JPWO2007129492A1 - 光電子増倍管 - Google Patents

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Abstract

この発明は、応答時間特性を改善するための構造を備えた光電子増倍管に関する。当該光電子増倍管の電子増倍部は、上段ユニット(200)と下段ユニットを有する。上段ユニットは、収束電極(230)と、メッシュ電極(220)と、複数段のダイノードのうちホトカソードからの光電子が到達する第1ダイノード(DY1)を含む。上段ユニットは、隣接する電子増倍チャネル間のクロストークを防止するため、第1ダイノード(DY1)の長手方向に沿って割り当てられた複数の電子増倍チャネル用の有効領域を仕切るための仕切り板(210)をさらに含む。

Description

この発明は、光電子の入射に応答して複数段階に分けて順次二次電子を放出していくことにより二次電子のカスケード増倍を可能にする光電子増倍管に関するものである。
近年、核医学の分野では次世代PET(Positron-Emission Tomography)装置としてTOF−PET(Time-of-Flight-PET)の開発が盛んに進められている。特に、TOF−PET装置は、体内に投与された放射性同位元素から放出される2本のガンマ線を同時計測するため、被写体を取り囲むよう配置される測定器として、優れた高速応答性を有する大量の光電子増倍管が使用される。
特に、より安定した高速応答性を実現するため、複数の電子増倍チャネルを用意し、これら複数の電子増倍チャネルで並行して電子増倍を行うマルチチャネル電子増倍管が、上述のような次世代PETに適用されるケースも増えてきた。例えば特許文献1に記載されたマルチチャネル電子増倍管は、複数の光入射領域(それぞれが一つの電子増倍チャネルに割り当てられたホトカソード)に区分された1枚の入射面板を有するとともに、これら複数の光入射領域に割り当てられた電子増倍チャネルとして用意された複数の電子増倍部(複数段のダイノードで構成されたダイノードユニットとアノードにより構成)が1本のガラス管内に封入された構造を有する。このように1本のガラス管内に複数の光電子増倍管が含まれるような構造の光電子増倍管は、一般にマルチチャネル光電子増倍管と呼ばれている。
上述のようにマルチチャネル光電子増倍管は、入射面板に配置されたホトカソードから放出される光電子を一つの電子増倍部で電子増倍することでアノード出力を得るシングルチャネル光電子増倍管の機能を、複数の電子増倍チャネルが分担する構造を備える。例えば、4つの光入射領域(電子増倍チャネル用のホトカソード)が二次元に配置されたマルチチャネル電子増倍管では、一つの電子増倍チャネルに着目すると、入射面板に対して光電子放出領域(ホトカソードの有効領域)が1/4以下になるため、各電子増倍チャネルにおける電子走行時間差も改善し易くなる。その結果、シングルチャネル光電子増倍管全体における電子走行時間差と比較して、マルチチャネル電子増倍管全体における電子走行時間差の大幅な改善が期待できる。
国際公開WO2005/091332号公報パンフレット
発明者は上述の従来のマルチチャネル光電子増倍管を検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、従来のマルチチャネル光電子増倍管では、ホトカソードからの光電子の放出位置に応じて、予め割り当てられた電子増倍チャネルで電子増倍が行われるため、電子増倍チャネルごとに電子走行時間差が低減するよう各電極配置が最適設計される。このように、各電子増倍チャネルにおける電子走行時間差の改善により、マルチチャネル光電子増倍管全体の電子走行時間差も改善され、その結果、マルチチャネル光電子増倍管全体の高速応答性を向上させている。
しかしながら、このようなマルチチャネル光電子増倍管は、電子増倍チャネル間の平均電子走行時間差のバラツキについては何ら改善されておらず、更なる高速応答性の改善が必要である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、ホトカソードから放出される光電子の、放出位置に依存する光電子走行時間差を低減するための構造を実現することにより、全体としてT.T.S. (Transit Time Spread)やC.T.T.D. (Cathode Transit Time Difference)などの応答時間特性が大幅に改善された光電子増倍管を提供することを目的としている。
