JPWO2008065887A1 - O−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法およびo−アルキル化ラパマイシン誘導体 - Google Patents

O−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法およびo−アルキル化ラパマイシン誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】高純度、すなわち純度99%以上のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を製造する方法を提供する。
【解決手段】下記一般式で示されるO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法であって、ラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させる工程と、前記反応によって得られた反応生成物を順相クロマトグラフにより精製する工程と、前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を逆相クロマトグラフにより精製する工程を行うことを特徴とするO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
【化1】
Figure 2008065887

(式1中、Rが、アルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、またはアリールである。)
【選択図】なし

Description

本発明は、高純度のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法およびその製造方法によって製造されたO−アルキル化ラパマイシン誘導体に関する。
ラパマイシンは、ストレプトマイセス・ヒグロスコピカス(Streptomyces hygroscopicus)から産生されるマクロライド系抗生物質である。ラパマイシンは免疫抑制作用を有し、さらに抗ガンおよび抗真菌性を有していることも示されている。このような有益な薬理活性を示すことよりラパマイシン誘導体の報告が数多くある(非特許文献1)。
一方、ラパマイシン誘導体の合成法としては、例えば特許文献1に、トルエン溶媒中ルチジン存在下ラパマイシンとアルキルトリフレートを反応させO−アルキル化ラパマイシン誘導体を製造する方法が開示されている。特許文献1では、得られたO−アルキル化ラパマイシン誘導体の収率あるいは純度についての記載はないが、本発明者ら追試を実施したところ、収率は23%に留まり、また純度は92〜95%程度であった。
また、本発明者らによって改良されたO−ラパマイシン誘導体の合成法として特許文献2がある。特許文献2には塩化メチレン溶媒中N,N−ジイソプロピルアミン存在下ラパマイシンとアルキルトリフレートを反応させ、前記反応によって得られた化合物を順相クロマトグラフにより精製する方法が開示されている。特許文献2の方法によって収率は大幅に改善されたが、得られたO−アルキル化ラパマイシンの純度は95%程度であった(本明細書比較例1参照)。
一般的に医薬品の純度は、医薬品原末としての優劣という点で非常に重要な要素となりうる。純度が低いということは、不純物が多く含まれているということを示し、薬効や安全性の面で信頼性が低いと判断される。このように低い純度のものを医薬品として用いようとする場合、不純物の同定・定量や、不純物の安全性試験などを必要とされており、開発のリスクやコストが増大することが問題となる。したがって、高純度の医薬品原末を得ることは製品開発に非常に有利となる。
Drugs of Future 1999,24(1):22-29 WO94/09010号公報 特開2005−281296号公報
そこで本発明は、高純度のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法およびその製造方法によって製造されたO−アルキル化ラパマイシン誘導体を提供することを目的とする。
このような目的は、下記(1)〜(17)の本発明により達成される。
(1)下記一般式で示されるO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法であって、ラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させる工程と、前記反応によって得られた反応生成物を順相クロマトグラフにより精製する工程と、前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を逆相クロマトグラフにより精製する工程を行うことを特徴とするO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
Figure 2008065887
(式1中、Rが、アルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、またはアリールである。)
