JPWO2008117387A1 - 還元水生成装置 - Google Patents

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Abstract

還元水の長寿命化を図る。イオン化された金属ミネラルを溶存した原水と水素ガスH2を利用して、アルカリ性を呈する生成水を生成する。装置の電磁部内を原水と共に水素ガスを流し込むと、水素ガスが気泡化され、電離されてイオン化される。イオン化された水素イオンの気泡が微細化される。金属ミネラルを核として、その核の周辺に水素イオンの中でマイナスイオンであるヒドリド(H-)が配位する。ヒドリドが配位して錯イオン化された金属ミネラル(錯イオン化金属ミネラル)は安定して長時間水中に溶存することで、アルカリ性を呈した生成水、つまり還元水が得られる。還元水は飲用水として利用できる。詰め替え容器としては、金属製容器が好ましい。

Description

この発明は、還元水の生成装置に関する。詳しくは、水素ガスを利用してこの水素ガスとミネラルを含んだ原水を混合しながら気泡化して電気分解することで、金属ミネラルにヒトリド(H-)を配位させた還元水を多量に生成できるようにしたものである。
人の生体組織を構成する細胞は、体内で発生する活性酸素の影響を受けることで細胞組織が損傷を受けると言われている。細胞が損傷すると悪性腫瘍に転移し易いとも言われている。
そのため、体内で発生するこの活性酸素は活性水素と反応させることで無害化できる。水分と一緒に体内に活性水素を取り入れることができれば、体内の活性酸素を大幅に減らすことができる。
活性水素を溶存させた水を生成するための幾多の手法が提案されている。そのなかには、水素ガスを利用する手法がある。これは、水素ガスを高温・高圧下で水と混合し、混合した後で減圧化して水素イオンを含んだ還元水を生成するようにした技術である。
ところで、上述した技術によって生成された還元水には、水素イオンが溶存しているが、水素イオンは空気(酸素)に触れると水に変わるので、溶存水素イオンの寿命は非常に短く、おそらくは数時間以内であると考えられる。
そのため、生成された還元水を直ぐに飲用しないと、水素イオンの効果は期待できないので、家庭内での飲用のように還元水生成装置と飲用とが直結した特定の用途向けとなってしまう。
したがって、市販されている飲用水のように、生成された還元水をプラスチック容器などに詰めて市場に流通させるためには、生成時のイオン濃度(高い電子濃度であり、これは低い酸化還元電位に相当する)が数日以上維持された方が好ましい。できれば、流通経路を考慮し最終需要者に亘ってから少なくとも1週間程度、高いイオン濃度を保持できた方が好ましい。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決するため、寿命の長い還元水を生成できる還元水生成装置を提供するものである。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る還元水生成装置では、金属ミネラルを含む原水から還元水を生成するための処理槽と、
この処理槽内であって、上記原水の水中内に設置された電磁式水処理装置とで構成され、
上記電磁式水処理装置は、原水に混合された水素ガスから水素イオンを生成するための水処理部を有し、
この水処理部内には上記原水と水素ガスが通過する電磁部が設けられ、
上記電磁部内で水素ガスを気泡化および電離化処理されると共に、上記金属ミネラルに上記水素イオン中のヒドリドを配位させた錯イオン化金属ミネラルを生成され、
上記錯イオン化金属ミネラルを上記原水中に放出することで、アルカリ性を呈する還元水を生成するようにしたことを特徴とする。
この発明では、イオン化された金属ミネラルを溶存した原水と、水素ガスH2を利用して、アルカリ性を呈する生成水(還元水)を生成する。したがって、原水としては地下水などが便利である。
水処理部として構成された電磁部内を、高速に流下する原水と共に水素ガスを流し込む。水素ガスが電磁界中を通過することで、水素ガスが気泡化されると共に電離されてイオン化される。イオン化された水素イオンはさらに電磁部の下流側の気泡剪断部でさらにその気泡が微細化される。
