JPWO2007129547A1 - 赤外線センサおよびその製造方法 - Google Patents

赤外線センサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

赤外線感知部における熱絶縁が改善され、熱電変換効率や応答性の良好な赤外線センサと、その製造方法を得る。赤外線センサ10は、熱電変換材料で形成された第1の基板12と第2の基板14とを含む。第1の基板12は、電極材料で形成されたポスト20によって、第2の基板14から分離された状態で支持される。第1の基板12上に、検出電極16と、それから引き出される引出し部18とを形成し、これらが赤外線吸収膜24で覆われる。ポスト20を引出し部18に接続するとともに、ポスト20に接続される外部端子接続電極26を形成する。

Description

この発明は、赤外線センサおよびその製造方法に関し、特にたとえば、熱電変換材料で形成された基板上に検出電極が形成されて赤外線感知部が形成された赤外線センサと、それを製造するための赤外線センサの製造方法に関する。
図19は、従来の赤外線センサの製造方法の一例を示す図解図である。赤外線センサを作製するために、図19(A)に示すように、たとえばSiからなる基板3が準備される。この基板3上に、下部電極1が形成され、その上にガラス質層2が形成される。また、PbTiO3系の焦電体基板5の貼り合わせ面にPb薄膜4を蒸着し、基板3のガラス質層2に焦電体基板5のPb薄膜4が接触させられる。そして、600〜1000℃の熱処理を行なうことにより、ガラス質層2がPb薄膜4と反応し、低融点ガラス質層6となって、基板3上に焦電体基板5が積層される。この状態で、図19(B)に示すように、研磨加工によって焦電体基板5が薄片化され、さらにスパッタ法により受光面電極7が形成されることにより、赤外線感知部が形成される。受光面電極7が形成された焦電体基板5の上に、図19(C)に示すように、SiO2等の絶縁膜8が形成され、エッチングによって受光面電極7形成部における基板3が除去され、Si基板除去部9が形成される。
このような赤外線センサでは、基板3に焦電体基板5を張り合わせることにより、焦電体基板5を薄片化することができる。また、Si基板除去部9を形成することにより、受光面電極7形成部から基板3への熱伝導が防止される。そのため、赤外線エネルギが入射したときに、赤外線感知部の温度変化が大きくなり、熱電変換効率、応答性を改善することができる。また、赤外線感知部を非常に薄くすることができるため、熱伝搬経路が狭くなり、隣接する赤外線感知部の間隔を短くすることができ、高集積化を図ることができる。さらに、複数の赤外線感知部を有するマルチエレメントセンサの場合、赤外線感知部間の基板3を残すことにより、この部分をヒートシンクとして作用させることができ、クロストークの影響のない小型のマルチエレメントセンサを得ることができる(特許文献1参照)。
特開平6−194226号公報
しかしながら、このような赤外線センサでは、赤外線感知部以外の部分において、焦電体基板とSi基板とが接触しているため、熱絶縁が十分ではなく、熱電変換効率や応答性になお問題が残っている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、赤外線感知部における熱絶縁が改善され、熱電変換効率や応答性の良好な赤外線センサを提供することである。
また、この発明の別の目的は、赤外線感知部における熱絶縁が十分に確保された赤外線センサの製造方法を提供することである。
この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板と、互いの主面どうしが対向するようにして第1の基板と間隔を隔てて配置される第2の基板と、第1の基板と第2の基板とを分離して支持するために第1の基板と第2の基板とを連結する複数の柱状のポストと、第1の基板に入射した赤外線を検出するために第1の基板の少なくとも一方の主面に形成される検出電極とを含む、赤外線センサである。
熱電変換材料で形成された第1の基板に検出電極が形成されることにより、赤外線感知部が形成される。この赤外線感知部の形成された第1の基板が柱状のポストによって第2の基板から分離した状態で支持されるため、赤外線感知部と第2の基板との間における熱絶縁が確保される。
このような赤外線センサにおいて、第1の基板との対向面の反対側における第2の基板の主面に外部回路と接続するための外部端子接続電極を形成し、検出電極とポストと外部端子接続電極とを電気的に接続することにより、赤外線センサを回路基板などに実装し、外部端子接続電極で外部回路に赤外線センサを接続することができる。
また、第1の基板との対向面側における第2の基板の主面に配線電極を形成し、検出電極とポストと配線電極とを電気的に接続することにより、赤外線センサを回路基板などに実装し、配線電極と外部回路との間でワイヤボンディングを行なうことができる。
なお、ポストは、第1の基板および第2の基板の少なくとも一方を貫通するように形成することができる。
また、第2の基板をIC基板とすることにより、赤外線感知部で赤外線を感知して得られた信号を第2の基板で処理することができる。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板と、第1の基板に入射した赤外線を検出するために第1の基板の少なくとも一方主面に形成される検出電極と、第1の基板を支持するために第1の基板に接合される第2の基板と、検出電極形成部に対応する位置において第2の基板に形成される空隙部と、検出電極形成部の周囲において第1の基板に形成される貫通溝とを含む、赤外線センサである。
第1の基板が第2の基板で支持され、検出電極が形成された赤外線感知部において、第2の基板に空隙部が形成される。それにより、赤外線感知部と第2の基板との間の熱絶縁を得ることができる。さらに、検出電極形成部の周囲において第1の基板に貫通溝を形成することにより、赤外線感知部と、第2の基板に接触する第1の基板部分との間において、熱絶縁を得ることができる。
このような赤外線センサにおいて、空隙部は第2の基板を貫通するように形成されてもよいし、検出電極形成部に対応する位置における第2の基板の凹部によって形成されてもよい。
これらの赤外線センサにおいて、検出電極を覆うように赤外線吸収膜を形成することができる。赤外線吸収膜によって赤外線を吸収することにより、感度を良好にすることができる。
また、検出電極を覆うように保護膜を形成し、検出電極形成部に対応する位置において保護膜上に赤外線吸収膜を形成することができる。
保護膜によって赤外線センサの表面が保護される。さらに、赤外線吸収膜によって赤外線を吸収することにより、感度を良好にすることができる。
また、第1の基板としては、サーミスタ材料で形成されてもよいし、焦電体材料で形成されてもよい。
なお、サーミスタ材料としてMn34系材料、(Ba,Sr)TiO3系材料あるいは(La,Ba)MnO3系材料を使用してもよいし、焦電体材料としてPbTiO3系もしくは(Pb,Zr)TiO3系材料を使用してもよい。