現在、TOF(Time-of-Flight)機能が付加されたPET装置の開発が行われている。このTOF機能付きPET装置で使用される光電子増倍管は、C.R.T.(Coincident Resolving Time)応答特性も重要となる。従来の光電子増倍管は、TOF機能付きPET装置のC.R.T.応答特性に対する要求を満たしていなかった。そのため、この発明では、既存のPET装置をベースとするため、バルブ外径は現状を維持し、TOF機能付きPET装置の要求を満たすC.R.T.測定が可能になるように軌道設計される。具体的には、C.R.T.応答特性と相関のあるT.T.S.を改善することとし、入射面板の全面におけるT.T.S.と各入射領域におけるT.T.S.のそれぞれが改善されるように軌道設計される。
この発明に係る光電子増倍管は、密封容器と、ホトカソードと、電子増倍部を少なくとも備える。密封容器は、所定の管軸に沿って伸びた中空胴体を有する。ホトカソードは、密封容器内に設けられており、所定波長の光の入射に応答して光電子を該密封容器内に放出する。電子増倍部は、密封容器内に設けられており、ホトカソードから放出された光電子をカスケード増倍していく複数段のダイノードを含む。
なお、電子増倍部は、上段ユニットと、下段ユニットを有する。これら上段ユニット及び下段ユニットは、ホトカソードから見て上段ユニット、下段ユニットの順に管軸に沿って配置されている。
上段ユニットは、収束電極と、メッシュ電極と、複数段のダイノードのうちホトカソードからの光電子が到達する第1ダイノードを含む。収束電極は、第1ダイノードとホトカソードとの間に配置されるとともに該第1ダイノードと同電位に設定される。メッシュ電極は、第1ダイノードとホトカソードとの間に配置されるとともに該第1ダイノードと同電位に設定される。
一方、下段ユニットは、複数段のダイノードのうち第1ダイノードを除く後段ダイノードと、該後段ダイノードを把持した状態で保持する一対の絶縁支持部材とを含む。
この発明に係る光電子増倍管において、上段ユニットは、第1ダイノードの長手方向に沿って並んだ2以上の電子増倍チャネル用の有効領域を仕切るための仕切り板を有する。通常、隣接する電子増倍チャネル間でクロストークが発生してしまう。隣接する電子増倍チャネル間で生じるクロストークは、各チャネルにおける電子走行時間差を著しく増加させる。これに対し、この構造によれば、仕切り板の存在により、一方の電子増倍チャネルにおいて増倍される電子は、隣接する他の電子増倍チャネルの有効領域に到達することはない。
この仕切り板は、収束電極の一部(フィン)を含んでもよい。この場合、仕切りは、ホトカソードから下段ユニットに向かって伸びたフィンだけでもよく、また、下段ユニットからホトカソードへ向かって伸びた別のフィンをさらに含んでもよい。上段ユニットが、電子増倍部全体を密封容器内の所定位置に設置するため、中空胴体の内壁にそれぞれ当接される2以上のバネ片を有するスプリング電極を含む場合、ホトカソードから下段ユニットに向かって伸びた該スプリング電極の一部(フィン)が、仕切り板として機能してもよい。
なお、この発明に係る各実施例は、以下の詳細な説明及び添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これら実施例は単に例示のために示されるものであって、この発明を限定するものと考えるべきではない。
また、この発明のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、詳細な説明及び特定の事例はこの発明の好適な実施例を示すものではあるが、例示のためにのみ示されているものであって、この発明の思想及び範囲における様々な変形および改良はこの詳細な説明から当業者には自明であることは明らかである。
以上のように、この発明によれば、仕切り板の存在により、一方の電子増倍チャネルにおいて増倍される電子は、隣接する他の電子増倍チャネルの有効領域に到達することはない。したがって、T.T.S.やC.T.T.D.などの応答時間特性が大幅に改善される。
は、この発明に係る光電子増倍管の一実施例の概略構成を示す一部破断図である。 は、図1に示された光電子増倍管の内部構造を、図1中の矢印A及び矢印Bそれぞれに沿った方向から見た図である。 は、図1に示された光電子増倍管の入射面板を示す平面図である。 は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたI-I線、II-II線、III-III線それぞれに沿った断面構造を示す図である。 は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたIV-IV線、V-V線、VI-VI線それぞれに沿った断面構造を示す図である。 は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部の下段ユニットの構造を説明するための組み立て工程図である。 は、図6に示された下段ユニットの一部を構成する一対の絶縁支持部材の構造を説明するための図である。 