JPWO2008053934A1 - 静電チャック装置 - Google Patents

静電チャック装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008053934A1
JPWO2008053934A1 JP2008542164A JP2008542164A JPWO2008053934A1 JP WO2008053934 A1 JPWO2008053934 A1 JP WO2008053934A1 JP 2008542164 A JP2008542164 A JP 2008542164A JP 2008542164 A JP2008542164 A JP 2008542164A JP WO2008053934 A1 JPWO2008053934 A1 JP WO2008053934A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrostatic chuck
organic film
insulating organic
chuck device
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008542164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5054022B2 (ja
Inventor
征央 豊田
征央 豊田
八木 博
博 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP2008542164A priority Critical patent/JP5054022B2/ja
Publication of JPWO2008053934A1 publication Critical patent/JPWO2008053934A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5054022B2 publication Critical patent/JP5054022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/683Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping
    • H01L21/687Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using mechanical means, e.g. chucks, clamps or pinches
    • H01L21/68714Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using mechanical means, e.g. chucks, clamps or pinches the wafers being placed on a susceptor, stage or support
    • H01L21/68757Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using mechanical means, e.g. chucks, clamps or pinches the wafers being placed on a susceptor, stage or support characterised by a coating or a hardness or a material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/683Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping
    • H01L21/6831Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using electrostatic chucks
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N13/00Clutches or holding devices using electrostatic attraction, e.g. using Johnson-Rahbek effect

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

本発明は、絶縁性有機フィルム上にセラミックスを積層することにより物理的外力への耐性を向上させ、且つ、優れた耐電圧特性を有し、吸着力に優れた静電チャック装置提供することを目的の一つとし、被吸着体を吸着するためのセラミックス層が絶縁性有機フィルムに積層された静電チャック装置であって、前記セラミックス層における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下である静電チャック装置を提供する。

