JPWO2008041398A1 - 平衡不平衡変換素子、および平衡不平衡変換素子の製造方法 - Google Patents

平衡不平衡変換素子、および平衡不平衡変換素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

平衡不平衡変換素子(1)は、平板状の誘電体基板(10)に接地電極(15)と複数の主面電極(13A),(13B),(14)とを設けたフィルタである。主面電極(13A),(13B)は、短絡用側面電極(11A),(11B)を介して接地電極(15)に接続して1/4波長共振線路を構成している。主面電極(14)は、主面電極(13A),(13B)の間に配置していて、両端を開放して1/2波長共振線路を構成している。誘電体基板(10)の側面には平衡特性調整用側面電極(18)を設けている。この平衡特性調整用側面電極(18)と主面電極(14)との間に生じる容量の調整により2つの平衡信号の位相バランスを所望のものに設定する。

Description

この発明は平衡端子と不平衡端子を備える平衡不平衡変換素子、および、その平衡不平衡変換素子の製造方法に関する。
誘電体基板に1つの1/2波長共振器と2つの1/4波長共振器とを形成して、平衡不平衡変換を行う平衡不平衡変換素子が複数考案されている。
図1に特許文献1に開示された平衡不平衡変換素子の構成を示す。平衡不平衡変換素子101は、複数の誘電体基板を積層したものである。この平衡不平衡変換素子101は上側面Aと下側面Bに接地電極(不図示)を備え、左側面Cに不平衡端子(不図示)を備え、右側面Dに2つの平衡端子(不図示)を備える。上層の誘電体基板の図示する主面には不平衡パターン102が設けられている。不平衡パターン102は1/2波長共振器を構成する電極である。また、下層の誘電体基板には平衡パターン103Aと平衡パターン103Bが設けられている。平衡パターン103Aと平衡パターン103Bは、それぞれ異なる1/4波長共振器を構成する電極である。
不平衡パターン102は平行に配置された線路部分102A,102Bと、線路部分102A,102Bを接続する線路部分102Cと、接地電極との接続用の引出電極102Dと、不平衡端子との結合用の引出電極102Eと、を含む略U字型形状の電極である。平衡パターン103A,103Bは夫々略I字型形状の電極パターンである。不平衡パターン102の線路部分102A,102Bは、それぞれ第1の誘電体基板を介して平衡パターン103Aまたは平衡パターン103Bに対向する。
この平衡不平衡変換素子101では、不平衡端子に不平衡信号が入力されると、不平衡信号を平衡信号に変換し、一方の平衡端子から第1の平衡信号を出力し、前記第1の平衡信号と略逆位相の関係にある第2の平衡信号を他方の平衡端子から出力する。
また逆に、2つの平衡端子から平衡信号が入力されると、平衡信号を不平衡信号に変換し、不平衡端子から不平衡信号を出力する。
特開平10−290107号公報
一般に平衡不平衡変換素子の性能は、2つの平衡信号の位相差と振幅差が所望の範囲に収まる周波数帯域の広さによって評価される。
ところが特許文献1に記載された平衡不平衡変換素子では、不平衡パターン102の形状と、平衡パターン103A,103Bの配置が非対称であるため、適正な平衡特性が得られる周波数帯域が狭いという問題があった。
そこでこの発明の目的は、広い周波数帯域にわたって適正な平衡特性が得られる平衡不平衡変換素子を提供すること、および、この平衡不平衡変換素子を容易に製造できる製造方法を提供することにある。
本願請求項1に係る発明は、それぞれ、誘電体基板を介して接地電極に対向し、一端を短絡端とし他端を開放端とした第1・第2の1/4波長共振線路と、前記第1の1/4波長共振線路に近接配置した第1の線路部と、前記第2の1/4波長共振線路に近接配置した第2の線路部とを備え、前記誘電体基板を介して前記接地電極に対向し両端を開放端とした1/2波長共振線路と、前記第1の1/4波長共振線路に結合する第1の平衡端子と、前記第2の1/4波長共振線路に結合する第2の平衡端子と、前記1/2波長共振線路に結合する不平衡端子と、を備える平衡不平衡変換素子において、一端を前記接地電極に接続した平衡特性調整電極を備え、当該平衡特性調整電極を、前記1/2波長共振線路の前記第1・第2の線路部に挟まれた部位の側方に対向させたことを特徴とする。
