JPWO2008102600A1 - 記録条件調整方法、及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

本発明による光ディスク装置は、初期値設定部、出力レベル設定部、パルス幅設定部を有する記録ストラテジ調整部を具備する。初期値設定部は、基本記録ストラテジとして、レーザ光のパルス幅及び出力レベルの初期値を設定する。出力レベル設定部は、基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて出力した複数の第1調整用レーザ光によって、記録ストラテジの出力レベルを調整する。パルス幅設定部は、出力レベル設定部において調整された前記出力レベルに固定し、前記基本ストラテジのパルス幅を変化させて出力した複数の第2調整用レーザ光によって、記録ストラテジのパルス幅を調整する。

Description

本発明は、光情報記録媒体に対する記録条件調整方法、及びこれを用いた光ディスク装置に関し、特に、高密度光情報記録媒体に対応する記録条件調整方法、及び光ディスク装置に関する。尚、本出願は、日本出願番号2007−37590に基づく優先権を主張するものであり、日本出願番号2007−37590における開示内容は引用により本出願に組み込まれる。
現在、光ディスク(光情報記録媒体)を用いて情報を記録又は再生する光ディスク装置は、光ディスクの記録面で変調を受けて反射したレーザ光から読み出し信号を検出し、各種情報を取得している。再生専用型の光ディスクでは、記録面に予め形成された凹凸ピット(プリピット)で反射する反射光量の変化を利用して読み出し信号が取り出される。又、追記型の光ディスクでは、高パワーのレーザ照射によって形成された微小ピット又は記録マークの状態変化に起因した反射光量の変化を利用して読出し信号が取り出される。又、書き換え型の一つである相変化光ディスクでは、記録マークの相変化に起因した反射光量の変化を利用して読出し信号が取り出される。追記型及び書き換え型を総称して記録型と呼称することがある。
このような光ディスク装置において、記録または再生時の性能を左右する要因として記録マークを形成する光ビームの制御が挙げられる。光ビームの制御は一般に、記録パワ、バイアスパワなどの出力レベルと、記録用のレーザ光のパルス幅(時間方向)の制御により成り立つ。通常、記録用レーザ光の波形を記録ストラテジと呼ぶが、以下では、記録用レーザ光の波形を決める記録用レーザ光の出力レベルとパルス幅を記録ストラテジと呼ぶ。
記録ストラテジにはいろいろな種類があり、記録するメディアによって、出力レベルやパルス形状は異なる場合がある。光ディスクへの記録性能向上のため、マルチパルス変調によって形成されるパルストレイン型の記録ストラテジが有効である。図1にパルストレイン型の記録ストラテジの例を示す。パルストレイン型の記録ストラテジは、2T信号の場合トップパルスのみ、3T信号の場合トップパルスとラストパルス、4T信号以上の場合、トップパルス、ミドルパルス、及びラストパルスで構成される(T:チャネルクロック周期)。これにより、記録マークに生じる熱分布を制御することができる。図1(a)、(b)は、追記型光記録媒体(例えばDVD−Rに採用される記録ストラテジの例を示す図である。図1(a)に示す記録ストラテジは、記録パワPとバイアスパワPで制御される。図1(b)に示す記録ストラテジは、トップパルス、ミドルパルス、ラストパルスのそれぞれが異なる記録パワP1、P2、P3で制御される。図1(c)は、書き換え可能型光記録媒体(例えばDVD−RW)に採用される記録ストラテジの一例を示す図である。図1(c)に示す記録ストラテジは、オーバライトが可能なように、記録パワPとバイアスパワPと消去パワの3値の出力レベルで制御される(マルチパルス型)。又、この記録ストラテジは、記録時の冷却効果を高めるため、ラストパルスの後にクーリングパルスを有している。ここで、記録マークを形成しないスペースでの出力レベルは、追記型光記録媒体ではバイアスパワ、書き換え可能型光記録媒体では以前存在した記録マークを消去する作用があるので消去パワと呼ばれる。
近年出荷され始めた次世代DVDであるHD DVD(High Definition DVD)の場合、追記型のHD DVD−Rも書き換え可能型のHD DVD−RW、又はHD DVD−RAMも図1(c)に示すようなマルチパルス型の記録ストラテジを使用している。
記録ストラテジは光ディスクの記録再生性能に大きく影響するため、記録ストラテジ(出力レベルやパルス幅)を調整することは重要である。記録ストラテジの調整方法の従来技術として、特開2000−182244号公報や特開2000−30254号公報等に示された方法がある。特開2000−182244号公報に記載の技術は、記録パワや記録ストラテジのパラメータにいくつかの水準を割り当て、各組合せで網羅的に実験を行ない、最適なものを選択するというものである。特開2000−30254号公報に記載の技術は、記録ストラテジにおける各パラメータの調整と記録パワの調整を別々に行ない、記録パワに関しては理論的なマーク長を指針として決定するというものである。
又、特開2001−155340号公報には、CAV(Constant Angular Velocity)記録 、ZCAV(Zone Constant Angular Velocity )記録、もしくは任意の速度のCLV(Constant Liner Velocity)記録に適用可能で、簡単な制御方法で記録を行なう技術が記載されている。この技術は、記録線速度が可変である光記録媒体にマルチパルス方式により記録マークを形成する際、設定可能な最高線速度で最適化された発光パターン及びパルス長設定を基本として、記録マークを形成するためのパルス列に対し、パルスの種類ごとに記録パワを割り当てる。このように割り当てた2つ以上の異なる記録パワによって記録マークを形成するパルス列が生成されるようにする。そして各記録パワを記録線速度又は光記録媒体の記録位置に応じて制御するものである。
又、特開2003−203343号公報にはCD−R、DVD−Rの記録ストラテジ調整法が、特開2005−216347号公報には、DVD−Rの記録ストラテジ調整法が記載されている。又、特開2004−22007号公報には、記録マークの時間長さがnT(nは2以上の自然数、Tはチャネルクロック周期)のDVD−RWに対する記録条件の調整方法が記載されている。更に、再生信号品質に応じてパルストレイン型の記録ストラテジにおけるパルス幅や出力レベルを調整する技術が特開2005−38473号公報に記載されている。
次世代DVDであるHD DVDやブルーレイディスクの記録密度は、従来のDVDに比べ非常に高く(3倍以上)、信号の読み出しにPRML(Partial Response Maximum Likelihood)技術を使用している。PRML技術は記録信号間の干渉を予め見積もり、確からしいと思われる信号パターンを予測しデコードするものである。PRML技術に関する技術は、例えば、M.Nakano et al., Technical Digests of ODS 2001 (2001) p.145に記載されている。
