする。
これにより、設計の自由度が高く、高性能かつ小型のトランジスタ回路が得られる。
本発明に係る電気光学装置は、本発明のトランジスタ回路を備えることを特徴とする。
これにより、高性能な電気光学装置が得られる。
本発明に係る電子機器は、本発明の電気光学装置を備えることを特徴とする。
これにより、高性能な電子機器が得られる。
以下、本発明のトランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器について、好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<トランジスタ>
<第1実施形態>
まず、本発明のトランジスタの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のトランジスタの第1実施形態を示す概略図(図1中(a)は縦断面図、(b)は(a)の部分拡大図)、図2および図3は、それぞれ、図1に示すトランジスタの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。
図1に示すトランジスタ(本発明のトランジスタ)1は、有機半導体層と、2つのゲート電極とを備えたトランジスタである。
このトランジスタ1は、第1のゲート電極を兼ねる基板10と、基板10上に設けられた第1のゲート絶縁層20および第1の中間層30と、第1の中間層30上に設けられた有機半導体層40と、有機半導体層40上に、互いに分離して設けられたソース電極50およびドレイン電極60と、各電極50、60上および有機半導体層40上にわたって設けられた第2のゲート絶縁層80と、第2のゲート絶縁層80上に設けられた第2のゲート電極90とを有する。以下、トランジスタ1の各部の構成について、順次説明する。
基板10は、トランジスタ1を構成する各層(各部)を支持するとともに、それ自身が導電性を有し、第1のゲート電極として機能するものである。
基板10には、例えば、n型またはp型のシリコン基板、ガリウム砒素基板のような化合物半導体基板、金属基板等が挙げられる。
なお、本実施形態では、基板10が、トランジスタ1を構成する各部を支持する基板の機能と、第1のゲート電極としての機能とを併せ持っているが、これらの機能は、個々の部材により実現されてもよい。
例えば、基板10は、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に設けられ、導電性を有する導電層とにより代替することもできる。
この場合、絶縁性基板としては、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリイミド(PI)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)等を用いることができる。
また、導電層を構成する材料としては、導電性を有する材料であればよく、例えば、Au、Ag、Cu、Pt、Ni、Cr、Ti、Ta、Al、Caまたはこれらを含む合金のような金属材料、導電性有機材料、ポリシリコン等が挙げられる。
なお、基板10の平均厚さは、特に限定されないが、0.5〜500μm程度であるのが好ましく、10〜300μm程度であるのがより好ましい。
このような基板10上には、第1のゲート絶縁層20が設けられている。
第1のゲート絶縁層20は、後述するソース電極50およびドレイン電極60に対して、第1のゲート電極(基板10)を絶縁するものである。
第1のゲート絶縁層20の構成材料としては、公知の絶縁体材料であれば、種類は特に限定されるものではなく、有機材料、無機材料のいずれも使用可能である。
有機材料としては、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルフェノール、ポリイミド、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルフェノール等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
一方、無機材料としては、シリカ、窒化珪素、酸化アルミ、酸化タンタル等の金属酸化物、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウムチタン酸鉛等の金属複合酸化物が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
第1のゲート絶縁層20の平均厚さは、特に限定されないが、10〜5000nm程度であるのが好ましく、100〜2000nm程度であるのがより好ましい。第1のゲート絶縁層20の厚さを前記範囲とすることにより、ソース電極50およびドレイン電極60と第1のゲート電極(基板10)とを確実に絶縁しつつ、トランジスタ1の動作電圧を低くすることができる。
なお、第1のゲート絶縁層20は、単層構成のものに限定されず、複数層の積層構成のものであってもよい。
第1のゲート絶縁層20上には、第1の中間層30が設けられている。
この第1の中間層30は、有機材料で構成されている。第1の中間層30が有機材料で構成されていることにより、有機半導体層40に対して、イオン拡散等の悪影響を及ぼすのを防止するとともに、前記アンバイポーラ特性を確実に付与することができる。
また、この有機材料は、特に限定されないが、ベンゾシクロブテン(BCB)、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)またはヘキサメチルジシラザン(HMDS)を含むものが好ましい。これらの有機材料は、有機半導体層40に対して、有機半導体層40に対して、イオン拡散等の悪影響を及ぼすのを特に確実に防止するとともに、特に顕著なアンバイポーラ特性を付与することができる。
第1の中間層30の平均厚さは、特に限定されないが、5〜200nm程度であるのが好ましく、10〜150nm程度であるのがより好ましい。第1の中間層30の厚さを前記範囲内とすることにより、第1の中間層30による前記作用を確実に発揮させつつ、第1のゲート電極が発生させる電界を、有機半導体層40に対して確実に付与することができる。その結果、有機半導体層40に対して、アンバイポーラ特性を確実に付与することができる。
