JPWO2008107984A1 - 携帯端末装置および携帯端末システム - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、従来にない斬新な効果を得ること、ならびに、省電力化も達成することにある。携帯端末装置TA1およびTA2は、携帯電話網(B1,B2)を経由して、接近報知用の識別情報(ID)を予め交換しておく。そして、近距離無線通信にて自機のIDを送信し、相手側の機器が所定距離にまで接近すると、相手側の機器のIDを検出して、到着テーマ曲や到着歌を鳴らして相手の接近(到着)を報知する。IDの送受信を間欠的に行うことによって、携帯端末装置の省電力化を図ることができる。

Description

本発明は、接近報知機能を有する携帯端末装置(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)、および携帯端末システム(携帯端末装置と、この携帯端末装置にペアリングされた子機とによって構成される携帯端末システム)に関する。
従来、携帯電話機の置き忘れ、盗難等に起因する携帯電話機の無断使用や不正使用を防止する技術として、携帯電話機の所有者が自機から所定距離だけ離れると、携帯電話機を使用制限状態に移行させると共に、所有者に置き忘れを報知する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1では、所有者が識別信号送信ユニットを常時携帯する。一方、携帯電話機には使用制限解除ユニットを一体的に設けておく。識別信号送信ユニットは、無線通信によって識別コード信号を常時、発信し、使用制限解除ユニットはその識別コード信号を受信できれば携帯電話機の使用制限を解除する。両ユニットが一定距離だけ離れることによって識別コード信号が受信できなくなると、使用制限解除ユニットは使用制限の解除を停止し、これによって、携帯電話機は使用制限状態となる。また、識別信号送信ユニットは、警告を発して所有者に注意を促す。
特開平11−88499号公報
従来技術は、携帯電話機の無断使用や不正使用を防止するという安全上の効果を発揮するに止まる。したがって、従来技術は、ユーザの楽しみを増やしたり、人と人の結びつきを強めたりするような効果は奏しない。すなわち、その効果が安全面に限定され、それ以外の用途には使用できない。
また、従来技術では、識別信号送信ユニットが常時、識別コード信号を発信し、携帯電話機に付属する使用制限解除ユニットは、その識別コード信号を常時、受信しているため、消費電力が大きく、電池の寿命が短くなる。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、従来にない斬新な効果を得ること、ならびに、省電力化も達成することにある。
本発明に係る携帯端末装置は、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けを行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器の通信同期情報をさらに記憶し、前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングを、前記機器の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部を、さらに有し、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信をさらに行い、前記携帯端末制御部は、前記子機との通信に基づいた認証によって、前記携帯端末装置の機能を制御する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、子機との認証結果に応じて機能を制御できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせ、または前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記近距離無線通信部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行い、または前記子機との通信を行い、前記近距離無線制御部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行う場合には、前記近距離無線通信部を制御して、前記子機との通信を停止させる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の受信と子機との通信とが競合した場合に、識別信号の受信を優先させることができる。
本発明に係る携帯端末装置は、ペアリングされた第1の子機との通信の結果に基づいて、機能を制御する携帯端末装置であって、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末システムは、携帯端末装置と、前記携帯端末装置とペアリングされた第1の子機と、を備え、前記携帯端末装置と前記第1の子機との通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末システムであって、前記携帯端末装置が、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1の子機との認証結果に応じて、携帯端末装置の機能を制御できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、前記機器または第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与える、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明によれば、識別情報を受信した場合に機器の接近を報知することにより、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明の、接近報知機能を有する携帯端末装置による接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近報知システムの全体の構成例を示す図である。 図2の携帯端末の構成を示すブロック図である。 図2の接近報知システムにおける各部の動作手順の一例を示す図である。 識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の一例を示す図である。 識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの一例を示す図である。 識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の他の例を示す図である。 識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの他の例を示す図である。 接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信する様子を説明するための図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の一例を示すフロー図である。 第2の実施携帯にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近報知システムの具体的な全体構成の他の例を示す図である。 図12に示される携帯端末装置の内部構成の例を示すブロック図である。 図13の子機(キー)の内部構成の一例を示すブロック図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の他の例を示すフロー図である。 携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の、さらに他の例を示すフロー図である。 第3の実施形態において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合の処理を示すフロー図である。 (a),(b)は、第3の実施形態において、携帯端末装置と子機との間で認証通信を行う場合の信号の送受信の態様を示す図である。 第3の実施形態において、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態において、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態において、携帯端末装置が自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う様子を説明するための図である。 第4の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 第4の実施形態における、携帯端末装置と子機(キー)との通信態様を説明するための図である。 第4の実施形態における各部の動作手順を示すフロー図である。
符号の説明
TA1,TA2 携帯端末装置
B1,B2 基地局装置
K1,K2 子機(安全キー装置)
SR 衛星
W1 通信網
10 近距離無線通信部
11 近距離無線送受信部
12 近距離無線制御部
13 送信設定部
14 ID記憶部
15 受信待受設定記憶部
20 GPS受信部
30 セルラー無線部
40 時刻情報取得部
50 携帯電話制御部
60 報知部
70 マイクロフォン
80 操作入力部
90 電池
101〜103 接近報知の各種設定
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態において参照する図面においては、共通する部分には同じ参照符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
(接近報知システムの概要)
図1は、本発明の、接近報知機能を有する携帯端末装置による接近報知システムの概要を説明するための図である。
図示されるように、携帯端末装置TA1およびTA2は、通信網(ここでは、基地局B1,B2を経由した携帯電話通信網)を利用した通信によって、事前に、携帯端末装置TA1およびTA2の各々のID(識別情報:ここではID1,ID2と記す)を交換する。そして、交換された相手側の携帯端末装置のID1,1D2(識別情報)を各携帯端末装置TA1およびTA2内に保持する。
そして、携帯端末装置TA1およびTA2は、近距離無線通信(例えば、赤外線通信)を用いて、各々ID1およびID2を発信する。各携帯端末装置TA1,TA2間の距離が所定範囲内になれば、各携帯端末装置TA1,TA2は、相手側の携帯端末装置が発信するID(ID2,ID1)を受信して、その接近を検出し、その接近を、例えば、歌やテーマ曲等によって報知する(報知方法は、映像のような視覚的なもの、あるいはバイブレーションのような触覚的なものでもよい)。
上述の通信網を経由した通信には、インターネットや携帯電話網を経由した広域的な通信が含まれるのはもちろんであるが、イントラネットや社内LAN等も含まれる。また、LANには無線LANも含まれる。無線LANの場合、図1の基地局B1,B2の代わりに、アクセスポイントを使用する。
また、ID1およびID2を常時、送受信すると、消費電力が増大して携帯端末装置TA1,TA2の電池が早く消耗するため、その対策としては、ID1およびID2の送受信を所定タイミングで間欠的に行うのが有効である。この場合には、予め、通信網を経由した通信によって、ID1およびID2の通信同期情報、例えば、送信タイミング情報(送信時刻やタイムスロット情報)を交換して、その送信タイミング情報を記憶しておく。そして、そのその送信タイミングにおいてのみ受信窓を開き、その受信窓が開いている期間においてのみID1,ID2を受信する。
事前に交換される通信同期情報には、送信タイミング情報の他に、送信周波数や送信チャネルの情報を含ませることができる。これにより、空き周波数や空きチャネルを柔軟に有効に利用することができる。
(接近報知システムの全体の構成例)
図2は、接近報知システムの全体の構成例を示す図である。図示されるように、携帯端末装置TA1は、基地局B1との間で無線信号を送受信し、携帯電話網W1を利用して例えば携帯端末装置TA2(携帯電話端末、固定電話端末、他の電子機器であってもよい)と通信することができる。以下の説明では、携帯端末装置TA1およびTA2が、共に、間欠的に所定のタイミングで識別情報ID(ID1,ID2)を発信するものとする。この場合には、IDの送受信の同期を確保する必要があるが、例えば、衛星SRから取得する時刻情報を用いて、IDの送受信の同期を確保することができる。携帯端末装置TA1は、基地局B1からの信号に含まれる時刻情報を取得するようにしてもよい。
また、携帯端末装置TA1は、GPS衛星(SPS衛星)SRからの電波を利用して位置を特定することができるものであってもよい。GPS(Global Positioning System)衛星は、GPS、Galileo等のSPS衛星(Satellite Positioning System)の一種である。上述のとおり、携帯端末装置TA1は、GPS衛星(SPS衛星)SRからの信号を受信して、その信号に含まれる時刻情報を取得する。さらに、携帯端末装置TA1は、例えば携帯端末装置TA2などの他の携帯電話との間で近距離無線を利用して、信号の送受信をすることができる。
そして、携帯端末装置TA1が例えば携帯端末装置TA2等の信号(例えばID)を待ち受けし、受信できた場合に携帯端末装置TA2等の接近を報知する。報知の例としては、音、音楽等が鳴動することや、LCD、LED等の点滅、画像の表示、バイブレータの振動等が考えられる。
携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1と同様の構成である。また、基地局B1は、携帯端末装置TA1等との間で無線信号を送受信し、携帯端末装置TA1等が、携帯電話網W1を利用して他の携帯電話、固定電話等と通信するようにすることができる。また、基地局B1は、無線信号に時刻情報を含めるようにしてもよい。基地局B2は、基地局B1と同様の構成を有する。
図3は、図2の携帯端末の構成を示すブロック図である。図3において、近距離無線通信部10は、近距離無線送受信部11、ID記憶部14、受信待受設定記憶部15、送信設定記憶部13、近距離無線制御部12などを有する。
近距離無線送受信部11は、近距離無線を利用して信号を送受信する。近距離無線は、例えば、例えば、ブルートゥース(登録商標)、IEEE802.11諸規格等に準拠した無線通信(例えばワイヤレスLAN)、UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)、ワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus、ワイヤレスユーエスビー)、ジグビーなどの無線通信、特定省電力(例えば426MHz帯)による無線通信、微弱電波(例えば304MHz帯)による無線通信などが考えられる。また、上述したように、この送受信は、省電力化のために間欠受信とすることができる。
ID記憶部14は、自機のIDを記憶する。IDは、携帯端末固有のIDであってもよいし、特定のグループIDであってもよい。また、IDの他に、近距離無線で信号の送受信をするときに用いる暗号鍵等を記憶してもよい。
受信待受設定記憶部15は、接近報知対象の相手側の携帯端末等のIDや、受信待受けタイミングの情報、その他、送信周波数の情報や送信チャネルの情報を記憶している。IDは固有のIDであってもよいし、特定のグループIDであってもよい。
受信待受設定記憶部15は、上記のとおり、受信待受のタイミングの情報も記憶する。受信待受のタイミングの情報は、例えば、基準時間に対してどのタイミングでキーがID等の信号を送信しているかの情報とすることができる。さらに具体的には、基準時間の毎分00秒を基準としてここから何秒または何ミリ秒後から何秒または何ミリ秒周期でID等の信号を送信しているかの情報とすることができる。また、基準は、必ずしも基準時間の毎分00秒である必要性はなく、その場合、基準をいつにするかを記憶しておくこともできる。さらに、受信待受設定記憶部15は、受信待受のタイミングの基準となる基準時間として、インターネット上のサーバからの時刻情報を用いるか否か、基地局からの時刻情報を用いるか否かまたはGPS衛星からの時刻情報を用いるか否かの情報などを記憶することができる。どちらの時刻情報を用いるかはそのときの状況に応じて決定することができるが、受信待受する相手の携帯端末と同じ時刻情報を用いることが好ましい。これらの情報は、セルラ無線送受信部30、近距離無線送受信部20、その他の通信等を通して、受信待受する相手の携帯端末等の機器からの識別情報および通信同期情報(送信タイミング情報等)として事前に入手することができる。
送信設定記憶部13は、自機の送信設定を記憶する。送信用の自機IDはID記憶部14にも記憶されているため、送信設定情報に含める必要は必ずしもない。
近距離無線制御部12は、ID記憶部14、受信待受設定記憶部15等の情報を用いて、近距離無線送受信部11の信号の送受信を制御する。また、携帯電話制御部(携帯端末制御部)50からのリクエストを受けるか、または、セルラ無線送受信部30、近距離無線送受信部11、その他の通信等を通して、受信待受する相手の携帯端末からの識別情報及び送信タイミング通知として入手することにより、近距離無線通信部10を受信待受の状態とする。
セルラ送受信部30は、基地局との間で無線信号を送受信し、携帯電話網を利用して他の携帯端末やその他の機器と通信する。
GPS受信部20は、GPS衛星(SPS衛星)からの電波を利用して位置を特定する。なお、GPS受信部としたが、一般にSPS受信部としても同様である。また、GPS受信部は必須の構成ではない。
時刻情報取得部40は、セルラ送受信部30を用いて受信した基地局からの信号に含まれる時刻情報を取得する。また、時刻情報取得部40は、基地局からの信号に含まれる時刻情報に代えてまたは同時に、GPS受信部を用いて受信したGPS衛星(SPS衛星)からの信号に含まれる時刻情報を取得するようにしてもよい。これらの時刻情報は、受信待受のタイミングの基準となる基準時間として用いる。さらに、時刻情報取得部は、これらに代えて、インターネット上のサーバからの時刻情報を用いることもできる。インターネット上のサーバからの時刻情報は、NTP(Network Time Protocol)を用いて取得することができる。
報知部60は、例えば、LCD、LED、スピーカ、バイブレータ等である。近距離無線通信部が他の携帯電話等の信号(例えばID)を待ち受けし、これを受信できた場合に、他の携帯電話端末等の接近を報知する。報知の例としては、音、音楽等が鳴動することや、LCD、LED等の点滅、画像の表示、バイブレータの振動等が考えられる。
また、メモリ100には、例えば、待ち受けする相手の携帯電話若しくは近距離無線通信部(またはユーザ若しくはユーザグループ)毎のID、報知部の各種設定(例えば、どの報知手段で報知するかの情報など)、音楽データなど(音データも含む)を記憶しておく。図中、参照符号101〜103は、記憶されているデータを示す。このように、待ち受けする相手携帯電話又は近距離無線通信部等毎のID、音楽データなどを記憶しておけば、他の携帯電話等の信号(例えばID)を待ち受けし、これを受信できた場合に報知部60が、IDに応じた音、音楽等で鳴動するようにすることができる。