HD DVDではPR(1,2,2,2,1)という非常に干渉の大きなクラスのPRMLを使っている。これは、隣接する記録マークのエッジの状態が再生信号に大きく影響してくることを意味する。又、記録ストラテジの調整が非常に困難な調整になることを意味する。
PRML検出をする場合、再生波形の信号品質(再生信号品質)を評価するための指標がいくつかある。そのひとつがPRSNR(Partial Response Signal to Noise ratio)である。これは従来のDVDの再生波形の信号品質の評価に使われていたジッタに変わる指標である。
PRSNRとは、PRMLシステムのSNR(Signal to Noise ratio)を表す指標である。これは、RF信号とビタビ復号結果から得られる理想波形との違いと、パス間のユークリッド距離との比をとったものである。
ここでは、ユークリッド距離が短くシステムのネックとなっているパスに関して、以下の式(1)によって計算が行われ、ネックとなるパスが複数個ある場合は、各パス間に対して式(1)によって個別に計算される。このとき、式(1)による計算結果が最も小さいパスの値が、そのPRMLシステムのPRSNRとして規定される。
Figure 2008102600
ここでE[ ]は期待値を表している。期待値とは各時刻で式(2)を計算した場合に、期待される値であり、平均値と考えても良い。
Figure 2008102600
PR(1,2,2,2,1)用のPRSNRでは、εとして、ε1=(1,2,2,2,1)、ε2=(1,2,1,0、−1、−2、−1)、ε3=(1,2,1,0,0,0,1,2,1)の3種類を選択し、それぞれのベクトルεに対して、式(1)が計算される。ここで得られた3通りの計算結果のうち、最小の値がPRSNR値として使用される。PRSNRは値が高ければ高いほど、信号品質が優れていることを意味し、ジッタやエラーレートとは逆である。詳細は、S.OHKUBO et al., “Signal−to−Noise Ratio in a PRML Detection” Japanese Journal of Applied Physics 2004, Vol.43, No.7B, p.4859−p.4862に記載されている。
HD DVDやブルーレイディスクのような高密度の光ディスクではジッタ値を評価指標とすることが困難である。例えば、HD DVDは、対物レンズのNA(開口数)が0.65、レーザ光の波長が405nmの光ヘッドによって再生される。この場合、長マーク振幅と短マーク振幅との比で定義される分解能は−30dB以下と極端に小さくなる。このため、従来技術のようにスライサ方式で2値化したのでは、最小マーク(又はスペース)を形成する2T信号は当然ながら、3T信号も分離するのは難しい。従って、HD DVDやブルーレイディスクを用いた光ディスク装置は、PRSNRを性能評価指標として採用している。
このため、HD DVDやブルーレイディスクのような高密度光記録媒体を用いた光ディスク装置において、記録ストラテジを調整する場合、従来のDVDでは使用していないPRMLに適した技術が必要である。特開2000−182244号公報に記載の方法では、荒い精度で、かつ各パラメータが独立に信号品質に影響すると仮定して記録ストラテジを調整している。しかし、高密度光記録媒体の場合、記録マークが小さいため、記録ストラテジのあるパラメータ(例えば出力レベル)によって調整された信号品質の変化が、他のパラメータ(例えばパルス幅)による信号品質の調整に影響する。このため、特開2000−182244号公報に記載の方法では、最適な記録ストラテジを得ることは難しい。又、HD DVDやブルーレイディスクの場合、従来のDVDに比べ記録マーク間の距離が短いため、隣り合う記録マークのエッジは相互に影響を与える。このため、理論的なマーク長を指針に記録パワを調整する特開2000−30254号公報に記載の方法では、最適な記録ストラテジを得ることは難しい。
又、特開2001−155340号公報に記載の技術では、PRML検出ではなくレベルスライス検出(2値検出)によって記録ストラテジ調整が行われている。このような技術は、PRMLを使用した系に応用することはできない。同様に、特開2003−203343号公報及び特開2005−216347号公報に記載の技術は、PRML検出を想定していない調整方法であり、旧来のジッタを用いたものである。
このような状況のため、HD DVDやブルーレイディスクのように高密度でかつPRMLを使用した系における記録ストラテジの調整方法や記録ストラテジパラメータの調整順序を明確にすることが求められている。
本発明の目的は、高密度の光情報記録媒体に対して情報を記録するためのレーザ光の記録ストラテジを最適に調整する記録条件調整方法及び光ディスク装置を提供することである。
本発明の他の目的は、信号の読み出しにPRML技術を用いた光ディスク装置において、情報を記録するためのレーザ光の記録ストラテジを最適に調整する記録条件調整方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、光情報記録媒体に情報を記録するための記録ストラテジの調整時間を短縮する記録条件調整方法及び光ディスク装置を提供することである。
本発明による光ディスク装置は、パルストレイン型の記録ストラテジのレーザ光によって光情報記録媒体に情報を記録する情報記録再生装置である。本発明による光ディスク装置は、初期値設定部、出力レベル設定部、パルス幅設定部を有する記録ストラテジ調整部を具備する。初期値設定部は、基本記録ストラテジとして、記録ストラテジのパルス幅及び出力レベルの初期値を設定する。又、出力レベル設定部は、基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて出力した複数の第1調整用レーザ光によって、記録ストラテジの出力レベルを調整する。又、パルス幅設定部は、初期値設定部において設定された出力レベルに固定し、基本記録ストラテジのパルス幅を変化させて出力した複数の第2調整用レーザ光によって、記録ストラテジの出力レベルを調整する。このように、本発明による光ディスク装置は、設定した基本記録ストラテジを用いて先ず出力レベルを調整し、次にパルス幅を調整することで、再生信号品質が良好となる記録ストラテジを設定することができる。
又、本発明に係る記録ストラテジは、第1パルスと第2パルスとを有することが好適である。この場合、初期値設定部は、基本記録ストラテジとして、第1パルスの第1パルス幅、第2パルスの第2パルス幅、レーザ光の出力レベルのそれぞれの初期値を設定する。出力レベル設定部は、基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて複数の第1調整用レーザ光を出力し、複数の第1調整用レーザ光によって光情報記録媒体から複数の第1再生信号品質を取得する。又、出力レベル設定部は、複数の第1再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを記録ストラテジの出力レベルとして設定する。次にパルス幅設定部は、出力レベル設定部において設定された出力レベルに固定し、第1パルス幅と第2パルス幅の比率を基本記録ストラテジに設定された比率に固定しながら、第1パルス幅及び第2パルス幅を変化させて複数の第2調整用レーザ光を出力する。パルス幅設定部は、第2調整用レーザ光によって光情報記録媒体から複数の第2再生信号品質を取得し、複数の第2再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する第1パルス幅と第2パルス幅を、記録ストラテジの第1パルス幅と第2パルス幅として設定する。このように、パルス幅の比率を固定した基本記録ストラテジを利用して記録条件を調整することで、短時間で精度の高い調整が可能となる。