8は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部の上段ユニットの構造を説明するための組み立て工程図である。 は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部の最終組み立て工程を説明するための斜視図である。 は、上段ユニットと下段ユニットとの結合構造を説明するための平面図である。 は、この発明に係る光電子増倍管における構造的特徴を説明するための斜視図である。 は、この発明に係る光電子増倍管であって、4つの電子増倍チャネルを有するマルチチャネル光電子増倍管の入射面板を示す平面図である。 は、この発明に係る光電子増倍管における構造的特徴及び効果を説明するため、ホトカソードからの光電子の軌道を説明するための図である。 は、比較例に係る光電子増倍管における光電子の軌道を説明するための図である。
符号の説明
100…密封容器、110…ホトカソード、200…上段ユニット、210…仕切り電極、220…メッシュ電極、230…収束電極、234、243a、243b…仕切り板、240…スプリング電極、300…下段ユニット、310a、310b…絶縁支持部材、400…電子増倍部。
以下、この発明に係る光電子増倍管の各実施例を、図1〜図14を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部位、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、この発明に係る光電子増倍管の一実施例の概略構成を示す一部破断図である。
この発明に係る光電子増倍管は、図1に示されたように、内部を所定の真空度まで減圧するためのパイプ600(真空引き後に中実化される)が底部に設けられた密封容器100と備えるとともに、この密封容器100内に設けられたホトカソード110及び電子増倍部400を備える。
上記密封容器100は、内側にホトカソード110が形成された入射面板を有する円筒形の管胴と、複数のリードピン500を貫通させた状態で支持しているステム(密封容器100の底部)により構成されている。電子増倍部400は、ステムから当該密封容器100内に伸びたリードピン500によって、該密封容器100内の管軸AX方向の設置位置が規定される。また、電子増倍部400は、上段ユニット200と下段ユニット300からなる二重構造を有する。
なお、図2において、領域(a)は、図1に示された光電子増倍管の内部構造を図1中の矢印Aに沿った方向から見た図であり、領域(b)は、図1に示された光電子増倍管の内部構造を図1中の矢印Bに沿った方向から見た図である。また、図3は、図1に示された光電子増倍管の入射面板を示す平面図である。図3からも分るように、以下の説明では、この発明に係る光電子増倍管の一実施例として、4つの電子増倍チャネル(以下、単にチャネルという)CH1〜CH4を有するマルチチャネル光電子増倍管について説明する。
特に、図4において、領域(a)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたI-I線に沿った断面構造を示す図であり、領域(b)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたII-II線に沿った断面構造を示す図であり、領域(c)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたIII-III線に沿った断面構造を示す図である。また、図5において、領域(a)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたIV-IV線に沿った断面構造を示す図であり、領域(b)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたV-V線に沿った断面構造を示す図であり、領域(c)は、図1に示された光電子増倍管の、図3中に示されたVI-VI線に沿った断面構造を示す図である。
これら図2〜図5に示されたように、この発明に係る光電子増倍管では、密封容器100内に、入射面板を介して到達した光に応じて光電子を該密封容器100内に放出するホトカソード110と、ホトカソード110から放出された光電子をカスケード増倍する電子増倍部400が配置されている。また、密封容器100の内壁には、ホトカソード110へ所定の電位を供給するためのアルミ電極120が形成されている。