その他、携帯電話には、音声等を入力するためのマイクロフォン70、操作入力部(操作キー、操作ボタンなど)80、電池90などが設けられている。
図4は、図2の接近報知システムにおける各部の動作手順の一例を示す図である。図示されるように、携帯端末装置TA1は、接近報知モード(または待ち合せモード)に設定されたとき、又は、あらかじめ、GPSの時刻情報、基地局からの時刻情報またはNTPの時刻情報を得る(手順ST1)。
携帯端末装置TA1は、取得した時刻情報にもとづいて、送信タイミングなどを携帯端末装置TA2に通知する(送信タイミング通知1;手順ST2)。この手順ST2では、携帯端末装置TA1の識別情報(ID1)も同時に通知する。
携帯端末装置TA2は、送信タイミング通知を受信したとき、又は、あらかじめ、GPSの時刻情報、基地局からの時刻情報またはNTPの時刻情報を得る(手順ST3)。このとき、可能な限り、携帯端末装置TA1と同じ時刻情報を用いることが好ましい。なお、送信タイミング通知を受信したときにあらかじめ許可したIDからであれば自動的に接近報知モード(または待ち合せモード)にするようにしてもよい。または、接近報知モード(または待ち合せモード)に設定するか否かの入力待ちになり、許可する旨の入力があった場合のみ接近報知モード(または待ち合せモード)にするようにしてもよい。
携帯端末装置TA2は、取得した時刻情報にもとづいて、送信タイミングなどを携帯端末装置TA1に通知する(送信タイミング通知2:手順ST4)。このとき、携帯端末装置TA2の識別情報(ID2)も同時に送信される。なお、万が一、携帯端末装置TA1及び携帯端末装置TA2の送信タイミングが重なっていた場合には、携帯端末装置TA2は、送信タイミングが重ならないように携帯端末装置TA2の送信タイミングを変更したうえで、変更後の送信タイミングなどを携帯端末装置TA1に通知する(改良された送信タイミング通知2であり、この点については後述する)。
その後、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2は、それぞれ自端末のIDを送信タイミング通知で通知したタイミングにて周期的に送信し、それぞれ相手端末のIDを送信タイミング通知で通知されたタイミングにて周期的に受信待ち受けする(手順ST5〜ST10,ST12およびST13)。
携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2は、それぞれ相手端末のIDを受信したときに、報知音(例えば、IDに応じた音楽)を鳴動する(手順ST11およびST15)。t秒後に、報知音を停止する(手順ST14,ST16)。
以上の手順は一例であって、種々、変形可能である。例えば、使用するチャネルや、使用するチャネルの周波数を、識別情報についての通信同期情報として相手機器に通信してもよい。
また、報知態様も種々考えられる。例えば、検出したID毎に報知音を変更してもよい。これによって、誰が到着したのかを報知音で区別することが可能となる。報知音(例えば、到着音)や到着を知らせる歌(例えば、到着歌)等は、通信によってサーバからダウンロードしてもよい。また、近づくとともに(受信信号レベルに応じて)鳴動する音が大きくなるようにしてもよい。これによって、場を盛り上げる効果が得られる。
また、接近報知モードに設定してから所定時間後に、接近報知モードを自動的に解除してもよい。電池の消耗を防止するためである。また、送信タイミング通知は、複数回送受信してもよい。たとえば、他の無線との干渉が生じた場合などで送信タイミングが変更になったときに再度送信タイミング通知を送受信してもよい。さらに、基準となる時間を変更した場合にも再度送信タイミング通知を送受信してもよい。さらに、定期的に送信タイミング通知を送受信することもできる。
(識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容)
図5は、識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の一例を示す図である。省電力化のために間欠的なID送信を行う場合には、通信同期を確保するための情報を予め相手側の機器に送信しておく必要がある。図5に示される通信同期情報は、以下の構成を有する。
すなわち、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信用ヘッダー200は、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信を用いて送信タイミング通知を送受信するためのものである。
送信元ID202は、送信元の近距離無線通信部又は携帯電話のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。
宛先ID204は、宛先の近距離無線通信部又は携帯電話のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。なお、宛先IDは、最初の送信タイミング通知のときは、不明な場合もある。そこで、特定の値の場合は、宛先IDが不明であることを示すものとすることが好ましい。また、宛先IDが不明でも、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信用ヘッダーの示す近距離無線通信部又は携帯電話では送信タイミング通知を受信できるものとする。
所定タイミングからのオフセット時間206は、所定タイミングからのIDを送信するタイミングのオフセット時間を示す(図6参照)。所定タイミングは、例えば、毎分00秒とすることができる。所定タイミングからのオフセット時間は、例えば、ミリ秒単位で表すことができる。
送信周期208は、IDを送信する周期を示す(図6参照)。送信周期は、例えば、ミリ秒単位で表すことができる。
GPSの時刻情報使用のフラグは、基準の時刻として、GPSからの時刻情報を用いるか否かのフラグである。例えば、値が1のときにGPSからの時刻情報を用い、値が0のときに用いないとすることができる。
GPSからの時刻情報(参照符号210)とは、具体的には、12.5分に1回通知される、アルマナックデータのことである。また衛星からの到達時間の補正をすることもできる。また、基地局の時刻情報使用のフラグ(参照符号210に含めてある)は、基準の時刻として、基地局からの時刻情報を用いるか否かのフラグである。到達時間の補正をすることもできる。
NTPの時刻情報使用のフラグ214は、基準の時刻として、NTPを用いて取得したインターネット上のサーバからの時刻情報を用いるか否かのフラグである。到達時間の補正をすることもできる。
優先するチャンネル216は、チャンネルが複数ある場合に、どのチャンネルを優先して使用するかを通知する情報である。
音楽データのURL218は、送信元IDを受信したときに、鳴動させる音楽のデータの取得先のURLの情報である。IDに応じた音で鳴動するようにする場合に使用する。
位置情報220は、現在の位置情報を示す。位置情報220は、GPS受信部から取得することができる。また、送信タイミング通知を受信した携帯電話がGPS受信部を有する場合には、受信した携帯電話のGPSで取得した位置情報と、送信元IDの示す携帯電話の位置情報とを比較することができ、距離が所定以上離れている場合には、直ちに受信待受けしないで、距離が近づいてから受信待受けすることで、無駄な受信時間を減らすことができるので消費電力を削減することができる。また、これは、定期的に送信タイミング通知を送受信する場合には有効である。
なお、送信タイミング通知は、暗号化して送受信してもよい。その際には、暗号化していることを示すフラグをたてることもできる。また、チャンネルが4つの場合、1〜3番目のチャンネルを通常のモードで使用し、4番目のチャンネルをサーチチャンネルにすることもできる。また、所定タイミングからのオフセット時間は、所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。また、送信周期も所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。このように、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、宛先IDなどの示す携帯電話などは、相手のIDがいつ来るか分からないので、常に受信窓を開けておくことが必要になる場合がある。しかし、このように、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明としたままでも、とりあえず、宛先IDなどの携帯端末などに、接近報知モード(ID待受け状態)になることを要求することができ、宛先IDなどの携帯端末などは、これを早く受信することで、早く送信タイミング通知を返信することができる(図4における送信タイミング通知2など)。また、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、接近報知モードにならないようにすることもできる。また、図5においては、通信同期情報に、その他のオプションデータ222も含まれている。
図6は、識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの一例を示す図である。図6では、所定タイミングを基準にして所定のオフセット時間(TF)を計測し、そのオフセット時間が経過した後、所定周期T1で、時刻t1〜t4において、周期的に接近検出用の識別情報(ID)を送信する。
図7は、識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の他の例を示す図である。省電力化のために間欠的なID送信を行う場合には、通信同期を確保するための情報を予め相手側の機器に送信しておく必要がある。図7に示される通信同期情報は、図5に示されるものと大部分は同じであるが、以下の点で異なる。
すなわち、図7の場合、所定タイミングからのオフセット時間の代わりに、送信開始時刻224と送信終了時刻226を通知する。送信開始時刻224は、IDの送信を開始する時刻を示す(図8参照)。接近報知を待ち合せのときに使用する場合、待ち合せの時刻またはその前後に設定すると使い勝手がよい。また、送信開始時刻からIDの送信を開始するようにすれば、無駄なIDの送信を省略できるので、消費電力を低減できる。送信終了時刻を設定することもできる。送信終了時刻は、IDの送信を終了する時刻を示す。接近報知を待ち合せのときに使用する場合、待ち合せの時刻またはその前後に設定すると使い勝手がよい。また、送信終了時刻でIDの送信を止めるようにすれば、無駄なIDの送信を省略できるので、消費電力を低減できる。
なお、送信開始時刻及び送信終了時刻は、所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。また、送信周期も所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。このように、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、宛先IDなどの示す携帯電話などは、相手のIDがいつ来るか分からないので、常に受信窓を開けておくことが必要になる場合がある。しかし、このように、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明としたままでも、とりあえず、宛先IDなどの携帯端末などに、接近報知モード(ID待受け状態)になることを要求することができ、宛先IDなどの携帯端末などは、これを早く受信することで、早く送信タイミング通知を返信することができる(図4の送信タイミング通知2など)。また、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、接近報知モードにならないようにすることもできる。
図8は、識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの他の例を示す図である。図8では、指定された送信開始時刻t5から、識別情報(ID)の送信を開始する。以後、所定周期T2で、時刻t6〜t8において、周期的に接近検出用の識別情報(ID)が送信される。
図9は、接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信する様子を説明するための図である。携帯端末装置TA1は、自機の識別情報であるID1を送信する。携帯端末装置TA2は、自機の識別情報であるID2を送信する。各IDの受信タイミングは、予め交換された通信同期情報に基づいて、そのIDの送信タイミングに同期される。図8において、t10,t12,t14,t16がID1の通信タイミングであり、t11,t13,t15,t17がID2の通信タイミングである。各IDの通信タイミングにおいてのみ、受信側の携帯端末の受信窓が開かれ、送信されてくるIDの受信が行われる。なお、どの時刻情報(インターネット上のサーバ、基地局装置又はSPS衛星からの時刻情報)を用いるかを選択することによって、その精度に応じた余裕をもって受信待受けすることができる。
図10は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の一例を示すフロー図である。携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS1)、接近報知対象の機器である相手側の携帯端末装置TA2に、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、自機の通信同期情報(自機のID1、そのID1をどのようなタイミングで送信するかを示す送信タイミング情報、その他、どのチャネル(タイムスロット)を使用して送信するか、どの周波数を使用するか、といった情報)とを送信する(ステップS2)。
携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1からの通信同期情報を受信し(ステップS3)、待ち合わせモードに移行する(ステップS4)。そして、自機の通信同期情報(自機のID2、そのID2をどのようなタイミングで送信するかを示す送信タイミング情報、その他、どのチャネル(タイムスロット)を使用して送信するか、どの周波数を使用するか、といった情報)を携帯端末装置TA1に送信する(ステップS5)。ステップS5において携帯端末装置TA1に送信する送信タイミング情報は、ステップS3において携帯端末装置TA1から受信したID1の送信タイミング情報に基づいて設定した、ID1とID2とがぶつからないようなタイミングを示す。
携帯端末装置TA1は、携帯端末装置TA2からの通信同期情報を受信すると(ステップS6)、周期的にID1を送信する(ステップS7)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS8)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS9)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS10)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS10)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS12)、待ち合わせモードを解除する(ステップS13)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、ID1とID2の送信タイミングが重ならないようにしつつ、ID2を送信する(ステップS14)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS15)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS16)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS17)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS18)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS19)、待ち合わせモードを解除する(ステップS20)。
なお、接近報知の際、近づいてきたら音または音楽が大きくなるまたは曲が変わるようにしてもよい。すなわち、受信信号強度に応じて音または音楽の音量を変えてもよい。
または、受信信号強度に応じて曲が変わるようにしてもよい。一定時間音が鳴ったら(その必要がなくなるので)自動的に音の再生を停止してもよい。また、携帯端末には、ノート型のパーソナルコンピュータ端末、PDA端末、無線LAN端末等が含まれる。また、子機が、他の携帯端末であってもよい。また、基地局は、携帯端末が無線LAN端末である場合には、無線LANのアクセスポイントであってもよい。
第1の実施形態によれば、近距離無線通信によって接近報知が可能となる。したがって、誰が近づいているのかが分かり、使い方を工夫することによって生活を楽しくできる。例えば、デートは飲み会の集合時などで大いに楽しむことができる。また、家などに誰かが入ってきた気配がしてもその人の登場テーマ曲がならなければ家族でないと判断できるという、セキュリティの効果もある。また、接近検出のための近距離無線通信によるIDの送受信を間欠的に所定タイミングで行う(例えば、所定周期で行う)ことによって、送信側および受信側双方の省電力化を図ることができる。通信同期情報を予め交換しておけば、送信側と受信側の通信同期も正確に確保することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態でも、前掲の実施形態と同様に接近報知を行うが、本実施形態の場合、携帯端末装置は、子機とペアリングされている(予め関連付けされている)ことを必須の条件とする。
携帯端末装置と子機とは、所定のタイミングで認証用の通信を行う。一方、携帯端末装置は、接近報知対象である他の携帯端末装置からの識別情報を、間欠的に所定のタイミングでのみ受信する。
このような限定条件の下で問題となるのは、携帯端末装置が子機と認証用の通信を行っているときには、接近報知モードの通知を受信しても検出はできない場合があるということである。つまり、子機との認証用通信タイミングと、接近検出のための識別情報の通信タイミングとは重なってはならず、したがって、タイミングの重複が検出された場合には、接近検出のための識別情報の通信タイミングをずらす必要がある。
また、本実施形態では、接近検出用の識別情報(ID)として、子機との間で通信する認証信号とは異なる信号を利用する。例えば、識別情報(ID)としては、携帯端末装置の電話番号情報やメールアドレス情報を利用する。これらは子機との認証に用いられる信号とは無関係の信号であり、したがって、その送信タイミングは、子機との認証通信のタイミングを考慮することなく変更する(ずらす)ことが可能である。