本発明に係る第2パルス幅の初期値及び出力レベルの初期値は、第1パルス幅の初期値に応じて一意に決まる値であることが好ましい。この場合、設定するパラメータの数が少なくなり、最適な記録条件の絞込みが単純化する。
本発明に係る第1パルスは記録ストラテジにおけるトップパルスであり、第2パルスは、トップパルスの時間的に後続する他のパルスであることが好ましい。
第1及び第2の態様に係る初期値設定部は、第1パルス幅と第2パルス幅との比率が一定の複数の記録ストラテジに対応する複数の第3調整用レーザ光によって、光情報記録媒体から複数の第3再生信号品質を取得し、複数の第3再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する記録ストラテジを基本記録ストラテジとして設定する。
第3の態様に係る初期値設定部は、光情報記録媒体に予め記録された記録ストラテジに設定された第1パルス幅を初期値として、基本記録ストラテジを設定する。
出力レベルの初期値と第1パルス幅の初期値とは比例係数が負である比例関係にあることが好ましい。
第1の態様に係る出力レベル設定部は、パルス幅設定部において設定された第1パルス幅と第2パルス幅に固定し、出力レベルを変化させた複数の第4調整用レーザ光を出力する。又、出力レベル設定部は、複数の第4調整用レーザ光によって、光記録媒体から複数の第4再生信号品質を取得し、複数の第4再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを記録ストラテジの出力レベルとして設定することが好ましい。
光情報記録媒体には、レーザ光に応じて形成されるマークによって情報が記録される。このマークのマーク長がnT(Tはチャネルクロックの周期、nは2以上の自然数)である場合、記録ストラテジはn−1個のパルス群で構成されることが好ましい。
以上のように、本発明による記録条件調整方法及び光ディスク装置によれば、高密度の光情報記録媒体に対して情報を記録するためのレーザ光の記録ストラテジを最適に調整できる。
又、信号の読み出しにPRML技術を用いた光ディスク装置において、情報を記録するためのレーザ光の記録ストラテジを最適に調整できる。
更に、光情報記録媒体に情報を記録するための記録ストラテジの調整時間を短縮することができる。
上記発明の目的、効果、特徴は、添付される図面と連携して実施の形態の記述から、より明らかになる。
図1は、光情報記録媒体に情報を記録するためのレーザ光の記録ストラテジを示す図である。 図2は、本発明による光ディスク装置の実施の形態における構成を示すブロック図である。 図3は、本発明に係る記録ストラテジ調整器の実施の形態における構成を示す図である。 図4は、本発明に係るRF回路の実施の形態における構成を示すブロック図である。 図5は、本発明による記録条件調整処理の実施の形態に動作を示すフロー図である。 図6は、光情報記録媒体に対して最適な記録ストラテジにおけるトップパルス幅と出力レベルとの関係の例を示す特性図である。 図7は、基本記録ストラテジを設定するために用意される記録ストラテジの一例を示す図である。 図8は、基本記録ストラテジを設定するために用意された記録ストラテジに対応するPRSNRを示す図である。 図9は、出力レベル調整に利用される記録パワとPRSBRとの対応を示す特性図である。 図10は、出力レベル調整に利用されるバイアスパワとPRSBRとの関係を示す特性図である。 図11は、パルス幅調整に利用されるトップパルス幅とPRSBRとの関係を示す特性図である。 図12は、最適な記録ストラテジの理想値と、本発明によって調整された記録ストラテジとの比較を示す図である。 図13は、出力レベル調整とパルス幅調整の実行順を変化させた場合の、トップパルス幅とPRSNRとの関係を示す特性図である。 図14は、本発明による記録条件調整処理の実施の形態に動作を示すフロー図である。 図15は、本発明によって得られた記録ストラテジ調整結果を示す図である。 図16は、本発明による記録条件調整処理の第2の実施の形態において用意される基本記録ストラテジを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による光ディスク装置の実施の形態が説明される。図面において同一、又は類似の参照符号は、同一、類似、又は等化な構成要素を示している。以下では、PRML技術を用いた光ディスク装置を一例に実施の形態を説明する。
1.第1の実施の形態
(光ディスク装置の構成)
図2は、本発明による光ディスク装置の第1の実施の形態における構成を示すブロック図である。図2を参照して、本発明による光ディスク装置は、図1(a)に示されるような記録ストラテジのレーザ光によって光ディスク10に情報を記録又は再生する情報記録再生装置である。本発明による光ディスク装置は、スピンドル駆動系9、光ヘッド部20、RF回路30、記録ストラテジ調整器3、復調器4、システムコントローラ5、変調器6、LD駆動部7、サーボコントローラ8を具備する。
スピンドル駆動系9は、光ディスク10を駆動する。光ヘッド部20は、レーザダイオード(LD)26、ビームスプリッタ25、対物レンズ28、光検出器22を備え、光ディスク10にレーザ光を照射し、その反射光を検出する。レーザダイオード(LD)26から射出されたレーザ光は、ビームスプリッタ25により反射され、対物レンズ28を介して光ディスク10に照射される。光ディスク10で反射された反射光は、対物レンズ28で集光され、ビームスプリッタ25を通過して光検出器22で検出される。光検出器22で検出された入力信号は、RF回路30に出力される。
RF回路30は、入力信号にフィルタリング等の処理を行い、データ列信号を復調器4に出力する。また、RF回路30は、PRSNRを算出して記録ストラテジ調整器3に出力する。記録ストラテジ調整器3は、RF回路部30から入力されるPRSNRに基づいて、記録ストラテジの調整と再生信号性能の判定を行い、最適な記録ストラテジを設定する。又、記録ストラテジ調整器3は設定した記録ストラテジをLD駆動部7に指定する。本実施の形態では、記録ストラテジ調整記3は、システムコントローラ5とは別に設けらているが、システムコントローラの内部に内蔵されていても構わない。
