JPWO2007123058A1 - モータ - Google Patents

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Abstract

環状のステータヨークと、このステータヨークから外側に向かって突出した複数の外側ティースと、この外側ティースと同数でステータヨークから内側に向かって突出した複数の内側ティースとを有するステータコアと、ステータコアに巻回された複数のコイルとを備えたステータを含む。さらに、内外側ティースに空隙を介して対向した内外側ロータとを含む。ステータヨークは、第1の面と第2の面とを貫通する貫通穴を備え、外側スロット、内側スロット、第1の面、第2の面、及び貫通穴を一体的に成形するモールド樹脂を備える。

Description

本発明は、ツインロータ型ブラシレスモータに関し、特に、ステータにモールド樹脂を備えた構成に関するものである。
図4は、従来のツインロータを有するトロイダル方式のブラシレスモータの断面図である。図5は図4における5−5断面を示す断面図である。この従来のモータは、ステータ110と内側ロータ120と外側ロータ130から構成されている。
ステータ110は、ステータコア111とコイル115よりなる。ステータコア111は、ステータヨーク114と、このステータヨーク114に設けられた外側ティース112と内側ティース113とからなり、外側ティース112の間には外側スロット116が、内側ティース113の間には内側スロット117が、それぞれ構成されている。
ステータヨーク114にはトロイダル方式の複数の3相コイル115が施されている。このコイル115は集中巻線方式でステータヨーク114に巻回され、外側スロット116と内側スロット117に収納され、スターまたはデルタ結線される。
内側ロータ120は回転軸129に直結され、ステータ110の内側に回転自在に保持される。内側ロータ120は、更に内側ロータフレーム123と内側ロータヨーク121と内側永久磁石122とを有する。また、外側ロータ130は、同様に回転軸129に直結され、ステータ110の外側に回転自在に保持される。外側ロータ130は、更に外側ロータフレーム133と外側ロータヨーク131と外側永久磁石132とを有する。
内側ロータ120および外側ロータ130は、コイル115に流れる電流による磁界によって回転する。尚、図4は、ロータコア121および131の表面に永久磁石122および永久磁石132をそれぞれ設けた、表面磁石型ロータを示している。このようなトロイダルモータの構成は、例えば特許文献1に開示されている。
ここで、このステータ110は、コイル115の巻回終了後モールド樹脂150で封止される。コイル115をステータコア111に強固に固定し、防湿性、防滴性を向上するためである。コイル115をモールド樹脂150により一体成形すると、外側スロット116、内側スロット117、ステータヨーク114の第1の面141(図5における紙面上側)、及びステータヨーク114の第2の面142(図5における紙面下側)が、モールド樹脂150で充填される。
一般的なインナーロータ型モータやアウターロータ型モータでは、ステータとロータ間のエアギャップは1個所のみであるため、エアギャップのない側にモールド樹脂を充分に充填して強固な樹脂封止が可能である。しかし本願のようなツインロータ型モータにおいては、ステータの内周側と外周側にエアギャップは2個所存在する。従って、上述のようなエアギャップのない側に樹脂を充分に充填して強固な樹脂封止を行うことは不可能である。
具体的には、ステータヨーク114の第1の面141上のモールド樹脂と第2の面142上のモールド樹脂とは、外側スロット116のスロットオープン部(スロットの入り口)と内側スロット117のスロットオープン部のみで連結されることとなる。従って、このスロットオープン部を大きくしてモールド樹脂150の量を多くしなければ、第1の面141上のモールド樹脂と第2の面142上のモールド樹脂とが剥離してしまうという課題があった。また、この剥離を避けるためにスロットオープン部を大きくすることは、コギングトルクの増加やモータ効率の低下に繋がり、好ましいことではない。このようにモールド樹脂の剥離を回避しながら、最適なモータ設計を行うことが困難という課題があった。
日本特許出願特開2001−37133号公報