原水中にはイオン化された金属ミネラルが溶存しているので、この金属ミネラルを核として、その核の周辺に水素イオンの中でマイナスイオンであるヒドリド(H-)が配位する。ヒドリドが配位することで錯イオン化される。錯イオン化された金属ミネラル(錯イオン化金属ミネラル)が多量に水中に溶存することで、酸性度はアルカリ性を呈する。したがって処理槽内の水はアルカリ性を呈した生成水、つまり還元水となる。
還元水の酸化還元電位EHは、−500mV以下になる。最大では、酸化還元電位EHが−700〜−750mV程度まで下げることができる。理論値(最大値)は、約−840mVである。そのときの電子密度peは11〜13、酸性度はpH=9程度となる。
錯イオン化金属ミネラルは長時間安定して水中に存在することができるので、還元水を容器に詰め替えることで飲用水として利用できる。詰め替え容器としては、金属製容器が好ましい。還元水内に含まれる電子を遮蔽して、当初の酸化還元電位を安定に保持できるからである。金属製容器を使用した場合には、還元水の酸化還元電位の当初の値を1週間程度持続できるから、流通経路を考慮しても、いわゆるアルカリイオン水として充分に実用化できる。
この発明では、水素ガスを利用してこれを電気分解するときに発生する水素イオンと、原水中に含まれるイオン化された金属ミネラルを利用して生成された錯イオン化金属ミネラルを含む還元水を生成したものである。
これによれば、水素イオンのうちヒドリド(H-)を、金属ミネラルを核としてその周辺に配位させることができるので、還元水の酸化還元電位を安定に長時間保持しておくことができる。そのため、還元水の寿命を大幅に延ばすことができるから、飲料水として市販しても問題ない程度の日数を確保できる。
気泡剪断の説明図である。 この発明に係る還元水生成装置の原理を説明するための電磁界の説明図である。 この発明に係る還元水生成装置の原理的説明に使用する使用状態の説明図である。 この発明に係る還元水生成装置を構成する電磁式水処理装置の実施の形態を示す要部の断面図である。 渦流発生部を説明するための要部の斜視図である。 渦流発生部に使用される棒状フィンの取り付け状態の説明図である。 磁石の取り付け状態を示す中部外筒の展開図である。 気泡剪断部の実施の形態を示す要部の平面図である。 電界発生手段に対する電圧印加例を示す図である。 電磁式水処理装置を稼働しているときの酸化還元電位を示す特性図である。 表1の実測値をグラフにしたときの図である。 電磁式水処理装置を停止してからの酸化還元電位を示す特性図である。 酸化還元電位と電子密度とそのときの酸性度の関係を示すグラフである。 容器の材質と酸化還元電位の関係を示す特性図である。 原水補給と酸化還元電位の関係を示す特性図である。
続いてこの発明に係る還元水生成装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
説明の便宜上この発明に係る還元水生成装置についてその原理から説明する。
この発明では電磁式の水処理装置を使用して、金属ミネラルを含んだ原水を還元化した水を生成する。この還元化に水素ガスを用いる。
高速化した原水の水流中に水素ガスを注入しながら磁場内および電場内を通過させることで、水素ガスを気泡化する。気泡化した水素ガスが磁場内を通過することでさらに水素ガスの気泡が微細化する。気泡が微細化することで水素ガスが電離し易くなり、これによって大量の水素イオン(H+、H-)が生成される。
また電場内を通過することで、電離した水素原子及び水素イオンに結びついた不対電子(ラジカルと言う)の極性を揃えることができる。ラジカルの極性が揃うことで、ラジカルの寿命を延ばすことができる。
原水中に溶存した金属ミネラル(イオン化した金属ミネラル)は、水素イオンと共に水処理装置外(水中)に放出される。水処理装置内を通過中の金属ミネラルおよび水処理装置より放出された金属ミネラルは、この金属ミネラルを核として、その周辺にマイナスイオンであるH-(ヒドリド)が配位する。金属ミネラルにヒドリドが配位すると金属ミネラルは金属錯イオン化する。
金属錯イオン化した金属ミネラル(錯イオン化金属ミネラル)は、長時間に亘り安定した状態水中に溶存させておくことができる。このようにヒドリドが配位して金属錯イオン化した金属ミネラルが含まれる生成水をさらにこの電磁式水処理装置内を循環させることで、錯イオン化金属ミネラルを含んだ水を生成水中に多量に溶存させることができる。