Description

本発明は、半導体装置用ウエハ等の導電体または半導体に加え、液晶パネル用ガラス板等の絶縁体をも吸着保持することができる静電チャック装置に関する。
本願は、2006年10月31日に日本に出願された特願2006−295035号および2007年10月22日に日本に出願された特願2007−273691号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
半導体ウエハを使用して半導体集積回路を製造する場合や、ガラス基板、フィルム等の絶縁性基板を使用した液晶パネルを製造する場合には、それらを所定部位に吸着保持するため、機械的方法によるメカニカルチャックや真空チャック等が用いられていた。しかし、これらは被吸着体を均一に保持することが困難であり、真空中で使用することができず、試料表面の温度が上昇しすぎる等の問題があった。そこで、近年ではこれらの問題を解決する静電チャック装置が用いられている。
静電チャック装置は、内部電極となる導電性支持部材とそれを被覆する誘電性材料とが主要部分となり、被吸着体を吸着させることができる。静電チャック装置内の内部電極に電圧を印加することにより、被吸着体と支持部材との間に電位差を生じさせると、誘電層の間に静電気的な吸着力が発生する。これにより被吸着体は導電性支持部材に対しほぼ平坦に支持される。
従来の静電チャック装置として、内部電極上に絶縁性有機フィルムを有する静電チャック装置が開示されている(特許文献1)。
また、内部電極上にセラミックスを溶射した静電チャック装置も知られている(特許文献2)。
さらに、一対の電極と該電極上に設けられた絶縁層とを有し、一方の電極に正電圧を印加し、他方の電極に負電圧を印加する静電チャック装置も知られている(特許文献3)。
特開2004−235563号公報 実公平6−36583号公報 特開平11−186371号公報
近年、静電チャック装置は半導体ウエハのみならず、ガラス基板、フィルム等の絶縁性基板を使用した液晶パネルを製造する際にも使用されるようになっている。例えば、液晶パネルの製造時に静電チャック装置を用いることで、真空下で各種基板の保持を行なうことができ、基板の貼り合せの際に液晶滴下と基板の貼り合せを同時に行なえ、従来の毛細管現象を利用した注入方式に比べ作製時間の大幅な短縮が可能となっている。しかし、液晶パネルに用いられるガラス基板は2m×2m以上のものも実用化されつつあることから、大型のガラス基板を安定に保持することができる吸着力の大きな静電チャック装置の開発が望まれていた。
静電チャック装置の吸着力には、吸着面に使用される物質が大きく寄与している。この部位には、前記のようにポリイミド等の絶縁性有機フィルムの他、酸化アルミ等のセラミックスが使用されている。絶縁性有機フィルムは吸着力に優れているものの、フィルムの厚さが10〜150μmと薄いため、磨耗やプラズマ等に弱い。また、機械的強度の不足からフィルム上にゴミが存在している場合、静電吸着した際にフィルムが損傷する問題が発生する等、物理的外力への耐性が低いことが問題であった。一方、セラミックスは物理的外力への耐性があるものの、セラミックス粒子間に空隙が存在する為、安定した絶縁性を得ることが困難であるとともに、構造的に耐電圧特性が低いという問題が有る。このため、静電チャックとして印加電圧を高くすることが困難であり、高い吸着力を得ることが難しいという問題が発生していた。
また、特許文献3に示されているような静電チャック装置では、電極部分に位置する絶縁層として絶縁性有機フィルムを用いると、耐電圧特性に優れているものの、製造時に導通して吸着性が低下してしまうことがあった。
本発明は上記の問題に鑑み、絶縁性有機フィルム上にセラミックスを積層することにより物理的外力への耐性を強化し、且つ、優れた耐電圧特性を有し、吸着性に優れた静電チャック装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、導通するおそれが少なく、吸着性に優れた静電チャック装置を目的とする。
本発明の第1の静電チャック装置は、被吸着体を吸着するためのセラミックス層が絶縁性有機フィルムに積層された静電チャック装置であって、前記セラミックス層における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下であることを特徴とする静電チャック装置である。
本発明の第2の静電チャック装置は、基板と、基板上に設けられた第1の接着剤層と、第1の接着剤層を介して積層された絶縁層と、該絶縁層上に形成されてた内部電極と、内部電極に接するように設けられた第2の接着剤層と、該第2の接着剤層を介して設けられる絶縁性有機フィルムと、該絶縁性有機フィルム上に設けられる被吸着体を吸着するためのセラミックス層とが順次積層された静電チャック装置であって、前記セラミックス層における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下であることを特徴とする。
また、本発明第1および第2の静電チャック装置においては、前記絶縁性有機フィルムがポリイミドからなることが好ましい。また、セラミックス層が、溶射により形成されたことが好ましい。
本発明の第3の静電チャック装置は、正電圧又は負電圧を印加する複数の内部電極と、該内部電極の片面に設けられた絶縁性有機フィルムとを少なくとも有し、最表層表面に被吸着体を吸着する静電チャック装置であって、前記絶縁性有機フィルムが、前記正電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムと、前記負電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムとに分かれて形成されていることを特徴とする。
本発明の第4の静電チャック装置は、正電圧又は負電圧を印加する複数の内部電極と、該内部電極の両面に設けられた絶縁性有機フィルムとを少なくとも有し、最表層表面に被吸着体を吸着する静電チャック装置であって、前記絶縁性有機フィルムのうち、少なくとも最表層側の絶縁性有機フィルムが、前記正電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムと、前記負電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムとに分かれて形成されていることを特徴とする。
また、本発明第3および第4の静電チャック装置においては、前記絶縁性有機フィルムがポリイミドフィルムであることが好ましい。また、前記最表層としてセラミックス層が形成されていることが好ましい。
本発明の第1および第2の静電チャック装置によれば、被吸着体を吸着するセラミックスの吸着面において、その表面粗さRaを7.0以下にすることにより吸着力が向上するため、大型の被吸着体にも使用可能な静電チャック装置を提供することができる。
また、本発明の第1および第2の静電チャック装置によれば、電圧を印加する内部電極を絶縁性接着剤及び絶縁性有機フィルムでカバーすることにより絶縁性を得ることで、優れた耐電圧特性を示し、さらに被吸着体を吸着する吸着面がセラミックスであるので、耐プラズマ性、耐摩耗性を有し、セラミックス層上にゴミが存在していても絶縁性有機フィルムのように損傷することがないため、物理的外力への耐性が良い静電チャック装置を提供することができる。