さらに、上述のいずれかの赤外線センサを複数配置することにより、赤外線センサアレイとしてもよい。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程と、第2の基板を準備する工程と、第1の基板と第2の基板の主面どうしを接合材で接合する工程と、第1の基板を薄層化する工程と、薄層化した第1の基板の主面に第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程と、接合材を貫通して第1の基板と第2の基板とを連結するポストを形成する工程と、接合材を除去する工程とを含む、赤外線センサの製造方法である。
第1の基板と第2の基板とを接合材で接合することにより、第1の基板を薄層化することが容易となる。そして、第1の基板を薄層化したのち、接合材を除去することにより、第2の基板と分離した状態でポストにより第1の基板を支持することができる。したがって、第2の基板から分離した状態で、薄層化された第1の基板を支持することができる。薄層化した第1の基板に検出電極を形成することにより、赤外線感知部を形成することができる。したがって、他の部分から熱絶縁され、かつ熱容量の小さい赤外線感知部を有する赤外線センサを作製することができる。
このような赤外線センサの製造方法において、ポストを形成する工程は、第2の基板および接合材を貫通して第1の基板に達する貫通孔を形成する工程と、貫通孔に電極を形成してポストとする工程とで構成することができる。
このとき、ポストは検出電極に接続するように形成されるとともに、第1の基板との対向面の反対側における第2の基板の主面においてポストに接続される外部端子接続電極が形成されることにより、回路基板などに実装して外部端子接続電極で外部回路に接続することができる赤外線センサを得ることができる。
また、ポストを形成する工程は、第1の基板および接合材を貫通して第2の基板に達する貫通孔を形成する工程と、貫通孔に電極を形成してポストとする工程とで構成されてもよい。
このとき、第1の基板と第2の基板を接合する前に、第1の基板と対向する第2の基板の主面に配線電極を形成する工程を含み、さらに、ポストを形成する際に配線電極にポストを接続することにより検出電極とポストと配線電極とを接続する工程を含んでもよい。このような製造方法を採用することにより、第2の基板上に外部回路とワイヤボンディングを行なうための配線電極が形成された赤外線センサを得ることができる。
さらに、第1の基板および接合材を貫通して配線電極にポストを接続する製造方法において、ポストを形成する工程の後に、第2の基板を貫通して配線電極に達する貫通孔を形成する工程と、第2の基板を貫通する貫通孔に電極を形成する工程と、第1の基板との対向面の反対側における第2の基板の主面にポストに接続される外部端子接続電極を形成する工程とが含まれていてもよい。この場合、配線電極は、赤外線感知部を構成する検出電極に接続されたポストと外部端子接続電極との中継用として使用される。
また、第1の基板および接合材を貫通するようにポストを形成する製造方法において、第2の基板はIC基板で形成され、ポストによって検出電極と第2の基板に形成された回路とが接続されるようにしてもよい。
このような製造方法により、赤外線感知部から出力される信号を第2の基板に形成された回路で処理できる赤外線センサを得ることができる。
なお、接合材を除去する工程は、等方性エッチングによって行なうことが好ましい。等方性エッチングによって接合層を除去すれば、エッチング除去時の部分的なエッチング不足や過剰エッチングを防ぐことができ、接合材以外の部分へのエッチングによるダメージを軽減することができる。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程と、第2の基板を準備する工程と、第1の基板の一方主面に第1の配線電極を形成する工程と、第2の基板の一方主面に第2の配線電極を形成する工程と、第1の配線電極と第2の配線電極とを接合することによりポストを形成し、ポストにより第1の基板と第2の基板とを互いに対向するように積層する工程と、第1の基板を薄層化する工程と、第1の基板の主面に第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程とを含む、赤外線センサの製造方法である。
第1の基板および第2の基板に配線電極を形成し、これらの配線電極を接合することによりポストを形成して、第1の基板を第2の基板と分離した状態で支持することができる。
このような赤外線センサの製造方法において、検出電極を形成する工程の後に、検出電極と第1の配線電極とを結ぶように第1の基板に貫通孔を形成する工程と、第1の基板に形成された貫通孔に電極を形成することにより検出電極と第1の配線電極とを接続する工程と、第2の配線電極に達するように第2の基板に貫通孔を形成する工程と、第2の基板に形成された貫通孔に電極を形成する工程と、第1の基板との対向面の反対側における第2の基板の主面に第2の基板の貫通孔に形成された電極に接続されるようにして外部端子接続電極を形成する工程とを含む製造方法とすることができる。
第1の基板に形成された検出電極を第2の基板に形成された外部端子接続電極に接続することにより、赤外線センサを回路基板などに実装して、外部端子接続電極で外部回路に接続することができる。
さらに、上述の赤外線センサの製造方法において、検出電極の周囲において第1の基板に溝を形成する工程と、検出電極の周囲に形成された溝の外側の第1の基板を除去する工程とが含まれていてもよい。
検出電極の周囲の溝の外側の第1の基板を除去することにより、第1の基板が第2の基板より小さくなる。そのため、赤外線センサ回路基板などに実装したとき、第1の基板と隣接する素子との間隔を大きくすることができる。したがって、熱感知部が形成された第1の基板と隣接する素子との間の熱絶縁が良好で、熱伝導によるクロストークを防止することができる。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程と、第2の基板を準備する工程と、第2の基板に貫通孔を形成する工程と、貫通孔が形成された第2の基板の一方主面に第1の基板の一方主面を接合する工程と、第1の基板を薄層化する工程と、貫通孔に対応する位置において第1の基板の主面に第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程と、検出電極の周囲において第1の基板に貫通溝を形成する工程とを含む、赤外線センサの製造方法である。
貫通孔が形成された第2の基板に第1の基板を接合して薄層化したのち、検出電極形成部の周囲において第1の基板に貫通溝を形成することにより、検出電極が形成された赤外線感知部は、貫通溝で囲まれた薄層の第1の基板部分に配置される。この赤外線感知部は、空隙部によって第2の基板から分離されるとともに、貫通溝で周囲と熱絶縁される。したがって、他の部分から熱絶縁され、かつ熱容量の小さい赤外線感知部を有する赤外線センサを作製することができる。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程と、第2の基板を準備する工程と、第2の基板の一方主面に凹部を形成する工程と、凹部が形成された第2の基板の一方主面に第1の基板の一方主面を接合する工程と、第1の基板を薄層化する工程と、凹部に対応する位置において第1の基板の主面に第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程と、検出電極の周囲において第1の基板に貫通溝を形成する工程とを含む、赤外線センサの製造方法である。
