JP2013123667A - 水素水生成システム及び水素水生成方法 - Google Patents

水素水生成システム及び水素水生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水素水の溶存水素濃度を維持したまま、長期間保存することができる、水素水を生成する水素水生成システム及び水素水生成方法を提供すること。
【解決手段】水素水生成システム1は、水素を水に溶解させて水素水を生成する水素水生成システム1であって、水を加熱する水加熱部4と、水素を供給する水素供給部7と、上記水加熱部4により加熱された水に、上記水素供給部7により供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解部8と、上記水素溶解部8により生成された水素水を冷却する水素水冷却部9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素水を生成する水素水生成システム及び水素水生成方法に関する。
近年、水に水素を溶解させた水素水は、その高い還元性により、酸化防止剤として使用されることにより、金属等の酸化や食品等の腐敗を抑制する効能を有するものとして、また、飲用水として使用されることにより、病気や老化の原因物質とされる体内の活性酸素を消滅させる効能を有するものとして、注目されている。
このような水素水を生成する方法としては、例えば、ガスボンベからの水素或いは水の電気分解により発生した水素を、マイクロバブル製造機などにより微細気泡化し、微細気泡となった水素と水を攪拌する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−85949号公報
ここで、水素水は、飲用水等の用途で用いられる際は、特に長期間の保存を要されるものである。しかしながら、従来技術で生成した水素水は、酸素などが透過されることにより溶存水素濃度が低下してしまうため、これに伴って所要の還元性を維持したまま長期間の保存をすることが出来ないという問題が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水素水の溶存水素濃度を維持したまま、長期間保存することができる、水素水を生成する水素水生成システム及び水素水生成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の水素水生成システムは、水素を水に溶解させて水素水を生成する水素水生成システムであって、水を加熱する水加熱手段と、水素を供給する水素供給手段と、上記水加熱手段により加熱された水に、上記水素供給手段により供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解手段と、上記水素溶解手段により生成された水素水を冷却する水素水冷却手段とを備える。
請求項2に記載の水素水生成システムは、請求項1に記載の水素水生成システムにおいて、上記水加熱手段は、水の温度を50℃から60℃の範囲に加熱し、あるいは、上記水素水冷却手段は、水の温度を5℃から10℃の範囲に冷却する。
請求項3に記載の水素水生成システムは、請求項1又は2に記載の水素水生成システムにおいて、上記水素溶解手段は、上記水加熱手段により加熱された水と、上記水素供給手段により供給された水素と、を攪拌し溶解することにより水素水を生成する。
請求項4に記載の水素水生成システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の水素水生成システムにおいて、水素溶解手段により水素水が生成される前の水に磁場を印加する磁場印加手段を備える。
請求項5に記載の水素水生成システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の水素水生成システムにおいて、水素溶解手段により水素水が生成される前の水に電場を印加する電場印加手段を備える。
請求項6に記載の水素水生成方法は、水素を水に溶解させて水素水を生成する水素水生成方法であって、水を加熱する水加熱工程と、水素を供給する水素供給工程と、上記水加熱工程において加熱された水に、上記水素供給工程において供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解工程と、上記水素溶解工程において生成された水素水を冷却する水素水冷却工程とを含む。
請求項1に記載の水素水生成システム、あるいは、請求項6に記載の水素水生成方法によれば、水を加熱することでその分子間力を低下させた状態で水素を溶解させ、その後に水を冷却することでその分子間力を高めて水素を保持させることができるので、水素水の溶存水素濃度を維持したまま、長期間保存することができる水素水を生成することができる。
請求項2に記載の水素水生成システムによれば、水に含まれる栄養素の健康促進機能を低下させたり、水素水のハンドリング性を損ねたりすることがない範囲において、水の分子間力を最大限に低下又は上昇させることができる。