本発明のモータは次の構成を有する。環状のステータヨークと、このステータヨークから径方向外側に向かって突出した複数の外側ティースと、この外側ティースと同数でステータヨークから径方向内側に向かって突出した複数の内側ティースとを有するステータコアと、このステータコアに巻回された複数のコイルとを備えたステータを含む。さらに、外側ティースに空隙を介して対向した外側永久磁石を有する外側ロータと、内側ティースに空隙を介して対向した内側永久磁石を有する内側ロータを含む。
ステータコアは、外側ティースの間に構成された外側スロットと、内側ティースの間に構成された内側スロットとを有し、コイルは、外側スロットと内側スロットの間のステータヨークに巻回され、3相スターまたはデルタ状に結線されたトロイダルコイルである。
ここで、ステータヨークは、第1の面と第2の面とを貫通する貫通穴を備え、外側スロット、内側スロット、第1の面、第2の面、及び貫通穴を一体的に成形するモールド樹脂を備える。
この構成による本発明のモータは、小型、大トルク、高効率、低コギングトルク、低コストを実現すると共に、第1の面と第2の面とに充填されたモールド樹脂を強固に連結して、剥離を防止することができる。
図1は本発明の実施の形態におけるモータの断面図である。 図2は図1における2−2断面を示す断面図である。 図3は本発明の実施の形態におけるモータのスロットオープンとコギングトルクとの関係を示すグラフである。 図4は従来のモータの断面図である。 図5は図4における5−5断面を示す断面図である。
符号の説明
10 ステータ
11 ステータコア
12 外側ティース
13 内側ティース
14 ステータヨーク
15 コイル
16 外側スロット
17 内側スロット
18 貫通穴
20 内側ロータ
21 内側ロータヨーク
22 内側永久磁石
23 内側ロータフレーム
30 外側ロータ
31 外側ロータヨーク
32 外側永久磁石
33 外側ロータフレーム
41 ステータヨークの第1の面
42 ステータヨークの第2の面
50 モールド樹脂
51 取付部
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるツインロータを有するトロイダル方式のブラシレスモータの断面図である。図2は図1における2−2断面を示す断面図である。本実施の形態のモータは、ステータ10と、このステータ10の内径側に対向する内側ロータ20と、外径側に対向する外側ロータ30とで構成される。
ステータ10を構成するステータコア11は、略環状のステータヨーク14と、このステータヨーク14から外周方向に突出した外側ティース12と、外側ティース12と同数でステータヨーク14から内周方向に突出した内側ティース13とから成る。各々の外側ティース12の間には外側スロット16が、各々の内側ティース13の間には内側スロット17が、それぞれ構成されている。そして、3相スターもしくはデルタ状に結線されトロイダルコイル形式による複数のコイル15が、外側スロット16と内側スロット17の間のステータヨーク14に集中巻線方式で巻回されている。
外側ティース12に対向して所定のエアギャップを介して外側ロータ30が配設されている。同様に、内側ティース13に対向して所定のエアギャップを介して内側ロータ20が配設されている。
外側ロータ30は、外側ロータフレーム33の内径側に外側ロータヨーク31が固着され、更にその内径側にリング状の外側永久磁石32が固着されて構成されている。外側ロータフレーム33と外側ロータヨーク31とは、圧入、焼きばめ、もしくは接着等の手段で結合される。外側ロータヨーク31は所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を積層して成り、磁気回路を構成する。
同様に、内側ロータ20は、内側ロータフレーム23の外径側に内側ロータヨーク21が固着され、更にその外径側にリング状の内側永久磁石22が固着されて構成されている。内側ロータフレーム23と内側ロータヨーク21とは、圧入、焼きばめ、もしくは接着等の手段で結合される。内側ロータヨーク21は所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を積層して成り、磁気回路を構成する。
そして、内側ロータフレーム23と外側ロータフレーム33は、回転軸29に連結されて、コイル15に所定の通電を行うことにより、一体に回転する。このように本実施の形態のモータは、内側ロータ20と外側ロータ30を有することにより、一般的なインナーロータ型モータやアウターロータ型モータに比べ、高トルク、高出力が実現できる。
次に、本実施の形態のモータのステータ10は、コイル15巻回後、モールド樹脂50で一体成形されている。これはコイル15をステータコア11に固定し、更に防湿、防滴機能を向上させるためである。
