JPWO2008075583A1 - コード収納部材とその製造方法 - Google Patents

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祐輔 森田
祐輔 森田
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    • H04N5/00Details of television systems
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    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B81/00Cabinets or racks specially adapted for other particular purposes, e.g. for storing guns or skis
    • A47B81/06Furniture aspects of radio, television, gramophone, or record cabinets

Abstract

薄型テレビと映像機器の接続コードを硝子棚の下に隠して簡便に取り付けられ収納できると共に、脱落しにくい構造で、且つ、横幅の違う大きさの機種展開に対応して、其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来き、機種ごとに金型を起こす事のないコード収納部材およびその製造方法が提供される。コード収納部材は、接続コードを収納するコード収納部と、テレビと映像機器を載置するテレビ載置台の硝子棚に取付けてコード収納部を固定保持する固定アーム部と、硝子棚と固定アーム部の固定力を強固にする固定ゴムを具備する。

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどの平面ディスプレイを用いた薄型テレビを載置台に搭載して、DVDやVTRなどの周辺機材と接続して使用される機器間のコードを収納するときに用いられるコード収納部材とその製造方法に関する。
近年、テレビ機器の分野では、画面の大型化と共に、プラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどを用いた薄型テレビとDVDやVTRなど多くのデジタル機器を使用して映像を視聴する需要が急速に進んでいる。薄型テレビの最大の特徴は大画面の場合も奥行きが小さく抑制されることである。この薄型テレビの特徴を活かすためにテレビ用載置台のスタイリングとして、オープンタイプで硝子棚を用いた載置台の開発や販売が急速に普及し拡大している。
このようなオープンタイプの載置台は各社から発売され、薄型テレビを搭載し、DVDなどの機材と接続して使用するケースも多い。そうして、機器との接続に不可欠なコード類を束ねるクランパーなどの商品も、既に各種開発されて販売されている。
ところで、ブラウン管型テレビの載置台などにおいてのコード処理は、オープンタイプではないために、載置台の中に置かれた機材の後ろに束ねて隠すように置かれることが多く、埃溜まりになっても使用者の目に触れる事は無い。しかし、オープンタイプの載置台は、機材の後ろにコード類を隠すこともできない形状になっている。そのためオープンタイプの載置台では、コードの処理にコードクランパーなどを用いて束ねる事が多い。このため、出来るだけ簡単に、コードを束ねて処理する為の部材も多く市販されている。このような部材は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたコードクランパーを用いるとコードを容易に束ねる事は出来るが、コードそのものを収納する事は出来ない。ところで、コードを見せないように、全体を覆うカバーなどの構造も考えられる。この構造では、カバーその物を隠す事は出来ないがコードが露出した状態よりは、外観上、煩雑なイメージを払拭する事が出来る。また、不要な埃溜りからも解消される。
しかし、その全体を覆うカバーなどの構造の物も外部に突出した状態の為、コードが露出した煩雑さは防げるが、カバーそのものが露出している事に変わりは無く、依然として煩雑な状態となる。また、カバーそのものが不安定な形状として存在する。
また、薄型テレビと周辺機材を接続するときの別の問題は、58型、50型、42型、37型などの機種展開に対応して其々の機種ごとに出来る限り目立たない場所に収納部分を作る必要が有る。其々の機種の型に対応する為に、金型費や機種数が増加する。
実開昭61−85705号公報
本発明は、薄型テレビと映像機器の接続コードを硝子棚の下に隠して収納できると共に、収納部を押し出し成型で形成することで横幅の違う大きさの機種展開に対して其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来るコード収納部材とその製造方法を提供する。
また、本発明は、中棚後面下部に出来るだけ簡便に取り付けられ、且つ脱落しにくい構造のコード収納部材とその製造方法を提供する。
コード収納部材は、テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材であって、接続コードを収納するコード収納部と、テレビと映像機器を載置するテレビ載置台の硝子棚に取付けられコード収納部を固定保持する固定アーム部と、硝子棚と固定アーム部の固定力を強固にする固定ゴムとを具備する。
コード収納部材の製造方法は、テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材の製造方法であって、コード収納部材のコード収納部と固定アーム部の樹脂と固定ゴムを同時に射出成型により射出成型するステップと、射出成型されたコード収納部材を所定の長さに切断するステップとを具備する。
図1は実施の形態1におけるコード収納部材とコード配線順路を示す斜視図である。 図2Aは実施の形態1におけるコード収納部材の平面図である。 図2Bは実施の形態1におけるコード収納部材の正面図と右断面図と左断面図である。 図2Cは実施の形態1におけるコード収納部材の底面図である。 図2Dは実施の形態1におけるコード収納部材の背面図と左側面図である。 図3は実施の形態1におけるコード収納部材に収納された接続コードにより薄型テレビと映像機器をコード接合した状態を示す図である。 図4Aは実施の形態1におけるコード収納部材の左側面の拡大図である。 図4Bは実施の形態1におけるコード収納部材の左側面の拡大図である。 図5Aは実施の形態1における固定ゴムのその他の突出形状の断面図である。 図5Bは実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図である。 図5Cは実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図である。 図5Dは実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図である。 図6は実施の形態1における固定ゴムを増設した場合のコード収納部材の左側面の拡大図である。 図7は実施の形態1における固定ゴムを不連続にした場合のコード収納部材の平面図である。 図8は実施の形態1におけるコード収納部材が別形状の斜視図である。 図9は実施の形態1における他のコード収納部材の左側面の拡大図である。