赤外線感知部と第2の基板とを分離する空隙部は、第2の基板に凹部を形成することによっても形成することができる。
また、この発明は、熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程と、第2の基板を準備する工程と、第2の基板の一方主面上に第1の基板の一方主面を接合する工程と、第1の基板を薄層化する工程と、第1の基板の主面に第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程と、検出電極に対応した位置において第2の基板に貫通孔を形成することにより第1の基板の一方主面側に空隙部を形成する工程と、検出電極の周囲において第1の基板に貫通溝を形成する工程とを含む、赤外線センサの製造方法である。
空隙部を形成するための第2の貫通孔は、第1の基板と第2の基板とを接合した後に形成してもよい。
さらに、上述のような赤外線センサの製造方法において、検出電極を覆うように赤外線吸収膜を形成する工程を含めることができる。また、検出電極を覆うように保護膜を形成する工程と、検出電極形成部に対応する位置において保護膜上に赤外線吸収膜を形成する工程とを含めることができる。
保護膜を形成することにより、検出電極が形成された第1の基板の表面を保護することができ、赤外線吸収膜を形成することにより、良好な感度を得ることができる。
この発明によれば、赤外線感知部が他の部分から熱絶縁され、熱電変換効率や応答性の良好な赤外線センサを得ることができる。
また、この発明の製造方法を採用することにより、赤外線感知部が他の部分から熱絶縁された赤外線センサを効率的に製造することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の赤外線センサの一例を示す平面図である。 図1に示す赤外線センサの断面図解図である。 図1に示す赤外線センサに形成される検出電極の一例を示す図解図である。 この発明の赤外線センサの他の例を示す断面図解図である。 図1に示す赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図1に示す赤外線センサと異なる構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図1に示す赤外線センサとさらに異なる構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図1に示す赤外線センサと別の構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図1に示す赤外線センサとさらに別の構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 この発明の赤外線センサアレイの一例を示す図解図である。 赤外線センサアレイにカバー部材を取り付けた例を示す図解図である。 この発明の赤外線センサのさらに他の例を示す断面図解図である。 図12に示す赤外線センサの平面図である。 図12に示す赤外線センサに形成される検出電極の一例を示す図解図である。 この発明の赤外線センサの別の例を示す断面図解図である。 図12に示す赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図12に示す赤外線センサと異なる構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 図12に示す赤外線センサとさらに異なる構成を有する赤外線センサの製造方法を示す図解図である。 従来の赤外線センサの製造方法を示す図解図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D,70,70A,70B 赤外線センサ
12,72 第1の基板
14,74 第2の基板
16,78 検出電極
18,80 引出し部
20,38,46,54,56 ポスト
22,82 保護膜
24,84 赤外線吸収膜
26 外部端子接続電極
30,76 接合材
32 スルーホール
60 赤外線センサアレイ
86 空隙部
88 貫通溝
90 貫通孔
92 凹部
図1はこの発明の赤外線センサの一例を示す平面図であり、図2はその断面図解図である。赤外線センサ10は、第1の基板12と第2の基板14とを含む。第1の基板12は、サーミスタ材料や焦電体材料などの熱電変換材料で、薄層となるように形成される。サーミスタ材料としては、たとえばMn34系材料、(Ba,Sr)TiO3系材料あるいは(La,Ba)MnO3系材料などを使用することができ、焦電体材料としては、たとえばPbTiO3系もしくは(Pb,Zr)TiO3系材料などを使用することができる。また、第2の基板14は、たとえばSiなどで形成される。第1の基板12がサーミスタ材料で形成される場合、第1の基板12の一方主面には、検出電極16が形成される。検出電極16は、図3の平面図に示すように、2つの櫛歯状電極16a,16bが互いに噛み合うように配置されることにより形成される。これらの櫛歯状電極16a,16bは、互いに反対方向に引き出されて、引出し部18に接続される。検出電極16および引出し部18は、たとえばAl/Ti,Al/NiCrなどによって形成される。この検出電極16形成部に、赤外線感知部が形成される。なお、第1の基板12が焦電体材料で形成される場合、検出電極16は、第1の基板12の両面に対向するように形成される。
第1の基板12は、2つのポスト20によって、第2の基板14と分離された状態で支持される。ポスト20は、たとえば電極材料で形成され、第1の基板12および第2の基板14を貫通するようにして検出電極16の引出し部18に接続される。なお、第1の基板12は、第2の基板14より小さく形成される。したがって、第1の基板12の上方から見たとき、第1の基板12は、第2の基板14の内側に配置される。
さらに、第1の基板12上には、検出電極16を覆うようにして、保護膜22が形成される。保護膜22は、たとえばSiO2,Al23などの絶縁性材料で形成される。また、検出電極16形成部に対応する位置において、保護膜22上に赤外線吸収膜24が形成される。赤外線吸収膜24は、たとえばAu黒,NiCr,TiNなどによって形成される。さらに、第1の基板12との対向面の反対側において、第2の基板14の主面上に外部端子接続電極26が形成される。外部端子接続電極26は、2つのポスト20に接続されるように形成される。したがって、外部端子接続電極26は、ポスト20を介して、検出電極16に接続される。なお、図4は、この発明の赤外線センサの他の例を示す断面図解図である。本実施例においては、検出電極16を覆うように赤外線吸収膜24が形成されている。このように、赤外線吸収膜24に、赤外線の吸収と検出電極16の保護とを兼ねた効果を持たせることもできる。
この赤外線センサ10は、回路基板などに実装され、外部端子接続電極26が回路基板に形成された端子に接続される。そして、赤外線吸収膜24によって入射した赤外線が吸収され、第1の基板12の温度が変化すると、櫛歯状電極16a,16b間の抵抗値が変化する。この抵抗値変化により、温度変化を検出することができる。温度変化による信号は、ポスト20および外部端子接続電極26を介して、外部回路に伝達される。