なお、第1の中間層30については、後に詳述する。
第1の中間層30上には、有機半導体層40が設けられている。
有機半導体層40は、有機半導体材料(半導体的な電気伝導を示す有機材料)を主材料として構成されている。
有機半導体材料としては、例えば、ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、ペリレン、ヒドラゾン、トリフェニルメタン、ジフェニルメタン、スチルベン、アリールビニル、ピラゾリン、トリフェニルアミン、トリアリールアミン、オリゴチオフェン、フタロシアニンまたはこれらの誘導体のような低分子の有機半導体材料や、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリチオフェン、ポリアルキルチオフェン、ポリヘキシルチオフェン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチニレンビニレン、ポリアリールアミン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、フルオレン−ビチオフェン共重合体、フルオレン−アリールアミン共重合体またはこれらの誘導体のような高分子の有機半導体材料(共役系高分子材料)、フタロシアニンのような各種金属錯体、C60、C82、ディスプロシウム(Dy)を内包したC82のような各種フラーレン類、各種カーボンナノチューブ類等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に、高分子の有機半導体材料(共役系高分子材料)を主とするものを用いるのが好ましい。共役系高分子材料は、その特有な電子雲の広がりにより、キャリアの移動能が特に高い。
高分子の有機半導体材料は、簡易な方法で成膜することができるとともに、比較的容易に配向させることができる。また、このうち、空気中で酸化され難く、安定であること等の理由から、高分子の有機半導体材料(共役系高分子材料)としては、フルオレン−ビチオフェン共重合体、フルオレン−アリールアミン共重合体、ポリアリールアミンまたはこれらの誘導体のうちの少なくとも1種を主成分とするものを用いるのが特に好ましい。
また、高分子の有機半導体材料を主材料として構成される有機半導体層40は、薄型化・軽量化が可能であり、可撓性にも優れるため、フレキシブルディスプレイのスイッチング素子等として用いられる薄膜トランジスタへの適用に適している。
有機半導体層40の平均厚さは、1〜200nm程度であるのが好ましく、10〜100nm程度であるのがより好ましい。
なお、有機半導体層40は、2種類以上の有機半導体材料で構成されていてもよいが、単一の有機半導体材料で構成されているのが好ましい。これにより、有機半導体層40の製造工程が簡素化され、トランジスタ1を、容易に、かつ低コストで製造することができる。
有機半導体層40上には、ソース電極50およびドレイン電極60が、チャネル長L方向に沿って、所定距離離間して併設されている。
これらのソース電極50およびドレイン電極60の構成材料としては、例えば、Pd、Pt、Au、W、Ta、Mo、Al、Cr、Ti、Cuまたはこれらを含む合金等の金属材料が挙げられ、チャネル領域を移動するキャリアに応じて適宜選択するのが好ましい。
例えば、チャネル領域をホールが移動するpチャネル薄膜トランジスタの場合には、仕事関数が比較的大きいPd、Pt、Au、Ni、Cuまたはこれら金属を含む合金を使用するのが好ましい。
また、ソース電極50およびドレイン電極60の構成材料としては、前記の金属材料の他、ITO、FTO、ATO、SnO等の導電性酸化物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン等の炭素材料、ポリアセチレン、ポリピロール、PEDOT(poly−ethylenedioxythiophene)のようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリフルオレン、ポリカルバゾール、ポリシランまたはこれらの誘導体等の導電性高分子材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、前記導電性高分子材料は、通常、塩化鉄、ヨウ素、無機酸、有機酸、ポリスチレンサルフォニック酸のようなポリマー等がドープされ、導電性を付与された状態で用いられる。
ソース電極50およびドレイン電極60の平均厚さは、特に限定されないが、それぞれ、30〜300nm程度であるのが好ましく、50〜150nm程度であるのがより好ましい。
ソース電極50とドレイン電極60との間の距離(離間距離)、すなわち、チャネル長Lは、2〜30μm程度であるのが好ましく、5〜20μm程度であるのがより好ましい。チャネル長Lを前記下限値より小さくすると、得られたトランジスタ1同士でチャネル長に誤差が生じ、特性(トランジスタ特性)がばらつくおそれがある。一方、チャネル長Lを前記上限値より大きくすると、しきい値電圧の絶対値が大きくなるとともに、ドレイン電流の値が小さくなり、トランジスタ1の特性が不十分となるおそれがある。
また、チャネル長Lに直交する方向のチャネル幅は、0.1〜5mm程度であるのが好ましく、0.5〜3mm程度であるのがより好ましい。チャネル幅を前記下限値より小さくすると、ドレイン電流の値が小さくなり、トランジスタ1の特性が不十分となるおそれがある。一方、チャネル幅を前記上限値より大きくすると、トランジスタ1が大型化してしまうとともに、寄生容量の増大や、第1のゲート絶縁層20を介した第1のゲート電極(基板10)へのリーク電流(ゲートリーク電流)、および、後述する第2のゲート絶縁層80を介した第2のゲート電極90へのリーク電流の増大を招くおそれがある。
有機半導体層40上には、ソース電極50とドレイン電極60との間、および、これらのソース電極50およびドレイン電極60の一部を覆うように、第2のゲート絶縁層80が設けられている。