なお、接近報知モードに設定すると、携帯端末装置TA1,TA2はロック状態(使用制限状態)となり、待ち受け設定された相手の携帯端末の接近報知を検出した後に、そのロック(使用制限)が解除されるとしてもよい。ここで、ロックとは一部使用制限も含む。例えば、受信は可能などである。
以上の前提の下で、以下、第2の実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図11の基本構成は、図1と同じであるが、上述のとおり、携帯端末装置TA1とTA2は各々、子機(ここでは、安全キー装置とする:以下キーという場合がある)K1,K2とペアリング(関連付け)されており、携帯端末装置TA1およびTA2と、子機(キー)K1およびK2は各々、通信によって認証信号を送受信し、互いに認証処理を実行する。この認証処理は間欠的に所定のタイミングで行われる。また、上述のとおり、接近検出用ID1,ID2としては、子機(キー)K1,K2との間で通信される認証用信号とは別の信号を用いる。
図12は、接近報知システムの具体的な全体構成の他の例を示す図である。図12の基本構成は、図2と同じであるが、携帯端末装置TA1およびTA2が各々、子機(キー)K1およびK2とペアリングされている点で異なる。
すなわち、携帯端末装置TA1は、キー(子機)K1との間で近距離無線を利用して信号の送受信をすることができる。送受信する信号にはそれぞれのID等の相手を特定するための信号を含める。また、携帯端末装置TA1は、キー(子機)K1との間で送受信する認証用の信号を用いて、機器認証を行う。その結果、認証が成功しない場合は、携帯端末装置TA1の使用が制限される。認証が成功しない場合は、例えば、携帯端末装置TA1と、キー1(子機)との間の距離が所定距離以上の場合である。
一方、キー(子機)K1は、携帯端末装置TA1との間で近距離無線を利用して信号の送受信をすることができる。送受信する信号にはそれぞれのID等の相手を特定するための信号を含める。また、キー(子機)K1は、携帯端末装置TA1との間で送受信する信号を用いて、認証を行う。その結果、認証が成功しない場合は、例えば警報を発することや、携帯端末装置TA1の使用が制限されたことを報知することができる。認証が成功しない場合は、例えば、携帯端末装置TA1と、キー1(子機)との間の距離が所定距離以上の場合である。携帯端末装置TA2およびキー(子機)K2についても同様である。
図13は、図12に示される携帯端末装置の内部構成の例を示すブロック図である。図13に示される構成は、図3の構成とほとんど同じである。ただし、図13の構成は、図3のID記憶部14に代えて認証用ID記憶部16を備えており、また、子機(キー)と近距離無線通信によって認証処理を実施する点で異なっている。上述のように、図3のID記憶部14は自機のID(近接検出用ID)を記憶しているが、送信設定記憶部13にも自機のIDは記憶されており、重複しているため、ID記憶部14はなくても問題がない。そこで、本実施形態では、図3のID記憶部14を除去し、その代わりに、子機(キー)K1等との認証用IDを記憶している認証用ID記憶部16を設けたものである。
認証用ID記憶部16は、例えば、自機の近距離無線通信部又は携帯端末自体(自機)のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。また、IDの他に、近距離無線で信号の送受信をするときに用いる暗号鍵等を記憶してもよい。
図14は、図13の子機(キー)の内部構成の一例を示すブロック図である。図示されるように、子機(キー)K1(K2も同様)は、携帯端末装置TA1(TA2)と同様の構成をもつ。すなわち、近距離無線通信部110と、電池116と、報知部117と、操作入力部118と、メモリ119と、を有する。近距離無線通信部110は、近距離無線送受信部111と、近距離無線制御部112と、送信設定記憶部113と、認証用ID記憶部114と、受信待受け設定記憶部115と、を有する。
子機(キー)K1(K2も同様)は、アンテナA4を介して、近距離無線通信によって、認証用ID(認証用信号)を携帯端末装置TA1(TA2)に送信し、また、携帯端末装置TA1(TA2)からの認証用IDを受信し、受信待受け設定記憶部115に記憶する。受信待受け設定に基づいて、近距離無線制御部112は近距離無線送受信部111を制御し、携帯端末装置TA1(TA2)からの認証用IDが到来するタイミングでのみ受信動作を行う(すなわち、受信窓を開く)。
図15は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の他の例を示すフロー図である。携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS30)、自機とキー(子機)との間の認証IDの送受信タイミングを通知する(ステップS31)。これは、相手に自機の子機との認証通信のタイミングを知らせることによって、相手側の携帯端末装置TA2にて、接近検出用IDの送信タイミングが携帯端末装置TA1における認証通信タイミングと重ならないように調整することを可能とするためである。
携帯端末装置TA2では、送信されてきた情報を受信し(ステップS32)、待ち合わせモードに設定し(ステップS33)、同様に、自機と子機(キー)との間の認証通信のタイミングを通知する(ステップS34)。携帯端末装置TA1では、情報を受信し(ステップS35)、自機の接近検出用IDの送信タイミングを、通信同期情報として携帯端末装置TA2に送信する(ステップS36)。このとき、自機の接近検出用ID1の送信タイミングは、自機が子機(キー)K1と認証通信を行うタイミング、ならびに、携帯端末装置TA2が子機(キー)K2と認証通信を行うタイミングと重ならないように設定される。
携帯端末装置TA2では、情報を受信し(ステップS37)、同様に、自機の接近検出用ID2の送信タイミングを、通信同期情報として携帯端末装置TA1に送信する(ステップS38)。このとき、自機の接近検出用ID2の送信タイミングは、自機が子機(キー)K2と認証通信を行うタイミング、ならびに、携帯端末装置TA1が子機(キー)K1と認証通信を行うタイミングと重ならないように設定される。
携帯端末装置TA1は携帯端末装置TA2からの通信同期情報を受信し(ステップS39)、先に携帯端末装置TA2に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID1を送信する(ステップS40)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS41)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS42)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS43)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS44)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS45)、待ち合わせモードを解除する(ステップS46)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、自機の接近検出用ID2を周期的に送信する(ステップS47)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS48)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS49)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS50)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS51)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS52)、待ち合わせモードを解除する(ステップS53)。
図16は、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。
図16において、携帯端末装置TA1は、時刻t20において、自機の認証通信用ID(図16では携帯側ID1としている)を子機(キー)K1に送信する。一方、子機(キー)K2は、時刻t21に自機の認証通信用ID(キー側ID1)を携帯電話端末TA1に送信する。また、携帯端末装置TA1は、時刻t22において、自機の接近検出用ID1を携帯端末装置TA2に送信する。
携帯端末装置TA1は、時刻t22において、携帯端末装置TA1からの接近検出用ID1を受信する。また、時刻t23において、自機の認証通信用ID(図16では携帯側ID2としている)を子機(キー)K2に送信する。一方、子機(キー)k2は、時刻t24において、自機の認証通信用ID(キー側ID2)を携帯電話端末TA2に送信する。また、携帯端末装置TA2は、時刻t25において、自機の接近検出用ID2を携帯端末装置TA1に送信する。
なお、相手の携帯電話のIDを受信待受けする代わりに、相手のキーのIDを受信待受けするようにすることも同様にできる。また、相手の携帯電話のIDを受信待受けすることに加えて相手のキーのIDを受信待受けするようにすることも同様にできる。その場合、どちらかのIDを受信したら、音(または音楽)が鳴動などするようにすることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態でも、携帯端末装置は、子機とペアリングされている(予め関連付けされている)ことを必須の条件とする。携帯端末装置と子機とは、所定のタイミングで認証用の通信を行う。一方、携帯端末装置は、接近報知対象である他の携帯端末装置からの識別情報を、間欠的に所定のタイミングでのみ受信する。この点は、第2の実施形態と同じである。
ただし、本実施形態では、接近検出用の識別情報(ID)として、子機(キー)K1,K2との間で通信する認証用信号と同じ信号を利用する。すなわち、子機(キー)との間の認証用信号を、接近検出用IDとして援用するものである。
本実施形態の場合でも、接近検出用の識別情報(ID)の送信タイミングが、自機や相手の携帯端末装置の子機との認証用通信タイミングと重ならないように調整する必要があるが、本実施の形態の場合、接近検出用の識別情報(ID)の送信タイミングの変更は、すなわち、子機(キー)との認証通信タイミングの変更となるため、送信タイミングの変更があったときは、携帯端末装置は、自機が関連付けされている子機に、その送信タイミングの変更を速やかに通知する必要がある。
以上の前提の下で、以下、第3の実施形態について説明する。図17は、第3の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図17の基本構成は、図11と同じである。すなわち、上述のとおり、携帯端末装置TA1とTA2は各々、子機(キー)K1,K2とペアリング(関連付け)されており、携帯端末装置TA1およびTA2と、子機(キー)K1およびK2は各々、通信によって認証信号を送受信し、互いに認証処理を実行する。この認証処理は間欠的に所定のタイミングで行われる。
また、上述のとおり、接近検出用ID1,ID2としては、子機(キー)K1,K2との間で通信される認証用信号と同じものを用いる。この結果、携帯端末装置TA1,TA2を飛び交う信号は、子機との間での認証用信号のみとなり、他の信号がなくなるため、衝突することなく受信できるタイムスロット数が増え、接近報知対象の機器を増やすことが可能となる。
図18は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の、さらに他の例を示すフロー図である。図18において、携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS59)、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、自機とキー(子機)との間の認証IDの送受信タイミングを通知する(ステップS60)。これは、相手に自機の子機との認証通信のタイミングを知らせることによって、相手側の携帯端末装置TA2にて、接近検出用IDの送信タイミングが携帯端末装置TA1における認証通信タイミングと重ならないように調整することを可能とするためである。
携帯端末装置TA2では、送信されてきた情報を受信し(ステップS61)、待ち合わせモードに設定する(ステップS62)。
次に、携帯端末装置TA1と子機(キー)K1との認証通信タイミングと、携帯端末装置TA2と子機(キー)K2との間の認証通信タイミングとが、重なっていないかを判定する(ステップS63)。各認証通信タイミングが重なっているということは、本実施形態の場合(つまり、接近検出用IDが子機との間の認証用IDと同じである場合)には、接近検出用IDの送信タイミングと、子機との認証通信タイミングも重なっているということを意味する。したがって、この場合には、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2との認証通信タイミングをずらし、かつ、その変更を直ちに子機(キー)K2に通知する必要がある。
そこで、この場合には、図19に示す手順が実行される。図19は、第3の実施形態において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合の処理を示すフロー図である。
図19では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2との認証通信タイミングをずらし、その認証通信タイミングの変更を子機(キー)K2に速やかに通知する(ステップS80)。携帯端末装置TA1はその情報を受信し(ステップS81)、そのタイミング変更通知を受信したことを携帯端末装置TA2に通知し(ステップS82)、変更したタイミングでの認証動作へ移行する(ステップS85)。携帯端末装置TA2では、送信タイミングの変更通知を受信した旨の子機からの情報を受信し(ステップS83)、変更したタイミングでの認証動作へ移行する(ステップS84)。このような処理によって、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合であっても、そのタイミングの重複が解消され、結果的に、接近検出用IDの送信タイミングと子機との認証用通信タイミングとの重複が解消されることになる。
ここで、図18に戻って説明を続ける。図18のステップS63において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっていないと判断された場合には、携帯端末装置TA2は、自機と子機(キー)との間の認証通信のタイミングを通知する(ステップS64)。携帯端末装置TA1では、情報を受信し(ステップS65)、先に携帯端末装置TA2に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID1を送信する(ステップS66)。
続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS67)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS68)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS69)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS70)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS71)、待ち合わせモードを解除する(ステップS72)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、自機の接近検出用ID2を周期的に送信する(ステップS73)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS74)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS75)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS76)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS77)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS78)、待ち合わせモードを解除する(ステップS79)。
次に、本実施形態における、携帯端末装置と子機との間の認証通信について説明する。図20(a),(b)は、第3の実施形態において、携帯端末装置と子機との間で認証通信を行う場合の信号の送受信の態様を示す図である。
図20(a)では、携帯端末装置TA1およびTA2同士が離れているため、各携帯端末装置(TA1,TA2)は、各々関連付けされている子機(キー)(K1,K2)とのみ認証通信を行う。
しかし、図20(b)では、携帯端末装置TA1およびTA2同士が接近したため、携帯端末装置(TA1,TA2)および子機(キー)(K1,K2)の各々は、相手側の機器の認証用信号も受信できるようになる。つまり、認証用信号が飛び交うことになる。このような状況下では、前掲の実施形態とは異なる態様の、子機との間の認証通信が可能となる。考えられる通信態様としては、以下の3態様が考えられる。
(1)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知と、を行う。
(2)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う。他の子機からの認証通信を行うことによって、他の携帯端末装置が子機と認証通信をしている現実のタイミングを確実に知ることができる。
(3)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う。
以下、上記の(1)〜(3)の各々について、図21〜図23の各々を参照して説明する。図21は、第3の実施形態において、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。
図21では、携帯端末装置TA1は、時刻t26において、子機(キー)K1に向けて認証用ID(携帯側ID1)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID1である)を携帯端末TA2に送信する。送信された認証用ID1は、子機(キー)K1および携帯端末装置TA2により同じタイミングで受信される。
時刻t27では、子機(キー)K1は、携帯端末装置TA1に認証用ID(子機側ID1)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA1にて同じタイミングで受信される。
時刻t28では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に向けて認証用ID(携帯側ID2)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID2である)を携帯端末TA1に送信する。送信された認証用ID2は、子機(キー)K2および携帯端末装置TA1により同じタイミングで受信される。