さらに、本発明の第3および第4の静電チャック装置は、導通が生じるおそれが少なく、吸着性に優れている。
本発明に係る静電チャック装置の実施形態例を示した断面図である。 本発明に係る静電チャック装置の他の実施形態例を示した断面図である。 本発明に係る静電チャック装置の他の実施形態例を示した断面図である。 本発明に係る静電チャック装置の他の実施形態例を示した断面図である。 本発明に係る静電チャック装置の他の実施形態例を示した断面図である。 本発明の静電チャック装置の他の実施形態例を示した図であり、吸着面側から見た正面図である。 本発明の静電チャック装置の他の実施形態例を示した図であり、図6の線A−A’での断面図である。 本発明の静電チャック装置の他の実施形態例を示した図であり、吸着面側から見た正面図である。 本発明の静電チャック装置の他の実施形態例を示した図であり、図8の線B−B’での断面図である。 本発明の静電チャック装置の他の実施形態例を示した断面図である。 従来の静電チャック装置の一例を示した断面図である。
符号の説明
1 静電チャック装置
10 基板
20 接着剤層、第1の接着剤層
21 第2の接着剤層
30 絶縁層
40 絶縁性有機フィルム、第1の絶縁性有機フィルム
41 第2の絶縁性有機フィルム
50、51 内部電極
60 セラミックス層
第1実施形態
まず、本発明における第1および第2の静電チャック装置を、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の静電チャック装置を電極の延存方向に対して垂直方向に切断した時の断面図である。
図1に示すように、第1実施形態の静電チャック装置は、基板10の表面に第1の接着剤層20、絶縁層30、内部電極50、51を有する第2の接着剤層21、絶縁性有機フィルム40、およびセラミックス層60が順次積層された構成を有する。
セラミックス層60の上面が、被吸着体を吸着する吸着面となっている。本発明の第1および第2静電チャック装置においては、該セラミックス層60における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下である。
内部電極50、51は、図1に示すように絶縁層30に接触してもよいし、図2に示すように絶縁性有機フィルム40に接触してもよい。更に図3に示すように、第2の接着剤層21の内部に形成されていてもよい。内部電極50、51の形成位置に関しては適宜設計できる。
内部電極50、51はそれぞれ独立しているため、同一極性の電圧を印加するだけではなく、極性の異なる電圧を印加することもできる。内部電極50、51は、導電体、半導体および絶縁体等の被吸着体を吸着することができれば良いのであって、その電極パターン、形状は特に限定されない。また、図4のように内部電極50のみが単極として存在してもよい。
本発明の第1の静電チャックは、絶縁性有機フィルム40の表面にセラミックス層60が形成されていれば、その他の層構成については限定されない。
例えば、図1において基板10がなくてもよいし、図2において絶縁層30がなくともよい。さらに、図5に示されるように、絶縁性有機フィルム40と絶縁層30との間に、内部電極50、51を有する接着層21を2層以上積層されてもよい。
本発明の図1に示される静電チャックの作製方法は、例えば絶縁層30の表面に銅等を金属蒸着した後にエッチングを行って内部電極50、51を形成する。その上に第2の接着剤層21を介して絶縁性有機フィルム40を貼着する。内部電極50、51を形成した絶縁層30において、その反対面に第1の接着剤層20を介して基板を貼着した後、絶縁性有機フィルム40上にセラミックス層60を形成させる。これらの工程により本発明の静電チャック装置を作製することができる。
本発明の第1および第2の静電チャック装置におけるセラミックス層60は、凹凸加工処理された絶縁性有機フィルム40上に形成される。一般的には、ブラスト加工処理により絶縁性有機フィルム40の表面を凹凸加工処理する。ブラスト加工とは、粒子を吹き付けることにより、被処理面を粗くする方法である。ブラスト加工処理をする際に吹き付ける粒子は種々の物が使用できるが、具体的には、例えば、ビーズ、砂、ダイヤ等が挙げられる。
しかしながら、絶縁性有機フィルム40の表面に凹凸加工する方法としては、被処理面を粗くすることができ、かつ被処理体となる絶縁性有機フィルム40の絶縁性に問題を生じない限り、いかなる方法でも使用することができる。
さらに絶縁性有機フィルム40内に無機フィラー等を練り込み凹凸処理されたものを絶縁性有機フィルムとして使用しても良い。
絶縁性有機フィルム40上にセラミックス層60を形成させる方法としては、焼結または溶射を使用することができる。本発明では、溶射によりセラミックス層を形成させることが好ましい。
ここで、溶射とは成膜したい材料を加熱溶融後、圧縮ガスを用いて被処理体へ射出することにより成膜する方法を意味する。
本発明の第1および第2静電チャック装置におけるセラミックス層60は、特に限定されるものではなく、例えば、窒化ホウ素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化スズ、酸化インジウム、石英ガラス、ソーダガラス、鉛ガラス、硼珪酸ガラス、窒化ジルコニウム、酸化チタン、イットリア等を使用することができる。これらは単独で使用してもよいが、二種類以上を混合して使用することもできる。
セラミックス層60の厚さは25〜250μmの範囲内に設定するのが好ましく、50〜200μmにするのがより好ましい。25μm未満では局所的にセラミックス層が薄くクラック発生の恐れがあり、250μm超では吸着力が低下する恐れがある。
セラミックス層60の吸着面を研磨することによって、その吸着力を向上させることができ、その表面の凹凸を表面粗さRaとして調整することができる。
ここで、表面粗さRaとは、JIS BO601−1994により測定した値を意味する。
本発明の第1および第2静電チャック装置において、セラミックス層60の表面粗さRaを7.0μm以下にすると、被吸着体を良好に吸着することができる。表面粗さRaが7μmを越えた揚合は、非吸着物との接触面積が小さくなる為、吸着力が小さくなり、大型の絶縁物であるガラス板を吸着することが困難となる。
本発明における絶縁性有機フィルム40は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン等のポリオレフィン類、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、トリアセチルセルロース、シリコーンゴム、ポリテトラフルオロエチレン等が使用できる。これらの中でも、絶縁性に優れることから、ポリエステル類、ポリオレフィン類、ポリイミド、シリコーンゴム、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリテトラフルオロエチレン等を使用するのが好ましく、より好ましくはポリイミドである。ポリイミドフィルムは市販されており、例えば、東レ・デュポン社製 商品名カプトン、宇部興産社製 商品名ユーピレックス、カネカ社製 商品名アピカル等が使用できる。