復調器4は、RF回路部30から出力されるデータ列信号を復調し、システムコントローラ5に出力する。変調器6は、システムコントローラ5から供給される記録すべき信号(記録情報)を変調し、LD駆動部7に出力する。LD駆動部7は、変調器6から入力される変調された記録情報と、指定された記録ストラテジとに基づいてダイオード26を駆動し、光ディスク10にレーザ光を照射する。サーボコントローラ8は、光ヘッド部20を制御するサーボ信号をコントロールする。ここには、チルト補正機構、収差制御機構も含まれる。
システムコントローラ5は、情報記録再生装置全体を統括する。システムコントローラ5は、復調器4から復調データを取り込み、変調器6に記録すべき情報(記録情報)を出力する。又、システムコントローラ5は、記録ストラテジ調整器3において設定された記録ストラテジを保持する。
本実施の形態では、一例として、光ヘッド部20のLD波長は405nm、NA(開口数)は0.65、光ディスク10は、1度だけ記録が可能な追記型のHD DVD−Rであるものとして説明する。これらのHD DVD−Rは記録を行うと反射率が低くなるタイプの媒体で、High to Lowメディアと呼ばれる種類の光ディスクである。光ディスク10の記録膜には無機系の材料が使用されている。例えば、光ディスク10の物理構造は、厚さが0.6mm、直径が12cmである円板状の透明なポリカーボネイト基板に、プリグルーブと呼ばれる案内溝が形成されている。又、この基板上には、記録用の膜を成膜されている。情報の記録及び再生時には、光ディスク装置のレーザ光が基板上の案内溝に沿って走査される。更に、光ディスク10の物理フォーマットは、ビットピッチが0.15μm、トラックピッチが0.40μmのイングルーブ・フォーマットである。
以上のような構成により、本発明による光ディスク装置は、図1(a)に示される記録ストラテジのレーザ光を光ディスク10に照射する。このレーザ光は、変調器6から出力された記録情報に基づいて出力される。光ディスク装置は、記録マークからの反射光に基づき、記録情報を再生し、再生信号品質としてPRSNRを算出する。以下では、記録ストラテジのレーザ光による記録マークの形成(試し記録)から、再生用レーザ光によるPRSNRの算出までを試し記録再生と称す。
記録ストラテジ調整器3はRF回路30から送られてくるPRSNRによって、記録条件と再生信号品質との対応を認識し、一連の調整シーケンスをコントロールして、最適な記録ストラテジの調整を行う。図1(a)を参照して、記録ストラテジ調整器3が調整する記録ストラテジは、光ディスク10に出射されるレーザ光の出力レベル(記録パワP、バイアスパワP)、及びパルス幅(トップパルス幅Ttop、ミドルパルス幅Tmp、ラストパルス幅Tlp)である。
記録ストラテジ調整器3は、図3に示されるような機能によって記録ストラテジを調整する。記録ストラテジ調整器が備える機能は、調整の基本となる記録ストラテジの初期値(基本記録ストラテジ)を設定する初期値設定部31と、記録ストラテジにおける出力レベルを設定する出力レベル設定部32と、記録ストラテジにおけるパルス幅を設定するパルス幅設定部33とを具備する。記録ストラテジ調整器3は、このような機能によってPNSNRを再生信号品質として利用し、記録ストラテジの調整を行う。尚、記録ストラテジ調整器3は、復調器によって復調されたデータ列から得られるPIエラー(Inner−code−Parity error)を再生信号品質として利用し、記録ストラテジの調整を行っても良い(図示なし)。
図4は、本発明に係るRF回路30の構成を示すブロック図である。RF回路30は、プリフィルタ301、AGC(Automatic Gain Controler)302、ADC(A−D Converter)303、PLL(Phase Locked Loop)304、適応等化器305、ビタビ検出器306、信号比較器307を具備する。
プリフィルタ301は、光検出器22で検出されたRF信号をフィルタリングする。フィルタリングされたRF信号は、AGC302により振幅補正され、ADC302において、例えば8ビット量子化され多値のデジタル情報に変換される。量子化されたデジタル信号からPLL304によってチャネルクロック信号が抽出される。適応等化器305は、ビタビ検出器306からの情報に基づいたタップ係数によって制御され、チャネルクロック信号に基づいて所定の周波数特性を適応的に調整する。ビタビ検出器306は、適応等化器305からの等化信号に対しビタビ復号を行う。本実施の形態におけるビタビ復号器36は、例えばPR(1,2,2,2,1)用のビタビ復号を行う。信号比較器307は、等化信号とビタビ復号後のデータ信号列とに基づきPRSNRを算出する。PRSNRの計算時に必要な各時刻のノイズは、ビタビ複合後のデータ列信号と(1,2,2,2,1)ベクトルの畳み込み積分により求められる理想信号波形と適応等化後の信号(実際信号波形)の差として算出される。
(記録ストラテジ調整処理)
図4から図13を参照して、本発明による光ディスク装置における記録ストラテジ調整処理の第1の実施の形態における動作の詳細を説明する。図5を参照して、第1の実施の形態における記録ストラテジ調整器3は、基本記録ストラテジの設定(ステップS1)、出力レベル調整(ステップS2〜S6)、パルス幅調整(ステップS7〜S10)の3つのフェーズによって、記録ストラテジを調整する。
図6から図8を参照して、ステップS1における基本記録ストラテジの設定について説明する。基本記録ストラテジの設定動作の説明の前に、HD DVD−Rに対して最適な記録ストラテジの特性について説明する。本願発明者は、製造メーカの異なる複数のHD DVD−Rに対する最適な記録ストラテジ(例えば、PRSNRが24程度となる記録ストラテジ)を検証し、3つの特性を発見した。
1つ目の特性は、最適な記録ストラテジのトップパルス幅Ttopと、それに連なるミドルパルス幅Tmp、及びラストパルス幅Tlpの比はどの媒体でもほぼ同率となることである。本実施の形態における光ディスク装置によれば、どの光ディスク10に対しても最適な記録ストラテジのパルス幅は、Ttop:Tmp:Tlp=1.65:1:1となった。
2つ目の特性は、パルス幅が広い場合、出力レベルは低く、パルス幅が狭い場合、出力レベルは高くなることである。最適な記録ストラテジのトップパルス幅Ttopと出力レベル(記録パワP、バイアスパワP)との関係(検証結果)を図6に示す。図6を参照して、最適な記録ストラテジのトップパルス幅Ttopと、記録パワP、又はバイアスパワPの関係は比例の関係にあることがわかる。図6に示される関係から式(3)及び式(4)が得られる。
記録パワP=−7.1418×Ttop+16.489 (3)
バイアスパワP=−7.5543×Ttop+11.958 (4)
HD DVDは基本的にどの媒体の記録膜も同じような材料を使用しており、熱の拡散に寄与する部分(主に反射膜)が異なっているだけである。このため、媒体毎に最適な記録ストラテジのパラメータは異なるが、上記2つの特性に従った記録ストラテジとなることが考えられる。昨今の高密度光ディスクを実現する記録材料というものは非常に洗練されたものになっており、良好な記録再生性能が得られるものはほとんど似た組成にならざるをえない。従って、今後出荷されるであろう媒体も熱の拡散特性だけが異なるものが多いと考えられ、式(3)及び式(4)のような近似が他の光ディスクに対して有効に機能すると考えられる。