この発明によれば、平衡特性調整電極を1/2波長共振線路の側方に対向させるので、平衡特性調整電極と1/2波長共振線路との間に容量が生じる。一般に1/2波長共振線路の中央付近には、1/2波長共振器の等価的な短絡端として作用する部位が生じるが、本発明のような平衡特性調整電極を用いれば、上記容量によって、1/2波長共振器の等価的な短絡端の位置をずらし、平衡不平衡変換素子における2つの平衡信号の位相差と振幅差を調整できる。
したがって、上記容量を適切な値に調整することにより、2つの平衡信号の位相差と振幅差との周波数に対しての変動が低減できる。これにより、広い周波数帯域にわたって、位相差と振幅差が一定範囲内に収まる2つの平衡信号を得ることが可能になる。
また、本願請求項2に係る平衡不平衡変換素子は、前記第1・第2の1/4波長共振線路の開放端を同方向に延設し、前記1/2波長共振線路の開放端を、前記第1・第2の1/4波長共振線路の開放端とは逆方向に延設したものである。
この構成では、第1・第2の1/4波長共振線路と1/2波長共振線路とがインターディジタル結合し、強く結合する。これにより、さらに広い周波数帯域にわたって位相差と振幅差が所望の範囲内に収まる2つの平衡信号を得ることが可能になる。
また、本願請求項3に係る前記平衡特性調整電極は、前記誘電体基板の側面に延設した側面電極と、前記誘電体基板の、前記第1・第2の1/4波長共振線路と前記1/2波長共振線路とを延設した側の主面に設けた主面電極と、を備える。
この場合、平衡特性調整電極の主面電極によっても上記の容量を発生させることができるので、平衡特性調整電極を設けた側面の近傍にまで1/2波長共振線路を引き回す必要が無くなる。したがって、1/2波長共振線路の取り回しが自由に設定でき、各共振線路の様々な共振特性の設定範囲を広げることができる。
また、本願請求項4に係る前記平衡特性調整電極の主面電極は、前記1/2波長共振線路の側方に向けて部分的に突出する凸形状である。
この構成により、凸形状の部分の幅によって上記の容量を設定することができ、平衡不平衡変換素子における2つの平衡信号の位相差と振幅差を、より精緻に調整できる。
また、本願請求項5に係る平衡不平衡変換素子は、前記平衡特性調整電極の側面電極を設けた前記誘電体基板の側面にさらに、第1の平衡端子と第1の1/4波長共振線路とを導通する第1の引出電極と、第2の平衡端子と第2の1/4波長共振線路とを導通する第2の引出電極と、を備え、前記第1の引出電極と、前記平衡特性調整電極の側面電極と、前記第2の引出電極と、を等間隔に配置したものである。
この構成により、平衡不平衡変換素子に設ける電極パターンを、より線対称な形状に近づけることができる。また、この回路の実装時に、側面電極間の無用な接続が生じる危険性を低減できる。また、平衡特性調整電極の側面電極を、1/2波長共振線路の等価的な短絡端の極めて近くに配置することになり、より広い周波数帯域で、2つの平衡信号の位相差と振幅差との周波数に対しての変動が低減できる。
また、本願請求項6に係る平衡不平衡変換素子は、前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子と前記不平衡端子との少なくともひとつに接続された高周波回路を備える。
これにより、広い周波数帯域にわたって適正に平衡不平衡変換を行い、平衡不平衡変換回路と高周波回路を一体的に設けた平衡不平衡変換素子を提供できる。
また、本願請求項7に係る平衡不平衡変換素子の製造方法は、表主面に、前記第1・第2の1/4波長共振線路と前記1/2波長共振線路とを構成する電極を形成し、裏主面に前記接地電極を形成した平板状の誘電体母基板を、分割して複数の素子素体を形成する分割ステップと、前記分割ステップにより形成された前記素子素体の側面に、前記主面電極から前記接地電極にかけて、導電体ペーストを印刷し、乾燥し、焼成して、前記平衡特性調整電極の側面電極を形成する側面電極形成ステップと、を備える。
これにより、広い周波数帯域にわたって適正に平衡不平衡変換を行えるようにした平衡不平衡変換素子を、単に前記平衡特性調整電極の側面電極を印刷するのみで製造できる。
また、本願請求項8に係る前記側面電極形成ステップは、前記分割ステップにより形成された複数の素子素体のうちから抜き取った素子素体に対して、記平衡特性調整電極の側面電極の線路幅又は配置を最適化し、その後、前記複数の素子素体の全てに対して前記側面電極を前記最適化した線路幅又は配置で形成するステップである。
