JPWO2008099604A1 - ホルムアルデヒド捕捉剤及びその製造方法 - Google Patents

ホルムアルデヒド捕捉剤及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 含まれるヒドラジド化合物の低温析出を防止することを可能とするホルムアルデヒド捕捉剤及びその製造方法を提供する。【解決手段】 ヒドラジド化合物と、尿素及び尿素誘導体から構成される群から選択される少なくとも1種とを含み、さらにアルデヒド類を添加したことによって、含まれるヒドラジド化合物の溶解度を向上させたホルムアルデヒド捕捉剤を提供することができる。捕捉対象物質であるアルデヒド類を添加してヒドラジド化合物の溶解度を向上させたことによって、ホルムアルデヒド捕捉効果の高いヒドラジド化合物を高濃度に含んだ捕捉剤を製造することが可能になる。また、アルデヒド類の添加によって溶解度が向上することによって、低温環境下において、含まれるヒドラジド化合物が結晶として析出しづらくなる。【選択図】 なし

Description

本発明は、建材から放出されるホルムアルデヒドを効率的に低減させることができるホルムアルデヒド捕捉剤及びその製造方法に関する。
近年、住宅等に使用される建材から継続的に室内に発散される化学物質が、人の健康に悪影響を及ぼす事例が多数報告され、大きな社会問題となっている。こうした化学物質の中でも、無色で強い刺激臭のある揮発性有機化合物であるホルムアルデヒドは、安価であるため、合板、パーチクルボードなどの木質系建材又はグラスウールなどの繊維系建材といった建材に、接着剤、塗料、防腐剤等の成分として広く用いられている。ホルムアルデヒドは、建材から空気中に放出された場合には低濃度でも人体に悪影響を及ぼす、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質の一つであることが既に知られている。ホルムアルデヒドは、数ある揮発性有機化合物の中でも、シックハウス問題における優先的取組みの対象になっている。
建材から放出されるホルムアルデヒドの量を減少させる方法として、アジピン酸ジヒドラジドなどのヒドラジド化合物又は尿素若しくはエチレン尿素などの尿素誘導体などといったホルムアルデヒド捕捉効果を有する物質を含む捕捉剤を、例えば接着剤として用いられる樹脂に予め混合するか又は建材に塗布する方法が知られている。アジピン酸ジヒドラジドなどのヒドラジド化合物又は尿素若しくはエチレン尿素などの尿素誘導体は、これらに含まれるNH基がホルムアルデヒドと反応することによって、ホルムアルデヒドを捕捉する。
しかしながら、尿素又はエチレン尿素などの尿素誘導体は、単独ではホルムアルデヒド捕捉性能が十分ではない。さらに、尿素又はエチレン尿素などの尿素誘導体は、吸湿性が高く、これらを主成分とするホルムアルデヒド捕捉剤を建材に用いた場合には、その建材の周辺材のかびや結露の問題が生じることがある。こういった問題に対処するには、尿素又はエチレン尿素等の尿素誘導体の使用量を少なくする必要があるが、その場合はホルムアルデヒド捕捉効果がさらに低減することになる。一方、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物は、尿素等と比較するとホルムアルデヒド捕捉性能が高く吸湿性がないため、周辺材のかびや結露の問題が生じにくいという利点がある。
アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物、及び/又は、尿素若しくはエチレン尿素等の尿素誘導体を成分とするホルムアルデヒド捕捉剤に関する先行文献として、以下のものが存在する。
特許文献1は、ヒドラジド類と、尿素及びその誘導体から選ばれる少なくとも1種とを有効成分として含有するホルムアルデヒド消臭剤組成物について開示する。ヒドラジド類を有効成分とする消臭剤が良好なホルムアルデヒド吸着性能を示すこと、及び、尿素やエチレン尿素等の尿素誘導体がホルムアルデヒド吸着能を有することが既に知られていることを前提として、ヒドラジド類と尿素類等とを併用することにより、それぞれを単独で使用した場合と比べて消臭効果が高くなることが開示されている。
特許文献2は、アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物と、酸ヒドラジド系化合物と、尿素及びエチレン尿素を含む有機アミノ化合物の1種又は2種との水溶液を用いて、ホルマリンを除去する技術について開示する。この特許文献2においては、従来、ホルマリンと反応しやすい尿素、エチレン尿素などの有機アミノ化合物を用いてホルマリンを除去することが知られているが、この従来方法は、有機アミノ化合物のホルマリン吸着能が不十分であるためホルマリンの除去が十分に行えないことが示されている。また、この文献においては、ヒドラジド基を含むアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物もホルマリンと反応することが知られていることが示されている。