この第2のゲート絶縁層80は、ソース電極50およびドレイン電極60に対して第2のゲート電極90を絶縁するものである。
第2のゲート絶縁層80の構成材料としては、公知の絶縁体材料であれば、種類は特に限定されるものではなく、前述の第1のゲート絶縁層20の構成材料と同様の材料が使用可能である。
第2のゲート絶縁層80の平均厚さは、特に限定されないが、10〜5000nm程度であるのが好ましく、100〜2000nm程度であるのがより好ましい。第2のゲート絶縁層80の厚さを前記範囲とすることにより、ソース電極50およびドレイン電極60と第2のゲート電極90とを確実に絶縁しつつ、トランジスタ1の動作電圧を低くすることができる。
なお、第2のゲート絶縁層80は、単層構成のものに限定されず、複数層の積層構成のものであってもよい。
第2のゲート絶縁層80上には、第1のゲート電極(基板10)と互いに電気的に独立した第2のゲート電極90が設けられている。
第2のゲート電極90の構成材料としては、前記ソース電極50および前記ドレイン電極60で挙げたものと同様のものを用いることができる。
第2のゲート電極90の平均厚さは、特に限定されないが、0.1〜5000nm程度であるのが好ましく、1〜5000nm程度であるのがより好ましく、10〜5000nm程度であるのがさらに好ましい。
このようなトランジスタ1において、第1のゲート電極(基板10)および第2のゲート電極90にそれぞれ印加される電圧(電位)を変化させることにより、ソース電極50とドレイン電極60との間に流れる電流量が制御される。
すなわち、第1のゲート電極および第2のゲート電極90に電圧が印加されていないOFF状態では、ソース電極50とドレイン電極60との間に電圧を印加しても、有機半導体層40中にほとんどキャリアが存在しないため、微少な電流しか流れない。一方、第1のゲート電極または第2のゲート電極90に電圧が印加されているON状態では、有機半導体層40の第1のゲート絶縁層20に面した部分、または、第2のゲート絶縁層80に面した部分に可動電荷(キャリア)が誘起され、チャネル領域が形成される。この状態でソース電極50とドレイン電極60との間に電圧を印加すると、チャネル領域を通って電流が流れる。
ここで、本実施形態にかかるトランジスタ1では、前述したように、第1のゲート絶縁層20と有機半導体層40との間に、第1の中間層30が設けられている。
この第1の中間層30は、有機半導体層40のうち、第1の中間層30に接する部分、すなわち、図1に示す有機半導体層40の下側部分40aに、アンバイポーラ(ambipolar)特性を付与するものである。
ここで、アンバイポーラ特性とは、主に有機半導体の研究分野で定義されている用語であり、キャリアとしてホールが注入されるとp型の特性を示し、キャリアとして電子が注入されるとn型の特性を示す性質のことを言う。
なお、本発明においては、例えば、有機半導体層40が、本来、アンバイポーラ特性を有しているものの、通常の使用形態ではこのアンバイポーラ特性を発現しない場合に、第1の中間層30を設けることで、この有機半導体層40が通常の使用形態であってもアンバイポーラ特性を発現する場合にも、アンバイポーラ特性が付与されたものと規定する。
トランジスタ1が、このような第1の中間層30を備えていることにより、有機半導体層40は、この材料本来の特性を示す部分40bと、アンバイポーラ特性を示す部分40aとを有するものとなる。
なお、第1の中間層30が奏する上記のような作用は、いかなるメカニズムで発現するのか不明であるが、第1の中間層30の電気的な特性が、有機半導体層40中のキャリアの移動性に影響を及ぼしていることが推察される。
ところで、このアンバイポーラ特性を示す部分40aでは、第1の中間層30の構成材料を適宜設定することにより、この部分の特性をp型半導体とn型半導体との間で選択的に制御したり、キャリア移動度やしきい値電圧を調整したりすることが可能である。例えば、有機半導体層40のうち、第1の中間層30に接する部分(第1のゲート絶縁層20側に面する部分)40aのキャリアの極性が、有機半導体層40を構成する有機半導体材料のキャリアの特性と異なるものになるよう、第1の中間層30の構成材料を設定することにより、有機半導体層40は、図1(b)に示すように、p型半導体の特性を示す部分40pと、n型半導体の特性を示す部分40nとを有するものとなる。
かかる有機半導体層40を備えたトランジスタ1は、キャリアの極性が異なる2つのチャネル領域を有していることから、このトランジスタ1を組み合わせた回路において、設計の自由度を高めることができる。
また、比較的多くの種類が知られているp型の有機半導体材料を用いて、有機半導体層40の一部にn型半導体の特性を発現させることができる。すなわち、種類の少ないn型の有機半導体材料を用いることなく、擬似的にn型半導体を得ることができる。n型半導体では、p型半導体に比べ、キャリアの移動度が高いことから、入手し易いp型の有機半導体材料を用いて、より高速での駆動が可能なトランジスタ1や回路を得ることができる。
本実施形態では、一例として、有機半導体層40を構成する有機半導体材料として、p型半導体であるフルオレン−ビチオフェン共重合体(F8T2)を用い、第1の中間層30の構成材料として、ベンゾシクロブテンを用いた場合について説明する。この場合、有機半導体層40の第1の中間層30に接する部分40aに、n型半導体の特性が発現する。これにより、有機半導体層40は、p型半導体とn型半導体とが併存したものとなる。
また、図1に示すトランジスタ1は、互いに電気的に独立した第1のゲート電極(基板10)と第2のゲート電極90とを有している。このため、トランジスタ1では、有機半導体層40のp型半導体の特性を示す部分40pのキャリア移動の制御と、n型半導体の特性を示す部分40nのキャリア移動の制御とを、独立して行うことができる。したがって、トランジスタ1は、互いに独立して制御可能で、キャリアの極性が異なる2つのチャネル領域を備えたものとなる。