時刻t29では、子機(キー)K2は、携帯端末装置TA2に認証用ID(子機側ID2)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA2にて同じタイミングで受信される。
図22は、第3の実施形態において、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う様子を説明するための図である。
図22において、時刻t30において、携帯端末装置TA1は、子機(キー)K1に認証用ID1(携帯側ID1)を送信する。その認証用ID1は同じタイミングで子機(キー)K1にて受信される。
時刻t31において、子機(キー)K1は、認証用ID1(キー側ID1)を送信する。そのキー側ID1は、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2にて同時に受信される。
時刻t32において、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に認証用ID2(携帯側ID2)を送信する。その認証用ID2は同じタイミングで子機(キー)K2にて受信される。
時刻t33において、子機(キー)K2は、認証用ID2(キー側ID2)を送信する。そのキー側ID2は、携帯端末装置TA2および携帯端末装置TA1にて同時に受信される。
図23は、第3の実施形態において、携帯端末装置が自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う様子を説明するための図である。
図23に示される動作は、図21および図22の動作を合わせたものである。図23では、携帯端末装置TA1は、時刻t34において、子機(キー)K1に向けて認証用ID(携帯側ID1)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID1である)を携帯端末TA2に送信する。送信された認証用ID1は、子機(キー)K1および携帯端末装置TA2により同じタイミングで受信される。
時刻t35では、子機(キー)K1は、認証用ID(子機側ID1)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2にて同じタイミングで受信される。
時刻t36では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に向けて認証用ID(携帯側ID2)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID2である)を携帯端末TA1に送信する。送信された認証用ID2は、子機(キー)K2および携帯端末装置TA1により同じタイミングで受信される。
時刻t37では、子機(キー)K2は、認証用ID(子機側ID2)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA2および携帯端末装置TA1にて同じタイミングで受信される。
(第4の実施形態)
図24は、第4の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図24に示される接近報知システムの特徴は、接近検出のための識別情報(ID)の通信を優先させ、携帯端末装置の接近報知を行う場合(つまり、接近報知を行うモードが選択された場合)には、子機との認証用通信を一時的に停止させることである。
すなわち、上述のとおり、携帯端末装置と子機との間の認証用通信のタイミングと、接近検出のための識別情報の通信タイミングとが重複してはならない。そこで、本実施形態では、接近検出のための識別情報(ID)の通信を優先させ、携帯端末装置の接近報知を行う場合(つまり、接近報知を行うモードが選択された場合)には、子機との認証用通信を一時的に停止させる。このようにすれば、接近検出のための識別情報の通信タイミングが、相手側の携帯端末装置の子機との認証用通信とのタイミングと重なる心配はまったくなくなり(認証用通信は停止しているために、このような事態が生じ得ない)、したがって、両者のタイミングを調整するための処理が不要となる。
図25は、第4の実施形態における、携帯端末装置と子機(キー)との通信態様を説明するための図である。図24において、時刻t47以前は、通常モード(接近報知を行わないで子機との認証のみを行うモード)が選択されている。よって、時刻t47以前は、各携帯端末装置TA1,TA2と、子機(キー)K1,K2との間で、認証用通信が行われるだけである。
時刻t48以降では、接近報知モード(接近報知を行うモード)が選択される。これによって、時刻t48以降は、接近検出用のID(ID1,ID2)の送受信のみが実行されるだけであり、子機との間の認証通信は実行されない。
図26は、第4の実施形態における各部の動作手順を示すフロー図である。
まず、子機(キー)K1は認証モードに設定される(ステップS90)。携帯端末装置TA1では、自機が待ち合わせモード(接近報知モード)となっているか否かを判定し(ステップS92)、待ち合わせモード(接近報知モード)でなければ認証モードに復帰する(ステップS91)。一方、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS91)、携帯端末装置TA1は、子機(キー)の動作の一時停止を指示する信号を送信する(ステップS93)。子機(キー)K1は、これを受信すると(ステップS94)、受信応答を返信し(ステップS95)、(M+t−α)秒間の動作停止を実行する(ステップS96)。
一方、携帯端末装置TA1は、携帯端末装置TA2に、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、送信タイミング等の通信同期情報を通知する(ステップS98)。その情報を受信すると(ステップS99)、携帯端末装置TA2は、待ち合わせモード(接近報知モード)となり(ステップS100)、TA1の場合と同様に、子機(キー)K2の動作を一時的に停止させるための信号を送信する(ステップS101。子機(キー)K1は、これを受信すると(ステップS102)、受信応答を返信し(ステップS103)、(M+t−α)秒間の動作停止を実行する(ステップS104)。
一方、携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1に、送信タイミング等の通信同期情報を通知する(ステップS106)。ステップS106において携帯端末装置TA1に送信する送信タイミング情報は、ステップS99において携帯端末装置TA1から受信したID1の送信タイミング情報に基づいて設定した、ID1とID2とが衝突しないようなタイミングを示す。そして、携帯端末装置TA2は、先に携帯端末装置TA1に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID2を送信する(ステップS107)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS108)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS109)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS110)、そうであれば、受信したID1用の到着音を鳴動させる(ステップS111)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS112)、待ち合わせモードを解除する(ステップS113)。
そして、サーチモード(子機との認証を行うモード)に移行する(ステップS114)。次に、サーチ信号を子機K2に送信する(ステップS115)。
子機K2は認証処理を行い、認証が成立すると(ステップS117)、応答信号を携帯電話端末TA1に送信し(ステップS118)、一方、認証が成立しない場合には、サーチモードS116に復帰する(ステップS116)。
携帯端末装置TA2では、子機K2からの応答信号を受信すると(ステップS119)、認証成立と判断して(ステップS120)、認証モードに移行する(ステップS121)。
一方、携帯端末装置TA1でも、同様の処理が行われる(ステップS122〜S137)。このようにして、通常モード(サーチモード)と待ち受けモード(接近報知モード)との選択的な切り換えを、無理なく行うことができる。
(第5の実施形態)
あらかじめ登録してある人のIDの場合は、送信タイミング通知(通信同期情報の送受信)を行わなくても、マニュアルで(操作入力部の操作)によって必要な情報を入力して、接近報知モード(ID待受け状態)にすることもできる。その場合は、メモリに記憶しておいた設定を用いると効率的である。この場合には、ソフトウエアの処理負担が軽減されるという効果がある。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、以下の主要な効果を得ることができる。ただし、以下の効果は、同時に得られるとは限らない。
(1)無線通信による機器認証技術を安全面以外の用途に適用でき、これによって、ユーザの楽しみを増やしたり、人と人の結びつきを強めたりするような、従来にない斬新な効果を得ることができる。例えば、待ち合わせ場所に待ち合わせ相手が到着すると、相手の登場テーマ曲等が自動的に演奏されることによって、場が盛り上がり、デートや飲み会等の集合時において楽しみが広がる。一方、例えば、自宅に誰かが入ってきた気配がしても、その人の登場テーマ曲が鳴らなければ、その者は自分の家族ではないと判断できる等、副次的ではあるが安全面(セキュリティ)面での効果も期待できる。
(2)接近検出のための識別情報の通信を、所定タイミングで間欠的に行うことによって、受信側および送信側の双方の携帯端末装置の省電力化を図ることができる。また、識別情報の通信を行うための周波数やチャネルを選択することによって、空き周波数や空きチャネル等を柔軟に活用することができる。
(3)携帯端末装置と子機(安全キー装置等)との認証用通信も実行される場合には、接近検出用の識別情報の通信タイミングと、子機との間の認証用通信のタイミングとの重複を避けるようにタイミング調整を行うことによって、双方の通信を問題なく両立させることができる。また、子機との認証用通信に用いる信号を、そのまま接近検出用の識別情報とする場合には、識別情報の送信タイミングの変更があったときは、子機にもそのタイミング変更を通知することによって、子機との間の適正な認証用通信を確保可能である。
(4)例えば、携帯端末装置が安全キー装置としての子機を備え、その子機と近距離無線通信によって認証用通信を行い、子機が所定距離から離れた場合には、携帯端末装置の動作を制御(制限)することによって、携帯端末装置の置き忘れに起因する無断使用や不正使用が確実に防止される。また、携帯端末装置が、近距離無線通信を用いて、予め接近報知対象とした機器の接近検出を行い、例えば、到着歌、到着テーマ曲、到着音等によって、相手の接近を報知することによって、待ち合わせ場所等に相手が到着したことを知ることができ、かつ、その場を盛り上げることができるというような、従来にない斬新な効果が得られる。これらの相乗効果によって、近距離無線通信を用いた機器認証技術の普及が促進されることが期待できる。
(5)従来にない斬新な効果を得ることができる。また、併せて省電力化も達成することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々、変形可能である。例えば、音(または音楽)データは、待ち受けする側の携帯端末装置が携帯電話網等を利用してダウンロードすることができる。また、その代わりに、相手の接近検出用IDを受信した後に、携帯端末装置TA1と携帯端末装置TA2の通信を確立して、相手の携帯端末装置から音(または音楽)データを送信してもらい、これを待ち受けする側の携帯端末装置が受信してその音(または音楽)を鳴動させるようにしてもよい。このようにすれば、相手のIDを受信するまで、どんな音が鳴動するか、またはどんな音楽が出力されるのかが分からないため、意外性があって楽しいという効果がある。
本発明は、接近無線通信による機器認証技術を安全面以外の用途に適用できるようにして従来にない斬新な効果を得ると共に、併せて省電力化も達成することができるという効果を奏し、したがって、接近報知機能を有する携帯端末装置(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)、および携帯端末システム(携帯端末装置と、この携帯端末装置にペアリングされた子機とによって構成される携帯型の通信装置)に用いて有用である。
本発明は、接近報知機能を有する携帯端末装置(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)、および携帯端末システム(携帯端末装置と、この携帯端末装置にペアリングされた子機とによって構成される携帯端末システム)に関する。
従来、携帯電話機の置き忘れ、盗難等に起因する携帯電話機の無断使用や不正使用を防止する技術として、携帯電話機の所有者が自機から所定距離だけ離れると、携帯電話機を使用制限状態に移行させると共に、所有者に置き忘れを報知する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1では、所有者が識別信号送信ユニットを常時携帯する。一方、携帯電話機には使用制限解除ユニットを一体的に設けておく。識別信号送信ユニットは、無線通信によって識別コード信号を常時、発信し、使用制限解除ユニットはその識別コード信号を受信できれば携帯電話機の使用制限を解除する。両ユニットが一定距離だけ離れることによって識別コード信号が受信できなくなると、使用制限解除ユニットは使用制限の解除を停止し、これによって、携帯電話機は使用制限状態となる。また、識別信号送信ユニットは、警告を発して所有者に注意を促す。
特開平11−88499号公報
従来技術は、携帯電話機の無断使用や不正使用を防止するという安全上の効果を発揮するに止まる。したがって、従来技術は、ユーザの楽しみを増やしたり、人と人の結びつきを強めたりするような効果は奏しない。すなわち、その効果が安全面に限定され、それ以外の用途には使用できない。
また、従来技術では、識別信号送信ユニットが常時、識別コード信号を発信し、携帯電話機に付属する使用制限解除ユニットは、その識別コード信号を常時、受信しているため、消費電力が大きく、電池の寿命が短くなる。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、従来にない斬新な効果を得ること、ならびに、省電力化も達成することにある。
本発明に係る携帯端末装置は、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けを行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器の通信同期情報をさらに記憶し、前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングを、前記機器の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部を、さらに有し、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信をさらに行い、前記携帯端末制御部は、前記子機との通信に基づいた認証によって、前記携帯端末装置の機能を制御する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、子機との認証結果に応じて機能を制御できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせ、または前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記近距離無線通信部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行い、または前記子機との通信を行い、前記近距離無線制御部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行う場合には、前記近距離無線通信部を制御して、前記子機との通信を停止させる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の受信と子機との通信とが競合した場合に、識別信号の受信を優先させることができる。
本発明に係る携帯端末装置は、ペアリングされた第1の子機との通信の結果に基づいて、機能を制御する携帯端末装置であって、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末装置は、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末装置は、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末システムは、携帯端末装置と、前記携帯端末装置とペアリングされた第1の子機と、を備え、前記携帯端末装置と前記第1の子機との通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末システムであって、前記携帯端末装置が、接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1の子機との認証結果に応じて、携帯端末装置の機能を制御できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、前記機器または第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、携帯端末装置は、識別信号の待ち受けを間欠的に行なうため、常時待ち受けする場合に比べて省電力化を実現できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、通信基地局等から取得した時刻時報を用いることにより、正確に同期をとることができ、一層省電力化できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、周波数またはチャネルを合わせて識別信号を受信できるため、周波数またはチャネルを有効利用できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記携帯端末装置が、前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器の識別情報を外部から取得できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、いずれの機器が接近しているかを把握できる。
本発明に係る携帯端末システムは、前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与える、ことを特徴とする。
上記構成によれば、接近報知対象の機器がどの程度接近しているかを把握できる。