また、絶縁性有機フィルム40の厚さは特に限定されるわけではないが、10〜150μmが好ましく、25〜75μmがより好ましい。絶縁性有機フィルム40の厚さが10μm未満では表面の傷によって絶縁性が低下する恐れがあり、150μmを超えると十分な静電吸着力が得られない恐れがある。
第1の接着剤層20および第2の接着剤層21としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、スチレン系ブロック共重合体、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、アミン化合物、ビスマレイミド化合物等から選択される1種または2種以上の樹脂を主成分とする接着剤を使用することができる。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、トリヒドロキシフェニルメタン型、テトラグリシジルフェノールアルカン型、ナフタレン型、ジグリシジルジフェニルメタン型、ジグリシジルビフェニル型等の2官能基または多官能エポキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ビスフェノール型エポキシ樹脂が好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が特に好ましい。また、エポキシ樹脂を主成分とする場合、必要に応じて、イミダゾール類、第3アミン類、フェノール類、ジシアンジアミド類、芳香族ジアミン類、有機過酸化物等のエポキシ樹脂用の硬化剤や硬化促進剤を配合することもできる。
フェノール樹脂としては、アルキルフェノール樹脂、p−フェニルフェノール樹脂、ビスフェノールA型フェノール樹脂等のノボラックフェノール樹脂、レゾールフェノール樹脂、ポリフェニルパラフェノール樹脂等が具体的に挙げられる。
スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレンーエチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等が具体的に挙げられる。
内部電極50、51としては、電圧を印加した際に静電吸着力を発現できる導電性物質からなるものであれば特に限定されず、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、白金、クロム、ニッケル、タングステン等やこれらの金属から選択される2種以上の金属からなる薄膜が好ましい。このような金属の薄膜は、蒸着、メッキ、スパッタリング等により成膜されたものや、導電性ペーストを塗布乾燥して成膜されたもの、具体的には、銅箔等の金属箔が挙げられる。
本発明においては、内部電極50、51よりも第2の接着剤層21が厚く形成されていれば、内部電極50、51の厚さは特に限定されるものではないが、具体的には20μm以下が好ましい。内部電極50、51の厚さが20μm超では吸着面上に凹凸が形成されやすくなる恐れがある。また、内部電極50、51の厚さは1μm以上であることが好ましい。内部電極50、51の厚さが1μm未満では電極の接合時にその強度が不十分になる恐れがある。さらに、内部電極50、51に異なる電圧が印加される場合、隣接する内部電極50、51の間隔は2mm以下であることが好ましい。電極間隔が2mm超では、電極間に十分な静電力が発生せず、吸着力が不十分となる恐れがある。
本発明における絶縁層30は、絶縁性を有する材料であればいかなるものでもよいのであって、前記絶縁性有機フィルム40で挙げられたものやセラミックス層60で挙げられた材料などを使用することができる。
基板10は特に限定されないが、セラミックス、プラスチック、アルミニウムやステンレス等の金属基板等を使用することができる。
次に、本発明の第3および第4静電チャック装置について、第2及び第3実施形態を例にとり詳細に説明する。
第2実施形態
本実施形態の静電チャック装置1においては、図6および図7に示すように、基板10上に、接着剤層20と絶縁性有機フィルム40と内部電極50および51との積層体が2つ形成されており、内部電極50および51の片面に絶縁性有機フィルム40を有する。これにより、それぞれの内部電極50および51を有する2つの絶縁性有機フィルム40が分かれて形成されている。また、静電チャック装置1には、最表層としてセラミック層60が形成されている。
基板10は、特に限定されず、例えば、セラミックス基板、プラスチック基板、アルミニウム、ステンレス等の金属基板等を使用することができる。基板10の形状は平板状であることが好ましい。
接着剤層20は、基板10と絶縁性有機フィルム40との接着性を高める層である。接着剤層20としては、上記第1実施形態で使用した接着剤層と同様の接着剤を使用できる。
絶縁性有機フィルム40は、絶縁性に優れた有機フィルムであり、耐電圧特性にも優れたものである。絶縁性有機フィルム40の材質としては、上記第1実施形態で使用した材料と同様の材料を使用できる。
また、絶縁性有機フィルム40は、無機フィラー等を練り込んで凹凸処理してもよい。これにより、セラミックス層60を形成する際に、絶縁性有機フィルム40とセラミックス層60との間の接着性を向上させることができる。
絶縁性有機フィルム40の厚さは、特に限定されないが、10〜150μmであることが好ましく、25〜75μmであることがより好ましい。絶縁性有機フィルム40の厚さが10μm以上であれば、表面に傷が生じた場合に絶縁性が大きく低下するのを防ぎやすい。また、絶縁性有機フィルム40の厚さが150μm以下であれば、内部電極50および51により発現した静電吸着力が吸着面に充分に伝わりやすい。
内部電極50および51は、電圧を印加した際に静電吸着力を発現する導電性物質であればよく、上記第1実施形態で例示した内部電極50、51を使用することができる。
内部電極50および51の形状は、絶縁性有機フィルム40の形状の範囲内において、得られる静電吸着力ができるだけ高くなる形状とすればよく、本実施形態例では矩形である。
本実施形態の静電チャック装置1は、内部電極50と内部電極51の2つの内部電極を有しており、これらの内部電極に、それぞれ正電圧と負電圧を印加することにより静電吸着力を発現する。電圧の印加は、内部電極50が正電圧、内部電極51が負電圧としてもよく、その逆としてもよい。
また、本実施形態例における内部電極50と内部電極51には電圧差が生じていればよく、どちらか一方が0V(アース)であってもよい。例えば、正電圧を印加する内部電極50が+6kVであり、負電荷を印加する内部電極51が0V(アース)であってもよい。
内部電極50および51の厚さは、特に限定されないが、1〜20μmであることが好ましい。内部電極50および51の厚さが1μm以上であれば、内部電極50および51を基板10に接合した際にその強度が充分に得られやすい。また、内部電極50および51の厚さが20μm以下であれば、静電チャック装置1の吸着面に凹凸が生じるのを防ぎやすい。また、それぞれ異なる電圧が印加された隣接する内部電極50および51同士の間隔は、5mm以下であることが好ましく、2mm以下であることがより好ましい。間隔が5mm以下であれば、充分な静電力が発生し、吸着力が充分に得られやすい。
セラミックス層60は、静電チャック装置1の最上層に形成される絶縁性を有する層であり、物理的外力への耐性を向上させることができる。また、セラミックス層60の表面が吸着面となり、被吸着体が吸着されることにより保持される。