電子増倍部400は、上段ユニット200と下段ユニット300から構成されている。上段ユニット200は、管軸AXを挟むように配置された一対の第1ダイノードDY1(以下、単に第1ダイノードDY1という)と、スプリング電極240と、収束電極230と、メッシュ電極220と、仕切り電極210から構成されている。一方、下段ユニット300は、入射面板からステムに向かって順に配置された後段ダイノードDY2、DY3−1、DY4〜DY8と、メッシュ型のアノード330が一対の絶縁支持部材310a、310bによって一体的に把持されている。後段ダイノードは、一対の第1ダイノードにそれぞれ対応して管軸を挟むよう配置された一対の第2ダイノードDY2(以下、単に第2ダイノードDY2という)と、それぞれプレート形状を有する第3〜第8ダイノードDY3−1、DY4〜DY8を含む。第3〜第7ダイノードDY3−1、DY4〜DY7それぞれは、4つの電子増倍チャネル用の電子増倍孔が同一面上に設けられている。また第8ダイノードDY8は、プレート形状の反転型ダイオードである。メッシュ型のアノード330は、第7ダイノードDY7と反転型ダイオードDY8との間に配置されている。ここで、一対の第1ダイノードDY1が、下段ユニット300ではなく上段ユニット200に含まれるよう構成されているのは、下段ユニット300の一部を構成する一対の絶縁支持部材310a、310bの間隔によって制限されることなく、該第1ダイノードの長手方向の長さ、すなわち、割り当てられたチャネルの有効領域のサイズを任意に設定できるようにするためである。
なお、第2ダイノードDY2と第3ダイノードDY3−1との間には、第1ダイノードDY1から第2ダイノードDY2へ向かう二次電子の軌道を修正するための制御用ダイノードDY3−2が配置されている。また、第1〜第7ダイノードDY1、DY2、DY3−1、DY3−2、DY4〜DY7及び反射型ダイノードDY8には、光電子あるいは二次電子を受け、新たに二次電子を放出する反転型の二次電子放出面が形成されている。
上段ユニット200において、一対の第1ダイノードDY1の一方は、第1チャネルCH1と第2チャネルCH2が割り当てられており、他方には、第3チャネルCH3と第4チャネルCH4が割り当てられている。第1ダイノードDY1は、ホトカソード110へ向かって伸びた側壁230aを有する収束電極230に溶接されており、該第1ダイノードDY1と収束電極230との間には、密封容器100に対する電子増倍部400の設置位置を安定させるため、それぞれが該密封容器100の内壁に当接される複数のバネ片242を有するスプリング電極240が配置されている。また、収束電極230には、ホトカソード110に対面する位置にメッシュ電極220が配置されている。このメッシュ電極220には、チャネルそれぞれに割り当てられた複数のチャネル用メッシュが設けられており、これらチャネル用メッシュは、密封容器100の管軸AXに対して傾いた状態で配置されている。また、メッシュ電極220は、該収束電極230と同電位に設定される。メッシュ電極220の上方には、チャネルCH1〜CH4の電子走行空間を仕切るための仕切り電極210が配置されている。この仕切り電極210は、ホトカソード100から離れた状態で一対の絶縁支持部材310a、310bに直接支持されており、ホトカソード100の電位と収束電極230の電位の間の電位に設定される。
一方、下段ユニット300において、一対の第2ダイノードDY2は、上述の第1ダイノードDY1と同様に、一方には、第1チャネルCH1と第2チャネルCH2が割り当てられており、他方には、第3チャネルCH3と第4チャネルCH4が割り当てられている。第3ダイノードDY3−1〜第7ダイノードDY7は、同一面上に第1〜第4チャネルCH1〜CH4用の電子増倍孔が設けられた金属プレートである。なお、反転型ダイノードDY8は、アノード330を通過した二次電子の軌道を再度メッシュ型のアノード330へ導くために用意されている。
次に、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部400の構造を、図6〜図10を用いて詳細に説明する。
まず、図6は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部400の下段ユニット300の構造を説明するための組み立て工程図である。この図6において、下段ユニット300は、各電極部材を把持した状態で保持する一対の絶縁支持部材(第1絶縁支持部材310a、第2絶縁支持部材310b)を備える。具体的に、これら第1及び第2絶縁支持部材310a、310bは、それぞれ隣接するチャネルが割り当てられている一対の第2ダイノードDY2、同一面上にチャネルそれぞれに割り当てられた電子増倍孔が設けられたプレート形状の第3ダイノードDY3−1〜第7ダイノードDY7、メッシュ型のアノード330、及びプレート形状の反転型ダイノードDY8を一体的に把持している。また、第2ダイノードDY2と第3ダイノードDY3−1との間には、二次電子の軌道を修正するための制御用ダイノードDY3−2が配置されている。第1及び第2絶縁支持部材310a、310bの上部には、上段ユニット200の一部を構成する第1ダイノードDY1を該第1及び第2絶縁支持部材310a、310b上に安定的に搭載させるための保持電極320a、320bが固定される。一方、第1及び第2絶縁支持部材310a、310bの下部には、該第1及び第2絶縁支持部材310a、310bの間隔を維持させるとともに、各電極部材の把持状態を維持するための金属クリップ340a、340bが取り付けられる。