(2)前記逆相クロマトグラフに用いる固定相が、アルキル基、フェニル基、アルキルシリル基より選ばれる少なくとも一種で修飾された、粒径が5〜100μmのシリカゲルであることを特徴とする(1)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(3)前記アルキル基が、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする(2)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(4)前記シリカゲルの粒径が、10〜50μmであることを特徴とする(2)または(3)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(5)前記逆相クロマトグラフに用いる溶離液が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して10〜50vol%の水を混合した混合液であることを特徴とする(1)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(6)前記有機溶媒が、アセトニトリルあるいはメタノールであることを特徴とする(5)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(7)前記アセトニトリルあるいはメタノールに対する水の比率が20〜35vol%であることを特徴とする(6)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(8)前記逆相クロマトグラフに用いる注入液が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して40〜60vol%の水を混合した混合液であることを特徴とする(1)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(9)前記逆相クロマトグラフにおいて、カラムヘッド容積1.0Lあたり1〜4gの前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を分離に供することを特徴とする(1)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(10)(1)〜(9)のいずれかの方法でO−アルキル化ラパマイシン誘導体を製造したした後、引き続き、得られた前記誘導体を少なくとも1種類以上の水と混和可能な溶媒と水とを含む混合溶媒へ投入、あるいは少なくとも1種類以上の水と混和可能な溶媒にあらかじめ溶解させ次いで水あるいは水を含む混合溶媒へ投入し、析出させる工程を行うことを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(11)前記水と混和可能な溶媒をO−アルキル化ラパマイシン誘導体に対して2から10重量比用いる(10)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(12)前記水をO−アルキル化ラパマイシン誘導体に対して10重量比以上用いる(10)または(11)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(13)前記水と混和可能な溶媒がアルコール類である(10)〜(12)のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(14)前記アルコール類がメタノールである(13)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造法。
(15)前記析出は、O−アルキル化ラパマイシン誘導体を少なくとも1種類以上の水と混和する溶媒を含む溶媒にあらかじめ溶解させた後、水もしくは少なくとも1種類以上の水と混和する溶媒と水を含む混合溶媒に投入することにより行われるものである(10)〜(14)のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
(16)(1)〜(15)のいずれかの製造方法で製造されたことを特徴とするO−アルキル化ラパマイシン誘導体。
(17)純度が99%以上である(16)に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体。
本発明で提供される製造方法により高純度、すなわち純度99%以上のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を製造することが可能となった。
図1は、実施例1のクロマトグラムである。 図2は、比較例1のクロマトグラムである。
以下に本発明をより具体的に説明する。
本発明では、ラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させる工程と、前記反応によって得られた反応生成物を順相クロマトグラフにより精製する工程と、前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を逆相クロマトグラフにより精製する工程を行うことを特徴とする下記一般式1で示されるO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法を提供する。
Figure 2008065887
(式1中、Rが、アルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、またはアリールである。)
上記一般式1のO−アルキル化ラパマイシン誘導体について、R=アルコキシアルキルの具体例として、下記一般式2で示されるO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンなどを例示することができる。
O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンは、例えば塩化メチレン溶媒中N,N−ジイソプロピルエチルアミン存在下、ラパマイシンとアルキルトリフレートの一つである2−エトキシエチルトリフレートを反応させることにより得ることができる。
Figure 2008065887