請求項3に記載の水素水生成システムによれば、水と水素を攪拌し溶解することで、加圧減圧法等の他の方法で水素水を生成する場合に比べて、簡易な装置を用いて低コストで水素水を生成することができる。
請求項4に記載の水素水生成システムによれば、水に磁場を印加することにより、水の分子間力を低下させ、水素分子が結合しやすい状態に変えることができ、水素水の溶存水素濃度を維持したまま、一層長期間保存することができる水素水を生成することができる。
請求項5に記載の水素水生成システムによれば、水に電場を印加することにより、水の分子間力を低下させ、水素分子が結合しやすい状態に変えることができ、水素水の溶存水素濃度を維持したまま、一層長期間保存することができる水素水を生成することができる。
本実施の形態に係る水素水生成システムの構成を概念的に示すブロック図である。 水加熱部の側断面図である。 磁場印加部の内管と直交する面を切断面とした断面図である。 電場印加部の概要図である。 水素水冷却部の側断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る水素水生成システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る水素水生成システムは、水素を水に溶解させて水素水を生成するシステムである。「水素水」とは、水素分子を溶存した水をいう。
本実施形態に係る水素水生成システムにより生成される水素水の用途は、任意であるが、本実施形態では飲用用途とした場合について説明する。
この水素水生成システムの特徴の一つは、概略的に、水を加熱する水加熱手段と、水素水を冷却する水素水冷却手段を備えていることにある。このことにより、水を加熱することでその分子間力を低下させた状態で水素を溶解させ、その後に水を冷却することでその分子間力を高めて水素を保持させることができ、水素水の溶存水素濃度を維持したまま、長期間保存することができる水素水を生成することができる。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、本発明に係る実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係る水素水生成システムの構成を概念的に示すブロック図を示している。水素水生成システム1は、水供給部2、ろ過部3、水加熱部4、磁場印加部5、電場印加部6、水素供給部7、水素溶解部8、水素水冷却部9、検査部10、充填部11、及びこれらを繋ぐ配管L1〜L10を備えている。以下各部について詳細に説明する。
(構成−水供給部2)
水供給部2は、本実施の形態で生成する水素水の原料となる水を供給する、水供給手段である。本実施の形態で使用される水としては、任意の種類や成分の水を使用することができ、例えば、水道水や地下水等を使用することができる。なお、水供給部2は配管L1と接続されている。
(構成−ろ過部3)
ろ過部3は、水をろ過処理することにより飲用に適した水を生成するろ過手段である。このろ過部3の具体的構成は任意であり、例えば、ナノフィルター(NF膜)や逆浸透膜(RO膜)などのろ過膜を用いたろ過構造を採用することができ、このろ過膜に水を通水させることで水のカビ臭除去処理や脱塩素処理を行うことが可能である。ろ過部3はその上流において配管L1と接続されており、その下流において配管L2と接続されている。また、この配管L2は途中で配管L3に分岐しており、配管L3は水素供給部7に接続されている。
(構成−水加熱部4)
水加熱部4は、水を加熱する水加熱手段である。このように水を加熱するのは、通水する水の分子間力を低下させ、水素分子が結合しやすい状態に変えるためであり、また、通水する水を殺菌するためである。この水加熱部4の構成は任意であり、例えば、図2の水加熱部4の側断面図に示すように、断熱筐体41、内管42、面状ヒーター43、及び支持部44を備えて構成される。
断熱筐体41は、水加熱部4を構成する部品を包含する、水加熱部4の外郭であり、中空の円筒体として形成されている。この断熱筐体41の構成素材としては、面状ヒーター43の加熱温度に耐えられ、断熱性を有するものであれば特に制限されることはなく、例えば、シリコーン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができる。
内管42は、水を通水するための管であり、断熱筐体41の内部において当該断熱筐体41の軸芯と同芯状に配置された、中空の円筒体として形成されている。この内管42は、後述の面状ヒーター43等によりその外周面を加熱され、その熱を内管42の内部の水に伝導する部分であるため、伝熱性の高い素材で形成される事が望ましい。なお、内管42は、その上流において配管L2と接続されており、その下流において配管L5と接続されている。
面状ヒーター43は、内管42を通水する水を加熱する加熱機器であり、断熱筐体41の内周面に密着する面状の通電板として形成されている。この面状ヒーター43は、通電されることにより発熱し、内管42と断熱筐体41の間の環状空間の温度を上昇させることが可能であり、この環状空間に蓄積した熱が内管42を介して内管42を通水する水に伝わり、水が加熱される。