第2ダイノードDY2には、隣接するチャネル(チャネルCH1とCH2、又は、チャネルCH3とCH4)を仕切る位置に切り欠き部DY2cが設けられるとともに、その両端には、第1及び第2絶縁支持部材310a、310bによって把持されるよう、固定片DY2a、DY2bが設けられている。同様に、第3ダイノードDY3−1を構成するプレートには、第1〜第4チャネルCH1〜CH4用の電子増倍孔が設けられており、この第3ダイノードDY3−1を構成するプレートにもその両端に固定片DY3a、DY3bが設けられている。第4ダイノードDY4もプレートにより構成されており、該プレートの両端に固定片DY4a、DY4bが設けられている。さらに、第5ダイノードDY5は、該第5ダイノードDY5を構成するプレートの両端に固定片DY5a、DY5bを有し、第6ダイノードDY6は、該第6ダイノードDY6を構成するプレートの両端に固定片DY6a、DY6bを有し、第7ダイノードDY7は、該第7ダイノードDY7を構成するプレートの両端に固定片DY7a、DY7bを有する。アノード330は、メッシュ型のプレートであり、このアノードプレートの両端にも固定片330a、330bが設けられている。また、反転型ダイノードDY8は、該反転型ダイノードDY8を構成するプレートの両端に固定片DY8a、DY8bを有する。
なお、制御用ダイノードDY3−2は、チャネルCH1、CH2と、チャネルCH3、CH4とを仕切るように配置された状態で、第3ダイノードDY3−1に溶接されている。また、第5ダイノードDY5は、チャネルCH1〜CH4に割り当てられたチャネル開口351が設けられたセラミックプレート350を備え、これらチャネル開口351それぞれに、電子増倍孔を有する制御電極352が配置されている。制御電極352それぞれは、互いに絶縁されており、個別に電位が設定可能であるため、これら制御電極352の電位をチャネルごとに調節することにより、電子増倍チャネルそれぞれにおける増倍率が個別に調節される。
図7は、図6に示された下段ユニット300の一部を構成する一対の絶縁支持部材310a、310bの構造を説明するための図である。なお、第1絶縁支持部材310aと第2絶縁支持部材310bは、同一形状であるため、以下、第1絶縁支持部材310aについてのみ説明し、第2絶縁支持部材310bの説明は省略する。第2絶縁支持部材310bの各部は、第1絶縁支持部材310aの各部を示す番号の添え字“a”が、添え字“b”に変えられた番号で表されている。
第1絶縁支持部材310aは、下段ユニット300を構成するダイノード等の電極部材を支持する本体と、該本体からホトカソード110に向かって伸びた突起部360a(第2絶縁支持部材310bの対応部分は360bで表されている)から構成されている。
この第1絶縁支持部材310aの本体には、第3ダイノードDY3−1の固定片DY3a、第4ダイノードDY4の固定片DY4a、第5ダイノードDY5の固定片DY5a、第6ダイノードDY6の固定片DY6a、第7ダイノードDY7の固定片DY7a、アノード330の固定片330a、及び反転型ダイノードDY8の固定片DY8aが、差し込まれることにより、これら電極部材を第2絶縁支持部材310bとともに一体的に保持するための固定用スリットDY3−311、DY4−311、DY5−311、DY6−311、DY7−311、330−331、DY8−311が設けられている(第2絶縁支持部材310bにおける本体も同様の固定用スリットが設けられている)。
第1絶縁支持部材310aの上端部には、第1ダイノードDY1を搭載するための構造が設けられている。具体的に、第1絶縁支持部材310aの上端部には、第1ダイノードDY1が直接載置される台座部314aと、第1ダイノードDY1の長手方向に直交する方向へ沿った該第1ダイノードDY1のずれを防止するためのストッパー部315aと、該第1ダイノードDY1の長手方向に沿った該第1ダイノードDY1のずれを防止する保持電極320a、320bが取り付けられる固定用スリット312aが設けられている(第2絶縁支持部材310bの上端部も同様の構造を備える)。
第1絶縁支持部材310aの突起部360aには、第2ダイノードDY2を保持するため、該第2ダイノードの固定片DY2aが取り付けられる固定構造313aが設けられている。また、突起部360aには、収束電極230が直接載置される台座部361aと、仕切り電極210が直接載置される台座部362aも設けられている(第2絶縁支持部材310bの突起部360bに同様の構造を備える)。