このように、トランジスタ1は、第1の中間層30の条件を適宜設定することにより、キャリア移動度の異なる2つのチャネル領域を備え、容易かつ低コストで製造可能なものになる。このため、トランジスタ1を組み合わせた回路の高性能化、小型化、低コスト化等に寄与することができる。
具体的には、動作性能の異なる複数の擬似的なトランジスタのうち、メモリー等の速いスイッチング速度を必要とする回路を制御する際には、動作速度の速いチャネル領域を使用し、速いスイッチング速度を必要としない回路を制御する際には、動作速度の遅いチャネル領域を使用すればよい。
また、ゲート電極が複数個設けられているため、ゲート電極に電流を流すことによる発熱量の増大を防止しつつ、ゲート電極全体に流すことができる電流量の増大を図ることができる。これにより、トランジスタ1のトランジスタ特性を高めることができる。また、電流量を増やす必要がなければ、ゲート電極1つあたりの電流量を減らすことができる。これにより、ゲート電極における発熱量の減少を図ることができる。
また、図1に示すトランジスタ1では、第1のゲート電極(基板10)と第2のゲート電極90とが、有機半導体層40を介して対向配置されているので、有機半導体層40に生成される2つのチャネル領域を、独立して制御し易くなるという利点も有する。
次に、このようなトランジスタ1を製造する方法について説明する。
図1に示すトランジスタ1の製造方法は、基板10上に第1のゲート絶縁層20を形成する工程と、第1のゲート絶縁層20上に第1の中間層30を形成する工程と、第1の中間層30上に有機半導体層40と、有機半導体層40上にソース電極50およびドレイン電極60を形成する工程と、有機半導体層40上のソース電極50とドレイン電極60との間、およびこれらの電極50、60の一部を覆うように、第2のゲート絶縁層80を形成する工程と、第2のゲート絶縁層80上に第2のゲート電極90を形成する工程とを有する。以下、各工程について順次説明する。
[1]まず、基板10上に第1のゲート絶縁層20を形成する(図2(a)参照)。
例えば、基板10がシリコン基板で構成されている場合、熱酸化法により、基板10上にシリカ(SiO)で構成された第1のゲート絶縁層20を形成することができる。
また、第1のゲート絶縁層20を無機材料で構成する場合、第1のゲート絶縁層20は、例えば、CVD法、SOG法により形成することができる。また、原材料にポリシラザンを用いることにより、第1のゲート絶縁層20として、シリカ膜、窒化珪素膜を湿式プロセスで成膜することが可能となる。
また、第1のゲート絶縁層20を有機高分子材料で構成する場合、第1のゲート絶縁層20は、有機高分子材料またはその前駆体を含む溶液を、基板10上に塗布(供給)した後、必要に応じて、この塗膜に対して後処理(例えば、加熱、赤外線の照射、超音波の付与等)を施すことにより形成することができる。
有機高分子材料またはその前駆体を含む溶液を、基板10上へ塗布(供給)する方法としては、例えば、スピンコート法やディップコート法のような塗布法、インクジェット印刷法(液滴吐出法)やスクリーン印刷法のような印刷法等が挙げられる。
[2]次に、図2(b)に示すように、第1のゲート絶縁層20上に、第1の中間層30を形成する。
第1の中間層30は、例えば、プラズマCVD、熱CVD、レーザーCVDのような化学蒸着法(CVD)、真空蒸着法のような気相成膜法、第1の中間層30の構成材料またはその前駆体を含む溶液を、第1のゲート絶縁層20上に供給した後、必要に応じて、この塗膜に対して前述の後処理を施す液相成膜法等により形成することができる。また、第1の中間層30を形成すべき領域に開口したマスクを介して、蒸着法等による成膜を行うこと(マスク蒸着法)により、第1の中間層30の成膜とパターニングとを同時に行うようにしてもよい。
この第1の中間層30は、前述したように、有機半導体層40の第1の中間層30に接する部分に、アンバイポーラ特性を付与することができるので、単一の有機半導体材料で構成された有機半導体層40において、キャリアの極性が異なる2つのチャネル部を形成することができる。
[3]次に、図2(c)に示すように、第1の中間層30上に、有機半導体層40を形成する。
例えば、有機半導体層40を有機高分子材料で構成する場合、有機半導体層40は、有機高分子材料またはその前駆体を含有する液状材料を、第1の中間層30上に供給した後、必要に応じて、この塗膜に対して前述の後処理を施す液相成膜法等により形成することができる。
また、有機半導体層40を有機低分子材料で構成する場合、有機半導体層40は、真空蒸着法、分子線蒸着法(MBE法)のような気相成膜法等により形成することができる。
[4]次に、図2(d)に示すように、有機半導体層40上に、ソース電極50およびドレイン電極60を形成する。
ソース電極50およびドレイン電極60は、それぞれ、前述したマスク蒸着法により形成することができる。
[5]次に、図3(e)に示すように、ソース電極50およびドレイン電極60上と、有機半導体層40上とにわたって設けられた第2のゲート絶縁層80を形成する。
本実施形態では、第2のゲート電極90上(図3(e)では、第2のゲート電極90の下面側)に、第2のゲート絶縁層80を形成する。
この第2のゲート絶縁層80は、前述の第1のゲート絶縁層20と同様にして形成することができる。
[6]次に、図3(f)に示すように、第2のゲート絶縁層80を形成した第2のゲート電極90を、第2のゲート絶縁層80が、有機半導体層40、ソース電極50およびドレイン電極60の各上面に接するように、前記工程[4]で得られた中間品に貼り付ける。
この貼り付けの方法は、特に限定されず、例えば、界面に接着剤等を介して貼り付けるようにしてもよく、有機半導体層40、ソース電極50およびドレイン電極60に対して、第2のゲート絶縁層80を圧着するようにしてもよい。
以上のような工程を経て、図1に示すトランジスタ1が得られる。
<第2実施形態>
次に、本発明のトランジスタの第2実施形態について説明する。
図4は、本発明のトランジスタの第2実施形態を示す概略図である。