これによって、錯イオン化金属ミネラルを含む生成水の酸化還元電位EHは十分低くなる。空気に晒した水の場合には、その酸化還元電位EHは300mV(ミリボルト)程度であるのに対し、生成水中に錯イオン化金属ミネラルが多量に含まれると、そのときの最大酸化還元電位EHは、−500〜−750mV程度まで低下し、したがってそのときの電子密度peは−6〜−12(指数換算)程度まで濃縮される。このときのpHは、8〜9となる。このようなアルカリ生成水を以後還元水と言う。
この還元水には多量の錯イオン化金属ミネラルが溶存している。錯イオン化金属ミネラルは水中に長時間安定して存在することができる。しかし、この還元水が空気(酸素)に触れることで、錯イオン化金属ミネラル中のヒドリドが酸素と結合して水になるので、生成された還元水を空気に触れない状態で保存できれば、相当長い期間に亘って錯イオン化金属ミネラルを溶存させておくことができる。
実験によれば、電子を閉じこめておくことができる容器(アルミ容器など)を使用することで、1週間以上酸化還元電位EHを−500mV以下に保つことができるので、飲用水いわゆるアルカリイオン水として十分市場に投入できる(流通可能な)酸化還元電位を保持できる。
上述した環境を実現するため、まず高速水流化した原水を図1に示すように、吸気管である棒状のフィン22とフィン22との間を通過させる。フィン22の先端部付近の流速は、その中央部付近の流速よりも速くなることから、フィン先端部付近の圧力は負圧となる。
その結果、フィン22に導口24を設けておけば、導口24内の流体若しくは気体が吸い寄せられて高速水流中に流れ込む。これによって高速水流(原水)と流体若しくは気体が混合されて気泡が生ずる。この例では気体として水素ガスH2が使用される。水素ガスは高速水流内に吸気されながら気泡化される。
気泡はその下流側に設けられた別のフィン22に衝突することで、気泡が砕け、気泡の大きさは衝突するたびに、元よりも1/2以下に剪断される。したがって周方向に複数のフィン22を配置すると共に、これを水流に対して2段以上にわたって配置すれば、周方向に旋回する水流は幾度となくこれらフィン22への衝突を繰り返して流下することになる。例えば、フィンを10個配置することで、約1/1000等分された気泡が得られる。したがって剪断されながら超超微粒状の気泡(50μm〜ナノサイズ)となる。
気泡はさらに図2に示すように、電極12,14及び磁石20,20で構成される電磁界内を通過することで電離する。このとき気泡は50μm〜ナノサイズの粒径であるため、水素ガスは非常に電離し易く、しかも電場内を通過することで、水素イオンと結びついているラジカルの極性が揃えられた状態で流下する。ラジカルの極性が揃うと、上述したようにラジカルの寿命が伸びることが知られている。気泡は下流側の気泡剪断部でさらに微細化される。
水素イオンのうちヒドリドと原水中に含まれる金属ミネラルとによって錯イオン化金属ミネラルが生成される。この錯イオン化は電磁部から気泡剪断部に至る過程および気泡剪断部から処理槽内に放出されるまでの過程で行われる。
この処理を行うことで処理槽内の水はアルカリ性を呈した生成水となるが、この生成水を再び原水と共に電磁式水処理装置に供給して循環させることで、錯イオン化金属ミネラルが多量に溶存したアルカリ性の生成水(還元水)が得られる。還元水は貯蔵槽で保存され、個々の容器に詰め替えられた上で飲用水として利用に供される。
この還元水は特に多量に生成する事業用に向いている。そのため電磁式水処理装置を含めた処理槽の容積は比較的大きいが、もちろん家庭用や集合住宅用などのようにその用途に即した規模とすることは可能である。
続いて、この発明に係る還元水生成装置の実施の形態を図3以下を参照して詳細に説明する。
図3はこの還元水生成装置100の概念図である。還元水生成装置100は図示するように処理槽102を有する。この処理槽102内に送給管104を介して原水が供給される。原水は基準水面Lに到達するまで送給される。原水の送給は開閉弁(止栓)106によって調整される。
処理槽102はステンレスなどの金属材によって構成された所定の容積をもったほぼ矩形状をなす躯体である。処理槽102のほぼ中央底部にはこの発明の主要部を構成する電磁式水処理装置30が水中に埋没するように敷設される。処理槽102の一端部、この例では右端部壁面側のほぼ中間部には給水管130が取り付けられる。