符号の説明
1 コード収納部材
2 接続コード
2a 接続部分
2b 接続部分
3 映像機器
4 薄型テレビ
5 テレビ載置台
6 硝子棚
10 固定アーム部
11 固定ゴム
11a 突出部
11b 取り付け部
20 コード収納部
21 天面
22 前面
23 底面
24 後面
25 突起
30 ガイド部
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるコード収納部材とコード配線順路を示す斜視図である。図2Aは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の平面図である。図2Bは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の正面図と右断面図と左断面図である。図2Cは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の底面図である。図2Dは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の背面図と左側面図である。
実施の形態1にかかるコード収納部材1は、オープンタイプの載置台の硝子棚に取付けられて、電源コードや接続コード2などのコードを内部に収納して使用される。この載置台にはプラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどの平面ディスプレイを用いた薄型テレビが搭載される。また、この載置台にDVDなどの周辺機材が設置されて使用される。なお、以降の説明ではテレビとして薄型テレビを挙げているが、本発明は薄型テレビに限られるものではなく、テレビ全般においても適応できる。
図1のように、接続コード2は映像機器への接続部分2aとテレビへの接続部分2bはコード収納部材1から露出して使用される。
図3は発明の実施の形態1におけるコード収納部材1に収納された接続コードにより薄型テレビ4と映像機器3をコード接合した状態を示す図である。薄型テレビ4の後面側からの接続コード2をコード収納部材1を介してDVDなどの映像機器3と接続した状態を示している。なお、DVDなどの映像機器3は周辺機器の一例であって、周辺機器はDVDなどの映像機器3に限られるものではない。薄型テレビ4の後面側からの接続コード2は薄型テレビ4の本体の後面を右横側に走り、テレビ載置台5の右側の側板後面部を通り、硝子棚6の下をくぐる。硝子棚6の下をくぐった接続コード2は、硝子棚6に取付けられたコード収納部材1の内部へと導かれ、そして、映像機器3に接続される。これにより、薄型テレビ4の前面から接続コード2が見えることなく、薄型テレビ4と映像機器3の接続配線を行うことを可能としている。また、煩雑な接続コード類をコード収納部材1に収める事で、コード周辺に埃がたまらなくなる。
図4Aは発明の実施の形態1におけるコード収納部材1の左側面の拡大図である。図4Aは図2Dの左側面図の拡大である。図4Aに示すように、コード収納部材1は、大きく分けると、固定アーム部10と、コード収納部20と、ガイド部30とから構成されている。固定アーム部10は、テレビ載置台5の硝子棚6の後方より差し込んで取り付け可能な左右方向に板状である。コード収納部20は接続コード2を内部に収納する。
固定アーム部10は、硝子棚6に取付けられるため、硝子棚6の厚みより少し広い空間をもった略コの字形状をしている。固定アーム部10には、硝子棚6に取付けられたときにコード収納部材1の脱落やガタ付きを防止するために、硝子棚6と接触する内面にコード収納部20の長手方向に伸びて突起状の固定ゴム11が配置されている。
コード収納部20は、天面21と前面22と底面23と後面24とで構成されている。天面21は、固定アーム部10から続いていて且つ硝子棚6に平行に位置する。前面22は天面21から続いて硝子棚6に対してほぼ直角に曲がっている。底面23は、前面22から続いて硝子棚6に対してほぼ平行に位置している。後面24は、底面23から続いて硝子棚6に対してほぼ直角に曲がっている。コード収納部20は天面21、前面22、底面23、後面24で形成された長方形の空間を有し、その空間に薄型テレビ4からの接続コード2を収納することができる。
また、コード収納部20は、硝子棚6を固定アーム部10と共に挟むように形成され、横に長い板状からなり、硝子棚6を下方から支える。コード収納部20は固定ゴム11の位置より前方方向に長く設定され、固定アーム部10とコード収納部20の間に折り返し部が設けられる。こうすることで、固定アーム部10と固定ゴム11を後方下側に引き込む作用が働き、コード収納部20を固定する事が出来る構成となっている。
ガイド部30は、コード収納部20の後面24に続いており、薄型テレビ4から伸びた接続コード2をコード収納部20に差込し易いように挿入口を広げた形状になっている。ガイド部30は、コード収納部20の後面の一部として構成され、固定アーム部10と並行、且つ横に長い斜め板状に形成されている。こうする事により、後面24の上部の何れの場所から接続コード2を差し込んでも接続コード2が入り易い形状になっている。この場合、ガイド部30の斜め傾斜部を上部に伸ばす事により更に、コード収納が容易になる。しかし、出来る限り外観上、特に前面から観て目立たなくする為には、固定アーム部10の後方角を介して、前方斜め45度の方向からみてガイド部30が突出しない寸法に設定する事が必要である。
固定アーム部10とコード収納部20とガイド部30はプラスチック製で繋がっており、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)などのプラスチック樹脂で形成されている。ABSは機械強度が強いことと、ガイド部30から接続コード2を挿入する際に材質が曲げられる粘性があることと、押し出し成型でのそりがないことで、本発明のコード収納部材1に適している。