以下、第2実施形態にかかるトランジスタについて説明するが、前記第1実施形態にかかるトランジスタとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態にかかるトランジスタ1は、第2の中間層70を有する以外は、前記第1実施形態と同様である。
すなわち、図4に示すトランジスタ1は、有機半導体層40と第2のゲート絶縁層80との間に、第2の中間層70を有する。
この第2の中間層70も、第1の中間層30と同様に、有機半導体層40のうち、第2の中間層70に接する部分、すなわち、図4に示す有機半導体層40の上側部分に、アンバイポーラ特性を付与するものである。
したがって、図4に示す有機半導体層40には、その上側部分と下側部分の双方において、アンバイポーラ特性が発現することとなる。このような有機半導体層40を備えたトランジスタ1は、より汎用性の高いものとなる。
ここで、第1の中間層30の条件と、第2の中間層70の条件とを異ならせることにより、有機半導体層40のうち、第1の中間層30に接する部分(第1のゲート絶縁層20側に面する部分)のアンバイポーラ特性と、第2の中間層70に接する部分(第2のゲート絶縁層80側に面する部分)のアンバイポーラ特性とが、異なったものとなる。すなわち、第1の中間層30の条件と第2の中間層70の条件との組み合わせを適宜設定することにより、前記各部分のキャリアが互いに異なるようにしたり、キャリア移動度やしきい値電圧を調整したりすることができる。
このような各中間層30、70の条件には、例えば、構成材料、膜厚、表面状態等が挙げられるが、特に構成材料が有効に作用する。各中間層30、70の間で構成材料を異ならせることにより、前記各部分のアンバイポーラ特性をより確実に調整することができる。
例えば、有機半導体層40をp型の有機半導体材料で構成した場合、各中間層30、70の間で構成材料を異ならせることにより、その一部にn型半導体の特性を発現させることができる。すなわち、p型半導体の一部に、擬似的にn型半導体を形成することができる。前述したように、n型半導体では、p型半導体に比べ、キャリアの移動度が高いことから、より高速での駆動が可能なトランジスタ1や、このトランジスタ1を用いた回路を得ることができる。
このような第2の中間層70の構成材料には、前述の第1の中間層30と同様の材料を用いることができる。
具体的には、有機半導体層40を構成する有機半導体材料として、例えば、p型半導体であるフルオレン−ビチオフェン共重合体(F8T2)を用い、第1の中間層30の構成材料としてベンゾシクロブテンを用い、第2の中間層70の構成材料として、オクタデシルトリクロロシランまたはヘキサメチルジシランを用いた場合、図4に示す有機半導体層40の下側部分にn型半導体の特性が発現し、上側部分にはp型半導体の特性が得られる。
また、かかる構成によれば、有機半導体層40の上側部分におけるキャリア移動度やしきい値電圧等のトランジスタ特性を、材料本来のものから変化させることができる。例えば、第2の中間層70の構成材料としてオクタデシルトリクロロシランを用いた場合、有機半導体層40の上側部分におけるしきい値電圧を下げることができる。
このような第2実施形態にかかるトランジスタ1においても、前記第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
<第3実施形態>
次に、本発明のトランジスタの第3実施形態について説明する。
図5は、本発明のトランジスタの第3実施形態を示す概略図である。
以下、第3実施形態にかかるトランジスタについて説明するが、前記第1実施形態にかかるトランジスタとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態にかかるトランジスタ1は、ソース電極50およびドレイン電極60の構成がそれぞれ異なる以外は、前記第1実施形態と同様である。
図5に示すトランジスタ1は、ソース電極50およびドレイン電極60が、それぞれ3層の積層体で構成されている。このように、ソース電極50およびドレイン電極60が、複数層の積層体で構成されていることにより、各電極50、60が有機半導体層40に注入するキャリアの極性に応じて、積層体の各層の構成材料としてキャリアの注入効率の高い材料を適宜選択することが可能となる。これにより、各電極50、60によるキャリアの注入効率が向上し、トランジスタ特性の向上を図ることができる。
また、ソース電極50およびドレイン電極60は、それぞれ有機半導体層40の内部に設けられている。なお、本実施形態では、有機半導体層40が、下層41と、下層41上に設けられた上層42とで構成されている。そして、ソース電極50とドレイン電極60とが、これらの下層41と上層42の間に配置されているため、結果として、各電極50、60が有機半導体層40の内部に配置されていることとなる。また、下層41と上層42とは、同じ有機半導体材料で構成されている。
本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、有機半導体層40を構成する有機半導体材料として、p型半導体であるフルオレン−ビチオフェン共重合体(F8T2)を用い、第1の中間層30の構成材料として、ベンゾシクロブテンを用いた場合について説明する。この場合、有機半導体層40の第1の中間層30に接する部分、すなわち、図4に示す下層41に、n型半導体の特性が発現する。これにより、有機半導体層40は、n型半導体の特性を示す下層41と、p型半導体の特性を示す上層42とを有することとなる。なお、n型半導体の特性を示す部分とp型半導体の特性を示す部分との境界は、必ずしも下層41と上層42との界面と一致していなくてもよく、例えば、前記境界が下層41側に位置していてもよく、上層42側に位置していてもよい。
ソース電極50は、図5の下方から順に積層された第1の層51、第2の層52および第3の層53の積層体で構成されている。