この赤外線センサ10を製造する方法が、図5に示されている。まず、図5(A)に示すように、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂などの樹脂材料で形成された接合材30で、バルク状の第1の基板12と第2の基板14とが接合される。次に、図5(B)に示すように、ラップ研磨やポリッシュ等の研磨やインフィード研削により、第1の基板12が所望の厚さ(50μm以下)となるように薄層化される。
次に、図5(C)に示すように、第1の基板12上に、櫛歯状電極16a,16bを形成することにより、検出電極16が形成される。このとき、引出し部18も同時に形成される。なお、図4においては、1つの検出電極16が示されているが、実際には、大きい基板12,14が用いられ、1枚の第1の基板12上に複数の検出電極16が形成される。この検出電極16が形成された部分に、赤外線感知部が形成される。そして、図5(D)に示すように、検出電極16および引出し部18を覆うようにして、第1の基板12上にSiO2やAl23などの保護膜22が形成される。さらに、図5(E)に示すように、検出電極16形成部に対応する位置において、保護膜22上に赤外線吸収膜24が形成される。
次に、図5(F)に示すように、第2の基板14および接合材30を貫通して検出電極16の引出し部18に達するスルーホール32が形成される。スルーホール32は、たとえば第1の基板12との対向面の反対側から、第2の基板14にレーザ照射を行なったり、RIEやサンドブラストなどの方法により形成される。さらに、図5(G)に示すように、メッキなどの方法により、スルーホール32内に電極を形成することにより、ポスト20が形成される。そして、図5(H)に示すように、第2の基板14上において、ポスト20に接続されるようにして、外部端子接続電極26が形成される。したがって、外部端子接続電極26は、ポスト20を介して、検出電極16に接続される。
次に、図5(I)に示すように、検出電極16を取り囲むように、第1の基板12および保護膜22を貫通する溝34が形成される。そして、図5(J)に示すように、エッチングなどによって、接合材30が除去される。このとき、等方性エッチングによって接合材30を除去すれば、エッチング除去時の部分的なエッチング不足や過剰エッチングを防ぐことができ、接合材30以外の部分へのエッチングによるダメージを軽減することができる。それによって、第1の基板12と第2の基板14とは、分離された状態で、ポスト20により支持される。検出電極16形成部の周囲には溝34が形成されているため、接合材30が除去されることにより、隣接する検出電極16間において、第1の基板12および保護膜22はどこにも支持されなくなる。この部分は除去されることにより、隣接する赤外線感知部の間に隙間が形成される。この隙間部分において、第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10が形成される。
このように、第1の基板12を接合材30で第2の基板14に接合することにより、バルク状の第1の基板12を50μm以下にまで薄層化することができる。しかも、得られた赤外線センサ10においては、第1の基板12と第2の基板14とは、2つのポスト20で連結されているだけであり、第1の基板12と第2の基板14との接触面積が小さい。そのため、第1の基板12の熱容量を小さくすることができ、しかも十分な熱絶縁が得られ、熱電変換効率や応答性を向上させることができる。また、第1の基板12を第2の基板14より小さくすることにより、回路基板などに赤外線センサ10を実装したときに、隣接する素子と赤外線感知部との間の間隔を大きくすることができる。そのため、熱伝導によるクロストークを防止することができ、低コストで熱分離構造を形成することができる。
また、このような製造方法では、第1の基板12と第2の基板14とを接合する接合材30として、非Pb系材料である樹脂材料が用いられるため、環境負荷物質の使用をなくすことができる。さらに、この製造方法で製造された赤外線センサ10では、第2の基板14の表面に外部端子接続電極26が形成されているため、回路基板などに表面実装することができ、実装面積を小さくすることができる。なお、図5(D)において、保護膜22の代わりに赤外線吸収膜24を形成し、図5(E)の工程を削除してもよい。
図6は、この発明の赤外線センサの他の製造方法を示す図解図である。この製造方法では、図6(A)に示すように、第2の基板14の一方主面上に、互いに間隔を隔てて2つの配線電極36が形成される。次に、図6(B)に示すように、第2の基板14の配線電極36が形成された主面に、接合材30を用いて、バルク状の第1の基板12が接合される。そして、図6(C)に示すように、第1の基板12が薄層化される。薄層化された第1の基板12上に、図6(D)に示すように、検出電極16および引出し部18が形成される。このとき、検出電極16の引出し部18は、配線電極36にほぼ対応する位置に形成される。
次に、図6(E)に示すように、第1の基板12および接合材30を貫通して配線電極36に達するスルーホールが形成され、メッキなどで電極を形成することにより、ポスト38が形成される。このとき、引出し部18が、配線電極30にほぼ対応する位置に形成されているため、配線電極36に達するスルーホールは引出し部18の一部を除去するように形成される。したがって、スルーホールに電極を形成することにより、ポスト38は、引出し部18に接続され、検出電極16と配線電極36とが電気的に接続される。なお、スルーホールを引出し部18の周辺に形成しておき、スルーホールに電極を形成する際にそのスルーホールの電極と引出し部18を接続することもできる。
ポスト38が形成された後、図6(F)に示すように、検出電極16を覆うようにして、第1の基板12上に保護膜22が形成される。検出電極16に対応する位置において、保護膜22上には、図6(G)に示すように、赤外線吸収膜24が形成される。次に、図6(H)に示すように、第2の基板14を貫通して配線電極36に達するように、スルーホールが形成され、メッキなどによってスルーホール内に電極40が形成される。この電極40に接続されるようにして、図6(I)に示すように、第2の基板14の主面に、外部端子接続電極26が形成される。なお、図6(F)において、保護膜22の代わりに赤外線吸収膜24を形成し、図6(G)の工程を削除してもよい。
さらに、図6(J)に示すように、検出電極16を取り囲むように、保護膜22および第1の基板12を貫通する溝34が形成される。そして、図6(K)に示すように、エッチングなどによって接合材30を除去することにより、第1の基板12が第2の基板14から分離されてポスト38に支持される。また、溝34の外側において、隣接する検出電極16間の保護膜22および第1の基板12が除去される。そののち、隣接する検出電極16間で第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10Aが形成される。この赤外線センサ10Aでは、第1の基板12側からポスト38が形成され、第1の基板12が第2の基板14から分離された状態でポスト38に支持されている。