本発明によれば、識別情報を受信した場合に機器の接近を報知することにより、接近報知対象の機器の接近を把握できる。
本発明の、接近報知機能を有する携帯端末装置による接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近報知システムの全体の構成例を示す図である。 図2の携帯端末の構成を示すブロック図である。 図2の接近報知システムにおける各部の動作手順の一例を示す図である。 識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の一例を示す図である。 識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの一例を示す図である。 識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の他の例を示す図である。 識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの他の例を示す図である。 接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信する様子を説明するための図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の一例を示すフロー図である。 第2の実施携帯にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近報知システムの具体的な全体構成の他の例を示す図である。 図12に示される携帯端末装置の内部構成の例を示すブロック図である。 図13の子機(キー)の内部構成の一例を示すブロック図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の他の例を示すフロー図である。 携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の、さらに他の例を示すフロー図である。 第3の実施形態において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合の処理を示すフロー図である。 (a),(b)は、第3の実施形態において、携帯端末装置と子機との間で認証通信を行う場合の信号の送受信の態様を示す図である。 第3の実施形態において、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態において、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う様子を説明するための図である。 第3の実施形態において、携帯端末装置が自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う様子を説明するための図である。 第4の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。 第4の実施形態における、携帯端末装置と子機(キー)との通信態様を説明するための図である。 第4の実施形態における各部の動作手順を示すフロー図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態において参照する図面においては、共通する部分には同じ参照符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
(接近報知システムの概要)
図1は、本発明の、接近報知機能を有する携帯端末装置による接近報知システムの概要を説明するための図である。
図示されるように、携帯端末装置TA1およびTA2は、通信網(ここでは、基地局B1,B2を経由した携帯電話通信網)を利用した通信によって、事前に、携帯端末装置TA1およびTA2の各々のID(識別情報:ここではID1,ID2と記す)を交換する。そして、交換された相手側の携帯端末装置のID1,1D2(識別情報)を各携帯端末装置TA1およびTA2内に保持する。
そして、携帯端末装置TA1およびTA2は、近距離無線通信(例えば、赤外線通信)を用いて、各々ID1およびID2を発信する。各携帯端末装置TA1,TA2間の距離が所定範囲内になれば、各携帯端末装置TA1,TA2は、相手側の携帯端末装置が発信するID(ID2,ID1)を受信して、その接近を検出し、その接近を、例えば、歌やテーマ曲等によって報知する(報知方法は、映像のような視覚的なもの、あるいはバイブレーションのような触覚的なものでもよい)。
上述の通信網を経由した通信には、インターネットや携帯電話網を経由した広域的な通信が含まれるのはもちろんであるが、イントラネットや社内LAN等も含まれる。また、LANには無線LANも含まれる。無線LANの場合、図1の基地局B1,B2の代わりに、アクセスポイントを使用する。
また、ID1およびID2を常時、送受信すると、消費電力が増大して携帯端末装置TA1,TA2の電池が早く消耗するため、その対策としては、ID1およびID2の送受信を所定タイミングで間欠的に行うのが有効である。この場合には、予め、通信網を経由した通信によって、ID1およびID2の通信同期情報、例えば、送信タイミング情報(送信時刻やタイムスロット情報)を交換して、その送信タイミング情報を記憶しておく。そして、その送信タイミングにおいてのみ受信窓を開き、その受信窓が開いている期間においてのみID1,ID2を受信する。
事前に交換される通信同期情報には、送信タイミング情報の他に、送信周波数や送信チャネルの情報を含ませることができる。これにより、空き周波数や空きチャネルを柔軟に有効に利用することができる。
(接近報知システムの全体の構成例)
図2は、接近報知システムの全体の構成例を示す図である。図示されるように、携帯端末装置TA1は、基地局B1との間で無線信号を送受信し、携帯電話網W1を利用して例えば携帯端末装置TA2(携帯電話端末、固定電話端末、他の電子機器であってもよい)と通信することができる。以下の説明では、携帯端末装置TA1およびTA2が、共に、間欠的に所定のタイミングで識別情報ID(ID1,ID2)を発信するものとする。この場合には、IDの送受信の同期を確保する必要があるが、例えば、衛星SRから取得する時刻情報を用いて、IDの送受信の同期を確保することができる。携帯端末装置TA1は、基地局B1からの信号に含まれる時刻情報を取得するようにしてもよい。
また、携帯端末装置TA1は、GPS衛星(SPS衛星)SRからの電波を利用して位置を特定することができるものであってもよい。GPS(Global Positioning System)衛星は、GPS、Galileo等のSPS衛星(Satellite Positioning System)の一種である。上述のとおり、携帯端末装置TA1は、GPS衛星(SPS衛星)SRからの信号を受信して、その信号に含まれる時刻情報を取得する。さらに、携帯端末装置TA1は、例えば携帯端末装置TA2などの他の携帯電話との間で近距離無線を利用して、信号の送受信をすることができる。
そして、携帯端末装置TA1が例えば携帯端末装置TA2等の信号(例えばID)を待ち受けし、受信できた場合に携帯端末装置TA2等の接近を報知する。報知の例としては、音、音楽等が鳴動することや、LCD、LED等の点滅、画像の表示、バイブレータの振動等が考えられる。
携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1と同様の構成である。また、基地局B1は、携帯端末装置TA1等との間で無線信号を送受信し、携帯端末装置TA1等が、携帯電話網W1を利用して他の携帯電話、固定電話等と通信するようにすることができる。また、基地局B1は、無線信号に時刻情報を含めるようにしてもよい。基地局B2は、基地局B1と同様の構成を有する。
図3は、図2の携帯端末の構成を示すブロック図である。図3において、近距離無線通信部10は、近距離無線送受信部11、ID記憶部14、受信待受設定記憶部15、送信設定記憶部13、近距離無線制御部12などを有する。
近距離無線送受信部11は、近距離無線を利用して信号を送受信する。近距離無線は、例えば、例えば、ブルートゥース(登録商標)、IEEE802.11諸規格等に準拠した無線通信(例えばワイヤレスLAN)、UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)、ワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus、ワイヤレスユーエスビー)、ジグビーなどの無線通信、特定省電力(例えば426MHz帯)による無線通信、微弱電波(例えば304MHz帯)による無線通信などが考えられる。また、上述したように、この送受信は、省電力化のために間欠受信とすることができる。
ID記憶部14は、自機のIDを記憶する。IDは、携帯端末固有のIDであってもよいし、特定のグループIDであってもよい。また、IDの他に、近距離無線で信号の送受信をするときに用いる暗号鍵等を記憶してもよい。
受信待受設定記憶部15は、接近報知対象の相手側の携帯端末等のIDや、受信待受けタイミングの情報、その他、送信周波数の情報や送信チャネルの情報を記憶している。IDは固有のIDであってもよいし、特定のグループIDであってもよい。
受信待受設定記憶部15は、上記のとおり、受信待受のタイミングの情報も記憶する。受信待受のタイミングの情報は、例えば、基準時間に対してどのタイミングでキーがID等の信号を送信しているかの情報とすることができる。さらに具体的には、基準時間の毎分00秒を基準としてここから何秒または何ミリ秒後から何秒または何ミリ秒周期でID等の信号を送信しているかの情報とすることができる。また、基準は、必ずしも基準時間の毎分00秒である必要性はなく、その場合、基準をいつにするかを記憶しておくこともできる。さらに、受信待受設定記憶部15は、受信待受のタイミングの基準となる基準時間として、インターネット上のサーバからの時刻情報を用いるか否か、基地局からの時刻情報を用いるか否かまたはGPS衛星からの時刻情報を用いるか否かの情報などを記憶することができる。どちらの時刻情報を用いるかはそのときの状況に応じて決定することができるが、受信待受する相手の携帯端末と同じ時刻情報を用いることが好ましい。これらの情報は、セルラ無線送受信部30、近距離無線送受信部20、その他の通信等を通して、受信待受する相手の携帯端末等の機器からの識別情報および通信同期情報(送信タイミング情報等)として事前に入手することができる。
送信設定記憶部13は、自機の送信設定を記憶する。送信用の自機IDはID記憶部14にも記憶されているため、送信設定情報に含める必要は必ずしもない。
近距離無線制御部12は、ID記憶部14、受信待受設定記憶部15等の情報を用いて、近距離無線送受信部11の信号の送受信を制御する。また、携帯電話制御部(携帯端末制御部)50からのリクエストを受けるか、または、セルラ無線送受信部30、近距離無線送受信部11、その他の通信等を通して、受信待受する相手の携帯端末からの識別情報及び送信タイミング通知として入手することにより、近距離無線通信部10を受信待受の状態とする。
セルラ送受信部30は、基地局との間で無線信号を送受信し、携帯電話網を利用して他の携帯端末やその他の機器と通信する。
GPS受信部20は、GPS衛星(SPS衛星)からの電波を利用して位置を特定する。なお、GPS受信部としたが、一般にSPS受信部としても同様である。また、GPS受信部は必須の構成ではない。
時刻情報取得部40は、セルラ送受信部30を用いて受信した基地局からの信号に含まれる時刻情報を取得する。また、時刻情報取得部40は、基地局からの信号に含まれる時刻情報に代えてまたは同時に、GPS受信部を用いて受信したGPS衛星(SPS衛星)からの信号に含まれる時刻情報を取得するようにしてもよい。これらの時刻情報は、受信待受のタイミングの基準となる基準時間として用いる。さらに、時刻情報取得部は、これらに代えて、インターネット上のサーバからの時刻情報を用いることもできる。インターネット上のサーバからの時刻情報は、NTP(Network Time Protocol)を用いて取得することができる。
報知部60は、例えば、LCD、LED、スピーカ、バイブレータ等である。近距離無線通信部が他の携帯電話等の信号(例えばID)を待ち受けし、これを受信できた場合に、他の携帯電話端末等の接近を報知する。報知の例としては、音、音楽等が鳴動することや、LCD、LED等の点滅、画像の表示、バイブレータの振動等が考えられる。
また、メモリ100には、例えば、待ち受けする相手の携帯電話若しくは近距離無線通信部(またはユーザ若しくはユーザグループ)毎のID、報知部の各種設定(例えば、どの報知手段で報知するかの情報など)、音楽データなど(音データも含む)を記憶しておく。図中、参照符号101〜103は、記憶されているデータを示す。このように、待ち受けする相手携帯電話又は近距離無線通信部等毎のID、音楽データなどを記憶しておけば、他の携帯電話等の信号(例えばID)を待ち受けし、これを受信できた場合に報知部60が、IDに応じた音、音楽等で鳴動するようにすることができる。
その他、携帯電話には、音声等を入力するためのマイクロフォン70、操作入力部(操作キー、操作ボタンなど)80、電池90などが設けられている。
図4は、図2の接近報知システムにおける各部の動作手順の一例を示す図である。図示されるように、携帯端末装置TA1は、接近報知モード(または待ち合せモード)に設定されたとき、又は、あらかじめ、GPSの時刻情報、基地局からの時刻情報またはNTPの時刻情報を得る(手順ST1)。
携帯端末装置TA1は、取得した時刻情報にもとづいて、送信タイミングなどを携帯端末装置TA2に通知する(送信タイミング通知1;手順ST2)。この手順ST2では、携帯端末装置TA1の識別情報(ID1)も同時に通知する。
携帯端末装置TA2は、送信タイミング通知を受信したとき、又は、あらかじめ、GPSの時刻情報、基地局からの時刻情報またはNTPの時刻情報を得る(手順ST3)。このとき、可能な限り、携帯端末装置TA1と同じ時刻情報を用いることが好ましい。なお、送信タイミング通知を受信したときにあらかじめ許可したIDからであれば自動的に接近報知モード(または待ち合せモード)にするようにしてもよい。または、接近報知モード(または待ち合せモード)に設定するか否かの入力待ちになり、許可する旨の入力があった場合のみ接近報知モード(または待ち合せモード)にするようにしてもよい。
携帯端末装置TA2は、取得した時刻情報にもとづいて、送信タイミングなどを携帯端末装置TA1に通知する(送信タイミング通知2:手順ST4)。このとき、携帯端末装置TA2の識別情報(ID2)も同時に送信される。なお、万が一、携帯端末装置TA1及び携帯端末装置TA2の送信タイミングが重なっていた場合には、携帯端末装置TA2は、送信タイミングが重ならないように携帯端末装置TA2の送信タイミングを変更したうえで、変更後の送信タイミングなどを携帯端末装置TA1に通知する(改良された送信タイミング通知2であり、この点については後述する)。
その後、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2は、それぞれ自端末のIDを送信タイミング通知で通知したタイミングにて周期的に送信し、それぞれ相手端末のIDを送信タイミング通知で通知されたタイミングにて周期的に受信待ち受けする(手順ST5〜ST10,ST12およびST13)。
携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2は、それぞれ相手端末のIDを受信したときに、報知音(例えば、IDに応じた音楽)を鳴動する(手順ST11およびST15)。t秒後に、報知音を停止する(手順ST14,ST16)。
以上の手順は一例であって、種々、変形可能である。例えば、使用するチャネルや、使用するチャネルの周波数を、識別情報についての通信同期情報として相手機器に通信してもよい。
また、報知態様も種々考えられる。例えば、検出したID毎に報知音を変更してもよい。これによって、誰が到着したのかを報知音で区別することが可能となる。報知音(例えば、到着音)や到着を知らせる歌(例えば、到着歌)等は、通信によってサーバからダウンロードしてもよい。また、近づくとともに(受信信号レベルに応じて)鳴動する音が大きくなるようにしてもよい。これによって、場を盛り上げる効果が得られる。
また、接近報知モードに設定してから所定時間後に、接近報知モードを自動的に解除してもよい。電池の消耗を防止するためである。また、送信タイミング通知は、複数回送受信してもよい。たとえば、他の無線との干渉が生じた場合などで送信タイミングが変更になったときに再度送信タイミング通知を送受信してもよい。さらに、基準となる時間を変更した場合にも再度送信タイミング通知を送受信してもよい。さらに、定期的に送信タイミング通知を送受信することもできる。
(識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容)
図5は、識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の一例を示す図である。省電力化のために間欠的なID送信を行う場合には、通信同期を確保するための情報を予め相手側の機器に送信しておく必要がある。図5に示される通信同期情報は、以下の構成を有する。
すなわち、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信用ヘッダー200は、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信を用いて送信タイミング通知を送受信するためのものである。
送信元ID202は、送信元の近距離無線通信部又は携帯電話のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。
宛先ID204は、宛先の近距離無線通信部又は携帯電話のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。なお、宛先IDは、最初の送信タイミング通知のときは、不明な場合もある。そこで、特定の値の場合は、宛先IDが不明であることを示すものとすることが好ましい。また、宛先IDが不明でも、セルラ無線通信、近距離無線通信またはその他の通信用ヘッダーの示す近距離無線通信部又は携帯電話では送信タイミング通知を受信できるものとする。
所定タイミングからのオフセット時間206は、所定タイミングからのIDを送信するタイミングのオフセット時間を示す(図6参照)。所定タイミングは、例えば、毎分00秒とすることができる。所定タイミングからのオフセット時間は、例えば、ミリ秒単位で表すことができる。
送信周期208は、IDを送信する周期を示す(図6参照)。送信周期は、例えば、ミリ秒単位で表すことができる。
GPSの時刻情報使用のフラグは、基準の時刻として、GPSからの時刻情報を用いるか否かのフラグである。例えば、値が1のときにGPSからの時刻情報を用い、値が0のときに用いないとすることができる。
GPSからの時刻情報(参照符号210)とは、具体的には、12.5分に1回通知される、アルマナックデータのことである。また衛星からの到達時間の補正をすることもできる。また、基地局の時刻情報使用のフラグ(参照符号210に含めてある)は、基準の時刻として、基地局からの時刻情報を用いるか否かのフラグである。到達時間の補正をすることもできる。