特許文献3は、尿素又はその誘導体と、ヒドラジン又はその誘導体と、非揮発性アミン、酸アミド、低級酸の塩及び還元糖類からなる群から選ばれる少なくとも1種と、浸透剤とを含むホルムアルデヒド捕捉剤について開示する。ヒドラジンの誘導体は、少なくともアジピン酸ジヒドラジドを含む。この特許文献3においては、尿素又はその誘導体、及び、ヒドラジン又はその誘導体の含有量が少ない場合には、ホルムアルデヒド捕捉効果が不十分であることが記載されていることから、これらの物質がホルムアルデヒド捕捉性能を有することが示されていると言える。
特許文献4は、1種又は2種以上のホルムアルデヒド捕捉剤と水性ラテックスからなるホルムアルデヒド捕捉用水性ラテックス組成物について開示する。ホルムアルデヒド捕捉剤として、アミド基を含有する化合物、例えば尿素及び尿素誘導体と、ヒドラジド基を有する化合物、例えばアジピン酸ジヒドラジドが開示されている。
以上の各文献から、ヒドラジド化合物並びに尿素及び尿素誘導体を、それぞれ単独で、又は組み合わせて、ホルムアルデヒド捕捉剤として使用することは周知である。
特許第3797852号 特公昭63−1163号 特開2001−164235号 特開2000−109614号
上記のとおり、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物は、吸湿性がなくホルムアルデヒド捕捉効果が高いため、建材に使用されるホルムアルデヒド捕捉剤の有効成分として適しているといえる。しかしながら、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物を成分とする捕捉剤における課題の1つとして、ヒドラジド化合物の溶解度が低いという問題がある。アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物を有効成分とするホルムアルデヒド捕捉剤は、含まれるヒドラジド化合物の量が多いほど、すなわちヒドラジド化合物の濃度が高いほど、ホルムアルデヒド捕捉効果が増大する。しかしながら、ヒドラジド化合物は水に対する溶解度が低いため、濃度を高くすると、含まれるヒドラジド化合物が結晶として析出することがある。したがって、従来、ヒドラジド化合物を高濃度に含むホルムアルデヒド捕捉効果の高いホルムアルデヒド捕捉剤の製造は難しかった。
特に、低温環境下では、ヒドラジド化合物の水に対する溶解度が大きく低下する。したがって、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物を有効成分とするホルムアルデヒド捕捉剤を含浸、塗布、又は吹き付けた建材の製造工程において、含浸、塗布、又は吹き付け後に建材が低温環境に晒されると、建材の表面や内部にヒドラジド化合物の結晶が析出する。発明者らの行った実験によると、全体を100重量部とした場合に、アジピン酸ジヒドラジド12重量部と水88重量部と含む水溶液について、温度が約15℃のときにアジピン酸ジヒドラジドが結晶として析出し始めることが分かっている。製造工程において建材に結晶が析出すると、その建材は廃棄しなければならない。しかしながら、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物は、他の捕捉剤成分と比べて高価である。したがって、結晶が析出して廃棄される建材が多くなると、生産性が低下すると共に建材製造コストが上昇し、製品価格に影響を与えることになる。製造工程において低温状態が発生しないように製造施設の温度環境を改善することも考えられるが、この場合にはさらに製造コストが上昇する。
また、ホルムアルデヒド捕捉剤を含浸、塗布、又は吹き付けた建材の製造工程において、含浸、塗布、又は吹き付け前にホルムアルデヒド捕捉剤を貯蔵しておくことが必要な場合がある。低温の貯蔵環境に置かれた場合には、ホルムアルデヒド捕捉剤に含まれるヒドラジド化合物が析出することがあり、その結果、異なる貯蔵環境に置かれたホルムアルデヒド捕捉剤間で濃度が不均一になる。そうすると、ホルムアルデヒド捕捉剤を建材に使用したときに、有効成分(すなわちヒドラジド化合物)の実使用量が変化し、建材の品質を一定に保つことが困難になる可能性がある。さらに、ホルムアルデヒド捕捉剤は建材に吹き付けて使用することが多いが、吹き付けの際、スプレーノズルを通過するホルムアルデヒド捕捉剤が冷却され、ヒドラジド化合物が析出してノズルの目詰まりを起こす可能性がある。ノズルが目詰まりすると、建材へのホルムアルデヒド捕捉剤の吹き付け量が変化することになる。さらに、ノズルを頻繁に洗浄又は交換することが必要になるため、生産性が低下する。