また、R=ヒドロキシアルキルの具体例としては、下記一般式3で示されるO−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンなどを例示することができる。
O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンは、例えば塩化メチレン溶媒中N,N−ジイソプロピルエチルアミン存在下、ラパマイシンとアルキルトリフレートの一つであるt-ブチルジメチルシリロキシエチルトリフレートを反応させ、t-ブチルジメチルシリル基を脱保護することにより得ることができる。
Figure 2008065887
本発明のラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させる工程において使用される溶媒は、原料および反応生成物に対する溶解力を有していれば特に限定されないが、好ましくはハロゲンを含む有機溶媒、より好ましくは塩素を含む有機溶媒、さらに好ましくは塩化メチレン、クロロホルムである。
本発明では、上記の通りラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させた後、その反応生成物を順相クロマトグラフにより精製し、順相クロマトグラフによって精製された精製物をさらに逆相クロマトグラフにより精製する。これらの精製工程を経ることにより、高純度、すなわち純度99%以上のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を得ることが可能である。
本発明でいう純度とは、下記条件の液体クロマトグラフで分析して得られるO−アルキル化ラパマイシン誘導体のピーク面積百分率を表す。すなわち、純度は(O−アルキル化ラパマイシン誘導体ピーク面積×100)/(全てのピーク面積の総和)という計算式で導かれ、%値で表される。
(液体クロマトグラフの条件)
・カラム:Zorbax SB-C18、直径4.6mm×長さ25cm(Aglient Technologies社製)
・溶離液:70vol%アセトニトリル/30vol%脱イオン水
・注入量:10uL(10mg試料を20mlアセトニトリルに溶解)
・流速:2.0ml/min ・分析時間:1時間
・検出:UV 278nm ・カラム温度:40℃
本発明の順相クロマトグラフは、分析や分取精製に一般的に用いられている順相クロマトグラフを指す。すわなち、固定相の極性が移動相の極性より高い分離系であり、固定相にはシリカゲル等を用い、シリカゲルを固定相に用いた場合は、試料分子がシラノール基に吸着し、吸―脱着の過程をへて分離精製が行われる。移動相の溶離液には極性の少ない溶媒、例えばヘキサン、酢酸エチル、クロロホルム等、もしくはそれらの混合物が用いられる。
本発明の逆相クロマトグラフは、分析や分取精製に一般的に用いられている逆相クロマトグラフを指す。すなわち、順相クロマトグラフとは逆に移動相の極性が固定相の極性より高い分離系であり、固定相にはシリカゲルのシラノール基に修飾基により修飾を行って疎水性を付与した粒子状充填材(以下、固定相粒子という)を用い、移動相の溶離液には水、あるいは水とメタノール、エタノール、アセトニトリルのような水と混和する有機溶媒の混合物など、親水性の高いものが用いられる。固定相あるいは固定相を予め充填したカラムは数々のメーカーにより市販されており容易に利用できる。なお、固定相粒子の性質は、修飾基の種類、修飾率、粒子径、比表面積、細孔容積、細孔径等により異なる。
本発明の逆相クロマトグラフに用いる固定相(シリカゲルのシラノール基)を修飾する修飾基としては、例えばアルキル基、フェニル基、アルキルシリル基が挙げられ、アルキル基としては、例えばブチル基、オクチル基、オクタデシル基等が挙げられる。なお、アルキル基はその一部が他の官能基で置換されていれもよく、そのようなものとしては例えばシアノプロピル基、アミノプロピル基、ピレニルエチル基、ニトロフェニルエチル基等が挙げられる。また、フェニル基もその一部が他の官能基で置換されていれもよく、そのようなものとしては例えばニトロフェニル基、シアノフェニル基等が挙げられる。なお、シリカゲルのシラノール基は部分的に修飾されていてもよく、修飾されず残存したシラノール基はエンドキャッピングされていてもよい。これら修飾基の種類や修飾率の違いは固定相の性質に影響するため、分離対象化合物の性質を考慮し、溶離液などの他の因子と合わせて分離目的に適するものを選定する必要がある。なお、本発明のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を精製する場合、修飾基としてブチル基、オクチル基、オクタデシル基が特に好ましい。
逆相クロマトグラフに用いる固定相粒子は、粒径3μmから500μm程度のものが市販されている。一般的に、粒径が小さくなるほど分離性能は向上するが、抵抗が大きくカラム圧が高くなるため流速を上げることが難しくなる。また、粒径が小さくなるほどその価格が高くなる。したがって、精製目的によって、要求される分離能、処理量と処理時間、コストパフォーマンスを考慮し、適切な粒子径を選択する必要がある。なお、なお、本発明のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を精製する場合、粒子径は10〜50μmが好ましく、10〜25μmがより好ましい。
本発明に逆相クロマトグラフに用いる溶離液としては、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して10〜50vol%の水を混合した混合液が好ましく、前記有機溶媒がアセトニトリルあるいはメタノールであることがより好ましく、前記アセトニトリルあるいはメタノールに対する水の比率が20〜35vol%であることがさらに好ましい。なお、有機溶媒の種類や水との混合比率は、固定相の種類、カラム容積、分離する量によって適切な条件を選択する必要がある。