ステータコア11のステータヨーク14には、軸方向に貫通する複数の貫通穴18を備えている。コイル15をモールド樹脂50により一体成形すると、外側スロット16、内側スロット17、ステータヨーク14の第1の面41(図2における紙面上側)、ステータヨーク14の第2の面42(図2における紙面下側)、及び貫通穴18が、モールド樹脂50で充填される。ステータヨーク14の第1の面41上のモールド樹脂50と第2の面42上のモールド樹脂50とが、貫通穴18に充填されたモールド樹脂50で連結されることになる。モータ小型化のために、第1の面41と第2の面42とに成型されるモールド樹脂は、極力薄くすることが好ましいが、貫通穴18に充填されたモールド樹脂50での連結により剥離を防止することができる。なお、第2の面42に成型されたモールド樹脂50に連結して、取付部51が一体に成型されている。この取付部51は、他の部品の取付やこのモータの機器への取付に利用される。
ここで、この複数の貫通穴18は、外側ティース12の回転方向中央と内側ティース13の回転方向中央とを結び回転中心を通る直線61とステータヨーク14の中心円弧62の交点に設けられる。この貫通穴18の断面形状は円形または楕円形が好適であり、その径方向長さは、ステータヨーク14の径方向長さをLとし、内側ティース13の最短幅と外側ティース12の最短幅との短い方をTとしたとき、√(L+T)/2±10%とする。この貫通穴18の径方向長さをこの数値より大きくすると、ステータヨーク14が磁気飽和を起こしモータトルクが低下する恐れがある。逆に貫通穴18の直径をこの数値より小さくすると、成型時にモールド樹脂の流れが悪くなり、強度が低下する。なおこの貫通穴18の断面形状は、四角形、長方形、三角形等、適宜採用可能である。
モールド樹脂50は、フィラーを含んだ不飽和ポリエステルが好適である。成型時の流動性と強度が優れているためである。
次に、図3はティース先端幅とコギングトルクとの関係を示す図である。破線は、内側ロータ20のみが存在すると仮定した場合の内側ティース13のティース先端幅とコギングトルクの関係を示す。実線は、外側ロータ30のみが存在すると仮定した場合の外側ティース12のティース先端幅とコギングトルクの関係を示す。ティース先端幅が大きくなるとスロットオープン長さ(ティースの最大幅部における隣接ティースとの間隔)が小さくなるので、スロットオープン部分に充填されるモールド樹脂50の量も低減する。このため、ステータヨーク14の第1の面41上に充填されるモールド樹脂50と、ステータヨーク14の第2の面42上に充填されるモールド樹脂50とを連結する固着力が低減する。
そこで、ステータヨーク14における軸方向に貫通する複数の貫通穴18に充填されたモールド樹脂が、ステータヨーク14の第1の面41上に充填されるモールド樹脂50と、第2の面42上に充填されるモールド樹脂50とを連結することによって、それらの強固な固着力を実現することができる。特に、コギングトルクを低減するためにスロットオープン長さを小さくする場合には、効果が大きい。
なお本実施の形態においては、この貫通穴18は各内外ティース13,12に対応するステータヨーク14に等間隔に設けたが、全ての内外ティース13,12に対応する位置に設けなくてもよい。適当に間引きしてこの貫通穴18の数を減らせてもよい。
また、本実施の形態においては、20極12コイルの構成を示したが、本発明は、例えば12極18コイルの構成等、他の構成にも適用できる。また永久磁石はロータヨークの表面に貼り付ける構成を示したが、本発明は、ロータヨークに永久磁石を埋め込む形式のいわゆる埋め込み磁石型モータ(IPMモータ)にも適用できる。
本発明は、家電製品や電装品など、小型でスペースに制限があり、かつ高出力で高効率、低コストが求められるモータに有用である。
本発明は、ツインロータ型ブラシレスモータに関し、特に、ステータにモールド樹脂を備えた構成に関するものである。
図4は、従来のツインロータを有するトロイダル方式のブラシレスモータの断面図である。図5は図4における5−5断面を示す断面図である。この従来のモータは、ステータ110と内側ロータ120と外側ロータ130から構成されている。
ステータ110は、ステータコア111とコイル115よりなる。ステータコア111は、ステータヨーク114と、このステータヨーク114に設けられた外側ティース112と内側ティース113とからなり、外側ティース112の間には外側スロット116が、内側ティース113の間には内側スロット117が、それぞれ構成されている。