次に、図4Bは図4Aの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。図4Bに示すように、固定ゴム11は突出部11aと取り付け部11bから構成されている。そして、取り付け部11bはその一部が固定アーム部10に埋め込む形の構成となっている。こうすることで、突出部11aと固定アーム部10を接合させ、硝子棚6への固定をより強固なものにし、コード収納部材1が経年変化による撓みやそのものの重さにより脱落する事を防いでいる。この場合、硝子棚6への密着性や固定をより強固にする為に、ゴムとプラスチックの中間の特性、あるいは、それらの両方の特性を併せ持つ熱可塑性エラストマーを固定ゴム11として使用することが好ましい。このような特性の材質を固定ゴム11として使用することにより、硝子棚6に挿入し易く、挿入後は固定ゴム11の特質により硝子への摩擦抵抗が増し、脱落しにくい物となる。また、固定ゴム11の挿入位置は固定アーム部10の下部に位置させることで、コード収納部材1の本体の重さが固定ゴム11にかかり、コード収納部材1は更に外れにくくなる。この場合、埋め込まれた取り付け部11bの部分と突出部11aの材料比率は特に固定しない。
硝子棚6にコード収納部材1を取付けるときの挿入力や、硝子棚6からコード収納部材1を取外すときの抜去力は、コード収納部材1の横方向の長さにほぼ比例する。コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき挿入力は80〜150Nで、抜去力は100〜250Nである。挿入力、或いは、抜去力が80Nより低くなると、硝子棚6にコード収納部材1を取付けたときコード収納部材1が硝子棚6から簡単に外れてしまう。また、挿入力、或いは、抜去力が250N以上になると硝子棚6にコード収納部材1を人の手で簡単に取付けたり、外したりすることができない。ゆえに、コード収納部材1の挿入力、或いは、抜去力は80〜250Nが適している。また、固定ゴム11が図4Aおよび図4Bのように1本のとき、コード収納部材1の横方向の長さは280〜770mmが適している。
固定ゴム11の固定アーム部10への取り付けは、例えば次のようにして実現される。すなわち、固定アーム部10やコード収納部20を射出成型などの押し出し成型する場合に、熱可塑性エラストマーを同時に押し出し成型する事でABSとエラストマーが化学的に接合されて、固定ゴム11の取り付け部11bと固定アーム部10は一体化される。こうすることにより、挿入時や取り外しの場合に最も強度が必要な固定アーム部10と取り付け部11bとの接合力を強化することが出来る。原理的にはコード収納部20の押し出し成型機にプラスチック原料が投入され、プラスチック原料はスクリューで加熱シリンダー内に送り込まれ、加熱流動化される。加熱流動化されたプラスチック原料を先端の原料通過断面穴を持った金型を通す時点で、その金型の一部より熱可塑性エラストマーを同時に押し出し成型して形が与えられ、水または空気で冷却固化される。このようにして、長尺のコード収納部材1を作ることが出来る。また、先端の原料通過断面穴の形状を変えることにより様々な断面形状のコード収納部材1を作成する事ができ、熱可塑性エラストマーの注入を断続的にすることにより更に挿抜力を調整する事も可能となる。
次に、実施の形態1にかかるコード収納部材1の機能について、更に詳細に説明する。コード収納部材1の配線順路は図1および図3に示すように左右の開放部より接続コード2を挿入し、中央部より取り出し、DVDなどの映像機器3へと接続することは前記の通りである。
また、図2Aから図2Dに示すように、コード収納部材1は、図2Bの右側面図や左側面図のように左右対称で、横に長い筒状の形状である。そのため、固定アーム部10や固定ゴム11が硝子棚6全体の一辺を十分に保持する事が出来る。加えて、後面の何処の位置にもガイド部30が形成されるため、接続コード2を何れの位置からでも出し入れする事が可能となる。
従来は、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対して、其々金型を起こして対応している。しかし、本発明のコード収納部材1は同一断面形状で任意の長さを作れるので、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対して、其々、金型を起こす事無く、コード収納部20を押し出し成型で形成することができる。こうすることで、本発明のコード収納部材1は其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来るなどの利点が有る。
コード収納部材1を切断したときの端面は、切断痕が残っているので、切断痕を取り除くために端面熱処理が行われる。端面熱処理は、コード収納部材1を162〜168℃に加熱した金属製プレートに0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒押し当てることで実施される。ABS製のコード収納部材1の端面が金属製プレートの162〜168℃の温度により局部的に溶解し、0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒の間に金属製プレートの表面で平らに成型される。
以上の説明では、固定ゴム11の突出部11aの形状を図4Bのように半円状としている。しかし、突出部11aの形状は半円状に限られるものではない。突出部11aの形状は、図5Aから図5Dに示すような形状であってもよい。図5Aは突出部11aの形状が正三角形であり、図5Bは突出部11aの形状が直角三角形であり、図5Cは突出部11aの形状がM字形状であり、図5Dは突出部11aの形状が長方形である。これらの場合、其々の特徴は、次の通りである。突出部11aの形状が正三角形の場合は、硝子棚6との接触面が少ない為、コード収納部材1を入れやすく、取り外ししやすい。突出部11aの形状が直角三角形の場合は、コード収納部材1を硝子棚6に入れにくいが、外しやすい。突出部11aの形状がM字形状の場合は、接触部小さく、コード収納部材1は突出部11aの形状が正三角形の場合よりも挿抜仕やすい。突出部11aの形状が長方形の場合は、コード収納部材1を挿入後の保持力が安定する。