給水管130を介して給水された処理水(後述する還元水)は開閉弁(止栓)132を介して貯蔵槽140に導かれ、還元水が貯蔵される。貯蔵槽140は空気に触れず、しかも外部と電気的に遮蔽できるような金属製(この例では、アルミ製若しくはステンレス製)の槽が使用される。
送給管104から送給された原水を電磁式水処理装置30内に導くため、この例では送給管104の蛇口付近に仕切板108がその底部側が開口するように取り付け固定される。
また、電磁式水処理装置30に設けられたほぼL字状をなす導水管32と仕切板108との間には、導管部110が敷設される。この導管部110は、仕切板108と所定の間隔をもって対向配置された隔壁板110aと、原水を導水管32に導く管体110bとで構成される。
隔壁板110aは躯体底部まで到達するように配置され、送給された原水が導水管32側に導かれるようになされている。管体110bの一端は隔壁板110aの透孔110cと連結され、その他端側は逆L字状に折り曲げられており、その端部が導水管32内に入り込ませてある。仕切版108と隔壁板110aとの間隙内には処理槽102の上部より、パイプ122を介して後述するアルカリ生成水が供給される。このように構成することで、原水とイオン生成水との混合水が電磁式水処理装置30内に供給される。
電磁式水処理装置30を挟んで、原水供給側とは反対側の処理槽102内には所定の間隙を介して対向するように一対の仕切版114,116が敷設される。そのうち電磁式水処理装置30側に位置する仕切版114は、躯体底部側が開口するように多少浮かすと共に基準水面Lを遮るように敷設される。これに対して他方の仕切版116は躯体底部から敷設され、基準水面Lよりも所定長だけ短かくなされた板体が使用される。
この短かな仕切版116と処理槽102の側壁とによって仕切られた水中内に水中ポンプ120が敷設され、水中ポンプ120の導管122が上述した仕切版108側に至るように敷設される。水中ポンプ120は生成水を処理槽102で循環させるために設けられたもので、水中ポンプ120およびパイプ122を利用して生成水が電磁式水処理装置30の取水側(導水管32)に戻される。
すなわち、電磁式水処理装置30によって生成されたアルカリ性の生成水を原水供給側に戻して、電子密度peの高いアルカリ性の生成水を生成するために生成水を循環させている。電子密度peの高いアルカリ性の生成水は処理槽102の底部側に放出されるものであるから、できるだけ電子密度peの高いアルカリ生成水が水中ポンプ120によって原水側に循環できるように一対の仕切版114,116が設けられ、処理槽102の底部側の生成水が水中ポンプ120に供給されるようになされている。
したがって、場合によって水中ポンプ120側に設けられた仕切版116は省略することが可能である。また、電子密度peの高いアルカリ性の生成水を循環できるように水中ポンプ120は、図のように処理槽102の底部に設置するのが好ましい。
電子密度peの高いアルカリ性の生成水(還元水)は、その先端が、仕切板114側に連結されたパイプ130を介して貯蔵槽140に貯蔵される。この例では、軽水を貯蔵できるようにするため、できるだけ基準水面L近くから取水できるように仕切114の中間部よりも上部側にパイプ130の先端が連結されている。
貯蔵するタイミングは、生成水の酸化還元電位が所定の値以下まで低下したタイミングであって、開閉弁132を開いて貯蔵される。
処理槽102内に設置された電磁式水処理装置30には、導水管32を介して原水とアルカリ性の生成水が混合した混合水(以下単に原水と言う)が供給される。そのため、この電磁式水処理装置30は、原水に対する送給ポンプ30Aと、送給ポンプ30Aの上部に位置し、送り込まれた原水を処理して還元水を生成する水処理部30Bとで構成され、水処理部30Bには原水と共に水素ガスH2が供給される。
水処理部30Bにおいて、原水に混ざった水素ガスが気泡化され、気泡化された水素ガスは電界によって電離され、そして電磁界によって配向された水素イオン(H+,H-)が生成されると共に、原水中に溶存した金属ミネラルが作用して、金属ミネラルを核とする錯イオンが生成される。
電磁式水処理装置30を連続的に稼働することで、錯イオン化されたこの金属ミネラル(錯イオン化金属ミネラル)が多量に生成される。錯イオン化金属ミネラルは水処理部30Bの内部から水中に放出される過程で生成される。水中でも多少は生成されるものと思われる。