セラミックス層60は、特に限定されないが、例えば、上記第1実施形態で使用した材料を用いて形成することができる。
セラミックス層60の厚さは、25〜250μmであることが好ましく、50〜200μmであることがより好ましい。セラミックス層60の厚さが25μm以上であれば、セラミックス層60が局所的に薄くなってクラックが発生するのを防止しやすい。また、セラミックス層60の厚さが250μm以下であれば、内部電極50および51により発現した静電吸着力が吸着面に充分に伝わりやすい。
また、セラミックス層60の表面(吸着面)を研磨して表面粗さを調整することにより、静電吸着力を向上させることもできる。
本実施形態の静電チャック装置1の作製方法は特に限定されないが、例えば、以下に示す方法が挙げられる。
まず、2枚用意した絶縁性有機フィルム40のそれぞれの表面に、銅等の金属を蒸着した後にエッチングを行って内部電極50および51を形成する。ついで、該2枚の絶縁性有機フィルム40における、内部電極50および51を形成した面の逆側の面に、接着剤層20を介して基板10を貼着する。その後、内部電極50および51表面及び絶縁性有機フィルム40表面をブラスト加工等により処理し、焼結又は溶射によりセラミックス層60を形成する。
ブラスト加工とは、粒子を吹き付けることにより被処理面を粗くする方法を意味するものであり、内部電極50および51の導電性や絶縁性有機フィルム40の絶縁性を大きく損なわない範囲であれば、いかなる方法を用いてもよい。ブラスト加工における吹き付ける粒子としては、例えば、ビーズ、砂、ダイヤ等が挙げられる。
また、セラミックス層60は、溶射により形成することが好ましい。溶射とは、成膜したい材料を加熱溶融後、圧縮ガスを用いて被処理体へ射出することにより成膜することである。
通常、絶縁性有機フィルム上にセラミックス層を溶射によって形成すると、絶縁性有機フィルムに導通が生じて吸着性が低下する。しかし、本実施形態の静電チャック装置1は、溶射によりセラミックス層60を形成した場合であっても優れた吸着性を有する。これは、接着剤層20及び絶縁性有機フィルム40をそれぞれ2つ形成されている、つまり絶縁性有機フィルム40が分かれて形成されているため、内部電極50が形成されている絶縁性有機フィルム40と、内部電極51が形成されている絶縁性有機フィルム40とが接触しない。このため、溶射しても、内部電極50が形成されている絶縁性有機フィルム40と、内部電極51が形成されている絶縁性有機フィルム40とに導通が生じないため、吸着性を有すると考えられる。
また、一般に、絶縁性有機フィルムは物理的外力への耐性に劣り、セラミックス層は耐電圧性に劣るとされているが、本例の静電チャック装置1は絶縁性有機フィルム40とセラミックス層60とを有していることから、耐電圧特性と物理的外力への耐性とが共に優れている。
なお、本実施形態の静電チャック装置は、図6および7に例示したものには限定されない。内部電極50および51の上層に形成される絶縁性有機フィルム40がそれぞれの内部電極50および51に対応して分かれて形成されればよく、絶縁性有機フィルム40と、セラミックス層60との位置が反対でもよい。つまり、接着剤層20上にセラミックス層60が形成され、セラミックス層上60に内部電極50および51が形成され、それらを絶縁性有機フィルム40で覆ってもよい。
また、内部電極50および51は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。例えば、正電圧を印加する内部電極50を2つ、負電圧を印加する内部電極51を1つ有し、2つの内部電極50の間に内部電極51が位置するような静電チャック装置であってもよい。このような場合、絶縁性有機フィルム40の数は、内部電極50および51の数に合わせて増加させてもよく、正電圧を印加する複数の内部電極50同士、又は負電圧を印加する複数の内部電極51同士を同一の絶縁性有機フィルム上に形成してもよい。
また、セラミックス層60が形成されていないものであってもよい。
第3実施形態
さらに、第3実施形態の静電チャック装置を図8および9に基づいて説明する。
静電チャック装置1は、図8および9に示すように、基板10に、第1の接着剤層20と、第1の絶縁性有機フィルム40と、内部電極50および51と、第2の接着剤層21と、第2の絶縁性有機フィルム41とが順次積層された積層体が基板10に2つ形成されている。これにより、内部電極50および51の両面に位置する、第1の絶縁性有機フィルム40と第2の絶縁性有機フィルム41とが、共に内部電極50および51に対応して2つに分かれて形成されている。また、静電チャック装置1には、最表層としてセラミック層60が形成されている。
基板10は、第1実施形態の基板10で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
第1の接着剤層20の材質は、第1施形態の接着剤層20で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
第1の絶縁性有機フィルム40は、第1実施形態の絶縁性有機フィルム40で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
内部電極50および51の材質は、第1および第2実施形態の内部電極50および51と同じものが挙げられ、好ましい様態も同じである。
また、本実施形態例の内部電極50と内部電極51は、それぞれ櫛状の形状を有しており、それらが互いに入り組むように配置されている。内部電極50および51がこのような形状を有していることにより、基板10の限られた面積内において、少数の内部電極50および51で大きな静電力が得られやすくなる。
本実施形態の内部電極50および51への電圧の印加は、内部電極50が正電圧、内部電極51が負電圧としてもよく、その逆としてもよい。また、内部電極50と内部電極51とには電圧差が生じていればよく、どちらか一方が0V(アース)であってもよい。例えば、正電圧を印加する内部電極50が+6kVであり、負電荷を印加する内部電極51が0V(アース)であってもよい。
内部電極50および51の厚さは、特に限定されないが、1〜20μmであることが好ましい。内部電極50および51の厚さが1μm以上であれば、内部電極50および51を基板10に接合した際にその強度が充分に得られやすい。また、内部電極50および51の厚さが20μm以下であれば、静電チャック装置1の吸着面に凹凸が生じるのを防ぎやすい。また、それぞれ異なる電圧が印加された隣接する内部電極50および51同士の間隔は、5mm以下であることが好ましく、2mm以下であることがより好ましい。間隔が5mm以下であれば、充分な静電力が発生し、吸着力が充分に得られやすい。
第2の接着剤層21の材質は、第1実施形態の接着剤層21で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。第2の接着剤層21の厚さは、内部電極50および51のよりも厚く形成されていればよい。第2の接着剤層21の厚さを内部電極50および51よりも厚くすれば、第1の絶縁性有機フィルム40及び内部電極50および51と、第2の絶縁性有機フィルム41とを充分な強度で接着しやすくなる。