ステータヨーク114にはトロイダル方式の複数の3相コイル115が施されている。このコイル115は集中巻線方式でステータヨーク114に巻回され、外側スロット116と内側スロット117に収納され、スターまたはデルタ結線される。
内側ロータ120は回転軸129に直結され、ステータ110の内側に回転自在に保持される。内側ロータ120は、更に内側ロータフレーム123と内側ロータヨーク121と内側永久磁石122とを有する。また、外側ロータ130は、同様に回転軸129に直結され、ステータ110の外側に回転自在に保持される。外側ロータ130は、更に外側ロータフレーム133と外側ロータヨーク131と外側永久磁石132とを有する。
内側ロータ120および外側ロータ130は、コイル115に流れる電流による磁界によって回転する。尚、図4は、ロータコア121および131の表面に永久磁石122および永久磁石132をそれぞれ設けた、表面磁石型ロータを示している。このようなトロイダルモータの構成は、例えば特許文献1に開示されている。
ここで、このステータ110は、コイル115の巻回終了後モールド樹脂150で封止される。コイル115をステータコア111に強固に固定し、防湿性、防滴性を向上するためである。コイル115をモールド樹脂150により一体成形すると、外側スロット116、内側スロット117、ステータヨーク114の第1の面141(図5における紙面上側)、及びステータヨーク114の第2の面142(図5における紙面下側)が、モールド樹脂150で充填される。
一般的なインナーロータ型モータやアウターロータ型モータでは、ステータとロータ間のエアギャップは1個所のみであるため、エアギャップのない側にモールド樹脂を充分に充填して強固な樹脂封止が可能である。しかし本願のようなツインロータ型モータにおいては、ステータの内周側と外周側にエアギャップは2個所存在する。従って、上述のようなエアギャップのない側に樹脂を充分に充填して強固な樹脂封止を行うことは不可能である。
具体的には、ステータヨーク114の第1の面141上のモールド樹脂と第2の面142上のモールド樹脂とは、外側スロット116のスロットオープン部(スロットの入り口)と内側スロット117のスロットオープン部のみで連結されることとなる。従って、このスロットオープン部を大きくしてモールド樹脂150の量を多くしなければ、第1の面141上のモールド樹脂と第2の面142上のモールド樹脂とが剥離してしまうという課題があった。また、この剥離を避けるためにスロットオープン部を大きくすることは、コギングトルクの増加やモータ効率の低下に繋がり、好ましいことではない。このようにモールド樹脂の剥離を回避しながら、最適なモータ設計を行うことが困難という課題があった。
日本特許出願特開2001−37133号公報
本発明のモータは次の構成を有する。環状のステータヨークと、このステータヨークから径方向外側に向かって突出した複数の外側ティースと、この外側ティースと同数でステータヨークから径方向内側に向かって突出した複数の内側ティースとを有するステータコアと、このステータコアに巻回された複数のコイルとを備えたステータを含む。さらに、外側ティースに空隙を介して対向した外側永久磁石を有する外側ロータと、内側ティースに空隙を介して対向した内側永久磁石を有する内側ロータを含む。
ステータコアは、外側ティースの間に構成された外側スロットと、内側ティースの間に構成された内側スロットとを有し、コイルは、外側スロットと内側スロットの間のステータヨークに巻回され、3相スターまたはデルタ状に結線されたトロイダルコイルである。
ここで、ステータヨークは、第1の面と第2の面とを貫通する貫通穴を備え、外側スロット、内側スロット、第1の面、第2の面、及び貫通穴を一体的に成形するモールド樹脂を備える。
この構成による本発明のモータは、小型、大トルク、高効率、低コギングトルク、低コストを実現すると共に、第1の面と第2の面とに充填されたモールド樹脂を強固に連結して、剥離を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるツインロータを有するトロイダル方式のブラシレスモータの断面図である。図2は図1における2−2断面を示す断面図である。本実施の形態のモータは、ステータ10と、このステータ10の内径側に対向する内側ロータ20と、外径側に対向する外側ロータ30とで構成される。