図8は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部400の上段ユニット200の構造を説明するための組み立て工程図である。
この上段ユニット200は、チャネルCH1〜CH4の電子走行空間を仕切るための仕切り電極210と、メッシュ電極220と、収束電極230と、スプリング電極240と、第1ダイノードDY1により構成される。
仕切り電極210は、チャネルCH1、CH2と、チャネルCH3、CH4を区切る一対の第1電極212a、212bと、チャネルCH1、CH3と、チャネルCH2、CH4とを区切る第2電極211により構成されている。なお、これら第1電極212a、212bの両端には、下段ユニット300の一部を構成する一対の絶縁支持部材310a、310bに対する当該仕切り電極210の設置位置を規定するとともに、当該仕切り電極210に所定電圧を印加するための接続片213a、213bが設けられたいる。
メッシュ電極220は、収束電極230に溶接される本体221と、それぞれが本体221に一体的に形成されるとともに管軸AXに対して傾いた状態で配置されたチャネル用メッシュ222a〜222dを備える。
収束電極230は、電子増倍チャネルそれぞれに対応して設けられたチャネル開口231a〜231dが設けられた基板231と、この基板231を取り囲むように設けられた側壁232を備える。また、この収束電極230におけるチャネル開口231a〜231dには、第1ダイノードDY1の固定片DY1a、DY1bが設置される切り欠き部233が設けられている。これら切り欠き部233において第1ダイノードDY1の固定片DY1a、DY1bが溶接されることにより、スプリング電極240を介して第1ダイノードDY1が収束電極230に固定される。したがって、この収束電極230と第1ダイノードDY1は、同電位に設定される。さらに、この収束電極230の基板231には、ホトカソード110に向かって伸びた仕切り板234が設けられており、これら仕切り板234は、チャネルCH1とチャネルCH2を区分する一方、チャネルCH3とチャネルCH4を区分している。
スプリング電極240の基板241にも、電子増倍チャネルそれぞれに対応して設けられたチャネル開口241a〜241dが設けられており、このスプリング電極240は、収束電極230の下面に溶接される。また、スプリング電極240の基板外周には複数のバネ片242が設けられており、これら複数のバネ片242が密封容器100の内壁に当接されることにより、電子増倍部400全体の、密封容器100内における設置位置(管軸AXに直行する方向の位置)が規定される。また、スプリング電極240の基板241に設けられたチャネル開口241a〜241dそれぞれにも、収束電極230と同様に、第1ダイノードDY1の固定片DY1a、DY1bを保持するための切り欠き部244が設けられている。また、このスプリング電極240には、下部に配置される第1ダイノードDY1に向かって伸びた仕切り板243a、243bが設けられており、これら仕切り板243a、243bは、第1ダイノードDY1に割り付けられた互いに隣接するチャネルの有効領域を区分する。
一対の第1ダイノードDY1の一方は、チャネルCH1、CH2が割り当てられた二次電子放出面を有し、その両端には固定片DY1a、DY1bが設けられている。また、他方の第1ダイノードDY1は、チャネルCH3、CH4が割り当てられた二次電子放出面を有し、その両端には固定片DY1a、DY1bが設けられている。これら固定片DY1a、DY1bは、スプリング電極240の各チャネル開口241a〜241dに設けられた切り欠き部244を介して、収束電極230の各チャネル開口231a〜231dに設けられた切り欠き部233に溶接される。これにより、一対の第1ダイノードDY1が収束電極230の下部に固定される。
以上のように構成された下段ユニット300上に、上段ユニット200が搭載されることにより、電子増倍部400が構成される。図9は、この発明に係る光電子増倍管における電子増倍部400の最終組み立て工程を説明するための斜視図である。図9に示されたように、下段ユニット300上に上段ユニット200が搭載される際、収束電極230が一対の絶縁支持部材310a、310bの突起部360a、360bに支持された状態で、第1ダイノードDY1が一対の絶縁支持部材310a、310bそれぞれに設けられた台座部314a、314bに載置される。このように、上段ユニット200が下段ユニット300上に搭載された状態で、第1ダイノードDY1が一対の絶縁支持部材310a、310bに取り付けられた保持電極320a、320bにそれぞれ溶接される。また、収束電極230から離れた状態で一対の絶縁支持部材310a、310bの突起部360a、360bに載置された仕切り電極210の一部を構成する垂直電極212a、212bに設けられた接続片213a、213bには、密封容器100のステムから伸びたリードピン500と電気的に接続するための金属リード355が溶接される。