また、以上の説明においては、コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき、図4Aや図4Bのように固定ゴム11の本数を1本としている。ところで、図6はコード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のときの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。コード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のとき、図6に示すように固定ゴム11の本数を2本以上の複数本としてもよい。その場合は、固定アーム部10を前方方向に延長することで固定ゴム11の配置場所が確保される。このようにして、固定ゴム11の本数を増やすことで固定ゴム11と硝子棚6との保持力を増加させる事が可能となる。こうすることで、コード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のときでも、コード収納部材1の硝子棚6への挿入力を80〜250Nに確保することができる。例えば、コード収納部材1の横方向の長さ150mmにおいては、固定ゴム11の本数が1本のときの硝子棚6への挿入力は40Nであるが、固定ゴム11を複数本にすることにより、挿入力、或いは、抜去力を80N以上に確保することができる。コード収納部材1の硝子棚6への挿入力或いは硝子棚6からの抜去力を、固定ゴム11が2本の場合には80Nに、固定ゴム11が3本の場合には120Nに、固定ゴム11が4本の場合には160Nにできる。
また、以上の説明においては、コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき、図4Aや図4Bのように、固定ゴム11を1本の連続ものとしている。ところで、図7は、コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のときの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のとき、図7に示すように固定ゴム11を不連続としてもよい。コード収納部材1を成型するときに、固定ゴム11の材料を射出成型への注入と停止を所定の間隔や所定の割合で行うことにより、固定ゴム11を不連続な点線状にすることができる。固定ゴム11を不連続にすることで固定ゴム11と硝子棚6との保持力を減少させる事が可能となる。その結果、コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のときでも、コード収納部材1の硝子棚6からの抜去力を250N以下に確保することができる。例えば、コード収納部材1の横方向の長さ1000mmにおいて、固定ゴム11が連続ときの抜去力は350Nである。固定ゴム11を不連続にした場合での、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は、次の通りである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を70%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は245Nである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を50%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は175Nである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を30%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は105Nである。このように、固定ゴム11を不連続な点線状にすることにすることで、抜去力を250N以下に確保することができる。
上記のように、本発明のコード収納部材は、固定ゴム11の突出部11aの形状、固定ゴム11の本数の変更、固定ゴム11の連続性などの組み合わせにより、取付けるべき場所や要求される挿抜力が変わっても、形状を変えることにより様々な用途に対応することができる。
次に、図8はコード収納部20が丸形状の場合を示している。上述の説明においては、コード収納部20の形状を図1のように長方形としたが、コード収納部20の形状を図8に示すように、収納容量、収納場所により丸形状や三角形状など他の形状としてもよい。
また、コード収納部材1や固定ゴム11の色調を透明にする事で、固定アーム部10を外観上、更に目立たなくすることも可能である。
以上の説明におけるコード収納部材1では、コード収納部材1を透明にしたときコード収納部20から接続コード2が視聴者側から見えてしまう。即ち、接続コード2は図4Aの左方向に見えてしまうことになる。
そこで、図9はコード収納部材1を透明にしたときでも、コード収納部20から接続コード2が視聴者側に見えないコード収納部材1の左側面の拡大図である。
図9のコード収納部材1が図4Aのコード収納部材1と異なる部分は三角の突起25である。三角の突起25以外は図4Aと同様であるので、それらの説明は省略し、主に三角の突起25を説明する。
図9に示すように、接続コード2を見えなくするために、前面22の内面に三角の突起25が横方向に複数本形成されている。三角形の突起25により、接続コード2からの写像が散乱して、接続コード2が見えなくなっている。
この収納部材の載置台への取り付けにおいて、薄型テレビと映像機器の接続は薄型テレビ後面から出たコードをテレビ載置台の側板後方より棚硝子の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線、映像機器の後部下から接続する事により、配線が薄型テレビ視聴時に、前から見えることは無い。
以上の説明から明らかな通り、本発明のコード収納部材とその製造方法は、薄型テレビと映像機器の接続コードを硝子棚の下に隠して簡便に取り付けられ、収納できる。それと共に、脱落しにくい構造で且つ収納部を押し出し成型で形成することで、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対応できる。すなわち、其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来き、金型及び機種数を減らすことが出来る。
また、本発明のコード収納部材では、薄型テレビ後面から出たコードを載置台の側板後方より硝子棚の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線でき、映像機器の後部下から接続する事ができる。こうすることにより、配線が薄型テレビ視聴時にも見えることは無く美観を保つ事ができる。
本発明にかかるコード収納部材は、薄型テレビ後面から出た接続コードを載置台の側板後方より硝子棚の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線し、映像機器の後部下から接続している。こうする事により、配線が薄型テレビ視聴時にも見えることは無く美観を保つ事が可能になるため、薄型テレビ等の付属品分野での使用が有用である。
本発明は、プラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどの平面ディスプレイを用いた薄型テレビを載置台に搭載して、DVDやVTRなどの周辺機材と接続して使用される機器間のコードを収納するときに用いられるコード収納部材とその製造方法に関する。
