JPWO2008032451A1 - 編糸の弾性特性測定方法および編機 - Google Patents

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Abstract

使用する弾性糸の特性を編機で自己評価することが可能な編糸の弾性特性測定方法および編機を提供する。編糸5の先端をグリッパ7で保持し、糸送りローラ16を逆転させると、糸送りローラ16とグリッパ7との間の編糸5の糸張力を増大させることができる。この糸張力T下でWの距離の区間に残る編糸5の自由長は、糸送りローラ16を正転させて、糸張力を0付近の下限以下に戻す際に送り出す編糸5の戻し量をdとすると、W−dとなる。糸張力Tでの伸び率は、W/(W−d)×100%となるので、横編機1で編糸5の弾性特性を自己評価することができる。

Description

本発明は、編機での編地の編成に弾性糸を使用する場合の編糸の弾性特性測定方法および編機に関する。
従来から、編機で編成する編地のうち、伸縮性を大きくする部分には、編糸として伸び率が大きく、ゴム糸などとも呼ばれる弾性糸を使用する場合がある。弾性糸は、ポリウレタン繊維やポリエーテル・エステル系繊維などの伸縮性のある繊維がそのままで、またはカバードヤーンやコアスパンヤーンなどの芯繊維として、表面側を覆う他繊維との複合で使用される。
編機へのゴム糸の給糸を、正逆回転可能なモータを具備したゴム糸供給装置によって行い、モータを逆回転させてゴム糸に送り方向に対して逆方向に張力を掛ける技術も開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。逆方向に張力を掛けることによって、靴下などの編地に、狭く収縮したゴム幅部分を形成することができる。また、編糸として弾性糸を使用し、供給長さと糸張力とを制御することによって、編成される編地で部分的にゲージ風合いを変化させる技術も開示されている(たとえば、特許文献2参照。)。所望の張力で編糸を編機に供給することが可能な編糸供給装置の構成も開示されている(たとえば、特許文献3参照。)。
特開平3−130443号公報 再表2004−094712号公報 米国特許第3858416号公報
特許文献1や特許文献2に開示されているように、弾性糸を使用すれば、編成時の張力を変化させて、編地に変化を与えることができる。ただし、この変化を制御するためには、使用する弾性糸の特性を求めるという事前の準備作業が必要である。必要な弾性糸の特性としては、張力と伸び率や送り量との関係などがある。編糸の給糸経路でスリップを起す可能性や、糸切れを起す可能性がある場合などは、最大張力を測定することが必要となる。ただし、糸切れやスリップは、実際に使用する編機を使用して、比較的容易に判断することができる。張力と伸び率や送り量との関係は、引張り試験機などを用いて測定する必要がある。引張り試験機では、一定の長さの試料を引張るときの張力と伸びとの関係を測定する。また、種々の条件で編地を編成する試編みを行い、その結果に基づいて特性を判断することもある。このような作業は、非常に手間と熟練を要する作業である。さらに、この作業は、使用する弾性糸が変更されれば、その度に行う必要がある。
本発明の目的は、使用する弾性糸の特性を編機で自己評価することが可能な編糸の弾性特性測定方法および編機を提供することである。
本発明は、編機に、弾性糸を編糸として供給する糸送り装置と、糸送り装置が供給する編糸の供給経路の途中で糸張力を測定する糸張力測定装置とを備えておき、
糸送り装置から糸張力測定装置を含む供給経路の範囲で、糸送り装置が供給する編糸の長さを変化させ、
該供給経路の範囲に供給される編糸の長さの変化と、糸張力測定装置で測定する糸張力の変化との関係に基づいて、編糸の弾性特性を測定することを特徴とする編糸の弾性特性測定方法である。
また本発明で、前記糸送り装置は、編糸の前記供給経路の範囲への送り出しと、該供給経路の範囲側からの戻しとが切換え可能であり、
前記糸張力測定装置が編糸を該供給経路の範囲側から戻して糸張力を測定してから、糸張力が予め定める下限張力以下になるまで糸送り装置が該供給経路の範囲へ編糸を送り出して、
測定した糸張力下での編糸の伸び率を、該供給経路の範囲の距離から糸送り装置で送り出した編糸の長さを差引いた長さで該距離を除算した値として求めることを特徴とする。
また本発明では、複数の糸張力について前記編糸の伸び率をそれぞれ求め、糸張力と編糸の伸び率との関係を補間して、測定した糸張力とは異なる糸張力下での編糸の伸び率を求めることを特徴とする。