本実施形態では、この積層体の各層のうち、有機半導体層40の下層41に最も近い層、すなわち、図5に示す第1の層51は、その他の層、すなわち、図5に示す第2の層52および第3の層53よりも仕事関数が浅い材料で構成されている。一方、積層体の各層のうち、有機半導体層40の上層42に最も近い層、すなわち、図5に示す第3の層53は、その他の層、すなわち、図5に示す第1の層51および第2の層52よりも仕事関数が深い材料で構成されている。なお、仕事関数が深いとは、仕事関数が大きく、電子を取り出すのに必要なエネルギーが大きいことを指し、仕事関数が浅いとは、その反対であることを指す。仕事関数が深い材料は、電子の注入効率が高く、仕事関数が浅い材料は、ホールの注入効率が高いという特徴を示す。
また、ドレイン電極60は、図5の下方から順に積層された第1の層61、第2の層62および第3の層63の積層体で構成されている。
本実施形態では、この積層体の各層のうち、有機半導体層40の下層41に最も近い層、すなわち、図5に示す第1の層61は、その他の層、すなわち、図5に示す第2の層62および第3の層63よりも仕事関数が浅い材料で構成されている。一方、積層体の各層のうち、有機半導体層40の上層42に最も近い層、すなわち、図5に示す第3の層63は、その他の層、すなわち、図5に示す第1の層61および第2の層62よりも仕事関数が深い材料で構成されている。
したがって、他の層52、53よりも仕事関数が浅い材料で構成された第1の層51が、電子をキャリアとするn型半導体の特性を示す部分に隣接していることにより、この部分に対して効率よく電子を注入することができる。すなわち、本実施形態では、有機半導体層40の下層41に対して効率よく電子を注入することができる。一方、第3の層53が、他の層51、52よりも仕事関数が深い材料で構成されていて、ホールをキャリアとするp型半導体の特性を示す部分に隣接していることにより、この部分に対して効率よくホールを注入することができる。すなわち、本実施形態では、有機半導体層40の上層42に対して効率よくホールを注入することができる。
このようなソース電極50およびドレイン電極60では、例えば、それぞれの第1の層51、61をCaで構成した場合、それぞれの第3の層53、63をAuで構成するのが好ましい。これにより、上記のような作用・効果が確実に得られる。また、この場合、それぞれの第2の層52、62をAlで構成するのが好ましい。前述したCaは、活性が高く劣化し易いが、各第2の層52、62をAlで構成したことにより、Caの劣化を防止することができる。
ソース電極50およびドレイン電極60が有する各層の平均厚さは、特に限定されないが、それぞれ、2〜100nm程度であるのが好ましく、5〜30nm程度であるのがより好ましい。
このようなトランジスタ1は、有機半導体層40に対するキャリアの注入効率が特に高くなり、トランジスタ特性のさらなる向上を図ることができる。
以上のような第3実施形態にかかるトランジスタ1においても、前記第1実施形態および前記第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
なお、以上のような各実施形態にかかるトランジスタは、例えば、有機発光トランジスタ(有機発光FET)に応用することが可能である。
すなわち、上記の各実施形態のように、アンバイポーラ特性を示す有機半導体層に、ホールと電子とを注入した後、これらのホールと電子とを結合させることにより、これらが再結合を起こして発光する。かかる機構により、発光素子として機能する有機発光トランジスタが得られる。
このような有機発光トランジスタは、通常、入手が困難なアンバイポーラ特性を示す有機半導体材料を用いる必要があるが、本発明によれば、入手が容易なユニポーラ特性を示す有機半導体材料を用いて、上記の有機発光トランジスタを実現することができる。したがって、材料の選択の幅が広がることとなり、特性に優れた有機半導体材料を用いることができ、トランジスタ特性および発光性能に優れた安価な有機発光トランジスタを得ることができる。
<トランジスタ回路および電気光学装置>
次に、前述したようなトランジスタ1を備えるアクティブマトリクス装置(本発明のトランジスタ回路)が組み込まれた本発明の電気光学装置について、電気泳動表示装置を一例に説明する。
図6は、電気泳動表示装置の実施形態を示す縦断面図、図7は、図6に示す電気泳動表示装置が備えるアクティブマトリクス装置の構成を示すブロック図である。
図6に示す電気泳動表示装置200は、基板500上に設けられたアクティブマトリクス装置と、このアクティブマトリクス装置に電気的に接続された電気泳動表示部400とで構成されている。
図7に示すように、アクティブマトリクス装置300は、互いに直交する複数のデータ線301と、複数の走査線302と、これらのデータ線301と走査線302との各交点付近に設けられた薄膜トランジスタ1とを有している。
そして、薄膜トランジスタ1が有するゲート電極は走査線302に、ソース電極はデータ線301に、ドレイン電極は後述する画素電極(個別電極)401に、それぞれ接続されている。
図6に示すように、電気泳動表示部400は、基板500上に、順次積層された、画素電極401と、マイクロカプセル402と、透明電極(共通電極)403および透明基板404とを有している。
そして、マイクロカプセル402がバインダ材405により、画素電極401と透明電極403との間に固定されている。
画素電極401は、マトリクス状に、すなわち、縦横に規則正しく配列するように分割されている。
各カプセル402内には、それぞれ、特性の異なる複数種の電気泳動粒子、本実施形態では、電荷および色(色相)の異なる2種の電気泳動粒子421、422を含む電気泳動分散液420が封入されている。
このような電気泳動表示装置200では、1本あるいは複数本の走査線302に選択信号(選択電圧)を供給すると、この選択信号(選択電圧)が供給された走査線302に接続されている薄膜トランジスタ1がONとなる。
これにより、かかる薄膜トランジスタ1に接続されているデータ線301と画素電極401とは、実質的に導通する。このとき、データ線301に所望のデータ(電圧)を供給した状態であれば、このデータ(電圧)は画素電極401に供給される。
これにより、画素電極401と透明電極403との間に電界が生じ、この電界の方向、強さ、電気泳動粒子421、422の特性等に応じて、電気泳動粒子421、422は、いずれかの電極に向かって電気泳動する。