このような水処理を所定時間に亘って継続することで、この錯イオン化金属ミネラルを含んだ生成水の濃度が濃くなるから、錯イオン化金属ミネラルを含んだ生成水は、アルカリ性を呈すると共に、酸化還元電位EHが低く、したがって電子密度peが高い還元水となる。
なお、この例では、酸化還元電位EHが−500mV(したがってその電子密度は−7〜8程度)であって、酸性度がpH=8以上の生成水を還元水と呼称している。因みに、ペットボトルなどに詰められた容器で販売されている飲用水は、酸化還元電位EHが200mV程度(電子密度で換算すると3〜4程度)であって、その酸性度は中性(pH=7程度)である。家庭用として使用されているイオン製水器でも、製水された直後の酸化還元電位EHは最大−400mV程度である。
続いて、処理槽102内に設置される電磁式水処理装置30の具体例を図4以下に示す。
図4に示すようにこの電磁式水処理装置30は、腐食しにくい金属あるいは樹脂を使用した筒状のケース38を有し、この筒状ケース38の内部に設けられた水処理部30Bは送給ポンプ30Aより導かれた混合水の流速を加速する渦流発生部40Aと、加速された原水中に水素ガスを放出して、放出された水素ガスに対して電気分解を行うと共に、電気分解され、気泡化された水素イオンを配向する電磁部40Bと、さらに生成した気泡を剪断して超微粒状の気泡にする気泡剪断部40Cとで構成される。渦流発生部40Aが最上位に位置し、中間に電磁部40Bが位置し、そして最下部に気泡剪断部40Cが位置する。
順に説明すると、まず渦流発生部40Aは、何れも腐食に強い金属によって成型された上部内筒42と上部外筒44とを有し、上部外筒44には比較的大きな混合水取り入れ口44aが設けられ、連結パイプ45によって送給ポンプ30Aで汲み上げた混合水が、上部内筒42と上部外筒44との間の水流空間部52に注水される。
上部内筒42の頂部には水素ガスの取り入れ口46が設けられ、ここに接続されたパイプ48を利用して水素ガスが送給される。水素ガスは図示しないタンクに貯蔵されている。取り入れられた水素ガスは、上部内筒42のほぼ中間部の円周方向に設けられた複数の吸気口50を介して水流空間部52内に放出される。
上部内筒42には、混合水を渦流にする渦流発生部40Aが設けられる。混合水を渦流にすることで水素ガスとの混合度(混合効率)が改善される。
渦流発生部40Aは、図5に示すような半円月状をなし、上部外筒44の内径とほぼ同径となされた一対の旋回流の発生と加圧を行うための加圧羽根54a、54bが、同一円周上に所定の傾斜角をもって取り付け固定されている。一対の羽根54a、54bを所定の角度だけ傾斜した状態で取り付けることで、加圧羽根54a、54bの対向開口面の間隔が狭まる。このように一対の加圧羽根54a、54bを傾斜して取り付けると共に、その対向開口面を狭めることによって、この対向開口面を通過する原水が旋回しながら加速されて下流の水流空間部52内に放流される。
因みに、渦流発生部40Aを通過した原水は、取り入れ口44aの開口面積と、一対の加圧羽根54a,54bによって形成される対向開口面の面積の比に相当するだけ加速されながら旋回流(渦流)なって流下するので、その面積比を適宜選定することによって、原水は高速水流となって下流側に流れ込む。
上部内筒42の下側の所定位置には上下2段にわたり所定長となされた複数の棒状フィン55,56が水流空間部52に向けて放射状に取り付け固定される。これら棒状フィン55,56は上部内筒42内に送給された水素ガスを吸い込んで水流空間部52内に放出するために設けられている。
上段の棒状フィン55は図6に示すように、例えばほぼ90°の間隔で4本、上部内筒42に固定されている。この棒状フィン55よりもさらに下段に位置する棒状フィン56は、棒状フィン55に対して45°だけずらして取り付け固定される。さらにこれらの棒状フィン55,56にはその中心部に空気導口55a、56aがそれぞれ設けられている。
上述したように、吸気口50より水流空間部52内に送り込まれた水素ガスは水流空間部52内で原水と混合されると共に、気泡化される。この気泡は上下2段の棒状フィン55,56に衝突することで、砕かれることから気泡が次第に小さくなる。
また、棒状フィン55,56内の空気導口55a、56aの先端部側の流速は、棒状フィン55,56の外周面部を流れる気泡の流速よりも遅くなることから、棒状フィン55,56の先端部付近は負圧となり、空気導口55a、56a内の水素ガスが水流空間部52内に引き込まれる。これによってさらに気泡が増える。このように棒状フィン55,56は気泡を小さくすると共に、気泡を増殖させるために設けられている。