NTPの時刻情報使用のフラグ214は、基準の時刻として、NTPを用いて取得したインターネット上のサーバからの時刻情報を用いるか否かのフラグである。到達時間の補正をすることもできる。
優先するチャンネル216は、チャンネルが複数ある場合に、どのチャンネルを優先して使用するかを通知する情報である。
音楽データのURL218は、送信元IDを受信したときに、鳴動させる音楽のデータの取得先のURLの情報である。IDに応じた音で鳴動するようにする場合に使用する。
位置情報220は、現在の位置情報を示す。位置情報220は、GPS受信部から取得することができる。また、送信タイミング通知を受信した携帯電話がGPS受信部を有する場合には、受信した携帯電話のGPSで取得した位置情報と、送信元IDの示す携帯電話の位置情報とを比較することができ、距離が所定以上離れている場合には、直ちに受信待受けしないで、距離が近づいてから受信待受けすることで、無駄な受信時間を減らすことができるので消費電力を削減することができる。また、これは、定期的に送信タイミング通知を送受信する場合には有効である。
なお、送信タイミング通知は、暗号化して送受信してもよい。その際には、暗号化していることを示すフラグをたてることもできる。また、チャンネルが4つの場合、1〜3番目のチャンネルを通常のモードで使用し、4番目のチャンネルをサーチチャンネルにすることもできる。また、所定タイミングからのオフセット時間は、所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。また、送信周期も所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。このように、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、宛先IDなどの示す携帯電話などは、相手のIDがいつ来るか分からないので、常に受信窓を開けておくことが必要になる場合がある。しかし、このように、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明としたままでも、とりあえず、宛先IDなどの携帯端末などに、接近報知モード(ID待受け状態)になることを要求することができ、宛先IDなどの携帯端末などは、これを早く受信することで、早く送信タイミング通知を返信することができる(図4における送信タイミング通知2など)。また、所定タイミングからのオフセット時間、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、接近報知モードにならないようにすることもできる。また、図5においては、通信同期情報に、その他のオプションデータ222も含まれている。
図6は、識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの一例を示す図である。図6では、所定タイミングを基準にして所定のオフセット時間(TF)を計測し、そのオフセット時間が経過した後、所定周期T1で、時刻t1〜t4において、周期的に接近検出用の識別情報(ID)を送信する。
図7は、識別情報(ID)についての通信同期情報の具体的な内容の他の例を示す図である。省電力化のために間欠的なID送信を行う場合には、通信同期を確保するための情報を予め相手側の機器に送信しておく必要がある。図7に示される通信同期情報は、図5に示されるものと大部分は同じであるが、以下の点で異なる。
すなわち、図7の場合、所定タイミングからのオフセット時間の代わりに、送信開始時刻224と送信終了時刻226を通知する。送信開始時刻224は、IDの送信を開始する時刻を示す(図8参照)。接近報知を待ち合せのときに使用する場合、待ち合せの時刻またはその前後に設定すると使い勝手がよい。また、送信開始時刻からIDの送信を開始するようにすれば、無駄なIDの送信を省略できるので、消費電力を低減できる。送信終了時刻を設定することもできる。送信終了時刻は、IDの送信を終了する時刻を示す。接近報知を待ち合せのときに使用する場合、待ち合せの時刻またはその前後に設定すると使い勝手がよい。また、送信終了時刻でIDの送信を止めるようにすれば、無駄なIDの送信を省略できるので、消費電力を低減できる。
なお、送信開始時刻及び送信終了時刻は、所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。また、送信周期も所定の値のときは、不明であることを示すこととしてもよい。このように、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、宛先IDなどの示す携帯電話などは、相手のIDがいつ来るか分からないので、常に受信窓を開けておくことが必要になる場合がある。しかし、このように、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明としたままでも、とりあえず、宛先IDなどの携帯端末などに、接近報知モード(ID待受け状態)になることを要求することができ、宛先IDなどの携帯端末などは、これを早く受信することで、早く送信タイミング通知を返信することができる(図4の送信タイミング通知2など)。また、送信開始時刻、送信終了時刻、送信周期などを不明とした場合には、後で不明でない値を送受信するまでは、接近報知モードにならないようにすることもできる。
図8は、識別情報(ID)の間欠的な送信タイミングの他の例を示す図である。図8では、指定された送信開始時刻t5から、識別情報(ID)の送信を開始する。以後、所定周期T2で、時刻t6〜t8において、周期的に接近検出用の識別情報(ID)が送信される。
図9は、接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信する様子を説明するための図である。携帯端末装置TA1は、自機の識別情報であるID1を送信する。携帯端末装置TA2は、自機の識別情報であるID2を送信する。各IDの受信タイミングは、予め交換された通信同期情報に基づいて、そのIDの送信タイミングに同期される。図8において、t10,t12,t14,t16がID1の通信タイミングであり、t11,t13,t15,t17がID2の通信タイミングである。各IDの通信タイミングにおいてのみ、受信側の携帯端末の受信窓が開かれ、送信されてくるIDの受信が行われる。なお、どの時刻情報(インターネット上のサーバ、基地局装置又はSPS衛星からの時刻情報)を用いるかを選択することによって、その精度に応じた余裕をもって受信待受けすることができる。
図10は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の一例を示すフロー図である。携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS1)、接近報知対象の機器である相手側の携帯端末装置TA2に、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、自機の通信同期情報(自機のID1、そのID1をどのようなタイミングで送信するかを示す送信タイミング情報、その他、どのチャネル(タイムスロット)を使用して送信するか、どの周波数を使用するか、といった情報)とを送信する(ステップS2)。
携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1からの通信同期情報を受信し(ステップS3)、待ち合わせモードに移行する(ステップS4)。そして、自機の通信同期情報(自機のID2、そのID2をどのようなタイミングで送信するかを示す送信タイミング情報、その他、どのチャネル(タイムスロット)を使用して送信するか、どの周波数を使用するか、といった情報)を携帯端末装置TA1に送信する(ステップS5)。ステップS5において携帯端末装置TA1に送信する送信タイミング情報は、ステップS3において携帯端末装置TA1から受信したID1の送信タイミング情報に基づいて設定した、ID1とID2とがぶつからないようなタイミングを示す。
携帯端末装置TA1は、携帯端末装置TA2からの通信同期情報を受信すると(ステップS6)、周期的にID1を送信する(ステップS7)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS8)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS9)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS10)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS10)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS12)、待ち合わせモードを解除する(ステップS13)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、ID1とID2の送信タイミングが重ならないようにしつつ、ID2を送信する(ステップS14)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS15)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS16)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS17)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS18)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS19)、待ち合わせモードを解除する(ステップS20)。
なお、接近報知の際、近づいてきたら音または音楽が大きくなるまたは曲が変わるようにしてもよい。すなわち、受信信号強度に応じて音または音楽の音量を変えてもよい。
または、受信信号強度に応じて曲が変わるようにしてもよい。一定時間音が鳴ったら(その必要がなくなるので)自動的に音の再生を停止してもよい。また、携帯端末には、ノート型のパーソナルコンピュータ端末、PDA端末、無線LAN端末等が含まれる。また、子機が、他の携帯端末であってもよい。また、基地局は、携帯端末が無線LAN端末である場合には、無線LANのアクセスポイントであってもよい。
第1の実施形態によれば、近距離無線通信によって接近報知が可能となる。したがって、誰が近づいているのかが分かり、使い方を工夫することによって生活を楽しくできる。例えば、デートは飲み会の集合時などで大いに楽しむことができる。また、家などに誰かが入ってきた気配がしてもその人の登場テーマ曲がならなければ家族でないと判断できるという、セキュリティの効果もある。また、接近検出のための近距離無線通信によるIDの送受信を間欠的に所定タイミングで行う(例えば、所定周期で行う)ことによって、送信側および受信側双方の省電力化を図ることができる。通信同期情報を予め交換しておけば、送信側と受信側の通信同期も正確に確保することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態でも、前掲の実施形態と同様に接近報知を行うが、本実施形態の場合、携帯端末装置は、子機とペアリングされている(予め関連付けされている)ことを必須の条件とする。
携帯端末装置と子機とは、所定のタイミングで認証用の通信を行う。一方、携帯端末装置は、接近報知対象である他の携帯端末装置からの識別情報を、間欠的に所定のタイミングでのみ受信する。
このような限定条件の下で問題となるのは、携帯端末装置が子機と認証用の通信を行っているときには、接近報知モードの通知を受信しても検出はできない場合があるということである。つまり、子機との認証用通信タイミングと、接近検出のための識別情報の通信タイミングとは重なってはならず、したがって、タイミングの重複が検出された場合には、接近検出のための識別情報の通信タイミングをずらす必要がある。
また、本実施形態では、接近検出用の識別情報(ID)として、子機との間で通信する認証信号とは異なる信号を利用する。例えば、識別情報(ID)としては、携帯端末装置の電話番号情報やメールアドレス情報を利用する。これらは子機との認証に用いられる信号とは無関係の信号であり、したがって、その送信タイミングは、子機との認証通信のタイミングを考慮することなく変更する(ずらす)ことが可能である。
なお、接近報知モードに設定すると、携帯端末装置TA1,TA2はロック状態(使用制限状態)となり、待ち受け設定された相手の携帯端末の接近報知を検出した後に、そのロック(使用制限)が解除されるとしてもよい。ここで、ロックとは一部使用制限も含む。例えば、受信は可能などである。
以上の前提の下で、以下、第2の実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図11の基本構成は、図1と同じであるが、上述のとおり、携帯端末装置TA1とTA2は各々、子機(ここでは、安全キー装置とする:以下キーという場合がある)K1,K2とペアリング(関連付け)されており、携帯端末装置TA1およびTA2と、子機(キー)K1およびK2は各々、通信によって認証信号を送受信し、互いに認証処理を実行する。この認証処理は間欠的に所定のタイミングで行われる。また、上述のとおり、接近検出用ID1,ID2としては、子機(キー)K1,K2との間で通信される認証用信号とは別の信号を用いる。
図12は、接近報知システムの具体的な全体構成の他の例を示す図である。図12の基本構成は、図2と同じであるが、携帯端末装置TA1およびTA2が各々、子機(キー)K1およびK2とペアリングされている点で異なる。
すなわち、携帯端末装置TA1は、キー(子機)K1との間で近距離無線を利用して信号の送受信をすることができる。送受信する信号にはそれぞれのID等の相手を特定するための信号を含める。また、携帯端末装置TA1は、キー(子機)K1との間で送受信する認証用の信号を用いて、機器認証を行う。その結果、認証が成功しない場合は、携帯端末装置TA1の使用が制限される。認証が成功しない場合は、例えば、携帯端末装置TA1と、キー1(子機)との間の距離が所定距離以上の場合である。
一方、キー(子機)K1は、携帯端末装置TA1との間で近距離無線を利用して信号の送受信をすることができる。送受信する信号にはそれぞれのID等の相手を特定するための信号を含める。また、キー(子機)K1は、携帯端末装置TA1との間で送受信する信号を用いて、認証を行う。その結果、認証が成功しない場合は、例えば警報を発することや、携帯端末装置TA1の使用が制限されたことを報知することができる。認証が成功しない場合は、例えば、携帯端末装置TA1と、キー1(子機)との間の距離が所定距離以上の場合である。携帯端末装置TA2およびキー(子機)K2についても同様である。
図13は、図12に示される携帯端末装置の内部構成の例を示すブロック図である。図13に示される構成は、図3の構成とほとんど同じである。ただし、図13の構成は、図3のID記憶部14に代えて認証用ID記憶部16を備えており、また、子機(キー)と近距離無線通信によって認証処理を実施する点で異なっている。上述のように、図3のID記憶部14は自機のID(近接検出用ID)を記憶しているが、送信設定記憶部13にも自機のIDは記憶されており、重複しているため、ID記憶部14はなくても問題がない。そこで、本実施形態では、図3のID記憶部14を除去し、その代わりに、子機(キー)K1等との認証用IDを記憶している認証用ID記憶部16を設けたものである。
認証用ID記憶部16は、例えば、自機の近距離無線通信部又は携帯端末自体(自機)のIDを記憶する。これは、近距離無線通信部又は携帯電話固有のIDであってもよいし、特定のグループID等であってもよい。また、IDの他に、近距離無線で信号の送受信をするときに用いる暗号鍵等を記憶してもよい。
図14は、図13の子機(キー)の内部構成の一例を示すブロック図である。図示されるように、子機(キー)K1(K2も同様)は、携帯端末装置TA1(TA2)と同様の構成をもつ。すなわち、近距離無線通信部110と、電池116と、報知部117と、操作入力部118と、メモリ119と、を有する。近距離無線通信部110は、近距離無線送受信部111と、近距離無線制御部112と、送信設定記憶部113と、認証用ID記憶部114と、受信待受け設定記憶部115と、を有する。
子機(キー)K1(K2も同様)は、アンテナA4を介して、近距離無線通信によって、認証用ID(認証用信号)を携帯端末装置TA1(TA2)に送信し、また、携帯端末装置TA1(TA2)からの認証用IDを受信し、受信待受け設定記憶部115に記憶する。受信待受け設定に基づいて、近距離無線制御部112は近距離無線送受信部111を制御し、携帯端末装置TA1(TA2)からの認証用IDが到来するタイミングでのみ受信動作を行う(すなわち、受信窓を開く)。
図15は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の他の例を示すフロー図である。携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS30)、自機とキー(子機)との間の認証IDの送受信タイミングを通知する(ステップS31)。これは、相手に自機の子機との認証通信のタイミングを知らせることによって、相手側の携帯端末装置TA2にて、接近検出用IDの送信タイミングが携帯端末装置TA1における認証通信タイミングと重ならないように調整することを可能とするためである。
携帯端末装置TA2では、送信されてきた情報を受信し(ステップS32)、待ち合わせモードに設定し(ステップS33)、同様に、自機と子機(キー)との間の認証通信のタイミングを通知する(ステップS34)。携帯端末装置TA1では、情報を受信し(ステップS35)、自機の接近検出用IDの送信タイミングを、通信同期情報として携帯端末装置TA2に送信する(ステップS36)。このとき、自機の接近検出用ID1の送信タイミングは、自機が子機(キー)K1と認証通信を行うタイミング、ならびに、携帯端末装置TA2が子機(キー)K2と認証通信を行うタイミングと重ならないように設定される。
携帯端末装置TA2では、情報を受信し(ステップS37)、同様に、自機の接近検出用ID2の送信タイミングを、通信同期情報として携帯端末装置TA1に送信する(ステップS38)。このとき、自機の接近検出用ID2の送信タイミングは、自機が子機(キー)K2と認証通信を行うタイミング、ならびに、携帯端末装置TA1が子機(キー)K1と認証通信を行うタイミングと重ならないように設定される。