また本発明で、前記伸び率を求める糸張力は、
いったん前記糸送り装置から編糸を前記供給経路の範囲側に、前記糸張力測定装置が測定する糸張力が予め定める下限以下になるまで送り出してから、糸送り装置で編糸を該供給経路の範囲側から戻す際に、
糸張力測定装置によって測定される糸張力が弾性特性を前提として予測される範囲から外れる時点の糸張力とすることを特徴とする。
さらに本発明は、弾性糸を編糸として供給して供給する長さを検出可能な糸送り装置と、編糸を供給する経路の途中で編糸の糸張力を測定する糸張力測定装置と、糸送り装置および糸張力装置を制御する制御装置とを含む編機であって、
制御装置は、前記供給経路の範囲を設定して、前述のいずれか1つに記載の編糸の弾性特性測定方法を実行するように制御することを特徴とする編機である。
本発明によれば、糸張力測定装置が途中に設けられる供給経路の範囲に糸送り装置から編糸を送出し、または戻す際に供給する編糸の長さの変化と、糸張力測定装置で測定する糸張力の変化とに基づいて、編糸の弾性特性を測定するので、編機を使用して編糸の弾性特性を測定することができる。編地の編成に使用する編機を使用して、編糸の弾性特性を測定して自己評価することができるので、事前の準備作業としての弾性特性の測定が不要となり、編糸の弾性特性を把握しての精度の高い編地の編成が可能となる。
また本発明によれば、糸送り装置は糸張力が掛っていない編糸を糸張力が掛っている供給経路の範囲側に送り出すけれども、送出す編糸の長さは糸張力が掛っていない状態で計測することができる。供給経路の範囲側の糸張力が予め定める下限以下になる瞬間には、糸張力が掛っていない編糸の長さが糸送り装置から編糸を送出す供給経路の範囲の距離にほぼ等しくなる。糸張力が下限以下に低下するまでに計測した送り出す編糸の長さは、糸送り装置から編糸の送出しを開始する時点の糸張力に対応する伸びに相当する。供給経路の範囲の距離と計測した編糸の長さとの差が、送出し開始時の糸張力下に存在した編糸の糸張力0付近での長さとなるので、この長さで距離を除算して伸び率を容易に算出することができる。
また本発明によれば、種々の値の糸張力に対応する伸びを測定しないでも、補間によって糸張力と伸び率との対応関係を算出することができる。
さらに本発明によれば、編機を使用して自動的に編糸の弾性特性を自己評価することができる。
本発明の実施の一形態としての編糸の弾性特性測定方法を実行可能な横編機1の構成を簡略化して示すブロック図である。 図1の横編機1で、編糸5の糸端をグリッパ7で保持し、糸送りローラ16を逆転させる場合の糸張力の時間変化の一例を示すグラフである。 図1の横編機1で、糸送りローラ16を逆転させた後、糸送りローラ16を正転させるときの糸張力の変化の一例を示すグラフである。 本発明の実施の一形態としての編糸の弾性特性測定方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 図4に従って、編糸5の弾性特性を測定する際の糸張力Tの時間変化を示すグラフである。 図4のステップs11での糸張力と伸び率との関係補間の考え方を示すグラフである。
符号の説明
1 横編機
3 給糸装置
5 編糸
6 キャリア
7 グリッパ
10 制御装置
12 編成制御部
13 給糸制御部
14 記憶部
15 糸コーン
16 糸送りローラ
17 張力計
図1は、本発明の実施の一形態としての編糸の弾性特性測定方法を実行可能な横編機1の構成を簡略化して示す。横編機1は、大略的に、編機本体2と給糸装置3とで形成される。編機本体2には、多数の編針を備える針床4が含まれ、編針に編糸5が供給されて、編針の編成動作が行われると、編地が形成される。編糸5は、編成動作を行う編針に給糸装置3からキャリア6を経由する供給経路で供給される。一定の編地を編成すると、編糸5は切断され、次の編地の編成開始まで、編糸5の先端はグリッパ7で保持される。本件出願人は、糸端保持装置であるグリッパ7の構成を、たとえば特開2005−089933号公報などで開示している。
編機本体2には、制御装置10も設けられる。制御装置10には、入力部11、編成制御部12、給糸制御部13および記憶部14が含まれる。入力部11には、横編機1の操作者からの指示や、編成する編地のデータなどが入力される。入力は、キーボードなどへの操作や、データ通信、またはUSBメモリなどの記憶媒体の装着などによって行われる。編成制御部12は、編機本体2の各部を制御して、編地の編成を行う。給糸制御部13は、給糸装置3の糸送りローラ16などを制御して、編糸5の供給を行わせる。記憶部14には、編成すべき編地のデータなどが記憶され、生産状況などの実績データが蓄積される。