この製造方法により、広い周波数帯域にわたって適正に平衡不平衡変換を行えるようにした平衡不平衡変換素子の量産性を高めることができる。
この発明の平衡不平衡変換素子によれば、2つの平衡信号の位相差と振幅差とを適切に設定して、広い周波数帯域にわたって逆位相の2つの平衡信号を得ることが可能になる。また、このような平衡不平衡変換素子の量産性を高めることができる。
従来の平衡不平衡変換素子の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る平衡不平衡変換素子を説明する斜視図である。 同実施形態に係る平衡不平衡変換素子のシミュレーション結果を示すグラフである。 同実施形態に係る平衡不平衡変換素子の製造工程を説明するフローである。 本発明の第2の実施形態に係る平衡不平衡変換素子を説明する斜視図である。 同実施形態に係る平衡不平衡変換素子のシミュレーション結果を示すグラフである。
符号の説明
1−平衡不平衡変換素子
2−ガラス層
10−誘電体基板
11A,11B−短絡用側面電極
12A,12B,12C−タップ接続用引出電極
13A,13B,14−主面電極
14A,14B,14C,14D−線路部
15−接地電極
16A,16B,16C−端子電極
18−平衡特性調整用側面電極
19−平衡特性調整用主面電極
この発明の第1の実施形態に係る平衡不平衡変換素子について各図を参照して説明する。ここでは、図中に示す直交座標系(X−Y−Z軸)を説明に用いる。
まず、本実施形態の平衡不平衡変換素子の概略構成について説明する。図2(A)は平衡不平衡変換素子1を、表主面(+Z面)を上向きに配置し、正面(+Y面)を左手前向きに配置し、右側面(+X面)を右手前向きに配置した斜視図である。
この平衡不平衡変換素子1は、UWB(Ultra Wide Band)通信に用いる小型直方体状のバラン素子である。この平衡不平衡変換素子1は、矩形平板状の誘電体基板10の表主面側を、ガラス層2で被覆した構成である。誘電体基板10の基板厚み(Z軸寸法)は500μm、ガラス層2の厚み(Z軸寸法)は15〜30μmであり、平衡不平衡変換素子1の外形寸法はX軸寸法が約2.5mm、Y軸寸法が約2.0mm、Z軸寸法が約0.56mmである。
誘電体基板10は、酸化チタン等のセラミックの誘電体からなり、比誘電率が約110の基板である。また、ガラス層2は、結晶性SiOおよび硼珪酸ガラス等の絶縁体からなるガラスペーストのスクリーン印刷および焼成により形成した層であり、透光性ガラス層と遮光性ガラス層とを積層した構成(不図示)としている。
透光性ガラス層は、誘電体基板10に接するように設けるものであり、誘電体基板10に対して強い密着強度を発現して誘電体基板10上の回路パターンの剥離を防ぎ、後述する主面電極および平衡不平衡変換素子1の耐環境性能を高める。また、遮光性ガラス層は、上記透光性ガラス層の上層に無機顔料を含有させガラスを積層したものであり、平衡不平衡変換素子1表面への印字を可能にするとともに、内部の回路パターンの機密保持を実現する。なお、ガラス層2を2層構造にする必要は必ずしも無く、ガラス層2を単層構造としてもよく、また、ガラス層2を設けないようにしてもよい。なお、誘電体基板10、ガラス層2それぞれの組成および寸法は、誘電体基板10とガラス層2との密着度や耐環境性、周波数特性などを考慮して適宜設定すればよい。
平衡不平衡変換素子1の表主面、即ちガラス層2の表主面には後述する側面電極印刷時に主面に電極ペーストがはみだし、複数のはみ出し電極(不図示)が形成される。このはみ出し電極は、印刷条件によっては生じない場合もありうる。また、平衡不平衡変換素子1の裏主面にも、側面電極印刷時に電極がはみ出す。裏主面におけるはみ出し電極は接地電極15や端子電極16A,16B,16Cに一体化する。誘電体基板10の表主面側にガラス層2を積層しているため、側面電極印刷時にはみ出し電極が主面電極の接続不要部分に短絡してしまうことが防げる。
同図(B)は、平衡不平衡変換素子1からガラス層2を取り除いた図であり、表主面(+Z面)を上向きに配置し、正面(+Y面)を左手前向きに配置し、右側面(+X面)を右手前向きに配置した斜視図である。また、同図(C)は、誘電体基板10を同図(B)の状態からX軸を中心に180°回転させ、裏主面(−Z面)を上向きに配置し、背面(−Y面)を左手前向きに配置し、右側面(+X面)を右手前向きに配置した斜視図である。