第2の絶縁性有機フィルム41は、第1実施形態の絶縁性有機フィルム40で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
セラミックス層60は、第1および第2実施形態のセラミックス層60と同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
本実施形態例の静電チャック装置1では、このように内部電極50および51上に、第2の絶縁性有機フィルム41とセラミック層60とが形成されているため、耐電圧特性に優れ、かつ耐プラズマ性、耐摩耗性、物理的外力への耐性にも優れている。
本実施形態の静電チャック装置1の作製方法は特に限定されないが、例えば、以下に示す方法が挙げられる。
まず、2枚用意した第1の絶縁性有機フィルム40のそれぞれの表面に、銅等の金属を蒸着した後にエッチングを行って内部電極50および51を形成する。ついで、該2枚の第2の絶縁性有機フィルム41における、内部電極50および51を形成した面の逆側の面に、第1の接着剤層20を介して基板10を貼着する。ついで、該第2の絶縁性有機フィルム41の内部電極50および51を形成した側に第2の接着剤層21を介して第2の絶縁性有機フィルム41を貼着する。その後、第2の絶縁性有機フィルム41表面をブラスト加工等により処理し、焼結又は溶射によりセラミックス層60を形成する。ブラスト加工は、第2の絶縁性有機フィルム41の絶縁性が低くなりすぎない範囲内においてはいかなる方法を用いても構わない。また、セラミックス層60は、溶射により形成することが好ましい。
以上説明した本実施形態の静電チャック装置1は、溶射によりセラミックス層60を形成した場合であっても優れた吸着性を有する。これは、第1の接着剤層20、第1の絶縁性有機フィルム40、内部電極50および51、第2の接着剤層21、及び第2の絶縁性有機フィルム41がそれぞれ2つずつ形成されており、第2の絶縁性有機フィルム41が分かれて形成されているため、溶射等により第2の絶縁性有機フィルム41の抵抗が低くなって導通が生じることを防ぐことができるためであると考えられる。
また、静電チャック装置1は、第1の絶縁性有機フィルム40と第2の絶縁性有機フィルム41とセラミックス層60とを有していることから、耐電圧特性と物理的外力への耐性とが共に優れている。
なお、本実施形態の静電チャック装置は、図8および9に例示したものには限定されず、例えば、図10に示すように、第1の絶縁性有機フィルム40が1枚で形成されており、第2の絶縁性有機フィルム41のみが分かれて形成されている静電チャック装置1のような構成であってもよい。
また、セラミックス層60が形成されていないものであってもよい。
実施例1
絶縁層30として、膜厚50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製商品名カプトン)の片面に銅を5μmの厚さでメッキし、その銅箔表面にフォトレジストを塗布した後、パターン露光後に現像処理を行い、エッチングにより不要な銅箔を除去した。その後、ポリイミドフィルム上の銅箔を洗浄することにより、フォトレジストを除去し、内部電極50、51を形成させた。この内部電極50、51上に、第2の接着剤層21として乾燥および加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂:日本化薬社製 商品名EOCN−1020 35重量部、ノボラックフェノール樹脂:丸善石油化学社製 商品名マルカリンカーM 15重量部、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体:日本ゼオン社製 商品名1001 50重量部、ジシアンジァミド 0.2重量部を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を積層した後、さらに、絶縁性有機フィルム40として、膜厚50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製 商品名カプトン)を貼着し、熱処理により接着させた。なお、乾燥後の第2の絶縁性接着剤シートの厚さは20μmであった。
さらに、絶縁層30であるポリイミドフィルム上に、第1の接着剤層20として乾燥および加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂;日本化薬社製 商品名EOCN−1020 35重量部、ノボラックフェノール樹脂:丸善石油化学社製 商品名マルカリンカーM 15重量部、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体:日本ゼオン社製 商品名1001 50重量部、ジシアンジアミド 0.2重量部を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を積層し、アルミ製の基板10を貼着させ、熱処理により接着させた。なお、乾燥後の第1の接着剤層20の絶縁性接着剤シートの厚さは20μmであった。
上記構成の積層体において、絶縁性有機フィルム40に用いたポリイミドフィルムの表面をサンドブラスト処理することで表面を粗くした後、酸化アルミニウムをプラズマ溶射することにより、絶縁性有機フィルム40上にセラミックス層60を形成させた。次に被吸着物を吸着するセラミックス層60の吸着面をダイヤモンド砥石にて平面研削し、本発明の静電チャック装置を得た。この研磨された表面をJIS BO601−1994により測定した結果、表面粗さRaは6.2μmであった。
実施例2
セラミックス層の表面粗さRaを5.4μmとした以外は実施例1と同様にして本発明の静電チャック装置を作製した。
実施例3
セラミックス層の表面粗さRaを0.2μmとした以外は実施例1と同様にして本発明の静電チャック装置を作製した。
比較例1
セラミックス層の表面粗さRaを7.5μmとした以外は実施例1と同様にして比較用の静電チャック装置を作製した。
比較例2
アルミ基板の片面をサンドブラスト処理した後、その処理面に酸化アルミニウムをプラズマ溶射法によって、厚さ200μmのセラミックス層を形成させた。該酸化アルミニウムのセラミックス層上に、実施例1と同様な内部電極の形状になるようにタングステンをプラズマ溶射法により、100μm厚に形成させた後、さらにこの表面に、セラミックス層として酸化アルミニウムをプラズマ溶射法によって200μm厚に形成させた。その後、被吸着物を吸着する該セラミックス層の吸着面を研磨して表面粗さRaが6.2μmを有する比較用の静電チャック装置を作製した。
比較例3
セラミックス層の表面粗さRaを5.4μmとした以外は比較例2と同様にして比較用の静電チャック装置を作製した。
比較例4
セラミックス層の表面粗さRaを0.2μmとした以外は比較例2と同様にして比較用の静電チャック装置を作製した。
比較例5
実施例1において、絶縁性有機フィルム40として75μm厚のポリイミドフィルムを用い、且つセラミックス層60を形成させない以外は同様にして比較用の静電チャック装置を作製した。
実施例1〜3及び比較例1〜5で得られた静電チャック装置を用いて、耐電圧特性、吸着力、耐プラズマ性、耐摩耗性を評価し、その結果を表1にまとめた。