本発明の逆相クロマトグラフに用いる注入液としては、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して40〜60vol%の水を混合した混合液が好ましい。なお、このような混合液に順相クロマトグラフによって精製された精製物を溶解させる。
固定相の量と分離に供する原料(本発明の場合は順相クロマトグラフによって精製された精製物)の量は、目的とする精製物の純度と回収率に影響する。例えば、固定相にブチル基、オクチル基、オクタデシル基より選ばれる少なくとも一種で修飾され粒径が10〜25μmのシリカゲルを、溶離液にアセトニトリルあるいはメタノールに対する水の比率が20〜35vol%である混合物を用いる場合、カラムヘッド容積1.0Lあたり1〜4gの原料が分離に供される。例えば、内径5cm、長さ25cmのカラムでは0.5〜2g、内径20cm、長さ30cmのカラムでは、9.5〜38gの原料を分離に供することによって、目的の高純度のO−アルキル化ラパマイシン誘導体を許容可能な範囲の回収率で得ることができる。
上記逆相クロマトグラフによって精製されたO−アルキル化ラパマイシン誘導体の粉末化は、前記O−アルキル化ラパマイシン誘導体を水と混和可能な溶媒に溶解させ、この溶液を水中に投入して析出させて行うことができる。また、前記O−アルキル化ラパマイシン誘導体を少なくとも1種類以上の水と混和する溶媒と水を含む混合溶媒にあらかじめ溶解させた後、放置して析出させることによっても粉末化することができる。このように粉末化することによって、医薬品原末としての取扱性が向上し、なおかつ品質安定性や保存安定性も向上する。これらの長所は、後述のステントへのコーティング時の製造上の安定性に貢献する。
また、本発明の製造方法によって得られたO−アルキル化ラパマイシン誘導体の粉末化に使用される水と混和可能な溶媒は、好ましくはアルコールであり、さらに好ましくはメタノールである。
また、本発明の製造方法によって得られたO−アルキル化ラパマイシン誘導体の粉末化に使用される水と混和可能な溶媒は、O−アルキル化ラパマイシンに対して2から10重量比用いるのが好ましい。
また、本発明の製造方法によって得られたO−アルキル化ラパマイシン誘導体の粉末化に使用される水は、O−アルキル化ラパマイシンに対して10重量比以上用いるのが好ましい。
本発明の製造方法によって得られたO−アルキル化ラパマイシン誘導体は、例えばステント等の医療器具にコーティングされる。前記O−アルキル化ラパマイシン誘導体でコーティングされたステントを血管等の病変部に留置することにより、前記O-アルキル化ラパマイシン誘導体が病変部に取り込まれて再狭窄が予防される。
次に実施例によって本発明を説明する。
(実施例1)
(1)2−エトキシエチルトリフレートの製造
エトキシエタノール25gを攪拌子入りの丸底フラスコに取り、窒素バブラーに接続して内部を乾燥窒素で置換した。塩化メチレン141mLを加えて、さらに2,6-ルチジン33mlを加え、-10〜0℃に冷却下、トリフルオロメタンスルフォン酸無水物57mLを1時間かけて滴下し、冷却下1時間攪拌を続けた。反応溶液に100mL蒸留水を加えて、有機相を分離し、有機相をさらに100mLの蒸留水で洗浄した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナトリウムを濾過して除いた後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を150Pa、30℃で減圧蒸留を行い、2-エトキシエチルトリフレート画分57gを得た。
(2)O−(2-エトキシエチル)−ラパマイシンの製造
ラパマイシン25gを攪拌子入りの丸底フラスコに取り、上部にコンデンサーを接続した後、窒素バブラーに接続して内部を乾燥窒素で置換した。塩化メチレン88mLを加えて溶解させ、さらにN,N-ジイソプロピルエチルアミン250 mLを加え、激しく攪拌しながら上記(1)で合成した2-エトキシエチルトリフレート49gを加え、さらに60℃の油浴中で1時間20分攪拌を続けた。混合物を1.6Lの酢酸エチルで希釈し、2Lの1N 塩酸、2Lの脱イオン水、1.6Lの飽和食塩水で順次洗浄した。酢酸エチル相を分離し、無水硫酸ナトリウム150gを加えて20分間攪拌した。硫酸ナトリウムを濾過して除いた後、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固し、残渣を直径10cm、高さ100 cmのシリカゲルベッドを有する、カラムクロマトグラフにて精製(順相クロマトグラフ)を行った。溶離液として、酢酸エチル/n-ヘキサン (1:1, v/v)、酢酸エチル/n-ヘキサン (3:2, v/v)、酢酸エチル/n-ヘキサン (7:3, v/v)を順次流し、主生成物の分画を集めて濃縮し、さらにデシケーター内で真空乾燥した。15.5gのアモルファス状の精製物(O−(2-エトキシエチル)−ラパマイシン)を得た。
次に上記アモルファス状の精製物3gを、1gずつ3回に分けて下記条件の逆相クロマトグラフにて精製した。
(逆相クロマトグラフの条件)
・カラムサイズ: 直径5cm×長さ25cm
・固定相: YMC GEL ODS-A、粒径20μm、細孔径12nm (YMC社製) 固定相を修飾する修飾基はオクタデシル基
・注入液: 原料1gを100mL 50vol%アセトニトリル/50vol% 脱イオン水に溶解
・溶離液: 75vol% アセトニトリル / 25vol% 脱イオン水
・流速: 100mL/min ・検出: UV 278nm ・カラム温度: 室温