なお、図10は、上段ユニット200と下段ユニット300との結合構造を説明するための平面図である。この図10では、第1絶縁支持部材310a側の構造のみが示されており、同一構造である第2絶縁支持部材310b側の構造は省略されている。
図10に示されたように、下段ユニット300の一部を構成する第1絶縁支持部材310aの台座部314aには、ストッパー部315aによって位置決めされた第1ダイノードDY1が載置される。このとき、第1ダイノードDY1の側面は、固定用スリット312aに一部挟まれた保持電極320aが溶接される。
一方、第1絶縁支持部材310aの突起部360aは、第2ダイノードDY2がその固定構造313aに保持されている。また、この突起部360aの台座部361aには、下面にスプリング電極240の基板241が溶接される一方、上面にメッシュ電極220の本体221が溶接された収束電極230が搭載される。さらに、突起部360aの台座部362aには、仕切り電極210の一部を構成する垂直電極212a、212bが搭載される。このとき、垂直電極212a、212bの両端に設けられた接続片213a、213bにより、第1絶縁支持部材310aに対する仕切り電極210の位置ずれが防止される。
以下、この発明に係る光電子増倍管における構造的特徴及びその効果について詳細に説明する。なお、当該構造的特長を説明するに当たり、他の構造は上述の第1〜図10に示された構造と一致しており、重複する説明は省略する。
この発明に係る光電子増倍管の構造的特徴は、第1ダイノードDY1の長手方向に沿って2以上のチャネルが配置された構造において、該第1ダイノードDY1におけるチャネルそれぞれに対応する有効領域を仕切るための仕切り板243a、243bが設けられた点である。なお、この仕切り板243a、243bは、スプリング電極240に設けられてもよく、また、収束電極230に設けられてもよい。なお、図11は、この発明に係る光電子増倍管における構造的特徴を説明するための斜視図である。また、図12は、この発明に係る光電子増倍管であって、4つのチャネルを有するマルチチャネル光電子増倍管の入射面板を示す平面図(メッシュ電極は省略)である。
このように、チャネルそれぞれに対し、ホトカソード110から第1ダイノードDY1へ光電子が向かう空間が割り当てられるよう、仕切り板243a、243bが設けられることにより、チャネル間のクロストークが効果的に低減される。すなわち、各チャネルにおける電子走行時間差が低減される(各チャネル間の電子走行時間差に影響する誤差要因の1つ)。なお、この発明に係る光電子増倍管では、管軸AXに対して傾いた状態で収束電極230の側壁内230aにメッシュ電極220が設置されているので、このメッシュ電極220と収束電極230との隙間を埋めるよう該収束電極230の基板231からホトカソード110に向かって伸びた仕切り板234が、さらに設けられてもよい(図11参照)。
図13は、この発明に係る光電子増倍管における構造的特徴及び効果を説明するため、ホトカソードからの光電子の軌道を説明するための図である。この図13において、領域(a)及び(b)それぞれは、この発明に係る光電子増倍管の断面構造を示す図であり、領域(a)は、領域(b)におけるVIII-VIII線に沿った当該光電子増倍管の断面構造を示し、領域(b)は、領域(a)におけるVII-VII線に沿った当該光電子増倍管の断面構造を示す。また、領域(c)は、領域(a)におけるIX-IX線に沿った断面構造(管軸AXに直交する面)を示す図である。なお、図13において、領域(a)〜(c)中に示されたaは、ホトカソード110から第1ダイノードDY1へ向かう光電子の軌道を示し、bは、第1ダイノードDY1から第2ダイノードDY2へ向かう二次電子の軌道を示し、cは、第1ダイノードDY1近傍の等電位線を示す。
この発明に係る光電子増倍管では、密封容器100内の所定位置に電子増倍部400を保持させるためのスプリング電極240が収束電極230と第1ダイノードDY1との間に配置されており、このスプリング電極240に、第1ダイノードDY1におけるチャネルそれぞれに対応する有効領域を仕切るための仕切り板243a、243bが設けられている。この場合、第1ダイノードDY1から放出された二次電子は、第1ダイノードDY1内に配置された仕切り板243a、243bにより形成される静電レンズ(等電位線c)に従って、予めチャネルそれぞれに割り当てられている第2ダイノードDY2における有効領域に確実に到達する。換言すれば、例えば、第1チャネルCH1の電子増倍動作において、第1ダイノードDY1から放出された二次電子は、第2ダイノードDY2における隣接する第2チャネルCH2に割り当てられた有効領域に到達することはない。