支持部44は、内管42が断熱筐体41と同芯位置に位置するように、内管42を支持する部材であり、内管42の外径にほぼ一致する内径を有するものであって上面に開口部を有する中空の円筒体と、この円筒体を水加熱部4の底部に固定する脚部とを備えて構成されている。
ここで、水加熱部4による水の加熱温度は、基本的には任意であり、少なくとも水の分子間力を低下させるために有効な任意の温度を採用することができる。さらには、この加熱温度は、内管42を通水する水の水温を50℃から60℃の範囲内において加熱することが望ましい。すなわち、水の分子間力を低下させるためには、加熱温度が高い方が好ましい。また、このように加熱温度を高くすることは、水を殺菌処理する観点からも好ましい。しかしながら、加熱温度を高くした場合、水に含まれる栄養素であるカリウムやカルシウム等が破壊されてしまい、飲用水としての健康促進機能を低下させてしまう。これらのことを勘案して、上記のように、50℃から60℃の範囲内において加熱することが好ましい。
(構成−磁場印加部5)
図1の磁場印加部5は、水素溶解部8により水素水が生成される前の水に磁場を印加する磁場印加手段である。このように水に磁場を印加するのは、水の分子間力を低下させ、水素分子が結合しやすい状態に変えるためである。この磁場印加部5の構成は任意であり、例えば、図3の磁場印加部5の内管51と直交する面を切断面とした断面図に示すように、内管51と、上部部材52と、下部部材53とを備えて構成される。また、この磁場印加部5は、内管51を挟んでこれらの上部部材52と下部部材53を対向する位置に配置することにより構成される。
内管51は、水を通水するための管であり、中空の円筒形状として形成される。なお、内管51はその上流において配管L5と接続されており、その下流において配管L6と接続されている。
上部部材52は、内管51の上部に設置される部材であり、上部磁石52aと、上部接続部52bとを備えて構成され、下部部材53は、内管51の下部に設置される部材であり、下部磁石53aと、下部接続部53bを備えて構成される。ただし、上部部材52と下部部材53は、内管51を介して対称に配置されえる点を除いて相互に同一に構成することができるため、下部部材53の詳細な説明を省略する。
上部磁石52aは、内管51の外径とほぼ同一の内径を有する半円筒形状の磁石として形成される。上部磁石52aと下部磁石53aは、それぞれの内径に互いに異極となる磁極を有しており、これらの上部磁石52aと下部磁石53aが内管51を挟んで対向する位置に配置されることにより、挟み込まれた内管51の内部に磁場を発生させ、これに伴い、内管51の内部を通水する水に磁場を印加することが可能である。なお、この上部磁石52aで使用される磁石は任意であるが、水の分子間力を低下させるためにはより強い磁力を有する磁石を使用することが好ましく、例えば、ネオジウム磁石を使用することが好ましい。
上部接続部52bは、上部部材52と下部部材53を接続するための接続部材であり、上部磁石52aの両端部に設けられ、内管51の軸方向と垂直の方向に突出した平板状として形成される。この上部接続部52bには、その平板面に複数の上部接続孔52cが並設されており、同様に下部接続部53bにもこれらの上部接続孔52cと対応する位置に下部接続孔53cが並設されている。そして上部部材52と下部部材53を、内管51を介して接続するために、内管51を挟んでこれらの上部部材52と下部部材53を対向する位置に配置し、上部接続孔52c及び下部接続孔53cにボルトを差し込んでボルト締結している。
(構成−電場印加部6)
図1の電場印加部6は、水素溶解部8により水素水が生成される前の水に電場を印加する電場印加手段である。このように水に電場を印加するのは、水の分子間力を低下させ、水素分子が結合しやすい状態に変えるためである。この電場印加部6の構成は任意であり、例えば、図4の電場印加部6の概要図に示すように、内管61と、電流発生装置62と、コイル63とを備えて構成される。
内管61は、水を通水するための管であり、中空の円筒形状をしている。なお、内管61はその上流において配管L6と接続されており、その下流において配管L7と接続されている。
電流発生装置62は、後述のコイル63に通電する通電装置である。
コイル63は、内管61を通水する水に電場を印加する装置であり、内管61の外周面に沿って螺旋状に巻装される電気伝導体の巻線として形成され、この巻線の両端部は電流発生装置62に接続されている。このコイル63に電流発生装置62により通電することで、コイル63が巻装される内管61の内部に電場が発生し、内管61の内部を通水する水に電場が印加される。
(構成−水素供給部7)
図1の水素供給部7は、水素を供給する水素供給手段である。水素を供給するための構成は任意であり、例えば、水を電気分解することにより発生した水素を供給する構成や、ガスボンベを用いて既製の水素を供給する構成が挙げられる。このような構成としては、公知の構成を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。
(構成−水素溶解部8)