3つ目の特性は、1つ目の特性に付随するが、ミドルパルス幅Tmpとラストパルス幅Tlpが同じ大きさで構わないことである。これにより、ミドルパルス幅Tmpとラストパルス幅Tlpを区分して検証する必要がないことがわかる。従って、調整すべきパラメータはひとつ減ることになり、効率的に記録ストラテジを調整することができる。ミドルパルス幅Tmpとラストパルス幅Tlpは同値であるため、以下では、ミドルパルス幅Tmpに関する説明によって、ラストパルス幅Tlpに関する説明を割愛する。
パルス幅の比率や、関係式(3)及び(4)の比例係数等のパラメータは、上述の値に限定されず、光ヘッド20の特性(レーザ光の波長、NA(開口数)や、光ディスク10における記録膜の材料等が異なれば、異なる値を示す。しかし、その特性(パルス幅の比率は一定、パルス幅と出力レベルの関係は比例)は上述の通りである。
以上の特性を踏まえて、第1の実施の形態における初期値設定部31は、記録ストラテジを設定する際の基準となる基本記録ストラテジを設定する(ステップS1)。
ステップS1において、初期値設定部31は、先ず、トップパルス幅Ttop、ミドルパルス幅Tmp、ラストパルス幅Tlpの比を所定の値(例えば1.65:1:1)に固定した複数の記録ストラテジを用意する。詳細には、初期値設定部31は、トップパルス幅Ttopを、1.0T(Tはチャネル周期)から1.8Tまで0.2Tステップで5通り用意する。初期値設定部31は、式(3)及び式(4)を用いてトップパルス幅Ttopに応じた記録パワP及びバイアスパワPを算出し、図7に示される複数の記録ストラテジ100を設定する。この際、計算された記録パワP、バイアスパワPが負の値を示す場合、0mWが設定される。ここではトップパルス幅Ttopが1.6T、1.8TにおけるバイアスパワPとして0mWが設定される。光ディスク装置は、設定された5つの記録ストラテジ100のレーザ光によって、光ディスク10に対し試し記録再生を行う。試し記録再生によって、初期値設定部31は、5つの記録ストラテジ100のそれぞれに対するPRSNRを取得する。このとき取得されたPRSNRを図8に示す。初期値設定部31は、PRSNR、すなわち再生信号品質の最も高い基本記録ストラテジ(ここでは、トップパルス幅Ttop=1.4T、ミドルパルス幅Tmp=0.85、記録パワP=6.5、バイアスパワP=1.4)を基本記録ストラテジとして設定する。
HD DVDではPRML検出系を使用する規格なので、基本記録ストラテジを決定するための再生信号品質としてPRSNRが用いられたが、PIエラーが用いられても構わない。又、基本記録ストラテジを設定するために用意した記録ストラテジ100の数を5としたがこれに限らないのは言うまでもない。更に、光ディスク装置内温度が、使用時間とともに上昇し、同じ設定でも出力パワPが減少してしまう場合がある。このような事態が懸念された場合、初期値設定部31は、記録ストラテジの出力パワPの校正を行っても良い。
又、初期値設定部31は、用意した記録ストラテジ100の中に最適と思われる設定(例えばPRSNRがピークを持たないなど)がなかった場合は、再度トップパルス幅Ttopの設定をやり直し、新たな記録ストラテジ100を設定する。初期値設定部31は、新たな記録ストラテジ100から基本記録ストラテジを決定する。このような動作により、ほぼ確実に、最適ストラテジ近傍の記録ストラテジを基本記録ストラテジとして設定することができる。
次に、出力レベル設定部32は、初期値設定部31において設定された基本記録ストラテジを用いて、より詳細に記録ストラテジの出力レベル(記録パワP及びバイアスパワP)の調整を行う(ステップS2〜S6)。出力レベル設定部32は、基本記録ストラテジの記録パワP、バイアスパワPを基準に、所定のステップで記録パワ、バイアスパワを変更して試し記録再生を行い、最も高品質の再生信号品質(ここではPRSNR)が得られるパワを選定する。
詳細には、出力レベル設定部32は、基本記録ストラテジのパルス幅(例えばトップパルス幅Ttop=1.4T、ミドルパルス幅Tmp=0.85)に固定し、記録パワP=6.5mWを基準に、0.2mW毎に記録パワPを変化させた複数の第1調整用記録ストラテジを設定する(ステップS2)。次に、光ディスク装置は、設定された第1調整用記録ストラテジのレーザ光によって、光ディスク10に対し試し記録再生を行う(ステップS3)。試し記録再生によって、出力レベル設定部32は、第1調整用レーザ光のそれぞれに対するPRSNRを取得する(ステップS4)。このとき取得されたPRSNRを図9に示す。出力レベル設定部32は、PRSNRの最も高い記録パワP(=5.5mW)を記録ストラテジの記録パワPとして設定する(ステップS5)。
次に、記録パワPの調整が終了すると、出力レベル設定部32は、バイアスパワPの調整を行う(ステップS6No)。出力レベル設定部32は、基本記録ストラテジのパルス幅(例えばトップパルス幅Ttop=1.4T、ミドルパルス幅Tmp=0.85)に固定し、バイアスパワP=1.4mWを基準に、0.2mW毎にバイアスパワPを変化させた複数の第1調整用記録ストラテジを設定する(ステップS2)。次に、光ディスク装置は、設定された第1調整用記録ストラテジのレーザ光によって、光ディスク10に対し試し記録再生を行う(ステップS3)。試し記録再生によって、出力レベル設定部32は、第1調整用レーザ光のそれぞれに対するPRSNRを取得する(ステップS4)。このとき取得されたPRSNRを図10に示す。出力レベル設定部32は、PRSNRの最も高いバイアスパワP(=0.6mW)を記録ストラテジの記録パワPとして設定する(ステップS5)。
出力レベル(記録パワP及びバイアスパワP)の調整が終了すると(ステップS6Yes)、パルス幅設定部33において、パルス幅調整が行われる(ステップS7〜S10)。パルス幅設定部33は、ステップS5において設定された出力レベル(例えば記録パワP=5.5mW、バイアスパワP=0.6mW)に固定し、パルス幅の比率をTtop:Tmp:Tlp=1.65:1:1に固定したまま、パルス幅を変化させた第2調整用記録ストラテジを設定する(ステップS7)。ここでは、基準記録ストラテジに設定されたトップパルス幅Ttop=1.4Tを基準に、0.03T毎に変更された複数の第2調整用記録ストラテジが設定される。次に、光ディスク装置は、設定された第2調整用記録ストラテジのレーザ光によって、光ディスク10に対し試し記録再生を行う(ステップS8)。試し記録再生によって、パルス幅設定部33は、第2調整用レーザ光のそれぞれに対するPRSNRを取得する(ステップS9)。このとき取得されたPRSNRを図11に示す。パルス幅設定部33は、PRSNRの最も高いトップパルス幅Ttop(=1.49T)を記録ストラテジのトップパルス幅Ttopとして設定する(ステップS10)。尚、パルス幅の比率は1.65:1:1に固定されているため、ミドルパルス幅Tmp及びラストパルス幅Tlpは、トップパルス幅Ttopに基づき一意に決定される。