ステータ10を構成するステータコア11は、略環状のステータヨーク14と、このステータヨーク14から外周方向に突出した外側ティース12と、外側ティース12と同数でステータヨーク14から内周方向に突出した内側ティース13とから成る。各々の外側ティース12の間には外側スロット16が、各々の内側ティース13の間には内側スロット17が、それぞれ構成されている。そして、3相スターもしくはデルタ状に結線されトロイダルコイル形式による複数のコイル15が、外側スロット16と内側スロット17の間のステータヨーク14に集中巻線方式で巻回されている。
外側ティース12に対向して所定のエアギャップを介して外側ロータ30が配設されている。同様に、内側ティース13に対向して所定のエアギャップを介して内側ロータ20が配設されている。
外側ロータ30は、外側ロータフレーム33の内径側に外側ロータヨーク31が固着され、更にその内径側にリング状の外側永久磁石32が固着されて構成されている。外側ロータフレーム33と外側ロータヨーク31とは、圧入、焼きばめ、もしくは接着等の手段で結合される。外側ロータヨーク31は所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を積層して成り、磁気回路を構成する。
同様に、内側ロータ20は、内側ロータフレーム23の外径側に内側ロータヨーク21が固着され、更にその外径側にリング状の内側永久磁石22が固着されて構成されている。内側ロータフレーム23と内側ロータヨーク21とは、圧入、焼きばめ、もしくは接着等の手段で結合される。内側ロータヨーク21は所定の形状に打ち抜いた電磁鋼板を積層して成り、磁気回路を構成する。
そして、内側ロータフレーム23と外側ロータフレーム33は、回転軸29に連結されて、コイル15に所定の通電を行うことにより、一体に回転する。このように本実施の形態のモータは、内側ロータ20と外側ロータ30を有することにより、一般的なインナーロータ型モータやアウターロータ型モータに比べ、高トルク、高出力が実現できる。
次に、本実施の形態のモータのステータ10は、コイル15巻回後、モールド樹脂50で一体成形されている。これはコイル15をステータコア11に固定し、更に防湿、防滴機能を向上させるためである。
ステータコア11のステータヨーク14には、軸方向に貫通する複数の貫通穴18を備えている。コイル15をモールド樹脂50により一体成形すると、外側スロット16、内側スロット17、ステータヨーク14の第1の面41(図2における紙面上側)、ステータヨーク14の第2の面42(図2における紙面下側)、及び貫通穴18が、モールド樹脂50で充填される。ステータヨーク14の第1の面41上のモールド樹脂50と第2の面42上のモールド樹脂50とが、貫通穴18に充填されたモールド樹脂50で連結されることになる。モータ小型化のために、第1の面41と第2の面42とに成型されるモールド樹脂は、極力薄くすることが好ましいが、貫通穴18に充填されたモールド樹脂50での連結により剥離を防止することができる。なお、第2の面42に成型されたモールド樹脂50に連結して、取付部51が一体に成型されている。この取付部51は、他の部品の取付やこのモータの機器への取付に利用される。
ここで、この複数の貫通穴18は、外側ティース12の回転方向中央と内側ティース13の回転方向中央とを結び回転中心を通る直線61とステータヨーク14の中心円弧62の交点に設けられる。この貫通穴18の断面形状は円形または楕円形が好適であり、その径方向長さは、ステータヨーク14の径方向長さをLとし、内側ティース13の最短幅と外側ティース12の最短幅との短い方をTとしたとき、√(L+T)/2±10%とする。この貫通穴18の径方向長さをこの数値より大きくすると、ステータヨーク14が磁気飽和を起こしモータトルクが低下する恐れがある。逆に貫通穴18の直径をこの数値より小さくすると、成型時にモールド樹脂の流れが悪くなり、強度が低下する。なおこの貫通穴18の断面形状は、四角形、長方形、三角形等、適宜採用可能である。
モールド樹脂50は、フィラーを含んだ不飽和ポリエステルが好適である。成型時の流動性と強度が優れているためである。
次に、図3はティース先端幅とコギングトルクとの関係を示す図である。破線は、内側ロータ20のみが存在すると仮定した場合の内側ティース13のティース先端幅とコギングトルクの関係を示す。実線は、外側ロータ30のみが存在すると仮定した場合の外側ティース12のティース先端幅とコギングトルクの関係を示す。ティース先端幅が大きくなるとスロットオープン長さ(ティースの最大幅部における隣接ティースとの間隔)が小さくなるので、スロットオープン部分に充填されるモールド樹脂50の量も低減する。このため、ステータヨーク14の第1の面41上に充填されるモールド樹脂50と、ステータヨーク14の第2の面42上に充填されるモールド樹脂50とを連結する固着力が低減する。