また、図7に示すように、接合材を用いずに赤外線センサ10を作製することもできる。この場合、図7(A)に示すように、バルク状の第1の基板12に第1の配線電極42が形成され、第2の基板14に第2の配線電極44が形成される。これらの第1の配線電極42および第2の配線電極44は、第1の基板12および第2の基板14の主面が対向するように重ね合わせたときに、互いに対応する位置に形成される。第1の配線電極42および第2の配線電極44は、たとえば、Ga,In,Sn,Cu,Au,Ni等の材料、あるいはこれらの積層体で形成される。そして、第1の配線電極42と第2の配線電極44とを接合する際に、Ga,In,Snの中から選択される少なくとも1つからなる第1の金属およびNi,Au,Cuの中から選択される少なくとも1つからなる第2の金属が接触するように、第1の配線電極42および第2の配線電極44が形成されることが好ましい。
次に、図7(B)に示すように、第1の基板12と第2の基板14とが重ね合わされ、第1の配線電極42と第2の配線電極44とが接合される。第1の配線電極42と第2の配線電極44との接合は、たとえば、これらの配線電極42,44を押し付けるように加圧しながら加熱することにより行なわれる。加熱することにより、配線電極42,44の境界部に第1の金属と第2の金属の合金層が形成され、この合金層によって配線電極42,44が接合される。これらの第1の配線電極42と第2の配線電極44とが接合されることにより、第1の基板12を第2の基板14から分離した状態で支持するためのポスト46が形成される。
さらに、図7(C)に示すように、第1の基板12が薄層化される。そして、図7(D)に示すように、第1の基板12上に、検出電極16が形成される。検出電極16の引出し部18は、ポスト46にほぼ対応する位置に形成される。次に、図7(E)に示すように、第1の基板12を貫通してポスト46に達するスルーホールが形成され、このスルーホール内にメッキなどによって電極48が形成される。この電極48によって、検出電極16の引出し部18とポスト46とが電気的に接続される。なお、スルーホールを引出し部18の周辺に形成しておき、スルーホールに電極を形成する際にそのスルーホールの電極と引出し部18を接続することもできる。
さらに、図7(F)に示すように、検出電極16を覆うようにして、第1の基板12上に保護膜22が形成され、図7(G)に示すように、保護膜22上に赤外線吸収膜24が形成される。また、図7(H)に示すように、第2の基板14を貫通するようにして、ポスト46に達するスルーホールが形成され、このスルーホール内にメッキなどによって電極50が形成される。そして、図7(I)に示すように、電極50に接続されるようにして、第2の基板14の主面上に外部端子接続電極26が形成される。なお、図7(F)において、保護膜22の代わりに赤外線吸収膜24を形成し、図7(G)の工程を削除してもよい。
さらに、図7(J)に示すように、保護膜22および第1の基板12を貫通するようにして、検出電極16を取り囲むように溝34が形成される。そして、溝34の外側において、隣接する検出電極16間の保護膜22および第1の基板12が除去される。さらに、隣接する検出電極16間において、第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10Bが形成される。このような赤外線センサ10Bの製造方法を採用すれば、接合層を除去する工程が不要となる。
また、図8に示すように、ワイヤボンディング用電極を有する赤外線センサ10を作製することもできる。この場合、図8(A)に示すように、第2の基板14の一方主面上に、互いに間隔を隔てた位置に配線電極52が形成される。配線電極52は、後に第1の基板12上に形成される検出電極の引き出し部に対応した位置に形成されるとともに、互いに反対方向に引き出されるように形成される。つまり、図8(A)において、第2の基板14の両端側に、それぞれ2つの配線電極が形成されているように示されているが、それぞれの端部側において、2つの配線電極は第2の基板14上で引き回されて接続されたものである。
次に、図8(B)に示すように、配線電極52を覆うようにして、第2の基板14上に接合材30でバルク状の第1の基板12が接合される。そして、図8(C)に示すように、第1の基板12が薄層化される。薄層化された第1の基板12上には、図8(D)に示すように、検出電極16および引出し部18が形成される。このとき、検出電極16の引出し部18は、間隔を隔てて形成された配線電極52の内側部分にほぼ対応する位置に形成される。
さらに、図8(E)に示すように、第1の基板12および接合材30を貫通するようにして、配線電極52の内側部分に達するようにスルーホールが形成される。そして、このスルーホール内に電極が形成されることによって、スルーホール内にポスト54が形成される。ここで、検出電極16の引出し部18は、配線電極52の内側部分にほぼ対応する位置に形成されているため、ポスト54によって検出電極16と配線電極52とが電気的に接続される。なお、スルーホールを引出し部18の周辺に形成しておき、スルーホールに電極を形成する際にそのスルーホールの電極と引出し部18を接続することもできる。
次に、図8(F)に示すように、検出電極16を覆うようにして、第1の基板12上に保護膜22が形成される。さらに、図8(G)に示すように、保護膜22上には、赤外線吸収膜24が形成される。また、図8(H)に示すように、検出電極16を取り囲むようにして、保護膜22および第1の基板12を貫通するように溝が形成され、溝の外側において、隣接する検出電極16間の保護膜22および第1の基板12が除去される。そして、図8(I)に示すように、エッチングなどによって接合材30が除去される。したがって、配線基板52の外側部分は、第2の基板14上に露出する。なお、図8(F)において、保護膜22の代わりに赤外線吸収膜24を形成し、図8(G)の工程を削除してもよい。
この製造方法においても、隣接する検出電極16間で第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10Cが作製されるが、溝の外側で保護膜22および第1の基板12が除去されているため、第1の基板12は第2の基板14より小さくなっている。そのため、配線電極52の外側部分は、外部からみて露出した状態となり、配線電極52の外側部分をワイヤボンディング用電極として用いることができる。つまり、赤外線センサ10Cを回路基板などに実装したのち、回路基板上の端子と配線電極52の外側部分との間をワイヤボンディングによって接続することができる。
また、図9に示すように、第2の基板14として、IC基板を用いることができる。この場合、図9(A)に示すように、IC基板である第2の基板14上に、接合材30を用いてバルク状の第1の基板12が接合される。次に、図9(B)に示すように、第1の基板12が薄層化され、図9(C)に示すように、第1の基板12上に検出電極16および引出し部18が形成される。ここで、検出電極16の引出し部18は、第2の基板14であるIC基板の外部端子(図示せず)にほぼ対応する位置に形成される。