水素溶解部8は、水加熱部4により加熱された水に、水素供給部7により供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解手段である。水に水素を溶解するための構成は任意であり、例えば、水と水素を微細粒子化して混合することにより、水に水素を溶解させる構成を採用することができる。水と水素を微細粒子化するための構成としては、公知の気液せん断法を適用するための構成を採用できる。気液せん断法とは、液体と気体からなる混合流体にせん断力を作用させ、液体及び気体を微細粒子化する方法であり、当該方法により生成した水溶液は、溶存気体を水溶液内に長期間保持できるという利点がある。
例えば、気液せん断法を適用するための構成としては、水素溶解部8の前段側において生成された気液混合体を通水させる中空筒体の内部に、スクリューや突起を設けた構成を採用することができる。このような構成において、配管L4を介して供給された水素が配管L7を流れる水に送気されることで、水と水素気泡の両方を含む混合液(以下気液混合体)が生成され、この気液混合体が配管L7を通じて中空筒体に送られる。この気液混合体は、当該気液混合体の水圧により回転するスクリューによって旋回力と遠心力とが付与された後、これら旋回力と遠心力によって突起に当たることで微細粒子化される。これにより、気液混合体は、大量の微細水素粒子を含んだ水素水(以下、単に水素水)となり、配管L8に送出される。
(構成−水素水冷却部9)
水素水冷却部9は、水素溶解部8により生成された水素水を冷却する水素水冷却手段である。このように水を冷却するのは、水の分子間力を上昇させ、水素溶解部8を介して水に溶解した水素分子が水素水から抜けにくい状態にするためである。この水素水冷却部9の構成は任意であり、例えば、図5の水素水冷却部9の側断面図に示すように、断熱筐体91と、内管92と、冷却水注水口93と、冷却水排水口94を備えて構成される。
断熱筐体91は、水素水冷却部9を構成する部品を包含する、水素水冷却部9の外郭であり、中空の円筒形状として形成される。この断熱筐体91の構成素材としては、冷却水の冷却温度に耐えられ、断熱性を有するものであれば特に制限されることはなく、例えば、シリコーン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができる。
内管92は、水を通水するための管であり、断熱筐体91の内部において当該断熱筐体91の軸芯と同芯状に配置された、中空の円筒体として形成されている。また、内管92は後述の断熱筐体91と内管92の間の環状空間を通水する冷却水によりその外周面を冷却され、その低熱を内管92の内部の水に伝播する部分であるため、伝熱性の高い素材で形成される事が望ましい。なお、内管92はその上流において配管L8と接続されており、その下流において配管L9と接続されている。
冷却水注水口93は、断熱筐体91と内管92の間の空間に冷却水を注水する注水管であり、断熱筐体91の軸方向に対して垂直方向に沿って配置された状態で、断熱筐体91の端部に接続された中空の円筒体として形成される。この冷却水注水口93から注水された冷却水は、断熱筐体91と内管92の間の空間を満たし、当該空間を満たした冷却水は密接する内管92を冷却し、それに伴い内管92の内部の水が冷却される。
冷却水排水口94は、断熱筐体91と内管92の間の空間に通水する冷却水を排水する排水管であり、断熱筐体91の軸方向に対して垂直方向に沿って配置された状態で、断熱筐体91の端部に接続された中空の円筒体として形成される。この冷却水排水口94から排水された冷却水は、図示しない冷却装置により再冷却され、再び冷却水注水口93から注水される。
ここで、水素水冷却部9による水の冷却温度は、基本的には任意であり、少なくとも水の分子間力を上昇させるために有効な任意の温度を採用することができる。さらには、この冷却温度は、内管92を通水する水の水温を5℃から10℃の範囲内に冷却することが望ましい。すなわち、水の分子間力を上昇させるためや、雑菌の繁殖等を抑制するためには、冷却温度が低い方が好ましい。しかしながら、冷却温度を低く、水素水が凍る等した場合、水素水冷却部9よりも後段側における水素水のハンドリングに問題が生じ得る。これらのことを勘案して、上記のように、5℃から10℃の範囲内に冷却することが好ましい。
(構成−検査部10)
図1の検査部10は、生成された水素水が飲料水として適正であるかの検査をする検査手段であって、公知の検査機器などによって構成される。なお、検査部10はその上流において配管L9と接続されており、その下流において配管L10と接続されている。
(構成−充填部11)
充填部11は、生成された水素水を容器に充填する充填手段であって、公知の充填機器などによって構成される。容器は任意のものを用いることができ、例えば、ペットボトルや缶を採用することができる。ただし、ペットボトルや缶は粒子が比較的粗く、微細粒子化した水素分子すり抜けてしまうため、溶存水素濃度を長期間維持することが出来ない可能性がある。よって、容器は、粒子の細かいアルミパウチを使用することが一層望ましい。なお、充填部11はその上流において配管L10と接続されている。