上記のとおり、先行文献において、ヒドラジド化合物と尿素及び/又は尿素誘導体とを有効成分とするホルムアルデヒド捕捉剤に関する技術は開示されている。しかしながら、ホルムアルデヒド捕捉性能が高いヒドラジド化合物の溶解度を高め、低温析出を防止するという課題を明らかにし、それを解決するための技術は存在しなかった。
本発明は、ヒドラジド化合物と、尿素及び尿素誘導体から構成される群から選択される少なくとも1種とを含み、アルデヒド類を添加したことによって、ヒドラジド化合物の溶解度を向上させたホルムアルデヒド捕捉剤を提供する。捕捉対象物質であるアルデヒド類を添加することによってヒドラジド化合物の溶解度を向上させることができ、その結果、ホルムアルデヒド捕捉効果の高いヒドラジド化合物を高濃度に含んだ捕捉剤を製造することが可能になる。また、アルデヒド類の添加により溶解度が向上することによって、低温環境下において、含まれるヒドラジド化合物が結晶として析出しづらくなる。さらに、吸湿作用を有する物質を添加することによって、従来技術によるホルムアルデヒド捕捉剤と比べてホルムアルデヒド捕捉効果をより高めることができる。
また、本発明は、ヒドラジド化合物と、尿素及び尿素誘導体から構成される群から選択される少なくとも1種とを含み、アルデヒド類を添加したことによって、ヒドラジド化合物の溶解度を向上させたホルムアルデヒド捕捉剤の製造方法を提供する。本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤の製造方法は、ヒドラジド化合物を水に溶解し、これにアルデヒド類を添加して前記ヒドラジド化合物と反応させた後、尿素/尿素誘導体を混合することを特徴とする。本方法は、吸湿作用を有する物質をさらに添加することを特徴とする。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤は、建材に使用される接着剤、塗料、防腐剤等に含まれるホルムアルデヒドを捕捉することによって、建材から放出されるホルムアルデヒドの量を低減させるための組成物である。本発明のホルムアルデヒド捕捉剤は、建材に使用される接着剤、塗料、防腐剤等に混合するか、又は、建材に直接含浸、塗布若しくは吹き付けることによって、使用することができる。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の有効成分として、ヒドラジド化合物を使用する。ヒドラジド化合物は、分子中にヒドラジド基を有する化合物である。ヒドラジド化合物として、分子中に含まれるヒドラジド基の数が1個の化合物であるモノヒドラジド化合物、分子中に含まれるヒドラジド基の数が2個の化合物であるジヒドラジド化合物、分子中に含まれるヒドラジド基の数が3個以上の化合物であるポリヒドラジド化合物が挙げられる。これらのヒドラジド化合物は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤の有効成分として、これらのヒドラジド化合物の中でも、ジヒドラジド化合物が好ましく、2塩基酸ジヒドラジドがさらに好ましく、アジピン酸ジヒドラジドが最も好ましい。
ホルムアルデヒド捕捉剤全体に対するヒドラジド化合物の含有量は、全体を100重量部とすると、約1重量部〜約50重量部であることが好ましく、約4重量部〜約10重量部であることがより好ましい。ヒドラジド化合物の含有量が約1重量部より少ない場合は、ホルムアルデヒド捕捉効果の高いヒドラジド化合物の割合が少なくなるため、十分なホルムアルデヒド捕捉効果が得られない。ヒドラジド化合物の含有量が約50重量部より多い場合は、常温(25℃)でもヒドラジド化合物が結晶として析出する。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤の有効成分として、尿素及び尿素誘導体から構成される群から選択される少なくとも1種を使用する。本発明に使用される尿素誘導体として、例えば、メチル尿素、エチル尿素、エチレン尿素などが挙げられる。本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤の有効成分として、これらの中でも、尿素及びエチレン尿素を、それぞれ単独で、又は組み合わせて使用することが好ましい。尿素及び尿素誘導体は、単独でアルデヒド捕捉作用を有すると共に、その吸湿性によってヒドラジド類のホルムアルデヒド捕捉効果を向上させる作用がある。したがって、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤を吸湿性のないグラスウールなどの繊維系建材に用いた場合でも、十分なホルムアルデヒド捕捉効果が得られる。