誘電体基板10とガラス層2との層間にあたる誘電体基板10の表主面には、ストリップライン共振器を構成する複数の主面電極13A,13B,14を設けている。主面電極13A,13B,14は電極厚み(Z軸寸法)約6μmの銀電極であり、感光性銀ペーストのフォトリソグラフィ等により形成した電極である。
誘電体基板10の裏主面、即ち平衡不平衡変換素子1の裏主面には接地電極15と端子電極16A,16B,16Cとを設けている。接地電極15はストリップライン共振器の接地電極であり、平衡不平衡変換素子1を実装基板に実装する電極を兼ねるものである。また、端子電極16A,16B,16Cは平衡不平衡変換素子1を実装基板に実装する際に高周波信号入出力端子に接続するものであり、端子電極16A,16Bが平衡端子、端子電極16Cが不平衡端子として用いられる。接地電極15は誘電体基板10の裏主面の略全面に設けている。端子電極16A,16Bは正面側の側面に接する角付近にそれぞれ接地電極15とは分離して配している。端子電極16Cは背面側の側面に接する中心付近に接地電極15とは分離して配している。接地電極15と端子電極16A,16B,16Cとはそれぞれ、導電体ペーストをスクリーン印刷等で印刷し焼成により形成した、厚み(Z軸方向)約15μmの電極である。
誘電体基板10の正面側の側面には、タップ接続用引出電極12A,12Bと平衡特性調整用側面電極18とを設けている。本実施形態では、平衡特性調整用側面電極18が平衡特性調整電極である。誘電体基板10の背面側の側面には、短絡用側面電極11A,11Bとタップ接続用引出電極12Cを設けている。各側面電極は、誘電体基板10の側面だけではなくガラス層2の側面にも形成される。各側面電極は、それぞれ誘電体基板10の裏主面からガラス層2の表主面にかけてZ軸方向に延びる長方形状の銀電極である。各側面電極は、導電体ペーストをスクリーン印刷等で印刷し焼成により形成した、厚み(X軸寸法)約15μmの電極である。ここでは、それぞれの線路幅は互いに等しくしているが、異ならせても良い。またここでは、平衡特性調整用側面電極18とタップ接続用引出電極12Cは、それぞれ形成面の中央に配置しているが、中央からずれた位置に配置していても良い。
短絡用側面電極11A,11Bはそれぞれ主面電極13A,13Bと接地電極15とを導通させる。また、タップ接続用引出電極12A,12B,12Cはそれぞれ主面電極13A,13B,14と端子電極16A,16B,16Cとを導通させる。
前述の主面電極13A,13B,14の電極厚みを約6μmにしているのに対して、前述の短絡用側面電極11A,11Bの電極厚みは約15μmにしている。このように、短絡用側面電極11A,11Bの電極厚みをより厚いものにしているので、一般に電流集中が生じる短絡端側の部位での電流を分散させ、導体ロスを低減させている。この構成によって、平衡不平衡変換素子1は挿入損失が小さい素子になっている。
誘電体基板10の表主面に設けた主面電極13Aと主面電極13Bはそれぞれ、誘電体基板10の左側面と右側面とに沿って延びるI字形状の電極であり、それぞれ接地電極15とともに一端開放、一端短絡の1/4波長共振器を構成している。
主面電極13Aと主面電極13Bは、それぞれ誘電体基板10の背面側で短絡用側面電極11A,11Bに接続し、それぞれ短絡用側面電極11A,11Bを介して接地電極15に導通している。また、主面電極13Aは正面側でタップ接続用引出電極12Aに接続し、タップ接続用引出電極12Aを介して端子電極16Aに導通する。また、主面電極13Bも正面側でタップ接続用引出電極12Bに接続し、タップ接続用引出電極12Bを介して端子電極16Bに導通している。
主面電極14は、背面側の辺が開いた略C字形状の電極であり、背面中央から左側面側にかけて背面に沿って延びる線路部14Aと、その部位の左側面側の端から正面側に延びる線路部14Bと、その部位の正面側の端から右側面側に延びる線路部14Cと、その右側面側の端から背面側に延びる線路部14Dとにより構成している。線路部14Bは、主面電極13Aと平行に配置されている。また、線路部14Dは、主面電極13Bと平行に配置されていて、その背面側の端で終端している。線路部14Aは、背面中央に設けたタップ接続用引出電極12Cに接続し、タップ接続用引出電極12Cを介して端子電極16Cに導通している。