編機本体2への編糸5の供給は、給糸装置3によって行われる。糸コーン15から編糸5を供給可能な給糸装置3では、糸送りローラ16が設けられる。糸送りローラ16を正転させれば編糸5を送り出し、糸送りローラ16を逆転させれば編糸5を戻すことができる。糸送り装置である糸送りローラ16では、スリップが生じない範囲で、回転量と編糸5の送り長さとが対応している。編糸5の先端をグリッパ7で保持したり、編糸5が針床4に係止される編地に編込まれている状態で、糸送りローラ16を逆転させると、糸送りローラ16とグリッパ7または編地との間の編糸5の糸張力を増大させることができる。編地の編成で編糸5が消費されても、糸送りローラ16の正転が遅れる場合も、糸張力は増大する。糸送りローラ16が正転して、編糸5を過剰に供給すると、編糸5の糸張力は低下する。糸張力は、張力計17で測定することができる。
図2は、図1の横編機1で、編糸5の糸端をグリッパ7で保持し、糸送りローラ16を一定の角速度で逆転させる場合を想定し、試験的に測定した糸張力の時間変化の一例を示す。ただし、試験の都合上、自由長Wが100mmとなるように、糸送りローラ16からキャリア6を経由しないで、グリッパ7に相当する糸端保持装置を配置している。糸送りローラ16と糸端保持装置との間には、張力計17を設ける。実際の横編機1では編糸5の糸張力が0のときの糸送りローラ16からグリッパ7までの編糸5の自由長Wは、約1m程度となる。糸送りローラ16の回転速度は低速であるけれども、回転開始から25秒を過ぎると糸張力は急激に増大する。糸張力は張力計17で測定可能な上限を越え、33秒付近で編糸5は切断されて、糸張力は0に戻る。
図3は、図1に示す編糸5について、自由長Wを190mmとして、糸張力が0.147N(15gf)に達するまで糸送りローラ16を逆転させた後、糸送りローラ16を糸張力が0付近の下限値以下になるまで正転させる試験での糸張力の変化の一例を示す。糸張力の変化は、糸張力が小さい範囲では誤差が大きいと推定され、この誤差が大きい範囲を除いて、指数関数の変化に類似しているように見える。糸送りローラ16を正転させて、糸張力が0付近の下限値以下になるまでに送り出す編糸5の長さは、糸送りローラ16の糸コーン15側での長さに対応する。糸コーン15側での糸張力が0付近であれば、糸送りローラ16から送り出す編糸5の長さは、自由長状態での長さとなる。糸張力が0.147Nから0までの間に送り出す編糸5の長さをdとすると、糸張力が0.147Nのときに糸送りローラ16からグリッパ7までの距離Wの区間には、自由長がW−dの編糸5が存在し、伸び率はW/(W−d)×100%となっていることが判る。
図1に示すような一定の距離Wを保つ状態で、糸送りローラ16を逆転させれば、糸送りローラ16とグリッパ7との間の編糸6は引き延され、糸張力が増大している状態で距離Wを占める編糸5の自由長はWよりも小さくなる。弾性糸が弾性的に伸びる範囲では、伸びΔWと糸張力Tとは比例すると考えられる。すなわち、kを比例の係数として、次の(1)式が成立する。
ΔW=k×T …(1)
糸張力Tでは、自由長Wの編糸5は、W+ΔWの長さに伸びるので、図1の糸送りローラ16とグリッパ7との間に存在する編糸5の自由長は、次の(2)式で求められる。
W×(W/(W+ΔW))=W/(1+(k×T)/W) …(2)
糸送りローラ16が微小時間Δtだけ逆転すると、糸送りローラ16の半径をr、角速度をωとして、糸張力Tの状態の編糸5がr×ω×Δtだけ伸びることになる。(2)式の状態の編糸5が伸びるのであるから、これによる糸張力Tの増加量をΔTとすると、次の(3)式が得られる。
r×ω×Δt×W/(1+(k×T)/W)=k×ΔT …(3)
(3)式を整理すると、α、βを定数として、次の(4)式が得られる。
Δt=(α×ΔT)/(1+β×T) …(4)
(4)式の両辺を積分すると、Cを定数として、次の(5)式が得られる。
t=(α/β)×ln(1+β×T)+C …(5)
(5)式から糸張力Tの時間tについての変化は、次の(6)式のように得られる。
T=a×(exp(t−b)−c) …(6)
ここで、a,b,cは定数である。