ホルムアルデヒド捕捉剤全体に対する尿素/尿素誘導体の含有量は、全体を100重量部とすると、約1重量部〜約53重量部であることが好ましく、約2重量部〜約8重量部であることがより好ましく、約2重量部〜約6重量部であることがさらに好ましい。尿素及び/又は尿素誘導体の含有量が約1重量部より少ない場合は、尿素/尿素誘導体自体のホルムアルデヒド捕捉効果に対する寄与分が低下することに加えて、ヒドラジド化合物のホルムアルデヒド捕捉効果を向上させる吸湿作用が低下するため、十分なホルムアルデヒド捕捉効果が得られない。尿素及び/又は尿素誘導体の含有量が約53重量部より多い場合には、常温(25℃)でも尿素が結晶として析出する。
ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体との成分比は、尿素を1とすると、約0.1:1〜約11:1であることが好ましく、約0.5:1〜約5:1であることがより好ましく、約2:1であることが最も好ましい。ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体との成分比が、約11:1より大きい場合は、尿素/尿素誘導体の吸湿作用が過小となり、十分なホルムアルデヒド捕捉効果が得られない。ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体との成分比が、約0.1:1より小さい場合は、尿素/尿素誘導体の吸湿作用が過大となり、ホルムアルデヒド捕捉剤を使用した建材及びその周辺材のかびや結露の問題が生じる可能性がある。
以上に示されるような、ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体とを含むホルムアルデヒド捕捉剤は、既に述べた先行文献にも開示されているように、優れたホルムアルデヒド捕捉性能を有する。しかしながら、こうしたホルムアルデヒド捕捉剤は、ヒドラジド化合物の水に対する溶解度が低いことが原因で、ヒドラジド化合物の含有量増加によるホルムアルデヒド捕捉性能のより一層の向上が難しいという課題が存在する。また、ヒドラジド化合物の低溶解度により、ホルムアルデヒド捕捉剤を含浸、塗布又は吹き付けた建材が、含浸、塗布又は吹き付けの後の製造工程において低温環境に晒されたときに、含まれるヒドラジド化合物が結晶として析出するという課題がある。さらに、上述のような低温貯蔵時におけるホルムアルデヒド捕捉剤の濃度変化の課題や、ホルムアルデヒド捕捉剤を建材に吹き付ける際のノズルの詰まりに関する課題も存在する。これらの課題を解決するために、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤の成分として、捕捉対象物質であるホルムアルデヒドを含むアルデヒド類を少量添加する。アルデヒド類を添加することによってヒドラジド化合物の溶解度が大きくなり、それにより、ヒドラジド化合物濃度がより高く、かつ、ホルムアルデヒド捕捉効果の高い捕捉剤を製造することが可能になる。また、ヒドラジド化合物の溶解度が大きくなることによって、上述したようなヒドラジド化合物の低温析出の課題などを解決することができる。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤に添加するアルデヒド類として、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドなどが挙げられる。これらのアルデヒド類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤に添加するアルデヒド類として、ホルムアルデヒドが最も好ましい。
ホルムアルデヒド捕捉剤に添加するアルデヒド類の量は、ヒドラジド化合物を100重量部とすると、約0.1重量部〜35約重量部であることが好ましく、約0.1重量部〜約10重量部であることがより好ましく、約2重量部〜約8重量部であることがさらに好ましい。アルデヒド類の添加量が約0.1重量部より少ない場合は、含まれるヒドラジド化合物のヒドラジド基にアルデヒド類が付加する割合が小さくなるため、ヒドラジド化合物の溶解度は十分に大きくならない。アルデヒド類の添加量が約35重量部より多い場合は、ホルムアルデヒド捕捉に寄与するヒドラジド基の割合が少なくなると共に、ホルムアルデヒド捕捉剤全体に対するヒドラジド化合物の含有量が少ないとき(すなわちアルデヒド添加許容量が大きいとき)であっても、製造時にゲル化(流動性がなくなる現象)が発生し、ホルムアルデヒド捕捉剤として用いることができなくなる。