以上のように、光ディスク10に対して光ディスク装置が使用するレーザ光の記録ストラテジが調整される。図12に、本発明によって調整された記録ストラテジを示す。参考として、同じ光ディスク10に対し、厳密な方法によってPRSNRが最大となるように調整して得られた最適な記録ストラテジを示す。図12に示されるように、本発明によって調整された記録ストラテジは、最適な記録ストラテジに近似した値となった。このように、本発明によれば、簡易な方法により、厳密に調整された最適記録ストラテジに近似した良好な記録条件を得ることができる。図示しないが、他の製造メーカによる光ディスクにおいても同様な結果が得られた。従って、本発明によれば、PRML検出を利用する光ディスクに対し、簡易かつ高精度に記録条件を設定できる。
参考として図13に、ステップS7〜S10のパルス幅調整動作を、ステップS2〜S6の出力レベル調整動作の前に実行したときの再生信号品質の変化を示す。この場合、パルス幅設定部33は、基本記録ストラテジの記録パワP及びバイアスパワPに固定して第2調整用記録ストラテジを設定する。図13に示すように、パルス幅の比率を固定してトップパルス幅Ttopを変化させてもPRSNRは、ほぼ一定の値を示し、最適なパルス幅を決定することが困難となる。このため、パルス幅調整より前に出力レベル調整が実行されることが好ましい。ただし、記録パワP調整と、バイアスパワP調整の実行順は、逆でも構わない。
更に、精度良く記録条件(記録ストラテジ)を調整するために、ステップS10の後に再度記録パワP、及びバイアスパワPの調整を行っても良い(図14、ステップS11〜A15)。
この場合、出力レベル設定部32は、パルス幅設定部33で設定されたパルス幅(例えばトップパルス幅Ttop=1.49T、ミドルパルス幅Tmp=0.9T、ラストパルス幅Tlp=0.9T)に固定して、記録パワP=5.7mWを基準に所定のステップで記録パワPを変化させた複数の第3調整用記録ストラテジを設定する(ステップS11)。次に、光ディスク装置は、設定された第3調整用記録ストラテジのレーザ光によって光ディスク10に対し、試し記録再生を行う(ステップS12)。試し記録再生によって、出力レベル設定部32は、第3調整用レーザ光のそれぞれに対するPRSNRを取得する(ステップS13)。出力レベル設定部32は、取得したPRSNRのうち最も高いPRSNRに対応する記録パワP(=5.6mW)を記録ストラテジの記録パワPとして設定する(ステップS15)。記録パワPの調整が終了すると、出力レベル設定部32は、バイアスパワPの調整を行う(ステップS15No)。出力レベル設定部32は、同様に、パルス幅を固定して、バイアスパワP=0.6mWを基準に所定のステップでバイアスパワPを変化させた複数の第3調整用記録ストラテジを設定する(ステップS11)。次に、光ディスク装置は、設定された第3調整用記録ストラテジのレーザ光によって、光ディスク10に対し試し記録再生を行う(ステップS12)。試し記録再生によって、出力レベル設定部32は、第3調整用レーザ光のそれぞれに対するPRSNRを取得する(ステップS13)。出力レベル設定部32は、取得したPRSNRのうち最も高いPRSNRに対応するバイアスパワP(=0.7mW)を記録ストラテジの記録パワPとして設定する(ステップS14)。
以上の調整によって得られた記録ストラテジを図15(a)、(b)に示す。図15(a)は、ステップS1〜S10までの処理によって調整された記録ストラテジを示し、図15(c)は、ステップS1〜S15までの処理によって調整された記録ストラテジである。両者を比較してわかるように、出力レベルを再調整する方法によって、どの媒体に対してもPRSNR、すなわち再生信号品質は向上している。このように、出力レベル調整を再度行うことで更に、HD DVDに対する記録再生に最適な記録条件を設定することができる。より最適な記録条件を得たい場合、パルス幅調整後に再度出力レベルを調整する方法を選択することが好適である。上述の方法のうちどちらを採用するかは、調整にかかる時間の制約と調整精度の兼ね合いでドライブ設計者が判断すると良い。
又、図15を参照して、本発明によれば、どのような媒体(製造メーカが異なる光ディスク)に対しても最適な記録条件を設定することができる。
2.第2の実施の形態
第2の実施の形態における光ディスク装置は、予め、1つ又は複数の基本記録ストラテジを保持し、これを利用して挿入された光ディスク10に最適な記録ストラテジを設定する。第2の実施の形態における光ディスク装置において、初期値設定部31を除いた他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同じであるので、以下では初期値設定部31の動作のみを説明する。
第1の実施の形態における光ディスク装置では、どのような媒体の光ディスクに対しても最適な記録ストラテジを調整可能である。このため、新しく開発された光ディスクに対しても有効に機能することができる。一方、設計思想によっては、現存する光ディスクのみに対し、最適な記録条件を調整できれば良い光ディスク装置もある。第2の実施の形態では、使用対象となる光ディスクを絞り込み、その光ディスクに対応する基本記録ストラテジを予め用意しておくことで、基本記録ストラテジ設定処理の時間を短縮する。
詳細には、例えば、媒体A、B、Cの3種類の光ディスク10に対し、2つの基本記録ストラテジが用意される。ここでは、媒体Aと媒体B向けの基本記録ストラテジ(例えば記録パワP=5.1mW、バイアスパワP=0.0mW、トップパルス幅Ttop=1.6T、ミドルパルス幅Tmp=0.97)と、媒体C向けの基本記録ストラテジ(例えば記録パワP=8.6mW、バイアスパワP=3.6mW、トップパルス幅Ttop=1.1T、ミドルパルス幅Tmp=0.67)が用意される。本例では、媒体Aと媒体Bとに対する最適記録ストラテジが似ているため、同じ基本記録ストラテジが設定される。媒体毎に異なる基本記録ストラテジでも構わないが、パラメータで共通するところが多い場合、同じ基本記録ストラテジを利用することが好ましい。基本的には光ディスク装置の出荷時点で存在する媒体を調べ、いくつかの記録ストラテジを用意しておけばよい。
本実施の形態における初期値設定部31は、ステップS1において、用意された2種類の基本記録ストラテジに関して試し記録再生し、どちらか良い性能を示すほうを調整に利用する基本記録ストラテジに設定する。ステップS2以降の処理は第1の実施の形態と同様なので説明は割愛する。
このように、第2の実施の形態における光ディスク装置によれば、特定の光ディスクに対して短時間に、基本記録ストラテジを設定し、最適な記録条件を設定することができる。又、現在の高密度光ディスクに対する最適な記録ストラテジは、媒体と光ヘッドの量産ばらつきで微妙に異なる。このため、上述のような記録ストラテジの調整により、記録再生の信頼性が向上する。
ここで、用意される基本記録ストラテジは1つでも構わない。この場合、初期値設定部31を光ディスク装置に設けなくても良い(ステップS1を省略しても良い)。このような光ディスク装置は、挿入される光ディスクによっては調整できない可能性も高いが、特定の光ディスク10に対しては非常に高速に記録条件を調整できる利点がある。