図2および図3からも、糸張力が大きい範囲では、(6)式に示すような指数関数に従って糸張力が変化しているように推定される。張力計17が、一定区間の糸に対して錘で荷重を付加するときの沈下量を糸張力に対応させるような形式で糸張力を測定するものの場合、糸張力が小さい範囲では、測定精度が低下するために指数関数に従うようには変化しないと考えられる。
図4は、本発明の実施の一形態としての編糸の弾性特性測定方法の概略的な手順を示す。ステップs0から手順を開始し、ステップs1では編糸5の糸端を図1に示すようにグリッパ7で保持する。ステップs2では、糸送りローラ16を正転させる。ステップs3では、糸張力が下限以下になるか否かを確認する。原理的には糸張力が0となるか否かを確認することが望ましいけれども、実際上、糸張力が0付近となって小さくなる範囲では糸張力の測定精度が低下するので、予め下限を設定しておく。また、編糸5の糸端をグリッパ7で保持する状態では、小さな糸張力が掛っている可能性がある。糸張力がこのような小さな値に達すれば、編糸5はほぼ自由長になっていると考えられる。糸張力が下限以下でなければ、ステップs2の正転を続ける。すなわち、糸端をグリッパ7で保持した後、糸張力が下限以下になるまで糸送りローラ16を正転させる。
ステップs3で糸張力が下限以下となることを確認すると、ステップs4で糸送りローラ16を逆転させ、編糸5を戻す。糸送りローラ16からグリッパ7までの距離Wの区間から編糸5が糸コーン16側に戻されるので、グリッパ7側では編糸5が伸び、糸張力が上昇する。編糸5に対して、編地の編成時に使用する糸張力の範囲に基いて設定される基準の張力、または、使用可能な最大張力など、糸張力を測定する上限の条件を予め設定しておく。ステップs5では、糸張力が条件を満足するか否かを判断する。満足しなければ、ステップs4に戻る。条件として最大張力が設定される場合、たとえば、指数関数に従って変化すると予測される範囲からのずれが予め定める基準を超えると、最大張力と判断し、ステップs5での条件が満足されるとすることができる。このように、糸送りローラ16を逆転させ、糸張力の変化状態から最大張力を求めることができる。求められた最大張力などの糸張力値Tは、ステップs6で図1の記憶部14などに記憶される。
ステップs7では、再び糸送りローラ16を正転させ、ステップs8で糸張力が下限以下となるのを確認する。糸送りローラ16の回転量は記憶しておく。ステップs8で糸張力が下限以下となるまでは、ステップs7の正転を続ける。ステップs8で糸張力が下限以下となると、ステップs9で、糸送りローラ16の回転量に基づいて、編糸5の送り量dを算出する。前述のように、糸送りローラ16の糸コーン15側の糸張力を0付近にしておけば、回転量から送り量dを直接求めることができる。なお、糸送りローラ16が等速で回転する場合は、回転量は回転時間に比例するので、時間を計測して送り量dを求めることができる。ただし、起動時の加速や停止時の減速も含めて、回転速度の変化が大きい場合は、糸送りローラ16の回転軸の角変位量をエンコーダで検出するなどの方法で、回転量を直接求めることが望ましい。
ステップs10では、ステップs6で記憶した糸張力値Tでの糸送りローラ16とグリッパ7間に存在する編糸5の自由長を、W−dと算出し、伸び率を、W/(W−d)%であると算出して、糸張力と伸び率、送り量との関係を割り出す。ステップs11では、糸張力値Tでの伸び率の算出値に基づいて、他の糸張力での伸び率を、補間によって求める。ステップs12で編糸の弾性特性測定の手順を終了する。
以上の測定手順は、ステップs1での糸端保持を除いて、図1の制御装置10に予めプログラムを設定しておいて、自動的に行わせることができる。なお、グリッパ7を用いて編糸5の糸端を保持するようにしているけれども、グリッパ7では、編地から糸送りローラ16に至る編糸5の途中を保持するようにしてもよい。また、編糸5を試験時に抜けないように編針にフックさせたり、編成した編地自体で弾性特性測定のための保持を行うようにすることもできる。さらに、弾性特性測定専用の保持装置を設けるようにすることもできる。
図5は、図4に従って、編糸5の弾性特性を測定する際の糸張力Tの時間変化を示す。糸送りローラ16を等速回転させることを前提としているので、時間変化の代りに送り量の変化としても、糸張力Tは同等に変化する。時間t1までは、図4のステップs1からステップs3までの手順に従い、糸送りローラ16を正転させて糸張力を0付近の下限以下にする。時間t1からt2では、図4のステップs4からステップs6までの手順に従い、糸送りローラ16を逆転させて、ある条件を満たす糸張力Tsを求める。時間t2からt3までは、図4のステップs7からステップs9までの手順に従い、糸送りローラ16を正転させて、糸張力が下限以下になるまでの戻し量dを算出する。