ヒドラジド化合物がホルムアルデヒドを捕捉する際には、水分の介在が必要である。しかしながら、ヒドラジド化合物自体には吸湿性が全くないため、グラスウール又はロックウール等の繊維系建材に使用する場合にヒドラジド化合物をホルムアルデヒド捕捉剤として作用させるためには、吸湿作用を持つ物質を併用する必要がある。本発明のホルムアルデヒド捕捉剤のような、ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体とを成分とするホルムアルデヒド捕捉剤は、尿素/尿素誘導体が吸湿剤としても作用するため、繊維系建材に使用した場合でも、ヒドラジド化合物が高いホルムアルデヒド捕捉効果を呈する。
本発明においては、ホルムアルデヒド捕捉剤の吸湿性をさらに高めるために、吸湿作用を有する物質をホルムアルデヒド捕捉剤に添加することが好ましい。吸湿性をさらに高めることによって、ヒドラジド化合物のホルムアルデヒド捕捉効果をより向上させることができる。本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤に添加する吸湿作用を有する物質は、公知の吸湿性物質又は潮解性物質とすることができ、このような物質として、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、亜硫酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸二水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムを挙げることができる。これらの物質のうち、ホルムアルデヒド捕捉剤に添加するものとして、吸湿作用が高くかつ低価格である点で塩化カルシウムが最も好ましい。
ホルムアルデヒド捕捉剤に添加する吸湿性物質の量は、ホルムアルデヒド捕捉剤全体を100重量部とすると、約20重量部より少ないことが好ましく、約0.5重量部〜約2重量部であることがさらに好ましく、約1重量部〜約1.5重量部であることが最も好ましい。ホルムアルデヒド捕捉剤に添加する吸湿性物質の量が約20重量部より多いと、捕捉剤の吸湿性が高くなり過ぎるため、乾燥しづらいという問題がある。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤には、その効果を損なわない範囲で他の公知のホルムアルデヒド捕捉物質を添加することができる。公知のホルムアルデヒド捕捉物質として、例えば、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、パーライトなどを挙げることができる。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤には、その効果を損なわない範囲で公知の添加剤を添加することができる。公知の添加剤として、例えば、酸化防止剤、殺菌剤、防かび剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色料などを挙げることができる。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤は、上記のヒドラジド化合物と、尿素/尿素誘導体と、ホルムアルデヒドとを水に混合することによって、製造することができる。具体的には、まず容器に水を入れ65℃まで昇温する。次いで、その水に、攪拌しながらヒドラジド化合物を加える。ヒドラジド化合物が完全に溶解した(溶けて透明化した)後、アルデヒド類を添加し、65℃で30分間反応させる。この反応によって、ヒドラジド化合物のヒドラジド基の一部にアルデヒド類が付加することになる。このようにして得られた溶液に尿素/尿素誘導体を加えた後、冷却する。その後、必要に応じて、吸湿性物質をさらに添加する。後述の実施例においては、この製造方法で調整したホルムアルデヒド捕捉剤を用いる。
ヒドラジド化合物とアルデヒド類と尿素/尿素誘導体とを混合する順序は、逆にすることもできる。すなわち、尿素/尿素誘導体を水に加え、次いでアルデヒド類を添加し、その後ヒドラジド化合物を加えることによって、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤を製造することもできる。また、ヒドラジド化合物と尿素/尿素誘導体とを水に混合し、次いでアルデヒド類を添加することによって、本発明のホルムアルデヒド捕捉剤を製造することもできる。しかしながら、ヒドラジド化合物とアルデヒド類とを先に混合して、アルデヒド類をヒドラジド基のみに反応させることによって、ヒドラジド化合物の溶解度がより高くなる。また、アルデヒド類がヒドラジド基に付加した場合とアミノ基に付加した場合では温度による分解耐性が異なり、アルデヒド類がヒドラジド基に付加した場合の方が再放散のおそれが少ない。したがって、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、水にヒドラジド化合物を加え、アルデヒド類を添加し、最後に尿素/尿素誘導体を加える順序で製造することが好ましい。