従ってこの主面電極14は、接地電極15とともに両端開放の1/2波長共振器を構成している。このように主面電極14を湾曲させた形状にしているので、限られた基板面積内に共振器長の長い1/2波長共振器を構成している。
なお、主面電極13A,13B,14を構成する共振線路の線路幅は、必要とする周波数特性を実現するために調整したものである。ここでは、主面電極13A,13Bの線路幅と主面電極14の線路幅とを等しくしているが、それぞれの線路幅を異ならせるようにしてもよい。
このような主面電極13A,13B,14を形成することにより、主面電極13Aと主面電極14とのそれぞれを含んで構成される1/4波長共振器と1/2波長共振器とは互いにインターディジタル結合し、主面電極13Bと主面電極14とのそれぞれを含んで構成される1/4波長共振器と1/2波長共振器とは互いにインターディジタル結合する。また、主面電極13Aを含んで構成される1/4波長共振器は端子電極16Aに対してタップ結合する。主面電極13Bを含んで構成される1/4波長共振器は端子電極16Bに対してタップ結合する。主面電極14を含んで構成される1/2波長共振器は端子電極16Cに対してタップ結合する。
ここで、誘電体基板10の正面側の側面には、平衡特性調整用側面電極18を設けている。そのため、この平衡特性調整用側面電極18の終端付近と、主面電極14の線路部14Cとの間には容量が生じる。
そして、この容量により主面電極14による1/2波長共振器の等価的な開放端の位置が、平衡特性調整用側面電極18を設けない場合よりもずれる。これにより、主面電極14による1/2波長共振器と主面電極13Aによる1/4波長共振器との結合が影響を受け、また、主面電極14による1/2波長共振器と主面電極13Bによる1/4波長共振器との結合が影響を受ける。したがって、容量の大きさによって、端子電極16A及び端子電極16Bの平衡信号の位相バランスが調整可能になる。
なお、平衡特性調整用側面電極18の終端付近と、主面電極14の線路部14Cとの間に生じる容量は、それぞれの電極対向長さと間隙寸法により定まるので、平衡特性調整用側面電極18の線路幅、および主面電極14の正面側の側面からの距離、いずれによっても上記容量を設定することができる。
従ってこの平衡不平衡変換素子は、平衡信号を不平衡信号に変換する、または不平衡信号を平衡信号に変換する平衡不平衡変換素子を構成する。インターディジタル結合による強い結合を得て広帯域特性を実現するとともに、上記容量を利用して、広い周波数帯域にわたって2つの平衡信号を所望の範囲以内の位相差と振幅差にしている。
なお、ここでは平衡特性調整用側面電極18を正面側の側面中央に配置しているが、必ずしもその必要は無い。平衡特性調整用側面電極18を正面側の側面中央に配置することで平衡不平衡変換素子に設ける電極の配置をより線対称に近づけることができる。
次に、平衡特性調整用側面電極18による平衡特性の調整効果について図3に基づいて説明する。
同図(A)に示すグラフは、平衡特性調整用側面電極18の有無による2つの平衡信号の振幅差(振幅バランス)をシミュレーションした結果を示している。即ち、2つの平衡信号の振幅がどの程度相違するのかを示している。同図(A)のグラフは、横軸が周波数を表し、縦軸が2つの平衡信号の振幅差を表している。図中の実線は、本実施形態の平衡特性調整用側面電極18を設けた場合のグラフである。また、図中の点線は、本実施形態と同様な構成で平衡特性調整用側面電極18のみを設けない場合での比較対象のグラフである。
シミュレーションの結果によれば、グラフに実線で示す本実施形態の構成では、グラフに点線で示す比較対象の構成に対して、所定の周波数帯(この例では3.1GHz〜4.8GHz)に亘って2つの平衡信号の振幅差を低減し、所定の周波数帯に亘って振幅差を平坦化できている。このように本実施形態の構成では、上記容量を適切に設定することにより、平坦な振幅特性を得ている。
このように、平衡特性調整用側面電極18を設けることで、平衡不平衡変換素子における2つの平衡信号の振幅差を平坦化でき、広い周波数帯域にわたって、一定範囲内に振幅差が収まる2つの平衡信号が得られる。