上部内筒42に対し、その外側に配置される外筒はこの実施の形態では上部外筒44と中部外筒58とに2つに分割され、そのうち上部外筒44はほぼ吸気口50付近までの長さとなっている。そのため、この上部外筒44に連結される中部外筒58は一対の棒状フィン55,56が取り付けられた上部内筒42をカバーできるような長さに選定されたものが使用される。
そしてこの上部内筒42と中部外筒58とで電磁部40Bが構成される。電磁部40Bは電界発生手段60と磁界発生手段62とで構成される。電界発生手段60によって水分子および水素ガスが電気分解され、また電界発生手段60と磁界発生手段62との協働で電気分解された水素原子や水素イオン(H+,H-)に対する配向が行われる。
まず、上部内筒42と中部外筒58とで構成される円筒電極対によって電界発生手段60が構成されて、水流空間部52内に電界(電場)が形成される。
中部外筒58の外周面には磁界発生手段62が設けられる。磁界発生手段としてこの実施の形態では磁石(永久磁石や電磁石など)が使用される。そのためこの例では、図7に示すように所定の間隔、例えばほぼ45°の間隔で磁界発生手段としての8個棒状の永久磁石62が取り付けられている。磁界は中部外筒58側(内側)がN極で、外側がS極となるような棒状磁石が使用される。棒状磁石62の外側には磁石固定用の金属バンド64が取り付けられるが、この金属バンド64は中部外筒58に対する電極としても機能する。
続いて、気泡剪断部40Cについて図4を参照しながら説明する。
この気泡剪断部40Cもまたステンレスなどの腐食しにくい金属材が使用された下部内筒65と下部外筒66とで構成され、下部内筒65は円板状をなす金属製若しくは樹脂製の上下閉塞板68,70を有し、その周面の一部(中央上部側)には円板状をなすフランジ72が取り付けられている。上下閉塞板68,70は金属材で構成されるが、フランジ72は金属製あるいは樹脂製の何れであってもよい。
図4に示すように、上閉塞板68は棒状フィン55,56の先端径とほぼ同じ外径に選定されるのに対して、下閉塞板70は下部外筒66の外径(実際にはそのフランジまでの径)とほぼ同じ外径に選定されている。下閉塞板70のうち水流空間部52に面する場所には複数箇所に長径若しくは円形をなす送水口70aが設けられている。
一方、下部外筒66の内側にはこの例では2段にわたり気泡剪断用のフィン(剪断フィン)74,76が所定の間隔を保持して放射状に設けられる。剪断フィン74,76とフランジ72や上閉塞板68との関係を図8に示す。
図8のように、上流側の剪断フィン74がほぼ90°の間隔で放射状に取り付けられているときには、下流側の剪断フィン76はほぼ45°回転させた状態で放射状に取り付けられる。その長さはほぼフランジ72と対峙する長さであるが、これは一例に過ぎない。
上述した複数の内筒と外筒は電極として使用される。そのため、上述した複数の内筒42,65および外筒44,58は何れも上述したようにステンレス材などのように金属材であって、腐食しにくいものが使用される。
そして、図9に示すようにこれら複数の内筒と外筒によって2重の電極対が構成される。例えば上部内筒42をマイナス電極としたときには、バンド64を介して中部外筒58が+電極となり、また下流側の下部内筒65は下閉塞板70によって導通がとられて+電極となる。そして下部外筒66がマイナス電極として使用される。
また、それぞれの電極に所定の電圧を印加して所定の電場を形成するために、図9のように、それぞれ対応する位置に電極79a〜79dが溶着される。これで円筒状をなす2重電極対による電界発生手段60が構成される。一対の電極対にはその内径や電極構造などによっても相違するが、10〜30ボルト程度の電圧で、1〜3アンペア程度の電流が印加される。
以上のように構成された渦流発生部40A、電磁部40Bおよび気泡剪断部40Cは図4に示すような筒状ケース38内に収納されることになる。ただし、筒状ケース38は送給ポンプ30Aの全てをカバーする長さではなく、送給ポンプ30Aの頭部のみをカバーできる程度の長さとなっている。さらにこの筒状ケース38の下部はラッパ状の開口部となされ、その開口部が放出口38aとして使用される。これによって、図3に示すように送給ポンプ30Aを躯体底部に設置した場合でも、放出口38aと躯体底面との間には程良い距離が保たれることになる。