本発明のホルムアルデヒド捕捉剤を建材に使用するにあたっては、当業者に周知の含浸、塗布、又は吹き付け方法を用いることができる。本発明のホルムアルデヒド捕捉剤をグラスウール、ロックウールなどの繊維系建材に使用する場合は、スプレー装置を用いて本発明のホルムアルデヒド捕捉剤を繊維系建材の表面に吹き付けることによって、含浸又は塗布することができる。
1.ホルムアルデヒド添加によるホルムアルデヒド捕捉効果と溶解度
(比較例)
全体を100重量部とし、表1の比較例1、比較例2、比較例3、及び比較例4に示す割合で、表1において「ADH」と表記されるアジピン酸ジヒドラジド(日本ファインケム株式会社製)と、表1において「U」と表記される尿素(三井化学株式会社製)とを水に混合してホルムアルデヒド捕捉剤を調整した。これらのホルムアルデヒド捕捉剤は、捕捉対象物質であるホルムアルデヒドを成分として添加しない比較例(すなわち、公知技術)である。
全表面積が約440cmとなるように縦12.5cm×横12.5cm×高さ2.5cmの大きさに切断した密度64Kのグラスウールの上面に、上述のようにして得られたホルムアルデヒド捕捉剤を約20g/mスプレー塗布した後、約20℃で24時間自然乾燥させ、試料を準備した。表1において「F低減率(%)」として表されるホルムアルデヒド捕捉効果は、これらの試料を用いて、JIS−A1901(建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定法−小形チャンバー法)によってホルムアルデヒド放散速度(表1において「F放散速度」と表記される)を測定し、ホルムアルデヒド捕捉剤を塗布しない試料(表1において「ブランク」と表記される)のホルムアルデヒド放散速度から、ホルムアルデヒド捕捉剤を塗布した試料のホルムアルデヒド放散速度を引いた値を、ブランクのホルムアルデヒド放散速度で除した値(百分率)によって評価した。ホルムアルデヒド放散速度の測定条件は、測定日数を1日間、チャンバー内の温度を28℃、相対湿度を50%、チャンバー容積を20リットル、換気回数を1時間当たり0.5回とした。サンプリングにはGLPak mini AERODNPH(GLサイエンス社製)を用いた。捕集体積は10Lとし、捕集流量は167ml/minとした。
溶解度(水溶解度;g/水100g)は、飽和溶液100g中の溶質の質量を測定することによって評価した。具体的には、溶解度は、温度ごとに各々の比較例のホルムアルデヒド捕捉剤の飽和溶液を製造し、その上澄み液の固形分(105℃−3Hrs乾燥)から算出した。
(実施例)
全体を100重量部とし、表1の実施例1−1〜4−2に示す割合でアジピン酸ジヒドラジドと尿素とホルムアルデヒドとを水に混合した。これらの成分を混合する方法は、本明細書において上述したとおりである。表1において「F添加量」と表記されるホルムアルデヒド添加量は、ホルムアルデヒド捕捉剤に含まれるアジピン酸ジヒドラジドを100重量部としたときの量である。このようにして得られた本発明のホルムアルデヒド捕捉材を比較例と同様の条件でグラスウールにスプレー塗布して試料を準備し、ホルムアルデヒド捕捉効果(「F低減率」)を評価した。溶解度もまた、比較例と同様の方法で評価した。
Figure 2008099604
表1の結果から、アジピン酸ジヒドラジドと尿素とを成分とするホルムアルデヒド捕捉剤に、捕捉対象物質であるホルムアルデヒドを少量添加することによって、低温(5℃)環境下であっても、ホルムアルデヒド捕捉効果を損なうことなくアジピン酸ジヒドラジドの溶解度が大きくなることが判る。また、添加するホルムアルデヒドの量を増加させることによって、ホルムアルデヒド捕捉効果を向上させると同時に、アジピン酸ジヒドラジドの溶解度を増加させることができることも判る。なお、ADH:U=0.5:1の場合(実施例1−1及び実施例1−2の場合)には、ADH100重量部に対するホルムアルデヒド添加量が約35重量部より大きくなると製造時にゲル化(流動性が喪失する現象)が発生し、ADH:U=5:1の場合(実施例4−1及び4−2の場合)には、ADH100重量部に対するホルムアルデヒド添加量が約10重量部より大きくなると製造時にゲル化する。