又、第1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせても構わない。この場合、初期値設定部31は、第1の実施の形態による調整方法と第2の実施の形態による調整方法とを選択するための再生信号品質の閾値を備えることが好ましい。初期値設定部31は、通常、第2の実施の形態のように用意された基本記録ストラテジから、使用する基本記録ストラテジを選択する。この際、用意された基本記録ストラテジに対する再生信号品質が所定の閾値より低い場合、初期値設定部31は第1の実施の形態のように基本記録ストラテジを設定し記録条件を調整する。このような光ディスク装置によれば、特定の光ディスクが挿入された場合は、第1の実施の形態より短時間に記録条件を調整でき、その他の光ディスクが挿入された場合は、第2の実施の形態より精度良く記録条件を調整できる。
3.第3の実施の形態
第3の実施の形態における光ディスク装置は、光ディスク10に書き込まれた記録ストラテジを用いて、基本記録ストラテジを設定する初期値設定部31を備える。第3の実施の形態における光ディスク装置において、初期値設定部31を除いた他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同じであるので、以下では初期値設定部31の動作のみを説明する。
一般的な光ディスクは、情報管理領域を媒体内に持っており、その中に推奨の記録ストラテジを情報として持っていることが多い。しかしながら、この推奨記録ストラテジは、実際の光ディスク装置に搭載された光ヘッドとは異なるテスターヘッドで検討された値である。このため、この推奨記録ストラテジをそのままレーザ光の記録ストラテジとして利用できないのが現状である。第3の実施の形態における初期値設定部31は、ステップS1において、光ディスク10に記録された推奨記録ストラテジを利用して、基本記録ストラテジを設定する。例えば、初期値設定部31は、推奨記録ストラテジのトップパルス幅Ttopから1.65を除算し、ミドルパルス幅Tmp幅及びラストパルス幅Tlpを算出して、基本記録ストラテジとして設定する。もちろん推奨記録ストラテジのミドルパルス幅Tmp幅の方が利用されて基本記録ストラテジとして設定されても構わない。
本発明によって調整される記録ストラテジは、mT(mは2以上の自然数)の記録マークに対してm−1個のパルスを有するものが好適であるが、n−2個(nは3以上の自然数)のパルスを有するものでも構わない。又、本発明による光ディスク装置は、変調符号としてHD DVDで採用されているETM(Eight to Twelve Modulation)でも、その他の変調符号でも同様に使用できる。その他の変調符号を利用する場合、例えば、最短データ長がnTとなっても構わない。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。例えば、HD DVDの他、ブルーレイを利用した光ディスク装置にも適用できる。又、本発明は波長405nm、NA0.65に限定されることなく、あらゆる波長、およびNAに適応可能である。又、上記実施の形態ではPR(12221)というクラスを使用したがPR(1221)など他のクラスでも同様に使用することができる。更に、再生信号品質を評価する他の方法としては、ダイレクトにエラーレートやPIエラーを指標として評価する方法もある。PIエラーとは、ECC(Error correction code)のインナー側のパリティによってエラーがあることが検出された行のトータル数を意味し、エラーレートと定性的にほぼ等しい意味で使用される。この場合、記録ストラテジ調整器3は、復調器4から入力されるPIエラーを利用して記録ストラテジの調整を行う(図示なし)。

Claims (18)

  1. パルストレイン型の記録ストラテジのレーザ光によって、光情報記録媒体に情報を記録する光ディスク装置において、前記記録ストラテジを調整する方法であって、
    (A)記録ストラテジのパルス幅及び出力レベルのそれぞれの初期値を、基本記録ストラテジとして設定するステップと、
    (B)前記基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて出力した複数の第1調整用レーザ光によって前記記録ストラテジの出力レベルを調整するステップと、
    (C)前記調整された出力レベルに固定し、前記基本記録ストラテジのパルス幅を変化させて出力した複数の第2調整用レーザ光によって前記記録ストラテジのパルス幅を調整するステップと、
    を具備する記録ストラテジ調整方法。
  2. 請求の範囲1に記載の記録条件調整方法において、
    前記記録ストラテジは、第1パルスと第2パルスとを有し、
    前記(A)ステップは、(a1)前記基本記録ストラテジとして、前記第1パルスの第1パルス幅、前記第2パルスの第2パルス幅、前記記録ストラテジの出力レベルのそれぞれの初期値を設定するステップを備え、
    前記(B)ステップは、(b1)前記基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて複数の第1調整用レーザ光を出力するステップと、
    (b2)前記複数の第1調整用レーザ光によって、前記光情報記録媒体から複数の第1再生信号品質を取得するステップと、
    (b3)前記複数の第1再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを前記記録ストラテジの出力レベルとして設定するステップとを備え、
    前記(C)ステップは、(c1)前記(b3)ステップにおいて設定された出力レベルに固定し、前記第1パルス幅と前記第2パルス幅の比率を前記基本記録ストラテジに設定
    された比率に固定しながら、前記第1パルス幅及び前記第2パルス幅を変化させた複数の第2調整用レーザ光を出力するステップと、
    (c2)前記複数の第2調整用レーザ光によって、前記光情報記録媒体から複数の第2再生信号品質を取得するステップと、
    (c3)前記複数の第2再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する第1パルス幅と第2パルス幅を、前記記録ストラテジの第1パルス幅と第2パルス幅として設定するステップと、
    を備える記録条件調整方法。
  3. 請求の範囲2に記載の記録条件調整方法において、
    前記第2パルス幅の初期値及び前記出力レベルの初期値は、前記第1パルス幅の初期値に応じて一意に決まる
    記録条件調整方法。
  4. 請求の範囲3に記載の記録条件調整方法において、
    前記第1パルスは前記記録ストラテジにおけるトップパルスであり、
    前記第2パルスは、前記トップパルスの時間的に後続する他のパルスである
    記録条件調整方法。
  5. 請求の範囲2から4いずれか1項に記載の記録条件調整方法において、
    前記(a1)ステップは、(a11)前記第1パルス幅と前記第2パルス幅との比率が一定の複数の記録ストラテジを用意するステップと、