(方法)
最後に、このように構成された水素水生成システム1を使用して行われる水素水生成方法について説明する。まず、水供給工程において水供給部2により水が供給され、供給された水は、ろ過工程においてろ過部3によりろ過処理され、ろ過工程を経た水は、配管により二分される。二分された一方の水は、水加熱工程において水加熱部4により加熱され、磁場印加工程において磁場印加部5により磁場が印加され、電場印加工程において電場印加部6により電場が印加される。もう一方の水は、水素供給工程において水素供給部7により電気分解される。電気分解により生成された水素と上述の電場印加工程を経た水は、共に水素溶解工程へ送られる。この水と水素が、水素溶解工程において水素溶解部8により互いに溶解することによって水素水が生成され、生成された水素水は、水素水冷却工程において水素水冷却部9により冷却され、検査工程において検査部10により水質が検査され、充填工程において充填部11により容器に充填される。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、仮に、水素水の保存期間が従来の保存期間と変わらない場合であっても、従来と同じ水素水を従来と異なるシステムや方法で生成できている場合には、本発明の課題は解決されている。
(加熱及び冷却、電場印加、磁場印加について)
上記実施の形態では、水や水素水に対して、加熱及び冷却、電場印加、及び磁場印加を行っているが、いずれか一部を省略してもよい。また、これらの順序を、適宜変更してもよい。例えば、水加熱部4を、磁場印加部5や電場印加部6の後段に配置してもよく、あるいは、このように配置した方がより好ましい場合も考えられる。ただし、水加熱部4は水素溶解部8の前段に配置し、水素水冷却部9は水素溶解部8の後段に配置することが必要である。また、磁場印加部5については、水素の溶解度を向上させる目的の他、配管の内部に錆等が発生することを防止する目的で設置してもよい。
(水素水の使用目的について)
上記実施の形態では、水素水を飲用用途に使用する場合について説明したが、酸化防止剤の如き他の用途に使用してもよい。また、このような使用用途に応じて、ろ過部3や検査部10を省略したり、その構成を変更することができる。
(エネルギー源について)
上記水素水生成システム1の各部を駆動等するために必要になる動力源としては、任意の動力源を使用することができ、例えば、太陽電池や風力発電の如き自然エネルギーを利用することができる。
1 水素水生成システム
2 水供給部
3 ろ過部
4 水加熱部
5 磁場印加部
6 電場印加部
7 水素供給部
8 水素溶解部
9 水素水冷却部
10 検査部
11 充填部
L1〜L10 配管
41、91 断熱筐体
42、51、61、92 内管
43 面状ヒーター
44 支持部
52 上部部材
52a 上部磁石
52b 上部接続部
52c 上部接続孔
53 下部部材
53a 下部磁石
53b 下部接続部
53c 下部接続孔
62 電流発生装置
63 コイル
93 冷却水注水口
94 冷却水排水口

Claims (6)

  1. 水素を水に溶解させて水素水を生成する水素水生成システムであって、
    水を加熱する水加熱手段と、
    水素を供給する水素供給手段と、
    上記水加熱手段により加熱された水に、上記水素供給手段により供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解手段と、
    上記水素溶解手段により生成された水素水を冷却する水素水冷却手段と、
    を備えた水素水生成システム。
  2. 上記水加熱手段は、水の温度を50℃から60℃の範囲に加熱し、あるいは、上記水素水冷却手段は、水の温度を5℃から10℃の範囲に冷却する、
    請求項1に記載の水素水生成システム。
  3. 上記水素溶解手段は、上記水加熱手段により加熱された水と、上記水素供給手段により供給された水素と、を攪拌し溶解することにより水素水を生成する、
    請求項1又は2に記載の水素水生成システム。
  4. 水素溶解手段により水素水が生成される前の水に磁場を印加する磁場印加手段、
    を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の水素水生成システム。
  5. 水素溶解手段により水素水が生成される前の水に電場を印加する電場印加手段、
    を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の水素水生成システム。
  6. 水素を水に溶解させて水素水を生成する水素水生成方法であって、
    水を加熱する水加熱工程と、
    水素を供給する水素供給工程と、
    上記水加熱工程において加熱された水に、上記水素供給工程において供給された水素を、溶解して水素水を生成する水素溶解工程と、
    上記水素溶解工程において生成された水素水を冷却する水素水冷却工程と、
    を含む水素水生成方法。
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