近年、テレビ機器の分野では、画面の大型化と共に、プラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどを用いた薄型テレビとDVDやVTRなど多くのデジタル機器を使用して映像を視聴する需要が急速に進んでいる。薄型テレビの最大の特徴は大画面の場合も奥行きが小さく抑制されることである。この薄型テレビの特徴を活かすためにテレビ用載置台のスタイリングとして、オープンタイプで硝子棚を用いた載置台の開発や販売が急速に普及し拡大している。
このようなオープンタイプの載置台は各社から発売され、薄型テレビを搭載し、DVDなどの機材と接続して使用するケースも多い。そうして、機器との接続に不可欠なコード類を束ねるクランパーなどの商品も、既に各種開発されて販売されている。
ところで、ブラウン管型テレビの載置台などにおいてのコード処理は、オープンタイプではないために、載置台の中に置かれた機材の後ろに束ねて隠すように置かれることが多く、埃溜まりになっても使用者の目に触れる事は無い。しかし、オープンタイプの載置台は、機材の後ろにコード類を隠すこともできない形状になっている。そのためオープンタイプの載置台では、コードの処理にコードクランパーなどを用いて束ねる事が多い。このため、出来るだけ簡単に、コードを束ねて処理する為の部材も多く市販されている。このような部材は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたコードクランパーを用いるとコードを容易に束ねる事は出来るが、コードそのものを収納する事は出来ない。ところで、コードを見せないように、全体を覆うカバーなどの構造も考えられる。この構造では、カバーその物を隠す事は出来ないがコードが露出した状態よりは、外観上、煩雑なイメージを払拭する事が出来る。また、不要な埃溜りからも解消される。
しかし、その全体を覆うカバーなどの構造の物も外部に突出した状態の為、コードが露出した煩雑さは防げるが、カバーそのものが露出している事に変わりは無く、依然として煩雑な状態となる。また、カバーそのものが不安定な形状として存在する。
また、薄型テレビと周辺機材を接続するときの別の問題は、58型、50型、42型、37型などの機種展開に対応して其々の機種ごとに出来る限り目立たない場所に収納部分を作る必要が有る。其々の機種の型に対応する為に、金型費や機種数が増加する。
実開昭61−85705号公報
本発明は、薄型テレビと映像機器の接続コードを硝子棚の下に隠して収納できると共に、収納部を押し出し成型で形成することで横幅の違う大きさの機種展開に対して其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来るコード収納部材とその製造方法を提供する。
また、本発明は、中棚後面下部に出来るだけ簡便に取り付けられ、且つ脱落しにくい構造のコード収納部材とその製造方法を提供する。
コード収納部材は、テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材であって、接続コードを収納するコード収納部と、テレビと映像機器を載置するテレビ載置台の硝子棚に取付けられコード収納部を固定保持する固定アーム部と、硝子棚と固定アーム部の固定力を強固にする固定ゴムとを具備する。
コード収納部材の製造方法は、テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材の製造方法であって、コード収納部材のコード収納部と固定アーム部の樹脂と固定ゴムを同時に射出成型により射出成型するステップと、射出成型されたコード収納部材を所定の長さに切断するステップとを具備する。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるコード収納部材とコード配線順路を示す斜視図である。図2Aは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の平面図である。図2Bは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の正面図と右断面図と左断面図である。図2Cは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の底面図である。図2Dは本発明の実施の形態1におけるコード収納部材の背面図と左側面図である。
実施の形態1にかかるコード収納部材1は、オープンタイプの載置台の硝子棚に取付けられて、電源コードや接続コード2などのコードを内部に収納して使用される。この載置台にはプラズマディスプレイパネルや液晶パネルなどの平面ディスプレイを用いた薄型テレビが搭載される。また、この載置台にDVDなどの周辺機材が設置されて使用される。なお、以降の説明ではテレビとして薄型テレビを挙げているが、本発明は薄型テレビに限られるものではなく、テレビ全般においても適応できる。
図1のように、接続コード2は映像機器への接続部分2aとテレビへの接続部分2bはコード収納部材1から露出して使用される。
図3は発明の実施の形態1におけるコード収納部材1に収納された接続コードにより薄型テレビ4と映像機器3をコード接合した状態を示す図である。薄型テレビ4の後面側からの接続コード2をコード収納部材1を介してDVDなどの映像機器3と接続した状態を示している。なお、DVDなどの映像機器3は周辺機器の一例であって、周辺機器はDVDなどの映像機器3に限られるものではない。薄型テレビ4の後面側からの接続コード2は薄型テレビ4の本体の後面を右横側に走り、テレビ載置台5の右側の側板後面部を通り、硝子棚6の下をくぐる。硝子棚6の下をくぐった接続コード2は、硝子棚6に取付けられたコード収納部材1の内部へと導かれ、そして、映像機器3に接続される。これにより、薄型テレビ4の前面から接続コード2が見えることなく、薄型テレビ4と映像機器3の接続配線を行うことを可能としている。また、煩雑な接続コード類をコード収納部材1に収める事で、コード周辺に埃がたまらなくなる。
図4Aは発明の実施の形態1におけるコード収納部材1の左側面の拡大図である。図4Aは図2Dの左側面図の拡大である。図4Aに示すように、コード収納部材1は、大きく分けると、固定アーム部10と、コード収納部20と、ガイド部30とから構成されている。固定アーム部10は、テレビ載置台5の硝子棚6の後方より差し込んで取り付け可能な左右方向に板状である。コード収納部20は接続コード2を内部に収納する。
固定アーム部10は、硝子棚6に取付けられるため、硝子棚6の厚みより少し広い空間をもった略コの字形状をしている。固定アーム部10には、硝子棚6に取付けられたときにコード収納部材1の脱落やガタ付きを防止するために、硝子棚6と接触する内面にコード収納部20の長手方向に伸びて突起状の固定ゴム11が配置されている。