上述した外筒44,58および66のそれぞれには、図9に示すように連結フランジ44b、58a、58b、66a、66bが設けられており、これらがリング状パッキン材80a〜80cを介して連結される。これで3つの外筒44,58および66は相互に電気的な絶縁を図りながら、相互かつ水密的に連結されたことになる。
渦流発生部40Aの水流空間部52内に取り込まれた原水は棒状フィン55,56によって加圧された状態で水流空間部52の下流側に押し出される。棒状フィン55,56を通過することによって原水は旋回流となって、高速で流下する。この例では、20〜30m/sec程度の流速となる。
流下した原水は吸気口50より供給された水素ガスと混合され、水素ガスの気泡が生成される。この気泡が上部内筒42の周面を旋回しながら電磁部40Bに到達する。電磁部40Bではさらに棒状フィン55,56から供給される水素ガスによってさらに混合されて気泡が生成される。そして、この電磁部40Bには電界および磁界がかかっているので、水素ガスが電界の方向に強く配向されると共に、水素ガスが電気分解されて水素イオンが生成される。水素イオンは下流側の電極対65,66によっても生成されるので大量の水素イオンが得られる。
また、原水中にはイオン化した金属ミネラルが溶存しているので、イオン化した金属ミネラルが水素イオンと共に放出口38aより電磁式水処理装置外(水中)に放出される。電磁部40Bから気泡剪断部40Cに至る過程で、イオン化された金属ミネラルは、これを核として、その周辺に−イオンであるH-(ヒドリド)が配位する。金属ミネラルにヒドリドが配位すると金属ミネラルは金属錯イオン化する。金属錯イオン化した金属ミネラルは、長時間に亘り安定に水中に溶存させておくことができる。
このようにヒドリドが配位して生成された錯イオン化金属ミネラルが含まれる生成水を、さらにこの電磁式水処理装置30内を循環させることで、錯イオン化金属ミネラルを含んだ水を生成水中に多量に溶存させることができる。
これによって、錯イオン化金属ミネラルを含む生成水の酸化還元電位EHが十分低く、−500mV以下となり、その電子密度peも高くなる。そのときのpHは9程度となるからアルカリ性の生成水つまり還元水となる。
続いて、酸化還元電位と処理時間との関係を説明する。
まず基準水面Lまで送給管104を介して処理槽102に原水を供給する。原水としては地下水を塩素で消毒した地下水を使用した。地下水の酸化還元電位EHは100mV程度である。地下水の代わりに水道水を使用してもよい。水道水の酸化還元電位EHは300mV程度である。
原水を基準水面Lまで満たしたとき、原水の供給を止める。その状態で電磁式水処理装置30を稼働する。図10はこの電磁式水処理装置30の稼働時間に対してどれだけ酸化還元電位(ORP)EHが変化したかを示す特性曲線である。稼働時間と共に生成水内の酸化還元電位EHが低下し、ある値(−750mV程度)になると、それ以後は殆ど変化しないことが判明した。
表1には実測値を示す。2時間連続して電磁式水処理装置30を稼働し、その後停止させたときの値である。計測条件を表2に示す。
Figure 2008117387
Figure 2008117387
表1の実測値を得たときの計測条件としては、水温が19.5℃、処理槽102の水量が0.8トンで、電磁式水処理装置30の稼働電流(電磁部40Bへの印加電流)は2.5A(アンペア)である。毎分2リットル程度の水素ガスを供給する。
電磁式水処理装置30を稼働する前の原水の酸化還元電位EHは295mVであった。この条件で電磁式水処理装置30を稼働すると、2時間後には酸化還元電位EHは−621mVまで低下するのが確認された。酸化還元電位EHが−621mVとなったときに、電磁式水処理装置30の稼働を停止した。そして生成された還元水を貯蔵槽140に移して保管した。
電磁式水処理装置30の稼働を停止してから14時間後に貯蔵槽140内の還元水を計測すると、そのときの酸化還元電位EHは−600mVとなっていた。還元水は金属製の貯蔵槽140に貯蔵されているため、電気的に外部と遮蔽された状態で還元水が貯蔵されていることになる。そのため、電子密度peはあまり低下しない。その結果として酸化還元電位EHの上昇を抑えることができた。