同図(B)に示すグラフは、平衡特性調整用側面電極18の有無による2つの平衡信号の位相差(位相バランス)をシミュレーションした結果を示している。即ち、2つの平衡信号の位相がどの程度相違するのかを示している。同図(B)のグラフは、横軸が周波数を表し、縦軸が2つの平衡信号の位相差を表している。図中の実線は、本実施形態の平衡特性調整用側面電極18を設けた場合のグラフである。また、図中の点線は、本実施形態と同様な構成で平衡特性調整用側面電極18のみを設けない場合での比較対象のグラフである。
シミュレーションの結果によれば、グラフに実線で示す本実施形態の構成では、グラフに点線で示す比較対象の構成に対して、所定の周波数帯(この例では3.1GHz〜4.8GHz)に亘って2つの平衡信号の位相差を低減し、所定の周波数帯に亘って位相差を平坦化できている。このように本実施形態の構成では、平坦な位相差特性を得ることができる。
このように、平衡特性調整用側面電極18を設けることで、平衡不平衡変換素子における2つの平衡信号の位相差を平坦化でき、広い周波数帯域にわたって、一定範囲内に位相差が収まる2つの平衡信号が得られる。
次に、平衡不平衡変換素子1の製造工程を説明する。
図4に示す平衡不平衡変換素子1の製造工程では、
(S1)まず、いずれの面にも電極を形成していない誘電体母基板を用意する。
(S2)次に、誘電体母基板に対して、裏主面側に導電体ペーストをスクリーン印刷し、乾燥、焼成を経て接地電極および端子電極を形成する。
(S3)次に、誘電体母基板に対して、表主面側に感光性導電体ペーストを印刷し、乾燥、露光、現像、焼成を経て、フォトリソグラフィ法により各主面電極を形成する。
(S4)次に、誘電体母基板の表主面側にガラスペーストを印刷し、焼成を経て透明ガラス層を形成する。
(S5)次に、誘電体母基板の表主面側に無機顔料を含有させたガラスペーストを印刷し、焼成を経て遮光性ガラス層を形成する。
(S6)次に、上記のようにして構成した誘電体母基板からダイシングなどにより多数の素子素体を切り出す。切り出し後に一部の素子素体の上面パターンに対して電気特性の予備測定を行う。
(S7)次に、切り出した複数の素子素体からひとつ又は少数の素子素体を抜き取り、平衡特性調整用側面電極の線路幅及び配置を決定するための試行形成を行い、所望の平衡特性が得られる最適化した平衡特性調整用側面電極の線路幅および配置を選択する。
(S8)抜き取った素子素体への平衡特性調整用側面電極の試行形成により所望の平衡特性が得られる線路幅を選択し、その後、同一基板ロットの複数の素子素体に対して、最適化した線路幅および配置で側面に導電体ペーストを印刷し、焼成を経て平衡特性調整用側面を形成する。
以上の製造方法により、表主面への主面電極の形成後に、側面への平衡特性調整用側面電極の形成により平衡特性を調整でき、所望の平衡特性を確実に得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の平衡不平衡変換素子について図5に基づいて説明する。同図(A)は本実施形態の平衡不平衡変換素子の誘電体基板を、表主面(+Z面)を上向きに配置し、正面(+Y面)を左手前向きに配置し、右側面(+X面)を右手前向きに配置した斜視図である。また、同図(B)は、平衡特性調整用主面電極19の寸法を説明するための図である。以下では、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を除く。
本実施形態の平衡不平衡変換素子は、第1の実施形態の平衡不平衡変換素子と略同様の構成であり、主面電極14の線路部14Cの形成位置を正面側の側面から離し、表主面の正面側に平衡特性調整用主面電極19を設けた点で異なる。平衡特性調整用主面電極19は、平衡特性調整用側面電極18に連続していて、平衡特性調整用側面電極18を介して接地電極に導通している。本実施形態では、平衡特性調整用側面電極18と平衡特性調整用主面電極19とが平衡特性調整電極を構成している。このような構成により第1の実施形態の平衡不平衡変換素子に比べて精緻に平衡特性の調整を行うことを可能にしている。
同図(B)に示すように、主面電極14の線路部14Cの形成位置は、正面側の側面から250μm離している。そして、平衡特性調整用主面電極19は、凸形状の先端を線路部14CからXμm離している。平衡特性調整用主面電極19は線路幅が300μmである。凸形状の先端は幅150μm、高さ75μmであり、平衡特性調整用主面電極19の幅方向の中央に配置している。