一方、図14は、比較例に係る光電子増倍管における光電子の軌道を説明するための図である。この図14において、領域(a)及び(b)それぞれは、比較例に係る光電子増倍管の断面構造を示す図であり、領域(a)は、領域(b)におけるXI-XI線に沿った比較例に係る光電子増倍管の断面構造を示し、領域(b)は、領域(a)におけるX-X線に沿った比較例に係る光電子増倍管の断面構造を示す。また、領域(c)は、領域(a)におけるXII-XII線に沿った断面構造(管軸AXに直交する面)を示す図である。なお、図14において、領域(a)〜(c)中に示されたa’は、ホトカソード110から第1ダイノードDY1へ向かう光電子の軌道を示し、b’は、第1ダイノードDY1から第2ダイノードDY2へ向かう二次電子の軌道を示し、c’は、第1ダイノードDY1近傍の等電位線を示す。
この比較例に係る光電子増倍管において、第1ダイノードDY1内には、隣接するチャネルを仕切るための仕切り板は設けられていない。したがって、この比較例に係る光電子増倍管では、ホトカソード110から軌道a’を辿って第1ダイノードDY1へ到達した後に該第1ダイノードDY1から放出される二次電子は、所定の放出角度分布を有している。その結果、第1ダイノードDY1から放出された二次電子は、第2ダイノードDY2において隣接する別のチャネルに割り当てられた有効領域に到達してしまう可能性が発生する。この場合、隣接するチャネル間でクロストークが発生してしまう。隣接するチャネル間で生じるクロストークは、各チャネルにおける電子走行時間差を著しく増加させる。
以上の比較結果からも分かるように、この発明に係る光電子増倍管によれば、T.T.S.やC.T.T.D.などの応答時間特性が大幅に改善される。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想および範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
この発明に係る光電子増倍管は、ポジトロンCTなどのセンサ部品として医療機器分野への適用が可能である他、放射線検出、光検出等の種々のセンサ技術への適用が可能である。

Claims (5)

  1. 所定の管軸に沿って伸びた中空胴体を有する密封容器と、
    前記密封容器内に設けられた、所定波長の光の入射に応答して光電子を該密封容器内に放出するホトカソードと、そして、
    前記密封容器内に設けられた電子増倍部であって、前記ホトカソードから放出された光電子をカスケード増倍していく複数段のダイノードを含む電子増倍部とを備えた電子増倍管であって、
    電子増倍部は、前記複数段のダイノードのうち前記ホトカソードからの光電子が到達する第1ダイノード、該第1ダイノードと該ホトカソードとの間に配置されるとともに該第1ダイノードと同電位に設定された収束電極、及び、該第1ダイノードと該ホトカソードとの間に配置されるとともに該第1ダイノードと同電位に設定されたメッシュ電極とを含む上段ユニットと、そして、前記複数段のダイノードのうち前記第1ダイノードを除く後段ダイノード、該後段ダイノードを把持した状態で保持する一対の絶縁支持部材とを含む下段ユニットを有し、
    前記上段ユニットは、前記第1ダイノードの長手方向に沿って並んだ2以上の電子増倍チャネル用の有効領域を仕切るための仕切り板を有する光電子増倍管。
  2. 請求項1記載の光電子増倍管において、
    前記仕切り板は、前記ホトカソードから前記下段ユニットに向かって伸びた、前記収束電極の一部を構成する1又はそれ以上のフィンを有する。
  3. 請求項2記載の光電子増倍管において、
    前記仕切り板は、前記収束電極から前記ホトカソードに向かって伸びた、前記収束電極の一部を構成する1又はそれ以上の別のフィンをさらに含む。
  4. 請求項1記載の光電子増倍管において、
    前記上段ユニットは、前記電子増倍部全体を前記密封容器内の所定位置に設置するため、前記中空胴体の内壁にそれぞれ当接される2以上のバネ片を有するスプリング電極を含み、そして、
    前記仕切り板は、前記ホトカソードから前記下段ユニットに向かって伸びた前記スプリング電極の一部を構成する1又はそれ以上のフィンを含む。
  5. 請求項4記載の光電子増倍管において、
    前記仕切り板は、前記スプリング電極から前記ホトカソードに向かって伸びた、前記スプリング電極の一部を構成する1又はそれ以上の別のフィンをさらに含む。
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