表1の実測値をグラフにすると図11のようになる。
なお、貯蔵槽140が金属製でないときには、還元水を電気的に遮蔽できなくなると共に、空気中の酸素と還元水中のヒドリドが結合し易くなるため、図12の実線で示すように時間の経過と共に酸化還元電位EHが上昇し、やがては原水のときの値に戻ることが判った。破線図示の曲線は金属製の貯蔵槽140によって還元水を貯蔵した例である。
また、電磁式水処理装置30を稼働すると、酸化還元電位EHが次第に低下するため、生成水の酸性度も中性からアルカリ性へと変位する。図13にその一例を示す。図13は、初期の酸化還元電位EHが100mV程度である原水(a点)を使用したときの2時間後における酸化還元電位EHの値(b点)と、そのときの酸性度を示す。アルカリ性生成水となることが判る。時間の経過と共に酸化還元電位EHが上昇し、最終的には初期の値(c点)となる。
図14は、生成された還元水を貯蔵する容器の材質と酸化還元電位の変動を示す特性図である。曲線Laはアルミ製の容器に還元水を貯蔵したときの、経過時間と酸化還元電位の変化を示す。曲線Lbはステンレス製の水筒に貯蔵したときの変位を示す。そして、曲線Lcはプラスチック製の容器に貯蔵した場合である。
図14から明らかなように、外光と不対電子を最も遮蔽し易いアルミ容器を使用したときが酸化還元電位の上昇が最も少なく、少なくとも貯蔵後6日間位までは余り変動しない。7日目当たりから酸化還元電位EHが徐々に上昇する。
広口のステンレス容器(水筒)に貯蔵したときには、空気に対する密閉製が悪く、不対電子を完全には遮蔽できないため、日数の経過と共に酸化還元電位EHが上昇してしまう。そして、7日目当たりでは殆ど元の酸化還元電位EHに戻ってしまうことが確認された。また、プラスチック製の容器を使用した場合には、貯蔵後1日から2日目当たりから酸化還元電位EHが急激に上昇し、原水に近い酸化還元電位EHとなってしまうことが確認できた。
したがって、還元水を貯蔵するには、金属製の容器であることが好ましい。金属製容器であれば、工場から出荷しても1週間程度は還元水として機能していることが判る。
図15は、処理槽102への原水補給と酸化還元電位EHとの関係を示す特性図である。図15の例は、電磁式水処理装置30を3時間稼働して酸化還元電位EHを当初の目標値である−700〜−750mV程度に保ち、稼働してから22〜23時間後に原水を補給するのを4日間継続したときの例である。補給量は還元水として利用した差分である。
原水を補給することで、そのときの酸化還元電位EHは−500〜−550mvまで上昇するが、再び電磁式水処理装置30を稼働させることで、当初の目標値まで酸化還元電位EHを下げることができる。したがって、使用した水量だけ補給すれば、電磁式水処理装置30の稼働停止後には、目標値の酸化還元電位EH(−500mV以下)を持った還元水を常時生成できることが判る。

Claims (3)

  1. 金属ミネラルを含む原水から還元水を生成するための処理槽と、
    この処理槽内であって、上記原水の水中内に設置された電磁式水処理装置とで構成され、
    上記電磁式水処理装置は、原水に混合された水素ガスから水素イオンを生成するための水処理部を有し、
    この水処理部内には上記原水と水素ガスが通過する電磁部が設けられ、
    上記電磁部内で水素ガスを気泡化および電離化処理されると共に、上記金属ミネラルに上記水素イオン中のヒドリドを配位させた錯イオン化金属ミネラルを生成され、
    上記錯イオン化金属ミネラルを上記原水中に放出することで、アルカリ性を呈する還元水を生成するようにした
    ことを特徴とする還元水生成装置。
  2. 還元水の酸化還元電位は、マイナス500mV以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の還元水生成装置。
  3. 上記水素イオンの気泡を微細化する気泡剪断部が上記電磁部の下流側に設けられ、
    上記気泡剪断部を構成する下部内筒と下部外筒との間には、通過する水流を妨げるフィンが設けられ、
    水流を上記フィンに多重衝突させることによって、上記気泡を微細化する
    ことを特徴とする請求項1記載の還元水生成装置。
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