    (a12)前記複数の記録ストラテジに対応する複数の第3調整用レーザ光を出力するステップと、
    (a13)前記複数の第3調整用レーザ光によって、光情報記録媒体から複数の第3再生信号品質を取得するステップと、
    (a14)前記複数の第3再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する記録ストラテジを前記基本記録ストラテジとして設定するステップと、
    を備える記録条件調整方法。
  6. 請求の範囲3又は4に記載の記録条件調整方法において、
    前記(a1)ステップは、(a15)前記光情報記録媒体に予め記録された記録ストラテジを取得するステップと、
    (a16)前記(a15)ステップにおいて取得した記録ストラテジに設定された第1パルス幅を初期値として、前記基本記録ストラテジを設定するステップと、
    を備える記録条件調整方法。
  7. 請求の範囲3から6いずれか1項に記載の記録条件調整方法において、
    前記出力レベルの初期値と前記第1パルス幅の初期値とは比例係数が負である比例関係にある
    記録条件調整方法。
  8. 請求の範囲2から7いずれか1項に記載の記録条件調整方法において、
    (D)前記(c3)ステップにおいて設定された第1パルス幅と第2パルス幅に固定し、出力レベルを変化させた複数の第4調整用レーザ光を出力するステップと、
    (E)前記複数の第4調整用レーザ光によって、前記光記録媒体から複数の第4再生信号品質を取得するステップと、
    (F)前記複数の第4再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを前記記録ストラテジの出力レベルとして設定するステップと、
    を更に具備する記録条件調整方法。
  9. 請求の範囲1から8いずれか1項に記載の記録条件調整方法において、
    前記光情報記録媒体には、前記レーザ光に応じて形成されるマークによって前記情報が記録され、
    前記マークのマーク長がnTである場合、前記記録ストラテジはn−1個のパルス群で構成され、
    前記Tは、チャネルクロックの周期であり、前記nは2以上の自然数である
    記録条件調整方法。
  10. パルストレイン型の記録ストラテジのレーザ光によって光情報記録媒体に情報を記録する光ディスク装置であって、
    基本記録ストラテジとして、記録ストラテジのパルス幅及び出力レベルの初期値を設定する初期値設定部と、
    前記基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて出力した複数の第1調整用レーザ光によって、前記記録ストラテジの出力レベルを調整する出力レベル設定部と、
    前記初期値設定部において設定された出力レベルに固定し、前記基本記録ストラテジのパルス幅を変化させて出力した複数の第2調整用レーザ光によって、前記記録ストラテジの出力レベルを調整するパルス幅設定部と、
    を具備する光ディスク装置。
  11. 請求の範囲10に記載の光ディスク装置において、
    前記記録ストラテジは、第1パルスと第2パルスとを有し、
    前記初期値設定部は、前記基本記録ストラテジとして、前記第1パルスの第1パルス幅、前記第2パルスの第2パルス幅、前記記録ストラテジの出力レベルのそれぞれの初期値を設定し、
    前記出力レベル設定部は、前記基本記録ストラテジの出力レベルを変化させて複数の第1調整用レーザ光を出力し、前記複数の第1調整用レーザ光によって前記光情報記録媒体から複数の第1再生信号品質を取得し、前記複数の第1再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを前記記録ストラテジの出力レベルとして設定し、
    前記パルス幅設定部は、前記出力レベル設定部において設定された出力レベルに固定し、前記第1パルス幅と前記第2パルス幅の比率を前記基本記録ストラテジに設定された比率に固定しながら、前記第1パルス幅及び前記第2パルス幅を変化させて複数の第2調整用レーザ光を出力し、前記第2調整用レーザ光によって前記光情報記録媒体から複数の第2再生信号品質を取得し、前記複数の第2再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する第1パルス幅と第2パルス幅を、前記記録ストラテジの第1パルス幅と第2パルス幅として設定する
    光ディスク装置。
  12. 請求の範囲11に記載の光ディスク装置において、
    前記第2パルス幅の初期値及び前記出力レベルの初期値は、前記第1パルス幅の初期値に応じて一意に決まる
    光ディスク装置。
  13. 請求の範囲12に記載の光ディスク装置において、
    前記第1パルスは前記記録ストラテジにおけるトップパルスであり、
    前記第2パルスは、前記トップパルスの時間的に後続する他のパルスである
    光ディスク装置。
  14. 請求の範囲11から13いずれか1項に記載の光ディスク装置において、
    前記初期値設定部は、前記第1パルス幅と前記第2パルス幅との比率が一定の複数の記録ストラテジに対応する複数の第3調整用レーザ光によって、光情報記録媒体から複数の第3再生信号品質を取得し、前記複数の第3再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する記録ストラテジを前記基本記録ストラテジとして設定する
    光ディスク装置。
  15. 請求の範囲12又は13に記載の光ディスク装置において、
    前記初期値設定部は、前記光情報記録媒体に予め記録された記録ストラテジに設定された第1パルス幅を初期値として、前記基本記録ストラテジを設定する
    光ディスク装置。
  16. 請求の範囲12から13いずれか1項に記載の光ディスク装置において、
    前記出力レベルの初期値と前記第1パルス幅の初期値とは比例係数が負である比例関係にある
    光ディスク装置。
  17. 請求の範囲12から16いずれか1項に記載の光ディスク装置において、
    前記出力レベル設定部は、前記パルス幅設定部において設定された第1パルス幅と第2パルス幅に固定し、出力レベルを変化させた複数の第4調整用レーザ光を出力し、前記複数の第4調整用レーザ光によって、前記光記録媒体から複数の第4再生信号品質を取得し、前記複数の第4再生信号品質のうち、最も良好な再生信号品質に対応する出力レベルを前記記録ストラテジの出力レベルとして設定する
    光ディスク装置。
  18. 請求の範囲10から17いずれか1項に記載の光ディスク装置において、
    前記光情報記録媒体には、前記レーザ光に応じて形成されるマークによって前記情報が記録され、
    前記マークのマーク長がnTである場合、前記記録ストラテジはn−1個のパルス群で構成され、
    前記Tは、チャネルクロックの周期であり、前記nは2以上の自然数である
    光ディスク装置。
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