さらに、図9(D)に示すように、第1の基板12および接合材30を貫通して第2の基板14の外部端子に達するようにスルーホールが形成される。そして、このスルーホール内にメッキなどにより電極を形成することにより、ポスト56が形成される。検出電極16の引出し部18と第2の基板14の外部端子とは、ほぼ対応する位置に形成されているため、ポスト56によって検出電極16の引出し部18と第2の基板14の外部端子とが電気的に接続される。なお、スルーホールを引出し部18の周辺に形成しておき、スルーホールに電極を形成する際にそのスルーホールの電極と引出し部18を接続することもできる。
次に、図9(E)に示すように、検出電極16を覆うようにして、第1の基板12上に保護膜22が形成され、図9(F)に示すように、保護膜22上に赤外線吸収膜24が形成される。さらに、図9(G)に示すように、検出電極16を取り囲むようにして、保護膜22および第1の基板12を貫通するように溝34が形成される。そして、図9(H)に示すように、エッチングなどによって接合材30が除去されることにより、第1の基板12が第2の基板14から分離された状態でポスト56に支持される。このとき、溝34の外側において、隣接する検出電極16間の保護膜22および第1の基板12が除去される。そして、隣接する検出電極16間において、第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10Dが作製される。なお、図9(E)において、保護膜22の代わりに赤外線吸収膜24を形成し、図9(F)の工程を削除してもよい。
この赤外線センサ10Dでは、ポスト56によって、検出電極16と第2の基板14であるIC基板に形成された回路とが接続されるため、赤外線感知部から出力される信号を第2の基板14で処理することができる。
なお、これらの製造方法において、最終的に隣接する検出電極16間で第2の基板14を切断することにより、個々の赤外線センサ10が作製されるが、図10に示すように、1つの第2の基板14上に複数の赤外線感知部が搭載された状態で第2の基板14を切断することにより、赤外線センサアレイ60としてもよい。このような赤外線センサアレイ60では、第1の基板12と第2の基板14とがポストのみで接続され、その他の部分では第1の基板12と第2の基板14とが分離している。また、隣接する第1の基板12どうしは、互いに間隔を隔てて配置されている。そのため、隣接する赤外線感知部間における熱絶縁効果が良好で、熱によるクロストークを防止することができる。
さらに、図11に示すように、赤外線センサアレイ60として、第1の基板12を覆うようにして、カバー部材62を設けてもよい。この場合、たとえば接合材64によって、カバー部材62が第2の基板14に取り付けられる。カバー部材62は、赤外線透過基板で形成され、外部から入射した赤外線が赤外線感知部に到達するように形成される。また、赤外線感知部に対応する位置において、カバー部材62に凸部を形成しておき、この凸部に赤外線を集めるための集光レンズ66を形成してもよい。
図12はこの発明の赤外線センサの他の例を示す断面図解図であり、図13はその平面図である。この赤外線センサ70は、熱電変換材料で形成される薄層の第1の基板72と、Siなどで形成される第2の基板74とを含む。第1の基板72と第2の基板74とは、たとえばポリイミド樹脂やエポキシ樹脂などの樹脂材料で形成された接合材76で接合される。第1の基板72上には、検出電極78が形成される。検出電極78は、図14に示すように、2つの櫛歯状電極78a,78bが互いに噛み合うように配置されることにより形成される。これらの櫛歯状電極78a,78bは、第1の基板72上において、互いに反対側に引き出されて引出し部80に接続される。そして、櫛歯状電極78a,78b形成部に、赤外線感知部が形成される。これらの検出電極78および引出し部80は、たとえばAl/Ti,Al/NiCrなどによって形成される。
さらに、検出電極78形成部を覆うようにして、SiO2やAl23などの絶縁材料を用いて、第1の基板72上に保護膜82が形成される。また、検出電極78形成部に対応した位置において、保護膜82上に赤外線吸収膜84が形成される。赤外線吸収膜84は、たとえばAu黒、NiCr、TiNなどによって形成される。さらに、検出電極78形成部に対応した位置において、第2の基板74に貫通孔が形成されることにより、空隙部86が形成される。さらに、検出電極78形成部の周囲において、第1の基板72に貫通溝88が形成される。貫通溝88は、検出電極78から引出し部80への連結部を除いて、検出電極78形成部を取り囲むように形成される。なお、図15は、この発明の赤外線センサの別の例を示す断面図解図である。本実施例においては、検出電極78を覆うように赤外線吸収膜84が形成されている。このように、赤外線吸収膜84に、赤外線の吸収と検出電極78の保護とを兼ねた効果を持たせることもできる。
この赤外線センサ70では、検出電極78が形成された赤外線感知部に対応した部分に、第2の基板74が形成されず、空隙部86が形成されている。また、引出し部80形成部においては、第1の基板72と第2の基板74とが接合されているものの、赤外線感知部の周囲には貫通溝88が形成されている。そのため、赤外線感知部と第2の基板74に接合された第1の基板72部分とは、検出電極78と引出し部80との連結部を除いて、熱絶縁された状態となっている。そのため、赤外線感知部の熱容量は小さく、かつ他の部分と熱絶縁された状態であり、熱電変換効率や応答性の良好な赤外線センサとすることができる。さらに、赤外線感知部が良好な熱絶縁性を有しているため、熱感知部が複数形成された赤外線センサアレイとした場合においても、隣接する赤外線感知部に及ぼす熱の影響が少なく、クロストークの小さい赤外線センサアレイを得ることができる。
このような赤外線センサ70を製造するには、図16(A)に示すように、第2の基板74に、ウエットエッチング、レーザ、RIE、サンドブラストなどの方法を用いて、空隙部86となる複数の貫通孔90が形成される。貫通孔90が形成された第2の基板74の一方主面上に、図16(B)に示すように、接合材76が形成される。次に、図16(C)に示すように、接合材76上に、バルク状の第1の基板72が接合される。接合材76上に第1の基板72が接合されることにより、貫通孔90形成部が空洞部86となる。そして、図16(D)に示すように、ラップ研磨やポリッシュ等の研磨により、第1の基板72が薄層化される。
次に、図16(E)に示すように、第1の基板72上に検出電極78および引出し部80が形成される。このとき、第2の基板74に形成された空隙部86に対応する位置において、検出電極78が形成される。さらに、図16(F)に示すように、検出電極78の周囲において、引出し部80に連なる部分を除いて、レーザなどによって、第1の基板72に貫通溝88が形成される。
次に、図16(G)に示すように、検出電極78を覆うようにして、第1の基板72上に保護膜82が形成され、図16(H)に示すように、保護膜82上に赤外線吸収膜84が形成される。そして、図16(I)に示すように、隣接する検出電極78間において、ダイシングやレーザなどによって第2の基板74を切断することにより、個々の赤外線センサ70が作製される。なお、図16(G)において、保護膜82の代わりに赤外線吸収膜84を形成し、図16(H)の工程を削除してもよい。