逆相クロマトグラフにより、保持時間20〜30分に溶出される主ピーク画分を集めた。本精製3回分の主ピーク画分を全て合わせて溶媒を除去し、アモルファス状のO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシン(40-O-[(2’-エトキシ)エチル]ラパマイシン)2.2gを得た。
(3)純度の測定
次に、逆相クロマトグラフにより得られたO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンについて、下記の条件にて液体クロマトグラフィーで分析し純度を算出した。クロマトグラムを図1に示す。
(液体クロマトグラフの条件)
・カラム:Zorbax SB-C18、直径4.6mm×長さ25cm(Agilent Technologies社製)
・溶離液:70vol%アセトニトリル/30vol%脱イオン水
・注入量:10uL(10mg試料を20mlアセトニトリルに溶解)
・流速:2.0ml/min ・分析時間:1時間
・検出:UV 278nm ・カラム温度:40℃
・純度計算法(%): (O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンのピーク面積×100)/(全てのピークの面積の総和)
算出の結果、O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンの純度は、99.7%であった。
(実施例2)
逆相クロマトグラフの条件を下記に変更した以外は、実施例1と同じ方法でO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンを製造した。
(逆相クロマトグラフの条件)
・カラムサイズ: 直径5cm×長さ25cm
・固定相: YMC GEL ODS-A、粒径20μm、細孔径12nm (YMC社製) 固定相を修飾する修飾基はオクタデシル基
・注入液: 原料1gを100mL 50vol% メタノール/50vol% 脱イオン水に溶解
・溶離液: 75vol% メタノール / 25vol% 脱イオン水
・流速: 100mL/min ・検出: UV 278nm ・カラム温度: 室温
保持時間20〜30分に溶出される主ピーク画分を集めた。本精製3回分の主ピーク画分を全て合わせて溶媒を除去し、アモルファス状のO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシン1.8gを得た。そして、得られたO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンについて、実施例1に記載された条件にて液体クロマトグラフィーで分析し純度を算出した結果、O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンの純度は、99.5%であった。
(実施例3)
逆相クロマトグラフの条件を下記に変更した以外は、実施例1と同じ方法でO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンを製造した。
(逆相クロマトグラフの条件)
・カラムサイズ: 直径5cm×長さ25cm
・固定相: YMC GEL C4、粒径20μm、細孔径12nm (YMC社製) 固定相を修飾する修飾基はブチル基
・注入液: 原料1gを100mL 50vol%アセトニトリル/50vol% 脱イオン水に溶解
・溶離液: 75vol% アセトニトリル / 25vol% 脱イオン水
・流速: 100mL/min ・検出: UV 278nm ・カラム温度: 室温
保持時間27〜40分に溶出される主ピーク画分を集めた。本精製3回分の主ピーク画分を全て合わせて溶媒を除去し、アモルファス状のO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシン1.9gを得た。そして、得られたO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンについて、実施例1に記載された条件にて液体クロマトグラフィーで分析し純度を算出した結果、O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンの純度は、99.4%であった。
(実施例4)
実施例1で得たO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシン2.2gを10 mLのメタノールに溶解し、攪拌した脱イオン水80 mL中に滴下した。析出した固体を濾過し、少量の水で洗浄した後、減圧下、室温で15時間乾燥した。2.0gの白色粉末を得た。そして、得られた白色粉末について、実施例1に記載された条件にて液体クロマトグラフィーで分析し純度を算出した結果、O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンの純度は、99.8%であった。
(比較例1)
逆相クロマトグラフにて精製しなかったこと以外は、実施例1と同じ方法でO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンを製造し、15.5gのアモルファス状の精製物(O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシン)を得た。そして、得られたO−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンについて、実施例1に記載された条件にて液体クロマトグラフィーで分析し純度を算出した結果、O−(2−エトキシエチル)−ラパマイシンの純度は、95.2%であった。
なお、比較例1のクロマトグラムを図2に示す。保持時間17分付近のピークが目的物、19.5分付近のピークは目的物の異性体であり、これらの合計面積を目的物由来として計算した。その他のピークは全て不純物に由来するものである。