コード収納部20は、天面21と前面22と底面23と後面24とで構成されている。天面21は、固定アーム部10から続いていて且つ硝子棚6に平行に位置する。前面22は天面21から続いて硝子棚6に対してほぼ直角に曲がっている。底面23は、前面22から続いて硝子棚6に対してほぼ平行に位置している。後面24は、底面23から続いて硝子棚6に対してほぼ直角に曲がっている。コード収納部20は天面21、前面22、底面23、後面24で形成された長方形の空間を有し、その空間に薄型テレビ4からの接続コード2を収納することができる。
また、コード収納部20は、硝子棚6を固定アーム部10と共に挟むように形成され、横に長い板状からなり、硝子棚6を下方から支える。コード収納部20は固定ゴム11の位置より前方方向に長く設定され、固定アーム部10とコード収納部20の間に折り返し部が設けられる。こうすることで、固定アーム部10と固定ゴム11を後方下側に引き込む作用が働き、コード収納部20を固定する事が出来る構成となっている。
ガイド部30は、コード収納部20の後面24に続いており、薄型テレビ4から伸びた接続コード2をコード収納部20に差込し易いように挿入口を広げた形状になっている。ガイド部30は、コード収納部20の後面の一部として構成され、固定アーム部10と並行、且つ横に長い斜め板状に形成されている。こうする事により、後面24の上部の何れの場所から接続コード2を差し込んでも接続コード2が入り易い形状になっている。この場合、ガイド部30の斜め傾斜部を上部に伸ばす事により更に、コード収納が容易になる。しかし、出来る限り外観上、特に前面から観て目立たなくする為には、固定アーム部10の後方角を介して、前方斜め45度の方向からみてガイド部30が突出しない寸法に設定する事が必要である。
固定アーム部10とコード収納部20とガイド部30はプラスチック製で繋がっており、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)などのプラスチック樹脂で形成されている。ABSは機械強度が強いことと、ガイド部30から接続コード2を挿入する際に材質が曲げられる粘性があることと、押し出し成型でのそりがないことで、本発明のコード収納部材1に適している。
次に、図4Bは図4Aの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。図4Bに示すように、固定ゴム11は突出部11aと取り付け部11bから構成されている。そして、取り付け部11bはその一部が固定アーム部10に埋め込む形の構成となっている。こうすることで、突出部11aと固定アーム部10を接合させ、硝子棚6への固定をより強固なものにし、コード収納部材1が経年変化による撓みやそのものの重さにより脱落する事を防いでいる。この場合、硝子棚6への密着性や固定をより強固にする為に、ゴムとプラスチックの中間の特性、あるいは、それらの両方の特性を併せ持つ熱可塑性エラストマーを固定ゴム11として使用することが好ましい。このような特性の材質を固定ゴム11として使用することにより、硝子棚6に挿入し易く、挿入後は固定ゴム11の特質により硝子への摩擦抵抗が増し、脱落しにくい物となる。また、固定ゴム11の挿入位置は固定アーム部10の下部に位置させることで、コード収納部材1の本体の重さが固定ゴム11にかかり、コード収納部材1は更に外れにくくなる。この場合、埋め込まれた取り付け部11bの部分と突出部11aの材料比率は特に固定しない。
硝子棚6にコード収納部材1を取付けるときの挿入力や、硝子棚6からコード収納部材1を取外すときの抜去力は、コード収納部材1の横方向の長さにほぼ比例する。コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき挿入力は80〜150Nで、抜去力は100〜250Nである。挿入力、或いは、抜去力が80Nより低くなると、硝子棚6にコード収納部材1を取付けたときコード収納部材1が硝子棚6から簡単に外れてしまう。また、挿入力、或いは、抜去力が250N以上になると硝子棚6にコード収納部材1を人の手で簡単に取付けたり、外したりすることができない。ゆえに、コード収納部材1の挿入力、或いは、抜去力は80〜250Nが適している。また、固定ゴム11が図4Aおよび図4Bのように1本のとき、コード収納部材1の横方向の長さは280〜770mmが適している。
固定ゴム11の固定アーム部10への取り付けは、例えば次のようにして実現される。すなわち、固定アーム部10やコード収納部20を射出成型などの押し出し成型する場合に、熱可塑性エラストマーを同時に押し出し成型する事でABSとエラストマーが化学的に接合されて、固定ゴム11の取り付け部11bと固定アーム部10は一体化される。こうすることにより、挿入時や取り外しの場合に最も強度が必要な固定アーム部10と取り付け部11bとの接合力を強化することが出来る。原理的にはコード収納部20の押し出し成型機にプラスチック原料が投入され、プラスチック原料はスクリューで加熱シリンダー内に送り込まれ、加熱流動化される。加熱流動化されたプラスチック原料を先端の原料通過断面穴を持った金型を通す時点で、その金型の一部より熱可塑性エラストマーを同時に押し出し成型して形が与えられ、水または空気で冷却固化される。このようにして、長尺のコード収納部材1を作ることが出来る。また、先端の原料通過断面穴の形状を変えることにより様々な断面形状のコード収納部材1を作成する事ができ、熱可塑性エラストマーの注入を断続的にすることにより更に挿抜力を調整する事も可能となる。
次に、実施の形態1にかかるコード収納部材1の機能について、更に詳細に説明する。コード収納部材1の配線順路は図1および図3に示すように左右の開放部より接続コード2を挿入し、中央部より取り出し、DVDなどの映像機器3へと接続することは前記の通りである。
また、図2Aから図2Dに示すように、コード収納部材1は、図2Bの右側面図や左側面図のように左右対称で、横に長い筒状の形状である。そのため、固定アーム部10や固定ゴム11が硝子棚6全体の一辺を十分に保持する事が出来る。加えて、後面の何処の位置にもガイド部30が形成されるため、接続コード2を何れの位置からでも出し入れする事が可能となる。
従来は、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対して、其々金型を起こして対応している。しかし、本発明のコード収納部材1は同一断面形状で任意の長さを作れるので、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対して、其々、金型を起こす事無く、コード収納部20を押し出し成型で形成することができる。こうすることで、本発明のコード収納部材1は其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来るなどの利点が有る。