なお、ここでは、凸形状の先端の幅の寸法を150μm、高さの寸法75μmにしているが、この寸法によっても線路部14Cとの間に生じる容量が変わるため、これらの値を調整して容量を設定しても良い。また、必ずしも凸形状の先端を平衡特性調整用主面電極19の幅方向の中央に配置する必要も無い。
次に、平衡特性調整用主面電極19による平衡特性の調整効果について図6に基づいて説明する。
同図(A)に示すグラフは、図5(B)における平衡特性調整用主面電極19の凸形状の先端から線路部14Cまでの距離Xμmを様々な値に設定した場合の、2つの平衡信号の振幅差(振幅バランス)をシミュレーションした結果を示している。即ち、2つの平衡信号の振幅がどの程度相違するのかを示している。
同図(A)のグラフは、横軸が周波数を表し、縦軸が2つの平衡信号の振幅差を表している。図中の実線は、本実施形態の平衡不平衡変換素子において上記寸法Xμmを、50μmに設定した場合のグラフである。また、図中の点線は、本実施形態の平衡不平衡変換素子において上記寸法Xμmを、75μmに設定した場合のグラフである。また、図中の鎖線は、本実施形態の平衡不平衡変換素子において上記寸法Xμmを、25μmに設定した場合のグラフである。また、図中の一点鎖線は、本実施形態の平衡不平衡変換素子1において平衡特性調整用主面電極19を設けない場合の比較対象のグラフである。
シミュレーションの結果によれば、いずれの場合も2つの平衡信号の振幅差がゼロになる周波数を持ち、その近傍の周波数帯においては所望の振幅差になっている。
仮に所望の振幅差が2.0〜−2.0dBの場合、鎖線で示す上記寸法25μmの場合には、周波数帯域2〜6GHzにわたって振幅差が0.6〜−1.3dBであり所望の範囲に収まるため、周波数帯域2〜6GHzにわたって適正な振幅差が得られていることになる。また、実線で示す上記寸法50μmの場合には、周波数帯域2〜6GHzにわたって振幅差が0.7〜−1.9dBであり所望の範囲に収まるため、周波数帯域2〜6GHzにわたって適正な振幅差が得られていることになる。また、点線で示す上記寸法75μmの場合には、周波数帯域2〜6GHzにわたって振幅差が0.9〜−2.0dBであり所望の範囲に収まるため、周波数帯域2〜6GHzにわたって適正な振幅差が得られていることになる。しかし、一点鎖線で示す平衡特性調整用主面電極19を設けない場合には、周波数帯域2〜6GHzでは、振幅差が1.2dBより小さく−2.0dBを越えて変化しているため、所望の振幅差に収まらず、振幅差が所望の範囲におさまる周波数帯域は、2〜6GHzよりも狭い。
また、周波数帯域3.1〜4.8GHzを見てみると、鎖線で示す上記寸法25μmの場合には、振幅差が0.4〜−0.8dB変化する。また、実線で示す上記寸法50μmの場合には、振幅差が0.4〜−0.6dB変化する。また、点線で示す上記寸法75μmの場合には、振幅差が0.6〜−0.6dB変化する。また、一点鎖線で示す平衡特性調整用主面電極19を設けない場合には、振幅差が0.7〜−0.9dB変化する。この周波数帯域3.1〜4.8GHzの場合には、実線で示す上記寸法50μmでの振幅差が最も小さくなっている。
このように上記寸法Xμmの設定によって様々に振幅特性を設定できる。したがって、必要とする周波数帯域で所望範囲内に振幅差が収まるように上記寸法Xμmを設定することで、広い周波数帯域にわたって一定範囲内に振幅差が収まる2つの平衡信号が得られる。
同図(B)のグラフは、横軸が周波数を表し、縦軸が2つの平衡信号の位相差を表している。図中の各線は同図(A)と同じ設定である。
シミュレーションの結果によれば、いずれの場合も2つの平衡信号の位相差が6GHz付近でゼロに近づき、その近傍の周波数帯において所望の範囲内の位相差になる。
また、周波数帯域2〜6GHzにわたって、鎖線で示す上記寸法25μmの場合に最も位相差が少なく、次に、実線で示す上記寸法50μmの場合、次に点線で示す上記寸法75μmの場合、次に一点鎖線で示す平衡特性調整用主面電極19を設けない場合、の順に位相差は大きい。