携帯端末装置TA1は携帯端末装置TA2からの通信同期情報を受信し(ステップS39)、先に携帯端末装置TA2に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID1を送信する(ステップS40)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS41)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS42)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS43)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS44)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS45)、待ち合わせモードを解除する(ステップS46)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、自機の接近検出用ID2を周期的に送信する(ステップS47)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS48)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS49)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS50)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS51)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS52)、待ち合わせモードを解除する(ステップS53)。
図16は、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。
図16において、携帯端末装置TA1は、時刻t20において、自機の認証通信用ID(図16では携帯側ID1としている)を子機(キー)K1に送信する。一方、子機(キー)K2は、時刻t21に自機の認証通信用ID(キー側ID1)を携帯電話端末TA1に送信する。また、携帯端末装置TA1は、時刻t22において、自機の接近検出用ID1を携帯端末装置TA2に送信する。
携帯端末装置TA1は、時刻t22において、携帯端末装置TA1からの接近検出用ID1を受信する。また、時刻t23において、自機の認証通信用ID(図16では携帯側ID2としている)を子機(キー)K2に送信する。一方、子機(キー)k2は、時刻t24において、自機の認証通信用ID(キー側ID2)を携帯電話端末TA2に送信する。また、携帯端末装置TA2は、時刻t25において、自機の接近検出用ID2を携帯端末装置TA1に送信する。
なお、相手の携帯電話のIDを受信待受けする代わりに、相手のキーのIDを受信待受けするようにすることも同様にできる。また、相手の携帯電話のIDを受信待受けすることに加えて相手のキーのIDを受信待受けするようにすることも同様にできる。その場合、どちらかのIDを受信したら、音(または音楽)が鳴動などするようにすることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態でも、携帯端末装置は、子機とペアリングされている(予め関連付けされている)ことを必須の条件とする。携帯端末装置と子機とは、所定のタイミングで認証用の通信を行う。一方、携帯端末装置は、接近報知対象である他の携帯端末装置からの識別情報を、間欠的に所定のタイミングでのみ受信する。この点は、第2の実施形態と同じである。
ただし、本実施形態では、接近検出用の識別情報(ID)として、子機(キー)K1,K2との間で通信する認証用信号と同じ信号を利用する。すなわち、子機(キー)との間の認証用信号を、接近検出用IDとして援用するものである。
本実施形態の場合でも、接近検出用の識別情報(ID)の送信タイミングが、自機や相手の携帯端末装置の子機との認証用通信タイミングと重ならないように調整する必要があるが、本実施の形態の場合、接近検出用の識別情報(ID)の送信タイミングの変更は、すなわち、子機(キー)との認証通信タイミングの変更となるため、送信タイミングの変更があったときは、携帯端末装置は、自機が関連付けされている子機に、その送信タイミングの変更を速やかに通知する必要がある。
以上の前提の下で、以下、第3の実施形態について説明する。図17は、第3の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図17の基本構成は、図11と同じである。すなわち、上述のとおり、携帯端末装置TA1とTA2は各々、子機(キー)K1,K2とペアリング(関連付け)されており、携帯端末装置TA1およびTA2と、子機(キー)K1およびK2は各々、通信によって認証信号を送受信し、互いに認証処理を実行する。この認証処理は間欠的に所定のタイミングで行われる。
また、上述のとおり、接近検出用ID1,ID2としては、子機(キー)K1,K2との間で通信される認証用信号と同じものを用いる。この結果、携帯端末装置TA1,TA2を飛び交う信号は、子機との間での認証用信号のみとなり、他の信号がなくなるため、衝突することなく受信できるタイムスロット数が増え、接近報知対象の機器を増やすことが可能となる。
図18は、接近検出用の識別情報を、通信同期を確保しつつ送受信する場合の手順の、さらに他の例を示すフロー図である。図18において、携帯端末装置TA1は、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS59)、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、自機とキー(子機)との間の認証IDの送受信タイミングを通知する(ステップS60)。これは、相手に自機の子機との認証通信のタイミングを知らせることによって、相手側の携帯端末装置TA2にて、接近検出用IDの送信タイミングが携帯端末装置TA1における認証通信タイミングと重ならないように調整することを可能とするためである。
携帯端末装置TA2では、送信されてきた情報を受信し(ステップS61)、待ち合わせモードに設定する(ステップS62)。
次に、携帯端末装置TA1と子機(キー)K1との認証通信タイミングと、携帯端末装置TA2と子機(キー)K2との間の認証通信タイミングとが、重なっていないかを判定する(ステップS63)。各認証通信タイミングが重なっているということは、本実施形態の場合(つまり、接近検出用IDが子機との間の認証用IDと同じである場合)には、接近検出用IDの送信タイミングと、子機との認証通信タイミングも重なっているということを意味する。したがって、この場合には、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2との認証通信タイミングをずらし、かつ、その変更を直ちに子機(キー)K2に通知する必要がある。
そこで、この場合には、図19に示す手順が実行される。図19は、第3の実施形態において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合の処理を示すフロー図である。
図19では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2との認証通信タイミングをずらし、その認証通信タイミングの変更を子機(キー)K2に速やかに通知する(ステップS80)。携帯端末装置TA1はその情報を受信し(ステップS81)、そのタイミング変更通知を受信したことを携帯端末装置TA2に通知し(ステップS82)、変更したタイミングでの認証動作へ移行する(ステップS85)。携帯端末装置TA2では、送信タイミングの変更通知を受信した旨の子機からの情報を受信し(ステップS83)、変更したタイミングでの認証動作へ移行する(ステップS84)。このような処理によって、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっている場合であっても、そのタイミングの重複が解消され、結果的に、接近検出用IDの送信タイミングと子機との認証用通信タイミングとの重複が解消されることになる。
ここで、図18に戻って説明を続ける。図18のステップS63において、各携帯端末装置における子機との認証通信タイミング同士が重なっていないと判断された場合には、携帯端末装置TA2は、自機と子機(キー)との間の認証通信のタイミングを通知する(ステップS64)。携帯端末装置TA1では、情報を受信し(ステップS65)、先に携帯端末装置TA2に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID1を送信する(ステップS66)。
続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS67)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS68)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA2のID2)と一致するかを判定し(ステップS69)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS70)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS71)、待ち合わせモードを解除する(ステップS72)。
一方、携帯端末装置TA2でも同様の処理を行う。すなわち、携帯端末装置TA2は、自機の接近検出用ID2を周期的に送信する(ステップS73)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS74)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS75)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS76)、そうであれば、受信したID2用の到着音を鳴動させる(ステップS77)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS78)、待ち合わせモードを解除する(ステップS79)。
次に、本実施形態における、携帯端末装置と子機との間の認証通信について説明する。図20(a),(b)は、第3の実施形態において、携帯端末装置と子機との間で認証通信を行う場合の信号の送受信の態様を示す図である。
図20(a)では、携帯端末装置TA1およびTA2同士が離れているため、各携帯端末装置(TA1,TA2)は、各々関連付けされている子機(キー)(K1,K2)とのみ認証通信を行う。
しかし、図20(b)では、携帯端末装置TA1およびTA2同士が接近したため、携帯端末装置(TA1,TA2)および子機(キー)(K1,K2)の各々は、相手側の機器の認証用信号も受信できるようになる。つまり、認証用信号が飛び交うことになる。このような状況下では、前掲の実施形態とは異なる態様の、子機との間の認証通信が可能となる。考えられる通信態様としては、以下の3態様が考えられる。
(1)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知と、を行う。
(2)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う。他の子機からの認証通信を行うことによって、他の携帯端末装置が子機と認証通信をしている現実のタイミングを確実に知ることができる。
(3)携帯端末装置は、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う。
以下、上記の(1)〜(3)の各々について、図21〜図23の各々を参照して説明する。図21は、第3の実施形態において、携帯端末装置同士が接近検出用の識別情報を、送信側と受信側とで同期を確保しつつ送受信し、かつ、各携帯端末装置が子機(キー)と同期を確保しつつ認証用通信を行う様子を説明するための図である。
図21では、携帯端末装置TA1は、時刻t26において、子機(キー)K1に向けて認証用ID(携帯側ID1)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID1である)を携帯端末TA2に送信する。送信された認証用ID1は、子機(キー)K1および携帯端末装置TA2により同じタイミングで受信される。
時刻t27では、子機(キー)K1は、携帯端末装置TA1に認証用ID(子機側ID1)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA1にて同じタイミングで受信される。
時刻t28では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に向けて認証用ID(携帯側ID2)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID2である)を携帯端末TA1に送信する。送信された認証用ID2は、子機(キー)K2および携帯端末装置TA1により同じタイミングで受信される。
時刻t29では、子機(キー)K2は、携帯端末装置TA2に認証用ID(子機側ID2)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA2にて同じタイミングで受信される。
図22は、第3の実施形態において、自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行う様子を説明するための図である。
図22において、時刻t30において、携帯端末装置TA1は、子機(キー)K1に認証用ID1(携帯側ID1)を送信する。その認証用ID1は同じタイミングで子機(キー)K1にて受信される。
時刻t31において、子機(キー)K1は、認証用ID1(キー側ID1)を送信する。そのキー側ID1は、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2にて同時に受信される。
時刻t32において、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に認証用ID2(携帯側ID2)を送信する。その認証用ID2は同じタイミングで子機(キー)K2にて受信される。
時刻t33において、子機(キー)K2は、認証用ID2(キー側ID2)を送信する。そのキー側ID2は、携帯端末装置TA2および携帯端末装置TA1にて同時に受信される。
図23は、第3の実施形態において、携帯端末装置が自機に関係付けられている子機との間の認証通信と、他の携帯端末装置に関連付けされている子機との間での認証通信の双方を行い、かつ、他の携帯端末装置との間の接近検出・接近報知を行う様子を説明するための図である。
図23に示される動作は、図21および図22の動作を合わせたものである。図23では、携帯端末装置TA1は、時刻t34において、子機(キー)K1に向けて認証用ID(携帯側ID1)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID1である)を携帯端末TA2に送信する。送信された認証用ID1は、子機(キー)K1および携帯端末装置TA2により同じタイミングで受信される。
時刻t35では、子機(キー)K1は、認証用ID(子機側ID1)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA1および携帯端末装置TA2にて同じタイミングで受信される。
時刻t36では、携帯端末装置TA2は、子機(キー)K2に向けて認証用ID(携帯側ID2)を送信すると共に、接近検出用のID(すなわち、認証用ID2である)を携帯端末TA1に送信する。送信された認証用ID2は、子機(キー)K2および携帯端末装置TA1により同じタイミングで受信される。
時刻t37では、子機(キー)K2は、認証用ID(子機側ID2)を送信する。その認証用IDは、携帯端末装置TA2および携帯端末装置TA1にて同じタイミングで受信される。
(第4の実施形態)
図24は、第4の実施形態にかかる接近報知システムの概要を説明するための図である。図24に示される接近報知システムの特徴は、接近検出のための識別情報(ID)の通信を優先させ、携帯端末装置の接近報知を行う場合(つまり、接近報知を行うモードが選択された場合)には、子機との認証用通信を一時的に停止させることである。
すなわち、上述のとおり、携帯端末装置と子機との間の認証用通信のタイミングと、接近検出のための識別情報の通信タイミングとが重複してはならない。そこで、本実施形態では、接近検出のための識別情報(ID)の通信を優先させ、携帯端末装置の接近報知を行う場合(つまり、接近報知を行うモードが選択された場合)には、子機との認証用通信を一時的に停止させる。このようにすれば、接近検出のための識別情報の通信タイミングが、相手側の携帯端末装置の子機との認証用通信とのタイミングと重なる心配はまったくなくなり(認証用通信は停止しているために、このような事態が生じ得ない)、したがって、両者のタイミングを調整するための処理が不要となる。
図25は、第4の実施形態における、携帯端末装置と子機(キー)との通信態様を説明するための図である。図24において、時刻t47以前は、通常モード(接近報知を行わないで子機との認証のみを行うモード)が選択されている。よって、時刻t47以前は、各携帯端末装置TA1,TA2と、子機(キー)K1,K2との間で、認証用通信が行われるだけである。
時刻t48以降では、接近報知モード(接近報知を行うモード)が選択される。これによって、時刻t48以降は、接近検出用のID(ID1,ID2)の送受信のみが実行されるだけであり、子機との間の認証通信は実行されない。
図26は、第4の実施形態における各部の動作手順を示すフロー図である。
まず、子機(キー)K1は認証モードに設定される(ステップS90)。携帯端末装置TA1では、自機が待ち合わせモード(接近報知モード)となっているか否かを判定し(ステップS92)、待ち合わせモード(接近報知モード)でなければ認証モードに復帰する(ステップS91)。一方、待ち合わせモード(接近報知モード)に設定されると(ステップS91)、携帯端末装置TA1は、子機(キー)の動作の一時停止を指示する信号を送信する(ステップS93)。子機(キー)K1は、これを受信すると(ステップS94)、受信応答を返信し(ステップS95)、(M+t−α)秒間の動作停止を実行する(ステップS96)。
一方、携帯端末装置TA1は、携帯端末装置TA2に、自機が待ち合わせモードに設定されたことと、送信タイミング等の通信同期情報を通知する(ステップS98)。その情報を受信すると(ステップS99)、携帯端末装置TA2は、待ち合わせモード(接近報知モード)となり(ステップS100)、TA1の場合と同様に、子機(キー)K2の動作を一時的に停止させるための信号を送信する(ステップS101。子機(キー)K1は、これを受信すると(ステップS102)、受信応答を返信し(ステップS103)、(M+t−α)秒間の動作停止を実行する(ステップS104)。