このような製造方法を採用することにより、図12、図13および図15に示す赤外線センサ70を容易に製造することができる。
また、図17に示すように、空隙部86としては、第2の基板74に形成された凹部を利用することもできる。この場合、図17(A)に示すように、第2の基板74の一方主面に複数の凹部92が形成される。次に、図17(B)に示すように、凹部92が形成された側において、第2の基板74上に接合材76が形成される。さらに、図17(C)に示すように、接合材76上にバルク状の第1の基板72が接合され、図17(D)に示すように、第1の基板72が薄層化される。第2の基板74上に第1の基板72が接合されることにより、凹部92が空隙部86となる。
次に、図17(E)に示すように、第1の基板72上に検出電極78および引出し部80が形成される。このとき、第2の基板74に形成された空隙部86に対応する位置において、検出電極78が形成される。さらに、図17(F)に示すように、検出電極78の周囲において、引出し部80に連なる部分を除いて、第1の基板72に貫通溝88が形成される。
次に、図17(G)に示すように、検出電極78を覆うようにして、第1の基板72上に保護膜82が形成され、図17(H)に示すように、保護膜82上に赤外線吸収膜84が形成される。そして、図17(I)に示すように、隣接する検出電極78間において第2の基板74を切断することにより、個々の赤外線センサ70Aが作製される。なお、図17(G)において、保護膜82の代わりに赤外線吸収膜84を形成し、図17(H)の工程を削除してもよい。
このように、第2の基板74に凹部92を形成することにより空隙部86を形成しても、赤外線感知部の熱絶縁性を良好にすることができる。
また、図18に示すように、第1の基板72と第2の基板74とを接合した後で、空隙部86を形成してもよい。この場合、図18(A)に示すように、第2の基板74の一方主面上に接合材76が形成される。さらに、図18(B)に示すように、接合材76上に第1の基板72が接合され、図18(C)に示すように、第1の基板72が薄層化される。
次に、図18(D)に示すように、第1の基板72上に、複数の検出電極78および引出し部80が形成される。そして、図18(E)に示すように、検出電極78形成部を覆うようにして、第1の基板72上に保護膜82が形成され、図18(F)に示すように、保護膜82上に赤外線吸収膜84が形成される。なお、図18(E)において、保護膜82の代わりに赤外線吸収膜84を形成し、図18(F)の工程を削除してもよい。
さらに、図18(G)に示すように、検出電極78形成部に対応する位置において、第2の基板74に貫通孔を形成することにより、空隙部86が形成される。貫通孔の形成は、たとえばウエットエッチング、レーザ、RIE、サンドブラストなどの方法によって行なわれる。次に、図18(H)に示すように、検出電極78の周囲において、引出し部80に連なる部分を除いて、第1の基板72に貫通溝88が形成される。そして、図18(I)に示すように、隣接する検出電極78間において、第2の基板74を切断することにより、個々の赤外線センサ70Bが作製される。
このように、空隙部86の形成は、第1の基板72および第2の基板74の接合前に行なってもよく、第1の基板72および第2の基板74の接合後に行ってもよい。
これらの製造方法により、赤外線感知部の熱絶縁性が良好で、熱電変換効率や応答性の良好な赤外線センサを効率よく作製することができる。

Claims (33)

  1. 熱電変換材料で形成された第1の基板、
    互いの主面どうしが対向するようにして前記第1の基板と間隔を隔てて配置される第2の基板、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを分離して支持するために前記第1の基板と前記第2の基板とを連結する複数の柱状のポスト、および
    前記第1の基板に入射した赤外線を検出するために前記第1の基板の少なくとも一方の主面に形成される検出電極を含む、赤外線センサ。
  2. 前記第1の基板との対向面の反対側における前記第2の基板の主面に外部回路と接続するための外部端子接続電極が形成され、前記検出電極と前記ポストと前記外部端子接続電極とが電気的に接続された、請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記第1の基板との対向面側における前記第2の基板の主面に配線電極が形成され、前記検出電極と前記ポストと前記配線電極とが電気的に接続された、請求項1に記載の赤外線センサ。
  4. 前記ポストは、前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方を貫通するように形成される、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の赤外線センサ。
  5. 前記第2の基板はIC基板である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の赤外線センサ。
  6. 熱電変換材料で形成された第1の基板、
    前記第1の基板に入射した赤外線を検出するために前記第1の基板の少なくとも一方主面に形成される検出電極、
    前記第1の基板を支持するために前記第1の基板に接合される第2の基板、
    前記検出電極形成部に対応する位置において前記第2の基板に形成される空隙部、および
    前記検出電極形成部の周囲において前記第1の基板に形成される貫通溝を含む、赤外線センサ。
  7. 前記空隙部は前記第2の基板を貫通するように形成される、請求項6に記載の赤外線センサ。
  8. 前記空隙部は前記検出電極形成部に対応する位置における前記第2の基板の凹部によって形成される、請求項6に記載の赤外線センサ。
  9. 前記検出電極を覆うように形成される赤外線吸収膜を含む、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の赤外線センサ。
  10. 前記検出電極を覆うように形成される保護膜と、前記検出電極形成部に対応する位置において前記保護膜上に形成される赤外線吸収膜とを含む、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の赤外線センサ。
  11. 前記第1の基板がサーミスタ材料で形成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の赤外線センサ。
  12. 前記サーミスタ材料は、Mn34系の材料である、請求項11に記載の赤外線センサ。
  13. 前記サーミスタ材料は、(Ba,Sr)TiO3系の材料である、請求項11に記載の赤外線センサ。
  14. 前記サーミスタ材料は、(La,Ba)MnO3系の材料である、請求項11に記載の赤外線センサ。
  15. 前記第1の基板が焦電体材料で形成された、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の赤外線センサ。
  16. 前記焦電体材料は、PbTiO3系もしくは(Pb,Zr)TiO3系の材料である、請求項15に記載の赤外線センサ。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の赤外線センサが複数配置された、赤外線センサアレイ。