このように上記寸法Xμmの設定によって位相特性を設定でき、必要とする周波数帯域で所望の範囲内に位相差が収まるように設定することで、広い周波数帯域にわたって一定範囲内に位相差が収まる2つの平衡信号が得られる。
以上のように平衡特性調整用主面電極19を設けることで、平衡不平衡変換素子における2つの平衡信号の位相差と振幅差、および位相差と振幅差の変動を精緻に設定することが可能になる。そして、上記容量を適切に設定することにより、広い周波数帯域にわたって、一定範囲内に位相差が収まる2つの平衡信号を得ることが可能になる。
なお、上記した各実施形態での主面電極や短絡用側面電極の配置構成は製品仕様に応じたものであり、製品仕様に応じたどのような形状であっても良い。本発明は上記構成以外であっても適用でき、多様な平衡不平衡変換素子のパターン形状に採用できる。また、この平衡不平衡変換素子に、他の構成(高周波回路)を配しても良い。

Claims (8)

  1. それぞれ、誘電体基板を介して接地電極に対向し、一端を短絡端とし他端を開放端とした第1・第2の1/4波長共振線路と、
    前記第1の1/4波長共振線路に近接配置した第1の線路部と、前記第2の1/4波長共振線路に近接配置した第2の線路部とを備え、前記誘電体基板を介して前記接地電極に対向し両端を開放端とした1/2波長共振線路と、
    前記第1の1/4波長共振線路に結合する第1の平衡端子と、
    前記第2の1/4波長共振線路に結合する第2の平衡端子と、
    前記1/2波長共振線路に結合する不平衡端子と、
    を備える平衡不平衡変換素子において、
    一端を前記接地電極に接続した平衡特性調整電極を備え、
    当該平衡特性調整電極を、前記1/2波長共振線路の前記第1・第2の線路部に挟まれた部位の側方に対向させたことを特徴とする平衡不平衡変換素子。
  2. 前記第1・第2の1/4波長共振線路の開放端を同方向に延設し、
    前記1/2波長共振線路の開放端を、前記第1・第2の1/4波長共振線路の開放端とは逆方向に延設した請求項1に記載の平衡不平衡変換素子。
  3. 前記平衡特性調整電極は、
    前記誘電体基板の側面に延設した側面電極と、
    前記誘電体基板の、前記第1・第2の1/4波長共振線路と前記1/2波長共振線路とを延設した側の主面に設けた主面電極と、を備える請求項1または2に記載の平衡不平衡変換素子。
  4. 前記平衡特性調整電極の主面電極は、前記1/2波長共振線路の側方に向けて部分的に突出する凸形状である請求項3に記載の平衡不平衡変換素子。
  5. 前記平衡特性調整電極の側面電極を設けた前記誘電体基板の側面にさらに、第1の平衡端子と第1の1/4波長共振線路とを導通する第1の引出電極と、第2の平衡端子と第2の1/4波長共振線路とを導通する第2の引出電極と、を備え、
    前記第1の引出電極と、前記平衡特性調整電極の側面電極と、前記第2の引出電極と、を等間隔に配置した請求項3または4に記載の平衡不平衡変換素子。
  6. 前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子と前記不平衡端子との少なくともひとつに接続された高周波回路を備える請求項1〜6のいずれかに記載の平衡不平衡変換素子。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の平衡不平衡変換素子の製造方法であって、
    表主面に、前記第1・第2の1/4波長共振線路と前記1/2波長共振線路とを構成する電極を形成し、裏主面に前記接地電極を形成した平板状の誘電体母基板を、分割して複数の素子素体を形成する分割ステップと、
    前記分割ステップにより形成された前記素子素体の側面に、前記主面電極から前記接地電極にかけて、導電体ペーストを印刷し、乾燥し、焼成して、前記平衡特性調整電極の側面電極を形成する側面電極形成ステップと、を備える平衡不平衡変換素子製造方法。
  8. 前記側面電極形成ステップは、前記分割ステップにより形成された複数の素子素体のうちから抜き取った素子素体に対して、記平衡特性調整電極の側面電極の線路幅又は配置を最適化し、その後、前記複数の素子素体の全てに対して前記側面電極を前記最適化した線路幅又は配置で形成するステップである請求項7に記載の平衡不平衡変換素子製造方法。
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