一方、携帯端末装置TA2は、携帯端末装置TA1に、送信タイミング等の通信同期情報を通知する(ステップS106)。ステップS106において携帯端末装置TA1に送信する送信タイミング情報は、ステップS99において携帯端末装置TA1から受信したID1の送信タイミング情報に基づいて設定した、ID1とID2とが衝突しないようなタイミングを示す。そして、携帯端末装置TA2は、先に携帯端末装置TA1に通知したタイミングにて、周期的に自機の接近近接用ID2を送信する(ステップS107)。続いて、相手の信号が来ると予想される時間のみ受信窓を開ける(ステップS108)。受信した信号の受信レベルが所定レベル以上であれば(ステップS109)、受信した信号が、登録されているID(ここでは、携帯端末装置TA1のID1)と一致するかを判定し(ステップS110)、そうであれば、受信したID1用の到着音を鳴動させる(ステップS111)。t秒後に到着音の鳴動を停止し(ステップS112)、待ち合わせモードを解除する(ステップS113)。
そして、サーチモード(子機との認証を行うモード)に移行する(ステップS114)。次に、サーチ信号を子機K2に送信する(ステップS115)。
子機K2は認証処理を行い、認証が成立すると(ステップS117)、応答信号を携帯電話端末TA1に送信し(ステップS118)、一方、認証が成立しない場合には、サーチモードS116に復帰する(ステップS116)。
携帯端末装置TA2では、子機K2からの応答信号を受信すると(ステップS119)、認証成立と判断して(ステップS120)、認証モードに移行する(ステップS121)。
一方、携帯端末装置TA1でも、同様の処理が行われる(ステップS122〜S137)。このようにして、通常モード(サーチモード)と待ち受けモード(接近報知モード)との選択的な切り換えを、無理なく行うことができる。
(第5の実施形態)
あらかじめ登録してある人のIDの場合は、送信タイミング通知(通信同期情報の送受信)を行わなくても、マニュアルで(操作入力部の操作)によって必要な情報を入力して、接近報知モード(ID待受け状態)にすることもできる。その場合は、メモリに記憶しておいた設定を用いると効率的である。この場合には、ソフトウエアの処理負担が軽減されるという効果がある。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、以下の主要な効果を得ることができる。ただし、以下の効果は、同時に得られるとは限らない。
(1)無線通信による機器認証技術を安全面以外の用途に適用でき、これによって、ユーザの楽しみを増やしたり、人と人の結びつきを強めたりするような、従来にない斬新な効果を得ることができる。例えば、待ち合わせ場所に待ち合わせ相手が到着すると、相手の登場テーマ曲等が自動的に演奏されることによって、場が盛り上がり、デートや飲み会等の集合時において楽しみが広がる。一方、例えば、自宅に誰かが入ってきた気配がしても、その人の登場テーマ曲が鳴らなければ、その者は自分の家族ではないと判断できる等、副次的ではあるが安全面(セキュリティ)面での効果も期待できる。
(2)接近検出のための識別情報の通信を、所定タイミングで間欠的に行うことによって、受信側および送信側の双方の携帯端末装置の省電力化を図ることができる。また、識別情報の通信を行うための周波数やチャネルを選択することによって、空き周波数や空きチャネル等を柔軟に活用することができる。
(3)携帯端末装置と子機(安全キー装置等)との認証用通信も実行される場合には、接近検出用の識別情報の通信タイミングと、子機との間の認証用通信のタイミングとの重複を避けるようにタイミング調整を行うことによって、双方の通信を問題なく両立させることができる。また、子機との認証用通信に用いる信号を、そのまま接近検出用の識別情報とする場合には、識別情報の送信タイミングの変更があったときは、子機にもそのタイミング変更を通知することによって、子機との間の適正な認証用通信を確保可能である。
(4)例えば、携帯端末装置が安全キー装置としての子機を備え、その子機と近距離無線通信によって認証用通信を行い、子機が所定距離から離れた場合には、携帯端末装置の動作を制御(制限)することによって、携帯端末装置の置き忘れに起因する無断使用や不正使用が確実に防止される。また、携帯端末装置が、近距離無線通信を用いて、予め接近報知対象とした機器の接近検出を行い、例えば、到着歌、到着テーマ曲、到着音等によって、相手の接近を報知することによって、待ち合わせ場所等に相手が到着したことを知ることができ、かつ、その場を盛り上げることができるというような、従来にない斬新な効果が得られる。これらの相乗効果によって、近距離無線通信を用いた機器認証技術の普及が促進されることが期待できる。
(5)従来にない斬新な効果を得ることができる。また、併せて省電力化も達成することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々、変形可能である。例えば、音(または音楽)データは、待ち受けする側の携帯端末装置が携帯電話網等を利用してダウンロードすることができる。また、その代わりに、相手の接近検出用IDを受信した後に、携帯端末装置TA1と携帯端末装置TA2の通信を確立して、相手の携帯端末装置から音(または音楽)データを送信してもらい、これを待ち受けする側の携帯端末装置が受信してその音(または音楽)を鳴動させるようにしてもよい。このようにすれば、相手のIDを受信するまで、どんな音が鳴動するか、またはどんな音楽が出力されるのかが分からないため、意外性があって楽しいという効果がある。
本発明は、接近無線通信による機器認証技術を安全面以外の用途に適用できるようにして従来にない斬新な効果を得ると共に、併せて省電力化も達成することができるという効果を奏し、したがって、接近報知機能を有する携帯端末装置(携帯電話端末、PDA端末、持ち運び可能なコンピュータ端末を含む)、および携帯端末システム(携帯端末装置と、この携帯端末装置にペアリングされた子機とによって構成される携帯型の通信装置)に用いて有用である。
TA1,TA2 携帯端末装置
B1,B2 基地局装置
K1,K2 子機(安全キー装置)
SR 衛星
W1 通信網
10 近距離無線通信部
11 近距離無線送受信部
12 近距離無線制御部
13 送信設定部
14 ID記憶部
15 受信待受設定記憶部
20 GPS受信部
30 セルラー無線部
40 時刻情報取得部
50 携帯電話制御部
60 報知部
70 マイクロフォン
80 操作入力部
90 電池
101〜103 接近報知の各種設定

Claims (32)

  1. 接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、
    前記機器の識別情報の受信待受けを行う近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、
    を有することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 請求項1記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる近距離無線制御部を、さらに有し、
    前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器の通信同期情報をさらに記憶し、
    前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  3. 請求項2記載の携帯端末装置であって、
    前記機器の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする携帯端末装置。
  4. 請求項3記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を間欠的に送信し、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングを、前記機器の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする携帯端末装置。
  5. 請求項2記載の携帯端末装置であって、
    通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  6. 請求項2記載の携帯端末装置であって、
    前記通信同期情報は、前記機器の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  7. 請求項6記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする携帯端末装置。
  8. 請求項1または請求項2記載の携帯端末装置であって、
    前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする携帯端末装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかの請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする携帯端末装置。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれかの請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする携帯端末装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかの請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部を、さらに有し、
    前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信をさらに行い、
    前記携帯端末制御部は、前記子機との通信に基づいた認証によって、前記携帯端末装置の機能を制御する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  12. 請求項1記載の携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、
    前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせ、または前記携帯端末装置とペアリングされた子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、
    前記近距離無線通信部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行い、または前記子機との通信を行い、
    前記近距離無線制御部は、前記機器の識別情報の受信待受けを行う場合には、前記近距離無線通信部を制御して、前記子機との通信を停止させる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  13. ペアリングされた第1の子機との通信の結果に基づいて、機能を制御する携帯端末装置であって、
    接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、
    前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、
    前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、を有する、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  14. 請求項13記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、
    前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、
    前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  15. 請求項14記載の携帯端末装置であって、
    前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする携帯端末装置。
  16. 請求項15記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、ことを特徴とする携帯端末装置。
  17. 請求項14記載の携帯端末装置であって、
    通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  18. 請求項14記載の携帯端末装置であって、
    前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  19. 請求項18記載の携帯端末装置であって、
    前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、ことを特徴とする携帯端末装置。
  20. 請求項13または請求項14記載の携帯端末装置であって、
    前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有することを特徴とする携帯端末装置。
  21. 請求項13乃至請求項20のいずれかの請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行することを特徴とする携帯端末装置。
  22. 請求項13乃至請求項20のいずれかの請求項記載の携帯端末装置であって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与えることを特徴とする携帯端末装置。
  23. 携帯端末装置と、前記携帯端末装置とペアリングされた第1の子機と、を備え、前記携帯端末装置と前記第1の子機との通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    接近報知対象の機器の識別情報を記憶する受信待受け設定情報記憶部と、
    前記機器の識別情報の受信待受けおよび前記第1の子機との通信を行う近距離無線通信部と、
    前記近距離無線通信部により前記機器の識別情報を含む識別信号を受信した場合に、前記機器の接近を報知する接近報知部と、
    前記第1の子機との前記近距離無線通信部による通信の結果に基づいて、前記携帯端末装置の機能を制御する携帯端末制御部と、
    を有することを特徴とする携帯端末システム。
  24. 請求項23記載の携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    前記近距離無線通信部を制御し、前記機器からの前記識別信号を間欠的に受信待受けさせるとともに前記第1の子機との通信を間欠的に行わせる近距離無線制御部を、さらに有し、
    前記受信待受け設定情報記憶部は、前記機器または前記機器とペアリングされた第2の子機の通信同期情報をさらに記憶し、
    前記機器または第2の子機の前記通信同期情報は、前記機器または第2の子機の識別信号の送信タイミングを特定するための送信タイミング情報を含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報に基づいて、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  25. 請求項24記載の携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有する
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  26. 請求項25記載の携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミングと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミングと重ならないように変更する、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  27. 請求項24記載の携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    通信基地局、通信網上のサーバまたはSPS(サテライト・ポジショニング・システム)衛星から、時刻情報を取得する時刻情報取得部を、さらに有し、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記時刻情報取得部にて取得した前記時刻情報を参照して、前記機器からの前記識別信号の送信タイミングとの同期を確保しながら前記識別信号を間欠的に受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  28. 請求項24記載の携帯端末システムであって、
    前記通信同期情報は、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信周波数情報または送信チャネル情報をさらに含み、
    前記近距離無線制御部は、前記近距離無線通信部を制御して、前記送信タイミング情報が示す前記送信タイミングにおいて、前記送信周波数情報が示す周波数または前記送信チャネル情報が示すチャネルによって、前記機器の識別信号を受信待受けさせる、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  29. 請求項28記載の携帯端末システムであって、
    前記近距離無線通信部は、前記携帯端末装置の識別情報を予め選択した周波数またはチャネルにおいて間欠的に送信し、
    前記近距離無線制御部は、前記通信部により前記機器または前記第2の子機の前記通信同期情報を受信した場合において、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルが、前記携帯端末装置または前記第1の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重なるときは、前記携帯端末装置および前記第1の子機の識別信号の送信タイミングまたは周波数若しくはチャネルを、前記機器または前記第2の子機の識別信号の送信タイミング及び周波数若しくはチャネルと重ならないように変更する、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  30. 請求項23または請求項24記載の携帯端末システムであって、
    前記携帯端末装置が、
    前記機器の前記識別情報を通信網を経由した通信を用いて受信する通信部を、さらに有する、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  31. 請求項23乃至請求項30のいずれかの請求項記載の携帯端末システムであって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の各々毎に、異なる態様の報知を実行する、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
  32. 請求項23乃至請求項30のいずれかの請求項記載の携帯端末システムであって、
    前記接近報知手段は、前記機器から送信される前記識別信号の受信信号強度に対応させて、報知態様に変化を与える、
    ことを特徴とする携帯端末システム。
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