なお、戻し量dは、時間t1からt2までの糸張力変化から求めることもできる。この時間範囲での糸張力変化が指数関数など、一定の関数に精度良く従う場合は、t2−t1の時間と、糸送りローラ16の角速度ωおよび半径rに基づき、関数の計算で戻し量dを、糸送りローラ16がグリッパ7側から糸コーン15側に送り出した長さとして求めることができる。糸送りローラ16の糸コーン15側に測長ローラなどを設けておいて、戻し量dを実測させることもできる。また、図5の時刻t2から時刻t3までの間の複数の糸張力に対して、それぞれの糸張力に対応する戻し量から、複数の糸張力に対して伸び率をそれぞれ求めることもできる。
図6は、図5で得られる糸張力Tsでの伸び率が400%である場合を想定し、図4のステップs11での糸張力と伸び率との関係を補間する考え方を示す。糸張力が0のときの伸び率は100%であるので、100%の伸び率と400%の伸び率との間は、伸び率が糸張力に比例すると考えられる。すなわち、糸張力がTsの1/3になれば、伸び率は200%となり、糸張力がTsの2/3になれば、伸び率は300%となる。編糸5の送り量は、伸び率100%での送り量を1針分として、糸張力1/3Tsの伸び率200%では1/2針分、糸張力Tsの伸び率400%では1/4針分となる。
複数の糸張力に対してそれぞれ伸び率を求めている場合は、データをグラフ上にプロットして糸張力と伸び率との関係が得られる。他の糸張力に対する伸び率は、グラフとして得られている関係を補間して求めることができる。
なお、本発明は、図1に示すような横編機1でたとえば筒状の編地をテーパ状に編成する場合などに好適に適用することができる。テーパ状の部分は、弾性糸の張力を徐々に変化させて編成するけれども、糸張力と伸び率との関係を把握した編糸5を使用することによって、形状の再現性を向上させることができる。さらに、編糸5として弾性糸を使用する場合に適用されるばかりではなく、編地を編成する編機で編糸の弾性特性を把握する必要がある場合に全般的に適用することができる。

Claims (5)

  1. 編機に、弾性糸を編糸として供給する糸送り装置と、糸送り装置が供給する編糸の供給経路の途中で糸張力を測定する糸張力測定装置とを備えておき、
    糸送り装置から糸張力測定装置を含む供給経路の範囲で、糸送り装置が供給する編糸の長さを変化させ、
    該供給経路の範囲に供給される編糸の長さの変化と、糸張力測定装置で測定する糸張力の変化との関係に基づいて、編糸の弾性特性を測定することを特徴とする編糸の弾性特性測定方法。
  2. 前記糸送り装置は、編糸の前記供給経路の範囲への送り出しと、該供給経路の範囲側からの戻しとが切換え可能であり、
    前記糸張力測定装置が編糸を該供給経路の範囲側から戻して糸張力を測定してから、糸張力が予め定める下限張力以下になるまで糸送り装置が該供給経路の範囲へ編糸を送り出して、
    測定した糸張力下での編糸の伸び率を、該供給経路の範囲の距離から糸送り装置で送り出した編糸の長さを差引いた長さで該距離を除算した値として求めることを特徴とする請求項1記載の編糸の弾性特性測定方法。
  3. 複数の糸張力について前記編糸の伸び率をそれぞれ求め、糸張力と編糸の伸び率との関係を補間して、測定した糸張力とは異なる糸張力下での編糸の伸び率を求めることを特徴とする請求項2記載の編糸の弾性特性測定方法。
  4. 前記伸び率を求める糸張力は、
    いったん前記糸送り装置から編糸を前記供給経路の範囲側に、前記糸張力測定装置が測定する糸張力が予め定める下限以下になるまで送り出してから、糸送り装置で編糸を該供給経路の範囲側から戻す際に、
    糸張力測定装置によって測定される糸張力が弾性特性を前提として予測される範囲から外れる時点の糸張力とすることを特徴とする請求項2または3記載の編糸の弾性特性測定方法。
  5. 弾性糸を編糸として供給して供給する長さを検出可能な糸送り装置と、編糸を供給する経路の途中で編糸の糸張力を測定する糸張力測定装置と、糸送り装置および糸張力装置を制御する制御装置とを含む編機であって、
    制御装置は、前記供給経路の範囲を設定して、請求項1〜4のいずれか1つに記載の編糸の弾性特性測定方法を実行するように制御することを特徴とする編機。
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