表2は、表1の実施例1−1〜4−2の各々について、全体を100重量部としたときに塩化カルシウム(CaCl)を表2に示す割合でさらに添加した場合のF低減効果を示す。表2に示される各々の項目についての意義、数値の測定条件、測定方法及び計算方法などは、表1の場合と同様である。表2の結果から、吸湿作用を有する塩化カルシウムを添加することによって、F低減効果が向上することが判る。なお、実施例7−3について、温度が5℃のときの溶解度を測定すると31.3g/水100gであった。このことことから、塩化カルシウムの添加によって溶解度が低下しないことが判る。
Figure 2008099604
以上のように、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、捕捉対象物質であるホルムアルデヒドを含むアルデヒド類を少量添加することによって、アルデヒド類を添加しない場合と比べて、ヒドラジド化合物の溶解度が増大する。したがって、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤を使用すると、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤を含浸、塗布、又は吹き付けた建材の製造工程において建材が低温環境下に晒された場合にも、含まれるヒドラジド化合物が析出しない。また、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、建材に使用される前に低温の貯蔵環境に置かれた場合でもヒドラジド化合物が析出せず、貯蔵中にホルムアルデヒド捕捉剤の濃度が不均一になる問題を解決することができる。さらに、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、吹き付け時のスプレーノズルの目詰まり問題を解決することができる。
さらに、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、含まれるヒドラジド化合物の溶解度を増大させることができるため、ヒドラジド化合物の高濃度化が可能となる。ヒドラジド化合物の高濃度化が可能になれば、高濃度の状態で捕捉剤を搬送し、最終製品を製造する際に希釈することができるため、輸送コストを低減することが可能になる。また、本発明に係るホルムアルデヒド捕捉剤は、高濃度化が可能になれば、建材に付着する有効成分量すなわちヒドラジド化合物の量を減少させることなくホルムアルデヒド捕捉剤の建材への吹き付け量を減らすことができるため、吹き付け後の乾燥温度を低下させることが可能になり、使用エネルギー削減に寄与する。

Claims (9)

  1. ヒドラジド化合物と、尿素及び尿素誘導体から構成される群から選択される少なくとも1種とを含み、アルデヒド類を添加したことによって、前記ヒドラジド化合物の溶解度を向上させたことを特徴とするホルムアルデヒド捕捉剤。
  2. 前記ヒドラジド化合物はアジピン酸ジヒドラジドであることを特徴とする、請求項1に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  3. 前記尿素誘導体はエチレン尿素であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  4. 前記アルデヒド類はホルムアルデヒドであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  5. 吸湿作用を有する物質をさらに添加したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  6. 吸湿作用を有する前記物質は、塩化カルシウム又は亜硫酸水素ナトリウムであることを特徴とする、請求項5に記載のホルムアルデヒド捕捉剤。
  7. ヒドラジド化合物を水に溶解し、これにアルデヒド類を添加して前記ヒドラジド化合物と反応させた後、尿素/尿素誘導体を混合することを特徴とする、ヒドラジド化合物の溶解度を向上させたホルムアルデヒド捕捉剤の製造方法。
  8. 吸湿作用を有する物質をさらに添加することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 吸湿作用を有する前記物質は、塩化カルシウム又は亜硫酸水素ナトリウムであることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
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