Claims (17)

  1. 下記一般式で示されるO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法であって、ラパマイシンとアルキルトリフレートとを反応させる工程と、前記反応によって得られた反応生成物を順相クロマトグラフにより精製する工程と、前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を逆相クロマトグラフにより精製する工程を行うことを特徴とするO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
    Figure 2008065887
    (式1中、Rが、アルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アシロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、またはアリールである。)
  2. 前記逆相クロマトグラフに用いる固定相が、アルキル基、フェニル基、アルキルシリル基より選ばれる少なくとも一種で修飾された、粒径が5〜100μmのシリカゲルであることを特徴とする請求項1に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  3. 前記アルキル基が、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項2に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  4. 前記シリカゲルの粒径が、10〜50μmであることを特徴とする請求項2または3に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  5. 前記逆相クロマトグラフに用いる溶離液が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して10〜50vol%の水を混合した混合液であることを特徴とする請求項1に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  6. 前記有機溶媒が、アセトニトリルあるいはメタノールであることを特徴とする請求項5に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  7. 前記アセトニトリルあるいはメタノールに対する水の比率が20〜35vol%であることを特徴とする請求項6に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  8. 前記逆相クロマトグラフに用いる注入液が、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノールより選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対して40〜60vol%の水を混合した混合液であることを特徴とする請求項1に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  9. 前記逆相クロマトグラフにおいて、カラムヘッド容積1.0Lあたり1〜4gの前記順相クロマトグラフによって精製された精製物を分離に供することを特徴とする請求項1に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかの方法でO−アルキル化ラパマイシン誘導体を製造したした後、引き続き、得られた前記誘導体を少なくとも1種類以上の水と混和可能な溶媒と水とを含む混合溶媒へ投入、あるいは少なくとも1種類以上の水と混和可能な溶媒にあらかじめ溶解させ次いで水あるいは水を含む混合溶媒へ投入し、析出させる工程を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  11. 前記水と混和可能な溶媒をO−アルキル化ラパマイシン誘導体に対して2から10重量比用いる請求項10に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  12. 前記水をO−アルキル化ラパマイシン誘導体に対して10重量比以上用いる請求項10または11に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  13. 前記水と混和可能な溶媒がアルコール類である請求項10〜12のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  14. 前記アルコール類がメタノールである請求項13に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造法。
  15. 前記析出は、O−アルキル化ラパマイシン誘導体を少なくとも1種類以上の水と混和する溶媒を含む溶媒にあらかじめ溶解させた後、水もしくは少なくとも1種類以上の水と混和する溶媒と水を含む混合溶媒に投入することにより行われるものである請求項10〜14のいずれかに記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体の製造方法。
  16. 請求項1〜15のいずれかの製造方法で製造されたことを特徴とするO−アルキル化ラパマイシン誘導体。
  17. 純度が99%以上である請求項16に記載のO−アルキル化ラパマイシン誘導体。
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