そこで、ステータヨーク14における軸方向に貫通する複数の貫通穴18に充填されたモールド樹脂が、ステータヨーク14の第1の面41上に充填されるモールド樹脂50と、第2の面42上に充填されるモールド樹脂50とを連結することによって、それらの強固な固着力を実現することができる。特に、コギングトルクを低減するためにスロットオープン長さを小さくする場合には、効果が大きい。
なお本実施の形態においては、この貫通穴18は各内外ティース13,12に対応するステータヨーク14に等間隔に設けたが、全ての内外ティース13,12に対応する位置に設けなくてもよい。適当に間引きしてこの貫通穴18の数を減らせてもよい。
また、本実施の形態においては、20極12コイルの構成を示したが、本発明は、例えば12極18コイルの構成等、他の構成にも適用できる。また永久磁石はロータヨークの表面に貼り付ける構成を示したが、本発明は、ロータヨークに永久磁石を埋め込む形式のいわゆる埋め込み磁石型モータ(IPMモータ)にも適用できる。
本発明は、家電製品や電装品など、小型でスペースに制限があり、かつ高出力で高効率、低コストが求められるモータに有用である。
本発明の実施の形態におけるモータの断面図 図1における2−2断面を示す断面図 本発明の実施の形態におけるモータのスロットオープンとコギングトルクとの関係を示すグラフ 従来のモータの断面図 図4における5−5断面を示す断面図
符号の説明
10 ステータ
11 ステータコア
12 外側ティース
13 内側ティース
14 ステータヨーク
15 コイル
16 外側スロット
17 内側スロット
18 貫通穴
20 内側ロータ
21 内側ロータヨーク
22 内側永久磁石
23 内側ロータフレーム
30 外側ロータ
31 外側ロータヨーク
32 外側永久磁石
33 外側ロータフレーム
41 ステータヨークの第1の面
42 ステータヨークの第2の面
50 モールド樹脂
51 取付部

Claims (10)

  1. 環状のステータヨークと、前記ステータヨークから径方向外側に向かって突出した複数の外側ティースと、前記外側ティースと同数で前記ステータヨークから径方向内側に向かって突出した複数の内側ティースとを有するステータコアと、前記ステータコアに巻回された複数のコイルとを備えたステータと、
    前記外側ティースに空隙を介して対向した外側永久磁石を有する外側ロータと、前記内側ティースに空隙を介して対向した内側永久磁石を有する内側ロータとを含み、
    前記ステータコアは、前記外側ティースの間に構成された外側スロットと、前記内側ティースの間に構成された内側スロットとを有し、
    前記コイルは、前記外側スロットと前記内側スロットの間の前記ステータヨークに巻回され、3相スターまたはデルタ状に結線されたトロイダルコイルであり、
    前記ステータヨークは、第1の面と第2の面とを貫通する貫通穴を備え、
    前記外側スロット、前記内側スロット、前記第1の面、前記第2の面、及び前記貫通穴を一体的に成形するモールド樹脂を備えたモータ。
  2. 前記貫通穴は、前記外側ティースの回転方向中央と前記内側ティースの回転方向中央とを結び回転中心を通る直線と前記ステータヨークの中心円弧の交点に設けられる請求項1記載のモータ。
  3. 前記貫通穴は、断面が円形または楕円形である請求項1記載のモータ。
  4. 前記ステータヨークの径方向長さをL、前記内側ティースの最短幅と前記外側ティースの最短幅との短い方をTとしたとき、
    前記貫通穴は、断面の径方向長さが、√(L+T)/2±10%である請求項1記載のモータ。
  5. 前記貫通穴は、前記ステータヨークの周方向に等間隔に設けられる請求項1記載のモータ。
  6. 前記コイルは、集中巻線方式で巻回される請求項1記載のモータ。
  7. 前記コイルは、前記モールド樹脂によって前記ステータコアに固定される請求項1記載のモータ。
  8. 前記モールド樹脂は、フィラーを含んだ不飽和ポリエステル樹脂である請求項1記載のモータ。
  9. 前記モールド樹脂は、更に取付部を有する請求項1記載のモータ。
  10. 前記外側ロータと前記内側ロータは、同一の回転軸に固定される請求項1記載のモータ。
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