一方、この状態から、走査線302への選択信号(選択電圧)の供給を停止すると、薄膜トランジスタ1はOFFとなり、かかる薄膜トランジスタ1に接続されているデータ線301と画素電極401とは非導通状態となる。
したがって、走査線302への選択信号の供給および停止、あるいは、データ線301へのデータの供給および停止を適宜組み合わせて行うことにより、電気泳動表示装置200の表示面側(透明基板404側)に、所望の画像(情報)を表示させることができる。
特に、本実施形態にかかる電気泳動表示装置200では、電気泳動粒子421、422の色を異ならせていることにより、多階調の画像を表示することが可能となっている。
また、本実施形態にかかる電気泳動表示装置200は、アクティブマトリクス装置300を有することにより、特定の走査線302に接続された薄膜トランジスタ1を選択的かつ確実にON/OFFすることができるので、クロストークの問題が生じにくく、また、回路動作の高速化が可能であることから、高品位の画像(情報)を得ることができる。
また、本実施形態にかかる電気泳動表示装置200は、低い駆動電圧で作動するため、省電力化が可能である。
なお、前述したような薄膜トランジスタ1を備えるアクティブマトリクス装置が組み込まれた電気光学装置は、このような電気泳動表示装置200への適用に限定されるものではなく、例えば、液晶装置、有機または無機EL装置等の表示装置、あるいは発光装置に適用することもできる。
また、前記各実施形態では、それぞれ、2つのゲート電極を備えたトランジスタについて説明したが、本発明のトランジスタは、3つ以上のゲート電極を備えていてもよい。
<電子機器>
このような電気泳動表示装置200は、各種電子機器に組み込むことができる。以下、電気泳動表示装置200を備える本発明の電子機器について説明する。
<<電子ペーパー>>
まず、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態について説明する。
図8は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
この図に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。
このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような電気泳動表示装置200で構成されている。
<<ディスプレイ>>
次に、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態について説明する。
図9は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
この図に示すディスプレイ800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図8に示す構成と同様のものである。
本体部801は、その側部(図中、右側)に電子ペーパー600を挿入可能な挿入口805が形成され、また、内部に二組の搬送ローラ対802a、802bが設けられている。電子ペーパー600を、挿入口805を介して本体部801内に挿入すると、電子ペーパー600は、搬送ローラ対802a、802bにより挟持された状態で本体部801に設置される。
また、本体部801の表示面側(下図(b)中、紙面手前側)には、矩形状の孔部803が形成され、この孔部803には、透明ガラス板804が嵌め込まれている。これにより、本体部801の外部から、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を視認することができる。すなわち、このディスプレイ800では、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を、透明ガラス板804において視認させることで表示面を構成している。
また、電子ペーパー600の挿入方向先端部(図中、左側)には、端子部806が設けられており、本体部801の内部には、電子ペーパー600を本体部801に設置した状態で端子部806が接続されるソケット807が設けられている。このソケット807には、コントローラー808と操作部809とが電気的に接続されている。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
また、このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600が、前述したような電気泳動表示装置200で構成されている。
なお、本発明の電子機器は、以上のようなものへの適用に限定されず、例えば、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、電子新聞、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができ、これらの各種電子機器の表示部に、電気泳動表示装置200を適用することが可能である。
以上、本発明のトランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本発明のトランジスタ、トランジスタ回路、電気光学装置および電子機器の各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することもできる。
また、本発明のトランジスタの構成は、前記各実施形態のうち、2つ以上を組み合わせた構成であってもよい。
本発明のトランジスタの第1実施形態を示す概略図(図1中(a)は縦断面図、(b)は(a)の部分拡大図)である。 図1に示すトランジスタの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。 図1に示すトランジスタの製造方法を説明するための図(縦断面図)である。 本発明のトランジスタの第2実施形態を示す概略図である。 本発明のトランジスタの第3実施形態を示す概略図である。 電気泳動表示装置の実施形態を示す縦断面図である。 図6に示す電気泳動表示装置が備えるアクティブマトリクス装置の構成を示すブロック図である。 本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。 本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。