コード収納部材1を切断したときの端面は、切断痕が残っているので、切断痕を取り除くために端面熱処理が行われる。端面熱処理は、コード収納部材1を162〜168℃に加熱した金属製プレートに0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒押し当てることで実施される。ABS製のコード収納部材1の端面が金属製プレートの162〜168℃の温度により局部的に溶解し、0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒の間に金属製プレートの表面で平らに成型される。
以上の説明では、固定ゴム11の突出部11aの形状を図4Bのように半円状としている。しかし、突出部11aの形状は半円状に限られるものではない。突出部11aの形状は、図5Aから図5Dに示すような形状であってもよい。図5Aは突出部11aの形状が正三角形であり、図5Bは突出部11aの形状が直角三角形であり、図5Cは突出部11aの形状がM字形状であり、図5Dは突出部11aの形状が長方形である。これらの場合、其々の特徴は、次の通りである。突出部11aの形状が正三角形の場合は、硝子棚6との接触面が少ない為、コード収納部材1を入れやすく、取り外ししやすい。突出部11aの形状が直角三角形の場合は、コード収納部材1を硝子棚6に入れにくいが、外しやすい。突出部11aの形状がM字形状の場合は、接触部小さく、コード収納部材1は突出部11aの形状が正三角形の場合よりも挿抜仕やすい。突出部11aの形状が長方形の場合は、コード収納部材1を挿入後の保持力が安定する。
また、以上の説明においては、コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき、図4Aや図4Bのように固定ゴム11の本数を1本としている。ところで、図6はコード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のときの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。コード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のとき、図6に示すように固定ゴム11の本数を2本以上の複数本としてもよい。その場合は、固定アーム部10を前方方向に延長することで固定ゴム11の配置場所が確保される。このようにして、固定ゴム11の本数を増やすことで固定ゴム11と硝子棚6との保持力を増加させる事が可能となる。こうすることで、コード収納部材1の横方向の長さが280mm以下のときでも、コード収納部材1の硝子棚6への挿入力を80〜250Nに確保することができる。例えば、コード収納部材1の横方向の長さ150mmにおいては、固定ゴム11の本数が1本のときの硝子棚6への挿入力は40Nであるが、固定ゴム11を複数本にすることにより、挿入力、或いは、抜去力を80N以上に確保することができる。コード収納部材1の硝子棚6への挿入力或いは硝子棚6からの抜去力を、固定ゴム11が2本の場合には80Nに、固定ゴム11が3本の場合には120Nに、固定ゴム11が4本の場合には160Nにできる。
また、以上の説明においては、コード収納部材1の横方向の長さが280〜770mmのとき、図4Aや図4Bのように、固定ゴム11を1本の連続ものとしている。ところで、図7は、コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のときの固定ゴム11およびその近傍部の拡大断面図である。コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のとき、図7に示すように固定ゴム11を不連続としてもよい。コード収納部材1を成型するときに、固定ゴム11の材料を射出成型への注入と停止を所定の間隔や所定の割合で行うことにより、固定ゴム11を不連続な点線状にすることができる。固定ゴム11を不連続にすることで固定ゴム11と硝子棚6との保持力を減少させる事が可能となる。その結果、コード収納部材1の横方向の長さが770mm以上のときでも、コード収納部材1の硝子棚6からの抜去力を250N以下に確保することができる。例えば、コード収納部材1の横方向の長さ1000mmにおいて、固定ゴム11が連続ときの抜去力は350Nである。固定ゴム11を不連続にした場合での、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は、次の通りである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を70%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は245Nである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を50%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は175Nである。コード収納部材1に対する固定ゴムの長さ割合を30%にした場合、固定ゴム11の硝子棚6からの抜去力は105Nである。このように、固定ゴム11を不連続な点線状にすることにすることで、抜去力を250N以下に確保することができる。
上記のように、本発明のコード収納部材は、固定ゴム11の突出部11aの形状、固定ゴム11の本数の変更、固定ゴム11の連続性などの組み合わせにより、取付けるべき場所や要求される挿抜力が変わっても、形状を変えることにより様々な用途に対応することができる。
次に、図8はコード収納部20が丸形状の場合を示している。上述の説明においては、コード収納部20の形状を図1のように長方形としたが、コード収納部20の形状を図8に示すように、収納容量、収納場所により丸形状や三角形状など他の形状としてもよい。
また、コード収納部材1や固定ゴム11の色調を透明にする事で、固定アーム部10を外観上、更に目立たなくすることも可能である。
以上の説明におけるコード収納部材1では、コード収納部材1を透明にしたときコード収納部20から接続コード2が視聴者側から見えてしまう。即ち、接続コード2は図4Aの左方向に見えてしまうことになる。
そこで、図9はコード収納部材1を透明にしたときでも、コード収納部20から接続コード2が視聴者側に見えないコード収納部材1の左側面の拡大図である。
図9のコード収納部材1が図4Aのコード収納部材1と異なる部分は三角の突起25である。三角の突起25以外は図4Aと同様であるので、それらの説明は省略し、主に三角の突起25を説明する。