耐電圧特性
耐電圧特性は、真空下(10Pa)にて静電チャック装置に高圧電源装置より内部電極50と51に±5kVの電圧を印加し、2分間保持することにより評価した。2分間の間、目視にて観察をし、変化がなかったものを○、電極同士がリークして絶縁破壊が生じたものを×とした。

吸着力
吸着力は、被吸着体として無アルカリガラス(縦100cm×横100cm×厚さ0.7mm)を用い、真空下(10Pa以下)にて静電チャック装置表面に吸着させ、内部電極50と51に±3kVの電圧を印加した後、30秒間保持させた。電圧を印加した状態のままガラスを垂直方向に引き上げ、このときの剥離力を吸着力として測定した。吸着力が500Pa未満を×、500Pa以上1000Pa未満を△、1000Pa以上を○で示した。

耐プラズマ性
耐プラズマ性は、プラズマ発生装置の下部電極側に静電チャック装置をボルト締めにて設置した後、高周波電圧および酸素ガスを加え、酸素プラズマ24時間発生後の静電チャック装置表面状態の変化を目視にて観察した。変化がなかったものを○、表面が変色したものを×とした。

耐摩耗性
耐摩耗性は、静電チャック装置を台上に設置し、その上に無アルカリガラス(20cm×50cm×0.7mm)を乗せ、加重500gにて100往復(往復距離50mm、往復速度50cpm)させた後の静電チャック装置表面の傷および変色の状態を目視にて評価した。表面状態に変化がなかったものを○、変化があったものを×とした。
Figure 2008053934
上記の表1から明らかなように、ポリイミドフィルム上にセラミックス層を積層した構造を有し、且つ、表面粗さRaが7.0μm以下とした実施例1〜3は耐電圧特性、耐プラズマ性、耐摩耗性に問題は発生せず吸着力に優れていることが確認された。
一方、実施例1〜3と同構造を有すものの、その表面粗さRaが7.5μmであった比較例1は吸着力の点で実施例より劣っていた。
また、絶縁層にポリイミドフィルムを使用せずセラミックス層のみを積層し、且つ、その表面粗さRaを7.0μm以下とした比較例2〜4は、耐電圧特性試験にて電圧を印加した際にスパークが発生してしまい、実用上の問題を生じた。
また、比較例2〜4における吸着力は、ポリイミドフィルムとセラミックス層との両方を使用した静電チャック装置に比べ劣っていた。
セラミックス層を使用せずポリイミドフィルムのみを使用した比較例5は耐電圧特性および吸着力に優れるものの、耐プラズマ性試験では表面が白化してしまい、耐摩耗性試験ではポリイミドフィルム表面に傷が発生し問題を有することが確認された。
以上のことから、本発明の静電チャック装置は、耐電圧特性、吸着力、耐プラズマ性、耐摩耗性に優れることが確認された。
[実施例4]
図6および図7の静電チャック装置1を以下の通り作製した。
絶縁性有機フィルム40として、膜厚50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製、商品名:カプトン)2枚を用いた。ついで、それぞれのポリイミドフィルムの片面に銅を5μmの厚さでメッキし、その銅箔表面にフォトレジストを塗布した後、パターン露光後に現像処理を行い、エッチングにより不要な銅箔を除去した。その後、ポリイミドフィルム上の銅箔を洗浄することによりフォトレジストを除去し、それぞれの絶縁性有機フィルム40上に内部電極50および51を形成した。
ついで、接着剤層20を形成する、乾燥及び加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬社製、商品名:EOCN−1020(35質量部);ノボラックフェノール樹脂、丸善石油化学社製、商品名:マルカリンカーM(15質量部);アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、商品名:1001(50質量部);ジシアンジアミド(0.2質量部)を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を、前記2枚の絶縁性有機フィルム40の、内部電極50および51を形成した面と逆側の面にそれぞれ積層し、アルミニウム製の基板10に貼着し、熱処理により接着した。なお、乾燥後の接着剤層20の厚さは20μmであった。
ついで、前記積層体の内部電極50および51側の表面をサンドブラスト処理した後、酸化アルミニウムをプラズマ溶射することにより、セラミックス層60を形成した。ついで、被吸着体を吸着するセラミックス層60の吸着面をダイヤモンド砥石にて平面研磨し、静電チャック装置Aを作製した。この研磨した表面をJIS B0601−1994に準拠して測定した結果、表面粗さRaは5.9μmであった。
[実施例5]
図8および9の静電チャック装置1を以下の通り作製した。
第1の絶縁性有機フィルム40として、膜厚50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製、商品名:カプトン)2枚を用いた。ついで、それぞれのポリイミドフィルムの片面に銅を5μmの厚さでメッキし、その銅箔表面にフォトレジストを塗布した後、パターン露光後に現像処理を行い、エッチングにより不要な銅箔を除去した。その後、ポリイミドフィルム上の銅箔を洗浄することによりフォトレジストを除去し、それぞれの絶縁性有機フィルム40上に内部電極50および51を形成した。ついで、第2の接着剤層21を形成する、乾燥及び加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬社製、商品名:EOCN−1020(35質量部);ノボラックフェノール樹脂、丸善石油化学社製、商品名:マルカリンカーM(15質量部);アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、商品名:1001(50質量部);ジシアンジアミド(0.2質量部)を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を、前記2枚の絶縁性有機フィルム41の内部電極50および51上にそれぞれ積層した後、さらに第2の絶縁性有機フィルム41であるポリイミドフィルム(膜厚50μm、東レ・デュポン社製、商品名:カプトン)を貼着し、熱処理により接着した。なお、乾燥後の第2の接着剤層21の厚さは20μmであった。
ついで、第1の接着剤層20を形成する、乾燥及び加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬社製、商品名:EOCN−1020(35質量部);ノボラックフェノール樹脂、丸善石油化学社製、商品名:マルカリンカーM(15質量部);アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、商品名:1001(50質量部);ジシアンジアミド(0.2質量部)を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を、前記2枚の絶縁性有機フィルム40の、内部電極50および51を形成した面と逆側の面にそれぞれ積層し、アルミニウム製の基板10に貼着し、熱処理により接着した。なお、乾燥後の接着剤層20の厚さは20μmであった。
ついで、前記積層体の第2の絶縁性有機フィルム41の表面をサンドブラスト処理した後、酸化アルミニウムをプラズマ溶射することにより、セラミックス層60を形成した。
ついで、被吸着体を吸着するセラミックス層60の吸着面をダイヤモンド砥石にて平面研磨し、静電チャック装置Bを作製した。この研磨した表面をJIS B0601−1994に準拠して測定した結果、表面粗さRaは8.3μmであった。
[比較例6]
図11に例示した従来の静電チャック装置102の作製について説明する。
第1の絶縁性有機フィルム123として、膜厚50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製、商品名:カプトン)1枚を用いた。ついで、そのポリイミドフィルムの片面に銅を5μmの厚さでメッキし、その銅箔表面にフォトレジストを塗布した後、パターン露光後に現像処理を行い、エッチングにより不要な銅箔を除去した。その後、ポリイミドフィルム上の銅箔を洗浄することによりフォトレジストを除去し、内部電極124a、124bを形成した。ついで、第2の接着剤層125を形成する、乾燥及び加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬社製、商品名:EOCN−1020(35質量部);ノボラックフェノール樹脂、丸善石油化学社製、商品名:マルカリンカーM(15質量部);アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、商品名:1001(50質量部);ジシアンジアミド(0.2質量部)を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を、前記絶縁性有機フィルム123の内部電極124a、124b上に積層した後、さらに第2の絶縁性有機フィルム126であるポリイミドフィルム(膜厚50μm、東レ・デュポン社製、商品名:カプトン)を貼着し、熱処理により接着した。なお、乾燥後の第2の接着剤層125の厚さは20μmであった。
ついで、第1の接着剤層122を形成する、乾燥及び加熱により半硬化させた絶縁性接着剤シート(o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、日本化薬社製、商品名:EOCN−1020(35質量部);ノボラックフェノール樹脂、丸善石油化学社製、商品名:マルカリンカーM(15質量部);アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、日本ゼオン社製、商品名:1001(50質量部);ジシアンジアミド(0.2質量部)を適量のテトラヒドロフランに混合溶解したもの)を、前記絶縁性有機フィルム123の、内部電極124a、124bを形成した面と逆側の面に積層し、アルミニウム製の基板121に貼着し、熱処理により接着した。なお、乾燥後の接着剤層122の厚さは20μmであった。
ついで、前記積層体の第2の絶縁性有機フィルム126の表面をサンドブラスト処理した後、酸化アルミニウムをプラズマ溶射することにより、セラミックス層127を形成した。ついで、被吸着体を吸着するセラミックス層127の吸着面をダイヤモンド砥石にて平面研磨し、静電チャック装置Cを作製した。この研磨した表面をJIS B0601−1994に準拠して測定した結果、表面粗さRaは6.2μmであった。
[比較例7]
アルミニウム製の基板を用い、その基板の片面をサンドブラスト処理した後、その処理面に厚さ200μmの酸化アルミニウムのセラミック層をプラズマ溶射法により形成した。該酸化アルミニウムのセラミックス層上に、実施例4と同様の内部電極を有する形状となるようなタングステンの内部電極(厚さ100μm)を形成した後、さらにこの表面に厚さ200μmの酸化アルミニウムのセラミックス層をプラズマ溶射法により形成した。その後、被吸着体を吸着する最上層のセラミックス層の吸着面を研磨して表面粗さRaが6.2μmである静電チャック装置Dを作製した。
得られた静電チャック装置A〜Dについての吸着性の評価した。評価方法および評価基準は上記の通りである。
Figure 2008053934
絶縁性有機フィルムが2枚に分かれて形成されており、それぞれの絶縁性有機フィルム40に内部電極50および51が形成された実施例4の静電チャック装置Aは、優れた吸着性を有していた。
また、第2の絶縁性有機フィルム41が2枚に分かれて形成されており、それらの絶縁性有機フィルム41それぞれに内部電極50および51が形成された実施例5の静電チャック装置Bも、優れた吸着性を有していた。
一方、第2の絶縁性有機フィルムが1枚であり、第2の絶縁性有機フィルム上に溶射によりセラミックス層を形成した比較例6の静電チャック装置Cは、実施例に比べて吸着性が劣っていた。
また、絶縁性有機フィルムを用いずにセラミックス層のみを用いた比較例7の静電チャック装置Dは、絶縁破壊が起こり吸着力を発生させることができなかった。
本発明の静電チャック装置は、導通が生じるおそれが少なく、吸着性に優れているため、半導体ウエハや液晶パネル用ガラス板等を吸着保持する静電チャック装置として好適に用いることができる。
本発明によれば、被吸着体を吸着するセラミックスの吸着面において、その表面粗さRaを7.0以下にすることにより吸着力が向上するため、大型の被吸着体にも使用可能な静電チャック装置を提供することができる。
また、本発明の静電チャック装置によれば、電圧を印加する内部電極を絶縁性接着剤及び絶縁性の有機フィルムでカバーすることにより絶縁性を得ることで、優れた耐電圧特性を示し、さらに被吸着体を吸着する吸着面がセラミックスであるので、耐プラズマ性、耐摩耗性を有し、セラミックス層上にゴミが存在していても絶縁性有機フィルムのように損傷することがないため、物理的外力への耐性が良い静電チャック装置を提供することができる。
さらに、本発明の静電チャック装置は、導通が生じるおそれが少なく、吸着性に優れている。