  18. 熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程、
    第2の基板を準備する工程、
    前記第1の基板と前記第2の基板の主面どうしを接合材で接合する工程、
    前記第1の基板を薄層化する工程、
    薄層化した前記第1の基板の主面に前記第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程、
    前記接合材を貫通して前記第1の基板と前記第2の基板とを連結するポストを形成する工程、および
    前記接合材を除去する工程を含む、赤外線センサの製造方法。
  19. 前記ポストを形成する工程は、前記第2の基板および前記接合材を貫通して前記第1の基板に達する貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に電極を形成して前記ポストとする工程とを含む、請求項18に記載の赤外線センサの製造方法。
  20. 前記ポストは前記検出電極に接続するように形成されるとともに、前記第1の基板との対向面の反対側における前記第2の基板の主面において外部回路に接続するために前記ポストに接続された外部端子接続電極が形成される、請求項19に記載の赤外線センサの製造方法。
  21. 前記ポストを形成する工程は、前記第1の基板および前記接合材を貫通して前記第2の基板に達する貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に電極を形成して前記ポストとする工程とを含む、請求項18に記載の赤外線センサの製造方法。
  22. 前記第1の基板と前記第2の基板を接合する前に、前記第1の基板と対向する前記第2の基板の主面に配線電極を形成する工程を含み、さらに、前記ポストを形成する際に前記配線電極に前記ポストを接続することにより前記検出電極と前記ポストと前記配線電極とを接続する工程を含む、請求項21に記載の赤外線センサの製造方法。
  23. 前記ポストを形成する工程の後に、前記第2の基板を貫通して前記配線電極に達する貫通孔を形成する工程と、前記第2の基板を貫通する前記貫通孔に電極を形成する工程と、前記第1の基板との対向面の反対側における前記第2の基板の主面に前記第2の基板を貫通する前記電極に接続される外部回路と接続するための外部端子接続電極を形成する工程とを含む、請求項22に記載の赤外線センサの製造方法。
  24. 前記第2の基板はIC基板で形成され、前記ポストによって前記検出電極と前記第2の基板に形成された回路とが接続される、請求項21に記載の赤外線センサの製造方法。
  25. 前記接合材を除去する工程は、等方性エッチングによって行なわれる、請求項18ないし請求項24のいずれかに記載の赤外線センサの製造方法。
  26. 熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程、
    第2の基板を準備する工程、
    前記第1の基板の一方主面に第1の配線電極を形成する工程、
    前記第2の基板の一方主面に第2の配線電極を形成する工程、
    前記第1の配線電極と前記第2の配線電極とを接合することによりポストを形成し、前記ポストにより前記第1の基板と前記第2の基板とを互いに対向するように積層する工程、
    前記第1の基板を薄層化する工程、および
    前記第1の基板の主面に前記第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程を含む、赤外線センサの製造方法。
  27. 前記検出電極を形成する工程の後に、前記検出電極と前記第1の配線電極とを結ぶように前記第1の基板に貫通孔を形成する工程と、前記第1の基板に形成された前記貫通孔に電極を形成することにより前記検出電極と前記第1の配線電極とを接続する工程と、前記第2の配線電極に達するように前記第2の基板に貫通孔を形成する工程と、前記第2の基板に形成された前記貫通孔に電極を形成する工程と、前記第1の基板との対向面の反対側における前記第2の基板の主面に前記第2の基板の前記貫通孔に形成された前記電極に接続されるようにして外部回路と接続するための外部端子接続電極を形成する工程とを含む、請求項26に記載の赤外線センサの製造方法。
  28. さらに、前記検出電極の周囲において前記第1の基板に溝を形成する工程と、前記検出電極の周囲に形成された前記溝の外側の前記第1の基板を除去する工程とを含む、請求項18ないし請求項26のいずれかに記載の赤外線センサの製造方法。
  29. 熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程、
    第2の基板を準備する工程、
    前記第2の基板に貫通孔を形成する工程、
    前記貫通孔が形成された前記第2の基板の一方主面に前記第1の基板の一方主面を接合する工程、
    前記第1の基板を薄層化する工程、
    前記貫通孔に対応する位置において前記第1の基板の主面に前記第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程、および
    前記検出電極の周囲において前記第1の基板に貫通溝を形成する工程を含む、赤外線センサの製造方法。
  30. 熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程、
    第2の基板を準備する工程、
    前記第2の基板の一方主面に凹部を形成する工程、
    前記凹部が形成された前記第2の基板の一方主面に前記第1の基板の一方主面を接合する工程、
    前記第1の基板を薄層化する工程、
    前記凹部に対応する位置において前記第1の基板の主面に前記第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程、および
    前記検出電極の周囲において前記第1の基板に貫通溝を形成する工程を含む、赤外線センサの製造方法。
  31. 熱電変換材料で形成された第1の基板を準備する工程、
    第2の基板を準備する工程、
    前記第2の基板の一方主面上に前記第1の基板の一方主面を接合する工程、
    前記第1の基板を薄層化する工程、
    前記第1の基板の主面に前記第1の基板に入射した赤外線を検出するための検出電極を形成する工程、
    前記検出電極に対応する位置において前記第2の基板に貫通孔を形成することにより前記第1の基板の一方主面側に空隙部を形成する工程、および
    前記検出電極の周囲において前記第1の基板に貫通溝を形成する工程を含む、赤外線センサの製造方法。
  32. さらに、前記検出電極を覆うように赤外線吸収膜を形成する工程を含む、請求項18ないし請求項31のいずれかに記載の赤外線センサの製造方法。
  33. さらに、前記検出電極を覆うように保護膜を形成する工程と、前記検出電極形成部に対応する位置において前記保護膜上に赤外線吸収膜を形成する工程とを含む、請求項18ないし請求項31のいずれかに記載の赤外線センサの製造方法。
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