図9に示すように、接続コード2を見えなくするために、前面22の内面に三角の突起25が横方向に複数本形成されている。三角形の突起25により、接続コード2からの写像が散乱して、接続コード2が見えなくなっている。
この収納部材の載置台への取り付けにおいて、薄型テレビと映像機器の接続は薄型テレビ後面から出たコードをテレビ載置台の側板後方より棚硝子の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線、映像機器の後部下から接続する事により、配線が薄型テレビ視聴時に、前から見えることは無い。
以上の説明から明らかな通り、本発明のコード収納部材とその製造方法は、薄型テレビと映像機器の接続コードを硝子棚の下に隠して簡便に取り付けられ、収納できる。それと共に、脱落しにくい構造で且つ収納部を押し出し成型で形成することで、58型、50型、42型、37型などの横幅の違う大きさの機種展開に対応できる。すなわち、其々の機種ごとの大きさに切断して対応が出来き、金型及び機種数を減らすことが出来る。
また、本発明のコード収納部材では、薄型テレビ後面から出たコードを載置台の側板後方より硝子棚の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線でき、映像機器の後部下から接続する事ができる。こうすることにより、配線が薄型テレビ視聴時にも見えることは無く美観を保つ事ができる。
本発明にかかるコード収納部材は、薄型テレビ後面から出た接続コードを載置台の側板後方より硝子棚の下部を通してコード収納部材左右収納部より配線し、映像機器の後部下から接続している。こうする事により、配線が薄型テレビ視聴時にも見えることは無く美観を保つ事が可能になるため、薄型テレビ等の付属品分野での使用が有用である。
実施の形態1におけるコード収納部材とコード配線順路を示す斜視図 実施の形態1におけるコード収納部材の平面図 実施の形態1におけるコード収納部材の正面図と右断面図と左断面図 実施の形態1におけるコード収納部材の底面図 実施の形態1におけるコード収納部材の背面図と左側面図 実施の形態1におけるコード収納部材に収納された接続コードにより薄型テレビと映像機器をコード接合した状態を示す図 実施の形態1におけるコード収納部材の左側面の拡大図 実施の形態1におけるコード収納部材の左側面の拡大図 実施の形態1における固定ゴムのその他の突出形状の断面図 実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図 実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図 実施の形態1における固定ゴムの更に他の突出形状の断面図 実施の形態1における固定ゴムを増設した場合のコード収納部材の左側面の拡大図 実施の形態1における固定ゴムを不連続にした場合のコード収納部材の平面図 実施の形態1におけるコード収納部材が別形状の斜視図 実施の形態1における他のコード収納部材の左側面の拡大図
符号の説明
1 コード収納部材
2 接続コード
2a 接続部分
2b 接続部分
3 映像機器
4 薄型テレビ
5 テレビ載置台
6 硝子棚
10 固定アーム部
11 固定ゴム
11a 突出部
11b 取り付け部
20 コード収納部
21 天面
22 前面
23 底面
24 後面
25 突起
30 ガイド部

Claims (18)

  1. テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材であって、
    前記接続コードを収納するコード収納部と、
    前記テレビと前記映像機器を載置するテレビ載置台の硝子棚に取付けられ、前記コード収納部を固定保持する固定アーム部と、
    前記硝子棚と前記固定アーム部の固定力を強固にする固定ゴムと
    を具備するコード収納部材。
  2. 前記コード収納部と前記固定アーム部の樹脂と前記固定ゴムを同時に射出成型することにより成型される請求項1に記載のコード収納部材。
  3. 前記固定ゴムは、
    前記固定アーム部に埋め込まれた取付け部と、
    前記硝子棚に接する突出部と
    を有する請求項2に記載のコード収納部材。
  4. 前記固定ゴムは、熱可塑性エラストマーである請求項2に記載のコード収納部材。
  5. 前記接続コードを差込む傾斜したガイド部を更に具備する請求項2に記載のコード収納部材。
  6. 前記コード収納部と前記ガイド部と前記固定アーム部は、プラスチック樹脂である請求項2に記載のコード収納部材。
  7. 前記突出部は、半円状、正三角形、直角三角形、M字形状、或いは、長方形のいずれかである請求項3記載のコード収納部材。
  8. 前記コード収納部は、長方形、丸形状のいずれかである請求項2記載のコード収納部材。
  9. 前記硝子棚と前記固定アーム部との挿入力と抜去力の少なくとも一方は80〜250Nである請求項2に記載のコード収納部材。
  10. 前記固定ゴムが1本のときの挿入力と抜去力の少なくとも一方が80N以下の場合、前記固定ゴムは複数本配置される請求項2に記載のコード収納部材。
  11. 前記固定ゴムが連続した1本のときの挿入力と抜去力の少なくとも一方が250N以上の場合、前記固定ゴムは不連続である請求項2に記載のコード収納部材。
  12. 射出成型後に所定の長さに切断されている請求項2に記載のコード収納部材。
  13. 前記コード収納部は、端面が162〜168℃に加熱した金属製プレートに0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒押し当てられた端面熱処理をされている請求項12に記載のコード収納部材。
  14. 前記コード収納部は、透明である請求項1に記載のコード収納部材。
  15. 前記コード収納部は、内面に三角形の突起を複数本備える請求項13に記載のコード収納部材。
  16. テレビと映像機器を接続する接続コードを収納するコード収納部材の製造方法であって、
    前記コード収納部材のコード収納部と固定アーム部の樹脂と固定ゴムを同時に射出成型により射出成型するステップと、
    射出成型された前記コード収納部材を所定の長さに切断するステップと
    を具備するコード収納部材の製造方法。
  17. 前記切断されたコード収納部材の端面を162〜168℃に加熱した金属製プレートに0.2〜0.3kgの圧力で3〜5秒押し当てて端面熱処理をするステップと
    を具備する請求項16に記載のコード収納部材の製造方法。
  18. 前記射出成型するステップは、固定ゴムを不連続で射出する請求項16に記載のコード収納部材の製造方法。
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