Claims (7)

  1. 被吸着体を吸着するためのセラミックス層が絶縁性有機フィルムに積層された静電チャック装置であって、
    前記セラミックス層における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下であることを特徴とする静電チャック装置。
  2. 基板と、基板上に設けられた第1の接着剤層と、第1の接着剤層を介して積層された絶縁層と、該絶縁層上に形成されてた内部電極と、内部電極に接するように設けられた第2の接着剤層と、該第2の接着剤層を介して設けられる絶縁性有機フィルムと、該絶縁性有機フィルム上に設けられる被吸着体を吸着するためのセラミックス層とが順次積層された静電チャック装置であって、
    前記セラミックス層における吸着面の表面粗さRaが7.0μm以下であることを特徴とする。
  3. 正電圧又は負電圧を印加する複数の内部電極と、該内部電極の片面に設けられた絶縁性有機フィルムとを少なくとも有し、最表層表面に被吸着体を吸着する静電チャック装置であって、
    前記絶縁性有機フィルムが、前記正電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムと、前記負電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムとに分かれて形成されていることを特徴とする静電チャック装置。
  4. 正電圧又は負電圧を印加する複数の内部電極と、該内部電極の両面に設けられた絶縁性有機フィルムとを少なくとも有し、最表層表面に被吸着体を吸着する静電チャック装置であって、
    前記絶縁性有機フィルムのうち、少なくとも最表層側の絶縁性有機フィルムが、前記正電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムと、前記負電圧を印加する内部電極に対応する絶縁性有機フィルムとに分かれて形成されていることを特徴とする静電チャック装置。
  5. 前記絶縁性有機フィルムがポリイミドフィルムである、請求項1〜5のいずれかに記載の静電チャック装置。
  6. 前記セラミックス層が溶射により形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の静電チャック装置。
  7. 前記最表層としてセラミックス層が形成されている、請求項3〜5のいずれかに記載の静電チャック装置。
JP2008542164A 2006-10-31 2007-10-31 静電チャック装置 Active JP5054022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008542164A JP5054022B2 (ja) 2006-10-31 2007-10-31 静電チャック装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295035 2006-10-31
JP2006295035 2006-10-31
JP2007273691 2007-10-22
JP2007273691 2007-10-22
JP2008542164A JP5054022B2 (ja) 2006-10-31 2007-10-31 静電チャック装置
PCT/JP2007/071252 WO2008053934A1 (fr) 2006-10-31 2007-10-31 Mandrin électrostatique

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008053934A1 true JPWO2008053934A1 (ja) 2010-02-25
JP5054022B2 JP5054022B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39344275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008542164A Active JP5054022B2 (ja) 2006-10-31 2007-10-31 静電チャック装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5054022B2 (ja)
TW (1) TW200832604A (ja)
WO (1) WO2008053934A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5193886B2 (ja) * 2009-01-14 2013-05-08 株式会社巴川製紙所 静電チャック装置の補修方法および補修装置、ならびに静電チャック装置
JP2014522572A (ja) * 2011-06-02 2014-09-04 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 静電チャックの窒化アルミ誘電体の修復方法
KR101729603B1 (ko) * 2013-02-25 2017-04-24 쿄세라 코포레이션 시료 유지구
US9740111B2 (en) * 2014-05-16 2017-08-22 Applied Materials, Inc. Electrostatic carrier for handling substrates for processing
US10622239B2 (en) * 2015-03-31 2020-04-14 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Electrostatic chuck device
JP6572788B2 (ja) * 2016-01-29 2019-09-11 住友大阪セメント株式会社 静電チャック装置
JP7038497B2 (ja) * 2017-07-07 2022-03-18 東京エレクトロン株式会社 静電チャックの製造方法
KR102097501B1 (ko) * 2018-05-04 2020-04-09 (주)아폴로테크 보호 코팅층을 가지는 정전척
JP7401266B2 (ja) * 2018-12-27 2023-12-19 東京エレクトロン株式会社 基板載置台、及び、基板処理装置
JP7100716B2 (ja) * 2018-12-27 2022-07-13 株式会社巴川製紙所 静電チャック装置
JP7355512B2 (ja) * 2019-03-28 2023-10-03 株式会社巴川製紙所 溶射用マスキング材、静電チャック装置の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07335732A (ja) * 1994-06-14 1995-12-22 Tokyo Electron Ltd 静電チャック、これを用いたプラズマ処理装置及びこの製造方法
JPH09134951A (ja) * 1995-09-06 1997-05-20 Ngk Insulators Ltd 静電チャック

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5729423A (en) * 1994-01-31 1998-03-17 Applied Materials, Inc. Puncture resistant electrostatic chuck

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07335732A (ja) * 1994-06-14 1995-12-22 Tokyo Electron Ltd 静電チャック、これを用いたプラズマ処理装置及びこの製造方法
JPH09134951A (ja) * 1995-09-06 1997-05-20 Ngk Insulators Ltd 静電チャック

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008053934A1 (fr) 2008-05-08
JP5054022B2 (ja) 2012-10-24
TW200832604A (en) 2008-08-01
TWI368292B (ja) 2012-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5054022B2 (ja) 静電チャック装置
TW201021150A (en) Bipolar electrostatic chuck
JP2008251737A (ja) 静電チャック装置用電極部材ならびにそれを用いた静電チャック装置および静電吸着解除方法
JP4057977B2 (ja) 静電チャック装置用電極シート、静電チャック装置および吸着方法
JP4677397B2 (ja) 静電吸着方法
JP2008112763A (ja) 静電チャック
JP2024055957A (ja) 静電チャック装置
JP7324677B2 (ja) 静電チャック装置およびその製造方法
JP2008160009A (ja) 双極型静電チャック装置
JP7465338B2 (ja) 静電チャック装置
JP3979694B2 (ja) 静電チャック装置およびその製造方法
JP2008187006A (ja) 静電チャック装置
JP7256311B2 (ja) 静電チャック装置
JP2020178077A (ja) 静電チャック装置およびその製造方法
JP7402022B2 (ja) 静電チャック装置用基台、静電チャック装置およびそれらの製造方法
JP7287814B2 (ja) 樹脂膜
JP4891155B2 (ja) 静電チャック装置
JP2008244190A (ja) 静電チャック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5054022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250