符号の説明
1……トランジスタ 10……基板(第1のゲート電極) 20……第1のゲート絶縁層 30……第1の中間層 40……有機半導体層 40a、40b……部分 40p……p型半導体の特性を示す部分 40n……n型半導体の特性を示す部分 41……下層 42……上層 50……ソース電極 51……第1の層 52……第2の層 53……第3の層 60……ドレイン電極 61……第1の層 62……第2の層 63……第3の層 70……第2の中間層 80……第2のゲート絶縁層 90……第2のゲート電極 200……電気泳動表示装置 300……アクティブマトリクス装置 301……データ線 302……走査線 400……電気泳動表示部 401……画素電極 402……マイクロカプセル 420……電気泳動分散液 421、422……電気泳動粒子 403……透明電極 404……透明基板 405……バインダ材 500……基板 600……電子ペーパー 601……本体 602……表示ユニット 800……ディスプレイ 801……本体部 802a、802b……搬送ローラ対 803……孔部 804……透明ガラス板 805……挿入口 806……端子部 807……ソケット 808……コントローラー 809……操作部

Claims (12)

  1. 第1のゲート電極と、
    第2のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との間に位置する第1のゲート絶縁層と、
    前記第1のゲート絶縁層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第1の有機材料を含む第1の中間層と、
    前記第1の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する有機半導体層と、
    前記有機半導体層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第2の有機材料を含み、前記第1の中間層と条件が異なる第2の中間層と、
    前記第2の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する第2のゲート絶縁層と、
    前記第1の中間層と前記第2の中間層との間に位置し、前記有機半導体層にキャリアを注入するソース電極およびドレイン電極と、を有し、
    前記第1および第2の中間層の作用により、前記有機半導体層の前記第1および第2の中間層に接する部分にアンバイポーラ特性が付与されるものであることを特徴とするトランジスタ。
  2. 第1のゲート電極と、
    第2のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との間に位置する第1のゲート絶縁層と、
    前記第1のゲート絶縁層と前記第2のゲート電極との間に位置し、第1の有機材料を含む第1の中間層と、
    前記第1の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する有機半導体層と、
    前記有機半導体層と前記第2のゲート電極との間に位置し、前記第1の有機材料と異なる第2の有機材料を含む第2の中間層と、
    前記第2の中間層と前記第2のゲート電極との間に位置する第2のゲート絶縁層と、
    前記第1の中間層と前記第2の中間層との間に位置し、前記有機半導体層にキャリアを注入するソース電極およびドレイン電極と、を有し、
    前記第1および第2の中間層の作用により、前記有機半導体層の前記第1および第2の中間層に接する部分にアンバイポーラ特性が付与されるものであることを特徴とするトランジスタ。
  3. 前記第1および第2の中間層の平均厚さは、それぞれ、5〜200nmである請求項1または2に記載のトランジスタ。
  4. 前記第1の有機材料は、ベンゾシクロブテン(BCB)、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)またはヘキサメチルジシラザン(HMDS)を含むものである請求項1ないしのいずれかに記載のトランジスタ。
  5. 前記有機半導体層のうち、前記第1のゲート絶縁層側に面する部分と、前記第2のゲート絶縁層側に面する部分とで、キャリアの極性が異なる請求項1ないしのいずれかに記載のトランジスタ。
  6. 前記ソース電極および前記ドレイン電極は、それぞれ、前記有機半導体層の内部に設けられ、かつ、複数の層を積層してなる積層体で構成されている請求項1ないしのいずれかに記載のトランジスタ。
  7. 前記積層体中の各層のうち、前記有機半導体層のキャリアの極性が正である部分に最も近い層が、その他の層よりも仕事関数が深い材料で構成されている請求項に記載のトランジスタ。
  8. 前記積層体中の各層のうち、前記有機半導体層のキャリアの極性が負である部分に最も近い層が、その他の層よりも仕事関数が浅い材料で構成されている請求項またはに記載のトランジスタ。
  9. 前記有機半導体層は、共役系高分子材料で構成されている請求項1ないしのいずれかに記載のトランジスタ。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載のトランジスタを備えることを特徴とするトランジスタ回路。
  11. 請求項10に記載のトランジスタ回路を備えることを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項11に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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